JP2007208431A - アンテナ及び通信システム - Google Patents

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政和 大久保
Tatsuyuki Shikura
達之 四蔵
Hironobu Kobayashi
裕信 小林
Minoru Imai
稔 今井
Takeshi Kawamura
岳司 河村
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Abstract

【課題】異なる通信方法を通信の目的に沿って使い分け、しかも通信機器を大型化することがないアンテナを提供する。
【解決手段】少なくとも一部が電磁誘導通信のアンテナとして電磁誘導通信を行うループアンテナ109と、ループアンテナ109にあってLF帯の周波数(30kHz〜300kHz)と周波数が異なるVHF帯(30MHz〜300MHz)またはUHF帯(300MHz〜3GHz)と共振するLC並列共振回路102とを備え、VHF帯またはUHF帯の周波数を含む周波数の範囲においてLC並列共振回路102がVHF帯またはUHF帯の電波に共振して電波通信するようアンテナ101を構成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、VHF帯(30MHz〜300MHz)またはUHF帯(300MHz〜3GHz)の電界による無線通信とLF帯(30kHz〜300kHz)の電磁誘導通信を使用するシステムにおけるアンテナと、このアンテナを用いた通信システムに関する。
現在、無線通信には、磁界を利用した電磁誘導通信と、電界を利用した電波による通信がある。電波による無線通信(電波通信)は、搬送波に高周波数の電波を使用することができるので、比較的小型のアンテナを使用しながら伝送レートの高い通信が可能になる。また、電波通信は、普及率が高く、通信の機器が量産できて製造コストが安価である。
ただし、電波通信には、屋内、屋外を問わず発生するフェージングによって信号強度が弱まるという欠点がある。なお、フェージングとは、電波が建物や壁等の障害物によって反射されて生成される到来波や見通し内の直接到来波同士が干渉する現象をいう。このような通信は、送信機と受信機との距離を特定する際の誤差がフェージングによって大きくなるという欠点がある。
一方、電磁誘導通信は、一般的に電波通信より周波数が低いLF帯(30kHz〜300kHz)の電波を使用する。このため、フェージングが起こり難く、送信機と受信機との距離を特定するのに有利である。しかし、電磁誘導通信は、送信機、受信機との距離が通信可能な範囲から外れると磁界が急激に減衰することによって通信が途切れるという欠点を有する。
上記した電波通信、電磁誘導通信の欠点を補う技術として、電波通信と電磁誘導通信とを組み合わせた無線通信が考えられる。周波数領域が異なる2種類の電波を使った無線通信の従来技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、共振するVHF帯とUHF帯との両方を使った無線通信の装置について記載したものであり、VHF帯用のアンテナ、UHF帯用のアンテナの2種類のアンテナを備えている。
特開平5−275917
しかしながら、2種類のアンテナを使う技術を電波通信、電磁誘導通信を組み合わせる構成に適用した場合、図9に示したように、電波無線通信用のアンテナ901と電磁誘導通信用のループアンテナ902とが必要になる。アンテナ901とループアンテナ902を設けることは、無線通信装置の設置により広いスペースが必要となるため、無線装置の設置場所を制限することにもなる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、VHF帯またはUHF帯を使う電波通信用のアンテナと、LF帯を使う電磁誘導通信用のアンテナといった通信の特性が異なる(電界を利用するもの、磁界を利用するもの)上、受信する周波数も異なる2つの通信方法を通信の目的に沿って使い分け、しかも通信機器を大型化することがないアンテナ及びこのアンテナを備えた通信システムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載のアンテナは、少なくとも一部が第1搬送波のアンテナとして電磁誘導通信を行うループアンテナと、前記ループアンテナにあって前記第1搬送波と周波数が異なる第2搬送波と共振する共振回路と、を備え、前記第2搬送波の周波数を含む周波数の範囲において前記共振回路が第2搬送波に共振して電波通信することを特徴とする。
