JP2007186216A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して所定濃度の飲料に調製する調製手段にて調製された飲料を導出して容器に注出し得る構成の飲料供給装置において、飲用に適する温度〜常温の範囲に温度調整された飲料を注出し得るようにする。
【解決手段】熱湯等高温水を使用して飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して飲料原液を調製し、常温水等前記高温水より低温の水を使用して前記飲料原液を希釈して、注出される飲料の温度を、飲用に適する温度〜常温の温度範囲に調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】熱湯等高温水を使用して飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して飲料原液を調製し、常温水等前記高温水より低温の水を使用して前記飲料原液を希釈して、注出される飲料の温度を、飲用に適する温度〜常温の温度範囲に調整する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して調製された飲料を導出して容器に注出し得るように構成されている飲料供給装置に関する。
飲料供給装置の一形式として、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して所定濃度の飲料に調製する調製手段を備え、前記調製手段にて調製された飲料を導出して容器に注出し得るように構成されている飲料供給装置がある。当該形式の飲料供給装置においては、飲料原料から飲料成分を注出するための用水や、飲料原料を溶解するための用水としては、一般には、熱湯等の高温度の温水が採用されていて、調製された高温度の飲料水が容器に注出されるようになっている。このため、当該飲料供給装置から容器に注出された飲料は飲用に適する温度よりかなりの高温であって、飲用者は、容器内の飲料が適温に冷めるまで飲用を待たなければならない。
このような問題に対処すべき飲料供給装置や、このような問題を回避し得る飲料供給装置は、種々提案されている。前者の飲料供給装置の一例は、容器に注出された高温度の飲料を飲用に適した低温度にすべく、容器内の飲料に低温度の水(低温水)を供給する冷却用水の供給手段を備える飲料供給装置である(特許文献1を参照)。また、後者の飲料供給装置の一例は、飲料成分を注出するための用水や、飲料原料を溶解するための用水を任意の温度に設定できる手段を備え、低温度の用水を選定した場合には、容器に注出される飲料が飲用に適する低温度に調製調整される飲料供給装置である(特許文献2を参照)。
特開平11−56635号公報
特開平7−285597号公報
近年、各種の飲料の販売では、飲料をペットボトル等プラスチック製の容器(以下プラスチック容器という)に充填した状態で販売する形態が大いに普及し、飲料のプラスチック容器に充填した形態での販売量は増加の一途を辿っている。また、これに伴い、飲料を飲用した後の使用済みプラスチック容器の量が増大し、使用済みプラスチック容器をリサイクルすることが大きな問題となっている。プラスチック容器のリサイクルでは、使用済みのプラスチック容器の収集、収集したプラスチック容器のプラスチック原料への再生、再生したプラスチック原料の製品への成形加工等の作業が不可欠であり、リサイクルに要する労力、時間、コスト等が大きな問題となり、また、リサイクルには多くのエネルギーを要することから、環境問題も発生することになる。
このようなリサイクルにおける問題を解消する手段としては、プラスチック容器を廃棄することなく、消費者がプラスチック容器を自らが再利用することが考えられる。また、プラスチック容器を再利用する一手段としては、消費者が洗浄した使用済みプラスチック容器を持参して、上記した形式の飲料供給装置から飲料を採取するために使用することが考えられる。このようなプラスチック容器の再利用を、プラスチック容器の耐久性が維持される間繰り返し行えば、使用済みプラスチック容器の廃棄量が大幅に低減して、上記したリサイクル問題は大幅に軽減されることになる。但し、プラスチック容器をこのような再利用する場合には、プラスチック容器の耐熱性の問題がある。
市販される飲料を充填しているプラスチック容器の耐熱性は定かでないが、相当低く設定されている。因みに、ペットボトルにおける耐熱性は50℃程度である。このため、当該形式の飲料供給装置から導出される高温度の飲料の採取に、使用済みのプラスチック容器を再利用するには、プラスチック容器の耐熱性の問題を解消しなければならない。
当該問題を解決する一手段としては、飲料供給装置から導出されてプラスチック容器に直接注出される飲料が、プラスチック容器の耐熱性の面から許容される低温度に調製できるように、飲料供給装置を構成することにある。但し、注出される飲料をプラスチック容器の耐熱性の面から許容される低温度に調製する場合に、その前提として、飲料原料から飲料成分を抽出するための用水や、飲料原料を溶解するための用水としては、熱湯等高温度の用水を使用することである。何故ならば、当該用水の温度を低温にすると、飲料成分の抽出や飲料原料の溶解が不十分になって調製された飲料が飲用に不適な品質になるおそれがあり、また、飲料原料や調製された飲料の滅菌が不完全になるおそれがあるからである。上記した各飲料供給装置では、これらの条件を十分の満たし得るとは言い難い。従って、本発明の目的は、これらの条件を十分の満たし得る飲料供給装置を提供することにある。
本発明は、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して所定濃度の飲料に調製する調製手段を備え、前記調製手段にて調製された飲料を導出して容器に注出し得るように構成されている飲料供給装置に関する。
