JP2007185254A - 医療用複管カテーテル - Google Patents

医療用複管カテーテル Download PDF

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洋一 為則
Masatoshi Nibuya
雅敏 丹生谷
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Abstract

【課題】本発明は、内管を外管内に挿入した状態で体内に挿入した後に内管を外管から円滑に抜き取ることができ且つ製造安定性に優れた医療用複管カテーテルを提供する。
【解決手段】 本発明の医療用複管カテーテルは、外管と、この外管内に引き抜き可能に挿入される内管とからなる医療用複管カテーテルであって、上記外管又は上記内管のうちの何れか一方の管がポリエチレン系樹脂からなると共に、他方の管がポリプロピレン系樹脂からなり、上記ポリプロピレン系樹脂には滑剤が含有されていることを特徴とするので、内管を外管から円滑に引き抜くことができ、患者に必要以上の負担をかけることなく治療を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内管を外管から円滑に引き抜くことが可能な医療用複管カテーテルに関する。
今日、患者の負担の軽減を図ることができることから医療用具としてカテーテルが多数、用いられている。このようなカテーテルとしては、外管と、この外管内に引き抜き可能に挿入してなる医療用複管カテーテルが提案されている。
この医療用複管カテーテルは、外管内に内管を挿入した状態で体内に挿入し、カテーテルを体内の所望位置に到達させた後に内管を外管から抜き取り、外管内を通じて治療を行うものである。
しかしながら、内管を外管内から抜き取る際に内管と外管との対向面間における摩擦抵抗が大きいことから、内管を外管内から円滑に抜き取ることができないといった問題点が発生していた。
そこで、特許文献1では、強化部材を埋め込むことにより生じた不規則な外径及び/又は不規則な内径を有しておりすべり摩擦を減少させたカテーテルが提案されている。
ところが、上記カテーテルを製造するにあたっては、一般的な断面円形状のカテーテルに比して製造工程が複雑であり、カテーテルの製造安定性に欠け、カテーテルの品質が不均一になるとともに製造コストも高くなるといった問題点を有していた。
特開平5−200105号公報
本発明は、内管を外管内に挿入した状態で体内に挿入した後に内管を外管から円滑に引き抜くことができ且つ製造安定性に優れた医療用複管カテーテルを提供する。
本発明の医療用複管カテーテルは、外管と、この外管内に引き抜き可能に挿入される内管とからなる医療用複管カテーテルであって、上記外管又は上記内管のうちの何れか一方の管がポリエチレン系樹脂からなると共に、他方の管がポリプロピレン系樹脂からなり、上記ポリプロピレン系樹脂には滑剤が含有されていることを特徴とする。
又、上記医療用複管カテーテルにおいて、ポリエチレン系樹脂に滑剤が含有されていることを特徴とする。
更に、上記医療用複管カテーテルにおいて、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して滑剤0.1〜0.3重量部含有されていることを特徴とする。
そして、上記医療用複管カテーテルにおいて、ポリエチレン系樹脂が高密度ポリエチレンからなることを特徴とする。
本発明の医療用複管カテーテルは、外管と、この外管内に引き抜き可能に挿入される内管とからなる医療用複管カテーテルであって、上記外管又は上記内管のうちの何れか一方の管がポリエチレン系樹脂からなると共に、他方の管がポリプロピレン系樹脂からなり、上記ポリプロピレン系樹脂には滑剤が含有されていることを特徴とするので、内管を外管から円滑に引き抜くことができ、患者に必要以上の負担をかけることなく治療を行うことができる。
本発明の医療用複管カテーテルの一例を図面を参照しつつ説明する。この医療用複管カテーテルAを構成している外管1は可撓性を有しており、図1に示したように、外管1の内部には、該外管1の両端面に開口する一の断面円形状の貫通孔11が外管1の軸芯に沿って形成されている。そして、上記外管1の貫通孔11内には、外管1の長さよりも長い長さを有し且つ可撓性を有する内管2が、上記外管1の貫通孔11を貫通した状態に引き抜き自在に挿入されている。なお、内管2内にも、該内管2の両端面に開口する一の断面円形状の貫通孔21が内管2の軸芯に沿って形成されている。
そして、上記外管1又は上記内管2の何れか一方の管は、ポリエチレン系樹脂から形成されている一方、他方の管は、ポリプロピレン系樹脂から形成されている。即ち、外管1がポリエチレン系樹脂から形成されている場合には、内管2はポリプロピレン系樹脂から形成されている一方、外管1がポリプロピレン系樹脂から形成されている場合には、内管2はポリエチレン系樹脂から形成されている。
