JP2007182158A - 車両用灯具の点灯制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】最小限の外部割込み端子を有するマイコンで複数の半導体光源の異常に関する処理を実行すること。
【解決手段】マイコン46から停止回路28〜34を介してスイッチSW1〜SW4にスイッチング信号を転送し、スイッチングレギュレータ12〜18に蓄積された電磁エネルギーを出力ブロック22〜26に放出してLED48〜LED54の点灯を制御する過程で、例えば、LED48が短絡して短絡検出回路36から転送回路44を介して外部割込み端子110に異常検出信号が入力されたときに、マイコン46が、外部割込み処理として、停止回路28に停止指令を出力すると、スイッチSW1に対するスイッチング信号の転送が阻止され、スイッチングレギュレータ12の動作およびLED48に対する発光エネルギーの供給が即座に停止される。
【選択図】図1
【解決手段】マイコン46から停止回路28〜34を介してスイッチSW1〜SW4にスイッチング信号を転送し、スイッチングレギュレータ12〜18に蓄積された電磁エネルギーを出力ブロック22〜26に放出してLED48〜LED54の点灯を制御する過程で、例えば、LED48が短絡して短絡検出回路36から転送回路44を介して外部割込み端子110に異常検出信号が入力されたときに、マイコン46が、外部割込み処理として、停止回路28に停止指令を出力すると、スイッチSW1に対するスイッチング信号の転送が阻止され、スイッチングレギュレータ12の動作およびLED48に対する発光エネルギーの供給が即座に停止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用灯具の点灯制御装置に係り、特に、半導体発光素子で構成された半導体光源の点灯を制御するように構成された車両用灯具の点灯制御装置に関する。
従来、車両用灯具として、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を光源に用いたものが知られており、この種の車両用灯具には、LEDの点灯を制御するための点灯制御装置が実装されている。
点灯制御装置を構成するに際して、スイッチング素子とトランスを備えたスイッチングレギュレータを用い、直流電源からの入力電圧をスイッチング素子のオン動作時に電磁エネルギーとしてトランスに蓄積し、トランスに蓄積された電磁エネルギーをスイッチング素子のオフ動作時に、トランスの二次側から整流ダイオードと平滑用コンデンサを介して、LEDに供給するようにしたものがある(特許文献1参照)。この点灯制御装置においては、LEDもしくはLEDへの電力供給用配線の断線を検出したときに、スイッチングレギュレータの動作を停止する構成が採用されている。
一方、相異なる複数のLEDの点灯を制御するに際して、複数のLEDに対応して複数のスイッチングレギュレータを用いたり、あるいは多出力型に構成された単一のスイッチングレギュレータを用いたりするとともに、スイッチングレギュレータをマイクロコンピュータで制御することが試みられている。この場合、マイクロコンピュータとして、複数の外部割込み端子を有するものを用い、各LEDの異常を検出する異常検出回路を設け、各異常検出回路の出力による異常検出信号を各外部割込み端子に入力すれば、マイクロコンピュータによる外部割込み処理で各LEDの異常に関する処理を行うことができる。
マイクロコンピュータを用いて各LEDの状態を監視するに際して、各異常検出回路の出力による異常検出信号を各外部割込み端子に入力する構成を採用した場合、LEDの増加に伴って異常検出回路が増加すると、マイクロコンピュータによっては外部割込み端子の数が不足し、外部割込み端子の数の多いマイクロコンピュータに変更することが余儀なくされる。また、外部割込み端子を汎用入出力端子と兼用するようになっているマイクロコンピュータの場合、LEDの増加に伴って多くの外部割込み端子を使用すると、その分汎用入出力端子の数が不足し、システムが成り立たなくなる虞があり、外部割込み端子の数の多いマイクロコンピュータに変更することが必要になる。いずれの場合でも、外部割込み端子の数の多いマイクロコンピュータを用いたのではコストアップとなる。
さらに、割り込み処理を使用するに際して、マイクロコンピュータには、多重割り込みや割り込み保留など、マイコンソフトウエア上の安全性の観点から、システム設計時に割り込み処理の使用数や使用方法に制限がある場合もあるので、これらのことを考慮してマイクロコンピュータを用いる必要がある。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、最小限の外部割込み端子を有するマイクロコンピュータで複数の半導体光源の異常に関する処理を実行することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用灯具の点灯制御装置のおいては、電源からの入力電圧を発光エネルギーに変換して複数の半導体光源にそれぞれ供給するとともに、入力された指令に従って前記各半導体光源に対する発光エネルギーの供給を制御する発光エネルギー供給制御手段と、外部割込み端子と前記各半導体光源に対応した複数の信号入力端子を有し、前記各半導体光源に発光エネルギーを供給するための演算処理を実行するとともに、前記演算処理に従った制御指令を前記発光エネルギー供給制御手段に出力するマイクロコンピュータと、前記各半導体光源または前記各半導体光源に連なる配線の異常を検出したときに異常検出信号を出力する複数の異常検出手段と、前記各異常検出手段の出力による異常検出信号をそれぞれ前記各信号入力端子に転送するとともに、前記各異常検出手段の出力の論理和による異常検出信号を前記外部割込み端子に転送する信号転送手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、前記異常検出信号の入力に伴う処理として、前記いずれかの信号入力端子に入力された異常検出信号に応答して、異常の半導体光源を特定し、前記外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、前記特定した半導体光源に対する発光エネルギーの供給を停止するための停止指令を前記発光エネルギー供給制御手段に出力するとともに、前記停止指令を出力したことを条件に、前記外部割込み端子に対する前記異常検出信号の入力を一旦遮断し、その後、他の異常検出信号の入力に伴う処理に移行してなる構成とした。
(作用)発光エネルギー供給制御手段から各半導体光源に発光エネルギーを供給しているときに、いずれかの半導体光源または半導体光源に連なる配線に異常が生じる(以下、「半導体光源または半導体光源に連なる配線の異常」を単に「半導体光源の異常」と称する。)と、半導体光源の異常を検出した異常検出手段の出力による異常検出信号は、マイクロコンピュータの複数の信号入力端子のうち、異常の半導体光源に対応した信号入力端子に転送されるとともに、各異常検出手段の出力の論理和による異常検出信号としてマイクロコンピュータの外部割込み端子に転送される。マイクロコンピュータが各半導体光源に発光エネルギーを供給するための演算処理を実行するとともに、この演算処理に従った制御指令を発光エネルギー供給制御手段に出力する過程で、外部割込み端子と信号入力端子に異常検出信号が入力されると、マイクロコンピュータは、異常検出信号の入力に伴う処理として、信号入力端子に入力された異常検出信号に応答して、異常の半導体光源を特定し、外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、特定した半導体光源に対する発光エネルギーの供給を停止するための停止指令を発光エネルギー供給制御手段に出力するとともに、停止指令を出力したことを条件に、外部割込み端子に対する異常検出信号の入力を一旦遮断し、その後、他の異常検出信号の入力に伴う処理に移行する。
すなわち、複数の半導体光源のうちいずれかに異常が生じたときには、半導体光源の異常を検出した異常検出手段から、各異常検出手段の出力の論理和となる異常検出信号をマイクロコンピュータの割込み端子に転送するようにしているので、最小限の外部割込み端子、例えば、単一の外部割込み端子を有するマイクロコンピュータでも、複数の半導体光源の異常に対する処理を実行することができる。
