JP2007193290A - 画像表示装置、及びそれに用いるフレネルレンズシート - Google Patents

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浩二 平田
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大輔 今福
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Abstract

【課題】 映像光を背面投写型スクリーンに斜めに投写して拡大・投写映像を得る画像表示装置における投写映像の明るさの不均一を解消する。
【解決手段】
本発明に係るフレネルレンズシート(8)は、その光入射面の、所定の光入射角以上の領域に設けられた第1プリズム群(12a)と、光入射面の、前記所定の光入射角未満の領域に設けられた第2プリズム群(12b)とを備えている。上記第1プリズム群(12a)は、前記所定の光入射角以上で入射された光を屈折する第1屈折面(SK1)と、該第1屈折面で屈折された光を反射して前記フレネルレンズシートの出射側へ導くための第1全反射面(SH1)とを含み、上記第2プリズム群は、前記所定の光入射角未満で入射された光を屈折して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第2屈折面(SK2)と、この第2屈折面で屈折された光の一部を反射してフレネルレンズシート出射側へ導く第2全反射面(SH2)とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、背面投射型もしくは直視型の画像表示装置、及びこれに用いられるフレネルレンズシートに関する。
小型の映像をスクリーン上に拡大投射する背面投射型の画像表示装置(以下、セットと称する場合もある)においては、セットの薄型化(奥行寸法を短縮化)が望まれている。セットの奥行寸法を短縮化すると、スクリーンの特に周辺部において光の入射角が大きくなる。このため、スクリーンの周辺部においては光の利用効率が低下し(すなわち反射損失が大きくなり)映像が暗くなる。これに対応するための従来技術としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、スクリーンの一構成要素であるフレネルレンズシートの光入射面(画像発生源側)に、屈折面及び全反射面を有するプリズムを設け、大きい入射角の光を上記屈折面により屈折させた後に全反射面で全反射して画像観察側へ出射することを開示している。
また、直視型の画像表示装置においては、例えば特許文献2に記載されているように、セットの薄型化を図るために、画像発生源(例えば液晶パネル)の背面である光入射側に複数の冷陰極蛍光ランプを設けることが知られている。
特開2004−170862号公報 特開2004−273396号公報
上記従来技術のように、入射面側に全反射型プリズムを設けたものにおいては、フレネルレンズシートへ入射角の小さい光が入射された場合、その入射光の全てを全反射型プリズムで全反射することができない。この全反射されない光は、迷光(フレネルレンズシート内部を全反射し、所望の場所以外に到達する光)となり、画像のコントラストを低下させる。また、迷光は、スクリーン上画像の輝度むらの原因にもなり、スクリーン全面において均一な明るさを得ようとする場合においても好ましくない。従って、入射面側に全反射型プリズムを設ける場合は、スクリーンへの入射光を有効に観視側へ曲げる(全反射させる)ことが可能な光の入射角の範囲を広げることが重要である。すなわち、全反射可能な光の入射角の下限値を小さくして画像の高画質化を図ることが重要である。
上記特許文献1に記載のものは、その段落番号0034(表1)に記載されているように、スクリーンへの入射角が35度において迷光の発生率が20%以上となっている。すなわち、特許文献1に記載のものは、下限値付近において迷光の発生率が比較的大きいため、これよりも更に迷光の発生率を抑える必要がある。
一方、例えば液晶パネルを用いた直視型の画像表示装置においては、薄型化のために冷陰極蛍光ランプを用い、リフレクタや拡散板を用いてランプのない部分にも光を拡散することで光の均一化を図っている。しかしながら、液晶パネルでは、所定の光入射角以外の光は画像のコントラスト劣化を起こす要因とされる。このため、従来技術のように、光を拡散して液晶パネルに光を入射する場合、液晶パネルへの光の入射角度は様々な値となり、かつ大きくなるので、画像のコントラストが劣化する場合がある。コントラストを向上させるためには、所定の角度だけを液晶パネルに入射させればよいが、拡散光から所定の光を選択するための要素が新たに必要となり、また効率も低下する。
また、上記液晶パネルを用いた直視型の画像表示装置においては、液晶パネルの背面に複数の蛍光ランプを配置しているが、蛍光ランプは点灯時間により発光輝度が低下して暗くなる。この明るさの劣化はランプ毎に異なるため、表示映像には輝度のむらを生じる。そのため著しい輝度むらやランプの不点灯が生じた場合には、ランプ交換を必要とする。しかし、ランプは液晶パネルの背面に配置しているため取替えには煩雑な作業を必要とする。
