JP2007195552A - 花弁と萼との分離方法及び花弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、花弁への損傷を可及的に抑えて花弁と萼との分離を効率良く行うことができる花弁と萼との分離方法である。
【解決手段】花弁と萼とから成る花の該萼を挟持加圧した後に、流体を噴射して前記花弁と前記萼とを分離する花弁と萼との分離方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、花弁と萼との分離方法及び花弁に関するものである。
従来、食用花卉の一種である食用菊は1つの萼に多くの花弁がついており、萼から分離した花弁が食用に供されている。
ところで、食用菊の花弁を得るためには、作業員が一つ一つ手作業で花弁と萼とを分離するため、花弁を大量に得る必要のある場合には効率が非常に悪かった。
そこで、食用菊から萼を分離除去する装置として、例えば、特開2000−287664号公報、特開平08−116944号公報、特許2729560号公報、実用新案登録0931875号公報などがある。
特開2000−287664号公報には、ベルトコンベアに形成した多数の穴に食用菊を入れ、ベルトコンベアの裏面に萼を突出させるとともに表面に花弁を突出させた状態とし、裏面に突出した萼をカッターで切断するもので、萼をカッターで切断する際、花弁がベルトコンベアの裏側に引張られないように該花弁を搬送ベルトで押さえる技術が開示されている(特許文献1)。
また、特開平08−116944号公報には、食用菊の花弁を支持する支持面を有し、この支持面の中央に貫通孔が設けられた支持体を用意し、この支持体に食用菊を花弁が下側となるように載置し、突き棒を貫通孔に突き刺すことで支持体に載置した食用菊の萼を突き落とす技術が開示されている(特許文献2)。
また、特許2729560号公報には、複数の内設されたローラーにより回転する一対のベルトコンベアを対設し、この対設されたベルトコンベア間に食用菊を通過させることで、前記複数のローラにより食用菊を加圧して花弁と萼とを分離する技術が開示されている(特許文献3)。
また、実用新案登録0931875号公報には、遠心送風機の吸込口から食用菊を吸込ませて、遠心力により該食用菊を外周方向に飛散させ、外周部に設けた分離棧に衝突させることで、この食用菊を花弁と萼とに分離する技術が開示されている(特許文献4)。
特開2000−287664号公報 特開平08−116944号公報 特許2729560号公報 実用新案登録0931875号公報
しかし、上述した特開2000−287664号公報に開示されている技術は、萼を切断するために、ベルトコンベアの表面に突出した花弁を搬送ベルトで強く押さえる必要があり、よって、花弁が損傷し、食用菊の商品価値を減じてしまう問題がある。
また、特開平08−116944号公報に開示されている技術は、食用菊の萼を突き棒で突き落とす際に、突き棒の押し方によっては萼とともに食用菊全体が支持体の貫通孔の中に押し込まれてしまったり、萼に近い部分の花弁が損傷したりし、食用菊の商品価値を減じてしまう問題がある。
また、特許2729560号公報に開示されている技術は、ベルトコンベアより加圧される際、特にローラー位置での加圧により花弁の損傷が激しく、食用菊の商品価値を減じてしまう問題がある。
また、実用新案登録1002902号公報に開示されている技術は、外周方向に飛散した花弁が分離棧に強くたたきつけられるため、花弁の損傷が激しく、食用菊の商品価値を減じてしまう問題がある。
本発明は、上記の問題を解決したもので、花弁への損傷を可及的に抑えて花弁と萼との分離を効率良く行うことができる花弁と萼との分離方法及び花弁を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
花弁1と萼2とから成る花3の該萼2を挟持加圧した後に、流体を噴射して前記花弁1と前記萼2とを分離することを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項1記載の花弁と萼との分離方法において、前記流体は前記花弁1と前記萼2の境界部若しくはその近傍に噴射されるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記挟持加圧は一対の挟持加圧手段により行われるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項3記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対の挟持加圧手段は一対のローラー4・5であることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項4記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対のローラー4・5同士は、相対回転速度が可変可能に構成されていることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項4,5いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対のローラー4