JP2007193858A - 光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の記録再生方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学的記録媒体に情報を記録中に線速度を変更し記録パワーを再設定する必要が有る場合に、線速度変更後の記録時のレーザパワーを最適な記録レーザパワーに再設定して、記録を行うことのできる光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の記録再生方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光ディスクを半径方向に複数の領域に分割し、複数の領域毎に対応する線速度で試書を行い最適レーザパワー値を得る試書制御手段と、最適レーザーパワー値を試書値として線速度毎に保存する記憶手段と、線速度変更前の実記録において補正した最適レーザパワー値の最終値に,線速度変更後の試書値を線速度変更前の試書値で割った値を、掛けることで線速度変更後の試書値を修正した値を得て、この値を線速度変更後の記録レーザパワーに変更する制御手段とを具備する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高倍速記録速度に対応した光ディスに対して記録を行う光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の記録再生方法に関するものである。
光学記録再生用媒体として、CD、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray Disc)、CD−R(書き込み可能なコンパクトディスク)、CD−RW(書き換え可能なコンパクトディスク)、記録型DVD等の種々の光ディスクが開発されている。
記録型の光ディスクは、ユーザ要望により、光ディスクにデータを記録する記録速度が年々高速度化されてきている。特に記録型DVDは、多層化、高記録速度化が図られてきている。またDVDは、映像を含んだ情報を記録するため、映像のコマ落ちなどが発生しないようにデータ転送を一定にするように決められている。
光ディスクに情報を記録する方法としては、データ転送を一定にするため光ディスクの内周部でも外周部でも一定の移動距離(以下、線速度と呼ぶ)になるCLV方式の記録方式が一般的である。CLV記録方式では、回転している光ディスクの線速度が一定となるためには、ディスクの半径方向において、内周部と外周部では光ディスクの回転速度が異なり光ディスクの回転速度は最内周部分を最も高くする必要がある。しかし、薄型のノート型パーソナルコンピュータなどに搭載される光ディスクドライブでは、光ディスクを回転させるモータの小型化によりモータトルクに制限があり回転速度には限度があるため、記録方式も前記CLV記録方式だけでなく、光ディスクの内周部でも外周部でも一定の角速度で記録するCAV方式、内周部から外周部へ段階的に線速度を可変するZ−CLV(ゾーンCLV)方式や段階的に角速度を可変するZ−CAV方式などが用いられるようになってきた。
また、光ディスク装置は所定のデータを記録する際に、使用する光ディスクに対して最適な記録レーザパワー決定のため、予め光ディスクの内周および、外周に設けられているOPC用の試書領域を使って試書を行い、その結果から得られる最適記録レーザパワー値を使い光ディスクのデータ領域を求めた記録レーザパワーにて記録することが一般的である。しかしながら、雰囲気温度が高い場合には光ディスク記録装置の温度上昇によるレーザ素子の温度上昇、レーザ素子自体の発熱により温度上昇も合わせて発生する。温度上昇によりレーザ光に波長変化が生じディスクの有機色素の感度が低下することで、見かけの記録パワーが低下する。従って、レーザ素子からのレーザパワーが最適記録レーザパワーから低下し、光ディスクに照射する記録パワーを記録開始前に行った試書による最適記録レーザパワーを設定するOPCによる記録レーザパワー値を変更する必要がある。
また、記録がある程度進んだ時点ではランニングOPCにより記録パワーの補正を行い最適記録レーザパワーを照射している。
図11は従来の光ディスク装置のレーザ制御ブロック図である。図11において、従来の光ディスクでの最適記録パワーを一定に保つランニングOPC処理について図11を用いて説明する。
図11において、1は光ディスク、2は光ピックアップモジュール、3はスピンドルモータ、4はレーザダイオード、5は対物レンズ、6は反射光受光手段、7は反射光演算手段、8は反射光検出手段、9は反射光A/D変換手段、10は反射光A/D変換値演算手段、11は反射光A/D変換値比較手段、12はレーザパワー制御手段、13はレーザ駆動用電流変換手段、14はレーザ駆動手段である。以上のような構成で実施するランニングOPC処理について説明する。
