JP2007189578A - 受話装置及び携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 堅牢な構造で、構成部品類を増やすことなく、受話装置に課せられた音響性能を満足し、且つ、気導による音声と骨伝導による音声の双方が聴き取りやすい受話装置及び携帯電話機を提供することを課題とする。
【解決手段】 骨伝導スピーカ11の断面形状を凸型として、筐体14に形成した窪みの底に柔らかい弾性部材16を夾みこんで、この骨伝導スピーカ11の凸部13の部分が貫通するように開口部17が形成された蓋15で、骨伝導スピーカの顎部13aを押さえて筐体に固定する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、骨伝導スピーカを用いた受話装置に関するものである。
音情報を人の聴覚器官である内耳に伝達する受話装置には、音響発生部(以下、スピーカとよぶ)を成す振動体の相違により、気導式と骨導式とがある。気導式による受話装置は、外耳道の入り口部にスピーカを当てて、外耳道、鼓膜を含む中耳伝音系を介して気導経由で音声情報を内耳へ伝達するように設計されている。
骨導式による受話装置は、耳介近傍、下顎骨らの骨組織上の皮膚に振動子を圧着することにより骨組織を介して中耳伝音系を介さずに直接的に音声情報を内耳へ伝達するように設計されている。このような骨導式による受話装置が使用される目的は、主に、中耳の機能が低下した場合の難聴者向けの補聴であるが、近年では健聴者に対しても聴き取りやすい受話手段として活用され始めている。
気導式による受話装置としては、いわゆるヘッドフォンと呼ばれる受話装置が汎用されているが、骨導式による受話装置に関連する周知技術としては、例えば骨伝導スピーカを筐体にとり付けるとともに、外耳道の閉塞機能を有し、気導音を遮断して骨導音を聴き取りやすくした携帯電話機や、電磁式の骨伝導スピーカを筐体内面に取り付けて筐体振動を含むスピーカとして、骨伝導音を聴取できる携帯電話機が提案されている。
図1は、従来の骨伝導スピーカを有する携帯電話機を示す斜視図である。図1に示す携帯電話機は、電話機本体1の上部内部に骨伝導スピーカ2を具備し、振動面3に接合する挿入部材4を備え、この挿入部材4を外耳道に挿入することで、気導音を遮断して骨導音を聴き取りやすくしたものである。このような骨導式による受話装置は、特許文献1に開示されている。
また、図2は、従来の骨伝導スピーカを有する携帯電話機を示す部分断面図である。図2に示す携帯電話機は、ヨーク6とマグネット7とボイスコイル8及び振動板9からなる電磁式の骨伝導スピーカ10が、ハウジング5の内面に、配置されている。この構成によれば、骨伝導スピーカ10が発生する音響振動が、振動板9を介してハウジング5を振動させるので、空気振動音が発生し、気導経由で音声を聞くことが出来、ハウジング5を外耳に押圧することで、骨伝導音も聴取可能としている。このような骨導式による受話装置は特許文献2に開示されている。
前述した骨導式による受話装置においては、例えば、図1に示した従来の骨伝導スピーカを有する携帯電話機は、気導を閉塞する手段を得るために、挿入部材等の構成部品が増えることや、挿入部材が筐体から突出するので、落下衝撃に対して挿入部材が破損しないように保護する為の対策が必要になるという問題点がある。また、長時間の使用に対して耳が痛くなるという問題点もある。
前述した骨導式による受話装置においては、例えば、図1に示した従来の骨伝導スピーカを有する携帯電話機は、気導を閉塞する手段を得るために、挿入部材等の構成部品が増えることや、挿入部材が筐体から突出するので、落下衝撃に対して挿入部材が破損しない様に保護する為の対策が必要になるという問題点がある。また、長時間の使用に対して耳が痛くなるという問題点もある。
さらに、携帯電話機では、多くの場合、受話器の音響性能に一定の規定があり、これを電磁型の骨伝導スピーカのみでは満足できない為に、従来の気導式受話器と骨伝導式受話器を併用せざるを得ない。一方で、携帯電話機は次々と新機能が追加されることによって筐体内に搭載する部品類が増大し、気導式スピーカと骨伝導式スピーカの両方を搭載するにはスペースが不足するという問題点もある。
