JP2007192459A - 複合冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 冷却室2内の被冷却物3を真空冷却する真空冷却手段4と、前記被冷却物3を冷風冷却する冷風冷却手段5と、前記真空冷却手段4および前記冷風冷却手段5を制御する制御器6を備える複合冷却装置であって、前記真空冷却手段4による冷却時間,前記冷却室2内の圧力,同温度,被冷却物の温度,または前記冷却室2内の圧力,同温度および前記被冷却物3の温度のいずれかの変化量を検出する検出手段7,27,26を備え、前記制御器6は、前記真空冷却手段4による真空冷却工程後に前記冷風冷却手段5による冷風冷却工程を順次行うとともに、前記検出手段7,27,26の検出値が設定値となったとき、前記真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換える。
【選択図】 図1
Description
ている。
空冷却工程から前記第二真空冷却工程へ切り換え、前記検出値が第二設定値となったとき、前記第二真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴としている。
まず、この発明の実施の形態1を具体的に説明する。この実施の形態1は、冷却室内の被冷却物を真空冷却する真空冷却手段と、前記被冷却物を冷風冷却する冷風冷却手段と、前記真空冷却手段および冷風冷却手段を制御する制御器を備える複合冷却装置であって、前記冷却手段による冷却時間,前記冷却室内の圧力,同温度および被冷却物の温度のいずれかを検出するか,または前記冷却室内の圧力,同温度および前記被冷却物の温度のいずれかの変化量を検出する検出手段を備え、前記制御器は、冷却プログラムに基づき、この真空冷却工程後に被冷却物を冷風により冷却する冷風冷却工程を順次行うとともに、前記検出手段の検出値が設定値となったとき、前記真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴としている。
ンポイントでなく、真空冷却速度および冷風冷却速度の単位時間当たりの積分値を基に決めることができる。また、前記第一切換切換タイミングは、前記冷却室内の圧力または温度が、前記真空冷却特性による最終到達圧力または温度に設定値を加えた値となったときとすることができる。前記最終到達圧力(温度)とは、真空冷却特性によって無限の時間を要するが最終的に到達可能な圧力(温度)を意味する。
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。
この実施の形態2は、冷却室内の被冷却物を真空冷却する真空冷却手段と、前記被冷却物を冷風冷却する冷風冷却手段と、前記真空冷却手段および冷風冷却手段を制御する制御器を備える複合冷却装置であって、前記真空冷却手段は、第一真空冷却特性を有する第一真空冷却手段と第二真空冷却特性を有する第二真空冷却手段とを備え、前記制御器は、前記第一真空冷却手段による第一真空冷却工程,前記第二真空冷却手段による第二真空冷却工程および前記冷風冷却手段による冷風冷却工程を順次切り換えて行うことを特徴としている。
使用者は、前記扉を開いて前記冷却室2内へ被冷却物3を収容し、前記扉を閉じて密閉状態とする。この状態では、前記開閉弁17,前記第一給蒸弁21,前記復圧弁24は、全て閉状態で、前記モータ12,前記真空ポンプ16,前記コンデンシングユニット11は、全て作動(運転)停止状態である。前記蒸気発生源20は、予め作動状態としておくことができる。
この状態で、使用者は、運転スイッチ(図示省略)により運転を開始した後、前記第一〜前記第五プログラムを選択する。この選択は、冷却開始当初の品温(以下、初期品温という。)および到達すべき冷却温度(設定冷却温度)と被冷却物3の種類とに応じて行うことができる。
前記第一プログラムは、初期品温が約70℃以下で、設定冷却温度が約10℃以下であって、被冷却物3が水分を含み、その水分が蒸発可能な食材の冷却に適している。今、初期品温を70℃,設定冷却温度を3℃とする。
この第一プログラムが選択されると、図3の処理手順が実行される。まずS21にて空気排除工程が行われる。この空気排除工程は、つぎのように行われる。前記蒸気発生源20を蒸気が供給可能な状態としておき、前記開閉弁17および前記第一給蒸弁21を開き、前記復圧弁24を閉じ、前記真空ポンプ16を作動させる。すると、前記蒸気発生源20から前記冷却室2内へ蒸気が供給され、前記冷却室2内の空気は、供給された蒸気とともに、前記減圧ライン15を通して室外へ排出される。最終的には、前記冷却室2内が蒸気で満たされることになる。この空気排除工程終了時、前記冷却室2内は、大気圧以下の低圧となっている。この空気排除工程は、前記真空ポンプ16の作動による排気と前記開閉弁21の開による給蒸とを同時に行っているが、排気→給蒸→排気の順に行い、これを1回乃至複数回繰り返すことに行うように構成することができる。
