JP2015142337A - 通信システム、始端装置、中継装置及び終端装置 - Google Patents

通信システム、始端装置、中継装置及び終端装置 Download PDF

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Abstract

【課題】UDPを用いた通信においてパケットロスの回復を少ない通信遅延で実現することのできる通信システム、始端装置、中継装置及び終端装置を提供する。
【解決手段】送信機2から受信したUDPのパケットを次段装置に送信する始端装置3であって、外部装置1より次段装置のアドレスを取得する手段と、受信したパケットごとに再送識別子を発番する手段と、受信したパケットのUDPヘッダの長さフィールドの値を再送識別子に書き換える手段と、受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを、それぞれ次段装置のアドレスと当該始端装置のアドレスとに書き換える手段と、書き換えたパケットを次段装置に送信する手段と、送信したパケット、再送識別子、及び次段装置のアドレスを再送パケット情報として保存する手段とを備える始端装置である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、通信システム、始端装置、中継装置及び終端装置に関する。
クラウド上で社会インフラシステムを構築する際、WAN(Wide Area Network)を用いてUDP(User Datagram Protocol)で通信を行いたいとのニーズが存在する。UDPは、高速でリアルタイムな通信を行うシステムに適したプロトコルであるが、TCP(Transmission Control Protocol)に比較して通信の信頼性は高くない。例えば、UDPでは、WANなどのネットワーク中で消失したパケットを回復する手続きは規定されていないため、パケットロスが発生したことの検出とそのときの復旧は行われない。
特許文献1には、SMNP(Simple Network Management Protocol)を利用する監視システムのネットワーク信頼性の向上を目的とした技術が開示されている。
特開2009−194677号公報
特許文献1に記載の技術では、中継装置を利用することで通信路の信頼性を高めようとする。そのため、中継装置間の通信では非接続型の通信プロトコル(UDP)のパケットを接続型プロトコル(TCP)のパケットに変換している。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、通信の途中において、TCPに変換しているためパケットロスを回復するための通信の遅延が大きい場合には、帯域の利用効率が低下する。
本願は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、UDPを用いた通信においてパケットロスの回復を少ない通信遅延で実現することのできる通信システム、始端装置、中継装置及び終端装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の実施の形態によれば、送信機から受信したUDPのパケットを次段装置に送信する始端装置であって、外部装置より前記次段装置のアドレスを取得する手段と、受信したパケットごとに再送識別子を発番する手段と、受信したパケットのUDPヘッダの長さフィールドの値を前記再送識別子に書き換える手段と、受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを、それぞれ次段装置のアドレスと当該始端装置のアドレスとに書き換える手段と、書き換えた前記パケットを前記次段装置に送信する手段と、送信したパケット、前記再送識別子、及び次段装置のアドレスを再送パケット情報として保存する手段とを備える始端装置が提供される。
第1の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置に記憶されるデータの内容を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの中継装置に記憶されるデータの内容を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの終端装置に記憶されるデータの内容を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの制御装置に記憶されるデータの内容を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの各装置間で授受されるデータの内容を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの各装置の配置とパケット転送経路とを示す図。 第1の実施の形態の通信システムの正常なパケット転送動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置におけるパケット情報の作成方法を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの制御装置による情報配布内容を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの制御装置からの情報を受信した各装置の処理内容を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置におけるパケットを送信するための準備処理を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの中継装置におけるパケットを転送するための準備処理を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置における再送パケット情報削除処理を説明するための図。 第1の実施の形態の終端装置におけるパケットを転送するための準備処理を説明するための図。 第1の実施の形態の終端装置におけるパケットを転送するための準備処理を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムのパケットロス発生時における再送動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムにおける再送パケット情報更新処理を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの中継装置における受信したパケットを受け付けるか否かの判断処理を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの経路情報変更時における動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムにおける経路情報変更時において未送信のパケットが存在する場合の動作を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムにおける到達済みパケット情報のデータ更新方法を説明するための図。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置における始端処理機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置における経路始端表変更機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの中継装置における中継処理機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの中継装置における経路始端表変更機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの終端装置における終端処理機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの終端装置における経路終端表変更機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの制御装置おける経路配布機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置と中継装置におけるACKパケット情報受信機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの始端装置と中継装置におけるパケット再送機能の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態の通信システムの各装置の第1の構成例を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの各装置の第2の構成例を示す図。 