JP2007208635A - ノード、パケット通信方法、及びパケット通信システム - Google Patents

ノード、パケット通信方法、及びパケット通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線リンクにおいてパケットロスが発生した際に、消失したパケットを短時間、かつ確実に再送信する。
【解決手段】中間ノード31は、パケットロスが検出されると、隣接する中間ノードに対して、消失したパケットの再送信を要求するための再送信要求メッセージを一斉に送信する。一方、他の中間ノードから送信された再送信要求メッセージを受信すると、受信バッファ302に格納されているパケットから再送信の要求があったパケットを検索し、パケット再送信部308から再送信要求メッセージを送信した中間ノードに対して再送信する。再送信要求メッセージを送信した中間ノードは、再送信されたパケットを受信して受信バッファ302に格納するとともに、再送信されたパケットを受信したことを通知するための再送信完了メッセージを隣接する中間ノードに対して一斉に送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線ネットワークを介して送信元装置から宛先装置へ転送するパケットを中継するノード、パケット通信方法、及びパケット通信システムに関する。
複数の中間ノードを有する無線ネットワークを介してデータを転送する通信システムでは、送信元装置のデータを宛先装置に届けるために、データをパケット化して伝送する。図7は、上記通信システムのネットワーク構成を示すブロック図である。同図において、送信元装置50からデータを宛先装置60に送信する場合は、例えば、中間ノード71、72、75を経由し、無線リンク81、85の順に伝送する。逆に、宛先装置60から送信元装置50にパケットを送信する場合は、無線リンク85、81の順に、中間ノード75、72、71を経由して伝送する。
このとき、例えば、無線リンク85における電波の状態が不安定であると、ここを経由するパケットの一部が消失してしまう可能性がある。UDP/IP(User Diagram Protocol/Internet Protocol)プロトコルを用いるコネクションレス型通信では、途中でパケットが消失すると再送信が行われないので、送信元装置50から送られたデータが宛先装置60に全て届く保証がない。
これに対して、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルを用いるコネクション型通信では、送信元装置50と宛先装置60の間で確認をとりながらデータを伝送するので、たとえ無線リンク85でパケットロスによりデータの一部が消失したとしても、それを検知することが可能であり、消失したデータを再送信することができるので、送信元装置50から送られたデータが宛先装置60に全て届く。
一方、中間ノード71、72、75に、通過するデータを継続的に格納する内部バッファを備えることにより、パケットロスによるデータの消失を低減するようにした例がある。これによると、例えば、無線リンク85でパケットロスが発生したことを中間ノード75が検知すると、上流の中間ノード72に対してロスしたパケットの再送信を要求する。再送信の要求を受信した中間ノード72は、内部バッファからロスしたパケットを検索し、存在した場合には再送信を要求した中間ノード75へそのパケットを再送信する(例えば、特許文献1参照)。
特表2004−537206号公報
しかしながら、上記従来のTCP/IPプロトコルを用いたパケットの再送信方法では、再送信処理が送信元装置50と宛先装置60との間で行われる処理であるため、多大の時間を要してしまう問題がある。これは、リアルタイム性を重視する映像や音声等のストリームデータを送信する場合に特に重要な問題となる。
また、中間ノードに通過するデータを格納する内部バッファを備え、パケットロスがあった場合に上流の中間ノードからロスしたパケットを再送信するという特許文献1に記載された方法は、無線リンク上を車両などの障害物が横切ることによって発生する一瞬だけではないパケットロスの場合に、ロスしたパケットを直ちに再送信しても、同じ無線リンクを用いる限り、再び同様のパケットロスが発生する確率が高い。
無論、余りにパケットロスの発生が多い場合には、その無線リンクを迂回する方法も考えられるが、迂回処理に要する時間を考慮すると、一時的にパケットロスの確率が下がる程度でその都度迂回処理をするわけにもいかない。これらのことから、パケットロスが発生した際に、より短時間で再送信処理が完了する方法が望まれる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、無線リンクでパケットロスが発生した際に、消失したパケットを短時間、かつ確実に再送信することのできるノード、パケット通信方法、及びパケット通信システムを提供することを目的とする。
