JP2007210830A - 新規多孔体 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒や吸着剤用途等に好適に用いることができる耐熱性及び耐水熱性に優れた、新規な構造を持つ多孔体を提供すること。
【解決手段】QSi原子の量がSi原子全体の量の90%より多いSi含有物質からなり、d間隔が40Åから80Åの位置に少なくとも1つのピークを有する多孔体。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱性及び耐水熱性に優れた新規多孔体に関する。
従来、触媒や吸着剤等として利用可能な無機系多孔質材料として、ゼオライト等が知られている。また、均一なメソ細孔を有する無機系多孔質材料として、界面活性剤のミセルを鋳型として合成されるシリカが知られ(例えば、非特許文献1参照)、ゼオライトの細孔では小さすぎて入れることが困難であった分子径の大きな化合物が関与する触媒や吸着剤としての利用が検討されている。しかしながら、このような多孔質材料はシラノール基が多く残存しており、触媒や吸着剤として利用する場合、耐熱性や耐水熱性の観点からその効果は必ずしも満足されるものではなかった。
Nature,Vol.359,p.710,1992
本発明の目的は、耐熱性及び耐水熱性に優れた、新規な構造を持つ多孔体を提供することにある。
すなわち、本発明は、
〔1〕 QSi原子の量がSi原子全体の量の90%より多いSi含有物質からなり、d間隔が40Åから80Åの位置に少なくとも1つのピークが存在するX線回折パターンを有する多孔体、
〔2〕 d間隔が40Åから80Åの位置に半価幅が0.4〜1.0の少なくとも1つのピークを有し、40Åから80Åの位置にある最強のピークの50%より大きい相対強度でd間隔が40Åより小さい位置にピークが存在しないX線回折パターンを有してなる前記〔1〕記載の多孔体、

〔3〕 細孔分布曲線において細孔直径が10Åより小さい範囲と10Å以上の範囲とに各々ピークを少なくとも1つ有する前記〔1〕又は〔2〕記載の多孔体、
〔4〕 全細孔容積が0.4〜1.5cm/gであり、細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの細孔の容積が0.2〜1.2cm/gであり、細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積が0.1〜0.45cm/gである前記〔1〕〜〔3〕いずれか記載の多孔体、
〔5〕 細孔分布曲線における細孔直径が細孔10Å〜100Åの容積が全細孔容積の50〜80%を占める請求項1〜4いずれか記載の多孔体、
〔6〕 (細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)/[(細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)+(細孔分布曲線における細孔直径が100Åより大きい細孔の容積)]×100の値が60〜95である前記〔1〕〜〔5〕いずれか記載の多孔体、
〔7〕 細孔壁の厚さが20〜50Åである前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載の多孔体、
〔8〕 細孔のチャネルが非直線である前記〔1〕〜〔7〕いずれか記載の多孔体、
〔9〕 珪素含有物質と、界面活性剤とを反応させて、珪素含有物質と界面活性剤とからなる複合体を形成させた後、該複合体から有機物を除去することを特徴とする前記〔1〕〜〔8〕いずれか記載の多孔体の製造方法、
〔10〕 反応時間により、10Å〜100Åの範囲で多孔体の平均細孔直径を制御する前記〔9〕記載の多孔体の製造方法、
〔11〕 前記〔1〕〜〔8〕いずれか記載の多孔体を含有してなる触媒、並びに
〔12〕 前記〔1〕〜〔8〕いずれか記載の多孔体を含有してなる吸着剤
に関する。
本発明により、耐熱性、耐水熱性に優れた新規多孔体が得られるため、優れた触媒、吸着剤等としての利用が可能である。