第1の実施の形態の通信システムの各装置の第3の構成例を示す図。 第2の実施の形態の通信システムにおける複数経路通信を説明するための図。 第2の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図。 第2の実施の形態の通信システムの始端装置が複数経路へ送信する方法を説明するための図。 第2の実施の形態の通信システムの中継装置が複数経路へ送信する方法を説明するための図。 第2の実施の形態の通信システムの中継装置が合流点となる場合の送信する方法を説明するための図。 第2の実施の形態の通信システムの変更されるデータの内容を示す図。 第2の実施の形態の通信システムの変更される他のデータの内容を示す図。 第2の実施の形態の通信システムの正常なパケット転送動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態の通信システムの始端装置における再送パケット情報の保存方法を説明するための図。 第2の実施の形態の通信システムの始端装置における再送パケット情報の削除処理を説明するための図。 第2の実施の形態の通信システムの始端装置における始端処理機能の動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態の通信システムの中継装置における中継処理機能の動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態の通信システムの始端装置と中継装置におけるACKパケット情報受信機能の動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態の通信システムの各装置の第1の構成例を示す図。 第2の実施の形態の通信システムの各装置の第2の構成例を示す図。 第2の実施の形態の通信システムの各装置の第3の構成例を示す図。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の通信システム100の全体構成を示す図である。
通信システム100は、制御装置1、送信機2、始端装置3、中継装置4、終端装置5、受信機6、制御通信線7、及びパケット通信線8を備えている。
制御装置1は、通信システム100の通信経路を制御する。例えば、通信システム100を構成する各装置に対して経路情報(パケットの転送先)を指示する。始端装置3は、送信機2から送信されたパケットが最初に通過する装置である。終端装置5は、受信機6に対して最後にパケットを送信する装置である。中継装置4は、始端装置3と終端装置5との間に設けられてパケットを転送する装置である。図1では、簡略化して1台の中継装置4を表しているが、始端装置3と終端装置5との間に複数の中継装置4を設け、それらの複数の中継装置4を介してパケットを送信するように構成できる。
パケット通信線8は、送信機2、始端装置3、中継装置4、終端装置5、受信機6の間でパケット(後述するACKパケット情報を含む)を送受信するための通信回線である。このパケット通信線8で構成されるネットワークにおいて、パケットはUDPによる通信方式で送受信される。制御通信線7は、始端装置3、中継装置4、及び終端装置5と制御装置1との間の経路制御情報(後述するパケット情報、経路情報を含む)の通信に用いられる通信回線である。
制御装置1は、経路制御部1a及び制御記憶部1bを備えている。経路制御部1aは、始端装置3、中継装置4、終端装置5に対してパケットの転送先を指示する経路配布機能を備えている。制御記憶部1bには、経路配布機能の実行に用いられる情報として、経路制御表、装置位置情報が記憶されている。
始端装置3は、始端処理部3a、始端記憶部3b、及び始端転送部3cを備えている。
始端記憶部3bには、経路始端表、再送パケット情報、経路性能情報が記憶されている。経路始端表には始端装置3のパケット転送先が格納される。再送パケット情報には、再送動作を制御する情報及び再送したパケットが含まれる。経路性能情報は、始端装置3の通信性能に関する情報であり、制御装置1がパケットの転送経路を決定する際に参照するデータである。
始端処理部3には、始端処理機能、ACKパケット情報受信機能、経路始端表変更機能、パケット再送機能、経路性能計測機能が設けられている。始端処理機能は、転送を開始するパケットのデータを変更する機能である。ACKパケット情報受信機能は、中継装置4から返信されるACKパケット情報を受信して処理する機能である。経路始端表変更機能は、パケット転送先を変更する機能である。パケット再送機能は、パケットロスが発生した際にパケットを再送する機能である。
始端転送部3cは、パケットの通信動作を制御するための通信インターフェースであるパケット処理機能と、当該機能の実行に用いられるフローテーブルとを備えている。
中継装置4は、中継処理部4a、中継記憶部4b、及び中継転送部4cを備えている。
中継記憶部4bには、経路中継表、再送パケット情報、到着済みパケット情報、経路性能情報が記憶されている。経路中継表には中継装置4のパケット転送先が格納される。再送パケット情報には、再送動作を制御する情報及び再送したパケットが含まれる。到着済みパケット情報は前装置から転送されたパケットを識別するデータである。経路性能情報は、中継装置4の通信性能に関する情報であり、制御装置1がパケットの転送経路を決定する際に参照するデータである。
中継処理部4には、中継処理機能、ACKパケット情報受信機能、経路中継表変更機能、パケット再送機能、経路性能計測機能が設けられている。中継処理機能は、中継するパケットのデータを変更する機能である。ACKパケット情報受信機能は、後段の装置から返信されるACKパケット情報を受信して処理する機能である。経路中継表変更機能は、パケット転送先を変更する機能である。パケット再送機能は、パケットロスが発生した際にパケットを再送する機能である。
中継転送部4cは、パケットの通信動作を制御するための通信インターフェースであるパケット処理機能と、当該機能の実行に用いられるフローテーブルとを備えている。
終端装置5は、終端処理部5a、終端記憶部5b、及び終端転送部5cを備えている。
終端記憶部5bには、経路終端表、到着済みパケット情報が記憶されている。経路終端表には終端装置5のパケット転送先が格納される。到着済みパケット情報には、前装置から転送されたパケットを識別するデータである。
終端処理部5には、終端処理機能、経路終端表変更機能が設けられている。終端処理機能は、受信機6に転送するパケットのデータを変更する機能である。経路終端表変更機能は、パケット転送先を変更する機能である。
終端転送部5cは、パケットの通信動作を制御するための通信インターフェースであるパケット処理機能と、当該機能の実行に用いられるフローテーブルとを備えている。
続いて、制御装置1、始端装置3、中継装置4、終端装置5に記憶されるデータ(テーブル、情報)の内容について説明する。
図2は、第1の実施の形態の通信システム100の始端装置3に記憶されるデータの内容を示す図である。
経路始端表3fには始端装置3のパケット転送先が格納される。経路始端表3fには「宛先IP」、「再送識別子」が含まれる。「宛先IP」はパケットを転送する次段装置のアドレスである。「再送識別子」は、転送するパケットごとに付番されるパケットを特定するデータである。なお、この経路始端表3fには1組の「宛先IP」、「再送識別子」が記憶される。
再送パケット情報3gには「再送識別子」、「残り再送回数」、「送信日時」、「パケット」が記憶される。「残り再送回数」はパケットの再送制御に使用されるカウントデータである。「送信日時」はパケットを送信した日時であり、パケットロスの発生の有無を判断するためのタイムアウト検知に用いられる。「パケット」には送信したパケットが保存される。再送時にはこの保存されたパケットが用いられる。なお、この再送パケット情報3gには複数組の「再送識別子」、「残り再送回数」、「送信日時」、「パケット」が記憶される。