光ディスク1へ記録を開始すると、光ピックアップモジュール2内の反射光受光手段6は光ディスク1からの反射光を受光する。反射光演算手段7では、受光手段7が受光した信号を全加算し、全反射光信号(RF信号)を生成する。
図12は、従来の光ディスク装置の記録中の反射光の受光信号の波形図である。
反射光A/D変換手段9では、反射光検出手段8にて検出されたRF信号の図12のレベルA、B、C及びレベルkの電圧値をデジタル信号へ変換し、反射光A/D変換値演算手段10にて、記録中の光ディスク1に照射されているパワーの熱効率の変化量として、演算される。ここで、図12のレベルA、B、Cは、記録中にレーザパワーの熱で光ディスクの有機色素を熱分解している瞬間であり、熱分解が進行すればするほど、反射光量は減少するという特性をもっているため、記録パワーの光ディスク盤面への効率がよければ、レベルCとなり、効率が悪くなればレベルB、Aと上昇する。従って、反射光A/D変換値比較手段11では、図12のレベルA、B及びレベルCの差分を算出し、その差分を打ち消すパワー補正量を演算し、レーザパワー制御手段12へ、補正パワー信号を出力する。レーザパワー制御手段12は、実際にレーザパワーを可変させるデジタル信号を出力し、レーザ駆動用電流変換手段13によって、電流値へと切り替えられ、レーザ駆動手段14に伝達され、光ピックアップモジュール2内部のレーザダイオード4のレーザパワーが切り替わることで、記録中の最適記録パワーを一定に保つ制御となっている。
これらの光ディスクへ最適に記録する一例が(特許文献1)に述べられている。
特開2002−123942号公報
光ディスクの記録位置で線速度を変化させる記録方法で線速度を変化させ記録レーザパワーを再設定する場合には、予め求めている所望の線速度でのOPCによる記録レーザパワーでの設定を用いれば、線速度変更後の実記録時の最適記録レーザパワーにならず記録再開時の記録品質が劣化してしまう課題があった。
本発明は、記録中に線速度を変更し記録パワーを再設定する必要が有る場合に、記録時のレーザパワーを最適記録レーザパワーに対し低下させることなく、記録の再開を行うことのできる光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の記録再生方法を提供することを目的とする。
かかる問題を解決するため、光ディスクを半径方向に複数の領域に分割し、複数の領域毎に対応する線速度で試書を行い最適レーザパワー値を得る試書制御手段と、最適レーザーパワー値を試書値として線速度毎に保存する記憶手段と、線速度変更前の実記録において補正した最適レーザパワー値の最終値に、線速度変更後の試書値を線速度変更前の試書値で割った値を、掛けることで線速度変更後の試書値を修正した値を得て、この値を線速度変更後の記録レーザパワーに変更する制御手段とを具備する光ディスク記録再生装置であり、この光ディスク記録再生装置によれば、光ディスク記録前に予め複数の線速度にて試書により求めた最適記録レーザパワー値が、実記録時に周囲温度の変化や記録に伴う温度変化等による電気的オフセット発生、レーザ光の波長変動などにより最適でなくなったとしても、実記録時の補正されている最適レーザパワーにて、線速度変更後の最適記録レーザパワーを求めることができるようになるので、記録品質のよい光ディスク記録再生装置を提供できるようになる。
本発明の光ディスク装置は、記録中にレーザ素子自体の温度上昇が発生した場合においても、記録中に線速度が変化した場合の、記録レーザパワーの設定値を最適にすることで、記録再開時における記録品質劣化を防ぐことができる。
請求項1記載の発明は、光ディスクを半径方向に複数の領域に分割し、複数の領域毎に対応する線速度で試書を行い最適レーザパワー値を得る試書制御手段と、最適レーザーパワー値を試書値として線速度毎に保存する記憶手段と、線速度変更前の実記録において補正した最適レーザパワー値の最終値に、線速度変更後の試書値を線速度変更前の試書値で割った値を、掛けることで線速度変更後の試書値を修正した値を得て、この値を線速度変更後の記録レーザパワーに変更する制御手段とを具備する光ディスク記録再生装置であって、この構成によれば、光ディスク記録前に予め複数の線速度にて試書により求めた最適記録レーザパワー値が、実記録時に周囲温度の変化や記録に伴う温度変化等による電気的オフセット発生、レーザ光の波長変動などにより最適でなくなったとしても、実記録時の補正されている最適レーザパワーにて、線速度変更後の最適記録レーザパワーを求めることができるようになるので、記録品質のよい光ディスク記録再生装置を提供できるようになる。