本発明に係る飲料供給装置は、飲料原料を供給する原料供給手段、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解する抽出用または溶解用の第1の用水を供給する第1の用水供給手段、前記原料供給手段から供給される飲料原料を前記第1の用水供給手段から供給される第1の用水にて成分抽出または溶解して飲料原液を調製する第1の調製室、前記第1の調製室にて調製された飲料原液を希釈する希釈用の第2の用水を供給する第2の用水供給手段、および、前記第1の調製室から供給される飲料原液を前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水にて希釈して所定濃度の飲料を調製する第2の調製室を備えているものである。
しかして、本発明に係る飲料供給装置においては、前記第1の用水供給手段から供給される第1の用水は、飲用に適する温度より所定温度高い高温水であり、かつ、前記第2の用水供給手段から供給する第2の用水は、前記第1の用水の温度より所定温度低い低温水であって、前記第2の調製室から導出される飲料は飲用に適する温度〜常温の温度範囲に温度調整されることを特徴とするものである。
本発明に係る飲料供給装置においては、前記各用水の前記各調製室に対する供給では、前記第2の調製室に対する前記第2の用水の供給を優先し、前記第2の用水の供給開始から所定時間経過した時点で、前記第1の調製室に対する前記第1の用水の供給を開始するようにすることができる。
また、本発明に係る飲料供給装置においては、前記第1の用水供給手段から前記第1の調製室に供給される第1の用水を熱湯とし、前記第2の用水供給手段から前記第2の調製室に供給される第2の用水を熱湯より所定温度低い温湯〜常温水とするようにすることができる。
また、本発明に係る飲料供給装置においては、前記第1の用水供給手段から前記第1の調製室に供給される用水を高温水とし、前記第2の用水供給手段から前記第2の調製室に供給される用水を低温の弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水とするようにすることができる。この場合には、当該飲料供給装置を下記のごとく構成することができる。すなわち、前記第1の用水供給手段を、水道水の供給管路から分岐する一方の分岐管路に介在する加熱手段を備える貯湯タンクとし、かつ、前記第2の用水供給手段を、前記供給管路から分岐する他方の分岐管路に介在する電解水生成装置として、前記貯湯タンク内の高温水が、前記第1の調製室に供給されるように構成し、かつ、前記電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水が、前記第2の調製室に供給されるように構成する。
また、本発明に係る飲料供給装置においては、前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水を、脱気処理されて溶存酸素量が低減されているものとすることができる。
また、本発明に係る飲料供給装置においては、前記原料供給手段から供給される飲料原料として、茶葉、原料粉末、原料濃縮液等のいずれかを採用することができる。これらの飲料原料は、酸化防止剤を含有していてもよい。
本発明に係る飲料供給装置においては、第1の調製室では、第1の用水である高温水にて飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して飲料原液が調製され、引き続き、第2の調製室では、第2の用水である第1の用水より所定温度低い低温水にて、第1の調製室にて調製された飲料原液を希釈して飲用に適した濃度の飲料が調製される。第2の調製室にて調製された飲料は、第2の調製室から導出されて容器内に注出される。
この場合、第2の調製室から導出される飲料の温度は、第1の調製室にて調製された飲料原液の温度に比較して低く、飲用に適した温度またはそれ以下の常温に近い温度となる。このため、ペットボトル等プラスチック容器は、この程度の温度の飲料を収容するには、耐熱性の面からは何等問題がなく、使用済みのプラスチック容器を当該飲料の採取用として再利用することが可能となる。また、この場合、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解するために使用する第1の用水としては、熱湯等、例えば70℃以上の高温水を採用することから、飲用原料や飲料原液の滅菌は十分に行われることになる。
なお、当該飲料供給装置においては、飲料の採取量は略一定量に設定されている場合には、第1の用水と第2の用水の使用量は、両者を合わせて採取量と略同量となるが、第1の用水と第2の用水との使用量の比は、採取される飲料の濃度および温度、第1の用水および第2の用水の温度等に応じて任意に設定することができ、この場合、第1の用水は高温であって飲料成分の抽出や飲料原料の溶解効率が高いことから、例えば、第2の用水の使用量を第1の用水の使用量に対して3倍〜10倍とすることができ、飲料供給装置から導出される飲料の温度を第2の用水の温度に近い低温とすることができる。
本発明に係る飲料供給装置においては、前記各用水の前記各調製室に対する供給では、前記第2の調製室に対する前記第2の用水の供給を優先し、前記第2の用水の供給開始から所定時間経過した時点で、前記第1の調製室に対する前記第1の用水の供給を開始するようにすることができる。当該飲料供給装置において、各用水の各調製室に対する供給順序をこのように設定すれば、飲料の採取時には、先ず、最も低温の第2の用水が容器内に注出され、第2の用水が容器に所定量収容された時点で、第2の調製室にて調製された第2の用水より高い温度で所定濃度の飲料が容器内に注出されることになる。このため、各用水のこのような供給順序を採れば、当該容器の耐熱性に対する対応を一層確実にすることができる。
