JP2007189783A - 回転電機のステータ、その製造方法、そのステータに使用する分割コア及びその分割コア締結用ハウジング - Google Patents

回転電機のステータ、その製造方法、そのステータに使用する分割コア及びその分割コア締結用ハウジング Download PDF

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Abstract

【課題】分割コア12の周方向への移動の防止(分割コアの円環状固定)を安価かつ簡単な構造により行い、かつ小型高出力に耐え得るステータSとする。
【課題手段】筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12を配置し、その各分割コア12にそれぞれにコイル13を巻回した回転電機のステータSである。各分割コア12を圧粉からなし、その分割コア12を円環状に配置した外周面に上下2分割の筒状ハウジング11a、11bを嵌め、上下の挟持片15、16でもって分割コア12を挟持締結する。圧紛コアは、高周波性能が良く、小型高出力化に向いている。嵌め込みによる締結は、その嵌め込みトルクを管理し易いため、分割コアの締結力を必要最小限のものとすることができる。環状に配置した分割コア12の内周面に、その内周面の位置決め用治具を設け、その電磁石機能でもって分割コア12を吸着してその内面を円環状に位置決めする。
【選択図】図5

Description

この発明は、ハイブリッド自動車用、燃料電池自動車用等の回転電機(モータ)のステータ及びその製造方法、並びに、そのステータに使用する分割コア及びその分割コア締結用ハウジングに関するものである。
回転電機のステータSは、図7に示すように、通常、筒状ハウジング1内にその内面に沿って円環状に分割コア2を配置し、その各分割コア2にそれぞれにコイル3を巻回した構成であり、その中に同一心にロータ4を装填し、前記各コイル3に3相交流電源を供給して各コア2に磁場を形成して前記ロータ4を回転させるものである(特許文献1参照)。
特開2003−158833号公報
このステータSにおいて、円環状分割コア2の固定は、円環状に並んだ分割コア2の外周面にハウジング1を焼き嵌めする手段が一般的である。しかし、この焼き嵌めによる固定は、十分な固定力を得ようとすれば、勢い、その焼き嵌め力を大きく設定し過ぎとなり、図7に示す、分割コア2のバックヨーク2aのコーナ部aに大きな応力が掛かり、そのコーナ部aの破損を招く恐れがある。
このため、各分割コア2の下面をハウジング1の内面から内方に突出する爪で支持すると共に、分割コア2の上面にリングを設けて、このリングと前記爪により分割コア2を挟持し、さらに、リングと分割コア2にピンを挿し込み、そのピンにより、分割コア2の周方向への移動を防止した技術がある(特許文献2参照)。
特開平11−308830号公報
ところで、今日、環境問題の点から、ハイブリッド自動車や燃料電池自動車が開発され、これらの自動車は、回転電機を補助駆動源又は主駆動源とし、その回転電機は当然のこととして小型化が要求される。その回転電機の小型化への一手段として、ステータの小型化がある。
また、例えば、ハイブリッド自動車では、バッテリーからの直流をインバータで3相交流に変換し、その3相交流電源を上記各コイルに供給する。今日、その3相交流には約500V程度の高電圧が使用されて回転電機の高出力化が図られている。
この回転電機の小型高出力化を図るためには、回転数の増大(高周波化)が考えられるが、高周波化により、ステータSのコア2内に発生する渦電流損失が増大し、鉄損が大きくなって回転効率の低下が起こる。
このような実情の下、従来の電磁鋼板製の分割コア2に比べ、高周波での鉄損が低い圧紛製分割コアの開発が進められている。この圧紛コアは、粒子内の渦電流を閉じ込めるため、本質的に渦電流を抑制でき、高周波性能が良いものである。
上記ピンによる分割コアの周方向への移動を防止した技術は、そのピンの挿し込み、リングの装着などの作業工程が多いとともに、部品点数も多く、ステータのコストダウン化には適していない。
特に、分割コア2を圧紛製とした場合、コア2にピン孔を形成することは煩雑である。
また、分割コアを円環状に配置させることは、通常、円筒状の外周面を有する治具のその外周面に沿って分割コアを並べて行うのが一般的である。
その際、並べた分割コアが何らかの事情によって動く恐れがあり、動けば、その後の工程、例えば、ハウジングの嵌め込み工程が遅くなる等、作業性が悪くなる。
