JP2007208857A - 送信電力制御回路及び送信電力制御方法 - Google Patents

送信電力制御回路及び送信電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の送信電力制御回路や制御方法では、送信電力設定値の大小によって、設定した電力値に到達するまでの立ち上がり時間に違いが生じる。送信電力レベルが大きい程立ち上がり時間が短く、送信電力レベルが小さくなるに従って立ち上がり時間が長くなる傾向にあるので、設定電力値が小さい場合は、迅速な通信が困難となる。本発明は設定する送信電力値の大小によらず立ち上がりが迅速で、且つ、均一になるように起動性能を改善した送信電力制御回路及びその制御方法を提供する。
【解決手段】APCの基準信号データとして、送信起動時の基準値が時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の値は設定電力値に対するものより大きな電力設定値を含み、時間経過に応じて順次設定電力値に対する値になるように設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は送信電力制御回路及び送信電力制御方法に関し、詳細には、目標の送信電力値に達するまでの起動性能を改善した送信電力制御回路及びその制御方法に関するものである。
無線通信機の送信機では、送信電力値が規定範囲を逸脱しないように正確に制御されるように構成されている。また、移動無線通信機には、送信電力値をいくつかの値に切替えて使用するように構成されたものや、マルチアクセス方式の移動無線通信システムに使用されるもので、移動無線通信機から送信され基地局や中継局に到達する複数の無線信号の電界レベルが、基地局と移動無線通信機との離間距離に拘わらずほぼ一定になるように移動無線通信機の送信電力を制御するように構成されたものも存する。このような諸事情から無線送信機には送信電力を切替え、あるいは目標の電力値に一定に保つために送信電力制御回路として、自動電力制御(Automatic Power Control:APC)回路が備えられている。
APC回路に関する手段としては、例えば、特許文献1や同一出願人による特許文献2、特許文献3が知られている。これらに開示されているAPC回路は、図7に示すように、送信電力増幅器50の出力の一部を、方向性結合器51によって取り出し、その高周波信号をダイオード52、コンデンサ53、抵抗54等からなる検波回路(平滑回路)によって直流信号に変換し、この直流信号を比較器55の一入力端に供給すると共に、制御回路56から出力される送信電力設定用の基準信号Vrefを前記比較器55の他方入力端に供給し、該比較器55から出力する制御信号Vcontで前記送信電力増幅器50の出力電力値を制御するように構成されている。なお上述したように、送信電力をいくつかの値に切替えて使用する場合は、前記図7の制御回路56から比較器55に供給する基準信号の値を、夫々の目標とする送信電力値に対応して変化させることによって所望の送信電力値に設定することも可能であり、送信電力設定機能と自動電力制御機能とを兼ね備えたAPC回路として使用することも可能である。
送信電力増幅器の出力を制御する方法としては、送信電力増幅器の入力信号レベルを利得可変増幅器や減衰器等で制御する方法、あるいは当該送信電力増幅器に供給される電源電圧値又は電源電流値を制御する方法等、種々のものが知られている。
特開平10−173454号公報 特開2002−76950公報 特開2001−339318号公報
しかしながら、従来の送信電力制御回路や制御方法では、送信電力設定値の大小によって、設定した目標電力値に到達するまでの時間、即ち、Ramp Up(立ち上がり)時間に違いが生じることがあった。一般的には設定送信電力値が大きい程、立ち上がり時間が短く、設定送信電力値が小さくなるに従って立ち上がり時間が長くなる傾向にあることが知られている。図8は、この様子を図示したもので、(a)は送信電力が5Wの場合の制御信号電圧波形の例で、(b)は電力増幅器の出力の立ち上がりの様子を示す図である。また、同図(c)は送信電力が0.5Wの時の制御信号電圧波形の例で、(d)は、そのときの電力増幅器の出力の立ち上がりの様子を示す図である。このように、設定送信電力値の大小によって立ち上がり時間に差が生じるのは、回路方式によって違いがあるが、前記方向性結合器51から分岐する高周波信号レベルが小さくなると、検波回路のダイオードの順方向電位(0.7V)とに関連して、検波効率が低下する結果、検波回路出力として前記比較回路55に供給される信号の立ち上がりが遅くなることも一つの原因と考えることもでき、設定送信電力値の大小によって、起動時間が相違することは図(b)と(d)に示す通りである。
