JP2007183488A - 光学部材駆動装置および撮像装置 - Google Patents

光学部材駆動装置および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品をなんら追加することなく、かつ消費電力を増加することなく、当該工学部財駆動装置の傾きを抑制できる。
【解決手段】光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された固定部115、ワイヤ114a,114b、光学部材保持手段113によって形成される形状を4節リンクとし、駆動手段116a,116b,117a,117bを動作させたときに、光学部材保持手段がなす節の、固定部がなす節に対する傾きが駆動手段の駆動量に対して線形となることによってワイヤに起因する光学部材保持手段の傾きを相殺するようにしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学部材駆動装置に関し、特に撮像装置における像振れ補正装置の補正レンズや撮像素子の支持構造に好適なものである。
近年カメラの高機能化が進んでおり、高機能化の一環としていわゆる手ぶれを防止する機能を搭載したカメラが多く見られる。手ぶれの防止手段としては、撮像レンズの一部を駆動する手段や、撮像素子を駆動する手段が提案されている。上記の手ぶれ防止手段と類似の技術として、光ディスクドライブ等における対物レンズ駆動装置がある。対物レンズ駆動装置の構成例として、4本のワイヤによって懸架され、ワイヤを給電線として用い、可動部に複数のコイルを設け、固定部に形成された磁気回路との相互作用によって2自由度の運動を得るものがある。
特許文献1には、対物レンズ駆動装置において、懸架ワイヤを非平行に取り付けいわゆるローリング剛性を向上させる機構が開示されている。この特許文献1に開示された例によると、ワイヤを非平行とすることで、ローリングおよびヨーイングの共振周波数を制御可能とする。対物レンズを制御するうえで問題とならない周波数に共振周波数をおくことで、制御性の向上が図られる。
特許文献2には、対物レンズ駆動装置において、懸架ワイヤを非平行とし、かつ対物レンズ中心を懸架ワイヤの中心からずらすことで並進運動に伴って生じる可動部の回転を積極的に利用してトラッキング動作を行う機構が開示されている。この特許文献2に開示された例によると、ワイヤは互いに非平行で且つ一点で交わるように配置されている。駆動力の発生中心と懸架中心をずらし、且つ対物レンズを懸架中心からずらすことで、回転運動によって1軸方向の移動を可能にしている。
特許文献3には、対物レンズ駆動装置において、懸架ワイヤの一部を弾性変形させることで、並進運動に伴って生じる可動部の回転をキャンセルし、傾きを抑制して並進運動を行う機構が開示されている。この特許文献3に開示された例によると、ワイヤを所謂平行リンク機構をなすように略平行に4本設けると共に、任意のワイヤ間に弾性部材を設ける。前記弾性部材の形状を適切に制御することで、動作に伴う傾きをキャンセルして傾きを発生させることなくレンズを駆動できる。
特開昭60−197942号公報 特開平01−248327号公報 特開2002−92915号公報
対物レンズ駆動装置を手ぶれ防止手段として活用する場合は、光学系の性能を確保した状態で変位する必要があるので特に可動部の傾きを考慮する必要がある。また、いわゆる手ぶれによる振動は対物レンズ駆動装置が対象としていた制御帯域よりも一般的に低域の振動成分が支配的である。一般的な対物レンズ駆動装置においては制御帯域が数キロHzに達するのに対し、手ぶれによる振動は30Hz以下の振動が支配的となる。
したがって、上記特許文献1の技術を用いても、手ぶれによる振動周波数程度の低域での傾きを抑制すことは出来ず、そのまま手ぶれ防止手段として活用することは難しい。
また、上記特許文献2においては、可動部の回転運動を積極的に利用することで並進動作を行うが、手ぶれによる振動周波数程度の低域での傾きを抑制すことは出来ず、そのまま手ぶれ防止手段として活用することは難しい。
また、上記特許文献3においては、弾性部材を追加する必要があること、弾性部材を変形させるための通電手段や駆動手段を設ける必要があること、傾きを補正するための弾性変形量を適切に制御するための制御手段を設ける必要があること、など装置の大型化、複雑化を招きやすいという問題があった。
(発明の目的)
