JP2007206359A - 画像投影装置及び画像投影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】広色域な画像投影が可能な画像投影装置及び画像投影方法を提供する。
【解決手段】固体光源と放電ランプとからなる光源と、前記固体光源から出射される光と前記放電ランプから出射される光とを合成する光合成部と、前記光合成部から出射される光を情報に応じて変調する光変調部と、前記光変調部から出射される光を投影する投影光学部とを少なくとも有する画像投影装置において、前記固体光源は、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザダイオードから構成され、この複数のレーザダイオードから出射される光を整形する集光レンズを備えるように構成する。
【選択図】図1
【解決手段】固体光源と放電ランプとからなる光源と、前記固体光源から出射される光と前記放電ランプから出射される光とを合成する光合成部と、前記光合成部から出射される光を情報に応じて変調する光変調部と、前記光変調部から出射される光を投影する投影光学部とを少なくとも有する画像投影装置において、前記固体光源は、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザダイオードから構成され、この複数のレーザダイオードから出射される光を整形する集光レンズを備えるように構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源からの光を光変調部により変調してスクリーンなどに投影して画像を表示する画像投影装置及び画像投影方法に関する。
液晶パネルやDMD(digital micromirror device)素子などの光変調素子を照明装置によって照明し、この空間光変調素子からの透過光、もしくは、反射光を投影レンズによってスクリーン上に投影するように構成された画像投影装置(光学式プロジェクタ)が知られている。この画像投影装置においては、光源からの光を赤、緑、青の波長帯域に分離して上述の光変調素子によってそれぞれ変調し、スクリーンに投射して重ね合わせることによって、カラーの画像表示を行っている。そしてこの画像投影装置に使われる光源としては、可視光領域で発光効率の高い超高圧水銀ランプが使われることが多く、これを用いることにより効率良く照明光を出射することができるようになされている。
超高圧水銀ランプのスペクトルは図8にその一例を示すように緑、青色波長帯域のスペクトルは非常にシャープであり、光強度も十分にある一方、赤色は相対的に光量が足りない状況にある。現状では、赤、緑及び青それぞれのカラーフィルタなどを用いて図9に示すように、それぞれS1、S2及びS3で示す個別のスペクトルの光を用いてカラー表示を行っているが、赤色光に合わせて他の色の光の光量を調整しているため、全体として十分高い輝度のカラー表示を行い難い。
一方で、近年このような画像投影装置を含むディスプレイ全般に、広色再現領域を持ち、鮮やかな色彩を表現可能なディスプレイシステムが注目されている。このような広色域ディスプレイを画像投影装置で実現する方法の一例として、例えば以下に示す方法が考えられる。
第1に、光源として超高圧水銀ランプ(UHPランプ)を用い、その赤色のスペクトルのうち波長の短い領域、例えば580nmから610nm付近のブロードなスペクトルを利用せず、それ以上の長波長側の光で色を表現する方法があげられる。しかしこの方法では赤色の光量が減ってしまい、それと色バランスを取るために、緑色、青色波長帯域の光も抑圧する必要があるため、全体の明るさが減少するといったデメリットがある。また、逆に明るさを確保するために高出力のランプを使うことも想定されるが、その場合は光源の寿命が短くなってしまうというデメリットがある。
第2に、可視光領域でスペクトルがブロードなキセノンランプを用いることが考えられる。キセノンランプを用いれば、UHPランプ程明るさを抑圧せずに色域を広げることが可能だが、赤外光と紫外光の一部にも連続したスペクトルがあるため、光利用効率が低く、高い消費電力が必要となるといったデメリットがある。
これに対し、赤色波長帯域を有する高出力レーザを組み合わせて、いわば2つの光源(主光源と副光源)を用いる画像投影システムが提案されている(例えば特許文献1〜3参照。)。
特開2002−296680号公報
特開2004−226613号公報
特開2004−266813号公報
上記特許文献1〜3に記載の画像投影システムにおいては、光源が主光源と副光源から形成されており、主光源と副光源を単に合成(重畳)することにより、光の効率的な利用や色バランスの調整が図られている。
