JP2007203128A - スポイド式ポンプディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、極力スポイドの容量を大きくでき、且つ組み付けも容易なスポイド式ポンプディスペンサを提供すること。
【解決手段】 ポンプ空間S2が形成され且つ弾性復元性を有するスポイド3と、該スポイド3のポンプ空間S2への液体の流れを制御するための第一逆止弁3bと、前記スポイド3のポンプ空間S2からノズルへの液体の流れを制御するための第二逆止弁8と、を有し、前記スポイド3を弾性変形させて前記液体を吐出又は噴出するスポイド式ポンプディスペンサ1であって、前記スポイド3には前記第一逆止弁3bが弾発力を有するバネ足部3cを介して一体成形されているスポイド式ポンプディスペンサ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ空間が形成され且つ弾性復元性を有するスポイドを変形させて液体を吐出又は噴出するスポイド式ポンプディスペンサに関する。
より詳しくは、スポイドの容量を大きくでき且つ組み付けが容易なスポイド式ポンプディスペンサに関する。
従来、ポンプ空間が形成され且つ弾性復元性を有するスポイドを変形させて液体を吐出又は噴出するスポイド式ポンプディスペンサが知られている。
また、本発明者は既にスポイドを用いる効果的なスポイド式ポンプディスペンサについての出願を行なっている(例えば、特許文献1参照)。
従来のスポイド式ポンプディスペンサは、図14に示すように、スポイド100の下端とシリンダ部材101の弁座部101aとにより、スリット入りシャットル状の第一逆止弁102の上下移動範囲が制限されている。
図14に示すポンプディスペンサでは、トリガー103を引いていない通常の状態において、スポイド100の下端が第一逆止弁102を弁座部101aに押圧している。
そして、トリガー103を引いた後、スポイド100の復元変形によりトリガー103が元の位置に戻る際、スポイド100のポンプ空間の拡大によりポンプ空間が負圧化され、第一逆止弁102は自らが有する弾発力に抗して上昇し容器内の液体が吸引されスポイド100内に流入する。
因みに第一逆止弁102の上部には縦スリット102Aが壁面に形成されておりこの部分が弾性変形することで弾発力を発揮する。
特願2005−380490号
しかしながら、従来のスポイド式ポンプディスペンサでは、スポイド100の下端が第一逆止弁102に接するようにしてそのバネ力を受け止めているため、スポイド100の下端が、第一逆止弁102と同径程度の細い筒状体となっていた。
第一逆止弁102に弾性変形するための縦スリット等を設ける必要上、この第一逆止弁102の丈が長くなりポンプディスペンサの大きさを一定とした場合、スポイドの大きさに制限が生じることとなる。
極力スポイドの容量を大きくしたい場合、この点が問題であった。
更に、スポイド100及び第一逆止弁102を個々にシリンダ部材101に組み込む必要があるために、組み付けに工数がかかる欠点があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものである。
すなわち、本発明は、極力スポイドの容量を大きくでき、且つ組み付けも容易なスポイド式ポンプディスペンサを提供することを目的とする。
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、スポイドと第一逆止弁とを一体成形することにより、上記の二つの問題点を一挙に解決することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、(1)、ポンプ空間が形成され且つ弾性復元性を有するスポイドと、該スポイドのポンプ空間への液体の流れを制御するための第一逆止弁と、前記スポイドのポンプ空間からノズルへの液体の流れを制御するための第二逆止弁と、を有し、前記スポイドを弾性変形させて前記液体を吐出又は噴出するスポイド式ポンプディスペンサであって、前記スポイドには前記第一逆止弁が弾発力を有するバネ足部を介して一体成形されているスポイド式ポンプディスペンサに存する。
また、本発明は、(2)、前記バネ足部は、垂直方向において湾曲した線状に形成されている上記(1)に記載のスポイド式ポンプディスペンサに存する。
