JP2007193152A - 粒子挙動解析方法および粒子挙動解析装置並びにプログラム - Google Patents

粒子挙動解析方法および粒子挙動解析装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク接続された複数の計算装置を使用して、複数種類の粒子間相互作用を考慮しつつ、粒子挙動解析を高速に実現できるようにする。
【解決手段】各粒子の磁気力、静電気力、接触力の各粒子間相互作用について、それぞれ各別の力マトリクスを用いて、特定プロセッサに分散して計算、特定プロセッサ間で通信し分散して計算した相互作用力の和を求め、各粒子の運動方程式を解いて位置座標を計算する(S110〜S114)。各粒子の位置座標を特定プロセッサに通信し、計算情報を更新する(S116)。所定の計算ステップに到達するまで、同様の処理を繰り返す(S118)。
【選択図】図6

Description

本発明は、粒子挙動解析方法および粒子挙動解析装置並びにプログラムに関する。より詳細には、たとえば、プリンタ装置、ファクシミリ装置、あるいはそれらの機能を有する複合機などの画像形成装置において使用される色材(粉体、現像剤)などにおける、複数の粒子が混合された状態での粒子の挙動をシミュレーションにより解析する仕組みに関する。
たとえば、プリンタ装置、ファクシミリ装置、あるいはそれらの機能を有する複合機などの画像形成装置において、電子写真方式を利用する場合、一般的には、感光ドラムなどの光導電性絶縁体上に一様な静電荷を与え、様々な手段によりこの光導電性絶縁体上に光像を照射することによって静電潜像を形成し、次いで、形成した潜像を現像器を用いて磁性粉体を用いて現像可視化し、紙等の記録媒体にトナー粉像を転写した後に定着させ、印刷物を得る。
このような電子写真法による画像形成装置においては、容器に収容されている磁性粉体の攪拌や磁性ローラへの搬送、磁性ローラへの吸着、記録画像に応じて帯電され潜像が形成されている感光体への飛翔などの振る舞いが記録画像の画質に影響を与える。そこで、この磁性粉体の挙動の解析が電子写真装置本体や現像装置の開発にとって重要となる。
粉体や粒体などの粒子の挙動シミュレーションについては、個別要素法あるいは離散粒子法と呼ばれる方法が普及されている。しかしながら、個別要素法に基づいた粒子挙動計算アルゴリズムでは、概ね粒子数の2乗で解析負荷が増大するので、粒子数が多くなると、計算量が膨大になり、いくら計算機の性能が向上したとはいっても、実際の系と同等の粒子数での計算を実行することは困難な場合が多い。
そこで、従来の粒子挙動シミュレーション方法として、計算時間の短縮を目的として、プログラムがインストールされた電子計算機を複数台使用し、各プログラムの並列化動作による分散処理が提案されている(たとえば非特許文献1〜3、特許文献1を参照)。
STEVE PLIMPTON and BRUCE HENDRICKSON,"A New Parallel Method for Molecular Dynamics Simulation of Macromolecular Systems",Journal of Computational Chemistry,Vol.17, No.3,1996,p.326-337 Laxmikant Kale,Robert Skeel,Milind Bhandarkar,et al.,"NAMD2:Greater Scalability for Parallel Molecular Dynamics",Journal of Computational Physics,151,1999,p.283-312 渡邊孝宏,"三次元粒子挙動シミュレータの開発とその電子写真への応用",Japan hardcopy 2003 論文集,2003,p.269-272 特開2005−122354号公報
たとえば、非特許文献1,2に記載の仕組みは、分子動力学(Molecular Dynamics:MD)法において、粒子分割法、領域分割法、力分割法などの並列処理手法を提案している。しかしながら,MD法の並列処理手法は、粒子間の静電的相互作用のみを考慮したものであり、粒子間相互作用を複数考慮する必要のある、たとえば、電子写真における2成分現像方式における現像剤挙動のように、静電的相互作用だけでなく、粒子間接触や磁気的相互作用なども考慮しなければならない粒子挙動解析を高速に実現することはできない。
一方、複数種類の粒子間相互作用を考慮した仕組みとして、非特許文献3および特許文献1に記載の仕組みがある。これらの文献では、現像剤粒子シミュレーションに領域分割並列化法を適用した提案がなされている。しかしながら、これらに記載の仕組みでは、通信速度がボトルネックとなり、プロセッサ間の通信時間が全処理時間の多くを占めるため、並列化性能が低く、実用上の効果は高くない(たとえば、非特許文献3の“6.まとめ”を参照)。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、粒子間相互作用を複数考慮する場合においても、粒子挙動解析をより高速に実現できる仕組みを提供することを目的とする。
本発明に係る仕組みにおいては、ネットワーク接続された複数の計算装置を使用して、粒子に作用する他の物質との間での相互作用力を考慮して、粒子の挙動を解析する粒子挙動解析方法において、粒子の挙動を解析するデータ処理部においては、少なくとも2種類以上の相互作用力を考慮して、かつ力マトリクスを使用した力分割並列化アルゴリズムを用いて、粒子の挙動を解析することとした。
なお、2種類以上の相互作用力を考慮するに当たっては、一方の力マトリクスを用いて粒子に作用する一方の相互作用力の総和値を求め、また一方の力マトリクスとは異なる他方の力マトリクスを用いて当該粒子に作用する他方の相互作用力の総和値を求め、さらに一方の相互作用力の総和値と他方の相互作用力の総和値との和を取ることで、複数種類の相互作用力を考慮した当該粒子の挙動を解析するとよい。
一方および他方の各相互作用力の総和値を求める際には、それぞれを1つの計算装置で順番に求めてもよいし、それぞれ異なる複数の計算装置を並列稼働させて同時並行的に求めるようにしてもよい。
また、解析対象とする粒子は1種類に限らず、物性や粒径の異なる複数種類であってもよい。この場合、同一の粒子種間の相互作用を解析することもできるし、異なる粒子種間の相互作用を解析することもできる。後者の場合、一方の粒子の挙動を解析するとともに、解析した一方の粒子の挙動に基づいて、一方の粒子と物性および/または粒径の異なる他方の粒子との相互作用を含めた該他方の粒子の挙動を解析するとよい。
複数種類の粒子の挙動を解析する場合、各粒子についての一方および他方の各相互作用力の総和値を求める際には、粒子種ごとに、それぞれを1つの計算装置で順番に求めてもよいし、それぞれ異なる複数の計算装置を並列稼働させて同時並行的に求めるようにしてもよい。
何れの場合も、1つの計算装置で順番に総和値を求めるよりも、複数の計算装置で同時並行的に求めた方が計算処理時間を短縮することができ、解析処理の高速化効果が高い。
なお、本発明に係る仕組みは、電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェアで実現することもでき、このためのプログラムやこのプログラムを格納した記録媒体を発明として抽出することも可能である。プログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介した配信により提供されてもよい。
本発明によれば、2種類以上の相互作用力を考慮して、かつ力マトリクスを使用した力分割並列化アルゴリズムを用いて、粒子の挙動を解析するようにした。力マトリックスを用いたアルゴリズムでは、プロセッサ間通信量を低減させることができる。
よって、粒子間相互作用を複数考慮した粒子挙動解析をする場合においても、力分割並列化アルゴリズムの特徴である高速解析処理効果を享受でき、領域分割並列化法を適用した非特許文献3および特許文献1に記載の仕組みよりも、確実に解析処理の高速化を達成できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
<現像装置の概要>
図1は、印刷装置(プリンタ)や複写装置(コピー機)などの画像形成装置に使用される現像装置100の一構成例を示す図である。
図1(A)に示すように、現像装置100は、感光体130に対向して配置されており、現像剤102を収納容器101の内部に充填している。収納容器101は、現像剤102を感光体130側に飛翔させるための開口部101aが形成されている。
現像剤102は、図1(B)に示すように、それぞれ物性や粒径の異なるキャリア粒子102aとトナー粒子102b(たとえば黒色トナー粒子)とを含有して構成された2成分方式のものである。キャリア粒子102aとトナー粒子102bとの対によって、全体として磁性粉体が形成されるようにしている。すなわち、キャリア粒子102aは磁性体から構成され、マグネットに吸着するようになっている。一方、トナー粒子102bは非磁性トナーであって、所定の色を持つ粉体である。一般的には、キャリア粒子102aの粒径の方がトナー粒子102bの粒径よりも大きい。なお、トナー粒子102bとしては、磁性トナーを使用することも可能である。
収納容器101内には、表面に現像剤102を担持する担持ロールの一例である現像ロール(マグロール、マグネットローラ、磁気搬送ローラとも言われる)140を、周面が開口部101aから少し突き出すように備えている。現像ロール140内には、その内周縁に沿って、所定間隔で所定数のマグネット142が配置されている。