請求項2記載の発明は、記憶手段が、試書制御手段による線速度毎の最適記録レーザパワー値を、線速度と最適記録レーザパワー値の対応テーブルとして記録層毎に記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生装置であり、記録層毎に線速度毎の最適レーザパワー値を記憶手段に格納しており、容易に最適レーザパワー値を設定できるようになる。
請求項3記載の発明は、光ディスクの半径方向の内周方向から外周方向に記録する層では、光ディスク半径方向の複数領域の外周方向領域に向かうに従い線速度を上げ、光ディスク半径方向の複数領域の外周から内周方向に記録する層では、光ディスクの半径方向に向かうに従い線速度を下げて記録を行う記録制御手段を具備したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ディスク記録再生装置であり、層間の移動に伴う実記録の最適記録レーザパワーの品質の向上を図ることができるようになる。
請求項4記載の発明は、前記試書制御手段が、複数の領域毎に対応する線速度で試書による最適記録レーザパワーを求め、線速度が所定の閾値以下のときは、記録中の記録層での内周側試書領域に試書を行い最適記録レーザパワーを得、一方、線速度が所定の閾値を越えたときは記録中の記録層での外周側試書領域に試書を行い最適記録レーザパワーを得ることを特徴とする請求項1から請求項3のいづれか1項に記載の光ディスク記録再生装置であり、内周側および外周側の試書領域を使用することで、駆動トルクの小さなスピンドルモータにおいても容易に試書をすることができ、品質よく線速度変更後の最適記録レーザパワー値を求めることができるようになる。
請求項5記載の発明は、制御手段は、線速度変更後の最適記録レーザパワーを求める線速度記録前の最終値として設定する最適記録レーザパワーを、記憶手段に保持された線速度変化前での最適記録レーザパワーと、それより前で設定された一定個数の最適記録レーザパワー値を基にして決定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録再生装置であり、より品質よく線速度変更後の記録レーザパワーを求めることができるようになる。
請求項6記載の発明は、光ディスクを半径方向に複数の領域に分割し、複数の領域毎に対応する線速度で試書を行い最適記録レーザパワー値を得るステップと、最適記録レーザーパワー値を試書値として前記線速度毎に保存するステップと、線速度変更前の実記録において補正した最適記録レーザパワー値の最終値に、線速度変更後の試書値を線速度変更前の試書値で割った値を、掛けることで線速度変更後の試書値を修正した値を得て、この値を線速度変更後の記録レーザパワーに変更し記録するステップを有するする光ディスク記録再生装置の記録方法であり、この方法によれば、光ディスク記録前に予め複数の線速度にて試書により求めた最適記録レーザパワー値が、実記録時に周囲温度の変化等による電気的オフセット発生、レーザ光の波長変動などにより最適でなくなったとしても、実記録時の補正されている最適レーザパワー及び予め求めた最適記録レーザパワーにより、線速度変更後の最適記録レーザパワーを求めることができるようになるので、記録品質のよい光ディスク記録再生装置を提供できるようになる。
請求項7記載の発明は、データ記録開始時には、初期値として記録開始時の線速度に対応した試書による最適記録レーザパワーを設定し記憶手段に格納するステップと、最適記録レーザパワー格納後に記録を開始するステップと、実記録時に最適記録レーザパワーを補正しながら記録を行うステップと、記録途中で線速度が変化するとき、記憶手段から、変化後の線速度に対する試書による最適記録レーザパワーを現在の線速度に対する試書による最適記録レーザパワーとで割る記録レーザパワー比を取得するステップと、線速度変更直前の実記録時に補正した最適記録レーザパワー値に前述の記録レーザパワー比を乗算することで求めるステップと、線速度変更時に記録中断するステップと、記録中断時に線速度を変更後、乗算結果による線速度変化後の記録レーザパワーを設定するステップと、記録レーザパワーを設定した後、記録を再開することを特徴とする光ディスク記録再生装置の記録方法であり、この方法によれば、光ディスク記録前に予め複数の線速度にて試書により求めた最適記録レーザパワー値が、実記録時に周囲温度の変化等による電気的オフセット発生、レーザ光の波長変動などで最適でなくなったとしても、実記録時の補正されている最適レーザパワー及び予め求めた最適記録レーザパワーにより、線速度変更後の最適記録レーザパワーを求めることができるようになり、また線速度変更時の記録中断することで、記録データの情報の保持が加納であり記録品質のよい光ディスク記録再生装置を提供できるようになる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる光ディスク記録再生装置の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、光ディスク記録再生装置は、ピックアップモジュール2、スピンドルモータ3、レーザダイオード4、対物レンズ5、レーザパワー制御手段12、レーザ駆動手段14、レーザ駆動用電流変換手段13、デジタルサーボコントローラー28、メインメモリ29、レーザパワー取得手段30、CPU31、フォーカス駆動手段33から構成されている。