しかし、このような光源が用いられている画像投影システムにおいて、液晶パネルや光学部品等の部材が使用されている場合には、紫外光によってこれらの部材が劣化した結果、青色光を吸収してしまうという問題がある。このため、紫外線波長帯域の光を除去する必要があるが、紫外光と青色光とは連続したスペクトルを形成しているため、紫外線成分を除去する際に必要以上に青色成分が除去されてしまうおそれがある。
また、特に広色域化という観点に立った場合、上述した超高圧水銀ランプなどの主光源に対して単に副光源としてレーザ光の光を合成(重畳)する方法では、赤色成分を増加させることができたとしても、青色成分が少ないために色再現性を保つための緑成分も減衰させなければならなくなるため、全体としての輝度が落ちてしまうという問題が生じる。
以上の問題に鑑みて、本発明は、輝度を落とすことなく、広色域な画像投影が可能な画像投影装置及び画像投影方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、固体光源と放電ランプとからなる光源と、前記固体光源から出射される光と前記放電ランプから出射される光とを合成する光合成部と、前記光合成部から出射される光を情報に応じて変調する光変調部と、前記光変調部から出射される光を投影する投影光学部と、を少なくとも有する画像投影装置であって、固体光源を、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザダイオードで構成し、この複数のレーザダイオードから出射される光を整形する集光レンズを備えた構成とする。
また、本発明の画像投影装置においては、上述の構成において、複数のレーザダイオードが、赤色レーザダイオードと青色レーザダイオードとから構成されている。
また、本発明の画像投影装置においては、上述の構成において、複数のレーザダイオードが、赤色レーザダイオードと青色レーザダイオードとから構成されている。
更に、本発明の画像投影方法は、光源を、固体光源と、放電ランプとにより構成し、固体光源から出射される光と放電ランプから出射される光とを光合成部で合成し、光変調部により変調して画像を投影する画像投影方法であって、固体光源を、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザダイオードから構成し、この複数のレーザダイオードから出射される光を整形する集光レンズを設けるようにしている。
以上説明したように、本発明の画像投影装置及び画像投影方法によれば、従来に比べて青色帯域において広色域化を図り、色表示性能において優れた画像投影装置、画像投影方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の各例に限定されるものではない。
以下の例においては、本発明の画像投影装置及び画像投影方法を、液晶パネルを光変調部に用いた例について説明する。
以下の例においては、本発明の画像投影装置及び画像投影方法を、液晶パネルを光変調部に用いた例について説明する。
図1に、本発明の画像投影装置50の実施形態例の概略構成図を示す。
図1に示すように、この画像投影装置50の光源51は、赤色レーザダイオード1Rと青色レーザダイオード1Bより成る固体光源1と、超高圧水銀ランプ等の放電ランプ2より構成される例を示す。
図1に示すように、この画像投影装置50の光源51は、赤色レーザダイオード1Rと青色レーザダイオード1Bより成る固体光源1と、超高圧水銀ランプ等の放電ランプ2より構成される例を示す。
放電ランプ2には、その反射光がほぼ平行光となる反射曲面を有するリフレクター3が設けられ、この例においては、放電ランプ2は第1のダイクロイックミラー5と対向して、固体光源1の出射光の光軸と例えば90°をなす光軸上に配置される。
固体光源1の光出射側の光軸上には、光軸に対して垂直に配置された2枚のコリメートレンズ等の集光レンズ4a、4bが設けられており、固体光源部61が構成されている。さらに、光軸に沿って、第3フライアイレンズ7c、第1のダイクロイックミラー5、第2フライアイレンズ7b、偏光ビームスプリッター8、コンデンサーレンズ9、ダイクロイックミラー10、第2のダイクロイックミラー12、レンズ15、ミラー13がこの順に配置される。
また、放電ランプ2の光軸上には、上記第1のダイクロイックミラー5を挟んで、第1フライアイレンズ7aと第2フライアイレンズ7bが配置される。
すなわち、本例では、第1のダイクロイックミラー5を、放電ランプ2の出射側に配置する第1フライアイ7a及び第2フライアイ7bと、固体光源1の出射側に配置する第1フライアイ7aとの間に配置する構成である。この場合、第1フライアイ7a、第2フライアイ7bとの距離をある程度保つ配置となるが、その分レーザダイオード等の固体光源1と放電ランプ2との間隔を十分とることができ、固体光源1及び放電ランプ2の特性を良好に保持することができる。
