JP2007198260A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力トルク低減要求の変化に対して、気筒に供給される燃料のカットを応答性良く行う内燃機関の制御装置を提供することにある。
【解決手段】上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関の制御装置は、複数の気筒を有する内燃機関の制御装置であって、目標トルクリダクション量と、トルクリダクション量現在値を算出し、それらの商であるトルクリダクション比率と該内燃機関の出力トルクの低減要求に応じて、次の燃料噴射気筒の燃料カット実行するかどうかについて判断する燃料カット制御手段と、かかる判断を、各気筒の燃料噴射の直前に前記トルクリダクション比率から判断することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等に搭載される内燃機関であって、出力トルクの低減要求に応じて燃料噴射に係る気筒への燃料噴射を制御する制御装置に係り、特に、トルク低減要求の変化に対して、応答性の良い好適な制御装置に関する。
自動車等のトラクションコントロールのために、各々燃料が供給される複数気筒を有する内燃機関において、その出力トルクを制御する技術として、全気筒数に対する所定比率の気筒に対して燃料カットを行う減筒制御が知られている。この減筒制御は、各気筒に個別の燃料インジェクタによって燃料を供給する燃料噴射供給式の内燃機関に適用できる技術である。
減筒制御の従来技術として、減筒運転中においても気筒の稼動頻度を相対的に高くし、休止時の燃焼室の冷却を低減させて再稼動時にも安定した燃焼を得ることを目的として、燃料供給を連続して停止する気筒は点火順序に対して等間隔に設定すると共にさらなる稼動率低下の要求があった場合には、さらに停止させる気筒を稼動気筒の中から順次入れ替えて実行する内燃機関の制御装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
また、別の従来技術として、機関トルクの低減変更の要求に対して、所定数の気筒の燃料カットを行うと共に、該燃料カットを行う気筒以外の稼動気筒のトルクを要求される機関トルクになるように制御する内燃機関の制御装置も知られている。(例えば、特許文献2参照。)
図5は、上記した従来の制御装置における燃料カットパターンの一例として、6気筒を1サイクルとする燃料カットパターン表を示している。図5において、縦軸は燃料をカットする気筒数を、横軸は要求が発生してからの点火順序列の気筒番号#1〜#6を示し、表中の「1」は燃料カット実行を、「0」は燃料噴射実行を表している。
図5が示す燃料カットパターンに基づいて燃料噴射のオンオフ制御を実行すると、1気筒カットのトルク低減要求が生じた場合、次に点火時期となる第1気筒(#1)に対して燃料カットを実行し、それに続いて順次点火時期となる第2ないし第6気筒(#2〜#6)に対して燃料噴射を実行して燃料カットの1サイクルを終了する。また、2気筒カットの要求が生じた場合、第1及び第4気筒(#1及び#4)に対して燃料カットを実行し、第2、第3、第5、第6の4気筒に対しては燃料噴射を実行して燃料カットの1サイクルを終了する。そして、トルク低減要求が3気筒の場合は、第1、第3、第5気筒(#1、#3、#5)の3気筒の燃料カットを実行する。トルク低減要求が、4ないし6気筒の場合には、それぞれ図5が示すとおりの燃料カットを実行する。そして、トルク低減要求が変化しないかぎり、同じ燃料カットのパターンを繰り返し実行することにより、継続的にトルク要求を実現している。
特開平6−159110号公報 特開2002−364394号公報
図6は、図5に示された燃料カットパターンにより燃料カットと燃料噴射を実施する従来の制御装置において、燃料カットサイクルの1サイクルを終えた時点で、トルク低減要求が2から3気筒に変化した場合の燃料カットパターンを示している。
トルク低減要求が2気筒の場合、2気筒カットのパターンが選択され、#1に対し燃料カット、#2、#3に対し燃料噴射、#4に対し燃料カット、#5、#6に対して燃料噴射を実行して、燃料カットの1サイクルを終了する。
そして、トルク低減要求が2気筒から3気筒に変化することを取り込む時点が、図6に示されたように燃料カットの1サイクルが終了した時点かその直後であると3気筒カットのパターンに速やかに対応できるが、かかる時点がサイクルの途中で発生すると、例えば、図7に示されたように#2の燃料噴射時期の直後であると、すでにそのサイクルにおいて、2気筒のトルク低減要求に対する燃料カットパターンにより、燃料カットする気筒(#1及び#4)が決定されていて、トルク低減要求の変化に迅速に応答できないという問題があった。
