JP2007189346A - コンテンツ再生システム、コンテンツ出力装置及びコンテンツ再生装置、並びにコンテンツ再生方法 - Google Patents

コンテンツ再生システム、コンテンツ出力装置及びコンテンツ再生装置、並びにコンテンツ再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音楽、映像等のコンテンンツを再生する際、いわゆる頭切れを容易に防止することができるコンテンンツ再生システム、コンテンツ出力装置及びコンテンツ再生装置、並びにコンテンツ再生方法を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生装置が入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツを再生可能な状態となるまでの待機時間を取得し、当該待機時間に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式などにより、コンテンツ信号を入出力するコンテンンツ再生システム、コンテンツ出力装置及びコンテンツ再生装置、並びにコンテンツ再生方法に関するものである。
従来、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式などにより、コンテンツ信号を出力するソース機器とコンテンツ信号を入力するシンク機器とを接続し、例えば、シンク機器に接続されたスピーカ等から音声を出力するシステムが提案されている。
例えば、特許文献1〜3には、シンク機器がソース機器から出力されたコンテンツ信号のフォーマットを判別するとともに、このコンテンツ信号をデコードすることにより、シンク機器に接続されたスピーカ等から音声等のコンテンツを出力する技術が開示されている。
特開2003−109298号公報 特開2003−272301号公報 特開2003−110563号公報
特許文献1及び特許文献2の技術では、例えば、シンク機器が信号フォーマットを判別するのに時間がかかった場合、コンテンツ信号の最初の部分が再生されず、いわゆる頭切れを生じてしまう虞があった。
また、特許文献3には、ソース機器がシンク機器の信号入力準備が整ったことを確認してからコンテンツ信号を出力することにより、いわゆる頭切れを防止する技術が記載されているものの、信号入力準備の確認のための通信が煩雑になっていた。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、音楽、映像等のコンテンンツを再生する際、いわゆる頭切れを容易に防止することができるコンテンンツ再生システム、コンテンツ出力装置及びコンテンツ再生装置、並びにコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
本発明に係るコンテンツ再生システムは、コンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置と、上記コンテンツ信号を入力し、当該コンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置とが入出力手段を介して接続されたコンテンツ再生システムにおいて、上記コンテンツ出力装置は、上記コンテンツ信号が記憶されたコンテンツ記憶手段と、上記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツ信号を出力する出力手段と、上記コンテンツ再生装置が上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を上記コンテンツ装置から取得する取得手段と、上記取得手段により取得された待機時間に基づいて上記出力手段におけるコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する出力制御手段とを備え、上記コンテンツ再生装置は、上記待機時間を記憶する記憶手段と、上記入出力手段を介して上記記憶手段に記憶された待機時間を上記コンテンツ出力装置に送信するとともに上記記憶手段の読み出し/書き込みを制御する送信制御手段と、上記コンテンツ信号を入力する入力手段と、上記入力手段により入力されたコンテンツ信号を再生する再生手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ出力装置は、コンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置と入出力手段を介して接続され、当該コンテンツ再生装置にコンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置において、上記コンテンツ信号が記憶されたコンテンツ記憶手段と、上記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツ信号を出力する出力手段と、上記コンテンツ再生装置が上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を上記コンテンツ装置から取得する取得手段と、上記取得手段により取得された待機時間に基づいて上記出力手段におけるコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する出力制御手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置と入出力手段を介して接続され、当該コンテンツ出力装置から出力されたコンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置において、上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツを再生可能な状態となるまでの待機時間を記憶する記憶手段と、上記入出力手段を介して上記記憶手段に記憶された待機時間を上記コンテンツ出力装置に送信するとともに上記記憶手段の読み出し/書き込みを制御する送信制御手段と、上記コンテンツ信号を入力する入力手段と、上記入力手段により入力されたコンテンツ信号のコンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ再生方法は、コンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置と、上記コンテンツ信号を入力し、当該コンテンツを再生するコンテンツ再生装置とが入出力手段を介して接続されたコンテンツ再生システムのコンテンツ再生方法において、上記コンテンツ出力装置は、上記コンテンツ再生装置が上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を上記コンテンツ再生装置から取得し、上記待機時間に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御することを特徴としている。
本発明によれば、コンテンツ再生装置がコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間をコンテンツ出力装置が取得し、当該待機時間に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御することにより、音楽、映像等のコンテンンツを再生する際の、いわゆる頭切れを容易に防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の具体例として示すコンテンツ再生システムは、音声信号、映像信号等のコンテンツ信号を出力するDVD(Digital Versatile Disk)プレーヤ等の機器と、コンテンンツ信号を入力するAVアンプ、モニタ等の機器とが、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式などの伝送ケーブルを介して接続されたものである。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム10は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のソース機器11と、AVアンプ等のシンク機器12とがHDMI伝送ケーブル13を介して接続されたものである。
ソース機器11は、ディスク111に記録されている音声信号等のコンテンツ信号を読み取る信号読取部112と、HDMI伝送ケーブル13を介した音声信号の伝送を制御するコントローラ113と、HDMI端子114とを備えて構成されている。
ディスク111は、例えば、ピットとランドによりコンテンツ信号が記録されたディスク状の記録媒体である。信号読取部112は、ディスク111に記録されたコンテンツ信号を、例えば、光学ピックアップ装置により光学的に読み出す。コントローラ113は、後述するように、シンク機器12が音声信号を入力してからスピーカから音声を出力することができるまでの待機時間情報を読み出す。例えば、HDMI伝送ケーブル13を介してシンク機器12に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった場合、DDCチャンネルを用いてシンク機器12から待機時間情報を取得する。また、コントローラ113は、取得した待機時間情報に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する。
HDMI端子114は、図2に示すように、19ピンから成っており、HDMI伝送ケーブル13の端子が接続される。HDMIは、DVI(Digital Visual Interface)と同様、いわゆるTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)方式に基づいており、3つのTMDSデータ伝送路と1つのTMDSクロック伝送路からなっている。また、図2に示すCEC(Consumer Electronics Control)信号は、コントロール信号である。また、DDC(Display Data Channel:ディスプレイ情報)信号は、DDCクロックとDDCデータとからなり、ディスプレイ情報(DDC)をやり取りするものである。また、+5V電源信号とホットプラグ検出信号は、ソース機器11とシンク機器12の接続状態を通知するレベル信号である。例えば、ソース機器11が起動すると+5V電源信号がハイレベルになり、ソース機器11とシンク機器12が接続されている状態で、5V電源信号がシンク機器12に入力されるとホットプラグ信号がハイレベルになる。なお、HDMIケーブル13には、この他にSCL(Serial Clock Line)、SDA(Serial Data Line)、予備線やシールド(GND)線等が配置されている。