従って、本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを課題とする。具体的には、堅牢な構造で、構成部品類を増やすことなく、受話装置に課せられた音響性能を満足し、且つ、気導による音声と骨伝導による音声の双方が聴き取りやすい受話装置及び携帯電話機を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、骨導音と気導音との両方が聴取できる構成とし、骨伝導機能を有するスピーカの音響振動放射面部から発生する音響振動の筐体への伝達量が、前記音響振動放射面部を被音響振動伝達体である顔面に当接する押圧力によって変化するように、スピーカを筐体に可動に収納する構成とすることをその要旨とする。
本発明によれば、筐体と、該筐体に可動に収納されてなるスピーカとからなる受話装置であって、前記スピーカは、前記筐体から露出してなる音響振動放射面部を有し、骨伝導による聴取が可能な音響振動と、前記筐体を振動させることにより発生する気導による聴取が可能な音響振動とを発生させる機能を有し、前記骨伝導による聴取が可能な音響振動は、前記音響振動放射面部から被音響振動伝達体に伝達され、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力を変化させることによって、前記気導による聴取が可能な音響振動の伝達量を調整することを特徴とする受話装置が得られる。
本発明は、骨伝導機能を有するスピーカの音響振動放射面部から発せられる音響振動を被音響振動伝達体である使用者の耳や耳近傍に押圧することにより、骨導音として音響振動を聴取可能とすると共に、前記スピーカを収納する筐体にも音響振動が伝搬する構造とし、且つ、前記音響振動放射面部が被音響振動伝達体である顔面に当接する際の押圧力の変化により、前記スピーカと前記筐体との接合状態を変化させることで、前記音響振動放射面部から前記筐体に伝搬する音響振動の伝搬量が変化するように構成するものである。
本発明によれば、前記筐体は、底面と対抗する面に開口部を有し、前記スピーカは、前記音響振動放射面部が前記開口部から露出するように弾性部材を介して前記筐体の底面に載置され、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力により、前記スピーカが前記筐体内で移動することにより、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力が変化することを特徴とする受話装置が得られる。
本発明は、底面を有する筐体に前記スピーカを収納して成り、前記底面と対抗する面に開口部を設け、前記スピーカの音響振動放射面部を前記開口部から露出するように、弾性部材を介して前記筐体の底面に載置する。本構成により、前記音響振動放射面部を被音響振動伝達体となる使用者の耳や耳近傍に押圧すると、前記スピーカが前記筐体内で平行移動して前記弾性部材が圧縮し、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力が変化する。この際、前記気導による聴取が可能な音響振動の伝達量は、この押圧力を変化させることにより、調整することが可能となる。
また、本発明によれば、前記スピーカは、板状であって、厚みを成す面の片面が前記音響振動放射面部を成し、前記厚さ方向の断面形状が凸形状を成す凸部を有する。また、前記筐体は、前記底面と枠体と前記底面と対抗する面とからなり、前記底面と対抗する面には、前記音響振動放射面部の前記凸部が前記底面側から突出可能な開口部を有し、前記底面と対抗する面内の前記開口部の周辺部は、前記弾性部材の圧縮による付勢力により、前記凸部以外の前記音響振動放射面部が前記底面側から押圧されるストッパー部を構成する。
本発明によれば、骨伝導機能を有するスピーカは平板形状が適しており、骨伝導機能を有し、音響振動を発生するとともに、一定の音波を空中に放射することで音声を気導音として聴取できる。また、前記スピーカの幅と長さと厚みを調整することで、受話装置に課せられた周波数特性を満足させることが可能となる。
また、本発明では、骨伝導機能を有するスピーカは凸型の断面形状を有し、筐体は底面と該底面と対抗する面を有し、前記スピーカは弾性部材を介して底面に固定され、該底面と対抗する面には開口部を設けて、前記骨伝導スピーカの音響振動放射面部となる凸部を突出させる。このとき、前記開口部周辺の前記底面と対抗する面のストッパー部に、前記弾性部材の弾性力が付勢力となり、前記凸部以外の音響振動放射面部は押しつけられる。