・5間の間隔は可変可能に構成されていることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項6記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対のローラー4・5のうちの一方が他方に対して接離自在に設けられていることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項3,4いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記流体は前記一対の挟持加圧手段の近傍に配設される流体噴射ノズル7から噴射されるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項1〜8いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記噴射は間欠的に行われるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項1〜9いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記流体は気体であることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項1〜10いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記花3は食用菊であることを特徴とする花弁と萼との分離方法に係るものである。
また、請求項1〜11いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法により分離して得られることを特徴とする花弁に係るものである。
本発明は上述のようにしたから、花弁への損傷を可及的に抑えて花弁と萼との分離を効率良く行うことができる花弁と萼との分離方法となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
花弁1が連結している萼2を挟持加圧すると、萼2は変形し、前記花弁1と萼2との連結は弱まる。
この花弁1と萼2との連結が弱くなった花3に流体を噴射すると、花弁1と萼2とが簡単に分離する。
また、前記流体を前記花弁1と前記萼2の境界部若しくはその近傍に噴射すると、前記挟持加圧により花弁1と萼2の連結が弱くなった部分に流体が当たるため、より一層効率良く前記花弁1と前記萼2とが分離する。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、花弁と萼との分離方法であり、具体的には、多数の花弁1が萼2に連結した食用菊3の花弁1を萼2から分離する方法である。
尚、本実施例は食用菊3の花弁1を萼2から分離する方法であるが、花弁1が萼2に連結した花であれば食用菊3に限定されるものではない。
本実施例の花弁と萼との分離は、図1に図示したように、挟持加圧手段として一対のローラー4・5を有する挟持加圧部6と、この挟持加圧部6の下方に配設される流体噴射ノズル7と、この流体噴射ノズル7の下方に配設したベルトコンベア8と、このベルトコンベア8の下部に設けた送風機9により行われる。
本実施例の挟持加圧部6は、図2に図示したように、挟持加圧手段として所定間隔を介して対設された一対のローラー4・5を有し、このローラー4・5間の間隔が可変するように構成される。
尚、本実施例では挟持加圧手段としてローラー4・5としているが、本実施例の特性を発揮するものであればローラー4・5に限定されるものではない。
本実施例の場合は、径が90mm程度のローラー4・5を採用し、この一対のローラー4・5の一方のローラ5は、他方の固定されたローラー4に対して水平方向に接離自在に移動するように構成され、また、このローラー5は弾性部材12(抗張発条)により常時ローラー4側に付勢されるように構成されている。
また、ローラー4の軸4aはケース体10に架設され、また、ローラー5の軸5aはケース体10に設けられた一対の軸受け体11に架設されている。尚、符号26及び27は軸受けである。
前記ケース体10には、ローラー4・5間に食用菊3を導入するための上部開口部39が設けられている。
前記軸受け体11は図3,4に図示したように、2本の軸13a・14aが固着され、この軸13a・14aには夫々溝付きローラー13・14が枢着されている。
また、軸受け体11の上側及び下側には前記ローラー13・14の溝に嵌入され該ローラー13・14をガイドするガイドレール15・16が設けられ、前記ガイドレール15はガイド体15aに付設されている。
尚、符号36は上側のガイド体15aをケース体10に止着するネジである(下側のネジは図示省略)。また、符号17は前記軸受け体11の側面に当接してローラー4・5間の間隙を設定するスペーサーである。
また、前記ローラー4・5は駆動変速ギア群(各ギアの符号は、28,29,30,31)を介して駆動機構18に連設されている。従って、ローラー4・5は共に駆動するローラーとなる。尚、図中符号32はロッド、図中符号38は、ギア30をギア28に押し付けるための弾性部材(抗張発条)である。