本発明のノードは、無線ネットワークを介して送信元装置から宛先装置へ転送されるパケットを中継するノードであって、前記パケットを受信するパケット受信部と、前記受信したパケットを一時格納する受信バッファと、前記受信したパケットを送信するパケット送信部と、前記受信したパケットから消失したパケットを検出する消失パケット検出部と、前記消失したパケットの再送信を要求するための再送信要求メッセージを隣接するノードに対して一斉に送信する再送信要求送信部と、前記隣接するノードから前記再送信要求メッセージを受信する再送信要求受信部と、前記受信した再送信要求メッセージで指定されたパケットを前記受信バッファから検索するパケット検索部と、前記再送信要求メッセージを送信した前記隣接するノードに対して、前記検索したパケットを送信するパケット再送信部と、を備えるものである。
この構成により、無線リンクでパケットロスが発生した際に、短時間で再送信処理を行うことができると共に、再送信されたパケットを確実に受信することが可能なノードを提供できる。
また、本発明の一態様として、上記のノードにおいて、さらに、前記再送信されたパケットを受信したことを通知するための再送信完了メッセージを前記隣接するノードに対して一斉に送信する再送信完了通知部を備えるものも含まれる。
この構成により、再送信要求メッセージを受信したことによってパケットを再送信しようとしている他の中間ノードが、重複して無駄に再送信することを回避できる。
また、本発明の一態様として、上記のノードにおいて、さらに、前記受信したパケットを前記受信バッファに格納する際に、パケットの、IPヘッダにある送信元アドレス及び宛先アドレスと、TCPヘッダにある送信元ポート、宛先ポート及びシーケンス番号と、TCPペイロードのバイト数と、を登録するバッファ管理テーブルを備え、前記消失パケット検出部は、前記バッファ管理テーブルに登録された数値に基づいて、前記受信したパケットから消失したパケットを検出するものも含まれる。
この構成により、TCP/IPプロトコルによる通信において、受信したパケットにロスがあるか否かを容易に検出することができる。
また、本発明の一態様として、上記のノードにおいて、さらに、前記受信したパケットを前記受信バッファに格納する際に、パケットの、IPヘッダにある送信元アドレス及び宛先アドレスと、UDPヘッダにある送信元ポート及び宛先ポートと、RTPヘッダにあるシーケンス番号と、を登録するバッファ管理テーブルを備え、前記消失パケット検出部は、前記バッファ管理テーブルに登録された数値に基づいて、前記受信したパケットから消失したパケットを検出するものも含まれる。
この構成により、UDP/IPプロトコルを用いたRTP通信において、受信したパケットにロスがあるか否かを容易に検出することができる。
また、本発明の一態様として、上記のノードにおいて、前記受信バッファは、前記格納したパケットの所定時間経過したパケットを削除するものである。
この構成により、受信バッファで不要となったパケットを無駄に保持し続けることがなくなると共に、無用な再送信処理を行わなくて済む。
さらに、本発明の一態様として、上記のノードにおいて、前記パケット再送信部は、
前記再送信要求受信部で前記再送信要求メッセージを受信した際に、前記再送信要求メッセージによって指定されたパケットを、前記ノード毎に予め定められた時間、又は任意時間遅延させて再送信するものである。
この構成により、複数の中間ノードが消失したパケットを同時に再送信することによって発生する輻輳を回避することができる。
また、本発明の一態様として、上記のノードにおいて、前記パケット送信部は、前記消失パケット検出部で前記消失したパケットが検出された際に、前記再送信されたパケットを前記パケット受信部で受信するまで、又は所定の時間、前記パケットの送信を停止するものである。
この構成により、中間ノードがパケットを送信する際に、消失したパケットの再送処理が完了した後にパケットを次の中間ノード又は宛先装置へ送信することが可能となり、宛先装置までパケットロスが伝搬することを回避することができる。
本発明のパケット通信方法は、送信元装置からノードを介して宛先装置へパケットを転送する無線ネットワークのパケット通信方法であって、前記ノードが、前記パケットを受信する工程と、前記受信したパケットを一時格納する工程と、前記受信したパケットを送信する工程と、前記受信したパケットから消失したパケットを検出する工程と、前記消失したパケットの再送信を要求するための再送信要求メッセージを隣接するノードに対して一斉に送信する工程と、前記隣接するノードから前記再送信要求メッセージを受信する工程と、前記受信した再送信要求メッセージで指定されたパケットを前記受信バッファから検索する工程と、前記再送信要求メッセージを送信した前記隣接するノードに対して、前記検索したパケットを送信する工程と、を有するものである。
この方法により、無線リンクでパケットロスが発生した際に、短時間で再送信処理を行うことができると共に、再送信されたパケットを確実に受信することが可能なパケット通信方法を提供できる。
