JP2007205518A - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】変速段の変更を伴って電動機と車軸側との動力の伝達を行なう変速機を備える車両において、変速機を駆動するアクチュエータの機能の低下を抑制する。
【解決手段】ブレーキB1が非係合でブレーキB2が係合の状態が長時間に亘って継続された状態で駐車ポジションへのシフト操作が行なわれたときには、リニアソレノイドSLB1,SLB2を共に非通電とすることによりコントロールバルブ108を開弁すると共にコントロールバルブ109を閉弁してブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にする。これにより、リニアソレノイドSLB1やコントロールバルブ108などブレーキB1に油圧を供給する側の油圧系に溜まったエアを抜き出すことができる。この結果、油圧回路100の機能の低下を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、遊星歯車機構のサンギヤ,キャリア,リングギヤに第1モータ,エンジン,出力軸がそれぞれ接続されると共に2つのブレーキB1,B2を備える変速機を介して出力軸に第2モータが接続されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、変速機の二つのブレーキを作動する油圧回路として、オイルポンプから吐出されたオイルを二つのブレーキにそれぞれ伝達する二つのリニアソレノイドバルブを備え、二つのリニアソレノイドバルブの一方を開弁すると共に他方を閉弁することにより、二つのブレーキのうちの一つを係合して第2モータからの動力を出力軸に伝達することを可能としている。
特開2004−278713号公報
上述の動力出力装置では、駆動状態によっては、比較的長時間に亘ってブレーキのうちの一方が係合されると共に他方が非係合とされる場合がある。この場合、油圧回路のうち長時間に亘って非係合とされるブレーキ側の油圧系にエアが溜まってしまうことがある。こうしてエアが溜まると、溜まったエアによりその側のブレーキを係合させる係合力が低下するという油圧回路の機能の低下を招くことがあるため、こうしたエアはできるだけ抜き出すことが望ましい。また、エアを抜き出すと、ブレーキの係合力が急増することがあるが、こうした際に運転者にショックを与えるのはできるだけ抑制することが望ましい。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法は、流体供給手段を含む系の機能の低下を抑制することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法は、流体供給手段を含む系に溜まったエアを抜き出すことを目的の一つとする。さらに、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法は、エアを抜き出す際に運転者にショックを与えるのを抑制することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力可する動力出力装置であって、
動力を出力可能な動力源と、
第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、
前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段を備え、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体が供給されず第1クラッチが非係合とされていると共に第2流体供給手段から第2クラッチに作動流体が供給されて第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体が供給されるよう第1流体供給手段を制御する。第1クラッチが非係合とされると共に第2クラッチが係合された状態が長時間に亘って継続すると、第1流体供給手段側の系にエアが溜まることがある。この場合、所定の条件が成立したときに第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体を供給することにより、第1流体供給手段側の系に溜まったエアを抜き出すことができる。この結果、第1流体供給手段側の系の機能の低下を抑制することができる。ここで、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれるほか、一つの回転系をケースなどの非回転系に固定するものも含まれる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記所定の条件は、前記駆動軸が回転を停止している条件を含む条件であるものとすることもできる。こうすれば、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体を供給する際に運転者にショックを与えるのを抑制することができる。
また、本発明の動力出力装置において、前記所定の条件は、前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されていない状態が所定時間に亘って継続している条件を含む条件であるものとすることもできる。こうすれば、第1流体供給手段側の系にエアが溜まる可能性が高いときに、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体を供給することができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記所定の条件が成立したとき、前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されて該第1クラッチが係合されると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチへの作動流体の供給が停止されて該第2クラッチが非係合とされるよう該第1流体供給手段と該第2流体供給手段とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1クラッチおよび第2クラッチの係合状態を変更することにより、第1流体供給手段側の系に溜まったエアを抜き出すことができる。
あるいは、本発明の動力出力装置において、前記変速手段は、前記第1流体供給手段から供給された作動流体の圧力により前記第2流体供給手段と前記第2クラッチとの間の経路を遮断するよう機能する第1供給遮断手段と該第2流体供給手段から供給された作動流体の圧力により該第1流体供給手段と前記第1クラッチとの間の経路を遮断するよう機能する第2供給遮断手段とを含む複数の供給遮断手段を有する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1クラッチと第2クラッチとが共に接続されるのを回避することができる。
本発明の動力出力装置において、前記変速手段は、前記駆動軸の回転数が所定回転数以下のときに前記第1クラッチが非係合とされると共に前記第2クラッチが係合されることにより第1変速段を形成し、前記駆動軸の回転数が前記所定回転数より大きいときに前記第1クラッチが係合されると共に前記第2クラッチが非係合とされることにより第2変速段を形成する手段であるものとすることもできる。