また、マイクロコンピュータは、異常検出信号が入力されたときには、制御指令を出力するための演算処理を行うことなく、外部割込み処理として、停止指令を発光エネルギー供給制御手段に出力するようにしているので、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。この場合、外部割込み端子に異常検出信号が入力されたときに、最初に入力された異常検出信号をそのままの状態で保持していると、その後に、他の半導体光源の異常に伴う異常検出信号が外部割込み端子に入力されても、後から入力された異常検出信号に対する処理を実行できなくなる。
これに対して、本発明では、外部割込み端子に入力された異常検出信号を一旦遮断し、その後に発生する異常検出信号を受け付け、他の異常検出信号の入力に伴う処理に移行するようにしているので、2つ以上の半導体光源が連続して異常になっても、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項2に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項1に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記マイクロコンピュータは、一制御周期が経過するごとに、前記制御周期内で入力した異常検出信号に対する遮断を解除し、次の制御周期では新たに入力された異常検出信号に対する処理に移行してなる構成とした。次の制御周期に移行するときに、既に入力されている異常検出信号に対する遮断を解除するのは、解除の対象となる異常検出信号は、異常が生じた半導体光源に伴うものであって、異常が継続しているときには、解除した直後にも割り込み処理を実行するための信号として入力され、本来異常検出信号の入力によって実行すべき割り込み処理をある程度時間的にコントロールできるためである。また、異常検出信号の解除は、異常が取り除かれた状態を検知して実行すべきであるが、異常を検知するためのプログラム(処理)を用意する必要があるので、ソフトウエアボリュームの点からも制御周期毎に解除する方法を選択した。
(作用)マイクロコンピュータは、一制御周期が経過するごとに、各制御周期内で入力した異常検出信号に対する遮断を解除することで、複数の制御周期にわたる長い異常状態に対し、決まった制御間隔で外部割込み処理を実行でき、マイクロコンピュータが行う、その他の処理に対し強制的な一時中断となる外部割込み処理を抑制できる。また、異常状態ではなくなったことを判定する処理が不必要なのでプログラムサイズを小さくできる。
請求項3に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項1または2に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記発光エネルギー供給制御手段は、トランスまたはコイルに接続されたスイッチング素子のオンオフ動作によって電源からの入力電圧を電磁エネルギーに変換して放出する複数のスイッチングレギュレータと、前記各スイッチングレギュレータから放出される電磁エネルギーを発光エネルギーとして複数の半導体光源にそれぞれ伝播する複数のエネルギー伝播手段と、前記マイクロコンピュータからの停止指令に応答して前記各スイッチング素子のオンオフ動作を停止させる複数の停止手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、前記各スイッチングレギュレータのスイッチング素子のオンオフ動作を制御するためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、前記演算処理に従ったスイッチング信号を前記制御指令として前記各スイッチング素子に出力する過程で、前記いずれかの信号入力端子に入力された異常検出信号に応答して、異常の半導体光源に対応した停止手段を特定するとともに、前記外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、前記スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、前記特定した停止手段に停止指令を出力してなる構成とした。
(作用)マイクロコンピュータが、各スイッチングレギュレータのスイッチング素子のオンオフ動作を制御するためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、この演算処理に従ったスイッチング信号を制御指令として各スイッチング素子に出力すると、各スイッチング素子のオンオフ動作に伴って、各スイッチングレギュレータから放出される電磁エネルギーが発光エネルギーとして各半導体光源に供給される。このとき、外部割込み端子と信号入力端子に異常検出信号が入力されると、マイクロコンピュータは、信号入力端子に入力された異常検出信号に応答して、異常の半導体光源に対応した停止手段を特定するとともに、外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、特定した停止手段に停止指令を出力する。
すなわち、マイクロコンピュータは、異常検出信号が入力されたときには、制御指令を出力するための演算処理を行うことなく、異常の半導体光源に対応した停止手段を特定するとともに、外部割込み処理として、停止指令を発光エネルギー供給制御手段の停止手段に出力するようにしているので、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項4に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項1または2に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記発光エネルギー供給制御手段は、トランスまたはコイルに接続されたスイッチング素子のオンオフ動作によって電源からの入力電圧を電磁エネルギーに変換して放出するスイッチングレギュレータと、前記スイッチングレギュレータから放出される電磁エネルギーを発光エネルギーとして複数の半導体光源にそれぞれ伝播する複数のエネルギー伝播手段と、前記マイクロコンピュータからの停止指令の入力を条件に、前記停止指令の出力タイミングを特定し、前記特定したタイミングで前記停止指令を出力する論理手段と、前記論理手段の出力による停止指令に応答して前記スイッチング素子のオンオフ動作を停止させる停止手段とを備え、前記各エネルギー伝播手段は、前記スイッチングレギュレータと前記各半導体光源とを結ぶ回路を開閉する補助スイッチング素子を有し、前記マイクロコンピュータは、前記スイッチングレギュレータのスイッチング素子に対するスイッチング信号の生成とともに、前記各エネルギー伝播手段の補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、前記演算処理に従ったスイッチング信号を前記制御指令として前記スイッチング素子に出力するとともに、前記各補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させる制御を実行する過程で、前記外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、前記スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、前記論理手段に対して停止指令を出力し、前記論理手段は、前記各エネルギー伝播手段の補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号と前記マクロコンピュータからの停止指令との論理積を条件に前記停止指令を前記停止手段に出力してなる構成とした。
