JP2007206155A - レンズ鏡胴及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の駆動源で、フォーカシング移動量及び分解能の双方を充分に確保することのできる、小型で、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び撮像装置を得る。
【解決手段】被写体光を導くための複数のレンズ群と、モータと、モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群はリードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群はリードスクリューの回転に伴って移動する移動枠に対し回動自在に支持された回動枠と係合する鏡枠に保持され、鏡枠はリードスクリューの回転に対し静止と移動を繰り返すよう構成されたレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、単一の駆動源で2つのレンズ群を移動させるよう構成されたレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び、該レンズ鏡胴を備えた撮像装置に関するものである。
従来より、焦点距離可変の撮影レンズ(以下、ズームレンズとも称す)を搭載したカメラが市販されている。ズームレンズは、光学系を構成する複数のレンズ群を光軸に沿って所望の位置に移動させて、その間隔を変化させることにより、焦点距離の変更(ズーミング)を行うようになっている。
複数のレンズ群を光軸に沿って移動させる方式としては大別して2種有り、レンズ枠を直進案内に係合させ、カム筒を回転させることによりレンズ枠を直進移動させるものと、光軸に略平行に軸を配置しこの軸を直進案内のガイド軸とし、レンズ枠にガイド軸が貫通するスリーブを形成し、モータとリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠をガイド軸に沿って摺動させ直進移動させるものがある。
前者のカム筒を回転させることによりレンズ枠を直進移動させるものとしては、2つのレンズ群を移動させるカム筒に、ズーミング領域とフォーカシング領域に対応するカム溝を交互に設け、1つのモータによりズーミングとフォーカシングを行うものがある。
後者のリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠をガイド軸に沿って移動させるものとして、一方のレンズ群を移動させるためのリードスクリューと他方のレンズ群を移動させるためのリードスクリューがあり、一方のリードスクリューから他方のリードスクリューへ、歯車やベルトを用いて動力伝達し、1つのモータで2つのレンズ群を移動させるレンズ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、カム溝を設けた2本の軸を回転方向で遊びを設けて直列に配置し、それぞれの軸のカム溝に係合するレンズ群を駆動することで、単一のモータでズーミングとフォーカシングを行うようにしたレンズ鏡胴が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−124974号公報 特開平4−317015号公報
しかしながら、上記のカム筒を用いるものは、1つのモータにより複数のレンズ群を光軸に沿って移動させてズーミングとフォーカシングを行えるものであるが、レンズ群の外側に円筒状のカム筒が配置されるため、径方向で太く大型化する問題がある。
また、上記特許文献1に記載のレンズ駆動装置は、ズーミングには適用できるがフォーカシングを行うことはできないため、別途フォーカシングのためのモータ等の駆動源を必要とし、レンズ鏡胴に適用した場合には、コスト増に加え、大型化してしまう問題がある。
更に、上記特許文献2に記載のレンズ鏡胴の構成では、遊びが軸の1回転以内の量となり、フォーカシングのためのレンズ群の移動量と精度(分解能)の双方を確保することが困難である。
本発明は上記問題に鑑み、単一の駆動源で、フォーカシング移動量及び分解能の双方を充分に確保することのできる、小型で、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、前記モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動する移動枠に対し回動自在に支持された回動枠と係合する鏡枠に保持され、前記鏡枠は前記リードスクリューの回転に対し静止と移動を繰り返すよう構成されたレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