前記の構成では、前記音響振動放射面部を使用者の耳や耳近傍に押圧する際に、前記開口部周辺の前記ストッパー部が制限となり、前記音響振動放射面部が受ける押圧力により前記弾性部材が圧縮された際に、前記音響振動放射面部が前記ストッパー部の高さよりも低くならず、且つ、設定以上の押圧力は前記ストッパー部が受ける構造となる。また、前記弾性部材はスピーカの発生する音響振動を筐体へ伝達する機能を有するが、その伝達量については、弾性部材の材質、構造を適宜選択設計すれば良い。
また、前記音響振動放射面部を使用者の耳や耳近傍に押圧し、その押圧力が、前記弾性部材の弾性力に打ち勝つと前記音響振動放射面部は底面方向に平行移動し、前記開口部周辺の前記底面と対抗する面の内面から前記音響振動放射面部が離れ、接触が断たれるので、前記スピーカの発生する音響振動の筐体への伝達量は減少し、気導による聴取が可能な音響振動も減少する。逆に前記音響振動放射面部の耳や耳近傍への押圧力は増加するので、被音響振動伝達体である耳や耳近傍への音響振動の伝達量が増加し、骨伝導による聴取が可能な音響振動は増加することになる。
従って、本発明によれば、前記音響振動放射面部の凸部分を耳や耳近傍に押圧する際に、その押圧力を調整して、前記弾性部材の圧縮状態を変化させ、スピーカの発生する音響振動の筐体への伝搬量が調整できる受話装置が得られるので、骨伝導による聴取が可能な音響振動と気導による聴取が可能な音響振動との振動量のバランスを調整することができ、最も聴きやすい状態を実現することが可能になる。さらに、スピーカと顔との接触圧力が増える場合、上述の筐体から放射される気導音分が増えるだけでなく、骨伝導スピーカから人体への音声エネルギーの伝搬量も同時に増えるので、この押圧力により、聴感増大の効果がさらに高まる。
また、本発明によれば、前記骨伝導スピーカは、圧電素子と可とう性物質とからなることを特徴とする受話装置が得られる。本発明によれば、骨伝導スピーカは圧電素子と有機物とを複合した振動子で構成することで、電気機械変換効率の良い骨伝導スピーカとなる。
さらに、本発明によれば、前記受話装置を具備することを特徴とする携帯電話機が得られる。前記の受話装置は、非常に小型となるため、スペースの少ない携帯電話機への搭載も可能であり、本発明による受話装置を搭載することにより、骨導音と気導音との双方が聴取可能な携帯電話機が得られる。
本発明によれば、前記携帯電話機は、前記受話装置を具備する第1の筐体と、第2の筐体とからなる折り畳み式の携帯電話機であって、前記携帯電話機を折り畳んだ状態において、前記第1の筐体表面に突出させた前記音響振動放射面部が、前記第2の筐体に設けた凹部に収納されることを特徴とする携帯電話機が得られる。
本発明では、折り畳み式の携帯電話機に前記受話装置を搭載する際に、第一の筐体に前記受話装置を搭載し、前記音響振動面部である第一の筐体表面から突出させた凸となる部分が収納される凹部を、折り畳んだ際に対向する第二の筐体に形成することで、折り畳みの動作に支障が生じない携帯電話機が得られる。
前記の如く、本発明によれば、堅牢な構造で、構成部品類を増やすことなく、受話装置に課せられた音響性能を満足し、且つ、気導による音声と骨伝導による音声の双方が聴き取りやすい受話装置及び携帯電話機の提供が可能となる。
本発明は、底面を有する筐体にスピーカを収納してなり、前記底面と対抗する面に開口部を設け、前記スピーカの音響振動放射面部を前記開口部から露出するように、弾性部材を介して前記筐体の底面に載置する。また、前記スピーカの音響振動放射面部を使用者の耳や耳近傍に押圧することにより、前記弾性部材が圧縮し、前記スピーカが前記筐体内で平行移動が可能な形態とする。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用いて図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施例1)
