JP2007196700A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張展開した袋体が加圧された際のガス抜きの応答性がよいエアバッグ装置を得る。
【解決手段】本エアバッグ装置10では、袋体14を構成する側布部16にエア抜き用のベントホールが形成されており、このベントホールに対応してアクティブベント22が側布部16に取り付けられ、ベントホールがコイルばね52により付勢された弁体28により閉塞されている。膨張、展開した袋体14の内圧がコイルばね52の付勢力を上回ると、袋体14内のガスがコイルばね52の付勢力に抗して弁体28を移動させてベントホールを開放する。これにより、ベントホールからガスが放出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両等に搭載されるエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に開示されたエアバッグ装置では、車両の急減速により略車両前方側へ慣性移動する乗員の身体が、ガスにより膨張展開した袋体に当接して袋体を加圧した際に、弁体がガス抜き用のエアベントを開放してガスの一部を外部へ放出し、これにより、袋体内のガス圧を一定の大きさ以下に調節している。
特開2000−64415公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された構造は、袋体を支持するリテーナに設けられている。このため、乗員の身体が膨張展開した袋体を加圧してから、エアベントにてガスが放出されるまでの応答性を向上させることが難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、膨張展開した袋体が加圧された際のガス抜きの応答性がよいエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るエアバッグ装置は、内部に供給されたガスの圧力で膨張展開すると共に、ガス抜き用の孔部が形成された袋体と、前記孔部を閉止する弁体を有し、前記袋体の内圧が一定の大きさを越えた際に前記弁体を移動させて前記孔部を開放する内圧調整手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、ガス抜き用の孔部が袋体に形成されることで、袋体が外部から加圧された際には袋体内で上昇した内圧が袋体の開口端を支持する支持体側に作用するよりも早くに孔部から袋体内のガスが抜けようとする。孔部から抜けようとするガスの圧力が一定の大きさを超えていれば内圧調整手段の弁体が孔部を開放する方向へ移動し、これにより、袋体からガスが放出される。
請求項2に記載の本発明に係るエアバッグ装置は、請求項1に記載の本発明において、前記内圧調整手段は、前記孔部の開口方向に弾性変形可能で前記孔部を閉止する方向に前記弁体を付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記孔部の開口方向に沿った前記付勢手段の寸法を小さくした状態で保持すると共に、前記袋体が膨張展開した際に前記付勢手段の保持を解除する保持手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、付勢手段により付勢された弁体が孔部を閉止し、袋体内の内圧が一定の大きさを越えて付勢手段の付勢力に抗して弁体を移動させると孔部が開放されて、孔部からガスが放出される。
一方、袋体が膨張展開されていない状態では、付勢手段が保持手段に保持される。保持手段は付勢手段の付勢力に抗して孔部の開口方向に沿った付勢手段の寸法、例えば、袋体を構成する布等の厚さ方向に沿った付勢手段の寸法を小さくする。このため、孔部に対応して付勢手段を袋体に取り付けても袋体をコンパクトに折り畳める。すなわち、本発明に係るエアバッグ装置では、袋体をコンパクトに折り畳むに際して付勢手段が大きな障害になることがないため、袋体に孔部を設け、この孔部に対応して内圧調整手段を袋体に設けることができる。これにより、内圧が一定の大きさを越えた際のガス抜きの応答性が向上する。
請求項3に記載の本発明に係るエアバッグ装置は、請求項2に記載の本発明において、コイル軸線方向一方の側へ向けて外周形状が小さくなる錐形状で、コイル軸線方向一端側で対向する隣ピッチ部分の内周部よりも外周部が軸線側に位置するコイルばねを前記付勢手段としたことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係るエアバッグ装置によれば、付勢手段としての錐形のコイルばねは、外周部がコイル軸線方向一端側で対向する隣ピッチ部分の内周部よりも内側に位置する。このようなコイルばねがその付勢力に抗して軸線方向に縮められると、全体的に渦巻き状で、軸線方向に沿った寸法はコイル線径程度になる。これにより、コイルばねをその付勢力に抗して縮めた状態では、内圧調整手段を薄型化でき、折り畳んだ袋体の間に内圧調整手段を配置できる。