本発明の目的は、部品をなんら追加することなく、かつ消費電力を増加することなく、当該光学部材駆動装置の傾きを抑制できる光学部材駆動装置および撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状を4節リンクとし、前記駆動手段を動作させたときに、前記光学部材保持手段がなす節の、前記固定部がなす節に対する傾きが前記駆動手段の駆動量に対して線形となることによって、前記ワイヤに起因する前記光学部材保持手段の傾きを相殺するようにした光学部材駆動装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状が4節より多い多節リンクとし、前記光学部材保持手段と前記固定部を含んで定められた4節リンク以外のリンクの引張り剛性を前記4節リンクよりも低くし、前記駆動手段を動作させたときに、前記光学部材保持手段がなす節の、前記固定部がなす節に対する傾きが前記駆動手段の駆動量に対して線形となることによって、前記ワイヤに起因する前記光学部材保持手段の傾きを相殺するようにした光学部材駆動装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状を4節リンクとし、前記4節リンクのそれぞれの長さに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きと、前記4節リンクのうち前記ワイヤの圧縮および引張りに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きとが、微小回転時において互いに相殺することにより、前記光学部材保持手段がなす節が前記固定部がなす節に対して傾かないように前記ワイヤの長さを設定した光学部材駆動装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状が4節より多い多節リンクとし、前記光学部材保持手段と前記固定部を含んで定められた4節リンク以外のリンクの引張り剛性を前記4節リンクよりも低くし、前記多節リンクのそれぞれの長さに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きと、前記多節リンクのうち前記ワイヤの圧縮および引張りに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きとが、微小回転時において互いに相殺することにより、前記光学部材保持手段がなす節が前記固定部がなす節に対して傾かないように前記ワイヤの長さを設定した光学部材駆動装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の光学部材駆動装置を具備した撮像装置とするものである。
本発明によれば、部品をなんら追加することなく、かつ消費電力を増加することなく、当該光学部材駆動装置の傾きを抑制できる光学部材駆動装置または撮像装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に示す通りである。
図1〜図7は本発明の実施例1に係わる図であり、そのうち、図1はレンズ駆動装置を組み込む撮像装置であるところのデジタルカメラの縦断面図である。
図1において、101はデジタルカメラ、102は撮像光学系、103はレンズ駆動装置、104は撮像光学系102の光軸である。105はレンズ鏡筒、106は撮像素子、107はメモリ、108は手ぶれを検出する手ぶれセンサ、109はレンズ制御部、110は電源、111はレリーズ釦である。
デジタルカメラ101は、撮影光学系102と不図示のピント調整手段を用いて、像を撮像素子106の近傍に結像させる。さらにユーザーによるレリーズ釦111の操作と同期させて撮像素子106より被写体の情報を得て、メモリ107へ記録を行う。また、いわゆる手ぶれを補正するモードの場合には、露光中に手ぶれセンサ108からの信号に基づいてレンズ制御部109を介してレンズ駆動装置103を動作させる。これにより、手ぶれによる画像の劣化を補正する。
図2は、デジタルカメラ101の電気的構成を示すブロック図である。デジタルカメラ101は、撮像系、画像処理系、記録再生系、制御系を有する。撮像系は、撮影光学系102、撮像素子106を含み、画像処理系は、A/D変換器130、画像処理回路131を含む。また、記録再生系は、記録処理回路133、メモリ134を含み、制御系は、カメラシステム制御回路135、AFセンサ136、AEセンサ137、手ぶれセンサ138、操作検出回路139、および、レンズシステム制御回路140を含む。手ぶれセンサ138は図1の手ぶれセンサ108と同じものである。