図3は、実施例1による骨伝導スピーカの斜視図である。本発明による骨伝導スピーカ11は、矩形板状の圧電素子12の全体を可とう性物質で覆い、凸部13と、凸部13の周囲に顎部13aを設けた構造とした。圧電素子12は板状の圧電セラミックス板と弾性板とを張り合わせた構造をもつ、いわゆる圧電バイモルフ素子を使用した。圧電バイモルフ素子は、圧電セラミックスのもつ逆圧電現象とよばれる、電圧を印加すると歪みを生じるという現象を応用して、アクチュエータとして、利用されているものである。
図3は、実施例1による骨伝導スピーカの斜視図である。本発明による骨伝導スピーカ11は、矩形板状の圧電素子12の全体を可とう性物質で覆い、凸部13と、凸部13の周囲に顎部13aを設けた構造とした。圧電素子12は板状の圧電セラミックス板と弾性板とを張り合わせた構造をもつ、いわゆる圧電バイモルフ素子を使用した。圧電バイモルフ素子は、圧電セラミックスのもつ逆圧電現象とよばれる、電圧を印加すると歪みを生じるという現象を応用して、アクチュエータとして、利用されているものである。
本実施例1では、前記圧電バイモルフ素子として、NECトーキン(株)製の圧電セラミックスN10材を使用して、厚さが70μmのグリーンシートを作製し、内部電極としてAgとPdとからなる電極を印刷した。次に、このグリーンシートを4層積層して、熱プレスし、所定の形状に裁断したものを焼成して、長さが30mm、幅が4mm、厚さが0.7mmの圧電セラミックス板と、長さ20mm、幅4mm、厚さ0.7mmの圧電セラミックス板の二種類を製作した。
つぎに、前記2種類の圧電セラミックス板をそれぞれ2枚使用して、燐青銅板の両面に接着して圧電バイモルフ素子とした。長さが30mmの圧電セラミックス板には、長さが33mm、幅が4mm、厚さが0.01mmの形状の燐青銅板を使用し、長さ20mmの圧電セラミックス板には長さ23mm、幅4mm、厚さ0.01mmの形状の燐青銅板を使用した。圧電セラミックス板と燐青銅板との接着はエポキシ系接着剤で接着し、その後、各圧電セラミックス板を分極処理し、さらにリード線を半田付けして圧電バイモルフ素子とした。尚、リード線は図示しない。
この長さの違う2種類の圧電バイモルフ素子をそれぞれ圧電素子12として、図3に示すような厚さの方向に凸となる凸部13と、凸部13の周囲に顎部13aが成形できるような金型に圧電素子12をセットして、可とう性物質であるウレタンゴムを前記金型に流し込み、圧電素子12の全体をウレタンゴムで覆い、長さの違う2種類の骨伝導スピーカ11を作製した。骨伝導スピーカ11の外形は、それぞれ長さが40mm、幅が8mm、凸部13を含む厚さが3mmと、長さが30mm、幅が8mm、凸部13を含む厚さが3mmである。また凸部13の形状は、長さが40mmの骨伝導スピーカ11では、長さが35mm、幅が6mm、高さが2mmであり、長さが30mmの骨伝導スピーカ11では、長さが25mm、幅が6mm、高さが2mmである。
図4は、実施例1による受話装置の斜視図である。図4(a)は斜視図であり、図4(b)は部分断面図である。本実施例1による受話装置25は、図4(a)に示すように、蓋15を有する筐体14に前記骨伝導スピーカ11を収納した構造とした。蓋15には開口部17を設け、前記骨伝導スピーカ11の凸部13が突出するように前記骨伝導スピーカ11を筐体14の中に配置した。
図4(b)は、図4(a)に示した点線Aの部分で切断した断面部分を斜視図で示している。図4(b)に示すように、骨伝導スピーカ11は、筐体14の底部14aの上に配置された弾性部材16を介して配置されている。そのため、凸部13の上面に、下方向の押圧力が加わると骨伝導スピーカ11は下方向へ移動し、前記押圧力が無くなると骨伝導スピーカ11は元の位置に戻る構造となっている。即ち、一定の範囲内で、矢印18で示す上下方向に移動が可能な状態となっている。
この前記押圧力による骨伝導スピーカ11の移動の状態について、以下に説明する。図5は、実施例1による受話装置の断面図である。図5(a)は、押圧力が無い状態を示す断面図であり、図5(b)は、低押圧力状態を示す断面図であり、図5(c)は、高押圧力状態を示す断面図である。本実施例1では、図5(a)に示すように、骨伝導スピーカ11の凸部13の上面に加わる押圧力が無いときには、弾性部材16の弾性力により、骨伝導スピーカ11の凸部13周囲にある顎部13aが、開口部17周辺部の蓋15の下面と接触している。この状態において、顎部13aには、弾性部材16の圧縮応力により開口部17周辺部の蓋15の下面を押し上げる付勢力が働き、顎部13aと蓋15の下面とが密着している。