また、現像装置100は、現像ロール140の近傍に、高さ規制部材や層形成部材として機能する規制ブレード(トリマーバー)150を備えており、マグネット142による磁力線に沿ってできた現像剤102の穂立ちの高さを規制するようになっている。
また、収納容器101内には、現像剤102を攪拌するとともに現像ロール140側に搬送する1対の攪拌搬送ロール160(それぞれを160a,160bとする)を備えている。一方の攪拌搬送ロール160aは、収納容器101内の奥の方に配置され、他方の攪拌搬送ロール160bは現像ロール140と対向して配置されている。攪拌搬送ロール160は、その回転動作によって、現像剤102を現像ロール140側に攪拌しながら搬送する。
現像ロール140は、矢印X方向に回転される感光体130とともに、感光体130と対向する側のその表面の回転移動方向が、感光体130の移動方向Xと同じき(矢印Y方向)に回転される。なお、感光体130の移動方向Xと逆向きに回転駆動するようにしてもよい。
現像ロール140内にはマグネット142を内蔵している。現像ロール140は、現像剤102を攪拌搬送ロール160bから磁気力により吸着する。現像ロール140に吸着された現像剤102は、規制ブレード150により現像剤102の吸着量が規制される。
すなわち、キャリア粒子102aおよびトナー粒子102bは、攪拌機能を持つ攪拌搬送ロール160により攪拌され摩擦帯電されつつ現像ロール140側に搬送され、規制ブレード150によって一定の高さで、現像ロール140の周縁に付着する。
トナー粒子102bは、キャリア粒子102aに静電力により互いに吸着されている。キャリア粒子102aは、現像ロール140に内蔵されたマグネット142からの磁場により磁気ブラシを構成する。トナー粒子102bはキャリア粒子102aとともに、感光体130に対向する部分まで搬送される。
現像ロール140は、感光体130に対向して設けられており、現像ロール140に吸着された現像剤102のうちトナー粒子102bは、帯電されており、感光体130に吸着される。このとき、感光体130の表面は、記録画像に応じて帯電されることで静電潜像が形成されており、トナー粒子102bは、感光体130に形成された静電潜像に応じて吸着される。
つまり、現像ロール140は、キャリア粒子102aを介して現像ロール140に担持されたトナー粒子102bを感光体130側に飛翔させ、感光体130の表面に形成された潜像を現像化するようになっている。現像処理後のキャリア粒子102aと、感光体130側に飛翔されなかったトナー粒子102bは、収納容器101内に回収される。
ここで、図1(B)に示すように、感光体130の表面は、記録画像に応じて帯電されており、トナー粒子102bは、静電力により感光体130の表面に飛翔する。感光体130の表面には、飛翔したトナー粒子102bが付着し、記録画像に応じたトナー像が形成される。このとき、トナー粒子102bの感光体130への吸着のされ方によって、記録画像の画質が左右される。
トナー粒子102bは、キャリア粒子102aにより感光体130に搬送されているので、トナー粒子102bの感光体130への吸着のされ方は、現像ロール140と感光体130との間の現像ギャップでのキャリア粒子102aおよびトナー粒子102bの挙動により決定される。このため、キャリア粒子102aおよびトナー粒子102bの挙動の解析が電子写真装置本体や現像装置100の開発にとって重要な要素となる。
<粒子挙動解析システム;第1実施形態>
図2は、本発明に係る粒子挙動解析装置の一構成例である粒子挙動解析システムの第1実施形態を示すブロック図である。第1実施形態の粒子挙動解析システム200は、それぞれ粒子挙動解析機能を有する複数台の粒子挙動解析装置202がネットワーク接続されて構成されている。
各粒子挙動解析装置202は、主要の処理データを相互にネットワーク208を介して伝達し合い、粒子挙動解析処理を並列的に実行可能になっており、粒子挙動解析システム200としては、事実上の並列型計算装置(クラスタ計算機)として構成されている。ネットワーク208は、通信状態がルーティング機能を持つネットワーク管理装置208aで管理されるようになっている。
各粒子挙動解析装置202は、一般の電子計算機と同様のもので構成されている。また、図示した例では、粒子挙動解析システム200を構成する各粒子挙動解析装置202のうちの1台が全体を統括する主粒子挙動解析装置202aとして機能するようになっており、この主粒子挙動解析装置202aに対して残りの粒子挙動解析装置202が、主粒子挙動解析装置202aにより制御される副粒子挙動解析装置202bとしてネットワーク接続されている。
なお、図では便宜的に、ネットワーク管理装置208aから1本のネットワーク線を出し、そのネットワーク線上に主粒子挙動解析装置202aと副粒子挙動解析装置202bとを接続する態様で示しているが、実際には、ネットワーク管理装置208aに備えられる個別のポートに各粒子挙動解析装置202が接続され、各粒子挙動解析装置202間の通信は、このネットワーク管理装置208aを介してなされるようになっている。
主粒子挙動解析装置202aには、粒子挙動解析処理用の各種の操作を行なうためのキーボードやマウスなどの指示入力装置210と、処理結果をユーザに画像情報として提示する表示装置212とが接続されている。
このような第1実施形態のシステム構成を採ることで、複数種類の多体粒子間相互作用がある系について粒子挙動解析処理を行なうに当たり、各粒子の磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力;壁などと粒子間の接触力や粒子間接触)などの各相互作用について、並列処理にて解析を実行できるようになる。なお、機械的相互作用は、たとえば、壁やその他の物体と粒子間の接触力や粒子間接触による接触力である。
たとえば、キャリア粒子102aについてはMaxwell方程式を基礎とした磁場解析法などを利用した磁気的な運動解析を行ない、またトナー粒子102bについては粒子要素法などを利用した純力学的な運動解析やクーロン力に着目した静電界解析を行ない、最終的には、各解析結果を組み合わせて、現像剤102の流動挙動を高精度で予測する。
特に本実施形態では、各粒子挙動解析装置202において各相互作用の解析を行なう際、領域分割法(SD;Spatial Decomposition Method)や粒子分割法(PD;Particle Decomposition Method あるいはRD;Replicated Data Method)ではなく力分割法(力マトリックスを用いたアルゴリズム)を用いて解析することで、全プロセッサ(本実施形態の各粒子挙動解析装置202)間の通信量を低減させるようにしている。通信量を低減させると、多プロセッサ使用時のプログラムの並列化性能を向上させることができ、計算時間を大幅に短縮することができるのである(詳細は後述する)。
<粒子挙動解析システム;第2実施形態>
図3は、本発明に係る粒子挙動解析装置の一構成例である粒子挙動解析システムの第2実施形態を示すブロック図である。第2実施形態の粒子挙動解析システム201は、それぞれ粒子挙動解析機能を有する複数台の粒子挙動解析装置202がネットワーク208(本構成例では特に第1ネットワーク)にてネットワーク接続されて並列型計算装置として構成されている複数の粒子挙動解析システム200が、さらに、別のネットワーク209で接続されて構成されている点に特徴を有する。
本実施形態では、ネットワーク208を特に第1ネットワーク208と呼び、ネットワーク209を第2ネットワーク209と呼ぶ。第2ネットワーク209は、通信状態がルーティング機能を持つネットワーク管理装置209aで管理されるようになっている。
なお、図では便宜的に、ネットワーク管理装置209aから1本のネットワーク線を出し、そのネットワーク線上に主粒子挙動解析システム200aおよび副粒子挙動解析システム200b(詳細にはネットワーク管理装置208a)を接続する態様で示しているが、実際には、ネットワーク管理装置209aに備えられる個別のポートに各粒子挙動解析システム200のネットワーク管理装置208aが接続され、各粒子挙動解析システム200間の通信は、ネットワーク管理装置209aを介してなされるようになっている。
本実施形態では、第1ネットワーク208と第2ネットワーク209の通信仕様は不問とする。たとえば、通信プロトコルが同じものでもよいし異なるものでもよい。また、通信速度は、同じものでもよいし、異なるものでもよい。
粒子挙動解析システム200は、主要の処理データを相互に外部ネットワーク(本構成例では特に第2ネットワーク209)を介して伝達し合い、それぞれ対象の異なる粒子挙動解析処理を並列的に実行可能になっており、粒子挙動解析システム201としては、事実上の並列型計算装置をネットワーク接続してなるグリッド型計算装置として構成されている。
図示した例では、粒子挙動解析システム201を構成する各粒子挙動解析システム200のうちの1つ(1つの並列計算装置)が全体を統括する主粒子挙動解析システム200aとして機能するようになっており、この主粒子挙動解析システム200aに対して残りの粒子挙動解析システム200が、主粒子挙動解析システム200aにより制御される副粒子挙動解析システム200b1,200b2として第2ネットワーク209で接続されている。
主粒子挙動解析システム200aは、第1実施形態の構成における指示入力装置210および表示装置212を備えた主粒子挙動解析装置202aを備えて構成されている。一方、各副粒子挙動解析システム200bは、全てが副粒子挙動解析装置202bで構成されている。
