JP2007185363A - ステント及びステントの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステントを管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができるステント及びステントの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のステント1は、生体の管状器官の内腔部に挿入・留置して使用され、網状構造を有すると共に全体として筒状をなすものであって、その軸線方向での中央部における外表面の領域に、複数の微小突起11B1を有する。又、微小突起11B1は、ステント1が内腔部に挿入・留置された際に、内腔部の壁面に対し滑りを防止する機能を有するのが望ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用のステント、特に、血管などの管状器官に挿入・留置して使用されるステント及びステントの製造方法に関するものである。
従来から、生体の管状器官(例えば、血管、気管、食道、胆管など)の内腔部に挿入・留置し、管状器官を内側から支持するためのステントが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなステントは、通常、線状の複数の単位ストラットが互いに接合するようにして網状構造を形成していると共に、全体として円筒形状をなしている。そして、このようなステントは、縮径状態として管状器官の内腔部に導入され、内腔部を移動させた後、留置部位において、拡径状態とすることにより固定(装着)される。
特開2003−102847号公報
しかしながら、特許文献1にかかるステントは、その網状構造の形状によっては、内腔部に留置された際に、内腔部の壁面に対し滑りを生じて、内腔部の所望の位置に留置することができない場合があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、その目的は、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができるステント及びステントの製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のステントは、生体の管状器官の内腔部に挿入・留置して使用され、全体として筒状をなすと共にその周面に沿って複数の開口を有するステントであって、
その軸線方向での中央部における外表面の領域に、複数の微小突起を有することを特徴とする。この発明によれば、ステントを内腔部に留置した際に、内腔部の内面に対するステントの滑りを微小突起により防止して、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができる。
特に、本発明のステントは、微小突起がステントの軸線方向における中央部の外表面に形成されているので、ステントを内腔部に留置した後に、早期に、内腔部の内壁面に対してステントの外表面がなじみ、前述した効果を発揮できる。
本発明において、前記微小突起は、ステントが内腔部に挿入・留置された際に、内腔部の壁面に対し滑りを防止する機能を有することが望ましい。この発明によれば、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができる。
本発明において、各微小突起は、針状、枝状、及び鱗片状のうちのいずれかの形状をなしていることが望ましい。この発明によれば、湿式めっき等により比較的簡単に微小突起を形成することができる。
本発明において、前記微小突起は、前記領域内にて1mm2当り、5000個以上200000個以下の範囲で存在していることが望ましい。この発明によれば、内腔部の損傷を防止しながら、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置により確実に固定することができる。
本発明において、前記微小突起の平均高さは、5μm以上50μm以下の範囲であることが望ましい。この発明によれば、内腔部の損傷や微小突起の破損を防止しながら、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置により確実に固定することができる。
本発明において、前記微小突起の平均幅は、0.5μm以上30μm以下の範囲であることが望ましい。この発明によれば、内腔部の損傷や微小突起の破損を防止しながら、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置により確実に固定することができる。
本発明において、前記微小突起同士の間には、充填物が充填されていることが望ましい。この発明によれば、ステントの使用状態時に、ステントから充填物を徐放できる。特に、本発明では、ステントの軸線方向での中央部における外表面から充填剤を徐放できる。