(作用)マイクロコンピュータが、スイッチングレギュレータのスイッチング素子のオンオフ動作を制御するためのスイッチング信号の生成とともに、各エネルギー伝播手段の補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、この演算処理に従ったスイッチング信号を制御指令としてスイッチング素子に出力するとともに、各補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させる制御を実行すると、スイッチング素子のオンオフ動作と各補助スイッチング素子のオンオフ動作に伴って、スイッチングレギュレータから各エネルギー伝播手段に放出される電磁エネルギーが発光エネルギーとして各半導体光源に供給される。このとき、外部割込み端子と信号入力端子に異常検出信号が入力されると、マイクロコンピュータは、外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、論理手段に対して停止指令を出力する。停止指令を入力した論理手段は、各エネルギー伝播手段の補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号とマクロコンピュータからの停止指令との論理積に従って停止指令の出力タイミングを特定し、特定したタイミングで停止指令を停止手段に出力する。停止手段が停止指令に応答してスイッチング素子のオンオフ動作を停止させると、特定の期間だけ、スイッチング素子のオンオフ動作が停止されるとともに、異常の生じた半導体光源に対応したエネルギー伝播手段に対してのみ電磁エネルギーの放出が停止され、異常の半導体光源にのみ発光エネルギーの供給が停止される。
すなわち、マイクロコンピュータは、外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、論理手段に停止指令を出力するだけで、異常の生じた半導体光源に対応したエネルギー伝播手段にのみ電磁エネルギーの放出を停止するようにしているので、異常の半導体光源に対してのみ発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項5に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項3または4に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記マイクロコンピュータは、前記停止手段に停止指令を出力した後、設定時間が経過したときに、前記停止指令の出力を解除し、前記外部割込み端子に前記異常検出信号が入力されていることを条件に、再度前記停止手段に停止指令を出力してなる構成とした。
(作用)マイクロコンピュータは、停止手段に停止指令を出力した後、設定時間が経過したときに、停止指令の出力を解除(リセット)し、外部割込み端子に異常検出信号が入力されていることを条件に、再度、停止手段に停止指令を出力するようにしているので、2つ以上の半導体光源が連続して異常になっても、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項6に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項3、4または5のうちいずれか1項に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記スイッチングレギュレータのスイッチング素子に過電流が流れたことを検出したときに過電流検出信号を前記マイクロコンピュータに対する外部割込み信号として出力する過電流検出手段を備え、前記マイクロコンピュータは、前記外部割込み端子に前記過電流検出信号が入力されたときに、最優先の外部割込み処理として、前記停止手段に停止指令を出力してなる構成とした。
(作用)マイクロコンピュータは、外部割込み端子に過電流検出信号が入力されたときに、最優先の外部割込み処理として、停止手段に停止指令を出力するようにしているので、スイッチングレギュレータのスイッチング素子に過電流が流れたときには、スイッチングレギュレータの動作を最優先で停止させることができ、スイッチングレギュレータを過電流から確実に保護することができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る車両用灯具の点灯制御装置によれば、最小限の外部割込み端子を有するマイクロコンピュータでも、複数の半導体光源の異常に対する処理を実行することができるとともに、2つ以上の半導体光源が連続して異常になっても、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項2によれば、マイクロコンピュータの制御周期ごとに異常検出信号を発生することで、不定期な割り込みを定期的にでき、ソフトの品質を向上させることができる。
請求項3によれば、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項4によれば、異常の半導体光源に対してのみ発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項5によれば、2つ以上の半導体光源が連続して異常になっても、異常の半導体光源に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
請求項6によれば、スイッチングレギュレータを過電流から確実に保護することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例にしたがって説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置の回路構成図、図2は、スイッチを構成するスイッチング素子とその駆動回路の回路構成図、図3は、停止回路の回路構成図、図4は、短絡検出回路の回路構成図、図5は、信号転送回路とマイクロコンピュータとの関係を説明するための回路構成図、図6は、マイクロコンピュータにおけるコンペアマッチの処理を説明するための波形図、図7は、異常検出信号とマイクロコンピュータの動作を説明するための波形図、図8は、本発明の第2実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置の回路構成図、図9は、第2実施例の正常時における動作を説明するための波形図、図10は、停止回路と論理回路の回路構成図、図11は、第2実施例の異常時における動作を説明するための波形図、図12は、本発明の第3実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置の回路構成図である。
これらの図において、車両用灯具の点灯制御装置10は、図1に示すように、車両用灯具(発光装置)の一要素として、スイッチングレギュレータ12、14、16、18、出力ブロック20、22、24、26、停止回路28、30、32、34、短絡検出回路36、38、40、42、信号転送回路44、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する。)46を備えて構成されている。各出力ブロック20、22、24、26には、負荷としてLED48、50、52、54が接続されている。LED48〜54は、半導体発光素子で構成された半導体光源として、出力ブロック20〜26の出力端子56、58、60、62、64、66、68、70に接続されている。
LED48〜54としては、互いに直列に接続された複数個のものを光源ブロックとして、各光源ブロックを並列接続したものを用いたり、単一または複数のマルチチップLEDを用いたりすることもできる。また、LED48〜54は、ヘッドランプ、ストップ&テールランプ、フォグランプ、ターンシグナルランプなどの各種車両用灯具の光源として構成することができる。
スイッチングレギュレータ12、14、16、18は、スイッチ(スイッチング素子)SW1、SW2、SW3、SW4と、トランスT1、T2、T3、T4を備えて構成されており、トランスT1〜T4の一次巻線の一端側が電源スイッチ72、電源入力端子74を介して車載バッテリ(直流電源)76のプラス端子に接続され、他端側がスイッチSW1〜SW4、電源入力端子78を介して車載バッテリ76のマイナス端子に接続され、二次巻線の両端側がそれぞれ出力ブロック20、22、24、26に接続されている。各スイッチSW1〜SW4は、マイコン46からのスイッチング信号(パルス信号)に応答してオンオフ動作するようになっている。トランスT1〜T4は、スイッチSW1〜SW4のオン動作時に、車載バッテリ76からの入力電圧を電磁エネルギーとして一次巻線に蓄積し、一次巻線に蓄積された電磁エネルギーをスイッチSW1〜SW4のオフ動作時に二次側から出力ブロック20〜26に放出するようになっている。
