JP2007189285A - 表面実装型圧電発振器用パッケージ、周波数調整方法、及び表面実装型圧電発振器 - Google Patents

表面実装型圧電発振器用パッケージ、周波数調整方法、及び表面実装型圧電発振器 Download PDF

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Atsushi Kiyohara
厚 清原
Masayuki Ishikawa
匡亨 石川
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Abstract

【課題】圧電振動子のパッケージの外部に発振回路等を構成するIC部品を組付け一体化
した表面実装型圧電発振器において、圧電振動子の調整作業専用の調整端子を格別に設け
ることなく、既存の実装端子を利用して調整することを可能とする。
【解決手段】複数の実装端子を備えた絶縁容器1と、2つの素子搭載用パッド11に圧電
振動素子上の各励振電極を接続した状態で圧電振動素子を気密封止する蓋部材15と、絶
縁容器下面3aに配置され各素子搭載用パッド、及び各実装端子と導通するIC部品搭載
用パッド6に実装されるIC部品20と、を備え、絶縁容器下面に露出配置した2つの素
子導通パターン40A、40Bと、実装端子のいずれか2つから夫々延びて絶縁容器下面
に露出配置された実装端子導通パターン45A、45Bと、を備え、各素子導通パターン
と各実装端子導通パターンとを、絶縁容器下面において非導通状態で且つ一対一の関係に
て近接配置した。
【選択図】図3

Description

本発明は、従来の調整端子を用いた調整作業の不便さを解消した表面実装型圧電発振器
用パッケージ、周波数調整方法、及び表面実装型圧電発振器に関するものである。
移動体通信市場においては、各種電装部品の実装性、保守・取扱性、装置間での部品の
共通性等を考慮して、各機能毎に部品群のモジュール化を推進するメーカーが増えている
。また、モジュール化に伴って、小型化、低コスト化も強く求められている。
特に、基準発振回路、PLL回路、及びシンセサイザー回路等、機能及びハード構成が
確立し、且つ高安定性、高性能化が要求される回路部品に関してモジュール化への傾向が
強まっている。更に、これらの部品群をモジュールとしてパッケージ化することによりシ
ールド構造を確立しやすくなるという利点がある。
複数の関連部品をモジュール化、パッケージ化することにより構築される表面実装用の
IC部品としては、例えば圧電振動子、圧電発振器、SAWデバイス等を例示することが
できるが、これらの機能を高く維持しつつ、更なる小型化を図るために、例えば図4に示
した如き二階建て構造のモジュールが採用されている。
即ち、図4は二階建て構造型(H型)モジュールとしての表面実装型圧電デバイス(水
晶発振器)の従来構成を示す縦断面略図であり、セラミック製の容器本体101と金属リ
ッド102からなる容器の内部に水晶振動素子103を収容した水晶振動子100と、水
晶振動子100の底面に接合される容器105の空所105a内の天井面に発振回路、温
度補償回路などを構成するIC部品106をベアチップ実装した底部構造体(IC部品ユ
ニット)107と、を備えている。この水晶発振器をプリント基板上に実装する際には、
容器105の底面に設けた実装端子105bを用いた半田付けが行われる(例えば、特許
文献1)。
上記の従来例にあっては、IC部品中に含まれる調整回路を調整するための調整端子1
10が容器本体101の外面に露出配置されている。調整端子110は、例えばIC部品
中の温度補償回路を構成する素子の値(温度補償係数)を書き換える場合に用いられ、図
示しないプローブを調整端子110に当接させてデータを入力することによって書き換え
が行われる。発振器メーカーが、図示のように水晶振動子100に対してIC部品106
を搭載した容器105を組付け完了した状態でアッセンブリメーカー(例えば、携帯電話
機メーカー)に出荷する場合には、発振器メーカーサイドで調整端子を用いて素子値を調
整した状態で顧客に手渡すため、顧客は無調整にて圧電発振器を使用することが可能とな
る。
しかし、縦横寸法が十数mm程度の小型発振器の側面に形成される調整端子110の面