本発明の動力出力装置において、前記動力源は、動力を入出力可能な電動機であるものとすることもできる。また、本発明の動力出力装置において、前記動力源の他に、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能である電力動力入出力手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の自動車は、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、動力を出力可能な動力源と、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、第1流体供給手段側の系に溜まったエアを抜き出すことができ、第1流体供給手段側の系の機能の低下を抑制することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
こうした本発明の車両において、駐車ポジションへのシフト操作に伴って前記車軸が回転しないよう固定する固定手段を備え、前記所定の条件は、前記駐車ポジションへのシフト操作が行なわれる条件を含む条件である、ものとすることもできる。こうすれば、車軸が固定された状態で第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体を供給するから、この際に運転者にショックを与えるのを抑制することができる。
本発明の動力出力装置の制御装置は、
動力を出力可能な動力源と、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、を備える動力出力装置の制御装置であって、
前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する制御手段
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御装置では、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段を備え、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体が供給されず第1クラッチが非係合とされていると共に第2流体供給手段から第2クラッチに作動流体が供給されて第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体が供給されるよう第1流体供給手段を制御する。第1クラッチが非係合とされると共に第2クラッチが係合された状態が長時間に亘って継続すると、第1流体供給手段側の系にエアが溜まることがある。この場合、所定の条件が成立したときに第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体を供給することにより、第1流体供給手段側の系に溜まったエアを抜き出すことができる。この結果、第1流体供給手段側の系の機能の低下を抑制することができる。ここで、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれるほか、一つの回転系をケースなどの非回転系に固定するものも含まれる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
動力を出力可能な動力源と、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法では、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段を備え、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体が供給されず第1クラッチが非係合とされていると共に第2流体供給手段から第2クラッチに作動流体が供給されて第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体が供給されるよう第1流体供給手段を制御する。第1クラッチが非係合とされると共に第2クラッチが係合された状態が長時間に亘って継続すると、第1流体供給手段側の系にエアが溜まることがある。この場合、所定の条件が成立したときに第1流体供給手段から第1クラッチに作動流体を供給することにより、第1流体供給手段側の系に溜まったエアを抜き出すことができる。この結果、第1流体供給手段側の系の機能の低下を抑制することができる。ここで、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれるほか、一つの回転系をケースなどの非回転系に固定するものも含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22と、キャリアがエンジン22のクランクシャフト24に接続されると共にリングギヤがデファレンシャルギヤ31を介して駆動輪30a,30bに連結された駆動軸28に接続された遊星歯車機構26と、遊星歯車機構26のサンギヤに接続されたモータMG1と、駆動軸28に変速機60を介して接続されたモータMG2と、モータMG1を駆動するインバータ32およびモータMG2を駆動するインバータ34と電力をやりとりするバッテリ36と、駆動輪30a,30bをロックするパーキングロック機構70と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット40とを備える。
変速機60は、モータMG2の回転軸38と駆動軸28に連結された回転軸39との接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸38の回転数を2段に減速して回転軸39を介して駆動軸28に伝達するよう構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸38に、キャリア68は駆動軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸38を駆動軸28から切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸38の回転を比較的大きな減速比で減速して駆動軸28に伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸38の回転を比較的小さな減速比で減速して駆動軸28に伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸38や駆動軸28の回転を禁止するものとなる。
