JP2007185904A - インクジェット印画システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のプリントヘッドを千鳥状に配列させたインクジェット印画システムにおいて、複雑な回路を設けることなく、濃度ムラや白スジの帯状ノイズを低減させることのできるインクジェット印画システムを提供することを目的とする。
【解決手段】隣接するヘッドチップとの間に所定数のノズルが重なり合う重複部が形成されたラインヘッドで印画媒体に印画するインクジェット印画システムにおいて、形成された画像の濃度を検出する濃度検出手段と、画像データを記憶する画像メモリと、前記画像メモリから読み出した画像データを前記ヘッドチップの重複部で形成された画像の濃度と、前記ヘッドチップの中央部で形成された画像の濃度との差に基づいて重複部におけるインクの吐出量を制御する制御手段と、を有することを特徴とするインクジェット印画システム。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット印画システムに関し、詳しくは、印画媒体の幅相当の長さに複数のノズルが配列され、前記ノズルから前記印画媒体へ向けてインクを吐出することにより画像を印画するライン型のインクジェット印画システムに関する。
インクジェット印画システムには、インクジェットヘッド(以下ヘッドとも言う)のノズルから画像信号による吐出制御を受けたインクの小さな液滴を印画媒体へ吐出しながらインクジェットヘッドを印画媒体搬送方向に対して垂直方向に移動させて1ライン分の画像印画を行った後、印画媒体を1ライン分搬送し、再びインクジェットヘッドのノズルからインクの小さな液滴を印画媒体へ吐出して画像を1ライン分印画し、以下、これを繰り返すことで印画媒体上に画像を形成するものがある。
また、他のインクジェット印画システムとして、インクジェットヘッドを、インクを吐出するノズルを等間隔ピッチで印画媒体の略最大印画幅の長さに配置した長尺状に構成し、装置本体に対して固定したラインヘッドとするものがある。この構成によれば、インクジェットヘッドの印画媒体幅方向の移動が不要となり、印画媒体の搬送のみで印画を行うことができるので、高速印画を行うことができる。
しかしながら、高速印画のため、印画媒体の1回の搬送のみで印画を行う場合、ラインヘッドのノズルピッチにより、印画媒体幅方向の印画解像度が決定される。従って印画媒体幅方向の印画のドットピッチを細かくするにはラインヘッドのノズルのピッチを細かくしてドットピッチを小さくすることが考えられる。ノズルのピッチを小さくするには加工限界があることから、ドットピッチを小さくすることによる印字精度には限界がある。また長尺状のフルラインヘッドの場合、1ノズルでも不良のノズルがあればラインヘッドが不良とされ、価格的にも高価になるという問題がある。
そこで、1直線上にノズルが配置されたプリントヘッドを、印画媒体の幅方向に向けて、印画媒体の全幅にわたって隙間なく互い違いに配列させた千鳥状のラインヘッドが提案されている(特許文献1参照)。
前記ラインヘッドを用いた場合、隣接するヘッドを重複させて配置し、重複したノズルの中間の位置でノズルを切り換えて吐出させる方法をとっている。しかし、ヘッドの位置のズレによって重複したノズルがノズルの配列方向に僅かにずれて、ヘッド間のノズルの間隔がヘッド内のノズル間の間隔より広かったり、狭かったりした場合、画像印画システムで印画媒体に印画した結果、ヘッドの繋ぎ目で濃度ムラや白い筋の帯状ノイズが印画媒体上に発生するという問題がある。このような不具合を解消するため、1ライン印画するたびに乱数を発生させ、その乱数に基づいて、重複するノズルの切り換え位置を変更するように制御した印画方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−34360号公報 特開2004−50445号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法では、1ライン印画する毎に乱数を発生させて、乱数に基づいてノズルの切り換え位置を変更するので時間的余裕が少なくなり、高速での印画が困難になる。また、予め乱数のテーブルを記憶装置に記憶しておき、1ライン印画する毎に記憶装置から読み出した乱数に基づいてノズルの切り換え位置を変更するので、複雑な回路が必要になる。
さらに、複数枚プリントした場合、厳密には各枚葉毎にノズル重複部の切り換え位置が一定しないのでプリント結果が異なり、再現性がなくなり、精密な画像評価ができなくなるという問題が発生する。