請求項4に記載の本発明に係るエアバッグ装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記内圧調整手段は、前記孔部に対して接離する方向に前記弁体を案内して前記接離する方向以外の方向への前記弁体の移動を制限すると共に、前記孔部の開口方向に対して傾斜した方向へ折り曲げ可能で折り曲げ状態では折り曲げ前の状態よりも前記開口方向に沿った寸法が短くなるガイド手段を備えていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、弁体はガイド手段に案内されることで孔部に対して接離する方向以外の方向への移動が制限される。一方で、ガイド手段は孔部の開口方向に対して傾斜した方向へ折り曲げ可能であり、折り曲げた状態では折り曲げ前の状態よりも孔部の開口方向に沿った寸法、すなわち、袋体を構成する布等の厚さ方向に沿った寸法が短くなる。このため、袋体を折り畳む際にガイド手段を折り曲げることで袋体をコンパクトに折り畳める。すなわち、本発明に係るエアバッグ装置では、袋体をコンパクトに折り畳むに際してガイド手段が大きな障害になることがないため、袋体に孔部を設け、この孔部に対応して内圧調整手段を袋体に設けることができる。これにより、内圧が一定の大きさを越えた際のガス抜きの応答性が向上する。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、内圧が一定の大きさを越えた際のガス抜きの応答性が高い。
請求項2に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、孔部を閉止する方向に弁体を付勢する付勢手段を保持手段に保持させることで、袋体に内圧調整手段を設けても袋体をコンパクトに折り畳める。
請求項3に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、コイルばね(付勢手段)を縮めるとコイル軸線方向の寸法がコイル線径程度になるため、内圧調整手段を薄型化でき、袋体に内圧調整手段を取り付けても袋体をコンパクトに折り畳める。
請求項4に記載の本発明に係るエアバッグ装置では、弁体を案内するガイド手段を折り曲げて孔部の開口方向に沿ったガイド手段の寸法を短くすることにより、袋体に内圧調整手段を設けても袋体をコンパクトに折り畳める。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るエアバッグ装置の一態様である車両助手席用エアバッグ装置10(以下、単に「エアバッグ装置10」と称する)の構成が斜視図により示されている。なお、図1を含む各図において矢印LF方向は本エアバッグ装置10を図示しない車両に搭載した状態で略車両左方を示し、矢印FR方向は本エアバッグ装置10を図示しない車両に搭載した状態で略車両前方を示し、矢印UP方向は本エアバッグ装置10を図示しない車両に搭載した状態で略車両上方を示す。
図1に示されるように、エアバッグ装置10はモジュールケース12を備えている。モジュールケース12は、例えば、車両の助手席前方側でインスツルメントパネル(図示省略)の裏面側(前方側)に配置されている。モジュールケース12は上方へ向けて開口した箱状に形成されており、その内側にはガス発生手段としてのインフレータ(図示省略)が設けられている。また、モジュールケース12には袋体14が取り付けられている。袋体14は全体的に袋状に形成されており、上記のインフレータを上方から覆った状態で開口縁がモジュールケース12の内底部や内周部に係止されている。
図1では袋体14が膨張、展開した状態で示されているが、通常、袋体14は折り畳まれた状態でモジュールケース12の内側に収容されている。また、袋体14の内側には図示しない1乃至複数のストラップが設けられている。ストラップは撓曲可能な細幅帯状に形成されており、その長手方向両端が袋体14の内側の適宜位置に係止されている。インフレータからのガスが袋体14に供給され、このガスの圧力で袋体14が膨張、展開する際には、このストラップの張力により袋体14の膨張、展開が部分的に制限される。これにより、袋体14は図1に示されるように、左右方向に対向する一対の側布部16(図1では一方の側布部16のみを図示している)と、これらの側布部16の外周部を繋ぐように設けられた周布部18とを有する形状となる。