ブレーキB1,B2は、図3に例示する油圧回路100からの油圧によりオンオフされる。油圧回路100は、図示するように、エンジン22からの動力によりオイルを圧送する機械式ポンプ102と、内蔵されたモータ104aからの動力によりオイルを圧送する電動ポンプ104と、機械式ポンプ102や電動ポンプ104から圧送されたオイルの圧力(ライン圧PL)の高低を2段階に切替可能な3ウェイソレノイド105およびプレッシャーコントロールバルブ106と、ライン圧PLを調節可能な圧力をもってブレーキB1,B2側に個別に作用させるリニアソレノイドSLB1,SLB2およびコントロールバルブ108,109およびアキュムレータ110,111と、ライン圧を降圧して3ウェイソレノイド105やリニアソレノイドSLB1,SLB2の各入力ポートに供給するモジュレータバルブ112と、ブレーキB2側のコントロールバルブ109から伝達されるオイルの圧力が所定圧力未満のときにコントロールバルブ108とブレーキB1との間の油路を開放し所定圧力以上のときにコントロールバルブ108とブレーキB1との間の油路を自動遮断するフェールセーフバルブ114およびブレーキB1側のコントロールバルブ108から伝達されるオイルの圧力が所定圧力未満のときのコントロールバルブ109とブレーキB2との間の油路を開放し所定圧力以上のときにコントロールバルブ109とブレーキB2との間の油路を自動遮断するフェールセーフバルブ115と、を備える。実施例では、リニアソレノイドSLB1およびコントロールバルブ108は、リニアソレノイドSLB1が通電されるとコントロールバルブ108が閉弁し、リニアソレノイドSLB1の通電が解除されるとコントロールバルブ108が開弁するよう構成されており、リニアソレノイドSLB2およびコントロールバルブ109は、リニアソレノイドSLB2が通電されるとコントロールバルブ109が開弁し、リニアソレノイドSLB2の通電が解除されるとコントロールバルブ109が閉弁するよう構成されている。したがって、ライン圧が作用している状態でリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とをいずれも非通電状態とすることによりブレーキB1を係合すると共にブレーキB2を非係合として変速機60をHiギヤの状態とすることができ、ライン圧が作用している状態でリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とをいずれも通電状態とすることによりブレーキB1を非係合とすると共にブレーキB2を係合して変速機60をLoギヤの状態とすることができる。
パーキングロック機構70は、駆動軸28に取り付けられたパーキングギヤ72と、パーキングギヤ72と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール74とから構成されている。パーキングロックポール74は、Pポジション(駐車ポジション)以外のポジションからPポジションへの操作信号またはPポジションから他のポジションへの操作信号を入力した電子制御ユニット40により図示しないアクチュエータが駆動されることによって作動し、パーキングギヤ72との噛合およびその解除を行なう。駆動軸28は機械的に駆動輪30a,30bに連結されているから、パーキングロック機構70はパーキングギヤ72とパーキングロックポール74との噛合により間接的に駆動輪30a,30bをロックすることになる。
ハイブリッド用電子制御ユニット40は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU42の他に処理プログラムを記憶するROM44と、データを一時的に記憶するRAM46と、図示しない入出力ポートを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット40には、イグニッションスイッチ50からのイグニッション信号IG,シフトレバー51の操作位置を検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジションSPやアクセルペダル53の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル55の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ58からの車速V,油圧回路100におけるライン圧を検出する油圧スイッチ116からの油圧スイッチ信号Psw3やブレーキB1,B2に作用している油圧を検出する油圧スイッチ117,118からの油圧スイッチ信号Psw1,Psw2などが入力ポートを介して入力されている。なお、油圧スイッチ116,117,118は、油圧が各々に定められている閾値を上回ったときにオン信号を出力し、油圧が閾値を下回ったときにオフ信号を出力するスイッチである。ハイブリッド用電子制御ユニット40からは、エンジン22への制御信号やインバータ32,34のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,変速機60の油圧式アクチュエータとしての油圧回路100における3ウェイソレノイド105やリニアソレノイドSLB1,SLB2への駆動信号などが出力されている。
なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ52により検出するシフトレバー51のポジションとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル53の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪30a,30bに連結された駆動軸28に出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力が駆動軸28に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが遊星歯車28とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸27に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ36の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ36の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が遊星歯車機構26とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸28に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2から要求動力に見合う動力が駆動軸27に出力されるよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、油圧回路100内に溜まったエアを抜き出す際の動作について説明する。図4は、実施例の電子制御ユニット40により実行されるPポジション操作時油圧回路制御ルーチンの一例を示す説明図である。このルーチンは、車両が停車している状態でPポジション以外のポジション(例えば、Dポジション)からPポジションへのシフト操作が行なわれたときに実行される。ここで、車両が停車しているか否かは、例えば、ブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキペダルポジションBPと車速センサ58からの車速Vとに基づいて図示しない停車判定ルーチンにより判定することができる。また、Pポジションへのシフト操作が行なわれたか否かは、シフトポジションセンサ52からのシフトポジションSPに基づいて図示しないシフト操作判定ルーチンにより判定することができる。