そこで、本発明は、高速で安定した印画を行うことが可能なインクジェット印画システムの提供を目的とするものである。すなわち、本発明では、複数のプリントヘッドを千鳥状に配列させたインクジェット印画システムにおいて、複雑な回路を設けることなく、濃度ムラや白スジの帯状ノイズを低減させることができるインクジェット印画システムを提供することを目的とする。また、本発明では、ノズル重複部の切り換え位置が一定となり、複数枚のプリントを良好に再現することの可能なインクジェット印画システムを提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下のような構成により達成される。
(1)
液体をノズルから吐出させるための圧力発生手段を複数個配設し、ノズルプレートを備えたヘッドチップと前記圧力発生手段を駆動する駆動回路とを有するヘッドが長手方向に千鳥状に配列され、隣接するヘッドチップとの間に所定数のノズルが重なり合う重複部が形成されたラインヘッドで印画媒体に印画するインクジェット印画システムにおいて、
形成された画像の濃度を検出する濃度検出手段と、
画像データを記憶する画像メモリと、
前記画像メモリから読み出した画像データを前記ヘッドチップの重複部で形成された画像の濃度と、前記ヘッドチップの中央部で形成された画像の濃度との差に基づいて重複部におけるインクの吐出量を制御する制御手段と、を有することを特徴とするインクジェット印画システム。
(2)
前記画像メモリは、前記ヘッドチップに対応し、前記ヘッドチップのノズル数と同じ画素数の幅の画像データを有することを特徴とする(1)に記載のインクジェット印画システム。
(3)
隣接する前記ヘッドチップの重複部に対応する画像データは重複することを特徴とする(1)または(2)に記載のインクジェット印画システム。
(4)
前記制御手段は、前記重複部のノズルで重複して吐出させるように制御することを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1項に記載のインクジェット印画システム。
(5)
前記制御手段は、前記重複部のノズルで吐出させないように制御することを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1項に記載のインクジェット印画システム。
本発明によれば、1回の走査で高精細な印画が可能であり、複雑な機構の必要が無くて印画媒体上に形成される画像に濃度ムラや白い筋の帯状のノイズの発生を防止することができる。また、複数枚のプリントを良好に再現することが可能となる。
以下に本発明に関する実施の形態の例を示すが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット印画システムの主要部を示す斜視図である。なお、ライン型のインクジェット印画システムは、ラインヘッドと印画媒体を相対的にラインヘッドのノズル列に直交する方向に移動させることにより画像印画を行うことができる。ここでは、このラインヘッドと印画媒体の相対移動について、ラインヘッドを固定とし、印画媒体をラインヘッドのノズル列に直交する方向へ移動させる形態を例に挙げて説明するが、その逆にラインヘッドを移動させてもよい。
図中、2は、インクジェット印画システム1に設置された複数のヘッドが千鳥状に配列されたラインヘッドであり、ケーブル3によって制御基板4と図示しないホストPC(Personal Computer)が接続されている。なお、ラインヘッド2は、印画媒体Pに対向した面を除いて、カバー200により覆われている。また、フルカラーの画像印画を行う場合、例えばYMCKの各色のインクを吐出するためのラインヘッドが各色毎に配置されるが、ここでは、一つのラインヘッド2を備えたものについて説明する。
印画媒体Pは、印画媒体Pを搬送する印画媒体搬送機構5の上のテーブルに載置され、図中矢印Xで示す方向に一定速度で搬送される。
ラインヘッド2は、印画媒体Pの面と図示するように対向して設置され、その長手方向は、矢印X方向で示す印画媒体Pの搬送方向と直交する図中矢印Y方向に延びている。
このラインヘッド2には、印画媒体Pの面と対向している本図では隠れている面に、Y方向に沿って印画媒体Pの幅相当の長さに多数のノズルが等間隔で配列されている。この多数のノズルより図示しないホストPC(Personal Computer)からの画像信号に従って印画媒体Pにインクが吐出されることにより、印画媒体Pの矢印X方向の搬送と相俟って印画媒体Pの面に画像が形成される。即ち、1回の搬送で所定の印画領域の印画処理が完了することにより高速で印画がなされる。
