JP2007210561A - 排気系部品の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気系部品の車体に対する変位を効果的に抑制することができる排気系部品の取付構造を得る。
【解決手段】排気熱発電装置の取付構造10は、内燃機関エンジンの排気ガスの熱を利用して発電を行う排気熱発電装置11と、車体Bから吊り下げられ排気熱発電装置11のサポートロッド48の下側に位置する底板部40を有する前側保持ブラケット32と、底板部40とサポートロッド48との間に設けられ該サポートロッド48を底板部40に対し下側から弾性的に支持する下側支持ゴムマウント42とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】排気熱発電装置の取付構造10は、内燃機関エンジンの排気ガスの熱を利用して発電を行う排気熱発電装置11と、車体Bから吊り下げられ排気熱発電装置11のサポートロッド48の下側に位置する底板部40を有する前側保持ブラケット32と、底板部40とサポートロッド48との間に設けられ該サポートロッド48を底板部40に対し下側から弾性的に支持する下側支持ゴムマウント42とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のエンジンの排気ガスが導入される排気系部品を車体に対し支持させるための排気系部品の取付構造に関する。
自動車等の車両において、内燃機関エンジンの排気ガスを排出するための排気系を、ゴム製のハンガーを介して車体に吊り支持する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平6−36272号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、例えば排気熱を利用した熱発電装置等の質量が大きい排気系部品を支持する場合にハンガーに作用する付加が大きくなり、車両走行に伴う排気系部品の変位(振動振幅)が大きくなることが懸念される。
本発明は上記事実を考慮して、排気系部品の車体に対する変位を効果的に抑制することができる排気系部品の取付構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、内燃機関エンジンの排気ガスが導入される排気系部品と、車体から吊り下げられ、前記排気系部品の被支持部に対し重力方向の下側に位置する支持部を有する支持体と、前記支持体の支持部と前記排気系部品の被支持部との間に設けられ、前記排気系部品の被支持部を前記支持体に対し弾性的に支持するマウント部材と、を備えている。
請求項1記載の排気系部品の取付構造では、車体から吊り下げられた支持体の支持部上のマウント部材に排気系部品の被支持部を載せることで、排気系部品の質量(荷重)の少なくとも一部が重力方向の下側から弾性的に支持されている。これにより、マウント部材は、圧縮状態で熱発電体の質量を支持するため、伸長側で支持する場合のように変形量が大きくなることがなく、排気系部品の車体に対する変位を抑制することができる。
このように、請求項1記載の排気系部品の取付構造では、排気系部品の車体に対する変位を効果的に抑制することができる。
請求項2記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項1記載の排気系部品の取付構造において、前記マウント部材は、ゴム製の弾性体を含んで構成されている。
請求項2記載の排気系部品の取付構造では、マウント部材が圧縮側で高弾性と成る非線形特性を有するゴム製の弾性体を含むため、マウント部材の圧縮方向の変形すなわち排気系部品の変位が一層効果的に抑制される。
請求項3記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項1又は請求項2記載の排気系部品の取付構造において、前記マウント部材を3つ以上備え、少なくとも3つのマウント部材は、平面視で該少なくとも3つのマウント部材で囲まれた範囲内に前記排気系部品の重心が位置するように配置されている。
請求項3記載の排気系部品の取付構造では、3つ以上のマウント部材のうち、少なくとも3つのマウント部材は、それぞれを頂部とする多角形の内側に排気系部品の平面視における重心位置が位置するように配置されている。このため、他の支持手段に頼ることなく、排気系部品(の全質量)を下側からバランスよく支持することができる。これにより、排気系部品の各部の車体に対する変位を効果的に抑制することができる。特に、各マウント部材が排気系部品を下側から支持するので、マウント部材の伸長側で支持する構成と比較して、少ない支持点数で排気系部品の変位を抑制することが可能である。