図3は、第1の実施の形態の通信システム100の中継装置4に記憶されるデータの内容を示す図である。
経路中継表4fには中継装置4のパケット転送先が格納される。経路中継表4fには「宛先IP」が含まれる。「宛先IP」はパケットを転送する次段装置のアドレスである。なお、この経路中継表4fには1組の「宛先IP」が記憶される。
再送パケット情報4gには「再送識別子」、「残り再送回数」、「送信日時」、「パケット」が記憶される。この構成は、図2に示す再送パケット情報3gと同じ構成であるので、詳細の説明は省略する。
到達済みパケット情報4hには「到達済み再送識別子」が含まれる。「到達済み再送識別子」には、前段の装置から転送されたパケットに付された再送識別子が時系列で複数記憶される。
図4は、第1の実施の形態の通信システム100の終端装置5に記憶されるデータの内容を示す図である。
経路終端表5fには「送信元IP」、「宛先IP」が含まれる。「送信元IP」は送信機2のアドレスである。「宛先IP」は受信機6のアドレスである。この経路終端表5fには1組の「送信元IP」、「宛先IP」が記憶される。
到達済みパケット情報4hには「到達済み再送識別子」が含まれる。「到達済み再送識別子」には、前段の装置から転送されたパケットに付された再送識別子が時系列で複数記憶される。
図5は、第1の実施の形態の通信システム100の制御装置1に記憶されるデータの内容を示す図である。
経路制御表1dには「装置IP」、「宛先IP」が含まれる。「装置IP」はパケット転送動作を実行する装置のアドレスである。「宛先IP」は当該装置がパケットを転送する次段装置のアドレスである。即ち、経路制御表1dには、通信システム100において、パケットの転送動作を実行する装置と転送経路とが特定されている。
図6は、第1の実施の形態の通信システム100の各装置間で授受されるデータの内容を示す図である。
パケット情報9aには「送信元IP」、「宛先IP」が含まれる。「送信元IP」は送信機2のアドレスである。「宛先IP」は受信機6のアドレスである。パケット情報9aは、始端装置3から制御装置1に送信され、また制御装置1から終端装置5に送信される情報である。
経路情報9bには「宛先IP」が含まれる。「宛先IP」はパケットの転送先である次段装置のアドレスである。経路情報9bは、制御装置1から始端装置3と中継装置4とに送信される。
ACKパケット情報9cには「再送識別子」が含まれる。「再送識別子」は、転送するパケットごとに付番されるパケットを特定するデータである。ACKパケット情報9cは、中継装置4から始端装置3に返信され、また終端装置5から中継装置4に返信されるデータである。
続いて、パケット転送動作について説明する。
図7は、第1の実施の形態の通信システム100の各装置の配置とパケット転送経路とを示す図である。
通信システム100には、制御装置1、送信機2、始端装置3、中継装置4−1〜4−3、終端装置5、及び受信機6が備えられている。中継装置4−1〜中継装置4−3は、始端装置3と終端装置5の間の適宜の位置に配されている。初期状態では、送信機2と始端装置3、終端装置5と受信機6とがパケット転送の経路として定められているが、中継装置4−1〜中継装置4−3についてのパケット転送経路は定められていない。以下に示すパケット転送動作では、制御装置1によって送信機2→始端装置3→中継装置4−1→中継装置4−2→終端装置5→受信機6の転送経路が選択される。
図8は、第1の実施の形態の通信システム100の正常なパケット転送動作を示すフローチャートである。
ステップS01において、送信機2からパケットを受信すると、始端装置3は受信したパケットからパケット情報9aを作成して、ステップS02において作成したパケット情報9aを制御装置1に送信する。
図9は、始端装置3におけるパケット情報9aの作成方法を説明するための図である。送信機2から送信されるパケットは、IPヘッダ、UDPヘッダ、データで構成されている。始端装置3では、IPヘッダの「送信元IP」と「宛先IP」とを取り出して、それぞれパケット情報9aの「送信元IP」と「宛先IP」とに設定する。
パケット情報9aを受信した制御装置1は、通信システム100内の各装置の装置位置情報に基づいて経路制御表1dを作成する。そして、制御装置1はその経路制御表1dをもとにパケット情報9a及び経路情報9bを作成する。図8のステップS03、S04において、制御装置1は作成したパケット情報9a、経路情報9bを各装置に配布する。
図10は、制御装置1による情報配布内容を説明するための図である。制御装置1は、始端装置3、中継装置4−1、中継装置4−2に対してパケット転送先を示す経路情報9bを送信する。また、制御装置1は、終端装置5に対してパケット情報9aを送信する。なお、中継装置4−3は、転送経路として選択されていないため、経路情報9bは転送されない。
図11は、制御装置1からの情報を受信した各装置の処理内容を説明するための図である。始端装置3、中継装置4−1、中継装置4−2は経路情報9bを受信すると、それぞれ経路始端表3f、経路中継表4fを作成する。終端装置5は、パケット情報9aを受信すると経路終端表5fを作成する。
図8のステップS05において、始端装置3は、パケットを送信するための準備処理を実行する。図12は、始端装置3におけるパケットを送信するための準備処理を説明するための図である。
図12(1)に示すように、始端装置3は経路始端表3fを作成した後に、パケットのUDPヘッダの「長さ」フィールドの値(=「1000」)を、経路始端表3fの「再送識別子」の値(=「0」)で置き換える。そして、始端装置3は経路始端表3fの「再送識別子」の値を次回のパケットに対する再送識別子の値に更新する。
図12(2)に示すように、始端装置3は、始端装置3と中継装置4−1との間で通信するためにパケットのIPヘッダの「送信元IP」を始端装置3のアドレスとし、パケットのIPヘッダの「宛先IP」を経路始端表3fの「宛先IP」で置き換える。
図12(3)に示すように、始端装置3は、書き換えたパケット(IPヘッダ、UDPヘッダ、データ)を再送パケット情報3gの「パケット」に保存する。
図8のステップS06において、始端装置3は、処理したパケットを中継装置4−1に送信する。
図8のステップS07において、中継装置4−1は、受信したパケットを転送するための準備処理を実行する。図13は、中継装置4−1におけるパケットを転送するための準備処理を説明するための図である。
図13(1)に示すように、中継装置4−1は、パケットを受信すると到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」にUDPヘッダの「再送識別子」を記録する。
図13(2)に示すように、中継装置4−1は、ACKパケット情報の「再送識別子」にUDPヘッダの「再送識別子」を記録する。また中継装置4−1は、パケットのIPヘッダの「送信元IP」を中継装置4−1のアドレスとし、パケットのIPヘッダの「宛先IP」を経路中継表4fの「宛先IP」で置き換える。
そして、図8のステップS08において、中継装置4−1は、ACKパケット情報9cをパケットの送信元IP(=始端装置3)に送信する。またステップS09において、中継装置4−1は、書き換えたパケットを中継装置4−2に送信する。
ステップS10において、ACKパケット情報9cを受信した始端装置3は、再送パケット情報3gから該当する情報を削除する。図14は、始端装置3における再送パケット情報削除処理を説明するための図である。
図14に示すように、始端装置3はACKパケット情報9cを受信すると、ACKパケット情報9cの再送識別子と再送パケット情報3gの再送識別子と一致する再送パケットを削除する。
図8において、中継装置4−1から中継装置4−2へのパケット転送は、上述の始端装置3から中継装置4−1へのパケット転送と同様に行なわれる。なお、この中継装置4−1におけるACKパケット情報受信機能は、始端装置3におけるACKパケット情報受信機能と同様の動作である。図8のステップS11において、中継装置4−2が終端装置5に対してパケットを送信すると、終端装置5は、ステップS12において、受信機6に受信したパケットを転送するための準備処理を実行する。図15、図16は、終端装置5におけるパケットを転送するための準備処理を説明するための図である。