撮像系は、物体からの光を、撮影光学系102を介して撮像素子106の撮像面に結像させる光学処理系であり、AEセンサ137からの信号をもとに図示しない絞りなどを用いて適切な光量の物体光を撮像素子106に露光する。画像処理回路131は、A/D変換器130を介して撮像素子106から受けた該撮像素子106の画素数の画像信号を処理する回路である。この信号処理回路131は、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算による高解像度化を行う補間演算回路、等を有する。
記録処理回路133は、メモリ134への画像信号の出力を行うとともに、表示装置132に出力する像を生成、保存する。また、記録処理回路133は予め定められた方法を用いて画像や動画の圧縮を行う。
制御系は、レリーズ釦111等の操作を検出する操作検出回路139と、その検出信号に応動して各部を制御し、撮像の際のタイミング信号などを生成して出力するカメラシステム制御回路135とを含む。さらに、デジタルカメラ101のピント状態を検出するAFセンサ136と、被写体の輝度を検出するAEセンサ137と、所謂手ぶれを検出する手ぶれセンサ138とを含む。さらには、カメラシステム制御回路135の信号に応じて適切にレンズなどを制御するレンズシステム制御回路140を含む。後述の手ぶれ補正レンズの制御および駆動についても、このレンズシステム制御回路が行う。
上記制御系は、外部操作に応動して撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御し、例えば、レリーズ釦111の押下を検出して、撮像素子106の駆動、画像処理回路131の動作、記録処理回路133の圧縮処理などを制御し、さらには、表示装置132によって光学ファインダ、液晶モニタ等に情報表示を行う情報表示装置の各セグメントの状態を制御する。
カメラシステム制御回路135にはAFセンサ136とAEセンサ137が接続されており、これらセンサからの信号を元にレンズ、絞り板等を適切に制御を行う。さらにカメラシステム制御回路135には手ぶれセンサ138が接続されており、手ぶれ補正を行うモードにおいては、手ぶれセンサ138からの信号をもとに後述の手ぶれ補正レンズ112を駆動する。
図3はデジタルカメラ101に具備されるレンズ鏡筒105の断面図である。112は手ぶれ補正の際に動作する対物レンズ(以下、手ぶれ補正レンズと記す)、113はレンズホルダ、114a,114bは手ぶれ補正レンズ112およびレンズホルダ113を懸架するワイヤである。なお、図3では不図示であるが、後述するように他に114c,114dのワイヤも具備している。115,115a,115bはレンズ鏡筒105に設けられた固定部、116a,116bは固定部115a,115bに設けられた磁気回路、117a,117bはレンズホルダ113に設けられたコイルである。
図3(a)および図3(b)を用いて、手ぶれ補正動作の説明を行う。手ぶれ信号はレンズ鏡筒105またはカメラボディ内に設置された手ぶれセンサ108によって検出される。手ぶれセンサ108の出力をもとに、露光中に撮像素子106上で被写体像の移動がなくなるようにレンズ制御部109を介して手ぶれ補正レンズ112が動作する。レンズ制御部109はワイヤ114a,114bを給電線としてコイル117a,117bに対して通電する。コイル117a,117bに通電することで固定部115a,115bに設けられた磁気回路116a,116bとの間に相互作用が生まれ、手ぶれ補正レンズ112、レンズホルダ113およびコイル117a,117bが一体として変位する。
図3(b)は、図3(a)に示すレンズ鏡筒105において、コイル117a,117bのいずれかまたは両方に通電することにより、手ぶれ補正レンズ112が図中上方向に変位した状態を示している。図3(b)に示すように、手ぶれ補正レンズ112が変位するとき、ワイヤ114a,114bは弾性変形する。
図1と図3では、デジタルカメラ101を一方向の断面からのみ観察したが、適切に駆動回路を設けることで、手ぶれ補正レンズ112を2軸方向に駆動可能となる。このようなレンズ駆動装置の例を図4に示す。
図4において、図3と同様の機能を持つ部品には同一の番号を付した。磁気回路116aは2つに分割して着磁された2つのマグネット(後述)と、固定部115aが兼ねるヨークからなり、磁気回路116bも同様の構成をしている。説明を容易にするために光軸方向をZ軸として図4(a)に示すように座標系を設定する。