スイッチSW1〜SW4としては、例えば、図2に示すように、スイッチング素子としてのNMOSトランジスタ80を用いることができ、NMOSトランジスタ80を駆動するための回路素子として、抵抗R1、R2、NPNトランジスタ82、PNPトランジスタ84を用いることができる。NMOSトランジスタ80は、ドレインがトランスT1〜T4の一次巻線に接続され、ソースが接地されている。NPNトランジスタ82とPNPトランジスタ84はベースがそれぞれ停止回路28〜34を介してマイコン46の出力端子(信号出力端子)86、88、90、92に接続されてバッファ回路を構成するようになっている。
この場合、マイコン46からハイレベルのスイッチング信号が出力されたときに、NPNトランジスタ82がオンになるとともに、NMOSトランジスタ80がオンになって、トランスT1〜T4の一次巻線に電磁エネルギーを蓄積するようになっている。一方、マイコン46からローレベルのスイッチング信号が出力されたときには、PNPトランジスタ84がオンになってNMOSトランジスタ80がオフになり、トランスT1〜T4の一次巻線に蓄積された電磁エネルギーをトランスT1〜T4の二次側から各出力ブロック20〜26に放出するようになっている。
この場合、マイコン46からハイレベルのスイッチング信号が出力されたときに、NPNトランジスタ82がオンになるとともに、NMOSトランジスタ80がオンになって、トランスT1〜T4の一次巻線に電磁エネルギーを蓄積するようになっている。一方、マイコン46からローレベルのスイッチング信号が出力されたときには、PNPトランジスタ84がオンになってNMOSトランジスタ80がオフになり、トランスT1〜T4の一次巻線に蓄積された電磁エネルギーをトランスT1〜T4の二次側から各出力ブロック20〜26に放出するようになっている。
出力ブロック20〜26は、LED48〜LED54を負荷として、LED48〜LED54の両端に出力端子56〜70を介して接続されており、トランスT1〜T4の二次側から放出される電磁エネルギーを整流して発光エネルギーとしてLED48〜LED54に伝播するエネルギー伝播手段として、トランスT1〜T4の二次側から出力される電流を整流する整流素子としてのダイオードD1、D2、D3、D4と、ダイオードD1〜D4の出力電流を平滑するコンデンサC1、C2、C3、C4とを備えて構成されている。
停止回路28、30、32、34は、停止手段として、例えば、図3に示すように、NPNトランジスタ94を備えて構成されている。NPNトランジスタ94は、コレクタがスイッチング信号の伝送路の一要素として、スイッチSW1〜SW4およびマイコン46の出力端子86〜92に接続され、ベースがマイコン46の出力端子96〜102に接続され、エミッタが接地されている。NPNトランジスタ94は、マイコン46から停止指令が出力されて、出力端子96〜102がハイレベルになったときにのみオンとなり、それ以外のとき(出力端子96〜102がローレベルにあるとき)にはオフ状態に維持されている。
すなわち、停止回路28〜34は、マイコン46から制御指令として、出力端子86〜92からスイッチング信号が出力されているときに、出力端子96〜102がローレベルにあるときには、スイッチング信号をそのままスイッチSW1〜SW4に転送し、出力端子96〜102がローレベルからハイレベルに反転したときには、NPNトランジスタ94がオンになって、スイッチング信号の転送を阻止するようになっている。スイッチSW1〜SW4に対するスイッチング信号の転送が阻止されると、スイッチSW1〜SW4のPNPトランジスタ84がオンになるとともに、NMOSトランジスタ80がオフになり、スイッチングレギュレータ12〜18の動作が即座に停止されるようになっている。
この場合、スイッチングレギュレータ12〜18、出力ブロック20〜26、停止回路28〜34は、車載バッテリ76からの入力電圧を発光エネルギーに変換して複数のLED48〜54にそれぞれ供給するとともに、スイッチング信号(制御指令)に従って各LED48〜54に対する発光エネルギーの供給を制御し、出力端子96〜102のハイレベル(停止指令)に応答して、各LED48〜54に対する発光エネルギーの供給を即座に停止させる発光エネルギー供給制御手段を構成することになる。
一方、短絡検出回路36、38、40、42は、各LED48〜54の異常を検出したときに、異常検出信号としてハイレベルの信号を信号転送回路44を介してマイコン46に出力する異常検出手段として、例えば、図4に示すように、
コンパレータ104、抵抗R3、R4、R5、R6、R7を備えて構成されている。コンパレータ104は、負入力端子が抵抗R3、入力端子106を介して出力ブロック20〜26の出力端子56、60、64、68に接続され、正入力端子が抵抗R5と抵抗R6との接続点(スレッシュ電圧)に接続され、出力端子が抵抗R7と出力端子108に接続されている。抵抗R3と抵抗R4は、出力ブロック20〜26の出力端子56、60、64、68に印加される電圧を分圧し、この分圧によって得られた電圧をコンパレータ104の負入力端子に印加するようになっている。コンパレータ104は、負入力端子に印加された電圧と正入力端子に印加されたスレッシュ電圧とを比較し、負入力端子の電圧がスレッシュ電圧よりも高いときには、LED48〜54が正常状態にあるとして、ローレベルの信号を信号転送回路44に出力し、負入力端子の電圧がスレッシュ電圧よりも低くなったときには、LED48〜54の短絡に伴う異常として、ハイレベルの異常検出信号を信号転送回路44に出力するようになっている。
コンパレータ104、抵抗R3、R4、R5、R6、R7を備えて構成されている。コンパレータ104は、負入力端子が抵抗R3、入力端子106を介して出力ブロック20〜26の出力端子56、60、64、68に接続され、正入力端子が抵抗R5と抵抗R6との接続点(スレッシュ電圧)に接続され、出力端子が抵抗R7と出力端子108に接続されている。抵抗R3と抵抗R4は、出力ブロック20〜26の出力端子56、60、64、68に印加される電圧を分圧し、この分圧によって得られた電圧をコンパレータ104の負入力端子に印加するようになっている。コンパレータ104は、負入力端子に印加された電圧と正入力端子に印加されたスレッシュ電圧とを比較し、負入力端子の電圧がスレッシュ電圧よりも高いときには、LED48〜54が正常状態にあるとして、ローレベルの信号を信号転送回路44に出力し、負入力端子の電圧がスレッシュ電圧よりも低くなったときには、LED48〜54の短絡に伴う異常として、ハイレベルの異常検出信号を信号転送回路44に出力するようになっている。
信号転送回路44は、図5に示すように、抵抗R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、ダイオードD5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、D12を備えて構成されている。
抵抗R8、R9、R16、R17、ダイオードD5、D6は、短絡検出回路36の出力信号をマイコン46に転送する信号転送回路44aとして、抵抗R8、R9の一端側が短絡検出回路36に接続され、ダイオードD5のカソード側がマイコン46の外部割込み端子110に接続され、ダイオードD6のカソード側がマイコン46の信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)112に接続され、抵抗R9の他端側がマイコン46の信号判定用I/O端子(信号入力端子)114に接続されている。
抵抗R10、R11、R16、R18、ダイオードD7、D8は、短絡検出回路38の出力信号をマイコン46に転送する信号転送回路44bとして、抵抗R10、R11の一端側が短絡検出回路38に接続され、ダイオードD7のカソード側がマイコン46の外部割込み端子110に接続され、ダイオードD8のカソード側がマイコン46の信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)116に接続され、抵抗R11の他端側がマイコン46の信号判定用I/O端子(信号入力端子)118に接続されている。