ダイクロイックミラー5は、固体光源1からの光束と、放電ランプ2からの光束を合成して同一経路とする光合成部54として機能する。また、第1及び第2のダイクロイックミラー5及び12は、後述するように、それぞれ赤色レーザダイオード1R及び放電ランプ2からの赤色帯域の光の光量と、青色レーザダイオード1Bからの青色帯域の光の光量を調整する調整部として機能する。
一方、ダイクロイックミラー10の反射側にミラー11が配置され、ミラー11により例えば90°光路を変換された光軸上にフィールドレンズ17B及び液晶パネル18Bが配置される。
第2のダイクロイックミラー12の反射側にも同様にフィールドレンズ17G及び液晶パネル18G、またミラー13の反射側にレンズ16を介してミラー14が配置され、このミラー14により光路を例えば90°変換された光軸上にフィールドレンズ17R、液晶パネル18Rが配置され、光変調部52が構成される。各液晶パネル18R、18G及び18Bの光出射側にクロスプリズム19が配置され、その光出射側に投影レンズ20等より成る投影光学部53が配置される。
このように、本発明の画像投影装置50においては、光源51は固体光源である赤色レーザダイオード1Rと青色レーザダイオード1Bとを含み、この場合、第1の光源である固体光源1と、第2の光源である超高圧水銀ランプ等を利用した放電ランプ2の3つの光源より構成されている。
また、図1に示すように、固体光源部61は、固体光源である赤色レーザダイオード1R及び青色レーザダイオード1Bと集光レンズ4a、4bとを一体化した構成とする。このように、光学的な位置精度の厳しい固体光源1と集光レンズ4とが予め一体に形成される構成とすることにより、画像投影装置50の組み立て工程が簡易化される。更にこの固体光源部61を交換可能な構成とすることによって、装置全体の寿命の長期化を図り、また交換作業の簡易化が図られる。
ここで、固体光源1の赤色レーザダイオード1Rとしては、例えば発振波長が643nm近傍、半値全幅が1.5nm程度のものを用いることができる。このような赤色レーザダイオードは、非常に単色性の高い光源である。また、固体光源1の青色レーザダイオード1Bとしては、例えば発振波長が440nm近傍、半値全幅が1.5nm程度のものを用いることができる。
本例では、固体光源1を構成する青色レーザダイオード1Bと赤色レーザダイオード1Rとの間の出射パワーの比率が、0.5〜2.0となるように、それぞれのレーザダイオードの出力が設定されている。また、青色レーザダイオード1B及び赤色レーザダイオード1Rのストライプ幅が、20μm以上となるように設定されている。さらに、青色レーザダイオード1Bと赤色レーザダイオード1Rは、横モードがマルチモードで発振するように設定されている。
一方、第2の光源として用いる放電ランプ2としては、超高圧水銀ランプが利用可能であり、その出射光は前述の図8において示したように、青色、緑色波長帯域にはシャープなスペクトルを有するが、赤色波長帯域はブロードなスペクトルになっている。
図1に示す構成において、赤色レーザダイオード1R及び青色レーザダイオード1Bより成る固体光源1から出射された光束は、コリメートレンズ4a、4bによりほぼ平行光となり、ダイクロイックミラー5に入射し、ダイクロイックミラー5で大部分が反射する。
本例では、ダイクロイックミラー5の反射特性を、光束の波長が450nm以下の範囲と620nm以上の範囲で反射するようにし、450nm〜620nmの範囲で透過するように構成している。また、超高圧水銀ランプ等の放電ランプ2から出射された光束は、リフレクター3によってほぼ平行光となり、ダイクロイックミラー5に入射する。放電ランプ2から出射された光束のうち大部分の光束はこのダイクロイックミラー5を透過し、他の光束はダイクロイックミラー5によって反射される。
すなわち、本実施形態例における画像投影装置50では、赤色レーザダイオード1R、青色レーザダイオード1B,放電ランプ2から出射された光束が、ダイクロイックミラー5で合成され、図7に示すようなスペクトルを有する光束を得ることができる。すなわち、放電ランプ2から出射された赤光量SR1に赤色レーザダイオード1Rから出射された赤光量SR2が加えられたものが全体の赤色光量となり、放電ランプ2から出射された青色光量SB1に青色レーザダイオード1Bから出射された青色光量SB2が加えられたものが、全体の青色光量となる。この結果、全体としての光量が増えるので、明るく、色表示性能に優れた画像を投影することができる。また、青色帯域における光量を増やすことにより、紫外線除去の際に生じる青色成分の減少という問題も改善することができる。
ダイクロイックミラー5で反射した固体光源1からの光束、および、ダイクロイックミラー5で透過した放電ランプ2からの光束は、ダイクロイックミラー5により経路が同一となるように合成され、第2フライアイレンズ7bに入射する。なお、第1フライアイレンズ7a、第2フライアイレンズ7b及び第3フライアイレンズ7cは、光源からの入射光に関し、光束の空間分布を均一化する作用を有する。第2フライアイレンズ7bを透過した光束は、偏光ビームスプリッター8に入射し、ここで偏光方向がある特定の方向にそろえられる。偏光ビームスプリッター8を透過した光束は、コンデンサーレンズ9によって集光されて、ダイクロイックミラー10に入射する。