たとえば、各粒子挙動解析システム200においては、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)などの各相互作用の何れかに特化した解析処理を行ない、それぞれ個別の相互作用についての解析処理を並列して実行できるようになる。つまり、複数種類の相互作用を、それぞれ独立して同時に、別の粒子挙動解析システム200を用いて解析することができる。
あるいは、現像剤102を構成するキャリア粒子102aやトナー粒子102bの別に、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)などの各相互作用の解析処理を並列して実行できるようになる。たとえば、磁気力の影響度が大きいキャリア粒子102aについては特に磁気力に特化した粒子挙動解析処理を行ないつつ、磁気力および静電気力の双方の影響度が大きいトナー粒子102bについては特に磁気力および静電気力に特化した粒子挙動解析処理を行なうなど、粒子種ごとに、別の粒子挙動解析システム200を用いて粒子挙動解析処理を行なうことができる。
各粒子挙動解析システム200は、第1実施形態で説明したように、各相互作用の解析を行なう際、粒子分割法ではなく力分割法を用いて解析する。並列計算装置として構成されている粒子挙動解析システム200同士での通信においても、通信量の少ない力分割並列化法を採用することで、処理速度の面での効果が大きい。
つまり、このような第2実施形態のシステム構成を採ることで、各粒子挙動解析システム200は、それぞれ独立した粒子挙動解析処理をできるので、第1実施形態のシステム構成よりもさらに処理時間の短縮を図ることができるようになる。
また、粒子間相互作用の計算負荷の程度に応じて、使用する粒子挙動解析システム200(事実上の並列計算装置)を、その処理能力を基に選択することもできる。これにより、異種環境(性能など)のシステムが混在する状況においても、効率的に計算機リソースを用いて粒子挙動解析処理を行なうことができる。
<粒子挙動解析装置;機能ブロック>
図4は、各粒子挙動解析装置202の一構成例を示すブロック図である。ここでは、特に主粒子挙動解析装置202aについて示している。図示のように、主粒子挙動解析装置202aは、指示入力装置210などを利用して処理対象データを取り込むデータ入力部220と、粒子挙動解析処理を行なうデータ処理部230と、処理結果を表示装置212などを利用してユーザに提示する情報提示部240とを備えている。
データ入力部220は、指示入力装置210を構成するキーボードやマウスを介してユーザより入力されるコマンドやデータを受け付け、データ処理部230に渡す。
データ処理部230は、データ入力部220から入力されたデータに基づいて後述する粒子挙動解析処理を行なう。このデータ処理部230は、より詳細には、データ受付部232、数値演算処理部234、および出力データ処理部236を有している。
データ受付部232は、図示を割愛したデータ記憶部を具備しており、データ入力部220から入力されたデータをデータ記憶部に記憶し、数値計算時に必要なデータを数値演算処理部234に供給する。データ受付部232のデータ記憶部には、たとえば、解析の対象としている現像装置100の構成および現像剤102の物性値に関するデータなどが記憶される。
数値演算処理部234は、データ受付部232から供給されたデータに基づいて、粒子の一例である現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)など、複数の相互作用を同時に考慮した粒子挙動を、力分割法を適用してシミュレーション処理にて解析する。数値演算処理部234は、その解析結果を出力データ処理部236に供給する。
出力データ処理部236は、数値演算処理部234での計算結果を受け取り、数値演算処理部234での計算結果を表示データに変換し、表示装置212に供給する。表示装置212は、出力データ処理部236から供給された表示データに基づいた処理結果画像を表示する。現像剤102の挙動予測を可視化して表示装置212上に表示することによって、実際には確認困難な現像剤102の挙動を視覚的に把握することができる。
<粒子挙動解析装置;計算機構成>
図5は、各粒子挙動解析装置202の他の構成例を示すブロック図である。ここでは、パーソナルコンピュータなどの電子計算機を利用して、粒子挙動解析をソフトウェアを実行するマイクロプロセッサなどから構築されるより現実的なハードウェア構成を示している。
すなわち、本実施形態において、2種類以上の相互作用力を考慮して、力マトリクスを使用した力分割並列化アルゴリズムを用いて、粒子の挙動を解析する仕組みは、ハードウェア処理回路により構成することに限らず、その機能を実現するプログラムコードに基づき電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェア的に実現することも可能である。
よって、本発明に係る仕組みを、電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェアで実現するために好適なプログラムあるいはこのプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体を発明として抽出することもできる。ソフトウェアにより実行させる仕組みとすることで、ハードウェアの変更を伴うことなく、処理手順などを容易に変更できる利点を享受できるようになる。
電子計算機に、力分割並列化アルゴリズムを用いて2種類以上の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理機能をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ(組込マイコンなど)、あるいは、CPU(Central Processing Unit )、論理回路、記憶装置などの機能を1つのチップ上に搭載して所望のシステムを実現するSOC(System On a Chip:システムオンチップ)、または、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
記録媒体は、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気などのエネルギの状態変化を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。
たとえば、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクFDを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc )を含む)、または半導体メモリなどよりなるパッケージメディア(可搬型の記憶媒体)により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMやハードディスクなどで構成されてもよい。
また、ソフトウェアを構成するプログラムは、記録媒体を用いずに、記録媒体を介して提供されることに限らず、有線あるいは無線などの通信網を介して提供されてもよい。
たとえば、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、ハードウェア処理回路にて構成する場合と同様の効果は達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理の機能を実現する。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することで、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理を行なう機能が実現されるだけでなく、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(Operating Systems ;基本ソフト)などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理により力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理を行なう機能が実現される場合であってもよい。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって粒子挙動解析処理を行なう機能が実現される場合であってもよい。
なお、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理を行なう機能を実現するプログラムコードを記述したファイルとしてプログラムが提供されるが、この場合、一括のプログラムファイルとして提供されることに限らず、コンピュータで構成されるシステムのハードウェア構成に応じて、個別のプログラムモジュールとして提供されてもよい。
たとえば、コンピュータシステム900は、コントローラ部901と、ハードディスク装置、フレキシブルディスク(FD)ドライブ、あるいはCD−ROM(Compact Disk ROM)ドライブ、半導体メモリコントローラなどの、所定の記憶媒体からデータを読み出したり記録したりするための記録・読取制御部902とを有する。
