JP2007195143A - 2画面間の移動ベクトル算出方法及びその装置並びに2画面間の移動ベクトル算出プログラム - Google Patents

2画面間の移動ベクトル算出方法及びその装置並びに2画面間の移動ベクトル算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動ベクトルの算出解像度を、切出ブロックのずらし画素数より高めると共に演算処理の高速化を図る。
【解決手段】第1画面画像から基準画像を切り出し、切出ブロックを所定複数画素数nづつずらしながら第2画面画像から比較画像を切り出し、各比較画像と基準画像との相関性を演算し第2画面画像の第1画面画像に対する移動ベクトルを求めるとき、第2画面画像を画素数nより少ない画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を作成してメモリに格納し、比較画像を切り出すとき、第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出し、各比較画像と基準画像との相関性を求める演算を並列処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、手振れ等の移動ベクトル(移動量及び移動方向)を検出する2画面間の移動ベクトル算出方法及びその装置並びに2画面間の移動ベクトル算出プログラムに関する。
例えば、動画撮影機能を有するデジタルスチルカメラやビデオカメラ等を手に持ち動画を撮影する場合、カメラを持つ手が振れると、あるフレームの画像中に映っている静止物画像の位置が次フレームの画面では移動してしまい、見づらい動画になってしまう。そこで、あるフレームの画像に対して次フレームの画像の移動ベクトルを検出し、画像が揺れない様に手ぶれ補正を行うことが行われている。
図12は、手振れ補正を行うときの移動ベクトルを検出する原理を示す説明図である。図12(a)に示すNフレーム目の画像1中の所定アドレスで示されるブロック2内の画像を基準画像とすると、(N+1)フレーム目の画像3中の同一所定アドレスで示されるブロック4によって切り出された画像が基準画像と同一であれば、画像1に対して画像3は振れていないことになる。
しかし、手振れが発生していれば、ブロック2内の基準画像とブロック4で切り出された画像は一致しない。そこで、画像3中のブロック4を、4a,4b,4c,…と、X方向(水平方向),Y方向(垂直方向)に1画素づつずらしながら、各ブロック4a,4b,4c,…内の夫々の画像を基準画像と比較し、基準画像と最も相関性が高い比較画像を切り出したブロック位置を求める。
図12(b)に示す例で、ブロック2の基準画像に対し最も相関性の高い比較画像がブロック4cで切り出されたとすると、画像1に対する画像3の差は「k」となる。このkが2画面間の移動ベクトルであり、画像1を表示した次に、画像3を移動ベクトルkだけ逆方向に移動させて表示すれば、手振れの無い画像を表示することができる。
基準画像と比較画像の相関性を求める演算は、基準画像と比較画像の1画素1画素を比較し各差分のブロック内総画素の総和の最小値を求めることで行うため、演算負荷が高く、演算に要する時間も長くなり、次フレームの表示までに移動ベクトル算出が間に合わなくなってしまう。そこで、ブロック4a,4b,4c,…を1画素づつずらすのではなく、例えば8画素づつずらし、演算処理の負荷軽減を図ると共に、演算時間の短縮を図るようにしている。
尚、手振れ補正に関連する従来技術として、下記特許文献1,2等がある。
特開2003―331292号公報 特開2004―146995号公報
2画面間の手振れ等の移動ベクトルを検出するために、基準画像と比較する比較画像の切り出しブロックを画面内で複数画素(例えば8画素)単位でずらせば、演算負荷の軽減と演算時間の短縮を図ることができる。
しかし、上記例の様に、切出ブロックの移動量を8画素単位にするということは、図13に示すように、移動量の検出最小単位(解像度すなわち分解能)が、X方向,Y方向ともに8画素単位に量子化されるということを意味し、量子化誤差が発生してしまう。つまり、移動量の解像度を8画素以下にできないため、2画面間の揺れを8画素以下に抑制することができないという問題が生じる。
本発明の目的は、比較画像の切出ブロックのずらし単位を複数画素単位としたとき移動ベクトル(移動量及び移動方向)の解像度を切出ブロックのずらし単位以下にすることができる2画面間の移動ベクトル算出方法及びその装置並びに2画面間の移動ベクトル算出プログラムを提供することにある。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法は、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出方法において、前記比較画像を切り出す前記第2画像を前記所定画素数nより少ない所定画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を作成してメモリに格納し、前記比較画像を前記比較画像切出ブロックで切り出すとき、同一比較画像切出ブロックにより前記第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出し、各比較画像と前記基準画像との相関性を求める演算を並列処理することを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法は、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出方法において、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に、前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求め、該複数領域数の移動ベクトルから前記第2画像の前記第1画像に対する画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法は、前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法は、前記部分画像の移動ベクトルの中から異常値を示す移動ベクトルを除外し、残りの部