このような発明によれば、1つのアンテナで電磁誘導通信と電波通信とが可能になる。このため、2つの通信方法を通信の目的に沿って使い分け、しかも通信機器を大型化することがないアンテナ及びこのアンテナを備えた通信システムを提供することができる。
また、本発明の請求項2に記載のアンテナは、前記共振回路が、前記ループアンテナに対して電力を供給する給電点を通る直線から等しい距離に設けられる少なくとも2つのLC並列共振回路であることを特徴とする。
このような発明によれば、比較的簡単な構成によってループアンテナに電波通信可能な構成を付加することができる。
また、本発明の請求項3に記載のアンテナは、前記共振回路が、前記給電点を通る直線から第2搬送波の周波数の略1/4の距離にある位置に設けられることを特徴とする。
このような発明によれば、共振回路を第2搬送波の受信に最適な位置に設け、アンテナの受信性能を高めることができる。
また、本発明の請求項4に記載のアンテナは、前記ループアンテナが該ループアンテナに給電するケーブルと接続し、前記ループアンテナと前記ケーブルとの間にあって不平衡型信号と平衡型信号を変換するバランを備えることを特徴とする。
このような発明によれば、ケーブルを接続したことによってアンテナの指向性等に影響が生じることをなくし、アンテナの性能を高めることができる。
また、本発明の請求項5に記載のアンテナは、前記第1搬送波の周波数が30kHz〜300kHzの範囲にあって、前記第2搬送波の周波数が30MHz〜300MHzの範囲または300MHz〜3GHzの範囲にあることを特徴とする。
このような発明によれば、1つのアンテナをVHF帯(30MHz〜300MHz)またはUHF帯(300MHz〜3GHz)を使う電波通信と、LF帯(30kHz〜300kHz)を使う電磁誘導通信とに使用することができる。
また、本発明の通信システムは、少なくとも一部が第1搬送波のアンテナとして電磁誘導通信を行うループアンテナと、前記ループアンテナにあって前記第1搬送波と周波数が異なる第2搬送波と共振する共振回路とを有するアンテナを備えた無線親機と、前記無線親機が電磁誘導通信によって送信した第1搬送波を受信すると共に、前記無線親機と第2搬送波を使って電波通信する無線子機と、を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、1つのアンテナで電磁誘導通信と電波通信とが可能になる無線親機を通信システムに備えることができる。このため、2つの通信方法を通信の目的(データの送受信と子機に位置特定)に沿って使い分け、しかも無線親機を大型化することがない通信システムを提供することができる。
以下、図を参照して本発明に係るアンテナの実施形態1ないし4を説明する。なお、本明細書の実施形態1〜4に示したアンテナは、いずれもVHF帯(30MHz〜300MHz)またはUHF帯(300MHz〜3GHz)を使う電波通信と、LF帯(30kHz〜300kHz)を使う電磁誘導通信に利用できるアンテナ(2周波共用アンテナ)である。
本発明の実施形態1〜4のアンテナの構成の説明に先立ち、先ず、アンテナを使用して行われる通信のシステムについて説明する。図1は、本発明の実施形態のアンテナを使用した通信システムの例を説明するための図であって、LF帯送信部及びVHF帯またはUHF帯送信受信部を持つ通信システムを示している。
図示した通信システムは、無線親機1、無線親機1が備える実施形態1〜4のいずれかのアンテナ(図1においては実施形態1のアンテナ101とする)、無線子機2で構成されている。無線親機1は、通信に使用される電波の周波数変換及び変復調をする装置である。また、無線子機2は、LF帯受信部及びVHF帯またはUHF帯の電波を送信する送信部を持つ。