また、本発明は、(3)、前記バネ足部は、前記スポイドの中心軸周りに90度間隔で4箇所に設けられている上記(1)に記載のスポイド式ポンプディスペンサに存する。
また、本発明は、(4)、前記バネ足部は、水平方向において湾曲した線状に形成されている上記(1)に記載のスポイド式ポンプディスペンサに存する。
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記発明を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明によれば、スポイドと第一逆止弁とがバネ足部を介して共に一体成形されているので、従来のように、スポイドの下端で第一逆止弁の上昇を阻止する構造を採用する必要がなく、弾性復元変形しないスポイドの下端側に第一逆止弁が並列状に内蔵されて囲繞されるようになるので、結果的にスポイドの大きさ(長さ等)を大きくすることができる。
また、部品の組付け時に、従来のように小部品の逆止弁を別体としてシリンダ部材に挿入する必要がなく、組付け作業の工数が少なくなりその手間を軽減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のスポイド式ポンプディスペンサの一実施形態を示している。
本発明において、スポイドとは、ポンプ機能を有し液体を吸い上げる機能を有する容器体をいう。
この実施形態のスポイド式ポンプディスペンサ1は、液体を噴射させるためにノズル4の下方に配置されたトリガー2を引くトリガー式のポンプディスペンサである。
容器に収容される液体としては、例えば、化粧水、香水、調味料、頭髪調整剤、塗料、潤滑剤、洗浄液、殺虫剤等が挙げられる。
トリガー2の裏面には凹部2bが形成されており、この凹部2aにはシリンダー部5bから突設されているトリガーストッパーSが係合している。
この構造では、トリガーストッパーSによる回動防止状態を解除する際、トリガー2を前方に戻して一旦浮き上がらせなくてはならないので、不用意にトリガーストッパーSが解除される危険性が少ない。
ポンプディスペンサ1は、容器に収容された液体を導入流路S1を介して吸い上げ且つ吐出流路S3を介して外部に噴出するためのスポイド3を備えている。
このスポイド3は、ポンプ空間を形成するポンプ部3aを備え且つ弾性復元性を有している。
そして、指等を使ってトリガー2を引くと、スポイド3は、ポンプ空間S2を縮小する方向に弾性変形させられ、スポイド内部のポンプ空間S2に正圧が発生する。
その後、指を離してトリガー2への押圧を解消すると、弾性復元性を有するスポイド3は復元変形し、ポンプ空間S2を拡大し、該ポンプ空間S2に負圧を発生させる。
ここで、「正圧」とは、大気圧より高い圧力を言い、「負圧」とは、大気圧より低い圧力を言う。
スポイド3には繰返し変形に対する耐久性が要求されるため、スポイド3の材質には、例えば、合成ゴム(SBR、BR、CR、IIR、EPM、NBR等)やエラストマー(EVA、TPS、TPO、TPEE、TPEA、TPE等)が適用される。
合成ゴムやエラストマーは、各種の添加物を混入して改質処理することができ、適宜、所望の性質を有するスポイドを得ることができる。
また、スポイド3には、試験管状の第一逆止弁3bが、垂直方向に湾曲した線状のバネ足部3cを介して一体成形されている。
この第一逆止弁3bは、導入流路S1とポンプ空間S2との境に配置され、通常は着座状態にある。
また、第一逆止弁3bは、ポンプ空間S2の圧力変化の影響を受けて開弁状態又は閉弁状態になり、ポンプ空間S2の圧力変化の影響を容器内の液体に付与せしめたり、その影響を遮断する。
例えば、ポンプ空間S2が負圧状態になった場合、第一逆止弁3bは開弁状態になり、容器内の液体はその影響を受けて吸い上げられる。
このように第一逆止弁3bは、容器内からポンプ空間S2への液体の流れを制御する役割を果たす。
また、バネ足部3cは、その有する弾発力により、第一逆止弁3bをシリンダ部材5に押圧させながら着座させる役割を果たしている。
また、スポイド3は、シリンダ部材5に内挿されて組み込まれている。
具体的には、シリンダ部材5の長手方向中央付近の中央筒部5aにスポイド3の下端が内嵌された状態である。
シリンダ部材5は、容器口部に取り付けられたキャップ6に係合させられている。
