JP2007204398A - 脂肪分解促進作用組成物、cAMP−PDE活性阻害作用組成物、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物、MMP−1活性阻害作用組成物、コラーゲン産生促進組成物、皮膚線維芽細胞増殖作用組成物、エストロゲン様作用組成物、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物、抗老化作用組成物、育毛作用組成物、美白作用組成物および抗炎症作用組成物 - Google Patents
脂肪分解促進作用組成物、cAMP−PDE活性阻害作用組成物、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物、MMP−1活性阻害作用組成物、コラーゲン産生促進組成物、皮膚線維芽細胞増殖作用組成物、エストロゲン様作用組成物、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物、抗老化作用組成物、育毛作用組成物、美白作用組成物および抗炎症作用組成物 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】脂肪分解促進作用などを有する組成物を提供する。
【解決手段】エルカンプーレから抽出したエルカンプーレ抽出物は、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用、SOD様作用、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用およびヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有している。エルカンプーレ抽出物は、チロシナーゼ活性阻害作用、B16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用、MMP−1活性阻害作用、エストロゲン様作用、コラーゲン産生促進作用および皮膚線維芽細胞増殖作用を有している。エルカンプーレ抽出物は、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用、アンドロゲン受容体拮抗作用を有している。脂肪分解促進による肥満防止、抗酸化、抗炎症、美白、白髪防止、抗老化および育毛に有用である。
【選択図】なし
【解決手段】エルカンプーレから抽出したエルカンプーレ抽出物は、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用、SOD様作用、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用およびヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有している。エルカンプーレ抽出物は、チロシナーゼ活性阻害作用、B16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用、MMP−1活性阻害作用、エストロゲン様作用、コラーゲン産生促進作用および皮膚線維芽細胞増殖作用を有している。エルカンプーレ抽出物は、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用、アンドロゲン受容体拮抗作用を有している。脂肪分解促進による肥満防止、抗酸化、抗炎症、美白、白髪防止、抗老化および育毛に有用である。
【選択図】なし
Description
本発明は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有する脂肪分解促進作用組成物、cAMP−PDE活性阻害作用組成物、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物、MMP−1活性阻害作用組成物、コラーゲン産生促進作用組成物、皮膚線維芽細胞増殖作用組成物、エストロゲン様作用組成物、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物、抗老化作用組成物、育毛作用組成物、美白作用組成物および抗炎症作用組成物に関する。
南米ペルーのアンデス地方の高地に生育している多年性の双子葉植物であるエルカンプーレは、抗糖尿病作用をはじめ、腎・肝臓機能の再生、抗肝炎、マラリア熱の沈静化、浄血、胆汁分泌刺激等の効能があると伝えられている。
そして近年、このエルカンプーレには、血圧上昇抑制作用や、悪玉コレステロール抑制作用、善玉コレステロール上昇作用、抗糖尿病効果、抗肥満効果などといった生活習慣病予防および改善作用を有することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−172号公報(第4頁)
しかしながら、上述したように、エルカンプーレの脂肪分解促進作用、cAMP−PDE活性阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、MMP−1活性阻害作用、コラーゲン産生促進作用、皮膚線維芽細胞増殖作用、エストロゲン様作用、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用、抗老化作用、育毛作用、美白作用および抗炎症作用などについては未だ明確に解明されていないという問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、エルカンプーレの脂肪分解促進作用、cAMP−PDE活性阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、MMP−1活性阻害作用、コラーゲン産生促進作用、皮膚線維芽細胞増殖作用、エストロゲン様作用、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用、抗老化作用、育毛作用、美白作用および抗炎症作用を有する脂肪分解促進作用組成物、cAMP−PDE活性阻害作用組成物、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物、MMP−1活性阻害作用組成物、コラーゲン産生促進作用組成物、皮膚線維芽細胞増殖作用組成物、エストロゲン様作用組成物、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物、抗老化作用組成物、育毛作用組成物、美白作用組成物および抗炎症作用組成物を提供することを目的とする。
請求項1記載の脂肪分解促進作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、脂肪分解促進作用を有するものである。
請求項2記載のcAMP−PDE活性阻害作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、サイクリックアデノシンモノフォスフェイト(cAMP)−ホスホジエステラーゼ(PDE)活性阻害作用を有するものである。
請求項3記載のヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有するものである。
請求項4記載のMMP−1活性阻害作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、マトリクスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)活性阻害作用を有するものである。
請求項5記載のコラーゲン産生促進作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、コラーゲン産生促進作用を有するものである。
請求項6記載の皮膚線維芽細胞増殖作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、皮膚線維芽細胞増殖作用を有するものである。
請求項7記載のエストロゲン様作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、エストロゲン様作用を有すものである。
請求項8記載のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用を有するものである。
請求項9記載の抗老化作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、抗老化作用を有するものである。
請求項10記載の育毛作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、育毛作用を有するものである。
請求項11記載の美白作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、美白作用を有するものである。
請求項12記載の抗炎症作用組成物は、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、抗炎症作用を有するものである。
請求項1記載の脂肪分解促進作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、脂肪分解促進作用を期待できる。
請求項2記載のcAMP−PDE活性阻害作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、サイクリックアデノシンモノフォスフェイト(cAMP)−ホスホジエステラーゼ(PDE)活性阻害作用を期待できる。