図1の通信システムは、無線親機1が電磁誘導通信でデータを所定のエリア内に送信する。このエリア内に存在する無線子機2は、LF帯受信部でデータを受信する。無線親機1は、電磁誘導通信によって送信したデータの受信の可否によって無線子機2の位置を特定する。電磁誘導通信は、電波通信よりもフェージングが生じ難く、無線子機が存在するエリアを正確に特定することができる。
また、本実施形態では、電磁誘導通信によるデータの受信後、無線子機2は、無線親機1に対してVHF帯またはUHF帯の電波でデータを送信する。無線子機2が送信したデータの受信に備え、無線親機1は、無線子機2が存在するエリアの特定後はVHF帯またはUHF帯の電波を送信し、VHF帯またはUHF帯の電波を受信できるよう設定が切り替えられる。
以上の通信システムの動作において、2周波アンテナであるアンテナ101は、無線親機1がLF帯を使って送信したデータを受信し、以降はVHF帯またはUHF帯の電波を使ってデータを送受信する。本実施形態1ないし4は、LF帯を使う電磁誘導通信と、VHF帯またはUHF帯を使う電波通信の両者に対応可能に2周波アンテナ101を構成し、無線親機1の設置スペースがアンテナによって制限されることを防ぐものである。
(実施形態1)
図2は、実施形態1のアンテナ101を備えた無線親機1を示した図である。無線親機1は、外部接続機器230と接続し、送受信の結果を示すデータを外部と授受している。
アンテナ101は、少なくとも一部が第1搬送波のアンテナとして電磁誘導通信を行うループアンテナ109と、ループアンテナ109にあって第1搬送波と周波数が異なる第2搬送波と共振するLC並列共振回路102とを備えている。そして、第2搬送波の周波数を含む周波数の範囲においてLC並列共振回路102が第2搬送波に共振して電波通信するよう構成されている。
実施形態1では、第1搬送波がLF帯(周波数:30kHz〜300kHz)であって、ループアンテナ109の少なくとも一部がLF帯の周波数領域を使って電磁誘導通信する。また、LC並列共振回路102は、各々インダクタンス103、コンデンサ104を備えて成る。LC並列共振回路は、集中定数回路であって、インダクタンス103、コンデンサ104を独立した回路素子として取り扱うことができる。
また、LC並列共振回路102は、LF帯の搬送波と周波数が異なるVHF帯(30MHz〜300MHz)またはUHF帯(300MHz〜3GHz)と共振する。
LC並列共振回路102は、給電点Pを通る直線lを中心にして左右に等しい距離dにある位置に設けられている。距離dは、VHF帯またはUHF帯の搬送波周波数の1/4波長程度である。なお、VHF帯の波長は1〜10mであり、UHF帯の波長は10〜100mである。
また、アンテナ101は、は給電点Pの後段に不平衡型信号と平衡型信号を変換するバラン105を備えている。バラン105は、平衡型のループアンテナに不平衡型のケーブル(同軸ケーブル)を繋ぐ際、ループアンテナとケーブルの間に挿入される不平衡型信号・平衡型信号の変換器である。
実施形態1に使用されるバラン105としては、例えば、シュベルトッブバランが挙げられる。なお、シュベルトッブバランは周知の構成であるため、これ以上の説明を省くものとする。
以上のように構成されたアンテナ101は、LF帯の電磁誘導無線通信において、インピーダンスがやや増えるものの一般的なループアンテナとして動作する。また、アンテナ101は、LC並列共振回路102がVHF帯またはUHF帯で共振するように調整されていて、VHF帯またはUHF帯を使った電波通信において終端されているように動作する。
LC並列共振回路102のインダクタンス103及びコンデンサ104は、VHF帯またはUHF帯の所望の周波数で共振するように以下の式を満たす関係に設定される。
(2πf)2=1/(LC) (1)
ただし、式(1)において、πは円周率、fはVHF帯またはUHF帯の搬送波周波数(Hz)、Lはインダクタンス(H)の値、Cはコンデンサの容量(F)である。
このようにすることで、実施形態1のアンテナ101は、VHF帯またはUHF帯の共振周波数付近では、インピーダンスが非常に高くなるため、LC並列共振回路にて終端状態となり、ダイボールアンテナとして動作する。なお、ダイボールアンテナは周知の構成であるためにこれ以上の説明を省く。
また、実施形態1のアンテナ101は、LF帯における電磁誘導通信では、使用する周波数がLC並列共振回路102の共振周波数がより小さいため、インピーダンスは高くならずに導線と同様の機能を果たす。
