JP2007195795A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】センタケース及び始動入賞口を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口から導入された遊技球で遊技を行う遊技機において、どこを狙って遊技球を発射すれば遊技者に有利に遊技が行えるかが明確に分かることで、遊技者が安心して遊技を行うことができ、初心者でも敬遠することがなくなるようにする。
【解決手段】遊技領域1aの略中央にセンタケース3を配設し、その下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能な始動入賞口51を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口1jから導入された遊技球で遊技を行う遊技機において、センタケース上部の鎧部3dは、中央上部又は中央上部からみて遊技球導入口側と反対側の所定位置から遊技球導入口側の側方上部にかけて下り傾斜した傾斜部3eを形成し、鎧部上部のどの位置を狙って遊技球を発射すれば始動入賞口への遊技球の入賞率が相対的に高いかを報知する狙い位置報知手段41を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技領域の略中央にセンタケースを配設するとともに、該センタケースの下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能な始動入賞口を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口から導入された遊技球により遊技を行うように構成された遊技機に関する。
従来、遊技盤に形成された遊技領域の略中央にセンタケースを備え、該センタケースの下方に遊技球の入賞によりセンタケースで大当り状態の発生如何を決定する補助遊技を始動させる始動入賞口を備えた遊技機が一般的である。
上記センタケースとしては、複数の識別情報を変動表示可能な変動表示器を備え、上記始動入賞口への遊技球の入賞により上記補助遊技として複数の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行う所謂セブン機で使用されるものや、一対の可動翼片を備え、上記補助遊技として該可動翼片を1回或いは2回開閉させる所謂羽根物で使用されるものがある。
センタケースの上部には、発射された遊技球が変動表示器へ衝突を防止する等の理由から鎧部が設けられていて、センタケースの上部に衝突した遊技球は鎧部で左右の何れかに流下方向を変更されるようになっている。また、鎧部の中央には一般入賞口が備えられていて、発射装置から発射された遊技球は、一番初めにこの入賞口に入賞するか否かの遊技が行われるように構成されている。すなわち、この上部の一般入賞口を狙って遊技球を発射すれば、遊技者にとって最も有利な遊技が行えるように構成されていることから、遊技者はこの一般入賞口を狙って発射勢を調整するように遊技を行うことが一般的となっている。
しかしながら、最近では、上記変動表示器として液晶表示器等の画像表示器を備えることが増えてきていて、センタケース自体が大型化する傾向にある。さらに、変動表示ゲームを演出するための演出物をセンタケースに多数搭載したりより大型の演出物を搭載したりすることも多くなってきている。このように、センタケースの大型化や演出物の搭載のため、鎧部の上部に入賞口を設けることがスペース的に困難となり、鎧部には入賞口を設けないで単に左右の何れかに傾斜しているだけの鎧部を設けることが多くなってきている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−261426号公報
上記のように鎧部に入賞口が備えていないセンタケースの場合に、遊技者はどの位置を狙って発射勢を調整するかが明確に分からなくなり、遊技者にとって不利な箇所を狙って遊技を行った場合には遊技者に対して不満感を抱かせてしまうし、熟練者と初心者との間で不平等な遊技機になってしまう虞もある。
本発明の目的は、遊技領域の略中央にセンタケースを配設するとともに、該センタケースの下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能な始動入賞口を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口から導入された遊技球により遊技を行うように構成された遊技機において、どこを狙って遊技球を発射すれば遊技者に有利に遊技が行えるかが明確に分かり、これにより遊技者が安心して遊技を行うことができ、初心者でも敬遠することがなくなるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技領域の略中央にセンタケースを配設するとともに、該センタケースの下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能な始動入賞口を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口から導入された遊技球により遊技を行うように構成された遊技機において、
前記センタケース上部の鎧部は、中央上部又は中央上部からみて前記遊技球導入口側と反対側の所定位置から前記遊技球導入口側の側方上部にかけて下り傾斜した傾斜部を形成し、
前記鎧部上部のどの位置を狙って遊技球を発射すれば前記始動入賞口への遊技球の入賞率が相対的に高いかを報知する狙い位置報知手段を備えたことを特徴とする。
ここで、「センタケース」としては、補助遊技として変動表示ゲームを表示可能な画像表示器(変動表示器)を備えたものや、内部に入賞空間を有するとともに該入賞空間へ遊技球を入賞させるための可動部材を備えたもの(変動入賞装置)で補助遊技として可動部材を所定回数開閉させるものが挙げられる。
また、「鎧部」は、遊技盤の盤面から前方に突出して遊技球が下方へ流下するのを遮るものである。
また、「中央上部からみて遊技球導入口側と反対側の所定位置」としては、中央上部からみて遊技球導入口側と反対側の鎧部の端部や、該端部と前記中央上部間の途中位置を含むものとする。
また、遊技球を発射する際の狙い箇所としては、鎧部を直接狙う場合と、鎧部の上方の釘間を狙う場合とがあるが、「鎧部上部」はその両方を包含するものである。
また、「狙い位置報知手段」としては、画像表示器で該当箇所を指示する画像を表示するものや、鎧部に印刷やシールで該当箇所を指示するものや、取り付けベースに印刷やシールで指示したり、発光部材を発光指示するものが挙げられる。
請求項1に記載の発明によれば、どこを狙って遊技球を発射すれば遊技者に有利に遊技が行えるかが明確に分かるので、遊技者は安心して遊技を行えるようになり、初心者でも敬遠することがなくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記鎧部に、前記傾斜部の左右方向に沿って複数に区画された複数の狙い表示領域を形成し、
前記狙い位置報知手段は、前記複数の狙い表示領域の何れかを指示することで前記入賞率の高い狙い位置を報知することを特徴とする。
ここで、鎧部の狙う位置としては、遊技球を直接鎧部に衝突させるように狙う場合のほか、釘に一旦当ててから該当する位置に衝突させるように狙う場合も含むものとする。
請求項2に記載の発明によれば、遊技者に対してより分かり易く狙い所を教えることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機であって、前記センタケースは、前記鎧部の下方に前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する画像表示器を備え、
前記狙い位置報知手段は、前記画像表示器に前記複数の狙い表示領域のうちの何れか1つを指示する画像を表示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、極めて分かり易く狙い所の指示が行え、変動表示を見ながら遊技している遊技者にもその指示を的確に与えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の遊技機であって、前記傾斜部には、発射された遊技球の当該傾斜部への衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記傾斜部の各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、
前記監視手段による監視結果に基づき、現在の傾斜部における遊技球の衝突状況を遊技者が認識可能に報知する衝突状況報知手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、現在の発射勢に対して鎧部のどの位置に遊技球が衝突しているかを遊技者が認識できるので、狙い位置報知手段で報知されている狙い位置に適切に発射しているかを確認でき、必要に応じて発射勢の修正も容易かつ迅速に行うことが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の遊技機であって、前記始動入賞口への遊技球の入賞率を算出する算出手段を備え、
前記算出手段で算出された最新の入賞率を表示する最新入賞率表示手段を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、現在の入賞率を確認しながら安心して遊技を行えるのようになる。また、指示された狙い位置が本当に適切な位置であるかを遊技者に認識させることも可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の遊技機であって、前記傾斜部には、発射された遊技球の当該傾斜部への衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記傾斜部の各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、
前記始動入賞口への遊技球の入賞率を算出する算出手段と、
前記監視手段による監視結果および前記算出手段による算出結果に基づき、各検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合毎の前記入賞率をデータ収集するデータ収集手段と、
を備え、
前記狙い位置報知手段は、前記データ収集手段により収集されたデータに基づき、最も前記入賞率が高い狙い位置を報知することを特徴とする。