図4(a)において、コイル117aはX方向に駆動するためのものであり、コイル117bはY方向に駆動するためのものである。図4(a)にコイル配置の一例を示すが、コイルは発生する推力が可動部の懸架バランスの中心や重心を通るように適切に配置することも可能である。また、1つの方向に駆動するためのコイルを複数配置し、結果としてその合力が可動部の懸架バランスの中心や重心を通るように配置することも可能である。
図4(b)は、図4(a)に示す機構をY方向から見たときの模式図である。ワイヤ114a,114b,114c,114dは後述するように適切な長さと傾きをもって配置され、手ぶれ補正レンズ112、レンズホルダ113、および、コイル117a,117bを懸架する。固定部115,115a,115bは図示しない鏡筒に固定されている。
図4(c)は、磁気回路116aとコイル117aの相互作用を説明する図である。図4(c)を用いて推力の発生について説明する。図4(c)において、120a,120bは2極着磁されたマグネットであり、それぞれ吸引するように対向して配置されている。固定部115aは磁気ヨークを兼ねた固定部であり、マグネット120a,120bの非対向面から出た磁束は固定部115aの中を通過して多くの磁束が漏れることなく矢印121に示すような磁路を形成している。
ここで、コイル117aに通電した場合を考える。122a,122bはコイル117aを流れる電流の向きを示す。122a,122bを流れる電流によってフレミングの左手の法則により図4(c)の例ではX正方向(図中下方向)に向かう力が発生する。その結果、ワイヤ114a,114b,114c,114dのバネ力とつりあう位置まで可動部が変位する。図4(c)ではX方向の変位について説明を行ったが、磁気回路116bおよびコイル117bは90度角度を変えて同様の回路を設けることでY方向の推力を発生する。
複数のワイヤで懸架され、2軸方向に駆動可能な装置の例として光ディスクドライブなどに用いられる対物レンズ駆動装置がある。背景技術でも説明したが、対物レンズ駆動装置をそのまま撮像装置の光学系に用いた場合は、変位に伴う傾きの発生が許容できない。
まず、変位に伴う傾きの発生を、図5を用いて説明する。図5(a)は本実施例に係わるレンズ駆動装置を、デジタルカメラ101の側面または上面から見た場合の模式図である。レンズ駆動装置は立体的に4本のワイヤによって懸架されているが、特定の方向からモデル化することで近似的に2次元のモデルに置き換えることができる。
図5(a)において、150はレンズ駆動装置の可動部、153は図5(a)において上下方向に駆動する推力の合力の中心、151は一方のワイヤ取り付け点、152は他方のワイヤ取り付け点、154,155は可動部を懸架するワイヤ、156は固定部を表している。また、ワイヤ154,155の取り付け間隔は可動部、固定部ともにp、ワイヤの全長はワイヤ154,155ともにl,ワイヤ取り付け点151,152から推力中心153までの距離をxとしている。また、ワイヤ154の断面積をA1,ワイヤ155の断面積をA2、ワイヤ154のヤング率をE1、ワイヤ155のヤング率をE2、ワイヤ154の上下方向に対する断面2次モーメントをI1、ワイヤ155の上下方向に対する断面2次モーメントをI2とする。また、ワイヤ取り付け点151に作用するX,Y方向の力およびモーメントをそれぞれF1x,F1y,M1、ワイヤ取り付け点152に作用するX,Y方向の力およびモーメントをそれぞれF2x,F2y,M2とする。また、推力中心に作用する力をFとし、推力中心153は上下方向にはワイヤ取り付け点151,152の中心に位置するとする。さらに、推力が作用して変位したときのワイヤ取り付け点151の撓み量と撓み角をω1,θ1、ワイヤ取り付け点152の撓み量と撓み角をω2,θ2とする。
推力中心153周りの力とモーメントの釣り合い式から
Figure 2007183488
を得る。
次に、ワイヤの撓み形は、図5(b)に示すように、両端固定端のl/2のワイヤの撓み形で近似可能である。ワイヤ取り付け点151,152の撓みωiと撓み角θiはそれぞれ
Figure 2007183488
を得る。可動部の傾きはワイヤの伸縮のみでおきていると仮定し、全てのワイヤは同一の材料および形状をしていると仮定すると
Figure 2007183488
となるので、これらと前述の式を解くことにより
Figure 2007183488
を得る。
さらに、図5(c)にワイヤの伸縮による可動部の傾きを示す。ワイヤ154,155に作用する圧縮、引張りによる伸縮量をそれぞれλ1,λ2とすると、図5(c)から明らかなように、θが微小な範囲においては
Figure 2007183488
と近似できる。一方で各ワイヤの伸縮量は
Figure 2007183488