本発明に係る飲料供給装置においては、前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水として、常温またはこれに近似する温度の弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水とすることができる。弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水は、一般にはアルカリイオン水とも言われている飲用に適したアルカリ性の電解生成水であって、健康によい飲料を調製することができる。また、飲料がアルカリ性であることから、容器に採取されている飲料の酸化の進行を抑制することができる。この場合、電解生成アルカリ性水を第1の用水として、または、第1の用水および第2の用水として使用することもできるが、電解生成アルカリ性水を加温すると、貯湯タンクや給水管路内等でスケールが発生することから、本発明に係る飲料供給装置では、低温度側である第2の用水に電解生成アルカリ性水を採用している。
また、本発明に係る飲料供給装置においては、前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水として、脱気処理されて溶存酸素量が低減されているものを採用することができる。第2の用水として、溶存酸素量の少ない水等を採用することにより、容器に採取されている飲料の酸化の進行を抑制することができる。
本発明に係る飲料供給装置においては、前記原料供給手段から供給される飲料原料として、茶葉、原料粉末、原料濃縮液等のいずれをも採用することができるが、これらの飲料原料に酸化防止剤を添加して使用することができる。これにより、容器に採取されている飲料の酸化を抑制することができ、第2の用水としてアルカリイオン水や溶存酸素量の低減されている水を採用することと合わせれば、容器に採取されている飲料の酸化を一層抑制することができる。
本発明は、飲料供給装置に関する。本発明に係る飲料供給装置は、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して所定濃度の飲料に調製する調製手段を備え、前記調製手段にて調製された飲料を導出して容器に注出し得るように構成されている飲料供給装置であり、注出される飲料は、飲用に適した温度〜常温の範囲にあって、耐熱性の低いペットボトル等のプラスチック容器に直接注出することができる温度に調整されているものである。
図1には、本発明に係る飲料供給装置の一実施形態である第1の飲料供給装置を示し、図2には、本発明に係る他の実施形態である第2の飲料供給装置を示し、図3には、本発明に係るさらに他の実施形態である第3の飲料供給装置を示している。これらの飲料供給装置は、飲料原料として原料粉末を使用するように設定されているもので、スプレードライ法やフリーズドライ法等で粉末状とした原料粉末(粉末茶、粉末コーヒ、粉末味噌、粉末果汁等)を適宜使用することができる。
図1に示す第1の飲料供給装置D1は、図2に示す第2の飲料供給装置D2、および、図3に示す第3の飲料供給装置D3の基本となる構成のもので、これらの飲料供給装置D1〜D3は、第1の調製室で調製された飲料原液を希釈するために第2の調製室に供給する第2の用水の種類を互いに異にするもので、第2の用水を供給する用水供給手段を除き略同様に構成されている。
第1の飲料供給装置D1は、原料供給手段である原料供給機構10a、第1の用水供給手段である給湯機構10b、第2の用水供給手段である給水機構10c、第1調製室10d、第2調製室10e、原水給水回路20a、および、制御装置20bを備えるもので、これらの機構および構成部品は、装置本体を構成するハウジング20c内に収納されている。ハウジング20cには、その正面側の下方部に飲料採取部20dが形成されている。飲料採取部20dは、飲料を採取する所定容量のプラスチック容器PBを収容する大きさに形成されている。
原料供給機構10aは、飲料原料である粉末原料を収容する原料収納タンク11および送出スクリュー12を備えている。原料収納タンク11は、長円筒状のタンク本体11aと、タンク本体11aの底部に位置するホッパー部11bと、ホッパー部11bの下端部に位置するダクト部11cとからなり、ホッパー部11bとダクト部11cの境界部に、送出スクリュー12が介装されていて、ダクト部11cは、漏斗状を呈する第1調製室10dの上端側開口部に臨んでいる。送出スクリュー12は、その1回の駆動により、1回の飲料採取に要する量の粉末原料を第1調製室10dに供給する。送出スクリュー12の駆動タイミングは、制御装置20bにて制御される。
給湯機構10bは、貯湯タンク13と、熱湯を導出する給湯管路14とからなるもので、貯湯タンク13は円筒状のタンク本体の外周を断熱材にて被覆して構成されている。貯湯タンク13の上方部には、タンク本体内に臨む水位センサ13aが取付けられ、かつ、貯湯タンク13の下方部には、タンク本体内に臨む温度センサ13bが取付けられている。また、貯湯タンク13の下面部には、ヒータ13cおよび給湯管路14が取付けられている。貯湯タンク13内の上方部には、第1導入管路21が貯湯タンク13の上壁を貫通して臨んでいる。
第1導入管路21は、原水を貯湯タンク13内に導入すべく機能するもので、後述する給水回路20aを構成する導入管路である。第1導入管路21の先端側の部位には、第1電磁開閉弁V1が介装されている。また、給湯管路14の途中には、第2電磁開閉弁V2が介装されていて、その先端部が第1調製室10dの上端開口部に臨んでいる。第1電磁開閉弁V1および第2電磁開閉弁V2は共に、常閉型の電磁開閉弁であって、その開閉タイミングは制御装置20bにて制御される。
給水回路20aは、第1導入管路21と、第2導入管路22と、第2導入管路22の途中に介在する浄水器23からなるもので、第2導入管路22の基端部は水道管24に接続され、かつ、その先端部は減圧弁Vを介して第1導入管路21の基端部に接続されている。第1導入管路21は上述しているように、貯湯タンク13内の上方部位に臨んでいる。当該給水回路20aにおいては、水道水が第2導入管路22を通って浄水器23に導入され、浄水器23にて浄化された水道水は原水として、第1導入管路21を通って貯湯タンク13内に導入される。第1導入管路21は、その第1電磁開閉弁V1より上流側の部位には分岐管路を備えている。当該分岐管路は、後述する給水機構10cを構成している給水管路である。