本発明は、上記した課題に鑑みて為されたものである。そして本発明の目的は、セットを薄型化しつつ、高画質な画像を得ることが可能な技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、フレネルレンズシートの光入射面の、所定の光入射角以上の領域に第1プリズム群を設け、更にフレネルレンズシートの光入射面の、前記所定の光入射角未満の領域に第2プリズム群を設けたものである。この第1プリズム群は、所定光入射角以上で入射された光を屈折する第1屈折面と、該第1屈折面で屈折された光を反射してフレネルレンズシートの出射側へ導くための第1全反射面とを含み、上記第2プリズム群は、所定光入射角未満で入射された光を屈折して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第2屈折面と、前記第2屈折面で屈折された光の一部を反射して前記フレネルレンズシート出射側へ導く第2全反射面とを含むことを特徴とするものである。
上記第1プリズム群の上記第2プリズム群から離れた位置にあるプリズム群の第1全反射面で反射された光は、フレネルレンズシートの法線とほぼ平行な方向に出射され、上記第1プリズム群の上記第2プリズム群近傍にあるプリズム群の第1全反射面で反射された光は、前記フレネルレンズシートの法線よりも内側に向く方向に出射され、上記第2プリズム群の第2全反射面で反射された光は、前記フレネルレンズシートの法線よりも内側に向く方向に出射される。またフレネルレンズシートの光出射面の、上記第1プリズム群の上記第2プリズム群から離れた位置にあるプリズム群と対向する領域は平面状であり、上記第1プリズム群の上記第2プリズム群近傍にあるプリズム群と対向する領域は第3プリズム群を設けてもよく、前記第2プリズム群と対向する領域は第4プリズム群を設けてもよい。またこの第4プリズム群は、上記第2プリズム群の第2屈折面で屈折した光を更に屈折するための第3屈折面と、上記第2全反射面で反射された光を屈折するための第4屈折面とを含み、上記第2プリズム群からの光をフレネルレンズシートの法線とほぼ平行な方向に屈折するものであってもよい。
更に、フレネルレンズシートの光入射面の、上記第2プリズム群が設けられる領域よりも更に小さい入射角度で光が入射される領域を平面状とし、フレネルレンズシートの出射面の、前記平面状領域に対向する領域に、この平面状領域に入射した光を屈折するための第5プリズム群を設けてもよい。
上記の構成のフレネルレンズシートは、背面投射型画像表示装置に用いられるスクリーンの一要素として用いてもよいし、直視型画像表示装置の画像発生源の入射側に配置して用いてもよい。上記フレネルレンズシートをセットに取り付ける際は、該フレネルレンズシートの周辺に張力を加えてセットの筐体に固定してもよいし、セットの光源(ランプ)側に凹を向けるように反らせてセットの筐体に固定するようにしてもよい。
本発明によれば、セットを薄型化しつつ高画質あるいは高輝度な画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る背面投写型の画像表示装置の断面斜視図である。画像発生源1は、投写型ブラウン管、反射型もしくは透過型の液晶パネル、または微小なミラーを複数備えた表示素子等の画像変調素子などから構成されており、小型の画像を表示する。投射レンズ2は、画像発生源の表示画面に表示された小型の画像を拡大し、背面投写型スクリーン3に投写する。投写レンズ2の出射面からスクリーン3の入射面に至るまでの光路の途中には、反射ミラー4が設けられている。従って、投写レンズ2で拡大された画像は、反射ミラー4によって反射されてスクリーン3の背面に投写される。これにより、セットの奥行が低減される。これらの要素は、筐体5の内部に収納され、所定位置に固定される。ここで、筐体の奥行寸法を例えば300mm以下にするためには、背面投写型スクリーンへの入射角範囲は、おおよそ30〜70度程度となる。すなわち、最小入射角7が約30度程度のときは、最大入射角度6は約70度以上必要となる。
図2は、本発明に係る画像表示装置に用いられる背面投写型スクリーン3の一構成例を示している。この背面投写型スクリーン3は、フレネルレンズシート8と拡散シートであるレンチキュラーレンズシート9とを備えている。フレネルレンズシート8は、その光入射面に全反射型プリズム12が形成されており、光出射面には、屈折型プリズム15が形成されている。かかる構成の背面投写型スクリーン3によれば、図の矢印aの方向から投写される拡大投写映像は、上記フレネルレンズシート8の働き、即ち、フレネルレンズシートに形成された屈折型プリズム15の働きによって、略平行な光(即ち、フレネルレンズシートの主平面の法線に対する角度である出射角が略0度の光)、又は、若干内側を向く光に変換される。この光は、レンチキュラーレンズシート9に入射され、画面水平方向、垂直方向に拡散される。