一方、シンク機器12は、HDMI端子121と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)122と、音声信号を増幅するアンプ123と、待機時間情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)124と、各構成部を制御するコントローラ125とを備えて構成されている。
HDMI端子121は、上述したソース機器11のHDMI端子114と同様な構成から成っている。DSP122は、例えば、入力された音声信号を5.1CH、7.1CH等のオーディオ信号に信号処理する。アンプ123は、DSP122により信号処理された信号を増幅する。増幅された音声信号は、スピーカ126に出力され音声が出力される。EEPROM124は、IC(Inter-Integrated Circuit)バスにより2ピンで制御可能な不揮発性メモリである。コントローラ125は、入力された音声信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、EEPROM124の読み書きを制御する。
このようなコンテンツ再生システム10によれば、HDMI伝送ケーブル13を介し、ソース機器11からシンク機器12にコンテンツ信号を出力することにより、シンク機器12はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム10における音声信号の出力制御動作について説明する。
シンク機器12は、EEPROM124に自身の機器特性を示す待機時間情報を予め書き込んでいる。ここで、待機時間は、例えば、シンク機器12に音声信号が入力されてから、音声信号のフォーマットを判別し、音声信号の復調、増幅等を行い、スピーカ126からアナログ音声を出力することができるまでの区間である。
ソース機器11は、例えば、シンク機器12とHDMI伝送ケーブル13を介して接続した際や機器の起動の際に、HDMIの伝送路のうち、例えば、DDCのチャンネルを用い、IC(Inter-Integrated Circuit)バスを介して、シンク機器12のEEPROM124から待機時間情報を読み出し、待機時間情報を取得する。シンク機器12から取得する待機時間情報としては、例えば、後述するようなEDID(Extended Display Identification Data)を用いることができる。
ソース機器11は、音声信号をシンク機器12に出力する場合、取得した待機時間情報に基づいて、出力する音楽信号のフォーマットの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、ソース機器11は、音声信号を出力するまでの待機時間の区間、シンク機器12に、後述するようなACP(Audio Content Protection) Packet、Audio Info Frame Packet、無音のAudio Sample Packet等のフォーマット情報を出力する。
シンク機器12は、ソース機器12から入力されたフォーマット情報に応じてDSP122のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。
そして、待機時間経過後、ソース機器11は、音声信号をシンク機器12に出力する。
シンク機器12は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP122、アンプ123等で信号処理し、スピーカ126からアナログ音声を出力する。
このようにソース機器11は、シンク機器12から待機時間情報を取得し、取得した待機時間情報に基づいて音声信号の出力の開始タイミングを制御することにより、シンク機器12のいわゆる頭切れを防止することができる。
なお、上記第1の実施形態では、ソース機器11はシンク機器12からEEPROM1124に記憶された全ての待機時間情報を取得することとしたが、これに限られるものではなく、例えば、EEPROM124に待機時間情報をフォーマット毎にアドレスを規定して記憶し、出力する音声信号のフォーマットのアドレスの待機時間情報のみを読み出すようにしてもよい。また、シンク機器12が再生可能なフォーマットのうち、最も大きい待機時間を記憶しておき、この最大待機時間をソース機器11が取得するようにしてもよい。
次に、上述した待機時間情報及びフォーマット情報について説明する。
図3は、EDIDのCEA(Critical Edge Angles)−861Bに待機時間情報を定義した一例を示すものである。EDIDは、シンク機器12の特性を示す128バイト×Nの情報であり、待機時間情報は、図3に示すように、CEAデータブロックに定義することができる。
図4は、各フォーマットを定義した例を示すものである。ここで、フォーマットコード0x00、0x01、0x02、0x03は、それぞれ、全てのフォーマット、Linear PCM(Pulse Code Modulation)、AC3(Audio Code number 3)、MPEG1(Moving Picture Coding Experts Group 1)(Layer1&2)を示している。また、音が出るまでの時間をディレイタイムコード(0x01、0x02・・・)×50msで定義する。これにより、例えば、フォーマット毎の待機時間や全フォーマット共通の待機時間を定義することができる。
したがって、例えば、図5に示すような待機時間情報では、Linear PCMの待機時間は250ms、MPEG1の待機時間は400ms、全フォーマット共通の待機時間は400msである。つまり、図5に示すような待機時間情報を取得した場合、Linear PCMを出力する際は、音声信号を出力開始するまで250ms待機し、MPEG1を出力する際は、400ms待機し、それぞれのフォーマットで待機時間を変えたくない場合や出力する音声信号のフォーマットが取得した待機時間情報に含まれていない場合には、全フォーマット共通の待機時間である400ms待機すればよいことになる。
続いて、ソース機器11が音声信号を出力するまでの待機時間の区間、ソース機器11がシンク機器12に出力する、ACP Packet、Audio Info Frame Packet、無音のAudio Sample Packet等のフォーマット情報について説明する。
図6は、HDMIにおけるDIP(Data Island Packet)のヘッダ情報を示すものである。パケットのヘッダは、3バイトから成り、1バイト目のHB0は、図7に示すパケットタイプが記述される。図7に示すように、Packet Type Valueである0x02、0x04、0x84は、それぞれ、Audio Sample Packet、ACP Packet、Audio Info Frame Packetを示している。すなわち、HB0のPacket Type Valueにより、所望のパケットを見ることができる。
図8は、ACP Packetのヘッダ情報を示すものである。ここで、HB0は、ACP Packetを示す0x04である。ACP PacketのHB1は、ACPタイプを示している。ACPタイプは、0x00、0x01、0x02、0x03によって、それぞれ、Generic Audio、IEC 60958−Identified Audio、DVD−Audio、Reserved for Super Audio CD(SACD)が定義されている。このように、ACPタイプがフォーマット情報を示すことから、シンク機器12は、ACP Packetに基づいて音声信号のフォーマットを識別することができる。
図9は、Audio Info Frame Packetのヘッダ情報を示すものである。ここで、HB0は、Audio Info Frame Packetを示す0x84である。また、図10は、Audio Info Frame Packetの内容を示すものである。ここで、データバイト1及びデータバイト2には、音声信号のフォーマット情報が定義されている。データバイト1は、図11(A)に示すようにCT3、CT2、CT1、CT0によって、オーディオコーディングタイプを定義している。例えば、CT3、CT2、CT1、CT0のビットがそれぞれ0011で示される場合、MPEG1(Layer1&2)であることを示す。また、データバイト1は、図11(B)に示すようにCC2、CC1、CC0によってオーディオチャンネルを定義している。データバイト2は、図12(A)に示すようSF2、SF1、SF0によってサンプリング周波数を定義している。また、図12(B)に示すようにSS1、SS0によってサンプルサイズを定義している。このように、Audio Info Frame Packetのデータバイト1及びデータバイト2にはフォーマット情報が含まれていることから、シンク機器12は、Audio Info Frame Packetを参照することによって、音楽信号のフォーマットを識別することができる。
図13は、Audio Sample Packetのヘッダ情報を示すものである。ここで、HB0は、Audio Info Frame Packetを示す0x02である。また、フォーマット情報は、HB1のナンバ4のビットにより定義されている。ナンバ4のビットが0を示す場合、シングルIEC61937オーディオストリーム、又は、シングル2chIEC60958オーディオストリームの4サンプルを伝送している。また、ナンバ4のビットが1を示す場合、3〜8CHのLinear PCMオーディオストリームの1サンプルを伝送している。このようにAudio Sample Packetのヘッダ情報にフォーマット情報が含まれていることから、シンク機器12は、音楽信号のフォーマットを識別することができる。