上記ポリエチレン系樹脂としては、外管1又は内管2が可撓性を有している限り、特に限定されず、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状中密度ポリエチレン、直鎖状高密度ポリエチレンなどが挙げられ、高密度ポリエチレンが好ましい。
又、上記ポリプロピレン系樹脂としては、外管1又は内管2が可撓性を有している限り、特に限定されず、例えば、プロピレン単独重合体、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体などが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。又、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、ランダムブロック共重合体の何れであってもよい。
なお、プロピレンと共重合されるオレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどのα−オレフィンなどが挙げられる。
そして、外管1又は内管2のうちの何れがポリプロピレン系樹脂から形成されているかにかかわらず、ポリプロピレン系樹脂には滑剤が含有されている。このような滑剤としては、特に限定されず、例えば、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミドなどが挙げられ、オレイン酸アミドが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂中における滑剤の含有量は、少ないと、外管1と内管2との対向面間における摩擦力が大きくなって内管を外管から円滑に引き抜くことができないことがある一方、多いと、内外管の製造が不安定となったり、又は、滑剤が外管若しくは内管の表面にブリードアウトし、医療用途に用いることができないことがあるので、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して0.1〜0.3重量部が好ましい。
上述のように、ポリプロピレン系樹脂には必ず滑剤が配合されるが、ポリエチレン系樹脂中にも必要に応じて上記と同様の滑剤が含有されていてもよい。なお、ポリエチレン系樹脂中における滑剤の含有量は、少ないと、外管1と内管2との対向面間における摩擦力が大きくなって内管を外管から円滑に引き抜くことができないことがある一方、多いと、内外管の製造が不安定となったり、又は、滑剤が外管若しくは内管の表面にブリードアウトしてしまい、医療用途に用いることができないことがあるので、ポリエチレン系樹脂100重量部に対して0.1〜0.3重量部が好ましい。
そして、上記外管1及び内管2の製造方法として、特に限定されないが、押出成形によって製造することができる。具体的には、ポリプロピレン系樹脂及び滑剤からなる樹脂組成物、又は、ポリエチレン系樹脂を押出機に供給して溶融混練し、押出機から所定内外径を有する円筒状体に連続的に押出し、この円筒状体を所定長さ毎に切断することによって外管又は内管2を製造することができる。なお、ポリエチレン系樹脂を押出機に供給する際、必要に応じて滑剤がポリエチレン系樹脂と共に押出機に供給される。
このように、上記医療用複管カテーテルAを構成する外管1及び内管2は共に押出機を用いて安定的に且つ連続的に製造することができるので、外管1及び内管2は共に品質にばらつきがなく均質にしかも連続的に製造することができる。
次に、上記医療用複管カテーテルAの使用要領を説明する。先ず、外管1の貫通孔11内に内管2を外管1を貫通した状態に引き抜き自在に挿入して医療用複管カテーテルAを構成する。しかる後、医療用複管カテーテルAを体内に挿入し、医療用複管カテーテルAの外管1の先端部を体内の所定位置に到達させる。
しかる後、外管1の基端開口部から突出している内管2の基端部を手で把持し、この内管2の基端部を外管1から離間する方向に引っ張ることによって内管2を外管1内から引き抜く。
この際、医療用複管カテーテルAでは、外管1又は内管2の何れか一方の管をポリエチレン系樹脂から形成し、且つ、他方の管をポリプロピレン系樹脂から形成していると共に、上記ポリプロピレン系樹脂中に滑剤を含有させているので、外管1の外周面と、内管1の内周面との間における擦動摩擦力は低減されており、内管2を外管1内から円滑に引き抜くことができ、患者に不必要な負担をかけることなく治療を円滑に行うことができる。
(実施例1〜4及び比較例1〜12)