本発明の多孔体は、QSi原子の量がSi原子全体の量の90%より多いSi含有物質からなり、d間隔が40Åから80Åの位置に半価幅が0.4〜1.0の少なくとも1つのピークを有することを一つの大きな特徴とする。かかる特徴を有することにより、本発明の多孔体は、耐熱性、耐水熱性等の特性が従来の無機多孔質材料と比較して格段に向上している。ここで、%は29Si MAS NMR測定により得られた化学シフト−98ppm〜−111ppm間のNMRスペクトルに対する−102ppm〜−111ppm間に最大ピークを有するQSi原子を示すNMRスペクトルの面積比を示す。またd間隔とは、格子面間隔でありX線回折により得られる。
本発明におけるQSi原子は珪素の周囲に存在する4つのシラノール基が全てシロキサン結合(Si−O)している珪素原子を示す。
本発明の多孔体はまた、耐熱性及び耐水熱性等の特性の観点から、QSi原子の量がSi原子全体の量の95%以上のSi含有物質からなることがより好ましく、QSi原子の量がSi原子全体の量の99%以上のSi含有物質からなることがさらに好ましい。
本発明の多孔体の細孔はまた、触媒活性の観点から、細孔分布曲線において、細孔直径が10Åより小さい範囲と10Å以上の範囲とに各々ピークを少なくとも1つ有することが好ましく、各々のピークの数は好ましくは1つである。さらに、10Åより小さい範囲と10Å以上の範囲とに各々ピークを1つ有することがより好ましく、各々のピークの数は好ましくは1つである。本発明において細孔分布曲線とは、窒素吸着等温線からt-プロット法等により算出して得られる。また、細孔直径は、細孔分布曲線のピーク位置より算出される。なお、本発明において特に断りなく細孔の長さに言及する場合には細孔直径を意味するものとする。
本発明の多孔体は細孔直径が10Å以上の細孔が存在することにより、主に細孔壁に存在する細孔直径が10Åより小さい細孔での基質の選択的吸着性、触媒活性を向上させることが出来る。
本発明の多孔体はまた、選択的吸着性及び触媒活性の観点から、d間隔が40Åから80Åの位置に少なくとも1つのピークを有するX線回折パターンを有していることが好ましく、d間隔が40Åから80Åの位置に1つのピークを有するX線回折パターンを有していることがより好ましく、かつd間隔が40Åから80Åの位置にある最強のピークの50%より大きい相対強度でd間隔が40Åより小さい位置にピークが存在しないX線回折パターンを有していることが好ましく、d間隔が40Åから80Åの位置にある最強のピークの30%より大きい相対強度でd間隔が40Åより小さい位置にピークが存在しないX線回折パターンを有していることがより好ましく、d間隔が40Åから80Åの位置にある最強のピークの20%より大きい相対強度でd間隔が40Åより小さい位置にピークが存在しないX線回折パターンを有していることがさらに好ましい。
本発明の多孔体はまた、選択的吸着性及び触媒活性の観点から、d間隔が40Åから80Åの位置に有するピークの半価幅が0.4〜1.0のピークを少なくとも1つ有するX線回折パターンを有することが好ましく、d間隔が40Åから80Åの位置に有するピークの半価幅が0.5〜1.0のピークを少なくとも1つ有するX線回折パターンを有することがさらに好ましい。本発明の多孔体はまた、選択的吸着性及び触媒活性の観点から、d間隔が40Åから80Åの位置に有するピークの半価幅が好ましくは0.4〜1.0のピーク、さらに好ましくは0.5〜1.0のピークを1つ有するX線回折パターンを有することが好ましい。本発明において半価幅とは、回折ピークの1/2の高さにおけるピーク幅であり、X線回折パターンにより得られる。また、X線回折パターンは全自動X線回折装置(RINT ULTIMA II、理学電機株式会社製)により測定する。
本発明の多孔体の全細孔容積は、触媒活性の観点から、0.4〜1.5cm/gが好ましく、0.8〜1.5cm/gがより好ましく、0.99〜1.5cm/gがさらに好ましい。本発明おいて全細孔容積とは、公知の窒素吸着により算出される全細孔容積を指す。
本発明の多孔体の細孔直径が10Å〜100Åの細孔の容積は、触媒活性の観点から、0.2〜1.2cm/gが好ましく、0.4〜1.2cm/gがより好ましく、0.6〜1.2cm/gが最も好ましい。本発明における細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積は、触媒活性の観点から、0.1〜0.45cm/gが好ましく、0.2〜0.45cm/gがより好ましく、0.24〜0.45cm/gがさらに好ましい。
