JP2007182200A - ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイパモータの配置の自由度を大きくすることができるワイパ装置を提供する。
【解決手段】ワイパ装置10は、ワイパモータ70の駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸51,52に伝達するリンク機構と、ピボット軸51,52を回動自在に支持する一対のピボットホルダ30,40と、該ピボットホルダ30,40を連結するフレーム20とを備えたモジュール型のワイパ装置である。このワイパ装置10において、ワイパモータ70は、一端側に該ワイパモータ70が固定される取付部62を有すると共に、他端側にピボットホルダ30に固定される連結固定部61を有する棒状の固定ブラケット60によって、ピボットホルダ30に固定されている。
【選択図】図1
【解決手段】ワイパ装置10は、ワイパモータ70の駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸51,52に伝達するリンク機構と、ピボット軸51,52を回動自在に支持する一対のピボットホルダ30,40と、該ピボットホルダ30,40を連結するフレーム20とを備えたモジュール型のワイパ装置である。このワイパ装置10において、ワイパモータ70は、一端側に該ワイパモータ70が固定される取付部62を有すると共に、他端側にピボットホルダ30に固定される連結固定部61を有する棒状の固定ブラケット60によって、ピボットホルダ30に固定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のフロントガラス(ウインドシールドガラス)を払拭するワイパ装置に関するものである。
車両のフロントガラスを払拭するワイパ装置は、ピボット軸に取り付けられたワイパアームがピボット軸の回動によって所定範囲を揺動することにより、フロントガラスの表面に付着した雨滴等を払拭するように構成されている。そして、このワイパ装置は、ピボット軸を保持する2つのピボットホルダをフレームにて連結すると共に、同フレームに駆動源となるワイパモータを固定してモジュール化したものが知られている。このようにモジュール化されたワイパ装置は、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1に記載されたワイパ装置においては、ワイパモータは、両端にそれぞれピボットホルダが固定されたフレームの中央部に固定されている。そして、ワイパモータの出力軸と各ピボット軸とは、リンクロッド、及びピボット軸と一体回動するピボットレバーを介して連結されている。
一方、特許文献2に記載されたワイパ装置においては、ワイパモータのギヤハウジングに、モータ側ブラケットが延設されている。そして、一対のピボットホルダを連結するフレームに対して、一方のピボットホルダが固定された側の端部に、モータ側ブラケットを固定することにより、ワイパモータはフレームに対して固定されている。このワイパモータの出力軸には、他方のピボットホルダにて保持されたピボット軸と一体回動するピボットレバーに一端が連結されたリンクロッドの他端が連結されている。また、同リンクロッドの一端は、一方のピボットホルダにて保持されたピボット軸と一体回動するピボットレバーに一端が連結された別のリンクロッドの他端が連結されている。リンクロッドの連結による払拭速度の変動やトルクバランス等を考慮して、特許文献1に記載の構成のワイパ装置を搭載するか、特許文献2に記載の構成のワイパ装置を搭載するかが決定される。
ところで、車両には、該車両に物体(衝突物)が衝突した際に、車体を大きく変形させることにより衝撃を吸収するように構成されているものがある。そのため、重量物であって変形し難いワイパモータがエンジンフードの裏面に近接した位置に配置されていると、衝突物は、車両に衝突した後、エンジンフードが変形されて間もなくワイパモータに衝突するため、車体を大きく変形させることによる衝撃吸収効果が十分に得られない虞がある。従って、近年では、衝突物の衝突時に車体の変形が妨げられることを防ぐために、ワイパモータは、エンジンフードとの間に距離を空けて、より下方側に配置される。
特開2004−114875号公報
特開2002−362327号公報
しかしながら、ピボット軸は、車体から突出させる必要があるため、ピボット軸及び該ピボット軸を保持するピボットホルダは、エンジンフード等の車体近傍に配置されることになる。そして、特許文献1及び特許文献2に記載の何れのワイパ装置においても、一対のピボットホルダはフレームにて連結されていることから、該フレームに固定されるワイパモータも、車体近傍に配置されてしまう。従って、ワイパモータをエンジンフード等の車体近傍から遠ざけようとする場合、ワイパモータの配置位置の自由度は極めて小さいものとなってしまう。
また、ワイパモータの配置位置によって、リンクロッドの長さや、該リンクロッドと連結されるピボットレバーとの連結角度が変化する。一般的に、ワイパアームの速度バランスやトルクバランスを考慮すると、リンクロッドの長さは、出力軸の軸線方向から見て、出力軸の軸線と、ピボット軸が回動範囲の両端に配置された場合におけるピボットレバーの先端(リンクロッドとの連結部)の位置とが一直線上に並ぶように設定されることが望ましい。従って、ワイパアームの速度バランスやトルクバランスを考慮すると、ワイパモータの配置位置の自由度は更に小さいものとなる。更に、ワイパモータの出力軸の軸線に対してピボット軸の軸線が傾いていると、出力軸及びピボット軸に分力が作用することになるため、軸方向の摩擦力が増加され、出力軸の回転力の伝達効率が悪化し、ワイパアームの払拭角度に影響が及ぼされたりする。従って、ワイパモータの出力軸に対する軸線とピボット軸の軸線の傾きを考慮すると、ワイパモータの配置位置の自由度は一層小さいものとなってしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ワイパモータの配置の自由度を大きくすることができるワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ワイパモータと、該ワイパモータの駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸に伝達するリンク機構と、前記ピボット軸を回動自在に支持する少なくとも一対のピボットホルダと、前記ピボットホルダを互いに連結するフレームと、を備えたモジュール型のワイパ装置であって、一端側に前記ワイパモータが固定される取付部を有すると共に、他端側に前記ピボットホルダのうちの1つ及び前記フレームの何れか一方に固定される連結固定部を有する棒状の固定ブラケットを備えたことをその要旨とする。
同構成によれば、ワイパモータは、ピボットホルダを互いに連結するフレームとは別に設けられた棒状の固定ブラケットを介して、複数のピボットホルダのうち1つ及びフレームの何れか一方に固定されている。そのため、棒状の固定ブラケットを任意に変形させることにより、フレームやピボットホルダに対するワイパモータの配置位置を容易に変更することができ、所望の位置にワイパモータを配置することができる。従って、棒状の固定ブラケットを用いることにより、ワイパモータの配置の自由度を大きくすることができる。
請求項2に記載の発明は、ワイパモータと、該ワイパモータの駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸に伝達するリンク機構と、前記ピボット軸を回動自在に支持する少なくとも一対のピボットホルダと、前記ピボットホルダを互いに連結するフレームと、を備えたモジュール型のワイパ装置であって、一端側にその長手方向と直交する断面の形状がコ字状をなすと共に前記ワイパモータを固定するための取付平座面を備えた取付部を有し、他端側に前記ピボットホルダのうちの1つが固定される連結固定部を有する棒状の固定ブラケットを備え、前記ワイパモータは、前記取付平座面に固定される固定脚部を有し、前記ピボットホルダのうちの1つは、前記連結固定部が固定されるブラケット固定部を有することをその要旨とする。