空気排除工程が終了すると、S22へ移行して、第一真空冷却工程が行われる。この第一真空冷却工程は、つぎのように行われる。前記開閉弁17を開き、前記第一給蒸弁21を閉じ、前記復圧弁24を閉じて、前記真空ポンプ16を作動させる。すると、前記冷却室2内の気体は、前記減圧ライン15を通して室外へ排出される。前記冷却室2内の圧力は、前記第一真空冷却特性に沿って低下し、この圧力低下に従って、被冷却物3からの蒸気の蒸発により、被冷却物3の温度が70℃から低下して行く。この品温低下速度は、初期において急速で、温度の低下とともに、後期において鈍化して行く。そして、前記タイマー7による計測時間が前記第一設定値に達すると、S23の第二真空冷却工程へ移行する。この移行時点における真空冷却速度は、前記冷風冷却手段5の冷風冷却特性による冷却速度より低くなっている。また、この移行時点の品温は、約20℃である。
前記第二真空冷却工程では、前記開閉弁17,前記第一給蒸弁21および前記復圧弁24を閉じて、前記真空ポンプ16を停止するとともに、前記コンデンシングユニット11を作動させる。前記コンデンシングユニット11の作動により、前記冷却用熱交換器9内の温度を約−10℃とする。このコンデンシングユニット11による前記冷却用熱交換器9の温度低下には起動から所定の時間を要するので、前記第一設定値の所定時間前に前記コンデンシングユニット11を起動させておくことが望ましい。
、低圧状態を維持する。その結果、被冷却物3から蒸気が連続的に発生し、品温が低下して行く。この品温低下は、前記第二真空冷却特性に沿ってなされ、初期において急速に行われ、温度の低下とともに、後期において低下速度が鈍化して行く。前記タイマー7による計測時間が前記第二設定値に達すると、S24の復圧工程へ移行する。この移行時点における真空冷却速度は、前記冷風冷却手段5の冷風冷却特性による冷却速度より低くなっている。また、この移行時点の品温は、約10℃である。
前記復圧工程は、前記復圧弁24を開くことで行う。これにより、外気が前記復圧ライン23を通して前記冷却室2内へ導入され、前記冷却室2内が大気圧に復帰する。この復圧工程は、前記室内圧力センサ27により検出され、大気圧を検出すると、復圧工程を終了し、S25の前記冷風冷却工程へ移行する。この実施例1においては、前記復圧工程中は、前記コンデンシングユニット11をの作動を継続し、前記ファン13の作動を停止しておく。しかしながら、必要に応じて、前記コンデンシングユニット11の作動を停止し、前記ファン13を作動させるように構成することができる。
前記冷風冷却工程では、前記開閉弁17,前記第一給蒸弁21および前記復圧弁24を閉じて、前記真空ポンプ16を停止するとともに、前記コンデンシングユニット11および前記ファン13を作動させる。これにより、前記冷却室2内において前記ファン13→前記冷却用熱交換器9→前記開口14→前記被冷却物3→前記開口14→前記ファン13の一点破線矢視の冷風循環流が形成される。この循環流により、前記冷却室2内の空気は、前記冷却用熱交換器9により冷却されて温度低下し、前記被冷却物3を間接熱交換により冷却する。こうした冷風冷却により、品温が約3℃となるまで冷却される。品温が3℃まで低下したことを前記品温センサ26により検出すると、前記冷風冷却工程を終了する。
この冷風冷却工程が終了すると、使用者は、前記運転スイッチを操作して、冷却運転を停止して、前記冷却室2内の被冷却物3を取り出すことができる。勿論、冷風冷却工程終了後も、被冷却物3の冷蔵のために冷風冷却工程を続けることができる。
前記第二プログラムは、初期品温が約70℃以上で、設定冷却温度が10℃以下であって、被冷却物3が水分を含み、その水分が蒸発可能な食材の冷却に適している。今、初期品温を90℃,設定冷却温度を3℃とする。
第二真空冷却工程S34までを含む工程。)への切換タイミングを品温が設定値(この実施例では、70℃)に達したタイミングとした点である。
前記第三プログラムは、初期品温が約70℃以下で、前記設定冷却温度が約10℃以上であって、被冷却物3が水分を含み、その水分が蒸発可能な食材の冷却に適している。今、初期品温を70℃とし、前記設定冷却温度を10℃とする。
グラムにおいて前記第一プログラムと異なる部分を主として説明する。
前記第四プログラムは、被冷却物3が水分を含まない食材や、水分を含んでいてもその水分が蒸発できないように包装されている食材の冷却に適している。
前記第五プログラムは、初期品温が約70℃以上,設定冷却温度が10℃以上であって、被冷却物3が水分を含み、その水分が蒸発可能な食材の冷却に適している。今、初期品温を90℃,設定冷却温度を10℃とする。
ができる。
れる第二給蒸弁弁33の開閉により前記蒸気エゼクタ34への給蒸が制御され、この蒸気エゼクタ34作動が制御される。前記開閉弁17は、前記蒸気エゼクタ34と前記冷却室2との間に設けている。
2 冷却室
3 被冷却物
4 真空冷却手段
5 冷風冷却手段
6 制御器
41 第一真空冷却手段
42 第二真空冷却手段
Claims (8)
- 冷却室内の被冷却物を真空冷却する真空冷却手段と、前記被冷却物を冷風冷却する冷風冷却手段と、前記真空冷却手段および前記冷風冷却手段を制御する制御器とを備える複合冷却装置であって、