請求項4記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の排気系部品の取付構造において、前記被支持部は、前記マウント部材に対し前記排気系部品の長手方向に相対変位可能に支持されている。
請求項4記載の排気系部品の取付構造では、排気系部品の被支持部がマウント部材に対し該排気系部品の長手方向(主な熱伸び方向)への相対変位可能に支持されているため、排気ガスの熱によって排気系部品が長手方向に伸長した場合に、この伸長に伴う車体と排気系部品との相対変位を吸収することができる。特に、排気系部品と内燃機関エンジンとの間に排気管を介在させている構成では、該排気管の長手方向(主な熱伸び方向)と排気系部品の長手方向とを略一致させておくことで、被支持部とマウント部材との相対変位によって排気管の熱伸びの影響をも吸収することができる。
請求項5記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項4記載の排気系部品の取付構造において、前記被支持部は、前記排気系部品の長手方向に沿って延在し、前記マウント部材に相対変位可能に挿し込まれたロッド部を含む。
請求項5記載の排気系部品の取付構造では、単に被支持部のロッド部をマウント部材に挿し込む簡単な構造で、被支持部をマウント部材に対し排気系部品の長手方向に相対変位させることができる。
請求項6記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の排気系部品の取付構造において、前記排気系部品は、排気管を介して前記内燃機関エンジンの排気ガスが導入されるようになっており、前記排気管の排気ガスの入口側には、該排気系部品と前記排気管との上下方向の相対変位を許容する可動連結部が設けられている。
請求項6記載の排気系部品の取付構造では、支持体とマウント部材とによって変位が抑制されている排気系部品に連結される排気管の上下方向の相対変位(角変位を含む)が、可動連結部(例えば、ボールジョイント)によって許容される。これにより、排気系のフレキシビリティが確保されるので、排気系を構成する排気管の曲がり部や他の部品との連結部への応力集中などが抑制(緩和)される。
請求項7記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の排気系部品の取付構造において、前記排気系部品は、高温側と低温側との温度差によって起電力を生じる熱発電体と、内燃機関エンジンの排気ガスの熱を回収して前記熱発電体の高温側を加熱する加熱部と、前記熱発電体の低温側を冷却するための冷却部とを含んで構成された熱発電装置である。
請求項7記載の排気系部品の取付構造では、排気系部品としての熱発電装置を車体に対し支持している。この熱発電装置は、加熱部によって排気ガスの熱を回収して熱発電体の高温側を加熱すると共に冷却部によって熱発電体の低温側を冷却することで熱発電体に起電力を生じさせるものであり、排気系部品としては質量が大きいが、本排気系部品の取付構造では、上記した支持体及びマウント部材を用いた下側からの支持によって、熱発電装置の変位を効果的に抑制することができる。
請求項8記載の発明に係る排気系部品の取付構造は、請求項7記載の排気系部品の取付構造において、前記熱発電装置は、前記熱発電体を挟み込んだ前記加熱部及び前記冷却部を外側から囲む枠体と、該枠体に設けられて前記冷却部を加熱部側に押し付ける保持荷重を付与する保持力付与機構とをさらに備えており、前記被支持部は、前記枠体に設けられている。
請求項8記載の排気系部品の取付構造では、熱発電装置は、冷却部は、枠体及び保持力付与機構によって外側から加熱部側に向かう保持荷重が付与されて、加熱部との間に熱発電体を挟み込んで該加熱部に保持されている。ここで、枠体に被支持部が設けられているため、冷却部に車体への支持荷重が直接的に作用することがなく、車体への支持構造が保持力付与機構による保持力に影響を与えることが防止される。これにより、上記保持力による冷却部と熱発電体、熱発電体と加熱部との密着性(熱交換効率)が確保される。
以上説明したように本発明に係る排気系部品の取付構造は、排気系部品の車体に対する変位を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る排気系部品の取付構造が適用された排気熱発電装置の取付構造10について、図1乃至図5に基づいて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、矢印FRにて示す側を車両の前側(車両走行方向)、矢印UPで示す側を車両の上側、矢印Wで示す方向を車幅方向とする。