分画像の移動ベクトルを重み付き平均することで前記画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法は、連続するフレーム画像として前記第1画像,第2画像が順に取り込まれ前記第1画像に対する前記第2画像の移動ベクトルが前記算出方法により算出された後の次フレームとして第3画像が取り込まれたとき、前記第2画像から基準画像を切り出し、前記第3画像から比較画像を切り出して前記算出方法と同一方法により前記第3画像の前記第2画像に対する画面間の移動ベクトルを算出することを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法は、前記メモリには元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納し、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出方法における前記縮小画像は、縦横共に1/nに縮小することを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置は、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出装置において、前記比較画像を切り出す前記第2画像を前記所定画素数nより少ない所定画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を格納するメモリと、前記比較画像を前記比較画像切出ブロックで切り出すとき同一比較画像切出ブロックにより前記第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出す切出回路と、各比較画像と前記基準画像との相関性を求める演算を並列処理する演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置は、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出装置において、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらして格納するメモリと、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求めると共に、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求める第1演算手段と、該複数領域数の移動ベクトルから前記第2画像の前記第1画像に対する画面間の移動ベクトルを求める第2演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置は、前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらして格納するメモリを備え、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置の前記第2演算手段は、前記部分画像の移動ベクトルの中から異常値を示す移動ベクトルを除外し、残りの部分画像の移動ベクトルを重み付き平均することで前記画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置は、連続するフレーム画像として前記第1画像,第2画像が順に取り込まれ前記第1画像に対する前記第2画像の移動ベクトルが算出された後の次フレームとして第3画像が取り込まれたとき、前記第2画像から基準画像を切り出し、前記第3画像から比較画像を切り出す切出回路スイッチ手段を備え、前記第3画像の前記第2画像に対する画面間の移動ベクトルを算出させることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置は、前記メモリに元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納する画素間引手段を備え、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出装置の前記縮小画像は、縦横共に1/nに縮小することを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める計算処理をコンピュータに行わせる2画面間の移動ベクトル算出プログラムにおいて、前記比較画像を切り出す前記第2画像を前記所定画素数nより少ない所定画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を作成するステップと、前記比較画像を前記比較画像切出ブロックで切り出すとき同一比較画像切出ブロックにより前記第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出すステップと、各比較画像と前記基準画像との相関性を求める演算を並列処理するステップとを備えることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める計算処理をコンピュータに行わせる2画面間の移動ベクトル算出プログラムにおいて、
前記第1画像を複数領域に分割した部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…という。)を生成するステップと、
前記第2画像を前記複数領域と同一複数領域に分割すると共に各分割領域毎に前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらした部分画像(以下、第2a画像,第2b画像,…という。)を生成するステップと、
前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された各基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求めるステップと、
該複数領域数の移動ベクトルから前記第2画像の前記第1画像に対する画面間の移動ベクトルを求めるステップ