同構成によれば、ワイパモータは、ピボットホルダを互いに連結するフレームとは別に設けられた棒状の固定ブラケットを介して、複数のピボットホルダのうち1つに固定されている。そのため、棒状の固定ブラケットを任意に変形させることにより、固定ブラケットが固定されたピボットホルダから離れた所望の位置に容易にワイパモータを配置することができる。従って、棒状の固定ブラケットを用いることにより、ワイパモータの配置の自由度を大きくすることができる。尚、取付部における「コ字状」とは、対向する側壁と底壁とのなす角度が直角のみならず、そのなす角度が若干の鋭角若しくは鈍角となるものも含む。
請求項3に記載の発明は、ワイパモータと、該ワイパモータの駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸に伝達するリンク機構と、前記ピボット軸を回動自在に支持する少なくとも一対のピボットホルダと、中空状のパイプ材から形成され前記ピボットホルダを互いに連結する中空状のフレームと、を備えたモジュール型のワイパ装置であって、一端側にその長手方向と直交する断面の形状がコ字状をなすと共に前記ワイパモータを固定するための取付平座面を備えた取付部を有し、他端側に前記フレームに固定される連結固定部を有する棒状の固定ブラケットを備え、前記ワイパモータは、前記取付平座面に固定される固定脚部を有し、前記フレームは、該フレームを構成する前記パイプ材が潰され断面コ字状に形成された、前記連結固定部を固定するためのブラケット固定部を有することをその要旨とする。
同構成によれば、ワイパモータは、ピボットホルダを互いに連結するフレームとは別に設けられた棒状の固定ブラケットを介して、フレームに対して固定されている。そのため、棒状の固定ブラケットを任意に変形させることにより、複数のピボットホルダやこれらピボットホルダを連結するフレームから離れた所望の位置に容易にワイパモータを配置することができる。従って、棒状の固定ブラケットを用いることにより、ワイパモータの配置の自由度を大きくすることができる。また、連結固定部が固定されるブラケット固定部は、中空状のパイプ材よりなるフレームの一部が潰されて断面コ字状に形成されたものである。そのため、ブラケット固定部は、フレームの肉部分が2枚重なり合った状態で断面コ字状をなす構造となることから、例えば1枚の板材からなるブラケット固定部よりも、高強度となる。また、ブラケット固定部は、そもそも中空状のパイプ材の一部が潰されて形成されたものであるため、このブラケット固定部に連結固定部を固定する場合に、ブラケット固定部に対して締結力や加圧力が加えられても、ブラケット固定部は変形し難いことから、ブラケット固定部の変形に起因する連結固定部のがたつきを抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のワイパ装置において、前記固定ブラケットは、中空状のパイプ材よりなり、前記取付部は、前記パイプ材が潰されて非中空の断面コ字状をなしていることをその要旨とする。
同構成によれば、固定ブラケットは、中空状のパイプ材よりなることから、固定ブラケットの軽量でありながらも高剛性化を図ることができる。また、ワイパモータが固定される取付部は、中空状のパイプ材よりなる固定ブラケットの一端側が潰されて非中空の断面コ字状に形成されたものである。そのため、取付部は、固定ブラケットの肉部分が2枚重なり合った状態で断面コ字状をなす構造となることから、例えば1枚の板材からなる取付部よりも、高強度となる。また、ブラケット固定部は、そもそも中空状のパイプ材の一部が潰されて非中空に形成されたものであるため、この取付部にワイパモータを固定する場合に、取付部に対して締結力や加圧力が加えられても、取付部は変形し難いことから、取付部の変形に起因するワイパモータのがたつきを抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のワイパ装置において、前記取付部に固定される前記ワイパモータの固定脚部は、断面コ字状をなす前記取付部の幅方向に対向する一対の側壁間に嵌入されていることをその要旨とする。
同構成によれば、ワイパモータは、固定脚部が取付部の側壁間に嵌入された状態で取付部に固定されることから、固定ブラケットに対するワイパモータの固定姿勢が安定する。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のワイパ装置において、前記固定ブラケットは、前記取付部と前記連結固定部との間に、前記ピボット軸の軸方向から見て、前記取付部の長手方向に沿った中心線と、前記連結固定部の長手方向に沿った中心線とが、同一直線上でない異なる位置に配置されるように、該固定ブラケットを屈曲する少なくとも1つの横方向屈曲部を備えていることをその要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のワイパ装置において、前記固定ブラケットは、前記取付部と前記連結固定部との間に、前記ピボット軸の軸方向から見て、前記取付部の長手方向に沿った中心線と、前記連結固定部の長手方向に沿った中心線とが、同一直線上でない異なる位置に配置されるように、該固定ブラケットを屈曲する少なくとも1つの横方向屈曲部を備えていることをその要旨とする。
同構成によれば、ピボット軸の軸線と直交する方向にフレームやピボットホルダから離れた位置にワイパモータを配置するための固定ブラケットを、該固定ブラケットに横方向屈曲部を設けるだけで容易に形成することができる。また、横方向屈曲部は、固定ブラケットが屈曲形成されてなるものであることから、固定ブラケットが複雑な構成となることを抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のワイパ装置において、前記固定ブラケットは、前記取付部と前記連結固定部との間に、前記取付部の長手方向に沿った中心線方向から見て、前記取付部と前記連結固定部とが、前記ピボット軸の軸方向に沿ってずれた位置に配置されるように、該固定ブラケットを屈曲する少なくとも1つの縦方向屈曲部を備えていることをその要旨とする。
同構成によれば、ピボット軸の軸線方向に沿ってフレームやピボットホルダから離れた位置にワイパモータを配置するための固定ブラケットを、該固定ブラケットに縦方向屈曲部を設けるだけで容易に形成することができる。また、縦方向屈曲部は、固定ブラケットが屈曲形成されてなるものであることから、固定ブラケットが複雑な構成となることを抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のワイパ装置において、前記固定ブラケットはパイプ材からなり、前記取付部は、前記パイプ材が潰されて取付平座面を有する断面コ字状に形成されており、前記連結固定部は中空の管状をなしており、前記固定ブラケットにおける前記取付部と前記連結固定部との間には、前記取付部に向かうに連れて徐々に管状から断面形状がコ字状となるように潰れた徐変部が設けられていることをその要旨とする。
同構成によれば、固定ブラケットはパイプ材よりなり、取付部は、パイプ材が潰されて取付平座面を有する断面コ字状に形成され、更に、連結固定部は、中空の管状をなしている。このように、固定ブラケットの一端側に設けられた取付部が管状の部材が潰されて形成された断面コ字状をなすと共に、他端側に設けられた連結固定部が中空の管状をなす場合であっても、固定ブラケットにおける取付部と連結固定部との間に、取付部に向かうに連れて徐々に断面形状がコ字状となるように潰れた徐変部を設けることにより、断面コ字状の取付部と中空状の連結固定部とを滑らかに接続することができる。
本発明によれば、ワイパモータの配置の自由度を大きくすることが可能なワイパ装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のワイパ装置10を示す。ワイパ装置10は、自動車のフロントガラス(図示略)を払拭するものであり、フロントガラス下部のカウルプットパネル(図示略)内に配置されている。
図1は、本実施形態のワイパ装置10を示す。ワイパ装置10は、自動車のフロントガラス(図示略)を払拭するものであり、フロントガラス下部のカウルプットパネル(図示略)内に配置されている。
ワイパ装置10は、金属製の中空状のパイプ材よりなるフレーム20を備えていると共に、該フレーム20の両端部には、一対のピボットホルダ30,40が固定されている。各ピボットホルダ30,40は、円筒状のホルダ部31,41と、該ホルダ部31,41の基端部から径方向に延設された支持部32,42とが一体に形成されてなる。