本発明の多孔体の細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの細孔の容積は、触媒活性の観点から、全細孔容積の50〜80%を占めることが好ましく、59%〜80%を占めることがより好ましい。
本発明の多孔体は、触媒活性の観点から、(細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)/[(細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)+(細孔分布曲線における細孔直径が100Åより大きい細孔の容積)]×100の値が、60〜95であることが好ましく、69〜95であることがより好ましい。
本発明の多孔体の細孔壁の厚さは、耐熱性及び耐水熱の観点から、20〜50Åが好ましく、25〜50Åがより好ましい。
本発明の多孔体の細孔壁の厚さは
式:(2×d100値/√3)−(平均細孔直径10〜100Åの範囲の細孔径)
により算出することができる。本発明の平均細孔直径は公知の窒素吸脱着により算出した。すなわち、平均細孔直径は公知のBJH法により算出した。ここで、d100は六方晶系における(100)面の面間隔を示しX線回折パターンより算出する。
本発明の多孔体の比表面積は、選択的吸着性及び触媒活性の観点から、450〜1200m/gが好ましく、600〜1200m/gがより好ましく、650〜1200m/gがさらに好ましい。
本発明の多孔体の細孔容積及び比表面積は公知の窒素脱吸着により算出することができる。
本発明の多孔体の1次粒子径は特に限定されるものではないが、選択的吸着性及び触媒活性の観点から、100nm〜800nmが好ましく、300〜400nmがより好ましい。
本発明の多孔体の細孔のチャネルは、触媒活性の観点から、非直線が好ましい。
本発明の多孔体の1次粒子径及び細孔のチャネルは透過型電子顕微鏡により観察することができる。
本発明の多孔体はSiを含有すれば特に限定されるものではないが、例えば、下記式:
MxAlySizO
(式中、MはAl以外の金属元素であり、xは0以上1以下であり、yは0以上1以下であり、zは0より大きく1以下である)
で表される。ここで、Mは、Al以外の金属架橋に用いられる1種以上の金属元素であり、例えば、Mn、Co、Ni、Fe、Mg、Cr、Ga、Ge、Ti等が挙げられる。Mが2種以上のカチオンである場合、その2種以上の金属元素を合計したものがxであればよい。
本発明の多孔体の製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、珪素含有物質を界面活性剤と混合し、反応させることにより、界面活性剤を鋳型としてそのまわりに珪素含有物質の骨格が形成された界面活性剤と珪素含有物質の複合体を形成させた後、得られた複合体から、有機物を除去する方法が挙げられる。
珪素含有物質は、特に限定されるものではないが、例えば、シリコンアルコキシド等の有機シリカ、層状珪酸塩、非層状珪酸塩等の珪酸塩を含む物質及び珪酸塩以外の珪素を含有する物質が挙げられる。有機シリカとしては、、テトラエトキシシラン(TEOS)、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラメチルアンモニウム(TMA)シリケート、テトラエチルオルトシリケート等のシリコンアルコキシド等が挙げられ、層状珪酸塩としては、カネマイト(NaHSi・3HO)、ジ珪酸ナトリウム結晶(NaSi)、マカタイト(NaHSi・5HO)、アイラアイト(NaHSi17・XHO)、マガディアイト(NaHSi1429・XHO)、ケニヤアイト(NaHSi2041・XHO)等が挙げられ、非層状珪酸塩としては、水ガラス(珪酸ソーダ)、ガラス、無定形珪酸ナトリウムまた、珪酸塩以外の珪素を含有する物質としては、シリカ、シリカ酸化物、シリカ−金属複合酸化物などが挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いて良い。
鋳型となる界面活性剤は単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
界面活性剤としては特に限定されるものではないが、耐熱性及び耐水熱の観点から、非イオン型界面活性剤が好ましい。