積は更に微小とならざるを得ないため、プローブを当接させての調整作業は極めて煩雑、
且つ効率の悪い作業となる。また、プローブを当接させるのに必要十分な面積を確保する
必要から、調整端子110の小面積化には限界があるため、その分だけ発振器の小型化に
も限界が生じている。従って、これらの問題点の改善が強く求められている。
このような不具合を解決するため、特許文献2、3では、図4に示した底部構造体10
7の空所105aの天井面であってIC部品搭載時にはIC部品によって隠蔽される位置
に、水晶振動子内の水晶振動素子に形成した2つの励振電極から延びる大面積且つ専用の
2つの調整端子をパターン形成する構造を提案している。これによれば、プローブを調整
端子に当接させることによる調整作業が容易化するばかりでなく、発振器を機器側のプリ
ント基板上に実装した時に、プリント基板上の配線パターンとの間で浮遊容量を発生する
不具合をも防止できる。
しかし、空所105aの天井面は、極限された狭いスペースであるにも拘わらず、大面
積の調整端子を2つ配置すると、同じ天井面に形成するIC部品搭載用の電極のレイアウ
トに制限が生じる虞が高くなる。
このような従来の問題点に対処するために本出願人は特許文献4を提案した。同公報記
載の表面実装型圧電発振器は、絶縁容器の上面側に圧電振動素子搭載用パッドを備えると
共に、絶縁容器の下面側にIC部品搭載用パッドを備え、更に絶縁容器下面の周縁に沿っ
て突設した外壁の底面に4つの実装端子を備えた圧電発振器のパッケージにおいて、実装
端子のいずれか2つと、2つの圧電振動素子用パッドとを夫々導通させるための2つの接
続配線パターンを下面側凹所の天井面に露出配置し、外壁底面に設けた面積の広い実装端
子を一時的に調整端子として利用することを可能とした。周波数調整後は、接続配線パタ
ーンをレーザー光線によって切断することにより各実装端子と接続配線パターンとの間の
導通を遮断するように構成した。
しかし、十数mm角のパッケージの下面側凹所内に配置された微細な接続配線パターン
をレーザー光線によって正確に切断する作業は容易でなく、生産性を低下させる虞があっ
た。
特開2000−278047公報 特許第3406845号 特許第3451018号 特開2005−223640公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、圧電振動子のパッケージの外部に発振回路
等を構成するIC部品を組付け一体化した構造の表面実装型圧電発振器において、IC部
品搭載前に実施する圧電振動子の調整作業専用の調整端子を格別に設けることなく、既存
の実装端子を利用して調整することを可能とした表面実装型圧電発振器用パッケージ、こ
れを用いた表面実装型圧電発振器、及びその周波数調整方法を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明は、上面に圧電振動素子の各励振電極と電気的に接続
するための2つの素子搭載用パッドを備えると共に、下面端縁に沿って突設した外壁底面
に少なくとも4つの実装端子を備えた絶縁容器と、発振回路を構成するIC部品を搭載す
るために前記絶縁容器の下面に配置されたIC部品用搭載パッドと、前記各実装端子と前
記IC部品搭載用パッドとの間に所定の配線を施すための内部導体と、前記素子搭載用パ
ッドと前記IC部品搭載用パッドとの間に所定の配線を施すための内部導体と、前記2つ
の素子搭載用パッドと夫々一対一で導通し、且つ前記絶縁容器下面に露出配置した2つの
素子導通パターンと、前記実装端子のいずれか2つから夫々延びて前記絶縁容器下面に露
出配置された実装端子導通パターンと、を備え、前記各素子導通パターンと前記各実装端
子導通パターンとを、前記絶縁容器下面において非導通状態で且つ一対一の関係にて近接
配置したことを特徴とする。
また、本発明は、上面側と下面側に夫々凹所を有し、前記下面側凹所の外壁底面に少な
くとも4つの実装端子を備えた絶縁容器と、圧電振動素子の各励振電極と電気的に接続す
るために前記上面側凹所内に設けた2つの素子搭載用パッドと、発振回路を構成するIC
部品を搭載するために下面側凹所の天井面に配置されたIC部品搭載用パッドと、前記各
実装端子とIC部品搭載用パッドとの間に所定の配線を施す為の内部導体と、素子搭載用