ピボットホルダ30において、支持部32のホルダ部31よりも径方向外側となる位置にブラケット固定部33が一体に設けられている。同様に、ピボットホルダ40において、支持部42のホルダ部41よりも径方向外側となる位置にブラケット固定部43が一体に設けられている。各ブラケット固定部33,43は、略直方体状をなしていると共に、その短手方向が各ホルダ部31,41の軸方向と一致するように形成されている。また、図2に示すように、一方のピボットホルダ30に設けられたブラケット固定部33において、支持部32の径方向外側でフレーム20の長手方向と同方向に沿って配置された面は、平坦な固定面33aとなっている。そして、ブラケット固定部33には、固定面33aと直交する方向に沿って該ブラケット固定部33を貫通する一対の螺子孔33bが形成されている。同様に、他方のピボットホルダ40に設けられたブラケット固定部43において、支持部42の径方向外側でフレーム20の長手方向と同方向に沿って配置された面は、平坦な固定面43aとなっている。そして、ブラケット固定部43には、固定面43aと直交する方向に沿って該ブラケット固定部43を貫通する一対の螺子孔43bが形成されている。対をなす螺子孔33b,43bは、それぞれ固定面33a,43aの長手方向に並んでいる。
各ブラケット固定部33,43において、ピボットホルダ30とピボットホルダ40とが対向する側の端面には、円柱状のフレーム連結部34,44が突設されている。そして、このフレーム連結部34,44が前記フレーム20の両端にそれぞれ嵌入されると共に、外周側からフレーム20がかしめられて各フレーム連結部34,44の表面の所定位置に予め形成された複数のかしめ用凹部(図示略)にフレーム20の対応する部位が塑性変形して嵌入することにより、フレーム連結部34,44はフレーム20に対して固定される。これにより、一対のピボットホルダ30は、フレーム20によって連結される。
また、各ブラケット固定部33,43において、フレーム連結部34,44が設けられた側と逆側の端面には、各フレーム連結部34,44と逆方向に向かって延びる取付ブラケット35,45がそれぞれ設けられている。この取付ブラケット35,45は、ワイパ装置10を車体側へ取り付けるためのものである。
前記ホルダ部31,41は、それぞれピボット軸51,52が挿通され、各ピボット軸51,52を回動可能に支持している。各ピボット軸51,52の先端部は、ホルダ部31,41の先端部から突出しており、各ピボット軸51,52の突出した先端部に、ワイパアーム(図示略)の基端部が一体回動可能に固定される。また、各ピボット軸51,52の基端部には、該ピボット軸51,52と一体回動するピボットレバー53,54の基端部が固定されている。これら各ピボットレバー53,54は、各ピボット軸51,52の基端部から該ピボット軸51,52の径方向に延びるように固定されている。そして、ピボットレバー53の先端部に、連結リンクロッド55の一端がボールジョイント56にて連結され、ピボットレバー54の先端部に、同連結リンクロッド55の他端がボールジョイント57にて連結されている。
図1に示すように、一方のピボットホルダ30に設けられたブラケット固定部33には、棒状の固定ブラケット60を介してワイパモータ70が固定されている。詳しくは、図3(a)に示すように、固定ブラケット60は、元々全体が円筒中空状のパイプ材から形成されるものであり、このパイプ材をプレス加工により潰して、長手方向と直交する断面の形状がコ字状となるように加工してなるものである。このように、固定ブラケット60は、パイプ材を潰して形成されることから、2枚の板材を重ねたような構造となるため、高剛性となる。そして、この固定ブラケット60は、一端側(図3(a)における右側)に一方のピボット軸51に対して固定される連結固定部61を有すると共に、他端側(図図3(a)における左側)にワイパモータ70が固定される取付部62を有している。
詳述すると、本実施形態では、固定ブラケット60の一端側において、前記ブラケット固定部33の長手方向の長さと略等しい長さの部位が、連結固定部61となっている(図1参照)。この連結固定部61は、その長手方向と直交する断面の形状がピボット軸51と略直交する方向に開口するコ字状をなしており、対向する一対の側壁61a,61bと、これら側壁61a,61bを連結するように設けられた底壁61cとから構成されている。そして、底壁61cにおける外側面(底壁における「コ」の字の反開口側の面)は、平坦な取付面61dとなっている。一方、固定ブラケット60の他端側において、連結固定部61よりも長い範囲の部位が取付部62となっている。図3(b)に示すように、この取付部62は、連結固定部61と同様にその長手方向と直交する断面の形状がピボット軸51と略直交する方向に開口するコ字状をなしており、対向する一対の側壁62a,62bと、これら側壁を連結するように設けられた底壁62cとから構成されている。そして、底壁62cにおける内側面(底壁における「コ」の字の状の開口側の面)は、平坦な取付平座面62dとなっている。この取付平座面62dは、取付部62の長手方向全体に亘って一平面に形成されている。
また、図3(a)(b)に示すように、固定ブラケット60は、取付部62と連結固定部61との間に、該固定ブラケット60を屈曲する第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64の2つの屈曲部を備えている。本実施形態では、第1の屈曲部63は、連結固定部61における取付部62側の端部に設けられていると共に、第2の屈曲部64は、取付部62における連結固定部61側の端部に設けられている。そして、固定ブラケット60は、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有することにより、ピボット軸51の軸線L1方向から見て、取付部62の長手方向に沿った中心線L3と、連結固定部61の長手方向に沿った中心線L2とが、同一直線上でない異なる位置に配置されると共に平行をなすように折り曲げられている。更に、固定ブラケット60は、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有することにより、取付部62の長手方向に沿った中心線L3方向から見て(即ち図3(a)における矢印α方向から見て)、取付部62がピボット軸51の軸線L1方向に沿って連結固定部61よりもピボットホルダ30から離れた位置に配置されるように折り曲げられている。尚、取付部62の中心軸線L3方向から固定ブラケット60を見ると、取付部62の底壁62cと連結固定部61の底壁61cとは平行となっている。
図2に示すように、連結固定部61の底壁61cには、該連結固定部61の長手方向に並ぶように一対の挿通孔61eが形成されている。挿通孔61e間の間隔は、前記ブラケット固定部33に形成された一対の螺子孔33b間の間隔と等しく形成されている。また、取付部62の底壁62cには、該取付部62の長手方向に並ぶように一対の取付孔62eが形成されている。
そして、固定ブラケット60をピボットホルダ30に対して固定する際には、図4に示すように、固定ブラケット60は、一方のピボットホルダ30に対し、連結固定部61の取付面61dをブラケット固定部33の固定面33aに当接させると共に、挿通孔61eと螺子孔33bとを一致させて配置される。この時、図1に示すように、取付部62は、ピボット軸51の軸線L1方向から見て、連結固定部61よりもピボットホルダ40側の位置に配置されると共に、連結固定部61よりもフレーム20から遠い位置に配置されている。そして、図2及び図4に示すように、挿通孔61e側から、各螺子孔33bにボルト65がそれぞれ螺合される。これにより、図1に示すように、ボルト65によって、ピボットホルダ30に連結固定部61が締結され、ピボットホルダ30に固定ブラケット60が固定される。尚、固定ブラケット60がピボットホルダ30に対して固定された状態では、連結固定部61の底壁61cの幅方向、及び取付部62の底壁62cの幅方向がピボット軸51の軸方向と一致すると共に、底壁61cの内側面61f(底壁における「コ」の字の開口側の面)及び底壁62cの取付平座面62dが、ピボット軸51と逆側を向いている。