なお、レンチキュラーレンズシート9の光入射面には、図2に示されるように、スクリーン画面の垂直方向を長手方向とするレンチキュラーレンズ20が、スクリーン画面水平方向に複数配列されている。これにより、フレネルレンズシート8からの映像光をスクリーン画面水平方向に拡散する働きをする。また、上記レンチキュラーレンズシート9の出射面には、画面垂直方向に延びるブラックストライプ10が、画面水平方向に複数配列されている。これにより、スクリーン出射側から入射する外光を吸収する。更に、このレンチキュラーレンズシート9は、光拡散材11が練り込まれた透明な樹脂材で構成されている。この混入された光拡散材11は、前記映像光をスクリーン画面水平及び垂直方向に拡散する働きをする。尚、レンチキュラーレンズシート9の前面に透明な強化シート(図示せず)を配置してもよい。更に、この強化シートとレンチキュラーレンズシート9とを接着して一体化することにより、レンチキュラーシート9の機械的強度を向上させてもよい。また、光拡散剤11は、レンチキュラーシート9には含有させず、上記レンチキュラーレンズシート9の前方に配置される強化シートに含有させてもよい。
本実施例においては、図2に示されたフレネルレンズシート8の反射型プリズム12は2種類存在している。一つは、フレネルレンズシート8の光入射面の、所定の光入射角以上(例えば40度もしくは50度以上)の領域に設けられた第1プリズム群である。二つは、上記所定の光入射角未満の領域に設けられた第2プリズム群である。上記第1プリズム群は、上記所定入射角以上で入射した光を屈折する第1屈折面と、この第1屈折面で屈折された光を反射してフレネルレンズシート出射側へ導くための第1全反射面とを含んでいる。また、上記第2プリズム群は、上記所定入射角未満で入射した光を屈折してフレネルレンズシート8の出射側へ導く第2屈折面と、この第2屈折面で屈折された光の一部を反射してフレネルレンズシート8の出射側へ導く第2全反射面とを含んでいる
またフレネルレンズシート8の出射面には屈折型プリズムとして、第3プリズム群と第4プリズム群が設けられている。この第3プリズム群は、上記入射面側に設けられた、第2プリズム群近傍に位置する第1プリズム群と対向する領域に設けられている。上記第3プリズム群は、上記第1プリズム群の第1屈折面で屈折され、かつ第1全反射面で反射した光を更に屈折するための第5屈折面を含んでいる。第2プリズムと対向する第4プリズム群は、上記第2プリズム群の第2屈折面で屈折した光を更に屈折するための第3屈折面と、第2プリズム群の第2全反射面で反射された光を屈折するための第4屈折面とを含んでいる。尚、フレネルレンズシート8の出射面の上記第1プリズム群と対向する位置であって、上記第2プリズム群近傍以外の領域には、プリズムが形成されない平面状の第1平面領域17が設けられている。
上記フレネルレンズシート8の全体構成を図3に示す。図3は、本実施例に係るフレネルレンズシート8の垂直方向の断面図を示すものである。図3に示されるように、本実施例においては、フレネルレンズシート8を、垂直方向に沿って光の入射角に応じて2つの領域に区分している、領域Aは、例えば入射角が45度〜70度(最大入射角)で光が入射される領域である。領域Bは、例えば入射角が30度(最小入射角)〜44度で光が入射される領域である。
フレネルレンズシート8の光入射面INの領域Aには、上述した第1屈折面SK1と第1全反射面SH1とを有する第1プリズム群12aが設けられ、領域Bには、上述した第2屈折面SK2と第2全反射面SH2とを有する第2プリズム群12bが設けられている。一方、フレネルレンズシート8の光出射面OUTの領域Aには、上述した第1平面領域17と第3プリズム群15aが設けられている。第3プリズム群15aは、第5の屈折面SK5を有しており、かつ領域Aと領域Bとの境界から所定範囲内にある第1プリズム群12aと対向する位置に設けられている。第1平面領域17は、上記所定領域以外の第1プリズム群12aに対向している。また、光出射面OUTの領域Bには、第3屈折面SK3と第4屈折面SK4とを有する第4プリズム群15bが設けられている。このように、第3プリズム群15aは第1プリズム群12aと対向する領域に、第4プリズム群15bは第2プリズム群12bと対向する領域に設けられている。
本実施例では、上記第1〜第4プリズムは、スクリーンの水平方向を長手方向とした直線状に形成されているが、ある点を中心にした同心円状に形成してもよい。また、入射側の第1及び第2プリズムを上記直線状に形成し、出射側の第3及び第4プリズムを同心円状にしてもよい。
次に、各プリズムの働き、すなわち光学的な作用について図4、図5及び図6を参照して説明する。図4は、図3の領域Aに設けられた第1プリズム群12aと第1平面領域17の一部の断面を拡大して示したものである。すなわち、図4は、領域Aの中でも特に入射角の大きい部分を示し、ここでは、出射面側に第3プリズム群15aは設けられていない。領域Aにおいて、大きい入射角度で光が入射される部分は、図4に示されるように、フレネルレンズシート8の光入射側には第1プリズム部12aが設けられており、光出射面側には第1平面領域17が設けられる。画像発生源側からの光線32は、第1プリズム群の第1屈折面SK1に入射され、第1屈折面SK1により屈折される。その後、第1全反射面SH1で全反射され、フレネルレンズシート8出射側の第1平面領域17から観視側に出射する。このときの光線の出射方向は、フレネルレンズシート8の主平面の法線とほぼ平行である。
