JP2007210340A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2007210340A
JP2007210340A JP2007069222A JP2007069222A JP2007210340A JP 2007210340 A JP2007210340 A JP 2007210340A JP 2007069222 A JP2007069222 A JP 2007069222A JP 2007069222 A JP2007069222 A JP 2007069222A JP 2007210340 A JP2007210340 A JP 2007210340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
reservoir
film wall
ink
supply port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007069222A
Other languages
English (en)
Inventor
Junhua Zhang
俊華 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007069222A priority Critical patent/JP2007210340A/ja
Publication of JP2007210340A publication Critical patent/JP2007210340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】高ノズル密度配置、高周波駆動ができ、ノズル間の相互干渉のないインクジェットヘッドを実現すること。
【解決手段】圧力を発生する圧力発生室と、インクを吐出するノズルと、インクを溜めるリザーバと、圧力発生室とリザーバとを連通する供給口とを有するインクジェットヘッドにおいて、リザーバはフィルム壁を含み、ノズルと圧力室と供給口とで決まる固有振動数fの振動によって起こるフィルム壁の振動波長λと、フィルム壁のスパンwとが以下の式の関係を満たす。
Figure 2007210340

【選択図】なし

Description

本発明は、インク滴を飛翔させ、記録紙等の記録媒体上にインク像を形成するインクジェット式記録ヘッドに関する。
インクジェット記録方法は微小な径を持つノズルからインク滴を吐出させて、紙等の記録媒体に付着させて記録を行なう方法である。この方法によるインクジェットヘッドは、前述のノズルと、それに連通する圧力室、供給口、リザーバ等により構成される。駆動時に圧力室の圧力を増加させ、インクをノズルから押し出し、小滴として飛翔させる。
近年、より高速、高品質印字を行うインクジェット式印写装置が求められている。そのような印写装置を実現するのに、高密度に配置され、高周波駆動のできるインクジェットヘッドが必要である。
高周波駆動のできるヘッドを構成する技術は種々提案されている。例えば、ヘッドの寸法等によって定義されるヘルムホルツ周波数を大きくして、ヘッドを構成する技術は米国特許第4,697,193号明細書で開示されている(発明の実施の形態参照)。
この技術によれば、同じノズル、圧力室に対し、ヘルムホルツ周波数を大きくするためには供給口を大きくする必要がある。しかし、ヘッドの駆動時に圧力室の圧力増加によってインクはノズルの方へ押されるのと同時に供給口を介してリザーバへも押し出される。供給口を大きくすると、リザーバへ押し出されるインク量が多く(飛翔するインク滴と同じもしくはそれ以上)なり、リザーバ内の圧力変動をもたらす。
一方、リザーバ内の圧力変動の影響を緩和するのに、リザーバに圧力・体積変換体を設ける技術、リザーバをフィルム壁で構成する技術などが開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平1−308644号公報 特公平4−36067号公報
しかしながら、高密度(180dpi以上)に配置された圧力室を持つヘッドを高周波(10KHz以上)で駆動するとき、供給口からの圧力振動はリザーバ全体に伝わらず、近辺にある圧力室に影響を与える問題がある。その結果として、飛翔するインク滴の速度やインク量などの吐出特性に変動が生じ、印字品質が劣化する。この問題は1ノズルのみ駆動するケースを考えると分かりやすい。圧力室が180dpiで配置されるとき、圧力室間の距離は140ミクロンである。供給口から出る振動はリザーバ内で広がるため、圧力は距離の逆数に、速度は距離の逆数の2乗に比例して小さくなる(音響の広がりに関して、日本音響学会編、基礎音響工学、コロナ社出版、参照)。140ミクロン離れた隣接の供給口での圧力、速度は1.4mm(例えば)離れた場所でのそれらと比較して相当大きいことが分かる。