すなわち、キャップ6の上面側内壁に形成された突起とシリンダ部材5の下端側に形成されたフランジ部とが係合されている。
シリンダ部材5の上半分には、ポンプ部3aに形成された鍔部3dが摺動自在となっているシリンダ部5bが形成されている。
なお、シリンダ部5bは、トリガー側の上端側が切り欠かれているが、これはトリガー2を十分に引いてもトリガー2とシリンダ部5bとが接触しないようにするためである。
シリンダ部5bの上端側には、カバー部材9に内包される湾曲プレート状の拡張部5b1が形成され、この拡張部5b1にトリガー2を回動自在に支持する回動軸Kを形成する円柱状突起部が形成されている。
また、シリンダ部材5の中央筒部5aの下端側には細チューブ状のチューブ部5cが形成されており、このチューブ部5cに導入流路S1が形成されている。
スポイド3の上端部はポンプキャップ7のクリップ状のフランジ部に嵌合されている。
また、スポイド3の上端部は、前記フランジ部への挿入性や液密性の観点から輪環状の溝が形成され二股状にされている。
股間を狭める方向に二股部を変形させることでフランジ部へ挿入し易くなり、また、嵌合面を押圧し易くなるから液密性が向上するのである。
ポンプキャップ7は、ポンプディスペンサ1の中央に位置し流路を形成する塔部7aを有している。
この塔部7aの上端面は、回動軸Kを中心に回動するトリガー2の基端側に形成された小突起2aと接触している。
この小突起2aは、トリガー2を引くと下方へ移動しポンプキャップ7を下方へ押し込む。
ポンプキャップ7の塔部7aの上端側側面には、水平方向に沿って延出した水平流路部7bが形成されている。
この水平流路部7b内には、第二逆止弁(ここでは、いわゆるSバルブ)8が挿入されており、この第二逆止弁8は、小片状のバルブ部8aと、蛇腹状のバネ部8bとを備えている。
バルブ部8aは、通常、水平流路部7bの弁座部7b1に当接しており、ポンプ空間S2からノズル4へ向けて液体が流れない。
しかしながら、スポイド3が押圧されてポンプ空間S2が縮小する方向にスポイド3が変形し、ポンプ空間S2内部の液体が加圧されると、液体が塔部7a内を上昇し、そして、バルブ部8aに液圧が加わると、バルブ部8aはバネ部8bによる弾発力(付勢力)に抗してノズル側へ押し込まれ、開状態となり、液体が吐出流路S3に流入する。
なお、仮に、吐出流路S3内の液体が逆流しようとすると、バルブ部8aはバネ部8bによる弾発力に加えて液体による押圧により、瞬時に閉弁状態になるため、ポンプ空間S2側に液体が逆流することがない。
一方、第二逆止弁8には、バネ部8bを介してバルブ部8aと反対側に、スピンナー部8cが形成されている。
また、スピンナー部8cは、バネ部8bによる弾発力によりノズル4の噴出口に当接している。
スピンナー部8cには、不図示の流路が形成され、吐出流路S3内の液体をノズル4の噴出口に導く役割を果たしている。
次に、本発明の特徴部分であるスポイド3について図1を参照しながら図2及び図3を用いて詳細に説明する。
図2は、図1のスポイドを拡大して示す縦断面図であり、図3は、図2のIII −III 線に沿う断面を示している。
図に示すように、スポイド3の下端側には、4本の湾曲した線状のバネ足部3cを介して第一逆止弁3bが、スポイド3と一体成形されている。
バネ足部3cは、4本が放射状に外方へ拡がって垂直方向で見てU字状に形成されている。
この形状によれば、バネ足部3cの一部に局所的に大きな負荷がかかるのを防止することができ、繰返しの負荷による材料の損傷を抑止でき、それ故スポイド3の長寿命化を図ることができる。
また、バネ足部3cによって弾発力を発生する構造であるためにバルブ部3bがスポイド3に並列状に内蔵されるようになってバルブ部3bの上端の位置をスポイド3の下端の位置より上方に位置させることができる。
そのため従来のように、スポイドの下端が第一逆止弁と同径になってバネ力を受け止める構造ではないため、スポイド3の容量を大きくとれる。
更に、バネ足部3cはスポイド3の中心軸周りに90度間隔で4箇所に設けられているので、第一逆止弁3bが液体に押されて上昇したり、液体が上昇しなくなり元の位置に戻るために下降する際にも、第一逆止弁3bは垂直方向に沿った安定した動きをする。