非イオン型界面活性剤としては、特に限定される物ではないが、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン酸誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のエーテル型のものや、ポリオキシエチレンアルキルアミン等の含窒素型のものを使用することができるが、触媒活性、選択的吸着性の観点から、ポリグリセリンに脂肪酸をエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。これらは単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは触媒活性、選択的吸着性の観点から、HLBが14.0〜18.0であることが好ましく、15.0〜18.0であることがさらに好ましく、15.0〜16.0であることが最も好ましい。ここで、HLBは分子中の親水基と親油基のバランスを表し、分子中の親水基が0%の時を0、100%の時を20として等分したもので、計算又は実験的に求められる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは触媒活性、選択的吸着性の観点から、ポリグリセリン組成中、グリセリン3量体〜10量体の中から選ばれる1種のポリグリセリンの含量が35%以上であることが好ましい。この組成分布はガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィーにより分析でき、特にポリグリセリンをトリメチルシリル化誘導体とした後、ガスクロマトグラフィーに付すことにより簡便に分析することができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、触媒活性及び選択的吸着性の観点から、ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸の炭素数は10〜14が好ましく、12〜14がさらに好ましい。
珪素含有物質と界面活性剤を混合する場合、適当な溶媒を用いても良い。溶媒としては、特に限定されるものではないが、水、アルコール等が挙げられる。
珪素含有物質と界面活性剤の混合方法は、特に限定されるものではないが、界面活性剤を酸性溶液に溶解させた後、この溶液に珪素含有物質を添加し、22℃〜26℃で3時間〜14日間混合することが好ましい。珪素含有物質と界面活性剤の混合比(重量比)は特に限定されるものではないが、珪素含有物質:界面活性剤=1:0.5〜1:2が好ましく、1:1〜1:1.5がより好ましい。
酸性溶液を調製するための酸性物質は特に限定されるものではないが、塩酸、臭化水素、ヨウ化水素、蟻酸、酢酸、硝酸、硫酸、燐酸等が挙げられる。
珪素含有物質と界面活性剤とを攪拌し反応させる際のpH条件は、耐熱性及び耐水熱性の観点から、酸性条件であれば特に限定されるものではないが、pH3〜pH−3が好ましく、pH1〜pH−3がより好ましく、pH0〜pH−3がさらに好ましい。
界面活性剤と珪素含有物質の複合体から有機物を除去する方法としては、複合体を濾取し、水等により洗浄、乾燥した後、400℃〜600℃で焼成する方法や、有機溶媒等により抽出する方法が挙げられる。
本発明の多孔体は、珪素含有物質と界面活性剤の反応時間により10Å〜100Åの範囲で多孔体の平均細孔直径を制御することができる。具体的には、例えば珪素含有物質としてテトラエトキシシラン(TEOS)、界面活性剤としてペンタグリセリンモノミリステート(構成ポリグリセリン中グリセリン5量体の含量が42%・HLB15.0)を使用し、25℃で3時間〜14日間の範囲で反応時間を制御することにより、10Åより大きい範囲における平均細孔直径を30Å〜50Åの範囲で制御することができる。すなわち、反応時間が長いほど10Åより大きい範囲における平均細孔直径を30Å〜50Åの範囲で増大させることができる。
本発明はまた、本発明の多孔体を含有してなる触媒に関する。本発明の触媒は、例えばクネーベナーゲル縮合反応を触媒する。
本発明はまた、本発明の多孔体を含有してなる吸着剤に関する。本発明の吸着剤は、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、酢酸、蟻酸、アンモニア、トルエン、ベンゼン、n-アルカン等を吸着することが出来る。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