本発明において、前記充填物は、薬剤を含有していることが望ましい。この発明によれば、ステントの使用状態時に、ステントから薬剤を徐放して、治療を行える。特に、本発明では、ステントの軸線方向での中央部における外表面から薬剤を徐放して、効果的に内腔部の内壁面を治療できる。
本発明において、前記薬剤は、抗血栓剤、抗血小板剤、免疫抑制剤、細胞増殖抑制剤、抗炎症剤、内皮治癒促進剤のうちの1種を単独で又は2種以上を組み合わせたものを主たる成分とすることが望ましい。この発明によれば、ステントの使用状態時に、ステントの外表面から内腔部の内壁面へ直接的に各種薬剤を付与することができるので、優れた抗血栓効果を得ることができる。特に、本発明では、ステントの軸線方向での中央部における外表面から薬剤を徐放して、効果的に治療できる。
本発明において、前記充填物は、前記薬剤を保持する機能を有するポリマーを含有することが望ましい。この発明によれば、ポリマーの種類や量を調整することにより、ステントの使用状態時に、ステントからの充填剤の放出速度や放出量を所望のものとすることができる。
本発明において、前記ポリマーは、生体吸収性ポリマーを主たる成分とすることが望ましい。この発明によれば、ステントの使用状態時に、ステントからの充填剤の放出速度や放出量を所望のものとしながら、生体に対する安全性に優れたものとすることができる。
本発明において、ステントは、Au、Pt、Ta、Rh、Ru、Pd、Nb、Os、Ir、Agよりなる群から選択された少なくとも1種又はこれらのうち少なくとも1種を含む合金を主材料として構成されていることが望ましい。この発明によれば、バルーン型ステントに好適に適用できると共に、留置後の生体適合性にも優れ、生体内における特性低下・分解を最少化できる。又、ステントの構成材料として貴金属を使用すれば、X線造影性を優れたものとすることができる。
本発明において、ステントは、Ni・Ti合金を主材料として構成されていることが望ましい。この発明によれば、自己拡張型ステントに好適に適用できると共に、留置後の生体組織適合性にも優れ、生体内における特性低下・分解を最少化できる。
本発明のステントの製造方法は、筒状体を用意する第1工程と、
前記筒状体に対し、複数の開口を形成すると共に、その軸線方向での中央部における外表面の領域に、複数の微小突起を形成する第2工程とを有することを特徴とする。この発明によれば、ステントを管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができる。
本発明において、前記第2工程では、前記複数の微小突起を湿式メッキ法及び/又は乾式メッキ法により形成することが望ましい。この発明によれば、比較的簡単に、微小突起を形成することができる。
本発明において、前記第2工程に先立ち、前記筒状体の前記領域に粗面加工を施すことが望ましい。この発明によれば、より簡単に、微小突起を形成することができる。
本発明によれば、管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができるステント及びその製造方法を提供できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係るステント及びその製造方法の実施形態について詳細に説明する。
先ず、本発明のステントを説明する。
図1において、ステント1は、生体の管状器官の内腔部に挿入・留置して使用されるものであり、全体形状がほぼ筒状をなしている。
ステント1は、複数の線状部11を有し、これらが連結するようにして網状構造を形成している。そして、複数の線状部(ストラット)11で囲まれる部分に開口10が形成されている。
このようなステント1は、ステント1の外径を収縮(縮径)させた状態(以下、「縮径状態」と称す。)で、管状器官の内腔部の目的部位まで移送(搬送)される。そして、この目的部位において、ステント1自体の復元力により、又は外力を付与することにより、ステント1の外径が、縮径状態の外径より大きくなるように拡大(拡径)し、この状態(以下、「拡径状態」と称す。)で目的部位に固定(装着)される。
線状部11同士は、交点111にて180°未満の角度で互いに連結され、これにより、各開口10は、多角形形状(この実施形態では、4つの線状部11で囲まれることにより菱形形状)をなしている。この構成により、ステント1は、十分な剛性や強度を確保しながら、径方向の柔軟性に優れたものとなる。又、十分な剛性や強度を確保できることから、ステント1は、放射支持力に優れたものとなる。
ここで、本明細書中、「径方向の柔軟性」とは、図2(a)中の矢印方向、すなわち、中心軸から外側に向かう方向における柔軟性のことを言う。又、「放射支持力」とは、拡径状態において管状器官の形状を保持する力のことを言う。又、本明細書中、「軸方向の柔軟性」とは、図1中の矢印方向への柔軟性(撓み易さ、すなわち可撓性)のことを言う。
