JP2007187034A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉型圧縮機において、回転子内に配設されるスラストボールベアリング周辺にオイルが滞留し粘性抵抗が生じて、ボールの回転を阻害し十分な入力低減効果が得られない。
【解決手段】スラストボールベアリング131のボール部の下端位置を回転子113下端より下に位置させることでオイル103の密閉容器101内への排出を良くし、スラストボールベアリング131周辺にオイル103が滞留することを防いだため、粘性抵抗が生じず、高い入力低減効果を得ることができる密閉型圧縮機を提供できるものである。
【選択図】図1
【解決手段】スラストボールベアリング131のボール部の下端位置を回転子113下端より下に位置させることでオイル103の密閉容器101内への排出を良くし、スラストボールベアリング131周辺にオイル103が滞留することを防いだため、粘性抵抗が生じず、高い入力低減効果を得ることができる密閉型圧縮機を提供できるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に家庭用冷蔵庫に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、効率向上を目的にスラストボールベアリングを採用した密閉型圧縮機において、スラストボールベアリングは、固定子に同軸的な回転子に設けられたカウンタ孔内にあって軸受部の端面に係合したものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図6は従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図7は従来の密閉型圧縮機の要部断面拡大図を示すものである。
図6、図7において、密閉容器1内には冷媒2を充填するとともに、オイル3を貯留している。
電動要素11は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子12と、固定子12の内側と所定の間隙を有して配置された回転子13から構成されている。
圧縮要素21は、主軸部22aと偏芯軸部22cとを有するクランクシャフト22と、固定子12の下方に固定され、圧縮室23aを形成するシリンダブロック23と、シリンダブロック23に嵌合されクランクシャフト22を支持する軸受部24と、圧縮室23a内で往復運動するピストン25と、ピストン25と偏芯軸部22cとを連結する連結手段26とでレシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子13の鉄心13fには軸受部24が埋設されるようにカウンタ孔13aを設け、カウンタ孔13a内の上端面となるカウンタ端面13bと軸受部24の上端面24aとの間にはスラストボールベアリング31がカウンタ孔13a内に収納される位置に配設される。
スラストボールベアリング31は金属からなる複数のボール32と、ボール32を保持するホルダー部33と、ボール32の上下に各々配設される上ワッシャ34および下ワッシャ35から形成されている。
クランクシャフト偏心軸部22c下端には遠心ポンプを構成する給油管40が取り付けられ主軸部22aに設けられた給油経路22dと連通している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
固定子12に外部電源より通電がされると、回転子13はクランクシャフト22と共に回転する。これに伴い偏芯軸部22cの偏芯運動は連結手段26を介してピストン25を圧縮室23a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
給油管40は密閉容器1内に貯留したオイル3を吸い上げて摺動部へ供給することで各摺動部を潤滑する。
スラストボールベアリング31は、回転子13とクランクシャフト22の自重による垂直荷重を支持し、回転子13と軸受部24の間に生じる摩擦力を低減させることができるため、密閉型圧縮機の入力値を低減し、効率を向上する。
特開昭61−53474号公報
しかしながら、上記従来の構成にて実験による性能測定を行ったがスラストボールベアリング31を用いることでの摺動ロスの低減効果が設計値よりかなり小さい結果となった。
そこでその原因究明のための詳細な分析を実施した結果、スラストボールベアリング31部の抵抗が高いということが分かった。更にクランクシャフト22の主軸部22aに設けられた給油経路22dを通じて回転子13のカウンタ端面13bまで供給されるオイル3がスラストボールベアリング31外周と回転子13のカウンタ部側面13dの距離が近接しているために、回転子13の鉄心13fに軸受部24を埋設するように設けられたカウンタ孔13a内に滞留していることを発見した。
つまり、この滞留したオイル3が粘性抵抗となってボール32の回転を阻害し、期待される入力低減効果が得られない可能性があるということを見出したのである。
上記従来の課題を解決するために本発明の密閉型圧縮機は、スラストボールベアリング31のボール32の下端位置を回転子13のコア端面13cより下側に位置することで給油管40より吸い上げられたオイル3がクランクシャフト22の主軸部22aに設けられた給油経路22dを通じて回転子13のカウンタ端面13bまでに供給されてもスラストボールベアリング31の周囲が開放されているため過剰なオイル3が滞留しないので、ボール32の回転を妨げることがないので入力低減効果が得られるという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、滞留したオイルによって発生する粘性抵抗によってボールの回転が妨げられないので、効率の良い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に固定子と回転子とを備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、主軸部と偏心軸部とを有するクランクシャフトと、固定子の下方に固定され、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに嵌合され前記クランクシャフトを支持する軸受部と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結手段と、回転子のコア端面と軸受部の上端面との間にボールの下端位置が回転子の下端より