JP2007208839A - 光伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気信号を光信号に変換して光ファイバ線路を介して伝送する光伝送システムに組み込まれる光送信機13であって、光伝送システムにおいて伝送される電気信号を取得する検波器29と、この検波器29にて取得された電気信号に基づいて、光信号が光ファイバ線路に入力することによるブリリアン散乱を抑制するための所定動作を行なう送信制御部26dを備える。
【選択図】図1
Description
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、電気信号を光信号に変換して光ファイバ線路を介して伝送する光伝送システムに組み込まれる光伝送装置に関する。ここで、光伝送装置としては、電気信号を光信号に変換して送信する光送信機と、光信号を増幅する光増幅器とを挙げることができる。実施の形態1〜3は光送信機に関するものであり、実施の形態4は光増幅器に関するものである。
以下に添付図面を参照して、各実施の形態の具体的内容について順次詳細に説明する。
まず、実施の形態1の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態1は、光送信機において、ブリリアン散乱の発生の可能性に関する表示を行う形態である。
最初に、実施の形態1に係る光伝送システムの基本構成を説明する。図1は実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。光伝送システム1は、UHF/VHFアンテナ10、BS/CSアンテナ11、ヘッドエンド12、光送信機13、光増幅器14、光スプリッタ15、光受信機16、及び、受信機であるTV受像機17を、同軸ケーブル線路18及び光ファイバ線路19を介して図示のように接続して構成されている。
次に、光送信機13の基本構成について説明する。図2は光受信機の構成を示すブロック図である。この光受信機13は、特許請求の範囲における光伝送装置に対応するもので、入力端子20、セパレータ21、信号調整部22、23、ミキサ24、レーザダイオード(CATV用半導体ダイオード、以下、LD)25、レーザーコントローラ26、及び、出力端子27を図示のように接続して構成されている。
次に、ブリリアン散乱を抑制又は防止するための構造について説明する。図2に示すように、LD25の前段側(ミキサ24とLD25との間)には分波器28が設けられており、この分波器28には検波器29が接続されている。そして、分波器28にて分波されたRF信号が検波器29に入力される。検波器29は、例えば直線検波器として構成され、RF信号の実行電圧に比例した直流電圧をレーザーコントローラ26の送信制御部26dに出力する。この送信制御部26dには、ブリリアン散乱を生じさせ得る検波器29の電圧値が閾値(基準値)として予め格納されており、送信制御部26dは、検波器29から入力された電圧をこの閾値と比較することにより、ブリリアン散乱の発生の可能性を判定する。そして、ブリリアン散乱が発生した場合(すなわち検波器29の電圧が閾値以上である場合)、送信制御部26dは、ブリリアン散乱が発生した旨を液晶モニタ26cを介して表示する。すなわち、本実施の形態1において、送信制御部26dは特許請求の範囲における散乱防止手段を構成し、液晶モニタ26cは特許請求の範囲における判定結果出力手段を構成し、検波器29は特許請求の範囲におけるレベル検出手段を構成する。
このように実施の形態1によれば、ブリリアン散乱が発生した旨を光送信機の内部においてシステム管理者に自動的に報知できるので、光伝送システム1の停止を回避するための行動をシステム管理者に自動的に促すことができ、システム管理者が事前に必要な措置を講じることができるので、光伝送システム1の信頼性を向上できる。また、変換制御手段である送信制御部26dを散乱判定手段として使用すると共に、表示手段である液晶モニタ26cを判定結果出力手段を前記判定結果出力手段として使用しているので、ブリリアン散乱の判定や表示のための専用の構成を設ける必要がなくなり、光受信機13を簡易かつ安価に構成できる。
次に、本発明に係る実施の形態2の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態2は、ブリリアン散乱の発生の可能性に関する情報を、光送信機から外部機器に出力した形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように実施の形態2によれば、ブリリアン散乱の発生が発生した旨を光送信機の外部においてシステム管理者に自動的に報知できるので、光伝送システム1の停止を回避するための行動をシステム管理者に自動的に促すことができ、システム管理者が事前に必要な措置を講じることができるので、光伝送システム1の信頼性を向上できる。特に、SNMPマネージャ33のような外部機器を介して出力を行うことで、光伝送システムの遠方に居るシステム管理者に対しても、ブリリアン散乱の発生を報知できる。
次に、本発明に係る実施の形態3の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態3は、光送信機において、ブリリアン散乱を抑制するための動的な制御を行なう形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように実施の形態3によれば、LD25に入力されるRF信号のレベルに基づいてGC22a、23aにフィードバック制御を行なうことで、LD25に入力されるRF信号のレベルを適性値に自動的に調整でき、ブリリアン散乱を抑制することができるので、光伝送システムが停止するような事態を自動的に回避でき、光伝送システムの信頼性を向上できる。
次に、本発明に係る実施の形態4の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態4は、光送信機ではなく光増幅器において、ブリリアン散乱を抑制するための動的な制御を行なう形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように実施の形態4によれば、入力端子に入力された光信号の入力レベルに応じてEDF68の増幅度を調整することで、あるいは、反射光のレベルに応じてEDF68の増幅度を調整することで、ブリリアン散乱を抑制できるので、光伝送システムが停止するような事態を自動的に回避でき、光伝送システムの信頼性を向上できる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、ブリリアン散乱の発生を完全に防止できない場合であっても、その発生の可能性や発生時のレベルを従来より若干でも低減できている場合には、本発明の課題が達成されている。
