JP2007188567A - 半導体装置およびその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシュメモリセルの消去特性の安定化を図ると共に書き込み動作から消去動作に切り替える際の消費電力の増大を抑制し、かつ切り替え動作を高速化する。
【解決手段】半導体素子Aと半導体素子の帯電を防止する保護素子Bとを備える。半導体素子は第1の入力線Vin1と接続されており、半導体素子と第1の入力線との間に位置する第1のノードN1と接地電位との間に保護素子が接続されている。保護素子は、第1のノードと接地電位との間に、第1のノード側から順に互いに逆向きに直列接続された第1のPN接合ダイオードD1および第2のPN接合ダイオードD2と、第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとの接続点である第2のノードN2にドレインが接続され、接地電位にソースが接続され、第2の入力線Vin2にゲートが接続されたMIS型トランジスタT1とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、製造工程中における帯電を防ぐための保護素子と回路動作に正および負の高電圧が必要な半導体素子とを備えた半導体装置およびその駆動方法に関するものである。
フラッシュメモリでは、製造工程中においてゲートへの帯電を保護するために、通常ゲートには保護素子が接続されている。ゲートに保護素子が接続されていない場合、プラズマプロセス等によりゲートは帯電、すなわち、高電圧が印加された状態となり、フラッシュメモリを構成する絶縁膜に高電界かかるために、それら絶縁膜の信頼性が低下、あるいは、絶縁膜が破壊するという問題が発生する。
製造工程中における帯電を防ぐ保護素子として、PN接合ダイオードから構成される保護素子がある。このPN接合ダイオードを用いたフラッシュメモリのゲート保護素子の従来例(例えば、特許文献1)を図4に示す。
図4は従来例におけるフラッシュメモリセルAと保護素子B′の等価回路を示しており、入力線VinはフラッシュメモリセルAのワード線に接続されており、入力線VinとメモリセルAのワード線との間にノードN101があり、ノードN101と接地電位との間に保護素子B′があり、保護素子B′は第1のPN接合ダイオードD101と第2のPN接合ダイオードD102からなり、第1のPN接合ダイオードD101と第2のPN接合ダイオードD102は逆向きに直列接続されており、第1のPN接合ダイオードD101と第2のPN接合ダイオードD102との中間にノードN102があり、第1のPN接合ダイオードD101のアノードはノードN101に接続されており、第1のPN接合ダイオードD101のカソードはノードN102に接続されており、第2のPN接合ダイオードD102のカソードはノードN102に接続されており、第2のPN接続ダイオードD102のアノードは接地電位に接続されている。
次に、図4を用いて、製造工程中における保護素子B′の機能の仕方について説明する。
製造工程中においては配線加工のドライエッチング等のプラズマプロセスにより、ワード線は帯電状態となる。
帯電によりワード線にかかる電圧が正の場合、この電圧に対して第1のPN接合ダイオードD101は順方向、第2のPN接合ダイオードD102は逆方向となるので、ワード線にかかるこの電圧が第2のPN接合ダイオードD102の接合耐圧以上になると第2のPN接合ダイオードD102がクランプして、帯電により生じる電荷は接地方向へ流れる。
帯電によりワード線にかかる電圧が負の場合、この電圧に対して第1のPN接合ダイオードD101が逆方向、第2のPN接合ダイオードD102が順方向となるので、ワード線にかかるこの電圧が第1のPN接合ダイオードD101の接合耐圧以上になると、第1のPN接合ダイオードD101がクランプして、帯電により生じる電荷は接地方向へ流れる。
すなわち、製造工程中にワード線に正の電圧がかかる場合は、第2のPN接合ダイオードD102の接合耐圧以上の電圧を保護でき、負の電圧がかかる場合は、第1のPN接合ダイオードD101の接合耐圧以上の電圧を保護することができる。また、これら接合耐圧の設計値は、製造工程中の帯電からワード線をできるだけ保護するために、なるべく低く設計することが望ましい。