このように、設定送信電力値の大小によって、APC回路の立ち上がり時間に差が生じると、迅速な通話が阻害されることになるので、可能な限り均一でしかも迅速な立ち上がり性能をもったAPC回路の実現が望ましい。
本発明は、このような従来のAPC回路の問題点に鑑みてなされたものであって、設定する送信電力値の大小によらずAPC回路の立ち上がりが迅速で、且つ、均一になるように起動性能を改善した送信電力制御回路及びその制御方法を提供することを目的としている。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1記載の送信電力制御回路では、送信機等の送信出力信号の一部を分岐する結合手段と、分岐した高周波信号を直流信号に平滑する検波手段と、検波した直流信号を基準信号と比較してその差に応じた信号を発生する比較手段と、送信出力値を目標値に設定するための基準信号を前記比較手段に供給する制御手段と、を備えた送信電力制御回路において、前記基準信号は、送信起動時の基準値が時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の基準値は目標とする電力値に対するものより大きな電力値に対する基準値を含み、時間経過に応じて順次減少し最終的に目標とする電力値に対する基準値になるように設定されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の送信電力制御回路において、前記基準信号は、複数の送信電力設定値に対応して夫々に設けられ、夫々の基準値が前記送信電力設定値に応じて時系列的に変化し、最終的に夫々目標とするする電力値になるように設定されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2記載の送信電力制御回路において、前記複数の送信電力設定値に対し、少なくとも二つの送信電力設定値に対する基準信号タイムテーブルを備え、それ以外の送信電力設定値に対する基準信号を前記二つの基準信号タイムテーブルに基づいて生成する手段を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3記載の送信電力制御装置において、送信信号の立ち上がり時に発生するスプリアス成分が少なくなるように、前記基準信号の時系列的変化幅を小さく設定したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、方法の発明に関するもので、送信機の送信出力信号の一部を分岐する結合手段と、分岐した高周波信号を直流信号に平滑する検波手段と、検波した直流信号を基準信号と比較してその差に応じた信号を発生する比較手段と、送信出力値を設定するための基準信号を前記比較手段に供給する制御手段とを備え、前記基準信号は、複数の送信電力設定値に対応して夫々に設けられ、夫々の基準値の送信起動時の値が時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の基準値は目標とする電力値に対するものより大きな電力値に対する基準値を含み、時間経過に応じて順次減少し、最終的に夫々の目標とする電力値に対する基準値になるように設定されている送信電力制御回路を制御する方法において、送信起動時に、設定された送信出力値を判断するステップと、判断した送信出力値に対応する前記基準信号データを特定するステップと、特定した前記基準信号に対応するデータを順次読み出すステップと、読み出した基準信号データをアナログ信号に変換するステップと、変換したアナログ信号を前記比較器に供給するステップと、前記基準信号のデータが最終値であることを判断したとき、送信電力値を目標とする電力値にして送信起動時処理を終了するステップを含むことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項5記載の送信電力制御方法において、前記複数の送信電力設定値に対し、少なくとも二つの送信電力設定値に対する基準信号データを備え、それ以外の送信電力設定値に対する基準信号データを前記二つの基準信号データに基づいて生成するステップを含むことを特徴とする。