尚、前記弾性部材12(抗張発条)は、図5に図示したように、一端部が前記軸受け体11ピン37に連結され、他端部には調整穴23付き調整板24が連設され、この調整穴23を選択してケース体10に突設したピン25に被嵌することで止着する。
本実施例は、前記挟持加圧部6のケース体10の上部開口部39から駆動するローラー4・5間に食用菊3を投入することで、食用菊3の萼2がローラー4・5により挟持加圧され、このローラー4・5により挟持加圧を受けた萼2が変形し、花弁1と萼2との連結が弱くなる。
ここで、ケース体10の上部開口部39から前記ローラー4・5間に食用菊3を1個づつ萼2側から投入した場合には、花弁1側から投入する場合に比し、ローラー4・5間の間隔の変化が円滑に生じ、花弁1の過剰な挟持加圧が殆ど生じることがなく、花弁1の損傷を一層抑制できるため好ましい。
食用菊3を横向きに投入する場合でも、この食用菊3の萼2が花弁1より先にローラー4・5間を通過するため、ローラー4・5間の間隔の変化が萼2側から投入する場合と同様に円滑に生じることを確認している。
従って、前記ローラー4・5間に食用菊3を複数個一緒に投入しても良く、短時間で大量の花弁1と萼2との分離が達成できる。
また、前記ローラー4・5の回転速度(等速回転、変速回転いずれも採用可能である。)は、作業効率の観点からなるべく速い方が良いが、逆に早すぎるとローラー4・5間を通過した食用菊3が後述する流体を受ける時間が短くなり、花弁1と萼2の分離率が低下するので、ローラー4・5の回転速度を適度に調整することが好ましい。
また、前記ローラー4・5同士は、相対回転速度が可変可能に構成されており、前記駆動変速ギア群28,29,30,31の交換によりローラー4・5の回転速度に差を与えることができる。本実施例の場合は、ローラー4・5の回転速度比を3:2とした。このようにローラー4・5の回転速度に差を与えることにより、ローラー4・5間を通過する食用菊3の萼2に加圧と同時にねじり作用(ひねり作用)若しくはせん断作用を加えることができ、よって、食用菊3の萼2がローラー4・5の表面に食い込み易くなって該萼2を効果的に変形させ花弁1との連結を非常に弱くすることができる。
具体的には、図6に図示したように食用菊3を萼2が横向きとなる横にした状態でローラー4・5の間に投入した場合、この食用菊3の萼2は徐々に下向きになっていき、食用菊3の萼2は圧縮作用と同時にねじり作用(萼2を軸回動させる力P1)を受けながらローラー4・5間を通過することで花弁1との連結が弱くなり、また、図7に図示したように食用菊3を萼2が下向きとなる縦にした状態でローラー4・5の間に投入した場合、食用菊3の萼2は圧縮作用と同時にせん断作用(萼2と花弁1との連結部位を折り曲げ方向に折り曲げる力P2)を受けながらローラー4・5間を通過することで花弁1との連結が弱くなる。
ローラー4・5の回転速度に差を与える構成として、ローラー4・5のいずれか一方を一時的に回転停止させることでローラー4・5の回転速度に差を与えるようにしても良い。
また、ローラー4・5の表面に摩擦抵抗の高い構成(例えばローラー4・5の表面を摩擦抵抗の高い素材で構成したり、ローラー4・5の表面を荒らす荒処理)を付与しても良い。
また、ローラー4・5の回転速度に差を与える以外にも、ローラー4・5の少なくとも一方を長手方向(軸方向)に移動させ、加圧と同時にねじり作用を加える構成としても良い。
また、花の種類に応じてローラー4・5の表面に凹凸を付したり、ローラー4・5の形状を適宜設定しても良い。
また、本実施例は、前記スペーサー17によりローラー4・5間の間隔が所定の間隔(以下、最小間隙と称す。)以下になることがない。具体的には、スペーサー17は、幾つか厚さの違うものを用意し、処理する食用菊3の萼2の平均的な大きさに応じてこのスペーサー17を適宜選択して最小間隙を形成する。本実施例の場合は、ローラー4・5間の間隙が3mm以下になることのないようにしている。このようにローラー4・5間に最小間隙が形成されることで、花弁1の損傷を防止しながら萼2を確実に挟持して、この萼2に加圧を加えることができる。
また、前記加圧力が大きい程、食用菊3の花弁1と萼2との分離率が高くなるが、加圧力が大きすぎると花弁1に損傷が生じる場合があるため好ましくなく、また、加圧力が小さすぎると萼2に変形が生じない場合があるため好ましくなく、従って、本実施例の場合は、ローラー4・5間に挟持加圧された食用菊3の花弁1に損傷が生じず、萼2に変形が生じるような適正な圧力が加わるように(ローラー4・5の押圧力が10〜30kgf(98〜294N)の大きさとなるように)前記弾性部材12の種類や長さを適宜選定している。
本実施例は前記挟持加圧部6の下側に流体噴射ノズル7が設けられ、この流体噴射ノズル7から流体が噴射される構成としている。
本実施例は、挟持加圧部6を通過して花弁1と萼2との連結が弱くなった花3に流体噴射ノズル7から流体を噴射することで、花弁1と萼2とを簡単に分離することができる。
前記流体として気体や水等を適宜採用することができる。本実施例の場合には圧縮空気供給装置19から供給された圧縮空気を採用している。