コントローラ部901は、CPU(Central Processing Unit )912、読出専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)913、随時書込みおよび読出しが可能であるとともに揮発性の記憶部の一例であるRAM(Random Access Memory)915、および不揮発性の記憶部の一例であるRAM(NVRAMと記述する)916を有している。
なお、上記において“揮発性の記憶部”とは、装置の電源がオフされた場合には、記憶内容を消滅してしまう形態の記憶部を意味する。一方、“不揮発性の記憶部”とは、装置のメイン電源がオフされた場合でも、記憶内容を保持し続ける形態の記憶部を意味する。記憶内容を保持し続けることができるものであればよく、半導体製のメモリ素子自体が不揮発性を有するものに限らず、バックアップ電源を備えることで、揮発性のメモリ素子を“不揮発性”を呈するように構成するものであってもよい。
また、半導体製のメモリ素子により構成することに限らず、磁気ディスクや光ディスクなどの媒体を利用して構成してもよい。たとえば、ハードディスク装置を不揮発性の記憶部として利用できる。また、CD−ROMなどの記録媒体から情報を読み出す構成を採ることでも不揮発性の記憶部として利用できる。
また、コンピュータシステム900は、ユーザインタフェースをなす機能部としての指示入力部903と、操作時のガイダンス画面や処理結果などの所定の情報をユーザに提示する表示出力部904と、各機能部との間のインタフェース機能をなすインタフェース部(IF部)909とを有する。
なお、解析処理結果を印刷出力してユーザに提示する構成とするべく、処理結果を所定の出力媒体(たとえば印刷用紙)に出力する画像形成部906を設けることもできる。
指示入力部903としては、たとえば、ユーザインタフェース部985の操作キー部985bを利用することができる。あるいは、キーボードやマウスなどを利用することもできる。
表示出力部904は、表示制御部942と表示装置とを備える。表示装置としては、たとえば、ユーザインタフェース部985の操作パネル部985aを利用することができる。あるいは、CRT(Cathode Ray Tube;陰極線管)やLCD(Liquid Crystal Display;液晶)などでなるその他のディスプレイ部を利用することもできる。
たとえば、表示制御部942が、操作パネル部985aやディスプレイ部上に、ガイダンス情報や画像読取部905が取り込んだ全体画像などを表示させる。また、各種の情報をユーザに通知する際の表示デバイスとしても利用される。なお、表示面上にタッチパネルを有するディスプレイ部とすることで、指先やペンなどで所定の情報を入力する指示入力部903を構成することもできる。
インタフェース部909としては、処理データ(画像データを含む)や制御データの転送経路であるシステムバス991の他、たとえば、画像形成部906や他のプリンタとのインタフェース機能をなすプリンタIF部996、およびネットワークとの間の通信データの受け渡しを仲介する通信IF部999を有している。
このような構成において、CPU912は、システムバス991を介してシステム全体の制御を行なう。ROM913は、CPU912の制御プログラムなどを格納する。RAM915は、SRAM(Static Random Access Memory )などで構成され、プログラム制御変数や各種処理のためのデータなどを格納する。また、RAM915は、所定のアプリケーションプログラムに従って演算して得たデータや外部から取得したデータなどを一時的に格納する領域を含んでいる。
たとえば、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理機能をコンピュータに実行させるプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体を通じて配布される。あるいは、このプログラムは、CD−ROMではなくFDに格納されてもよい。また、MOドライブを設け、MOに前記プログラムを格納してもよく、またフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリカードなど、その他の記録媒体にプログラムを格納してもよい。さらに、他のサーバなどからインターネットなどのネットワークを経由してプログラムをダウンロードして取得したり、あるいは更新したりしてもよい。
なおプログラムを提供するための記録媒体としては、FDやCD−ROMなどの他にも、DVDなどの光学記録媒体、MDなどの磁気記録媒体、PDなどの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、ICカードやミニチュアカードなどの半導体メモリを用いることができる。記録媒体の一例としてのFDやCD−ROMなどには、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理機能を実現する際の、一部または全ての機能を格納することができる。
また、ハードディスク装置は、制御プログラムによる各種処理のためのデータを格納したり、自装置で取得したデータや外部から取得したデータなどを大量に一時的に格納したりする領域を含んでいる。
このような構成により、操作キー部985bを介した操作者による指令にて、後述する粒子挙動解析方法を実行するプログラムが記憶されているCD−ROMなどの読取可能な記録媒体からRAM915に粒子挙動解析プログラムがインストールされ、また操作キー部985bを介した操作者による指令や自動処理にて粒子挙動解析プログラムが起動される。
CPU912は、この粒子挙動解析プログラムに従って後述する粒子挙動解析方法に伴う計算処理を施し、処理結果をRAM915やハードディスクなどの記憶装置に格納し、必要により操作パネル部985a、あるいはCRTやLCDなどの表示装置に出力する。粒子挙動解析方法を実行するプログラムが記録した記録媒体を用いることにより、既存のシステムを変えることなく、粒子挙動解析システムを汎用的に構築することができる。
なお、このようなコンピュータを用いた構成に限らず、図4を用いて示した各機能部の処理をなす専用のハードウェアの組合せにより、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理を行なう粒子挙動解析システム200や粒子挙動解析装置202を構成することもできる。
たとえば、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理のための各機能部分の全ての処理をソフトウェアで行なうのではなく、これら機能部分の一部を専用のハードウェアにて行なう処理回路908を設けてもよい。ソフトウェアで行なう仕組みは、並列処理や連続処理に柔軟に対処し得るものの、その処理が複雑になるに連れ、処理時間が長くなるため、処理速度の低下が問題となる。
これに対して、ハードウェア処理回路で行なうことで、高速化を図ったアクセラレータシステムを構築することができるようになる。アクセラレータシステムは、処理が複雑であっても、処理速度の低下を防ぐことができ、高いスループットを得ることができる。
たとえば、力分割並列化法を利用し複数種の相互作用力を考慮した粒子挙動解析処理機能を実現する場合であれば、処理回路908としては、図4に示したデータ処理部230を構成するデータ受付部232に相当するデータ受付部908a、数値演算処理部234に相当する数値演算処理部908b、出力データ処理部236に相当する出力データ処理部908cなどをハードウェアで構成するとよい。
<力分割並列処理;基本>
図6〜図14は、本実施形態の粒子挙動解析処理において適用する力分割法(力マトリックスを用いたアルゴリズム)の並列化処理を説明する図である。ここで、図6は、力分割並列処理手順の一例を示したフローチャートである。
図7は、解析対象粒子を各ノードに割り当てる手法を説明する図である。図8〜図10は、磁気相互作用、静電相互作用、機械的相互作用(接触力)について、各ノードでの相互作用力の計算対象を説明する図である。
図11は、各ノードで求められた相互作用力の加算処理(特に力マトリクスの行方向について)を説明する図である。図12は、行方向および列方向に計算した相互作用力を通信し合う必要のある他の特定プロセッサを説明する図である。図13は、解析処理の初期段階および最終段階の現像剤102の状態を示す図である。図14は、力分割法における力マトリクスを利用した際の通信対象のプロセッサを、ノード#6に着目して纏めた図である。なお、力マトリクスでは、全粒子がキャリア粒子102aであるものとし、磁気力の相互作用用で示す。
本実施形態では、各粒子挙動解析装置202において各相互作用の解析を行なう際、領域分割法や粒子分割法ではなく力分割法(力マトリックスを用いたアルゴリズム)を用いて解析することで、全プロセッサ間の通信量を低減させるようにしている。通信量を低減させると、多プロセッサ使用時のプログラムの並列化性能を向上させることができ、計算時間を大幅に短縮することができる。
先ず、現時点において粒子挙動解析処理に使用可能な粒子挙動解析システム200を構成する粒子挙動解析装置202の数や粒子挙動解析システム201を構成する各粒子挙動解析システム200の数(纏めてプロセッサ数と呼ぶ)を特定する(S102)。この後、計算に必要な各種物理パラメータや粒子の初期配置や力分割法で特に必要となる解析対象粒子数などの計算条件を読み込む(S104)。たとえば、現像装置100における現像剤102を解析対象とする場合、現像剤102の初期配置は図13(A)に示す状態にあるものとする。