特許文献1に開示の技術は、圧力・体積変換体がスペース的問題で特定の場所にしか設置できず、圧力がリザーバ全体に広がらなければ効果がない課題を有する。
また、特許文献2に開示の技術は、圧力室側とリザーバ側とのインピーダンスのみを関係付けしており、ヘッドの構造やパラメータによっては十分な効果のあるリザーバ、または、最適なリザーバとならない課題を有する。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは高密度で構成され高周波駆動可能なインクジェットヘッドを提供することである。
本発明のインクジェットヘッドは、圧力を発生する圧力発生室と、インクを吐出するノズルと、インクを溜めるリザーバと、前記圧力発生室とリザーバとを連通する供給口とを有するインクジェットヘッドであって、
前記リザーバはフィルム壁を含み、ノズルと圧力室と供給口とで決まる固有振動数fの振動によって起こるフィルム壁の振動波長λと、フィルム壁のスパンwとが以下の式の関係を満たすことを特徴とする。
Figure 2007210340
本発明のインクジェットヘッドは高ノズル密度(180dpi以上)で、高周波駆動(10KHz以上)可能なように構成でき、供給口6に隣接して設けられるフィルム壁20によって圧力室1からの圧力振動が吸収されノズル間の相互干渉がない。また、フィルム壁20のパラメータが最適に設計されコンパクトな装置が構成できる。
以下本発明の詳細を実施例に基づいて図示して説明する。
まず、本発明のインクジェットヘッドの一実施例の構造について説明する。図1は本実施例の断面図を示す。圧力発生室1の形成された圧力室基材5は、ノズル2が形成されたノズルプレート3と、振動板4とに挟まれて構成されている。
そして、後述の圧力発生素子としての圧電振動子7の先端は振動板4に形成された突起部に当接している。振動子7は固定基板11に固定されている。これら、圧電振動子7を固定する固定基板11、振動板4、圧力室基材5、及び、ノズルプレート3は、基台12を介して一体に固定されてインクジェットヘッドとしてまとめ上げられている。
インクは、共通のリザーバ14から、140μm間隔(180dpi)で並ぶそれぞれの供給口6を介して、同じ間隔で並ぶそれぞれの圧力発生室1に供給されるように成っている。リザーバ14は図示しないインクタンクに連結しており、インクの供給を受けられるようになっている。
前述の圧電振動子7は、圧電材料8と電極形成材料9、10を交互にサンドイッチ状に挟んで積層構造となっており、電極9しか存在しない不活性領域(図1で示す圧電振動子7の下の部分)が固定基板11に固定されている。
インク滴を吐出させるには、圧電振動子7の電極9、10に図示しない配線を通して電圧信号を印加する。電圧を印加すると、圧電振動子7が縮んで、圧力室1の体積が大きくなる。そのため、まず一定の電圧を印加し、圧力発生室を膨張させておき、印字を行うとき印加電圧を下げて圧電振動子7を伸長させる。圧電振動子7が伸長すると、振動板4によって圧力発生室1が圧縮され、圧力発生室1に存在するインクの一部がノズル2から吐出される。
高い作動周波数を達成するために、下記のヘルムホルツ(Helmholtz)共振周波数fが高い方が好ましい(米国特許第4,697,193号明細書)。
Figure 2007210340
ここで、Ccは圧力発生室1内のインクの形成するコンプライアンス、Cdは圧力発生室1の各壁の形成するコンプライアンス、Lnはノズル2のイナータンス、Liは供給口6のイナータンスである。この式から、供給口6を広げLnを小さくすると、周波数fが高くなることが分かる。本実施例のヘッドは所定のインク滴飛翔速度、インク量、そして、作動周波数を満たすため、ノズル2のイナータンスLnと供給口6のイナータンスLiとがほぼ等しくなるように設計されている。
本実施例ではノズル2から飛び出すインクとリザーバ14へ逆流するインクとの割合はだいたい1対1になる(簡易モデルによるシミュレーションの結果)。
この割合は上述のイナータンスLn、Liの他にノズル2のレジスタンスRn、そして、供給口6のレジスタンスRiによって決まるが、作動周波数が高い場合、ほぼイナータンスLn、Liの比に等しい。
本実施例では、図1で示すようにインク供給口6の出口に隣接してフィルム壁20が設けられている。フィルム壁の材質は弾性体であり、そのため圧力を増減させると、膨らんだり、へこんだりする。上述したリザーバ14へのインクの逆流はリザーバ14内の圧力変動をもたらそうとするが、フィルム壁20が出口にあるため、その圧力変動が有効に吸収される。隣のインク供給口にも大きな影響を与えることはない。