次に、フラッシュメモリセルAを書き換える時の印加電圧と保護素子B′との関係を説明する。書き換え時は入力線Vinを通じてワード線に所望の電圧を印加したいので、印加電圧が保護素子B′でクランプしない様にする必要がある。
フラッシュメモリセルAに書き込みを行う場合、ワード線には書き込みゲート電圧である正の高電圧Vppを印加する。この時、印加電圧が保護素子B′でクランプしない様にするために、印加電圧に対して逆方向となる第2のPN接合ダイオードD102の接合耐圧は、書き込みゲート電圧より大きく設計する必要がある。
フラッシュメモリセルAに消去を行う場合、ワード線には消去ゲート電圧である負の高電圧Vbbを印加する。この時、印加電圧が保護素子B′でクランプしない様にするために、印加電圧に対して逆方向となる第1のPN接合ダイオードD101の接合耐圧は、消去ゲート電圧の絶対値より大きくなる様に設計する必要がある。
以上より、第1のPN接合ダイオードD101の接合耐圧は消去ゲート電圧Vbbの絶対値より高く設計する必要があり、第2のPN接合ダイオードD102の接合耐圧は書き込みゲート電圧Vppより高く設計する必要がある。また、製造工程中の帯電からワード線をできるだけ保護するためには、前述した様に、これらの接合耐圧はなるべく低く設計する必要がある。従って、これらの接合耐圧は、書き込みゲート電圧Vpp、あるいは、消去ゲート電圧Vbbの絶対値よりも少しだけ高めに設定することが望ましい。
表1に第1のPN接合ダイオードD101、および、第2のPN接合ダイオードD102の接合耐圧の設計値の一例を示す。表1では、第1のPN接合ダイオードD101の接合耐圧は、消去ゲート電圧Vbbとして−10Vを印加するので、その絶対値より2V大きい12Vと設計している。第2のPN接合ダイオードD102の接合耐圧は、書き込みゲート電圧Vppとして+10Vを印加するので、それより2V大きい12Vと設計している。
Figure 2007188567
図5は図4に示す保護素子B′の断面構造を示した図である。P型基板101内にP型ウェル103とN型ウェル104があり、N型ウェル104の基板表面にp拡散層105があり、N型ウェル104とP型ウェル103をまたがる様にして基板表面にn拡散層106があり、p拡散層105とn拡散層106とを分離するためにフィールド絶縁膜102があり、p拡散層105はコンタクト107とメタル配線108を介して入力線Vinと接続されている。
ここで、p拡散層105とN型ウェル104からなるPN接合は図4における第1のPN接合ダイオードD101に相当する。また、n拡散層106とP型ウェル103からなるPN接合は図4における第2のPN接合ダイオードD102に相当する。
米国特許 6,329,691
しかしながら、図4において、フラッシュメモリセルAに書き込みを行うために入力Vinに書き込みゲート電圧である正の高電圧Vppを印加すると、ノードN102は正の高電圧Vppから第1のPN接合ダイオードD101のPN接合の拡散電位である0.7Vを差し引いた電位(Vpp−0.7V)にまで上昇する。表1を例に用いると、書き込み動作時のノードN102の電位は
(書き込みゲート電圧)―(PN接合の拡散電位)
=10V−0.7V
=9.3V
となる。そして、書き込み動作が終了しても、ノードN102の電位すなわち第1のPN接合ダイオードD101のカソードの電位は、ノードN102の寄生容量に書き込み動作時に充電された電荷が蓄えられていることから、一時的に正の高電圧VppからPN接合の拡散電位を引いた電位(Vpp−0.7V)のままの状態となる。さらに、その状態で消去動作に切り替わると、ノードN101の電位すなわち第1のPN接合ダイオードD101のアノードの電位は消去ゲート電圧である負の高電圧Vbbとなる。従って、第1のPN接合ダイオードD101には、正の高電圧VppからPN接合の拡散電位を引いた電位と消去ゲート電圧とを差し引いた電圧(Vpp−0.7V−Vbb)が逆方向に印加された状態となる。表1を例に用いると、ノードN102の電位は先に示した通り9.3Vであり、ノードN101の電位は消去ゲート電圧である−10Vであることから、第1のPN接合ダイオードD101の逆方向に一時的にかかる電圧は、