請求項3記載のヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を期待できる。
請求項4記載のMMP−1活性阻害作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、マトリクスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)活性阻害作用を期待できる。
請求項5記載のコラーゲン産生促進作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、コラーゲン産生促進作用を期待できる。
請求項6記載の皮膚線維芽細胞増殖作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、皮膚線維芽細胞増殖作用を期待できる。
請求項7記載のエストロゲン様作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、エストロゲン様作用を有すものである。
請求項8記載のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有するので、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用を期待できる。
請求項9記載の抗老化作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、抗老化作用を有するので、抗老化作用を期待できる。
請求項10記載の育毛作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、育毛作用を有するので、育毛作用を期待できる。
請求項11記載の美白作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、美白作用を有するので、美白作用を期待できる。
請求項12記載の抗炎症作用組成物によれば、エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、抗炎症作用を有するので、抗炎症作用を期待できる。
以下、本発明の一実施の形態の脂肪分解促進作用組成物について説明する。
まず、この脂肪分解促進作用組成物は、脂肪分解促進作用としてサイクリックアデノシンモノフォスフェイト(cyclic adenosine monophosphate:cAMP、環状アデノシン3´,5´−リン酸)−ホスホジエステラーゼ(phosphodiesterase:PDE)活性阻害作用を有している。また、この脂肪分解促進作用組成物は、抗酸化作用である活性酵素消去作用を有する抗酸化物質、すなわちスーパーオキサイドディスムターゼ(Super Oxide Dismutase:SOD)の様な作用を有している。
さらに、この脂肪分解促進作用組成物は、抗炎症作用としてヒアルロニダーゼ(hyaluronidase)活性阻害作用およびヘキソサミニダーゼ(HEX)遊離抑制作用を有しているとともに、美白作用および白髪防止作用としてチロシナーゼ(tyrosinase)活性阻害作用およびB16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用を有している。また、この脂肪分解促進作用組成物は、抗老化作用としてマトリクスメタロプロテアーゼ−1(Matorix Metalloproteinase-1(コラゲナーゼ群):MMP−1)活性阻害作用や、エストロゲン(estorogen)様作用、コラーゲン産生促進作用、皮膚線維芽細胞増殖作用を有している。さらに、この脂肪分解促進作用組成物は、育毛作用としてテストステロン(testosterone)5α−リダクターゼ活性阻害作用や、5α−DHTとアンドロゲン受容体との結合を阻害する作用であるアンドロゲン受容体(Androgen receptor)拮抗作用を有している。したがって、この脂肪分解促進作用組成物は、抗酸化作用組成物であるとともに、抗炎症作用組成物、美白作用組成物、白髪防止作用組成物、抗老化組成物および育毛作用組成物でもある。
また、この脂肪減少作用組成物は、少なくともエルカンプーレ(Gentianella alborosea(Gilg)Fabris)およびエルカンプーレ抽出物の少なくともいずれか一方を主成分として含有している。ここで、このエルカンプーレは、双子葉類、リンドウ科、リンドウ属の多年草の植物であり、南米ペルーのアンデス地方の標高3500m〜4000mのプナと呼ばれる寒冷な高原地帯に生息している。
さらに、このエルカンプーレは、このエルカンプーレの乾燥全草(根・茎・葉)に5倍量の含水アルコールである例えば30%以上90%以下、好ましくは50%以上80%以下、例えば70%アルコールを加えてから浸漬抽出したエルカンプーレ溶液にデキストリンを加えた後に噴霧乾燥したエルカンプーレエキス末としてのエルカンプーレエキスパウダであるエルカンプーレ抽出物として脂肪分解促進作用組成物に含有されている。ここで、このエルカンプーレ抽出物は、上記アルコールの代わりに、例えば50℃以上100℃以下、好ましくは80℃以上の水を加えても抽出できる。さらに、このエルカンプーレ抽出物には、キサントン誘導体が豊富に含有されている。
そして、この脂肪分解促進作用組成物としては、この脂肪分解促進作用組成物を含有する機能性食品、化粧料、皮膚外用あるいは医薬として用いることもできる。したがって、この脂肪分解促進作用組成物としては、皮膚外用剤や、機能性食品、医薬品、化粧品として適宜用いることもできる。このため、この脂肪分解促進作用組成物は、少なくともエルカンプーレから抽出したエルカンプーレエキスパウダであるエルカンプーレ抽出物を含有し、脂肪分解促進作用を有するものであることを特徴とし、肥満の予防および改善のために用いられるものである旨の表示を付した飲食品や医薬品、化粧品などとして用いられる。
そして、この脂肪分解促進作用組成物を提供する形態としては、散剤、顆粒、粉末、錠剤、糖衣錠、カプセル、液剤、シロップ状のいずれであっても良く、これらは適宜助剤、賦香料とともに賦形されてもよい。用いられる賦形剤、希釈剤としては、ゼラチン、糖類、澱粉類、脂肪酸およびその塩、油脂、タルク、生理食塩水、その他のマスキング剤などが挙げられる。これらのものをそのまま服用してもよいが、各種料理品、菓子、キャンディなどの食品に混ぜて服用するのも好都合である。
ここで、この脂肪分解促進作用組成物を飲食品とする場合には、ヒトの健康に危害を加えるおそれがなく、通常の社会生活において、経口または消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品、などの区分に制限されず、例えば経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品、美容食品、医薬部外品あるいは医薬品などを幅広く含む。
また、脂肪分解促進作用組成物を用いた飲食品としては、清涼飲料・炭酸飲料・栄養飲料・果実飲料・乳酸飲料などの飲料(濃縮原液および調整用粉末を含む)や、アイスクリーム・アイスシャーベット・かき氷などの冷菓、そば・うどん・はるさめ・ぎょうざの皮・しゅうまいの皮・中華麺・即席麺などの麺類、飴・チューインガム・キャンディ・ガム・チョコレート・錠菓・スナック菓子・ビスケット・ゼリー・ジャム・クリーム・焼き菓子などの菓子類、かまぼこ・ハム・ソーセージなどの水産畜産加工食品、加工乳・発酵乳などの乳製品、サラダ油・てんぷら油・マーガリン・マヨネーズ・ショートニング・ホイップクリーム・ドレッシングなどの油脂および油脂加工食品、ソース・たれなどの調味料、スープ・シチュー・サラダ・惣菜・漬物、その他種々の形態の健康・栄養補助食品、錠剤、ハードカプセルあるいはソフトカプセルなどのカプセル剤、ドリンク剤、顆粒体などの形状に形態に加工することにより簡便に飲食でき、広範囲に利用できる。
さらに、この脂肪分解促進作用組成物を化粧品とする場合には、例えば軟膏、パップ、クリーム、乳液、ローション、パック剤、ゼリー、リップ、入浴剤、浴用剤、ヘアシャンプ、ヘアリンス、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアローション、ポマード、アストリンゼント、液体石鹸、固形石鹸、ボディシャンプ、などが挙げられ、皮膚に対して使用するものが好ましく、皮膚や頭皮などに吸収させることにより、脂肪分解促進作用組成物が有する種々の作用が発揮される。また、この脂肪分解促進作用組成物を医薬品とする場合には、外皮用剤、内服液剤、内服固形剤、注射剤、座剤などとして使用できる。
なお、本発明の脂肪分解促進作用組成物は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
次に、エルカンプーレ抽出物によるSOD様作用試験(NBT法)について説明する。
<試験方法>
まず、0.05mol/L炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH10.2)を2.4mLと、3mmol/Lキサンチンを0.1mLと、3mmol/Lエチレンジアミン4酢酸(tetrasodium Ethylene Diamine Tetra Acetate:EDTA)0.1mLと、50μg/mLウシ血清アルブミン(BSA)0.1mLと、0.75mmol/Lニトロブルーテトラゾリウム(NBT)0.1mLとのそれぞれを試験管に加えた。