パッドとIC部品搭載用パッドとの間に所定の配線を施すための内部導体と、前記2つの
素子搭載用パッドと夫々一対一で導通し、且つ前記下面側凹所の天井面に露出配置した2
つの素子導通パターンと、前記実装端子のいずれか2つから夫々延びて前記下面側凹所の
天井面に露出配置された実装端子導通パターンと、を備え、前記各素子導通パターンと前
記各実装端子導通パターンとを、前記下面側凹所の天井面において非導通状態で且つ一対
一の関係にて近接配置したことを特徴とする。
また、本発明は、前記実装端子が、駆動電源用実装端子、制御電圧印加用実装端子、信
号出力用実装端子、及び接地用実装端子であることを特徴とする。
前記実装端子のうち接地用実装端子を除くいずれか2つの実装端子と、2つの素子搭載
用パッドとが夫々導通していることを特徴とする。
また、本発明に係る表面実装型圧電発振器の周波数調整方法は、上記何れかの表面実装
型圧電発振器用パッケージを用いて構成する表面実装型圧電発振器の周波数調整方法であ
って、前記素子搭載用パッドに圧電振動素子の各励振電極を電気的に接続した後、前記I
C部品搭載用パッドに発振回路を構成するIC部品を搭載する前に、前記素子搭載用パッ
ドと導通した2つの実装端子を用いて圧電振動素子の共振周波数を測定し、共振周波数測
定後に前記導電性接着剤を除去して各実装端子と素子搭載用パッドとの間の導通を遮断す
ることを特徴とする。
また、本発明は、上記何れかの表面実装型圧電発振器用パッケージを用いて構成する表
面実装型圧電発振器の周波数調整方法であって、前記素子搭載用パッドに圧電振動素子の
各励振電極を電気的に接続した後、前記IC部品搭載用パッドに発振回路を構成するIC
部品を搭載する前に、前記素子搭載用パッドと導通した2つの実装端子を用いて圧電振動
素子の共振周波数を測定し、共振周波数が所定の値と異なる場合には圧電振動素子に対し
て周波数調整を施し、周波数調整後に前記導電性接着剤を除去して各実装端子と素子搭載
用パッドとの間の導通を遮断することを特徴とする。
また、本発明は、上記何れかの表面実装型圧電発振器用パッケージを用いて構成した表
面実装型圧電発振器であって、前記素子搭載用パッドに圧電振動素子の各励振電極を電気
的に接続した状態で該圧電振動素子を含む絶縁容器上面側の空間を蓋部材により気密封止
し、前記絶縁容器下面の各実装端子導通パターンと各素子導通パターンとの間を電気的に
切断し、前記IC部品搭載用パッドには発振回路を構成するIC部品が搭載されているこ
とを特徴とする。
以下、本発明を図面に示した実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るパッケージ構造を備えた表面実装型圧電発振器の一例
としての水晶発振器の縦断面図、図2は容器本体の縦断面図、図3(a)乃至(e)は容
器本体を構成する各絶縁板の各面の構成図である。
この水晶発振器は、上面と下面に夫々凹所2、3を備えると共に環状の外壁4の底面に
駆動電源用実装端子(Vcc端子)5a、制御電圧印加用実装端子(Vcon端子)5b
、信号出力用実装端子(Out端子)5c、接地用実装端子(Gnd端子)5dの4つの
実装端子5を備えた縦断面形状が略H型の絶縁容器1と、上面側凹所2内に設けた2つの
上面側内部パッド(素子搭載用パッド)11に水晶振動素子(圧電振動素子)12上の2
つの励振電極を夫々電気的に接続した状態で該上面側凹所2を気密封止する金属リッド(
蓋部材)15と、下面側凹所3の天井面3aに配置され各上面側内部パッド11、及び各
実装端子5と導通した下面側内部パッド(IC部品搭載用パッド)6と、下面側内部パッ
ド6に実装される発振回路を構成するIC部品20と、各実装端子5a〜5dと素子搭載
用パッド11とIC部品搭載用パッド6とを導通させる内部導体と、を備える。
絶縁容器1、下面側内部パッド(IC部品搭載用パッド)6、上面側内部パッド(素子
搭載用パッド)11、金属リッド15は、表面実装型圧電発振器用パッケージを構成して
いる。また、この表面実装型圧電発振器用パッケージ内に水晶振動子を気密封止すること
により水晶振動子を構成する。
本発明のパッケージは、2つの素子搭載用パッド11と夫々一対一で導通し、且つ絶縁