抵抗R12、R13、R16、R19、ダイオードD9、D10は、短絡検出回路40の出力信号をマイコン46に転送する信号転送回路44cとして、抵抗R12、R13の一端側が短絡検出回路40に接続され、ダイオードD9のカソード側がマイコン46の外部割込み端子110に接続され、ダイオードD10のカソード側がマイコン46の信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)120に接続され、抵抗R13の他端側がマイコン46の信号判定用I/O端子(信号入力端子)122に接続されている。
抵抗R14、R15、R16、R20、ダイオードD11、D12は、短絡検出回路42の出力信号をマイコン46に転送する信号転送回路44dとして、抵抗R14、R15の一端側が短絡検出回路42に接続され、ダイオードD11のカソード側がマイコン46の外部割込み端子110に接続され、ダイオードD12のカソード側がマイコン46の信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)124に接続され、抵抗R15の他端側がマイコン46の信号判定用I/O端子(信号入力端子)126に接続されている。
信号転送回路44a〜44dは、短絡検出回路36〜42の出力の論理和をとるために、ダイオードD5、D7、D9、D11のカソード側がワイヤードOR接続されて、単一の外部割込み端子110に接続されている。このため、短絡検出回路36〜42のうちいずれか一つからハイレベルの異常検出信号が出力されたときには、この異常検出信号は、外部割り込み信号として、ダイオードD5、D7、D9、D11のいずれかを介して外部割込み端子110に入力されることになる。また、各短絡検出回路36〜42からハイレベルの異常検出信号が出力されたときには、この異常検出信号は、マイコン46の信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)112、116、120、124と信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126にそれぞれ入力されるようになっている。この場合、信号転送回路44は、各短絡検出回路36〜42の出力による異常検出信号をそれぞれ信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126に転送するとともに、各短絡検出回路36〜42の出力の論理和による異常検出信号を外部割込み端子110に転送する信号転送手段を構成することになる。
マイコン46は、CPU(中央処理装置)、RAM、ROM、入出力インターフェイスなどを備えて構成されており、処理プログラムに基づいてNMOSトランジスタ80をオンオフ動作するためのスイッチング信号を生成するための演算処理などを実行し、演算処理の結果を基にNMOSトランジスタ80のオンオフ動作を制御するための制御指令として、スイッチング信号を出力するようになっている。すなわち、演算によって得られたスイッチング信号を出力端子86〜92から停止回路28、30、32、43を介してスイッチSW1〜SW4のNPNトランジスタ82とPNPトランジスタ84に出力するようになっている。
マイコン46において、スイッチング信号を生成するに際しては、スイッチング信号のオンデューティを設定する方法を採用することができる。例えば、図6に示すように、タイマカウンタとして、カウント値が設定値αになったときに、スイッチング信号のレベルを“1”から“0”にセットするタイマカウンタ(図示せず)を設けるとともに、カウント値が設定値βになったときに、スイッチング信号のレベルを“0”から“1”にセットするタイマカウンタ(図示せず)を設け、タイミングt1で処理を開始してクロックを計数し、この計数値がタイミングt2において設定値αに達しコンペアマッチとなったときに、一方のタイマカウントをリセットするとともに、スイッチング信号のレベルを“1”から“0”に設定し、さらにクロックの計数を継続し、カウント値がタイミングt3において設定値βになったときには、他方のタイマカウントをリセットするとともにパルス信号のレベルを“0”から“1”にセットし、タイミングt3から再びクロックの計数を開始する。そして、タイミングt1からタイミングt2の時間をオンデューティに設定し、このオンデューティを小さくするときには、一方のタイマカウンタの設定値αを小さくすることで、オンデューティを小さくすることができる。逆に、オンデューティを大きくするときには、設定値αの値を大きくすることで、オンデューティを大きくすることができる。
スイッチング信号のオンデューティが小さくなると、スイッチSW1〜SW4におけるNMOSトランジスタ80のオン動作時間が短くなり、出力ブロック20〜26の出力電圧が過電圧になるのを制限または阻止することができる。この場合、スイッチング信号のオンデューティの値としては、NMOSトランジスタ80を保護することができる許容電流に対応づけて設定することができる。また、スイッチング信号のオンデューティを小さくするに際しては、スイッチング信号のオンデューティを0として、NMOSトランジスタ80を完全にオフにすることもできる。
また、マイコン46は、スイッチング信号を生成するための演算を行っている過程で、外部割込み端子110に外部割込み信号として、短絡検出回路36〜42のうちいずれかの短絡検出回路からハイレベルの異常検出信号が入力されたときには、異常検出信号の立ち上がりに応答した外部割込み処理として、信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126のいずれかに入力された異常検出信号を基に、異常の生じたLEDを特定するとともに、異常のLEDに対応した停止回路を特定し、特定した停止回路に対して、出力端子96〜102のうちいずれかの出力端子から停止指令として、ハイレベルの信号を出力し、さらに、停止指令を出力したことを条件に、外部割込み信号の入力を一旦遮断し、他の外部割込み信号の処理に移行するために、マイコン46の信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)112、116、120、124のうち異常のLEDに対応した信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)をローレベルにするようになっている。
例えば、LED48、50が連続して異常となり、図7(a)に示すように、タイミングt1で短絡検出回路36から異常検出信号200が出力された後、図7(c)に示すように、タイミングt3で短絡検出回路38から異常検出信号202が出力された場合、マイコン46は、タイミングt1で異常検出信号200の立ち上がりエッジに応答して、外部割込み処理を実行し、停止指令を出力端子96から停止回路28に出力したことを条件に、図7(b)に示すように、タイミングt2で信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)112をローレベルにして、短絡検出回路36からの異常検出信号200の入力を遮断(ローレベル)にする(図7(a)参照)。この後、マイコン46は、図7(c)に示すように、タイミングt3で異常検出信号202の立ち上がりエッジに応答して、外部割込み処理を実行し、停止指令を出力端子98から停止回路30に出力したことを条件に、図7(d)に示すように、タイミングt4で信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)116をローレベルして、短絡検出回路38からの異常検出信号202の入力を遮断(ローレベル)にする(図7(c)参照)。