そして、ステップS102にて特定した各プロセッサを、図7に示すようにマトリクス配置して、解析対象の粒子(現像剤102を構成するキャリア粒子102aやトナー粒子102b)を割り当てる(S106)。各番号のプロセッサ(各粒子挙動解析装置202もしくは各粒子挙動解析システム200)をノード#N(本例では0〜15の計16台)とも呼ぶ。
たとえば、図7に示す例では、32粒子を16個のプロセッサで並列計算する場合の力マトリクスを示している。縦方向は自身のノード#N(プロセッサ番号)と着目粒子とを示し、横方向は通信相手のノード#N(プロセッサ番号)と着目粒子とを示す。
16個のプロセッサで32粒子について並列計算するので、4行4列の力マトリクスに配される各プロセッサは、先ず、それぞれ2個の粒子に着目して、着目粒子ごとに対象となる他の粒子との間での相互作用を解析することになる。たとえば、ノード#6に着目すると、先ず、12番目と13番目の粒子を着目粒子とする。
次に、複数種類の多体粒子間相互作用力を、力マトリクス中の自身を中心とする行方向および列方向に存在する通信を必要とするプロセッサ(特に特定プロセッサと呼ぶ)に分散して計算する(S110)。このとき、詳細は後述するが、複数種類の多体粒子間相互作用に対しては、それぞれ別の力マトリックスを用いて計算する。
たとえば、図8に示す磁気相互作用を解析するための力マトリックスを用いて、磁気相互作用を解析する。また、図9に示す静電相互作用を解析するための力マトリックスを用いて、静電相互作用を解析する。また、図10に示す機械的相互作用(接触力)を解析するための力マトリックスを用いて、接触力を解析する。
ここで、図8〜図10に示す各相互作用用の各別の力マトリックスは、取り扱う粒子番号が異なる点に特徴を有する。複数種類の多体粒子間相互作用に対して各別の力マトリックスを用いて計算することで、各力マトリックスでは相互作用計算に必要な最小数の粒子のみを計算すればよく、全粒子を計算する場合に比べて計算時間を短縮する効果が得られる。また、その時間短縮分、つまり計算負荷の低減分を見越して、各プロセッサが担当する解析対象の粒子数を増やす方向で調整することもできる。
たとえば、32個の解析対象粒子のうち、粒子番号0〜15はキャリア粒子102a(図8〜図10中で粒子番号の右に“C”を付して示す)、粒子番号16〜31はトナー粒子102b(図8〜図10中で粒子番号の右に“T”を付して示す)であるとする。また、キャリア粒子102aについての解析を必要とする相互作用力は磁気力と接触力であり、トナー粒子102bについての解析を必要とする相互作用力は静電気力と接触力であるとする。
この場合、磁気力の力マトリックスはキャリア粒子102aのみを含む図8として、また静電気力の力マトリックスはトナー粒子102bのみを含む図9として、また接触力の力マトリックスはキャリア粒子102aとトナー粒子102bと含んだ図10として、それぞれ表される。各プロセッサが担当する粒子数に関しては、接触力用の力マトリクス(図10)では“2”にしているが、磁気相互作用用の力マトリクス(図8)並びに静電相互作用用の力マトリクス(図9)では“2”ではなく“4”にしている。
このように、各別の力マトリックスを用いることにより、各々のマトリックスでは必要最小数の粒子のみを計算すればよく、マトリックスによっては計算時間を短縮することができる。たとえば、磁気力の力マトリックスでは、16個のキャリア粒子102aについての計算のみを行なうので、全粒子32個を計算する場合に比べ、全計算時間を短縮することができる。
なお、たとえば図7(もしくは図10)から分かるように、力分割法では、相手粒子の組合せ方に特徴があり、たとえば、ノード#6に着目すると、粒子番号12は4,5,13,20,21,28,29との間の相互作用を解析し、粒子番号13は4,5,12,20,21,28,29との間の相互作用を解析する。
ここで、各粒子は自分自身に作用する、他粒子からの作用力の総和を計算する。このために、粒子番号12,13に関しては、12番の粒子は13番の相互作用力を、13番の粒子は12番の相互作用力を必要とする。ただし、12と13,13と12の相互作用力の大きさは同じであるから、計算は1回で行なってもよい。
次に、特定プロセッサ間で通信し、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)などの各相互作用について、力マトリックスにおける行方向の相互作用同士を足し合わせる、つまり、分散して計算した全ての相互作用力の全総和値SUM_Totalを求める(S112)。全総和値SUM_Totalは、静電気力、磁気力、機械的接触力、あるいは附着力などの複数の相互作用を一括して表わしたものとなる。
たとえば、図11に示すように、ノード#6に着目すると、ノード#4,#5,#7での相互作用値をノード#6に送り、ノード#6にて総和計算を行なう。これにより、ノード#6の担当粒子12,13の相互作用力の総和値が求まる。
次に、複数の相互作用を一括して表している全総和値SUM_Totalを使用して、各粒子の運動方程式を解き、位置座標を計算する(S114)。そして、このようにして求めた各粒子の位置座標を、相互作用マトリクスに関係する特定プロセッサに送り(通信し)、計算情報を更新する(S116)。全ての特定プロセッサ(ノード)との間での通信は不要であるから、通信量を少なくすることができる。
たとえば、図12に示すように、ノード#6に着目すると、相互作用力の総和値から計算して更新されたノード#6が担当する担当粒子12,13の位置座標を、相互作用マトリクスに関係する行方向のノード#4,#5,#7および列方向のノード#2,#10,#14に送る。これは、ノード#6が担当する粒子12,13の粒子の情報を必要とするのは、行方向のノード#4,#5,#7および列方向のノード#2,#10,#14のみだからである。よって、ノード#6は、この6つのノードとの間でのみ通信を行なうので、通信量は少なくなる。
この後、所定の計算ステップに到達するまで、ステップS110に戻り、同様の処理を繰り返す(S118)。ここで“所定の計算ステップ”とは、解析対象の全粒子が、概ね安定した位置に納まった状態(全て流れてしまった状態)となるまでとすればよい。たとえば、現像装置100における現像剤102を解析対象とする場合、解析対象の全現像剤102が、図13(A)に示す初期配置から、図13(B)に示す最終配置に達するまでを解析すればよい。
このように、本実施形態では、演算プロセッサとしてのCPUや記憶媒体(メモリ)としてのRAMなどを備えたプロセッサ(各粒子挙動解析装置202や各粒子挙動解析システム200)をネットワーク208,209で接続して相互通信可能にして並列型計算装置(クラスタ計算機)やグリッド型計算機を構成し、図7〜図12に示したように、力マトリクスに従って力分割並列化アルゴリズムを用いて、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)など、複数の相互作用を同時に考慮して挙動解析を行なうようにした。
これにより、画像形成装置1の現像装置100に収容される現像剤102(詳しくはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)における磁気力、静電気力、機械的接触など電子写真現像プロセスの粒子挙動シミュレーションのように、複数種類の多体粒子間相互作用がある粒子について挙動解析を、図14に示す力マトリックス(粒子間相互作用規則)を用いて処理を行なうことができる。1種類の粒子の挙動に限らず、キャリア粒子102aとトナー粒子102bから構成される2成分現像剤の相互作用も解析することができる。
たとえば、感光体130にトナー粒子102bを電着した後のキャリア粒子102aからの電磁気的影響や摺擦の影響、また、キャリア粒子102aの中から現像に寄与するトナー粒子102bがどの程度の量、感光体130に飛翔しているのなどの解析、さらに、トナー粒子102bとキャリア粒子102aに働く接触力の影響なども解析できる。
また、電子写真における現像剤粒子シミュレーションに適用するために必要となる、静電気力、磁気力、機械的接触力、あるいは附着力などを同時に考慮した高速並列処理アルゴリズムを実現することができる。
それぞれの特定プロセッサは、相互作用マトリクスに関係する自身を中心とする行方向および列方向の他の特定プロセッサとの間でのみ通信を行なえばよく、使用する特定プロセッサの数を増やすほど通信量を少なくすることができ、解析処理時間を確実に低減できるようになる。
<他の並列化処理との比較>
図15〜図18は、本実施形態の並列化処理と他の並列化処理の処理時間の違いを説明する図である。ここで、図15は、非特許文献3および特許文献1に記載の領域分割並列化処理における速度向上比を説明する図である。図16は、粒子分割法における通信対象のノード(プロセッサ)を説明する図である。図17は、粒子分割並列化処理と力分割並列化処理の演算時間(計算時間)と通信時間のノード数との関わりを説明する図である。図18は、本実施形態の力分割並列化処理の速度向上比を領域分割並列化処理との関係で示した比較図である。
領域分割並列化処理では、プロセッサ数(ノード数)を増やすと、ある程度の所までは演算処理速度を向上させることができるが、過度にプロセッサ数を増やすと、全処理時間における通信時間の比率が増大し、並列化の効果が飽和する。たとえば、図15に示すように、10プロセッサ程度の規模の並列計算において飽和傾向がみられる。