以上の構造の袋体14は、図3に示されるように、側布部16に孔部としてのベントホール20が形成されており、袋体14は開口縁以外にベントホール20を介して内外が連通している。ベントホール20に対応して側布部16には内圧調整手段としてのアクティブベント22が設けられている。ここで、図2にはアクティブベント22の構成が分解斜視図により示されている。
図2に示されるように、アクティブベント22はベースプレート24を備えている。ベースプレート24は円板状に形成されていると共に、外周部に対して同軸の円孔26が形成されている。ベースプレート24は、円孔26がベントホール20に対して略同軸となるように側布部16に固定されている。ベースプレート24の側布部16とは反対側には弁体28が設けられている。弁体28は外周形状が円孔26の内周形状よりも大きな円形で、しかも、ベースプレート24とは反対側の所定位置を曲率中心としてベースプレート24とは反対側へ向けて開口した凹形状に湾曲している。
弁体28の外周部からはリング状の周壁30がベースプレート24とは反対側へ向けて立設されている。この周壁30に対応してベースプレート24上には第1リング部32が立設されている。第1リング部32は内径寸法が周壁30の外径寸法よりも大きなリング状で円孔26に対して同軸的に設けられている。第1リング部32にはその中心周りの所定角度毎に複数(本実施の形態では120度毎に3個)の規制片34が形成されている。規制片34は第1リング部32よりも厚肉で、第1リング部32の半径方向に沿った第1リング部32の中心から規制片34までの長さは第1リング部32の内径寸法よりも短く、周壁30の外径寸法よりも極僅かに大きい程度とされている。このため、弁体28が第1リング部32の内側に配置されると、規制片34が周壁30の外周部に当接し、第1リング部32の半径方向に沿った弁体28の不用意な変位を規制する。
また、ベースプレート24上の第1リング部32の半径方向外側にはリング状の第2リング部36が第1リング部32に対して同軸的に設けられている。第2リング部36には、その中心周りの所定角度毎に、各々がガイド手段としての複数(本実施の形態では120度毎に3個)のガイド片38が形成されている。これらのガイド片38は第1リング部32に設けられた複数の規制片34の間(すなわち、第1リング部32の周方向に沿って隣り合う2つの規制片34の中間部分)に設けられている。これらのガイド片38は第2リング部36の半径方向に沿って厚さ方向とされた薄肉の板状で長手方向基端部が第2リング部36に接続されている。
図2に示されるように、ガイド片38の先端側は第2リング部36の軸方向(すなわち、ベースプレート24の厚さ方向一方)の側へ延出されているが、ガイド片38は薄肉であるため幅方向を軸方向とする軸周りに撓曲又は屈曲可能とされており、図3に示されるように、ガイド片38はその基端部を中心に先端側が第2リング部36の半径方向内方へ延出されるように撓曲又は屈曲できる。これらのガイド片38に対応して周壁30の外周部からは複数の弁体側スライド片40が延出されている。これらの弁体側スライド片40は周壁30の軸方向に沿って厚さ方向の板状に形成されている。
また、これらの弁体側スライド片40には厚さ方向に貫通した矩形の弁体側ガイド孔42が形成されており、各弁体側ガイド孔42には対応するガイド片38が通過している。これらの弁体側ガイド孔42にガイド片38が通過することで、弁体側スライド片40、ひいては弁体28はガイド片38に案内されつつベースプレート24に対して接離する方向(すなわち、円孔26の軸方向)へスライドできる。
また、弁体側ガイド孔42が形成された弁体側スライド片40は厚さ寸法が周壁30の軸方向寸法よりも小さく、周壁30の弁体28が形成された側とは反対側の端部近傍から延出されており、ベースプレート24側の周壁30の端部から弁体側スライド片40までの寸法は、ベースプレート24からの第1リング部32や第2リング部36の立設寸法よりも大きい。このため、弁体側ガイド孔42にガイド片38が通過した構造であっても周壁30が第1リング部32の内側に位置して弁体28がベースプレート24に当接できる。
一方、図2に示されるように、弁体28のベースプレート24とは反対側には支持体44が配置されている。支持体44は外径寸法が第2リング部36の内径寸法に略等しい円板状に形成されている。支持体44の外周部からは上記のガイド片38の各々に対応して複数の支持体側スライド片46が延出されている。支持体側スライド片46には弁体側ガイド孔42と同等の支持体側ガイド孔48が形成されており、弁体側ガイド孔42を通過したガイド片38が支持体側ガイド孔48を通過している。ガイド片38の先端部には弁体側ガイド孔42や支持体側ガイド孔48よりも大きな抜止片50が形成されており、ガイド片38の先端側に支持体側スライド片46が到達した状態では、抜止片50が支持体側スライド片46に当接して支持体側ガイド孔48からガイド片38が抜け出ることを防止している。