ただし、フィルム壁20のサイズ等によっては、インク供給口6の出口に設けても、十分な効果が得られない場合もあることが実験で観察されている。
図2は、数値シミュレーションから得た駆動中のフィルム壁20の形状の一断面を示す。フィルム壁をシェルで厚さがないとしているため、断面は線となる。
線の右端は供給口6に近い端で、左端はその反体側の端に対応する(図1参照)。数値シミュレーションは、インク(流体)とフィルム壁(構造体)の連成振動問題を有限差分法と有限要素法で解いて行なった。供給口6からの圧力波によって供給口6付近のフィルム壁20に波が形成され、時間の経過と共に離れていく。波の形、波長λ、速度vなどは分散性のため、理論的には時間とともに変化し一定ではない。
数値シミュレーション結果を用いた調査によって、主な波の波長λと速度vとは次の式によって多少の誤差を含むが、概算できることが分かった。
Figure 2007210340
Figure 2007210340
ここで、Eはフィルム壁のヤング率、ρはフィルム壁の質量密度、hはフィルム壁の厚さ、Tは信号の周期である。ヘッドを駆動をすると前述のヘルムホルツ周波数fの振動が励起されるため、供給口6からの主な信号成分の周期Tは
Figure 2007210340
となる。これらの式ははりの運動方程式を用いて単一周波数の正弦波が移動すると言う仮定のもとで得られる。
波長λとフィルム壁20のスパンw(図2参照)との比がリザーバ14内の圧力上昇との間に密接な関係がある。図3は波長λとスパンwとの比とリザーバ14の供給口6付近の圧力との関係を上記のシミュレーション結果を用いてプロットしたものである。図3で示すようにその比が2を越えると圧力が急劇に上昇する。逆に2以下の場合あまり変化しない。本実施例では
Figure 2007210340
となるようにスパンw、厚さhなどのパラメータを決めている。十分な圧力吸収効果があることは実験で確認されている。逆にこの不等式を満たさない場合には十分な効果が得られなかった。
上記の不等式が成り立つようにするためには、下記の理由でスパンwを広くする必要がある。上記の式から波長λは物性定数と信号の周期T=1/fとフィルム壁の厚さhで計算されることが分かる。fはヘッドの必要な特性(吐出するインク滴のインク量、飛翔速度など)を得るため、圧力室1、ノズル2、供給口6の設計で決まる。フィルム壁20の厚さhは生産技術などで薄くするには限界がある。そのため、波長λをある一定の値より短くするのは困難であり、スパンwを広くする必要がある。
さらに、駆動しない圧力室内の圧力が、他の圧力室の駆動時の振動波の影響でかなり高くなることもシミュレーションから分かった。圧力室の駆動後固有振動周波数fを持つ振動が残る。この振動が供給口6を介してリザーバ14に漏れ出し、隣接の駆動しない圧力室に対応する供給口6に伝わる。駆動しない圧力室の固有振動数もfであり、共鳴現象が起こり、圧力室内の圧力が供給口の圧力より遥かに高くなる。一実施例では駆動圧力室の駆動時の最大圧力が5atm、供給口での圧力は0.1atm、駆動されない圧力室内の圧力は0.75atmであった。この圧力もフィルム壁20の寸法に深く関わる。図4は、波長λとフィルム壁20のスパンwとの比と、駆動圧力室に隣接し駆動されない圧力室内の最大圧力との関係のシミュレーション結果を示す(波長λは一定としている、それらの比はスパンwの変動によって変わる)。その比が2より大きい場合図3で示されるようにリザーバ内の圧力が高くなるので、駆動されない圧力室内の圧力も高くなる。2より小さい場合、リザーバのフィルム壁を介して伝わる圧力波がフィルム壁の端で反射されるため、2分の1波長を周期に高くなったり低くなったりする。スパンwが4分の1波長の偶数倍のときは高く、奇数倍のときは低くなる。つまり、下記上の式のときは高く、下の式のときは低い。
Figure 2007210340
Figure 2007210340
上記二つの式の内の下の式が満たされれば圧力が低いが、その中でn=2、4の間にあるm=3のときスパンwが最も狭い。その結果、ヘッドを小さく構成することができ、コンパクトで安価なインクジェット装置ができる。本実施例ではm=3の近辺にスパンwを設定し、圧力室間の相互干渉を低いレベルに抑えている。
本発明のインクジェットヘッドの一実施例を示す図である。 本発明のインクジェットヘッドの駆動時のフィルム壁の形状を示す図である。 本発明のインクジェットヘッドにおいて波長λとスパンwとの比とインク供給口出口の圧力との関係を示す図である。 本発明のインクジェットヘッドにおいて波長λとスパンwとの比と駆動圧力室に隣接の駆動されない圧力室の圧力との関係を示す図である。
符号の説明
1 圧力発生室
2 ノズル
6 供給口
14 リザーバ
20 フィルム壁