まず、0.05mol/L炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH10.2)を2.4mLと、3mmol/Lキサンチンを0.1mLと、3mmol/Lエチレンジアミン4酢酸(tetrasodium Ethylene Diamine Tetra Acetate:EDTA)0.1mLと、50μg/mLウシ血清アルブミン(BSA)0.1mLと、0.75mmol/Lニトロブルーテトラゾリウム(NBT)0.1mLとのそれぞれを試験管に加えた。
そして、この試験管内の溶液に、被験試料溶液であるエルカンプーレ溶液0.1mLを添加してから、25℃で20分間放置した。この後、この試験管内にキサンチンオキシダーゼ溶液0.1mLを加えてからすぐに攪拌し、25℃で20分間反応させた。さらに、この試験管内に、6mmol塩化銅0.1mLを加えて、この試験管内での反応を停止させてから、560nmでの吸光度を測定した。このとき、この方法と同様の方法で、被験試料溶液を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
このとき、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が100μg/mL、50μg/mLおよび25μg/mgのそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、SOD様作用の計算方法として次の式を用いた。
・スーパーオキサイドの消去率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
St : 被験試料溶液の波長560nmでの吸光度
Sb : 被験試料溶液に酵素溶液を入れない場合(ブランク)の波長560nmでの吸光度
Ct : コントロール溶液の波長560nmでの吸光度
Cb : コントロール溶液ブランクの波長560nmでの吸光度
St : 被験試料溶液の波長560nmでの吸光度
Sb : 被験試料溶液に酵素溶液を入れない場合(ブランク)の波長560nmでの吸光度
Ct : コントロール溶液の波長560nmでの吸光度
Cb : コントロール溶液ブランクの波長560nmでの吸光度
このとき、被験試料の濃度を段階的に減少させてスーパーオキサイドの消去率を測定し、このスーパーオキサイドの消去率が50%になる被験試料濃度IC50(μg/mL)を内挿法にて求めた。
この結果、表1に示すように、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で75.3%のSOD消去率が確認でき、濃度が50μg/mLのエルカンプーレ溶液で40.8%のSOD消去率が確認でき、濃度が25μg/mLのエルカンプーレ溶液で19.1%のSOD消去率が確認できたので、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物にSOD様作用を有することが確認できた。
ここで、生体細胞内のエネルギ代謝過程によって活性酵素が生じる。そして、この活性酵素としては、スーパーオキサイド(酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン:・O2 −)、過酸化水素(H2O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)および一重項酸素などがある。さらに、生体内において酸素を基に最初に生成されるラジカルは、スーパーオキサイドであり、ヒドロキシラジカルなどの他のラジカルがスーパーオキサイドを経て生成される。そして、このスーパーオキサイドは、細胞中で産生されるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の作用によって過酸化水素に変換される。
なお、ラジカルとは、不対電子を1つ又はそれ以上有する分子又は原子を意味し、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPHなどが含まれる。
さらに、このSOD量は、老化と共に減少し、SOD量の減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が高くなり、活性酸素の無毒化酵素であるカタラーゼなどの活性を低下させて、スーパーオキサイドが生体に対して障害をもたらすようになる。この結果、例えば関節リュウマチあるいはベーチェット病などの組織障害、心筋梗塞、脳卒中、白内障、糖尿病、動脈硬化、肩こり、冷え性、肌のしみ・シワなど障害をもたらすようになる。この結果、SOD様作用によって、例えば関節リュウマチあるいはベーチェット病などの組織障害、心筋梗塞、脳卒中、白内障、糖尿病、動脈硬化、肩こり、冷え性、肌のしみ・シワなどを予防あるいは改善できる。
次に、エルカンプーレ抽出物によるヒアルロニダーゼ活性阻害作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、被験試料であるエルカンプーレ抽出物を溶解させた0.1mol酢酸緩衝液(pH3.5)0.2mLに、ヒアルロニダーゼ溶液(Type IV-S(牛精巣(bovine testis)からの抽出物;Sigma社製 400 NF units/mL))0.1mLを加えてから、37℃で20分間反応させた。さらに、この反応液に、活性化剤として、2.5mmol塩化カルシウム0.2mLを加えてから、37℃で20分間反応させた。この後、この反応液に、0.4mg/mLヒアルロン酸カリウム溶液(鶏冠(robster comb)からの抽出物)0.5mLを加えてから、37℃で40分間反応させた。
まず、被験試料であるエルカンプーレ抽出物を溶解させた0.1mol酢酸緩衝液(pH3.5)0.2mLに、ヒアルロニダーゼ溶液(Type IV-S(牛精巣(bovine testis)からの抽出物;Sigma社製 400 NF units/mL))0.1mLを加えてから、37℃で20分間反応させた。さらに、この反応液に、活性化剤として、2.5mmol塩化カルシウム0.2mLを加えてから、37℃で20分間反応させた。この後、この反応液に、0.4mg/mLヒアルロン酸カリウム溶液(鶏冠(robster comb)からの抽出物)0.5mLを加えてから、37℃で40分間反応させた。
さらに、この反応液に、0.4mol/L水酸化ナトリウム0.2mLを加えて反応を停止させて冷却した後、各反応溶液にホウ酸溶液0.2mLを加えてから、3分間煮沸した。この後、この煮沸後の反応溶液を氷冷した後、p−DABA(p−ジメチルアミノべンズアルデヒド)試薬6mLを加えてから、37℃で20分間反応させた。この後、この反応液を、波長585nmでの吸光度を測定した。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加せずに蒸留水を添加した空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が400μg/mLおよび100μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用の計算方法として次の式を用いた。
・ヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
St : 被験試料溶液の波長585nmでの吸光度
Sb : 被験試料溶液ブランクの波長585nmでの吸光度
Ct : コントロール溶液の波長585nmでの吸光度
Cb : コントロール溶液ブランクの波長585nmでの吸光度
St : 被験試料溶液の波長585nmでの吸光度
Sb : 被験試料溶液ブランクの波長585nmでの吸光度
Ct : コントロール溶液の波長585nmでの吸光度
Cb : コントロール溶液ブランクの波長585nmでの吸光度
この結果、表2に示すように、濃度が400μg/mLのエルカンプーレ溶液で32.7%のヒアルロニダーゼ活性阻害率を確認でき、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で11.9%のヒアルロニダーゼ活性阻害率を確認できたので、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作用を有することを確認できた。
このことから、このエルカンプーレ抽出物は、接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡などによる肌荒れ症状や、乾燥あるいは洗浄剤などによって惹起される健常人の肌荒れおよび荒れ性に対して改善および予防効果を有することが分かった。
さらに、肥満細胞中での活性化によって肥満細胞から脱顆粒に関与するヒアルロニダーゼの活性阻害作用を有することから、細胞間組織として存在し血管透過性とも関与しているヒアルロン酸の加水分解酵素であるヒアルロニダーゼの活性を阻害することにより、ヒアルロン酸を安定化できるとともに、肥満細胞からの種々ケミカルメディエータの放出を予防でき、保湿強化および抗炎症が期待できる。
次に、エルカンプーレ抽出物によるヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用試験について説明する。
<試験方法>
ここで、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼが遊離されることから、ヘキソサミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価する。すなわち、このヒスタミンは、マストセルに抗原が一度感作し、IgE抗体をセル膜に標識する。この状態で再度抗原が侵入した場合に、抗原抗体反応により即座に脱顆粒反応が生じてヒスタミン遊離が起こる。このときヒスタミンとパラレルにヘキソサミニダーゼの遊離が起こるため、ヒスタミン遊離の指標となる。このヒスタミンは毛細血管拡張、平滑筋収縮、胃酸分泌など多くの薬理作用を持つ。