図15に示すように、終端装置5はパケットを受信すると到達済みパケット情報5hの「到達済み再送識別子」にパケットのUDPヘッダの「再送識別子」を記録する。図16に示すように、終端装置5は、パケットのIPヘッダの「送信元IP」、「宛先IP」を経路終端表5fの「送信元IP」、「宛先IP」で置き換えて元に戻す。また終端装置5は、パケットのUDPヘッダの「長さ」を復元する。即ち、UDPヘッダの「長さ」=IPヘッダの「パケット長」−IPヘッダの「ヘッダ長」として求める。
図8のステップS14において、終端装置5は受信機6にパケットを送信する。なお、ステップS13において、終端装置5は、中継装置4−2にACKパケット情報を送信するが、この動作はステップS08、ステップS10において説明した動作と同様であるためその説明は省略する。
なお、上述の初期状態からの最初のパケットの送信に続く2個目以降のパケットの送信動作については、既に経路が定まっている(経路始端表3f、経路中継表4f、経路終端表5fが存在している)ため、始端装置3から制御装置1へのパケット情報の送信は行われない。始端装置3、中継装置4−1〜4−2、終端装置5でのIPヘッダ、UDPヘッダの書き換えとパケットの転送は上述の動作と同様に行われる。
続いて、パケットロス発生時における再送動作について説明する。
パケットロスが発生したとして認識される状況としては、[ケース1]送信したパケットが宛先に届かなかった場合、[ケース2]送信したパケットは宛先に到達したが、宛先からのACKパケット情報が送信元に届かなかった場合、の2つのケースがある。以下にはこの2つのケースについて動作を説明する。
図17は、第1の実施の形態の通信システム100のパケットロス発生時における再送動作を示すフローチャートである。
ステップS21において、送信機2からパケットを受信すると、ステップS22において、始端装置3は、パケットを送信するための準備処理を実行する。この準備処理の内容は、図8のステップS05の処理と同様であるためその詳細の説明は省略する。
[ケース1の処理]
ステップS23において、始端装置3は、中継装置4−1に対してパケットを送信する。しかし、送信したパケットは、中継装置4−1に到達するまえにロスする。従って、中継装置4−1からはACKパケット情報9cは返送されない。ステップS24において、パケット送信後の対応動作を実行する。始端装置3は、パケット再送の要否を判断する。即ち、始端装置3は、パケットの送信日時から所定の時間内にACKパケット情報9cが届いていなければパケットロスが発生したとして、ステップS25において、パケットを再送する。そして、再送パケット情報3gを更新する。
図18は、再送パケット情報更新処理を説明するための図である。始端装置3は、パケット再送時に送信日時を更新する。送信日時は、再送したパケットがロスしたかどうかの判断に用いられる。始端装置3は、再送するたびに再送パケット情報3gの「残り再送回数」を1減少する。もし、「残り再送回数」が0であれば、再送パケット情報3gからパケットを削除する。「残り再送回数」が0でなければ、ステップS24の処理に戻って上述の処理を繰り返して実行する。
[ケース2の処理]
図17のステップS22において、始端装置3は、パケットを送信するための準備処理を実行する。ステップS31において、始端装置3は、中継装置4−1に対してパケットを送信する。パケットを受信した中継装置4−1は、ステップS32において受信したパケットを転送するための準備処理を実行する。この動作は、図8のステップS07と同様であるため、その詳細の説明は省略する。ステップS33において、中継装置4−1は、ACKパケット情報9cを始端装置3に送信する。ステップS34において、中継装置4−1は、中継装置4−2にパケットを転送する。
しかし、始端装置3に送信したACKパケット情報9cは、始端装置3に到達する前にロスする。ステップS35において、パケット送信後の対応動作を実行する。始端装置3は、パケット再送の要否を判断する。即ち、始端装置3は、パケットの送信日時から所定の時間内にACKパケット情報9cが届いていなければパケットロスが発生したとして、ステップS36において、パケットを再送する。そして、再送パケット情報3gを更新する。この動作は、ステップS24の動作と同様であるため詳細の説明は省略する。
図17のステップS37において、中継装置4−1は、受信したパケットを受け付けるか否かの判断処理を実行する。図19は、中継装置4−1における受信したパケットを受け付けるか否かの判断処理を説明するための図である。
図19に示すように、中継装置4−1は、受信したパケットのUDPヘッダの再送識別子が到達済みパケット情報4hに記録されていた場合は受信したパケットを破棄する。この場合はACKパケット情報9cが始端装置3に届いていないため、ステップS38において、中継装置4−1は、ACKパケット情報9cをもう一度始端装置3に送信する。
次に、経路情報変更時の動作について説明する。
図20は、第1の実施の形態の通信システム100の経路情報変更時における動作を示すフローチャートである。
図20の上段には、上述のように初期状態において経路情報を取得する動作が示されている。初期状態においては、始端装置3からのパケット情報に基づいて制御装置1が経路情報を配布した。これに対し、経路情報変更時とは、例えば、通信システム100を構成する一部の中継装置4、パケット通信線8などに不具合が発生したため通信経路を変更するようなケースが該当する。このときは、例えば、通信システム100の管理者の指示により、制御装置1から新たな経路情報が送信される。
図20の下段に示す経路情報変更時の動作では、中継装置4−1に不具合が生じたため中継装置4−1を使用せず、始端装置3から中継装置4−2にパケットを転送するように変更する。即ち、ステップS40において、制御装置1は中継装置4−1に経路情報9bをリセットする新たな情報を送信する。ステップS41において、制御装置1は、始端装置3、中継装置4−2に新たな経路情報9bを送信する。また、ステップS42において、制御装置1は、終端装置5に新たなパケット情報9aを送信する。新たな経路情報などを受信した装置の動作は、初期状態での動作と同様であるため、その詳細の説明は省略する。なお、上述のフローにおいては全ての装置に新たな経路情報などを送信しているが、情報が変更しない装置には経路情報などを送信しないこととすることができる。
図21は、経路情報変更時において未送信のパケットが存在する場合の動作を説明するための図である。図21に示す例では、始端装置3から中継装置4を経由せず直接終端装置5にパケットを送信するように変更されている。始端装置3は、制御装置1から新たな経路情報9bを受信すると、再送パケット情報3gの「パケット」に保存されているパケットがある場合は、そのパケットについてIPヘッダの宛先IPを書換える。そして、始端装置3は、書き換えたパケットを送信する。この動作は中継装置4についても同様である。
図22は、到達済みパケット情報4h、5hのデータ更新方法を説明するための図である。中継装置4(終端装置5)の中継処理機能(終端処理機能)は受信したパケットの再送識別子より所定数n若い再送識別子を到達済みパケット情報4h(5h)の到達済み再送識別子から削除する。図22に示す例では、n=1000の場合、1000の再送識別子を持つパケットが到達すると、到達済み再送識別子から0の再送識別子を削除して、1000の再送識別子を追加する。
次に、各装置の処理部における機能の処理フローを説明する。
図23は、第1の実施の形態の通信システム100の始端装置3における始端処理機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT01において、始端処理部3aが送信機2からパケットを受信したときは、ステップT02において、経路始端表3fが既に作成されているかどうかを調べる。経路始端表3fが作成されていない場合(T02でNO)、ステップT03において、始端処理部3aは制御装置1に対してパケット情報9aを送信する。ステップT04において、始端処理部3aは制御装置1から経路情報9bを受信するまで待機する。制御装置1から経路情報9bを受信したときは、ステップT05において、受信した経路情報9bに基づいて経路始端表3fを作成する。そして、ステップT06の処理に進む。
