JP2009072940A - ばね部材及びこれを備えた液体カートリッジ並びに記録装置 - Google Patents

ばね部材及びこれを備えた液体カートリッジ並びに記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡略化された作業工程により製造され、取り付け時に誤りの発生することないば
ね部材、このばね部材を用いた液体カートリッジ及びこの液体カートリッジが装着された
記録装置を提供する。
【解決手段】ばね部材1の特定部材を弾性部材側に開口する開口部と、先端にシール面3
aとが形成されたキャップ体3として構成し、前記開口部の縁部を上記弾性部材2と一体
化し、キャップ体3の開口部の縁部から弾性部材2方向に対して突出する突片39を備え
る。
【選択図】図1

Description

本発明は、ばね部材及び該ばね部材を備えた液体カートリッジ並びに該液体カートリッ
ジを備えた記録装置に関する。特に本発明は、内部に液体が収容され記録装置に装着され
ることにより記録装置に液体を供給する液体カートリッジの液体供給口において、組み立
てが容易で、安定して液体を供給することが可能なばね部材に関する。
従来、例えばインクジェット式記録装置においては、ベルト等の駆動機構により、主走
査方向に往復移動するキャリッジのホルダ機構にインクカートリッジを装着することによ
り、記録ヘッド側へインクを供給し、記録ヘッドから吐出されるインクによって記録媒体
への記録が行われる。
具体的には、キャリッジに設けられたインク供給針を、インクカートリッジに設けられた
インク供給口へ差し込むことにより内部に取り付けられたインク供給弁を押し上げ、イン
クを記録ヘッド側へ供給する。
上記インク供給弁は、コイルばねと該コイルばねの先端に嵌めこまれる弁蓋とからなる
。コイルばねは、インク供給口の延長方向に沿って内部に介挿されるばね製弾性部材であ
り、一端が後述の圧力制御機構の供給孔近傍に係止され、他端には弁蓋を備える。
弁蓋は、円柱状の筒体として形成され、筒の一端は、前述のコイルばねに嵌りこむ先細り
の円錐形状として構成される。インク供給口の開口部近傍には、開口の周縁に沿って円環
状のパッキンが配設され、コイルばねによってインク供給口の開口方向に附勢された弁蓋
と、前記パッキンが当接することにより、インク供給口の開口を閉鎖し、インクカートリ
ッジに収容されたインクが漏れるのを防ぐ。そして、キャリッジに設けられたインク供給
針が差し込まれてインク供給弁のコイルばねに抗して弁蓋を押し上げると、弁蓋が前記シ
ール部材と離間し液体供給口の開口が開放され、インクカートリッジ側のインク流路とイ
ンク供給針内部に形成された記録ヘッド側の流路とが連通する状態となる。
この状態において、インクカートリッジ内の収容室に収容されたインクは、インクカート
リッジ内に形成されたインクカートリッジ及び記録ヘッド内部の圧力差によって動作する
圧力制御弁を通過して記録ヘッド側に供給される。
特開200l−144818
しかしながら、上記インクカートリッジのインク供給口内部に介挿されるインク供給弁
は、別部材のコイルばねと弁蓋とを互いに組み付けてなる構成であるため、まず作業者は
、インクカートリッジ組み立て時において、弁蓋の表裏や嵌め込み位置に細心の注意を払
いインク供給弁を組み立て、その後に完成したインク供給弁をインク供給口に組み付ける
ことが必要であった。このため、弁蓋の表裏や、嵌め込み位置を誤るとインク供給口の開
口部近傍に設けられたパッキンとのシール性が低下ないしは不能となり、インク供給口か
ら収容部に収容されたインクが漏れ出す虞がある。また、インク供給口に対してキャリッ
ジに設けられたインク供給針が差し込まれた場合、弁蓋が不均衡に傾斜して押し上げられ
る場合があり、インクを安定してインクヘッド側に供給することができず、その後インク
供給針が抜かれた状態においても弁蓋が傾斜しながらコイルばねに附勢されることにより
パッキンとの密着性が低下し、内部のインクが漏れ出す虞があった。
そこで本発明は、上記課題を解決することができるばね部材、該ばね部材を備えた液体
カートリッジ及び該液体カートリッジを備えた記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、一定方向への弾性を有し、一端側又は両端側に特定部材が設
けられる弾性部材を備えたばね部材において、上記弾性部材と上記特定部材が一体化され
た構成とした。本構成からなるばね部材によれば、弾性部材に特定部材が一体化されてい
るので、液体カートリッジに取り付ける際等には弾性部材に配慮して取り付けるだけで良
いので、従来のコイルばねと弁蓋を組み付ける作業を不要とすることができて、作業工程
を簡略化することが可能となり、しかも特定部材が反対向きに取り付けられることがない
ので、製品の信頼性を高めることができる。
また、上記構成からなるばね部材の特定部材を弾性部材側に開口する開口部と、先端にシ
ール面とが形成されたキャップ体として構成し、前記開口部の縁部を上記弾性部材と一体