なお、ラインヘッド2には不図示の中間タンクからインク供給管6を通じてインクが供給されるようになっている。
図2は、本発明に係る制御基板4のブロック図である。
制御部(制御手段)22は、たとえば、CPU221、ROM222、RAM223、不揮発性メモリ224からなり、ROM222に記録された処理プログラムをRAM223に展開してCPU221によりこの処理プログラムが実行される。不揮発性メモリ224には、ヘッド駆動条件や後で詳述する濃度差に対する修正周期の表が保存されている。
この制御部22は、前述の処理プログラムに従い、ホストPCI/F23、ヘッド駆動部31〜36とバス7で接続され、各部の動作状況等のステータスに基づいて、各部の動作を制御する。
ホストPCI/F23は、ホストPC(Personal Computer)とのインタフェースであり、ケーブル3でホストPCと接続されている。印画のための各種信号や画像データの送受信を行う。
ヘッド駆動部31は、印画する画像データを格納する画像メモリ311、画像メモリ311から読み出した画像データを修正する修正回路314、修正された画像データがパラレルに書き込まれるシフトレジスタ312、ヘッド251を駆動する信号を発生させるヘッド制御信号発生部313からなる。シフトレジスタ312の内容は、ヘッド251にシリアル転送される。また、ヘッド制御信号発生部313で発生した制御信号もヘッド251へ送信される。なお、画像データは、画像メモリ311内のアドレスカウンタ(不図示)によりアドレスが指定され、読み出される。アドレスカウンタは1ライン印画がなされる度にカウントアップする。
ヘッド駆動部32〜36は、ヘッド駆動部31と同様に、それぞれ、画像メモリ、修正回路、シフトレジスタ、ヘッド制御信号発生部からなり、画像データや制御信号をヘッド252〜256へ送信する。
図3は、本発明に係る奇数番目のヘッドと偶数番目のヘッドが1ノズル重複した場合の画像メモリの画素割付を示した図である。各ヘッドのノズル数と画像メモリの画素番号で示される画素数の幅は同じである。
図では、ヘッド251に係る画像メモリ311、ヘッド252に係る画像メモリ321およびヘッド253に係る画像メモリ331についての画素割付を示しているが、ヘッド254〜256に係る画像メモリ341〜361については省略している。画素番号0、1、2〜aは、ヘッドのノズル数と同じ幅を持つ。画素番号0〜aで示される画素が1度の転送でヘッドに送られる。アドレスは0000番地から1ページ分あり、前述したアドレスカウンタで指されたアドレスの画像データが読み出される。
ここでは、後述する図5に示した重複部が1ノズルの場合である。図3の画像メモリ311の画素番号0と画像メモリ321の画素番号aが重複する画素であり、アドレス0000から1ページ分に渡って、この重複する画素においては同じデータが重複して記憶されている。同様に、画像メモリ321の画素番号0と画像メモリ331の画素番号aが重複する画素であり、アドレス0000から1ページ分に渡って、この重複する画素においては同じデータが記憶されている。
図4は、修正回路の詳細を示した回路図である。
図4(a)は、奇数番目のヘッド251に接続される修正回路314、図4(b)は、偶数番目のヘッド252に接続される修正回路324aである。
修正回路314は、ダウンカウンタ3141、ANDゲート3142、3143、3144、3145及びORゲート3146からなる。
ANDゲート3144の一方の入力、画像データoddには、図3で示す画像メモリ311の画素番号0の画素データ、すなわち画像データの最下位ビットが入力される。他方の入力、MA0oddは、画像メモリ311のアドレスカウンタの最下位ビットが入力される。ANDゲート3144の出力はMA0oddが1(HIGH)のとき、すなわち、アドレスカウンタが奇数の場合に画像データの最下位ビットがANDゲート3145、ORゲート3146を経由してシフトレジスタ312の最下位桁に転送される。同時に、画像データの最下位ビット以外のデータもシフトレジスタ312にパラレル転送される。
ダウンカウンタ3141は、制御部22からバス7を経由して修正周期がプリセットされる。また、制御部22からの指示でEnable入力がオン(HIGH)されると、ダウンカウンタ3141は印画媒体搬送機構5から送信される1ライン印画終了信号によってカウントダウンされる。ダウンカウンタ3141の内容はカウントダウンされた結果、キャリーが発生すると一致odd信号がHIGHになる。すなわち、修正周期に1回の割合で、一致odd信号がHIGHになる。