次に、図5(b)に示すように、骨伝導スピーカ11の凸部13の上面に低押圧力が掛かった時には、弾性部材16が圧縮し、骨伝導スピーカ11の凸部13周囲にある顎部13aと開口部17周辺部の蓋15の下面は離れる。さらに、押圧力が大きくなり、高押圧力状態になると、図5(c)に示すように、弾性部材16が圧縮限界まで圧縮される。また、前記押圧力が開放されれば、弾性部材16の弾性力により、骨伝導スピーカ11は図5(a)に示す状態にもどる構造となっている。
本実施例1では、筐体14及び蓋15は、ABS樹脂を加工して、外形を長さ45mm、幅12mm、高さ7mmとした。弾性部材16には、長さ40mm、幅8mm、厚さ5mmウレタンフォームを使用した。筐体14の内部では、図5(a)の状態において、ウレタンフォームの厚さが1mmだけ圧縮される構造とし、図5(c)の状態ではウレタンフォームの厚さは5mmから1mmに圧縮される。蓋15には、長さの違う各々の骨伝導スピーカ11の凸部13に合わせて、凸部13全周に0.5mmのクリアランスが確保できるように開口部17を設けた。前述のように、本実施例では、骨伝導スピーカ11の凸部13上部が受ける押圧力によって、骨伝導スピーカ11が筐体14中を上下に平行移動する構造とした。
本実施例1による受話装置は、蓋15の開口部17から突出した骨伝導スピーカ11の凸部13を顔面に当接させて押圧力を加えながら使用する。特に、耳の耳珠近傍に音響振動放射面部となる凸部13を当接させることにより、骨伝導による音声の聴取が可能となる。また、骨伝導スピーカ11は弾性部材16によって筐体14と機械的に結合しているので、骨伝導スピーカ11の発生する音響振動は筐体14にも伝搬し、筐体14全体もスピーカとして機能するので、気導音としての音声の聴取も可能となる。
本実施例1による受話装置は、蓋15の開口部17から突出した骨伝導スピーカ11の凸部13を顔面に当接させて押圧力を加えると、凸部13の表面の位置が、蓋15の上面と同じ位置になるまで弾性部材16を圧縮しながら移動するが、開口部17周辺部の蓋15の上面がストッパーとなって、それ以上は移動できなくなる構造となっている。したがって、設定以上の押圧力は蓋15の上面が受けるので、骨伝導スピーカ11には設定以上の押圧力が掛からない構造となっている。
次に、本実施例1による受話装置の音響特性を評価するために、まず、使用した骨伝導スピーカ11の音響特性を評価した。本実施例1による骨伝導スピーカ11単体を柔らかいスポンジの上に置いて、電気音響信号を低域から高域まで入力して、空中に放射される音響出力を標準マイクロホンにより、音圧で評価した。評価は、骨伝導スピーカ11の音響振動放射面部である凸部13表面から放射される音が周囲に漏れないように、骨伝導スピーカ11の周囲をゴム粘土で囲い、音響的にはクローズの状態にして、凸部13の表面には物体が接触しないようにして評価した。
図6は、実施例1による骨伝導スピーカの音響出力特性を示すグラフである。横軸に周波数(Hz)、縦軸に音圧をデシベル(dB)で示している。グラフには、実施例1で作製した長さの違う骨伝導スピーカ11の音響出力特性を示すし、一方は長さ寸法40mm、他方は長さ寸法30mmの評価結果を示している。この評価結果から、低域から高域にわたって通常の電話機の受話器に要求されるレベルの一定の音響出力が空中に放射されている事が確認された。また、外形の長さ寸法40mmと30mmでは周波数特性が異なり、40mmの方が低域の音圧が大きいことが確認できた。
続けて、実施例1による受話装置の音響特性を評価した。実施例1による受話装置を柔らかいスポンジの上に置いて、音響信号を低域から高域まで入力して、空中に放射される音響出力を標準マイクロホンにより、音圧で評価した。評価は、骨伝導スピーカの凸部中央に荷重をかけない場合と、150gf及び300gfの加重をかけて、骨伝導スピーカの鍔部分と筐体の蓋の部分との接触を断った状態とを評価した。