光ピックアップ手段であるピックアップモジュール2は、レーザ発光素子であるレーザダイオード4を有し、光ディスク1のデータの書き込み、読み出し時にレーザ光を照射し記録または再生を行う。
ピックアップモジュール2はスピンドルモータ3を回転させ、同時に光ディスク1を回転させる。ピックアップモジュール2はフォーカス駆動手段33に駆動値を与え、対物レンズ5を上下させる。CPU31はレーザパワー取得手段30から記録レーザパワーを取得し、メインメモリ29に保持する。
CPU31が記録レーザパワー値をレーザパワー制御手段12に設定するとレーザパワーを可変させるデジタル信号を出力し、レーザ駆動用電流変換手段13によって、電流値へと切り替えられ、レーザ駆動手段14に伝達され、レーザダイオード4を光らせることができる。そして対物レンズ5からのレーザ光が光ディスク1に照射される。
光ディスク装置は光ディスク1が挿入されると、スピンドルモータ3を回転させ起動処理を開始し、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ等を行う。光ディスク装置は、一連の起動処理が終了すると、記録動作へ移行する。まず、光ディスク1への最適な記録レーザパワーを求めるための、OPC(Optimum Power Calibration)動作を実行する。OPCでは記録レーザパワーを複数段階可変させながら試書し、試書された信号を再生させ、再生信号から最適記録パワーの算出を行う。
図2は、本発明の実施の形態に係わる光ディスク1の領域の構成を示す図である。複数の記録層のうち2層から成るメディアを一例に示している。
図2において、光ディスク1の第1層であるLayer 0の内周側から、内周OPC領域であるInner Drive Area 0領域201、リードイン領域であるLead−In Zone領域202、データ領域であるData Zone領域203、OPC領域とデータ領域を分離するためのMiddle Zone 0領域204、外周でのOPC領域であるOuter Drive Area 0領域205、また、第2層であるLayer 1の内周側から、内周でのOPC領域であるInner Drive Area 1領域206、リードアウト領域であるLead−Out Zone領域207、データ領域であるData Zone領域208、前記OPC領域とデータ領域を分離するためのMiddle Zone 1領域209、外周でのOPC領域であるOuter Drive Area 1領域210で構成している。
Inner Drive Area 0領域201は、OPCを実施するInner Disc Test Zone領域201a、OPCの回数を記録するInner Disc Count Zone領域201b、また、Inner Drive Area 1領域206は、OPCを実施するInner Disc Test Zone領域206a、OPCの回数を記録するInner Disc Count Zone領域206bから構成され、Outer Drive Area 0領域205は、OPCの回数を記録するOuter Disc Count Zone領域205b、OPCを実施するOuter Disc Test Zone領域205aから、Outer Drive Area 1領域210は、OPCの回数を記録するOuter Disc Count Zone領域210b、OPCを実施するOuter Disc Test Zone領域210aから構成している。
図3は、本発明の実施の形態に係わる層種別毎にOPC領域と線速度別の最適記録レーザパワーを示す図である。
例えば、Layer0における線速度N1倍速で実施されるOPCはInner Drive Area 0領域を用いて行われ、その結果得られる最適記録レーザパワーは、P0N1としてメインメモリ29に保存される。
図3に従いOPCが実施され線速度に応じた最適記録レーザパワーが求められ、メインメモリ29に保存される。