線状部11は、図2(a)及びその部分拡大図である図2(b)に示すように、その横断面形状がほぼ四角形(直方形)をなしている。
線状部11の平均横断面積は、ステント1の構成材料などによっても若干異なるが、1×10-5mm2以上0.1mm2以下の範囲であることが望ましく、1×10-4mm2以上0.01mm2以下の範囲であることがより望ましい。線状部11の横断面積が小さ過ぎる(線状部11が細すぎる)と、ステント1の剛性が低下する場合があり、線状部11の横断面積が大き過ぎる(線状部11が太過ぎる)と、ステント1の軸方向の柔軟性(可撓性)が低下する場合がある。
又、線状部11の横断面形状は、ステント1の各部において異なっていてもよいが、図1に示すように、ステント1のほぼ全体に亘って、ほぼ一定であることが望ましい。これにより、ステント1の軸方向の柔軟性が各部において不均一となるのを防止できる。
なお、線状部11の横断面形状は、図2に示すような四角形(直方形)の他、例えば、円形、楕円形、正方形、菱形、三角形、五角形、六角形などの多角形でもよい。
図示されていないが、ステント1(線状部11)の縁部は、丸みを帯びていることが望ましい。これにより、ステント1の留置操作時や留置後などにおいて、管状器官の内壁を不本意に傷付けてしまうのを防止できる。又、ステント1を血管内留置ステントに適用した場合には、血栓形成を防止するのにも役立つ。
このような線状部11は、図2(b)に示すように、ステント1の内周側に位置する内周部11Aと、ステント1の外周側に位置する外周部11Bとを有し、外周部11Bの内周部11Aと反対側の表面には、ステント1の軸線方向での中央部に、複数の微小突起11B1が形成されている。すなわち、ステント1は、その軸線方向での中央部における外表面に複数の微小突起11B1を有するものである。本実施形態では、ステント1の軸線方向での中央部において、複数の微小突起11B1がステント1の外表面のみに、かつ、その周方向全域に亘って形成されている。
このような微小突起11B1を有するステント1は、ステント1を内腔部に留置した際に、内腔部の内面に対するステント1の滑りを微小突起11B1により防止して、ステント1を管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができる。
特に、本発明のステント1は、微小突起11B1がステント1の軸線方向における中央部の外表面に形成されているので、ステント1を内腔部に留置した後に、早期に、内腔部の内壁面に対してステント1の外表面がなじんで、前述した効果を発揮できる。
したがって、微小突起11B1は、ステント1が内腔部に挿入・留置された際に、内腔部の壁面に対し滑りを防止する機能を有するものであるのが望ましい。このような機能を微小突起11B1が有することにより、ステント1を管状器官の内腔部の所望の位置に確実に固定することができる。
より具体的には、微小突起11B1は、前述したような機能を有するものであれば、いかなる形状であってもよいが、針状、枝状、及び鱗片状のうちのいずれかの形状をなしていることが望ましい。このような形状の微小突起は、湿式メッキ等のメッキ法により比較的簡単に形成することができる。
又、微小突起11B1は、複数の微小突起11B1が形成されている領域内にて1mm2当り、5000個以上200000個以下の範囲で存在していることが望ましく、70000個以上150000個以下の範囲で存在していることがより望ましい。このような範囲で微小突起11B1が存在していると、内腔部の損傷を防止しながら、ステント1を管状器官の内腔部の所望の位置に、より確実に固定することができる。
又、微小突起11B1の平均高さは、5μm以上50μm以下の範囲であることが望ましく、10μm以上30μm以下の範囲であることがより望ましい。このような範囲で微小突起11B1の高さが形成されていると、内腔部の損傷や微小突起11B1の破損を防止しながら、ステント1を管状器官の内腔部の所望の位置により確実に固定することができる。
又、微小突起11B1の平均幅は、0.5μm以上30μm以下の範囲であることが望ましく、1μm以上20μm以下の範囲であることがより望ましい。このような範囲で微小突起11B1の幅が形成されていると、内腔部の損傷や微小突起11B1の破損を防止しながら、ステント1を管状器官の内腔部の所望の位置に、より確実に固定することができる。
又、微小突起11B1同士の間の間隙11B2には、充填物を充填することができ、この場合、ステント1の使用状態時に、ステント1から充填物の放出速度や放出量を調整すること(徐放性を付与すること)ができる。特に、本発明のステント1は、その軸線方向での中央部における外表面から充填剤を徐放できる。
微小突起11B1同士の間の間隙11B2に収容する充填物としては、薬剤、細胞、及び生物由来物質のうちの少なくとも1つが使用できる。