この発明は、以上の状況に鑑み、分割コアの周方向への移動の防止(分割コアの円環状固定)を安価かつ簡単な構造により行うことを第1の課題、小型高出力に耐え得るステータとし得ることを第2の課題、分割コアの円環状配置を円滑に行い得るようにすることを第3の課題とする。
上記第1の課題を達成するために、この発明は、分割コアの締結用ハウジングの上下周縁に内側に向かう挟持片を形成し、その両挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持することとしたのである。
ハウジングの焼き嵌めによる分割コアの締結は、その締結力の正確な算出が困難であるため、その各分割コアの製作公差を吸収すべく、勢い、その焼き嵌め力を大きくしがちであるが、実際には、その締結力はそれほど必要としていない。このため、その締結力を管理できれば、その締結力は必要最小限のものとすることが好ましい。
分割コアの上下面からの挟持による締結は、その挟持力を与えるプレスの下降ストロークを調整する等によってその挟持力を管理し易いため、分割コアの締結力を必要最小限のものとすることができる。
つぎに、上記第2の課題を達成するために、この発明は、分割コアを、圧紛により形成することとしたのである。
圧紛コアは、上述のように、高周波性能が良いものであって、小型高出力化に向いている。しかし、機械的強度に問題はあるが、上記挟持によって、分割コアの締結を行えば、必要最小限の力で持って締結し得るため、圧紛製であっても、その締結によって損傷する恐れはない。
さらに、上記第3の課題を達成するために、この発明は、分割コアを円環状に配置する治具に電磁石機能を持たせたのである。
電磁石は、その吸引力により、治具周りに円環状に配置された各分割コアの内周面を治具外周面に当接させて位置決めするため、容易に円環状態を維持することができ、この状態で、適宜な手段によって、例えば、筒状ハウジングを各分割コアの外周面に嵌めることにより各分割コアを締結すれば、その治具によって位置決めされた各分割コアが一体に締結される。
一体に締結されれば、電磁石の吸引力を解除(電磁石への電力供給を停止)すれば、治具を取り出すことができる。
この発明は、以上のように、分割コアを圧粉によって製作し、その分割コアをその上下面からの挟持によって締結するようにしたので、小型高出力に耐え得る安価なステータを得ることができる。
また、電磁石機能付きの治具を使用すれば、ステータの製造を円滑に行うことができる。
この発明の実施形態としては、筒状ハウジング内にその内面に沿って円環状に分割コアを配置し、その各分割コアにそれぞれにコイルを巻回した回転電機のステータにおいて、各分割コアを圧粉からなるものとして、ハウジングの上下周縁には、各分割コアの上下面を挟む片を内側に向かって形成し、その両挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持した構成を採用することができる。
各分割コアを挟持して締結した後は、樹脂モールド、接着剤の充填等によって分割コアの円環状配置状態を固定するとよい。
このとき、上記上下の挟持片の一方にバネ性を持たせれば、そのバネ性でもって、軸方向の力に対する緩衝作用を行う。すなわち、バネ性は挟持片による軸方向の力を調節する。このため、仮に、上下の挟持片による挟持を強くしても、そのバネ性によって、圧粉製コアの損傷が防止される。
また、上記円環状に配置された分割コアは、その内周面を治具によって位置決めされたものとすれば、ステータ内に設置されるロータとの間隙(ギャップ)が全周面において均一なものとし得る。
この発明の他の実施形態としては、筒状ハウジング内にその内面に沿って円環状に分割コアを配置し、その各分割コアにそれぞれにコイルを巻回した回転電機のステータにおいて、円環状に配置された各分割コアの隣り合う両分割コアのバックヨークの両当接面をステータの軸方向に対し傾斜する面とし、かつ、ハウジングの上下周縁には各分割コアの上下面を挟む片を内側に向かって形成し、その挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持した構成を採用することができる。
この構成であると、円環状に配置された各分割コアの外周面にハウジングを嵌めて締結した際、各分割コアに配列周方向の力が作用すると、その力によって、隣り合う両分割コアのバックヨークの両当接面において相互に抗力が生じ、その抗力によって、各分割コアに軸方向の力が生じ、その軸方向の力を緩衝するように分割コアは相互に軸方向に移動する。すなわち、各分割コアは軸方向に動いて干渉がなくなった状態で締結される。
因みに、円環状に配置された各分割コアが少し軸方向にズレても、ステータの機能には支障がない。