前記流体噴射ノズル7は、図5に図示したように、挟持加圧部6のローラー4・5の近傍、具体的にはローラー4・5の直下に圧縮流体が噴射されるように配設することが好ましい。このように流体噴射ノズル7をローラー4・5の近傍に配設すると、食用菊3の一部がローラー4・5に挟持された状態で圧縮流体が当たることになり、花弁1と萼2との分離効果を向上させることができる。
前記圧縮空気供給装置19は、ローラー4・5間に食用菊3を投入した際に、その有無を光の反射などを利用したセンサ20により検知し、その信号をもとにして、制御部(図示省略)によって電磁弁21が操作される構成とし、これにより圧縮空気が流体噴射ノズル7へ供給され、この流体噴射ノズル7からローラー4・5間を通過した食用菊3に圧縮空気が噴射されるようにしている。
また、前記制御部は、前記圧縮流体が流体噴射ノズル7から一定時間、間欠的に射出されるように電磁弁21を操作する構成とする。
尚、圧縮流体の噴射間隔が短い程、高い噴射圧力を維持できる。本実施例の場合は0.1秒間隔で圧縮空気の噴射と停止とを繰り返して花弁1と萼2との分離効果を高めている。
また、前記流体噴射ノズル7は、前記圧縮流体の導出口を横方向へ幅広となるように形成し、導出口から導出された圧縮流体が幅広く平行な空気流として噴射される構成としている。
図中符号33は、流体噴射ノズル7から噴射された圧縮空気を再度流体噴射ノズル7側に向かわせるための圧縮空気反射体である。この圧縮空気反射体33によれば、流体噴射ノズル7から噴射された圧縮空気に強い乱れを生じさせることができ、萼2と花弁1との分離効果が一層向上することを確認している。
符号22は圧縮空気により分離した花弁1と萼2とが飛散しないようにするための網である。
また、本実施例は、前記流体噴射ノズル7の下方に配設したベルトコンベア8及びこのベルトコンベア8の下端部に設けた送風機9によりバラバラに分離した花弁1と萼2とを選別する構成としている。
前記ベルトコンベア8は、前記流体噴射ノズル7の下方に配設され、バラバラに分離して落下する花弁1と萼2とを受けて移送し、更に、このベルトコンベア8の端部からこの花弁1と萼2とを下方に落下させる。
また、前記ベルトコンベア8の端部から落下する花弁1と萼2とに送風機9により送風し、花弁1と萼2における抵抗力の違いにより両者が別々の容器34・35に堆積するようにし、これにより両者を選別する構成とし、容器34・35に花弁1と変形した萼2とが夫々一定量堆積したら回収する。
本実施例は送風機9に代えて篩を用いた選別を行っても良く、更に、送風機9や篩を用いずにベルトコンベア8上にて作業者が手作業で萼2だけを取り除いても良い。
また、本実施例は、ベルトコンベア8での移送を省いて、流体噴射ノズル7による圧縮流体を受けてバラバラになった花弁1と萼2に直接送風機9による送風や篩がけを行っても良い。
本実施例は上述のように構成したから、花弁への損傷を可及的に抑えて花弁と萼との分離を効率良く行うことができる花弁と萼との分離方法となる。
即ち、本実施例は、挟持加圧部6の固定されたローラー4に対してローラ5を水平方向に接離自在に移動するように構成するとともに、このローラー5を弾性部材12(抗張発条)により常時ローラー4側に付勢する構成としたから、投入する食用菊3の大きさにばらつきがあっても萼2には確実に変形が生じ、また、花弁1に損傷を生じさせないようにできる。具体的には、農産物である食用菊3には大きさにばらつきがあり、ローラー4・5間の間隔を一定に固定した場合には、食用菊3の大きさによっては、間隔が狭すぎて花弁1が過剰に加圧され損傷が生じたり、間隔が広すぎて萼2の加圧が不十分で萼2に変形を生じさせることができない場合があるが、本実施例は水平方向に接離自在なローラー5を、適正に設定されたバネ力の弾性部材12(抗張発条)により常時固定されたローラー4側に付勢するから、投入する食用菊3の大きさに応じてローラー4・5間の間隔が可変してこの食用菊3に常に一定の加圧力を与えて変形を生じさせることができ、また、花弁1には殆ど加圧力を与えないため、花弁1の損傷を生じさせないようにすることができる。
また、本実施例は、ローラー4・5の回転速度に差を与える構成としたから、ローラー4・5間を通過する食用菊3の萼2に加圧と同時にねじり作用(ひねり作用)若しくはせん断作用を加えることができ、よって、食用菊3の萼2がローラー4・5の表面に食い込み易くなって該萼2を効果的に変形させ花弁1との連結を非常に弱くすることができる。
また、本実施例は萼2の平均的な大きさに応じてスペーサー17により前記ローラー4・5間に予め最小間隙を形成する構成としたから、萼2には加圧を加えて確実に変形を生じさせることができるのに関わらず、この最小間隙により花弁1には加圧が加わりにくくなって花弁1の損傷を確実に防止することができる。
また、本実施例は、ケース体10の上部開口部39から前記ローラー4・5間に食用菊3を1個づつ萼2側から投入することで、花弁1側から投入する場合に比し、ローラー4・5間の間隔の変化が円滑に生じ、花弁1の過剰な挟持加圧が殆ど生じることがなく、花弁1の損傷を一層抑制できる。
また、本実施例は、ローラー4・5間の間隔が可変することで、作業者が手を挟んでも容易にローラー4・5間の間隔が広がり、ケガを免れることができ安全性にも秀れたものとなる。
また、本実施例は、花弁1と萼2との連結が弱くなった食用菊3に流体噴射ノズル7により圧縮空気を噴射することで、花弁1と萼2とを簡単に分離させることができる。