このように、マイコン46は、異常検出信号200、202の立ち上がりエッジを検出したときに、外部割込み処理を実行し、停止指令を出力端子96、98から停止回路28、30に出力したことを条件に、信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)112、116をローレベルにするようにしているので、図7(e)に示すように、異常検出信号200、202が時間差を持って連続して発生したときには、異常検出信号200、202をそれぞれ外部割り込み信号として受け付けることができる。
また、マイコン46の出力端子96、98から停止回路28、30に順次停止指令が出力されると、各停止回路28、30のNPNトランジスタ94がオンになって、スイッチSW1、SW2に対するスイッチング信号の転送が阻止される。スイッチSW1、SW2に対するスイッチング信号の転送が阻止されると、スイッチSW1、SW2のPNPトランジスタ84がオンになるとともに、NMOSトランジスタ80がオフになり、スイッチングレギュレータ12、14の動作が即座に停止され、異常のLED48、50に対する発光エネルギーの供給が即座に停止されることになる。
本実施例によれば、複数のLED48〜54のうちいずれかに短絡に伴う異常が生じたときには、LEDの短絡を検出した短絡検出回路から、各短絡検出回路36〜42の出力の論理和となる異常検出信号をマイコン46の外部割込み端子110に転送するようにしているので、最小限の外部割込み端子110を有するマイコン46でも、複数のLED48〜54の異常に対する処理を実行することができる。
また、マイコン46は、外部割込み端子110に異常検出信号が入力されたときには、制御指令を出力するための演算処理を行うことなく、外部割込み処理として、停止指令を停止回路28〜34に出力するようにしているので、異常のLEDに対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。この場合、外部割込み端子110に異常検出信号が入力されたときに、最初に入力された異常検出信号をそのままの状態で保持していると、その後に、他のLEDの異常に伴う異常検出信号が外部割込み端子110に入力されても、後から入力された異常検出信号に対する処理を実行できなくなる。
これに対して、本実施例では、外部割込み端子110に入力された異常検出信号を一旦遮断し、その後に発生する異常検出信号を受け付け、他の異常検出信号の入力に伴う処理に移行するようにしているので、2つ以上のLEDが連続して異常になっても、異常のLEDに対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
また、外部割込み端子110に外部割込み信号(異常検出信号)が入力された後、設定時間が経過したときに、停止指令の出力を解除し、外部割込み端子110に外部割込み信号(異常検出信号)が入力されていることを条件に、再度、異常のLEDに対応した停止回路に停止指令を出力することで、誤検出を防止することができるとともに、異常の生じたLEDに対する発光エネルギーの供給を確実に停止させることができる。
さらに、マイコン46においては、一制御周期が経過するごとに、各制御周期内で入力した異常検出信号に対する遮断を解除し、次の制御周期では新たに入力された異常検出信号に対する処理に移行する構成を採用することができる。この場合、マイコン46は、一制御周期が経過するごとに、各制御周期内で入力した異常検出信号に対する遮断を解除することで、複数の制御周期にわたる長い異常状態に対し、決まった制御間隔で外部割込み処理を実行でき、マイコン46が行う、その他の処理に対し強制的な一時中断となる外部割込み処理を抑制できる。また、異常状態ではなくなったことを判定する処理が不必要なのでプログラムサイズを小さくできる。
また、外部割込み端子110に異常検出信号が入力されたときに、マイコン46の外部割込み処理として、停止指令を停止回路28〜34のいずれかに出力するとともに、スイッチング信号のオンディーティを0にすることで、安全にかつ確実に異常のLEDに対する発光エネルギーの供給を停止させることができる。
次に、本発明の第2実施例を図8に基づいて説明する。本実施例は、スイッチングレギュレータ12、14、16、18の代わりに、タイムシェアリング方式のスイッチングレギュレータ128を用い、出力ブロック20、22、24、26の代わりに、出力ブロック130、132、134、136を用い、停止回路28、30、32、34の代わりに、停止回路138を用い、停止回路138とマイコン46との間に論理回路140を設けたものであり、他の構成は、マイコン46の機能が一部異なる他は、第1実施例と同様である。
スイッチングレギュレータ128は、トランスT10を備え、トランスT10の一次巻線L1には、スイッチング素子によるスイッチSW1が接続され、二次巻線L21、L22、L23、L24には、それぞれ出力ブロック130、132、134、136が接続され、各出力ブロック130〜136には、出力端子56、58、60、62、64、66、68、70を介して、それぞれLED48、50、52、54が接続されている。各出力ブロック130〜136は、ダイオードD1、D2、D3、D4、コンデンサC1、C2、C3、C4、補助スイッチング素子によるスイッチSW21、SW22、SW23、SW24を備えて構成されている。この場合、マイコン46は、スイッチング信号を生成してスイッチSW1のオンオフ動作を制御するとともに、スイッチSW21〜SW24を順番にオンオフ制御するようになっており、出力端子86から停止回路138を介してスイッチSW1にスイッチング信号が出力されるとともに、出力端子142、144、146、148から各スイッチSW21〜SW24と論理回路140にスイッチング信号が出力されるようになっている。
各スイッチの動作を制御するに際しては、図9(a)、(b)に示すように、タイミング0〜t4、タイミングt4〜t8では、期間A、B、C、Dだけ、スイッチSW1をオン動作させて、車載バッテリ76からの入力電圧を電磁エネルギーとして一次巻線L1に蓄積し、蓄積された電磁エネルギーをスイッチSW1のオフ動作時に、出力ブロック130〜136のうちいずれかの出力ブロックに放出するようになっている。例えば、スイッチSW21〜SW24を順番にオン動作させるために、図9(c)〜(f)に示すように、タイミング0〜t1とタイミングt4〜t5でスイッチSW21にスイッチング信号を出力し、タイミングt1〜t2とタイミングt5〜t6でスイッチSW22にスイッチング信号を出力し、タイミングt2〜t3とタイミングt6〜t7でスイッチSW23にスイッチング信号を出力し、タイミングt3〜t4とタイミングt7〜t8でスイッチSW24にスイッチング信号を出力すると、スイッチSW1がオフ動作になったときに、各スイッチSW21〜24が、スイッチSW21、スイッチSW22、SW23、SW24の順にオン動作する。スイッチSW1がオン動作になったときにスイッチSW21〜24は順にオン動作しても良い。各スイッチSW21〜24が順番にオン動作すると、トランスT10の二次側から放出される電磁エネルギーとしての電流が整流されて発光エネルギーとして、LED48〜LED54に順次供給されることになる。
一方、停止回路138は、停止手段として、例えば、図10に示すように、NPNトランジスタ150、152、154、156を備えて構成されており、論理回路140は、論理手段として、ANDゲート158、160、162、164を備えて構成されている。NPNトランジスタ150〜156は、コレクタがスイッチング信号の伝送路の一要素として、スイッチSW1およびマイコン46の出力端子86に接続され、ベースがANDゲート158、160、162、164の出力端子に接続され、エミッタが接地されている。
ANDゲート158は、一方の入力端子がマイコン46の出力端子96に接続され、他方の入力端子がマイコン46の出力端子142に接続されている。ANDゲート160は、一方の入力端子がマイコン46の出力端子98に接続され、他方の入力端子がマイコン46の出力端子144に接続されている。ANDゲート162は、一方の入力端子がマイコン46の出力端子100に接続され、他方の入力端子がマイコン46の出力端子146に接続されている。ANDゲート164は、一方の入力端子がマイコン46の出力端子102に接続され、他方の入力端子がマイコン46の出力端子148に接続されている。