そのハウジングによる分割コアの締結は、そのハウジングを上下2分割のものとし、その分割した両ハウジングをその軸方向に結合することによって、上記挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持するようにすることができる。
両ハウジングの軸方向の結合は、溶接、ねじ込み、嵌め込み後に溶接、フランジを設けてそのフランジのねじ締結等を採用する。
以上の構成では、分割コアは電磁鋼板製としても良いが、小型高出力化を図る点から、圧粉製とすると良い。圧粉製コアは脆いため、コアを優しく締結する上記各構成のものは好ましいものと言える。
これらの筒状ハウジング内にその内面に沿って円環状に分割コアを配置し、その各分割コアにそれぞれコイルを巻回した回転電機のステータを製造する方法としては、例えば、円環状に配置する各分割コアの内周面の位置決めを行う治具のその位置決め面の周りに、分割コアを円環状に配置し、その治具に電磁石機能を持たせて、その電磁石の吸引力によって、円環状に配置する各分割コアの内周面を位置決めし、その状態で、円環状の各分割コアを相互に固定した後、電磁石の吸引力を解除して、その治具を円環状に配置した分割コア内から取り出す構成を採用することができる。
この構成において、上記と同様に、筒状ハウジングは上下2分割のものとし、その分割した両ハウジングをその軸方向に嵌合結合することによって、上記挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持して、円環状の分割コアを相互に固定するものとすることができる。
また、他の製造方法としては、上記製造方法において、上記円環状に配置された各分割コアの隣り合う両分割コアのバックヨークの両当接面をステータの軸方向に対し傾斜する面として、各分割コアに前記軸方向の力が加わった際には、その両当接面において相互に抗力が生じるようにし、分割した両ハウジングをその軸方向に嵌合結合することによって、前記挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持するとともに、その圧接力によって、隣接する分割コアを、その両者の当接面間の摺動でもって相対的に上下方向に移動させるようにした構成を採用できる。
さらに、他の製造方法としては、上記円環状に配置された各分割コアの隣り合う両分割コアのバックヨークの両当接面をステータの軸方向に対し傾斜する面として、各分割コアに前記軸方向の力が加わった際には、その両当接面において相互に抗力が生じるようにし、ハウジングはその上下周縁に、各分割コアの上下面を挟む片を内側に向かって形成されたものとし、円環状に配置する各分割コアの内周面の位置決めを行う治具のその位置決め面の周りに前記各分割コアを前記円環状に配置し、その状態で、ハウジングをその円環状の分割コアの外周面に嵌めて、両挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持し、その圧接力によって、隣接する分割コアを、その両者の当接面間の摺動でもって相対的に上下方向に移動させるとともに、その移動により、各分割コアを前記治具に向かって移動させてその内面を治具に圧接させて、前記円環状に配置する各分割コアの内周面を位置決めし、その状態で、円環状の分割コアを相互に固定する構成を採用することができる。
これらの製造方法においては、その分割コアは電磁鋼板製としても良いが、同様に、小型高出力化を図る点から、圧粉製とすると良い。
一実施例を図1〜図5に示し、この実施例は、燃料電池自動車用回転電機やハイブリッド自動車用回転電機のステータSに係り、従来と同様に、筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12を配置し、その各分割コア12にそれぞれにコイル13を巻回したものである。通常、コイル13は、分割コア12をハウジング11内に配置する前にそのコア12に巻回する。
その分割コア12は、圧紛製であって、その成形時に、図2に示すように、コイル13の巻回されたコア本体12aの後面にバックヨーク12bを有する。このバックヨーク12bの両側端面(隣り合う分割コア12のバックヨーク12bとの当接面)12cは、円環状に配置された各分割コア12の軸方向に傾斜している。その傾斜方向は、隣り合う分割コアのバックヨークの当接面12cが図2に示すように逆となっており、各分割コア12に前記軸方向の力が加わった際には、その両当接面12c、12cにおいて相互に抗力が生じる。