微小突起11B1同士の間の間隙11B2に収容する薬剤としては、ステント1を留置する管状器官の種類などに応じて選択されるが、例えば、抗血栓剤、抗血小板剤、抗炎症剤、内皮治癒促進剤、鎮痛・鎮静剤、抗増殖剤(細胞増殖抑制剤)、抗癌剤、免疫抑制剤などが使用できる。
このような薬剤は、微小突起11B1同士の間の間隙11B2内に収容され、使用時に、徐々にステント1の外部へ放出され、各種治療効果を発揮する。特に、本発明のステント1は、その軸線方向での中央部における外表面から薬剤を徐放して、効果的に内腔部の内壁面を治療できる。又、薬剤として抗血栓剤を主たる成分とするものを用いると、ステント1の使用状態時に、ステント1の外表面から内腔部の壁面へ直接的に抗血栓剤を付与することができるので、優れた抗血栓効果を得られる。このとき、ステント1の軸線方向での中央部における外表面から抗血栓剤が徐放されるため、効果的に抗血栓治療が行える。
抗血栓剤としては、例えば、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、低分子量ヘパリン、ヘパリン様物質(低分子デキストラン)、ヒルジン、組み換えヒルジン、アルガトロバン、フォルスコリン、バピプロスト、プロスタグランジンE1、プロスタサイクリン、プロスタサイクリン同族体、アスピリン、スルピリン、ジピリダモール、アンチトロンビンIII、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲンアクチベータ、プロウロキナーゼなどが使用できる。
抗血小板剤としては、例えば、アスピリン、チクロピジン、ワーファリン、ジピリダモールなどが使用できる。
抗炎症剤としては、例えば、デキサメタゾン、ミクロスポリンなどが使用できる。
内皮治癒促進剤としては、例えば、ミストラジオール、トラフェルミンなどが使用できる。
鎮痛・鎮静剤としては、例えば、ペンタゾシン、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール、塩酸トラマドール、塩酸アヘンアルカロイド、塩酸モルヒネ、塩酸ペチジン、ペチジン・レバロルファン、クエン酸フェンタニール、フェンタニール・ドロペリドールなどが使用できる。
又、抗増殖剤(細胞増殖抑制剤)としては、例えば、ソマトスタチン又はその同族体、ニトロプルシド、コルヒチン、魚油(ω3系脂肪酸)、ステロイド剤、セロトニン拮抗剤、カルシウム溝阻止抗体、ヘスタミン拮抗剤、酵素阻害剤(例えば、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、プロスタグランジン合成酵素阻害剤、HMG-CoA還元酵素阻害剤、ホスホジエステラーゼ阻害剤、チオールプロテアーゼ阻害剤、メトトレキサート)、増殖因子拮抗剤(例えば、繊維芽細胞増殖因子拮抗剤、血小板由来増殖因子拮抗剤)、酸化窒素などが使用できる。
又、抗癌剤としては、例えば、メクロルエタミン、ナイトロジェンマスタード N-オキシド(ナイトロミン)、シクロフォスファミド、メルファラン、クロラムブシルなどのナイトロジェンマスタード類、トリエチレンチオホスホラミド、カルボコン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミドなどのエチレンイミン類、ブスルファンなどのアルキルスルフォン酸類、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ニムスチンなどのニトロソ尿素類、ダカルバジンなどのトリアゼン類、8-アザグアニン、6-チオグアニン、6-メルカプトプリン、6-メルカプトプリン リボシッド、6-クロロプリン、アザチオプリンなどのプリン代謝拮抗物質、5-フルオロウラシル、5-フルオロデオキシウラシル、テガフール、シタラビン、アンシタビン、アザウリジンなどのピリミジン代謝拮抗物質、メトトレキサート、アミノプテリンなどの葉酸代謝拮抗物質、アザセリン、DON(6-アジド-5-オキソ-L-ノルレウシン)などのグルタミン代謝拮抗物質、ビンブラスチン、ビンクリスチンなどのビンカアルカロイド、VM26、VP16-213などのエピポドフィロトキシン誘導体、コルヒチン、デメコルチンなどのコルヒチン誘導体、アクチノマイシンD、マイトマイシンC、クロモマイシンA3、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシンなどの抗生物質などが使用できる。
又、免疫抑制剤としては、例えば、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコルチゾンなどの副腎皮質ステロイド類、シクロフォスファミド、ブスルファン、クロランブシルなどのアルキル化剤、6-メルカプトプリル、アザチオプリンなどのプリン代謝拮抗物質、ペントスタチンなどのアデノシン脱アミノ酵素抑制薬、6-アザウラシルなどのピリミジン代謝拮抗物質、メトトレキサートなどの葉酸代謝拮抗物質、アゾトマイシンなどのグルタミン酸代謝拮抗薬、ダウノマイシン、アドリアマイシン、ミタラマイシンなどの抗生物質、サイトカラシンBなどの細胞分裂阻止物質などが使用できる。