(第2の実施の形態)
図14は、第2の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム20は、上記第1の実施形態と同様に、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のソース機器21と、AVアンプ等のシンク機器22とがHDMI伝送ケーブル13を介して接続されたものである。上記第1の実施の形態では、ソース機器11がシンク機器12のEEPROM124から待機時間情報を取得することとしたが、第2の実施形態では、ソース機器21がシンク機器22にこれから出力する音楽信号の待機時間情報を要求し、要求に応じてシンク機器22が待機時間情報をソース機器21に送信するものである。なお、上記第1の実施形態のコンテンツ再生システム10と同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
ソース機器21は、ディスク111に記録されている音声信号を読み取る信号読取部112と、HDMI伝送ケーブル13を介した音声信号の伝送を制御するコントローラ213と、HDMI端子114とを備えて構成されている。
コントローラ213は、後述するように、シンク機器22が音声信号を入力してからスピーカから音声を出力することができるまでの待機時間を要求するとともに、音声信号の出力開始タイミングを制御する。
一方、シンク機器22は、HDMI端子121と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)122と、音声信号を増幅するアンプ123と、待機時間情報を記憶するメモリ224と、ソース機器21の要求に応答するとともに各構成部を制御するコントローラ225とを備えて構成されている。
コントローラ225は、ソース機器21から要求があったフォーマットの待機時間情報をメモリ223から読み出してソース機器22に応答するとともに、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。
このようなコンテンツ再生システム20によれば、HDMI伝送ケーブル13を介し、ソース機器21からシンク機器22にコンテンツ信号を出力することにより、シンク機器22はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム20における音声信号の出力制御動作について説明する。
シンク機器22は、メモリ224に自身の機器特性を示す待機時間情報を予め書き込んでいる。ここで、待機時間は、例えば、コントローラ225からフォーマットを指定されてから、DSP122のパラメータ等の設定を行い、音声信号を再生可能状態となるまでの区間である。
ソース機器21は、音声信号をシンク機器22に出力する場合、HDMIの伝送路のうち、例えば、CECのチャンネルを用い、シンク機器22のコントローラ225にこれから出力する音声信号のフォーマットの待機時間を要求する。
シンク機器22は、ソース機器21の要求に対し、メモリ224に記憶された待機時間情報から要求されたフォーマットの待機時間を読み出し、ソース機器21に送信する。また、ソース機器21から要求されたフォーマットに応じてDSP122のパラメータの設定等を行う。
ソース機器21は、シンク機器22から送信された待機時間情報を受信する。シンク機器22から取得する待機時間情報としては、例えば、上述したようなEDID(Extended Display Identification Data)を用いることができる。そして、待機時間の区間、待機した後、音声信号をシンク機器22に出力する。
シンク機器22は、入力された音声信号をDSP122、アンプ123等で信号処理し、スピーカ126からアナログ音声を出力する。
このように第2の実施形態によれば、シンク機器22は、ソース機器21からの要求に応じてDSP112のパラメータ設定等の初期化処理等を開始することができるため、上記第1の実施形態のコンテンツ再生システム10よりもコンテンツの再生開始を早く行うことができる。
なお、上記第2の実施形態では、ソース機器21からシンク機器22に、これから出力する音楽信号の待機時間を要求することとしたが、これに限られるものではなく、例えば、ソース機器21からシンク機器22に、これから出力する音声信号のフォーマット情報を出力し、シンク機器22がソース機器21から出力される音声信号のフォーマットを判別し、メモリ224から待機時間情報を読み出し、ソース機器21に送信するようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図15は、第3の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム30は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のプレーヤ31と、AVアンプ等のレシーバ32とがIEEE1394伝送ケーブル33を介して接続されたものである。なお、上記第1の実施形態のコンテンツ再生システム10と同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
プレーヤ31は、ディスク111に記録されている音声信号を読み取る信号読取部112と、IEEE1394伝送ケーブル33を介した音声信号の伝送を制御するコントローラ313と、IEEE1394端子314とを備えて構成されている。
コントローラ313は、レシーバ機器32が音声信号を入力してからスピーカから音声を出力することができるまでの待機時間を取得するとともに、音声信号の出力開始タイミングを制御する。IEEE1394端子314は、IEEE1394伝送ケーブル33の端子を接続する。IEEE1394伝送ケーブル33で接続されたプレーヤ31とレシーバ32は、AV/Cコマンドによって、各機器のコントロールや状況の判断などを行うことができる。
一方、レシーバ32は、IEEE1394端子321と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)122と、音声信号を増幅するアンプ123と、各構成部を制御するコントローラ325とを備えて構成されている。
IEEE1394端子321は、上述したプレーヤ31のIEEE1394端子314と同様な構成から成っている。コントローラ325は、入力された音声信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、コントローラ325は、ディスクリプタと呼ばれる仮想的なメモリ空間を有し、待機時間情報を記述している。ここで、待機時間は、例えば、レシーバ32に音声信号が入力されてから、音声信号のフォーマットを判別し、音声信号の復調、増幅等を行い、スピーカ126からアナログ音声を出力することができるまでの区間である。
このようなコンテンツ再生システム30によれば、IEEE1394伝送ケーブル33を介し、プレーヤ31からレシーバ32にコンテンツ信号を出力することにより、レシーバ32はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム30における音声信号の出力制御動作について図16に示す処理シーケンスを参照して説明する。
レシーバ32は、ディスクリプタ内に自身の機器特性を示す待機時間情報を予め書き込んでいる。
プレーヤ31は、例えば、レシーバ32とIEEE1394伝送ケーブル33を介して接続した際や機器の起動の際に、AV/C Control Comandの「Open Descriptor Control Command」を送信し(ステップS11)、レシーバ32のディスクリプタを開く。レシーバ32は、プレーヤ31から受信した「Open Descriptor Control Command」に対して応答する(ステップS12)。
プレーヤ31は、レシーバ32にディスクリプタ内の待機時間情報を「Read Descriptor Control Command」を送信して要求する(ステップS13)。レシーバ32は、要求された待機時間情報を「Read Descriptor Control Response」としてプレーヤ31に送信する(ステップS14)。
プレーヤ31は、レシーバ32から待機時間情報を取得した後、取得した待機時間情報に基づいて、出力する音楽信号のフォーマットの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、プレーヤ31は、例えば、出力する音楽信号の無音データのCIP(Common Isochronous Packet)等のフォーマット情報をレシーバ32に出力する。
レシーバ32は、プレーヤ31からフォーマット情報が入力されると、フォーマット情報に応じてDSP112のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。プレーヤ31は、待機時間経過後、音声信号をレシーバ32に出力する。
レシーバ32は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP122、アンプ123等で信号処理し、スピーカ126からアナログ音声を出力する。
このようにプレーヤ31は、レシーバ32から待機時間を取得し、取得した待機時間情報に基づいて音声信号の出力の開始タイミングを制御することにより、レシーバ32のいわゆる頭切れを防止することができる。
なお、上記第3の実施形態では、プレーヤ31はレシーバ32からディスクリプタに記憶された全ての待機時間情報を取得することとしたが、例えば、ディスクリプタに待機時間情報をフォーマット毎にアドレスを規定して記憶することにより、プレーヤ31は、出力する音声信号のフォーマットのアドレスの待機時間情報のみを読み出すようにしてもよい。また、レシーバ32が再生可能なフォーマットのうち、最も大きい待機時間を記憶しておき、この最大待機時間をプレーヤ31が取得するようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