ここで、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼが遊離されることから、ヘキソサミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価する。すなわち、このヒスタミンは、マストセルに抗原が一度感作し、IgE抗体をセル膜に標識する。この状態で再度抗原が侵入した場合に、抗原抗体反応により即座に脱顆粒反応が生じてヒスタミン遊離が起こる。このときヒスタミンとパラレルにヘキソサミニダーゼの遊離が起こるため、ヒスタミン遊離の指標となる。このヒスタミンは毛細血管拡張、平滑筋収縮、胃酸分泌など多くの薬理作用を持つ。
そして、ラット好塩基球白血病細胞(RBL−2H3細胞)を、15%ウシ胎児血清(FBS)を添加したS−MEM(Minimum Essential medium)を培地として培養(インキュベーション)した後、トリプシン処理にてラット好塩基球白血病細胞を回収した。そして、この回収したラット好塩基球白血病細胞を、4.0×105cells/mLの濃度に培地で希釈してから、マウスモノクロナール抗ジニトロフェニル基IgE(DNP−specific IgE)が最終濃度0.5μg/mLとなるように添加した後、96穴プレートに1穴当たり100μLずつ播種してから、一晩培養した。
そして、この培養が終了した後、培地を抜いてから、シラガニアン(Siraganian)緩衝液100μLにて2回洗浄した。次いで、この緩衝液30μLと、この緩衝液にて調整した被験試料10μLとを加えてから、37℃にて10分間静置させた。この後、この緩衝液に、100ng/mLジニトロフェニル化ウシ血清アルブミン(DNP−BSA)溶液10μを加えてから、37℃で15分間静置させて、ヘキソサミニダーゼ(HEX)を遊離させた。さらに、96穴プレートを氷上に静置させて、ヘキソサミニダーゼの遊離を停止させた。
次いで、各穴の細胞上清10μLおよび1mmol/L p−NAG(p−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミニド: p-nitrophenyl N-acetyl β-D-glucosaminide)溶液10μLを、新たな96穴プレートに添加し、37℃で1時間反応させた。そして、この反応が終了した後、各穴に0.1mol/L炭酸ナトリウム(Na2CO3)/炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)250μLを加えてから、マイクロプレートリーダにて波長415nmでの吸光度を測定した。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加せずにシランガニアン緩衝液を添加した空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が400μg/mLおよび100μg/mLとなるように調製したそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用の計算方法として次の式を用いた。
・ヘキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)={1−(B−C)/A}×100
A : 被験試料無添加での波長415nmにおける吸光度
B : 被験試料添加での波長415nmにおける吸光度
C : 被験試料添加,p−NAG無添加での波長415nmにおける吸光度
A : 被験試料無添加での波長415nmにおける吸光度
B : 被験試料添加での波長415nmにおける吸光度
C : 被験試料添加,p−NAG無添加での波長415nmにおける吸光度
このとき、被験試料の濃度を段階的に減少させてヘキソサミニダーゼ遊離抑制率を測定し、このヘキソサミニダーゼの遊離を50%阻害する被験試料濃度IC50(μg/mL)を内挿法にて求めた。
この結果、表3に示すように、濃度が400μg/mLのエルカンプーレ溶液で70.7%のヘキソサミニダーゼ遊離抑制率を確認でき、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で20.6%のヘキソサミニダーゼ遊離抑制率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物がヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有することを確認できた。このことから、このエルカンプーレ抽出物がヒスタミン遊離抑制作用を有するので、肌荒れ改善作用を有することが分かった。
ここで、このヒスタミン遊離抑制作用によって、花粉症、アレルギ性鼻炎、気管支喘息、アトピ性皮膚炎などのアレルギ反応や、それに伴う炎症反応の発生を防止できる。すなわち、T細胞が放出するサイトカインが好酸球やマクロファージを活性化し集積させて炎症反応を引き起しアレルギ性接触性皮膚炎に代表されるIV型アレルギ(遅延型アレルギ)を予防および改善できる。
さらに、細胞や好塩基球からヒスタミンなどのケミカルメディエータが放出され、これらケミカルメディエータが鼻炎や喘息などの症状を伴う炎症反応を引き起させるアレルギ性鼻炎や気管支喘息に代表されるI型アレルギ(即時型アレルギ)を予防および改善できる。したがって、抗アレルギ剤として用いることができる。
次に、エルカンプーレ抽出物によるチロシナーゼ活性阻害作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、48穴プレートに、マックルパイン(Mcllvaine)緩衝液(pH6.8)0.2mLと、0.3mg/mLチロシン溶液0.06mLと、被験試料の25v/v%DMSO溶液0.18mLを加え、37℃で10分間静置させた。この後、この静置液に2500units/mLチロシナーゼ溶液0.02mLを加えてから、引き続き37℃で15分間反応させた。そして、この反応が終了した後、波長475nmでの吸光度を測定した。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
まず、48穴プレートに、マックルパイン(Mcllvaine)緩衝液(pH6.8)0.2mLと、0.3mg/mLチロシン溶液0.06mLと、被験試料の25v/v%DMSO溶液0.18mLを加え、37℃で10分間静置させた。この後、この静置液に2500units/mLチロシナーゼ溶液0.02mLを加えてから、引き続き37℃で15分間反応させた。そして、この反応が終了した後、波長475nmでの吸光度を測定した。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の濃度が400μg/mL、200μg/mL、100μg/mLおよび50μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、チロシナーゼ活性阻害作用の計算方法としては次の式を用いた。
・チロシナーゼ活性阻害率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
St : 被験試料溶液の波長475nmでの吸光度
Sb : 被験試料溶液ブランクの波長475nmでの吸光度
Ct : コントロール溶液の波長475nmでの吸光度
Cb : コントロール溶液ブランクの波長475nmでの吸光度
St : 被験試料溶液の波長475nmでの吸光度
Sb : 被験試料溶液ブランクの波長475nmでの吸光度
Ct : コントロール溶液の波長475nmでの吸光度
Cb : コントロール溶液ブランクの波長475nmでの吸光度
このとき、被験試料の濃度を段階的に減少させてチロシナーゼ活性阻害率を測定し、この阻害率が50%になる被験試料の濃度IC50(μg/mL)を内挿法により算出した。なお、このIC50の値が小さいほどチロシナーゼ阻害作用が強い。
この結果、表4に示すように、濃度が400μg/mLのエルカンプーレ溶液で36.0%のチロシナーゼ活性阻害率を確認でき、濃度が200μg/mLのエルカンプーレ溶液で43.7%のチロシナーゼ活性阻害率を確認できた。また、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で27.3%のチロシナーゼ活性阻害率を確認でき、濃度が50μg/mLのエルカンプーレ溶液で16.0%のチロシナーゼ活性阻害率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物がチロシナーゼ活性阻害作用を有することを確認できた。
ここで、このチロシナーゼ活性阻害作用によって、しみや、そばかすなどの発生を防止あるいは改善できるので、これらしみやそばかすなどによる皮膚の老化を防止あるいは改善できる。
次に、エルカンプーレ抽出物によるB16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、B16メラノーマ細胞を、10%FBS含有ダルベッコMEM(DMEM)を培地として用いて培養した後、この培養したB16メラノーマ細胞をトリプシン処理にて回収した。そして、この回収したB16メラノーマ細胞を、10%FBSおよび1mmol/Lテオフィリン含有ダルベッコMEMにて8.0×105cells/mLの濃度に希釈した後、10%FBSおよび1mmol/Lテオフィリン含有ダルベッコMEMで調製した同培地を2mL加えた直径(φ)60mmシャーレに0.5mLずつ播種してから、8時間培養した。
