JP2007191560A - アスファルト乳剤組成物 - Google Patents

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Kinji Masuda
欽司 増田
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Abstract

【課題】得られるアスファルト被膜において弾性を付与することで、所望の高い柔軟性、下地追随性、接着力および防水性を実現することが可能なアスファルト乳剤組成物を提供する。
【解決手段】アスファルト乳剤に対し、40メッシュふるいを通過する粒径、特には、80メッシュふるいを通過する粒径を有するゴム粉が分散されてなるアスファルト乳剤組成物である。ゴム粉の配合量は、好適には5〜30重量%、より好適には10〜20重量%の範囲内である。
【選択図】なし

Description

本発明はアスファルト乳剤組成物(以下、単に「乳剤組成物」とも称する)に関し、詳しくは、舗装分野において舗装体間の接着を図る目的等で使用されるアスファルト乳剤組成物であって、接着力および防水性を改良したアスファルト乳剤組成物に関する。
従来より、アスファルト乳剤は、道路舗装分野において舗装体同士を接着することを目的として、大量に使用されている。特に、アスファルト舗装を新たに舗設する際には、下地との接着性向上を目的に使用されるケースが多い。また、アスファルト乳剤は、ダムや貯水槽等の防水や漏水等の防止材等としても使用されている。
かかるアスファルト乳剤は、一般に、針入度の大きいアスファルト(即ち、柔らかいアスファルト)や、アスファルトにスチレン−ブタジエン−スチレンラテックス等を添加することにより改質したベースアスファルトに対し、アニオン系乳化剤やカチオン系乳化剤を配合して、ホモジナイザーやコロイドミル等の乳化機により乳化して製造するのが一般的であった。また、一部では、アスファルト乳剤を製造後、同一系の乳化剤を使用したもの同士を混合して、新たなアスファルト乳剤を製造する方法も知られている。
アスファルト乳剤に係る改良技術としては、例えば、特許文献1に、低耐久性や骨材飛散などの問題を解決するために、アスファルト乳剤に粒状ポリエチレンを配合したアスファルト乳剤組成物が開示されている。
特開2005−8782号公報(特許請求の範囲等)
舗装分野で使用されるアスファルト乳剤としては、アスファルト同士の接着性を向上させることが主目的となるが、現状のアスファルト乳剤では、排水性舗装や低騒音舗装についてはその接着力が不足しており、舗装体破壊や下地破壊の現象が時々散見される。また、このような機能性舗装の場合、雨水が舗装体内部に浸透して排水する構造であるために、接着以外に下地への雨水の進入防止を図る必要もあるが、このような要求に関しても、現状のアスファルト乳剤では十分満足できるものではない。さらに、ダムや貯水槽の防水に使用される場合においては、下地の変形を考えた場合、アスファルト被膜自体の柔軟性が必要である。
そこで本発明の目的は、上記従来の問題を解消して、得られるアスファルト被膜において所望の高い柔軟性、接着力および防水性を実現することが可能なアスファルト乳剤組成物を提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、下記構成とすることにより、上記要請を満足し得るアスファルト乳剤組成物を実現することが可能となることを見出して、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のアスファルト乳剤組成物は、アスファルト乳剤に対し、40メッシュふるいを通過する粒径を有するゴム粉が分散されてなることを特徴とするものである。
本発明の乳剤組成物において、前記ゴム粉の配合量は、好適には5〜30重量%の範囲内である。また、前記ゴム粉としては、好適には、80メッシュふるいを通過する粒径を有するものを用いる。
本発明によれば、上記構成としたことにより、得られるアスファルト被膜において、所望の高い柔軟性、接着力および防水性、ひいては高い耐久性を実現することが可能なアスファルト乳剤組成物を得ることができた。より具体的には、本発明の組成物を用いることにより、以下のような点で大幅な改良効果を得ることができる。(1)アスファルト被膜を厚く施工することが可能となった。(2)アスファルト被膜に弾性が付与された。(3)被膜の弾性率の向上により、接着力が高くなった。(4)アスファルト被膜自体に弾性が付与されるために、下地の変形に対して高い追随性を有するものとなった。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