下側に位置するように配設されたスラストボールベアリングを備え、レシプロ式の圧縮機構を形成したもので、回転子のカウンタ端面までオイルが供給された際、ボールと保持器の隙間から密閉容器内に開放されるためボールの周辺に過剰にオイルが滞留することが無く、粘性抵抗によるボールの回転阻害が少なくなり入力値を低減できるので、効率の良い圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、クランクシャフトに設けられた給油経路からなる給油経路の上開口端をボール部の下端位置より下側に設けたもので、オイルはボールと保持器の下側隙間から密閉容器内に開放されるため回転子のカウンタ端面に過剰なオイルが給油されることを防ぐので、粘性抵抗によるボールの回転阻害が少なくなり入力値を低減できるので、請求項1に記載の発明の効果に加えてさらに効率の良い圧縮機を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、スラストボールベアリングはボールの上下に各々配設される上ワッシャおよび下ワッシャを備え、軸受部のスラスト面と前記下ワッシャとの間に、前記軸受部の内周側から外周側に向かう溝を形成したことで軸受部の溝を通して過剰なオイルが排出されるため、ボール部への過剰なオイル供給を制限することができ、粘性抵抗によるボールの回転阻害が少なくなり入力値を低減できるので、請求項1に記載の発明の効果に加えてさらに効率の良い圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、スラストボールベアリングはボールの上下に各々配設される上ワッシャおよび下ワッシャを備え、クランクシャフト外周面の下ワッシャと対向する位置に、給油経路に連通するリング溝を設けたことでボール部へ均一にオイル供給ができるため、請求項1に記載の発明の効果に加えて信頼性を高くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、回転子に永久磁石を内蔵したもので、スラストボールベアリングが回転子に内蔵される磁石から位置が離れているため、磁性体からなるボールが磁化されにくく、金属磨耗粉などのごみを寄せ付けないので、請求項1に記載の発明の効果に加えて信頼性を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図、図3は同実施の形態の密閉型圧縮機の軸受部の一例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図、図3は同実施の形態の密閉型圧縮機の軸受部の一例を示す図である。
図1、図2、図3において、密閉容器101内には冷媒102を充填するとともに、オイル103を貯留している。
電動要素111は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子112と、固定子112の内側と所定の間隙を有して配置された回転子113から構成されている。
圧縮要素121は、主軸部122aと偏芯軸部122cとを有するクランクシャフト122と、固定子112の下方に固定され、圧縮室123aを形成するシリンダブロック123と、シリンダブロック123に嵌合されクランクシャフト122を支持する軸受部124と、圧縮室123a内で往復運動するピストン125と、ピストン125と偏芯軸部122cとを連結する連結手段126とを備えレシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子113の鉄心113fにはカウンタ孔113aを設け、カウンタ孔113a内の上端面となるカウンタ端面113bと軸受部124の上端面124aとの間にはスラストボールベアリング131が配設される。
スラストボールベアリング131は複数のボール132と、ボール132を保持するホルダー部133と、ボール132の上下に各々配設される上ワッシャ134および下ワッシャ135を有しており、ボール132の下端位置が回転子113のコア端面113cより下側に位置するように配設されている。
クランクシャフト122の偏心軸部122c下端には遠心ポンプを構成する給油管140が取り付けられ、主軸部122aに上開口端122eがボール132の下端位置より下側に位置するように設けられた給油経路122dと連通している。
軸受部124の上端面124aの表面には複数の浅い半円筒形状の溝124bが軸受部124の内周側から外周側に向かって一定の間隔で設けられている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
固定子112に外部電源より通電がされると、回転子113はクランクシャフト122と共に回転する。これに伴い偏芯軸部122cの偏芯運動は連結手段126を介してピストン125を圧縮室123a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
スラストボールベアリング131は、回転子113とクランクシャフト122の自重による垂直荷重を支持し、回転子113と軸受部124の間に生じる摩擦力を低減させることができるため、密閉型圧縮機の入力値を低減し、効率を向上させる。
この際、密閉容器101内に貯留したオイル103は給油管140によって吸い上げられ、各摺動部へ供給されることで各摺動部を潤滑する。また、オイル103はクランクシャフト122の主軸部122aに設けられた給油経路122dを通り上開口端122eから密閉容器101内に排出される。
密閉容器101内に排出されるオイル103の一部はボール132とボールの上下に各々配設される上ワッシャ134および下ワッシャ135に給油される。
この際、スラストボールベアリング131のボール132の下端位置を回転子113のコア端面113cより下側に位置するように配設したことにより、スラストボールベアリング131外周と回転子113のカウンタ部側面113dの距離より、スラストボールベアリング131外周とアルミエンドリング113eとの距離のほう大きいため、上開口端122eから排出されるオイル103はカウンタ孔113aに滞留することなくスムースに密閉容器101内に排出される。
その結果、ボール132の回転が阻害されないので、粘性抵抗による摺動損失は小さくなり密閉型圧縮機の効率が向上する。