(ノードN102の電位)−(ノードN101の電位)
=9.3V−(−10V)
=19.3V
となる。
ここで、第1のPN接合ダイオードD101の接合耐圧は12Vであるので、接合耐圧以上の電圧が第1のPN接合ダイオードD101にかかることになり、第1のPN接合ダイオードD101はクランプしてしまう。すなわち、書き込み動作から消去動作に切り替えると、一時的にフラッシュメモリセルAのワード線には消去ゲート電圧が伝わらない状態となる。その結果、フラッシュメモリセルAの消去特性が不安定になるといった課題が生じていた。また、消去ゲート電圧を発生させてからその電圧がワード線に伝わるまでの時間の分だけ消去ゲート電圧の発生に係る消費電力が大きくなるという課題が生じていた。また、これら課題を解決するためにノードN102に蓄えられている電荷が自然に放電し終える時間を取ると、書き込み動作終了後に消去ゲート電圧をワード線に素早く伝えることができないという課題が生じていた。
したがって、本発明の目的は、上記課題に鑑み、フラッシュメモリセルの消去特性の安定化が図れると共に書き込み動作から消去動作に切り替える際の消費電力の増大が抑制され、かつ切り替え動作を高速化できる半導体装置およびその駆動方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1記載の半導体装置は、第1の入力線と接続された半導体素子と、半導体素子と第1の入力線との間に位置する第1ノードと接地電位との間に接続され、半導体素子の帯電を防止する保護素子とを備えた半導体装置であって、保護素子は、第1のノードと接地電位との間に、第1のノード側から順に逆向きに直列接続された第1のPN接合ダイオードおよび第2のPN接合ダイオードと、第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとの接続点である第2のノードにドレインが接続され、接地電位にソースが接続され、第2の入力線にゲートが接続されたトランジスタとからなる。
請求項2記載の半導体装置の駆動方法は、請求項1記載の半導体装置を駆動する半導体装置の駆動方法であって、トランジスタをオフにした状態で第1の入力線に第1の極性の電圧を印加する第1工程と、第1工程の後、第1の入力線を接地電位に接続する第2工程と、第2工程の後、トランジスタをオンにした状態で第1の入力線に第2の極性の電圧を印加する第3工程とを含む。
請求項3記載の半導体装置の駆動方法は、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第1の極性の電圧に対して第1のPN接合ダイオードが順方向である。
請求項4記載の半導体装置の駆動方法は、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第2の極性の電圧に対して第1のPN接合ダイオードが逆方向である。
請求項5記載の半導体装置の駆動方法は、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第1の極性の電圧の絶対値は第2のPN接合ダイオードの接合耐圧よりも低い。
請求項6記載の半導体装置の駆動方法は、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第2の極性の電圧の絶対値は第1のPN接合ダイオードの接合耐圧よりも低い。
本発明の請求項1記載の半導体装置によれば、保護素子は、第1のノードと接地電位との間に、第1のノード側から順に逆向きに直列接続された第1のPN接合ダイオードおよび第2のPN接合ダイオードと、第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとの接続点である第2のノードにドレインが接続され、接地電位にソースが接続され、第2の入力線にゲートが接続されたトランジスタとからなるので、例えばフラッシュメモリセル等の半導体素子に書き込みを行うために第1の入力線に正の高電圧を印加すると、書き込み動作が終了しても第2のノードの寄生容量に書き込み動作時に充電された電荷が蓄えられ、その状態で消去動作に切り替わり第1の入力線に負の高電圧を印加すると、第1のPN接合ダイオードの接合耐圧以上の電圧が第1のPN接合ダイオードにかかることにより、第1のPN接合ダイオードがクランプすることを防止できる。