Claims (1)

  1. 圧力を発生する圧力発生室と、インクを吐出するノズルと、インクを溜めるリザーバと、前記圧力発生室とリザーバとを連通する供給口とを有するインクジェットヘッドにおいて、
    前記リザーバはフィルム壁を含み、ノズルと圧力室と供給口とで決まる固有振動数fの振動によって起こるフィルム壁の振動波長λと、フィルム壁のスパンwとが以下の式の関係を満たすことを特徴とするインクジェットヘッド。
    Figure 2007210340
JP2007069222A 2007-03-16 2007-03-16 インクジェットヘッド Pending JP2007210340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069222A JP2007210340A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 インクジェットヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069222A JP2007210340A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 インクジェットヘッド

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17962196A Division JPH1024568A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 インクジェットヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007210340A true JP2007210340A (ja) 2007-08-23

Family

ID=38489162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069222A Pending JP2007210340A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 インクジェットヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007210340A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5740422B2 (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2004001472A (ja) プリント方式
JP5045824B2 (ja) インクジェットヘッド及びそれを具備するインクジェット装置
WO2017130695A1 (ja) インクジェット駆動装置およびインクジェット駆動方法
JP2009255513A (ja) 液体吐出方法、液体吐出ヘッド、及び、液体吐出装置
JP2011073245A (ja) 液体吐出ヘッド、及び、液体吐出装置
JP2009208461A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5440943B2 (ja) 液滴吐出方法、液滴吐出装置及びインクジェット記録装置
US6578954B2 (en) Ink jet printing head and ink jet printing device enabling stable high-frequency ink drop ejection and high-speed printing
JP2009143126A (ja) 液体吐出装置及び画像形成装置
US20070146441A1 (en) Droplet generator and ink-jet recording device using thereof
JP2008105265A (ja) 液体噴射ヘッドの駆動方法、及び、液体噴射装置
JP2007210340A (ja) インクジェットヘッド
JP5950083B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JPH1024568A (ja) インクジェットヘッド
JP2006027036A (ja) インクジェットプリントヘッドの駆動方法
JP2012192633A (ja) 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置
JP2002144557A (ja) インクジェットヘッドの駆動方法
JP2016049682A (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
JP6108108B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2004322315A (ja) インクジェットプリンタ用記録ヘッド、及び、インクジェットプリンタ
US11571892B2 (en) Manifold length in a printhead
JP4840090B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2011194857A (ja) 液体噴射装置
KR20090081759A (ko) 유체토출장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080121

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20080331

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080813

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080908

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080908