化された構成とした。本構成からなるばね部材によれば、上記第一の構成からなるばね部
材の効果に加えて、より簡略化された作業工程により一体部品としてのばね部材を作成す
ることが可能となる。
また、上記構成からなるキャップ体の開口部の縁部から弾性部材方向に対して突出する
突片を備えたことにより、上記第2、第3の構成からなるばね部材の効果に加えてキャッ
プ体に対して弾性部材が収縮、傾斜する方向に負荷が加わった場合でもキャップ体が傾斜
するのを防ぐことが可能となる。
また、上記構成からなるばね部材の弾性部材を細幅の金属板が巻回された螺旋体として
形成したことにより、より簡略化された作業工程により一体部品としてのばね部材を作成
することが可能となる。
また、上記構成からなるばね部材の弾性部材を細幅の金属板を複数回長さ方向に折曲す
ることにより作成したことによりさらに簡略された作業工程により一体部品としてのばね
部材を作成することができる。
また、キャップ体を弾性部材と一体となった金属板をプレス加工又は絞り加工により成
形し一体化したことによりキャップ体と弾性部材とを接合する作業を不要とできて、より
簡略化された作業工程により一体部品としてのばね部材を作成することが可能となる。
また、上記構成からなるばね部材を液体カートリッジの液体供給口に設け、上記弾性部
材が、キャップ体を液体供給口の閉成方向に附勢して液体供給口を塞ぐ構成の液体カーリ
ッジとした。本構成からなる液体カートリッジによれば、液体カートリッジに組み付ける
際に従来のように弁蓋とコイルばねとを組み付ける作業が不要となるばかりでなく、液体
供給針が差し込まれてもキャップ体が傾斜することなく弾性部材が収縮するため、液体供
給針が抜かれた状態においても液体供給口を適切に塞ぐことができる。
また、上記液体カートリッジを備えた記録装置によれば、液体噴射機構に安定して液体
を供給することができて高品質の記録装置を得ることができる。
図1(a)ないし(d)は、本発明に係るばね部材の概略構成を示す図である。
図1(a)に示す実施例において、ばね部材1Aは、弾性部材2と、該弾性部材2の先端
部2cと一体成形された特定部材としてのキャップ体3とから構成される。
弾性部材2及びキャップ体3は、後述の製造方法によってアルミニウム,ステンレス,銅
等の金属板を加工することにより、大径部2aと小径部2bとを有する中空構造の蛇腹状
に形成される。
このような蛇腹状の弾性部材2とキャップ体3との一体化部品を製造する一例を図2を
用いて説明する。図2(a)に示す如く、金属板よりなる矩形板10と該矩形板10の端
部10aの中央と接合部10mを介して一体化された円形板11を用意する。図2(b)
に示す如く矩形板10を筒状に成形して側縁10b同士を溶接等で接合することにより両
端開口の円管12を作成する。
そして、同図(b)に示す如く円管12を公知の蛇腹体作成型である型枠Hを円管12
の外周側に軸方向に沿って適宜の間隔をもって積層する。型枠Hは両端開口を蓋部材によ
って閉鎖し、円管12の内部に高圧の流体を注入することにより内部に圧力を加え、型枠
が当接していない面を軸方向と直交する方向へ膨出させることにより、型枠Hの内周噛面
に沿うように成形することで大径部2aと小径部2bとを有する蛇腹状の弾性部材2を成
形する。なお、弾性部材2の成形方法としては、円管12と、円管12の内外面に当接す
る図外のダイスとを共に回転させることにより大径部2aと小径部2bとを成形する絞り
加工によって成形しても良い。
一方、図2(c)に示す如く円形板11は、絞り加工又はプレス加工により弾性部材2
側に開口部10fを有し、反対側の先端にシール面3aが形成されたキャップ体3として
成形され、図2(d)に示す如くキャップ体3を弾性部材2方向に直角に折曲することに
より完成する。なお、接合部10m以外の円形板11の周縁11aと、キャップ体3の端
部10aとが溶接等の手段により一体化されてもよい。このように型枠Hを用いることで
弾性部材2と、キャップ体3とが一体となったばね部材1Aを容易に製造できる。また、
予め絞り加工によって、キャップ体3が設けられた円管12を作成し、その後に上記方法
により蛇腹状の弾性部材2を作成しても良い。
図1(b)は他の実施例のばね部材1Bを示す。このばね部材1Bは、細幅のアルミニウ
ム等の金属板を例えば丸棒に一定方向に螺旋状に巻回することにより成形される弾性部材
4と、該弾性部材4の下端側4cに接合されることにより、弾性部材4と一体に成形され
かつ先端にシール面5aを有するキャップ体5とを備える。弾性部材4は、螺旋状に巻回
する場合、金属板を次に巻く金属板で重ねて巻いて互いに重ね合わせるようにして弾性を
持たせているが、図1(c)に示すように隣の金属板同士を互いに離間するように巻回す
るようにしてもよい。即ち、図2(c)において、ばね部材1Cは、金属板を幅狭とし、
丸棒等に所定の間隔gを空けて一定方向に巻回することにより成形される略螺旋状の弾性
部材6と、該弾性部材6の下端6aに接合され弾性部材6と一体に成形され、かつ先端に
シール面7aを有する上端開口のキャップ体7とを備える。