ここで、「各検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合」としては、各検出領域を直接狙った場合と、最終的に当該検出領域に遊技球が衝突するように間接的に狙った場合とを含むものとする。
請求項6に記載の発明によれば、過去の遊技結果から適切な狙い位置を検出でき、その結果から遊技者に狙い位置を報知できるので、遊技機毎に個体差等が生じている場合でも何ら問題なく、極めて正確な報知を行うことが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の遊技機であって、前記傾斜部の検出領域毎に、当該対応する検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合に前記算出手段で算出された入賞率を表示する個別入賞率表示手段を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、どこを狙えば一番良いかが直ぐに分かり、遊技者にとって重要なデータを提供することが可能となる。
本発明によれば、どこを狙って遊技球を発射すれば遊技者に有利に遊技が行えるかが明確に分かるので、遊技者は安心して遊技を行えるようになり、初心者でも敬遠することがなくなる。
以下、図面を参照して、本発明に係る第1の実施形態について説明する。
本実施形態は、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1〜図3を参照して説明を行うものである。
図1に示すように、遊技機は遊技盤1を備え、遊技盤1には、その前面の遊技領域1a周囲の外側となる部分に遊技領域区画壁2の少なくとも一部を有するサイドケース2aが遊技盤1前面の遊技領域1aの外側を覆うように設けられている。すなわち、ガラス枠のガラス板(二重ガラスの内側のガラス板)の裏面と遊技盤1の前面とサイドケース2aの内周面側に設けられた遊技領域区画壁2とで囲まれる部分が遊技領域1aとなる。
遊技盤1の前面側の遊技領域1aとなる部分には、遊技球が入賞した場合に賞球を払い出す条件だけが成立する一般入賞口1b,…、遊技球の流下方向を変動させる障害釘Kや風車1cと言われる方向変換部材、遊技盤1の前面を光を用いて装飾する種々の装飾ランプ1d(図2に図示)、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口1fなどが形成されている。
また、一般入賞口1bに対応して、一般入賞口1bに入賞した遊技球を検出する一般入賞口センサ11(図2に図示)が設けられている。
また、遊技盤1の遊技領域1aの略中央に、補助遊技として複数の識別情報(特別図柄:特図)による特図の変動表示ゲームを表示可能な画像表示器(変動表示器)としての液晶表示装置31を備えたセンタケース3が配設されている。
また、遊技盤1においては、センタケース3の下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能にする、すなわち特図の変動表示ゲームを開始する権利を付与する始動入賞口51が設けられ、この始動入賞口51の下に大入賞口61を有する変動入賞装置6が設けられている。
前記始動入賞口51に対応して、後述するように特図始動入賞口センサ511(図2に図示)が設けられ、始動入賞口51に遊技球が入賞して、特図始動入賞口センサ511から始動入賞信号が後述の遊技制御装置9に入力したことに基づいて、液晶表示装置31及び後述の特図表示器7での特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。従って、始動入賞口51への遊技球の始動入賞が、特図の変動表示ゲームの始動条件となっている。すなわち、遊技機は、始動条件の成立に基づいて液晶表示装置31にて複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行するようになっている。
また、本実施形態においては、センタケース3の液晶表示装置31で特図の変動表示ゲームの表示が行われるが、この液晶表示装置31で行われる特図の変動表示ゲームは、大当たり結果となった場合に特別遊技状態が発生する変動表示ゲームの演出として表示されるもので、液晶表示装置31に表示される特図は実際には装飾図柄であり、本当の特図の変動表示ゲームは、遊技盤1前面の始動入賞口51の右側方に設けられた特図表示器7で行われる。なお、センタケース3及び特図表示器7の詳細は後に説明する。
また、遊技盤1には、始動入賞口51に遊技球が始動入賞して特図の変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶数)を表示する特図記憶表示器71が設けられている。本実施形態の特図記憶表示器71は、特図表示器7の左側に配置された2つのLEDから構成されており、当該2つのLEDの点灯状態や点灯する色等で特図始動記憶数(ここでは、0〜上限数である4まで)を表示するようになっている。
また、遊技盤1には、特図の変動表示ゲームの結果として導出された遊技状態(後述する通常遊技状態、確変状態、時短状態等)を表示する特図状態表示器72が設けられている。本実施形態の特図状態表示器72は、特図表示器7の右側に配置された2つのLEDから構成されており、当該2つのLEDの点灯状態や点灯する色等で現在の遊技状態を表示するようになっている。
また、遊技盤1の前面側の遊技領域1aには、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図表示器8と、普図の変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート81と、普図始動ゲート81に遊技球が流入・通過して普図の変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器82と、普図の変動表示ゲームの結果として導出された状態(後述する普通電動役物の開放状態、閉塞状態等)を表示する普図状態表示器84とが設けられている。なお、普図表示器8は、例えば、LED等の発光部材により点灯する複数の図柄を表示する表示装置(例えば、本実施形態では所謂7セグ型のLEDを用いた表示装置)からなり、複数の図柄(本実施形態では、0〜9の数字)が順番に1つずつ点灯するように変動表示された後に、特定の図柄(例えば7)が一定時間以上継続して点灯(変動表示が停止)した場合に当り結果となる。また、普図始動ゲート81には、普図始動ゲート81を通過する遊技球を検出する普図始動ゲートセンサ83(図2に図示)が設けられている。
また、普図記憶表示器82は、普図表示器8の左側に配置された2つのLEDから構成されており、当該2つのLEDの点灯状態や点灯する色等で普図始動記憶数(ここでは、0〜上限数である4まで)を表示するようになっている。また、普図始動ゲート81は、センタケース3の左側方に配置されている。
また、普図状態表示器84は、普図表示器8の右側に配置された2つのLEDから構成されており、当該2つのLEDの点灯状態や点灯する色等で現在の普通電動役物の状態を表示するようになっている。
そして、始動入賞口51には、普通電動役物(普電)として左右2つの開閉部材54,54を有し、これら開閉部材54,54を備えた普電により、始動入賞口51に遊技球が入賞不可能な(もしくは入賞し辛い)遊技者に不利な閉(閉塞)状態と、始動入賞口51に遊技球が入賞可能(もしくは入賞しやすい)な遊技者に有利な開(開放)状態とに変換可能となっており、普図の変動表示ゲームが当り結果となった場合に、普電の開閉部材54,54が所定時間だけ開放状態となる。また、開閉部材54,54は、普電用ソレノイド55(図2に図示)により開閉駆動される。また、始動入賞口51に対応して始動入賞口51に入賞(始動入賞)した遊技球を検出する特図始動入賞口センサ511(図2に図示)が設けられている。
前記センタケース3は、内側が凹室3aとされた概略枠状(筒状)に形成されている。そして、センタケース3は、遊技盤1に形成されたセンタケース用の取付開口部の前面側から裏面側に挿入された状態となっており、開口部の内周に沿って筒状の形状を有し、該筒状の部分の奥側の開口を閉塞するように液晶表示装置31の表示面32が配置されている。そして、筒状のセンタケース3の前面側の開口部が、センタケース3の奥側に配置された液晶表示装置31の表示面32を遊技機の前方側から視認可能とする窓部3bとなっている。
また、センタケース3が遊技領域1aの略中央に配置されるとともに、後述の鎧部3dによりセンタケース3を上下に通過する遊技球の流下が遮られることにより、遊技領域1aは、センタケース3の左側で遊技球が流下可能な左側の遊技球流下領域1hと、センタケース3の右側で遊技球が流下可能な右側の遊技球流下領域1iとに分けられることになる。なお、センタケース3は、液晶表示装置31の表示面32を前方に臨ませる窓部3bが遊技盤1の遊技領域1aの中央より僅かに上となる位置に配置されるが、センタケース3は窓部3bの左側より装飾部3hを有する右側が大きな構造となっている。これにより、図1に示すように、左側の遊技球流下領域1hは、比較的広い面積を確保しているが、右側の遊技球流下領域1iは、左側の遊技球流下領域1hよりも極めて狭いものとなっている。
前記鎧部3dは、センタケース3の上部において、遊技盤1の前面(盤面)から前方に向かって遊技領域1a内に突出して形成され、鎧部3dの前端が遊技領域1aの前側を規制するガラス枠の内側となるガラス板の裏面近傍に配置される。そして、鎧部3dは、遊技球がセンタケース3の上側から窓部3b(凹室3a)内に進入するのを防止し、表示面32の視認性を確保するとともに、表示面32を保護するようになっている。
以上のことから、センタケース3は、鎧部3dの下方に始動入賞口51への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する画像表示器としての液晶表示装置31を備えたこととなる。
また、本実施形態では、鎧部3d上面における遊技領域1aの中央から少し右よりの位置に左側が上段、右側が下段となる段部3cを有しており、当該段部3cの左側は、左下がりに湾曲して傾斜して傾斜部3eを形成している。また、段部3cの右側は、右下がりに湾曲して傾斜している。なお、前記鎧部3d上面の傾斜部3eは、少なくとも遊技領域1aの中央から左側(遊技球導入口1j側の側方上部)にかけて下り傾斜しておれば良く、中央よりさらに右側(中央上部からみて遊技球導入口1j側と反対側)から左側(遊技球導入口1j側の側方上部)にかけて傾斜していても良い。さらに、鎧部3d上面全体が左側に傾斜する傾斜部3eとなっていても良い。