また、粒子分割並列化処理では、全プロセッサ間の通信が必要となり、領域分割並列化処理と同様に、過度にプロセッサ数を増やすと、全処理時間における通信時間の比率が増大し、並列化の効果が飽和する。たとえば、32粒子を16台の粒子挙動解析装置で並列計算する場合において、粒子分割法を採用すると、図16に示すように、ノード#6のプロセッサは、他の全てのプロセッサと通信することが必要になる。このため、並列化処理に使用するノード数、すなわち並列型計算装置を構成する各計算機の数を増やすほど計算時間を短縮することができるものの、通信処理に要する時間は減らない。
このため、図17(A)に示すように、非特許文献3および特許文献1に記載の領域分割並列化法と同様に、プロセッサ間の通信時間が全処理時間の多くを占め、場合によっては、使用する特定プロセッサの数が余り多くなりすぎると通信量が増えるようになり、並列化性能(全処理時間の短縮性能)が低く、実用上の効果は高くない。
これに対して、本実施形態では、図7〜図14に示したように、ノード#6のプロセッサは、相互作用マトリクスに関係する自身を中心とする行方向および列方向の各特定プロセッサとの間でのみ通信を行なえばよく、図17(B)に示すように、元々の通信時間を粒子分割法の通信時間よりも少なくできることに加えて、使用する特定プロセッサの数を増やすほど通信量を少なくすることができ、解析処理時間を確実に低減できる。
したがって、図18に示すように、本実施形態の並列処理(力分割並列処理)と領域分割並列化(粒子分割並列処理も同等と考えてよい)の速度向上比を比較すると、本実施形態の並列化処理では、ノード数(つまりプロセッサ数)を増やせば確実に粒子挙動解析処理速度を向上させることができる。
たとえば、領域分割並列化では、単体プロセッサに対して、12プロセッサでは5倍程度の高速化しか達成できないし、それ以上増やしても飽和してしまう。これに対して、本実施形態の力分割並列化処理では、単体プロセッサに対して、12プロセッサでは9倍程度、また16プロセッサでは12倍程度の高速化を達成することができ、プロセッサ数を増やすと飽和してしまうと言った現象は生じない。多プロセッサ使用時のプログラムの並列化性能を確実に向上させることができ、粒子挙動解析時間の大幅な短縮が可能となるのである。
<力分割並列処理;詳細例1>
図19は、本実施形態の粒子挙動解析処理において適用する力分割法(力マトリックスを用いたアルゴリズム)の並列化処理を説明するフローチャートである。ここで、図19は、力分割並列処理手順を、電子写真方式で使用される現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)をそれぞれ個別の力マトリックスを用いて解析処理する詳細手順の第1例(電子写真シミュレーションにおける並列処理例1)を示している。
この第1例の処理手順は、図2に示した第1実施形態の粒子挙動解析システム200において、現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)を、順番に、それぞれ個別の力マトリックスを用いて解析する点に特徴を有する。つまり、各相互作用を、同一の並列計算装置にて順番に解析する点に特徴を有する。
また後述する第3例の詳細手順とは異なり、現像剤102を構成するキャリア粒子102aおよびトナー粒子102bの別を問わずに、各プロセッサが着目する粒子を割り当てる点に特徴を有する。よって、あるノードのプロセッサには、キャリア粒子102aとトナー粒子102bとが混在して割り当てられることもあれば、全てキャリア粒子102aが割り当てられることもあれば、全てトナー粒子102bが割り当てられることもある。
具体的には、先ず、主粒子挙動解析装置202aは、現時点において粒子挙動解析処理に使用可能な粒子挙動解析システム200を構成する粒子挙動解析装置202の数(プロセッサ数)を特定する(S202)。この後、計算に必要な各種物理パラメータや粒子の初期配置や力分割法で特に必要となる解析対象粒子数などの計算条件を読み込む(S204)。そして、ステップS202にて特定した各粒子挙動解析装置202(プロセッサ)を、図7に示したようにマトリクス配置して、解析対象の粒子(現像剤102を構成するキャリア粒子102aやトナー粒子102b)を割り当てる(S206)。
次に、複数種類の多体粒子間相互作用力を、特定プロセッサに分散して計算する。このとき、複数種類の多体粒子間相互作用に対しては、それぞれ別の力マトリックスを用いて計算する。たとえば、担当マトリクス中の相手粒子との間における磁気相互作用を、当該磁気相互作用解析用の力マトリックスを用いて解析処理する(S210_Magnet )。次に、特定プロセッサ間で通信し、磁気相互作用について、分散して計算した磁気相互作用力の総和値SUM_Magnet を求める(S212_Magnet )。
同様にして、担当マトリクス中の相手粒子との間における静電相互作用を、当該静電相互作用解析用の力マトリックスを用いて解析処理する(S210_Sta ele)。次に、特定プロセッサ間で通信し、静電相互作用について、分散して計算した静電相互作用力の総和値SUM_Sta eleを求める(S212_Sta ele)。
また、担当マトリクス中の相手粒子との間における機械的相互作用(接触力)を、当該機械的相互作用解析用の力マトリックスを用いて解析処理する(S210_Contact)。次に、特定プロセッサ間で通信し、機械的相互作用について、分散して計算した機械的相互作用力の総和値SUM_Contactを求める(S212_Contact)。
なお、各相互作用を解析する際には、全粒子について、複数種類の相互作用の全てを解析する必要はなく、たとえば磁性を持つキャリア粒子102aについては静電気力を考慮せずに衝突力や磁気モーメントや磁気力について解析し、非磁性のトナー粒子102bについては、磁気モーメントや磁気力を考慮せずに衝突力や静電気力や接触力について解析するなど、粒子種の特性に合わせて、解析対象の相互作用を絞ることができる(たとえば、特開2001−141638号公報)。
さらに、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)のそれぞれについて求めた各総和値SUM_Magnet ,SUM_Sta ele,SUM_Contactを加算して全総和値SUM_Totalを求める(S212_Total)。
次に、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)の全総和値SUM_Totalを使用して、各粒子の運動方程式を解き、位置座標を計算する(S214)。そして、このようにして求めた各粒子の位置座標を、相互作用マトリクスに関係する特定プロセッサに送り(通信し)、計算情報を更新する(S216)。この後、所定の計算ステップに到達するまで、ステップS210_Magnet に戻り、同様の処理を繰り返す(S218)。
このように、第1例の詳細手順によれば、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)について、それぞれ個別に、力マトリクスを用いて順番に相互作用の総和値を求めてから、さらに、それぞれの総和値SUMを加算することで、複数の相互作用を一括して表した総和値SUM_Totalを求めるようにしたので、複数の相互作用を同時に考慮して粒子挙動解析を行なうことができる。
複数種類の相互作用のある粒子計算の並列処理において、力マトリックスを用いたアルゴリズムによりプロセッサ間通信量を低減させることができ、高い並列化性能を達成できる。並列計算機同士での通信においては、通信量の少ない力分割並列化法の方が、処理速度の面での効果が大きい。
<力分割並列処理;詳細例2>
図20は、本実施形態の粒子挙動解析処理において適用する力分割法(力マトリックスを用いたアルゴリズム)の並列化処理を説明するフローチャートである。ここで、図20は、力分割並列処理手順を、電子写真方式で使用される現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)をそれぞれ個別の力マトリックスを用いて解析処理する詳細手順の第2例(電子写真シミュレーションにおける並列処理例2)を示している。
この第2例の処理手順は、図3に示した第2実施形態の粒子挙動解析システム201において、現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)を、それぞれ別の粒子挙動解析システム200において並行して、それぞれ個別の力マトリックスを用いて解析する点に特徴を有する。
つまり、複数の並列型計算機群(各粒子挙動解析システム200)と、それを結ぶ通信ネットワーク網(ネットワーク209)からなるシステム環境(典型的な環境はグリッド・コンピュータシステム)において、複数種類の相互作用計算を、力分割並列化処理アルゴリズムを適用して、それぞれ別の並列計算機(粒子挙動解析システム200)で並列に実行する、すなわち、各相互作用を、それぞれ別の並列計算装置にて分散処理する点に特徴を有する。これによって、複数種類の各相互作用の力マトリックスによる粒子挙動解析計算を同時並行的に実施することができる。
なお、各並列計算機群(粒子挙動解析システム200)は、異種、同種の何れでもよい。また、異種、同種の別に関わらず、処理能力は、好ましくは同一であるのがよいが、異なっていてもよい。
また、この第2例の処理手順は、第1例の詳細手順と同様に、現像剤102を構成するキャリア粒子102aおよびトナー粒子102bの別を問わずに、各プロセッサが着目する粒子を割り当てる点に特徴を有する。