2.被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、前記モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動する移動枠に対し回動自在に支持された回動枠と係合する鏡枠に保持され、前記鏡枠は前記リードスクリューの回転に対し、粗微動を繰り返すよう構成されたレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
3.前記回動枠はカムにより回動させられ、前記鏡枠は前記回動枠とネジにより係合していることを特徴とする1又は2に記載のレンズ鏡胴。
4.前記回動枠はカムにより回動させられ、前記鏡枠は前記回動枠とカムにより係合していることを特徴とする1又は2に記載のレンズ鏡胴。
5.1〜4のいずれかに記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、単一の駆動源で、フォーカシング移動量及び分解能の双方を充分に確保することのできる、小型で、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置の一例であるカメラ100の主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。同図は、カメラ100を被写体側から見た斜視図である。
同図に示すように、カメラ100は、変倍可能な折り曲げ撮像光学系を内包した本発明に係るレンズ鏡胴50が図示の如く右側に縦に配置され、開口部51が被写体光束を取り込むよう配置されている。この開口部51には、開口部51を露呈する開状態と開口部51を覆う閉状態とする不図示のレンズバリアが設けられている。
52はフラッシュ発光窓であり、53はフラッシュ発光窓の後方に配置された反射傘、キセノン管、その他メインコンデンサ、回路基板等で構成されるフラッシュユニットである。54はカード型の画像記録用メモリである。55は電池であり、本カメラの各部へ電源を供給する。画像記録用メモリ54及び電池55は、図示しない蓋部から挿脱が可能となっている。
本カメラの上面には、レリーズ釦56が配置され、その1段の押し込みによりカメラの撮影準備動作、即ち焦点合わせ動作や測光動作が行われ、その2段の押し込みにより撮影露光動作が行われる。57はメインスイッチであり、カメラを動作状態と非動作状態に切り替えるスイッチである。メインスイッチ57により動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、開状態にされると共に、各部の動作が開始される。また、メインスイッチ57により非動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、閉状態にされると共に、各部の動作を終了させる。
本カメラの背面には、LCD或いは有機EL等で構成され、画像やその他文字情報等を表示する画像表示部58が配置されている。また、図示していないが、ズームアップ、ズームダウンをおこなうズーム釦、撮影した画像を再生する再生釦、画像表示部58上に各種のメニューを表示させるメニュー釦、表示から所望の機能を選択する選択釦等の操作部材が配置されている。
また、不図示であるが、これら主要構成ユニットの間には、各部を接続すると共に、各種電子部品が搭載された回路基板が配置され、各主要構成ユニットの駆動及び制御を行うようになっている。同様に、不図示であるが、外部入出力端子、ストラップ取り付け部、三脚座等を備えている。
図2は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。同図は、折り曲げ前及び折り曲げ後の2つの光軸を含む面で切断した断面図である。
同図に示すように、OAは折り曲げ前の光軸であり、OBは折り曲げ後の光軸である。1は第1レンズ群であり、第1レンズ群1は、光軸をOAとし被写体に向けて配置されたレンズ11と光軸OAを略直角方向に折り曲げる反射部材であるプリズム12と、プリズム12により折り曲げられた光軸OBを光軸として配置されたレンズ13により構成されている。この第1レンズ群1は、主胴9に固定されたレンズ群である。
2は第2レンズ群であり、第2レンズ群鏡枠2kに組み込まれている。第2レンズ群は、変倍(以下、ズーミングとも言う)時に第2レンズ群鏡枠2kと共に、一体的に移動するレンズ群である。第2レンズ群鏡枠2kは、その外周で回動枠25とヘリコイドネジで係合し、回動枠25は移動枠26に回動可能に支持されている。
第2レンズ群鏡枠2kには突起部2tが一体的に形成されており、突起部2tが主胴9に形成された長溝部9nに係合することで、第2レンズ群鏡枠2kは回転係止されている。また、回動枠25には突起部25tが一体的に形成されており、突起部25tが蓋部材10に形成された不図示のカム溝に係合している。
3は第3レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第3レンズ群3は、移動しないレンズ群である。
4は第4レンズ群であり、第4レンズ群鏡枠4kに組み込まれている。第4レンズ群は、第4レンズ群鏡枠4kと共に一体的に移動し、変倍及び焦点調節(以下、フォーカシングとも言う)を行うレンズ群である。