図17は、第4の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム40は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のプレーヤ41と、AVアンプ等のレシーバ42とがIEEE1394伝送ケーブル33を介して接続されたものである。なお、上記第1又は第3の実施形態のコンテンツ再生システムと同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
プレーヤ41は、ディスク111に記録されている音声信号を読み取る信号読取部112と、IEEE1394伝送ケーブル33を介した音声信号の伝送を制御するコントローラ413と、IEEE1394端子314とを備えて構成されている。
コントローラ413は、後述するように、出力する音声信号をシンク機器が入力してからスピーカから音声を出力することができるまでの待機時間の情報を要求する。また、レシーバ42から取得した待機時間情報に基づいて音声信号の出力開始タイミングを制御する。
一方、レシーバ42は、IEEE1394端子321と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)122と、音声信号を増幅するアンプ123と、待機時間情報を記憶するメモリ424と、各構成部を制御するコントローラ425とを備えて構成されている。
コントローラ425は、プレーヤ41から要求されたフォーマットの待機時間情報をメモリ424から読み出してプレーヤ41に応答するとともに、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。
このようなコンテンツ再生システム40によれば、IEEE1394伝送ケーブル33を介し、プレーヤ41からレシーバ42にコンテンツ信号を出力することにより、レシーバ42はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム40における音声信号の出力制御動作について図18に示す処理シーケンスを参照して説明する。
レシーバ42は、メモリ424に自身の機器特性を示す待機時間情報を予め書き込んでいる。ここで、待機時間は、例えば、コントローラ425からフォーマットを指定されてから、DSP122のパラメータ等の設定を行い、音声信号を再生可能状態となるまでの区間である。
プレーヤ41は、例えば、音声信号をレシーバ42に出力する場合、例えば、AV/C Status Commandを用い、レシーバ42のコントローラ425にこれから出力する音声信号のフォーマットの待機時間を要求する(ステップS21)。
レシーバ42は、プレーヤ41の要求に対し、メモリ424に記憶された待機時間情報から要求されたフォーマットの待機時間を読み出し、プレーヤ41に送信する(ステップS21)。また、レシーバ42は、プレーヤ41から要求されたフォーマットに応じてDSP122のパラメータの設定等を行う。
プレーヤ41は、レシーバ42から待機時間情報を取得した後、取得した待機時間情報に基づいて、出力する音楽信号のフォーマットの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、プレーヤ41は、例えば、出力する音楽信号の無音データのCIP(Common Isochronous Packet)等のフォーマット情報をレシーバ42に出力する。
レシーバ42は、プレーヤ41からフォーマット情報が入力されると、フォーマット情報に応じてDSP112のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。プレーヤ41は、待機時間経過後、音声信号をレシーバ42に出力する。
レシーバ42は、入力された音声信号をDSP122、アンプ123等で信号処理し、スピーカ126からアナログ音声を出力する。
このように第4の実施形態によれば、レシーバ42は、プレーヤ41からの要求に応じてDSP112のパラメータ設定等の初期化処理等を開始することができるため、上記第3の実施形態のコンテンツ再生システム30よりもコンテンツの再生開始を早く行うことができる。
なお、上記第4の実施形態では、プレーヤ41からレシーバ42に、これから出力する音楽信号の待機時間を要求することとしたが、これに限られるものではなく、例えば、プレーヤ41からレシーバ機器42に、これから出力する音声信号のフォーマット情報を出力し、レシーバ42がプレーヤ41から出力される音声信号のフォーマットを判別し、メモリ424から待機時間情報を読み出し、プレーヤ41に送信するようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
図19は、第5の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム50は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のソース機器51と、AVアンプ等のリピータ機器52と、モニタ等のシンク機器53とがHDMI伝送ケーブル54、55を介して接続されたものである。すなわち、上記第1の実施の形態のコンテンツ再生システム10のシンク(リピータ)12の後段にモニタ等のシンク機器53を接続したものである。
ソース機器51は、ディスク511に記録されている音楽、映像等のコンテンツ信号を読み取る信号読取部512と、コンテンツ信号の伝送を制御するコントローラ513と、HDMI端子514とを備えて構成されている。なお、ディスク511、信号読取部512、HDMI端子514は、第1の実施形態におけるディスク111、信号読取部112、HDMI端子114にそれぞれ対応するものである。
コントローラ513は、コンテンツ信号の出力先である後段のリピータ機器52のEEPROMから待機時間情報を読み出す。例えば、HDMI伝送ケーブル54を介してリピータ機器52に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった場合、DDCチャンネルを用いてリピータ機器52内のEEPROMから待機時間情報を取得する。また、コントローラ513は、取得した待機時間情報に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する。例えば、リピータ機器52及びシンク機器53から取得した待機時間のうち最も長い待機時間の区間経過後、コンテンツ信号の出力を開始するように制御する。
リピータ機器52は、HDMI端子521と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)522と、音声信号を増幅するアンプ523と、待機時間情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)524と、EEPROM524の読み書きを制御するとともに各構成部を制御するコントローラ525と、コンテンツ信号を出力するHDMI端子526とを備えて構成されている。なお、HDMI端子521、DSP522、アンプ523、EEPROM524は、第1の実施形態におけるHDMI端子121、DSP122、アンプ123、EEPROM124にそれぞれ対応するものである。
コントローラ525は、入力された音声信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、自身よりも下位に接続された、後段のシンク機器53のEEPROMから待機時間情報を読み出すとともに、EEPROM524の読み書きを制御する。例えば、HDMI伝送ケーブルを介してシンク機器53に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった場合、DDCチャンネルを用いてシンク機器53内のEEPROMから待機時間情報を取得する。また、例えば、ホットプラグ信号をローレベルとすることにより、自身のEEPROM524の待機時間情報を書き換え、ホットプラグ信号をハイレベルとすることにより、自身よりも上位に接続されたソース機器51に書き換えた待機時間情報を提供する。EEPROM524には、リピータ機器52が音声信号を入力してからスピーカ527から音声を出力することができるまでの自身の機器特性を示す待機時間情報が記憶されている。
シンク機器53は、HDMI端子531と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)532と、音声信号を増幅するアンプ533と、自身の機器特性を示す待機時間情報を記憶するEEPROM534と、EEPROM534の読み書きを制御するとともに各構成部を制御するコントローラ535と、映像信号を信号処理する映像処理部536と、映像処理部536にて信号処理された映像を表示する表示部537とを備えて構成されている。
コントローラ535は、入力されたコンテンツ信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、EEPROM534には、シンク機器53が音声信号を入力してからスピーカ538から音声を出力することができるまでの自身の機器特性を示す待機時間情報が記憶されている。また、映像処理部536は、例えば、YCC方式の色信号を信号処理し、表示部537は映像処理部536にて信号処理された映像を表示する。
このようなコンテンツ再生システム50によれば、HDMI伝送ケーブル54、55を介し、ソース機器51からリピータ機器52及びシンク機器53にコンテンツ信号を出力することにより、リピータ機器52及びシンク機器53はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム50における音声信号の出力制御動作について説明する。ここで、リピータ機器52のEEPROM524には、最大待機時間として10msの待機時間情報が記憶され、シンク機器53のEEPROM534には、最大待機時間として50msの待機時間情報が記憶されているものとする。