他のばね部材1Dとして、図1(d)に示す如く、細幅を有するアルミニウム等の金属板
を長さ方向に連続して、くの字状に折曲することにより成形される弾性部材8と、該弾性
部材8の下端部8aの一部に一体に成形され、かつ先端にシール面9aを有する上端開口
のキャップ体9とを備える。
上記構成からなるばね部材1A乃至1Dによれば、弾性部材と特定部材としてのキャッ
プ体とが簡略な組み立て工程により弾性部材先端部と一体化されて、単一の部材として構
成されたことにより、特定部材としてのキャップ体を弾性部材に対して組み付ける作業が
不要となる。また、後述のインクカートリッジの組み立て作業において特定部材の取り付
け方向に配慮せずに液体供給口に対して容易にばね部材1A乃至1Dを組み付けることが
可能となる。なお、弾性部材とキャップ体とを一体とするには、プレス加工及び絞り加工
等の加工法を用いることにより容易に作成できる。
また、上記ばね部材1A乃至1Dは、本願発明の概略を例示するものであり、本発明は上
記実施例に限定されるものではない。
以下、本発明に係るばね部材の構成をさらに具体化し、これを適用したインクカートリッ
ジ及び記録装置について詳説する。
図3(a),(b),(c),図4は、本発明に係るばね部材の一例を示す図であり、
特に図1(a)に示すばね部材Aの変形例を示す。本例における変形例としてのばね部材
1Eは、例えばアルミニウム等の単一の金属板をプレス加工、絞り加工等の方法により一
端開口の柱状体として形成される中空構造の弾性部材13と、弾性部材13の先端部に設
けられる特定部材としてのキャップ体14とからなる。
弾性部材13及びキャップ体14は、図4に示すように矩形の金属板Pを打ち抜くことに
よって、上下及び幅方向に一定の間隔をもって小開口15a乃至15dと大開口16とを
開設し、該複数の開口の両側部に位置する弾性片17(a)乃至17(f)と、該複数の
開口の上下部に位置する周壁18からなる網状体を形成し、これを折曲することにより例
えば断面八角形の柱状体として構成される(図3参照)。
以下、打ち抜き後の最上段にあたるA段を例として図4を用いて具体的構成を説明する

A段における小開口15aは例えば上下2ミリ、幅1ミリの矩形の開口として形成され、
互いに隣り合う小開口15aと15b及び15cと15dとは同一面積の開口である。大
開口16は、金属板Pの幅方向略中央に開設され、小開口15a乃至15dよりも幅広な
開口として開設される。
また、上記小開口15a乃至15d及び大開口16によって隔てられる6つの弾性片1
7(a)乃至(f)のうち弾性片17bは隣り合う弾性片17a及び17cよりも幅広で
あり、弾性片17aと弾性片17cとは互いに等しい幅に設定される。また、弾性片17
d乃至弾性片17fは仮想線Lを中心として弾性片17a乃至17cと左右対称となるよ
うに設定される。よって、弾性片17bと弾性片17eとの幅は等しく、弾性片17a,
弾性片17c,弾性片17d及び弾性片17fの幅は其々等しく設定される。
図3(b)に示す如く、周壁18は、上記A列の弾性片17a乃至17fの上下に位置
して、直下のB段の弾性片17a乃至17fとを結び、幅方向に延長する面として構成さ
れる。
また、周壁18の上下方向の長さlは、最も上段及び下段に位置する周壁18A及び18
Bを除いてそれぞれ等しく設定され、周壁18A及び周壁18Bは他の周壁よりも上下方
向に長く設定される。幅方向の長さqは、例えば全ての周壁18においてそれぞれ等しく
設定される。
図3(a),(b)は、上記構成からなる金属パネルPを各周壁18の折曲線pで折り
曲げて筒状とし、図4における周壁18の左右端部R同士を溶接等により接合した状態を
示す図である。なお、本例では周壁18上に7つの折曲部pを設けることにより、図3(
c)に示すように断面八角形の柱状体となるように構成したが、筒体の形状はこれに限定
されるものではなく、例えば断面三角形或いは更に多数の角を有する柱状体としてもよい

本図が示すように、各段A乃至Hに設けられた弾性片17a乃至17fは、折曲線Sを
中心として筒体の半径方向内側に向かって、くの字状に折曲されてなる。
よって、本構成からなる弾性部材13によれば、上端の周壁18Aを固定側とし、後述
するキャップ体14を負荷側として、キャップ体14に対して周壁18A方向へ押し込む
負荷を生じさせた場合、各段A乃至Hに設けられた各弾性片17a乃至17fが折曲線S
を中心として柱状体の半径方向内側に向かって更に変形し、弾性部材13が全体として周
壁18A方向へ収縮する。そして、負荷が解除されると変形したくの字状の弾性片17a
乃至17fが、負荷を与える以前の角度へと復帰し、自然長へと復帰する弾性部材13を
得ることができる。なお、上記例では、A段からH段までの八段として弾性部材13を構
成したが、ばね部材の必要長さに応じて段数や周壁18の上下長さを適宜変更することが
可能である。
キャップ体14は、弾性部材13最下段の周壁18Bの周縁19から下方に延長して一
体に成形され、首部14aとシール体14bとを備える。