Pポジション操作時油圧回路制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、カウンタCの値を入力する(ステップS100)。ここで、カウンタCは、図5に例示するカウンタ設定ルーチンにより設定されてRAM46の所定アドレスに書き込まれたもの読み込むことにより入力するものとした。以下、図4のPポジション操作時油圧回路制御ルーチンの説明を一旦中断し、図5のカウンタ設定ルーチンについて説明する。カウンタ設定ルーチンは、イグニッションオンされている間に亘って所定時間毎(例えば、100msec毎)に繰り返し実行される。
カウンタ設定ルーチンでは、現在の変速機60のギヤの状態を入力し(ステップS200)、入力したギヤの状態の調べ(ステップS210)、ギヤの状態がLoギヤの状態であるときにはカウンタCを値1だけインクリメントし(ステップS220)、ギヤの状態がHiギヤの状態であるときにはカウンタCを値0にリセットして(ステップS230)、カウンタ設定ルーチンを終了する。即ち、カウンタCの値は、変速機60がLoギヤの状態であるときにはこのルーチンの実行間隔毎に値1ずつインクリメントされていき、変速機60がHiギヤの状態であるときには値0にリセットされていることになる。なお、実施例では、車速Vが所定車速V1(例えば、60kmや70km,80kmなど)未満のときには変速機60をLoギヤの状態として走行するものとし、車速Vが所定車速V1以上のときには変速機60をHiギヤの状態として走行するものとした。したがって、車両が停車している状態では、変速機60はLoギヤの状態となっている。
図4のPポジション操作時油圧回路制御ルーチンの説明に戻る。Pポジションへのシフト操作が行なわれたときのカウンタCを入力すると(ステップS100)、入力したカウンタCの値を閾値Crefと比較する(ステップS110)。ここで、閾値Crefは、油圧回路100のうちのリニアソレノイドSLB1やコントロールバルブ108などブレーキB1に油圧を供給する側の油圧系にエアが溜まる可能性が高い時間に相当する値として設定され、油圧回路100の構成やオイルの種類などにより定められ、例えば、1時間半や2時間,2時間半などに相当する値に設定される。いま、変速機60のギヤの状態をLoギヤの状態として走行したときを考える。Loギヤの状態のときには、ライン圧が作用している状態でリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に通電することにより、コントロールバルブ108を閉弁すると共にコントロールバルブ109を開弁し、ブレーキB1が非係合でブレーキB2が係合の状態となる。この状態が長時間に亘って継続されると、油圧回路100のうちリニアソレノイドSLB1やコントロールバルブ108などブレーキB1に油圧を供給する油圧系には長時間に亘って油圧がかからないため、エアが溜まる可能性がある。こうしてエアが溜まると、エアが溜まった側のブレーキを係合させる係合力が低下し油圧回路100の機能の低下を招くことがある。ステップS110は油圧回路100のうちブレーキB1に油圧を供給する油圧系にエアが溜まる可能性が高いか否かを判定するものである。なお、変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態として長時間走行しているときには、油圧回路100のうちリニアソレノイドSLB2やコントロールバルブ109などブレーキB2に油圧を供給する油圧系にエアが溜まる可能性があるが、このときには車両が停車するまでの間に車速Vが所定車速V1未満となったときに変速機60のギヤの状態はLoギヤの状態に切り替えられるため、そのときにエアは抜き出される。カウンタCの値が閾値Cref未満のときには、エアが溜まった可能性は低いと判断し、そのままPポジション操作時油圧回路制御ルーチンを終了する。
一方、カウンタCの値が閾値Cref以上のときには、油圧回路100のうちブレーキB1に油圧を供給する側の油圧系にエアが溜まった可能性が高いと判断し、変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態となるようモータ104aや3ウェイソレノイド105,リニアソレノイドSLB1,SLB2などの変速機60のアクチュエータを駆動制御する(ステップS120)。この処理は、具体的には、ライン圧が作用している状態でリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電とすることにより、コントロールバルブ108を開弁すると共にコントロールバルブ109を閉弁し、ブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にする処理である。このように、変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態、即ちブレーキB1が非係合でブレーキB2が係合の状態が比較的長時間に亘って継続されたときには、Pポジションへのシフト操作が行なわれたときに変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態、即ちブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態に切り替えるためにコントロールバルブ108を開弁すると共にコントロールバルブ109を閉弁することにより、油圧回路100のうちブレーキB1に油圧を供給する油圧系に溜まったエアを抜き出すことができる。この結果、油圧回路100の機能の低下を抑制することができる。しかも、ブレーキB1に油圧を供給する油圧系に溜まったエアをPポジションへのシフト操作が行なわれたときに抜き出すから、駆動輪30a,30bが固定された状態でエアを抜き出すことができ、エアを抜き出した際にブレーキB1の係合力が急増しても運転者にショックを与えるのを抑制することができる。