また、本発明の一態様として、上記のパケット通信方法において、さらに、前記再送信されたパケットの受信を通知する再送信完了メッセージを前記隣接ノードに一斉に送信する工程を有するものも含まれる。
この方法により、再送信要求メッセージを受信したことによってパケットを再送信しようとしている他の中間ノードが、重複して無駄に再送信することを回避できる。
本発明のパケット通信システムは、無線ネットワークに接続される送信元装置と、宛先装置と、上述のノードを有するものである。
この構成により、無線リンクでパケットロスが発生した際に、短時間で再送信処理を行うことができると共に、再送信されたパケットを確実に受信することが可能なパケット通信システムを提供できる。
本発明によれば、無線リンクでパケットロスが発生した際に、消失したパケットを短時間、かつ確実に再送信することのできるノード、パケット通信方法、及びパケット通信システムを提供できる。
以下、本発明に係るノード、パケット通信方法、及びパケット通信システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るパケット通信システムのネットワーク構成を示す概念図である。同図において、パケット通信システムは、送信元装置10及び宛先装置20と、送信元装置10及び宛先装置20とそれぞれ有線回線で接続される中間ノード31、35と、無線リンク41〜47により隣接するもの同士が相互に接続された中間ノード33〜34を有する構成である。そして、本実施形態における送信元装置10と宛先装置20は、予めルーティングプロトコルによって定められた中間ノード31、32、35を介して互いにデータを送信するものとする。
図2は、本発明の実施形態に係る中間ノード31〜35の概略構成を示すブロック図である。同図において、中間ノード31〜35は、送信元装置10又は隣接する中間ノードから中継する必要のあるパケット及び中継する必要のないパケットを受信するパケット受信部301と、受信したパケットを一時格納する受信バッファ302と、中継する必要のあるパケットを他の隣接する中間ノードに送信するパケット送信部303と、受信したパケットに消失したパケットがあるか否かを検出する消失パケット検出部304と、消失したパケットがあった場合に、それを再度送信するように要求する再送信要求メッセージを隣接する中間ノードに対してユニキャスト送信、又はブロードキャスト送信する再送信要求送信部305と、隣接する中間ノードから再送信要求メッセージを受信する再送信要求受信部306と、再送信要求メッセージで指定されたパケットを検索するパケット検索部307と、検索の結果該当するパケットが存在した場合に、そのパケットを再送信要求メッセージを送信した中間ノードに送信するパケット再送信部308と、消失したパケットを再送信によって受信したことを通知する再送信完了メッセージを、隣接ノードに対して一斉に送信する再送信完了通知部309を有する構成である。
次に、以上のように構成されたパケット通信システム及び中間ノードの動作手順について説明する。始めに、送信元装置10から宛先装置20にパケットが正常に伝送される場合の動作手順について説明する。図3は、パケットが正常に伝送される場合の動作手順を説明するためのシーケンス図である。
まず、パケットA101を送信元装置10から宛先装置20に届けるために、送信元装置10は、パケットA101を有線回線で接続されている中間ノード31に送信する(ステップS111)。
中間ノード31は、パケットA101を図2に示したパケット受信部301で受信して受信バッファ302に一旦格納するとともに、パケット送信部303により中間ノード32に向けてユニキャスト送信する(ステップS121)。中間ノード32は中間ノード31からパケットA101を受信し、同様に受信バッファ302に一旦格納する。
ここで、中間ノード31が送信するパケットA101は、破線で示すように隣接する中間ノード33でも受信することが可能である(ステップS131)。本来、中間ノード33が必要としないユニキャストパケットは無視するのが一般的であるが、本実施形態ではそのようなパケットについても受信バッファ302に一旦格納する。なお、中間ノード33は、受信したパケットA101を受信バッファ302に格納するだけで、他の中間ノードに向けた送信は行わない。
ステップS121でパケットA101を受信した中間ノード32は、同様に、中間ノード35に対してパケットA101をユニキャスト送信する(ステップS122)。ここで、中間ノード32が送信するパケットA101は、隣接する中間ノード31、33、34でも受信することが可能であるので(ステップS132〜S134)、同じパケットA101がそれぞれの受信バッファ302に既に格納されていない限り、受信したパケットA101をそれぞれ受信バッファ302に格納する。なお、このとき、中間ノード31、33、34は、受信したパケットA101を受信バッファ302に格納するだけで、送信を行うことはない。
パケットA101を受信した中間ノード35には、宛先装置20が有線回線により接続されているので、宛先装置20にパケットA101を送信することができる。これによって、送信元装置10から送信されたパケットA101が宛先装置20に届くことになる。