リピータ機器52は、例えば、HDMI伝送ケーブル55を介してシンク機器53に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった際、DDCチャンネルを用いてシンク機器53内のEEPROM534から50msの待機時間情報を取得する。この待機時間情報としては、例えば、上述したようなEDID(Extended Display Identification Data)を用いることができる。
また、リピータ機器52は、シンク機器53から取得した待機時間情報と自身が持つ待機時間情報を比較する。シンク機器53から取得した待機時間が、自身が持つ待機時間よりも長い場合、ホットプラグ信号をローレベルとし、自身のEEPROM524の待機時間情報をシンク機器53から取得した待機時間情報に書き換える。つまり、自身の待機時間10msをシンク機器53の待機時間50msに書き換える。なお、シンク機器53から取得した待機時間が、自身が持つ待機時間以下の場合は、待機時間情報を書き換えない。
リピータ機器52は、自身のEEPROM524の書き換え終了後、ホットプラグ信号をハイレベルとする。ソース機器51は、ホットプラグ信号がハイレベルとなったので、DDCチャンネルを用いてリピータ機器52内のEEPROM524から50msの待機時間情報を読み出して取得する。
ソース機器51は、リピータ機器52から待機時間情報を取得した後、50msの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、ソース機器51は音声信号を出力するまでの待機時間の区間、リピータ機器52にフォーマット情報を出力する。このフォーマット情報としては、例えば、ACP Packet等を用いることができる。
リピータ機器52は、ソース機器51から入力されたフォーマット情報に応じてDSP522のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。また、シンク機器53も、リピータ機器52から入力されたフォーマット情報に応じてDSP532のパラメータ設定等の初期化処理を行う。
待機時間経過後、ソース機器51は、音声信号をリピータ機器52に出力する。リピータ機器52は、HDMI伝送ケーブル55を介し、入力した音声信号をシンク機器53に転送する。
リピータ機器52及びシンク機器53は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP522、532、アンプ523、533等で信号処理し、スピーカ527、538からアナログ音声を出力する。
このようにソース機器51がコンテンツ信号の出力先の後段の機器が有する待機時間の中で最も長いものを取得するようにしたことにより、出力先の後段の機器全てに対し、いわゆる頭切れを防止することができる。
(第6の実施の形態)
図20は、第6の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム60は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のソース機器61と、AVアンプ等のリピータ機器62と、モニタ等のシンク機器63とがHDMI伝送ケーブル54、55を介して接続されたものである。上記第5の実施の形態では、DDCチャンネルを用いてコンテンツ信号の出力先である後段の機器からEEPROMに記憶された待機時間情報を読み出し、自身の待機時間よりも大きい場合、自身の待機時間を後段の機器の待機時間に書き換えることにより、コンテンツ信号の送信元の機器が、後段の機器が有する待機時間の中で最も長いものを取得することとしたが、第6の実施形態においては、CECチャンネルを用いてソース機器61の後段のリピータ機器62及びシンク機器63からソース機器61に対し待機時間情報を出力し、ソース機器61が取得した待機時間情報に基づいて、例えば最も長い待機時間をコンテンツ信号の出力待機時間とするようにしたものである。なお、上記第5の実施形態のコンテンツ再生システム50と同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
ソース機器61は、ディスク511に記録されている音楽、映像等のコンテンツ信号を読み取る信号読取部512と、コンテンツ信号の伝送を制御するコントローラ613と、HDMI端子514とを備えて構成されている。
コントローラ613は、リピータ機器62及びシンク機器63から取得した待機時間情報に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する。例えば、リピータ機器62及びシンク機器63から取得した待機時間のうち最も長い待機時間の区間経過後、コンテンツ信号の出力を開始するように制御する。
リピータ機器62は、HDMI端子521と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)522と、音声信号を増幅するアンプ523と、待機時間情報を記憶するメモリ624と、ソース機器61との通信を制御するとともに各構成部を制御するコントローラ625と、コンテンツ信号を出力するHDMI端子526とを備えて構成されている。
コントローラ625は、入力されたコンテンツ信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、コントローラ625は、例えば、メモリ624から待機時間情報を読み出し、CECチャンネルを用いて待機時間情報をソース機器61に送信する。例えば、HDMI伝送ケーブル54を介してソース機器61に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった際、メモリ624から待機時間情報を読み出し、CECチャンネルを用いて待機時間情報をソース機器61に出力する。
シンク機器63は、HDMI端子531と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)532と、音声信号を増幅するアンプ533と、自身の機器特性を示す待機時間情報を記憶するメモリ634と、メモリ634の読み書きを制御するとともに各構成部を制御するコントローラ635と、映像信号を信号処理する映像処理部536と、映像処理部536にて信号処理された映像を表示する表示部537とを備えて構成されている。
コントローラ635は、入力されたコンテンツ信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、コントローラ635は、ソース機器61の待機時間情報の要求に応じてメモリ634から待機時間情報を読み出し、CECチャンネルを用いて待機時間情報をソース機器61に送信する。例えば、HDMI伝送ケーブル55を介してリピータ機器62に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった際、メモリ634から待機時間情報を読み出し、CECチャンネルを用いて待機時間情報をソース機器61に出力する。
このようなコンテンツ再生システム60によれば、HDMI伝送ケーブル54、55を介し、ソース機器61からリピータ機器62及びシンク機器63にコンテンツ信号を出力することにより、リピータ機器62及びシンク機器63はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム60における音声信号の出力制御動作について説明する。ここで、リピータ機器62のメモリ624には、最大待機時間として10msの待機時間情報が記憶され、シンク機器63のメモリ634には、最大待機時間として50msの待機時間情報が記憶されているものとする。
リピータ機器62は、HDMI伝送ケーブル54を介してソース機器61に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった際、メモリ624から10msの待機時間情報を読み出し、CECチャンネルを用いて10msの待機時間情報をソース機器61に出力する。この待機時間情報としては、上述したように、例えば、EDID(Extended Display Identification Data)を用いることができる。
また、シンク機器63は、HDMI伝送ケーブル55を介してリピータ機器62に接続し、ホットプラグ検出信号がハイレベルとなった際、メモリ634から50msの待機時間情報を読み出し、CECチャンネルを用いて50msの待機時間情報をソース機器61に出力する。
ソース機器61は、リピータ機器62及びシンク機器63から出力された待機時間情報を取得する。コントローラ613は、リピータ機器62の待機時間10msとシンク機器63の待機時間50msを比較し、例えば、待機時間が長いシンク機器63の待機時間50msをコンテンツ信号の出力の待機時間とする。
そして、ソース機器61は、リピータ機器62及びシンク機器63から待機時間情報を取得した後、50msの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、ソース機器61は音声信号を出力するまでの待機時間の区間、リピータ機器62にフォーマット情報を出力する。このフォーマット情報としては、上述したようなACP Packet等を用いることができる。
リピータ機器62は、ソース機器61から出力されたフォーマット情報に応じてDSP522のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。また、シンク機器63も、リピータ機器62から入力されたフォーマット情報に応じてDSP532のパラメータ設定等の初期化処理を行う。
待機時間経過後、ソース機器61は、音声信号をリピータ機器62に出力する。リピータ機器62は、HDMI伝送ケーブル55を介し、入力した音声信号をシンク機器63に転送する。
リピータ機器62及びシンク機器63は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP522、532、アンプ523、533等で信号処理し、スピーカ527、538からアナログ音声を出力する。
このようにソース機器61がコンテンツ信号の出力先の後段の機器から待機時間情報を取得するようにしたことにより、ソース機器61は後段に接続された機器の特性を把握することができる。このため、ソース機器61は、コンテンツ信号の出力を開始するまでの待機時間を、例えば後段に接続された機器が有する待機時間の中で最も長い区間に設定することにより、出力先の後段の機器全てに対し、いわゆる頭切れを防止することができる。