本発明は上述したように構成するので、夫々次のような効果が得られる。即ち、請求項1記載の発明は、送信機の送信出力信号の一部を分岐する結合手段と、分岐した高周波信号を直流信号に平滑する検波手段と、検波した直流信号を基準信号と比較してその差に応じた信号を発生する比較手段と、送信出力値を設定するための基準信号を前記比較手段に供給する制御手段と、を備えた送信電力制御回路において、前記基準信号は、送信起動時の基準値が時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の値は目標とする電力値に対するものより大きな電力値に対する基準値を含み、時間経過に応じて順次減少し、最終的に目標電力値に対する基準値になるように設定したので、設定電力が小さい場合においても、立ち上がり初期には大きな送信電力設定用の基準信号が設定されているので、大きな設定電力値の場合と同様に、迅速な立ち上がり特性が得られる。
請求項2記載の発明では、前記基準信号は、複数の送信電力設定値に対応して夫々に設けられ、夫々の基準値が前記送信電力設定値に応じて時系列的に変化する複数の値として設定したので、複数の送信電力値に切替えて運用する送信機において、全ての送信電力設定値に対してほぼ同様の迅速な立ち上がり特性をもち、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項3記載の発明では、前記複数の送信電力設定値に対し、少なくとも二つの送信電力設定値に対する基準信号タイムテーブルを備え、それ以外の送信電力設定値に対する基準信号を前記二つの基準信号タイムテーブルに基づいて生成する手段を備えたので、多数の設定電力値を有する送信機においてメモリ容量を少なくする効果と共に、アドレス処理等が少なくなるので処理量を削減する効果が期待できる。
請求項4記載の発明では、送信信号の立ち上がり時に発生するスプリアス成分が少なくなるように、前記基準信号の時系列的値の変化幅を小さく設定するので、減衰量の大きなフィルタ等によるスプリアス削減処理が軽減され、送信電力の損失を小さくする上で効果がある。
請求項5、6記載の発明は方法に関するものであり、前記請求項1乃至3記載送信電制御回路を処理手順としたので、そのプロセスを実現すれば、請求項1乃至3記載の装置と同様の装置が実現でき、同様の効果を得ることができる
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の送信電力制御回路の一実施形態を示すブロック図である。図1において、1は制御対象となる送信電力増幅器であり、この例では5W、3W、1W、0.5Wの四つの目標電力に切替えて送信できるものとする。この送信電力増幅器1の送信電力を制御する本発明に係るAPC回路(送信電力制御回路)10は、前記送信電力増幅器1の送信出力信号の一部を分岐する結合部(結合手段)2と、分岐した高周波信号を直流信号に平滑する検波部(検波手段)3と、検波した直流信号を基準信号と比較してその差に応じた信号を発生する比較部(比較手段)4と、目標送信出力値を設定するための基準信号を前記比較部4に供給する制御部(制御手段)5と、前記制御5に付属するメモリ6とを備えている。前記メモリ6は前記比較部4に供給する基準信号データを記憶しておくもので、メモリ6の四つのメモリ領域には基準値信号データとして四つの送信電力設定値に対応して、5W用のメモリ6−1、3W用のメモリ6−2、1W用のメモリ6−3、0.5W用のメモリ6−4を備えている。これらのメモリ領域の基準信号データは切替えスイッチ7を前記制御部5により制御することにより選択的に切替えて、前記比較部4に供給するように構成され、前記比較部4の出力信号(制御信号:Vcont)によって、前記送信電力増幅器1の送信電力値を制御するものである。なお、この制御部5から出力する基準信号がデジタル信号として得られる場合は、これをアナログ信号に変換した上で前記比較部4に供給する。但し、比較部4がデジタル処理回路であれば、デジタル信号のままでも良いが、前記送信電力増幅器1の制御が可能なような形式で制御信号Vcontを発生することが必要である。
図2は前記メモリ6に記憶しておく基準信号データの一例を示す図で、(a)は送信電力5Wに対するもの、(b)は送信電力3Wに対するもの、(c)は1Wに対するもの、(d)は0.5Wに対するものを示し、表の上段tは時系列的な順番、下段は基準信号データ値を示すもので、この例では十六進法で表記している。なお、十六進法については既によく知られているが、十進法表記との対応は、0乃至9までは同一であるが、10はA、11はB、12はC、13はD、14はE、15はFと表記し、それを越えると16は10、17は11、・・・と表記する。例えば、十進法表記の一例を示すと、FFは255、FEは254、FDは253、FBは251、F9は249、・・・25は37となる。