以上のことから、センタケース3上部の鎧部3dは、中央上部又は中央上部からみて遊技球導入口1j側と反対側の所定位置(中央上部からみて遊技球導入口1j側と反対側の鎧部3dの端部や、該端部と中央上部間の途中位置)から遊技球導入口1j側の側方上部にかけて下り傾斜した傾斜部3eを形成したこととなる。
また、遊技領域1aの上方一側方、本実施形態では上方左側には、発射装置(図示略)から発射された遊技球を遊技領域1aに導入させる遊技球導入口1jが形成され、遊技球導入口1jから遊技領域1aに導入された遊技球は、遊技領域1a上部を左から右に移動し、障害釘Kに接触するなどによりセンタケース3の鎧部3d上に流下するか、障害釘Kに接触して撥ねるなどにより鎧部3dに接触することなく左側の遊技球流下領域1hもしくは右側の遊技球流下領域1iを流下することになる。
そして、鎧部3dに接触する遊技球は、鎧部3d上面の左下がりに傾斜した傾斜部3eに沿って左側の遊技球流下領域1hを流下することになる。これにより、遊技球の発射勢にもよるが、遊技領域1aに発射された遊技球は、その多くが最終的にセンタケース3の左側の遊技球流下領域1hを流下することになり、右側の遊技球流下領域1iを流下する遊技球が少なくなるように設定されている。なお、右側の遊技球流下領域1iを遊技球が流下した場合に、そのままアウト口1fに遊技球が流下する構成とすると、右側の遊技球流下領域1iを流下する遊技球が全て無駄となり、遊技者の興趣が低下してしまうので、右側の遊技球流下領域1iを流下した遊技球の流下方向が、始動入賞口51や変動入賞装置6を向くようになっていることが好ましい。
従って、センタケース3上部に、遊技盤1前面から前方に突出する鎧部3dを設けるとともに、鎧部3dの上面は、遊技領域1a内のセンタケース3の左右の遊技球が流下可能な遊技球流下領域1h,1iのうちの左側の遊技球流下領域1hの遊技球の流下量が右側の遊技球流下領域1iに比較して過大になるように、左下がりに傾斜して設けられている。なお、本実施形態では、鎧部3dの中央から少し右よりの位置に段部3cを有しており、当該段部3cの左側が左下がりに傾斜する傾斜部3eとなっているが、これに限るものではなく、鎧部3dの上面全体もしくは右端部を除く上面のほぼ全体を左下がりに傾斜するように傾斜部3eを形成して、より多くの遊技球を鎧部3d上面の左下がりに傾斜した左側に誘導するように形成しても良い。
前記装飾部3hは、センタケース3の前部の窓部3bより右側に一体に形成され、遊技盤1の前面より前側となって遊技球が流下できない状態に形成されている。そして、装飾部3hの前面より後側にLED等の電気的発光部材が配置され、装飾部3hの前面部には、電気的発光部材の発光を透過させて発光の方向や色等を変化させるレンズ部材が配置され、光による装飾が可能となっている。
センタケース3の液晶表示装置31は、遊技盤1の裏面側から図示しない取付部材によりセンタケース3の後端部にほぼ接するように配置されたもので、上述のように表示面32がセンタケース3の窓部3bから前方に臨むようになっている。また、本実施形態における液晶表示装置31としては、LCDを用いているが、例えば、ELディスプレイやその他のパネル状のディスプレイを好適に用いることができる。そして、液晶表示装置31の表示面32は、例えば、左、中、右の3つの表示領域に分けられ、各表示領域で識別情報が変動表示される。
この例においては、液晶表示装置31に表示される識別情報(特図)は、仮のもので、装飾図柄となるものであり、実際の特図は特図表示器7に表示される。そして、液晶表示装置31に表示される装飾図柄が、この例では、1〜10の数字の付いた10種類の装飾図柄となっている。また、変動表示ゲーム終了時に各表示領域に表示されている識別情報が全て同じ(ぞろ目)となった場合に、大当り結果(特別の結果態様)となって、特別遊技状態が発生するようになっている。そして、これら10種の装飾図柄のうちの1,3,5,7,9の5種が所謂確変図柄となっており、大当たり図柄として、これら確変図柄のうちの一種が3つそろって表示された場合(特定の結果態様が導出された場合)に、特別遊技状態後に特定遊技状態としての確変状態が発生する。従って、変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して、変動入賞装置の可動部材を遊技者にとって不利な閉状態から遊技者にとって有利な開状態に変換することによって遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生するとともに、該特別遊技状態終了後の遊技進行が有利になる特定遊技状態を発生可能となっている。
また、特図の変動表示ゲームの変動表示が大当たり図柄で停止表示された際に、非確変状態図柄である2,4,6,8,10が表示されても確変状態となる可能性があり、この例では、特別遊技状態の開始から終了までの間に、大当たりの停止図柄が見かけ上再抽選されて、非確変図柄から確変図柄に昇格する場合がある。この場合には、非確変図柄から確変図柄に昇格するまで遊技者は、確変状態となることを知らず、非確変図柄から確変図柄への昇格が確変状態の発生を報知する表示となる。なお、変動表示が大当たり図柄で停止表示された際に、確変図柄ならば、特別遊技状態の発生時に遊技者は確変状態の発生を知ることになる。また、液晶表示装置31は、後述のサブ制御装置である演出制御装置10で制御される。
特図表示器7は、例えば、所謂7セグ型のLEDを用いた表示装置であり、液晶表示装置31で表示される見かけ上の識別情報(特図)に対して実際の識別情報(特図)を表示する。なお、液晶表示装置31で行われる変動表示ゲームと特図表示器7で行われる変動表示ゲームは、表示形態は異なるものの最終的な確変状態を伴わない大当たり、確変状態を伴う大当たり、外れの結果は同一となっており、全く同じ結果となる同じゲームとなっている。なお、特図表示器7では、変動表示ゲーム終了時(変動表示の停止時)に確変状態(特定遊技状態)を伴わない通常大当たり、確変状態を伴う確変大当たり、外れの結果を確定して表示するが、液晶表示装置31においては、例えば、特別遊技状態となってから大当たりが確変状態を伴うか否かを表示するような場合もあり、最終的な結果を変動表示ゲーム終了時ではなくその後に表示する場合がある。
また、特図表示器7と液晶表示装置31で、実質的に同じ変動表示ゲームがほぼ同時に開始されてほぼ同時に終了されるが、例えば、特図表示器7の方が僅かに早く変動表示ゲームを開始して僅かに早く終了しても良いし、その逆でも良い。
また、特図表示器7は、基本的に数字を表示するための7セグ型の表示装置を用いているが、例えば、特図表示器7では、1桁の数字を表示可能な7つのセグメントと、1つのドットポイントとで8セグメントを有する場合に、0〜9までの10個の図柄を表示するのではなく、各セグメントを点灯と消灯との2つの状態を有する表示部とし、2の8乗個の図柄を表示可能としている(なお、表示可能な全ての図柄を使用する必要はない)。従って、特図表示器7には、図柄として数字が表示される可能性もあるが、数字と全く異なる図柄が表示され、遊技者には意味の把握が困難な表示が行われる。すなわち、変動表示ゲーム中は、数字を含む可能性があるが、基本的に意味の把握が困難な多数の図柄が順次切り替えて表示されることで、変動表示が行われ、変動表示ゲーム終了時に、1つの図柄が表示されることになる。
従って、遊技者、特に予備知識なくこの実施形態の遊技機を初めて遊技する遊技者には、特図表示器7における変動表示ゲームの結果の表示が理解できず、通常大当たり、確変大当たり、外れの判断は、液晶表示装置31の変動表示ゲームを見て行うことになる。なお、この実施形態では、特図表示器7の変動表示ゲームで外れとなる図柄(識別情報、特図)が1種類となっている。一方、大当りとなる図柄は、後述するように、144種類存在し、そのうちの半分が通常大当たりの通常図柄で、残りの半分が確変大当たりの確変図柄となる。
従って、変動表示ゲームを続けて行った場合に、大当たりとなるまで、すなわち、外れの場合に同じ図柄が特図表示器7に表示され、大当たりとなった場合に異なる図柄が表示されることから、遊技者は、特図表示器7から大当たりと外れとを容易に判断可能となる。しかし、大当たりとなる図柄数が多いことから、大当たりとなる図柄の表示から確変状態を伴うか伴わないかの判断を行うことは極めて困難である。なお、経験的または解析により特図と確率変動との対応表を作成し、これを用いることができれば、特図表示器7の表示から後述するメイン制御装置である遊技制御装置9による抽選結果を後述の演出制御装置10に制御された液晶表示装置31を介さず直接確認することが可能となる。
なお、遊技機に特図表示器7を備えずに、液晶表示装置31のみで特図の変動表示ゲームを実行するようになっていても良い。
図1に示すように、変動入賞装置6は、一般的なアタッカー形式の可動部材62(開閉扉)によって開閉される大入賞口61(閉じた状態で図示)を備えている。また、変動入賞装置6には、大入賞口61に入賞した遊技球を検出する大入賞口センサ63(図2に図示)が設けられるとともに、可動部材62を開閉駆動する可動部材用ソレノイド64(図2に図示)が設けられている。従って、遊技機が備える変動入賞装置6は、可動部材62の作動によって遊技者にとって不利な閉状態(閉じた状態、閉塞(閉鎖)した状態)と遊技者にとって有利な開状態(開放状態、開いた状態)とに変換可能となっている。
また、遊技機には、光による演出を行うための装飾ランプ、LED1d(図2に図示)、音声を出力するためのスピーカ14(図2に図示)等が設けられている。
図2に示すように、遊技機は、その制御系として遊技の進行を制御するメイン制御装置としての遊技制御装置9、この遊技制御装置9の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置10とを備えている。
なお、遊技制御装置9、演出制御装置10は、遊技盤の裏面側に設けられている。
このうち遊技制御装置9は、CPU91a、RAM91c、ROM91b等を有する遊技用マイクロコンピュータ91、入出力I/F93、クロック92(発振器:CLK)等により構成されている。
このうち、CPU91aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数値、特図変動表示ゲームの停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数値、特図変動表示ゲームにおける基本変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)の種類の決定に用いられる基本変動パターン決定用乱数値などが含まれる。