次に、領域Aのうち、領域B近傍の部分の光学作用について説明する。図5は、領域B近傍に位置する第1プリズム群12aと、それに対向する第3プリズム群15aの一部の断面を拡大して示したものである。図5に示されるように、フレネルレンズシート8の光入射側に第1プリズム部12aが設けられており、光出射側には、第3プリズム群15aが設けられている。画像発生源側からの光線34は、第1プリズム群の第1屈折面SK1に入射され、この第1屈折面SK1により屈折される。その屈折された光は、第1全反射面SH1で全反射され、第3プリズム群の第5屈折面SK5に入射される。この第5屈折面SK5に入射された光は、第5屈折面SK5によってフレネルレンズシート8の主平面の法線とほぼ平行になるように屈折される。すなわち、第3プリズム群15aの第5屈折面SK5は、第1プリズム群12aの第1全反射面SK1で内側に向けられた光を、上記法線方向に屈折するためのものである。
領域Aよりも小さい入射角度で光が入射される領域Bは、図6に示されるように、フレネルレンズシート8の光入射側に第2プリズム部12bが設けられている。またフレネルレンズシート8の光出射側には、第4プリズム群15bが設けられている。画像発生源側からの光線34は、第2プリズム群の第2屈折面SK2に入射され、この第2屈折面SK2により屈折される。その屈折された光は、第2全反射面SH2で全反射され、第4プリズム群15bの第4屈折面SK4に入射される。この第4屈折面SK4に入射された光は、第4屈折面SK4によってフレネルレンズシート8の主平面の法線とほぼ平行になるように屈折される。すなわち、第4プリズム群15bの第4屈折面SK4は、第2プリズム群12bの第2全反射面SK2で内側に向けられた光を、上記法線方向に屈折するためのものである。
一方、光線33は、第2プリズム群の第2屈折面SK2に入射され、この第2屈折面SK2により屈折された後に第4プリズム群15bの第3屈折面SK3に入射される。この光は、第3屈折面SK3によってフレネルレンズシート8の主平面の法線とほぼ平行になるように屈折される。すなわち、第3プリズム群15bの第3屈折面SK3は、第2プリズム群12bの第2全反射面SK2で全反射されなかった光を、上記法線方向に屈折するためのものである。
このように、第2プリズム群12bの第2全反射面SH2は、第2屈折面SK2に入射され屈折された光の一部を反射するものである。すなわち第2プリズム群12bの第2屈折面SK2に入射された光は、第2全反射面SH2及び第4屈折面SK4を通るルートと第3屈折面SK3を通るルートの、主として2つのルートを経由してフレネルレンズシート8から出射される。
ここで、第2プリズム群12bの第2屈折面SK2で屈折された光線とフレネルレンズシート8の主平面との成す角度は、第4プリズム群15bの第4屈折面SK4の傾き角度より小さく設定される。また、第2プリズム群12bの第2全反射面SH2で全反射された光線とフレネルレンズシート8の主平面との成す角度は、第4プリズム群15bの第3屈折面SK3の傾き角度より小さく設定される。このように設定すると、第2屈折面SK2で屈折された光線は、第4屈折面SK4に入射することなく、本来入射するべき第3屈折面SK3にしか入射されない。また、第2全反射面SH2で反射された光線は、第3屈折面SK3に入射することなく、本来入射するべき第4屈折面SK4にしか入射されない。このため、フレネルレンズシート8に入射した光の殆ど全てを、フレネルレンズシート8から出射させることが可能となる。よって、本実施例に係るフレネルレンズシートは、広範囲な入射角で光線を入射させても、不用光の発生を著しく低減することができる。
次に、上記に説明したフレネルレンズシート8を画像表示装置に適用した場合における光学部品(各プリズム)の仕様の一例を下記表1示す。この仕様は、光入射側に設けられた第1、第2プリズム群12の屈折面SK1、SK2の傾き角度及びそのプリズム頂角、出射側に設けられた第3、第4プリズム群15の屈折面SK4、SK5の傾き角度及びそのプリズム頂角の具体的な数値の一例を示している。尚、この例では、フレネルレンズシートを構成する材料の屈折率を1.53としている。表1において、入射角度31°から44°までが領域Bであり、入射角45°から70°までが領域Aである。また、領域Aのうち45°から64°までの範囲は、その光出射面に第3プリズム群15aが設けられる範囲である。そのプリズム屈折面の傾き角度は、入射角度が大きくなるに従い小さくなっており、入射角度65°で第1平面領域17に接続する。すなわち、領域Aの65°〜70°の範囲は、その光出射面側が第1平面領域17とされる。
Figure 2007193290