また、弁体28と支持体44との間には、付勢手段としてのコイルばね52が配置されている。コイルばね52は一端部での外径寸法が周壁30の内径寸法よりも極僅かに小さく、コイルばね52の一端部は周壁30の内側に入り込んで弁体28に当接している。また、コイルばね52は、他端側へ向けて漸次外径寸法及び内径寸法が小さく、正面視及び側面視では全体的に円錐台形状となっており、しかも、各ピッチでの内径寸法はそのピッチに対して他端側で隣接するピッチの外径寸法以上に設定されている。
図2乃至図5に示されるように、支持体44の弁体28側の面からは複数の係合片54が形成されている。これらの係合片54は外周一部が支持体44の外周部に対して同軸で且つ直径寸法がコイルばね52の他端部での内径寸法よりも僅かに小さな仮想円の円周上に位置している。これらの係合片54はコイルばね52の他端部からコイルばね52の内側に入り込んでおり、係合片54が入り込んだコイルばね52の他端部は支持体44に当接している。
ここで、コイルばね52に外力が作用していない状態でのコイルばね52の一端から他端までの長さ、すなわち、コイルばね52の自由長は、ベースプレート24に弁体28が当接し、且つ、支持体側スライド片46に抜止片50が当接した状態での弁体28から支持体44までの長さよりも長く、このため、図4に示されるように、抜止片50によりベースプレート24からの離間が規制された支持体44に他端が当接しているコイルばね52は、その付勢力で弁体28をベースプレート24に押し付けて円孔26を閉塞する。
一方、支持体44には支持体44の外周部に対して同軸の円孔56が形成されている。円孔56の内側にはロックピース58が配置されている。ロックピース58は外径寸法が円孔56の内径寸法よりも充分に小さな有底円筒形状に形成されており、円孔56の内周部から延出された複数の保持片60によって円孔56の軸方向に沿ってのみスライド可能にロックピース58が保持されている。ロックピース58の外周部からは複数(本実施の形態では120度毎に3個)の連結紐62が放射状に延出されている。これらの連結紐62に対応して支持体44にはガイド部64が形成されている。
これらのガイド部64には支持体44の半径方向に沿って貫通したガイド孔66が形成されており、連結紐62がガイド部64を通過して支持体44の外周部よりも外側へ突出している。連結紐62の先端部には保持手段を構成する係止片68が形成されている。これらの係止片68は、外周形状が連結紐62よりも太幅厚肉とされている。これらの係止片68に対応してベースプレート24には、各々が上記の係止片68と共に保持手段を構成する複数(本実施の形態では3個)の保持片70が形成されている。これらの保持片70は第2リング部36に沿って一定間隔毎(本実施の形態では120度毎)に設けられている。各保持片70には第2リング部36の半径方向に沿って貫通した貫通孔72が形成されている。
ベースプレート24及び支持体44の半径方向に沿ってガイド孔66と貫通孔72が対向した状態では、ガイド孔66を通過してガイド孔66の外側へ突出した係止片68が貫通孔72に入り込むことができる。このように貫通孔72に係止片68が入り込んだ状態では、コイルばね52の付勢力に抗して支持体44がベースプレート24に接近した状態で保持される。
一方、ロックピース58の上底には透孔74が形成されており、可撓性を有する長尺紐状の解除紐76の一端が透孔74を通過してロックピース58の内側に入り込んでいる。ロックピース58の内側に入り込んだ解除紐76の一端には、外周形状が透孔74の内径寸法よりも大きな抜止部材78が取り付けられており、解除紐76の一端側がロックピース58の外側へ抜け出ることを防止している。解除紐76の他端部は上述したモジュールケース12の内周部に固定されている。図1に示される袋体14の展開状態でロックピース58を支持体44の弁体28とは反対側へ引っ張ってロックピース58を移動させることができるように解除紐76の全長やモジュールケース12での解除紐76の固定部位が設定されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
上記のように、本エアバッグ装置10のアクティブベント22では、コイルばね52の全体形状が正面視及び側面視で円錐台形状とされ、しかも、各ピッチでの内径寸法はそのピッチに対して他端側で隣接するピッチの外径寸法以上に設定されているため、自由長の状態でコイルばね52の軸方向に沿って互いに隣接するピッチは、弁体28の側のピッチの内側に支持体44の側のピッチが配置されるまでコイルばね52の付勢力に抗してコイルばね52の一端側と他端側とを接近させてコイルばね52を縮めることができる。したがって、コイルばね52が最も縮まった状態では、コイルばね52の軸方向寸法はコイルばね52を構成するコイル材の線径程度になる。