ダイクロイックミラー10は、青色波長帯域の光束を反射し、例えば、510nm以上の波長を有する緑色、赤色波長帯域の光束を透過する。この透過光の出射側に配置する第2のダイクロイックミラー12では、緑色波長帯域の光束を反射し、例えば580nm以上の波長を有する赤色波長帯域の光束を透過する。これらの作用によって、固体光源1及び放電ランプ2から出射された光束は、赤、緑及び青色の光に分割される。分割された光束はそれぞれミラー、レンズを介して光変調部52のそれぞれの色を担当する透過型の光変調部、この例では液晶パネル18R、18G及び18Bに入射される。すなわちこの場合、青色の光束はミラー11に反射され、フィールドレンズ13を介して青色光を変調する液晶パネル18Bに入射される。緑色光は、フィールドレンズ17Gを介して緑色光を変調する液晶パネル18Gに入射される。赤色光は、レンズ15、ミラー13、レンズ16を介してミラー14に反射されて、フィールドレンズ17Rを介して赤色光を変調する液晶パネル18Rに入射される。
この透過型の液晶パネルより成る光変調部52によって画像変調された赤色、緑色及び青色波長帯域それぞれの光束は、光を合成するクロスプリズム19によって合成され、投影レンズ20等より成る投影光学部53で例えばスクリーン(図示せず)に投影される。
図2は、本実施形態例で使用する赤色レーザダイオード1R及び青色レーザダイオード1Bを構成する半導体レーザアレイ30の概略構成図である。
図2に示すように、半導体レーザアレイ30は、サブマウント31の上に複数の半導体レーザチップ32を並列に配置して構成されている。サブマウント31としては、例えばAlN(窒化アルミニウム)や、SiC(炭化シリコン)や、WCu(銅タングステン)などを用いることが可能である。サブマウント31には、各半導体レーザチップ32に対応して発光点33が形成され、半導体レーザアレイ30では、図に示すような発光パターンが発生する。
図2に示すように、半導体レーザアレイ30は、サブマウント31の上に複数の半導体レーザチップ32を並列に配置して構成されている。サブマウント31としては、例えばAlN(窒化アルミニウム)や、SiC(炭化シリコン)や、WCu(銅タングステン)などを用いることが可能である。サブマウント31には、各半導体レーザチップ32に対応して発光点33が形成され、半導体レーザアレイ30では、図に示すような発光パターンが発生する。
図3は、本実施形態例で使用する固体光源1の概略構成図である。
図3に示すように、固体光源1は、台座29と台座にマウントされた赤色レーザダイオード1Rである赤色半導体レーザアレイ30R及び青色レーザダイオード1Bである青色半導体レーザアレイ30Bとから構成される。台座29は、直方体形の本体部291と、本体部の上部と下部に一体に設けられた一対の台座部292を有している。なお、半導体レーザアレイを台座29にマウントする場合には、台座に直接マウントしてもよいし、例えばセラミックなどを介して間接的にマウントするようにしてもよい。また、アレイ化されていないものを用いる場合には、半導体レーザチップ32を1個ずつマウントして、台座29上でアレイ状となるように配置してもよい。
図3に示すように、固体光源1は、台座29と台座にマウントされた赤色レーザダイオード1Rである赤色半導体レーザアレイ30R及び青色レーザダイオード1Bである青色半導体レーザアレイ30Bとから構成される。台座29は、直方体形の本体部291と、本体部の上部と下部に一体に設けられた一対の台座部292を有している。なお、半導体レーザアレイを台座29にマウントする場合には、台座に直接マウントしてもよいし、例えばセラミックなどを介して間接的にマウントするようにしてもよい。また、アレイ化されていないものを用いる場合には、半導体レーザチップ32を1個ずつマウントして、台座29上でアレイ状となるように配置してもよい。
本体部291の下部に連接された台座部292には、赤色半導体レーザアレイ30Rがマウントされている。また、本体部292の上部に連接された台座部292には、赤色半導体レーザアレイ30Rと対向するように青色半導体レーザアレイ30Bがマウントされている。そして、赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bから出射された光束は、図に示すように、台座29の前方に向かって進行する。