で表されるので、2つのワイヤの断面積は等しくAとすると
Figure 2007183488

となる。この式(7)にこれまでの値を代入して整理すると
Figure 2007183488
となる。つまり、式(8)から明らかなように、推力Fによって微小な範囲では線形に傾きが発生することが分かる。
また、傾きの変化率はワイヤの配置や材質形状などによって決定されることが分かる。コイルやワイヤ取り付け点の配置の制限、ワイヤ形状の制限等の設計制約から上記の値をゼロにすることは一般的には簡単ではない。また、設計上傾きを十分に小さくした場合においても部品や組み立てのばらつきによってやはり変位に伴う傾きが発生する。
式(5)以下の解析においては、θが微小な範囲を仮定したが、レンズ駆動装置が駆動する範囲に対して、十分にワイヤが長い場合はこの仮定が妥当である。手ぶれ補正のためのレンズ駆動装置の駆動範囲は、光学系の要求によって変化するが、0.5mm程度あれば十分な場合が多い。このような場合では、ワイヤの長さを6mm程度取れば、sinθ=θの誤差は0.1%程度であり、仮定が妥当に成立する範囲と考えてよい。
本実施例1に開示する、傾きのキャンセル原理について、図6、図7を用いて説明する。図6および図7は、図5に示した機構をリンク機構で近似した図である。また、図6および図7では各リンクや対偶部分に、図5で示した機構の構成要素に対応する番号を付している。
従来の機構においては一般的に平行リンク機構を模してワイヤを懸架していたが、本実施例1では、適切な4節リンク機構を構成する。図6は4節リンク機構の一例を示した。図6の機構は可動部150のリンクが固定部156のリンクよりも短く、リンク154,155は等しい長さで等脚台形形状をなしている。図6(a)の機構が動作したときは、図6(b)および図6(c)に示すように、可動部150に傾きが発生する。
一方、図7に示した機構は、可動部150のリンクが固定部156のリンクよりも長く、リンク154,155は等しい長さで等脚台形形状をなしている。図7(a)の機構が動作すると、図7(b)および図7(c)に示すように、図6に示した機構とは反対方向に可動部150に傾きが発生する。
また、図6および図7に示した機構で発生する可動部150の傾きは各リンク機構のリンク長の比によって変化する。例として、図8に示すような機構についての解析例を示す。4節リンク機構は等脚台形形状で、その節長比は以下の表1に示す通りとする。
Figure 2007183488
このときの図8において原動節とみなした節の角度θ0に対する可動部の角度θは、図9のように変化する。つまり、等脚台形の形状近傍において可動部の傾きは線形に変化する。また、節長比を以下の表2に示すように変化させた場合、原動節とみなした節の角度θ0に対する可動部の角度θは、図10のように変化する。
Figure 2007183488
つまり、4節リンク機構を適切に設計することで、上記式(8)に示した傾きの発生と、図9および図10に示した傾きを符号が反対で略等しい大きさにでき、ワイヤの伸縮による傾きをキャンセルすることができる。
設計上の値に対して、適切に4節リンク機構をなすようにワイヤを配置しても良いし、まず、平行リンクを構成して実験的にレンズ駆動装置の傾きを取得した後に、その傾きをキャンセルするようにワイヤを傾斜支持しても良い。
上記の結果として、デジタルカメラ101のように傾きの発生によってカメラ全体の性能が劣化するような装置に対しても、対物レンズ駆動装置を適用可能となる。また、近年の高密度化によってレンズの傾きによって発生する収差を小さく収めたい対物レンズ駆動装置にも適用可能である。
以上の実施例1によれば、以下の効果を得ることができる。
1)部品をなんら追加することなく、レンズ駆動装置103の傾きを抑制することができる。
2)能動部品を用いないので消費電力を増加させず、携行する機器に適した機構を提供できる。
3)ペースを増加させず、小型の装置にした機構を提供できる。
以上のように、簡易な構成で多くの効果をえることができ、特に携行型の機器においては、ワイヤによって4節リンク機構を構成する効果はきわめて大きい。
図11から図14に、本発明に係わる撮像装置であるところのデジタルカメラを示す。
上記実施例1に示したワイヤ懸架されたレンズ駆動装置においては、4本のワイヤにより可動部を懸架する機構を示したが、実施例1に示した機構はワイヤを給電線として用いているので、さらに多自由度のレンズ駆動機構を考えた場合にはより多くのワイヤが必要となる。本実施例2では、ワイヤが6本になった場合を例示する。さらに多数のワイヤがある場合でも本実施例2を参考に解析が可能となる。