前述したような薬剤を使用する場合には、充填物は、薬剤を保持する機能を有するポリマーを含有することが望ましい。このようなポリマーが薬剤と共に充填物に含有されていると、ポリマーの種類や量を調整することにより、ステント1の使用状態時に、ステント1からの薬剤の放出速度や放出量を所望のものとすることができる。
前述のポリマーは、生体吸収性ポリマーを主たる成分とするものであるのが望ましい。生体吸収ポリマーを用いることにより、ステント1の使用状態時に、生体に対する安全性に優れたものとすることができる。
微小突起11B1同士の間の間隙11B2に収容する細胞としては、例えば、適用する管状器官の内壁を構成する細胞、又は、この細胞に分化する前の幹細胞、組み換えプラスミド(組み換えベクター)が導入された宿主細胞などが使用できる。
微小突起11B1同士の間の間隙11B2に収容する生物由来物質としては、例えば、ヌクレオチド、cDNA、RNAなどの核酸、アミノ酸、ペプチド、タンパク質などが使用できる。
このようなステント1は、後述するような方法により、各線状部11が一体的に形成されている。これにより、ステント1全体としての強度がより向上する。なお、図2(b)では、説明の便宜上、内周部11Aと外周部11Bとの間に界面が存在しているが、この界面は存在していてもしなくてもよい。
内周部11Aの構成材料と外周部11Bの構成材料との少なくとも一方(以下、ステント1の構成材料という)には、ステント1の種類に応じて、次のようなものを使用することが望ましい。なお、内周部11Aの構成材料と外周部11Bの構成材料とは、同種であっても異種であってもよい。
ステント1をバルーン拡張型ステントに適用する場合、ステント1は、拡径状態において、管状器官から受ける圧縮応力に対して変形しない必要がある。このため、ステント1の構成材料には、拡張による塑性変形により加工硬化し、拡張後、比較的剛性が高くなる材料を使用することが望ましい。又、生体組織適合性や化学的安定性の高い材料を使用することが望ましい。
このような材料としては、Au、Pt、Ta、Rh、Ru、Pd、Nb、Os、Ir、Agなどのうちの1種又はこれらのうち少なくとも1種を含む合金を主材料とするものが使用できる。
これらの中でも、特に、Au、Pt、Rh、Ru、Pd、Os、Irのうちの1種又はこれらのうち少なくとも1種を含む合金を主材料とするものが望ましく、Au、Pt、Rh、Ru、Irのうちの1種又はこれらのうち少なくとも1種を含む合金を主材料とするものがより望ましい。これらは、拡張による塑性変形により加工硬化する特性(加工硬化性)が付与できると共に、生体組織適合性やX線造影性にも優れる。又、このような合金は、その組成比により、加工硬化性を容易に制御できるという利点がある。
このため、これらの材料でステント1を構成することにより、例えば、ステント1を血管内留置ステントに適用した場合には、血栓形成を効果的に防止できる。又、ステント1を管状器官の内腔部内に留置する操作をX線透視下にて行えるので、その留置操作をより円滑且つ正確に行える。
一方、ステント1を自己拡張型ステントに適用する場合、ステント1は、その形状を自発的に復元し得る必要がある。このため、ステント1の構成材料には、超弾性合金、形状記憶合金や比較的弾性の高い材料を使用することが望ましい。
このような材料としては、例えば、Ni・Ti合金、Au・Cd合金、Cu・Zn合金、Cu・Al合金、Fe・Pt合金、Mn・Cu合金、Ni・Al合金、Cu・Cd合金、Cu・Al・Ni合金、Au・Cd・Ag合金、Ti・Al・V合金などを主材料とするものが使用できる。
これらの中でも、特に、Ni・Ti合金(以下、NT合金ともいう)を主材料とするものが望ましい。これは、特に高い弾性を示し、さらに形状記憶特性にも優れる材料だからである。
又、これらの材料は、その表面を貴金属等でメッキ処理することにより生体組織適合性に優れると共に、X線造影性にも優れる。このため、これらの材料でステント1を構成することにより、例えば、ステント1を血管内留置ステントに適用した場合には、血栓形成を効果的に防止できる。又、ステント1を管状器官の内腔部内に留置する操作をX線透視下にて行えるので、その留置操作をより円滑且つ正確に行える。
なお、ステントの形状は、上述のものに限られない。例えば、この実施形態では、開口10の形状は、菱形形状をなしているが、これに限定されず、例えば、三角形、長方形、正方形、五角形、六角形、その他の多角形などでもよい。
次に、このステント1の使用方法について、バルーン拡張型ステントを、血管の狭窄部に適用する場合を一例に説明する。