RAM91cは、始動入賞口51に対応して設けられた特図始動入賞口センサ511のオン信号の記憶、すなわち特図始動記憶(始動記憶、変動表示ゲームの実行権利)の記憶領域、普図始動ゲート81に設けられた普図始動ゲートセンサ83のオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU91aの作業領域等を備えている。
ROM91bには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための特図変動表示ゲームの大当り判定値を有する乱数判定テーブル、普図変動表示ゲームの当り発生を判定するための普図の当り判定値を有する普図判定テーブルなどが書き込まれている。
また、入出力I/F93には、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動入賞口センサ511、普図始動ゲートセンサ83、大入賞口センサ63、一般入賞口センサ11等からの各種信号が入力されている。そして、これら各種信号は、該入出力I/F93により中継されて、CPU91aに対し出力されている。
なお、特図始動入賞口センサ511は、始動入賞口51に入賞した遊技球を検出するものである。また、普図始動ゲートセンサ83は、普図変動表示ゲームの始動口となる普図始動ゲート81を通過する遊技球を検出するものである。また、大入賞口センサ63は、特図変動表示ゲームが大当りとなって特別遊技状態となった場合に開放される特別変動入賞装置6に入賞した遊技球を検出するものである。また、一般入賞口センサ11は、一般入賞口1bに入賞した遊技球を検出するものである。
さらに、入出力I/F93には、CPU91aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力I/F93により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、普通電動役物の開閉部材54の駆動手段としての普電用ソレノイド55、台間機(図示略)に情報を出力する外部情報端子12、演出制御装置10、変動入賞装置6の大入賞口61を開閉する可動部材62の駆動手段としての可動部材用ソレノイド64などに出力されている。
また、特図変動表示ゲームの結果を表示する特図表示器7、未処理の特図変動表示ゲームの回数を表示する特図記憶表示器71、普図変動表示ゲームの結果を表示する普図表示器8、未処理の普図変動表示ゲームの回数を表示する普図記憶表示器82などにも出力されている。
遊技制御装置9のCPU91aは、例えば、特図始動入賞口センサ511からの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM91cに記憶されている各種乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM91bに記憶されている判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置9のCPU91aは、特図変動表示ゲームを大当りとして特別遊技状態を発生するか否か(大当りに当選か否か)、等を決定する。なお、特図変動表示ゲームの大当り決定用に抽出された乱数値が、特図変動表示ゲーム用に記憶されている大当り判定値と一致する場合に、特図変動表示ゲームが大当りとされる。そして、特図変動表示ゲームが大当りとされた際には、特図変動表示ゲーム終了後、後述のサイクル遊技として、可動部材用ソレノイド64を作動させて変動入賞装置6を開放状態とする。
また、遊技制御装置9のCPU91aは、特図始動入賞口センサ511から始動信号が入力し、各種乱数値の抽出を行った場合に、RAM91cに、記憶されるカウンタ値としての特図始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された特図変動表示ゲーム用の乱数値を特図始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の特図変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、特図変動表示ゲームの実行中、或いは、特別遊技状態中等)であれば、特図始動記憶数が保持され、特図変動表示ゲームが開始される際に、特図始動記憶数を1つ減算する。また、特図始動記憶数を特図記憶表示器71で表示する。
なお、例えば、特図始動記憶に空きがない場合、すなわち、特図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、各種乱数値の抽出を行わない。
また、遊技制御装置9のCPU91aは、上記抽出処理により抽出された乱数値と予めROM91bに記憶されている判定値との比較による各種の決定等に基づいて、演出制御装置10に演出データ(制御情報を含む演出コマンド)を送る。
遊技制御装置9のCPU91aは、例えば、普図始動ゲートセンサ83からの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM91cに記憶されている普図変動表示ゲームの乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM91bに記憶されている普図変動表示ゲームの判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置9のCPU91aは、普図変動表示ゲームを当りとして普通電動役物を作動させるか否かを決定する。なお、普図変動表示ゲームの当り決定用に抽出された乱数値が、普図変動表示ゲーム用に記憶されている当り判定値と一致する場合に、普図変動表示ゲームが当りとされる。
そして、普図変動表示ゲームの上述の抽選結果に対応して普図表示器8で普図変動表示ゲームが行われる。
そして、普図変動表示ゲームが当りとされた際には、普図変動表示ゲーム終了後、普電用ソレノイド55を作動させて普通変動役物を所定時間開放して、普通電動役物が設けられた始動入賞口51を遊技球が入賞しやすい状態とする。
また、遊技制御装置9のCPU91aは、普図始動ゲートセンサ83から始動信号が入力し、乱数値の抽出を行った場合に、RAM91cに、記憶されるカウンタ値としての普図始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された普図変動表示ゲーム用の乱数値を普図始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の普図変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、普図変動表示ゲームの実行中)であれば、普図始動記憶数が保持され、普図変動表示ゲームが開始される際には、普図始動記憶数を1つ減算する。また、普図始動記憶数を普図記憶表示器82で表示する。
なお、例えば、普図始動記憶に空きがない場合、すなわち、普図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、普図変動表示ゲームの乱数値の抽出を行わない。
さらに、遊技制御装置9のCPU91aは、一般入賞口センサ11、特図始動入賞口センサ511、大入賞口センサ63から入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出・発射制御装置(図示略)に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。また、遊技制御装置9の制御下で、排出・発射制御装置により遊技者の発射ハンドルの操作に基づいて遊技球の発射を制御する。
演出制御装置10は、上述のように遊技制御装置9から受信した演出データ(制御情報を含む演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置9の制御の下に)、演出用変動表示装置としての液晶表示装置31における変動表示ゲームの表示を制御すると共に、変動表示ゲームの際にスピーカ14から出力される効果音や、装飾用ランプ、LED1dの制御を行う。また、演出制御装置10は、後述するように、監視手段、算出手段等として機能するものである。
演出制御装置10は、制御装置としてCPU、ROM、RAMや、液晶表示装置(液晶ディスプレイ)31における表示を制御するための図示しないVRAM等の画像用メモリや、VDP(video display processor)等のグラフィックプロセッサなどを含むビデオ回路を備えている。また、演出制御装置10には、液晶表示装置31のバックライトとなる冷陰極管用の電源となるインバータ回路(図示略)なども接続されている。
そして、演出制御装置10は、遊技制御装置9から入力される演出データ(制御情報を含む演出コマンド)により、遊技制御装置9で決定された大当り、ハズレ、基本変動パターン等に基づいて、液晶表示装置31において特図変動表示ゲームに対応した演出変動表示ゲームを表示させる制御を行う。
また、演出制御装置10は、スピーカ14への出力される音信号を出力するアンプ、音生成LSI及び音信号を記憶したROM等を有し、さらに、ランプ、LED1dを点灯させる電力のON・OFFを行う出力インタフェース等を有する。そして、スピーカ14からの音の出力の制御や、各種装飾用のLED基板に搭載されたランプ、LED1dの点灯・消灯の制御を行う。
また、演出制御装置10には、遊技機の前面(例えば、上皿の周囲)に設けられた遊技者が操作可能な演出操作スイッチ13が接続されており、当該スイッチからの信号が入力されると、信号は演出制御装置10のCPUに対し出力される。
また、演出制御装置10は、発射された遊技球Tの傾斜部3eへの衝突位置を検出する複数の衝突検出センサ(検出手段)43からの検出信号に基づき傾斜部3eの各検出領域の検出状態を監視し、その監視結果に基づき、現在の傾斜部3eにおける遊技球の衝突状況を遊技者に報知する衝突部LED(衝突状況報知手段)44を制御する監視手段として機能する。
また、演出制御装置10は、鎧部3dの傾斜部3eに衝突した遊技球数に対する始動入賞口51への入賞率を算出し、当該算出した最新の入賞率を入賞率表示器(最新入賞率表示手段)45に表示する制御を行う算出手段として機能する。