すなわち、ANDゲート158〜164の一方の入力端子には、マイコン46からの停止指令が入力され、他方の入力端子には、スイッチSW21〜24を順番にオン動作させるためのスイッチング信号が入力されている。このため、ANDゲート158〜164は、マイコン46から停止指令が出力されて、出力端子96〜102がハイレベルになったことを条件に、出力端子142〜148からスイッチング信号が出力されたときにのみハイレベルの信号をNPNトランジスタ150〜156に出力するようになっている。この場合、ANDゲート158〜164は、各スイッチSW21〜SW24を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号とマイコン46からの停止指令との論理積に従って停止指令の出力タイミングを特定し、特定したタイミングで(特定の期間だけ)ハイレベルの信号(停止指令)を停止回路138に出力する論理手段を構成することになる。
NPNトランジスタ150〜156は、ANDゲート158〜164の出力がハイレベルになったときにのみオンとなり、それ以外のとき(ANDゲート158〜164の出力がローレベルにあるとき)にはオフ状態に維持されている。
すなわち、停止回路138は、マイコン46から制御指令として、出力端子86と出力端子142〜148からスイッチング信号が出力されているときに、出力端子96〜102がローレベルにあって、ANDゲート158〜164の出力がローレベルにあるときには、スイッチング信号をそのままスイッチSW1に転送し、出力端子96〜102のうちいずれかがローレベルからハイレベルに反転し、ANDゲート158〜164のいずれかの出力がハイレベルになったときには、NPNトランジスタ150〜156のうちいずれかがオンになって、スイッチング信号の転送を阻止するようになっている。
例えば、短絡検出回路36によってLED48の短絡故障が検出されて、マイコン46から出力端子96に停止指令として、ハイレベルの信号が出力されると、図11(a)〜(f)に示すように、タイミング0〜t8のうちタイミング0〜t1とタイミングt4〜t5の期間だけNPNトランジスタ150がオンになって、図11(a)〜(c)に示すように、スイッチSW1に対するスイッチング信号の転送が阻止される。スイッチSW1に対するスイッチング信号の転送が阻止されると、スイッチSW1のPNPトランジスタ84がオンになるとともに、NMOSトランジスタ80がオフになり、タイミング0〜t1とタイミングt4〜t5の期間だけ、スイッチングレギュレータ128の動作と出力ブロック130に対する電磁エネルギーの放出が即座に停止されるとともに、LED48に対する発光エネルギーの供給が即座に停止される。
この場合、スイッチングレギュレータ128、出力ブロック130〜136、停止回路138、論理回路140は、車載バッテリ76からの入力電圧を発光エネルギーに変換して各LED48〜54に順番に供給するとともに、スイッチング信号(制御指令)に従って各LED48〜54に対する発光エネルギーの供給を制御し、出力端子96〜102のうちいずれかの出力端子のハイレベル(停止指令)に応答して、LED48〜54のうち異常のLEDに対する発光エネルギーの供給を即座に停止させる発光エネルギー供給制御手段を構成することになる。
また、マイコン46は、スイッチングレギュレータ128のスイッチSW1のオンオフ動作を制御するためのスイッチング信号の生成とともに、各出力ブロック130〜136のスイッチSW21〜SW24を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、この演算処理に従ったスイッチング信号を制御指令として各スイッチに出力している過程で、外部割込み端子110に外部割込み信号として、短絡検出回路36〜42のうちいずれかの短絡検出回路からハイレベルの異常検出信号が入力されたときには、異常検出信号の立ち上がりに応答した外部割込み処理として、信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126のいずれかに入力された異常検出信号を基に、異常の生じたLEDを特定し、出力端子96〜102のうち異常のLEDに対応した出力端子から論理回路140に停止指令として、ハイレベルの信号を出力するだけで、特定の期間だけスイッチングレギュレータ128のオンオフ動作を停止させることができる。
本実施例によれば、外部割込み端子110に入力された異常検出信号に応答して、スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、マイコン46から論理回路140に停止指令を出力するだけで、異常の生じたLEDに対応した出力ブロックにのみ電磁エネルギーの放出が停止されるので、異常のLEDに対してのみ発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
本実施例においても、外部割込み端子110に入力された異常検出信号を一旦遮断し、その後に発生する異常検出信号を受け付け、他の異常検出信号の入力に伴う処理に移行することで、2つ以上のLEDが連続して異常になっても、異常のLEDに対する発光エネルギーの供給を即座に停止させることができる。
また、外部割込み端子110に外部割込み信号(異常検出信号)が入力された後、設定時間が経過したときに、停止指令の出力を解除し、外部割込み端子110に外部割込み信号(異常検出信号)が入力されていることを条件に、再度、異常のLEDに対応した停止回路に停止指令を出力することで、誤検出を防止することができるとともに、異常の生じたLEDに対する発光エネルギーの供給を確実に停止させることができる。
また、外部割込み端子110に異常検出信号が入力されたときに、マイコン46の外部割込み処理として、停止指令を論理回路140に出力するとともに、スイッチング信号のオンディーティを0にすることで、安全にかつ確実に異常のLEDに対する発光エネルギーの供給を停止させることができる。
次に、本発明の第3実施例を図12に基づいて説明する。本実施例は、スイッチングレギュレータ12〜18に過電流検出回路166、168、170、172を設けたものであり、他の構成は、マイコン46の機能が一部異なる他は、第1実施例と同様である。
過電流検出回路166、168、170、172は、スイッチングレギュレータ12〜18のスイッチング素子であるNMOSトランジスタ80に過電流が流れたことを検出したときにハイレベル=「1」の過電流検出信号を、マイコン46に対する外部割込み信号として、例えば、信号転送回路44を介してマイコン46に出力する過電流検出手段として構成されている。過電流検出回路166、168、170、172は、例えば、トランスT1〜T4とスイッチSW1〜SW4との間に直列に挿入された抵抗と、抵抗の両端に生じる電圧と基準電圧とを比較し、抵抗の両端電圧が基準電圧を超えたときに、ハイレベルの過電流検出信号を出力するコンパレータとを備えたもので構成することができる。
マイコン46は、外部割込み端子110に過電流検出信号が入力されたときには、最優先の外部割込み処理として、過電流検出回路166、168、170、172に対応した停止回路に停止指令を出力するようになっている。この場合、本実施例におけるマイコン46は、信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126の「ハイレベル=1」または「ローレベル=0」の状態を出力端子96、98、100、102にそのままコピーするようになっている。
例えば、過電流検出回路166でのみ過電流が検出されたときには、信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126のうち信号判定用I/O端子(信号入力端子)114のみが「ハイレベル=1」となり、信号判定用I/O端子(信号入力端子)118、122、126が「ローレベル=0」となるので、この状態が出力端子96、98、100、102にコピーされると、出力端子96のみが「ハイレベル=1」となり、出力端子98、100、102は「ローレベル=0」となる。この結果、停止回路28のNPNトランジスタ94がオンになって、スイッチSW1に対するスイッチング信号の転送が阻止され、スイッチングレギュレータ12のみの動作が即座に停止され、スイッチングレギュレータ12を過電流から確実に保護することができる。