容器下面に露出配置した素子導通パターン40A、40Bと、実装端子5a〜5dのいず
れか2つから夫々延びて絶縁容器下面に露出配置された実装端子導通パターン45A、4
5Bと、を備え、更に各素子導通パターン40A、40Bと各実装端子導通パターン45
A、45Bとを、絶縁容器下面において非導通状態で、且つ一対一の関係にて近接配置し
た構成が特徴的である。
なお、この実施形態では、Vcc端子5aと、Vcon端子5bが、夫々上面側内部パ
ッド11の一方と電気的に接続されている場合を一例として説明する。
上面側凹所2を備えた絶縁容器1の上部と、上面側内部パッド11と、水晶振動素子1
2と、金属リッド15は、水晶振動子(圧電振動子)を構成している。即ち、水晶振動子
はセラミック等の絶縁材料からなる絶縁容器1の上面側凹所2内の内部電極11上に水晶
振動素子12を導電性接着剤(導電性ペースト)を用いて電気的・機械的に接続し、絶縁
容器1の外璧上面の導体リングに金属リッド15を溶接等によって電気的・機械的に接続
して凹所2内を気密封止したものである。
本発明では、各実装端子5としてのVcc端子5a、Vcon端子5bと夫々導通した
実装端子導通パターン45A、45Bを絶縁容器下面に引き出して露出配置する一方で、
各素子導通パターン40A、40Bを各実装端子導通パターン45A、45Bと非導通状
態で近接(対向)配置している。
周波数調整時には、導電性接着剤、導電性ペースト等の導電性バインダ50を、各素子
導通パターン40A、40Bと各実装端子導通パターン45A、45Bとの非接触近接部
間に塗布しておくことにより両パターン間を導通状態としておく。導電性バインダ50を
介して水晶振動素子の各励振電極と導通した状態にあるVcc端子5a、Vcon端子5
bを周波数調整端子として利用して周波数を測定する。そして、測定作業、調整作業完了
後には溶剤等を用いて導電性バインダ50を除去した上で、各下面側内部パッド6上にI
C部品20を搭載する。換言すれば、本発明は、導電性バインダ50によって水晶振動素
子上の各励振電極と導通状態にある場合にのみVcc端子5a、Vcon端子5bを調整
端子として利用することを可能ならしめ、調整終了後には導電性バインダを除去して各励
振電極との導通を遮断することによって通常の実装端子として利用するようにした点が特
徴的である。
なお、上記実施形態では上面に凹所2を備えた絶縁容器を用いたパッケージ構造につい
て説明したが、本発明は平坦な上面に設けた素子搭載用パッド上に水晶振動素子を搭載し
た状態で逆椀状の蓋部材によって水晶振動素子を気密封止したタイプのパッケージにも適
用することができる。また、絶縁容器下面の外壁4は下面の四辺に沿って突設する必要は
なく、少なくとも一辺に沿って突設されていてもよい。
以下、本発明の絶縁容器における配線構造について説明する。
図2は絶縁容器の縦断面構造を示す拡大図であり、この絶縁容器1は、セラミック等の
絶縁材料から成る矩形平板状の第1及び第2の絶縁板31、32と、第2の絶縁板32の
上面に固定することによって上面側凹所2を形成する矩形環状の金属製シームリング33
と、第1の絶縁板31の下面に積層固定されることにより下面側凹所3を形成する矩形環
状のセラミック板から成る第3及び第4の絶縁板34、35と、第4の絶縁板35の底面
に配置される実装端子5(Vcc端子5a、Vcon端子5b、Out端子5c、Gnd
端子5d)と、上面側内部パッド(素子搭載用パッド)11と、下面側内部パッド(IC
部品搭載用パッド)6と、各実装端子5、上面側内部パッド11及び下面側内部パッド6
間を導通する図示しない内部導体(ビアホール)と、を備えている。
金属製シームリング33の上面に金属リッド(蓋部材)15を溶接等によって固定する
ことにより、上面側凹所2は気密封止される。
上面側内部パッド11は、図3(a)の平面図(第2の絶縁板32の上面図)に示すよ
うに上面側凹所2の内底面に隣接配置されており、各上面側内部パッド11上の符号A、
B、C、Dは第1及び第2の絶縁板31、32を貫通して配置される貫通導体(内部導体
)を示している。
第1の絶縁板31の上面には、図3(b)に示すように、貫通導体A、B、C、Dと、
四隅のパターン(Vcc、Vcon、Out、Gndの各パターン)を備えている。