また、遊技盤1の所定部位には、鎧部3dの上部のどの位置を狙って遊技球を発射すれば始動入賞口51への遊技球の入賞率が相対的に高いかを報知する狙い位置報知手段を備えている。本実施形態では、狙い位置報知手段として、図3に示すように、液晶表示装置(画像表示器)31で始動入賞口51への遊技球Tの入賞率が相対的に高くなるように遊技者が狙うべき該当箇所(以下、狙い位置と呼ぶ)を指示する狙い位置報知画像41を表示するようになっている。具体的には、特図の変動表示ゲームの進行と関係なく、液晶表示装置31の表示画面32における鎧部3dと接する最上部に、上向きの矢印と「BEST」という文字が画像表示され、これにより狙い位置を指示するようになっている。
なお、狙い位置報知画像41による狙い位置の報知は、遊技中常に表示されるようになっていても良いし、遊技者による操作スイッチ等の操作時のみ一定時間表示されるようになっていても良いし、また、後述する演出制御装置10による計算の結果、最も入賞率が高い狙い位置の変更があったときに自動的に一定時間表示されるようになっていても良い。
なお、遊技球を発射する際における鎧部3d上部の狙い位置としては、鎧部3dの狙い位置を直接狙うように設定される場合と、鎧部3dの上方の釘間を狙うように設定される場合とがあるが、本実施形態では、前者で設定されている。
また、釘間ではなく鎧部3dを狙い位置とする場合には、遊技球を鎧部3dの狙い位置に直接衝突させるように狙わせる場合(釘等の障害物により実際に遊技球が鎧部3dに当たる位置は狙い位置になるとは限らない)と、遊技球を鎧部3dの上方の釘に一旦当ててから最終的に鎧部の狙い位置に遊技球が衝突するように狙わせる場合とがあるが、本実施形態では、後者で設定されている。
また、当該狙い位置は、各機種及びそれぞれの遊技機によって変わる可能性が高いため、指示する位置を変更することができるようになっている。本実施形態では、表示画面32における狙い位置の画像を表示する位置を左右方向の所定位置に変更可能となっている。また、狙い位置の画像表示位置を変更する方法としては、遊技機の管理者が遊技機に設けられたディップスイッチ等を操作することにより後述する演出制御装置10に信号が送られて狙い位置の変更を行うようになっていても良く、また、管理装置等で狙い位置の設定変更を行うことにより演出制御装置10に信号が送られて位置変更するようになっていても良い。さらに、後述する第2の実施形態のように最適な狙い位置を遊技機の演出制御装置10が計算し、所定間隔で自動的に狙い位置を更新するようになっていても良い。なお、狙い位置の初期位置(デフォルト)は、製造メーカによって設定されている。
また、本実施形態の鎧部3dには、傾斜部3eの左右方向に沿って複数に区画された複数の狙い表示領域42が形成されており、狙い位置報知画像41は、複数の狙い表示領域42の何れかを指示することで入賞率の高い狙い位置を報知するようになっている。本実施形態では、鎧部3dの左右方向に所定間隔で区画線42aとしての縦線が形成されており、この区画線42aにより鎧部3dは左右方向に沿って5つの狙い表示領域42に区画されている。なお、狙い表示領域42の区画方法としては、前記した区画線42aによるものに限らず、例えば各領域を複数の色で色分けすることで区画するようになっていても良い。
そして、本実施形態の狙い位置報知画像41は、液晶表示装置31に狙い表示領域42のうちの何れか1つを指示する画像を表示するようになっており、狙い位置の画像表示位置を変更する際には、狙い表示領域の単位で移動するようになっている。すなわち、5つの狙い表示領域42に区画された本実施形態では、狙い位置は当該5箇所のうちの何れかとなり、狙い位置報知画像41が指示する位置も当該5箇所の狙い位置のうちの何れかとなる。
以上のことから、本実施形態の狙い位置報知手段は、液晶表示装置(画像表示器)31に複数の狙い表示領域42のうちの何れか1つを指示する画像を表示することとなる。
また、本実施形態の鎧部3dの傾斜部3eには、発射された遊技球Tの当該傾斜部3eへの衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、検出手段からの検出信号に基づき、傾斜部3eの各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、監視手段による監視結果に基づき、現在の傾斜部3eにおける遊技球の衝突状況を遊技者が認識可能に報知する衝突状況報知手段とを備えている。
具体的には、各狙い表示領域42における傾斜部3eの上面又は上面付近(以下、検出領域43aと呼ぶ)に、それぞれの検出領域43aに対する遊技球Tの衝突を検知する衝突検出センサ(圧力センサ)43が検出手段として備えられている。また、本実施形態の演出制御装置10には、傾斜部3eの各検出領域43aに対する遊技球衝突の検出状態を監視する監視手段を含んでいる。
そして、発射された遊技球が鎧部3dの傾斜部3eにおける各検出領域43aの1つに衝突し、検出領域43aに備えられた衝突検出センサ43が遊技球の衝突を検知すると、当該衝突検出センサ43から検出信号が発信され、演出制御装置10の監視手段に送信されるようになっている。当該監視手段は、どの衝突検出センサ43から何回検出信号が送信されたか、すなわちどの検出領域43aに遊技球が何回衝突したかを監視結果として記憶しておく。その後、衝突検出センサ43から送信された信号の合計数が例えば100回となる毎にその内訳を計算し、監視結果に基づく傾斜部3eの5つの検出領域43aにおける遊技球の衝突回数が多い順又は少ない順を導出する。当該導出された順位は、結果信号として後述する衝突状況報知手段としての衝突部LED44に送信される。なお、順位ではなく各検出領域43aに対する遊技球の衝突回数を結果信号として送信しても良い。
前記したように、鎧部3dの傾斜部3eの各狙い表示領域42には、傾斜部3eにおける遊技球Tの衝突状況を遊技者が認識可能に報知する衝突状況報知手段としての衝突部LED44を備えている。本実施形態の衝突部LED44は、各狙い表示領域42に左右に並んだ2つのLEDで構成されており、監視手段からの結果信号に応じてLEDの点灯状態や点灯する色等を変化させることで、どの狙い表示領域42に遊技球が多く衝突しているのかを視認できるようになっている。
例えば、監視手段からの結果信号が各検出領域43aに対する遊技球の衝突回数の順位である場合、遊技球の衝突回数が多い順に、各衝突部LED44の点灯させる色を変化させるようにする。具体的には、衝突回数が最も多い箇所の衝突部LED44を赤色に点灯させ、衝突回数が2番目に多い箇所の衝突部LED44を橙色に点灯させ、衝突回数が3番目に多い箇所の衝突部LED44を黄色に点灯させ、衝突回数が4番目及び5番目の箇所の衝突部LED44は点灯させないようにする場合が挙げられる。なお、衝突回数が4番目及び5番目の箇所も何らかの色で点灯させるようにしても良い。また、点灯させる色も前記した色に限るものではない。さらに、1番衝突回数が多い箇所の衝突部LED44のみ点灯するようにしても良い。
また、監視手段からの結果信号が各検出領域43aに対する遊技球の衝突回数そのものである場合、遊技球の衝突回数に応じて、各衝突部LED44の点灯させる色を変化させるようにする。具体的には、全ての衝突検出センサ43で検出した衝突回数の合計数100回のうち、衝突回数が40回以上の箇所の衝突部LED44を赤色に点灯させ、衝突回数が20回以上の箇所の衝突部LED44を橙色に点灯させ、衝突回数が10回以上の箇所の衝突部LED44を黄色に点灯させ、衝突回数が9回以下の箇所の衝突部LED44は点灯させないようにする場合が挙げられる。なお、衝突回数が9回以下の箇所も何らかの色で点灯させるようにしても良い。また、点灯させる色や、点灯させる色を変化させる衝突回数も前記したものに限るものではない。
なお、各検出領域43aに対する遊技球の衝突回数に関して、遊技球導入口1jから導入された1つの遊技球が鎧部3dの傾斜部3eに複数回衝突する、すなわち1つの遊技球が跳ね返って複数の検出領域43aに衝突する可能性がある。このような各検出領域43aに対する遊技球の衝突を全てカウントすると、遊技領域1aに導入された遊技球が、最初にどの狙い表示領域42の検出領域43aに当たっているかの判定の正確性が失われてしまうため、1つの遊技球が複数の検出領域43aに衝突した場合には最初の衝突のみをカウントし、その後の衝突はカウントしないようにする必要がある。
そのため、入力回路により最初に衝突した遊技球のみを検出できるようにしている。具体的には、衝突検出センサ43により最初に遊技球が検出領域43aに衝突したとの検出信号が監視手段に送信されてから所定時間(遊技球が傾斜部3eから左右方向に離れるまでの大体の時間)は、衝突検出センサ43からの遊技球の検出信号を受け付けないようにする方法が挙げられる。
また、傾斜部3e全体での遊技球の衝突数が所定数(例えば100)になった場合に、傾斜部3eのうちで最も上流側の検出領域43aでの検出を、検出数に関わらず狙った表示領域としても良い。しかし、イレギュラーで実際よりも上流側に遊技球が衝突することも考えられるので、例えば100の衝突数のうち一定個数以上(3個未満の衝突はイレギュラーとして不採用)の検出を条件としても良い。
また、後述する入賞率の算出においては、確実な計算を行うため、傾斜部3eへの衝突数に対する始動入賞口51への入賞を計算するのではなく、発射装置からの発射球数又は遊技球導入口1jを通過した遊技球数に対する始動入賞口51への入賞を計算することが望ましい。
また、発射されて遊技球導入口1jから遊技領域1aに導入された直後の遊技球は勢いがあるため鎧部3dの傾斜部3eに衝突する際の衝撃力が強いが、一旦傾斜部3eに衝突して再度傾斜部3eに衝突する遊技球は勢いが落ちるため遊技球の衝撃力は弱くなる。これを利用して、鎧部3dの傾斜部3eに、最初の衝突のみを衝突検出センサ43が検出できるように厚さ及び素材等を設定した緩衝部材を設けるようにしても良い。
また、再度の衝突による検出信号をCPUに入力しないようにフィルタ回路を備えても良い。
また、本実施形態では、始動入賞口51への遊技球の入賞率を算出する算出手段を備え、算出手段で算出された最新の入賞率を表示する最新入賞率表示手段を備えている。
具体的には、まず、本実施形態の演出制御装置10は、鎧部3dの傾斜部3eに遊技球Tが100回衝突する間に始動入賞口51に遊技球Tが何個入賞するかを計測して、傾斜部3eへの遊技球の衝突回数に対する始動入賞口51への遊技球Tの入賞率を算出する算出手段を含んでいる。当該算出手段は、傾斜部3eの各検出領域43aの衝突検出センサ43から遊技球Tの検出信号を取得し、傾斜部3eへの遊技球の衝突回数をカウントすると共に、始動入賞口51の特図始動入賞口センサ511からの始動入賞信号を遊技制御装置9を介して取得し、入賞回数をカウントしている。そして、傾斜部3eへの遊技球の衝突回数が100回に達したら、その間の始動入賞口51への遊技球の入賞回数を下記の式のAに当てはめて、始動入賞口51への遊技球の入賞率を算出する。