すなわち、半導体素子に接続されている入力線への印加電圧を正の高電圧から負の高電圧へ切り替える際に、第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードの中間ノードである第2のノードの電位は正の高電圧から接地電位にまで素早く引き下げられ、第1のPN接合ダイオードは一時的にクランプすることがなくなるので、負の高電圧を半導体素子に無駄なく伝えることが可能となる。その結果、負の高電圧を印加した場合の半導体素子の特性を安定化させることが可能となる。また、負の高電圧の発生に係る消費電力の低減も可能となる。また、切り替えた負の高電圧を半導体素子へ素早く伝えることが可能となる。
本発明の請求項2記載の半導体装置の駆動方法によれば、トランジスタをオフにした状態で第1の入力線に第1の極性の電圧を印加する第1工程と、第1工程の後、第1の入力線を接地電位に接続する第2工程と、第2工程の後、トランジスタをオンにした状態で第1の入力線に第2の極性の電圧を印加する第3工程とを含むので、第1の工程において、第1の入力線を通じて半導体素子へ第1の極性の電圧を印加した際、第1の極性の電圧に対して第1のPN接合ダイオードは順方向となり、第2のPN接合ダイオードは逆方向となることから、第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードの中間ノードである第2のノードの電位は第1の極性の電圧から第1のPN接合ダイオードの拡散電位を差し引いた電圧となる。第2の工程において、第1の極性の電圧の印加を終了しても、第1の極性の電圧を印加した際に第2のノードの寄生容量に電荷が蓄えられるために、第2のノードの電位は第1の極性の電圧から第1のPN接合ダイオードの拡散電位を差し引いた電圧の状態が暫くの間保持される。第3の工程において、第1の入力線を通じて半導体素子への印加電圧を第2の極性の電圧に切り替える際に、トランジスタはオンの状態となっていることから、このトランジスタのドレインの電位はソースの電位すなわち接地電位となり、ドレインと接続されている第2のノードの電位も、第2のノードの寄生容量に蓄えられている電荷が自然に放電される前に、素早く接地電位にまで引き下げることが可能となる。
請求項3では、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第1の極性の電圧に対して第1のPN接合ダイオードが順方向であることが好ましい。請求項4では、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第2の極性の電圧に対して第1のPN接合ダイオードが逆方向であることが好ましい。第1の入力線を第1の極性の電圧から第2の極性の電圧に切り替える際に、本発明の効果を活用することができる。
請求項5では、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第1の極性の電圧の絶対値は第2のPN接合ダイオードの接合耐圧よりも低いことが好ましい。第1の極性の印加電圧が保護素子でクランプしてしまうことがなく、半導体素子に印加することができる。
請求項6では、請求項2記載の半導体装置の駆動方法において、第2の極性の電圧の絶対値は第1のPN接合ダイオードの接合耐圧よりも低いことが好ましい。第2の極性の印加電圧が保護素子でクランプしてしまうことがなく、半導体素子に印加することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
始めに、本発明の実施形態を示す半導体装置を図1および図2に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を示す半導体装置の等価回路を示している。