一方、クランクシャフト122の主軸部122aに設けられた給油経路122dの上開口端122eがスラストボールベアリング131のボール132の下端位置より下側に位置するように設けられたことで、回転子113のカウンタ端面113bまでオイル103が到達せず、スラストボールベアリング131内部に開放されるため、よりスムースにオイル103が排出され、さらに効率を向上させることができる。
また、軸受部124に軸受部124の内周側から外周側に向かって切り欠き形状または半円筒形状の溝124bが一つ以上一定の間隔一つ以上の溝124bを設けることで給油管140から吸い上げられたオイル103は溝124bから一定の割合分が排出されることになる。これによってクランクシャフト122の主軸部122aに設けられた給油経路122dを通り、スラストボールベアリング131内部に開放されるオイル103の量をコントロールすることができ、より適正な量のオイル103をスラストボールベアリング131に供給することができ、さらに効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では回転子113の鉄心113fにカウンタ孔113aを設けたが、カウンタ孔113aの深さをゼロにする、すなわち、カウンタ孔113aそのものを無くしても同様の作用効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図、図5は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図4は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図、図5は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図4、図5において、密閉容器201内には冷媒202を充填するとともに、オイル203を貯留している。
電動要素211は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子212と、固定子212の内側と所定の間隙を有して配置された回転子213から構成されている。
圧縮要素221は、主軸部222aと偏芯軸部222cとを有するクランクシャフト222と、固定子212の下方に固定され、圧縮室223aを形成するシリンダブロック223と、シリンダブロック223に嵌合されクランクシャフト222を支持する軸受部224と、圧縮室223a内で往復運動するピストン225と、ピストン225と偏芯軸部222cとを連結する連結手段226と、回転子213のカウンタ端面213bと軸受部224の上端面224aとの間にボール232の下端位置が回転子213のコア端面213cより下側に位置するように配設されたスラストボールベアリング231を備えレシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子213の鉄心213fにはカウンタ孔213aを設け、カウンタ孔213a内の上端面となるカウンタ端面213bと軸受部224の上端面224aとの間にはスラストボールベアリング231が配設される。
スラストボールベアリング231は複数のボール232と、ボール232を保持するホルダー部233と、ボール232の上下に各々配設される上ワッシャ234および下ワッシャ235から構成されており、ボール232の下端位置が回転子213のコア端面213cより下側に位置するように配設されている。ボール232は鋼球等の磁性体から形成されている。
鉄心213fは複数の平板形で同極性の永久磁石293を山形状に挿入配置して回転子磁極の一つの極を形成し、回転子全体で2極の回転子磁極を形成している。また、鉄心213fの外周近傍にはアルミからなる2次導体を形成しており、電動要素211は始動時に誘導電動機として始動し同期回転数近くで同期運転に移る同期モーターを形成している。
クランクシャフト222の偏心軸部222c下端には遠心ポンプを構成する給油管240が取り付けられ、給油経路222dと連通している。
クランクシャフト222の外周面には、下ワッシャ235と対向する位置に、給油経路222dに連通するリング溝230を全周に渡って凹設している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
固定子212に外部電源(図示せず)より通電がされることで始動時に誘導電動機として始動し回転子213は回転を始める。そして回転子213が加速され最大トルクを超え同期速度近くまで回転を上げ同期引込みトルクに達した時に、瞬時に同期速度に引き込まれ同期電動機として定常運転を継続する。
回転子213の回転に伴いが回転し、偏芯軸部222cの偏芯運動は連結手段226を介してピストン225を圧縮室223a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
この際、密閉容器201内に貯留したオイル203は給油管240によって吸い上げられ、各摺動部へ供給されることで各摺動部を潤滑する。また、オイル203はクランクシャフト222の主軸部222aに設けられた給油経路222dを通り上開口端222eから密閉容器201内に排出される。
密閉容器201内に排出されるオイル203の一部はボール232とボールの上下に各々配設される上ワッシャ234および下ワッシャ235に給油される。
この際、スラストボールベアリング231のボール232の下端位置を回転子213のコア端面213cより下側に位置するように配設したことにより、スラストボールベアリング231外周と回転子213のカウンタ部側面213dの距離より、スラストボールベアリング231外周とアルミエンドリング213eとの距離のほう大きいため、上開口端222eから排出されるオイル203はカウンタ孔213aに滞留することなくスムースに密閉容器201内に排出される。
その結果、ボール232の回転が阻害されないので、粘性抵抗による摺動損失は小さくなり、スラストボールベアリング231は、回転子213とクランクシャフト222の自重による垂直荷重を支持し、回転子213と軸受部224の間に生じる摩擦力を低減させることができるため、密閉型圧縮機の入力値を低減し、効率を向上することができる。
さらに回転子213を形成する鉄心213fに内蔵された永久磁石293によって、スラストボールベアリング231のボール232が磁化される可能性があるが、回転子の鉄心213fに内蔵された永久磁石293よりボール232が離れて位置することから磁化されにくい。その結果、ボール232に鉄粉などのゴミを吸着しなくなり信頼性が向上する。