特許文献1に記載のものでは入射角が35度において迷光の発生率が20%以上に対して、本実施例によればスクリーンへの入射角が31度においても迷光の発生率を殆ど0%に抑えることが可能となる。これにより、入射光の全てが有効光線となるため映像光のスクリーン入射角度の幅が広くなり、同時に通過効率も良好になる。従って、本実施例に拠れば、スクリーンでの不要光を少なくできることが分かる。
そして、本実施例に係るフレネルレンズシート8を背面投射型画像表示装置に適用すれば、セットの奥行寸法を小さくしてもスクリーン周辺部でも明るい映像を表示できる。よって、本実施例を適用すれば、スクリーン対角50インチ(縦:横比=9:16)の画像表示装置では、その装置の厚さを例えば約300mmとすることができる。これによって、装置の更なる薄型化が可能になることが分かる。しかしながら、本実施例は、特に、上述した構成要素の寸法やその特性を示す数値について、上記した実施例に示されたものに限られるものでない。例えば、斜め投写角度や投写距離などの仕様に合わせて、これらの値を、反射ミラー(平面に限るものではない)の有り無しと共に、適宜、変更可能であることは当業者であれば当然であろう。
また、より薄型化のためには、上記反射ミラー4として、自由曲面を有する曲面ミラーを用いてもよい。この場合、フレネルレンズシートを構成するフレネルレンズのプリズム面(屈折面)を、曲面ミラーによる球面系からのずれ量を打ち消すような非球面(普通は球面)形状としもよい。そのときの非球面係数(非球面の程度を多項式で表す場合の係数)は、前記曲面ミラーで反射されて入射された投写映像が、前記背面投写型スクリーンの略全面において、フレネルレンズシート8の出射面から略0度の出射角で出射するように設定される。
このように、本実施例に拠れば、映像光のスクリーン入射角度の幅が広くかつ通過効率を良好にして迷光の発生を低減できる。従って、明るい画像を表示でき、コントラストが良く、かつより薄型でコンパクトな背面投射型の画像表示装置を実現することが出来る。
以下、本発明の第2実施例について、図7〜図9を参照しながら詳細に説明する。図6は、本発明が適用される直視型の画像表示装置の一構成例を示し、図7(a)はその装置を上から見た断面図、図7(b)はその装置を側面から見たときの断面図ある。
光源27は、略点光源の高圧水銀ランプと、このランプから出射する光を反射して出射するリフレクタとを含んでいる。光源27から出射した光は、ロッドレンズ26によりその明るさが均一化される。明るさを均一化させる方法は、この他にマルチレンズアレイを用いたものなどあるが、本実施例ではどのような要素を用いてもよい。ロッドレンズ26を出射した光は、投射部の一構成要素である反射ミラー25で反射され、フレネルレンズシート22を介して画像発生源21に拡大投射される。ここで画像発生源21は、例えば透過型の液晶パネルで構成されており、フレネルレンズシート22を透過した光を画素毎に変調して画像を表示面上に形成する。本実施例では、フレネルレンズシート22を介して液晶パネルに光を入射するようにしており、かかるフレネルレンズシート22は、入射光を平行光(フレネルレンズシート22の主平面の法線と平行な光)にして液晶パネルに出射するように構成される。こるため、液晶パネルへの入射光は、上記フレネルレンズシート22の光学的作用によって液晶パネル表示面の法線に対し略平行となる。
ここで、ロッドレンズ26からの光を画像発生源21の大きさに拡大するための要素として、例えば既知の拡大レンズや曲面形状の反射ミラー等を用いることができる。このような要素は、光源27から反射ミラー25に至る経路に設けてもよい。また、反射ミラー25は、曲面形状としてもよい。筐体5には、反射ミラー25、ロッドレンズ26、光源27、画像発生源21及びフレネルレンズシート22が取付もしくは収納される。
このような構成の画像表示装置においては、拡大される光線がフレネルレンズシート22の周縁に入射する角度が大きいほど薄型化できる。例えば、表示面が対角50インチ(縦:横比=9:16)の画像表示装置では、フレネルレンズシート22の周縁に入射する最大入射角度を約80°とすると、セットの奥行を約150mmと薄型化することができる。よって、セットの奥行寸法を150mm以下にするためには、フレネルレンズシート22への入射角範囲は、おおよそ0〜80度程度となる。本実施例にかかるフレネルレンズシート22は、このような角度範囲を持つ入射光を平行光にして液晶パネルに出射するものである。
このような薄型化されたセットに適用して好適なフレネルレンズシート22の全体構成を図8に示す。図8は、本実施例に係るフレネルレンズシート22の垂直方向の断面図を示すものである。図3では、フレネルレンズシート8を垂直方向に沿って光の入射角に応じて2つの領域に区分したが、本実施例においては、フレネルレンズシート22を垂直方向に沿って光の入射角に応じて3つの領域に区分している。領域Aは、例えば入射角が45度〜80度(最大入射角)で光が入射される領域である。領域Bは、例えば入射角が31度〜44度で光が入射される領域である。領域Cは、例えば入射角が0度(最小入射角)〜30度で光が入射される領域である。