(I) 先ず、血管(管状器官の内腔部)内に、周知のセルディンガー法により、案内カテーテルを経皮的に挿入し、その先端部を狭窄部(目的部位)の近傍に到達させる。
(II) そして、バルーン付カテーテル先端部のバルーンの外周に、ステント1を縮径状態で装着しておき、このバルーン付カテーテルを上記案内カテーテルを通して血管内に導く。
(III) 次に、バルーン付カテーテル内に挿入したガイドワイヤをガイドにして、バルーン付カテーテルをさらに押し進め、その先端部に装着したステント1を狭窄部にまで移送し、配置する。
(IV) この状態で、バルーン付カテーテルを通して生理食塩水などの液体をバルーン内に注入し、バルーンを膨らませる。これにより、ステント1の外径が徐々に拡径していく。
(V) 更に、バルーンを膨らませ拡張させると、ステント1は、その外径がさらに拡径し(拡径状態に至り)、血管の内壁に当接し、内壁を押圧する。
(VI) ステント1を十分に拡径させた後、バルーン内の液体を抜き出してバルーンを萎ませ、バルーン付カテーテルをステント1の内周から引き抜く。これにより、ステント1を血管内に留置できる。
以上のようにして、ステント1により血管の狭窄部を拡張させて、心筋梗塞や脳梗塞などの予防や、治療を行える。
次に、本発明のステントの製造方法の一例として、ステント1の製造方法を説明する。
(第1工程)
(A) 先ず、図3に示すように、ほぼ円筒状をなす筒状体3を用意する。なお、筒状体3は、円筒状に限らず、例えば、多角筒状をなしていてもよい。
筒状体3の構成材料としては、前述したステント1の構成材料のような金属単体又は合金を使用できる。例えば、筒状体3の構成材料としては、Au、Pt、Ta、Rh、Ru、Pd、Nb、Os、Ir、Agよりなる群から選択された少なくとも1種又はこれらのうちの少なくとも1種を含む合金、Ni・Ti合金、Au・Cd合金、Cu・Zn合金、Cu・Al合金、Fe・Pt合金、Mn・Cu合金、Ni・Al合金、Cu・Cd合金、Cu・Al・Ni合金、Au・Cd・Ag合金、Ti・Al・V合金などを主材料とするものが使用できる。これらは、得られるステント1に求められる特性等に応じて適宜選択される。
このような筒状体3の部分横断面は、図4(a)に示すようになる。なお、図4(a)〜(c)は、図1のA-A線断面図に対応する断面図である。
(第2工程)
前述した筒状体3に対し、網状構造を形成すると共に、その外表面少なくとも一部に複数の微小突起11B1を形成する。以下、第2工程の一例を詳細に説明する。
(B) 先ず、図4(b)に示すように、筒状体3の一部を除去して、前述した開口部10に対応する開口部10’を形成する。これにより、その残部31が線状部11に対応した形状をなし、全体として筒状をなすと共に網状構造を有する網状構造体4を得る。
このように筒状体3の一部を除去する方法としては、例えば、レーザー加工、切削加工、彫刻加工、研削加工などが使用できる。
(C) 次に、必要に応じて、網状構造体4の外表面、すなわち微小突起11B1が形成されるべき領域に、粗面加工を施す。これにより、後述する工程(D)において、網状構造体4の外表面に形成された粗面の凸部からメッキが成長しやすくなり、微小突起11B1を比較的簡単に形成できる。
粗面加工の方法としては、特に限定されないが、例えば、ヤスリなどを用いて傷をつけ表面を荒くする法、サンドブラスト、ショットブラスト等のブラスト処理、レーザー加工、酸溶液又はアルカリ溶液の溶剤を用いた化学処理等のうち1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。このような粗面加工は、例えば、加工の不要部分をマスキングをしながら実施できる。本実施形態では、網状構造体4の軸線方向での中央部における外表面を除く部分にマスキングを行う。
この粗面加工によって得られる粗面の表面粗さは、微小突起11B1の存在量に応じて決定されるが、2μm以上20μm以下の範囲であるのが望ましく、5μm以上10μm以下の範囲であるのがより望ましい。これにより、より簡単にかつ確実に、所望の存在量の微小突起11B1を得ることができる。ここで、表面粗さとは、JIS B0601に準拠して測定されたものを言う。
なお、このような粗面加工は、前述した工程(B)の前に、筒状体3の外表面に対して行ってもよい。
(D) 次に、網状構造体4の外表面に、メッキ法を用いて、図4(c)に示すように、微小突起11B1を有するメッキ層5を形成する。これにより、残部31を内周部11A、メッキ層5を外周部11Bとし、微小突起11B1を有するステント1を得る。
又、このメッキ層5の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法などの物理気相成膜法、化学気相成膜法、電解メッキ、無電解メッキなどのメッキ法が使用できる。このような方法を用いてメッキ層5を形成する際には、メッキの不要部分をレジスト材料などによりマスキングしながら行うことができる。本実施形態では、網状構造体4の軸線方向での中央部における外表面を除く部分にマスキングを行う。