なお、本例では、光源の大きさと光の広がる割合を示す指標であるエタンデュ(etendue)は、放電ランプ2で10mm2・srとなるように設定されている。放電ランプとレーザダイオードのような異なる光源を用いる場合、エタンデュを同じ大きさに設定しないと、それぞれの光源から出射される光を有効に用いることができず、例えば輝度が低下するというようなおそれがある。ここで、一般の半導体レーザ光の発散角が、10°×30°で偏光していることを考慮すると、使用すべき半導体レーザ光源の発光面積Sは、以下の式によって求めることができる。従って、本実施形態例で使用する赤色半導体レーザ1R及び青色半導体レーザ1Bの発光面積Sは、エタンデュを考慮して、S=36mm2の範囲内に収まるように設定されている。
図4は、本実施形態例で使用する固体光源1の概略構成図である。
図4に示すように、固体光源1は、所定の厚みを有するように形成された平板状の台座29と、赤色半導体レーザアレイ30R及び青色半導体レーザアレイ30Bと、三角柱状のミラー31とから構成されている。
図4に示すように、固体光源1は、所定の厚みを有するように形成された平板状の台座29と、赤色半導体レーザアレイ30R及び青色半導体レーザアレイ30Bと、三角柱状のミラー31とから構成されている。
台座29上面の中央部付近には、赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bとが、所定の距離をもって対向して配置されている。このとき、各半導体レーザアレイに形成された発光点28が、互いに対向するようにしてマウントされる。また、ミラー31は、赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bとの中間に位置するように、台座29上にマウントされている。そして、赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bから出射された光束は、図に示すように、ミラー31が有する平面に反射して、台座29の上方に向って進行する。
図5は、本実施形態例で使用する固体光源1の概略構成図である。
図5に示すように、固体光源1は、矩形状の台座29aにマウントされた赤色半導体レーザアレイ30Rと、別の矩形状の台座29bにマウントされた青色半導体レーザアレイ30Bと、さらに別の矩形状の台座29cにマウントされた三角柱状のミラー31とから構成されている。なお、半導体レーザアレイ30R、30Bは、矩形状の台座29a,29bの上面端部に沿うようにしてマウントされている。
図5に示すように、固体光源1は、矩形状の台座29aにマウントされた赤色半導体レーザアレイ30Rと、別の矩形状の台座29bにマウントされた青色半導体レーザアレイ30Bと、さらに別の矩形状の台座29cにマウントされた三角柱状のミラー31とから構成されている。なお、半導体レーザアレイ30R、30Bは、矩形状の台座29a,29bの上面端部に沿うようにしてマウントされている。
台座29aと台座29bは、所定の間隔を有するようにして配置されており、その間に台座29cが配置されている。このとき、台座29cと台座29a及び台座29bとの間に、所定の隙間が存在するように配置されている。また、台座の上面端部にマウントされた赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bとが、互いに向き合うような配置がとられる。そして、赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bから出射された光束は、図に示すように、ミラー31が有する平面で反射して、台座29の上方に向って進行する。
図6(a)は、本実施形態例で使用する固体光源1の概略構成図である。
図6(a)に示すように、固体光源1は、上面端部に赤色半導体レーザアレイ30Rがマウントされた矩形状の台座29aと、上面端部に青色半導体レーザアレイ30Bがマウントされた矩形状の台座29bと、内部に反射・透過膜を備えた正方形状の合成プリズム32とから構成されている。
図6(a)に示すように、固体光源1は、上面端部に赤色半導体レーザアレイ30Rがマウントされた矩形状の台座29aと、上面端部に青色半導体レーザアレイ30Bがマウントされた矩形状の台座29bと、内部に反射・透過膜を備えた正方形状の合成プリズム32とから構成されている。
所定の間隔を有するように台座29aと台座29bが配置され、その間に合成プリズム32が配置されている。このとき、合成プリズム32と台座29a及び台座29bとの間に、所定の隙間が存在するように配置されている。また、台座の上面端部にマウントされた赤色半導体レーザアレイ30Rと青色半導体レーザアレイ30Bとが、互いに向き合うような配置がとられる。合成プリズム32の内部には、青透過・赤反射膜32aと赤透過・青反射膜32bとが内蔵されている。
図6(b)は、図6(a)に示した固体光源1の平面図である。
図6(b)に示すように、合成プリズム32の内部には、青透過・赤反射膜32aと赤透過・青反射膜32bとが対角線で交差するようにして配置されている。そして、赤色半導体レーザアレイ30Rから出射された光束は、合成プリズム32の青透過・赤反射膜32aで反射し、青色半導体レーザアレイ30Bから出射された光束は、赤透過・青反射膜32bで反射して、図に示すように、台座29の前方に向って進行する。