前記真空冷却手段による冷却時間,前記冷却室内の圧力,同温度,被冷却物の温度,または前記冷却室内の圧力,同温度および前記被冷却物の温度のいずれかの変化量を検出する検出手段を備え、
前記制御器は、前記真空冷却手段による真空冷却工程後に前記冷風冷却手段による冷風冷却工程を順次行うとともに、前記検出手段の検出値が設定値となったとき、前記真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴とする複合冷却装置。 - 冷却室内の被冷却物を真空冷却する真空冷却手段と、前記被冷却物を冷風冷却する冷風冷却手段と、前記真空冷却手段および前記冷風冷却手段を制御する制御器とを備える複合冷却装置であって、
前記真空冷却手段の真空冷却特性を前期の真空冷却速度が速く、後期で真空冷却速度が鈍化するものとし、
前記冷風冷却手段の冷風冷却特性を冷風冷却速度が前期の真空冷却速度より遅く、後期の鈍化した真空冷却速度よりも早いものとし、
前記制御器は、前記真空冷却手段による真空冷却工程を行った後に前記冷風冷却手段による冷風冷却工程を行うとともに、前記真空冷却手段による後期の真空冷却速度が前記冷風冷却速度より低下するタイミングで前記真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴とする複合冷却装置。 - 前記真空冷却手段による冷却時間,前記冷却室内の圧力,同温度,被冷却物の温度,または前記冷却室内の圧力,同温度および前記被冷却物の温度のいずれかの変化量を検出する検出手段を備え、
前記制御器は、前記検出手段の検出値が設定値となったとき、前記真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴とする請求項2に記載の複合冷却装置。 - 冷却室内の被冷却物を真空冷却する真空冷却手段と、前記被冷却物を冷風冷却する冷風冷却手段と、前記真空冷却手段および前記冷風冷却手段を制御する制御器とを備える複合冷却装置であって、
前記真空冷却手段は、第一真空冷却特性を有する第一真空冷却手段と第二真空冷却特性を有する第二真空冷却手段とを備え、
前記制御器は、前記第一真空冷却手段による第一真空冷却工程,前記第二真空冷却手段による第二真空冷却工程および前記冷風冷却手段による冷風冷却工程を順次切り換えて行うことを特徴とする複合冷却装置。 - 前記第一真空冷却手段および前記第二真空冷却手段による冷却時間,前記冷却室内の圧力,同温度,被冷却物の温度,または前記冷却室内の圧力,同温度および前記被冷却物の温度のいずれかの変化量を検出する検出手段を備え、
前記制御器は、前記検出手段の検出値が第一設定値となったとき、前記第一真空冷却工程から前記第二真空冷却工程へ切り換え、前記検出値が第二設定値となったとき、前記第二真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴とする請求項4に記載の複合冷却装置。 - 前記第一真空冷却手段は、前期の真空冷却速度が速く、後期で真空冷却速度が鈍化する第一真空冷却特性を有し、
前記第二真空冷却手段は、前期の真空冷却速度が速く、後期で真空冷却速度が鈍化する
第二真空冷却特性を有し、
前記冷風冷却手段は、その冷風冷却特性を冷風冷却速度が前記第一真空冷却手段および前記第二真空冷却手段の前期の真空冷却速度より遅く、後期の鈍化した真空冷却速度より早いものとし、
前記制御器は、前記第二真空冷却手段による後期の真空冷却速度が前記冷風冷却速度より低下するタイミングで前記第二真空冷却工程から前記冷風冷却工程へ切り換えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の複合冷却装置。 - 前記冷風冷却手段は、前記冷却室内の空気を冷却用熱交換器との間接熱交換により冷却するように構成され、
前記第一真空冷却手段は、前記冷却室と接続される減圧器の作動により第一真空冷却工程を実行するように構成され、
前記第二真空冷却手段は、前記冷却室を低圧下で密閉状態として前記冷却用熱交換器により被冷却物からの蒸気を凝縮することにより第二真空冷却工程を実行するように構成されることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに1項に記載の複合冷却装置。 - 前記冷却室と接続される減圧ラインと、この減圧ライン中に設けられる蒸気エゼクタ,凝縮用熱交換器および減圧器とを備え、
前記第一真空冷却手段は、前記減圧器の作動により第一真空冷却工程を実行するように構成され、
前記第二真空冷却手段は、前記蒸気エゼクタ,前記凝縮用熱交換器および前記減圧器の作動により第二真空冷却工程を実行するように構成されていることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに1項に記載の複合冷却装置。
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