特に、メッキ法として、電解メッキを好適に使用できる。電解メッキを用いると、メッキ条件の設定が比較的簡単であるため、所望の微小突起を安定的に形成することができる。
なお、この工程(D)の後に、ステント1に対し、必要に応じて、熱処理を施して、少なくとも内周部11Aと外周部11Bとの界面を拡散接合や合金化してもよい。
以上のようにしてステント1を得ることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは無論である。
例えば、前述した実施形態では、ステントの軸線方向での中央部における外表面の周方向全域に亘って複数の微小突起を形成したが、ステントの軸線方向での中央部における外表面に複数の微小突起が形成されていれば、ステントの他の部位に微小突起が形成されていても、本発明の効果を得ることができる。
又、前述した実施形態では、ステントの外表面のみに複数の微小突起を形成したが、ステントの内表面に複数の微小突起が形成されていてもよい。
又、ステントの製造方法に関し、前述した実施形態では、筒状体3に対し、網状構造を形成した後に、微小突起を形成したが、筒状体3の外表面に、微小突起を有するメッキ層を形成した後に、このメッキ層を筒状体3と共に加工して、網状構造を形成してもよい。
又、微小突起を形成する方法としては、前述したようなメッキ法を用いるものに限らない。例えば、筒状体3に対し、ブラスト処理、レーザー加工、化学処理などの方法を用いて、微小突起を形成してもよい。
又、本発明のステントは、前述したように筒状体を用いた製造方法に限らず、板状の金属を用い、これに対し網状構造や微小突起を形成すると共に、筒状にすることによっても製造することができる。
(実施例1)
先ず、厚さ50μm、芯材として長さ20mm、外径1000μmのAu製の円筒状の筒状体を用意し、この円筒体に、レーザー加工により、図4(b)に示すような網状構造をなす網状構造体を形成した。この網状構造体の線状部(残部)の幅は、100μmであった。
次に、前述の網状構造体の軸線方向での中央部における外表面を除く部分に、レジスト材料を用いてマスキングし、その状態で、サンドブラストにより、粗面加工を施した。このとき、網状構造体の軸線方向での中心から両端へ向け5mmの範囲で、網状構造の外表面が露出するように、マスキングを行った。又、形成された粗面の表面粗さは、7μmであった。
その後、前述のマスキングを施した状態のまま、網状構造体の外表面に、湿式メッキにより、Auからなる厚さ50μmのメッキ層を形成した。
このとき、湿式メッキには、メッキ液として、金濃度:10g/l、pH:6.0、液温:65℃、電動塩:クエン酸の金メッキ液を用い、陽極として、白金メッキチタン電極を用いた。そして、浴撹拌しながら、電流密度0.5A/dm2で湿式メッキを行った。
そして、マスキングを除去して、複数の微小突起を有するステントを得た。得られたステントには、その軸線方向での中央部における外表面の周方向全域に亘って針状の複数の微小突起が形成されており、その微小突起の平均幅は、8μmであり、微小突起の平均高さは、15μmであり、ステントの外表面において微小突起が1mm2当たり約110000個存在していた。又、この微小突起の様子を示す顕微鏡写真を図5(a)に示す。
(実施例2)
メッキ層のメッキ条件が異なる以外は、実施例1と同様にして、ステントを得た。
このとき、湿式メッキには、メッキ液として、金濃度:6g/l、pH:6、液温:67℃、電動塩:クエン酸の金メッキ液を用い、陽極として、白金メッキチタン電極を用いた。そして、浴撹拌しながら、電流密度:0.5A/dm2で湿式メッキを行った。
得られたステントには、その軸線方向での中央部における外表面の周方向全域に亘って枝状の複数の微小突起が形成されており、その微小突起の平均幅は、6μmであり、微小突起の平均高さは、10μmであり、ステントの外表面において微小突起が1mm2当たり110000個存在していた。
(実施例3)
メッキ層のメッキ条件が異なる以外は、実施例1と同様にして、ステントを得た。
このとき、湿式メッキには、メッキ液として、金濃度:5g/l、pH:6、液温:70℃、電動塩:クエン酸の金メッキ液を用い、陽極として、白金メッキチタン電極を用いた。そして、浴撹拌しながら、電流密度0.4A/dm2で湿式メッキを行った。
得られたステントには、その軸線方向での中央部における外表面の周方向全域に亘って鱗片状の複数の微小突起が形成されており、その微小突起の平均幅は、10μmであり、微小突起の平均高さは、4μmであり、ステントの外表面において微小突起が1mm2当たり10000個存在していた。又、この微小突起の様子を示す顕微鏡写真を図5(b)に示す。
(比較例)