次に、送信元装置10から宛先装置20に送信したパケットが無線リンク45で消失した場合の動作手順について説明する。図4は、パケットが消失した場合の動作手順を説明するためのシーケンス図である。
送信元装置10から宛先装置20に届けようとするパケットB102は、前述した動作手順と同様に、中間ノード32まで正常に送信される(ステップS211、S221)。
中間ノード32は、受信したパケットB102を中間ノード35に向けてユニキャスト送信するが(ステップS222)、無線リンク45の電波状態が悪いなどの要因によりこのパケットB102が無線リンク45で消失し、中間ノード35では受信できなかった。しかし、前述したと同様の動作手順により、中間ノード33、34ではパケットB102が無線リンク43、44を介して正常に受信され、それぞれの受信バッファ302にパケットB102が格納される。
中間ノード35は、消失パケット検出部304により次に述べる方法でパケットB102の消失を検出する。以下、パケットロスの検出方法について説明する。
まず、受信したパケットがTCP/IPプロトコルによるパケットであった場合に、そのパケットロスを検出する方法について説明する。図5(a)は、受信バッファ302に格納されたパケットについてのバッファ管理テーブルである。
バッファ管理テーブル310において、SrcIPの項目にはパケットのIPヘッダにある送信元アドレスを登録し、SrcPortの項目にはTCPヘッダにある送信元ポート番号を登録する。DstIPの項目にはIPヘッダにある宛先アドレスを登録し、DstPortの項目にはTCPヘッダにある宛先ポート番号を登録する。また、SeqNumberの項目にはTCPヘッダにあるシーケンス番号を登録し、Lengthの項目にはTCPペイロードのバイト数を登録する。
消失パケット検出部304は、このように諸項目を登録したバッファ管理テーブル310を参照することにより、通信セッションを解釈できるとともに、その通信セッションにおけるパケットロスを次のようにして検出する。
TCP/IPプロトコルでは、次に送信するパケットのシーケンス番号は送信したパケットのTCPペイロードのバイト数をシーケンス番号に加算した値となる。例えば、バッファ管理テーブル310の2行目におけるシーケンス番号“17”は、1行目のシーケンス番号“1”にTCPペイロードのバイト数“16”を加算した値になるが、3行目のシーケンス番号“545”は、2行目のシーケンス番号“17”にTCPペイロードのバイト数“512”を加算した値にはならない。これによって、3行目は正しい順番のパケットではないことが判明する。このようにしてパケットロスを検出することができる。
次に、受信したパケットがUDP/IPプロトコルによるRTP(Real-time Transport Protocol)パケットであった場合に、そのパケットロスを検出する方法について説明する。図5(b)は、受信バッファ302に格納されたパケットについてのバッファ管理テーブルである。
バッファ管理テーブル320において、SrcIPの項目にはパケットのIPヘッダにある送信元アドレスを登録し、SrcPortの項目にはパケットのUDPヘッダにある送信元ポート番号を登録する。DstIPの項目にはIPヘッダにある宛先アドレスを登録し、DstPortの項目にはUDPヘッダにある宛先ポート番号を登録する。また、RTPSeqNumberの項目にはRTPヘッダにあるシーケンス番号を登録する。
消失パケット検出部304は、このように諸項目を登録したバッファ管理テーブル320を参照することにより、RTPストリームフローを解釈できるとともに、その通信セッションにおけるパケットロスを以下のようにして検出する。
TCP/IPプロトコルでは、RTPパケットのシーケンス番号は1を順次加算した値となる。従って、RTPSeqNumberの項目をチェックすることによりパケットロスを検出することができる。バッファ管理テーブル320の2行目におけるRTPSeqNumberは、1行目の “565”に1を加算した値“566”になって正常だが、3行目のRTPSeqNumber“568”は、2行目の“566”に1を加算した値とはなっていない。これにより、3行目は正しい順番のパケットではないことが判明し、パケットロスを検出することができる。
次に、以上に説明した方法でパケットロスを検出した際に、消失したパケットを再送信する動作手順について説明する。図6は、消失したパケットの再送信における動作手順を説明するためのシーケンス図である。
まず、中間ノード35は隣接する中間ノード32〜34に対して、消失したパケットB102の再送信を要求するための再送信要求メッセージ103をユニキャスト送信する(ステップS311〜S313)。なお、これはユニキャスト送信に限定することなく、1回の送信で済むブロードキャスト送信であってもよい。
中間ノード35から再送信要求メッセージ103を受信した中間ノード32〜34は、パケット検索部307により受信バッファ302にパケットB102が格納されているか否かを検索する。その結果、格納されていると判明した場合は、そのパケットB102を中間ノード35に向けて再送信する。