図1には、排気熱発電装置の取付構造10が正面図にて示されている。また、図2には、排気熱発電装置の取付構造10が側面図にて示されており、図3には排気熱発電装置の取付構造10が平面図にて示されている。これらの図に示される如く、排気熱発電装置の取付構造10は、排気系部品としての排気熱発電装置11を車体Bに対し支持している。
図1及び図2に示される如く、排気熱発電装置11は、加熱部としての高温側熱交換器12と、冷却部としての低温側熱交換器14との間に、それぞれ熱発電体としての複数の熱発電モジュール16を挟み込んで構成されている。各熱発電モジュール16は、それぞれ上下方向に扁平した平面視矩形状に形成されている。
図1に示される如く、高温側熱交換器12は、上下高が幅と比較して小さい扁平矩形状に形成されており、内部には図示しない集熱フィンが配設されている。上面12Aと上側の低温側熱交換器14との間に複数の熱発電モジュール16を挟み込んで保持すると共に、下面12Bと下側の低温側熱交換器14との間に上側と熱発電モジュール16を挟み込んで保持している。この高温側熱交換器12は、内部を通過する排気ガスから集熱フィンによって集めた熱を熱発電モジュール16の高温側に伝達するようになっている。
低温側熱交換器14は、上下高が幅と比較して小さい扁平矩形状に形成されており、内部には図示しない放熱フィンが配設されている。低温側熱交換器14は、上記の通り高温側熱交換器12の上下にそれぞれ設けられている。これらの低温側熱交換器14は、熱発電モジュール16から伝達された熱を放熱フィンに分散させつつ内部を通過するエンジン冷却水に排出するようになっている。
図2に示される如く、高温側熱交換器12及び低温側熱交換器14は、それぞれ車体前後方向に長手とされており、該長手方向に沿って上下各4列の同数の熱発電モジュール16を挟み込んでいる。また、この実施形態では、図3に示される如く、熱発電モジュール16は、各列毎に車幅方向に2つずつ配置されている。したがって、この実施形態では、上下各8つ、合わせて16つの熱発電モジュール16を備えている。
各熱発電モジュール16は、それぞれ多数の熱発電素子(図示省略)をモジュール化して構成されており、上記の通り扁平した矩形状に形成されている。各熱発電モジュール16は、例えば、ゼーベック効果等によって高温側と低温側との温度差(熱落差)に基づく起電力を生じるようになっている。
この排気熱発電装置11では、図1に示される如く、正面視で矩形環状に形成された枠体としての部品保持ブラケット18と、該部品保持ブラケット18に設けられた保持力付与機構20とによって、高温側熱交換器12と上下の低温側熱交換器14との間にそれぞれ熱発電モジュール16を挟み込む状態に保持されるようになっている。具体的には、部品保持ブラケット18は、それぞれ正面視でハット形状に形成された半体18A、18Bの重ね合わされたフランジ部18Cがボルト・ナットを主要構成要素とする締結手段18Dにて固定されることで、上記の通り全体として環状に形成されている。環状に形成され高温側熱交換器12に対し非接触である部品保持ブラケット18は、該高温側熱交換器12からの熱影響を受け難い構成とされている。
保持力付与機構20は、部品保持ブラケット18に螺合した保持力調整ボルト22と、保持力調整ボルト22の先端と低温側熱交換器14との間に圧縮状態で配設された皿ばね24とを主要構成要素として構成されている。保持力付与機構20は、各皿ばね24の復元力に基づく保持荷重によって上下の低温側熱交換器14、熱発電モジュール16を高温側熱交換器12側に押し付け、高温側熱交換器12に対し低温側熱交換器14、熱発電モジュール16を保持するようになっている。また、保持力付与機構20は、部品保持ブラケット18に対する保持力調整ボルト22の螺合位置すなわち皿ばね24の圧縮量を変化することで、上記した保持荷重を調整可能とされている。
図2に示される如く、部品保持ブラケット18は、前後方向に沿って配設された熱発電モジュール16の各列毎に計4つ設けられており、保持力付与機構20は、熱発電モジュール16毎に計16つ設けられている。したがって、この実施形態では、各熱発電モジュール16を個別に独立して保持荷重の調整可能とされている。