フレネルレンズシート22の光入射面INの領域Aには、第1屈折面SK1と第1全反射面SH1とを有する第1プリズム群12aが設けられ、領域Bには、第2屈折面SK2と第2全反射面SH2とを有する第2プリズム群12bが設けられている。また、光入射面INの領域Cは、プリズムが形成されない平面状の第2平面領域16が設けられている。一方、フレネルレンズシート22の光出射面OUTの領域Aの一部には、プリズムが形成されない平面状の第1平面領域17が設けられており、更に光出射面OUTの領域Aの領域B近傍には、第5屈折面SK5を有する第3プリズム群15aが設けられている。光出射面OUTの領域Bには、第3屈折面SK3と第4屈折面SK4とを有する第4プリズム群15bが設けられ、領域Cには、第6屈折面SK6を有する第5プリズム群15cが設けられている。
本実施例では、上記第1〜第5プリズムは、スクリーンの水平方向を長手方向とした直線状に形成されているが、ある点を中心にした同心円状に形成してもよい。また、上記入射側の第1及び第2プリズムをスクリーンの水平方向を長手方向とした直線状に形成し、出射側の第3から第5プリズムを同心円状にしてもよい。
次に、各プリズムの働き、すなわち光学的な作用について図9を参照して説明する。尚、領域Aに設けられた第1プリズム群12a、第3プリズム群15a、領域Bに設けられた第2プリズム群12b及び第4プリズム群15bの光学的作用については、前述した図4から図6のものと略同じである。従って、以下の説明では、第1プリズム群12a、第2プリズム群12b、第3プリズム群15a、第4プリズム群15bの光学的作用、及び角度の設定に関する説明は省略し、領域Cに設けられた第5プリズム群15cの光学的作用についてのみ説明することとする。
図9に示されるように、フレネルレンズシート22の光入射側INの領域Cには、第2平面領域16が設けられている。光出射側OUTの領域Cには、第2平面領域16に対向するように、第5プリズム群15cが設けられている。光源27からの光線35(入射角が例えば0〜30度の光線)は、第2平面領域16に入射され、この第2平面領域16の入射面によって屈折される。第2平面領域16で屈折された光は、第5プリズム群15cの第6屈折面SK6に入射される。この光は、第5プリズム群15cの第6屈折面SK6によってフレネルレンズシート22の主平面の法線とほぼ平行な方向に屈折されて出射される。この第6屈折面SK6で屈折された光は、例えば液晶パネルなどで構成された画像発生源21に出射される。
次に、上記に説明したフレネルレンズシート22を画像表示装置に適用した場合における光学部品(各プリズム)の仕様の一例を下記表2に示す。この仕様は、光入射側に設けられた第1、第2プリズム群12の屈折面SK1、SK2の傾き角度及びそのプリズム頂角、出射側に設けられた第3、第4、第5プリズム群15の屈折面SK4、SK5、SK6の傾き角度及びそのプリズム頂角の具体的な数値の一例を示している。尚、この例では、フレネルレンズシートを構成する材料の屈折率を1.53としている。
Figure 2007193290
表2において、入射角度0°から30°までが領域Cであり、入射角度31°から44°までが領域Bであり、入射角45°から80°までが領域Aである。また、領域Aのうち45°から64°までの範囲は、その光出射面に第3プリズム群15aが設けられる範囲である。そのプリズム屈折面の傾き角度は、光の入射角度が大きくなるに従い小さくなっており、入射角度65°で第1平面領域17に接続する。すなわち、入射角度が65°〜80°の範囲は、その光出射面が第1平面領域17とされる。ここで説明した各種の角度は、上記表2の数値に限られるものではなく、またこの角度を異なるプリズム間の境界としなくてもよい。例えば、この角度を中心とした所定範囲において各プリズムを混合させて設けてもよい。このように構成すると、プリズム領域が変わることによる輝度のむらなどの弊害を軽減できる。これは、先に説明した第1実施例においても同様である。
本実施例によれば、スクリーンへの入射角によらず迷光の発生率を殆ど0%にすることができる。これにより、入射光の全てが有効光線となるため映像光のスクリーン入射角度の幅が広くなり、同時に通過効率も良好になる。図10は表2の実施例から求めた透過率である。入射角度が約30°から50°の範囲で透過率が最大20%程度劣化しているが、0°から80°まで対応するフレネルレンズとしては、全体的に極めて良い透過率を示している。
本実施例に係るフレネルレンズシート22を直視型の画像表示装置に適用すれば、セットの奥行寸法を小さくしてもスクリーン周辺部でも明るい映像を表示できる。よって、本実施例を適用すれば、スクリーン対角50インチ(縦:横比=9:16)の画像表示装置では、その装置の厚さを例えば約150mmとすることができる。これによって、装置の更なる薄型化が可能になることが分かる。しかしながら、本実施例は、特に、上述した構成要素の寸法やその特性は、上記した数値に限定されるものではない。例えば、斜め投写角度や投写距離などの仕様に合わせて、これらの値を、反射ミラー(平面に限るものではない)の有り無しと共に、適宜、変更可能であることは当業者であれば当然であろう。また本実施例も第1実施例と同様に、反射ミラー25として自由曲面を有する曲面ミラーを用いてもよく、フレネルレンズのプリズム面(屈折面)を上記曲面ミラーの形状に応じて非球面に設定してもよい。