前記圧縮空気は、前記花弁1と前記萼2の境界部若しくはその近傍に噴射することで、花弁1と萼2の連結が弱くなった部分に空気が当たって効率良く前記花弁1と前記萼2とを分離させることができる。
また、本実施例は、前記流体噴射ノズル7をローラー4・5の直下に圧縮流体が噴射されるようにローラー4・5の近傍に配設するため、食用菊3の一部がローラー4・5に挟持された状態で圧縮流体を当てることが可能になり、花弁1と萼2との分離効果を向上させることができる。
また、本実施例は、前記圧縮空気を、センサ20及び制御部によりタイミング良く噴射できるため、萼2と花弁1との分離効果を一層向上させることができる。
また、分離した花弁1と萼2とは、ベルトコンベア8及び送風機9により簡単に効率良く選別することができる。
以下、本実施例により得られた花弁1の損傷の程度を評価すべく行った実験について説明する。
本実施例により得られた花弁1と、比較例として作業者が手作業で分離して得られた手もぎ花弁とを夫々蒸留水に24時間浸し、水中に溶け出したポリフェノール量をFolin-denis法により測定し、このポリフェノール量をクロロゲン酸を用いた検量線を元にクロロゲン酸相当量として算出した結果を図8に示す。
花弁の損傷が大きい程、その傷口から水に溶け出すポリフェノール量が多くなり、クロロゲン酸相当量が大きくなると考えられる。
図8によれば、本実施例により得られた花弁1は手もぎ花弁に比してクロロゲン酸相当量が小さく、手もぎよりも花弁1の損傷が抑制されたことが確認された。
従って、本実施例によれば、手作業に因らずとも花弁1への損傷を抑えて花弁1と萼2の分離を効率良く行うことができる。
本実施例の説明図である。 本実施例の挟持加圧部を示す説明平面図である。 本実施例の挟持加圧部の要部の説明分解斜視図である。 本実施例の挟持加圧部のB−B断面図である。 本実施例の挟持加圧部のA−A断面図である。 本実施例の挟持加圧部の動作説明図である。 本実施例の挟持加圧部の動作説明図である。 本実施例の実験結果を示すグラフ図である。
符号の説明
1 花弁
2 萼
3 花
4 ローラー
5 ローラー
7 流体噴射ノズル

Claims (12)

  1. 花弁と萼とから成る花の該萼を挟持加圧した後に、流体を噴射して前記花弁と前記萼とを分離することを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  2. 請求項1記載の花弁と萼との分離方法において、前記流体は前記花弁と前記萼の境界部若しくはその近傍に噴射されるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記挟持加圧は一対の挟持加圧手段により行われるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  4. 請求項3記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対の挟持加圧手段は一対のローラーであることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  5. 請求項4記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対のローラー同士は、相対回転速度が可変可能に構成されていることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  6. 請求項4,5いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対のローラー間の間隔は可変可能に構成されていることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  7. 請求項6記載の花弁と萼との分離方法において、前記一対のローラーのうちの一方が他方に対して接離自在に設けられていることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  8. 請求項3,4いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記流体は前記一対の挟持加圧手段の近傍に配設される流体噴射ノズルから噴射されるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  9. 請求項1〜8いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記噴射は間欠的に行われるものであることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記流体は気体であることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法において、前記花は食用菊であることを特徴とする花弁と萼との分離方法。
  12. 請求項1〜11いずれか1項に記載の花弁と萼との分離方法により分離して得られることを特徴とする花弁。
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