図1に示すように、第1の入力線Vin1と接続されたフラッシュメモリセルA等の半導体素子と、半導体素子と第1の入力線Vin1との間に位置する第1ノードN1と接地電位との間に接続され、半導体素子の帯電を防止する保護素子Bとを備えている。この場合、第1の入力線Vin1はフラッシュメモリセルAのワード線に接続されており、第1の入力線Vin1とメモリセルAのワード線との間にノードN1があり、ノードN1と接地電位との間に保護素子Bがある。保護素子Bは第1のPN接合ダイオードD1と第2のPN接合ダイオードD2とMIS型トランジスタT1からなる。第1のPN接合ダイオードD1と第2のPN接合ダイオードD2はノードN1側から順に逆向きに直列接続されており、第1のPN接合ダイオードD1と第2のPN接合ダイオードD2との中間の接続点にノードN2がある。第1のPN接合ダイオードD1はノードN1とノードN2との間に接続されており、第2のPN接合ダイオードD2はノードN2と接地電位との間に接続されている。また、ノードN2にはトランジスタT1のドレインが接続されており、トランジスタT1のソースは接地電位と接続されており、トランジスタT1のゲートは第2の入力線Vin2と接続されている。
この場合、第1のPN接合ダイオードD1のアノードはノードN1に接続されており、第1のPN接合ダイオードD1のカソードはノードN2に接続されている。また、第2のPN接合ダイオードD2のカソードはノードN2に接続されており、第2のPN接続ダイオードD2のアノードは接地電位に接続されている。
ここで、フラッシュメモリのデータを消去するために第1の入力線Vin1に負の高電圧Vbbを印加して定常状態にある時、第1のPN接合ダイオードD1は逆方向となり、第2のPN接合ダイオードD2は順方向となるので、印加電圧をフラッシュメモリセルAのワード線に伝えるためには、第1のPN接合ダイオードD1の接合耐圧は印加する負の高電圧Vbbの絶対値の上限よりも大きく設定する必要がある。そのため、第1のPN接合ダイオードD1の耐圧は、印加する負の高電圧Vbbの絶対値よりも、例えば2Vほど高い値で設計する必要があり、その場合、製造工程中において帯電が生じてワード線に|Vbb|+2V以上の負の高電圧がかかると第1のPN接合ダイオードD1がクランプするので、この電圧以上においてフラッシュメモリのワード線を保護できる。
また、フラッシュメモリにデータを書き込むために第1の入力線Vin1に正の高電圧Vppを印加して定常状態にある時、第1のPN接合ダイオードD1は順方向となり、第2のPN接合ダイオードD2は逆方向となるので、印加電圧をフラッシュメモリセルAのワード線に伝えるためには、第2のPN接合ダイオードD2の接合耐圧は印加する正の高電圧Vppよりも大きく設定する必要がある。そのため、第2のPN接合ダイオードD2の耐圧は、印加する正の高電圧Vppよりも、例えば2Vほど高い値で設計する必要があり、その場合、製造工程中において帯電が生じワード線にVpp+2V以上の正の高電圧がかかると第2のPN接合ダイオードD2がクランプするので、この電圧以上においてフラッシュメモリのワード線を保護できる。なお、このとき第1のPN接合ダイオードD1は第1の入力線Vin1に印加されている正の高電圧Vppに対して順方向であるため、ノードN2の電位は正の高電圧VppからPN接合の拡散電位である0.7Vを差し引いた電位(Vpp−0.7V)にまで上昇している。
さらに、フラッシュメモリセルAの書き込み動作から消去動作に切り替える過渡的な状態、すなわち、第1の入力線Vin1への印加電圧を正の高電圧Vppから負の高電圧Vbbに切り替える過渡的な状態において、ノードN2の電位は、寄生容量に書き込み動作時に充電された電荷が蓄えられているために、暫くは正の高電圧VppからPN接合の拡散電位である0.7Vを差し引いた電位(Vpp−0.7V)にまで上がった状態である。
しかし、この時点で第2の入力線Vin2に電圧Vddを印加してトランジスタT1をオン状態とすることで、トランジスタT1のドレインの電位はトランジスタT1のソースの接地電位と等しくなるので、トランジスタT1のドレインと接続されているノードN2を素早く接地電位にまで引き下げることができる。
図2は図1における保護素子Bの断面構造を示す図である。