そして、リニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電としてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS130)。ここで、所定時間は、油圧回路100のうちブレーキB1に油圧を供給する油圧系に溜まったエアを略完全に抜き出すのに要する時間として設定され、油圧回路100の構成やオイルの種類などにより定められ、例えば、1secや2sec,3secなどの時間に設定される。所定時間が経過していないと判定されたときには、シフトポジションSPを入力すると共に(ステップ140)、入力したシフトポジションSPがPポジションであるか否かを判定し(ステップS150)、シフトポジションSPがPポジションであると判定されたときには、ステップS130に戻る。ステップS150のシフトポジションSPがPポジションであるか否かの判定は、リニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電とすることによりコントロールバルブ108を開弁すると共にコントロールバルブ109を閉弁している状態でPポジションから他のポジションへのシフト操作が行なわれたか否かを判定するものである。こうしてステップS130〜S150の処理を繰り返し実行している最中に所定時間が経過したと判定されたときや所定時間が経過する前にPポジションから他のポジションへのシフト操作が行なわれたと判定されたときには、変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態となるようモータ104aや3ウェイソレノイド105,リニアソレノイドSLB1,SLB2などの変速機60のアクチュエータを駆動制御して(ステップS160)、Pポジション操作時油圧回路制御ルーチンを終了する。ステップS160の処理は、具体的には、ライン圧が作用している状態でリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に通電することにより、コントロールバルブ108を閉弁すると共にコントロールバルブ109を開弁し、ブレーキB1が非係合でブレーキB2が係合の状態にする処理である。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60をLoギヤの状態として所定時間以上に亘って走行していた状態でPポジション以外のポジション(例えば、Dポジション)からPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、リニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電とすることによりコントロールバルブ108を開弁すると共にコントロールバルブ109を閉弁してブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にするから、油圧回路100のうちブレーキB1に油圧を供給する油圧系に溜まったエアを抜き出すことができる。この結果、油圧回路100の機能の低下を抑制することができる。しかも、ブレーキB1,B2の係合状態の切り替えをPポジションへのシフト操作が行なわれたときに行なうから、駆動輪30a,30bが固定された状態で行なうことができ、エアを抜き出す際に運転者にショックを与えるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、車両が停車している状態でPポジション以外のポジションからPポジションへのシフト操作が行なわれたときにリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電としてブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にするものとしたが、シフトポジションSPに拘わらず、車両が停車しているときにリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電としてブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、Pポジション以外のポジション(例えば、Dポジション)からPポジションへのシフト操作が行なわれたときには、カウンタCの値が閾値Cref以上のときにリニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電としてブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にするものとしたが、カウンタCの値に拘わらず、リニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電としてブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、Pポジション以外のポジション(例えば、Dポジション)からPポジションへのシフト操作が行なわれたときにカウンタCの値が閾値Cref以上のときには、リニアソレノイドSLB1とリニアソレノイドSLB2とを共に非通電としてブレーキB1が係合でブレーキB2が非係合の状態にするものとしたが、リニアソレノイドSLB1だけを非通電とするものとしてもよい。この場合、リニアソレノイドSLB2の通電に伴って開弁するコントロールバルブ109からの油圧がフェールセーフバルブ114が自動遮断しない程度の圧力となるデューティー比(例えば、50%など)でリニアソレノイドSLB2を通電すると共にリニアソレノイドSLB1を非通電とするものとしてもよい。なお、フェールセーフバルブ114,115を備えない場合には、リニアソレノイドSLB2は通電したままの状態(例えば、デューティ比100%で通電している状態)でリニアソレノイドSLB1を非通電とするだけでもよい。この場合、ブレーキB1,B2が共にオンとされて駆動軸28の回転が禁止されることになるが、Pポジションにシフト操作されたときに行なうため、運転者にショックを与えない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速して駆動軸28に出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を駆動軸28が接続された車軸(駆動輪30a,30bが接続された車軸)とは異なる車軸(図6における駆動輪30c,30dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を遊星歯車機構26を介して駆動輪30a,30bに接続された駆動軸28に出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト24に接続されたインナーロータ232と駆動輪30a,30bに動力を出力する駆動軸28に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸28に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を遊星歯車機構26を介して駆動輪30a,30bに連結された駆動軸28に出力すると共にモータMG2の動力を変速機60を介して駆動軸28に出力するものとしたが、変速機60を介して駆動軸に動力を出力する電動機だけを備えるものとしてもよいし、内燃機関と、内燃機関にクラッチを介して接続された駆動軸に変速機を介して接続された電動機とを備えるものとしてもよい。