取付部62に取り付けられる前記ワイパモータ70は、モータ部71と、該モータ部71にて生じる回転を減速機構にて減速して出力するギヤ部72とから構成されている。ギヤ部72は、前記減速機構を収容するカップ状のギヤハウジング73を備えると共に、該ギヤハウジング73の径方向中央部から突出する出力軸74を備えている。更に、ギヤハウジング73は、その外縁に、モータ部71の回転軸(図示略)と直交する方向に沿って突出した支持ピン75を備えている。この支持ピン75は、前記取付ブラケット35,45と共に、ワイパ装置10を車体側へ取り付けるためのものである。
また、ギヤハウジング73の外縁において、出力軸74を挟んで支持ピン75と逆側となる部位には、ギヤハウジング73から突出するように設けられた略直方体状の一対の固定脚部76,77が設けられている。各固定脚部76,77は、その先端部に、支持ピン75と逆側に向かって突出する略直方体状の嵌入固定部76a,77aをそれぞれ備えている。一対の嵌入固定部76a,77a間の間隔は、前記取付部62に形成された一対の取付孔62e間の間隔と等しく形成されている。そして、各嵌入固定部76a,77aのピボット軸51の軸方向に沿う方向の幅は、取付部62の一対の側壁62a,62b間の間隔と等しく形成されている。また、図2に示すように、各嵌入固定部76a,77aの取付部62に対向する面は、平坦な当接面76b,77bとなっている。尚、嵌入固定部76a,77aのピボット軸51の軸方向の両端面と、当接面76b,77bとは、直角をなしている。また、各嵌入固定部76a,77aには、当接面76b,77bと直交する方向に沿って螺子穴76c,77cが形成されている。
上記のように構成されたワイパモータ70を固定ブラケット60に対して固定する際には、まず、一対の固定脚部76,77の嵌入固定部76a,77aが、取付部62の開口側から側壁62a,62b間に嵌入される。そして、固定脚部76,77は、各嵌入固定部76a,77aに形成された螺子穴76c,77cが一対の取付孔62eに対応するように且つ、当接面76b,77bが取付平座面62dに当接するように配置される。その後、取付部62の反開口側から一対のボルト78が螺合される。これにより、図1に示すように、ボルト78(図1においては図示略)によって、取付部62に固定脚部76,77が締結され、固定ブラケット60を介してワイパモータ70が一方のピボットホルダ30に固定される。
前記出力軸74の先端部には、駆動レバー81の基端部が一体回転可能に固定されている。そして、駆動レバー81の先端部に、駆動リンクロッド82の基端部がボールジョイント83にて連結されると共に、該駆動リンクロッド82の先端部は、前記ピボットレバー54の先端部にボールジョイント84にて連結されている。
上記のように構成されたワイパ装置10では、ワイパモータ70が駆動されて出力軸74と共に駆動レバー81が回転すると、駆動レバー81の回転運動は、駆動リンクロッド82によりピボットレバー54の揺動運動、即ちピボット軸52の回動運動に変換される。更に、ピボットレバー54とピボットレバー53とは連結リンクロッド55にてその先端部が連結されていることから、ピボットレバー54の揺動運動に同期してピボットレバー53が揺動運動され、ピボット軸51が回動運動される。即ち、駆動リンクロッド82、ピボットレバー53,54、及び連結リンクロッド55により、駆動レバーの回転運動を、一対のピボットレバー53,54の同期した揺動運動に変換するリンク機構が構成されている。そして、ピボットレバー53,54が回動運動をすることにより、ワイパアームが揺動運動をする。
このような構成のワイパ装置10は、上記したようなフレーム20によってピボットホルダ30にワイパモータ70が固定される等によりモジュール化がなされ、車両搭載性が向上されている。そして、このモジュール型のワイパ装置10は、各ピボットホルダ30,40に設けられた取付ブラケット35,45及びギヤハウジング73に形成された支持ピン75にて車体側に固定される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の作用・効果を有する。
(1)ワイパモータ70は、一対のピボットホルダ30,40を互いに連結するフレーム20とは別に設けられた棒状の固定ブラケット60を介して、一方のピボットホルダ30に固定されている。そのため、固定ブラケット60に第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を設けて該固定ブラケット60を変形させることにより、ワイパモータ70を、固定ブラケット60が固定されたピボットホルダ30から離れた所望の位置に容易に配置することができる。従って、棒状の固定ブラケット60を用いることにより、ワイパモータ70の配置位置の自由度を大きくすることができる。その結果、ワイパモータ70を、エンジンフードから遠ざけるべく車体のより下方側に配置しやすくなる。
(1)ワイパモータ70は、一対のピボットホルダ30,40を互いに連結するフレーム20とは別に設けられた棒状の固定ブラケット60を介して、一方のピボットホルダ30に固定されている。そのため、固定ブラケット60に第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を設けて該固定ブラケット60を変形させることにより、ワイパモータ70を、固定ブラケット60が固定されたピボットホルダ30から離れた所望の位置に容易に配置することができる。従って、棒状の固定ブラケット60を用いることにより、ワイパモータ70の配置位置の自由度を大きくすることができる。その結果、ワイパモータ70を、エンジンフードから遠ざけるべく車体のより下方側に配置しやすくなる。
また、車種ごとにワイパモータの配置位置が異なる場合、特許文献2に記載のワイパ装置のようにギヤハウジングと一体のモータ側ブラケットによりフレームに対してワイパモータを固定する構成であると、各車種に対応させるべく複数種類のギヤハウジングを形成しなければならない。更に、モータ側ブラケットを有するギヤハウジングの形状が複雑となる虞がある。そのため、生産性の低下及び製造コストの増大が懸念される。しかし、本実施形態のように、棒状の固定ブラケット60を介してワイパモータ70をピボットホルダ30に固定する構成であると、固定ブラケット60を屈曲させる位置、即ち第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64の位置、及び各第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64における屈曲角度を変更するだけでワイパモータ70の配置位置を変更することができる。従って、固定ブラケット60の形状変更、及びリンク機構を構成する部材(駆動レバー81、駆動リンクロッド82、ピボットレバー53,54、及び連結リンクロッド55等)の長さ調整等、最小限の変更で複数の車種に対応することができる。その結果、特許文献2に記載のワイパ装置に比べて、生産性の低下を抑制することができると共に、部品の共有化も図ることができ、製造コストの増大を抑制することができる。
(2)固定ブラケット60は、棒状をなしていることから、ワイパモータ70を所望の位置に配置すべく容易に曲げ加工を行うことができると共に、ワイパ装置10の大型化を抑制することができる。また、フレーム20やピボットホルダ30,40からワイパモータ70を遠ざける場合、例えば、特許文献1に記載のワイパ装置においては、短冊状の板材よりなる固定ブラケットの一端を溶接によりフレームに固定し、他端にワイパモータを固定することが考えられる。しかし、短冊状の板状をなす固定ブラケットと本実施形態の固定ブラケット60とを比較した場合、本実施形態の固定ブラケット60は、棒状をなしていることから、板状のブラケットよりもワイパモータ70の配置位置の自由度が大きい。更に、固定ブラケット60は、中空状のパイプ材を潰して形成されるものであるため、固定ブラケット60の軽量化及び高剛性化を図られている。従って、短冊状の板状をなす固定ブラケットを用いる場合よりも、ピボットホルダ30に対してワイパモータ70をより自由な位置に安定して固定することができる。