図2に示すように、P型基板1内にP型ウェル4とN型ウェル3があり、N型ウェル3の基板表面にp拡散層5があり、N型ウェル3とP型ウェル4にまたがる様にして基板表面にn拡散層6がある。p拡散層5とn拡散層6とを分離するためにフィールド酸化膜2があり、p拡散層5はコンタクト7とメタル配線8を介して第1の入力線Vin1と接続されている。更に、n拡散層6はコンタクト7とメタル配線8を介してトランジスタT1のドレイン9と接続されている。トランジスタT1のソース10は接地電位と接続されており、トランジスタT1のゲート11は第2の入力線Vin2と接続されている。ここで、p拡散層5とN型ウェル3からなるPN接合は図1における第1のPN接合ダイオードD1に相当し、n拡散層6とP型ウェル4からなるPN接合は図1における第2のPN接合ダイオードD2に相当する。
次に、本発明の実施形態に示した半導体装置の駆動方法について説明する。
図3は本発明の実施形態に示した半導体装置に関して、図1に示す第1の入力線Vin1および第2の入力線Vin2への印加電圧のタイミングチャートを示したものであり、フラッシュメモリの書き込み動作から消去動作に切り替える際のタイミングチャートを示したものである。また、その時のノードN2の電位も同時に示している。
図3に示すように、始めに、フラッシュメモリセルAにデータを書き込むために、第1の入力線Vin1を正の高電圧Vppまで上げる。このとき、第2の入力線Vin2には電圧が印加されておらず、図1に示すトランジスタT1はオフ状態となっている。そのため、ノードN2は正の高電圧Vppから図1に示す第1のPN接合ダイオードD1のPN接合の拡散電位である0.7Vを差し引いた電位(Vpp−0.7V)にまで上昇する。
次に、書き込みを終了するために、時間t1で第1の入力線Vin1を0Vまで下げる。このとき、ノードN2の電位は(Vpp−0.7V)のままである。
次に、時間t1より少し経過した時間t2のタイミングで、第2の入力線Vin2を電圧Vddまで上げる。このとき、図1に示すトランジスタT1がオン状態となり、トランジスタT1のドレイン9の電位はソース10の接地電位と等しくなるので、ドレイン9と接続されているノードN2も接地電位にまで素早く引き下げられる。
次に、フラッシュメモリセルAのデータを消去するために、時間t2より少し経過した時間t3のタイミングで、第1の入力線Vin1を負の高電圧Vbbまで下げる。
次に、消去を終了するために、時間t4で第1の入力線Vin1の電圧を0Vまで上げる。このとき同時に第2の入力線Vin2も0Vまで下げる。
ここで、時間t1においてノードN2の電位は(Vpp−0.7V)であるが、ノードN2の寄生容量に蓄えられた電荷が徐々に放電され、次第に自然と図1に示す第2のPN接合ダイオードD2のアノード側の接地電位に引き下げられていく。従って、本発明の効果を発揮するためには、時間t2はノードN2に蓄えられた電荷が徐々に放電されて接地電位に到達するまでの時間よりも早いタイミングに設定すれば良い。
また、時間t1から時間t2にまで要する時間は短い方が、書き換え時間の短縮の上ではより効果的であるので、図1に示す第2のPN接合ダイオードがクランプしない範囲において、時間t2は時間t1にできるだけ近い方が好ましい。
また、時間t2から時間t3までに要する時間は短い方が書き換え時間の短縮の上ではより効果的であるので、図1に示す第1のPN接合ダイオードがクランプしない範囲において、時間t3は時間t2にできるだけ近い方が好ましい。
また、第2の入力線Vin2を電圧Vddから0Vに下げるタイミングを時間t4としているが、これはより早いタイミングであっても良く、書き込み動作によってノードN2の寄生容量に蓄えられえた電荷が完全に放電されたタイミング以降であれば問題ない。
なお、上記に示した実施形態では使用している基板をP型基板としているため、保護素子の一部を構成する2つのPN接合ダイオードは互いのカソードが向かい合わせとなる様に直列接続されている構造としている。そのため、第1の入力線を正の高電圧から負の高電圧に切り替える際に、本発明の効果を活用することができる。しかしながら、使用する基板がN型基板の場合は、保護素子の一部を構成する2つのPN接合ダイオードは互いのアノードが向かい合わせとなる様に直列接続されている構造とすれば、第1の入力線を負の高電圧から正の高電圧に切り替える際に、本発明の効果を活用することができることは言うまでもない。