各実施の形態の構成は、他の実施の形態に適用できる。例えば、実施の形態1の光伝送システムに、当該実施の形態1の光送信機に加えて、実施の形態4における光増幅器をさらに適用してもよい。
実施の形態1、2では、ブリリアン散乱が発生した場合にその旨を表示出力しているが、ブリリアン散乱が発生する前において、その発生の可能性がある程度以上高まった時点でその旨を出力したり、あるいは、ブリリアン散乱の発生後において、そのレベルが光伝送システムの停止を招くような所定レベルに近づいた時点でその旨を出力してもよい。すなわち、ブリリアン散乱の発生の可能性に関する任意の情報を出力することができる。同様に、実施の形態3、4では、ブリリアン散乱が発生しないようにRF信号や光信号を調整しているが、ブリリアン散乱が発生している場合であっても、そのレベルが光伝送システムの停止を招くような所定レベルにならないように、RF信号や光信号を調整してもよい。このような変更は、RF信号や光信号と比較する閾値や適性値を調整することで容易に行なうことができる。
実施の形態1では、レーザーコントローラの送信制御部や液晶モニタを用いて、ブリリアン散乱の発生の可能性に関する情報を出力しているが、この出力を行うための専用の制御手段や表示手段を設けてもよい。また、ブリリアン散乱の発生の可能性に関する情報を出力する出力手段としては、液晶モニタの如き表示手段の他、音声出力手段や、任意の外部機器に対して移報信号を出力する信号出力手段を用いてもよい。
10 UHFアンテナ
11 BS/CSアンテナ
12 ヘッドエンド
13、30、40 光送信機
14 光増幅器
15 光スプリッタ
16 光受信機
17 TV受像機
18 同軸ケーブル線路
19 光ファイバ線路
20 入力端子
21 セパレータ
22、23 信号調整部
24 ミキサ
25 レーザダイオード(LD)
26、31、41 レーザーコントローラ
26a、31a、41a 温度制御部
26b、31b、41b パワー制御部
26c、31c、41c 液晶モニタ
26d、31d、41d 送信制御部
27 出力端子
28 分配器
29 検波器
31e SNMPエージェント
32 LANネットワーク
33 SNMPマネージャ
Claims (8)
- 電気信号を光信号に変換して光ファイバ線路を介して伝送する光伝送システムに組み込まれる光伝送装置であって、
前記光伝送システムにおいて伝送される電気信号又は光信号を取得し、この電気信号又は光信号に基づいて、前記光信号が前記光ファイバ線路に入力することによるブリリアン散乱を抑制するための所定動作を行なう散乱防止手段、
を備えることを特徴とする光伝送装置。 - 前記散乱防止手段は、前記電気信号又は前記光信号を所定基準値と比較し、この比較結果に基づいて前記ブリリアン散乱の発生の可能性を判定し、前記ブリリアン散乱の発生の可能性があると判定した場合には、当該発生の可能性に関する情報を出力すること、
を特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 前記電気信号を前記光信号に変換して送信する光送信機として構成され、
前記電気信号を前記光信号に変換する電気/光変換手段と、
前記電気/光変換手段に入力される前記電気信号のレベルを検出するレベル検出手段と、
前記散乱判定手段の判定結果を出力する判定結果出力手段とを有し、
前記散乱防止手段は、前記レベル検出手段にて検出された前記電気信号のレベルを前記所定基準値と比較することにより前記ブリリアン散乱の発生の可能性を判定し、当該発生の可能性に関する情報を前記判定結果出力手段を介して出力すること、
を特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。 - 前記電気/光変換手段を制御する変換制御手段と、
前記変換制御手段の制御内容に関する表示を行なう表示手段とを備え、
前記散乱判定手段を前記変換制御手段にて構成し、
前記判定結果出力手段を前記表示手段にて構成したこと、
を特徴とする請求項3に記載の光伝送装置。 - 前記電気信号を前記光信号に変換して送信する光送信機として構成され、
前記電気信号を前記光信号に変換する電気/光変換手段と、
前記電気/光変換手段に入力される前記電気信号のレベルを検出するレベル検出手段とを有し、
前記散乱防止手段は、前記レベル検出手段にて検出された前記電気信号のレベルを前記所定基準値と比較することにより前記ブリリアン散乱の発生の可能性を判定し、当該発生の可能性に関する情報を、当該光伝送装置に対して所定のネットワークを介して接続された所定の外部機器を介して出力すること、
を特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。 - 前記電気信号又は前記光信号のレベルを制御するためのレベル制御手段を有し、
前記散乱防止手段は、前記電気信号又は前記光信号のレベルに基づいて前記レベル制御手段を制御することにより、前記電気信号又は前記光信号のレベルを前記ブリリアン散乱が発生しないレベルに制御すること、
を特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 前記電気信号を前記光信号に変換して送信する光送信機として構成され、
前記電気信号を前記光信号に変換する電気/光変換手段を有し、
前記レベル制御手段は、前記電気/光変換手段に入力される前記電気信号のレベルを制御し、
前記散乱防止手段は、前記電気/光変換手段に入力される前記電気信号を取得し、この取得した前記電気信号のレベルに基づいて前記レベル制御手段を制御することにより、前記電気信号のレベルを前記ブリリアン散乱が発生しないレベルに制御すること、
を特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。 - 前記光信号を増幅する光増幅器として構成され、
前記光信号を励起する励起用光源を有し、
前記散乱防止手段は、前記励起用光源に入力される光信号、又は、前記光増幅器から出力され当該光増幅器に反射された光信号を取得し、この光信号のレベルに基づいて前記励起用光源を制御することにより、前記光信号のレベルを前記ブリリアン散乱が発生しないレベルに制御すること、
を特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
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