とを備えることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらした部分画像とし、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、前記部分画像の移動ベクトルの中から異常値を示す移動ベクトルを除外し、残りの部分画像の移動ベクトルを重み付き平均することで前記画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、連続するフレーム画像として前記第1画像,第2画像が順に取り込まれ前記第1画像に対する前記第2画像の移動ベクトルが算出された後の次フレームとして第3画像が取り込まれたとき、前記第2画像から基準画像を切り出し、前記第3画像から比較画像を切り出して前記第3画像の前記第2画像に対する画面間の移動ベクトルを算出することを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、前記基準画像を切り出す元画像と前記比較画像を切り出す元画像とが夫々縦および/または横に縮小された画像であり、縮小された元画像から切り出される前記比較画像が縮小画像上で1画素づつずらしながら切り出され同一縮小倍率で縮小された元画像から切り出された前記基準画像と比較され相関性が演算されることを特徴とする。
本発明の2画面間の移動ベクトル算出プログラムの前記縮小画像は、縦横共に1/nに縮小されることを特徴とする。
本発明によれば、画素がずらされた複数の第2画像から比較画像を切り出して基準画像と比較し相関性を並列処理により求めるため、解像度の高い移動ベクトルを高速に求めることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出装置の構成図である。比較画像を切り出すブロックのずらし単位は任意の2のn乗数でよいが、説明を明確にするため、以下の説明では8画素とする。
図1において、本実施形態に係る移動ベクトル算出装置は、第1画面の画像を取り込み格納するメモリ10と、該メモリ10の格納データから所定アドレス位置の基準画像を切り出す基準画像切出回路11と、第1画面と比較する第2画面の画像を取り込み−2画素ずらして格納するメモリ12と、前記第2画面の画像を取り込み+2画素ずらして格納するメモリ13とを備える。
本実施形態の移動ベクトル算出装置は更に、メモリ12の格納データから指定ブロック位置の比較画像Aを切り出す切出回路14と、メモリ13の格納データから指定ブロック位置の比較画像Bを切り出す切出回路15と、比較画像Aと基準画像とを比較演算して両者の相関量を算出する比較演算回路16と、比較画像Bと基準画像とを比較演算して両者の相関量を算出する比較演算回路17と、比較演算回路16,17から出力される相関量を取り込み第1画面に対する第2画面の移動ベクトルを求める移動量演算回路18とを備える。
斯かる移動ベクトル算出装置に第1画面の画像が入力されると、この画像データはメモリ10に取り込まれ格納される。切出回路11は、このメモリ10内の画像データから、所定アドレスのブロックにより基準画像を切り出し、基準画像を比較演算回路16,17に出力する。
次に、第1画面と比較する第2画面の画像が入力されると、この画像データは2つのメモリ12,13に並列に格納される。メモリ12には、入力画像を水平方向に−2画素ずらしながら格納され、メモリ13には、入力画像を水平方向に+2画素ずらしながら格納される。
切出回路14は、メモリ12の格納データを切り出して比較演算回路16に出力し、切出回路15は、メモリ13の格納データを切り出して比較演算回路17に出力する。両切出回路15は、同一の指定切出位置(ブロック)から比較画像を切り出す。
切出回路14は、図2に示す様に、切出ブロック20によってメモリ13の画像データを切り出すが、この画像データ自体が予め−2画素分だけX方向にずらされているため、実際に切り出される比較画像Aは、元画像上では、指定ブロック20の位置から+2画素だけずれた画像となっている。同様に、切出回路15によって切り出される比較画像Bは、元画像上では、指定ブロック20の位置から−2画素だけずれた画像となっている。
比較演算回路16は基準画像と比較画像Aとの相関量を求め、比較演算回路17は基準画像と比較画像Bとの相関量を求める。この両者の演算は、並列処理で行われる。切出回路14,15は、8画素単位に次々とずらされる指令ブロック位置の比較画像A,Bを切り出し、比較演算回路16,17は夫々のブロック位置における相関量を算出し、移動量演算回路18は、比較演算回路16,17から出力される多数の相関量算出結果を取り込み、第2画面の第1画面に対する移動ベクトルを求め出力する。
この様に、本実施形態では、8画素単位で比較画像切出ブロック位置を移動させるが、実際には、4画素単位でずれた比較画像A,Bを基準画像と比較するため、移動量の量子化は、図3に示す様に、4画素単位となる。つまり、4画素ずれた比較画像Aと比較画像Bとが、8画素単位で移動される結果、求まる移動量の解像度は4画素になる。
尚、上記実施形態では、説明を簡単にするため水平方向のみ−2画素,+2画素ずらしたが、Y方向の解像度を4画素に上げるためには、垂直方向にも−2画素,+2画素ずらす必要があり、それらに対応したメモリや切出回路,比較演算回路を追加する必要がある。勿論、これらをソフトウェア的に行うことも可能であるが、処理時間の短縮を図るには、ハードウェアで行った方が良いことはいうまでもない。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出装置のブロック構成図である。この図4の実施形態を説明する前に、本実施形態の移動ベクトル算出原理を図5〜図8を用いて説明する。
第1の実施形態では、第1画面の中に1つの大きなブロックを定め、このブロック内の基準画像と、第2画面のブロック内比較画像とを比較演算して移動ベクトルを求めている。しかし、これだと、ブロック内の画像のうちの一部が大きく動いた場合、例えば、動物が走っている動画を撮像した場合、画面全体の手振れと、画面の一部に写っている動物の動きとの区別ができないため、動物の動きに引きずられて、画面全体の手振れ移動ベクトルの算出誤差が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、画面を複数領域に分割し、各分割領域(部分領域)内にブロックを定める。例えば、図5に示す様に、画面21を4×4=16の部分領域22に分け、各部分領域22内に夫々ブロック23を定める。そして、ブロック23を部分領域22内で動かし(すなわち、各ブロック23による探索範囲を、夫々のブロック23が属する部分領域22内とする。)て比較画像を切り出し、各部分領域毎に、移動ベクトルを算出する。