また、バネ足部3cが線状であるので、液体が第一逆止弁3bの周囲を通過する際に、抵抗が小さく、スムーズに液体を吸い上げることができる。
次に、トリガー2を引いた場合のポンプディスペンサ1の動きについて説明する。
図4は、図1のポンプディスペンサ1のトリガーストッパーSをトリガー2から外して垂下させた状態を示している。
この時、トリガーストッパーSの基端側の突起部Saはシリンダ部5bに形成された小突起5b2と係合して仮固定されている。
そして、トリガー2を途中まで引き込むと、図5に示す状態になる。
この時、スポイド3のポンプ部3aは、ポンプキャップ7の下降によりポンプ空間S2が縮小する方向に弾性変形させられており、その状態ではポンプ空間S2内は正圧状態になっている。
そのため、第一逆止弁3bは、チューブ部5cの上端に形成された着座部5c1に、バネ足部3cによる付勢と併せて押圧される。
これにより、確実な着座状態が維持され、ポンプ空間S2のエアや液体が導入流路S1に侵入することがない。
一方、第二逆止弁8のバルブ部8aはバネ部8bの付勢力に抗する方向に押圧されるため、バルブ部8aは水平流路部7bの弁座部7b1から離隔する。
そのため、ポンプ空間S2内のエアや液体は、バルブ部8aの周囲を通過し、吐出流路S3に侵入し、バネ部8b及びスピンナー部8cを介してノズル4から前方へ噴出される。
図5の状態から更にトリガー2を引き込み、トリガー2の裏面側がシリンダ部5bの上端に接触するトリガー2の回動可能範囲の限界までトリガー2を引き込むと、図6に示すようになる。
要するに、最後までトリガー2を引き込んだ瞬間の状態を示しており、同様に第二逆止弁8のバルブ部8aは弁座部7b1から離隔した状態にある。
図6の状態では、スポイド3のポンプ部3aは、図5の状態よりも更に変形し、湾曲して撓んだ部分が垂れ下がっている。
なお、ノズル4の位置は、図4の初期状態に比べて、ポンプキャップ7と共に大幅に下降している。
また、図6の状態において、シリンダ部5bの内壁を摺動するスポイド3の鍔部3dの先端は、シリンダ部5bの下端側の径が漸縮していく角部付近まで下降している。
この部分の拡大図を図10に示す。
図に示すように、シリンダ部5bの下端側の内周面には、スポイド3の先端がシリンダ部5bの内壁と極力接触面積が小さくなるように、縦長のスリット5b3が複数個形成されている。
因みに、このスリット5b3は、外気Pを容器内に取り込み、容器内の負圧状態を解消するための通気路の一部を構成する。
またその外気Pを容器内に導くために、キャップ6の上面には、通気穴6aが形成されている。
図6の状態からトリガー2への指による押圧を解消するか又はトリガー2から指を離すと、弾性復元性を有するスポイド3は復元変形し始める。
この時、ポンプ空間S2は、既にノズル4からエアや液体が噴出されているため大気圧に近く、スポイド3の復元変形により負圧化が進む。
そのため、図7に示すように第二逆止弁8のポンプ部8aは弁座部7b1側に吸引されて着座する。
一方、第一逆止弁3bは圧力差により負圧状態を解消すべく上昇し、着座部5c1から離隔する(図11の拡大図参照)。
容器内の液体は、導入流路S1内を上昇し、トリガー2が途中の位置まで復帰した図8に示す状態では、ポンプ空間S2に流入していることになる。
なお、図11の拡大図は、トリガー2を引き終わりスポイド3が復元変形中の第一逆止弁3bの状態をも示している。
これらの図に示すように、ポンプ空間S2の負圧化により、それを解消すべく第一逆止弁3bはバネ足部3cによる弾発力に反して上昇している。
このようにして、第一逆止弁3bが着座状態でない状態に変化すると、ポンプ空間S2の負圧化の影響が、第一逆止弁3bの下部に存在するチューブ部5c内の液体に作用し、この液体は吸い上げられる。
この液体の吸上げは、負圧化が解消して行き、バネ足部3cの弾発力が液体の吸上げ力に勝り第一逆止弁3bが着座するまで継続する。
そのため、バネ足部3cの弾発力が強いと、トリガー2が元の位置に戻るまでの時間が短くなる。
図8の状態から更にトリガー2が回動し、トリガー2が元の位置まで復帰すると、図9に示すようになる。
因みに、トリガー2の復帰力はスポイド2の弾性復元性、チューブ部5cの径、バネ足部3cの弾発性等に依存するものである。
この時、ポンプ空間S2内には液体(不図示)が充填されている。