本発明の特徴は、送信機を起動する際の立ち上がり時に、前記比較部4に供給する基準信号として、時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の基準値は目標電力値に対するものより大きな電力設定値に対応する基準値とし、時間経過に応じて順次減少し、最終的には目標電力値に対する基準値になるように設定されていることである。なお、前記時間tは可能な限り高い周波数で、細かくサンプリングすることが好ましい。
具体的に図2の各基準信号データの内容を説明すると、(a)は5Wの送信出力に対する基準信号データであり、最終的に5Wの送信電力に設定するための基準信号値がFF(十進法で255)であるとすると、5Wがこの送信機の最大の出力であることから、この場合は時系列的に変化する値全てをFFとしている。(b)は3Wに対する基準信号データであり、この場合は、立ち上がりの最初の基準信号データ値を、3Wより大きい5Wの基準値に相当するFFとし、以後、FE、FD、・・・と順次減少させてMax―2では9C、Max―1では9B、最終的な値Maxでは目標値を示す9Aとする。この9Aは3Wの送信出力を得るための値である。同様にして、1Wの送信出力に対しては(c)に示すように初期値は最大電力値の基準値であるFFから始まり、最終的には37、35、33とするもので、最終的値33は1Wの送信電力を得るための値である。また最小値の0.5Wに対しても同様に、(d)に示すように、FFから始まり、最終的に0.5Wの送信電力するMax25で終わる値となっている。
このように時間経過に初期値は大きな送信電力値を指示する基準信号値を設定しておき、時間の経過に従って基準信号を目標値の基準値に変化させると、夫々の基準信号に対応した出力になるように制御系全体が動作することになるので、送信起動時の瞬時の動作は、最終的な設定電力より大きな出力を発生するように駆動され、結果的にランプアップ速度を速めることが可能となる。なお、前記比較部4において生成した制御電圧Vcontによって送信電力を制御する場合の例としては、これに限定するものではないが例えば、図3に示す回路が考えられる。図3は前記比較部4としてトランジスタQ1、Q2からなる差動増幅器を備え、前記検波部3からの信号と前記制御部5から供給する送信電力設定用の基準信号との二つの信号の電圧差がゼロになるように、トランジスタQ1のコレクタ電流が制御され、その電流によりトランジスタQ3のコレクタ・エミッタ電流が制御され、送信機の前段増幅器8に供給する電源電圧Vampが変化することになり、結果的に送信電力増幅器1に入力する高周波信号レベルが制御されて、最終的に送信電力が変化することになる。この例では、電圧制御方式を示したが、電流制御方式や、高周波信号のレベルを調整する減衰器を制御する方法等あるので、適宜設計に利用することができる。なお、前記制御部4は、図示を省略した無線通信機のメイン制御部からの信号によって送信電力値の切替えや送信起動信号等が供給される。
図4は以上のように構成した送信電力制御回路を備えた送信機の立ち上がり時の状況を説明する図であって、(a)は5W、(b)3W、(c)は1W、(d)は0.5Wの時のものである。前記図2に示したように、5W設定の基準信号データは全てFFと最大値を並べたので、従来の制御方法と何等変わるところはないが、3W乃至0.5W設定のときは、起動初期の基準信号データが5W設定値に該当するので、瞬間的には5W送信電力となるように制御系が反応し、制御信号Vcontは5Wのそれと同じになり、その後基準信号データ値の減少に伴って順次小さくなって各基準信号データ値がt=Maxとなる時点で最終的に設定したい目標の電力値に対応する制御電圧となり、初期起動処理終了後は、目標の送信電力地となる基準値に固定する。このように設定した制御電圧Vcontに基づいて制御すれば、夫々の設定値に対する送信電力Poは同図右図のように、ほぼ同一の時間タイミングの立ち上がり特性を呈することになる。なお、これらの図は概要説明のために理想状態を模式的に示しているが、実際に過渡現象を伴った複雑な波形となる。
図5は、上述したように構成した本発明にかかる送信電力制御回路の制御例を示すフローチャートである。
同図においてフローがスタートすると、設定された送信電力値を判断する。この例では先ず5Wであるか否かを判断し、設定が5Wであれば(S1 Yes)、前記メモリ6の5Wに対応する基準信号データをメモリ領域6−1から読み出すと共に、t=0のデータを取り出す(S2)。取り出したデータはデジタル信号であるので、これをアナログ信号に変換し(S3)、変換された信号を前記比較部4に供給する。次に、時間パラメータtを+1にインクリメントすると共に(S4)、その値が前記図2に示した最終値を示すt=Maxであるか否かを判断し(S5)、最終値ではないときは前記S3にリターンし(S5 No)、その時間に対応するデータを取り出した上で、図示を省略したデジタル/アナログ変換器(D/A)によってアナログ信号に変換する。上記S3乃至S5を繰り返すことによって、前記図2に示した基準信号データを順次読み出しながら、アナログ信号に変換して、前記比較部4に供給する。前記S5において、時間パラメータが最終値t=Maxのときは、目標の5Wに対応するデータを読み出してアナログ変換後、前記比較部4に供給してフローを終了する。