ここで、式(1)の条件を満たす具体的な値について例示する。
条件
LF帯の周波数:125kHz、VHF帯またはUHF帯の周波数:300MHz
L=280nH、C=10pF
125kHz帯におけるLC並列共振回路のインピーダンスは式(2)で与えられる。
−j・2πfL/((2π・f)2LC−1)=0.02j [Ω] (2)
125kHzにおいては、LC並列共振回路102はインピーダンスが低下し、LC並列共振回路がないループアンテナと同様に機能する。
また、300MHz帯においては、給電点PからLC並列共振回路102までの導線がダイポールアンテナを構成する。
また、無線親機1は、外部接続機器器230から入力される信号を処理して無線親機1全体を制御する制御回路226、生成された制御信号にしたがって電磁誘導通信によって送信されるデータを生成する電磁誘導送信データ生成部225、電波通信によって送信されるデータを生成する電界送信データ生成部223を備えている。
また、無線親機1は、電磁誘導送信データ生成部225によって生成された電磁誘導送信データの搬送波(LF帯)に変調をかける電磁誘導送信装置222、変調された搬送波を増幅する電流増幅器221、電磁誘導通信のループアンテナと共振をとるためのコンデンサ227を備えている。
また、無線親機1は、電界送信データ生成部223によって生成されたデータに誤り訂正等を付加するエンコーダ220、エンコード信号に変調をかける変調回路219、送信と受信を切り替える送受信切替SW215、受信搬送波からベースバンド信号を取り出す復調回路212、エンコードされたデータをデコードし、誤り検出、訂正するデコーダ217を備えている。なお、局部発信器218は、変復調時の搬送波を生成する。
また、無線親機1は、VHF帯またはUHF帯の受信信号が誤っているか否かを判定し、制御回路226に渡す電界受信データ判定部224を備えている。電界受信データ判定部224は、送受信切替SW215が受信側に切替えられた場合、受信された電波信号が誤っているか否かを判定する。
さらに、無線親機1は、VHF帯またはUHF帯の電波のみを通過させ、送信時の隣接チャネルへの電力を抑制して受信時の信号対雑音比を向上させる帯城通過フィル夕(BPF)214、VHF帯またはUHF帯のアンテナとインピーダンス整合をとるための整合回路213を備えている。BPF214、整合回路213は、送受信切替SW215が送信側に切替えられた場合に送信信号を調整する構成である。
図3は、以上述べた実施形態1のアンテナを備えた無線親機1の動作を説明するための図であって、無線親機1の通信シーケンスを示している。図示した通信シーケンスでは、先ず無線親機1からLF帯の電磁誘導通信で無線親機IDを含んだ応答要求コマンドを送信することによって特定のエリアに無線子機が存在するか否かを判定する(SI)。
この際、無線親機1は、制御回路226の制御によって電磁誘導送信データ生成部225が応答要求コマンドを含むデータを生成する。生成されたデータは、電磁誘導送信装置222によって変調され、増幅された後にアンテナ101から送信される。なお、この際、磁界/電界通信切替SW211は、磁界通信の側に切替えられている。
電磁誘導通信によるデータの送信後、制御回路226が無線親機1をVHF帯またはUHF帯の電波を受信できる状態に切り替える。この切替えは、磁界/電界通信切替SW211を電界通信側に切替え、送受信切替SW215を送信側に切替えることによって実現する。
また、所定のエリアに無線子機2が存在した場合、無線子機2は、無線親機1に対して無線親機ID、及び自己の無線子機IDを含んだ応答コマンドをVHF帯またはUHF帯の電波で送信する(S2)。以上の手順によって通信システムにおける、いわゆるハンドシェイクが完了する。
ハンドシェイクの完了後、無線親機1は、必要に応じてテレメータリングまたはテレコントロールのコマンドを無線子機2に送信する(S3)。無線子機2は、コマンドにしたがって動作すると共に、無線親機1へデータ受信したことを応答する(S4)。無線親機1は、通信終了時に終了コマンドを送信し(S5)、これに無線子機2が応答する形で通信を終了する(S6)。