具体的には、先ず、主粒子挙動解析システム200aの主粒子挙動解析装置202aは、現時点において粒子挙動解析処理に使用可能な各粒子挙動解析システム200を構成する粒子挙動解析装置202の数(プロセッサ数)を特定する(S302)。この後、計算に必要な各種物理パラメータや粒子の初期配置や力分割法で特に必要となる解析対象粒子数などの計算条件を読み込む(S304)。そして、ステップS302にて特定した各粒子挙動解析装置202(プロセッサ)を、図7に示したようにマトリクス配置して、解析対象の粒子(現像剤102を構成するキャリア粒子102aやトナー粒子102b)を割り当てる(S306)。
次に、複数種類の多体粒子間相互作用力を、特定プロセッサに分散して計算する。このとき、複数種類の多体粒子間相互作用に対しては、それぞれ別の並列計算装置(本例では粒子挙動解析システム200)にて分散処理する(同時並行的に解析処理する)ようにし、かつ各粒子挙動解析システム200では、第1実施形態と同様に、それぞれ別の力マトリックスを用いて粒子挙動解析を行なう。
たとえば、主粒子挙動解析システム200aは、担当マトリクス中の相手粒子との間における磁気相互作用を、当該磁気相互作用解析用の力マトリックスを用いて解析処理する(S310_Magnet )。次に、特定プロセッサ間で通信し、磁気相互作用について、分散して計算した磁気相互作用力の総和値SUM_Magnet を求める(S312_Magnet )。
同様にして、副粒子挙動解析システム200bでは、担当マトリクス中の相手粒子との間における静電相互作用を、当該静電相互作用解析用の力マトリックスを用いて解析処理する(S310_Sta ele)。次に、特定プロセッサ間で通信し、静電相互作用について、分散して計算した静電相互作用力の総和値SUM_Sta eleを求める(S312_Sta ele)。
また、副粒子挙動解析システム200b2は、担当マトリクス中の相手粒子との間における機械的相互作用(接触力)を、当該機械的相互作用解析用の力マトリックスを用いて解析処理する(S310_Contact)。次に、特定プロセッサ間で通信し、機械的相互作用について、分散して計算した機械的相互作用力の総和値SUM_Contactを求める(S312_Contact)。
さらに、たとえば主粒子挙動解析システム200aは、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)のそれぞれについて求めた各総和値SUM_Magnet ,SUM_Sta ele,SUM_Contactを加算することで全総和値SUM_Totalを求める(S312_Total)。つまり、磁気相互作用力、静電相互作用力、機械的接触力について、それぞれ別の並列計算装置で計算した結果を1つの並列計算装置にて纏める。
次に、主粒子挙動解析システム200aは、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)の全総和値SUM_Totalを使用して、各粒子の運動方程式を解き、位置座標を計算する(S314)。そして、このようにして求めた各粒子の位置座標を、相互作用マトリクスに関係する特定プロセッサに送り(通信し)、計算情報を更新する(S316)。この後、所定の計算ステップに到達するまで、ステップS310_Magnet ,S310_Sta ele,S310_Contactに戻り、同様の処理を繰り返す(S318)。
なお、図3に示した第2実施形態のシステム構成に、さらに別の副粒子挙動解析システム200b3を追加し、主粒子挙動解析システム200aおよび副粒子挙動解析システム200b1,b2から各相互作用についての総和値SUMを副粒子挙動解析システム200b3に送り、この副粒子挙動解析システム200b3にて、全総和値SUM_Totalを求めて、運動方程式を解くようにしてもよい。
このように、第2例の詳細手順によれば、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)について、それぞれ個別の並列計算装置にて、それぞれ個別の力マトリクスを用いて同時並行的に相互作用の総和値を求めてから、さらに、それぞれの総和値SUMを加算することで、複数の相互作用を一括して表した総和値SUM__Totalを求めるようにしたので、第1例の詳細手順と同様に、複数の相互作用を同時に考慮して挙動解析を行なうことができる。
複数の並列計算装置(本例では粒子挙動解析システム200)にて分散処理により、それぞれ異なる相互作用について同時並行的に解析処理できるので、第1例の詳細手順よりも、処理時間の短縮を図ることができるようになる。
また、複数種類の相互作用を、それぞれ独立して別の並列計算機システムを用いて解析するので、粒子間相互作用の計算負荷の程度に応じて、使用する並列計算装置を、その処理能力を基に選択することができる。
各粒子挙動解析システム200の処理性能が異なる、つまり、異種環境の並列計算装置が混在するシステム環境以下にある場合、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)などの各相互作用の解析処理負担の違いを考慮して、担当する相互作用を割り当てることで、各並列計算装置の処理性能を効率的に用いて粒子挙動解析処理を行なうことができる。
<力分割並列処理;詳細例3>
図21は、本実施形態の粒子挙動解析処理において適用する力分割法(力マトリックスを用いたアルゴリズム)の並列化処理を説明するフローチャートである。ここで、図21は、力分割並列処理手順を、電子写真方式で使用される現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)をそれぞれ個別の力マトリックスを用いて解析処理する詳細手順の第3例(電子写真シミュレーションにおける並列処理例3)を示している。
この第3例の処理手順は、第2例の詳細手順と同様に、図3に示した第2実施形態の粒子挙動解析システム201において、現像剤102(詳細にはキャリア粒子102aやトナー粒子102b)について、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)を、それぞれ別の粒子挙動解析システム200において並行して、それぞれ個別の力マトリックスを用いて解析する点に特徴を有する。
また、この第3例の処理手順は、第1例や第2例の詳細手順とは異なり、現像剤102を構成するキャリア粒子102aおよびトナー粒子102bの別に、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)について、それぞれ個別の並列計算装置にて、それぞれ個別の力マトリクスを用いて同時並行的に粒子挙動解析処理を行なう点に特徴を有する。つまり、粒子種ごとに力マトリックスを与え、それぞれ個別の並列計算装置にて解析する点に特徴を有する。
具体的には、先ず、主粒子挙動解析システム200aの主粒子挙動解析装置202aは、現時点において粒子挙動解析処理に使用可能な各粒子挙動解析システム200を構成する粒子挙動解析装置202の数(プロセッサ数)を特定する(S402)。この後、計算に必要な各種物理パラメータや粒子の初期配置や力分割法で特に必要となる解析対象粒子数などの計算条件を読み込む(S404)。そして、ステップS402にて特定した各粒子挙動解析装置202(プロセッサ)を、図7に示したようにマトリクス配置して、解析対象の粒子(現像剤102を構成するキャリア粒子102aやトナー粒子102b)を割り当てる(S406)。
次に、複数種類の多体粒子間相互作用力を、特定プロセッサに分散して計算する。このとき、キャリア粒子102aとトナー粒子102bの別に(つまり粒子種ごとに)、それぞれ別の粒子挙動解析システム200にて分散処理する(同時並行的に解析処理する)ようにし、かつ各粒子挙動解析システム200では、第1実施形態と同様に、それぞれ別の力マトリックスを用いて粒子挙動解析を行なう。
たとえば、主粒子挙動解析システム200aは、キャリア粒子102aを担当粒子とする。そして、第1例の詳細手順と同様に、このキャリア粒子102a用の力マトリクス中の相手粒子との間における複数種類の多体粒子間相互作用力を、特定プロセッサに分散して計算する(S410_Carrier)。
このとき、複数種類の多体粒子間相互作用に対しては、それぞれ別の力マトリックスを用いて計算する。そして、特定プロセッサ間で通信し、各相互作用について、分散して計算した相互作用力の総和値SUM_Carrierを求める(S412_Carrier)。総和値SUM_Carrierは、キャリア粒子102aについて、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)のそれぞれについて求められる各総和値SUM_Magnet ,SUM_Sta ele,SUM_Contactを加算したものである。
また、副粒子挙動解析システム200b1は、トナー粒子102bを担当粒子とする。そして、第1例の詳細手順と同様に、このトナー粒子102b用の力マトリクス中の相手粒子との間における複数種類の多体粒子間相互作用力を、特定プロセッサに分散して計算する(S410_Toner)。
このとき、複数種類の多体粒子間相互作用に対しては、それぞれ別の力マトリックスを用いて計算する。そして、特定プロセッサ間で通信し、各相互作用について、分散して計算した相互作用力の総和値SUM_Tonerを求める(S412_Toner)。総和値SUM_Tonerは、トナー粒子102bについて、磁気相互作用、静電相互作用、および機械的相互作用(接触力)のそれぞれについて求められる各総和値SUM_Magnet ,SUM_Sta ele,SUM_Contactを加算したものである。