式:入賞率(%)=始動入賞口への入賞回数(A回)/傾斜部への遊技球の衝突回数(100回)×100
そして、算出手段で始動入賞口51への入賞率が算出される毎に、当該算出された入賞率を信号化して最新入賞率表示手段としての入賞率表示器45に送信して表示させる。本実施形態の入賞率表示器45は、鎧部3dの狙い表示領域42の右側に設けられており、7セグ型のLEDが2つ並んでおり、2桁の数字を表示できるようになっている。また、2つの7セグ型LEDの右側に「%」と印刷されており、算出手段から送信されてきた入賞率信号に基づき入賞率を00%〜99%の2桁の数字で表示するようになっている。
さらに、2つの7セグ型LEDの下方には、入賞率アップダウン表示器45aとして上向きを示す三角のLED「△」と下向きを示す三角のLED「▽」が備えられている。そして、演出制御装置10の算出手段からの指示により入賞率を最新のものに更新する際に、最新の入賞率が前回の入賞率よりも上がっている場合には、入賞率表示器45に最新の入賞率を表示すると共に、入賞率アップダウン表示器45aのうち上向きの三角のLEDを点灯させ、最新の入賞率が前回の入賞率よりも下がっている場合には、入賞率表示器45に最新の入賞率を表示すると共に、入賞率アップダウン表示器45aのうち下向きの三角のLEDを点灯させる。また、最新の入賞率が前回の入賞率と同じ場合には、入賞率表示器45に最新の入賞率(前回の入賞率と同じ入賞率)を表示し、入賞率アップダウン表示器45aは上向きの三角のLED、下向きの三角のLED共に消灯させる。
なお、本実施形態では、算出手段において鎧部3dの傾斜部3eに衝突した遊技球数に対する始動入賞口51への入賞率を算出するようにしているが、これに限らず、例えば遊技球導入部等に発射球を検出するセンサを設け、発射球数に対する始動入賞口への入賞率を算出するようにしても良い。
以上のような遊技機においては、操作ハンドル(図示略)を操作することで、上皿(図示略)に貯留された遊技球が発射装置によって遊技領域に打ち込まれるようになっている。
そして、遊技制御装置9の制御により、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口1b、始動入賞口51、変動入賞装置6の大入賞口61の何れかに入賞し、一般入賞口センサ11、特図始動入賞口センサ511、大入賞口センサ63に入賞した遊技球が検出されたことに基づき、排出装置から、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が上皿に排出される(払い出される)ようになっている。
また、遊技制御装置9の制御により、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート81内を通過すると、普図始動ゲートセンサ83に遊技球が検出されたことに基づき、普図表示器8において普図変動表示ゲームが行われる。
この普図変動表示ゲームは、普図表示器8において普通図柄(識別情報)を所定時間変動表示(例えば、円や三角等の異なるマークや異なる数字を順番に切り替えて表示)させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図変動表示ゲームの結果、普図表示器8における停止表示が特別(当り)の結果態様となれば、普図変動表示ゲームが当りとなって、普通電動役物の開閉部材54が、普電用ソレノイド55によって所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、例えば、始動入賞口51に遊技球が入賞しやすくなり、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、始動入賞口51に入賞すると、特図始動入賞口センサ511に遊技球が検出されたことに基づき、複数種類の識別情報が変動表示される特図変動表示ゲームが開始される。特図変動表示ゲームは、例えば、7セグのLEDからなる特図表示器7において表示されるようになっている。そして、その結果として、特図表示器7の表示態様が特別表示態様(例えば「7」)となって特図変動表示ゲームが特別結果となった場合には、大当りとなって遊技者に有利な状態である特別遊技状態(所謂、大当り状態)となる。
この特図変動表示ゲームに対応して、液晶表示装置31においても演出変動表示ゲームが行われ、特図変動表示ゲームが特別表示態様となる場合には、液晶表示装置31の表示態様も特別表示態様(例えば、「1,1,1」等、同じ図柄の組合せの何れか)となる。なお、特図表示器8で行われる特図変動表示ゲームと、液晶表示装置31で行われる演出変動表示ゲームとの当り、はずれの結果は、互いに同じ結果となるようになっている。
大当り状態中は、変動入賞装置6の大入賞口61を開閉する可動部材62が、可動部材用ソレノイド64によって閉じた状態から大入賞口61に遊技球を入賞可能とする開放状態に変換されるサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球を大量獲得する機会を得る。
また、本実施形態の遊技機では、特別遊技状態の終了後に特定遊技状態を発生するようになっている。
特定遊技状態には、例えば、普図時間短縮(普図時短)状態、普図確率変動(普図確変)状態、特図確率変動(特図確変)状態などの複数の種類があるが、本実施形態の遊技機1では、これらのうちの特図確変状態及び普図時短状態が発生するようになっている。
そして、特図変動表示ゲームの特別結果のうち、予め定められた特定結果態様の特別結果となった場合は、特別遊技状態の終了後に特図確変状態が発生し、それ以外の特別結果となった場合は、普図時短状態が発生するようになっている。
特定遊技状態のうちの普図時短状態においては、上述の普図変動表示ゲームの実行時間が短くなるように制御され(例えば、30秒が3秒)、これにより、単位時間あたりの始動入賞口51の開放回数が実質的に多くなるように制御される。また、普図時短状態においては、普図変動表示ゲームが当り結果となって始動入賞口51が開放される場合に、開放時間が通常状態の短い開放時間より長くされるように制御される(例えば、0.5秒が1.5秒)。また、普図時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対して、開閉部材54が1回ではなく、2回以上の複数回開放される。すなわち、特定遊技状態としての普図時短状態では、通常状態より普図変動表示ゲームの当り時の始動入賞口51の開放回数が増加される。
なお、普図時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対する開閉部材54の開放回数を通常状態より増加させずに(例えば、1回のまま)、開放時間だけを増加させても良い(例えば、0.5秒を3秒)。また、普図時短状態において、通常状態に対して開閉部材54の開放時間を増加させることなく、開放回数だけを増加させるようにしても良い。また、普図時短状態において、普通変動表示ゲームの実行時間(変動表示時間)を短縮することなく、開閉部材54の開放回数の増加及び開放時間の増加の少なくとも一方だけを行うものとしても良い。また、後述の普図確変状態として、普通変動表示ゲームの当り結果となる確率を通常状態より高くするものとしても良い。
なお、普図確変状態は、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率が通常状態より高くなるように制御され、それに加えて開閉部材54が普図時短状態と同様に制御される状態である。
すなわち、普図確変状態も含めた普図時短状態においては、通常状態に対して、普通変動表示ゲームの時間短縮の制御、開閉部材54の開放時間の延長の制御、開閉部材54の開放回数の増加の制御、普通変動表示ゲームの当り確率の変動(増加)の制御のうちのいずれか一つ以上の制御で開閉部材54や普図変動表示ゲームの制御が行われれば良く、これらの制御のうちの複数の制御を任意に組み合わせた状態や、全ての制御を組み合わせた状態でも良い。
特図確変状態においては、特図変動表示ゲームの特別結果となる確率が通常状態より高くされ、それに加えて始動入賞口51が普図時短状態と同様に制御される。
そして、特定遊技状態においては、通常状態と同様に変動入賞装置6は閉じた状態に保持される。
より具体的に説明すると、特図確変状態は、上述のように特図変動表示ゲームが特定結果態様で特別結果となって発生した特別遊技状態の終了後に発生し、次の特別遊技状態の発生で終了する。
また、普図時短状態は、特定結果態様以外の特別結果となった場合に発生した特別遊技状態の終了後に発生し、普図時短状態中に実行された特別変動表示ゲームの回数が規定回数(例えば、100回)となった場合に終了する。なお、特図変動表示ゲームが所定回数となる前に特別遊技状態が発生した場合にも終了する。
なお、特定遊技状態の発生、終了の条件は、以上のものに限られるものではなく、例えば、普図時短状態は、特図確変状態において、特定結果態様以外の特別結果となって発生した特別遊技状態の終了後にのみ発生するようにしても良い。
さらに、特図確変状態中に実行された特図変動表示ゲームの回数が規定回数(所定回数)となった場合に終了するようにしても良い。例えば、特別遊技状態終了後、特定遊技状態のうちの特図確変状態を特図変動表示ゲームが規定回数実行されるまで発生させ、その後に、特定遊技状態のうちの普図時短状態を発生させるようにしても良い。
次に、第1の実施形態の変形例について図4を参照して説明する。
本変形例は、基本的に前記した実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例の遊技盤1の遊技領域1aにおいては、センタケース3の鎧部3dの傾斜部3eとその直上に並んだ障害釘Kとの間の遊技盤1(または、鎧部3dより上方に突出したセンタケース3のベースとなる部材)に、障害釘Kの列に沿った装飾線Sが描かれており、当該装飾線Sの直下の遊技盤1(または、鎧部3dより上方に突出したセンタケース3のベースとなる部材)には、狙い位置報知手段として複数の発光部材(ここでは、LED)46が埋め込まれている。これら複数の発光部材46は、装飾線Sの直上に並んでいる全ての障害釘Kと障害釘Kの間に位置するように配置されており、複数の発光部材46のうち、狙い位置に該当する障害釘K間の発光部材46が点灯又は点滅するようになっている。
遊技領域1aにおいては、障害釘K等の方向変換部材が存在するため、鎧部3dの傾斜部3eにある狙い表示領域42を直接狙うことは遊技者にとって困難であるが、障害釘Kと障害釘Kの間は遊技者が比較的狙い易いポイントであると言える。そこで、本変形例のように、狙い位置報知手段として複数の発行部材46を障害釘Kと障害釘Kの間に配置して、狙うべき狙い表示領域42の直上の発行部材46を発光させることで、遊技者が狙い易い狙い位置を報知することができる。