製造例1
60mlの6N塩酸に1gの界面活性剤{ペンタグリセリンモノミリステート/商品名:サンソフトA−14E(構成ポリグリセリン中グリセリン5量体の含量が42%・HLB15.0)太陽化学株式会社製}を添加混合し、界面活性剤を完全に溶解させた。この溶液に1.25gのテトラエトキシシラン(TEOS)を添加した。この溶液(pH0以下)を密封系にて25℃で24時間攪拌した。生じた沈殿物を濾過にて回収後、イオン交換水にて水洗・濾過を3回繰り返した。エタノールにて洗浄・濾過後、この固形物を60℃で3時間乾燥させ、その後540℃で6時間焼成を行い、多孔体A0.27gを得た。
製造例2〜6
60mlの6N塩酸に1gの界面活性剤{ペンタグリセリンモノミリステート/商品名:サンソフトA−14E(構成ポリグリセリン中グリセリン5量体の含量が42%・HLB15.0)太陽化学株式会社製}を添加混合し、界面活性剤を完全に溶解させた。この溶液(pH0以下)に1.25gのTEOSを添加した。この溶液を密封系にて25℃で3時間、3日間、7日間、10日間、及び14日間攪拌する以外は製造例1と同様にして、それぞれ多孔体B、C、D、E、Fを得た。
製造例7
界面活性剤として{ペンタグリセリンモノラウレート/商品名:サンソフトA-12E(構成ポリグリセリン中グリセリン5量体の含量が42%・HLB15.6)を使用した以外は製造例1と同様にして、多孔体Gを得た。
得られた多孔体Aの29Si MAS NMRを測定し、QSi原子のSi原子全体に対する割合を求めた。すなわち、得られた化学シフト−98ppm〜−111ppm間のNMRスペクトルを逆重畳積分(deconvolute)し、−102ppm〜−111ppm間に最大ピークを有するQSi原子を示すNMRスペクトルの面積比を求めた。結果を図1に示す。なお、NMRは、4-mm ZrO中マジック角回転プローブを含むBruker DRX-400検出器にて測定した。
図1に示したように多孔体A前駆体物質の29Si MAS NMRはQユニットに起因するピークとQユニットに起因するピークとQユニットに起因するピークを有したが、多孔体Aの29Si MAS NMRはQユニットに起因するピークのみを有し、QSi原子の量はSi原子全体の量は98%であった。
多孔体B〜Fについても同様にQSi原子はSi原子全体の90%より大きかった。
得られた多孔体A〜Fの細孔分布を測定した。多孔体A〜Fの細孔分布曲線を図2に示す。
図2に示したように得られた多孔体A〜Fの細孔は、細孔分布曲線において細孔直径が10Åより小さい範囲と10Å以上の範囲にそれぞれピークを1つ有した。
得られた多孔体A〜FのX線回折パターンを測定した。多孔体A〜Cの結果を図3に、多孔体D〜Fの結果を図4に示す。
図3及び図4に示すように得られた多孔体A〜FのX線回折パターンはd間隔が40Åから80Åの位置にピークを1つ有し、このピークの20%より大きい相対強度でd間隔が40Åより小さい位置にピークを有さなかった。また、この半価幅は0.4〜1.0の範囲であった。
得られた多孔体A〜Fの半価幅、Si原子全体に対するQSi原子の量、及び細孔容積を求めた。結果を表1に示す。

表1中、Iは全細孔容積(cm/g)であり、IIは細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積(cm/g)であり、IIIは細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの容積(cm/g)であり、IVは細孔分布曲線における細孔直径が100Åより大きい細孔の容積(cm/g)であり、Vは細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積+細孔直径が100Åより大きい細孔の容積(cm/g)[II+IV]である。