5は第5レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第5レンズ群5は、移動しないレンズ群である。
7は赤外光カットフィルタ及びオプチカルローパスフィルタを積層した光学フィルタであり、主胴9に組み付けられている。8は撮像素子であり、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等が用いられる。撮像素子8は主胴9に組み付けられている。FPCはフレキシブルプリント基板であり、撮像素子8に接続され、カメラ内の他の回路へ接続される。Sは絞りシャッタユニットであり、主胴9に固定されている。
図3は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴50の主胴9内部の概略構造を示す平面図である。同図は、レンズ鏡胴50の概略構造をわかりやすくするため模式的に示したものである。なお、以降に示す図においては、説明の重複を避けるため、同機能部材には同符号を付与して説明する。
同図に示すようにレンズ鏡胴50の内部には、移動枠26に一体的に形成されたスリーブ26s、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成されたスリーブ4sを貫通して、ガイド軸15が設けられている。更に、移動枠26に一体的に形成された回転係止部26m、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成された回転係止部4mに、ガイド軸16が貫通して設けられている。これにより、移動枠26及び第4レンズ群鏡枠4kは、ガイド軸15、16に沿って光軸OB方向に摺動可能とされている。なお、各スリーブはガイド軸と嵌合しており、ガイド軸15、16は光軸OBと略平行に配置され、その両端で主胴9に例えば接着等で固定されている。
ステッピングモータ20(以下、モータとも称す)には、回転軸の延長線上に雄ネジ部材であるリードスクリュー20rが配置されている。このリードスクリュー20rには、1本の軸にピッチとネジの進み方向が異なる第1のネジ溝20r1、第2のネジ溝20r2が形成されている。この第1、第2のネジ溝20r1、20r2を有したリードスクリュー20rは、それぞれ個別に製作し接合して一体化したものでもよいし、一本の軸を加工したものでもよい。
雌ネジ部材23は、リードスクリュー20rの第1のネジ溝20r1と螺合し、スリーブ26sに一体的に形成された係合部26tと係合し、移動枠26を光軸OB方向に移動させる。同様に、雌ネジ部材24は、リードスクリュー20rの第2のネジ溝20r2と螺合し、係合する第4レンズ群鏡枠4kを光軸OB方向に移動させる。
これにより、移動枠26と第4レンズ群4は、モータ20の所定の方向の回転により、異なる移動量で第3レンズ群3に双方から接近し、モータ20の逆方向の回転により、異なる移動量で共に第3レンズ群3から離間するように移動することができる。
なお不図示であるが、移動枠26もしくは第4レンズ群鏡枠4kの初期位置を検出するためのフォトインタラプタが配置されている。この初期位置を基準にしてモータ20の回転方向及び回転量が制御されるようになっている。なお、レンズ群鏡枠の初期位置検出は、フォトリフレクタであってもよい。
図4は、蓋部材10に形成されたカム溝10cのカム形状の一例を示す図である。
同図に示すように、蓋部材10に形成されたカム溝10cは光軸OB方向にジグザグに形成されている。このカム溝10cに、回動枠25に形成された突起部25tが係合している。これにより、移動枠26が光軸OB方向である図示矢印方向に移動する際に、移動枠26に回動可能に支持された回動枠25はカム溝10cに沿って回動しながら図示矢印方向に移動するようになっている。
図5は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴の第2レンズ群2周辺のレンズ駆動装置を詳しく示す斜視図である。
同図に示すように、第2レンズ群2を保持する第2レンズ群鏡枠2kには突起部2tが一体的に形成されており、突起部2tが主胴9(図2参照)に形成された長溝部9nに係合することで、第2レンズ群鏡枠2kは回転係止されている。また、図示の如く、第2レンズ群鏡枠2kの外周には雄ヘリコイドネジ2hが形成され、回動枠25の内周に形成された雌ヘリコイドネジと螺合している。
回動枠25には突起部25tが一体的に形成されており、突起部25tが蓋部材10(図2参照)に形成されたカム溝10cに係合している。
回動枠25を光軸OB周りに回動可能に支持している移動枠26は、ガイド軸15及び16に案内され光軸OB方向に摺動可能となされ、不図示のリードスクリューに螺合する雌ネジ部材23と係合部26tで係合している。