このとき、中間ノード32から再送信したパケットB102が再び消失してしまったとする(ステップS321)。しかし、中間ノード33から同時にパケットB102が送信されているので(ステップS322)、中間ノード35はパケットB102を正常に受信することができる。
中間ノード35は、中間ノード33から受信したパケットB102を受信バッファ302に一旦格納するとともに、先に送信した再送信要求メッセージ103と同様の方法により、再送信されたパケットB102を受信したことを通知するための再送信完了メッセージ104を隣接する中間ノード32〜34に対して送信する(ステップS314〜S316)。これにより、パケットB102をこれから再送信しようとしていた中間ノード34は、無駄な再送信をしなくても済む。
中間ノード35は、再送信完了メッセージ104を送信した後、受信バッファ302に格納されていたパケットB102を有線回線を介して宛先装置20に送信する(ステップS330)。これにより、送信元装置10から送信されたパケットB102を宛先装置20へ届けることができる。
以上説明したように、このような本発明の実施形態に係る中間ノード、パケット通信シ方法及び通信システムによれば、任意の中間ノードにおいてパケットロスを検出すると、隣接する中間ノードに対して消失したパケットの再送信を要求するための再送信要求メッセージを一斉に送信する。これを受信した中間ノードは、受信バッファから当該パケットを検索し、再送信要求メッセージを送信した中間ノードに対して、検索したパケットを再送信する。パケットロスを検出した中間ノードは、再送信されたパケットを受信して一旦受信バッファに格納すると共に、再送信されたパケットの受信を通知するための再送信完了メッセージを隣接する中間ノードに対して一斉に送信する。これにより、パケットロスが発生した際に、消失したパケットを短時間、かつ確実に再送信することができる。
なお、本実施形態における中間ノードは、受信バッファに格納してから所定の時間が経過したパケットを受信バッファから削除することができる。例えば、RTPパケットを用いてリアルタイム映像を伝送するシステムにおいて、RTPパケットを受信する宛先装置は、一定の遅延を保持したまま遠隔地のリアルタイム映像を表示しているが、その遅延時間を超えた時点でRTPパケットの必要性はなくなってしまう。従って、中間ノードが受信バッファに格納したRTPパケットを格納してから前述の遅延時間を経過した時点で削除すれば、不要となったパケットを受信バッファで無駄に保持し続けることがなくなると共に、無用な再送信処理を行わなくて済むという利点がある。
また、本実施形態における中間ノードは、消失したパケットの再送信タイミングを調整することができる。このようにすることで、複数の中間ノードが消失したパケットを同時に再送信することによって発生する可能性がある輻輳を回避することができる。
さらに、本実施形態の中間ノードは、パケットロスが発生した際に、パケットの送信を一旦停止することができる。これにより、中間ノードがパケットを送信する際に、消失したパケットの再送処理が完了した後にパケットを次の中間ノード、又は宛先装置へ向けて送信することが可能となり、宛先装置までパケットロスが伝搬することを回避できる。
以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明のパケット通信システム、パケット通信方法、及びノードは、無線リンクでパケットロスが発生した際に、消失したパケットを短時間、かつ確実に再送信することができる効果を有し、複数の中間ノードで構成された無線ネットワークを介してパケットを伝送する無線装置等に有用である。
本発明の実施形態に係るパケット通信システムのネットワーク構成を示す概念図 本発明の実施形態に係る中間ノードの概略構成を示すブロック図 送信元装置から宛先装置にパケットが正常に伝送される場合の動作手順を説明するためのシーケンス図 送信元装置から宛先装置に送信したパケットが無線リンクで消失した場合の動作手順を説明するためのシーケンス図 (a)本発明の実施形態において、受信したパケットがTCP/IPのパケットであった場合のバッファ管理テーブルを示す図であり、(b)本発明の実施形態において、受信したパケットがUDP/IPを用いたRTPパケットであった場合のバッファ管理テーブルを示す図 本発明の実施形態における再送信の動作手順を説明するためのシーケンス図 従来のパケット通信システムのネットワーク構成を示す概念図
符号の説明
10 送信元装置
20 宛先装置
31〜35 中間ノード
41〜47 無線リンク
101 パケットA
102 パケットB
103 再送信要求メッセージ
104 再送信完了メッセージ
301 パケット受信部
302 受信バッファ
303 パケット送信部
304 消失パケット検出部
305 再送信要求送信部
306 再送信要求受信部
307 パケット検索部
308 再送信完了通知部