なお、図3においては、線速度N1倍速のOPCを内周OPC領域であるInner Drive Area 領域で実施し、線速度がN2倍速、N3倍速およびN4倍速を外周OPC領域であるOuter Drive Area にて実施する例で説明したが、線速度の閾値を設定して、所望の閾値以下では内周OPC領域で、閾値を越えたら外周OPC領域でOPCを実施する。
図4は、本発明の実施の形態に係わるOPCによる最適記録レーザパワーを用い、決定される記録レーザパワー比について説明した図である。
Data Zone記録時の変化前線速度とData Zone記録時の変化後線速度が所定の値の場合に、それぞれに対応する図3で示した線速度と同じ速度でのOPCによる最適記録レーザパワーを用い、決定される記録レーザパワー比について説明した図である。例えば、線速度切り替えアドレスA1で、Layer0におけるData Zone記録時の変化前線速度がN1倍速、Data Zone記録時の変化後線速度がN2倍速である場合、パワー補正係数は、図3のP0N2とP0N1の記録レーザパワー比であるP0N2/P0N1を計算することで求める。
Layer1の内周側においては、線速度切り替えアドレスA6において、Data Zone記録時の変化前線速度がN2倍速、Data Zone記録時の変化後線速度がN1倍速の時であり、この場合の記録レーザパワー比は、P1N1とP1N2の比であるP1N1/P1N2を計算することで求め、記録レーザパワー比はメインメモリ29に保存される。
図5は、本発明の実施の形態に係わる線速度と記録レーザパワーの説明図である。
図5に示すように、光ディスク1への記録は、Layer0からLayer1に連続記録を行う場合に、第1層であるLayer0では、内周から外周に向かって記録を行い、Layer0のData Zoneを全て記録終了後に、第2層であるLayer1へ移り、Layer1では外周から内周に向かって記録を行っている。
図5の実線で示した階段状の記録レーザパワーは、ランニングOPC実行により求めた記録レーザパワーであり、各線速度の変化直前の記録レーザパワー、例えばLayer0のN1倍速では記録レーザパワーの最終値PB1、Layer0のN2倍速では記録レーザパワーの最終値PB2、というように線速度変化直前にて、ランニングOPC実行により求めた記録レーザパワーの最終値PB1からPB6が決定されている。
これらの最終値の記録レーザパワーPB1からPB2はメインメモリ29に保存される。
次に線速度を変更するには記録を中断し線速度を変更した後、線速度変更後の記録レーザパワーを設定し記録を再開する。例えば、Layer0にてN1倍速で記録時のランニングOPC実行時の最終記録レーザパワーはPB1であるので、線速度を変更するために記録を中断し線速度をN2倍速に変更する際には、記録レーザパワーPA1を設定後に記録を再開する。線速度をN2倍速に変更するには、PA1=PB1×(P0N2/P0N1)を計算することで求める。同様にして、PA2からPA6まで求めることができる。
図6は、本発明の実施の形態に係わるランニングOPC実行により求めた記録レーザパワーのテーブルを示す図である。
図6においては、一定周期で最適記録レーザパワーを取得した線速度変化前の最適記録レーザパワーと、それより前で設定された一定個数の最適記録レーザパワー値を保持しておくテーブルを示している。線速度変化前の記録レーザパワーの最終値PB1からPB6は、次のようにして求めている。
ランニングOPC実行により求めた線速度変化前の最適記録レーザパワーと、それより前で設定された一定個数の最適記録レーザパワー値を基に決定している。例えばT2、T1、T0の値の関係がT2≧T1≧T0、またはT2≦T1≦T0ならば線速度変化前の最適記録レーザパワーをT0とし、T2≦T1≧T0、またはT2≧T1≦T0ならば線速度変化前の最適記録レーザパワーはT0、T1、T2の平均値とする。
次に光ディスク記録装置の線速度と同じ速度でのOPCによる最適記録レーザパワー取得動作、および記録を中断し線速度が変化した時の記録レーザパワー計算と設定動作について、フローチャートを用いて説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係わる線速度と記録レーザパワーの処理手順図である。
図7において、光ディスク記録再生装置は、記録動作では、OPC開始処理(S11)をし、データ記録実行処理(S12)をする。
図8は、本発明の実施の形態に係わる光ディスク記録再生装置のOPC時の動作の処理手順図である。
図8は、図7のOPC開始処理(S11)の詳細内容を説明しており、図3の表に示される線速度にあわせた最適記録レーザパワーを取得するフローを示している。