経路始端表3fが存在する場合(T02でYES)、ステップT06において、始端処理部3aは受信したパケットのUDPヘッダの「長さ」フィールドの値を、経路始端表3fの「再送識別子」の値に置き換える。ステップT07において、始端処理部3aは受信したパケットのIPヘッダの「送信元IP」、「宛先IP」を、始端装置3のIPと経路始端表3fの「宛先IP」とに書き換える。ステップT08において、書き換えたパケットを宛先IPに向けて送信する。
ステップT09において、始端処理部3aは送信したパケット、再送識別子、残り再送回数、送信日時を再送パケット情報3gに保存する。ステップT10において、始端処理部3aは送信機2からの次のパケットに対応する再送識別子に、経路始端表3fの再送識別子を更新し処理を終了する。
図24は、第1の実施の形態の通信システム100の始端装置3における経路始端表変更機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT11において、制御装置1から経路情報9bを受信したときは、ステップT12において、始端処理部3aは経路始端表3fの新規登録かどうか(経路始端表3fが既に作成されているかどうか)を調べる。経路始端表3fが新規登録である場合(T12でYES)、ステップT16において、始端処理部3aは受信した経路情報9bに基づいて経路始端表3fを作成し、処理を終了する。
経路始端表3fが新規登録でない場合(T12でNO)、ステップT13において、始端処理部3aは経路始端表3fを削除する。ステップT14において、始端処理部3aは再送パケット情報3gに保存されている未送信のパケットの「宛先IP」を経路情報9bに記載されている宛先IPに更新する。ステップT15において、再送パケット情報3gに保存されている未送信のパケットを送信する。ステップT16において、始端処理部3aは受信した経路情報9bに基づいて経路始端表3fを作成し、処理を終了する。
図25は、第1の実施の形態の通信システム100の中継装置4における中継処理機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT21において、前段の装置からパケットを受信したときは、ステップT22において、中継処理部4aはACKパケット情報ロスによる再送パケットかどうかを調べる。即ち、中継処理部4aは到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」に、受信したパケットに記載されている「再送識別子」と同じ再送識別子が存在するかどうかを調べる。
ACKパケット情報ロスによる再送パケットである場合(T22でYES)、ステップT28において、中継処理部4aは前段の装置にACKパケット情報を送信し、処理を終了する。
ACKパケット情報ロスによる再送パケットでない場合(T22でNO)、ステップT23において、中継処理部4aは受信したパケットの「再送識別子」よりも所定数(n)過去の再送識別子を到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」から取り除く。ステップT24において、中継処理部4aは到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」に受信したパケットの再送識別子を追加する。
ステップT25において、中継処理部4aは受信したパケットのIPヘッダの「送信元IP」、「宛先IP」を、中継装置4のIPと経路中継表4fの「宛先IP」とに書き換える。ステップT26において、書き換えたパケットを宛先IPに向けて送信する。ステップT27において、中継処理部4aは送信したパケット、再送識別子、残り再送回数、送信日時を再送パケット情報4gに保存し処理を終了する。
図26は、第1の実施の形態の通信システム100の中継装置4における経路始端表変更機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT31において、制御装置1から経路情報9bを受信したときは、ステップT32において、中継処理部4aは経路中継表4fの新規登録かどうか(経路中継表4fが既に作成されているかどうか)を調べる。経路中継表4fが新規登録である場合(T32でYES)、ステップT36において、中継処理部4aは受信した経路情報9bに基づいて経路中継表4fを作成し、処理を終了する。
経路中継表4fが新規登録でない場合(T32でNO)、ステップT33において、中継処理部4aは経路中継表4fを削除する。ステップT34において、中継処理部4aは再送パケット情報4gに保存されている未送信のパケットの「宛先IP」を経路情報9bに記載されている宛先IPに更新する。ステップT35において、再送パケット情報4gに保存されている未送信のパケットを送信する。ステップT36において、中継処理部4aは受信した経路情報9bに基づいて経路中継表4fを作成し、処理を終了する。
図27は、第1の実施の形態の通信システム100の終端装置5における終端処理機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT41において、前段の装置からパケットを受信したときは、ステップT42において、終端処理部5aはACKパケット情報ロスによる再送パケットかどうかを調べる。即ち、終端処理部5aは到達済みパケット情報5hの「到達済み再送識別子」に、受信したパケットに記載されている「再送識別子」と同じ再送識別子が存在するかどうかを調べる。
ACKパケット情報ロスによる再送パケットである場合(T42でYES)、ステップT48において、終端処理部5aは前段の装置にACKパケット情報を送信し、処理を終了する。
ACKパケット情報ロスによる再送パケットでない場合(T42でNO)、ステップT43において、終端処理部5aは受信したパケットの「再送識別子」よりも所定数(n)過去の再送識別子を到達済みパケット情報5hの「到達済み再送識別子」から取り除く。ステップT44において、終端処理部5aは到達済みパケット情報5hの「到達済み再送識別子」に受信したパケットの再送識別子を追加する。
ステップT45において、終端処理部5aは受信したパケットのUDPヘッダにある「長さ」フィールドの値を復元する。即ち、UDPヘッダにある「長さ」フィールドの値=IPヘッダの「パケット長」フィールドの値−IPヘッダの「ヘッダ長」フィールドの値とする。ステップT46において、終端処理部5aはパケットのIPヘッダの「送信元IP」、「宛先IP」を復元する。ステップT47において、終端処理部5aは書き換えたパケットを受信機6に送信し、処理を終了する。
図28は、第1の実施の形態の通信システム100の終端装置5における経路終端表変更機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT51において、制御装置1からパケット情報9aを受信すると、ステップT52において、終端処理部5aは経路終端表5fの新規登録かどうか(経路終端表5fが既に作成されているかどうか)を調べる。経路終端表5fが新規登録である場合(T52でYES)、ステップT54に進む。経路終端表5fの新規登録でない場合(T52でNO)、ステップT53において、終端処理部5aは経路終端表5fを削除する。ステップT54において、終端処理部5aはパケット情報9aに基づいて経路終端表5fを作成し、処理を終了する。
図29は、第1の実施の形態の通信システム100の制御装置1おける経路配布機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT61において、制御装置1は始端装置3から登録されていない経路についてのパケット情報9aを受け取る。ステップT62において、制御処理部1aは装置位置情報を元に経路を作成する。ステップT63において、制御処理部1aは作成した経路から始端装置3と中継装置4との経路情報9bを作成する。ステップT64において、制御処理部1aは作成した経路情報9bを始端装置3と中継装置4とに配布する。ステップT65において、制御処理部1aはパケット情報9aを終端装置5に配布し、処理を終了する。
図30は、第1の実施の形態の通信システム100の始端装置3と中継装置4におけるACKパケット情報受信機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT71において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、前段の装置からACKパケット情報9cを受信する。ステップT72において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、ACKパケット情報9cに含まれている再送識別子に合致するパケットを再送パケット情報3g(4g)から削除し、処理を終了する。