即ち、図5に示す実施形態では、16個の移動ベクトルが算出され、この16個の移動ベクトルによって、画面全体の移動ベクトルを求める。画面全体の手振れ移動ベクトルは、個々の16個の部分領域における移動ベクトルと同じになるはずであるが、一部の部分領域で動物が動き回っていれば、その部分領域の移動ベクトルだけが、他の部分領域の移動ベクトルに対して異常値を示す。このため、この異常値を排除した残りの移動ベクトルから、画面全体の移動ベクトルを精度良く算出することが可能となる。
また、第1の実施形態では、8画素単位に比較画像切出ブロックを移動させ、−2画素ずらした画像と+2画素ずらした画像をメモリに格納し、求める移動ベクトルの解像度を4画素単位にした。この手法を用い、図6に示す様に、水平方向に−1画素,−3画素,+1画素,+3画素ずらせば、水平方向の解像度を2画素単位にすることができる。同様に図示は省略するが、垂直方向にも−1画素,−3画素,+1画素,+3画素ずらすと、垂直方向の解像度を2画素単位にすることができる。本実施形態では、垂直方向,水平方向共に解像度2画素の移動ベクトルを算出する構成となっている。
本実施形態では、2画面間の移動ベクトルつまり1個の移動ベクトルを算出すればよいため、2画素単位の解像度を持つ移動ベクトルを高速に求める構成になっている。この原理は以下の通りである。
解像度を2画素単位にするには、上述した様に、水平方向,垂直方向ともに−1画素,−3画素,+1画素,+3画素づつずらした画像をメモリに格納する必要がある。そして、基準画像に対して、夫々画素ズラシした比較画像を比較演算することで2画素単位の移動ベクトルの算出が可能となる。
斯かる方法を、図5に示す16個の部分領域毎に夫々適用しても良いが、演算時間が長くなるため、図7,図8に示す方法を採用する。
図7はNフレーム目の画像を示し、図8は、N+1フレーム目の画像を示す。両方とも、図5と同様に4×4=16の部分領域に分けられている。
画像データは、水平走査されながら入力されてくるため、先ず、第1行(図5参照)の4つの部分領域の画像データがメモリ内に格納される。このとき、Nフレーム目の画像の場合、図7に示す様に、第1行の部分領域の入力画像データをX方向に−1画素ずらしながらメモリに格納する。次の第2行の入力画像データは、X方向に+3画素ずらしながらメモリに格納し、第3行の入力画像データは、X方向に+1画素ずらしながらメモリに格納し、第4行の入力画像データは、X方向に−3画素ずらしながらメモリに格納する。
次に入力されるN+1フレーム目の画像データをメモリに格納する場合は、図8に示す様にする。即ち、第1行第1列の部分領域の入力画像データは、Y方向に−1画素ずらしながらメモリに格納し、第1行第2列の部分領域の入力画像データは、Y方向に+3画素ずらしながらメモリに格納し、第1行第3列の部分領域の入力画像データは、Y方向に+1画素ずらしながらメモリに格納し、第1行第4列の部分領域の入力画像データは、Y方向に−3画素ずらしながらメモリに格納する。以下、同様に、第2行,第3行,第4行の各部分領域の画像データをメモリに格納する。これにより、第1列,第2列,第3列,第4列の各部分領域の画像データは、Y方向に−1,+3,+1,−3画素づつずれた画像となる。
そして、図7に示す画像を基準画像とする場合には、例えば図7の第1行第1列の部分領域の中央ブロック(点線で示したブロック)から基準画像を切り出し、これと比較する図8の第1行第1列の部分領域の中央に示した切出ブロック(点線で示したブロック)から比較画像を切り出し、比較演算を行う。この比較演算の次に、切出ブロックを水平方向または垂直方向に8画素ずらし、同様に基準画像との比較演算を行い、更に切出ブロックを8画素ずらして比較演算を行うという処理を繰り返し、基準画像と相関性の最も高い切出ブロック位置を求め、第1行第1列の部分領域における移動ベクトルを求める。
第1行第2列の部分領域においても上記と同様にして比較演算を行いながら、第1行第2列の部分領域における移動ベクトルを求め、以下同様にして、16個の移動領域毎の移動ベクトルを求める。そして、16個の移動ベクトルを求めた後に、画面全体の移動ベクトルを算出する。
この様にして算出される部分領域(部分画像)毎の移動ベクトルは、8画素単位の分解能(解像度)しかないが、部分領域毎に比較する画像が少しずつずれているため、16個の部分領域毎に求まる移動ベクトルを平均して画面間の移動ベクトルを求めると、この画面間の移動ベクトルは2画素単位となる。
Nフレーム目の画像に対してN+1フレーム目の画像の移動ベクトルが算出された後は、次に、N+1フレーム目の画像に対するN+2フレーム目の画像の移動ベクトルを同様に算出する。この場合には、図8に示す画像が基準画像切出用の画像となり、図7に示す画像が比較画像切出用の画像となる。
上述した原理に基づき構成された本実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出装置は、図4に示す様に、例えば動画撮影機能を搭載したデジタルスチルカメラに設けられる。
このデジタルスチルカメラは、表示装置30と、撮像された画像データのうち偶数フレーム画像と奇数フレーム画像を交互に書き換えながら格納する2面のフレームメモリ31,32と、フレームメモリ31,32内の格納画像データを読み出し表示装置30に表示制御する表示制御装置33とを備える。
図示するデジタルスチルカメラに搭載される本実施形態の移動ベクトル算出装置は、フレームメモリ31,32に格納される入力画像データを並行して取り込み、Nフレーム画像に対する(N+1)フレーム画像の画面間の移動ベクトルを算出し、算出した画面間の移動ベクトルを表示制御装置33に出力する様になっている。
この移動ベクトル算出装置は、奇数フレームの画像データを取り込みX方向の画素ズラシ(上述した−1,+3,+1,−3の画素ズラシ)を行う画素ずらし回路35と、画素ずらし回路35の出力画像データをX方向,Y方向共に1/8に縮小(8×8=64画素を1画素に縮小)する画素間引回路36と、画素間引きされた奇数フレームの画像データを格納するメモリ37とを備える。