なお、前記S1における設定値が5W出ない場合は(S1 No)、設定値が何であるかを順次判断するが、この例では、電力値が大きい順に判断するフローとなっている。即ち、3W、1W、0.5Wの順に判断するが、各設定値におけるフローは、5W設定時のフロートほぼ同じであるので、説明は省略する。なお、指示された設定値が予め設定された値と全て異なる場合は(S1−3 No)、エラー表示を行う(S7)。このように、本発明の送信電力制御方法は、送信機の送信出力信号の一部を分岐する結合手段と、直流信号に平滑する検波手段と、この直流信号と基準信号との差に応じた信号を発生する比較手段と、送信出力レベルを設定する制御手段とを備えた送信電力制御回路の制御方法として、送信起動時に、設定された送信出力知を判断するステップと、判断した送信出力値に対応する前記基準信号データを特定するステップと、そのデータを読み出してアナログ信号に変換するステップと、変換したアナログ信号を前記比較器に供給することによって制御対象となる送信電力増幅器の出力を制御するステップと、前記基準信号データが最終値となるまで繰り返して同様の処理を行い、最終データであることを判断したとき送信電力値を目標の設定電力値にして送信起動時処理を終了するステップを含むものである。
本発明はこのように構成し、且つ、制御するので、送信電力設定値の大小に拘わらず、ほぼ同一で迅速に送信出力を立ち上げることが可能となる。
図6は本発明の変形例を示す図であって、いくつかの変形実施を示唆するものである。
即ち、第一の変形例は、同図(a)に示すように、最大電力設定値5Wに対しても、それより大きい送信電力を設定する基準信号データを用意する方法である。これによれば5Wの設定に対しても、より一層迅速な立ち上がりを期待することが可能となり、更に、他の設定値についても、スタート時点に大きな設定基準信号データを配置すれば、同様に迅速性を向上する可能性がある。これらの効果は、夫々使用する回路構成等によって異なるので、適宜、回路の特性を加味して設定することが好ましいであろう。
第二の変形例は、同図(a)に示すように、制御信号Vcontの立ち上がり特性に若干の傾斜を持たせるように、基準信号データ値を設定するものである。この方法によれば、送信電力立ち上がり時の急峻性に起因して発生する高周波信号のスプリアスを低減する効果が得られる。送信機立ち上がり時のスプリアス低減手法に関しては、同一出願人による特開2002−76950に記載があるので本発明に併用することも有用であり、あるいは、同公報に示された手段を本発明の方法で実現することも可能であろう。
第三の変形例は、複数の送信電力設定値に対し、二つ以上の送信電力設定値に対する基準信号タイムテーブルを備え、それ以外の送信電力設定値に対する基準信号を前記二つ以上の基準信号タイムテーブルに基づいて生成する手段を備えるように構成するものである。この方法によれば、図6(a)乃至(e)に示すように、予め基準信号データを用意していない値についても、二つ以上用意したデータから補完するデータを生成することが可能である。その際は、制御部にそのような生成プログラムを用意しておけばよく、送信電力設定値が多数に上る場合はメモリ節約効果や、処理量低減効果が得られる。
第四の変形例は、前記結合部2の構成として、マイクロストリップライン等による方向性結合器の他、単に小容量のコンデンサによって送信電力の一部を分岐する構成であっても構わない。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではなく種々の変形が可能である。更に、上述した実施形態の送信電力制御回路を実現する各機能・方法や、上述した送信電力制御方法を、それぞれプログラム化し、あらかじめCD−ROM等の記録媒体に書き込んでおけば、コンピュータに搭載したCD−ROMドライブのような媒体駆動装置に前記CD−ROM等を装着して、これらのプログラムを実行することによって、本発明の目的を達成することができる。