表1に示した樹脂を必要に応じて滑剤と共に押出機に供給して溶融混練し、押出機から内径φ1.8mmで且つ外径φ2.4mmの円筒状体を連続的に押出し、この円筒状体を長さ1900mm毎に切断して外管1を作製した。なお、樹脂と滑剤(オレイン酸アミド)とを押出機に供給した場合は、樹脂100重量部に対して滑剤0.2重量部となるように調整した。
表1に示した樹脂を必要に応じて滑剤と共に押出機に供給して溶融混練し、押出機から内径φ0.8mmで且つ外径φ1.6mmの円筒状体を連続的に押出し、この円筒状体を長さ2000mm毎に切断して内管2を作製した。なお、樹脂と滑剤(オレイン酸アミド)とを押出機に供給した場合は、樹脂100重量部に対して滑剤0.2重量部となるように調整した。
なお、表1において、ポリプロピレン系樹脂(住友化学社製 商品名「FH1711A」、メルトフローレート:1.2g/10分、比重:0.89、融点:135℃、引張降伏強度:19.5MPa)を「PP」と、高密度ポリエチレン(京葉ポリエチレン社製 商品名「P9810」、メルトフローレート:0.11g/10分、比重:0.96、硬度デュロメータ:D66、融点:132℃、引張降伏強度:29MPa)を「PE」と、オレイン酸アミドを「滑剤」と表記した。
又、表1において、「PP」は、押出機にポリプロピレン系樹脂を供給し、「PP+滑剤」は、押出機にポリプロピレン系樹脂及び滑剤(オレイン酸アミド)を供給し、「PE」は、押出機に高密度ポリエチレンを供給し、「PE+滑剤」は、押出機に高密度ポリエチレン及び滑剤(オレイン酸アミド)を供給したことを意味している。
具体的には、例えば、実施例1では、外管1を製造する際に、押出機にポリプロピレン系樹脂及びオレイン酸アミドを供給する一方、内管2を製造する際に、押出機に高密度ポリエチレンを供給したことを示している。
そして、外管1の貫通孔11内に該外管1を貫通した状態に内管2を抜き取り可能に挿入することによって医療用複管カテーテルAを得た。
得られた医療用複管カテーテルの擦動摩擦試験を下記に示した要領で測定し、その結果を表2に示した。なお、表2において、実施例は「実」と、比較例は「比」と表記した。
(擦動摩擦試験)
医療用複管カテーテルAの中央部を図2に示したように3周だけ巻回した状態で固定した。なお、医療用複管カテーテルAの巻回部分の内径Dが150mmとなるように調整した。次に、医療用複管カテーテルAの外管1の基端開口部から突出している内管2の基端部にテンションゲージ3(ケニス株式会社製 商品名「棒型テンションゲージ」)を一体的に取り付けた。
しかる後、テンションゲージ3を外管1の基端開口部から離間する方向に引っ張ることによって内管2を外管1内から引き抜き、この引き抜き時における最大引き抜き抵抗を測定した。
なお、外管1及び内管2を共にポリアミド樹脂から形成した医療用複管カテーテルについて、上記と同様の要領で最大引き抜き抵抗を測定したところ、300cN以上であった。又、外管1及び内管2を共にポリアミド樹脂100重量部及びオレイン酸アミド0.2重量部から形成した医療用複管カテーテルについて、上記と同様の要領で最大引き抜き抵抗を測定したところ、300cN以上であった。
Figure 2007185254
Figure 2007185254
本発明の医療用複管カテーテルを示した縦断面図である。 本発明の医療用複管カテーテルの擦動摩擦試験の要領を示した模式図である。
符号の説明
1 外管
2 内管
A 医療用複管カテーテル

Claims (5)

  1. 外管と、この外管内に引き抜き可能に挿入される内管とからなる医療用複管カテーテルであって、上記外管又は上記内管のうちの何れか一方の管がポリエチレン系樹脂からなると共に、他方の管がポリプロピレン系樹脂からなり、上記ポリプロピレン系樹脂には滑剤が含有されていることを特徴とする医療用複管カテーテル。
  2. ポリエチレン系樹脂に滑剤が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用複管カテーテル。
  3. ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して滑剤0.1〜0.3重量部含有されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用複管カテーテル。
  4. ポリエチレン系樹脂が高密度ポリエチレンからなることを特徴とする請求項1に記載の医療用複管カテーテル。
  5. ポリエチレン系樹脂100重量部に対して滑剤0.1〜0.3重量部含有されていることを特徴とする請求項2に記載の医療用複管カテーテル。
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