この抗力によって、各分割コア12に軸方向の力が生じ、その軸方向の力を吸収するように分割コア12は相互に軸方向に移動する。すなわち、各分割コアは軸方向に動いて干渉がなくする。この干渉度合を、ステータSの大きさなどに基づき実験などによって確認して、その当接面12cの傾斜度合を適宜に設定する。
筒状ハウジング11は、図3に示すように、上下の分割ハウジング11a、11bとからなり、その上側ハウジング11aはその外周面が軸方向内側に向く傾斜面となっており、下側ハウジング11bはその内周面が軸方向外側に向く傾斜面となっている(図5参照)。
このため、図5(b)から同(c)に示すように、両ハウジング11a、11bを嵌めると、両者11a、11bでもって、ほぼ同一厚のハウジング11となる。
上側ハウジング11aの上側周縁には、その周方向等間隔に挟持片15が一体に形成されている。この挟持片15は各分割コア12にそれぞれ対応させてもよいが、2つおき等とその対応させる分割コア12の数は任意である。各分割コア12は円環状に締結されると、その周方向に相互の抗力によって一体となるため、その一体となった円環状の分割コア12を周囲等間隔などの任意の位置で上下面でもって挟持すれば良いからである。
下側ハウジング11bの下側周縁にはフランジ16が形成されており、このフランジ16と上記挟持片15によって、各分割コア12の上下面が挟持される。フランジ16も周方向に分割された片とすることもできる。この分割片も、上記挟持片15と同様に、周囲等間隔位置において、その数等は任意である。また、この分割片とした場合、後述のように、上側挟持片15と同様にコ字状としてバネ性を持たせることができる。
この下側ハウジング11bは、図4に示すように、上記分割コア12の円環状に配設するための台座となり、その中央に同心に治具20が配置される。この治具20の外周面は、円状とされ、この外周面に分割コア12が円環状に配置されてその内側面が当接すると、その円環状の分割コア12の中心にロータ4を装填した際、各分割コア12のなす内周面とロータ4の外周面が所要の隙間を確保するようにその曲率が設定されている。
治具20は電磁石機能を有しており、その電磁石21に通電することにより、強磁性の分割コア12を吸引してその外周面に位置決めする。
治具20の底面に下側ハウジング11bの底面開口に嵌る台座を別途に設け、その台座をその下側ハウジング11bの底面開口に嵌めることにより、治具20が下側ハウジング11bと同心となるようにしても良い。
この電磁石機能付き治具20でもって下側ハウジング11b内に分割コア12を円環状に配置した後、図5(a)から同(b)に示すように、下側ハウジング11bに上側ハウジング11aを嵌め込む。このとき、上側ハウジング11aの挟持片15は、同図に示すようにハウジング11aの上縁から内側にほほ直角に曲げた後、その中程で折り返したコ字状として、バネ性を付与されたものとしておく。
つぎに、下側ハウジング11bを固定した状態で、図5(c)に示すように、上側ハウジング11aをプレス30により押し下げて、そのコ字状挟持片15を各分割コア12の上面に当接し、この挟持片15と下側ハウジング11bのフランジ(下側挟持片)16でもって分割コア12を挟持する。このとき、コ字状挟持片15のバネ性によって挟持力が緩衝されて分割コア12の損傷が防止される。
この上下ハウジング11a、11bが嵌り合った状態は、上下の挟持片15、16により分割コア12を弾力を持って挟持し、その挟持力により、各分割コア12は、そのバックヨーク12bの両側当接面12cでもって相互に周方向に抗力を及ぼし合って上下動し、その抗力によって、治具20によって位置決めされた内周面を維持しつつ、その円環状を維持する。すなわち、治具20が除去されても、その分割コア12の円環状配置は維持される状態となっている。
上下側のハウジング11a、11bによって分割コア12が円環状に配置されて締結されれば、同図に示すように、両ハウジング11a、11bをその接合縁b全周に溶接等を行って一体とする。
この一体化により、筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12が配置された回転電機のステータSとなれば、同図(d)に示すように、プレス30を上昇させてプレス圧を開放するとともに、電磁石の通電を停止して治具20をハウジング11から引き出す。
この後、必要に応じて、各分割コアの円環状配置状態を、樹脂モールド、接着剤の充填等によって固定する。
上記実施例の分割コア12は、単に、そのバックヨーク12bの上下面を挟持片(フランジ)15、16で挟持しただけであったが、図6に示すように、そのバックヨーク12bの上下面に凹部17を形成したものとすれば、その凹部17に挟持片15、16を嵌めることによって分割コア12の周方向の位置決めを行うことができると共に、上下面での挟持も確実となる。凹部17は上下のどちらか一方でも良い。