なお、上記第6の実施形態では、HDMI伝送ケーブル54、55により接続した際にリピータ機器62及びシンク機器63からソース機器61に出力することとしたが、これに限られるものではなく、例えば、ソース機器61がリピータ機器62及びシンク機器63に待機時間情報の出力を要求することとしてもよい。この場合、例えば、ソース機器61から出力するコンテンツ信号のフォーマットの待機時間情報の出力を要求することにより、フォーマット毎の待機時間でコンテンツ信号を出力することができる。
(第7の実施の形態)
図21は、第7の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム70は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のプレーヤ71と、AVアンプ等のレシーバA72と、レシーバBと73がIEEE1394バス74を介して接続されたものである。
プレーヤ71は、ディスク711に記録されている音楽、映像等のコンテンツ信号を読み取る信号読取部712と、コンテンツ信号の伝送を制御するコントローラ713と、IEEE1394インターフェース714とを備えて構成されている。なお、ディスク711、信号読取部712は、第1の実施形態におけるディスク111、信号読取部112にそれぞれ対応するものである。
コントローラ713は、後述するように、レシーバA72及びレシーバB73が音声信号を入力してからスピーカから音声を出力することができるまでの待機時間を取得する。また、レシーバA72及びレシーバB73から取得した待機時間に基づいて音声信号の出力開始タイミングを制御する。例えば、レシーバA72及びレシーバB73から取得した待機時間のうち最も長い待機時間の区間経過後、コンテンツ信号の出力を開始するように制御する。
IEEE1394インターフェース714は、IEEE1394バス74と接続するためのものであり、通信コマンドの入出力やコンテンツ信号の出力を行う。
レシーバA72は、IEEE1394インターフェース721と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)722と、音声信号を増幅するアンプ723と、各構成部を制御するコントローラ724とを備えて構成されている。
IEEE1394インターフェース721は、上述したプレーヤ71のIEEE1394インターフェース714と同様な構成から成っている。コントローラ725は、入力された音声信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、コントローラ725は、ディスクリプタと呼ばれる仮想的なメモリ空間を有し、待機時間情報を記述している。ここで、待機時間は、例えば、レシーバに音声信号が入力されてから、音声信号のフォーマットを判別し、音声信号の復調、増幅等を行い、スピーカからアナログ音声を出力することができるまでの区間である。
また、レシーバB73は、上述したレシーバA72と同様な構成から成っており、IEEE1394インターフェース731と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)732と、音声信号を増幅するアンプ733と、各構成部を制御するコントローラ734とを備えて構成されている。
このようなコンテンツ再生システム70によれば、IEEE1394バス74を介し、プレーヤ71からレシーバA72及びレシーバB73にコンテンツ信号を出力することにより、レシーバA72及びレシーバB73はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム70における音声信号の出力制御動作について説明する。ここで、レシーバA72のディスクリプタには、最大待機時間として10msの待機時間情報が記憶され、レシーバB73のディスクリプタには、最大待機時間として50msの待機時間情報が記憶されているものとする。
レシーバA72は、プレーヤ71とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/Cコマンドを用いてレシーバA72のNodeID(ID=1)をプレーヤ71に通知する。
また、レシーバB73も、プレーヤ71とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/Cコマンドを用いてレシーバB73のNodeID(ID=2)をプレーヤ71に通知する。
プレーヤ71は、NodeID(ID=1)の送信元のレシーバA72のディスクリプタから10msの待機時間情報を読み出す。また、プレーヤ71は、NodeID(ID=2)の送信元のレシーバB73のディスクリプタから50msの待機時間情報を読み出す。
プレーヤ71は、レシーバA72から読み出した待機時間10msとレシーバB73から読み出した待機時間50msを比較し、例えば、待機時間が長いレシーバB73の待機時間50msをコンテンツ信号の出力の待機時間とする。
プレーヤ71は、レシーバA72及びレシーバB73から待機時間情報を読み出した後、50msの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、プレーヤ71は音声信号を出力するまでの待機時間の区間、レシーバA72及びレシーバB73に無音データのCIP(Common Isochronous Packet)等のフォーマット情報を出力する。
レシーバA72は、プレーヤ71から出力されたフォーマット情報に応じてDSP722のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。また、レシーバB73も、プレーヤ71から出力されたフォーマット情報に応じてDSP732のパラメータ設定等の初期化処理を行う。
50msの待機時間経過後、プレーヤ71は、音声信号をレシーバA72及びレシーバB73に出力する。
レシーバA72及びレシーバB73は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP722、732、アンプ723、733等で信号処理し、スピーカ725、735からアナログ音声を出力する。
このようにプレーヤ71がコンテンツ信号の出力先の機器から待機時間情報を読み出すようにしたことにより、プレーヤ71はネットワークに接続された全ての機器の特性を把握することができる。このため、プレーヤ71は、コンテンツ信号の出力を開始するまでの待機時間を、例えばネットワークに接続された機器が有する待機時間の中で最も長い区間に設定することにより、出力先の機器全てに対し、いわゆる頭切れを防止することができる。
(第8の実施の形態)
図22は、第8の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム80は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のプレーヤ81と、AVアンプ等のレシーバA82と、レシーバB83とがIEEE1394バス74を介して接続されたものである。上記第7の実施の形態では、プレーヤ71がレシーバA72及びレシーバB73のディスクリプタに記憶された待機時間情報を読み出すこととしたが、第8の実施形態においては、プレーヤ81が各レシーバに待機時間情報を要求することにより、各レシーバは要求に対する待機時間情報をプレーヤ81に送信するようにしたものである。なお、上記第7の実施形態のコンテンツ再生システム70と同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
プレーヤ81は、ディスク711に記録されている音楽、映像等のコンテンツ信号を読み取る信号読取部712と、コンテンツ信号の伝送を制御するコントローラ813と、IEEE1394インターフェース714とを備えて構成されている。なお、ディスク711、信号読取部712は、第1の実施形態におけるディスク111、信号読取部112にそれぞれ対応するものである。
コントローラ813は、後述するように、レシーバA82及びレシーバB83が音声信号を入力してからスピーカから音声を出力することができるまでの待機時間を要求する。また、レシーバA82及びレシーバB83から取得した待機時間情報に基づいて音声信号の出力開始タイミングを制御する。例えば、レシーバA82及びレシーバB83から取得した待機時間のうち最も長い待機時間の区間経過後、コンテンツ信号の出力を開始するように制御する。
レシーバA82は、IEEE1394インターフェース721と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)722と、音声信号を増幅するアンプ723と、各構成部を制御するコントローラ825と、自身の機器特性を示す待機時間情報を記憶するメモリ826とを備えて構成されている。
コントローラ825は、入力された音声信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、コントローラ825は、プレーヤ81からの要求に応じてメモリに記憶された待機時間情報を読み出し、プレーヤ81に待機時間情報を送信する。ここで、待機時間は、例えば、レシーバに音声信号が入力されてから、音声信号のフォーマットを判別し、音声信号の復調、増幅等を行い、スピーカからアナログ音声を出力することができるまでの区間である。
また、レシーバB83は、上述したレシーバA82と同様な構成から成っており、IEEE1394インターフェース731と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)732と、音声信号を増幅するアンプ733と、各構成部を制御するコントローラ835と、自身の機器特性を示す待機時間情報を記憶するメモリ836とを備えて構成されている。