また、この移動ベクトル算出装置は、偶数フレームの画像データを取り込みY方向の画素ズラシ(上述した−1,+3,+1,−3の画素ズラシ)を行う画素ずらし回路38と、画素ずらし回路38の出力画像データをX方向,Y方向共に1/8に縮小(8×8=64画素を1画素に縮小)する画素間引回路39と、画素間引きされた偶数フレームの画像データを格納するメモリ40とを備える。
本実施形態では、画素間引回路36,39を設け、X方向,Y方向を夫々1/8に間引きしている。切出ブロックを元画像で8画素単位に移動させることは、縮小画像で1画素づつ移動させることに相当する。また、比較画像,基準画像共に縮小された画像を用いるため、1画素毎に行う比較演算処理の負荷が軽減されると共に処理時間の短縮が図れ、また、メモリ37,39の容量削減を図ることができる。尚、縦横共に同一倍率で縮小する必要はなく、また、縦だけまたは横だけ縮小するだけでも良い。
更にこの移動ベクトル算出装置は、所定アドレスのブロックによって基準画像を切り出す基準画像切出回路41と、切出ブロックによって比較画像を切り出す比較画像切出回路42と、メモリ37,40と切出回路41,42との接続をフレーム切替信号によって切り替えるスイッチ回路43と、切出回路41,42の出力画像データを取り込み基準画像と比較画像との比較演算処理を行い後述する部分領域毎の移動ベクトルを算出すると共に比較画像切出回路42に対して切出ブロックの切出位置移動指令を出力する比較演算器44と、各部分領域毎の移動ベクトルから画面間の移動ベクトルを算出して表示制御装置33に出力する移動量演算器45とを備える。
斯かる構成の移動ベクトル算出装置では、Nフレーム目の画像が入力してくると、図7に示す様に、第1行の4つの部分領域の画像データに対しては画素ずらし回路35がX方向に−1画素分だけ画素ズラシを行い、画素間引回路36が画像縮小を行い、メモリ37に縮小画像が格納される。同様に、第2行の4つの部分領域の画像データに対しては、画素ずらし回路35がX方向に+3画素分だけ画素ずらしを行い、画素間引回路36が画像縮小を行い、メモリ37に縮小画像が格納される。以下、同様にして、Nフレーム目の、画素ズラシ及び画素間引きされた縮小画像データがメモリ37に格納される。
N+1フレーム目の画像が入力してくると、図8で説明した様に、今度はY方向に画素ズラシされ更に画素間引きされた縮小画像データがメモリ40に格納される。図8の第1行の4つの部分領域の縮小画像がメモリ40に格納されると、この4つの部分領域における移動ベクトル算出の比較演算処理が実行可能となるため、第2行以下の部分領域の縮小画像のメモリ40への格納と並行して、4つの部分領域の移動ベクトル算出処理が同時並列的に実行される。
即ち、基準画像切出回路41がメモリ37内の4つの部分領域から夫々の基準画像を切り出して比較演算器44に出力すると共に、比較画像切出回路42がメモリ40内の4つの部分領域から比較画像を切り出して比較演算器44に出力し、比較演算器44は、4つの部分領域毎に、基準画像と比較画像との相関量を算出する。1つの比較画像との比較演算が終了すると、縮小画像で1画素づれた比較画像を比較画像切出回路42に要求する。
各部分領域毎に、相関量の最も高い切出ブロック位置が求まると、夫々の部分領域における基準画像切出ブロックとの差が部分領域の移動ベクトルとなり、これが移動量演算器45に出力される。
第1行の4つ部分領域の移動ベクトルが求まると、次に第2行の4つ部分領域の移動ベクトルを並列処理で求め、更に第3行,第4行と同様に進めると、移動量演算器45には、16個の部分領域移動ベクトルが入力される。移動量演算器45は、この16個の移動ベクトルを後述するように処理して画面間の移動ベクトルを算出し、この画面間の移動ベクトルを表示制御装置33に出力する。
表示制御装置33は、例えば奇数フレームの画像をフレームメモリ32から読み出して表示装置30に表示した後、偶数フレームの画像をフレームメモリ31から読み出して表示装置30に表示するとき、画面間の移動ベクトルを用いて偶数フレームの画像をずらした後、表示装置30に表示する。
偶数フレームの画像をずらして表示装置30に表示するとき、次の奇数フレームの画像データが入力され、奇数フレームメモリ31が書き換えられる。これと同時に奇数フレームの画像がX方向画素ずらし回路35,画素間引回路36と通って新たな縮小画像がメモリ37に書き込まれる。また、このとき、スイッチ回路43にフレーム切替信号が入力するため、メモリ40が基準画像切出回路41に接続替えされ、メモリ37が比較画像切出回路42に接続替えされる。
以後、メモリ40内の画像が基準画像となり、メモリ37内の画像が切り出されて、次フレーム画像の画面間の移動ベクトルが算出され、表示制御装置33は、次フレームの画像をこの移動ベクトルによってずらし、表示装置30に表示する。この様な制御を行うことで、表示装置30の画面に表示される動画は、手振れの無い画像となる。
図9は、16個の部分領域移動ベクトルから画面間の移動ベクトルを算出する原理説明図である。基準画像(元画像)に対して比較画像(元画像)を1画素単位にずらして相関量を求め、部分領域毎の移動ベクトルを求めた場合、各移動ベクトル間に誤差が生じていると、それは1画素単位のバラバラな誤差となる。これを図に例示すると、図9(a)に示す様になる(移動ベクトルの先端を点で示す。)。
これに対し、基準画像(縮小画像)に対して比較画像(縮小画像)を縮小画像の1画素単位にずらして相関量を求め、部分領域毎の移動ベクトルを求めた場合、各移動ベクトル間に誤差が生じていると、それは元画像では8画素単位のバラバラな誤差となる。つまり、図9(b)に示す4つの座標点(X,Y)、(X+8,Y)、(X,Y+8)、(X+8,Y+8)のいずれかにばらける。
ここで、ある部分領域で上述した様に動物が動いていたとき、この部分領域の移動ベクトルは、この4つの座標点から大きく外れた座標点Cを示すことになる。画面間の移動ベクトルを算出する場合、このような異常値を示す移動ベクトルは除外する。そこで、残りの部分領域の移動ベクトルを用いて画面間の移動ベクトルを算出する。