さらに、図2及び図3に示される如く、以上説明した排気熱発電装置11の高温側熱交換器12は、前側排気管26から内燃機関エンジンの排気ガスが導入され、後側排気管28に排気ガスを排出するようになっている。具体的には、高温側熱交換器12の前端部には、前側排気管26から高温側熱交換器12に向けて流路断面を徐変させる連結ダクト12Cが設けられており、連結ダクト12Cの前端は前側排気管26の後端に可動連結部としてのボールジョイント30を介して接続されている。なお、ボールジョイント30を構成する圧縮コイルスプリング30Aは、フランジ30B間に配設された図示しない球面形状のシール部材(ガスケット)に気密を確保するための押し付け力を作用させるようになっている。
これにより、前側排気管26は、連結ダクト12Cとの気密を保ちながら、高温側熱交換器12(排気熱発電装置11)に対し上下方向の相対変位(図2に矢印Aにて示す方向の角変位)が許容されている。この前側排気管26は、図示しない触媒コンバータ等を含め、全体として車体前後方向に長手とされており、排気ガスの流通によって車体前後方向に熱伸びするようになっている。一方、高温側熱交換器12の後端部には、高温側熱交換器12から後側排気管28に向けて流路断面を徐変させる連結ダクト12Dが設けられており、連結ダクト12Dの後端は後側排気管28の前端にフランジ結合にて接続されている。後側排気管28の後端は、図示しないマフラ等に接続されている。
図1及び図2に示される如く、以上説明した排気熱発電装置11、前側排気管26、後側排気管28を含む排気系は、車体BのフロアFの下側に配設されている。そして、排気熱発電装置11は、フロアFから吊り下げられたそれぞれ支持体としての前後一対の前側保持ブラケット32、後側保持ブラケット34を介して車体Bに支持されている。
具体的には、図1に示される如く、前側保持ブラケット32、後側保持ブラケット34は、それぞれ正面視で上向きに開口するハット形状に形成されており、上側開口端から幅方向外向きに延設された一対のフランジ36と、一対のフランジ36の幅方向内端から垂下された一対の脚部38と、一対の脚部38の下端を架け渡す支持部としての底板部40とを有する。これらの前側保持ブラケット32、後側保持ブラケット34は、それぞれのフランジ36がボルト・ナットにて構成された締結手段41によってフロアFに固定されることで、車体Bに対し吊り下げ姿勢で保持されている。
前側保持ブラケット32、後側保持ブラケット34の各底板部40上には、それぞれマウント部材として下側支持ゴムマウント42が配設されている。図5に示される如く、下側支持ゴムマウント42は、ゴム材にてブロック状に形成されたゴム弾性体44と、ゴム弾性体44を周囲から覆う金属製の金属ケース46とを含んで構成されている。ゴム弾性体44は、直方体から上下両端の幅方向中央部分を切り欠いた如く形成されており、この切欠部分が変形用凹部44Aとされている。また、ゴム弾性体44における上下の変形用凹部44Aの間には、ロッド挿通孔44Bが前後方向に貫通して形成されている。
一方、金属製の金属ケース46は、正面視で変形用凹部44Aを切り欠く前のゴム弾性体44の長方形状に対応する矩形枠状に形成されており、前後両側が開口した矩形筒状を成している。ゴム弾性体44は、変形用凹部44A及び前後両面を除いて金属製の金属ケース46の内面に固着されている。これにより、下側支持ゴムマウント42は、ゴム弾性体44におけるロッド挿通孔44Bが形成された幅方向及び上下方向中央部が、上下の変形用凹部44Aを消費する上下方向の変形のみ可能とされている。また、下側支持ゴムマウント42では、ゴム弾性体44は変形(圧縮)時に金属ケース46外側への逃げ規制されるので、ゴム弾性体44の変形量が大きくなるほど弾性係数が大きくなり、非線形性が強い弾性特性を有する構造とされている。
図3に示される如く、下側支持ゴムマウント42は、前側保持ブラケット32の底板部40上には幅方向に並列して(幅方向中心線に対し対称に)2つ、後側保持ブラケット34の底板部40上には幅方向中央部に1つ固定的に配置されている。各下側支持ゴムマウント42のロッド挿通孔44Bには、それぞれ部品保持ブラケット18を構成する下側の半体18Bに設けられた被支持部としてのサポートロッド48が挿通されている。図4(A)に示されるサポートロッド48は、前後方向に長手とされロッド挿通孔44Bに挿し込まれるロッド部50と、ロッド部50の上方で半体18Bの下面に固着された固着部52と、ロッド部50の前端と固着部52の前端とを連結する連結部54と、ロッド部50の後端に設けられた抜け止め部56とを有する。
ロッド部50は、その長さがゴム弾性体44の車体前後の方向に沿う厚みよりも十分に大とされている。これにより、ロッド挿通孔44Bに挿通されたロッド部50は、ゴム弾性体44に対し車体前後方向のスライドが可能とされている。排気熱発電装置11は、車体Bへの組付時(排気系が常温の場合)には、図4(A)に示される如く、ロッド部50の後部がロッド挿通孔44B内に位置するように組み付けられている。そして、排気系に排気ガスが流通して各部に熱伸びが生じた場合には、図4(B)に示される如く、ゴム弾性体44(車体B)に対するロッド部50(排気熱発電装置11の被支持部)の相対変位Xが許容されている。