このようにコイルばね52が縮まった状態では支持体44の半径方向に沿ってガイド孔66を突出した係止片68が貫通孔72に入り込める。貫通孔72に係止片68が入り込んだ状態では、図3に示されるように、コイルばね52の付勢力に抗して支持体側ガイド孔48が弁体28に接近した状態で保持され、ベースプレート24の厚さ方向に沿ったアクティブベント22の全体的な厚さが最も薄い状態、すなわち、収納可能状態になる。袋体14を折り畳んでモジュールケース12に収容するにあたっては、折り畳まれた側布部16の間に収納可能状態のアクティブベント22が配置されるように袋体14が折り畳まれる。
エアバッグ装置10が作動して袋体14の内側にガスが供給されると、袋体14の内圧の上昇による袋体14の膨張、展開により袋体14がモジュールケース12の外側へ移動し、更に、側布部16(袋体14)と共にアクティブベント22がモジュールケース12の外側へ移動する。さらに、図1に示されるように、袋体14が乗員の前方側で膨張、展開されると、モジュールケース12の内周部に他端が係止されている解除紐76はロックピース58を引っ張る。このように引っ張られたロックピース58は保持片60に案内されながら支持体44の中心軸線に沿って弁体28に対して離間する方向へ移動する。このようにロックピース58が移動すると各連結紐62が支持体44の中心側へ引っ張られ、これにより、係止片68が貫通孔72から抜け出る。
係止片68が貫通孔72から抜け出ることで支持体44の保持が解除されると、支持体44は支持体側スライド片46が抜止片50に当接するまでコイルばね52の付勢力で弁体28から離間するように移動させられる。これにより、アクティブベント22の状態が図3に示される収納可能状態から図4に示される弁動作可能状態に変化する。
上記のように膨張、展開した袋体14の内圧が、弁動作可能状態でのコイルばね52の付勢力を上回ると、袋体14の内圧(すなわち、ガス圧)がコイルばね52の付勢力に抗して弁体28を押圧する。これにより、図5に示されるように、弁体28はガイド片38に案内されつつベースプレート24から離間する方向へ移動する。このように弁体28が移動することで円孔26、ひいては、ベントホール20が開放され、ベントホール20から袋体14内のガスが放出される。このようなガスの放出により、袋体14の内圧が弁動作可能状態でのコイルばね52の付勢力以下になると、コイルばね52の付勢力で弁体28が移動し、弁体28によって円孔26、ひいては、ベントホール20が閉塞される。これにより、不用意に袋体14内のガスが大きく漏れることを防止できる。
また、袋体14の膨張、展開状態で、例えば、車両急減速の慣性により乗員の身体が略車両前方側へ移動しようとして乗員の身体が袋体14を押圧した際にも袋体14の内圧が上昇する。このような場合であっても、袋体14の内圧が弁動作可能状態でのコイルばね52の付勢力を上回れば弁体28が移動して円孔26、ひいては、ベントホール20が開放されて袋体14内のガスが放出される。
ここで、本実施の形態では、袋体14を構成する側布部16にベントホール20が形成され、このベントホール20に対応してアクティブベント22が設けられる。したがって、上記のように略車両前方側へ移動しようとする乗員の身体が膨張展開状態の袋体14を押圧した際の押圧位置に対してベントホール20の位置はモジュールケース12よりも充分に近い。したがって、モジュールケース12にガス抜き用のエアベントを設け、更に、モジュールケース12のエアベントに対応して弁機構を設けた構成に比べ、上昇した袋体14の内圧が早期に弁体28に作用する。このため、袋体14の内圧上昇に対する弁体28の応答性が高く、早期に袋体14内のガスを放出できる。
ところで、本実施の形態では、上記のように側布部16のベントホール20に対応して側布部16にアクティブベント22を設けることで袋体14の内圧上昇に対する弁体28の応答性が高く、早期に袋体14内のガスを放出できるが、アクティブベント22以外の構成の弁機構を側布部16に設けても同様の作用を奏して同様の効果を得ることができる。
しかしながら、エアバッグ装置10では、膨張、展開前の袋体14は折り畳み状態でモジュールケース12に収納される。ここで、本エアバッグ装置10に適用したアクティブベント22は、収納可能状態でベースプレート24の軸方向に沿ったコイルばね52の寸法が、コイルばね52を構成する線材の外径寸法程度まで縮まり、貫通孔72に係止片68が入り込むことでコイルばね52は縮まった状態で保持される。このため、収納可能状態ではベースプレート24の厚さ方向に沿ってアクティブベント22を全体的に薄型化できる。