首部14aは、周壁18Bの周縁19から下方に延長しつつ柱状体の半径方向内側に徐々
に窄まるR面20を備え、下端が柱状体の半径方向外側に拡径する形状である。シール体
14bは、柱状体の軸芯と同軸上に形成され、R面20の下端から垂下する側面21を備
える。またシール体14bの底面は、側面21の下端周縁21aから一定の曲率をもって
下方に膨出するシール面22として形成される。
図5は、本発明に係るばね部材の他の一例を示す図であり、特に図1(b)に示すばね
部材1Bの変形例を示す。本例におけるばね部材1Fは、例えば、アルミニウム等の単一
の金属板を螺旋形状に巻回することにより形成される中空構造の弾性部材30と、弾性部
材30の先端部に設けられるキャップ体31とからなる。
弾性部材30は、矩形の板状プレートを複数回巻回することにより、後述の複数段からな
る螺旋構造体として形成される。複数の段部の内、最上段に位置する上段部30aの巻き
回し径はその直下に位置する中段部30bの巻回径よりも大径である。
また、中段部30bの巻回径はその直下に位置する中段部30cの巻回径よりも大径であ
る。また、中段部30cの巻回径はその直下に位置する下段部30dの巻回径よりも大径
である。例えば、上段部30aの巻回径をφ3.9に設定した場合、中段部30bをφ3
.6、中段部30cをφ3.3、下段部30dを3.0等となるように設定するのが望ま
しい。
上記構成からなる弾性部材30によれば、上段部30aを固定側とし、後述するキャッ
プ体31を負荷側として、キャップ体31に上段部30a方向へ押し込む負荷を生じさせ
た場合、下段部30dの外周面の一部が直上の中段部30c部の巻回径内に入り込み、中
段部30c外周面の一部が直上の中段部30bの巻回径内に入り込み、中段部30bの外
周面の一部が直上の上段部30aの巻回径内に入り込み、弾性部材30が全体として上段
部30a方向に収縮する。そして、負荷が解除されると直上の巻回径内に入り込んでいた
30d,30c,30bの外周面の一部が再び露出し、負荷を与える以前の自然長へと復
帰する弾性部材30を得ることができる。なお、上記例では、段部を30a乃至30dか
らなる四段構成としたがばね部材の必要長さに応じて段数や巻回径を増減することにより
適宜設計変更が可能である。
キャップ体31は、下段部30dから下方に延長する板状となった金属板の端面33を
プレス加工又は絞り加工等により成形することによって上記弾性部材30と一体に形成さ
れる部材であって、細幅の首部34と、カップ状のシール体35とを備える。首部34は
下段部30dから下方に延長する金属板を直上の下段部30dの巻き回し径よりも大径と
なるように弾性部材30の半径方向外側から内側に向かって折り返すように巻回すること
により成形される。
具体的には、端面33の上側縁33aを半径方向外側から点線で示す弾性部材30の軸
芯に近接する位置まで延長し、端面33の下側縁33bを半径方向外側から点線で示す弾
性部材30の軸芯を越える位置まで延長する。上側縁33aは、軸芯近傍にて軸芯に沿っ
て垂下する鉛直縁33cと湾曲縁33dとを備える。下側縁33bは、軸芯を越えた位置
から半径方向外側に湾曲する湾曲縁33eを備える。即ち、首部34は、弾性部材30を
軸芯に沿って略半割形状とした周壁36として形成される。
シール体35は、略円形の底部35aと、該底部35aの周縁から立ち上がる周壁35
bと、周壁35bの稜線35cによって形成される開口部35dを有するカップ形状であ
る。底部35aは、周壁35bの周縁から下方に一定の曲率をもって膨出するシール面3
7として形成される。周壁35bは、湾曲縁33d及び湾曲縁33eと連続して、孤状に
形成される稜線35cと底部35aの周縁とを結ぶ面として構成される。
また、上記周壁35bは、首部34の周壁36と対向する位置に突片39を備える。突片
39は、稜線35cが周壁36と対向する位置において弾性部材30側に弓形に突出する
ことにより形成される。
この突片39が形成されたことにより、軸芯よりも突片39側の底部35aに上段部3
0a方向へ押し込む負荷が生じ、弾性部材30が収縮した場合であっても突片39が直上
の下段部30dの縁部38近傍に当接するため、首部34が折れ曲がることがなく、キャ
ップ体31が傾斜することを防止することができる。
以下、上記構成からなるばね部材を液体カートリッジ及び記録装置に適用した実施例につ
いて詳説する。
図6は、液体カートリッジを備えたインクジェットプリンタ60の外観構成を示す図で
ある。ここで、インクジェットプリンタは記録装置の一例でありその他の記録方式を採用
するプリンタにも本発明に係るばね部材及び液体カートリッジを適用することができる。
また、液体とは、顔料系インク、染料系インク、超浸透性インク、緩浸透性インク等種々
の特性を有するインク及びこれらのインクを組み合わせた複合インク等を含む。
インクジェットプリンタ60は、複数の液体カートリッジ70が搭載されるキャリッジ
61と、キャリッジ61の下面に配設された記録ヘッド80とを有する。