以下の説明では、前側保持ブラケット32に設けられた一対の下側支持ゴムマウント42をそれぞれ下側支持ゴムマウント42F、後側保持ブラケット34に設けられた一つの下側支持ゴムマウント42を下側支持ゴムマウント42Rとして区別する場合がある。同様に、下側支持ゴムマウント42Fのロッド挿通孔44Bにロッド部50を挿通させるサポートロッド48を前側サポートロッド48F、下側支持ゴムマウント42Rのロッド挿通孔44Bにロッド部50を挿通させるサポートロッド48を後側サポートロッド48Rとして区別する場合がある。
図2及び図3に示される如く、前側サポートロッド48Fは、最前列の部品保持ブラケット18を構成する下側の半体18Bに設けられており、後側サポートロッド48Rは、最後列の部品保持ブラケット18を構成する下側の半体18Bに設けられている。したがって、前側保持ブラケット32は、最前列の部品保持ブラケット18を両側方及び下方から囲むように配置されており、後側保持ブラケット34は、最後列の部品保持ブラケット18を両側方及び下方から囲むように配置されている。
以上により、排気熱発電装置11は、前端側における2箇所と後端側における1箇所とで、それぞれ車体B(底板部40)に対して下側支持ゴムマウント42を介して下側から弾性的に支持されている。そして、図3に示される如く、これら計3つの支持点を頂部とする仮想三角形Tの内側には、平面視における排気熱発電装置11の重心Gが位置している。これにより、排気熱発電装置11は、3つの下側支持ゴムマウント42による3点支持のみで、姿勢を保持しつつバランスよく支持されている。また、排気熱発電装置11は、上記した3点支持部位がそれぞれ重心Gから離間しており、外力(モーメント)に対し安定して姿勢を維持するようになってる。
なお、前側排気管26、後側排気管28は、排気熱発電装置11とは独立して車体Bに対し支持されている。例えば、前側排気管26は、図示しない触媒コンバータと共に構成する排気系前部として車体に支持され、後側排気管28は、図示しないメインマフラと共に構成する排気系後部として車体に支持される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の排気熱発電装置の取付構造10によって車体Bに支持された排気熱発電装置11は、高温側熱交換器12が前側排気管26から連結ダクト12Cを経由して導入された排気ガスの熱を熱発電モジュール16の高温側に伝達すると共に、低温側熱交換器14が熱発電モジュール16の低温側の熱をエンジン冷却水に放出する。これにより、熱発電モジュール16は、高温側と低温側との間に生じる温度差によって、起電力を生じる。すなわち、排気熱発電装置11による発電が行われる。
このように高温側熱交換器12、低温側熱交換器14、熱発電モジュール16を備えた排気熱発電装置11は、排気系部品としては質量が大きい。
ここで、排気熱発電装置の取付構造10では、前側保持ブラケット32、後側保持ブラケット34、及びこれらの底板部40に固定された下側支持ゴムマウント42によって、排気熱発電装置11をフロアFの下側において下側から支持しているため、車両走行に伴う排気熱発電装置11の変位(振動振幅)を抑制することができる。すなわち、排気熱発電装置の取付構造10では、弾性部材であるゴム弾性体44を圧縮させつつ排気熱発電装置11を支持するため、ゴム製のハンガー等によって伸長(引っ張り)側で吊るす構造のように変位が大きくなることがない。より具体的には、吊り構造の弾性体の伸長側の変位は制限されないが、圧縮側の変位限は下側支持部である保持ブラケット32、34の底板部40によって制限されるので、排気熱発電装置11の変位が抑制される。
また、弾性体として用いたゴム弾性体44は、引張方向の変位が大きくなるほど弾性係数(ばね定数)が低下していくが、圧縮側の変位が大きくなるほど弾性係数が増大する非線形特性を有するため、自らの圧縮変形が抑制され、排気熱発電装置11の変位を一層効果的に抑制することができる。これらにより、排気系を構成する前側排気管26、後側排気管28に排気熱発電装置11から入力される荷重が低減され、これら排気系の補強を簡素なものとすることができる。すなわち、排気系(フロアF下で支持するもの)の質量増加が抑制される。