すなわち、従来の燃料カットパターンによる燃料カット制御においては、燃料カット・1サイクルにおいてどの気筒の燃料カットを実行するかをあらかじめ定めた燃料カットパターンに応じて決定しているため、一連の燃料カット操作の周期が長くなり、トルク低減要求の変化に対する応答性が悪くなり、自動車等のトラクションコントロールの性能向上についての要求に十分に答えられないという問題点があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、機関出力トルクの低減要求の変化に対する応答性の良い最適な燃料カットを行う内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関の制御装置は、各々燃料が供給される複数の気筒を有する内燃機関の制御装置であって、該内燃機関の出力トルクの低減要求がなされた場合には、該気筒に供給される燃料をカットする内燃機関の制御装置において、目標トルクリダクション量を演算する手段と、トルクリダクション量現在値を算出する手段と、該目標トルクリダクション量と該トルクリダクション量現在値とから算出したトルクリダクション比率と、該内燃機関の出力トルクの低減要求に応じて、次の燃料噴射気筒の燃料カットを実行するかどうかについて判断する燃料カット制御手段と、を備え、該燃料カット制御手段の結果に応じて、次の燃料噴射に係る気筒の燃料噴射を制御することを特徴とする内燃機関の制御装置である。
また、前記燃料カット制御手段は、前記トルクリダクション比率と所定値とを比較した結果に応じて、次の燃料噴射に係る気筒の燃料噴射を制御することで構成される上記の内燃機関の制御装置である。
また、前記燃料カット制御手段は、次の燃料噴射に係る気筒の燃料カットを実行するかどうかについての判断を、各気筒の燃料噴射の直前に前記トルクリダクション比率から判断することで構成される上記の内燃機関の制御装置である。
また、前記目標トルクリダクション量は、トルク低減要求である燃料カット気筒数と、エンジンの気筒数と、から算出することで構成される上記の内燃機関の制御装置である。
また、前記トルクリダクション量現在値は、次の燃料噴射に係る気筒より前の燃料噴射に係る気筒の燃料噴射のオンオフ情報を気筒数で平均化して算出することで構成される上記の内燃機関の制御装置である。
本発明によれば、内燃機関の出力トルクについての低減要求が増加したり、低下したり、細かく変化するなど変化しても、その変化に対する応答性を改善することにより、トラクションコントロールの性能向上、自動車等の運転性能の向上等を実現することができる。
以下、図面に基づき本発明の内燃機関の制御装置についての実施の形態を説明する。
図1は、本発明が適用される内燃機関の燃料噴射制御システムにおける全体構成図である。
内燃機関116の吸気経路には、空気量センサ101が設けられて吸入空気の量を計測し、同じく吸気温センサ102は吸入空気の温度を検出する。絞弁組立体すなわちスロットルボディ104は、スロットルセンサ103により検知される絞弁開度を適宜調節することにより吸入空気量を制御する。スロットルボディ104を通過した吸入空気は、インテークコレクタ(サージタンク)105に入り、該インテークコレクタ105に接続された複数の吸気分岐管106を通じて内燃機関116の各気筒に分岐供給される。
内燃機関116は、その吸気側に吸気弁を可変動作する吸気弁機構109と吸気バルブの動作状態を検出する吸気バルブセンサ(図示せず)を備え、その吐出側には排気弁を可変動作できる排気弁機構111を備えている。排ガス対策のため、排気ガスの一部を吸気系に戻すEGRバルブ107も備え、該バルブを適宜開いて排気ガスの一部を吸気系に戻している。
燃料は、燃料タンク118から燃料ポンプ119により吸い上げられ、プレッシャレギュレータ122により調圧された後、燃料配管121を経て電子制御式の燃料噴射弁108に送給され、該燃料噴射弁108は、内燃機関の各気筒に分岐供給される吸入空気内に燃料を噴射することを制御する。燃料タンク118内に発生する蒸発ガスは、キャニスタ120で吸着され、吸着された燃料はパージバルブ123を通って吸気系に戻される。
また、内燃機関116は、その排気経路に空燃比センサ113、酸素センサ115を備え、冷却水の水温を検知する水温センサ114を、また、クランクアームの回転角を検知するクランク角センサ117を備えている。