図31は、第1の実施の形態の通信システム100の始端装置3と中継装置4におけるパケット再送機能の動作を示すフローチャートである。
ステップT81において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、再送パケット情報3g(4g)の「送信日時」から再送間隔が経過していることを判断する。ステップT82において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、再送パケット情報3g(4g)のパケットを次段の装置に送信する。ステップT83において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、残り再送回数を1つ減少ずる。ステップT84において、残り再送回数が0かどうかを調べる。残り再送回数が0の場合(T84でNO)、処理を終了する。残り再送回数が0でない場合(T84でYES)、ステップT85において、再送パケット情報3g(4g)のデータを削除し、処理を終了する。
次に通信システム100の各装置の構成を実現する例について説明する。
図32は、第1の実施の形態の通信システム100の各装置の第1の構成例を示す図である。
通信システム100は、制御装置1、複数の送信機2(2−1、・・・、2−n)、始端装置3、中継装置4、終端装置5、受信機6を備えている。送信機2から受信機6への通信はUDPを用いて行う。また、始端装置3、中継装置4、終端装置5の間の通信回線はWANで構成されている。
各装置(始端装置3、中継装置4、終端装置5)はそれぞれ処理部(始端処理部3a、中継処理部4a、終端処理部5a)とOpenFlow(転送部2c、4c、5c)とが一体で構成される。処理部は上述のパケットの再送動作に関連した処理を実行する。OpenFlowは、パケットの転送動作を担当する。ここで、OpenFlowは、OFC(Open Flow Controller)とOFSW(Open Flow Switch)とで構成され、OFCがフローテーブルを作成し、OFSWはフローテーブルを元にパケットを処理する。
フローテーブルを用いた処理内容は次のとおりである。
(1)前段の装置からのパケット転送処理、(2)IPアドレスが書き換えられたパケットのパケット転送処理、(3)送信されたACKパケット情報のパケット転送処理、(4)始端処理部、中継処理部、終端処理部と制御装置と間のパケット転送処理。
図33は、第1の実施の形態の通信システム100の各装置の第2の構成例を示す図である。
第2の構成例では、各装置は一体として構成されず、処理部(始端処理部3a、中継処理部4a、終端処理部5a)とOpenFlow(転送部2c、4c、5c)とが別体で構成されている。各装置を別体として構成することにより、処理部とOpenFlowそれぞれの機能に適合して装置のパフォーマンスを向上することができる。
なお、送信機2は一台のみが接続されているが、この形態に限定されず第1の構成例で示したように複数台の送信機が設けられていても良い。
図34は、第1の実施の形態の通信システム100の各装置の第3の構成例を示す図である。
第3の構成例では、各装置3d、4d、5dはOpenFlowで構成されている。各装置のOpenFlowは、第1の構成例に示した処理部(始端処理部3a、中継処理部4a、終端処理部5a)の機能と(転送部2c、4c、5c)の機能とをともに実現している。
以上、各構成例について説明したが、通信システム100の構成に際しては、通信システム100のパフォーマンスが向上できる形態を選択すれば良い。さらに、各構成例を組み合わせて通信システム100のパフォーマンスが向上できる形態を実現することもできる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、UDPを用いた場合であってもパケットロスに対応できる信頼性の高い通信を実現することができる。
第1の実施の形態によれば、中継装置を用いて再送制御を実現する際、パケットサイズを変更することなく再送制御に必要な再送識別子を設けることができる。
また、UDPパケットをTCPパケットに変換せずに通信に用いているため通信時間を短くすることができる。さらに始端装置と終端装置との間に中継装置を設けることにより、機器間の通信時間を短くすることができる。そのため、通信経路内でのパケットロスにより再送を行う場合であっても、再送に要する通信遅延を小さくすることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、始端装置3と終端装置5との間に複数の通信経路を設ける点が第1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図35は、第2の実施の形態の通信システム100における複数経路通信を説明するための図である。
第1の実施の形態で説明したように、経路が1つだけの場合には経路中の中継装置4−1が故障した場合、通信が不可能となり、経路を変更する場合であっても管理者の変更指示を入力するなどにより、多くの時間が必要となる。また、経路が1つだけの場合には通信が不能にならなくても、ネットワークの性能劣化の影響を受けやすくなる。
そこで第2の実施の形態では、図35に示すように複数の経路を用いた通信を実現することで一つの通信経路が故障した場合であっても通信に影響がないように構成する。
図36は、第2の実施の形態の通信システム100の全体構成を示す図である。
第2の実施の形態では、上述のように複数経路通信を実現するため、各処理部(3a、4a)の四角で囲った機能が第1の実施の形態と異なっている。また、各記憶部(3b、4b)の四角で囲った表、情報が第1の実施の形態と異なっている。さらに、装置間の情報の四角で囲った情報(9b)が第1の実施の形態と異なっている。これらの詳細については後述する。
複数経路通信への対応方法は次のとおりである。
経路始端表3f、経路中継表4fの宛先IPは、複数の宛先を指定可能とする。これは、始端装置3及び中継装置4が、複数の経路にパケットを送信することを可能とするためである。
再送パケットの管理を経路ごとに可能とする。これは、パケットロスが発生したときは、その経路のみでパケットの再送を行い、他の経路の通信には影響を及ぼさないようにするためである。
図37は、第2の実施の形態の通信システム100の始端装置が複数経路へ送信する方法を説明するための図である。
通信の分岐点となる始端装置3は、中継装置4−1と中継装置4−3の両方の経路にパケットを送信する。そのため、複数の中継装置4−1、4−2にパケットを送信する場合は、経路始端表3fには宛先IPを複数記載する。
合流点となる終端装置5では、先に到達したパケットのみを受信機6に送信する。後から到達したパケットについては破棄する。この動作は、第1の実施の形態の図17のケース2におけるACKパケット情報未到達での動作と同じである。従って、第1の実施の形態の上述の機能を備えていれば新たに機能を追加する必要はない。
図38は、第2の実施の形態の通信システム100の中継装置が複数経路へ送信する方法を説明するための図である。
始端装置3でなく中継装置4−1が分岐点であっても良い。このときは、通信の分岐点となる中継装置4−1は、中継装置4−2と中継装置4−3の両方の経路にパケットを送信する。そのため、複数の中継装置4−2、4−3にパケットを送信する場合は、経路中継表4fには宛先IPを複数記載する。
図39は、第2の実施の形態の通信システム100の中継装置が合流点となる場合の送信する方法を説明するための図である。
図37と同様に、合流点となった中継装置4−2は、先に到達したパケットのみを終端装置5に送信する。後から到達したパケットについては破棄する。この動作は、第1の実施の形態の図17のケース2におけるACKパケット情報未到達での動作と同じである。従って、第1の実施の形態の上述の機能を備えていれば新たに機能を追加する必要はない。
図40は、第2の実施の形態の通信システム100の変更されるデータの内容を示す図である。
再送パケット情報3g(4g)には、複数の経路に送信した場合、複数の宛先についてのデータを記憶する。再送パケット情報3g(4g)には、同一の再送識別子(1)についてのデータが複数記憶されている。