また、3つ設けられた下側支持ゴムマウント42が、これらを結ぶ仮想三角形Tの内側に排気熱発電装置11の重心Gを位置させる配置とされているため、例えば補助的な吊り構造となどに頼ることなく、排気熱発電装置11をバランスよく車体Bに対し保持することができる。しかも、上記の通り、各下側支持ゴムマウント42が圧縮側に変形して排気熱発電装置11を下側から支持することで排気熱発電装置11の変位を抑えた構造であるため、排気熱発電装置11の重心Gを囲む多角形(仮想三角形T)を構成する最小の支持点数(3点)で、質量の大きい排気熱発電装置11をフロアFの下側で保持することができる。これにより、質量の大きい排気熱発電装置11を吊り構造で支持する構成のように支持点数が増加することが防止され、支持点数の増加に伴うコスト増加や組付作業性の悪化を招くことが防止される。
さらに、排気熱発電装置の取付構造10では、下側支持ゴムマウント42のロッド部50がゴム弾性体44に対し排気熱発電装置11の長手方向に相対変位可能に支持されているため、排気熱発電装置11の主に長手方向に生じる熱伸びによるサポートロッド48(被支持部位)の車体Bに対する相対変位が吸収される。このロッド部50とゴム弾性体44との相対変位可能方向が、前側排気管26(を含む前側排気系)の熱伸び方向に略一致しているため、前側排気管26の熱伸びについてもロッド部50とゴム弾性体44との相対変位によって吸収することができる。
さらにまた、排気熱発電装置の取付構造10では、高温側熱交換器12と前側排気管26とをボールジョイント30によって上下(矢印A)方向の相対角変位可能に接続しているため、排気系全体としての上下動を排気熱発電装置11において規制する(排気系の一部で支持剛性を高めた)構造において、前側排気管26の屈曲部や触媒コンバータの接続のための断面急変部等の応力集中を緩和することができる。
また、排気熱発電装置の取付構造10では、部品保持ブラケット18にサポートロッド48が設けられているため、下側支持ゴムマウント42から低温側熱交換器14に直接的に荷重が伝達されることがなく、保持力付与機構20による低温側熱交換器14と熱発電モジュール16、熱発電モジュール16と高温側熱交換器12との密着度が確保される。これにより、熱発電モジュール16と高温側熱交換器12、低温側熱交換器14との均一な熱伝達が行われ、排気熱発電装置11の発電効率が維持される。
なお、上記実施形態では、排気系部品として排気熱発電装置11を支持する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、排気ガスの熱をエンジン冷却水に回収するエンジン暖機用又は車室暖房用の熱交換器の支持に本発明を適用しても良い。したがって、本発明は、排気熱発電装置11の構造(高温側熱交換器12、低温側熱交換器14、熱発電モジュール16の配置等)によって限定されることもない。
また、上記実施形態では、部品保持ブラケット18にサポートロッド48を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、低温側熱交換器14にサポートロッド48を設けても良い。
10 排気熱発電装置の取付構造(排気系部品の取付構造)
11 排気熱発電装置(排気系部品)
12 高温側熱交換器(加熱部)
14 低温側熱交換器(冷却部)
16 熱発電モジュール(熱発電体)
18 部品保持ブラケット(枠体)
20 保持力付与機構
26 前側排気管(排気管)
30 ボールジョイント(可動連結部)
32 前側保持ブラケット(支持体)
34 後側保持ブラケット(支持体)
40 底板部(支持部)
42 下側支持ゴムマウント(マウント部材)
44 ゴム弾性体(ゴム製の弾性体)
48 サポートロッド(被支持部)
50 ロッド部
B 車体
11 排気熱発電装置(排気系部品)
12 高温側熱交換器(加熱部)
14 低温側熱交換器(冷却部)
16 熱発電モジュール(熱発電体)
18 部品保持ブラケット(枠体)
20 保持力付与機構
26 前側排気管(排気管)
30 ボールジョイント(可動連結部)
32 前側保持ブラケット(支持体)
34 後側保持ブラケット(支持体)
40 底板部(支持部)
42 下側支持ゴムマウント(マウント部材)
44 ゴム弾性体(ゴム製の弾性体)
48 サポートロッド(被支持部)
50 ロッド部
B 車体
Claims (8)
- 内燃機関エンジンの排気ガスが導入される排気系部品と、
車体から吊り下げられ、前記排気系部品の被支持部に対し重力方向の下側に位置する支持部を有する支持体と、
前記支持体の支持部と前記排気系部品の被支持部との間に設けられ、前記排気系部品の被支持部を前記支持体に対し弾性的に支持するマウント部材と、