本実施例2に示すレンズ駆動装置はデジタルカメラなどに適用可能であるが、デジタルカメラなどの概要は実施例1に示したので、本実施例2では、上記実施例1との差異であるレンズ駆動装置に絞って説明を行う。
図11(a)は本実施例2に示すデジタルカメラに具備されるレンズ駆動装置の斜視図であり、図4と同一の機能を持つものは同一の番号を付している。
図11では、レンズホルダ113が6本のワイヤ114aから114fで懸架されている。図11(b)はY軸方向から本実施例2に示す機構を見た図である。図11(b)では、ワイヤ114a、レンズホルダ113、ワイヤ114c、固定部115で等脚台形をなすようになっている。また、ワイヤ114b、レンズホルダ113、ワイヤ114d、固定部115も同一形状の等脚台形をなしている。さらに、ワイヤ114eは可動部、固定部ともにワイヤ114aと114cの取り付け位置の略中間に、ワイヤ114fは可動部、固定部ともにワイヤ114bと114dの取り付け位置の略中間に取り付けられている。
上記のような構成とすることで、Y方向から見た場合には2次元的な機構として近似的に解析を行うことができる。
この機構を模擬的に表したのが、図12(a)である。図12(a)において、リンク200はレンズホルダ113を、リンク201はワイヤ114a,114bを、リンク202はワイヤ114e,114fを、リンク203はワイヤ114c,114dを、リンク204は固定部115を、それぞれ模している。
図12(a)に示した機構は6節リンク機構であるが、過拘束であり、一般的には動作できない。光ディスクの対物レンズ駆動装置等に見られる従来のワイヤ6本で懸架する構造はワイヤ6本が略平行に配置されているので、図13(a)から図13(c)に示すように平行リンクとなって特殊な場合として動作が可能である。
上記実施例1に示した発明を適用する場合は、一般的にはワイヤを非平行に配置する必要があるが、上述したようにワイヤが6本の機構においてワイヤを非平行に配置した場合、可動部が変位するためにはワイヤが無理に弾性変形する必要があることが分かる。機構をうまく設計するためには各リンクの変形を見積もる必要があるが、過拘束の機構においてワイヤにかかる力を求めることは、不静定問題で有り一般的には簡単ではない。本実施例2では簡易な構成で上記の問題を解決する。
本実施例2では、可動部を懸架するワイヤのうち4本とその他のワイヤのヤング率または断面積を大きく異ならせたことを特徴とする。ワイヤが軸方向の力Fを受けた場合に生じる伸縮量λは、ワイヤの断面積をA、ワイヤのヤング率をE、ワイヤの長さをlとすると次式で表現される。
Figure 2007183488
4本のワイヤに対して他のワイヤのヤング率を小さくするもしくは断面積を小さくすることで、小さな力でワイヤが大きく伸縮する。4本のワイヤと他のワイヤでの伸縮量の比を十分大きく撮ることで、他のワイヤは直進対偶を持つとしてモデル化することができる。
例えばワイヤ114a,114b,114c,114dを4本のワイヤとし、114e,114fを他のワイヤとみなした場合、図12(b)に示すように、リンク202は間に直進対偶202cを備えた2つのリンク202a,202bとしてモデル化できる。結果として、機構全体としては6節リンク機構としてモデル化することができる。また、ワイヤ114a,114b,114e,114fを4本のワイヤとして114c,114dを他のワイヤとみなした場合、図12(c)に示すように、リンク203は間に直進対偶203cを備えた2つのリンク203a,203bとしてモデル化できる。結果として、機構全体としてはやはり6節リンク機構としてモデル化することができる。このように自由に4本のワイヤと他のワイヤを選択することができる。
図12(b)に示す機構の動きを、図14を用いて説明する。図14(a)に示す機構は6節リンク機構であり、機構の自由度は1である。
図14(b)は可動部が下方向に動作した状態を、図14(c)は可動部が上方向に動作した状態を、それぞれ示す。可動部の変位に伴って直進対偶202cが動作して機構は動作する。つまり、リンク202に模したワイヤは伸縮している。
図14に示した機構の動作は、図6および図7に示した機構の動作と本質的には同じである。つまり、直進対偶を持たないリンクによって機構の総合を行い、その後可動部および固定部の適切な位置に直進対偶を持つリンクを配置すればよい。すなわち、大きく伸縮しない4本のワイヤによって上記実施例1に示したように可動部の傾きがなくなるように設計を行い、その後伸縮する他のワイヤを適切な位置に取り付ければよい。