給水機構10cは、第1導入管路21の途中から分岐する給水管路15を主体とするもので、給水管路15は、第2調製室10eの上端開口部に臨んでいる。第2調製室10eは漏斗状を呈するもので、その上端開口部には第1調製室10dの下端導出部が臨んでいる。また、給水管路15の途中には、第3電磁開閉弁V3が介装されている。第3電磁開閉弁V3は、常閉型の電磁開閉弁であって、その開閉タイミングは制御装置20bにて制御される。
原水給水回路20aにおいては、元栓25が開放されている場合、制御装置20bによって第1電磁開閉弁V1が開放されると、浄化された水道水を原水として、第1導入管路21を通して、給湯機構10の貯湯タンク13内に導入し、また、制御装置20bによって第2電磁開閉弁V2が開放されると、浄化された水道水を希釈用水として、第1導入管路21を通して、給水機構10cの給水管路15に導入する。給水管路15に導入された希釈用水は、第2調製室10eに直接供給される。
給湯機構10bにおいては、第1導入管路21を通して導入される原水の導入量は、水位センサ13aの「オン」動作および「オフ」動作に基づいて、制御装置20bによって制御される。水位センサ13aは、貯湯タンク13に収容されている水の水位が設定水位に達すると「オフ」動作するとともに、収容されている水の水位が設定水位より低下すると「オン」動作する。水位センサ13aの「オン」動作および「オフ」動作は、水位検出信号として制御装置20bに出力される。制御装置20bは、当該水位検出信号に基づいて第1電磁開閉弁V1を開閉制御して、貯湯タンク13内に収容されている水量を設定水量に保持する。
また、給湯機構10bにおいては、貯湯タンク13内に収容されている水の温度は、温度センサ13bの「オン」動作および「オフ」動作、ヒータ13cの駆動動作および駆動停止動作に基づいて、制御装置20bによって制御される。温度センサ13bは、貯湯タンク13に収容されている水の温度が設定温度に達すると「オフ」動作するとともに、収容されている水の温度が設定温度より低下すると「オン」動作する。温度センサ13bの「オン」動作および「オフ」動作は、温度検出信号として制御装置20bに出力される。制御装置20bは、当該温度検出信号に基づいてヒータ13cの駆動を制御して、貯湯タンク13内に収容されている水を設定温度の熱湯に保持する。当該熱湯は、第2電磁開閉弁V2が制御装置20bにより開放されると、給湯管路14を通して第1調製室10dに供給される。当該熱湯は、1回の飲料注出操作による注出量に応じて設定された量だけ第1調製室10dに供給され、第1調製室10d内に供給されている粉体原料を溶解して所定濃度の原料溶液を調製する。第1調製室10dにて調製された原料溶液は、速やかに第2調製室10eに供給される。
給水機構10cは、制御装置20bによる制御によって、所定のタイミングで、常温の水を飲料注出量に応じて設定された量だけ第2調製装置10eに供給する。供給された常温の水は、第1調製装置10dから供給される原料溶液を所定の濃度に希釈して飲料を調製するとともに、調製された飲料を設定された所定温度とする。第2調製室10eにて調製される飲料の温度は、飲用に適する飲用適温〜常温の範囲内にて任意に設定することができる。このような設定温度の飲料を注出可能とすることにより、採取するプラスチック容器PBの耐熱性に対処することができる。また、当該飲料の原料溶液を調製する用水として熱湯を使用していることから、原料粉末の溶解効率が高く、かつ、原料粉末および原料液体を十分に滅菌することができる。また、熱湯は溶存酸素が低減されていることこから、最終的に調製される飲料の酸化の促進を抑制することができる。
制御装置20bは、当該飲料供給装置D1の運転を制御するもので、マイクロコンピュータと、注出処理制御手段を含む駆動回路を備えていて、予めマイクロコンピュータに読み込まれている運転制御プログラムを実行して、当該飲料供給装置D1の運転を制御する。当該制御装置20bの制御盤には、運転スイッチ25a、注出スイッチ25bを備えるとともに、通電ランプ26a、給水ランプ26b、加熱ランプ26c、注出ランプ26d、注出可能ランプ26eを備えている。制御装置20bは、当該飲料供給装置D1の運転を制御する運転制御プログラムを、図4に示すフローチャートに基づいて実行するとともに、各ステップのサブルーチンを図5〜図11に示すフローチャートに基づいて実行する。制御装置20bの当該運転制御については後述する。
図2に示す第2の飲料供給装置D2は、図1に示す第1の飲料供給装置D1の構成を基本構成とするものである。第2の飲料供給装置D2は、給水機構10bを構成する給水管路15の途中に脱気装置16が介装されている点を除き、第1の飲料供給装置D1と同様に構成されている。従って、第2の飲料供給装置D2については、第1の飲料供給装置D1と同一の機構および構成部材については同一の符号を付して、装置全体の詳細な説明を省略し、付加されている脱気装置16に関する説明にとどめる。
第2の飲料供給装置D2が装備する脱気装置16は、給水機構10cの給水管路15を通して第2調製室10eに供給する希釈用水中の溶存酸素を除去すべく機能するもので、脱気モジュールを主体とする公知の脱気装置、ヘリウム等の不活性ガスを希釈用水にバブリングする手段を有する公知の脱気装置を採用することができる。当該脱気装置16にて溶存酸素を除去または低減された希釈用水は、第2調製室10eにて調製された飲料の酸化の促進を抑制する機能を有する。
図3に示す第3の飲料供給装置D3は、図1に示す第1の飲料供給装置D1の構成を基本構成とするものである。第3の飲料供給装置D3は、第1の飲料供給装置D1の給水機構10cを給水機構10fに置き換えている点を除き、第1の飲料供給装置D1と同様に構成されている。従って、第3の飲料供給装置D3については、第1の飲料供給装置D1と同一の機構および構成部材については同一の符号を付して、装置全体の詳細な説明を省略し、置換されている給水機構10fに関する説明にとどめる。