キャリッジ61は、ガイドロッドに軸支されて記録媒体63の幅方向に沿って往復移動可
能に取り付けられる。キャリッジ61は、遊星プーリ64及び駆動プーリ65に架け渡さ
れたタイミングベルト66に接続され、駆動プーリ65に接続される図外のパルスモータ
のモータ軸が駆動されると主走査方向に移動可能である。
キャリッジ61は、内部に複数の液体カートリッジ70を収納可能とする例えば6つの
ホルダ機構61A乃至61Fを備えており各ホルダ機構61A乃至61Fはリブによって
それぞれ区画され、記録ヘッド80側に連通する後述の液体供給針100を備える。上記
ホルダ機構61A乃至61F内には例えば、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー等の
色のインクを収容した液体カートリッジ70が複数個装着され、各液体カートリッジ70
の液体供給口90内部に液体供給針100が差し込まれる。
図7ないし図10は、本発明に係るばね部材1Aが液体供給口90内部に組みつけられ
た液体カートリッジ70の概略構成を示す図である。各図において液体カートリッジ70
は、開口を有する略箱型に成形されたケース本体71と蓋体71aとからなる。
ケース本体71の内部は、液体を貯留する上下2つの液体収容室72:73と、該液体収
容室72,73から後述の液体供給口90に至る図外の液体流路と、圧力制御機構74な
どがプロピレン等により一体成形される。
液体収容室72:73は、ケース本体71の上下に配設される内壁板72a:73aと
、ケース本体71を上下方向に隔てる中央壁板72bと、中央壁板72bの端部から角部
72cまで延長して液体収容室72,73を斜めに隔てる傾斜板72dと、その他複数の
仕切り板によって区画されて形成される。
圧力制御機構74は、ケース本体71の背面に形成される凹部に収容される円形の弁座7
5と弁蓋76とにより構成される。
弁座75と弁蓋76は附勢部材としてのコイルばね77を介して一体化され、凹部内に収
容される。
圧力制御機構74は、後述の記録ヘッド80からの負圧によって弁座75と弁蓋76が
開閉動作することにより、インク収容室72:73に収容された液体が後述の液体供給口
90から吐出される。ケース本体71と蓋体71aとの間には、フィルム71bがケース
本体71の開口の略全面に貼着され、ケース本体71を密閉する。蓋体71aは、上記ケ
ース本体71の開口を塞ぐ矩形の板部材として形成され、前記フィルム71bと非密閉状
態で接着材等によりケース本体と一体化される。さらに、液体カートリッジ70は側面に
係止レバー79を備える。係止レバー79は液体カートリッジ70側面から突出する弾性
板状部材であり、キャリッジ61のホルダ機構61A乃至61F内に設けられた図外の係
止機構103aと係合する(図9参照)。
液体供給口90とキャリッジ61に突設された液体供給針100とを示す拡大断面図を
図9及び図10に示す。
液体供給口90は、キャリッジ61の液体供給針100が差し込まれる嵌挿体91と、嵌
挿体91の外周に設けられたガイドリブ92と、嵌挿体91内部に介挿されるパッキン9
3と、液体供給弁の一例としてのばね部材1Aとを備える。
嵌挿体91は、後端が液体カートリッジ70内部の圧力制御機構74の吐出孔74aと
連通し、先端が液体カートリッジ70の底面Mから液体供給針100先端まで延長して突
出する略円柱状の部材として構成される。嵌挿体91は、圧力制御機構74の吐出孔74
aから吐出されたインクを液体供給針100まで供給する流路を構成する。
嵌挿体91は、内部に形成された段差により上下の係止機構91a,91bを備え、該係
止機構91a,91b間にエラストマ等から形成された弾性を有する円環状のパッキン9
3が嵌めこまれる。ガイドリブ92は、嵌挿体91の外周面から径方向外側に突出して一
体成形される部材であり、液体カートリッジ70の底面Mから液体供給針100の先端側
に延長する。ガイドリブ92の下端部は、キャリッジ61のホルダ機構61A乃至61F
に形成された係止機構103aと係合する係止機構92aが形成され、液体カートリッジ
70がインク供給針100に対して垂直に嵌合するようにガイドし、ホルダ機構103a
に固定される。また、嵌挿体91の下方には、後述の液体供給針100が差し込まれる差
込口となる開口94が設けられ、開口94は、液体供給針100が差し込まれていない状
態においてフィルム95により密閉される。
液体供給弁としてのばね部材1Aは、嵌挿体91内部に介挿される部材であって、弾性
部材2の後端nは嵌挿体91内部に設けられた図外の係止片に固定される。
キャップ体3のシール面3a側が、パッキン93側に向けられ、パッキン93の上面93
aとキャップ体3のシール面3aとが当接する。なお、シール面3aは、対向するパッキ
ン93の上面93aの有する曲率と略同一の曲率を有する曲面として形成することにより
上面93aとの密着性が増す。
即ち、本例における液体供給弁としてのばね部材1Aは、パッキン93の上面93aと
対向するシール面3aを有する弁体としてのキャップ体3を備え、該キャップ体3を弾性