本発明のアスファルト乳剤組成物は、アスファルト乳剤に対し、40メッシュふるいを通過する粒径を有するゴム粉(以下、「微粉砕ゴム粉」と称する)、より好適には、80メッシュふるいを通過する粒径を有する微粉砕ゴム粉が分散されてなるものである。
一般的に使用されるアスファルト乳剤に対し、かかる微粉砕ゴム粉を混合、分散したことにより、得られる乳剤組成物において弾性を付与することができ、この乳剤組成物が水分を失って被膜化した際に、被膜自体が強固になるとともに、被膜に弾性が付与されるため、道路舗装用途に使用する場合には、接着力の向上および防水能力の向上を図ることができる。また、防水層等の防水用途として使用する場合には、被膜自体を厚くすることができるとともに、弾性が付与できるので、下地追随性が向上して、防水作用が大幅に向上することになる。
本発明に用いるアスファルト乳剤としては、特に制限されるものではなく、市販品を適宜使用することが可能であり、例えば、東亜道路工業(株)製のPKF−1、PKF−2等が挙げられる。アスファルト乳剤に用いるアスファルトとしても特に制限されるものではなく、慣用のアスファルト、例えば、ストレートアスファルト、セミブローンアスファルト、ブローンアスファルト、アスファルト乳剤やタール、ピッチ、オイルなどを添加したカットバックアスファルト、再生アスファルトなを挙げることができる。これらはそれぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、アスファルトは脱色アスファルトであってもよい。
さらに、本発明においては、アスファルトに対しゴムや熱可塑性樹脂などを混合してなる改質アスファルトの乳剤を用いることもでき、例えば、ゴム入りの改質アスファルト乳剤をベースに、上記所定粒径の微粉砕ゴム粉を所定量にて配合、攪拌することで、微粉砕ゴム粉が均一に分散したゴム改質アスファルト乳剤組成物を得ることができる。
また、微粉砕ゴム粉としては、上記粒径に係る条件を満足するものであれば、特に材質等は制限されず、天然ゴムやイソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム等の粉砕物を利用することができる。かかるゴムは、ゴムタイヤ、ウェザーストリップ、ホース類等の使用済み廃材、成形の際に生成する不要の端材、成形不良品等から得ることができる。
本発明のアスファルト乳剤組成物における微粉砕ゴム粉の配合量は、好適には5〜30重量%の範囲内であり、より好適には、10〜20重量%程度である。微粉砕ゴム粉の配合量が5重量%未満であると被膜自体の改質効果が十分でなく、一方、30重量%を超えると乳剤粘度が高くなって、スプレー作業等が困難となってしまうため、いずれも好ましくない。
本発明の乳剤組成物を製造するにあたっては、通常のアスファルト乳剤中に、上記所定量の範囲で微粉砕ゴム粉を添加、混合し、分散させればよい。本発明の乳剤組成物は、この微粉砕ゴム粉の添加混合の際、乳化剤としてアスファルト乳剤と同じ乳化剤を添加して分散させることによって、容易に製造することができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
市販のアスファルト乳剤(東亜道路工業(株)製、PKF−1)に対し、微粉砕したゴム粉(80メッシュ,粒径約0.141mm)を15重量%添加して、ホモジナイザを用いて30℃にて混合攪拌し、分散させることにより、アスファルト乳剤組成物を得た。得られた乳剤組成物を用いて被膜を形成したところ、この被膜は柔軟で、接着力および防水性に優れることが確認された。

Claims (3)

  1. アスファルト乳剤に対し、40メッシュふるいを通過する粒径を有するゴム粉が分散されてなることを特徴とするアスファルト乳剤組成物。
  2. 前記ゴム粉の配合量が、5〜30重量%の範囲内である請求項1記載のアスファルト乳剤組成物。
  3. 前記ゴム粉が、80メッシュふるいを通過する粒径を有する請求項1または2記載のアスファルト乳剤組成物。
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