図41は、第2の実施の形態の通信システム100の変更される他のデータの内容を示す図である。
経路始端表3f、経路中継表4f、経路情報9bについても複数のデータを記憶できるように変更される。
図42は、第2の実施の形態の通信システム100の正常なパケット転送動作を示すフローチャートである。
ステップS41において、送信機2からパケットを受信すると、ステップS42において、始端装置3は、パケットを送信するための準備処理を実行する。この準備処理の内容のうち再送パケット情報に保存する動作では、複数の経路に送信した場合は、複数のデータを保存する。
図43は、始端装置3における再送パケット情報の保存方法を説明するための図である。経路始端表3fに複数の宛先IPが設定されている場合は、再送パケット情報3gには宛先IPごとに保存する。即ち、宛先IPのみが異なり、その他の項目は同一の複数のデータが再送パケット情報3gに記憶される。
ステップS42における準備処理の内、その他の内容は、図8のステップS05の処理と同様であるためその詳細の説明は省略する。
図42のステップS43、S44における送信に対応して、ステップS45、S46においてACKパケット情報9cが返信されてきたときは、始端装置3は、ステップ47において、ACKパケット情報に合致する再送パケット情報を削除する。図44は、始端装置3における再送パケット情報の削除処理を説明するための図である。中継装置4−3から送信されたACKパケット情報9cの送信元IPと再送パケット情報3gの宛先IP、ACKパケット情報9cの再送識別子と再送パケット情報3gの再送識別子が一致するデータを削除する。
図42のステップS51において、中継装置4−2からパケットが終端装置5に送信され、ステップS52において、中継装置4−3からパケットが終端装置5に送信される。ステップS53において、終端装置5は、先に送信されたパケットを受取り、ステップS54においてそのパケットを受信機6に送信する。そして、後から送信されたパケットを破棄する。
次に、経路情報変更時において未送信のパケットが存在する場合の動作を説明する。
始端装置3と中継装置4は、経路情報9bを受信すると以下の動作を実行する。
(1)残り再送回数が最も多い再送パケット以外の再送パケットを破棄する、(2)残した再送パケットを経路情報9bに記載されている宛先IPの数だけ複製する、(3)それぞれの再生パケットの宛先IPを書き換える、(4)書き換えたパケットをそれぞれ送信する。
次に、各装置の処理部における機能の処理フローを説明する。
図45は、第2の実施の形態の通信システム100の始端装置3における始端処理機能の動作を示すフローチャートである。
ステップP01において、始端処理部3aが送信機2からパケットを受信したときは、ステップP02において、経路始端表3fが既に作成されているかどうかを調べる。経路始端表3fが作成されていない場合(P02でNO)、ステップP03において、始端処理部3aは制御装置1に対してパケット情報9aを送信する。ステップP04において、始端処理部3aは制御装置1から経路情報9bを受信するまで待機する。制御装置1から経路情報9bを受信したときは、ステップP05において、受信した経路情報9bに基づいて経路始端表3fを作成する。そして、ステップP06の処理に進む。
経路始端表3fが存在する場合(P02でYES)、ステップP07からP10までの処理を全ての経路に送信するまで繰り返して実行する。ステップP07において、始端処理部3aは受信したパケットのUDPヘッダの「長さ」フィールドの値を、経路始端表3fの「再送識別子」の値に置き換える。ステップP08において、始端処理部3aは受信したパケットのIPヘッダの「送信元IP」、「宛先IP」を、始端装置3のIPと経路始端表3fの「宛先IP」とに書き換える。ステップP09において、書き換えたパケットを宛先IPに向けて送信する。
ステップP10において、始端処理部3aは送信したパケット、再送識別子、残り再送回数、送信日時を再送パケット情報3gに保存する。ステップP06において、全ての経路に送信済みのとき(P06でYES)は、P11において、始端処理部3aは送信機2からの次のパケットに対応する再送識別子に、経路始端表3fの再送識別子を更新し処理を終了する。
図46は、第2の実施の形態の通信システム100の中継装置4における中継処理機能の動作を示すフローチャートである。
ステップP21において、前段の装置からパケットを受信したときは、ステップP22において、中継処理部4aはACKパケット情報ロスによる再送パケットかどうかを調べる。即ち、中継処理部4aは到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」に、受信したパケットに記載されている「再送識別子」と同じ再送識別子が存在するかどうかを調べる。
ACKパケット情報ロスによる再送パケットである場合(P22でYES)、ステップP29において、中継処理部4aは前段の装置にACKパケット情報を送信し、処理を終了する。
ACKパケット情報ロスによる再送パケットでない場合(P22でNO)、ステップP23において、中継処理部4aは受信したパケットの「再送識別子」よりも所定数(n)過去の再送識別子を到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」から取り除く。ステップP24において、中継処理部4aは到達済みパケット情報4hの「到達済み再送識別子」に受信したパケットの再送識別子を追加する。
続いてステップP26からP28までの処理を全ての経路に送信するまで繰り返して実行する。ステップP26において、中継処理部4aは受信したパケットのIPヘッダの「送信元IP」、「宛先IP」を、中継装置4のIPと経路中継表4fの「宛先IP」とに書き換える。ステップP27において、書き換えたパケットを宛先IPに向けて送信する。ステップP28において、中継処理部4aは送信したパケット、再送識別子、残り再送回数、送信日時を再送パケット情報4gに保存する。
ステップP25において、全ての経路に送信済みの場合(ステップP25でYES)、ステップP29において、中継処理部4aは前段の装置にACKパケット情報を送信し、処理を終了する。
図47は、第2の実施の形態の通信システム100の始端装置3と中継装置4におけるACKパケット情報受信機能の動作を示すフローチャートである。
ステップP31において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、前段の装置からACKパケット情報9cを受信する。ステップP32において、始端処理部3a(中継処理部4a)は、ACKパケット情報9cに含まれている再送識別子とACKパケット情報の送信元IPとに合致するパケットを再送パケット情報3g(4g)から削除し、処理を終了する。
次に通信システム100の各装置の構成を実現する例について説明する。
図48は、第2の実施の形態の通信システム100の各装置の第1の構成例を示す図である。この構成例では、中継装置が複数設けられ複数の通信経路が設定されている点が、図32に示す第1の構成例と異なっている。その他の構成は同一であるためその詳細の説明は省略する。
図49は、第2の実施の形態の通信システム100の各装置の第2の構成例を示す図である。この構成例では、中継装置が複数設けられ複数の通信経路が設定されている点、及びOpenFlow4−1cとOpenFlow4−2cとが接続されている点が、図33に示す第1の構成例と異なっている。その他の構成は同一であるためその詳細の説明は省略する。
図50は、第2の実施の形態の通信システム100の各装置の第3の構成例を示す図である。この構成例では、OpenFlow4−1dとOpenFlow4−2dとが接続されている点が、図34に示す第1の構成例と異なっている。その他の構成は同一であるためその詳細の説明は省略する。
以上、各構成例について説明したが、通信システム100の構成に際しては、通信システム100のパフォーマンスが向上できる形態を選択すれば良い。さらに、各構成例を組み合わせて通信システム100のパフォーマンスが向上できる形態を実現することもできる。
以上説明した第2の実施の形態によれば、UDPを用いた場合であってもパケットロスに対応できる信頼性の高い通信を実現することができる。また、第1の実施の形態の効果に加え下記効果を奏することができる。