なお、狙い位置報知手段としては、前記した液晶表示装置31の狙い位置報知画像41のみが設けられていて狙い位置の報知を行うようになっていても良いし、狙い位置報知画像41の代わりに当該発光部材46が設けられていて狙い位置の報知を行うようになっていても良いし、また、狙い位置報知画像41と発光部材46の双方が設けられていて双方で一緒に狙い位置報知を行うようになっていても良い。
次に、本発明に係る第2の実施形態について図5〜図9を参照して説明する。
なお、本実施形態の遊技機は、基本的に第1の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態の遊技機と相違する部分を中心に説明する。
本実施形態の演出制御装置10は、図5及び図6に示すように、傾斜部3eの各検出領域43aに対する遊技球衝突の検出状態を監視する監視手段及び始動入賞口51への遊技球の入賞率を算出する算出手段と共に、前記監視手段による監視結果および前記算出手段による算出結果に基づき、各検出領域43aへの遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合毎の前記入賞率をデータ収集するデータ収集手段として機能するようになっている。
なお、1つの検出領域43aへの遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合としては、1つの検出領域43aを直接狙って遊技球を発射して当該検出領域43aに衝突する確率を相対的に高くした場合と、衝突させたい1つの検出領域43aを直接狙わずに最終的に当該検出領域43aに遊技球が衝突する確率が高くなるように間接的に狙った場合とを含むものとする。
また、本実施形態では、狙い位置報知手段としての狙い位置報知画像41(及び/又は発光部材46)は、データ収集手段により収集されたデータに基づき、最も入賞率が高い狙い位置を報知するようになっている。
また、本実施形態では、図5及び図6に示すように、傾斜部3eの検出領域43a毎に、当該対応する検出領域43aへの遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合に算出手段で算出された入賞率を表示する個別入賞率表示手段としての個数表示器47を備えている。
具体的には、本実施形態の個数表示器47は、各検出領域43aを含むそれぞれの狙い表示領域42の中の下方位置に配置されたLEDからなっており、それぞれ7セグ型のLEDが2つ並んで2桁の数字を表示できるようになっている。また、算出手段から送信されてきた検出領域43a毎の入賞率信号に基づきそれぞれの入賞率を00(%)〜99(%)の2桁の数字で表示するようになっている。
以下、図7〜図9を用いて、本実施形態の演出制御装置10に含まれる監視手段、算出手段、データ収集手段による鎧部表示処理、表示態様更新処理、ナビゲーション表示処理について説明する。これらの処理により、演出制御装置10は、傾斜部3eの各検出領域43aの衝突検出センサ(圧力センサ)43、始動入賞口51の特図始動入賞口センサ511等からの信号に基づき、液晶表示装置31の狙い位置報知画像41、狙い表示領域42の衝突部LED44、1番右側の狙い表示領域42の右側に設けられている入賞率表示器45、狙い表示領域42の中の下方位置に配置された個数表示器47等を制御する。そして、遊技球が傾斜部3eの狙い表示領域42のどの位置に衝突し易くなっているか、遊技球の発射数(≒鎧部3dに当たった数)に対する始動入賞口51への現在の入賞率がどの位か、遊技球がどの狙い表示領域42に衝突することが多いと始動入賞口51への入賞率が良くなるか、及びどの狙い位置を狙って遊技球を発射させるのが良いか等を遊技者に報知することができるようになる。
まず、図7の鎧部表示処理に示すように、演出制御装置10の監視手段は、常に検出領域43aの各圧力センサ(衝突検出センサ43)の検出信号が受信できるように待機しており、各圧力センサからの検出信号があると入力処理を行う(ステップS1)。次に、圧力センサからの入力処理があると、監視手段は、各検出領域43aにおける遊技球の衝突個数を各々の衝突個数カウンタでカウントする処理を行う(ステップS2)。また、このとき、傾斜部3e全体の衝突個数(すなわち各検出領域の衝突個数の合計値)も全体の衝突個数カウンタにカウントしておく。また、算出手段は、始動入賞口51の特図始動入賞口センサ511からの検出信号の受信により遊技制御装置9から出力される始動入賞信号を受信すると始動入賞数カウンタにカウントする処理を行う(ステップS3)。なお、傾斜部3e全体の衝突個数をカウントする全体の衝突個数カウンタは有していなくても良く、そのときはステップS4の判定の際に毎回全ての衝突個数カウンタを足し合わせる計算を行う。また、算出手段は、始動入賞数カウンタにカウントする信号として、始動入賞信号の代わりに遊技制御装置9から出力される特図変動表示ゲームのスタート信号をカウントするようにしても良い。
そして、監視手段は、傾斜部3e全体の衝突個数の合計値が100個に到達したか否かの判定を行う(ステップS4)。ここで、合計値が100個に到達した場合には、図8に示す表示態様更新処理(後述)を行い(ステップS5)、監視手段において各検出領域43aの各衝突個数カウンタ及び全体の衝突個数カウンタを0にクリアし(ステップS6)、算出手段において始動入賞数カウンタを0にクリアして(ステップS7)、鎧部表示処理を終了し、圧力センサからの信号を待機する処理に戻る。
また、傾斜部3e全体の衝突個数の合計値が100個に到達していない場合には、ステップS5,S6,S7は飛ばして、圧力センサからの信号を待機する処理に戻る。
図7の鎧部表示処理のステップS5により行われる表示態様更新処理について、図8を用いて説明する。
表示態様更新処理では、まず、算出手段により、入賞率表示器45の値を現在の始動入賞カウンタの値に更新する(ステップS11)。すなわち、傾斜部3eへの遊技球の衝突回数が100回に達しているので、その間の始動入賞口51への遊技球の入賞回数(始動入賞カウンタの値)を下記の式のAに当てはめて、始動入賞口51への遊技球の現在の入賞率を算出し、入賞率表示器45及びデータ収集手段の値を更新する。
式:入賞率(%)=始動入賞口への入賞回数(A回)/傾斜部への遊技球の衝突回数(100回)×100
また、当該更新の際、現在の入賞率が、入賞率表示器45表示されている前回の入賞率より高くなったときには、算出手段は、入賞率アップダウン表示器45aにおける上向きを示す三角のLED「△」を点灯させる。逆に、当該更新の際、現在の入賞率が、入賞率表示器45表示されている前回の入賞率より低くなったときには、算出手段は、入賞率アップダウン表示器45aにおける下向きを示す三角のLED「▽」を点灯させる。
次に、算出手段が、更新した今回の入賞率表示器45の値と、今回最も衝突の多かった鎧部3dの傾斜部3eの検出領域42における個別入賞率表示器(個数表示器47)に現在表示されていてデータ収集手段に収集記憶されている値とを比較する(ステップS12)。なお、今回最も衝突の多かった検出領域42はステップS2での計数結果で求められる。ここで、現在値(現在、当該個別入賞率表示器に表示されている値)より今回値(更新した今回の入賞率表示器45の値)の方が大きいか否かの判定を行い(ステップS13)、今回値の方が大きい場合は、今回の入賞率表示器45の値を今回最も衝突の多かった鎧部3dの傾斜部3eの検出領域42における個別入賞率表示器に移行させ、更新する(ステップS14)。その後、衝突個数の順位を計算し、順位別に鎧部3dの傾斜部3eの狙い表示領域42の衝突部LED44の発行色を、例えば衝突個数の順位の高い順に赤→橙→黄→消灯→消灯と変更させ(ステップS15)、図7の鎧部表示処理のはじめに戻る。
また、ステップS13において、現在値より今回値の方が小さい場合は、ステップS14は行わずにステップS15を行い、その後、図7の鎧部表示処理のはじめに戻る。
このような処理を行うことで、各検出領域を狙って遊技球の発射を行った場合の始動入賞率を各検出領域毎に算出することが可能となる。
なお、遊技機を起動させた直後等、複数の個別入賞率表示器において、検出領域42の中で最も衝突の多かった検出領域42に1度も該当していないものについては、採用するデータがないということで「0」を表示する。また、遊技機のバックアップ機能などにより、遊技機を起動させた直後でも前日以前のデータを記憶している場合には、そのデータに基づく数字を表示するようになっていても良い。
また、例えば遊技者が演出操作スイッチ13を操作することで、図9に示すナビゲーション処理が遊技中に割り込み処理される。当該ナビゲーション処理では、現在最も入賞率の高い鎧部3dの衝突部位を報知するものであり、本実施形態では複数の個数表示器47の中で最も数字が大きい部位の狙い表示領域42をデータ収集手段の中から自動的に割り出して指し示す画像表示を狙い位置報知画像41として行う(ステップS21)。また、当該狙い位置報知画像41は、一定時間表示された後に自動的に消えるようになっている。
なお、ここでは、遊技者の演出操作スイッチ13の操作時のみ一定時間狙い位置報知画像41を表示するようになっているが、これに限るものではなく、表示態様更新処理の中に組み込まれていて、自動的に一定時間狙い位置報知画像41の表示が行われるようになっていても良い。また、狙い位置報知画像41の表示時間についても適宜で良く、常に表示していても良いし、遊技者が演出操作スイッチ13を1度押してからもう1度押すまではずっと表示されていても良い。
なお、遊技球の衝突状況を監視する監視手段の監視結果と、狙い位置報知手段が報知する鎧部の狙い位置が異なっていた場合に、発射勢(狙い位置)が適切ではない(入賞率が低い位置)ことを報知する手段を設けるようにしても良いし、発射勢(狙い位置)の適正値への変更(発射の強弱など)を指示するナビゲート手段を設けるようにしても良い。
以上のように第1及び第2の実施形態の遊技機は、遊技領域の略中央にセンタケースを配設するとともに、該センタケースの下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能な始動入賞口を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口から導入された遊技球により遊技を行うように構成された遊技機であって、センタケース上部の鎧部は、中央上部又は中央上部からみて前記遊技球導入口側と反対側の所定位置から遊技球導入口側の側方上部にかけて下り傾斜した傾斜部を形成し、鎧部上部のどの位置を狙って遊技球を発射すれば始動入賞口への遊技球の入賞率が相対的に高いかを報知する狙い位置報知手段を備えている。