このように、本実施例に拠れば、映像光のスクリーン入射角度の幅が広くかつ通過効率を良好にして迷光の発生を低減できる。従って、明るい画像を表示でき、コントラストが良く、かつより薄型でコンパクトな直視型の画像表示装置を実現することが出来る。
尚、この第2実施例では、フレネルレンズシート22を直視型の画像表示装置に適用することについて説明したが、第1実施例と同様に背面投射型の画像表示装置に適用することも可能である。
以上説明したフレネルレンズシートにおいて、入射光線の入射角度が大きくなると次のような課題がある。例えばフレネルレンズシートの入射面のプリズム高さが所定より高くなると、そのプリズムにより光が遮蔽もしくは遮断され、特にスクリーン端部近傍に光が到達しづらくなる。従って、このような場合はスクリーン端部近傍の映像が暗くなる。例えば、入射角80°の場合、プリズム高さが1mm高くなると、入射角80°の光線が約5.6mm手前のプリズムに入射される。この場合、当該プリズムの位置から端部方向に5.6mm離れた範囲において暗部が発生する。このような場合には、フレネルレンズシートに張力を加えて平面状にして筐体に固定すればよい。また、光源側に凹面になるように反らせて筐体に固定してもよい。
本発明が適用される背面投射型画像表示装置の一構成例を示す図。 本発明に係る透過型スクリーンの一構成例を示す図。 本発明の第1実施例に係るフレネルレンズシートの全体構成を示す垂直方向断面図。 第1プリズム群12aの光学的作用を説明する部分拡大図。 第1プリズム群12a及び第3プリズム群15aの光学的作用を説明する部分拡大図。 第2プリズム群12b及び第4プリズム群15bの光学的作用を説明する部分拡大図。 本発明が適用される直視型画像表示装置の一構成例を示す図。 本発明の第2実施例に係るフレネルレンズシートの全体構成を示す垂直方向断面図。 第5プリズム群15cの光学的作用を説明する部分拡大図。 本発明の第2実施例に係るフレネルレンズシートの透過率を示す図。
符号の説明
1、21…画像発生源、2…投写レンズ、3…背面投写型スクリーン、4、25…反射ミラー、5…筐体、6、7…スクリーンへの光線入射角度、8、22…フレネルレンズシート、9…レンチキュラーレンズシート、10…ブラックストライプ、11…拡散材、12a…第1プリズム群、12b…第2プリズム群、15a…第3プリズム群、15b…第4プリズム群、15c…第5プリズム群、16…第2平面領域、17…第1平面領域。

Claims (15)

  1. 画像表示装置に用いられるフレネルレンズシートにおいて、
    前記フレネルレンズシートの光入射面の、所定の光入射角以上の領域に設けられた第1プリズム群と、
    前記フレネルレンズシートの光入射面の、前記所定の光入射角未満の領域に設けられた第2プリズム群と、を備え、
    前記第1プリズム群は、前記所定の光入射角以上で入射された光を屈折する第1屈折面と、該第1屈折面で屈折された光を反射して前記フレネルレンズシートの出射側へ導くための第1全反射面とを含み、
    前記第2プリズム群は、前記所定の光入射角未満で入射された光を屈折して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第2屈折面と、前記第2屈折面で屈折された光の一部を反射して前記フレネルレンズシート出射側へ導く第2全反射面とを含むことを特徴とするフレネルレンズシート。
  2. 請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記第1プリズム群のうち前記第2プリズム群と離れた位置にあるプリズム群の第1全反射面で反射された光は、前記フレネルレンズシートの法線とほぼ平行な方向に出射され、前記第1プリズム群のうちの前記第2プリズム群近傍にあるプリズム群の第1全反射面で反射された光と前記第2プリズム群の第2全反射面で反射された光は、前記フレネルレンズシートの法線よりも内側に向く方向に出射されることを特徴とするフレネルレンズシート。
  3. 請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記フレネルレンズシートの光出射面の、前記第1プリズム群のうち前記第2プリズム群と離れた位置にあるプリズム群と対向する領域は平面状であり、前記第1プリズム群のうち前記第2プリズム群近傍にあるプリズム群と対向する領域は第3プリズム群が設けられ、且つ前記第2プリズム群と対向する領域は第4プリズム群が設けられ、
    前記第4プリズム群は、前記第2プリズム群の第2屈折面で屈折した光を更に屈折するための第3屈折面と、前記第2プリズム群の第2全反射面で反射された光を屈折するための第4屈折面とを含むことを特徴とするフレネルレンズシート。
  4. 請求項3に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記第4プリズム群は、前記第2プリズム群の前記第2全反射面で反射された光、及び前記第2屈折面で屈折した光を、前記フレネルレンズシートの法線とほぼ平行な方向に屈折することを特徴とするフレネルレンズシート。