図7及び図8は、実施例1による受話装置の音響出力特性を示すグラフである。図7は、実施例1による長さ30mmの骨伝導スピーカを使用した受話装置の特性示し、図8は、実施例1による長さ40mmの骨伝導スピーカを使用した受話装置の特性を示している。図7及び図8のグラフは、横軸に周波数(Hz)、縦軸に音圧をデシベル(dB)で示し、各グラフには、荷重をかけない場合と、150gf及び300gfの加重をかけた場合の3種類の評価結果を示している。
実施例1による受話装置は、加重により、音圧は変化するが、低域から高域にわたって通常の電話機の受話器に要求されるレベルの一定の音響出力が空中に放射されている事が確認された。また、骨伝導スピーカ単体の音圧よりも受話装置としたものは、低域の出力が大きく全体的に平坦になっている。これは、骨伝導スピーカの振動が筐体に伝搬して筐体から放射される音声が加わった効果と考えられる。
また、長さ寸法40mmと30mmとの比較では、周波数特性が異なり、40mmの方が低域で出力が大きいことが確認できた。また、荷重が加わり筐体の蓋と、鍔部分の接触が遮断された状態では150gfの場合音響出力が大きく減少しているが、300gfの場合には再び、音響出力が増大していることが分かる。この状態は、骨伝導スピーカの振動出力が裏面の圧縮された弾性部材を介して筐体に伝搬して、筐体から放射される音響出力が増大した結果と考えられる。
次に、実施例1による受話装置の骨伝導による音響特性を評価した。評価には人工マストイド(B&K社製Type4930)を使用した。この装置は音響振動が頭部表面の乳様突起から内耳に伝搬するときに、内耳にどの程度の振動が力として伝搬するかを評価するための装置である。この人工マストイドの振動力の計測値と、人工マストイドの伝達関数、音声を認識できる乳様突起からの振動入力の周波数毎の閾値(基準等価域値の力のレベル(RETFL))と、気導音を認識できる周波数毎の音圧の閾値(基準等価域値音圧レベル(RETSPL))から、おおよその等価の音圧が推定できる。
図9は、実施例1による受話装置の振動発生力と等価音圧を示すグラフである。グラフは、横軸は周波数(Hz)を示し、左の縦軸に人工マストイドでの計測値である発生振動力(N)を示し、右の縦軸に、そこから計算により求めた等価音圧をデシベル(dB)で示している。この評価結果より、骨伝導を通じて聴く音声は通常の情報通信に必要な等価音圧と周波数特性が十分確保できていることが確認できた。
実際に、実施例1による受話装置に音響信号を入力して、骨伝導スピーカの表面が耳介に僅かに接触する状態にすると、気導音として明瞭な音声を聞くことができ、骨伝導スピーカの凸部の放射面を耳珠近傍に押しつけると骨伝導音として明瞭な音声を聞くことができた。この押圧力をさらに増大させると押圧力に応じて、聴感が増大してはるかに大きな音声できこえることも確認できた。この状態は押圧力が骨伝導音の伝搬を増大させた効果と、筐体からの放射音の増大が気導音として捉えた双方が複合した効果と考えられる。
以上のように実施例1の受話装置は、骨伝導音としての受話性能の他に気導音としての受話の性能を確保でき、さらに、押圧力を調整することで、気導音と骨伝導音の音圧が制御できるので、最も聴き取りやすい状態が実現できる。
(実施例2)
図10は、実施例2による携帯電話機の斜視図である。実施例2では、前記、実施例1で作製した受話装置25を実際に携帯電話機21に組み込んだ状態を示している。携帯電話機21は、第一の筐体22と第二の筐体23とが、蝶板部26を介して重なり合うように折り畳む構造をしている。実施例2では、受話装置25を第一の筐体22の上部に組み込み、凸部13が第一の筐体22の表面に突出するように配置した。
図10は、実施例2による携帯電話機の斜視図である。実施例2では、前記、実施例1で作製した受話装置25を実際に携帯電話機21に組み込んだ状態を示している。携帯電話機21は、第一の筐体22と第二の筐体23とが、蝶板部26を介して重なり合うように折り畳む構造をしている。実施例2では、受話装置25を第一の筐体22の上部に組み込み、凸部13が第一の筐体22の表面に突出するように配置した。
第二の筐体23の表面には、凸部13が嵌合するような凹部24を設け、第一の筐体22と第二の筐体23とが蝶板部26を介して重なり合うように折り畳まれたときに、ちょうど、凸部13が凹部24に嵌合するような構造とした。このような構造とすることで、凸部13を具備していても、第一の筐体22と第二の筐体23を折り畳んだ際に、凸部13は凹部24に嵌合し収納されるので何ら不都合は生じない。従って、実施例1による受話装置を折り畳み式の携帯電話機として利用することが可能となる。