309 パケット再送信部
310、320 バッファ管理テーブル

Claims (10)

  1. 無線ネットワークを介して送信元装置から宛先装置へ転送されるパケットを中継するノードであって、
    前記パケットを受信するパケット受信部と、
    前記受信したパケットを一時格納する受信バッファと、
    前記受信したパケットを送信するパケット送信部と、
    前記受信したパケットから消失したパケットを検出する消失パケット検出部と、
    前記消失したパケットの再送信を要求するための再送信要求メッセージを隣接するノードに対して一斉に送信する再送信要求送信部と、
    前記隣接するノードから前記再送信要求メッセージを受信する再送信要求受信部と、
    前記受信した再送信要求メッセージで指定されたパケットを前記受信バッファから検索するパケット検索部と、
    前記再送信要求メッセージを送信した前記隣接するノードに対して、前記検索したパケットを送信するパケット再送信部と、
    を備えるノード。
  2. 請求項1に記載のノードであって、さらに、
    前記再送信されたパケットを受信したことを通知するための再送信完了メッセージを前記隣接するノードに対して一斉に送信する再送信完了通知部を備えるノード。
  3. 請求項1又は2に記載のノードであって、さらに、
    前記受信したパケットを前記受信バッファに格納する際に、パケットの、
    IPヘッダにある送信元アドレス及び宛先アドレスと、
    TCPヘッダにある送信元ポート、宛先ポート及びシーケンス番号と、
    TCPペイロードのバイト数と、
    を登録するバッファ管理テーブルを備え、
    前記消失パケット検出部は、
    前記バッファ管理テーブルに登録された数値に基づいて、前記受信したパケットから消失したパケットを検出するノード。
  4. 請求項1又は2に記載のノードであって、さらに、
    前記受信したパケットを前記受信バッファに格納する際に、パケットの、
    IPヘッダにある送信元アドレス及び宛先アドレスと、
    UDPヘッダにある送信元ポート及び宛先ポートと、
    RTPヘッダにあるシーケンス番号と、
    を登録するバッファ管理テーブルを備え、
    前記消失パケット検出部は、
    前記バッファ管理テーブルに登録された数値に基づいて、前記受信したパケットから消失したパケットを検出するノード。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のノードであって、
    前記受信バッファは、
    前記格納したパケットの所定時間経過したパケットを削除するものであるノード。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のノードであって、
    前記パケット再送信部は、
    前記再送信要求受信部で前記再送信要求メッセージを受信した際に、
    前記再送信要求メッセージによって指定されたパケットを、前記ノード毎に予め定められた時間、又は任意時間遅延させて再送信するものであるノード。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のノードであって、
    前記パケット送信部は、
    前記消失パケット検出部で前記消失したパケットが検出された際に、
    前記再送信されたパケットを前記パケット受信部で受信するまで、又は所定の時間、前記パケットの送信を停止するものであるノード。
  8. 送信元装置からノードを介して宛先装置へパケットを転送する無線ネットワークのパケット通信方法であって、
    前記ノードが、
    前記パケットを受信する工程と、
    前記受信したパケットを一時格納する工程と、
    前記受信したパケットを送信する工程と、
    前記受信したパケットから消失したパケットを検出する工程と、
    前記消失したパケットの再送信を要求するための再送信要求メッセージを隣接するノードに対して一斉に送信する工程と、
    前記隣接するノードから前記再送信要求メッセージを受信する工程と、
    前記受信した再送信要求メッセージで指定されたパケットを前記受信バッファから検索する工程と、
    前記再送信要求メッセージを送信した前記隣接するノードに対して、前記検索したパケットを送信する工程と、
    を有するパケット通信方法。
  9. 請求項8に記載のパケット通信方法であって、さらに、
    前記再送信されたパケットを受信したことを通知するための再送信完了メッセージを前記隣接するノードに対して一斉に送信する工程を有するパケット通信方法。
  10. 無線ネットワークに接続される送信元装置と、宛先装置と、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のノードを有するパケット通信システム。
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