電子制御装置(ECU)112は、上記した空気量センサ101、吸気温センサ102、スロットルセンサ103、空燃比センサ113、水温センサ114、酸素センサ115、クランク角センサ117等の各出力を入力として、スロットルボディ104内のスロットルバルブ、EGRバルブ107、燃料噴射弁108、吸気弁機構109、排気弁機構111、点火コイル110、プレッシャレギュレータ122、パージバルブ123等に対して制御信号を出力する。ECU112は、これらの各種センサからの入力に基づいて適正な燃料噴射量を算出決定し、燃料噴射弁108の駆動機構(図示せず)に対して、かかる適正な燃料噴射量を噴射するように指示を与える。
図2はECU112の内部構成を示すブロック図である。
ECU112は、入力回路203、A/D変換部204、中央演算部(CPU)205、ROM207、RAM209、及び出力回路210を含んだコンピュータにより構成された電子制御装置である。入力回路203には、センサ類201から出力された信号が入力信号202として入力回路203に取り込まれる。入力信号202がアナログ信号の場合(例えば、スロットルセンサ103、水温センサ114等からの信号)、入力回路203は、該信号からノイズ成分の除去等を行って、A/D変換部204に出力する。CPU205は、該A/D変換部204の結果を取り込み、ROM207等の記憶媒体に記憶された制御ロジック(プログラム)208を実行する事によって、多種多様な制御及び診断等を実行する機能を備えている。
なお、前記CPU205で演算した結果は、RAM209に一時的に記憶されるとともに、該演算結果は、出力回路210を通じて制御出力信号211として出力され、アクチュエータ類212(例えば、燃料噴射弁108、点火コイル110等)の制御に用いられる。
一方、入力信号202がデジタル信号の場合(例えば、クランク角センサ117等からの信号)、入力回路203から信号線206を介して直接CPU205に取り込まれ、前記同様CPU205で演算される。
次に、6気筒エンジンを対象とした場合について、以下説明する。
図3は本発明の内燃機関の制御装置における実施形態の制御フローチャートを示したものである。まず、ステップS301で燃料カット気筒数(トルク低減要求)FCCYLNOを読み込み、ステップS302で目標トルクリダクション量TRQRDCを以下の式で算出する。
TRQRDC=FCCYLNO/CYLNO・・・(式1)
TRQRDC:目標トルクリダクション量
FCCYLNO:燃料カット気筒数(トルク低減要求)
CYLNO:エンジンの気筒数
ここで、燃料カット気筒数(トルク低減要求)FCCYLNOは、本内燃機関装置又は本内燃機関装置以外の外部装置からのトルク低減要求から算出されるものとする。また、CYLNOはエンジンの気筒数を意味し、6気筒エンジンの場合は、CYLNO=6、4気筒エンジンの場合はCYLNO=4、3気筒エンジンの場合は、CYLNO=3とする。
6気筒エンジンの場合の目標トルクリダクションとトルク低減要求(燃料カット気筒数)は図4に示すような関係にある。よって、全気筒(6気筒)燃料カットの場合の目標トルクリダクション量は1.0となる。
次に、ステップS303において、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCを、REF周期毎に燃料噴射に係る気筒について、以下の式で算出する。
RLTRQRDC=(0+FC[Z]+FC[Z2]+FC[Z3]+FC[Z4]+FC[Z5])/6 ・・・(式2)
RLTRQRDC:トルクリダクション量現在値
FC:燃料カットフラグ(燃料カットする場合は「1」、燃料カットしない場合は「0」)
[Z]は1周期前の値を、[Z2]は2周期前の値を意味し、以下、同様に意味する。
ここで、REF周期とは、燃料噴射の発生するタイミングの間隔を意味し、6気筒エンジンの場合、120°CA(クランクアングル)である。上式において、最初の0は、噴射した場合のトルクリダクション値を求めるためである。
ステップS304では、前記目標トルクリダクション量TRQRDCと、前記トルクリダクション量現在値RLTRQRDCとの比率(以下「トルクリダクション比率」という。)を算出し、トルクリダクション比率が所定値より大きければ、ステップS306に進み、次の噴射の燃料カットを行い、本フローを終了する。トルクリダクション比率が所定値より大きくなければ、ステップS305に進み、トルクリダクション量現在値RLTRQRDC=0であれば、ステップS306に進み、次の噴射の燃料カットを行い、本フローを終了する。トルクリダクション量現在値RLTRQRDC≠0であればステップS306をスキップして本フローを終了する。
上記所定値を1.1と設定した場合の本発明の燃料カット制御について、以下、説明する。