ANDゲート3143の一方の入力は一致odd信号であり、他方の入力は吐出減少Flagである。あとで述べる濃度測定の結果によって、濃度を減らしたい場合は吐出減少Flagをオン(HIGH)に、濃度を増やしたい場合は吐出増加Flagをオン(HIGH)にしておく。吐出減少FlagがHIGHのとき修正周期に1回の割合でANDゲート3145を閉じ、シフトレジスタ312に画像データの最下位ビットは転送されず、0が転送される。
ANDゲート3142の一方の入力である吐出増加Flagが、HIGHのときアドレスカウンタの最下位ビットMA0oddに拘わらず、修正周期に1回の割合で、画像データoddがORゲート3146を経由してシフトレジスタ312に転送される。
図4(b)に示す修正回路324aについてはANDゲート3244の入力画像データevenには、図3で示す画像メモリ321の画素番号aの画素データ、すなわち画像データの最上位ビットが入力される。他方の入力、MA0evenは、画像メモリ321のアドレスカウンタの最下位ビットが入力される。ANDゲート3244の出力はMA0evenが0(LOW)のとき、すなわち、アドレスカウンタが偶数の場合に画像データの最上位ビットがANDゲート3245、ORゲート3246を経由してシフトレジスタ322の最上位桁に転送される。同時に、画像データの最上位ビット以外のデータもシフトレジスタ322にパラレル転送される。
ANDゲート3242と3243に関する動作については上述したANDゲート3142と3143と同様の動作を行うので説明は省略する。
なお、修正回路324bについては、ANDゲート3244の入力画像データevenには、図3で示す画像メモリ321の画素番号0の画素データ、すなわち画像データの最下位ビットが入力される以外は図4(b)で上述したのと同様である。
奇数番目のヘッドに接続されるヘッド駆動部の修正回路では図4(a)を、偶数番目のヘッドに接続されるヘッド駆動部の修正回路では図4(b)を使用する。また画像データの最上位ビットを入力とする場合は、ANDゲート入力である画像データodd、またはevenにヘッドに対応する画像メモリの画素番号aの画素データを、画像データの最下位ビットを入力とする場合は、画素番号0の画素データを入力する。
ヘッド251〜256は、インクジェットヘッドでありヘッド駆動部31〜36から送信された画像データにしたがってインクを吐出し印画媒体上に画像を形成する。
図5は、ラインヘッドに配設されたヘッドと印画媒体の位置関係を示す図である。
奇数番目のヘッド251、253、255と偶数番目のヘッド252、254、256はそれぞれノズル列がラインヘッド長手方向(Y方向)に一直線上に配置されており、さらに、隣接するヘッドの両端が重複するように配置してある。
図5では、例として、ヘッドを6個並べているが、その限りではない。ヘッドの数は印画媒体Pの幅やヘッドのノズル数によって決まる。印画媒体PはX方向に搬送される。
図6、7は本発明に係る印画動作を示すフローチャートである。
本フローチャートでは、ヘッド251と252の繋ぎ目に限定しているが、ヘッド252と253、さらにヘッド253と254等の各繋ぎ目の修正についても同様の動作が行われる。また、隣接するヘッドの重複部は1ノズルとして説明する。
先ず、テスト印画について説明する。テスト印画とは、印画したとき中間濃度になるように面積階調した画像データを本発明のインク吐出量を制御しないで印画することを言う。すなわち、重複部でドットの重ね打ち、または、ドットの間引きを行わないで印画する。
中間濃度で印画する理由は、繋ぎ目と中央部の濃度差が目立ちやすくなる傾向にあるためで、実験的に濃度を変更して最も目立ちやすい濃度で印画してもよい。
<テスト印画>
図6(a)は、テスト印画の動作を示すフローチャートである。
ステップS1では、制御部は、吐出増加Flagと吐出減少Flagをオフする。2つのFlagは、図4で説明した修正回路に送られる。
ステップS2では、中間濃度のべた画像であるテストチャートを印画する。ステップS1で吐出増加Flagおよび吐出減少Flagをオフしているのでテストチャートの印画は、本発明を適用しないで実行される。
<濃度測定>
テスト印画した印画媒体を濃度計(濃度検出手段)を用いてラインヘッドのノズル列方向に濃度測定する。濃度計の測定領域(アパーチャ)は、ヘッドの重複幅に合わせるのが好ましく、例えば、重複部が1ノズルであれば、1ノズルピッチ幅で測定するのが望ましい。
測定濃度値はホストPCI/F経由で制御部に入力する。