(3)ワイパモータ70が固定される取付部62は、中空状のパイプ材よりなる固定ブラケット60の一端側を潰して非中空とすると共に断面コ字状に形成してなるものである。そのため、取付部62は、固定ブラケット60の肉部分が2枚重なり合った状態で断面コ字状をなす構造となることから、例えば1枚の板材からなる取付部よりも、高強度となる。また、取付部62は、そもそも中空状のパイプ材の一部が潰されて非中空に形成されたものであるため、この取付部62にワイパモータ70を固定する場合に、取付部62に対して締結力や加圧力が加えられても、取付部62は変形し難いことから、取付部62の変形に起因するワイパモータ70のがたつきを抑制することができる。
(4)ワイパモータ70は、固定脚部76,77の嵌入固定部76a,77aが取付部62の側壁62a,62b間に嵌入された状態で取付部62に固定されることから、固定ブラケット60に対するワイパモータ70の固定姿勢が安定する。
(5)固定ブラケット60は、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有することにより、ピボット軸51の軸線L1方向から見て、取付部62の長手方向に沿った中心線L3と、連結固定部61の長手方向に沿った中心線L2とが、同一直線上でない異なる位置に配置されると共に平行をなすように折り曲げられている。更に、固定ブラケット60は、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有することにより、取付部62の長手方向に沿った中心線L3方向から見て、取付部62がピボット軸51の軸線L1方向に沿って連結固定部61よりもピボットホルダ30から離れた位置に配置されるように折り曲げられている。このように、固定ブラケット60に第1及び第2の屈曲部63,64を設けるだけで、ピボット軸51の軸線L1と直交する方向にフレーム20やピボットホルダ30から離れた位置、且つ、ピボット軸51の軸線L1方向に沿ってフレーム20やピボットホルダ30から離れた位置にワイパモータ70を配置するための固定ブラケット60を容易に形成することができる。また、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64は、固定ブラケット60を折り曲げて形成されるものであることから、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有する固定ブラケット60を容易に形成することができると共に、固定ブラケット60が複雑な構成となることを抑制することができる。
(6)固定ブラケット60において、ワイパモータ70の固定脚部76,77が固定される部位、即ち取付部62(嵌入固定部76a,77a)は、長手方向と直交する断面の形状がコ字状をなしている。そして、固定脚部76,77は、取付部62の底壁62cの内側面である平面状の取付平座面62dに当接した状態で固定される。このため、固定ブラケット60を形成するためのパイプ材の太さが変更されても、取付部62の一対の側壁62a,62b間の距離が、嵌入固定部76a,77aの幅(出力軸74の軸線方向の幅)よりも大きければ、固定脚部76,77を取付部62に対して面接触してがたつき無く安定して固定することができる。従って、固定ブラケット60を形成するためのパイプ材の太さが変更されても、固定脚部76,77の形状を変更しなくてもよい。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、連結固定部61は、一対のボルト65によってピボットホルダ30のブラケット固定部33に対して固定されている。しかしながら、図5に示すように、連結固定部61は、一対のボルト101及び一対のナット102(図5においては、ボルト101及びナット102は1つのみ図示)によりブラケット固定部103に対して固定されてもよい。図5に示すブラケット固定部103は、上記実施形態のブラケット固定部33よりも固定面103aと直交する方向の厚さが薄く形成されている。また、このブラケット固定部103には、固定面103aと直交する方向に沿って貫通すると共に、連結固定部61に形成された挿通孔61eと同径の貫通孔103bが一対形成されている(図5においては、貫通孔103bは1つのみ図示)。そして、連結固定部61をブラケット固定部103に固定する際には、挿通孔61eと貫通孔103bとの位置が一致するように固定面103aに連結固定部61の取付面61dが当接される。次いで、ブラケット固定部103側から貫通孔103b及び挿通孔61eにボルト101が挿入され、連結固定部61の底壁61c側でナット102がボルト101に螺合される。これにより、ボルト101及びナット102によって、連結固定部61はブラケット固定部103に固定される。尚、図5に示す例において、ボルト101は、連結固定部61側から挿入されてもよい。
・上記実施形態では、連結固定部61は、一対のボルト65によってピボットホルダ30のブラケット固定部33に対して固定されている。しかしながら、図5に示すように、連結固定部61は、一対のボルト101及び一対のナット102(図5においては、ボルト101及びナット102は1つのみ図示)によりブラケット固定部103に対して固定されてもよい。図5に示すブラケット固定部103は、上記実施形態のブラケット固定部33よりも固定面103aと直交する方向の厚さが薄く形成されている。また、このブラケット固定部103には、固定面103aと直交する方向に沿って貫通すると共に、連結固定部61に形成された挿通孔61eと同径の貫通孔103bが一対形成されている(図5においては、貫通孔103bは1つのみ図示)。そして、連結固定部61をブラケット固定部103に固定する際には、挿通孔61eと貫通孔103bとの位置が一致するように固定面103aに連結固定部61の取付面61dが当接される。次いで、ブラケット固定部103側から貫通孔103b及び挿通孔61eにボルト101が挿入され、連結固定部61の底壁61c側でナット102がボルト101に螺合される。これにより、ボルト101及びナット102によって、連結固定部61はブラケット固定部103に固定される。尚、図5に示す例において、ボルト101は、連結固定部61側から挿入されてもよい。
・上記実施形態では、棒状の固定ブラケット60は、円筒中空状、即ち断面円形状のパイプ材がプレス加工により潰されて、長手方向と直交する方向の断面形状がコ字状となるように加工されたものである。しかしながら、固定ブラケット60を形成するためのパイプ材は、断面円形状のものに限らず、例えば、断面四角形状や断面三角形状等、断面が多角形状をなす管状の部材であってもよい。但し、加工のしやすさを考えると、様々な断面形状のパイプ材のうち、断面円形状のパイプ材が最も加工しやすい。また、固定ブラケット60は、中空状のパイプ材を潰して形成されるものに限らない。例えば、図6に示す固定ブラケット110は、板材の幅方向両端部が互いに対向するように折り曲げることにより、長手方向と直交する方向の断面形状をコ字状にして棒状に形成されてなる。また、固定ブラケットは、断面がコ字状に形成されるのであれば、鋳造により形成されてもよい。更に、固定ブラケットは、断面コ字状に形成されなくてもよく、中空状のパイプ材をそのまま利用してもよい。この場合、固定ブラケットを構成するパイプ材の断面形状は、断面円形状のものに限らず、例えば、断面四角形状や断面三角形状等、断面が多角形状をなすパイプ材であってもよい。但し、材料費、強度、重量、加工性等を総合的に考慮すると、中空状のパイプ材を用いることが好ましい。
・上記実施形態では、固定ブラケット60は、連結固定部61の底壁61cの外側面である取付面61dをブラケット固定部33の固定面33aに当接させた状態でピボットホルダ30に固定されている。更に、ワイパモータ70は、固定脚部76,77(嵌入固定部76a,77a)を、取付部62の底壁62cの内側面である取付平座面62dに当接させた状態で固定ブラケット60に固定されている。即ち、固定ブラケット60は、連結固定部61及び取付部62における「コ」の字の開口がピボットホルダ30と逆側を向くように配置されている。しかしながら、図8に示す固定ブラケット120のように、連結固定部121及び取付部122のコの字の開口がピボットホルダ30側を向くように配置されてもよい。この場合、取付部122の底壁122cにおける外側面が取付平座面122dとされ、ワイパモータ70の固定脚部76,77は、この取付平座面122dに嵌入固定部76a,77aの当接面76b,77b(図8においては図示略)が当接した状態でボルト78にて取付部122に固定される。また、連結固定部121が固定されるブラケット固定部131は、図7に示すように、上記実施形態のブラケット固定部33に比べて支持部32の径方向外側に向かって突出して形成されている。このブラケット固定部131には、固定面131aと直交するように一対の螺子穴131b(図7には1つのみ図示)が形成されている。そして、連結固定部121は、ブラケット固定部131が連結固定部121の一対の側壁121a,121b間に嵌入されると共に、ブラケット固定部131の固定面131aが底壁121cの内側面121dに当接した状態で、挿通孔121e側から螺子穴131bにボルト141が螺合されることにより、ブラケット固定部131に対して固定されている。このように、連結固定部121の互いに対向する一対の側壁121a,121b間にブラケット固定部131が嵌入された状態で、連結固定部121をブラケット固定部131に固定することにより、ブラケット固定部131に対する固定ブラケット120の固定姿勢をより安定させることができる。