  5. 請求項1に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記フレネルレンズシートの光入射面の、前記第2プリズム群が設けられる領域よりも更に小さい入射角度で光が入射される領域は、平面状にされ、前記フレネルレンズシートの出射面の、前記平面状領域に対向する領域は、前記平面状領域に入射した光を屈折するための第5プリズム群が設けられていることを特徴とするフレネルレンズシート。
  6. 請求項5に記載のフレネルレンズシートにおいて、前記第1、第2、第3、第4または第5のプリズム群が同心円状であることを特徴とするフレネルレンズシート。
  7. 請求項6に記載のフレネルレンズシートにおいて、
    前記複数プリズムの少なくとも一つの屈折面が、非球面で形成されることを特徴とするフレネルレンズシート。
  8. 画像表示装置において、
    スクリーンと、画像発生源と、前記画像発生源からの映像を拡大して前記スクリーンに投射するための反射ミラーを含む投射部とを備え、
    前記スクリーンは、フレネルレンズシートと、該フレネルレンズシートからの光を拡散する拡散シートとを有し、
    前記フレネルレンズシートは、
    前記フレネルレンズシートの光入射面の、所定の光入射角以上の領域に設けられた第1プリズム群と、
    前記フレネルレンズシートの光入射面の、前記所定の光入射角未満の領域に設けられた第2プリズム群と、を有し、
    前記第1プリズム群は、前記所定の光入射角以上で入射された光を屈折する第1屈折面と、該第1屈折面で屈折された光を反射して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第1全反射面とを含み、
    前記第2プリズム群は、前記所定の光入射角未満で入射された光を屈折して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第2屈折面と、前記第2屈折面で屈折された光の一部を反射して前記フレネルレンズシート出射側へ導く第2全反射面とを含むことを特徴とする画像表示装置。
  9. 画像表示装置において、
    入射光を変調して画像を表示する画像発生源と、
    光を放出するランプと、
    前記ランプからの光を前記画像発生源の表示領域に投射するための反射ミラーを含む投射部と、
    該投射部からの光を前記画像発生源の表示面と略垂直の方向にして前記画像発生源へ出射するフレネルレンズシートとを備えることを特徴とする画像表示装置。
  10. 請求項9に記載の画像表示装置において、前記フレネルレンズシートは、
    前記フレネルレンズシートの光入射面の、所定の光入射角以上の領域に設けられた第1プリズム群と、
    前記フレネルレンズシートの光入射面の、前記所定の光入射角未満の領域に設けられた第2プリズム群と、を有し、
    前記第1プリズム群は、前記所定の光入射角以上で入射された光を屈折する第1屈折面と、該第1屈折面で屈折された光を反射して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第1全反射面とを含み、
    前記第2プリズム群は、前記所定の光入射角未満で入射された光を屈折して前記フレネルレンズシートの出射側へ導く第2屈折面と、前記第2屈折面で屈折された光の一部を反射して前記フレネルレンズシート出射側へ導く第2全反射面とを含むことを特徴とする画像表示装置。
  11. 請求項9に記載の画像表示装置において、前記反射ミラーは、反射面が曲面にされた曲面ミラーを含み、かつ前記プリズムの屈折面が非球面形状であり、
    前記曲面ミラーで反射され前記フレネルレンズシートに入射された映像光が、前記フレネルレンズシートの略全面において、当該フレネルレンズシートの出射面から略0度の出射角で出射するように、前記プリズムの屈折面の非球面係数が設定されることを特徴とする画像表示装置。
  12. 請求項9に記載の画像表示装置において、更に、前記フレネルレンズシートの周辺に張力を加えて前記画像表示装置の筐体に固定するための要素を備えることを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項9に記載の画像表示装置において、前記フレネルレンズシートは、前記ランプ側に凹を向けるように反らせて、前記画像表示装置の筐体に固定されることを特徴とする画像表示装置。
  14. 請求項9に記載の画像表示装置において、前記画像発生源は液晶パネルであり、前記フレネルレンズシートにより、前記液晶パネルの表示面に入射される光線が、該液晶パネル表示面の法線と略平行になることを特徴とする画像表示装置。
  15. 請求項14に記載の画像表示装置において、前記液晶パネルが透過型の液晶パネルであることを特徴とする画像表示装置。
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