第3の飲料供給装置D3が装備する給水機構10fは、有隔膜電解槽を有する公知の電解水生成装置であり、弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水(通称アルカリイオン水)を生成して、アルカリイオン水を常温の希釈用水として第2調製室10eに供給すべく機能する。給水機構10fを構成する電解水生成装置は、有隔膜電解槽17および流路切替え弁18を有する有隔膜電解式の電解水生成装置である。流路切替え弁18は、電解生成水の導出管路の回路内に介装されている。
当該電解水生成装置では、第1導入管路21の途中から分岐する被電解水の供給管路17aを通して、浄化された水道水が被電解水として有隔膜電解槽17の各電解室R1,R2に供給され、供給された被電解水は、各電解室R1,R2にて電解される。各電解室R1,R2にて生成された各電解生成水は、各第1導出管路17b,17cを通って導出される。有隔膜電解槽17の電解では、陽極側電解室では電解生成酸性水が生成され、かつ、陰極側電解室では電解生成アルカリ性水が生成される。例えば、電解室R1が陽極側電解室である場合には、電解室R1にて電解生成酸性水が生成され、生成された電解生成酸性水は、第1導出管路17bを通して導出され、電解室R2が陰極側電解室である場合には、電解室R2にて電解生成アルカリ性水が生成され、生成された電解生成アルカリ性水は、第1の導出管路17cを通して導出される。
当該電解水生成装置では、有隔膜電解槽17での電解時、陽極側電解室にて析出する炭酸塩等のスケールの各部位への付着を防止する手段として、有隔膜電解槽17の各電解室R1,R2に配設されている電極に対する印加電圧の極性を正負反転させて、各電解室R1,R2の極性を正負反転させる極性反転手段を備えている。当該極性反転手段は、制御装置20bによって駆動を制御されるもので、電解運転が所定時間経過した時点で駆動して、陽極側電解室であった電解室R1を陰極側電解室に変更し、同時に、陰極側電解室であった電解室R2を陽極側電解室に変更する。流路切替え弁18は、各電解室R1,R2の極性反転に同期して切替え動作される。
流路切替え弁18は、図示の状態では、第1導出管路17bを第2導出管路17dに連通し、かつ、第1導出管路17cを第2導出管路17eに連通させていて、切替え動作した状態では、第1導出管路17bを第2導出管路17eに連通させ、かつ、第1導出管路17cを第2導出管路17dに連通させる。このため、各第2導出管路17d,17eは、同種の電解生成水専用の導出管路に形成されている。本実施形態では、第2導出管路17dが電解生成酸性水専用の導出管路に設定され、かつ、第2導出管路17eが電解生成アルカリ性水専用の導出管路に設定されている。
従って、第2導出管路17eからは、常に電解生成アルカリ性水(アルカリイオン水)が導出される。また、第2導出管路17dからは、常に電解生成酸性水が導出される。各第2導出管路17e,17dの先端側部位には、第5電磁開閉弁V5および第6電磁開閉弁V6が介装されており、第2導出管路17eにおける第5電磁開閉弁V5より上流側部位に給水管路15が接続されている。給水管路15は、第2調製室10eの上端開口部に臨んでいて、給水管路15の途中には、第3電磁開閉弁V3が介装されている。第5電磁開閉弁V5および第6電磁開閉弁V6は共に、常閉型の電磁開閉弁であって、その開閉動作は制御装置20bにて制御される。
当該電解水生成装置の電解運転は、当該飲料供給装置D3の運転中に制御装置20bにて制御され、電解運転開始時には、第5電磁開閉弁V5および第6電磁開閉弁V6は開放されて、かつ、有隔膜電解槽17にて生成される電解生成酸性水は第2導出管路17dを通って排出され、有隔膜電解槽17にて生成される電解生成アルカリ性水は第2導出管路17eを通って排出される。また、飲料の注出時には、制御装置20bは、第3電磁開閉弁V3を開放しかつ第5電磁開閉弁V5を閉鎖する。これにより、第2導出管路17eを通って導出する電解生成アルカリ性水(アルカリイオン水)は、給水管路15を通して、希釈用水として第2調製室10eに供給される。アルカリイオン水を使用して調製された飲料は、アルカリイオン水の還元能に起因して、飲料の酸化の促進を抑制する機能を有している。
このように構成されている各飲料供給装置D1〜D3の運転は、制御装置20bにて制御される。第2の飲料供給装置D2の運転制御は、第1の飲料供給装置D1の運転制御と同様になされる。各飲料供給装置D1,D2の運転制御では、制御装置20bは、運転制御プログラムを、図4〜図9に示すフローチャートに基づいて実行する。また、第3の飲料供給装置D3の運転制御は、給水機構10fを構成する電解水生成装置の電解運転の制御が付加される点を除き、第1の飲料供給装置D1の運転制御と同様になされる。第3の飲料供給装置D3の給水機構10fを構成する電解水生成装置は、当該飲料供給装置D3における飲料注出制御と同期して電解運転を制御されるもので、飲料注出と同期して電解運転を制御される点を除けば、公知の有隔膜電解式の電解水生成装置と同様に電解運転を制御される。当該電解運転の制御プログラムについては、後述する図10および図11に示すサブルーチンのフローチャートに基づいて実行される。
第1の飲料供給装置D1は、常態では、制御装置20bの非作動によって飲料の注出運転を停止して待機状態にあり、消費者が飲料を採取すべく制御盤の運転スイッチ25aを押動操作することにより、制御装置20bは作動してマイクロコンピュータを動作し、当該飲料供給装置D1の注出運転を開始する。マイクロコンピュータは、運転制御プログラムを図4に示すフローチャートに基づいて、当該フローチャートのステップ100〜108の順序で実行する。
マイクロコンピュータは、ステップ100にて、運転制御プログラムの実行を開始し、先ず、給湯機構10bにおける貯湯タンク13を原水で満タンにするとともに(ステップ101)、貯湯タンク13内の原水を設定された高温度(例えば70℃)に調整し(ステップ103)、設定温度になっていることを確認した後(ステップ102)、注出可能ランプ26eを点灯する(ステップ104)。これにより、当該飲料供給装置D1は、飲料の注出を可能な状態となり、消費者による注出スイッチ25bの押動操作を確認して(ステップ105)、飲料を導出してプラスチック容器PBへの飲料の注出を開始する(ステップ106)。当該飲料供給装置D1では、1回の注出運転を時間で制御されていて、マイクロコンピュータは、設定時間経過した時点で注出運転を停止する。マイクロコンピュータは、運転スイッチ25aの「オフ」動作を確認して(ステップ107)、注出運転を停止する。