まず、B16メラノーマ細胞を、10%FBS含有ダルベッコMEM(DMEM)を培地として用いて培養した後、この培養したB16メラノーマ細胞をトリプシン処理にて回収した。そして、この回収したB16メラノーマ細胞を、10%FBSおよび1mmol/Lテオフィリン含有ダルベッコMEMにて8.0×105cells/mLの濃度に希釈した後、10%FBSおよび1mmol/Lテオフィリン含有ダルベッコMEMで調製した同培地を2mL加えた直径(φ)60mmシャーレに0.5mLずつ播種してから、8時間培養した。
この培養の後、10%FBSおよび1mmol/Lテオフィリン含有ダルベッコMEMで最終濃度の2倍に調製した被験試料を2.5mL添加してから、4日間培養した。さらに、この培養の後、この培養したB16メラノーマ細胞をトリプシン処理にて回収して細胞数を数えた。この後、遠心分離(2500×g,6分,室温)して培地を取り除いてから、10%ジメチルスルホキシド(DMSO)含有1mol/L水酸化ナトリウム(NaOH)溶液2mLを添加して図示しない超音波破砕器にてB16メラノーマ細胞を破壊した。この後、この破壊したB16メラノーマ細胞をろ過し、このろ過にて得られたろ液の波長475nmでの吸光度を測定した。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が400μg/mL、100μg/mLおよび25μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、メラニン産生抑制作用および細胞生存率の計算方法として次の式を用いた。
・メラニン産生抑制率(%)=(A−B)/A×(C/D)×100
・細胞生存率(%)=(C/D)×100
A : 被験試料無添加での波長475nmにおける吸光度
B : 被験試料添加での波長475nmにおける吸光度
C : 被験試料添加での細胞数
D : 被験試料無添加での細胞数
・細胞生存率(%)=(C/D)×100
A : 被験試料無添加での波長475nmにおける吸光度
B : 被験試料添加での波長475nmにおける吸光度
C : 被験試料添加での細胞数
D : 被験試料無添加での細胞数
この結果、表5に示すように、濃度が400μg/mLのエルカンプーレ溶液でB16メラノーマ細胞の毒性を確認できた。また、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液では、24.3%のメラニン産生抑制率、および75.7%のB16メラノーマ細胞生存率を確認できた。さらに、濃度が25μg/mLのエルカンプーレ溶液では、16.3%のメラニン産生抑制率、および110.9%のB16メラノーマ細胞生存率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物がメラニン産生抑制作用を有することを確認できた。
次に、エルカンプーレ抽出物によるMMP−1活性阻害作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、このMMP−1活性阻害作用試験は、いわゆるWunsch and Heidrich 法の一部を改変したものである。
まず、このMMP−1活性阻害作用試験は、いわゆるWunsch and Heidrich 法の一部を改変したものである。
すなわち、このMMP−1活性阻害作用試験では、蓋付き試験管にて、20mmol/mL塩化カルシウム(CaCl2)含有0.1mol/Lトリス塩酸緩衝液(pH7.1)に溶解した被試験料50μLと、MMP−1溶液50μLと、Pz-peptide溶液400μLとを混合し、37℃で30分間反応させた後、25mmol/Lクエン酸溶液1mLを加え反応を停止させた。ここで、MMP−1溶液として、COLLAGENASE Type IV from Clostridium histolyticum (Sigma社製)を用いた。また、Pz-peptide溶液として、Pz-Pro-Leu-Gly-Pro-D-Arg-OH (BACHEM Feinchemikalien AG社製)を用いた。
この後、反応液中に、酢酸エチル5mLを加えてから激しく振とうさせた後に、遠心分離(1600×g,10分)してから、酢酸エチル層の波長320nmでの吸光度を測定した。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の濃度が400μg/mLおよび100μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、MMP−1活性阻害作用の計算方法として次の式を用いた。
・MMP−1活性阻害率(%)={1−(C−D)/(A−B)}×100
A : 被験試料無添加および酵素添加での波長320nmにおける吸光度
B : 被験試料無添加および酵素無添加での波長320nmにおける吸光度
C : 被験試料添加および酵素添加での波長320nmにおける吸光度
D : 被験試料添加および酵素無添加での320nmにおける吸光度
A : 被験試料無添加および酵素添加での波長320nmにおける吸光度
B : 被験試料無添加および酵素無添加での波長320nmにおける吸光度
C : 被験試料添加および酵素添加での波長320nmにおける吸光度
D : 被験試料添加および酵素無添加での320nmにおける吸光度
この結果、表6に示すように、濃度が400μg/mLのエルカンプーレ溶液で71.5%のMMP−1活性阻害率を確認でき、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で20.2%のMMP−1活性阻害率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物がMMP−1活性阻害作用を有することを確認できた。
ここで、このMMP−1活性阻害作用によって、このMMP−1が関与する疾患、例えば動脈硬化症、関節炎(例えば、慢性関節リウマチあるいは変形性関節症など)、歯周疾患、異所性脈管形成、腫瘍性浸潤、腫瘍性転移、組織の腫瘍形成(例えば、角膜腫瘍、胃潰瘍あるいは表皮潰瘍など)、骨疾患(例えば、骨粗鬆症、人工関節置換術後の弛みなどの骨吸収性疾患)、血管再閉塞、血管再狭窄、HIV感染、糖尿病合併症などの治療剤あるいは予防剤などとして有用である。
次に、エルカンプーレ抽出物によるエストロゲン様作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell.Dev.Biol.28A,595〜602,1992)に準拠して、エストロゲン様作用を試験した。
まず、エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell.Dev.Biol.28A,595〜602,1992)に準拠して、エストロゲン様作用を試験した。
そして、ヒト乳癌由来細胞(MCF―7)を、10%FBSと1%N−エチルアセトアミド(NEAA)と1mmol/Lピルビン酸ナトリウムとのそれぞれを含有するMEMを培地として培養させた後、この培養したヒト乳癌由来細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したヒト乳癌由来細胞を、活性炭処理した10%FBSと、1%NEAAと、1mmol/Lピルビン酸ナトリウムとのそれぞれを含有するフェノールレッド不含MEM(T−MEM)を用いて3.0×104cells/mLの濃度に希釈してから、48穴プレートに1穴当たり450μLずつ播種し、これら播種したヒト乳癌由来細胞を安定させるために培養した。
そして、この培養の6時間後(0日目)に、T−MEMで最終濃度の10倍に調製した被験試料を各穴に100μL添加して培養を継続させた。さらに、この培養の3日後に培地を抜き、T−MEMで最終濃度に調製した被験試料を各穴に1mLずつ添加して培養を継続させた。そして、エストロゲン様作用としては、MTTアッセイ(assay)法を用いて測定した。
さらに、この培養の終了後に、培養したヒト乳癌由来細胞から培地を抜き、1%NEAAおよび1mmol/Lピルビン酸ナトリウムを含有するMEMに最終濃度0.4mg/mLで溶解させたMTTを各穴に200μLずつ添加した。そして、ヒト乳癌由来細胞を2時間培養した後に、このヒト乳癌由来細胞内に生成されたブルーホルマザンを2−プロパノール200μLで抽出した。この後、この抽出したブルーホルマザンの波長570nmでの吸光度を測定した。同時に、付着細胞の影響を補正するため、濁度として波長650nmでの吸光度を測定し、これら波長570nmでの吸光度と波長650nmでの吸光度との差をブルーホルマザンの生成量とした。このとき、ポジティブコントロールとして、10−9mol/Lエストラジオールを用いた。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が50μg/mL、12.5μg/mLおよび3.125μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、エストロゲン様作用の計算方法として次の式を用いた。
・エストロゲン様作用率(%)=A/B×100
A : 被験試料添加時の吸光度
B : 被験試料無添加時の吸光度
A : 被験試料添加時の吸光度
B : 被験試料無添加時の吸光度
この結果、表7に示すように、濃度が50μg/mLのエルカンプーレ溶液で264.1%±6.3%のエストロゲン様作用率を確認でき、濃度が12.5μg/mLのエルカンプーレ溶液で212.3%±5.7%のエストロゲン様作用率を確認できた。さらに、濃度が3.125μg/mLのエルカンプーレ溶液では、141.4%±4.8%のエストロゲン様作用率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物には、非常に強いエストロゲン様作用を有することを確認できた。