また、収納可能状態から弁動作可能状態に変わる際に支持体44を案内したり、また、袋体14の内圧上昇時やベントホール20からのガスの放出後に弁体28を案内したりするガイド片38は図1に示されるように、弁動作可能状態でベースプレート24の厚さ方向に延出されるが、ガイド片38はその幅方向を軸方向とする軸周りに撓曲又は屈曲可能である。このため、図3に示されるように、アクティブベント22の収納可能状態でガイド片38は先端側がベースプレート24の半径方向内方へ向くように基端側において幅方向を軸方向とする軸周りに屈曲させられる。このため、収納可能状態でガイド片38がベースプレート24の厚さ方向(軸方向)に大きく突出することがなく、これによってもアクティブベント22が薄型化される。
以上のように本エアバッグ装置10に適用されたアクティブベント22は、収納可能状態で薄型化されるため、折り畳まれた側布部16の間に収納可能状態のアクティブベント22を配置しても、袋体14を全体的にコンパクトに折り畳んでモジュールケース12に収納できる。これにより、実質的に側布部16(袋体14)にアクティブベント22を取り付けることが可能となり、上述した側布部16(袋体14)にアクティブベント22を取り付けることによる効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、本発明を車両助手席用エアバッグ装置10に適用したが、本発明に係るエアバッグ装置が助手席用に限定されるものではなく、運転席や後部座席を含め、如何なる部位に対応して設置されるエアバッグ装置に本発明を適用しても構わない。
また、本実施の形態では、袋体14を構成する側布部16にベントホール20を形成すると共に、このベントホール20に対応して側布部16にアクティブベント22を設けた構成であったが、袋体14におけるベントホール20の形成位置、ひいてはアクティブベント22の取付位置が側布部16に限定されるものではなく、袋体14の如何なる部位にベントホール20を形成し、更に、ベントホール20に対応してアクティブベント22を設けてもよい。
本発明の一実施の形態に係るエアバッグ装置の袋体が展開した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るエアバッグ装置に適用された内圧調整手段(アクティブベント)の構成を示す分解斜視図である。 内圧調整手段(アクティブベント)が収納可能状態での内圧調整手段(アクティブベント)を拡大した袋体及び内圧調整手段(アクティブベント)の端面図である。 内圧調整手段(アクティブベント)が弁動作可能状態での図3に対応した端面図である。 弁体が移動して孔部が開放された状態を示す図3に対応した端面図である。
符号の説明
10 車両助手席用エアバッグ装置(エアバッグ装置)
14 袋体
20 ベントホール(孔部)
22 アクティブベント(内圧調整手段)
28 弁体
38 ガイド片(ガイド手段)
52 コイルばね(付勢手段)
68 係止片(保持手段)
70 保持片(保持手段)

Claims (4)

  1. 内部に供給されたガスの圧力で膨張展開すると共に、ガス抜き用の孔部が形成された袋体と、
    前記孔部を閉止する弁体を有し、前記袋体の内圧が一定の大きさを越えた際に前記弁体を移動させて前記孔部を開放する内圧調整手段と、
    を備えるエアバッグ装置。
  2. 前記内圧調整手段は、
    前記孔部の開口方向に弾性変形可能で前記孔部を閉止する方向に前記弁体を付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段の付勢力に抗して前記孔部の開口方向に沿った前記付勢手段の寸法を小さくした状態で保持すると共に、前記袋体が膨張展開した際に前記付勢手段の保持を解除する保持手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. コイル軸線方向一方の側へ向けて外周形状が小さくなる錐形状で、コイル軸線方向一端側で対向する隣ピッチ部分の内周部よりも外周部が軸線側に位置するコイルばねを前記付勢手段としたことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記内圧調整手段は、前記孔部に対して接離する方向に前記弁体を案内して前記接離する方向以外の方向への前記弁体の移動を制限すると共に、前記孔部の開口方向に対して傾斜した方向へ折り曲げ可能で折り曲げ状態では折り曲げ前の状態よりも前記開口方向に沿った寸法が短くなるガイド手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
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