図6(b)に示すように、合成プリズム32の内部には、青透過・赤反射膜32aと赤透過・青反射膜32bとが対角線で交差するようにして配置されている。そして、赤色半導体レーザアレイ30Rから出射された光束は、合成プリズム32の青透過・赤反射膜32aで反射し、青色半導体レーザアレイ30Bから出射された光束は、赤透過・青反射膜32bで反射して、図に示すように、台座29の前方に向って進行する。
以上述べたように、本発明の画像投影装置、画像投影方法によれば、光源として、赤色レーザダイオードと青色レーザダイオードからなる複数の固体光源と、超高圧水銀ランプ等の放電ランプとを用い、赤色帯域の光の光量及び青色帯域の光の光量を増やすことにより、広色域で性能の優れた画像投影装置を実現することができる。
なお、本発明の画像投影装置及び画像投影方法は、上述の各実施形態例に限定されるものではなく、光源の構成、また光源と各光学部品の配置構成等において種々の変更が可能であり、また光変調部としては、透過型及び反射型の液晶パネルに限定されるものではなく、DMDなどの反射型光変調素子など、種々の光変調部を利用することができる。
1・・固体光源、1R・・赤色半導体レーザ、1B・・青色半導体レーザ、2・・放電ランプ、3・・リフレクター、4a・・第1集光レンズ、4b・・第2集光レンズ、5・・第1ダイクロイックミラー、7a・・第1フライアイレンズ、7b・・第2フライアイレンズ、7c・・第3フライアイレンズ、8・・偏光ビームスプリッター、9・・コンデンサーレンズ、10・・ダイクロイックミラー、11,13,14・・ミラー、12・・第2ダイクロイックミラー、15,16・・レンズ、17R,17G,17B・・フィールドレンズ、18R,18G、18B・・液晶パネル、19・・クロスプリズム、20・・投影レンズ、26・・サブマウント、27・・半導体レーザチップ、28・・発光点、29・・台座、291・・本体部、292・・台座部、30・・半導体レーザアレイ、30R・・赤色半導体レーザアレイ、30B・・青色半導体レーザアレイ、31・・ミラー、50・・画像投影装置、52・・光変調部、53・・投影光学部、54・・光合成部、61・・固体光源部
Claims (5)
- 固体光源と放電ランプとからなる光源と、
前記固体光源から出射される光と前記放電ランプから出射される光とを合成する光合成部と、
前記光合成部から出射される光を情報に応じて変調する光変調部と、
前記光変調部から出射される光を投影する投影光学部と、を少なくとも有する画像投影装置であって、
前記固体光源は、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザダイオードから構成され、この複数のレーザダイオードから出射される光を整形する集光レンズを備えていること
を特徴とする画像投影装置。 - 前記複数のレーザダイオードは、赤色レーザダイオードと青色レーザダイオードとから構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。 - 前記固体光源の出射光に対する前記光合成部における反射率を所定の範囲に設定したこと
を特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。 - 前記光合成部における反射率の範囲は、前記複数のレーザダイオードが有する波長を反射する範囲であること
を特徴とする請求項3に記載の画像投影装置。 - 光源を、固体光源と、放電ランプとにより構成し、
前記固体光源から出射される光と前記放電ランプから出射される光とを光合成部で合成し、光変調部により変調して画像を投影する画像投影方法であって、
前記固体光源を、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザダイオードから構成し、この複数のレーザダイオードから出射される光を整形する集光レンズを備えたこと
を特徴とする画像投影方法。
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JP2006024933A JP2007206359A (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | 画像投影装置及び画像投影方法 |
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2006
- 2006-02-01 JP JP2006024933A patent/JP2007206359A/ja active Pending
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