次に、図3(c)は第1の絶縁板31の下面を上方から見たパターン配置透視図であり
、この図から明らかなように第1の絶縁板31の下面には、各貫通導体A、B、C、D、
各貫通導体A、Bを夫々角隅部に位置するVccパターン、Vconパターンと接続する
ための実装端子導通パターン45A、45B、Outパターン、Gndパターン、及びI
C部品20を搭載するための下面側内部パッド6(E、F、G、H、I、K、L、M、N
、P)が配置されている。下面側内部パッド6(E、F、G、H、I、K、L、M、N、
P)は、IC部品20の上面に設けた図示しない電極と一対一にてフリップチップ接続さ
れる。
第1の絶縁板31の下面のパターン例では、各実装端子であるVcc端子5a、Vco
n端子5b(図3(e))と夫々接続されるVccパターン、Vconパターンは、夫々
下面側内部パッド6N、6Eと直結する一方で、素子導通パターン40A、40Bとは非
導通状態となっている。つまり、導電性バインダ50を用いて実装端子導通パターン45
A、45Bと、素子導通パターン40A、40Bとの間の導通を確保しない場合には、実
装端子5Vcc、5Vconと貫通導体A、Bとの導通を遮断することが可能となる。一
方、実装端子導通パターン45A、45Bと、素子導通パターン40A、40Bとの非接
触近接部間に導電性バインダ50を塗布して両者間を導通状態にすることにより、実装端
子5Vcc、5Vconと貫通導体A、Bとの導通を確保することができる。
次に、図3(d)は第4の絶縁板35の上面図、図3(e)は第4の絶縁板35の底面
を上方から見たパターン配置図である。図3(d)に示した四隅のパターン、即ちVcc
パターン、Vconパターン、Outパターン、Gndパターンは、何れも図3(b)(
c)に夫々示した四隅のパターン(Vccパターン、Vconパターン、Outパターン
)と、更には図3(e)に示した各実装端子5(Vcc端子5a、Vcon端子5b、O
ut端子5c、Gnd端子5d)と、貫通導体Cを介して導通している。
本実施形態では、図2に関して説明した如く、導電性バインダ50を塗布したり、除去
することによって、Vcc、Vcon用の実装端子であるVcc端子5a、Vcon端子
5bを、夫々貫通導体A、Bと導通させたり、導通を解除することができる。導電性バイ
ンダ50が実装端子導通パターン45A、45Bと素子導通パターン40A、40Bとの
非接触近接部間に跨って塗布されている状態においては、Vcc端子5a、Vcon端子
5bは貫通導体A、B、上面側内部パッド11を介して水晶振動素子12上の各励振電極
と導通している。このため、Vcc端子5a、Vcon端子5bを、周波数調整端子とし
て利用することができる。即ち、Vcc端子5a、Vcon端子5bに対して調整装置か
ら延びるプローブを当接させることによって周波数測定を行い、必要な場合には励振電極
に対して金属を蒸着することによる周波数の調整が可能となる。
一方、周波数の調整が完了した後には、実装端子導通パターン45A、45Bと、素子
導通パターン40A、40Bとの非接触近接部間に跨って塗布された導電性バインダ50
を溶剤等を用いて除去することにより、Vcc端子5a、Vcon端子5bと貫通導体A
、Bとの導通を遮断し、各Vcc端子5a、Vcon端子5bから調整端子としての機能
を奪うことができる。この切断の結果、Vcc端子5a、Vcon端子5bは夫々下面側
内部パッド6N、6Eとのみ導通した状態となり、同様に貫通導体A、Bは夫々下面側内
部パッド6P、6Fとのみ導通した状態となる。
このように本発明では、下面側内部パッド6にIC部品20を搭載する前に、導電性バ
インダ50によって2つの実装端子(Vcc端子5a、及びVcon端子5b)と水晶振
動素子の各励振電極とを導通させた状態で、各実装端子を用いて圧電振動素子の共振周波
数を測定し、必要に応じて周波数調整を行うことができる。周波数測定後、或いは周波数
調整後に、各導電性バインダ50を除去して各実装端子と各励振電極(上面側内部パッド
11)との導通を遮断し、その後各下面側内部パッドにIC部品20を搭載することによ
り発振器の組立を完了し、2つの実装端子を本来の実装端子として利用することができる

本発明では、下面側凹所3内に露出する絶縁容器の天井面に調整端子を配置しないので