図8は6気筒を1サイクルとした本発明の燃料カットパターン表の一例を示したものである。縦軸は上から順に、トルク低減要求(燃料カット気筒数)FCCYLNO、目標トルクリダクション量TRQRDC、トルクリダクション量現在値RLTRQRDC、トルクリダクション比率TRQRDC/RLTRQRDC、燃料カットフラグFCを示している。燃料カットフラグの行において、各気筒(#1〜#6)の燃料カット・噴射については、「1」は燃料カット実行、「0」は燃料噴射実行を意味している。横軸は、要求が発生してからの点火順序列の各気筒(#1〜#6)の状態を表している。
図3に示したフローに基づいて、#1の気筒について説明すると、ステップS301において、トルク低減要求FCCYLNOとして2を始めて取り込み、ステップS302において、前記した式1により、CYLNO=6として目標トルクリダクション量TRQRDCを演算すると、0.33を得る。次に、ステップS303において、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCを式2により演算すると、その直前の燃料カット・1サイクルでは燃料カットが実行されていなかったので、式2において、全項が0となり、演算結果は0となる。そうすると、ステップS304において、トルクリダクション比率TRQRDC/RLTRQRDCと所定値1.1と比較すると、所定値より大きいので、燃料カットフラグを「1」となり、燃料カットを実行する。
次に#2の気筒についてみると、ステップS301において、トルク低減要求FCCYLNOとして2を取り込み、ステップS302において、前記した式1により、CYLNO=6として目標トルクリダクション量TRQRDCを演算して、0.33を得る。次に、ステップS303において、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCを式2により演算すると、式2において、FC[Z]=1(#1の燃料カットフラグ1)であり、他の項は0となるので、0.17を得る。ステップS304においては、トルクリダクション比率TRQRDC/RLTRQRDCと所定値1.1と比較すると、所定値より大きいので、燃料カットフラグを「1」となって燃料カットを実行する。
これを#3についてみると、FC[Z]=1(#2の燃料カットフラグ1)、FC[Z1]=1(#1の燃料カットフラグ1)となり、その他の項は0となるので、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCは、式2により、1となり、所定値1.1より小さい。そこで、燃料カットフラグは0となって燃料噴射を実行する。#4ないし#6についても、同様に、燃料カットフラグは0となって燃料カットを実行する。
上記の燃料カット・1サイクルと終えた時点で、トルク低減要求が2から3に変化すると、#1では、ステップS301において3を取り込むので、ステップS302における目標トルクリダクション量TRQRDCの演算結果が0.5となり、ステップS303において、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCを式2により演算すると、式2において、FC[Z5]=1(前の燃料カット・1サイクルにおける#2の燃料カットフラグ1)であり、他の項は0となるので、0.17を得る。ステップS304においては、トルクリダクション比率TRQRDC/RLTRQRDCと所定値1.1と比較すると、所定値より大きいので、燃料カットフラグを「1」となって燃料カットを実行する。以下、同様な手法により、#2ないし#6の気筒について、燃料カットフラグを求める。
以上の結果をまとめたものが、図8に示す表である。燃料カット・1サイクル単位でみると、トルク低減要求(燃料カット気筒数)2に対して、第1気筒(#1)、第2気筒(#2)の燃料カットを実行し、次のサイクルでトルク低減要求(燃料カット気筒数)3に対して、第1気筒(#1)、第2気筒(#2)、第3気筒(#3)の燃料カットを実行することになる。
これに対し、図9は、燃料噴射時期が燃料カット・1サイクル中の#2から#3に移行する際にトルク低減要求(燃料カット気筒数)が2から3に変化した場合を示すものである。この例において、トルク低減要求が3に変化した#3では、ステップS301において3を取り込むので、ステップS302における目標トルクリダクション量TRQRDCの演算結果が0.5となる。