・上記実施形態では、固定ブラケット60は、取付部62が、連結固定部61よりも、ピボットホルダ40側の位置、即ちフレーム20の中央寄りの位置となるように配置されている。そのため、ワイパモータ70は、連結固定部61よりもフレーム20から遠ざかった位置、且つ連結固定部61よりもピボットホルダ40に近い位置に配置されている。しかしながら、ワイパモータ70の配置位置は、これに限らない。例えば、図9に示す固定ブラケット150は、取付部152が、連結固定部151に対してフレーム20とは反対側に配置されている。従って、この固定ブラケット150を用いてピボットホルダ30に固定されたワイパモータ70は、連結固定部151よりもフレーム20から遠ざかった位置、且つ連結固定部61よりもピボットホルダ40から遠ざかった位置に配置される。
・上記実施形態では、固定ブラケット60は、連結固定部61がブラケット固定部33に固定されることにより、ピボットホルダ30に固定されている。しかしながら、固定ブラケット60の連結固定部61が固定される位置は、これに限らない。例えば、図10(a)に示す例では、固定ブラケット160は、一対のピボットホルダ30,40を連結するフレーム170に固定されている。固定ブラケット160は、棒状をなし、上記実施形態と同様に、中空円筒状のパイプ材の一部がプレス加工により潰されて長手方向と直交する方向の断面の形状がコ字状に形成されたものである。そして、固定ブラケット160は、上記実施形態の連結固定部61と同様の形状をなしフレーム170に固定される連結固定部161と、上記実施形態の取付部62と同様のワイパモータ70を固定するための取付部162を備えている。前記フレーム170は、金属製の中空状のパイプ材よりなり、その長手方向の所定部位がプレス加工により潰されて非中空状をなすと共に断面コ字状をなすブラケット固定部171となっている。このブラケット固定部171におけるフレーム170の長手方向に沿った長さは、連結固定部161の長手方向の長さよりも若干長い。また、ブラケット固定部171は、断面コ字状をなすことから、対向する一対の側壁171a,171bと、該側壁171a,171bを連結するように設けられた底壁171cとを有している。更に、底壁171cの外側面は、平坦な固定面171dとなっている。また、底壁171cには、その板厚方向に貫通すると共に、連結固定部161に設けられた一対の挿通孔161eと同様の一対の貫通孔171eが形成されている。そして、固定ブラケット160は、連結固定部161の底壁161cの取付面161dを固定面171dに面接触させた状態で、連結固定部161側から挿通孔161e及び貫通孔171eに一対のボルト172をそれぞれ挿入し、ブラケット固定部171側からボルト172にナット173をそれぞれ螺合することにより、フレーム170に固定されている。尚、図10(a)に示す例では、固定ブラケット160は、取付部162が、連結固定部161よりもピボットホルダ30側となるように配置されているが、図10(b)に示すように、固定ブラケット160は、連結固定部161が、取付部162よりもピボットホルダ30側となるように配置されてもよい。
このようにすると、連結固定部161が固定されるブラケット固定部171は、中空状のパイプ材よりなるフレーム170の一部を潰して非中空とすると共に断面コ字状に形成してなるものである。そのため、ブラケット固定部171は、フレーム170の肉部分が2枚重なり合った状態で断面コ字状をなす構造となることから、例えば1枚の板材からなるブラケット固定部よりも、高強度となる。また、ブラケット固定部171は、そもそも中空状のパイプ材の一部が潰されて非中空に形成されたものであるため、このブラケット固定部171に連結固定部161を固定する場合に、ブラケット固定部171に対して締結力や加圧力が加えられても、ブラケット固定部171は変形し難いことから、ブラケット固定部171の変形に起因する連結固定部161のがたつきを抑制することができる。更に、一対のピボットホルダ30,40を固定する棒状のフレーム170に対して、棒状の固定ブラケット160を固定し、この固定ブラケットにワイパモータ70を固定している。従って、各ピボットホルダ30,40やフレーム170から遠ざかった位置にワイパモータ70を配置する場合であっても、従来のように大型のブラケットを必要としないので、ワイパ装置の重量が増大されることを抑制すると共に、同ワイパ装置の大型化を抑制することができる。尚、ブラケット固定部171における「コ字状」とは、対向する側壁171a,171bと底壁171cとのなす角度が直角のみならず、そのなす角度が若干の鋭角若しくは鈍角となるものも含む。
・上記実施形態のブラケット固定部33に替えて、図11に示すブラケット固定部181をピボットホルダ30に備えても良い。図11に示すブラケット固定部181は、円柱状の支持部32の外周面において、フレーム連結部34から周方向に所定角度だけ離間した位置から突出形成されている。詳しくは、ブラケット固定部181は、「く」の字状に屈曲された円柱状をなしている。この場合、固定ブラケット190は、金属製の中空状のパイプ材を加工して形成されており、その一端側にブラケット固定部181に連結される連結固定部191を有すると共に、その他端側にワイパモータ70の固定脚部76,77(嵌入固定部76a,77a)を固定するための取付部192を有するように構成される。この固定ブラケット190においては、連結固定部191と取付部192との間の部位が、ブラケット連結部193となっている。そして、固定ブラケット190は、取付部192に対してブラケット連結部193が所定角度をなすように屈曲されることにより第1の屈曲部194を有している。同様に、固定ブラケット190は、連結固定部191に対してブラケット連結部193が所定角度をなすように屈曲されることにより、第2の屈曲部195を備えている。尚、連結固定部191と取付部192とは、第1の屈曲部194及び第2の屈曲部195にて固定ブラケット190が折り曲げられることにより長手方向に平行となっている。また、前記連結固定部191は、断面円形状の筒状をなしている。そして、連結固定部191は、第2の屈曲部195と逆側の端部からブラケット固定部181が嵌入されると共に、該連結固定部191の外周面側からかしめられ、連結固定部191の表面の所定位置に予め形成された複数のかしめ用凹部(図示略)に、該連結固定部191の対応する部位が塑性変形して嵌入することにより、ブラケット固定部181に対して固定されている。一方、取付部192は、プレス加工によりパイプ材が潰されて非中空状の断面コ字状に形成されている。尚、取付部192が断面コ字状に形成される際に同時に、ブラケット連結部193の取付部192側の部位には、断面コ字状の取付部192から連続して、取付部192に近づくに連れて中空の円筒状から徐々に断面コ字状となる徐変部196が形成される。そして、取付部192は、断面コ字状をなすことにより、対向する一対の側壁192a,192b及び底壁192cを備え、底壁192cの内側面が、底壁192cの長手方向の全体に亘って平面状をなす取付平座面192dとなっている。この取付部192に対し、ワイパモータ70は、上記実施形態と同様に、ボルト78により固定される。