表1に示したように得られた多孔体A〜Fの全細孔容積は0.4〜1.5cm/gの範囲にあり、細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの細孔の容積は0.2〜1.2cm/gの範囲にあり、細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積は0.1〜0.45cm/gの範囲にあった。また、多孔体A〜Fの細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの容積は全細孔容積の50〜80%の範囲にあった。また、式:(細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)/[(細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)+(細孔分布曲線における細孔直径が100Åより大きい細孔の容積)]×100の値は60〜95の範囲であった。
得られた多孔体A〜Fの細孔壁の厚さ、d100値及び比表面積を求めた。結果を表2に示す。
表2に示したように得られた多孔体A〜Fの細孔壁は20〜50Åの範囲にあり、d100値は40〜80Åの範囲にあり、比表面積は450〜1200m/gの範囲にあった。
29Si MAS NMRは、4-mm ZrO中マジック角回転プローブを含むBruker DRX-400検出器にて測定した。細孔分布曲線、平均細孔直径、細孔容量、比表面積及び細孔壁は公知の窒素吸脱着により算出した。すなわち、平均細孔直径は公知のBJH法により算出し、細孔容量は公知のBJH法により算出し、比表面積は公知のBET法により算出し、細孔壁は、
式:(2×d100値/√3)−(細孔直径10〜100Åの範囲の細孔径)
により算出した。d100値及びX線回折パターンは、全自動X線回折装置(商品名:RINT ULTIMA II、理学電機株式会社製)により測定した。X線回折は、CuKα線(40kv、30mA)をX線源として1°〜10°まで、1°2θ/秒でスキャンした。
多孔体Aを透過型電子顕微鏡により観察した。透過型電子顕微鏡写真のイメージ図を図5、図6及び図7に示す。透過型電子顕微鏡はJEOL JEM-2010にて加速電圧100kVで測定した。
図5に示すように多孔体Aの1次粒子は300nm〜400nmであった。図6に示すように多孔体Aの細孔の規則性は高くなかった。図7に示すように多孔体Aの細孔のチャネルは非直線であった。
比較品の製造例1
Beckらの方法(J.Am.Chem.Soc.1992,114,10834−10843)にて論文に記載の多孔質材料、MCM−41を得た。MCM-41のX線回折パターンを測定した。結果を図8に示す。
図8に示したように多孔質材料MCM−41は半価幅が0.27のピークを有するX線回折パターンを示した。QSi原子の量がSi原子全体の量の70%であった。
比較品の製造例2
界面活性剤として{デカグリセリンモノミリステート/商品名:サンソフトQ−14S(構成ポリグリセリン中、グリセリン15%、グリセリン2量体18%、グリセリン3量体23%、グリセリン4量体16%、グリセリン5量体以上20%、環状ポリグリセリンが8%・HLB14.5)太陽化学株式会社製}を使用した以外は製造例1と同様にして、多孔体Hを得た。
比較品の製造例3
界面活性剤として{トリグリセリンモノミリステート/商品名:サンソフト A−141E
(構成ポリグリセリン中、グリセリン3量体の含量が42%・HLB13.0)太陽化学株式会社製}を使用した以外は製造例1と同様にして、多孔体Iを得た。
比較品の製造例2及び3で得られた多孔体H、IのX線回折パターンを測定した。多孔体Hの結果を図9に、多孔体Iの結果を図10に示す。
図9、図10に示したように得られた多孔体H、Iは、d間隔が40Åから80Åの位置に半価幅が0.4〜1.0のピークを有さなかった。
耐熱性試験
(1)製造例1にて得た多孔体Aを850℃で24時間加熱した。この時のX線回折パターンを図11に示す。また、このときの29Si MAS NMRの結果を図12に示す。
図11に示すように多孔体Aを850℃で24時間加熱後のX線回折パターンのd100のピーク強度を求めたところ加熱前の53.0%であった。
図12に示すようにQSi原子の量はSi原子全体の量の少なくとも90%より多かった。
(2)比較品の製造例1で得られたMCM-41を850℃で24時間加熱した。この時のX線回折パターンを図13に示す。
また、850℃で24時間加熱後のX線回折パターンのd100のピーク強度を求めたところ加熱前の44.1%であった。
耐水熱性試験
製造例1にて得た多孔体Aを50℃、60℃、及び70℃のイオン交換水中で2日間加熱した。この時のX線回折パターンを図14に示す。