次に、エルカンプーレ抽出物によるコラーゲン産生促進作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、ヒト正常線維芽細胞(Detroit 551)を、10%FBSと1%NEAAと1mmol/Lピルビン酸ナトリウムとのそれぞれを含有するMEMを培地として培養させた後、この培養したヒト正常線維芽細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したヒト正常線維芽細胞を、10%FBSと1%NEAAと1mmol/Lピルビン酸ナトリウムとのそれぞれを含有するMEMにて2×105cells/mLの濃度に希釈させた後に、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種して一晩培養させた。
まず、ヒト正常線維芽細胞(Detroit 551)を、10%FBSと1%NEAAと1mmol/Lピルビン酸ナトリウムとのそれぞれを含有するMEMを培地として培養させた後、この培養したヒト正常線維芽細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したヒト正常線維芽細胞を、10%FBSと1%NEAAと1mmol/Lピルビン酸ナトリウムとのそれぞれを含有するMEMにて2×105cells/mLの濃度に希釈させた後に、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種して一晩培養させた。
そして、この培養の終了後に、培養したヒト正常線維芽細胞から培地を抜き、0.5%FBSを含有するMEMに溶解させた被験試料を各穴に150μLずつ添加して、3日間培養させた。さらに、この培養の終了後に、各穴の培地中のコラーゲン量をELISA(酵素免疫測定法:Enzyme-Linked Immuno-Sorbent Assay)法にて測定した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が100μg/mLおよび25μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、コラーゲン産生促進作用の計算方法として次の式を用いた。
・コラーゲン産生促進率(%)=A/B×100
A : 被験試料添加時のコラーゲン量
B : 被験試料無添加時のコラーゲン量
A : 被験試料添加時のコラーゲン量
B : 被験試料無添加時のコラーゲン量
この結果、表8に示すように、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で154.3±12.7%のコラーゲン産生促進率を確認でき、濃度が25μg/mLのエルカンプーレ溶液で122.8±8.6%のコラーゲン産生促進率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物には、やや強いコラーゲン産生促進作用を有することを確認できた。
ここで、このコラーゲン産生促進作用によって、体内でのコラーゲンの合成が促進されることから、皮膚の保湿性や弾力性の低下を予防あるいは改善でき、皮膚の張りや、艶やの損失、肌荒れ、しわなどの老化症状を予防あるいは改善できる。
すなわち、皮膚の表皮および真皮は、表皮細胞、線維芽細胞およびこれら細胞の外にあって皮膚構造を支持するコラーゲン、ヒアルロン酸などの細胞外マトリクスにて構成されている。そして、若い皮膚では、皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことによって、水分保持、柔軟性、弾力性などが確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
このことから、コラーゲン産生促進作用によって、皮膚や肌の水分保持、柔軟性、弾力性などが確保され、肌を外見的に張りや艶があるみずみずしい状態に維持あるいは近づけることが可能となるので、皮膚の老化に伴う変化、すなわちしわの形成、くすみ、きめの消失、弾力性の低下などを予防あるいは改善できる。
次に、エルカンプーレ抽出物による皮膚線維芽細胞増殖作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、ヒト皮膚線維芽細胞(NBIRGB)を、10v/v%FBSを含有するα−MEM(GIBCO BLR社製)を培地として培養させた後、この培養したヒト皮膚線維芽細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したヒト皮膚線維芽細胞を、5%FBSを含有するα−MEMにて7.0×104cells/mLの濃度に希釈させた後に、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種して一晩培養させた。
まず、ヒト皮膚線維芽細胞(NBIRGB)を、10v/v%FBSを含有するα−MEM(GIBCO BLR社製)を培地として培養させた後、この培養したヒト皮膚線維芽細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したヒト皮膚線維芽細胞を、5%FBSを含有するα−MEMにて7.0×104cells/mLの濃度に希釈させた後に、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種して一晩培養させた。
そして、この培養の終了後に、5v/v%FBSを含有するα−MEMで溶解させた被験試料を各穴に100μLずつ添加して、3日間培養させた。このとき、皮膚線維芽細胞増殖作用は、MTT法(J.Immunol.Method, 93, 157, 1986)に準拠して測定した。すなわち、この培養の終了後に、各穴から100μLずつ培地を抜き、最終濃度5mg/mLでPBS(−)に溶解させたMTT試薬(3-(4,5-dimethy-2-thiazolyl)-2,5-diphenyl-2Htetrazolium bromide,5mg/mL PBS(−)溶液)を各穴に20μLずつ添加した。この後、この皮膚線維芽細胞を4.5時間培養させた後に、10質量%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を溶解させた0.01mol/L塩酸(HCl)溶液を各穴に100μLずつ添加し、一晩培養させた。
さらに、この培養の終了後に、マイクロプレートリーダを用いて波長570nmでの吸光度を測定した。同時に、濁度として波長650nmでの吸光度を測定し、これら波長570nmでの吸光度と波長650nmでの吸光度との差をブルーホルマザンの生成量とした。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成し、このコントロール溶液の吸光度を測定して補正した。
また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が400μg/mL、200μg/mLおよび100μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、皮膚線維芽細胞増殖作用の計算方法として次の式を用いた。
・皮膚線維芽細胞増殖率(%)=(St−Sb)/(Ct−Cb)×100
St : 被験試料を添加した細胞での吸光度
Sb : 被験試料を添加した空試験の吸光度
Ct : 被験試料を添加しない細胞での吸光度
Cb : 被験試料を添加しない空試験の吸光度
St : 被験試料を添加した細胞での吸光度
Sb : 被験試料を添加した空試験の吸光度
Ct : 被験試料を添加しない細胞での吸光度
Cb : 被験試料を添加しない空試験の吸光度
この結果、表9に示すように、濃度が400μg/mLのエルカンプーレ溶液で120.3%±0.9%の皮膚線維芽細胞増殖率を確認でき、濃度が200μg/mLのエルカンプーレ溶液で112.5%±1.3%の皮膚線維芽細胞増殖率を確認できた。さらに、濃度が100μg/mLのエルカンプーレ溶液で109.4%±0.8%の皮膚線維芽細胞増殖率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物には、皮膚線維芽細胞増殖作用を有することを確認できた。
次に、エルカンプーレ抽出物によるテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、蓋付きV底試験管に、プロピレングリコールで調製した4.2mg/mLテストステロン(東京化成株式会社製)20μLと、1mg/mL NADPHを含有した5mmol/mLトリス塩酸(Tris−HCl)緩衝液(pH7.13)825μLとを入れて混合した。この後、この混合液に、50v/v%エタノールまたは精製水で調製した被験資料80μLと、S−9(ラット肝臓ホモジネート:オリエンタル酵母株式会社製)75μLとそれぞれを加えてから再度混合した後に、37℃で30分間反応させる。次いで、この反応後に、混合液に塩化メチレン(CH2Cl2)1mLを加えて反応を停止させた。
まず、蓋付きV底試験管に、プロピレングリコールで調製した4.2mg/mLテストステロン(東京化成株式会社製)20μLと、1mg/mL NADPHを含有した5mmol/mLトリス塩酸(Tris−HCl)緩衝液(pH7.13)825μLとを入れて混合した。この後、この混合液に、50v/v%エタノールまたは精製水で調製した被験資料80μLと、S−9(ラット肝臓ホモジネート:オリエンタル酵母株式会社製)75μLとそれぞれを加えてから再度混合した後に、37℃で30分間反応させる。次いで、この反応後に、混合液に塩化メチレン(CH2Cl2)1mLを加えて反応を停止させた。