図6(b)は、測定された濃度値から本発明が適用されるために設定される動作のフローチャートである。
ステップS11では、測定濃度値を受けて、制御部では、ヘッドの繋ぎ目部の濃度値とヘッド中央部の濃度値の差を取りFlag1に保存する。
ステップS12では、Flag1の内容が0より大きいか、すなわち、ヘッドの繋ぎ目部の方が中央部より濃いかを判断する。Flag1が0より大きい(ステップS12:YES)場合はステップS13へ、大きくない(ステップS12:NO)場合はステップS15へ進む。
ステップS13では、制御部の不揮発性メモリに保存されている表(図8)をFlag1の内容で参照し、修正周期を読み出す。
図8は、濃度差(Flag1に保存される)に対する修正周期の表の一例である。Flag1が0の時は濃度差が0であるので修正周期は0となる。濃度差が6、すなわちヘッドの繋ぎ目部が中央部より6%濃度が濃い場合は17ライン印画する毎に1回の割合で重複部での印画を間引き(吐出しない)する。逆に濃度差が−12、すなわちヘッドの繋ぎ目部が中央部より12%濃度が薄い場合は8ライン印画する毎に1回の割合で両方のヘッド(例えば、ヘッド251と252)で重複部を吐出する。
テスト印画のヘッドの繋ぎ目部と中央部の濃度差により、重複部での印画の間引きや重複吐出の周期を変更することで、ヘッドの繋ぎ目部と中央部の濃度差の少ない印画が可能となる。
修正周期のデータは、記録媒体の種類、インクの種類や1ドット当たりのインク量によって、記録媒体上のにじみ量が変わるので適宜実験して求めておく。
図6(b)に戻って、
ステップS14では、吐出減少Flagをオンする。
ステップS15では、Flag1の内容が0より小さいか、すなわち、ヘッドの繋ぎ目部の方が中央部より薄いかを判断する。Flag1が0より小さい(ステップS15:YES)すなわち、白スジがある場合はステップS16へ、小さくない(ステップS15:NO)すなわち、ヘッドの繋ぎ目部と中央部の濃度が同じ場合はエンド。
ステップS16では、制御部の不揮発性メモリに保存されている表(図8)をFlag1の内容で参照し、修正周期を読み出す。
ステップS17では、吐出増加Flagをオンする。
以上でラインヘッドの重複部の補正のための設定が終了する。以降は本発明が適用されて印画が行われる動作の説明である。
<搬送開始>
図6(c)は、ホストPCからの印画要求に対する動作のフローチャートである。
ステップS21では、ホストPCI/F23経由でホストPCから画像データが送信される。画像データは、各ヘッド毎に画像メモリ311〜361に記憶される。
ステップS22では、印画媒体搬送機構5のテーブルの搬送を開始する。
<印画>
印画媒体搬送機構5はテーブルの搬送を始め、印画媒体先端検知手段(不図示)がテーブル上に載置されている印画媒体の先端を検知すると、制御部は次のステップを開始する。
図7(a)は、偶数番目のヘッドの印画動作の流れを示す図である。
先ず、印画媒体搬送方向に対して上流にある偶数番目のヘッドに繋がるヘッド駆動部では、以下のステップに従って動作を行う。ここでは、ヘッド駆動部32について説明するが、他のヘッド駆動部、例えば34,36についても同様の動作を行う。
ステップS31では、修正周期を修正回路324aのダウンカウンタ3241にプリセットし、ダウンカウンタ3241をEnable状態にする。
ステップS32では、画像メモリから画像データを読み出し、修正回路324aで修正してシフトレジスタ322にパラレルに転送する。
ステップS33では、シフトレジスタ322の内容をヘッド252へシリアル転送するとともにヘッド制御信号発生部323で発生した転送クロック、ラッチクロック、駆動ON信号などをヘッド252へ送信する。
ステップS34では、ヘッドに転送された画像データで1ラインを印画する。1ライン印画後、画像メモリのアドレスカウンタは、印画媒体搬送装置5から送られてくる1ライン印画終了信号でカウントダウンされる。
ステップS35では、修正回路324aのダウンカウンタ3241がカウントダウンされる。
ステップS36では、修正回路324aのダウンカウンタ3241からキャリーである一致even信号が発生したかを判断する。一致even信号が発生した(ステップS36:YES)場合はステップS37へ、発生していない(ステップS37:NO)場合はステップS32へ戻る。
ステップS37では、1ページ分の印画が終了したかを判断する。終了していない(ステップS37:NO)場合はステップS31へ戻る。
図7(b)は、奇数番目のヘッドの印画動作の流れを示す図である。