図14に示すように多孔体Aを50℃、60℃、及び70℃のイオン交換水中で2日間加熱後のX線回折パターンのd100のピーク強度を求めたところ、それぞれ加熱前の100%、89.3%、及び79.2%であった。
本発明により耐熱性及び耐水熱性に優れた、新規な構造を持つ多孔体を提供することができ、触媒や吸着剤用途等に好適に用いられるものであり、その産業上の利用価値は大である。
図1は、多孔体Aの29Si MAS NMR測定結果を示す図である。 図2は、多孔体A〜Fの細孔分布曲線を示すグラフである。図2の上図は、120Åまでの細孔直径の分布曲線を示すグラフであり、下図は、上図の細孔直径10Å付近を拡大したグラフである。 図3は、多孔体A〜CのX線回折パターンを示すグラフである。 図4は、多孔体D〜FのX線回折パターンを示すグラフである。 図5は、透過型電子顕微鏡により観察した多孔体Aのイメージ図である。 図6は、透過型電子顕微鏡により観察した多孔体Aのイメージ図である。 図7は、透過型電子顕微鏡により観察した多孔体Aのイメージ図である。 図8は、MCM−41のX線回折パターンを示すグラフである。 図9は、多孔体HのX線回折パターンを示すグラフである。 図10は、多孔体IのX線回折パターンを示すグラフである。 図11は、多孔体Aを850℃で24時間加熱後のX線回折パターンを示すグラフである。 図12は、多孔体Aを850℃で24時間加熱後の29Si MAS NMR測定結果を示す図である。 図13は、MCM−41を850℃で24時間加熱後のX線回折パターンを示すグラフである。 図14は、多孔体Aを50℃、60℃、及び70℃のイオン交換水中で2日間加熱後のX線回折パターンを示すグラフである。
符号の説明
1 多孔体C
2 多孔体A
3 多孔体B
4 多孔体D
5 多孔体E
6 多孔体F
7 加熱前
8 50℃
9 60℃
10 70℃

Claims (12)

  1. Si原子の量がSi原子全体の量の90%より多いSi含有物質からなり、d間隔が40Åから80Åの位置に少なくとも1つのピークが存在するX線回折パターンを有する多孔体。
  2. d間隔が40Åから80Åの位置に半価幅が0.4〜1.0の少なくとも1つのピークを有し、40Åから80Åの位置にある最強のピークの50%より大きい相対強度でd間隔が40Åより小さい位置にピークが存在しないX線回折パターンを有してなる請求項1記載の多孔体。
  3. 細孔分布曲線において細孔直径が10Åより小さい範囲と10Å以上の範囲とに各々ピークを少なくとも1つ有する請求項1または2記載の多孔体。
  4. 全細孔容積が0.4〜1.5cm/gであり、細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの細孔の容積が0.2〜1.2cm/gであり、細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積が0.1〜0.45cm/gである請求項1〜3いずれか記載の多孔体。
  5. 細孔分布曲線における細孔直径が10Å〜100Åの細孔の容積が全細孔容積の50〜80%を占める請求項1〜4いずれか記載の多孔体。
  6. (細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積)/[細孔分布曲線における細孔直径が10Åより小さい細孔の容積]+(細孔分布曲線における細孔直径が100Åより大きい細孔の容積)]×100の値が60〜95である請求項1〜5いずれか記載の多孔体。
  7. 細孔壁の厚さが20〜50Åである請求項1〜6いずれか記載の多孔体。
  8. 細孔のチャネルが非直線である請求項1〜7いずれか記載の多孔体。
  9. 珪素含有物質と、界面活性剤とを反応させて、珪素含有物質と界面活性剤とからなる複合体を形成させた後、該複合体から有機物を除去することを特徴とする請求項1〜8いずれか記載の多孔体の製造方法。
  10. 反応時間により、10Å〜100Åの範囲で多孔体の平均細孔直径を制御する請求項9記載の多孔体の製造方法。
  11. 請求項1〜8いずれか記載の多孔体を含有してなる触媒。
  12. 請求項1〜8いずれか記載の多孔体を含有してなる吸着剤。
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