これにより、雌ネジ部材23が不図示のリードスクリューの回転により、図示第3レンズ群方向に移動させられると、移動枠26及び回動枠25はリードスクリューの回転に伴って、第3レンズ群方向に移動する。一方、この移動時、回動枠25は突起部25tによりカム溝10cの10c1から10c2方向に回動させられる。この回動枠25の回動により、ヘリコイドネジ2hで螺合している第2レンズ群鏡枠2kは、回動枠25に対し、第1レンズ群1方向に繰り出されることになる。
また逆に、雌ネジ部材23が不図示のリードスクリューの回転により、図示第1レンズ群方向に移動させられると、移動枠26及び回動枠25はリードスクリューの回転に伴って、第1レンズ群方向に移動する。この移動時、回動枠25は突起部25tによりカム溝10cの10c2から10c1方向に回動させられ、第2レンズ群鏡枠2kは、回動枠25に繰り込まれることになる。
即ち、カム溝10cの傾斜量とヘリコイドネジ2hの傾斜量が同じ場合には、リードスクリューの回転により、移動枠26及び回動枠25は連続的に移動するが、ジグザグに形成されたカム溝10cと係合する回動枠25の回動により、第2レンズ群鏡枠2kはリードスクリューの回転に対し静止と移動を繰り返す間欠移動動作を行うようにすることができる。
また、カム溝10cの傾斜量とヘリコイドネジ2hの傾斜量に差がある場合には、リードスクリューの回転により、移動枠26及び回動枠25は連続的に移動するが、第2レンズ群鏡枠2kはリードスクリューの回転に対し、微動と粗動を繰り返す移動動作を行うようにすることができる。
図6は、突起部25tとカム溝10cの位置と、移動枠26、回動枠25及び第2レンズ群鏡枠2kの相対位置関係の一例を示した図である。同図は、カム溝10cの傾斜量とヘリコイドネジ2hの傾斜量が同じ場合のものである。
同図(a)に示すカム溝10cのa1で示す位置に回動枠25の突起部25tがあるとき、同図(b)に示すように第2レンズ群鏡枠2kは回動枠25に繰り込まれた状態であるとする。
同図(a)に示すカム溝10cの、a1で示す位置からa2で示す位置まで移動枠26が移動させられると、同図(b)に示す状態から同図(c)に示す状態へ、移動枠26及び回動枠25は連続的に移動し、これに伴うカム溝10cによる回動枠25の回動により、第2レンズ群鏡枠2kはヘリコイドネジ2hにより、回動枠25に対し、移動量分だけ繰り出される。このため、第2レンズ群鏡枠2k即ち第2レンズ群2の光軸OB方向の位置は、他の固定レンズ群に対しては静止した状態が維持される。
次いで、同図(a)に示すカム溝10cの、a2で示す位置からa3で示す位置まで移動枠26が移動させられると、同図(c)に示す状態のままで移動する。
更に、同図(a)に示すカム溝10cのa3で示す位置からa4で示す位置まで、移動枠26が移動させられると、同図(c)に示す状態から同図(d)に示す状態へ、移動枠26及び回動枠25は連続的に移動し、これに伴うカム溝10cによる回動枠25の逆方向の回動により、第2レンズ群鏡枠2kはヘリコイドネジ2hにより、回動枠25に繰り込まれることになる。即ち、カム溝10cのa3で示す位置からa4で示す位置では、第2レンズ群2は、他の固定レンズ群に対して移動枠26の移動量と回動枠25への繰り込み量の和だけ移動する。
同様に、同図(a)に示すカム溝10cの、a5で示す位置からa6で示す位置、及びa9で示す位置からa10で示す位置への移動枠26の移動では、移動枠26及び回動枠25は連続的に移動し、これに伴うカム溝10cによる回動枠25の回動により、第2レンズ群鏡枠2kは、回動枠25に対し、移動量分だけ繰り出される。このため、第2レンズ群鏡枠2k即ち第2レンズ群2の光軸OB方向の位置は、他の固定レンズ群に対しては静止した状態が維持される。
また、同図(a)に示すカム溝10cの、a7で示す位置からa8で示す位置への移動枠26の移動では、移動枠26及び回動枠25は連続的に移動し、これに伴うカム溝10cによる回動枠25の逆方向の回動により、第2レンズ群鏡枠2kは、回動枠25に繰り込まれることになる。
また、a6で示す位置からa7で示す位置への移動枠26の移動では、同図(c)の状態で移動し、a4で示す位置からa5で示す位置及びa8で示す位置からa9で示す位置への移動枠26の移動では、同図(d)と同様の状態で移動する。
図7は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴のレンズ駆動装置で第2レンズ群2及び第4レンズ群4を移動させる場合の一例を示す移動線図である。同図は、カム溝10cの傾斜量とヘリコイドネジ2hの傾斜量が同じ場合の移動線図である。また、同図に示す番号は、その番号に相当するレンズ群を示している。Wはワイド(広角)を、Mはミドル(中間画角)、Tはテレ(望遠)を示している。
同図において、各レンズ群のうち、第1レンズ群1、第3レンズ群3、第5レンズ群5は固定であり、第2レンズ群2及び第4レンズ群4が第3レンズ群3に接近するよう移動することでワイド側からテレ側に焦点距離が変化するようになっている。