ここで、同期電動機は誘導電動機に比べ、回転子213が同期引込みトルクに達した瞬間に同期速度に引き込まれるが、この際回転が瞬時に加速される。こういった状態下では、通常のスラスト軸受では潤滑性が損なわれ、過酷な摺動状態になりやすい。
しかしながら、本実施の形態によればスラストボールベアリング231が、回転子213とクランクシャフト222の自重による垂直荷重を支持し、回転子213と軸受部224の間に生じる摩擦力を低減させることができるため、摩耗が起こりにくく、高い信頼性が得られる。
更に本実施の形態においてはクランクシャフト222の外周面には下ワッシャ235と対向する位置に、給油経路222dに連通するリング溝230をクランクシャフト222の主軸部222aの全周に渡って凹設していることで、複数のボール232へのオイル供給が均一にされるため、僅かなオイル量でもボール232と上ワッシャ234および下ワッシャ235との摩耗が起こりにくく、高い信頼性が得られる。
なお、本実施の形態においては同期電動機を例示したが、インバータ駆動方式の圧縮機においては高回転時に給油能力が上がるため、さらにスラストボールベアリング231内にオイル203が滞留しやすくなる。
しかしながら本実施の形態では上開口端222eから排出されるオイル203はカウンタ孔213aに滞留することなくスムースに密閉容器201内に排出される。
その結果、ボール232の回転が阻害されないので、インバータ駆動方式の圧縮機においても粘性抵抗による摺動損失は小さくなり効率が向上する。
なお、本実施の形態では回転子213の鉄心213fにカウンタ孔213aを設けたが、カウンタ孔213aの深さをゼロにする、すなわち、カウンタ孔213aそのものを無くしても同様の作用効果が得られることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、高効率で信頼性の高いもので、エアーコンディショナー、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機にも適用できる。
101,201 密閉容器
103,203 オイル
111,211 電動要素
112,212 固定子
113,213 回転子
113b,213b カウンタ端面
113c,213c コア端面
121,221 圧縮要素
122,222 クランクシャフト
122e,222e 上開口端
122a,222a 給油経路
124,224 軸受部
124a,224a 上端面
124b 溝
131,231 スラストボールベアリング
132,232 ボール
133,233 ホルダー部
134,234 上ワッシャ
135,235 下ワッシャ
230 リング溝
293 永久磁石
103,203 オイル
111,211 電動要素
112,212 固定子
113,213 回転子
113b,213b カウンタ端面
113c,213c コア端面
121,221 圧縮要素
122,222 クランクシャフト
122e,222e 上開口端
122a,222a 給油経路
124,224 軸受部
124a,224a 上端面
124b 溝
131,231 スラストボールベアリング
132,232 ボール
133,233 ホルダー部
134,234 上ワッシャ
135,235 下ワッシャ
230 リング溝
293 永久磁石
Claims (5)
- 密閉容器内にオイルを貯留するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と、前記電動要素の下方に配置され前記電動要素によって駆動される圧縮要素を前記密閉容器内に収容し、前記圧縮要素は前記回転子を固定したクランクシャフトと、前記クランクシャフトを支える軸受部を備え、前記クランクシャフトと前記軸受部との少なくとも一方には一端が前記オイルに連通し前記軸受部の上端面に至る給油経路を形成するとともに、前記回転子のカウンタ端面と前記軸受部の上端面との間には複数のボールと前記ボールを保持するホルダー部とを備えたスラストボールベアリングを配設し、前記ボールの下端位置を前記回転子の下端面より下側に位置させた密閉型圧縮機。
- クランクシャフトの給油経路の上開口端をボール部の下端位置より下側に設けた請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- スラストボールベアリングはボールの上下に各々配設される上ワッシャおよび下ワッシャを備え、軸受部のスラスト面と前記下ワッシャとの間に、前記軸受部の内周側から外周側に向かう溝を形成した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- クランクシャフト外周面の下ワッシャと対向する位置に、給油経路に連通するリング溝を設けた請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- 回転子は永久磁石を内蔵した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004499A JP2007187034A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 密閉型圧縮機 |
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---|---|---|---|
JP2006004499A JP2007187034A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP (1) | JP2007187034A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020082546A1 (zh) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种压缩机的曲轴轴承和压缩机 |
-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006004499A patent/JP2007187034A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020082546A1 (zh) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种压缩机的曲轴轴承和压缩机 |
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