上記の結果として、デジタルカメラのように傾きの発生によって装置全体の性能が劣化するような装置に対しても、対物レンズ駆動装置を適用可能となる。また、近年の高密度化によってレンズの傾きによって発生する収差を小さく収めたい対物レンズ駆動装置にも適用可能である。
以上の実施例2によれば、以下の効果を得ることができる。
1)部品をなんら追加することなく、レンズ駆動装置の傾きを抑制することができる
2)能動部品を用いないので消費電力を増加させず、携行する機器に適した機構を提供できる。
3)スペースを増加させず、小型の装置にした機構を提供できる。
以上のように、簡易な構成で多くの効果をえることができ、特に携行型の機器においては、ワイヤによって4節リンク以上の機構を構成する効果はきわめて大きい。
以下に上記実施例1及び実施例2における効果について、まとめて列挙する。
1)固定部、ワイヤ、レンズホルダによって形成される形状を4節リンクとみなすことができ、コイルやマグネットより成る駆動手段を駆動させたときに、前記レンズホルダがなす節の、前記固定部がなす節に対する傾きが、前記駆動手段の駆動量に対して略線形となるレンズ駆動装置としている。よって、部品をなんら追加することなくレンズホルダの傾きを抑制することができるレンズ駆動装置を提供できる。この装置は能動部品を用いない為バッテリーで駆動するような携行する機器には特に適する機構を提供できる。
2)固定部、ワイヤ、レンズホルダによって形成される形状が略等脚台形をなすレンズ駆動装置としている。よって、4節リンク機構の総合を容易に行うことが出来る。
3)固定部、ワイヤ、レンズホルダによって形成される形状を4節リンクとみなすことができ、この4節リンクが、前記ワイヤが理想的に平行に設けられた場合に発生する前記レンズ保持手段の傾きと、向きが反対で大きさが略等しい傾きを発生させるようなリンク機構と等価な形状をなしているレンズ駆動装置とするものである。よって、平行リンク機構において発生していた傾きを打ち消して、傾きの発生が抑制された機構を得ることが出来る。
4)固定部、ワイヤ、レンズホルダによって形成される形状が4節よりも多いリンク数となるときに、前記レンズホルダと前記固定部を含む1の4節以外のリンクを前記1の4節リンクよりも十分に引張り剛性が低い構成としたレンズ駆動装置としている。よって、多自由度のレンズ駆動装置に見られるような、多数のワイヤによって懸架される機構においても、部品をなんら追加することなく、レンズホルダの傾きを抑制することができるレンズ駆動装置とすることができる。
尚、本発明は撮像素子を移動可能に支持する像振れ補正装置にも適用することができる。
本発明の実施例1に係わるデジタルカメラを示す縦断面図である。 本発明の実施例1に係わるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わるデジタルカメラのレンズ鏡筒部分の断面図である。 本発明の実施例1に係わるレンズ駆動機構を示す図である。 本発明の実施例1に係わるレンズ駆動機構の模式図である。 本発明の実施例1に係わる4節リンク機構の動作を示す図である。 本発明の実施例1に係わる4節リンク機構の動作を示す図である。 本発明の実施例1に係わる4節リンク機構の解析の説明図である。 本発明の実施例1に係わる4節リンク機構の可動部の傾きの変化例を示す図である。 本発明の実施例1に係わる4節リンク機構の可動部の傾きの他の変化例を示す図である。 本発明の実施例2に係わるデジタルカメラのレンズ駆動機構を示す図である。 本発明の実施例2に係わるデジタルカメラのレンズ駆動機構の模式図である。 一般的な6節平行リンク機構の動作を示す図である。 本発明の実施例2に係わるデジタルカメラの6節リンク機構の動作を示す図である。
符号の説明
101 デジタルカメラ
102 撮像光学系
103 レンズ駆動装置
104 光軸
105 レンズ鏡筒
106 撮像素子
107 メモリ
108 手ぶれセンサ
109 レンズ制御部
110 電源
111 レリーズ釦
112 手ぶれ補正レンズ
113 レンズホルダ
114 ワイヤ
115 固定部
116 磁気回路
117 コイル

Claims (6)

  1. 光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、
    前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、
    前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段と、