まず、図3の層種別とOPC実施領域を参照し、OPC実施領域にピックアップモジュール2を移動する(S21)。次に目的の記録倍速になるように、線速度の変更を行いOPCを実施し(S22)、最適記録レーザパワーの取得を行いメインメモリ29に保存する(S23)。この最適記録レーザパワーは図3で示す変数P0N1からP1N4に示すように線速度に対応づけられて保存される。全てのOPCが実施されたかどうかを判定し(S24)、全てのOPCが実施されたらOPC処理を終了し、OPCの処理が残っていたらS21に戻る。
図9は、本発明の実施の形態に係わるデータ記録実行の処理手順図である。
図9では、図7のデータ記録実行(S12)の詳細内容を説明しており、データ記録時の動作について説明している。
ホストコンピュータ40からの要求アドレスを受信しホストコンピュータ40から要求された記録最終論理アドレスの読み出しを行う(S31)。次に現在の記録アドレスを取得(S32)し、記録最終論理アドレスと現在の記録アドレスが一致したら記録の終了を行い(S33)、データ記録実行サブルーチンを終了させる(S40)。記録最終論理アドレスと現在記録アドレスが一致しない場合には、現在の記録アドレスから現在の層種別と現在の線速度(変更前線速度)が得られるから、図4を参照することで、現在の線速度の線速度切り替えアドレスを取得する(S34)。現在の記録アドレスが前記の線速度切り替えアドレスに一致した場合(S35)には、記録を中断(S36)し、線速度を変化後線速度に変更(S37)し、記録パワーを設定するために、記録パワー設定処理(S38)を行う。記録パワー処理(S38)にて記録パワーの設定が終了すると、中断した次の記録アドレスから記録の開始を行い(S39)、S31に戻り処理を続ける。
現在の記録アドレスが前記の線速度切り替えアドレスに一致しなかった場合(S35)には、(S31)に戻り記録を続ける。
図10は、本発明の実施の形態に係わる記録パワー設定処理を示した図である。
図9から呼び出される記録パワー設定処理について説明したものである。まず、図4のランニングOPC最終記録レーザパワーにより変化前線速度の最終記録レーザパワーの取得を行い(S41)、現在の記録アドレスから得られた層種別と変化前線速度と変化後速度を用い、図4を参照し、記録レーザパワー比の取得を行う(S42)。それから、変化後線速度の記録レーザパワーを取得(S43)するため、(S41)で得られた変化前線速度の最終記録レーザパワーと(S42)で得られた記録レーザパワー比を乗算する。求められた、変化後線速度の記録レーザパワーは図1のレーザ駆動手段14にて、変化後速度の記録レーザパワーとして設定される(S44)。
本発明によれば、記録中にレーザ素子自体の温度上昇が発生した場合においても、記録中に線速度が変化した場合の、記録レーザパワーの設定値を最適にすることができるため、高品質の情報を記録再生する必要があるコンピュータ等に用いられる光学的記録媒体の記録再生装置ならびに記録再生方法として利用可能である。
本発明の実施の形態に係わる光ディスク記録再生装置の構成を示したブロック図 本発明の実施の形態に係わる光ディスクの領域の構成を示す図 本発明の実施の形態に係わる層種別毎にOPC領域と線速度別の最適記録レーザパワーを示す図 本発明の実施の形態に係わるOPCによる最適記録レーザパワーを用い、決定される記録レーザパワー比について説明した図 本発明の実施の形態に係わる線速度と記録レーザパワーの説明図 本発明の実施の形態に係わるランニングOPC実行により求めた記録レーザパワーのテーブルを示す図 本発明の実施の形態に係わる線速度と記録レーザパワーの処理手順図 本発明の実施の形態に係わる光ディスク記録再生装置のOPC時の動作の処理手順図 本発明の実施の形態に係わるデータ記録実行の処理手順図 本発明の実施の形態に係わる記録パワー設定処理を示した図 従来の光ディスク装置のレーザ制御ブロック図 従来の光ディスク装置の記録中の反射光の受光信号の波形図
符号の説明
1 光ディスク
2 ピックアップモジュール
3 スピンドルモータ
4 レーザダイオード
5 対物レンズ
6 反射光受光手段
7 反射光演算手段
8 反射光検出手段
9 反射光A/D変換手段
10 反射光A/D変換値演算手段
11 反射光A/D変換値比較手段
12 レーザパワー制御手段
13 レーザ駆動用電流変換手段
14 レーザ駆動手段
26 レーザ駆動手段
27 レーザ駆動用電流変換手段
28 デジタルサーボコントローラ
29 メインメモリ
30 レーザパワー取得手段
31 CPU
33 フォーカス駆動手段
201 Inner Drive Area 0領域
202 Lead−In Zone領域
203 Data Zone領域
204 Middle Zone 0領域
205 Outer Drive Area 0領域
206 Inner Drive Area 1領域
207 Lead−Out Zone領域
208 Data Zone領域
209 Middle Zone 1領域