画面中の画像に動きが無い場合には、移動ベクトルは画面間の移動ベクトルだけとなり、各部分領域毎の移動ベクトルは同一となるはずであるが、本実施形態では、各部分領域で比較演算する基準画像,比較画像を±1,±3と画素ずらししているため、部分領域の移動ベクトルは、真の移動ベクトル位置D点の周りの4つの座標点にばらける。
移動量演算回路45は、16個の移動ベクトルを解析して上記の4座標点に集約している移動ベクトルだけを取り出し(4座標点以外の座標点にばらける移動ベクトルCは異常ベクトルとして除外する)、各座標点の移動ベクトル数で重み付けした移動ベクトルの平均値を求め、これを画面間の移動ベクトルとして算出する。この算出された画面間の移動ベクトルは、図9(b)にD点として示す真の移動ベクトルに対して、誤差2画素以内となる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出プログラムの処理手順を示すフローチャートである。デジタルカメラ等で動画を撮像し記録メディアに蓄積された動画像データをパーソナルコンピュータ等に取り込み、このコンピュータの演算処理装置に2画面間の移動ベクトル算出プログラムを実行させることで、手振れが除去された動画像データが生成される。
この第3実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、前述した第1実施形態の処理内容と同一の処理をコンピュータに行わせるものであり、記録メディアからコンピュータのハードディスク等に移された動画像データから第1画像データを取り出し(ステップS1)、次に第2画像データを取り出す(ステップS2)。このステップS1とステップS2とは並列処理で行うことができる。
次に、第2画像データを−2画素分ずらした第2―1画像データを生成する(ステップS3)と共に、第2画像データを+2画素分ずらした第2―2画像データを生成する(ステップS4)。このステップS3とステップS4は並列処理で行うことができる。
次に、第1画像データから基準画像を切り出す(ステップS5)。そして、第2―1画像から8画素単位に切出ブロックを移動させながら各比較画像を切り出して各比較画像の基準画像に対する相関性の演算を行う(ステップS6)と共に、第2―2画像から8画素単位に切出ブロックを移動させながら各比較画像を切り出して各比較画像の基準画像に対する相関性の演算を行う(ステップS7)。このステップS6とステップS7とは並列処理で行うことができる。
最後に、ステップS6,ステップS7で算出された各相関性の演算結果から、2画面間の移動ベクトルを求める(ステップS8)。
第1画面の画像に対する第2画面の画像の移動ベクトルが算出された後は、ステップS1〜S8を繰り返すことで、今度は、第2画面の画像に対する第3画面の画像の移動ベクトルを算出する、という処理を繰り返す。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出プログラムの処理手順を示すフローチャートである。第3実施形態と同様に、デジタルカメラ等で撮像し記録メディアに蓄積された動画像データをパーソナルコンピュータ等に取り込み、手振れを除去した動画像データを生成するのに用いられる。
本実施形態は、第2実施形態と同一処理内容を実現するものであり、先ず、ステップS11で、第1画像,第2画像の取り出しと、部分画像1a,1b,…,2a,2bの生成を行う。
第1画像,第2画像の取り出し処理とは、動画像データを記録した記録メディアからコンピュータのハードディスク等に移された動画像データから或るNフレームの画像(第1画像)とそれに連続するN+1フレームの画像(第2画像)とをコンピュータのメインメモリに読み出す処理である。
部分画像1a,1b,…の生成処理とは、図7に示す4行4列の計16の部分領域における16個の部分画像(水平方向に−1画素ずらした画像,+3画素ずらした画像,+1画素ずらした画像,−3画素ずらした画像)を生成する処理であり、部分画像2a,2b,…の生成処理とは、図8に示す4行4列の計16の部分領域における16個の部分画像(垂直方向に−1画素ずらした画像,+3画素ずらした画像,+1画素ずらした画像,−3画素ずらした画像)を生成する処理である。
次のステップS12では、相関性の演算処理(基準画像,比較画像の切出処理,比較処理等)を行う。この演算処理では、第2実施形態で説明した様に、部分画像1a,2a間の相関性を演算して部分画像1a,2a間の移動ベクトルを算出し、部分画像1b,2b間の相関性を演算して部分画像1b,2b間の相関性を演算する。この演算処理は、図7,図8に示す16個の部分領域について行う。
次のステップS13では、ステップS12で算出された計16個の部分画像間の移動ベクトルから、図9で説明した方法により、2画面間の移動ベクトルの算出処理を行う。
Nフレームの画像に対するN+1フレームの画像の移動ベクトルが算出された後は、同様の処理を繰り返し、次にN+1フレームの画像に対するN+2フレームの画像の移動ベクトルを算出する。
尚、本実施形態でも、第2実施形態と同様に、ステップS11の第1画像,第2画像,部分画像1a,1b,…,2a,2b,…を縮小画像データとすることで、高速に2画面間の移動ベクトル算出処理が可能となる。
尚、上述した実施形態では、8画素単位に切出ブロックを移動させたが、これに限る訳ではない。例えば、切出ブロックを32画素単位で移動させる場合、−8画素と+8画素づつずらした画像を用いれば解像度を16画素にすることができる。また、−12画素,−4画素,+4画素,+12画素づつずらした画像を用いることで、解像度を8画素にすることができ、−14画素,−10画素,−6画素,−2画素,+2画素,+6画素,+10画素,+14画素づつづらした画像を用いることで、解像度を4画素にすることができる。更に同様に画像のずらし単位を2画素とすることで、解像度を2画素にすることもできる。
以上述べた様に、実施形態によれば、画面間の移動ベクトルを、比較画像を抽出する切出ブロックの移動量以下の精度で高速に算出することができるという効果が得られる。
上述した実施形態では、動画を例に説明したが、あるフレームの画像と、次フレームの画像とを合成して静止画像を生成する場合にも、適用可能である。例えば、低感度撮影と高感度撮影を連続して行い、両フレームの画像を合成することでダイナミックレンジの広い静止画像を撮像することがあるが、この場合にも上述した実施形態を適用して両フレームの画像がずれないように合成することができる。