実施例では、エンジン22と、動力分配統合機構24と、モータMG1,MG2と、変速機60とを備える動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20について説明したが、こうした動力出力装置を自動車以外の車両や船舶,航空機,建設機器などに搭載するものとしてもよい。また、動力出力装置の形態や動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法の形態として用いるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業や動力出力装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路100の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット40により実行されるPポジション操作時油圧回路制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 カウンタ設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 クランクシャフト、26 遊星歯車機構、28 駆動軸 30a,30b,30c,30d 駆動輪、31 デファレンシャルギヤ、32,34 インバータ、36 バッテリ、38,39 回転軸、40 ハイブリッド用電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、50 イグニッションスイッチ、51 シフトレバー、52 シフトポジションセンサ、53 アクセルペダル、54 アクセルペダルポジションセンサ、55 ブレーキペダル、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 パーキングロック機構、72 パーキングギヤ、74 パーキングロックポール、100 油圧回路、102 機械式ポンプ、104 電動ポンプ、104a モータ、105 3ウェイソレノイド、106 プレッシャーコントロールバルブ、108,109 コントロールバルブ、110,111 アキュムレータ、112 モジュレータバルブ、114,115 フェールセーフバルブ、116,117,118 油圧スイッチ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、B1,B2 ブレーキ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ、SLB1,SLB2 リニアソレノイド。

Claims (12)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    動力を出力可能な動力源と、
    第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、
    前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記所定の条件は、前記駆動軸が回転を停止している条件を含む条件である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記所定の条件は、前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されていない状態が所定時間に亘って継続している条件を含む条件である請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 前記制御手段は、前記所定の条件が成立したとき、前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されて該第1クラッチが係合されると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチへの作動流体の供給が停止されて該第2クラッチが非係合とされるよう該第1流体供給手段と該第2流体供給手段とを制御する手段である請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置。
  5. 前記変速手段は、前記第1流体供給手段から供給された作動流体の圧力により前記第2流体供給手段と前記第2クラッチとの間の経路を遮断するよう機能する第1供給遮断手段と該第2流体供給手段から供給された作動流体の圧力により該第1流体供給手段と前記第1クラッチとの間の経路を遮断するよう機能する第2供給遮断手段とを含む複数の供給遮断手段を有する手段である請求項1ないし4記載の動力出力装置。
  6. 前記変速手段は、前記駆動軸の回転数が所定回転数以下のときに前記第1クラッチが非係合とされると共に前記第2クラッチが係合されることにより第1変速段を形成し、前記駆動軸の回転数が前記所定回転数より大きいときに前記第1クラッチが係合されると共に前記第2クラッチが非係合とされることにより第2変速段を形成する手段である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 前記動力源は、動力を入出力可能な電動機である請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置。
  8. 前記動力源の他に、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能である電力動力入出力手段と、を備える請求項1ないし7いずれか記載の動力出力装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる自動車。
  10. 請求項9記載の自動車であって、
    駐車ポジションへのシフト操作に伴って前記車軸が回転しないよう固定する固定手段を備え、
    前記所定の条件は、前記駐車ポジションへのシフト操作が行なわれる条件を含む条件である、
    自動車。
  11. 動力を出力可能な動力源と、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと、該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し、該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、を備える動力出力装置の制御装置であって、
    前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する制御手段
    を備える動力出力装置の制御装置。
  12. 動力を出力可能な動力源と、第1クラッチと第2クラッチとを含む複数のクラッチと該第1クラッチに作動流体を供給する第1流体供給手段と該第2クラッチに作動流体を供給する第2流体供給手段とを含む複数の流体供給手段とを有し該複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速段を切り替えて前記動力源と駆動軸との動力の伝達を行なう変速手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記第1流体供給手段から前記第1クラッチに作動流体が供給されず該第1クラッチが非係合とされていると共に前記第2流体供給手段から前記第2クラッチに作動流体が供給されて該第2クラッチが係合されている状態で所定の条件が成立したとき、該第1流体供給手段から該第1クラッチに作動流体が供給されるよう該第1流体供給手段を制御する、
    動力出力装置の制御方法。
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