210 Outer Drive Area 1領域
201a Inner Disc Test Zone領域
201b Inner Disc Count Zone領域
205a Outer Disc Test Zone領域
205b Outer Disc Count Zone領域
206a Inner Disc Test Zone領域
206b Inner Disc Count Zone領域
210a Outer Disc Test Zone領域
210b Outer Disc Count Zone領域

Claims (7)

  1. 光ディスクを半径方向に複数の領域に分割し、前記複数の領域毎に対応する線速度で試書を行い最適記録レーザパワー値を得る試書制御手段と、
    前記最適記録レーザーパワー値を試書値として前記線速度毎に保存する記憶手段と、
    前記線速度変更前の実記録において補正した最適記録レーザパワー値の最終値に、前記線速度変更後の試書値を前記線速度変更前の試書値で割った値を掛けることで前記線速度変更後の試書値を修正した値を得て、この値を線速度変更後の記録レーザパワーに変更する制御手段とを具備することを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 前記記憶手段は、前記試書制御手段による線速度毎の最適記録レーザパワー値を、線速度と最適記録レーザパワー値の対応テーブルとして記録層毎に前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  3. 前記光ディスクの半径方向の内周方向から外周方向に記録する層では、前記光ディスク半径方向の複数領域の外周方向領域に向かうに従い線速度を上げ、前記光ディスク半径方向の複数領域の外周から内周方向に記録する層では、前記光ディスクの半径方向に向かうに従い線速度を下げて記録を行う記録制御手段を具備したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ディスク記録再生装置。
  4. 前記試書制御手段は、前記複数の領域毎に対応する線速度で試書による最適記録レーザパワーを求め、前記線速度が所定の閾値以下のときは、記録中の記録層での内周側試書領域に試書を行い最適記録レーザパワーを得、一方、前記線速度が前記所定の閾値を越えたときは記録中の記録層での外周側試書領域に試書を行い最適記録レーザパワーを得ることを特徴とする請求項1から請求項3のいづれか1項に記載の光ディスク記録再生装置。
  5. 前記制御手段は、前記線速度変更後の最適記録レーザパワーを求める線速度記録前の最終値として設定する最適記録レーザパワーを、前記記憶手段に保持された前記線速度変化前での最適記録レーザパワーと、それより前で設定された一定個数の最適記録レーザパワー値を基にして変更することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録再生装置。
  6. 光ディスクを半径方向に複数の領域に分割し、前記複数の領域毎に対応する線速度で試書を行い最適記録レーザパワー値を得るステップと、
    前記最適記録レーザーパワー値を試書値として前記線速度毎に保存するステップと、
    前記線速度変更前の実記録において補正した最適記録レーザパワー値の最終値に、前記線速度変更後の試書値を前記線速度変更前の試書値で割った値を、掛けることで前記線速度変更後の試書値を修正した値を得て、この値を線速度変更後の記録レーザパワーに変更し記録するステップを有することを特徴とする光ディスク記録再生装置の記録再生方法。
  7. データ記録開始時には、初期値として記録開始時の線速度に対応した試書による最適記録レーザパワーを設定し記憶手段に格納するステップと、
    前記最適記録レーザパワー格納後に記録を開始するステップと、
    実記録時に最適記録レーザパワーを補正しながら記録を行うステップと、
    記録途中で線速度が変化するとき、前記記憶手段から、変化後の線速度に対する試書による最適記録レーザパワーを現在の線速度に対する試書による最適記録レーザパワーとで割る記録レーザパワー比を取得するステップと、
    線速度変更直前の前記実記録時に補正した最適記録レーザパワー値に前述の記録レーザパワー比を乗算することで求めるステップと、
    線速度変更時に記録中断するステップと、
    前記記録中断時に線速度を変更後、前記乗算結果による線速度変化後の記録レーザパワーを設定するステップと、
    前記記録レーザパワーを設定した後、記録を再開することを特徴とする光ディスク記録再生装置の記録再生方法。
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