このようなコンテンツ再生システムによれば、IEEE1394バス74を介し、プレーヤ81からレシーバA82及びレシーバB83にコンテンツ信号を出力することにより、レシーバA82及びレシーバB83はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム80における音声信号の出力制御動作について説明する。ここで、レシーバA82のメモリ826には、最大待機時間として10msの待機時間情報が記憶され、レシーバB83のメモリ836には、最大待機時間として50msの待機時間情報が記憶されているものとする。
レシーバA82は、プレーヤ81とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/Cコマンドを用いてレシーバA82のNodeID(ID=1)をプレーヤ81に通知する。
また、レシーバB83も、プレーヤ81とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/Cコマンドを用いてレシーバB83のNodeID(ID=2)をプレーヤ81に通知する。
プレーヤ81は、NodeID(ID=1)の送信元のレシーバA82に対し、AV/C Status Commandを用いて最大待機時間の情報を要求する。レシーバA82は、プレーヤ81の要求に応じて、メモリ826から最大待機時間である10msの待機時間情報を読み出し、プレーヤ81に送信する。
また、同様に、プレーヤ81は、NodeID(ID=2)の送信元のレシーバA83に対し、AV/C Status Commandを用いて最大待機時間の情報を要求する。レシーバB83は、プレーヤ81の要求に応じて、メモリ836から最大待機時間である50msの待機時間情報を読み出し、プレーヤ81に送信する。
プレーヤ81は、レシーバA82から取得した待機時間10msとレシーバB83から取得した待機時間50msを比較し、例えば、待機時間が長いレシーバB83の待機時間50msをコンテンツ信号の出力の待機時間とする。
プレーヤ81は、レシーバA82及びレシーバB83から待機時間情報を取得した後、50msの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、プレーヤ81は音声信号を出力するまでの待機時間の区間、レシーバA82及びレシーバB83に無音データのCIP(Common Isochronous Packet)等のフォーマット情報を出力する。
レシーバA82は、プレーヤ81から出力されたフォーマット情報に応じてDSP722のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。また、レシーバB83も、プレーヤ81から出力されたフォーマット情報に応じてDSP732のパラメータ設定等の初期化処理を行う。
50msの待機時間経過後、プレーヤ81は、音声信号をレシーバA82及びレシーバB83に出力する。
レシーバA82及びレシーバB83は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP722、732、アンプ723、733等で信号処理し、スピーカ725、735からアナログ音声を出力する。
このようにプレーヤ81がコンテンツ信号の出力先の各レシーバに待機時間情報を要求するようにしたことにより、プレーヤ81はネットワークに接続された全ての機器の特性を把握することができる。このため、プレーヤ81は、コンテンツ信号の出力を開始するまでの待機時間を、例えばネットワークに接続された機器が有する待機時間の中で最も長い区間に設定することにより、出力先の機器全てに対し、いわゆる頭切れを防止することができる。
(第9の実施の形態)
図23は、第9の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示すものである。このコンテンツ再生システム90は、音声信号を出力するDVDプレーヤ等のプレーヤ91と、AVアンプ等のレシーバA92と、レシーバB93とがIEEE1394バス74を介して接続されたものである。この第9の実施の形態では、各レシーバが、プレーヤ91とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/C Contorol Commandを用いてプレーヤ91に待機するように命令するものである。なお、上記第8の実施形態のコンテンツ再生システム80と同様な構成には、同一符号を付して説明を省略する。
プレーヤ91は、ディスク711に記録されている音楽、映像等のコンテンツ信号を読み取る信号読取部712と、コンテンツ信号の伝送を制御するコントローラ913と、IEEE1394インターフェース714とを備えて構成されている。なお、ディスク711、信号読取部712は、第1の実施形態におけるディスク111、信号読取部112にそれぞれ対応するものである。
コントローラ913は、後述するように、レシーバA92及びレシーバB93からの命令に応じて音声信号の出力開始タイミングを制御する。例えば、レシーバA92及びレシーバB93が命令した待機時間のうち最も長い待機時間の区間経過後、コンテンツ信号の出力を開始するように制御する。
レシーバA92は、IEEE1394インターフェース721と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)722と、音声信号を増幅するアンプ723と、各構成部を制御するコントローラ925と、自身の機器特性を示す待機時間情報を記憶するメモリ826とを備えて構成されている。
コントローラ925は、入力された音声信号のフォーマットを判別し、そのフォーマットに応じた信号処理を行うように各構成部を制御する。また、コントローラ925は、プレーヤ91とIEEE1394バス74を介して接続する際、メモリに記憶された待機時間情報を読み出し、例えば、最大の待機時間の区間、コンテンツ信号の出力開始を待機するようにプレーヤ91に命令する。ここで、待機時間は、例えば、レシーバに音声信号が入力されてから、音声信号のフォーマットを判別し、音声信号の復調、増幅等を行い、スピーカからアナログ音声を出力することができるまでの区間である。
また、レシーバB93は、上述したレシーバA92と同様な構成から成っており、IEEE1394インターフェース731と、音楽信号を信号処理するDSP(Digital Signal Processor)732と、音声信号を増幅するアンプ733と、各構成部を制御するコントローラ935と、自身の機器特性を示す待機時間情報を記憶するメモリ836とを備えて構成されている。
このようなコンテンツ再生システムによれば、IEEE1394バス74を介し、プレーヤ91からレシーバA92及びレシーバB93にコンテンツ信号を出力することにより、レシーバA92及びレシーバB93はコンテンツを再生することができる。
続いて、上述のコンテンツ再生システム90における音声信号の出力制御動作について説明する。ここで、レシーバA92のメモリ826には、最大待機時間として10msの待機時間情報が記憶され、レシーバB93のメモリ836には、最大待機時間として50msの待機時間情報が記憶されているものとする。
レシーバA92は、プレーヤ91とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/C Contorol Commandを用いて自身のメモリ826に記憶された最大待機時間10msの区間、音声信号の出力を待機するようにプレーヤ91に命令する。
また、レシーバB93は、プレーヤ91とIEEE1394バス74を介して接続する際、AV/C Contorol Commandを用いて自身のメモリ836に記憶された最大待機時間50msの区間、音声信号の出力を待機するようにプレーヤ91に命令する。
プレーヤ91は、レシーバA92から命令された待機時間10msとレシーバB93から命令された待機時間50msを比較し、例えば、待機時間が長いレシーバB93の待機時間50msをコンテンツ信号の出力の待機時間とする。
プレーヤ91は、レシーバA92及びレシーバB93から命令された後、50msの待機時間の区間、音声信号の出力開始を待機する。また、プレーヤ91は音声信号を出力するまでの待機時間の区間、レシーバA92及びレシーバB93に無音データのCIP(Common Isochronous Packet)等のフォーマット情報を出力する。
レシーバA92は、プレーヤ91から出力されたフォーマット情報に応じてDSP722のパラメータ設定等の初期化処理等を行う。また、レシーバB93も、プレーヤ91から出力されたフォーマット情報に応じてDSP732のパラメータ設定等の初期化処理を行う。
50msの待機時間経過後、プレーヤ91は、音声信号をレシーバA92及びレシーバB93に出力する。
レシーバA92及びレシーバB93は、フォーマット情報が入力されてから、待機時間経過後に入力された音声信号をDSP722、732、アンプ723、733等で信号処理し、スピーカ725、735からアナログ音声を出力する。
このようにプレーヤ91がコンテンツ信号の出力先の各レシーバから待機時間を命令するようにしたことにより、プレーヤ91はネットワークに接続された全てのレシーバの特性を把握することができる。このため、プレーヤ91は、コンテンツ信号の出力を開始するまでの待機時間を、例えばネットワークに接続されたレシーバが有する待機時間の中で最も長い区間に設定することにより、出力先の全てのレシーバに対し、いわゆる頭切れを防止することができる。