制御装置20bは、各飲料供給装置D1〜D3の運転制御では、当該運転制御プログラムの実行を基本とし、フローチャートにおける各ステップのサブルーチンを、図5〜図8、および、図9または図10,図11に示すフローチャートに基づいて実行する。
図5に示すフローチャートはステップ100のサブルーチン、図6に示すフローチャートはステップ108のサブルーチン、図7に示すフローチャートはステップ101のサブルーチン、図8に示すフローチャートはステップ103のサブルーチン、図9に示すフローチャートはステップ106のサブルーチンである。また、図10および図11に示すフローチャートは、ステップ106のサブルーチンであるが、当該サブルーチンは、電解水生成装置を給水機構10fとする第3の飲料供給装置D3の運転制御プログラムにおけるサブルーチンである。
当該飲料供給装置D1の運転制御プログラムにおけるステップ100のサブルーチンでは、運転スイッチ25aが「オン」動作すると、マイクロコンピュータは、図5に示すフローチャートのステップ201にてこれを確認して、ステップ202にて通電ランプ26aを点灯する。また、運転制御プログラムにおけるステップ108のサブルーチンでは、マイクロコンピュータは、図6に示すステップ203にて運転スイッチ25aの「オフ」状態を確認して、ステップ204にて通電ランプ26aを消灯する。
図7に示すサブルーチンは、運転制御プログラムにおけるステップ101で行われる、給湯機構10bに対する原水の給水処理の制御である。マイクロコンピュータは、図7に示すステップ205にて、水位センサ13aからの水位検出信号に基づいて、貯湯タンク13内の水位が設定された下限水位以下であると判定した場合には、ステップ206では、第1電磁開閉弁V1を開放するとともに、給水ランプ26bを点灯し、かつ、注出可能ランプ26eを消灯する。マイクロコンピュータは、その後、ステップ207にて、水位センサ13aからの水位検出信号に基づいて、貯湯タンク13内の水位が設定された上限水位に達したことを確認し、ステップ208では、第1電磁開閉弁V1を閉鎖するとともに、給水ランプ26bを消灯する。当該給水処理制御により、貯湯タンク13内に収容されている水の量を所定の範囲の水量に保持される。
図8に示すサブルーチンは、運転制御プログラムにおけるステップ103で行われる、給湯機構10bの貯湯タンク13内に収容されている水の加熱処理の制御である。マイクロコンピュータは、図8に示すステップ209にて、温度センサ13bからの温度検出信号に基づいて、貯湯タンク13内の水の温度が設定された下限温度以下であると判定した場合には、ステップ210では、ヒータ13cに対する通電を開始するとともに、加熱ランプ26cを点灯し、かつ、注出可能ランプ26eを消灯する。マイクロコンピュータは、その後、ステップ211にて、温度センサ13bからの温度検出信号に基づいて、貯湯タンク13内の水の温度が設定された上限温度に達したものと判定した場合には、ステップ212では、ヒータ13cに対する通電を停止するとともに、加熱ランプ26cを消灯する。当該加熱処理制御によって、貯湯タンク13内に収容されている水は、70℃を中心とする所定範囲の温度の熱湯に保持される。
図9に示すサブルーチンは、運転制御プログラムにおけるステップ106で行われる、飲料を調製して注出する一連の注出処理の制御である。マイクロコンピュータは、図9に示すステップ213では、注出ランプ26bを点灯し、原料供給機構10aにおける原料送出スクリュー12の駆動を開始するとともに、原料送出スクリュー12の駆動時間の計測を開始する。マイクロコンピュータは、その後、ステップ214にて、原料送出スクリュー12の駆動時間が設定された駆動時間T1に達したことを確認し、ステップ215にて、原料送出スクリュー12の駆動を停止するとともに、原料送出スクリュー12の駆動時間の計測を停止する。これにより、第1調製室10dに対して、1回の飲料注出量に要する飲料の粉末原料が供給される。
また、マイクロコンピュータは、ステップ215では、第3電磁開閉弁V3を開放するとともに、同電磁開閉弁V3の開弁時間の計測を開始し、かつ、第2電磁開閉弁V2における開弁遅延時間の計測を開始する。この状態では、貯湯タンク13内の第1の用水(熱湯)に先だって、常温の原水が第2の用水(希釈用水)として第2調製室10e内に供給され、第2調製室10eから順次導出されてプラスチック容器PB内に注出される。
マイクロコンピュータは、その後、ステップ216にて、第2電磁開閉弁V2の開弁遅延時間が設定された遅延時間T2に達したことを確認し、ステップ217では、第2電磁開閉弁V2を開放するとともに、同電磁開閉弁V2の遅延時間の計測を停止し、かつ、同電磁開閉弁V2の開弁時間の計測を開始する。この状態では、貯湯タンク13内の熱湯は第1の用水として第1調製室10d内に供給され、第1調製室10d内にすでに供給されている一定量の粉末原料を順次溶解し、原料溶液として第2調製室10e内に供給する。第2調製室10e内では、順次供給される原料溶液が継続して供給される常温水(希釈用水)によって希釈され、希釈されて調製された飲料は、第2調製室10eから順次導出されて、すでに所定量の常温水が注出されているプラスチック容器PB内に注出される。