本発明の一実施形態に係る送信電力制御回路を示すブロック図である。 本発明において使用する基準信号データの例を示す図で、(a)は5W設定用基準信号データを示す図、(b)は3W設定用基準信号データを示す図、(c)は1W設定用基準信号データを示す図、(d)は0.5W設定用基準信号データを示す図である。 本発明の送信電力制御回路の一実施形態に係る要部構成図である。 本発明の一実施形態における電力制御状況を示す図で、(a)は5W設定時を示す図、(b)は3W設定時を示す図、(c)は1W設定時を示す図、(d)は0.5W設定時の状況を示す図である。 本発明の送信電力制御方法の一実施形態のフローチャートである。 本発明の変形実施例を説明するための図で、(a)は5W以上の設定時を示す図、(b)は5W設定時を示す図、(c)は0.5W乃至5W設定時を示す図、(d)は0.5W設定時を示す図、(e)は0.5W以下設定時の状況を示す図である。 従来の送信電力制御回路の構成例を示すブロック図である。 従来の送信電力制御回路による送信電力立ち上がり状況を示す図で、(a)は5W設定時の制御信号立ち上がり波形図、(b)は5W設定時の送信信号の立ち上がり波形図、(c)は0.5W設定時の制御信号の立ち上がり波形図、(d)は0.5W設定時の送信信号の立ち上がり波形図である。
符号の説明
1、50 送信電力増幅器、2 結合部、3 検波部、4 比較部、5、56 制御部、6、6−1〜6−4 メモリ、7 切替えスイッチ、8 前段増幅器、51 方向性結合器、52 ダイオード、53、C コンデンサ、54、R 抵抗、55 差動増幅器。

Claims (6)

  1. 送信出力信号の一部を分岐する結合手段と、分岐した高周波信号を直流信号に平滑する検波手段と、検波した直流信号を基準信号と比較してその差に応じた信号を発生する比較手段と、送信出力値を目標値に設定するための基準信号を前記比較手段に供給する制御手段と、を備えた送信電力制御回路において、前記基準信号は、送信起動時の基準値が時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の基準値は目標とする電力値に対するものより大きな電力値に対する基準値を含み、時間経過に応じて順次減少し最終的に目標とする電力値に対する基準値になるように設定されていることを特徴とする送信電力制御回路。
  2. 前記基準信号は、複数の送信電力設定値に対応して夫々に設けられ、夫々の基準値が前記送信電力設定値に応じて時系列的に変化し、最終的に夫々の目標とする電力値に対する基準値になるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の送信電力制御回路。
  3. 前記複数の送信電力設定値に対し、少なくとも二つの送信電力設定値に対する基準信号タイムテーブルを備え、それ以外の送信電力設定値に対する基準信号を前記二つの基準信号タイムテーブルに基づいて生成する手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の送信電力制御回路。
  4. 送信信号の立ち上がり時に発生するスプリアス成分が少なくなるように、前記基準信号の時系列的に変化する値の変化幅を小さく設定したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の送信電力制御回路。
  5. 送信出力信号の一部を分岐する結合手段と、分岐した高周波信号を直流信号に平滑する検波手段と、検波した直流信号を基準信号と比較してその差に応じた信号を発生する比較手段と、送信出力値を設定するための基準信号を前記比較手段に供給する制御手段とを備え、前記基準信号は、複数の送信電力設定値に対応して夫々に設けられ、夫々の基準値の送信起動時の値が時系列的に変化する複数の値として設定され、且つ、起動初期の基準値は目標とする電力値に対するものより大きな電力値に対する基準値を含み、時間経過に応じて順次減少し、最終的に夫々の目標とする電力値に対する基準値になるように設定されている送信電力制御回路を制御する方法において、
    送信起動時に、設定された送信出力値を判断するステップと、判断した送信出力値に対応する前記基準信号を特定するステップと、特定した前記基準信号に対応するデータを順次読み出すステップと、読み出した基準信号データをアナログ信号に変換するステップと、変換したアナログ信号を前記比較器に供給するステップと、前記基準信号のデータが最終値であることを判断したとき、送信電力値を目標とする送信電力値にして送信起動時処理を終了するステップを含むことを特徴とする送信電力制御方法。
  6. 前記複数の送信電力設定値に対し、少なくとも二つの送信電力設定値に対する基準信号データを備え、それ以外の送信電力設定値に対する基準信号データを前記二つの基準信号データに基づいて生成するステップを含むことを特徴とする請求項5記載の送信電力制御方法。
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