部材2が嵌挿体91の下方に附勢することによって、シール面3aとパッキン93の上面
93aとが当接し、流路としての嵌挿体91の上流側を閉鎖する構成である。
液体供給針100は、例えばエポキシ樹脂等により成形される中空針状構造であって、
先端部101が略円錐状に尖った形状に成形される。先端部101には、インクを導入す
るための導入孔101aが円錐の周方向に沿って複数設けられ、内部には上記導入孔10
1aと連通する液体流路102が後述のホルダ内流路110の開口に至るまで延長して形
成される。
液体供給針100は根元部分に針台座103が設けられ、キャリッジ61内部に設けら
れた針ホルダ109に着座し、溶着、接着等の手段により固定される。
針ホルダ109は、液体供給針100の針台座103側に向かって漏斗状に拡径したホ
ルダ内流路110を備え、該ホルダ内流路110の開口には、インクを濾過してインク内
の空気や異物を取り除く図7に示すフィルタ111が配設される。
ホルダ内流路110の開口の下流側には、パッキン112が配設され、該パッキン11
2を介してホルダ内流路110と後述の記録ヘッド側の流路とが連通される。
記録ヘッドの概略構成を図7に示す。図7において、記録ヘッド80は、キャリッジ6
1の下方に装着され、液体供給針100のホルダ内流路110と連通するヘッド側流路8
1と、ヘッド側流路81を経て供給された液体を圧力変化によって記録媒体63に吐出す
る液体噴射ユニット85とを備える。
液体噴射ユニット85は、例えば、エポキシ樹脂等によって成形され区画された内部収
容空間を有し、略箱型に成形されるケース本体86と、ケース本体86内部に収容される
接合板87と、上記接合板87に固定される圧電振動子88と、圧電振動子88に駆動信
号を供給するフレキシブルケーブル89とを備える
圧力振動子88は、例えば圧電体層と電極体層とが交互に積層され、駆動信号の供給によ
り積層方向と直交する方向に伸縮可能な積層体として構成される。接合板87は、ケース
本体86の内部収容空間に固定される例えば厚さが1ミリ程度の矩形部材であり、上記圧
力振動子88を固定するとともに圧力振動子88の反力を受け止める。
フレキシブルケーブル89は、例えばフィルム状に形成された可塑性を有する部材であっ
て、一端が上記圧力振動子の表面に半田付けにより固定され、他端がケース本体上部に取
り付けられた図外の基板に半田付けされる。
ヘッド側流路81は、上端部が液体供給針100の下端部とパッキン112を介して液密
状態で連通され、下端部が流路形成板82と後述の積層体83とで形成される液体貯留室
84を備え、液体カートリッジ70の液体供給口90からヘッド側に供給される液体を後
述の圧力発生室120及びノズル開口121aを経て吐出させるまでの流路として構成さ
れる。
ヘッド側流路81は、板状の流路形成板82及び積層体83との間に形成される空間であ
って、流路内にインクを貯留する液体貯留室84や液体貯留室84から圧力発生室120
へ連通する供給孔84a及びノズル開口121を備える。
流路形成板82は、ケース本体86の下部に積層体83を介して取り付けられる。流路
形成板82は、上記積層体83との間に液体貯留室84を確保するための段差面が設けら
れ、液体貯留室84、供給孔84a、圧力発生室120、ノズル開口121aへと至る流
路の底面として構成される。流路形成板82における積層体との接合面との反対面には、
複数のノズル開口121aが設けられたノズル面121が接合される。
積層体83は、例えばステンレスからなる支持板83aと、該支持板83aの下面に配
設される弾性膜83bとが積層されてなり、島部Dを除く他の支持板83aは上面がケー
ス本体86の下面と接合される。島部Dは支持板83aをエッチング加工などにより部分
的に除去することにより作成され、上面が圧電振動子88の自由端面と接合される。
弾性膜83bは、上記支持板83aの下面にPPS(ポリフェニレンサルファイド)やP
I(ポリイミド)等をラミネートすることにより形成される。
上記構成からなる記録ヘッド80によれば、図外の制御部から圧電振動子88にフレキ
シブルケーブル89を介して駆動信号等を供給し、圧電振動子88を上下方向に伸縮させ
ることにより、該圧電振動子88の自由端面に接合された島部Dが上下に伸縮変形し、そ
れに伴って弾性膜83bも伸縮することから圧力発生室120の容積が増減し、内部圧力
を変動させることが可能となり、圧力発生室120内部の液体をノズル開口121aから
吐出することができる。
具体的には、圧電振動子88を充電して自由端面を長手方向に収縮させると島部Dは上
方に引っ張られ、圧電振動子88の放電状態のときと比べて、圧力発生室120の容積を
増大させることができる。また、これとは逆に充電状態の圧力振動子88を放電して自由
端面を長手方向に伸長させると島部Dが圧力発生室120の側に押し込まれ、圧電振動子
88の充電状態のときと比べて、圧力発生室120の容積を減少させることができる。
なお、上記例では所謂撓み振動モードの圧電振動子88を用いたが、これに限るものでは