また、ポンプ空間S2の負圧状態は解消されているので、第一逆止弁3b及び第二逆止弁8は、それぞれバネ足部3c,バネ部8bにより付勢され着座状態にある。
以上のトリガー2を引く操作を繰り返すと、ポンプ空間S2に一定量の液体が充填されるようになる。
次に、ポンプ空間S2に液体が充填されており、この状態においてトリガー2を引いた場合を想定する。
この場合、すなわち、トリガー2を引いている時、スポイド3がポンプ空間S2を小さくするように変形するため、ポンプ空間S2内の液体は加圧され、着座状態の第一逆止弁3bを下方へ押圧する。
この時、第一逆止弁3bには、バネ足部3cからも下方へ弾発力が加えられている。
そのため、第一逆止弁3bの着座状態は、下方への強い押圧力と共に成立しており、ポンプ空間S2内の液体は逆流することができない。
上述した実施形態によれば、スポイド3と第一逆止弁3bとがバネ足部3cを介して一体成形されているので、従来のように、スポイドの下端で第一逆止弁の上昇を阻止する構造を採用する必要がなく、弾性復元変形しないスポイドの下端側に第一逆止弁が並列状に内蔵されて囲繞されるようになるので、スポイドの大きさ(長さ等)を大きくすることができる。
また、部品の組付け時に、従来のように小部品の逆止弁を別体としてシリンダ部材に挿入する必要がなく、組付け作業の工数が少なくなりその手間を軽減することができる。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、第一逆止弁3bの形状を試験管状にした例について説明したが、本発明の第一逆止弁3bの形状はこれに限定されることはない。
第一逆止弁3bの形状は、ボール状に形成しても良いし、試験管の側面にスリットを入れた形状にしても良いし、シャトル状に形成しても良いし、又はコーン状に形成しても良い。
ここで、ボール状に形成した場合でも本発明ではスポイド3の一部を構成するので、組付け作業の低下の問題がない。
またチューブ部5cの上端の着座部5c1を平面にし、他方の第1逆止弁3bの形状を平面とすることも可能である。
また、上述した実施形態では、線状のバネ足部3cをスポイド3の中心軸周りに90度間隔で4箇所に設けた例について説明したが、4箇所ではなく、3箇所でもよく、また5箇所以上でもよい。
この場合、スポイド3の中心軸周りに配置されるバネ足部3cの角度間隔は、第一逆止弁3bに安定した動きをさせるために、一定にするのが好ましい。
ただし、バネ足部3cの数をあまり多くすると、液体の流路が狭まり、液体のスムーズな流れを妨げるので、その点にも留意してバネ足部3cの形状や数を決定すると良い。
また、上述した実施形態では、図12(a)に示す形状のバネ足部3cについて説明したが、バネ足部の形状は種々の変更が可能である。
例えば、図12(b)に示すように、逆U字形にし、第一逆止弁3bとの接続位置を第一逆止弁3bの上面の外周縁にしても良い。
また、図12(c)及び図12(d)に示すように、図12(b)と比べて屈曲部の数を増やして、弾発力を低減させても良い。
山や谷を有する屈曲部の数を増やして、例えばバネ足部を多数の屈曲を有する形にすると、その部分は撓み易く、バネ力が低下するのである。
すなわち、スポイド3と第一逆止弁3bとを確実に連結しつつ弱い弾発力を得ることができる。
又は、図12(e)に示すように、バネ足部に山や谷を形成せずに水平方向に沿って上り傾斜の直線状のバネ足部3cを形成するようにしても良い。
また、バネ足部3cの方向は、斜め上方に向けられているので、第一逆止弁3bの位置をより上方に配置することができ、そのため着座面を高い位置とできポンプディスペンサ1の全長の短縮化となる。
また、図12はバネ足部3cが垂直方向において湾曲して線状に形成されている例であるが、バネ足部3cを水平方向においてS字状に湾曲させた線状の形状とすることも可能である。
図13は、その例を示した図であり、(A)は縦断面図、(B)は、そのXIII−XIII線に沿う断面図である。
この場合、S字状に湾曲させた線状の形状により弾発性が付与されて上下移動の自由度を与えることが可能となる。