次にステップS303において、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCを式2により演算すると、式2において、FC[Z]=1(#2の燃料カットフラグ1)、FC[Z1]=1(#1の燃料カットフラグ1)となり、その他の項は0となるので、トルクリダクション量現在値RLTRQRDCは、式2により、0.33となる。ステップS304においては、トルクリダクション比率TRQRDC/RLTRQRDCと所定値1.1と比較すると、所定値1.1より大きいので、燃料カットフラグを「1」となって燃料カットを実行する。以下、同様な手法により、#2ないし#6の気筒について、燃料カットフラグを求めた結果が図9に示す表である。
図10は、トルク低減要求(燃料カット気筒数)が#2と#3の間で発生した際に、従来例と本発明の燃料カットフラグを比較して掲載したものである。本発明においては、前記のとおり、各気筒に燃料噴射する直前に毎回トルクリダクション比率を求め、次の燃料噴射を燃料カットするかどうかについて判断するものであるから、1サイクル中にトルク低減要求(燃料カット気筒数)が変化しても、従来と比較して応答性が良いものとなる。
図11は、燃料カット・1サイクル中にトルク低減要求(燃料カット気筒数)が細かく変化して増加した場合の目標トルクリダクション量、トルクリダクション量現在値、トルクリダクション比率、燃料カットフラグを示すもので、応答性が良い燃料カットが実行可能であることを示している。
図12は、トルク低減要求(燃料カット気筒数)が細かく変化して減少した場合の目標トルクリダクション量、トルクリダクション量現在値、トルクリダクション比率、燃料カットフラグを示すもので、応答性が良い燃料カットが実行可能であることを示している。
図13は、図12に示されたトルク低減要求があった場合の従来例の燃料カットフラグと、本発明の燃料カットフラグ(図12で示されたものと同じ)とを比較して示したものである。図13には、従来例の制御装置は、トルク低減要求(燃料カット気筒数)として燃料カット・1サイクルの最初の5気筒を取り込んだ時点でそのサイクル中の燃料カットパターンを決定してしまうため、実際のトルク低減要求に対して余分に燃料カットしてしまう問題点があるのに対し、本発明は、トルク低減要求(燃料カット気筒数)の変化に対して応答性の良い燃料カットを実現するものであることが示されている。
以上、本発明を6気筒の内燃機関に適用した例を説明したが、6気筒に限られるものではなく、2、3、4、5、6、8、12気筒等を含む一般にN気筒の内燃機関に対して、前記した式2を、次の燃料噴射に係る気筒よりN−1周期前までの各気筒の燃料噴射のオンオフ情報を気筒数で平均化して算出するように変形して適用することできる。その変形結果を次に示す。
RLTRQRDC=(0+FC[Z]+・・・+FC[Z(N−1)])/N ・・・(式3)
RLTRQRDC:トルクリダクション量現在値
FC:燃料カットフラグ(燃料カットする場合は「1」、燃料カットしない場合は「0」)
N: 気筒数
[Z]は1周期前の値を、[Z(N−1)]はN−1周期前の値を意味する。
REF周期は、エンジン気筒数に応じて算出されものであり、4サイクルエンジンの場合、720÷N°CA(クランクアングル)で与えられる。
また、本発明は各気筒の燃料噴射の直前に、トルク低減要求(燃料カット気筒数)に応じてトルクリダクション比率を求め、トルクリダクション比率の値に応じて次の燃料カットを実行するかどうかについて判断しているため、図5に示したような従来の制御装置の燃料カットパターンテーブルをROM207に記憶させておく必要がない。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではないし、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明が適用される内燃機関の燃料噴射制御システムにおける全体構成図。 電子制御装置(ECU)の内部構成を示すブロック図。 本発明の内燃機関の制御装置における実施形態の制御フローチャート。 目標トルクリダクション量とトルク低減要求(燃料カット気筒数)の相関図。 従来の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)における燃料カット気筒数と燃料カットパターンの一例を示すマトリックス。 従来の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)におけるトルク低減要求の変化と燃料カットパターンの推移の一例を示すマトリックス。 従来の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)におけるトルク低減要求の変化と燃料カットパターンの推移の一例を示すマトリックス、特に、トルク低減要求が燃料カット・1サイクル中で増大した場合。 