以上述べた実施形態1によれば、無線親機1が電磁誘導通信によって無線子機2が存在するエリアを特定することができる。また、無線子機2が存在するエリアが特定できた後、無線親機1は無線子機2と電波通信によってデータを授受することができる。このため、無線親機1は、フェージングの影響が少ないLF帯を使って比較的正確に無線子機2の位置を特定することができる。また、無線子機2の位置の特定の後には電波通信により、高い伝送レートで効率よくデータを送受信することができる。
そして、実施形態1のアンテナ101は、このような動作において、電磁誘導通信、電波通信のいずれにも使用することができる。したがって、実施形態1の構成は、唯一のアンテナ101を備えるだけで電磁誘導通信と電波通信とを併用して通信することができ、無線子機2の位置を正確に特定しつつ伝送効率の良い通信が可能であり、しかも設置スペースの制約が小さい無線親機を構成することができる。
なお、実施形態1のアンテナは、以上述べた構成に限定されるものではない。すなわち、実施形態1で説明したアンテナ101は、導線を1ターンした構成のループアンテナである。しかし、アンテナのターン数は1つに限定されるものでなく、何ターンであってもよい。図4は、導線を3ターンした構成のアンテナ401を示している。なお、図5において、無線親機1の構成は図2に示した無線親機1と同様であるから詳細な図示を省くものとする。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。図5は、実施形態2のアンテナ501、アンテナ501を備えた無線親機5を示した図である。なお、図4中、図2に示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
図5に示した通信システムは、バラン505が整合回路213と磁界/電界通信切替SW211の間に位置する点で、バラン105をアンテナ101に接続している実施形態1の構成と相違する。
このような実施形態2の構成は、LF帯の電磁誘導通信ではバランが不要であり、電波通信時にはバランが必要になることに着目してなされたものである。
すなわち、実施形態2の構成によれば、LF帯の電磁誘導通信ではループアンテナとコンデンサ104が直列共振し、ループアンテナに流れる電流の大きさに比例して大きな磁界を得るためにバランは必要ない。しかし、VHF帯またはUHF帯の電波通信では、一般に500Ωの不平衡伝送線路が使用されるのでバランが必要になる。実施形態2の構成によれば、必要な場合にだけ電波をバランに通し、電磁誘導通信の陣号がバランによって影響を受けることを防ぐことができる。
実施形態2に用いられるバラン505として、例えば集中定数バランが挙げられる。実施形態1で用いたシュベルトッブバラン等は、VHF帯またはUHF帯のダイポールアンテナの直近に配置することが必要な構成であるため実施形態2に用いることは不適切である。なお、集中定数バランは周知の構成であるから、これ以上の説明を省くものとする。
なお、実施形態2のアンテナは、以上述べた構成に限定されるものではない。すなわち、実施形態2で説明したアンテナ501は、ループアンテナに導線を1ターンした構成を有している。しかし、アンテナのターン数は1に限定されるものでなく、何ターンであってもよい。図6は、導線を3ターンした点でのみアンテナ501と相違する構成のアンテナ601を示している。なお、図6において、無線親機5の構成は図5に示した構成と同様であるから詳細な図示を省くものとする。
さらに、以上述べた実施形態1、実施形態2の構成においてアンテナを複数のターンで構成した場合、給電点Pから見てLC並列共振回路102以降のループ部分がVHF帯またはUHF帯として機能する場合のアンテナに影響を及ぼすおそれがある。このようなおそれは、LC並列共振回路102のL及びCの定数を調整することによって回避できる。あるいは、図7に示すように、複数のターンのうちの1のターンによって形成されるループを他のループから距離Dを離すことによっても回避することができる。
また、本発明のアンテナ及び通信システムは、以上述べた実施形態1、実施形態2のようにシュベルトッブバランや集中定数バランを用いるものに限定されるものでなく、他のバランを使用して構成することも可能である。図8は、本発明のアンテナをバランからダイポールアンテナまでを一体部材805として考えたスリーブアンテナ801に適用した構成例を示したものである。