また、第2レンズ群2の移動線に付与されたa1〜a10は、図6(a)に示すカム溝10cでの回動枠25の突起部25tのそれぞれの位置に対応する第2レンズ群2の位置である。また、破線はリードスクリューの回転に伴う移動枠26と回動枠25の移動位置を示している。
まず、第2レンズ群2がワイド端であるa1の位置にあり、第4レンズ群4が4w1の位置にあるものとする。この状態から、リードスクリューを回転させ、第4レンズ群4を4w2の位置まで第3レンズ群3の方向に移動させると、移動枠26と回動枠25は破線に示す様に第3レンズ群3の方向に移動するが、第2レンズ群2は静止したa1〜a2の状態となる。この、Wで示すワイド位置の、移動枠26と回動枠25が移動しても第2レンズ群2が静止した状態となる領域で、第4レンズ群4の移動領域fwの少なくとも一部を用いてフォーカシングを行われる。
次いで、第2レンズ群2をa2の位置からa5の位置へ、第4レンズ群4を4w2の位置から4m1の位置まで共に移動してミドル位置となる。即ち、この領域がワイドからミドルへのズーミング領域となる。
第4レンズ群4の4m1の位置から4m2に示す位置では、第2レンズ群2は静止したa5〜a6の状態となる。この、Mで示すミドル位置の、移動枠26と回動枠25が移動しても第2レンズ群2が静止した状態となる領域で、第4レンズ群4の移動領域fmの少なくとも一部を用いてフォーカシングが行われる。
次いで、第2レンズ群2をa6の位置からa9の位置へ、第4レンズ群4を4m2の位置から4t1の位置まで共に移動してミドル位置となる。即ち、この領域がミドルからテレへのズーミング領域となる。
第4レンズ群4の4t1の位置から4t2に示す位置では、第2レンズ群2は静止したa9〜a10の状態となる。この、Tで示すテレ位置の、移動枠26と回動枠25が移動しても第2レンズ群2が静止した状態となる領域で、第4レンズ群4の移動領域ftの少なくとも一部を用いてフォーカシングが行われる。
なお、テレ位置からミドル位置、ワイド位置への焦点距離変更、またはミドル位置からワイド位置への焦点距離変更の際には、図示a1、a5の位置まで戻した後、同様にフォーカシングを行うことになる。
即ち本例のレンズ駆動装置は、カム溝10cに係合する回動枠25の所定の方向の回動で、第2レンズ群2を各焦点距離位置に静止させ、この状態で第4レンズ群を移動させてフォーカシングを行い、回動枠25の逆方向の回動で第2レンズ群2を移動させると共に第4レンズ群4も移動させてズーミングを行うものである。
図8は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴のレンズ駆動装置で第2レンズ群2及び第4レンズ群4を移動させる場合のその他の例を示す移動線図である。同図は、カム溝10cの傾斜量よりヘリコイドネジ2hの傾斜量を大きく設定した場合の移動線図である。カム溝10cの傾斜量よりヘリコイドネジ2hの傾斜量を大きく設定した場合には、移動枠26と回動枠25の移動量よりも、回動枠25に対する第2レンズ群鏡枠2kの繰り出し量が大きいものとなる。同図に示す移動線図は、図7に示す移動線図と異なる部分について説明する。
同図に示すように、W(ワイド)、M(ミドル)、T(テレ)のそれぞれの領域において、第2レンズ群2は、カム溝10cの傾斜量よりヘリコイドネジ2hの傾斜量を大きく設定してあるため、移動枠26及び回動枠25が第3レンズ群3の方向に移動すると、第2レンズ群鏡枠2k即ち第2レンズ群2は、カム溝10cの傾斜量とヘリコイドネジ2hの傾斜量の差分だけ、第1レンズ群1の方向に移動することになる。
この、移動枠26と回動枠25が第3レンズ群3側へ移動しつつ第2レンズ群2が第1レンズ群1側へ微小に移動するW、M、Tのそれぞれの領域では、それぞれfw、fm、ftで示す第4レンズ群4の移動領域の少なくとも一部を用いてフォーカシングが行われる。
また、W(ワイド)とM(ミドル)の間の領域、M(ミドル)とT(テレ)の間の領域では、第4レンズ群4の移動と共に、第2レンズ群2は移動枠26及び回動枠25の移動量及びヘリコイドネジ2hの繰り込み量の和分だけ大きく移動してズーミングが行われる。
このように、カム溝10cの傾斜量よりヘリコイドネジ2hの傾斜量を大きく設定して、第2レンズ群2が粗微動を繰り返すよう構成することにより、第4レンズ群4のフォーカシングに使用する移動領域が同じであっても、撮影可能な被写体側最至近距離をより近くにすることが可能となる。
なお、図8ではカム溝10cの傾斜量よりヘリコイドネジ2hの傾斜量を大きく設定した場合について説明したが、逆にカム溝10cの傾斜量よりヘリコイドネジ2hの傾斜量を小さく設定してもよい。
以上説明したように、2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューにより、一方のレンズ群はリードスクリューの回転に伴って連続的に移動させ、他方のレンズ群はリードスクリューの回転に対し静止と移動を繰り返すよう構成するか、或いは、他方のレンズ群はリードスクリューの回転に対し粗微動を繰り返すよう構成したレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴とすることにより、単一の駆動源で、フォーカシング移動量及び分解能の双方を充分に確保することのできる、小型で、低コストのレンズ鏡胴を得ることが可能となる。