実施例2による携帯電話機21は、骨伝導による音声と気導音による音声との両方が聴取可能な携帯電話機となり、さらに凸部を耳の耳珠近傍に押圧する押圧力を調整することで前記骨伝導による音声と気導音による音声とのバランスを制御することが出来、需要者にとって最適な状態での音声の聴取が可能となる。
本実施例では、圧電素子に積層構造の圧電セラミックス板を用いて圧電バイモルフ素子を作製したが、積層数や構造は適宜設計すればよく、本実施例に限定されるものではない。また、圧電素子全体を覆う可とう性物質はウレタンゴムに限定されるものではなく、圧電素子が発生する音響振動を効率よく内耳へ伝搬できる物質であれば良い。さらに、骨伝導スピーカ及び受話装置の寸法や構造も実施例に示した構造に限定されるものではなく、適宜設定すれば良い。
前述のごとく、本発明によれば、堅牢な構造で、構成部品類を増やすことなく、受話装置に課せられた音響性能を満足し、且つ、気導による音声と骨伝導による音声の双方が聴き取りやすい受話装置及び携帯電話機の提供が可能となる。
本発明による受話装置は、携帯型通信機器や音声コミュニケーション機器、聴覚障害者用の電話機として利用できる他、耳にあてて聴取する一般的なスピーカ装置として、利用できる。
1 電話機本体
2,10,11 骨伝導スピーカ
3 振動面
4 挿入部材
5 ハウジング
6 ヨーク
7 マグネット
8 ボイスコイル
9 振動板
12 圧電素子
13 凸部
13a 顎部
14 筐体
14a 底面
15 蓋
16 弾性部材
17 開口部
18 矢印
21 携帯電話機
22 第一の筐体
23 第二の筐体
24 凹部
25 受話装置
26 蝶板部
A 点線
2,10,11 骨伝導スピーカ
3 振動面
4 挿入部材
5 ハウジング
6 ヨーク
7 マグネット
8 ボイスコイル
9 振動板
12 圧電素子
13 凸部
13a 顎部
14 筐体
14a 底面
15 蓋
16 弾性部材
17 開口部
18 矢印
21 携帯電話機
22 第一の筐体
23 第二の筐体
24 凹部
25 受話装置
26 蝶板部
A 点線
Claims (5)
- 筐体と、該筐体に可動に収納されてなるスピーカとからなる受話装置であって、前記スピーカは、前記筐体から露出してなる音響振動放射面部を有し、骨伝導による聴取が可能な音響振動と、前記筐体を振動させることにより発生する気導による聴取が可能な音響振動とを発生させる機能を有し、前記骨伝導による聴取が可能な音響振動は、前記音響振動放射面部から被音響振動伝達体に伝達され、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力を変化させることによって、前記気導による聴取が可能な音響振動の伝達量を調整することを特徴とする受話装置。
- 前記筐体は、底面と対抗する面に開口部を有し、前記スピーカは、前記音響振動放射面部が前記開口部から露出するように弾性部材を介して前記筐体の底面に載置され、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力により、前記スピーカが前記筐体内で移動することにより、前記音響振動放射面部と被音響振動伝達体との間に生じる押圧力が変化することを特徴とする請求項1に記載の受話装置。
- 前記骨伝導スピーカは、圧電素子と可とう性物質とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の受話装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の受話装置を具備することを特徴とする携帯電話機。
- 前記携帯電話機は、前記受話装置を具備する第1の筐体と、第2の筐体とからなる折り畳み式の携帯電話機であって、前記携帯電話機を折り畳んだ状態において、前記第1の筐体表面に突出させた前記音響振動放射面部が、前記第2の筐体に設けた凹部に収納されることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機。
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