また、ハウジング11は、2つの分割ハウジング11a、11bをねじ合わせによって嵌め合うようにすることもできる。さらに、2分割とせずに、上下側ハウジング11a、11bを一体もの(1つの円筒体)とし、そのハウジング11内に分割コア12を円環状に配置した後、立ち上がっている挟持片15を折り曲げつつプレスすることにより、分割コア12を挟持するようにすることもできる。このとき、上述のように、挟持片15を前もってコ字状に曲げている場合には、その上側ハウジング11aの内側空間(穴)又は下側のフランジ16の内側空間(穴)から分割コア12をハウジング11内に入れて配置することもできる。
なお、図5に示す実施例では、ハウジング11内への分割コア12の装填時、その円環状分割コア12の背面(バックヨーク12bの背面)にハウジング12の内面が当接しないようになっているが、上側ハウジング11aの下側ハウジング11bへの結合時に、その上側ハウジング11aの内面によって、分割コア12に支障がでない程度において分割コア12の背面を押圧するようにすることもできる(上側ハウジング11aの内面を分割コア12背面に圧接するようにすることもできる)。
この発明は、実施例の燃料電池自動車用又はハイブリッド自動車用回転電機のステータSに限らず、その他の大小を問わず各種の回転電機のステータに採用できることは勿論である。
一実施例の概略斜視図 同実施例の分割コアの斜視図 同実施例のハウジングの斜視図 同実施例の製作説明用斜視図 同実施例の製作説明図 他の実施例の分割コアの斜視図 従来例の平面図
符号の説明
1、11 筒状ハウジング
11a 上側ハウジング
11b 下側ハウジング
2、12 分割コア
3、13 コイル
12b 分割コアのバックヨーク
12c バックヨークの当接面
15 上側挟持片
16 下側挟持片(フランジ)
17 バックヨークの凹部
20 電磁石機能付き治具
21 電磁石
30 プレス
S ステータ

Claims (14)

  1. 筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12を配置し、その各分割コア12にそれぞれにコイル13を巻回した回転電機のステータSにおいて、
    各分割コア12を圧粉からなるものとして、上記ハウジング11の上下周縁には、上記各分割コア12の上下面を挟む片15、16を内側に向かってそれぞれ形成し、その両挟持片15、16の分割コア12への圧接によりその分割コア12を挟持したことを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 上記上下の挟持片15、16の一方にバネ性を持たせたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 上記円環状に配置された分割コア12は、その内周面を治具20によって位置決めされたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
  4. 筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12を配置し、その各分割コア12にそれぞれにコイル13を巻回した回転電機のステータSにおいて、
    上記円環状に配置された各分割コア12の隣り合う両分割コア12のバックヨーク12bの両当接面12cをステータSの軸方向に対し傾斜する面とし、かつ、上記ハウジング11の上下周縁には、上記各分割コア12の上下面を挟む片15、16を内側に向かってそれぞれ形成し、その両挟持片15、16の分割コア12への圧接によりその分割コア12を挟持したことを特徴とする回転電機のステータ。
  5. 上記筒状ハウジング11を上下2分割のものとし、その分割した両ハウジング11a、11bをその軸方向に結合することによって、上記両挟持片15、16の分割コア12への圧接によりその分割コア12を挟持したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機のステータ。
  6. 上記分割コア12を圧粉製としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の回転電機のステータ。
  7. 請求項4に記載の回転電機のステータS用分割コアであって、上記円環状に配置された各分割コア12の隣り合う両分割コア12のバックヨーク12bの両当接面12cがステータSの軸方向に対し傾斜する面となっていることを特徴とする回転電機のステータに用いる分割コア。