そして、この反応を停止させた混合液を、遠心分離(1600×g,10分)してから、塩化メチレン層をガスクロマトグラフィ分析した。このとき、このガスクロマトグラフィ分析は、使用機器としてShimadzu GC−7A(島津製作所製)を用い、カラムとしてDB−1701(φ:0.53mm×30m,膜厚:1.0μm)(J&W Scientific社製)を用い、カラムの温度を240℃とし、注入温度を300℃とし、検出器としてFID(島津製作所製)を用い、キャリアガスとして窒素ガスを用いた。このとき、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成した。
ここで、3α−アンドロスタンジオールと、ジヒドロテストステロン(DHT)と、テストステロンとのそれぞれの標準品の塩化メチレン溶液を同様にガスクロマトグラフィ分析し、これら3α−アンドロスタンジオール、ジヒドロテストステロンおよびテストステロンの精秤量とピーク面積とから、このピーク面積当たりの化合物量をあらかじめ算出しておき、S−9による反応後の3α−アンドロスタンジオール、ジヒドロテストステロンおよびテストステロンそれぞれのピーク面積当たりの濃度を求めた。このとき、このピーク面積当たりの濃度は、濃度(%)=(被験試料のピーク面積)×(標準品濃度)/(標準品のピーク面積)の式で求めた。この後、被験試料の変化率を求めた。
このとき、この被験試料の変化率として次の式を用いた。
・変化率(%)=(A+B)/(A+B+C)の式で求めた。
A : 3α−アンドロスタンジオールの濃度
B : ジヒドロテストステロン(DHT)の濃度
C : テストステロンの濃度
B : ジヒドロテストステロン(DHT)の濃度
C : テストステロンの濃度
さらに、この変化率に基づいて、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用を測定した。このとき、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が3000μg/mLおよび1000μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
そして、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用の計算方法として次の式を用いた。
・テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害率(%)=(1−E/D)×100
D : 空試験での変換率
E : 被験試料添加での変換率
D : 空試験での変換率
E : 被験試料添加での変換率
この結果、表10に示すように、濃度が3000μg/mLのエルカンプーレ溶液で92.3%のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害率を確認でき、濃度が1000μg/mLのエルカンプーレ溶液で16.7%のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物には、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用を有することを確認できた。さらに、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用の強さが、エルカンプーレ抽出物の濃度に依存して変化していることから、このエルカンプーレ溶液中のエルカンプーレ抽出物量の濃度を調製することにより、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用の強さを調節できることが分かった。
ここで、このテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用によって、標的臓器の細胞内でのテストステロン5α−リダクターゼの5α−ジヒドロテストステロン(5α−DHT)への還元が防止されるので、この5α−ジヒドロテストステロンによるアンドロゲンとしての作用の発現を防止できる。言い換えると、テストステロンを活性型5α−DHTに還元するテストステロン5α−レダクターゼの作用を阻害することにより活性な5α−DHTが生じるのを抑制できるとともに、このテストステロンから生じた5α−DHTが受容体と結合するのを阻害することによりアンドロゲン活性を発現させないようにできる。
したがって、このアンドロゲンの作用による男性ホルモン依存型の疾患である男性型禿頭、多毛症、脂漏症、座瘡、前立腺肥大症、前立腺腫瘍あるいは男児性早熟などの様々な症状を予防あるいは改善できる。
次に、エルカンプーレ抽出物によるアンドロゲン受容体拮抗作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、マウス自然発生乳癌(シオノギ癌;SC115)よりクローニングされたアンドロゲン依存症マウス乳癌細胞(SC−3細胞)を、2%DCC(Dextran coated charcoal)−FBSと、10−8mol/Lテストステロンを含有したMEM(MEM/2)とを培地として用いて培養させた後、この培養したSC−3細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したSC−3細胞を、2%DCC−FBSを含有したMEM(MEM/2にて1.0×105cells/mLの濃度に希釈させた後に、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種して一晩培養させた。
まず、マウス自然発生乳癌(シオノギ癌;SC115)よりクローニングされたアンドロゲン依存症マウス乳癌細胞(SC−3細胞)を、2%DCC(Dextran coated charcoal)−FBSと、10−8mol/Lテストステロンを含有したMEM(MEM/2)とを培地として用いて培養させた後、この培養したSC−3細胞をトリプシン処理にて回収した。次いで、この回収したSC−3細胞を、2%DCC−FBSを含有したMEM(MEM/2にて1.0×105cells/mLの濃度に希釈させた後に、96穴マイクロプレートに1穴当たり100μLずつ播種して一晩培養させた。
そして、この培養の終了後に培地を抜き、被験資料を溶解した10−9mol/L DHTを含む0.5%BSAを含有したHam F12+MEM(HMB)100μLに培地を交換して、48時間培養させた。
さらに、この培養の終了後に、最終濃度が0.4mg/mLで2%DCC−FBSを含有したMEM/2に溶解させたMTTを各穴に100μLずつ添加してから、2時間培養させた。この培養の終了後に、SC−3細胞内に生成したブルーホルマザンを、2−プロパノール200μLで抽出させた。この後、この抽出したブルーホルマザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザンの吸収極大点である波長570nmでの吸光度を測定した。同時に、付着細胞の影響を補正するために、濁度として波長650nmでの吸光度を測定し、これら波長570nmでの吸光度と波長650nmでの吸光度との差をブルーホルマザンの生成量とした。
このとき、被験試料を添加しない空試験として、HMBのみで培養したSC−3細胞を、陽性対照として10−9mol/L DHTのみを含有したHMBで培養したSC−3細胞として用い、同様の方法で試験して補正した。また、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が50μg/mLおよび12.5μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
さらに、アンドロゲン受容体拮抗作用の計算方法として次の式を用いた。なお、この式での吸光度は、補正済みの吸光度である。
・アンドロゲン受容体拮抗率(%)={1−(C−D)/(A−B)}×100
A : DHT添加および被験試料無添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
B : DHT無添加および被験試料無添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
C : DHT添加および被験試料添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
D : DHT無添加および被験試料添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
A : DHT添加および被験試料無添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
B : DHT無添加および被験試料無添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
C : DHT添加および被験試料添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
D : DHT無添加および被験試料添加での570nmおよび650nmにおける吸光度