第1の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 HDMI端子を示す図である。 EDIDの構成を示すブロック図である。 待機時間情報の定義例を示す図である。 待機時間情報の一例を示す図である。 HDMIにおけるパケットのヘッダ情報を示す図である。 パケットタイプの定義例を示す図である。 ACPパケットのヘッダ情報を示す図である。 AIFパケットのヘッダ情報を示す図である。 AIFパケットの内容情報を示す図である。 AIFパケットにおけるフォーマット情報を示す図である。 AIFパケットにおけるフォーマット情報を示す図である。 オーディオサンプルパケットのヘッダ情報を示す図である。 第2の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第3の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第3の実施形態において待機時間情報を取得するための処理例を示す図である。 第4の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第4の実施形態において待機時間情報を取得するための処理例を示す図である。 第5の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第6の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第7の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第8の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。 第9の実施形態におけるコンテンツ再生システムを示す図である。
符号の説明
10 コンテンツ再生システム、11 ソース機器、12 シンク機器、13 HDMI伝送ケーブル、111 ディスク、112 信号読取部、113 コントローラ、114 HDMI端子、121 HDMI端子、122 DSP、123 アンプ、124 EEPROM、125 コントローラ、126 スピーカ

Claims (12)

  1. コンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置と、上記コンテンツ信号を入力し、当該コンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置とが入出力手段を介して接続されたコンテンツ再生システムにおいて、
    上記コンテンツ出力装置は、
    上記コンテンツ信号が記憶されたコンテンツ記憶手段と、
    上記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツ信号を出力する出力手段と、
    上記コンテンツ再生装置が上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を上記コンテンツ装置から取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された待機時間に基づいて上記出力手段におけるコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する出力制御手段とを備え、
    上記コンテンツ再生装置は、
    上記待機時間を記憶する記憶手段と、
    上記入出力手段を介して上記記憶手段に記憶された待機時間を上記コンテンツ出力装置に送信するとともに上記記憶手段の読み出し/書き込みを制御する送信制御手段と、
    上記コンテンツ信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段により入力されたコンテンツ信号を再生する再生手段とを備える
    ことを特徴とするコンテンツ再生システム。
  2. 上記取得手段は、上記コンテンツ再生装置が再生可能な全てのフォーマットについての待機時間、又は、これから出力手段より出力するコンテンツ信号のフォーマットについての待機時間を取得し、
    上記出力制御手段は、上記出力手段より出力するコンテンンツ信号のフォーマットの待機時間の区間、当該コンテンツ信号の出力開始を待機することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  3. 上記出力制御手段は、上記入出力手段に接続されたコンテンツ再生装置が複数存在する場合、上記コンテンツ再生装置から取得した待機時間のうち最も大きい待機時間の区間、コンテンツ信号の出力開始を待機することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  4. 上記入出力手段は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)であって、
    上記取得手段は、DDC(Display Data Channel:ディスプレイ情報)信号を用いて、上記記憶手段から上記待機時間を読み出すことにより、上記待機時間を取得することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  5. 上記入出力手段は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)であって、
    上記送信制御手段は、DDC(Display Data Channel:ディスプレイ情報)信号を用いて、上記入出力手段に接続された他のコンテンツ再生装置から上記待機時間を読み出し、記憶手段に記憶された待機時間よりも上記待機時間が大きい場合、上記記憶手段に記憶された待機時間を書き換えることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  6. 上記入出力手段は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)であって、
    上記取得手段は、CEC(Consumer Electronics Control)信号を用いて、上記コンテンツ再生装置に上記待機時間を要求し、上記送信制御手段が上記取得手段に要求された待機時間を上記記憶手段より読み出し、当該待機時間を上記取得手段に送信することにより、上記待機時間を取得することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  7. 上記入出力手段は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式であって、
    上記取得手段は、AV/C Contorol Commandを用いて、上記記憶手段から待機時間を読み出すことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  8. 上記入出力手段は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式であって、
    上記取得手段は、AV/C Status Commandを用いて、上記コンテンツ再生装置に上記待機時間を要求し、上記送信制御手段が上記取得手段により要求された待機時間を上記記憶手段より読み出し、当該待機時間を上記取得手段に送信することにより、上記待機時間を取得することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  9. 上記入出力手段は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式であって、
    上記送信制御手段は、AV/C Contorol Commandを用いて、上記記憶手段に記憶された待機時間の区間、コンテンツ信号の出力開始を待機するように上記コンテンツ送信装置に命令することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
  10. コンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置と入出力手段を介して接続され、当該コンテンツ再生装置にコンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置において、
    上記コンテンツ信号が記憶されたコンテンツ記憶手段と、
    上記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツ信号を出力する出力手段と、
    上記コンテンツ再生装置が上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を上記コンテンツ装置から取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された待機時間に基づいて上記出力手段におけるコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する出力制御手段と
    を備えることを特徴とするコンテンツ出力装置。
  11. コンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置と入出力手段を介して接続され、当該コンテンツ出力装置から出力されたコンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置において、
    上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を記憶する記憶手段と、
    上記入出力手段を介して上記記憶手段に記憶された待機時間を上記コンテンツ出力装置に送信するとともに上記記憶手段の読み出し/書き込みを制御する送信制御手段と、
    上記コンテンツ信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段により入力されたコンテンツ信号を再生する再生手段と
    を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。
  12. コンテンツ信号を出力するコンテンツ出力装置と、上記コンテンツ信号を入力し、当該コンテンツ信号を再生するコンテンツ再生装置とが入出力手段を介して接続されたコンテンツ再生システムのコンテンツ再生方法において、
    上記コンテンツ出力装置は、上記コンテンツ再生装置が上記入出力手段を介してコンテンツ信号を入力してから当該コンテンツ信号を再生可能な状態となるまでの待機時間を上記コンテンツ再生装置から取得し、上記待機時間に基づいてコンテンツ信号の出力開始タイミングを制御する
    ことを特徴とするコンテンツ再生方法。
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