なお、上記の実施の形態では、反射面を有する屈曲光学系を例に取り説明したが、これに限るものでないのは勿論であり、またW、M、Tの3つの焦点距離を有するレンズ鏡胴で説明したが、カム溝10cによる回動の繰り返し回数を増加させることにより、より多くの焦点距離位置を設定できるのは勿論である。
また、回動枠と第2レンズ群鏡枠をヘリコイドネジで螺合させたものを例に取り説明したが、回動枠と第2レンズ群鏡枠のいずれか一方にカム溝を形成し他方にカムピンを形成してカムにより同様の動作を行わせてもよい。
更に、カメラを例にとり説明したが、携帯端末等に内蔵される撮像装置であるカメラモジュールのレンズ鏡胴にも適用可能なものである。
本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置の一例であるカメラの主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。 本実施の形態に係るレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴の主胴内部の概略構造を示す平面図である。 蓋部材に形成されたカム溝のカム形状の一例を示す図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の第2レンズ群周辺のレンズ駆動装置を詳しく示す斜視図である。 突起部とカム溝の位置と、移動枠、回動枠及び第2レンズ群鏡枠の相対位置関係の一例を示した図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴のレンズ駆動装置で第2レンズ群及び第4レンズ群を移動させる場合の一例を示す移動線図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴のレンズ駆動装置で第2レンズ群及び第4レンズ群を移動させる場合のその他の例を示す移動線図である。
符号の説明
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
2k 第2レンズ群鏡枠
3 第3レンズ群
4 第4レンズ群
4k 第4レンズ群鏡枠
5 第5レンズ群
7 光学フィルタ
8 撮像素子
9 主胴
10 蓋部材
10c カム溝
15、16 ガイド軸
20 ステッピングモータ
20r リードスクリュー
23、24 雌ネジ部材
25 回動枠
26 移動枠

Claims (5)

  1. 被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、前記モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、
    移動させられる2つのレンズ群のうち、
    一方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動し、
    他方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動する移動枠に対し回動自在に支持された回動枠と係合する鏡枠に保持され、前記鏡枠は前記リードスクリューの回転に対し静止と移動を繰り返すよう構成されたレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、前記モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、
    移動させられる2つのレンズ群のうち、
    一方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動し、
    他方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動する移動枠に対し回動自在に支持された回動枠と係合する鏡枠に保持され、前記鏡枠は前記リードスクリューの回転に対し、粗微動を繰り返すよう構成されたレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
  3. 前記回動枠はカムにより回動させられ、前記鏡枠は前記回動枠とネジにより係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記回動枠はカムにより回動させられ、前記鏡枠は前記回動枠とカムにより係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
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