第2の実施の形態によれば、中継装置4が故障した場合であっても別の経路で通信を継続することができるためシステムの信頼性をより向上させることができる。
また、複数経路から送信されてきたパケットのうち最も早くに到着したパケットを受信機に送信するためネットワークの性能劣化の影響を低減することができる。
更に、再送パケットの管理を経路ごとに行うことができるため経路に分岐点が存在する場合であっても正しく再送制御を行うことができる。
なお、上述の実施の形態では始端装置、中継装置、終端装置を用いているが、本願発明は2つの装置間においてUDPを用いた通信についても適用することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…制御装置、1a…経路制御部、1b…制御記憶部、1d…経路制御表、2…送信機、3…始端装置、3a…始端処理部、3b…始端記憶部、3c…始端転送部、3…始端処理部、3f…経路始端表、3g…再送パケット情報、4…中継装置、4a…中継処理部、4b…中継記憶部、4c…中継転送部、4f…経路中継表、4g…再送パケット情報、4h…到達済みパケット情報、5…終端装置、5a…終端処理部、5b…終端記憶部、5c…終端転送部、5f…経路終端表、5h…到達済みパケット情報、6…受信機、7…制御通信線、8…パケット通信線、9a…パケット情報、9b…経路情報、9c…ACKパケット情報、100…通信システム

Claims (12)

  1. 送信機から受信したUDPのパケットを次段装置に送信する始端装置であって、
    外部装置より前記次段装置のアドレスを取得する手段と、
    受信したパケットごとに再送識別子を発番する手段と、
    受信したパケットのUDPヘッダの長さフィールドの値を前記再送識別子に書き換える手段と、
    受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを、それぞれ次段装置のアドレスと当該始端装置のアドレスとに書き換える手段と、
    書き換えた前記パケットを前記次段装置に送信する手段と、
    送信したパケット、前記再送識別子、及び次段装置のアドレスを再送パケット情報として保存する手段とを備える。
  2. 前記次段装置から前記再送識別子を含むACKパケット情報を受信する手段と、
    受信した再送識別子と同一の再送識別子を含む再送パケット情報を削除する手段とを備えた請求項1に記載の始端装置。
  3. 前記書き換えたパケットを送信後、所定時間経過しても前記次段装置から前記ACKパケット情報が送信されないときは、前記再送パケット情報として保存したパケットを前記次段装置に再送する手段を有する請求項2に記載の始端装置。
  4. 前記外部装置から取得した次段装置のアドレスが複数あるときは、
    前記書き換える手段は、受信したパケットの宛先アドレスを複数の前記次段装置のアドレスに書き換えた複数のパケットを生成し、
    前記送信する手段は、書き換えた複数のパケットをそれぞれの複数の宛先アドレスに送信し、
    前記保存する手段は、送信した複数のパケット、前記再送識別子、及び複数の次段装置のアドレスを再送パケット情報として保存する請求項1に記載の始端装置。
  5. 前記削除する手段は、ACKパケット情報を送信した前記次段装置のアドレスと同じアドレス、及び受信した再送識別子と同じ再送識別子を含む再送パケット情報を削除する請求項4に記載の始端装置。
  6. 前記書き換えたパケットを送信後、所定時間経過しても前記次段装置から前記ACKパケット情報が送信されないときは、前記再送パケット情報として保存したパケットを前記次段装置に再送する手段を有する請求項2に記載の始端装置。
  7. 前段装置からUDPのパケットを受信して次段装置に送信する中継装置であって、
    外部装置より前記次段装置のアドレスを取得する手段と、
    受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとをそれぞれ次段装置のアドレスと、当該中継装置のアドレスとに書き換える手段と、
    書き換えた前記パケットを前記次段装置に送信する手段と、
    受信したパケットのUDPヘッダの長さフィールドの値を再送識別子として抽出する手段と、
    前記前段装置に前記再送識別子を含むACKパケット情報を送信する手段と、
    送信したパケット、前記再送識別子、前記次段装置のアドレスを再送パケット情報として保存する手段とを備える。
  8. 前記外部装置から取得した次段装置のアドレスが複数あるときは、
    前記書き換える手段は、受信したパケットの宛先アドレスを複数の前記次段装置のアドレスに書き換えた複数のパケットを生成し、
    前記送信する手段は、書き換えた複数のパケットをそれぞれの複数の宛先アドレスに送信し、
    前記保存する手段は、送信した複数のパケット、前記再送識別子、及び複数の次段装置のアドレスを再送パケット情報として保存する請求項7に記載の中継装置。
  9. 前記前段装置からパケットを受信したときは、受信したパケットに含まれる新たな前記再送識別子を到着済みパケット情報として記憶する手段と、
    前記前段装置から受信したパケットに含まれる再送識別子が到着済みパケット情報として記憶されていたときは、当該パケットを破棄して前記前段装置に前記ACKパケット情報を送信する手段とを備える請求項7又は8に記載の中継装置。
  10. 前段装置からUDPのパケットを受信して受信機に送信する終端装置であって、
    外部装置よりパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを取得する手段と、
    受信したパケットのUDPヘッダ長のフィールドの値を再送識別子として抽出する手段と、
    前記UDPヘッダの長さフィールドの値をIPヘッダのフィールドの値を用いて書き換える手段と、
    受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを前記外部装置より取得した宛先アドレスと送信アドレスとに書き換える手段と、
    書き換えた前記パケットを前記受信機に送信する手段と、
    前記前段手段に前記再送識別子を含むACKパケット情報を送信する手段とを備える。
  11. 前記前段装置からパケットを受信したときは、受信したパケットに含まれる新たな前記再送識別子を到着済みパケット情報として記憶する手段と、
    前記前段装置から受信したパケットに含まれる再送識別子が到着済みパケット情報として記憶されていたときは、当該パケットを破棄して前記前段装置に前記ACKパケット情報を送信する手段とを備える請求項10に記載の終端装置。
  12. 送信機から受信したUDPのパケットを第2の装置に送信する第1の装置と、前記第1の装置からUDPのパケットを受信して受信機に送信する第2の装置とを備える通信システムであって、
    前記第1の装置は、
    外部装置より第2装置のアドレスを取得する手段と、
    受信したパケットごとに再送識別子を発番する手段と、
    受信したパケットのUDPヘッダの長さフィールドの値を前記再送識別子に書き換える手段と、
    受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを、それぞれ第2装置のアドレスと当該第1装置のアドレスとに書き換える手段と、
    書き換えた前記パケットを第2装置に送信する手段と、
    送信したパケット、前記再送識別子、及び第2装置のアドレスを再送パケット情報として保存する手段とを備え、
    前記第2装置は、
    前記外部装置よりパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを取得する手段と、
    受信したパケットのUDPヘッダ長のフィールドの値を再送識別子として抽出する手段と、
    前記UDPヘッダの長さフィールドの値をIPヘッダのフィールドの値を用いて書き換える手段と、
    受信したパケットの宛先アドレスと送信アドレスとを前記外部装置より取得した宛先アドレスと送信アドレスとに書き換える手段と、
    書き換えた前記パケットを前記受信機に送信する手段と、
    第1装置に前記再送識別子を含むACKパケット情報を送信する手段とを備える。
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