  8. 請求項5に記載の回転電機のステータSの分割コア締結用ハウジング11であって、上下2分割のものからなり、その分割した両ハウジング11a、11bの上周縁及び下周縁に各分割コア12の上面又は下面を挟む片15、16が内側に向かってそれぞれ形成されたものであり、その分割した両ハウジング11a、11bをその軸方向に結合することによって、前記両挟持片15、16の分割コア12への圧接によりその分割コア12を挟持することを特徴とする回転電機のステータSの分割コア締結用ハウジング。
  9. 筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12を配置し、その各分割コア12にそれぞれにコイル13を巻回した回転電機のステータSを製造する方法において、
    上記円環状に配置する各分割コア12の内周面の位置決めを行う治具20のその位置決め面の周りに、分割コア12を前記円環状に配置し、その治具20に電磁石機能を持たせて、その電磁石の吸引力によって、前記円環状に配置する各分割コア12の内周面を位置決めし、その状態で、円環状の各分割コア12を相互に固定した後、前記電磁石の吸引力を解除して、治具20を前記円環状に配置した分割コア12内から取り出すことを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
  10. 請求項9に記載の回転電機のステータの製造方法に使用する上記治具20であって、電磁石機能を有して、その電磁石の吸引力により、治具20周りに円環状に配置された各分割コア12の内周面を治具20外周面に当接させて位置決めすることを特徴とする回転電機のステータの製造用治具。
  11. 上記筒状ハウジング11を上下2分割のものとし、その分割した両ハウジング11a、11bをその軸方向に嵌合結合することによって、上記両挟持片15、16の分割コア12への圧接によりその分割コア12を挟持して、上記円環状の分割コア12を相互に固定することを特徴とする請求項9に記載の回転電機のステータの製造方法。
  12. 上記円環状に配置された各分割コア12の隣り合う両分割コア12のバックヨーク12bの両当接面12cをステータSの軸方向に対し傾斜する面として、各分割コア12に前記軸方向の力が加わった際には、その両当接面12cにおいて相互に抗力が生じるようにし、
    上記分割した両ハウジング11a、11bをその軸方向に嵌合結合することによって、上記両挟持片の分割コアへの圧接によりその分割コアを挟持するとともに、その圧接力によって、隣接する分割コア12を、上記その両者の当接面12c間の摺動でもって相対的に上下方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項11に記載の回転電機のステータの製造方法。
  13. 筒状ハウジング11内にその内面に沿って円環状に分割コア12を配置し、その各分割コア12にそれぞれにコイル13を巻回した回転電機のステータSを製造する方法において、
    上記円環状に配置された各分割コアの隣り合う両分割コア12のバックヨーク12bの両当接面12cをステータSの軸方向に対し傾斜する面として、各分割コア12に前記軸方向の力が加わった際には、その両当接面12cにおいて相互に抗力が生じるようにし、
    上記ハウジング11はその上下周縁に、上記各分割コア12の上下面を挟む片15、16を内側に向かってそれぞれ形成されたものとし、
    上記円環状に配置する各分割コア12の内周面の位置決めを行う治具20のその位置決め面の周りに前記各分割コア12を前記円環状に配置し、
    その状態で、上記ハウジング11をその円環状の分割コア12の外周面に嵌めて、上記両挟持片15、16の分割コア12への圧接によりその分割コア12を挟持し、その圧接力によって、隣接する分割コア12を、上記その両者の当接面12c間の摺動でもって相対的に上下方向に移動させるとともに、その移動により、各分割コア12を上記治具20に向かって移動させてその内面を治具20に圧接させて、前記円環状に配置する各分割コア12の内周面を位置決めし、
    その状態で、円環状の分割コア12を相互に固定することを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
  14. 上記分割コア12を圧粉製としたことを特徴とする請求項9、11〜13のいずれかに記載の回転電機のステータの製造方法。
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