したがって、どこを狙って遊技球を発射すれば遊技者に有利に遊技が行えるかが明確に分かるので、遊技者は安心して遊技を行えるようになり、初心者でも敬遠することがなくなる。
また、第1及び第2の実施形態の遊技機は、鎧部に、傾斜部の左右方向に沿って複数に区画された複数の狙い表示領域を形成し、狙い位置報知手段は、複数の狙い表示領域の何れかを指示することで入賞率の高い狙い位置を報知するようになっている。
したがって、遊技者に対してより分かり易く狙い所を教えることが可能となる。
また、第1及び第2の実施形態のセンタケースは、鎧部の下方に始動入賞口への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する画像表示器を備え、狙い位置報知手段は、画像表示器に複数の狙い表示領域のうちの何れか1つを指示する画像を表示するようになっている。
したがって、極めて分かり易く狙い所の指示が行え、変動表示を見ながら遊技している遊技者にもその指示を的確に与えることができる。
また、第1及び第2の実施形態の傾斜部には、発射された遊技球の当該傾斜部への衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、検出手段からの検出信号に基づき、傾斜部の各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、監視手段による監視結果に基づき、現在の傾斜部における遊技球の衝突状況を遊技者が認識可能に報知する衝突状況報知手段とを備えている。
したがって、現在の発射勢に対して鎧部のどの位置に遊技球が衝突しているかを遊技者が認識できるので、狙い位置報知手段で報知されている狙い位置に適切に発射しているかを確認でき、必要に応じて発射勢の修正も容易かつ迅速に行うことが可能となる。
また、第1及び第2の実施形態の遊技機は、始動入賞口への遊技球の入賞率を算出する算出手段を備え、算出手段で算出された最新の入賞率を表示する最新入賞率表示手段を備えている。
したがって、現在の入賞率を確認しながら安心して遊技を行えるのようになる。また、指示された狙い位置が本当に適切な位置であるかを遊技者に認識させることも可能となる。
また、第2の実施形態の傾斜部には、発射された遊技球の当該傾斜部への衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、検出手段からの検出信号に基づき、傾斜部の各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、始動入賞口への遊技球の入賞率を算出する算出手段と、監視手段による監視結果および算出手段による算出結果に基づき、各検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合毎の前記入賞率をデータ収集するデータ収集手段とを備え、狙い位置報知手段は、データ収集手段により収集されたデータに基づき、最も前記入賞率が高い狙い位置を報知するようになっている。
したがって、過去の遊技結果から適切な狙い位置を検出でき、その結果から遊技者に狙い位置を報知できるので、遊技機毎に個体差等が生じている場合でも何ら問題なく、極めて正確な報知を行うことが可能となる。
また、第2の実施形態の遊技機は、傾斜部の検出領域毎に、当該対応する検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合に算出手段で算出された入賞率を表示する個別入賞率表示手段を備えている。
したがって、どこを狙えば一番良いかが直ぐに分かり、遊技者にとって重要なデータを提供することが可能となる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、第1の実施形態における狙い位置報知手段としては、前記したものに限るものではなく、例えば鎧部に印刷やシールで狙い位置を指示するものや、遊技盤のベース部材に印刷やシールで狙い位置を指示するものでも可能である。この場合、狙い位置の変更は手動で行うこととなる。
本発明に係る第1の実施形態における遊技機の遊技盤を示す正面図である。 第1の実施形態における遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 第1の実施形態における遊技機の遊技盤のセンタケース部分を示す要部正面図である。 第1の実施形態における遊技機の遊技盤のセンタケース部分の変形例を示す要部正面図である。 第2の実施形態における遊技機の遊技盤のセンタケース部分を示す要部正面図である。 第2の実施形態における遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 第2の実施形態の遊技制御における鎧部表示処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態の鎧部表示処理における表示態様更新処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態の遊技制御におけるナビゲーション表示処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
1j 遊技球導入口
2 遊技領域区画壁
3 センタケース
3d 鎧部
3e 傾斜部
31 液晶表示装置(画像表示器)
32 表示面
51 始動入賞口
54 開閉部材
6 変動入賞装置
61 大入賞口
62 可動部材
7 特図表示器
8 普図表示器
81 普図始動ゲート
9 遊技制御装置
10 演出制御装置(監視手段、算出手段、データ収集手段)
41 狙い位置報知画像(狙い位置報知手段)
42 狙い表示領域
43 衝突検出センサ(検出手段)
43a 検出領域
44 衝突部LED(衝突状況報知手段)
45 入賞率表示器(最新入賞率表示手段)
46 発光部材(狙い位置報知手段)
47 個数表示器(個別入賞率表示手段)
K 障害釘
T 遊技球

Claims (7)

  1. 遊技領域の略中央にセンタケースを配設するとともに、該センタケースの下方に遊技球の入賞により補助遊技を始動可能な始動入賞口を配設し、遊技領域の上方一側方の遊技球導入口から導入された遊技球により遊技を行うように構成された遊技機において、
    前記センタケース上部の鎧部は、中央上部又は中央上部からみて前記遊技球導入口側と反対側の所定位置から前記遊技球導入口側の側方上部にかけて下り傾斜した傾斜部を形成し、
    前記鎧部上部のどの位置を狙って遊技球を発射すれば前記始動入賞口への遊技球の入賞率が相対的に高いかを報知する狙い位置報知手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記鎧部に、前記傾斜部の左右方向に沿って複数に区画された複数の狙い表示領域を形成し、
    前記狙い位置報知手段は、前記複数の狙い表示領域の何れかを指示することで前記入賞率の高い狙い位置を報知することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記センタケースは、前記鎧部の下方に前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する画像表示器を備え、
    前記狙い位置報知手段は、前記画像表示器に前記複数の狙い表示領域のうちの何れか1つを指示する画像を表示することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記傾斜部には、発射された遊技球の当該傾斜部への衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、
    前記検出手段からの検出信号に基づき、前記傾斜部の各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段による監視結果に基づき、現在の傾斜部における遊技球の衝突状況を遊技者が認識可能に報知する衝突状況報知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記始動入賞口への遊技球の入賞率を算出する算出手段を備え、
    前記算出手段で算出された最新の入賞率を表示する最新入賞率表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記傾斜部には、発射された遊技球の当該傾斜部への衝突位置を検出可能な複数の検出手段を左右方向に並設し、
    前記検出手段からの検出信号に基づき、前記傾斜部の各検出領域の検出状態を監視する監視手段と、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞率を算出する算出手段と、
    前記監視手段による監視結果および前記算出手段による算出結果に基づき、各検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合毎の前記入賞率をデータ収集するデータ収集手段と、
    を備え、
    前記狙い位置報知手段は、前記データ収集手段により収集されたデータに基づき、最も前記入賞率が高い狙い位置を報知することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の遊技機。
  7. 前記傾斜部の検出領域毎に、当該対応する検出領域への遊技球の衝突率が相対的に高くなるように発射した場合に前記算出手段で算出された入賞率を表示する個別入賞率表示手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
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JP2015144702A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 サミー株式会社 弾球遊技機
JP2018089192A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 サミー株式会社 スロットマシン
JP2019041815A (ja) * 2017-08-29 2019-03-22 株式会社平和 遊技機

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