なく、所謂伸縮振動モード等の振動素子を用いることも可能である。
図9及び図10を参照し、液体カートリッジ70をキャリッジ61のホルダ機構61A
に装着した場合における液体供給口90と液体供給針100との関係について説明する。
図9に示す状態から、液体カートリッジ70を矢印Aに示す液体供給針100の側に押
し下げると、先端部101が開口94に貼着されたフィルム95を突き破り、液体カート
リッジ70の嵌挿体91内部にはめ込まれる。
そして、液体カートリッジ70を更に下方へ押し下げることによって、図10に示す如
く、ホルダ機構61A内に設けられた係止機構103aとガイドリブ92の係止機構92
aとが互いに嵌め合わされ、液体カートリッジ70が、ホルダ機構61Aに対して略垂直
に装着された状態となる。
図10は、上記のように液体カートリッジ70がホルダ機構61Aの係止機構103a
に装着されたときの液体供給針100と液体供給口90の差込状態を示す。
具体的には、液体供給針100の先端部101は、開口94内に挿入され嵌挿体91内に
介挿された液体供給弁としてのばね部材1Aのシール面3aに当接する。
そして、液体カートリッジ70が矢印方向に押し込まれることにより、先端部101が
、弁蓋としてのキャップ体3を弾性部材2に抗して流路としての嵌挿体91の上流側に押
し上げる。キャップ体3が押し上げられることによって、パッキン93の上面93aとシ
ール面3aとが互いに離間し、圧力制御機構74の吐出口74aから吐出された液体が流
路としての嵌挿体91の下流側に流れ出すことが可能な状態となる。
同時に流路の下流側と液体供給針100に形成された液体流路102とが導入孔101a
を介して液密状態に連通し、液体は、液体供給口90から外部に漏れ出すことなく当該液
体流路102を通ってインクヘッド側に供給される。
上記液体供給弁の弁蓋としてのキャップ体3と、該キャップ体3を附勢する弾性部材2と
が一体に形成されたばね部材1Aを液体カートリッジ70の液体供給口90内部に介挿さ
れる液体供給弁として適用したことにより、液体カートリッジ70組み立て時において、
作業者は、キャップ体3と弾性部材2とを組み付ける作業が不要となり、弁体と別体に形
成された弾性体からなる液体供給弁を液体カートリッジ70内に組み付ける場合に比べ、
作業ミスに起因するシール不良を防止することができて、高品質な液体カートリッジ70
を得ることができる。
図11は、前述したばね部材1Eを液体供給弁として液体カートリッジ70に組み込み、
該液体カートリッジ70をホルダ機構61A内に設けられた係止機構103aに装着した
状態を示す。
この状態において、液体供給針100の先端部101は、液体供給弁としてのばね部材1
Eのシール面22に当接し、弁蓋としてのキャップ体14を弾性部材13に抗して流路と
しての嵌挿体91の上流側に押し上げる。キャップ体14が押し上げられることによって
、パッキン93の上面93aとシール面22とが互いに離間し、圧力制御機構74の吐出
口74aから吐出された液体が流路としての嵌挿体91の下流側に流れ出すことが可能な
状態となる。
同時に流路の下流側と液体供給針100に形成された液体流路102とが導入孔101a
を介して液密状態に連通し、液体は、液体供給口90から外部に漏れ出すことなく当該液
体流路102を通ってインクヘッド側に供給される。
上記液体供給弁の弁蓋としてのキャップ体14と、該キャップ体14を附勢する弾性部材
13とが一体に形成されたばね部材1Eを液体カートリッジ70の液体供給口90内部に
介挿される液体供給弁として適用したことにより、上記ばね部材1Aにより生じる効果に
加えて、複数段からなる断面八角形の柱状体の弾性部材13を有するばね部材1Eは嵌挿
体91内において途中で湾曲することなく垂直方向に収縮する。
よって、キャップ体14は液体供給針100に押し上げられた状態において嵌挿体91
内で傾斜することはなく、水平姿勢を維持したままパッキン93の上面93aから離間し
、液体供給弁100が抜き取られた状態では水平姿勢を維持したままシール面22が上面
93aに当接し、液体カートリッジ70の不適正な着脱に起因するシール不良を防止する
ことができる。
図12は、前述したばね部材1Fを液体供給弁として液体カートリッジ70に組み込み、
該液体カートリッジ70をホルダ機構61A内に設けられた係止機構103aに装着した
状態を示す。
この状態において、液体供給針100の先端部101は、液体供給弁としてのばね部材1
Eのシール面37に当接し、弁蓋としてのキャップ体31を弾性部材30に抗して流路と
しての嵌挿体91の上流側に押し上げる。突片39は、直上の下段部30dの縁部38近
傍に当接する。
キャップ体31が押し上げられることによって、パッキン93の上面93aとシール面3
7とが互いに離間し、圧力制御機構74の吐出口74aから吐出された液体が流路として
の嵌挿体91の下流側に流れ出すことが可能な状態となる。
同時に流路の下流側と液体供給針100に形成された液体流路102とが導入孔101a
を介して液密状態に連通し、液体は、液体供給口90から外部に漏れ出すことなく当該液