    を有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、
    前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状を4節リンクとし、前記駆動手段を動作させたときに、前記光学部材保持手段がなす節の、前記固定部がなす節に対する傾きが前記駆動手段の駆動量に対して線形となることによって、前記ワイヤに起因する前記光学部材保持手段の傾きを相殺するようにしたことを特徴とする光学部材駆動装置。
  2. 前記4節リンクの形状を等脚台形とすることを特徴とする請求項1に記載の光学部材駆動装置。
  3. 光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、
    前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、
    前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段と、
    を有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、
    前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状が4節より多い多節リンクとし、前記光学部材保持手段と前記固定部を含んで定められた4節リンク以外のリンクの引張り剛性を前記4節リンクよりも低くし、前記駆動手段を動作させたときに、前記光学部材保持手段がなす節の、前記固定部がなす節に対する傾きが前記駆動手段の駆動量に対して線形となることによって、前記ワイヤに起因する前記光学部材保持手段の傾きを相殺するようにしたことを特徴とする光学部材駆動装置。
  4. 光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、
    前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、
    前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段と、
    を有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、
    前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状を4節リンクとし、
    前記4節リンクのそれぞれの長さに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きと、前記4節リンクのうち前記ワイヤの圧縮および引張りに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きとが、微小回転時において互いに相殺することにより、前記光学部材保持手段がなす節が前記固定部がなす節に対して傾かないように前記ワイヤの長さを設定したことを特徴とする光学部材駆動装置。
  5. 光学部材を保持し、複数のワイヤによって懸架された光学部材保持手段と、
    前記複数のワイヤの一方を固定する固定部と、
    前記光学部材保持手段を駆動する駆動手段と、
    を有し、前記複数のワイヤの一方は前記光学部材保持手段に固定され、他方は前記固定部に固定される光学部材駆動装置において、
    前記光学部材の光軸および移動方向を含む平面に投影された前記固定部、前記ワイヤ、前記光学部材保持手段によって形成される形状が4節より多い多節リンクとし、前記光学部材保持手段と前記固定部を含んで定められた4節リンク以外のリンクの引張り剛性を前記4節リンクよりも低くし、
    前記多節リンクのそれぞれの長さに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きと、前記多節リンクのうち前記ワイヤの圧縮および引張りに起因しその回転量に比例して生ずる、前記光学部材保持手段がなす節の前記固定部がなす節に対する傾きとが、微小回転時において互いに相殺することにより、前記光学部材保持手段がなす節が前記固定部がなす節に対して傾かないように前記ワイヤの長さを設定したことを特徴とする光学部材駆動装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の光学部材駆動装置を具備したことを特徴とする撮像装置。
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