このように、固定ブラケット190の一端側に設けられた取付部192が断面コ字状をなすと共に、他端側に設けられた連結固定部191が中空円筒状をなす場合であっても、固定ブラケット190における取付部192と連結固定部191との間に、取付部192に向かうに連れて徐々に断面形状がコ字状となるように潰れた徐変部196を設けることにより、非中空状の取付部192と中空状の連結固定部191とを同一のパイプ材で滑らかに形成し、局所的な脆弱ポイントの形成を回避することができる。尚、連結固定部191の断面形状は、円形状でなくてもよく、例えば、三角形状や四角形状等の多角形状であってもよい。即ち、固定ブラケット190を形成するためのパイプ材は、断面円形状のものに限らず、例えば、断面四角形状や断面三角形状等、断面が多角形状をなす管状の部材であってもよい。この場合、ブラケット固定部181の断面形状を連結固定部191の断面形状に応じて形成すればよい。
・上記実施形態では、ワイパモータ70は、取付部62に対して、一対のボルト78によって固定されるが、これに限らない。例えば、図12(a)に示すように構成してもよい。図12(a)に示すワイパモータ200のギヤハウジング201には、上記実施形態の固定脚部76,77と同様の固定脚部202,203が設けられている。そして、各固定脚部202,203の先端には、モータ部204の回転軸線と直交する方向、且つ出力軸205と直交する方向に沿って延びる略円柱状の固定ピン210,220が設けられている。これら固定ピン210,220は、互いに平行に延びている。図12(b)にしめすように、固定ピン210,220は、その基端部に、該固定ピン210,220の軸方向中央部よりも外径が大きく形成された補強部211,221を有すると共に、その先端部に、該固定ピン210,220における軸方向中央部よりも外径が大きく形成されると共に略半球状をなす抜け止め部212,222を有している。このような固定ピン210,220には、ゴム製のゴムブッシュ230がそれぞれ装着される。ゴムブッシュ230は、補強部211,221を覆う補強被覆部231と、該補強被覆部231から突出形成されたピン被覆部232と、該ピン被覆部232の先端に設けられピン被覆部232よりも大きい外径を有する抜け止め保持部233を備えて構成されている。ピン被覆部232の外径は、取付部62の底壁62cに形成された取付孔62eの内径と等しいか若干大きく形成されると共に、補強被覆部231及び抜け止め保持部233の外径は、取付孔62eの内径よりも大きく形成されている。また、補強被覆部231におけるピン被覆部232と逆側の端部の周縁部からは、防振鍔部234が延設されている。更に、ゴムブッシュ230の中央部には、補強被覆部231から抜け止め保持部233に向けて貫通した圧入孔236が形成されている。そして、固定ピン210,220は、補強被覆部231側から圧入孔236に圧入され、ゴムブッシュ230が装着された状態では、抜け止め部212,222が抜け止め保持部233から突出している。これにより、ゴムブッシュ230からの固定ピン210,220の脱落が防止されている。また、ワイパモータ200は、ゴムブッシュ230が装着された固定ピン210,220を抜け止め保持部233を弾性変形させながら取付部62の取付孔62eに圧入することにより、取付部62に対して固定される。ワイパモータ200が取付部62に固定された状態では、抜け止め部212,222及び抜け止め保持部233が、底壁62cを突き抜けた位置に配置されおり、底壁62cにおける取付孔62eの周縁部は、補強被覆部231及び抜け止め保持部233によって板厚方向に挟持される。また、同状態では、防振鍔部234が、側壁62a,62bと固定脚部202,203との間に介在されている。
尚、図12(a)に示すように、ギヤハウジング201には、出力軸205を挟んで前記固定ピン210,220と逆側となる位置に、固定ピン210,220と平行をなすように延びる固定ピン240が設けられている。この固定ピン240は、固定ピン210,220と同様の形状をなしていると共に、ゴムブッシュ230が装着される。このワイパモータ200を備えたワイパ装置は、取付ブラケット35,45(図1参照)を車体側に固定すると共に、ゴムブッシュ230が装着された状態の固定ピン240を車体側のブラケット(図示略)に設けられた取付孔(図示略)に挿入することにより、車体に対して固定支持される。
このようにすると、固定ピン210,220を取付部62の取付孔62eに挿入することにより、ワイパモータ200は固定ブラケット60に固定されることから、上記実施形態に比べて、ワイパモータ200の固定ブラケット60への固定を迅速且つ容易に行うことができる。また、ワイパ装置が車両に搭載された状態では、ワイパモータ200は、固定ピン240が挿入される車体側のブラケットと、固定ブラケット60との間に挟持された状態となる。更に、車体側のブラケットと固定ブラケット60とがワイパモータ200を挟持する方向は、固定ピン210,220,240が延びる方向と一致することになる。従って、固定ピン210,220を取付孔62eに挿入すると共に、固定ピン240を車両側のブラケットに設けられた取付孔に挿入する構成であっても、各固定ピン210,220,240は、各取付孔から抜け難くなることから、ワイパモータ200の脱落を防止することができる。
・上記実施形態では、固定ブラケット60は、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有することにより、ピボット軸51の軸線L1方向から見て、取付部62の長手方向に沿った中心線L3と、連結固定部61の長手方向に沿った中心線L2とが、同一直線上でない異なる位置に配置されると共に平行をなすように折り曲げられている。更に、固定ブラケット60は、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64を有することにより、取付部62の長手方向に沿った中心線L3方向から見て、取付部62がピボット軸51の軸方向に沿って連結固定部61よりもピボットホルダ30から離れた位置に配置されるように折り曲げられている。しかしながら、第1の屈曲部63及び第2の屈曲部64における屈曲角度は、これに限らない。例えば、図13に示す固定ブラケット250は、その長手方向の一端側に上記実施形態の連結固定部61と同様の連結固定部251を有すると共に、他端側に、上記実施形態の取付部62と同様の取付部252を有している。そして、この固定ブラケット250は、第1の屈曲部253及び第2の屈曲部254を有することにより、ピボット軸51の軸線L1方向から見て、取付部252の長手方向に沿った中心線L4と、連結固定部251の長手方向に沿った中心線L5とが、同一直線上でない異なる位置に配置されると共に平行をなすように折り曲げられている。更に、図13(b)に示すように、この固定ブラケット250においては、取付部252の長手方向に沿った中心線L4、及び連結固定部251の長手方向に沿った中心線L5は、ピボット軸51の軸線L1と直交する同一平面内に位置する。このように固定ブラケット250を、ピボット軸51の軸線L1方向へ屈曲する縦方向屈曲部を有しない(即ち、中心線L4と中心線L5とがピボット軸51の軸線L1方向にずれていない)ように構成すると、ピボット軸51の軸線L1方向にワイパ装置が大型化されることを抑制することができる。また、図14に示す固定ブラケット260は、その長手方向の一端側に上記実施形態の連結固定部61と同様の連結固定部261を有すると共に、他端側に、上記実施形態の取付部62と同様の取付部262を有している。そして、この固定ブラケット260は、第1の屈曲部263及び第2の屈曲部264を有することにより、取付部262の長手方向に沿った中心線L6方向から見て、取付部262がピボット軸51の軸線L1向に沿って連結固定部261よりも図14(a)における下方に配置されるように折り曲げられている。更に、図14(b)に示すように、この固定ブラケット260においては、取付部262の長手方向に沿った中心線L6、及び連結固定部261の長手方向に沿った中心線L7は、ピボット軸51の軸線L1と平行な同一平面内に位置する。つまり、固定ブラケット260は、ピボット軸51の軸線L1と直交する方向へ屈曲する横方向屈曲部を有しない(即ち、中心線L6と中心線L7とがピボット軸51の軸線L1と直交する方向にずれていない)。