本発明に係る2画面間の移動ベクトル算出方法及びその装置並びに2画面間の移動ベクトル算出プログラムは、高精度の移動ベクトルの算出処理を高速にできるため、動画撮影機能をもったデジタルカメラや、2枚の画像を合成して1枚の画像を生成するデジタルカメラ等に適用したり、デジタルカメラ等で撮影した画像をコンピュータで高速処理するのに有用である。
本発明の第1実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出装置の機能構成図である。 本発明の第1実施形態の原理説明図である。 本発明の第2実施形態に係る解像度アップ説明図である。 本発明の第2実施形態に係る2画面間の移動ベクトル算出装置の機能構成図である。 本発明の第2実施形態で演算する4×4=16の部分領域の分割例を示す図である。 本発明の第2実施形態の原理説明図である。 本発明の第2実施形態に係るNフレーム画像の16部分領域毎の画像の画素ずらし量,画素ずらし方向を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るN+1フレーム画像の16部分領域毎の画像の画素ずらし量,画素ずらし方向を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る16部分領域毎の移動ベクトルから画面間の移動ベクトルを求める原理説明図である。 本発明の第3実施形態に係る移動ベクトル算出プログラムの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る移動ベクトル算出プログラムの処理手順を示すフローチャートである。 従来の一般的に手振れ検出方法の説明図である。 従来の一般的な手振れ検出時の解像度の説明図である。
符号の説明
10 第1画面の画像格納用メモリ
11,41 基準画像切出回路
12,13,37,40 画素ずらしした第2画面の画像格納用メモリ
14,15,42 比較画像切出回路
16,17,44 比較演算回路
18,45 移動量演算回路
35,38 画素ずらし回路
36,39 画素間引回路(画像縮小回路)
43 スイッチ回路

Claims (21)

  1. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出方法において、前記比較画像を切り出す前記第2画像を前記所定画素数nより少ない所定画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を作成してメモリに格納し、前記比較画像を前記比較画像切出ブロックで切り出すとき、同一比較画像切出ブロックにより前記第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出し、各比較画像と前記基準画像との相関性を求める演算を並列処理することを特徴とする2画面間の移動ベクトル算出方法。
  2. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出方法において、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に、前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求め、該複数領域数の移動ベクトルから前記第2画像の前記第1画像に対する画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする2画面間の移動ベクトル算出方法。
  3. 前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする請求項2に記載の2画面間の移動ベクトル算出方法。
  4. 前記部分画像の移動ベクトルの中から異常値を示す移動ベクトルを除外し、残りの部分画像の移動ベクトルを重み付き平均することで前記画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の2画面間の移動ベクトル算出方法。
  5. 連続するフレーム画像として前記第1画像,第2画像が順に取り込まれ前記第1画像に対する前記第2画像の移動ベクトルが前記算出方法により算出された後の次フレームとして第3画像が取り込まれたとき、前記第2画像から基準画像を切り出し、前記第3画像から比較画像を切り出して前記算出方法と同一方法により前記第3画像の前記第2画像に対する画面間の移動ベクトルを算出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の2画面間の移動ベクトル算出方法。
  6. 前記メモリには元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納し、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の2画面間の移動ベクトル算出方法。
  7. 前記縮小画像は、縦横共に1/nに縮小することを特徴とする請求項6に記載の2画面間の移動ベクトル算出方法。
  8. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出装置において、前記比較画像を切り出す前記第2画像を前記所定画素数nより少ない所定画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を格納するメモリと、前記比較画像を前記比較画像切出ブロックで切り出すとき同一比較画像切出ブロックにより前記第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出す切出回路と、各比較画像と前記基準画像との相関性を求める演算を並列処理する演算手段とを備えることを特徴とする2画面間の移動ベクトル算出装置。
  9. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める2画面間の移動ベクトル算出装置において、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらして格納するメモリと、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求めると共に、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求める第1演算手段と、該複数領域数の移動ベクトルから前記第2画像の前記第1画像に対する画面間の移動ベクトルを求める第2演算手段とを備えることを特徴とする2画面間の移動ベクトル算出装置。