この結果、表11に示すように、濃度が50μg/mLのエルカンプーレ溶液で52.6%のアンドロゲン受容体拮抗率を確認でき、濃度が12.5μg/mLのエルカンプーレ溶液で26.3%のアンドロゲン受容体拮抗率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物は、アンドロゲン受容体拮抗作用を有することを確認できた。
ここで、このアンドロゲン受容体拮抗作用によって、テストステロンの活性発現を阻害できることから、このテストステロンが標的臓器の細胞内に入ってテストステロン5α−レダクターゼにより5α−ジヒドロテストステロン(5α−DHT)に還元されて受容体と結合し、アンドロゲンとしての作用を発現することを防止できる。すなわち、テストステロンを活性型5α−ジヒドロテストステロン(活性型5α−DHT)に還元するテストステロン5α−レダクターゼの作用を阻害できる。
したがって、テストステロン5α−レダクターゼの活性過多や分泌過多に起因しアンドロゲンの作用による男性ホルモン依存型の疾患である各種疾患、例えば男性型禿頭、多毛症、脂漏症、座瘡、前立腺肥大症、前立腺腫瘍、男児性早熟などの予防および治療に有用である。また、これらの用途以外にも、テストステロン5α−レダクターゼの作用を阻害することに意義あるすべての用途に用いることが可能である。
次に、エルカンプーレ抽出物によるサイクリックAMP(cAMP)−ホスホジエステラーゼ活性阻害作用試験について説明する。
<試験方法>
まず、5mmol/L塩化マグネシウム(MgCl2)を含有した50mmol/Lトリス塩酸(Tris−HCl)緩衝液(pH7.5)0.2mLに、2.5mg/mLウシ血清アルブミン溶液0.1mLと、0.1mg/mLcAMPホスホジエステラーゼ溶液0.1mLと、被験試料溶液0.05μLとのそれぞれを加えてから、37℃で5分間予備反応させた。この後、この予備反応液に、0.5mg/mL cAMP溶液0.05mLと加えてから、37℃で30分間反応させた。
まず、5mmol/L塩化マグネシウム(MgCl2)を含有した50mmol/Lトリス塩酸(Tris−HCl)緩衝液(pH7.5)0.2mLに、2.5mg/mLウシ血清アルブミン溶液0.1mLと、0.1mg/mLcAMPホスホジエステラーゼ溶液0.1mLと、被験試料溶液0.05μLとのそれぞれを加えてから、37℃で5分間予備反応させた。この後、この予備反応液に、0.5mg/mL cAMP溶液0.05mLと加えてから、37℃で30分間反応させた。
この後、この反応液を3分間沸騰水浴上で煮沸して、この反応液中の反応を停止させてから、遠心分離(2260×g,10分,4℃)して、反応液の上清を被験試料反応液とし、この被験試料反応液を高速液体クロマトグラフィ(High Performance Liquid Chromatography:HPLC)分析した。このとき、このHPLC分析は、カラムとしてWakosil C18−ODS 5μm(和光純薬株式会社製)を用い、移動相(Mobile phase)として25mmolリン酸二水素カリウム( KH2PO4)を含有した1mmol/Lテトラブチルアンモニウムパークレート(TBAP)を用い、流量(Flow rate)を1.0mL/minとし、検出量(Detector)を260nmとし、検出強度(atten)を32以上64以下とした。
さらに、上記方法と同様の方法で、被験試料を添加しない空試験を同時にしてコントロール溶液を作成した。ここで、被験試料溶液としては、エルカンプーレ抽出物の最終濃度が200μg/mLおよび50μg/mLそれぞれのエルカンプーレ溶液を用いた。
そして、cAMPのピーク面積から、ホスホジエステラーゼ活性阻害作用を算出した。
ここで、このホスホジエステラーゼ活性阻害作用の計算方法としては次の式を用いた。
・ホスホジエステラーゼ活性阻害率(%)=(1−A/B)×100
A : 被験試料添加でのcAMPのピーク面積
B : コントロールでのcAMPのピーク面積
A : 被験試料添加でのcAMPのピーク面積
B : コントロールでのcAMPのピーク面積
このとき、被験試料およびテオフィリンの濃度を段階的に減少させてホスホジエステラーゼ活性阻害率を測定し、この阻害率が50%になる被験試料およびテオフィリンの濃度IC50(μg/mL)を内挿法により算出した。なお、このIC50の値が小さきほどホスホジエステラーゼ活性阻害作用が強い。
この結果、表12に示すように、濃度が200μg/mLのエルカンプーレ溶液で82.5%のcAMPホスホジエステラーゼ活性阻害率を確認でき、濃度が50μg/mLのエルカンプーレ溶液で59.9%のcAMPホスホジエステラーゼ活性阻害率を確認できた。さらに、濃度が200μg/mLのテオフィリン(陽性対照)では、53.4%のcAMPホスホジエステラーゼ活性阻害率を確認でき、濃度が50μg/mLのテオフィリン(陽性対照)では、39.2%のcAMPホスホジエステラーゼ活性阻害率を確認できた。したがって、このエルカンプーレ溶液中に含まれているエルカンプーレ抽出物は、陽性対照として用いたテオフィリンより強いcAMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用を有することを確認できた。
ここで、cAMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用によって、脂肪の代謝促進に関与しているcAMPを分解する酵素できるcAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制できることから、細胞内のcAMPの濃度を上昇させて脂質代謝を活発にできるので、肥満を解消あるいは予防できる。
<まとめ>
以上の結果、上記実施例1ないし実施例12に示すように、エルカンプーレ抽出物には、エストロゲン様作用、コラーゲン産生促進作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用などの強い作用があるとともに、MMP−1活性阻害作用、皮膚線維芽細胞増殖作用、テストステロン5αリダクターゼ活性阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、SOD様作用、チロシナーゼ活性阻害作用およびB16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用が認められたことから、抗老化や抗炎症、肥満防止、育毛、美白などに有用だと考えられる。
以上の結果、上記実施例1ないし実施例12に示すように、エルカンプーレ抽出物には、エストロゲン様作用、コラーゲン産生促進作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用などの強い作用があるとともに、MMP−1活性阻害作用、皮膚線維芽細胞増殖作用、テストステロン5αリダクターゼ活性阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、SOD様作用、チロシナーゼ活性阻害作用およびB16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用が認められたことから、抗老化や抗炎症、肥満防止、育毛、美白などに有用だと考えられる。
Claims (12)
- エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、脂肪分解促進作用を有する
ことを特徴とした脂肪分解促進作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、サイクリックアデノシンモノフォスフェイト(cAMP)−ホスホジエステラーゼ(PDE)活性阻害作用を有する
ことを特徴としたcAMP−PDE活性阻害作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有する
ことを特徴としたヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、マトリクスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)活性阻害作用を有する
ことを特徴としたMMP−1活性阻害作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、コラーゲン産生促進作用を有する
ことを特徴としたコラーゲン産生促進作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、皮膚線維芽細胞増殖作用を有する
ことを特徴とした皮膚線維芽細胞増殖作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、エストロゲン様作用を有する
ことを特徴としたエストロゲン様作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用を有する
ことを特徴としたテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、抗老化作用を有する
ことを特徴とした抗老化作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、育毛作用を有する
ことを特徴とした育毛作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、美白作用を有する
ことを特徴とした美白作用組成物。 - エルカンプーレおよびエルカンプーレの抽出物の少なくともいずれかを含有し、抗炎症作用を有する
ことを特徴とした抗炎症作用組成物。
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