を備えた排気系部品の取付構造。 - 前記マウント部材は、ゴム製の弾性体を含んで構成されている請求項1記載の排気系部品の取付構造。
- 前記マウント部材を3つ以上備え、少なくとも3つのマウント部材は、平面視で該少なくとも3つのマウント部材で囲まれた範囲内に前記排気系部品の重心が位置するように配置されている請求項1又は請求項2記載の排気系部品の取付構造。
- 前記被支持部は、前記マウント部材に対し前記排気系部品の長手方向に相対変位可能に支持されている請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の排気系部品の取付構造。
- 前記被支持部は、前記排気系部品の長手方向に沿って延在し、前記マウント部材に相対変位可能に挿し込まれたロッド部を含む請求項4記載の排気系部品の取付構造。
- 前記排気系部品は、排気管を介して前記内燃機関エンジンの排気ガスが導入されるようになっており、
前記排気管の排気ガスの入口側には、該排気系部品と前記排気管との上下方向の相対変位を許容する可動連結部が設けられている請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の排気系部品の取付構造。 - 前記排気系部品は、高温側と低温側との温度差によって起電力を生じる熱発電体と、内燃機関エンジンの排気ガスの熱を回収して前記熱発電体の高温側を加熱する加熱部と、前記熱発電体の低温側を冷却するための冷却部とを含んで構成された熱発電装置である請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の排気系部品の取付構造。
- 前記熱発電装置は、前記熱発電体を挟み込んだ前記加熱部及び前記冷却部を外側から囲む枠体と、該枠体に設けられて前記冷却部を加熱部側に押し付ける保持荷重を付与する保持力付与機構とをさらに備えており、
前記被支持部は、前記枠体に設けられている請求項7記載の排気系部品の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006035463A JP2007210561A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 排気系部品の取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006035463A JP2007210561A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 排気系部品の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=38489355
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JP2006035463A Withdrawn JP2007210561A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 排気系部品の取付構造 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8661801B2 (en) | 2011-12-15 | 2014-03-04 | Hyundai Motor Company | Thermoelectric generator of vehicle |
US9145811B2 (en) | 2011-12-15 | 2015-09-29 | Hyundai Motor Company | Thermoelectric generator of vehicle |
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-
2006
- 2006-02-13 JP JP2006035463A patent/JP2007210561A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9145812B2 (en) | 2011-12-12 | 2015-09-29 | Hyundai Motor Company | Thermoelectric generator of vehicle |
US8661801B2 (en) | 2011-12-15 | 2014-03-04 | Hyundai Motor Company | Thermoelectric generator of vehicle |
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