、該天井面の配線パターンレイアウトの自由度が拡大する。また、実装電極5は、十分に
広い面積を有するので、プローブを当接させつつ行う周波数測定作業性を高めることがで
きる。
以上のように本発明によれば、IC部品を搭載する絶縁容器下面(下面側凹所の天井面
)に調整端子パターンを形成せずに、少なくとも4つの実装端子の内の2つを一時的に調
整端子として兼用できるように構成したため、絶縁容器下面の配線パターンレイアウトの
自由度を高めることができる。
また、4つの実装端子のうちの接地用実装端子を除いた実装端子を調整端子として利用
するようにしている。即ち、接地用実装端子からは、パッケージ内に広くアース用の配線
が延びているので、周波数測定の際に測定経路上に浮遊容量が出現し易く、正確な周波数
測定ができない可能性もあるので、極力調整端子としては利用すべきでない。従って、他
の3つの実装端子のうちの2つを利用するのが好ましい。
また、調整端子を兼用する実装端子は、製造当初は水晶振動素子と接続された素子搭載
用パッドとの間を非導通状態とされているが、周波数測定、調整作業を終了する際には導
電性バインダによって両者を導通することができる。更に、調整作業の終了後には導電性
バインダを除去することによって実装端子本来の機能を発揮できる。
上記の如き配線構造を備えた絶縁容器に対して水晶振動素子、IC部品を組み付け、周
波数測定、周波数調整を行った後に、更に水晶振動素子を蓋部材により気密封止すること
によって所定の発振周波数を備えた表面実装型発振器を生産性よく製造することが可能と
なる。
なお、上記実施形態では、圧電発振器の代表例として水晶発振器を例示したが、本発明
は他の圧電材料から成る圧電振動素子を使用した発振器全てに適用することができる。
本発明の一実施形態に係るパッケージを備えた表面実装型圧電発振器の一例としての水晶発振器の縦断面図。 容器本体の縦断面図。 (a)乃至(e)は容器本体を構成する各絶縁板の各面の構成図。 従来例の表面実装型圧電発振器の縦断面図。
符号の説明
1 絶縁容器、2、3 凹所、3a 天井面、4 環状の底面、5a 駆動電源用実装
端子(Vcc端子)、5b 制御電圧印加用実装端子(Vcon端子)、5c 信号出力
用実装端子(Out端子)、5d 接地用実装端子(Gnd端子)、6 下面側内部パッ
ド(IC部品搭載用パッド)、11 上面側内部パッド(素子搭載用パッド)、12 水
晶振動素子(圧電振動素子)、15 金属リッド、20 IC部品、31、32 絶縁板
、33 金属製シームリング、34、35 絶縁板、40A、40B 素子導通パターン
、45A、45B 実装端子導通パターン、A、B、C、D 貫通導体。

Claims (7)

  1. 上面に圧電振動素子の各励振電極と電気的に接続するための2つの素子搭載用パッドを
    備えると共に、下面端縁に沿って突設した外壁底面に少なくとも4つの実装端子を備えた
    絶縁容器と、
    発振回路を構成するIC部品を搭載するために前記絶縁容器の下面に配置されたIC部
    品用搭載パッドと、前記各実装端子と前記IC部品搭載用パッドとの間に所定の配線を施
    すための内部導体と、前記素子搭載用パッドと前記IC部品搭載用パッドとの間に所定の
    配線を施すための内部導体と、
    前記2つの素子搭載用パッドと夫々一対一で導通し、且つ前記絶縁容器下面に露出配置
    した2つの素子導通パターンと、
    前記実装端子のいずれか2つから夫々延びて前記絶縁容器下面に露出配置された実装端
    子導通パターンと、を備え、
    前記各素子導通パターンと前記各実装端子導通パターンとを、前記絶縁容器下面におい
    て非導通状態で且つ一対一の関係にて近接配置したことを特徴とする表面実装型圧電発振
    器用パッケージ。
  2. 上面側と下面側に夫々凹所を有し、前記下面側凹所の外壁底面に少なくとも4つの実装
    端子を備えた絶縁容器と、
    圧電振動素子の各励振電極と電気的に接続するために前記上面側凹所内に設けた2つの
    素子搭載用パッドと、発振回路を構成するIC部品を搭載するために下面側凹所の天井面
    に配置されたIC部品搭載用パッドと、前記各実装端子とIC部品搭載用パッドとの間に