本発明の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)におけるトルク低減要求の変化と目標トルクリダクション量、トルクリダクション量現在値、トルクリダクション比率、燃料カットフラグの推移の一例を示すマトリックス。 本発明の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)におけるトルク低減要求の変化と目標トルクリダクション量、トルクリダクション量現在値、トルクリダクション比率、燃料カットフラグの推移の一例を示すマトリックス、特に、トルク低減要求が燃料カット・1サイクル中で増大した場合。 トルク低減要求が燃料カット・1サイクル中で増大した場合における従来の制御装置と本発明の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)の燃料カットフラグを比較した一例を示すマトリックス。 本発明の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)におけるトルク低減要求の変化と目標トルクリダクション量、トルクリダクション量現在値、トルクリダクション比率、燃料カットフラグの推移の一例を示すマトリックス、特に、トルク低減要求が燃料カット・1サイクル中で細かく増大した場合。 本発明の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)におけるトルク低減要求の変化と目標トルクリダクション量、トルクリダクション量現在値、トルクリダクション比率、燃料カットフラグの推移の一例を示すマトリックス、特に、トルク低減要求が燃料カット・1サイクル中で減少した場合。 トルク低減要求が燃料カット・1サイクル中で減少した場合における従来の制御装置と本発明の制御装置(6気筒内燃機関に適用した場合)の燃料カットフラグを比較した一例を示すマトリックス。
符号の説明
101・・・空気量センサ(エアフローセンサ)
102・・・吸気温センサ
103・・・スロットルセンサ
104・・・スロットルボディ
105・・・インテークコレクタ(サージタンク)
106・・・吸気分岐管
107・・・EGRバルブ
108・・・燃料噴射弁
109・・・吸気弁機構
110・・・点火コイル
111・・・排気弁機構
112・・・電子制御装置(ECU)
113・・・空燃比センサ
114・・・水温センサ
115・・・酸素センサ
116・・・内燃機関
117・・・クランク角センサ
118・・・燃料タンク
119・・・燃料ポンプ
120・・・キャニスタ
121・・・燃料配管
122・・・プレッシャレギュレータ
123・・・パージバルブ

Claims (5)

  1. 各々燃料が供給される複数の気筒を有する内燃機関の出力トルクの低減要求がなされた場合に、該気筒に供給される燃料をカットする内燃機関の制御装置であって、目標トルクリダクション量を演算する手段と、トルクリダクション量現在値を算出する手段と、該目標トルクリダクション量と該トルクリダクション量現在値とから算出したトルクリダクション比率と、該内燃機関の出力トルクの低減要求に応じて、次の燃料噴射気筒の燃料カットを実行するかどうかについて判断する燃料カット制御手段と、を備え、該燃料カット制御手段の結果に応じて、次の燃料噴射に係る気筒の燃料噴射を制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記燃料カット制御手段は、前記トルクリダクション比率と所定値とを比較した結果に応じて、次の燃料噴射に係る気筒の燃料噴射を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記燃料カット制御手段は、次の燃料噴射に係る気筒の燃料カットを実行するかどうかについての判断を、各気筒の燃料噴射の直前に前記トルクリダクション比率から判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記目標トルクリダクション量は、トルク低減要求である燃料カット気筒数と、エンジンの気筒数と、から算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記トルクリダクション量現在値は、次の燃料噴射に係る気筒より前の燃料噴射に係る気筒の燃料噴射のオンオフ情報を気筒数で平均化して算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014009641A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動力制御装置

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