マイクロコンピュータは、その後、ステップ218にて、第2電磁開閉弁V2の開弁時間が設定されている開弁時間T3に達したことを確認し、ステップ219では、第2電磁開閉弁V2を閉鎖するとともに、同電磁開閉弁V2の開弁時間の計測を停止する。その後、マイクロコンピュータは、ステップ220にて、第3電磁開閉弁V3の開弁時間が設定されている開弁時間T4に達したことを確認し、ステップ221では、第3電磁開閉弁V3を閉鎖するとともに、同電磁開閉弁V3の開弁時間の計測を停止する。この状態では、設定された量の熱湯が第1調製室10dに供給され、かつ、設定された量の常温水が第2調製室10eに供給されて、第2調製室10eにて調製された飲料がプラスチック容器PB内に注出され、すでに注出されている常温水と混合して、所定濃度で所定温度の飲料となる。
図10および図11に示すサブルーチンは、ステップ106のサブルーチンであるが、当該サブルーチンは、電解水生成装置を給水機構10fとする第3の飲料供給装置D3の運転制御プログラムにおけるステップ106のサブルーチンである。当該飲料供給装置D3は、第2の用水として、給水機構10fを構成する有隔膜電解式の電解水生成装置の陰極側電解室にて生成されたアルカリイオン水を、第2調製室10eに供給するものである。また、当該飲料供給装置D3にて採用している電解水生成装置は、電解運転が所定時間経過した時点で各電解室R1,R2の極性を正負反転させて、各電解室R1,R2内およびこれを構成する各電極や隔膜に対するスケールの付着を抑制して、電解効率の低下を防止することを意図しているものである。従って、当該電解水生成装置では、流路切替え弁18を装備し、制御装置20bは、両電解室R1,R2の極性反転に同期して流路切替え弁18を切替え動作させることにより、一方の第2導出管路17eを電解生成アルカリ性水専用の導出管路にし、かつ、他方の第2導出管路17dを電解生成酸性水専用の導出管路としている。
当該飲料供給装置D3の運転停止時、給水機構10fを構成する電解水生成装置の有隔膜電解槽17にあっては、例えば、電解室R1は陽極側電解室に設定され、かつ、電解室R2は陰極側電解室に設定されており、流路切替え弁18は、図3に示す切替位置にある。また、一方の第2流出管路17eは電解生成アルカリ性水(アルカリイオン水)専用の流出管路に設定され、かつ、他方の第2流出管路17dは電解生成酸性水専用の流出管路に設定されている。
図10および図11に示すサブルーチンは、第3の飲料供給装置D3を運転する運転制御プログラムにおけるステップ106で行われる、飲料を調製して注出する一連の注出処理の制御である。マイクロコンピュータは、図10に示すステップ301では、注出ランプ26bを点灯し、第4電磁開閉弁V4、第5電磁開閉弁V5、第6電磁開閉弁V6を開放し、ステップ302にて流水センサ27の「オン」状態を確認して、ステップ303に進める。マイクロコンピュータは、ステップ303では、有隔膜電解槽17の各電解室R1,R2の各電極に対する電圧印加を開始するとともに、電解水排出時間の計測を開始する。マイクロコンピュータは、ステップ303では、同時に、原料供給機構10aを構成する原料送出スクリュー12を駆動するとともに、原料送出スクリュー12の駆動時間の計測を開始する。
これにより、当該電解水生成装置においては、浄化された水道水が被電解水として有隔膜電解槽17の各電解室R1,R2に供給され、供給された被電解水は各電解室R1,R2内で電解されて、例えば、電解室R1では電解生成酸性水が生成されるとともに、電解室R2では電解生成アルカリ性水が生成される。電解室R1にて生成された電解生成酸性水は、第2導出管路17dを通って排水されるとともに、電解室R2にて生成された電解生成アルカリ性水は、第2導出管路17eを通って排水される。また、第1調製室10dに対して、飲料原料である粉末原料の供給が開始される。
マイクロコンピュータは、その後、ステップ304にて、原料送出スクリュー12の駆動時間が設定された駆動時間T1に達したことを確認し、ステップ305にて、原料送出スクリュー12の駆動を停止するとともに、原料送出スクリュー12の駆動時間の計測を停止する。また、マイクロコンピュータは、ステップ306にて、電解水排水時間が設定された排水時間T5に達したことを確認し、ステップ307にて、第3電磁開閉弁V3を開放するとともに第5電磁開閉弁V5を閉鎖し、同時に、電解水排水時間の計測を停止するとともに、第3電磁開閉弁V3の開弁時間の計測と、第2電磁開閉弁V2の開弁遅延時間の計測を開始する。この状態では、貯湯タンク13内の熱湯(第1の用水)に先だって、常温のアルカリイオン水が希釈用水(第2の用水)として第2調製室10e内に供給され、第2調製室10eから導出されてプラスチック容器PB内に注出される。
マイクロコンピュータは、その後、ステップ308にて、第2電磁開閉弁V2の開弁遅延時間が設定された遅延時間T2に達したことを確認し、ステップ309では、第2電磁開閉弁V2を開放するとともに、同電磁開閉弁V2の遅延時間の計測を停止し、かつ、同電磁開閉弁V2の開弁時間の計測を開始する。この状態では、貯湯タンク13内の熱湯は第1の用水として第1調製室10d内に供給され、第1調製室10d内にすでに供給されている一定量の粉末原料を順次溶解し、原料溶液として第2調製室10e内に供給する。第2調製室10e内では、順次供給される原料溶液が継続して供給される常温のアルカリイオン水によって希釈され、希釈されて調製された飲料は、第2調製室10eから順次導出されて、すでに所定量の常温のアルカリイオン水が注出されているプラスチック容器PB内に注出される。
マイクロコンピュータは、その後、ステップ310にて、第2電磁開閉弁V2の開弁時間が設定されている開弁時間T3に達したことを確認し、ステップ311では、第2電磁開閉弁V2を閉鎖するとともに、同電磁開閉弁V2の開弁時間の計測を停止する。その後、マイクロコンピュータは、ステップ312にて、第3電磁開閉弁V3の開弁時間が設定されている開弁時間T4に達したことを確認し、ステップ313では、第4電磁開閉弁V4を閉鎖するとともに、有隔膜電解槽17の各電極に対する電圧の印加を停止し、さらに、ステップ314にて、第3電磁開閉弁V3および第6電磁開閉弁V6を閉鎖するとともに、第3電磁開閉弁V3の開弁時間の計測を停止する。この状態では、設定された量の熱湯が第1調製室10dに供給され、かつ、設定された量の常温のアルカリイオン水が第2調製室10eに供給されて、第2調製室10eにて調製された飲料がプラスチック容器PB内に注出され、すでに注出されている常温のアルカリイオン水と混合して、所定濃度で所定温度の飲料となる。