体流路102を通ってインクヘッド側に供給される。
上記液体供給弁の弁蓋としてのキャップ体31と、該キャップ体31を附勢する弾性部材
30とが一体に形成されたばね部材1Fを液体カートリッジ70の液体供給口90内部に
介挿される液体供給弁として適用したことにより、上記ばね部材1Aにより生じる効果に
加えて、ばね部材1Fは突片39が直上の下段部30dの縁部38に当接した状態で収縮
するため、突片39と対向する首部34が折れ曲がることがない。
よって、キャップ体31は液体供給針100に押し上げられた状態において嵌挿体91内
で傾斜することはなく、水平姿勢を維持したままパッキン93の上面93aから離間し、
液体供給弁100が抜き取られた状態では水平姿勢を維持したままシール面22が上面9
3aに当接し、液体カートリッジ70の不適正な着脱に起因するシール不良を防止するこ
とができる。なお、図示は省略するが上記ばね部材1B,1C,1Dを液体供給弁として
適用した場合でも、ばね部材1Aを適用した場合と同一の作用、効果を生じることは言う
までも無い。
以上の通り、本発明を実施の形態に基いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記複数の
実施例に限定されるものではない。また、本発明に係るばね部材は実施例で示す他、ステ
ンレス鋼板の表面にニッケル層を形成したものや銅合金等種々の素材によって作成するこ
とが可能である。
本発明に係るばね部材1A,1B,1C及び1Dの概略構成を示す斜視図である。 本発明に係るばね部材1Aの製造工程を示す図である。 本発明に係るばね部材1Eの正面図、斜視図及び断面図である。 本発明に係るばね部材1Eの展開図である。 本発明に係るばね部材1Fの斜視図及び部分拡大図である。 本発明に係る記録装置の概略構成を示す斜視図である。 記録ヘッドの概略構成を示す断面図である。 本発明に係るばね部材1Aが組み込まれた液体カートリッジを示す分解斜視図である。 本発明に係るばね部材1Aが組み込まれた液体カートリッジと液体供給針を示す断面図である。 本発明に係るばね部材1Aが組み込まれた液体カートリッジに液体供給針が差し込まれた状態を示す断面図である。 本発明に係るばね部材1Eが組み込まれた液体カートリッジに液体供給針が差し込まれた状態を示す断面図である。 本発明に係るばね部材1Fが組み込まれた液体カートリッジに液体供給針が差し込まれた状態を示す断面図である。
符号の説明
1A乃至1F ばね部材、2,4,6,8 弾性部材
3,5,7,9,14,31 キャップ体、17a乃至17f 弾性片、
18 周壁、39 突片、60 インクジェットプリンタ、61 キャリッジ、
70 液体カートリッジ、80 記録ヘッド、88 圧電振動子、
90 液体供給口、91 嵌挿体、93 パッキン、100 液体供給針、
120 圧力発生室、ノズル開口121a。

Claims (8)

  1. 一定方向への弾性を有し、一端部又は両端部に特定部材が設けられる弾性部材を備えた
    ばね部材において、上記弾性部材と上記特定部材が一体化されたことを特徴とするばね部
    材。
  2. 上記特定部材は、弾性部材側に開口する開口部と、先端にシール面とが形成されたキャ
    ップ体であって、前記開口部の縁部が上記弾性部材と一体化されたことを特徴とする請求
    項1に記載のばね部材。
  3. 上記キャップ体は、上記開口部の縁部から弾性部材方向に突出する突片とを備え、上記
    弾性部材収縮時に突片が弾性部材に当接し、キャップ体の傾斜を阻止すること特徴とする
    請求項2記載のばね部材。
  4. 上記弾性部材は、細幅の金属板が巻回された螺旋体として形成され、該螺旋体の先端部
    と上記キャップ体の縁部とが一体化されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載
    のばね部材。
  5. 上記弾性部材は、細幅の金属板が複数回長さ方向に折曲されてなり、該金属板の先端部
    と上記キャップ体の縁部とが一体化されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載
    のばね部材。
  6. 上記キャップ体は、弾性部材と一体となった金属板をプレス加工又は絞り加工により成
    形されてなる請求項2乃至請求項5に記載のばね部材。
  7. 記録装置に設けられた液体供給針に装着される液体カートリッジにおいて、前記液体カ
    ートリッジは、液体収容部と前記液体供給針が嵌挿される液体供給口とを備え、液体供給
    口は上記請求項1乃至請求項6いずれか一項に記載のばね部材を備え、上記弾性部材が、
    上記キャップ体を液体供給口の閉成方向に附勢して液体供給口を塞ぐことを特徴とする液
    体カートリッジ。
  8. 上記請求項7に記載の液体カートリッジを備えたことを特徴とする記録装置。
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