メッキ層のメッキ条件が異なる以外は、実施例1と同様にして、ステントを得た。
このとき、湿式メッキには、メッキ液として、金濃度:4.5g/l、pH:4.5、液温:55℃、電動塩:クエン酸の金メッキ液を用い、陽極として、白金メッキチタン電極を用いた。そして、浴撹拌しながら、電流密度:0.25A/dm2で湿式メッキを行った。
得られたステントの外表面には、微小突起が形成されておらず、平坦になっていた。
前述した実施例、比較例のステントを人工血管内に挿入・留置したところ、実施例のステントは、いずれも、比較例のステントに比べて、より強固に固定されているのが確認された。又、実施例のステントでは、微小突起同士の間の間隙に充填剤として抗血栓剤を充填した後に、人工血管内に挿入・留置したところ、いずれも、ステントから充填剤が徐放し、人工血管の内壁面に直接的に充填剤が付与されているのが確認された。
本発明に係るステントの実施形態を示す側面図。 図1中に示すA-A線での断面図。 図1に示すステントの製造方法を説明する図。 図1に示すステントの製造方法を説明する図。 本発明のステントの外表面の様子を示す顕微鏡写真。
符号の説明
1……ステント
10……開口
11……線状部(線材)
11A……内周部
11B……外周部
11B1……微小突起
11B2……間隙
111……交点
3……筒状体
31……残部
4……網状構造体
5……メッキ層

Claims (16)

  1. 生体の管状器官の内腔部に挿入・留置して使用され、全体として筒状をなすと共にその周面に沿って複数の開口を有するステントであって、
    その軸線方向での中央部における外表面の領域に、複数の微小突起を有することを特徴とするステント。
  2. 前記微小突起は、ステントが内腔部に挿入・留置された際に、内腔部の壁面に対し滑りを防止する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のステント。
  3. 各微小突起は、針状、枝状、及び鱗片状のうちのいずれかの形状をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステント。
  4. 前記微小突起は、前記領域内にて1mm2当り、5000個以上200000個以下の範囲で存在していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のステント。
  5. 前記微小突起の平均高さは、5μm以上50μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のステント。
  6. 前記微小突起の平均幅は、0.5μm以上30μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のステント。
  7. 前記微小突起同士の間には、充填物が充填されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のステント。
  8. 前記充填物は、薬剤を含有していることを特徴とする請求項7に記載のステント。
  9. 前記薬剤は、抗血栓剤、抗血小板剤、免疫抑制剤、細胞増殖抑制剤、抗炎症剤、内皮治癒促進剤のうちの1種を単独で又は2種以上を組み合わせたものを主たる成分とすることを特徴とする請求項8に記載のステント。
  10. 前記充填物は、前記薬剤を保持する機能を有するポリマーを含有することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のステント。
  11. 前記ポリマーは、生体吸収性ポリマーを主たる成分とすることを特徴とする請求項10に記載のステント。
  12. ステントは、Au、Pt、Ta、Rh、Ru、Pd、Nb、Os、Ir、Agよりなる群から選択された少なくとも1種又はこれらのうち少なくとも1種を含む合金を主材料として構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のステント。
  13. ステントは、Ni・Ti合金を主材料として構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のステント。
  14. 筒状体を用意する第1工程と、
    前記筒状体に対し、複数の開口を形成すると共に、その軸線方向での中央部における外表面の領域に、複数の微小突起を形成する第2工程とを有することを特徴とするステントの製造方法。
  15. 前記第2工程では、前記複数の微小突起を湿式メッキ法及び/又は乾式メッキ法により形成することを特徴とする請求項14に記載のステントの製造方法。
  16. 前記第2工程に先立ち、前記筒状体の前記領域に粗面加工を施すことを特徴とする請求項15に記載のステントの製造方法。
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