奇数番目のヘッドに繋がるヘッド駆動部では、偶数番目のヘッドとの間隔に応じた時間遅れて動作を開始する。ここでは、ヘッド駆動部31について説明するが、他のヘッド駆動部、例えば33,35(共に不図示)についても同様の動作を行う。
ステップS31〜S37では偶数番目のヘッド駆動部32に適用されるのがステップS41〜S47では奇数番目のヘッド駆動部31に適用される。動作の流れは同様であるので説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態に係る印画結果を示す。
図9の(a)では、奇数番目のヘッド(ノズル列)から吐出可能なドットが●で偶数番目のヘッドから吐出可能なドットを○で示している。重複部は1画素であり、交互に吐出可能である。すなわち印画ラインが偶数番目は偶数番目のヘッドで、奇数番目は奇数番目のヘッドで吐出可能である。
図9の(b)では、◎は、重複部で奇数、偶数の両方のヘッドで吐出可能なドットを示している。例えば、印画ライン000A、0014、001Eでは、重複部の画素である、画素番号aと画素番号0の画素データ(同じである)を吐出可能である。修正周期は、10であるので、10ラインに1回の割合で重複部を奇数、偶数の両方のヘッドで吐出可能である。
図9の(c)では、×は、重複部で奇数、偶数の両方のヘッドとも吐出しないことを示している。例えば、印画ライン000D、001Aでは、重複部の画素である、画素番号aと画素番号0の画素データを吐出しない。修正周期は、13であるので、13ラインに1回の割合で重複部で奇数、偶数の両方のヘッドとも吐出しない。
その他、インクジェット印画システムを構成する各構成の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係るインクジェット印画システムの主要部を示す斜視図である。 本発明に係る制御基板4のブロック図である。 本発明に係る奇数番目のヘッドと偶数番目のヘッドが1ノズル重複した場合の画像メモリの画素割付を示した図である。 修正回路の詳細を示した回路図である。 本発明に係るラインヘッドに配設されたヘッドと印画媒体の位置関係を示す図である。 本発明に係る印画動作を示すフローチャートである。 本発明に係る印画動作を示すフローチャートである。 本発明に係る濃度差に対する修正周期の表である。 本発明の実施の形態に係る印画結果を示す。
符号の説明
1 インクジェット印画システム
2 ラインヘッド
4 制御基板
5 印画媒体搬送機構
22 制御部
31〜36 ヘッド駆動部
311〜361 画像メモリ
312〜362 シフトレジスタ
314〜364 修正回路
ヘッド 251〜256

Claims (5)

  1. 液体をノズルから吐出させるための圧力発生手段を複数個配設し、ノズルプレートを備えたヘッドチップと前記圧力発生手段を駆動する駆動回路とを有するヘッドが長手方向に千鳥状に配列され、隣接するヘッドチップとの間に所定数のノズルが重なり合う重複部が形成されたラインヘッドで印画媒体に印画するインクジェット印画システムにおいて、
    形成された画像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    画像データを記憶する画像メモリと、
    前記画像メモリから読み出した画像データを前記ヘッドチップの重複部で形成された画像の濃度と、前記ヘッドチップの中央部で形成された画像の濃度との差に基づいて重複部におけるインクの吐出量を制御する制御手段と、を有することを特徴とするインクジェット印画システム。
  2. 前記画像メモリは、前記ヘッドチップに対応し、前記ヘッドチップのノズル数と同じ画素数の幅の画像データを有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印画システム。
  3. 隣接する前記ヘッドチップの重複部に対応する画像データは重複することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット印画システム。
  4. 前記制御手段は、前記重複部のノズルで重複して吐出させるように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェット印画システム。
  5. 前記制御手段は、前記重複部のノズルで吐出させないように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェット印画システム。
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