  10. 前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらして格納するメモリを備え、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする請求項9に記載の2画面間の移動ベクトル算出装置。
  11. 前記第2演算手段は、前記部分画像の移動ベクトルの中から異常値を示す移動ベクトルを除外し、残りの部分画像の移動ベクトルを重み付き平均することで前記画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の2画面間の移動ベクトル算出装置。
  12. 連続するフレーム画像として前記第1画像,第2画像が順に取り込まれ前記第1画像に対する前記第2画像の移動ベクトルが算出された後の次フレームとして第3画像が取り込まれたとき、前記第2画像から基準画像を切り出し、前記第3画像から比較画像を切り出す切出回路スイッチ手段を備え、前記第3画像の前記第2画像に対する画面間の移動ベクトルを算出させることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の2画面間の移動ベクトル算出装置。
  13. 前記メモリに元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納する画素間引手段を備え、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の2画面間の移動ベクトル算出装置。
  14. 前記縮小画像は、縦横共に1/nに縮小することを特徴とする請求項13に記載の2画面間の移動ベクトル算出装置。
  15. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める計算処理をコンピュータに行わせる2画面間の移動ベクトル算出プログラムにおいて、前記比較画像を切り出す前記第2画像を前記所定画素数nより少ない所定画素数m(<n)づつずらした複数の第2画像(以下、第2―1画像,第2―2画像,…という。)を作成するステップと、前記比較画像を前記比較画像切出ブロックで切り出すとき同一比較画像切出ブロックにより前記第2―1画像,第2―2画像,…の各画像から複数の比較画像を切り出すステップと、各比較画像と前記基準画像との相関性を求める演算を並列処理するステップとを備えることを特徴とする2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
  16. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する移動ベクトルを求める計算処理をコンピュータに行わせる2画面間の移動ベクトル算出プログラムにおいて、
    前記第1画像を複数領域に分割した部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…という。)を生成するステップと、
    前記第2画像を前記複数領域と同一複数領域に分割すると共に各分割領域毎に前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらした部分画像(以下、第2a画像,第2b画像,…という。)を生成するステップと、
    前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された各基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求めるステップと、
    該複数領域数の移動ベクトルから前記第2画像の前記第1画像に対する画面間の移動ベクトルを求めるステップ
    とを備えることを特徴とする2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
  17. 前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらした部分画像とし、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする請求項16に記載の2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
  18. 前記部分画像の移動ベクトルの中から異常値を示す移動ベクトルを除外し、残りの部分画像の移動ベクトルを重み付き平均することで前記画面間の移動ベクトルを求めることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
  19. 連続するフレーム画像として前記第1画像,第2画像が順に取り込まれ前記第1画像に対する前記第2画像の移動ベクトルが算出された後の次フレームとして第3画像が取り込まれたとき、前記第2画像から基準画像を切り出し、前記第3画像から比較画像を切り出して前記第3画像の前記第2画像に対する画面間の移動ベクトルを算出することを特徴とする請求項15乃至請求項18のいずれかに記載の2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
  20. 前記基準画像を切り出す元画像と前記比較画像を切り出す元画像とが夫々縦および/または横に縮小された画像であり、縮小された元画像から切り出される前記比較画像が縮小画像上で1画素づつずらしながら切り出され同一縮小倍率で縮小された元画像から切り出された前記基準画像と比較され相関性が演算されることを特徴とする請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
  21. 前記縮小画像は、縦横共に1/nに縮小されることを特徴とする請求項20に記載の2画面間の移動ベクトル算出プログラム。
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