図1は、本発明のスポイド式ポンプディスペンサの一実施形態を示す説明図である。 図2は、図1のスポイドを拡大して示す縦断面図である。 図3は、図2のIII −III 線に沿う断面を示す説明図である。 図4は、図1のポンプディスペンサのトリガーストッパーによるトリガーの拘束を解消し、トリガーストッパーが垂下した状態を示す説明図である。 図5は、図4のポンプディスペンサのトリガーを途中まで引いた時の状態を示す説明図である。 図6は、図5のポンプディスペンサのトリガーを最後まで引いた時の状態を示す説明図である。 図7は、図6のポンプディスペンサのトリガーへの指による押圧を解消するか又はトリガーから指を離した時の状態を示す説明図である。 図8は、図7のポンプディスペンサのトリガーが途中まで復帰した時の状態を示す説明図である。 図9は、図8のポンプディスペンサのトリガーが最後まで復帰した時の状態を示す説明図である。 図10は、トリガーを最後まで引いた時のスポイドの鍔部付近を拡大して示す説明図である。 図11は、導入流路内を液体が上昇している状態を示す説明図である。 図12は、スポイドのバネ足部の形状の変形例を示す説明図である。(a)は、本発明の実施形態に用いた図2に示すスポイドである。(b)はバルブ部との接続位置をバルブ部の上面の外周縁にした例を示している。(c)及び(d)は、(a)に比べて山の数を増やした例を示している。 図13はスポイドのバネ足部の形状の別の変形例を示す説明図であり、(A)は縦断面図、(B)は、そのXIII−XIII線に沿う断面図である。 図14は、従来のスポイド式ポンプディスペンサを示す説明図である。
符号の説明
1 スポイド式ポンプディスペンサ
2 トリガー
2a 小突起
2b 凹部
3 スポイド
3a ポンプ部
3b 第一逆止弁
3c バネ足部
3d 鍔部
4 ノズル
5 シリンダ部材
5a 中央筒部
5b シリンダ部
5b1 拡張部
5b2 小突起
5b3 スリット
5c チューブ部
5c1 着座部
6 キャップ
6a 通気穴
7 ポンプキャップ
7a 塔部
7b 水平流路部
7b1 弁座部
8 第二逆止弁
8a バルブ部
8b バネ部
8c スピンナー部
9 カバー部材
100 スポイド
101 シリンダ部材
101a 弁座部
102 第一逆止弁
103 トリガー
K 回動軸
P 外気
S トリガーストッパー
Sa 突起部
S1 導入流路
S2 ポンプ空間
S3 吐出流路

Claims (4)

  1. ポンプ空間が形成され且つ弾性復元性を有するスポイドと、
    該スポイドのポンプ空間への液体の流れを制御するための第一逆止弁と、
    前記スポイドのポンプ空間からノズルへの液体の流れを制御するための第二逆止弁と、
    を有し、
    前記スポイドを弾性変形させて前記液体を吐出又は噴出するスポイド式ポンプディスペンサであって、
    前記スポイドには前記第一逆止弁が弾発力を有するバネ足部を介して一体成形されていることを特徴とするスポイド式ポンプディスペンサ。
  2. 前記バネ足部は、垂直方向において湾曲した線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスポイド式ポンプディスペンサ。
  3. 前記バネ足部は、前記スポイドの中心軸周りに90度間隔で4箇所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスポイド式ポンプディスペンサ。
  4. 前記バネ足部は、水平方向において湾曲した線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスポイド式ポンプディスペンサ。
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JP2009072940A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Seiko Epson Corp ばね部材及びこれを備えた液体カートリッジ並びに記録装置
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JP7345984B2 (ja) 2019-11-27 2023-09-19 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器

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