以上、説明した各飲料供給装置D1〜D3では、飲料原料として、茶、コーヒ、味噌、スープ等を粉末状にしてなる粉末原料を採用する例について示しているが、原料供給機構10aを構成する原料送出手段を適宜変更することにより、茶や紅茶の茶葉等、および、茶、青汁、果汁を濃縮してなる濃縮液体原料を採用することができる。また、第1調製室10dについては、第1の用水(熱湯)の供給に応じて飲料原液が順次流出する形式の調製室を採用しているが、第1の用水を一旦収容して飲料原液を調製終了後に、飲料原液を第2調製室10eに供給し得るように変形することができる。また、第2調製室10eについても、同様に変形することができる。
D1…第1の飲料供給装置、D2…第2の飲料供給装置、D3…第3の飲料供給装置、10a…原料供給機構、11…原料収納タンク、11a…タンク本体、11b…ホッパー部、11c…ダクト部、12…送出スクリュー、10b…給湯機構、13…貯湯タンク、13a…水位センサ、13b…温度センサ、13c…ヒータ、14…給湯管路、10c…給水機構、15…給水管路、10d…第1調製室、10e…第2調製室、10f…給水機構、17…有隔膜電解槽、17a…供給管路、17b,17c…第1導出管路、17d,17e…第2導出管路、18…流路切替え弁、R1,R2…電解室、20a…原水給水回路、21…第1導入管路、22…第2導入管路、23…浄水器、24…水道管、20b…制御装置、25a…運転スイッチ、25b…注出スイッチ、26a…通電ランプ、26b…給水ランプ、26c…加熱ランプ、26d…注出ランプ、26e…注出可能ランプ、27…流水センサ、20c…ハウジング、20d…飲料採取部、V1…第1電磁開閉弁、V2…第2電磁開閉弁、V3…第3電磁開閉弁、V4…第4電磁開閉弁、V5…第5電磁開閉弁、V6…第6電磁開閉弁、V…減圧弁、PB…プラスチック容器。
Claims (8)
- 飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解して所定濃度の飲料に調製する調製手段を備え、前記調製手段にて調製された飲料を導出して容器に注出し得るように構成されている飲料供給装置であり、当該飲料供給装置は、飲料原料を供給する原料供給手段、飲料原料から飲料成分を抽出しまたは飲料原料を溶解する抽出用または溶解用の第1の用水を供給する第1の用水供給手段、前記原料供給手段から供給される飲料原料を前記第1の用水供給手段から供給される第1の用水にて成分抽出または溶解して飲料原液を調製する第1の調製室、前記第1の調製室にて調製された飲料原液を希釈する希釈用の第2の用水を供給する第2の用水供給手段、および、前記第1の調製室から供給される飲料原液を前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水にて希釈して所定濃度の飲料を調製する第2の調製室を備え、前記第1の用水供給手段から供給される第1の用水は飲用に適する温度より所定温度高い高温水であり、かつ、前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水は前記第1の用水の温度より所定温度低い低温水であって、前記第2の調製室から導出される飲料は飲用に適する温度〜常温の温度範囲に温度調整されることを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項1に記載の飲料供給装置であり、前記各用水の前記各調製室に対する供給は前記第2の調製室に対する前記第2の用水の供給を優先し、前記第2の用水の供給開始から所定時間経過した時点で、前記第1の調製室に対する前記第1の用水の供給を開始することを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項1または2に記載の飲料供給装置であり、前記第1の用水供給手段から前記第1の調製室に供給される第1の用水は熱湯であり、前記第2の用水供給手段から第2の調製室に供給される第2の用水は熱湯より所定温度低い温水〜常温水であることを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項1または2に記載の飲料供給装置であり、前記第1の用水供給手段から前記第1の調製室に供給される用水は高温水であり、前記第2の用水供給手段から第2の調製室に供給される用水は常温の弱アルカリ性の電解生成アルカリ性水であることを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項4に記載の飲料供給装置であり、前記第1の用水供給手段は水道水の供給管路から分岐する一方の分岐管路に介在する加熱手段を備える貯湯タンクであり、かつ、前記第2の用水供給手段は前記供給管路から分岐する他方の分岐管路に介在する電解水生成装置であって、前記貯湯タンク内の高温水が前記第1の調製室に供給され、かつ、前記電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水が前記第2の調製室に供給されるように構成されていることを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料供給装置であり、前記第2の用水供給手段から供給される第2の用水は、脱気処理されて溶存酸素量が低減されているものであることを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項1に記載の飲料供給装置であり、前記原料供給手段から供給される飲料原料は、茶葉、原料粉末または原料濃縮液であることを特徴とする飲料供給装置。
- 請求項7に記載の飲料供給装置であり、前記原料供給手段から供給される飲料原料は、酸化防止剤を含有していることを特徴とする飲料供給装置。
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