    所定の配線を施す為の内部導体と、素子搭載用パッドとIC部品搭載用パッドとの間に所
    定の配線を施すための内部導体と、
    前記2つの素子搭載用パッドと夫々一対一で導通し、且つ前記下面側凹所の天井面に露
    出配置した2つの素子導通パターンと、
    前記実装端子のいずれか2つから夫々延びて前記下面側凹所の天井面に露出配置された
    実装端子導通パターンと、を備え、
    前記各素子導通パターンと前記各実装端子導通パターンとを、前記下面側凹所の天井面
    において非導通状態で且つ一対一の関係にて近接配置したことを特徴とする表面実装型圧
    電発振器用パッケージ。
  3. 前記実装端子が、駆動電源用実装端子、制御電圧印加用実装端子、信号出力用実装端子
    、及び接地用実装端子であることを特徴とする請求項1、又は2に記載の表面実装型圧電
    発振器用パッケージ。
  4. 前記実装端子のうち接地用実装端子を除くいずれか2つの実装端子と、2つの素子搭載
    用パッドとが夫々導通していることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の表面実装
    型圧電発振器用パッケージ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の表面実装型圧電発振器用パッケージを用いて構成
    する表面実装型圧電発振器の周波数調整方法であって、
    前記素子搭載用パッドに圧電振動素子の各励振電極を電気的に接続した後、前記IC部
    品搭載用パッドに発振回路を構成するIC部品を搭載する前に、前記素子搭載用パッドと
    導通した2つの実装端子を用いて圧電振動素子の共振周波数を測定し、共振周波数測定後
    に前記導電性接着剤を除去して各実装端子と素子搭載用パッドとの間の導通を遮断するこ
    とを特徴とする表面実装型圧電発振器の周波数調整方法。
  6. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の表面実装型圧電発振器用パッケージを用いて構成
    する表面実装型圧電発振器の周波数調整方法であって、
    前記素子搭載用パッドに圧電振動素子の各励振電極を電気的に接続した後、前記IC部
    品搭載用パッドに発振回路を構成するIC部品を搭載する前に、前記素子搭載用パッドと
    導通した2つの実装端子を用いて圧電振動素子の共振周波数を測定し、共振周波数が所定
    の値と異なる場合には圧電振動素子に対して周波数調整を施し、周波数調整後に前記導電
    性接着剤を除去して各実装端子と素子搭載用パッドとの間の導通を遮断することを特徴と
    する表面実装型圧電発振器の周波数調整方法。
  7. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の表面実装型圧電発振器用パッケージを用いて構成
    した表面実装型圧電発振器であって、前記素子搭載用パッドに圧電振動素子の各励振電極
    を電気的に接続した状態で該圧電振動素子を含む絶縁容器上面側の空間を蓋部材により気
    密封止し、前記絶縁容器下面の各実装端子導通パターンと各素子導通パターンとの間を電
    気的に切断し、前記IC部品搭載用パッドには発振回路を構成するIC部品が搭載されて
    いることを特徴とする表面実装型圧電発振器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012142700A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Kyocera Crystal Device Corp 圧電発振器
US10381979B2 (en) 2016-10-03 2019-08-13 Seiko Epson Corporation Electronic component package, oscillator, electronic apparatus, and vehicle

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