本発明の半導体装置およびその駆動方法は、入力線への印加電圧を正の高電圧から負の高電圧に切り替えた際に、負の高電圧を効率良く半導体素子に伝えることで負の高電圧に対する半導体素子の特性の安定化、負の高電圧を発生に係る消費電力の低減、および、正の高電圧から負の高電圧に切り替えの高速化を可能とするものであり、特に、製造工程中における帯電を防ぐための保護素子と回路動作に正および負の高電圧が必要な半導体素子とを備えた半導装置およびその駆動方法等に有効である。
本発明の実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図1に示した保護素子の断面構造図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の駆動方法を示す図である。 従来の保護素子を備えた半導体素子の平面図である。 図4に示した保護素子の断面構造図である。
符号の説明
Vin1 第1の入力線
Vin2 第2の入力線
D1 第1のPN接合ダイオード
D2 第2のPN接合ダイオード
N1 入力線Vin1と半導体素子との中間ノード
N2 第1のPN接合ダイオードD1と第2のPN接合ダイオードD2との中間ノード
T1 トランジスタ
1 P型基板
2 フィールド酸化膜
3 N型ウェル
4 P型ウェル
5 p拡散層
6 n拡散層
7 コンタクト
8 メタル配線
9 トランジスタT1のドレイン
10 トランジスタT1のソース
11 トランジスタT1のゲート
Vin 入力線
D101 第1のPN接合ダイオード
D102 第2のPN接合ダイオード
N101 入力線Vinと半導体素子との中間ノード
N102 第1のPN接合ダイオードD101と第2のPN接合ダイオードD102との中間ノード
101 P型基板
102 フィールド酸化膜
103 P型ウェル
104 N型ウェル
105 p拡散層
106 n拡散層
107 コンタクト
108 メタル配線

Claims (6)

  1. 第1の入力線と接続された半導体素子と、前記半導体素子と前記第1の入力線との間に位置する第1ノードと接地電位との間に接続され、前記半導体素子の帯電を防止する保護素子とを備えた半導体装置であって、
    前記保護素子は、前記第1のノードと前記接地電位との間に、前記第1のノード側から順に逆向きに直列接続された第1のPN接合ダイオードおよび第2のPN接合ダイオードと、
    前記第1のPN接合ダイオードと第2のPN接合ダイオードとの接続点である第2のノードにドレインが接続され、前記接地電位にソースが接続され、第2の入力線にゲートが接続されたトランジスタとからなることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置を駆動する半導体装置の駆動方法であって、
    前記トランジスタをオフにした状態で前記第1の入力線に第1の極性の電圧を印加する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記第1の入力線を接地電位に接続する第2工程と、
    前記第2工程の後、前記トランジスタをオンにした状態で前記第1の入力線に第2の極性の電圧を印加する第3工程とを含む半導体装置の駆動方法。
  3. 前記第1の極性の電圧に対して前記第1のPN接合ダイオードが順方向である請求項2記載の半導体装置の駆動方法。
  4. 前記第2の極性の電圧に対して前記第1のPN接合ダイオードが逆方向である請求項2記載の半導体装置の駆動方法。
  5. 前記第1の極性の電圧の絶対値は前記第2のPN接合ダイオードの接合耐圧よりも低い請求項2記載の半導体装置の駆動方法。
  6. 前記第2の極性の電圧の絶対値は前記第1のPN接合ダイオードの接合耐圧よりも低い請求項2記載の半導体装置の駆動方法。
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