尚、屈曲部の数は、2つに限らず、1つであってもよいし、3つ以上設けられても良い。また、固定ブラケットに設ける屈曲部の屈曲角度は、ワイパモータ70の配置位置に応じて適宜変更すればよい。また、図3(a)の固定ブラケット60が有する2つの屈曲部(第1及び第2の屈曲部63,64)は、それぞれが、ピボット軸51の軸線L1方向へ屈曲する縦方向屈曲部とピボット軸51の軸線L1と直交する方向へ屈曲する横方向屈曲部との両方を有する好ましい例であるが、縦方向屈曲部と横方向屈曲部とを異なる屈曲部として形成してもよい。更に、固定ブラケットは、直線状や、湾曲形状等、屈曲部を備えない構成であってもよい。
・上記実施形態では、取付平座面62dは、取付部62の底壁62cの内側面となっている。しかしながら、ワイパモータ70の固定脚部76,77(嵌入固定部76a,77a)が固定される取付平座面は、底壁62cの外側面(底壁における「コ」の字の反開口側の面)、側壁62a,62bの内側面(側壁62a,62bにおける互いに対向する面)及び外側面(コ字状の外側の面)のうち、少なくとも1つの平面であればよい。例えば、取付平座面は、底壁62cの外側面、側壁62a,62bの外側面のうち何れか1つの平面を、取付平座面とした場合、嵌入固定部76a,77aの大きさに関わらず、ワイパモータ70を固定ブラケット60に面接触させて固定することができる。一方、側壁62a,62bの内側面のうち少なくとも1つを取付平座面とした場合、嵌入固定部76a,77aは、一対の側壁62a,62b間に配置されることから、ワイパモータ70の固定姿勢を安定させ易い。
・上記実施形態では、固定ブラケット60は、一方のピボットホルダ30に固定されているが、他方のピボットホルダ40に固定されるものであってもよい。
・上記実施形態では、一対のピボットホルダ30,40を備えたワイパ装置10を例に説明したが、3つ以上のピボットホルダ30,40を備えたワイパ装置において、固定ブラケット60を用いてワイパモータ70を固定する構成としてもよい。
・上記実施形態では、一対のピボットホルダ30,40を備えたワイパ装置10を例に説明したが、3つ以上のピボットホルダ30,40を備えたワイパ装置において、固定ブラケット60を用いてワイパモータ70を固定する構成としてもよい。
10…ワイパ装置、20,170…フレーム、30,40…ピボットホルダ、51,52…ピボット軸、53,54…リンク機構を構成するピボットレバー、55…リンク機構を構成する連結リンクロッド、60,110,120,150,160,190,250,260…固定ブラケット、61,121,151,161,191,251,261…連結固定部、62,122,152,162,192,252,262…取付部、62a,62b,192a,192b…側壁、62d,122d,192d…取付平座面、63…横方向屈曲部及び縦方向屈曲部としての第1の屈曲部、64…横方向屈曲部及び縦方向屈曲部としての第2の屈曲部、70,200…ワイパモータ、76,77,202,203…固定脚部、81…リンク機構を構成する駆動レバー、82…リンク機構を構成する連結リンクロッド、171…ブラケット固定部、194,253…横方向屈曲部としての第1の屈曲部、195,254…横方向屈曲部としての第2の屈曲部、263…縦方向屈曲部としての第1の屈曲部、264…縦方向屈曲部としての第2の屈曲部、196…徐変部、L1…ピボット軸の軸線、L2,L4,L6…取付部の長手方向の中心線、L3,L5,L7…連結部の長手方向の中心線。
Claims (8)
- ワイパモータと、該ワイパモータの駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸に伝達するリンク機構と、前記ピボット軸を回動自在に支持する少なくとも一対のピボットホルダと、前記ピボットホルダを互いに連結するフレームと、を備えたモジュール型のワイパ装置であって、
一端側に前記ワイパモータが固定される取付部を有すると共に、他端側に前記ピボットホルダのうちの1つ及び前記フレームの何れか一方に固定される連結固定部を有する棒状の固定ブラケットを備えたことを特徴とするワイパ装置。 - ワイパモータと、該ワイパモータの駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸に伝達するリンク機構と、前記ピボット軸を回動自在に支持する少なくとも一対のピボットホルダと、前記ピボットホルダを互いに連結するフレームと、を備えたモジュール型のワイパ装置であって、
一端側にその長手方向と直交する断面の形状がコ字状をなすと共に前記ワイパモータを固定するための取付平座面を備えた取付部を有し、他端側に前記ピボットホルダのうちの1つが固定される連結固定部を有する棒状の固定ブラケットを備え、
前記ワイパモータは、前記取付平座面に固定される固定脚部を有し、
前記ピボットホルダのうちの1つは、前記連結固定部が固定されるブラケット固定部を有することを特徴とするワイパ装置。 - ワイパモータと、該ワイパモータの駆動力をワイパアームが固定されるピボット軸に伝達するリンク機構と、前記ピボット軸を回動自在に支持する少なくとも一対のピボットホルダと、中空状のパイプ材から形成され前記ピボットホルダを互いに連結する中空状のフレームと、を備えたモジュール型のワイパ装置であって、
一端側にその長手方向と直交する断面の形状がコ字状をなすと共に前記ワイパモータを固定するための取付平座面を備えた取付部を有し、他端側に前記フレームに固定される連結固定部を有する棒状の固定ブラケットを備え、
前記ワイパモータは、前記取付平座面に固定される固定脚部を有し、
前記フレームは、該フレームを構成する前記パイプ材が潰されて断面コ字状に形成された、前記連結固定部を固定するためのブラケット固定部を有することを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のワイパ装置において、
前記固定ブラケットは、中空状のパイプ材よりなり、前記取付部は、前記パイプ材が潰されて非中空の断面コ字状をなしていることを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のワイパ装置において、
前記取付部に固定される前記ワイパモータの固定脚部は、断面コ字状をなす前記取付部の幅方向に対向する一対の側壁間に嵌入されていることを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のワイパ装置において、
前記固定ブラケットは、前記取付部と前記連結固定部との間に、前記ピボット軸の軸方向から見て、前記取付部の長手方向に沿った中心線と、前記連結固定部の長手方向に沿った中心線とが、同一直線上でない異なる位置に配置されるように、該固定ブラケットを屈曲する少なくとも1つの横方向屈曲部を備えていることを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のワイパ装置において、
前記固定ブラケットは、前記取付部と前記連結固定部との間に、前記取付部の長手方向に沿った中心線方向から見て、前記取付部と前記連結固定部とが、前記ピボット軸の軸方向に沿ってずれた位置に配置されるように、該固定ブラケットを屈曲する少なくとも1つの縦方向屈曲部を備えていることを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のワイパ装置において、
前記固定ブラケットはパイプ材からなり、前記取付部は前記パイプ材が潰されて取付平座面を有する断面コ字状に形成されており、前記連結固定部は中空の管状をなしており、前記固定ブラケットにおける前記取付部と前記連結固定部との間には、前記取付部に向かうに連れて徐々に管状から断面形状がコ字状となるように潰れた徐変部が設けられていることを特徴とするワイパ装置。
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KR200468952Y1 (ko) | 2011-09-23 | 2013-09-09 | 동양기전 주식회사 | 차량용 와이퍼 장치 |
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2006
- 2006-01-10 JP JP2006002962A patent/JP2007182200A/ja active Pending
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