以上述べたように、本実施形態1、実施形態2のアンテナは、1つのアンテナで電磁誘導通信と電波通信とが可能になる。このため、電磁誘導通信と電波通信との2つの通信方法を子機の位置の特定とデータの送受信という通信の目的に沿って使い分け、状況に即した最適な通信が可能になる。
また、本発明の実施形態1、実施形態2は、アンテナが1つであることから親機の大型化を防ぎ、親機の設置場所が制限されることを防ぎ、コストの上昇をも抑えることができる。
本発明の実施形態1、実施形態2に共通の図であって、LF帯送信部及びVHF帯またはUHF帯送信受信部を持つ通信システムを示している。 本発明の実施形態1のアンテナを備えた無線親機を示した図である。 本発明の実施形態1のアンテナを備えた無線親機の動作を説明するための図であって、無線親機の通信シーケンスを示している。 本発明の実施形態1のアンテナであって、導線を3ターンしたものを示している。 本発明の実施形態2のアンテナを備えた無線親機を示した図である。 本発明の実施形態2のアンテナであって、導線を3ターンしたものを示している。 本発明の実施形態1、実施形態2のアンテナにあって、複数のターンのうちの1のターンによって形成されるループを他のループから距離Dを離す構成を説明するための図である。 本発明のアンテナをスリーブアンテナに適用した構成例を示したものである。 2種類のアンテナを使う技術を電波通信、電磁誘導通信を組み合わせる構成に適用した従来例を示した図である。
符号の説明
1,5 無線親機、2 無線子機
101,401,501,601,901 アンテナ
102 LC並列共振回路、103 インダクタンス、104,227 コンデンサ
105,505 バラン、212 復調回路、213 整合回路、217 デコーダ
218 局部発信器、219 変調回路、220 エンコーダ
221 電流増幅器、222 電磁誘導送信装置、223 電界送信データ生成部
224 電界受信データ判定部、225 電磁誘導送信データ生成部
226 制御回路、230 外部接続機器、801 スリーブアンテナ
d 距離、P 給電点

Claims (6)

  1. 少なくとも一部が第1搬送波のアンテナとして電磁誘導通信を行うループアンテナと、
    前記ループアンテナにあって前記第1搬送波と周波数が異なる第2搬送波と共振する共振回路と、を備え、
    前記第2搬送波の周波数を含む周波数の範囲において前記共振回路が第2搬送波に共振して電波通信することを特徴とするアンテナ。
  2. 前記共振回路は、前記ループアンテナに対して電力を供給する給電点を通る直線から等しい距離にある位置に設けられる少なくとも2つのLC並列共振回路であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記共振回路は、前記給電点を通る直線から第2搬送波の周波数の略1/4の距離にある位置に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ。
  4. 前記ループアンテナが該ループアンテナに給電するケーブルと接続し、前記ループアンテナと前記ケーブルとの間にあって不平衡型信号と平衡型信号を変換するバランを備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  5. 前記第1搬送波の周波数が30kHz〜300kHzの範囲にあって、前記第2搬送波の周波数が30MHz〜300MHzの範囲または300MHz〜3GHzの範囲にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ。
  6. 少なくとも一部が第1搬送波のアンテナとして電磁誘導通信を行うループアンテナと、
    前記ループアンテナにあって前記第1搬送波と周波数が異なる第2搬送波と共振する共振回路とを有するアンテナを備えた無線親機と、
    前記無線親機が電磁誘導通信によって送信した第1搬送波を受信すると共に、前記無線親機と第2搬送波を使って電波通信する無線子機と、を備えることを特徴とする通信システム。
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