さらに、主粒子挙動解析システム200a(あるいは副粒子挙動解析システム200b2)は、キャリア粒子102aおよびトナー粒子102bのそれぞれについて求めた磁気相互作用力、静電相互作用力、および機械的接触力の総和値、つまり総和値SUM_Carrier,SUM_Tonerを加算することで、全総和値SUM_Totalを求める(S412_Total)。すなわち、キャリア粒子102aおよびトナー粒子102bについて、それぞれ別の並列計算装置で計算した結果を1つの並列計算装置にて纏める。
次に、主粒子挙動解析システム200a(あるいは副粒子挙動解析システム200b2)は、キャリア粒子102aおよびトナー粒子102bの全総和値SUM_Totalを使用して、各粒子の運動方程式を解き、位置座標を計算する(S414)。そして、このようにして求めた各粒子の位置座標を、相互作用マトリクスに関係する特定プロセッサに送り(通信し)、計算情報を更新する(S416)。この後、所定の計算ステップに到達するまで、ステップS210_Carrier,S210_Tonerに戻り、同様の処理を繰り返す(S418)。
このように、第3例の詳細手順によれば、現像剤102を構成する粒子種ごとに、それぞれ個別の並列計算装置にて、それぞれ個別の力マトリクスを用いて同時並行的に相互作用の総和値を求めてから、さらに、それぞれの総和値SUMを加算することで、複数の相互作用を一括して表した総和値SUM__Totalを求めるようにしたので、第1例あるいは第2例の詳細手順と同様に、複数の相互作用を同時に考慮して挙動解析を行なうことができる。
また、複数の相互作用を同時に考慮する際には、粒子種の特性に合わせて解析対象の相互作用を簡単に絞ることができる。また、異なる種類の粒子との間での相互作用を考慮する必要もないので、全体的には、解析処理を簡易にすることができる。
複数の並列計算装置(本例では粒子挙動解析システム200)にて分散処理により、複数種類の相互作用を、各粒子種について同時並行的に解析処理できる。粒子種ごとに力マトリックスを与えて粒子挙動解析処理を行なうという点は、磁気相互作用、静電相互作用、あるいは機械的相互作用(接触力)について順番に解析するようにした第1例の詳細手順にも適用が可能であるが、この第3例の詳細手順の方が、複数種類の相互作用を、各粒子種について分散処理により同時並行的に解析できるので、処理時間の短縮を図ることができるようになる。
また、複数種類の相互作用を、粒子種別に独立して別の並列計算機システムを用いて解析するので、粒子間相互作用の粒子種別の計算負荷の程度に応じて、使用する並列計算装置を、その処理能力を基に選択することができる。
各粒子挙動解析システム200の処理性能が異なる、つまり、異種環境の並列計算装置が混在するシステム環境以下にある場合、粒子種別の解析処理負担の違いを考慮して、担当する粒子種を割り当てることで、各並列計算装置の処理性能を効率的に用いて粒子挙動解析処理を行なうことができる。
現像装置の一構成例を示す図である。 粒子挙動解析システムの第1実施形態を示すブロック図である。 粒子挙動解析システムの第2実施形態を示すブロック図である。 粒子挙動解析装置の一構成例を示すブロック図である。 粒子挙動解析装置を、電子計算機を用いて構成する場合のハードウェア構成の一例を示した図である。 力分割並列処理手順の一例を示したフローチャートである。 解析対象粒子を各ノードに割り当てる手法を説明する図である。 磁気相互作用について、各ノードでの相互作用力の計算対象を説明する図である。 静電相互作用について、各ノードでの相互作用力の計算対象を説明する図である。 機械的相互作用(接触力)について、各ノードでの相互作用力の計算対象を説明する図である。 各ノードで求められた相互作用力の加算処理(特に力マトリクスの行方向について)を説明する図である。 行方向および列方向に計算した相互作用力を通信し合う必要のある他の特定プロセッサを説明する図である。 解析処理の初期段階および最終段階の現像剤の状態を示す図である。 力分割法における力マトリクスを利用した際の通信対象のプロセッサを、ノード#6に着目して纏めた図である。 非特許文献3および特許文献1に記載の領域分割並列化処理における速度向上比を説明する図である。 粒子分割法における通信対象のノードを説明する図である。 粒子分割並列化処理と力分割並列化処理の演算時間と通信時間のノード数との関わりを説明する図である。 力分割並列化処理の速度向上比を領域分割並列化処理との関係で示した比較図である。 力分割並列処理手順の第1例を示すフローチャートである。 力分割並列処理手順の第2例を示すフローチャートである。 力分割並列処理手順の第3例を示すフローチャートである。
符号の説明
100…現像装置、101…収納容器、101a…開口部、102…現像剤、102a…キャリア粒子、102b…トナー粒子、130…感光体、140…現像ロール、142…マグネット、150…規制ブレード、160…攪拌搬送ロール、200,201…粒子挙動解析システム、200a…主粒子挙動解析システム、200b…副粒子挙動解析システム、202…粒子挙動解析装置、202a…主粒子挙動解析装置、202b…副粒子挙動解析装置、208,209…ネットワーク、208a,209a…ネットワーク管理装置、210…指示入力装置、212…表示装置、220…データ入力部、230…データ処理部、232…データ受付部、234…数値演算処理部、236…出力データ処理部、240…情報提示部

Claims (9)

  1. ネットワーク接続された複数の計算装置を使用して、粒子に作用する他の物質との間での相互作用力を考慮して、前記粒子の挙動を解析する粒子挙動解析方法であって、
    少なくとも2種類以上の相互作用力を考慮して、力マトリクスを使用した力分割並列化アルゴリズムを用いて、前記粒子の挙動を解析する
    ことを特徴とする粒子挙動解析方法。
  2. ネットワーク接続された複数の計算装置を使用して、粒子に作用する他の物質との間での相互作用力を考慮して、前記粒子の挙動を解析する粒子挙動解析装置であって、
    少なくとも2種類以上の相互作用力を考慮して、力マトリクスを使用した力分割並列化アルゴリズムを用いて、前記粒子の挙動を解析するデータ処理部
    を備えたことを特徴とする粒子挙動解析装置。
  3. 前記データ処理部は、一方の粒子の挙動を解析するとともに、解析した前記一方の粒子の挙動に基づいて、前記一方の粒子と物性および/または粒径の異なる他方の粒子との相互作用を含めた該他方の粒子の挙動を解析する
    ことを特徴とする請求項2に記載の粒子挙動解析装置。
  4. 前記データ処理部は、一方の前記力マトリクスを用いて前記粒子に作用する一方の相互作用力の総和値を求め、前記一方の力マトリクスとは異なる他方の前記力マトリクスを用いて当該粒子に作用する他方の相互作用力の総和値を求め、さらに前記一方の相互作用力の総和値と前記他方の相互作用力の総和値との和を取ることで、複数種類の相互作用力を考慮した当該粒子の挙動を解析する
    ことを特徴とする請求項2に記載の粒子挙動解析装置。
  5. 前記データ処理部は、前記一方の相互作用力の総和値と前記他方の相互作用力の総和値とを、同一の前記計算装置を使用して順番に求める
    ことを特徴とする請求項4に記載の粒子挙動解析装置。
  6. 前記データ処理部は、前記一方の相互作用力の総和値と前記他方の相互作用力の総和値とを、それぞれ異なる前記計算装置を使用して同時並行的に求める
    ことを特徴とする請求項4に記載の粒子挙動解析装置。
  7. 前記データ処理部は、一方の前記粒子に作用する前記複数種類の相互作用力の総和値を求め、他方の前記粒子に作用する前記複数種類の相互作用力の総和値を求め、さらに前記一方の粒子に作用する前記複数種類の相互作用力の総和値と前記他方の粒子に作用する前記複数種類の相互作用力の総和値との和を取ることで、複数種類の相互作用力を考慮した複数種類の粒子の挙動を解析する
    ことを特徴とする請求項4に記載の粒子挙動解析装置。
  8. 前記データ処理部は、前記一方の粒子に作用する前記複数種類の相互作用力の総和値と前記他方の粒子に作用する前記複数種類の相互作用力の総和値とを、それぞれ異なる前記計算装置を使用して同時並行的に求める
    ことを特徴とする請求項7に記載の粒子挙動解析装置。
  9. ネットワーク接続された複数の計算装置を使用して、力マトリクスを使用した力分割並列化アルゴリズムを用いて、粒子に作用する他の物質との間での相互作用力を考慮して前記粒子の挙動を解析するためのプログラムであって、
    前記複数の計算装置に、
    一方の前記力マトリクスを用いて前記粒子に作用する一方の相互作用力の総和値を求める一方の総和値算出手順と、
    前記一方の力マトリクスとは異なる他方の前記力マトリクスを用いて当該粒子に作用する他方の相互作用力の総和値を求める他方の総和値算出手順と、
    前記一方の総和値算出手順により求められた前記一方の相互作用力の総和値と前記他方の総和値算出手順により求められた前記他方の相互作用力の総和値との和である全総和値を求める全総和値算出手順と、
    前記全総和値算出手順により求められた前記全総和値を用いて複数種類の相互作用力を考慮した当該粒子の挙動を示す運動方程式を解いて当該粒子の位置を計算する位置計算手順と
    を実行させることを特徴とする粒子挙動解析用のプログラム。
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