本実施例によれば、スイッチングレギュレータ12〜18のいずれかのスイッチング素子に過電流が流れたことが過電流検出回路166〜172のいずれかによって検出されたときには、マイコン46が最優先の外部割込み処理として、過電流を検出した過電流検出回路に対応した停止回路に停止指令を出力するようにしているので、過電流が検出されたスイッチングレギュレータの動作を最優先で停止させることができ、スイッチングレギュレータを過電流から確実に保護することができる。
また、本実施例においては、過電流が検出されたときには、信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126の「ハイレベル=1」または「ローレベル=0」の状態を出力端子96、98、100、102にそのままコピーするようになっているので、マイコン46は、スイッチング信号を生成するための演算処理を行うことなく、スイッチングレギュレータの動作を停止させる処理に即座に移行することができ、過電流が検出されたスイッチングレギュレータの動作を即座に停止させることができる。信号判定用I/O端子(信号入力端子)114、118、122、126の「ハイレベル=1」または「ローレベル=0」の状態を出力端子96、98、100、102にそのままコピーする処理は、前記各実施例のものにも適用することができる。
また、本実施例では、過電流検出回路166、168、170、172の検出による過電流検出信号を信号転送回路44を介してマイコン46に出力するようにしているが、過電流検出回路166、168、170、172の検出による過電流検出信号をマイコン46の外部割込み端子110に直接転送する構成を採用することもできる。
前記各実施例においては、スイッチングレギュレータ12〜18、128として、トランスT1〜T4、T10を備えたものについて述べたが、スイッチングレギュレータとしては、例えば、降圧型のスイッチングレギュレータとして、スイッチとコイルが直列接続され、スイッチとコイルとの接続点にダイオードが接続され、このダイオードがスイッチを介して電源に接続され、コイルの他端側が、LEDに並列接続されたコンデンサの一端側に接続されたものを用いることもできる。
前記各実施例において、異常検出手段として、LED36〜54の断線またはLED36〜54に連なる配線の断線を検出したときに異常検出信号を出力する断線検出回路を用いることもできる。
10 車両用灯具の点灯制御装置
12、14、16、18 スイッチングレギュレータ
20、22、24、26 出力ブロック
28、30、32、34 停止回路
36、38、40、42 短絡検出回路
44 信号転送回路
46 マイコン
48、50、52、54 LED
96、98、100、102 出力端子
110 外部割込み端子
112、116、120、124 信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)114、118、122、126 信号判定用I/O端子(信号入力端子)
128 スイッチングレギュレータ
130、132、134、136 出力ブロック
166、168、170、172 過電流検出回路
12、14、16、18 スイッチングレギュレータ
20、22、24、26 出力ブロック
28、30、32、34 停止回路
36、38、40、42 短絡検出回路
44 信号転送回路
46 マイコン
48、50、52、54 LED
96、98、100、102 出力端子
110 外部割込み端子
112、116、120、124 信号遮断用汎用入出力端子(信号入力端子)114、118、122、126 信号判定用I/O端子(信号入力端子)
128 スイッチングレギュレータ
130、132、134、136 出力ブロック
166、168、170、172 過電流検出回路
Claims (6)
- 電源からの入力電圧を発光エネルギーに変換して複数の半導体光源にそれぞれ供給するとともに、入力された指令に従って前記各半導体光源に対する発光エネルギーの供給を制御する発光エネルギー供給制御手段と、外部割込み端子と前記各半導体光源に対応した複数の信号入力端子を有し、前記各半導体光源に発光エネルギーを供給するための演算処理を実行するとともに、前記演算処理に従った制御指令を前記発光エネルギー供給制御手段に出力するマイクロコンピュータと、前記各半導体光源または前記各半導体光源に連なる配線の異常を検出したときに異常検出信号を出力する複数の異常検出手段と、前記各異常検出手段の出力による異常検出信号をそれぞれ前記各信号入力端子に転送するとともに、前記各異常検出手段の出力の論理和による異常検出信号を前記外部割込み端子に転送する信号転送手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、前記異常検出信号の入力に伴う処理として、前記いずれかの信号入力端子に入力された異常検出信号に応答して、異常の半導体光源を特定し、前記外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、前記特定した半導体光源に対する発光エネルギーの供給を停止するための停止指令を前記発光エネルギー供給制御手段に出力するとともに、前記停止指令を出力したことを条件に、前記外部割込み端子に対する前記異常検出信号の入力を一旦遮断し、その後、他の異常検出信号の入力に伴う処理に移行してなる車両用灯具の点灯制御装置。
- 請求項1に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記マイクロコンピュータは、一制御周期が経過するごとに、前記制御周期内で入力した異常検出信号に対する遮断を解除し、次の制御周期では新たに入力された異常検出信号に対する処理に移行してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
- 請求項1または2に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記発光エネルギー供給制御手段は、トランスまたはコイルに接続されたスイッチング素子のオンオフ動作によって電源からの入力電圧を電磁エネルギーに変換して放出する複数のスイッチングレギュレータと、前記各スイッチングレギュレータから放出される電磁エネルギーを発光エネルギーとして複数の半導体光源にそれぞれ伝播する複数のエネルギー伝播手段と、前記マイクロコンピュータからの停止指令に応答して前記各スイッチング素子のオンオフ動作を停止させる複数の停止手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、前記各スイッチングレギュレータのスイッチング素子のオンオフ動作を制御するためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、前記演算処理に従ったスイッチング信号を前記制御指令として前記各スイッチング素子に出力する過程で、前記いずれかの信号入力端子に入力された異常検出信号に応答して、異常の半導体光源に対応した停止手段を特定するとともに、前記外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、前記スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、前記特定した停止手段に停止指令を出力してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
- 請求項1または2に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記発光エネルギー供給制御手段は、トランスまたはコイルに接続されたスイッチング素子のオンオフ動作によって電源からの入力電圧を電磁エネルギーに変換して放出するスイッチングレギュレータと、前記スイッチングレギュレータから放出される電磁エネルギーを発光エネルギーとして複数の半導体光源にそれぞれ伝播する複数のエネルギー伝播手段と、前記マイクロコンピュータからの停止指令の入力を条件に、前記停止指令の出力タイミングを特定し、前記特定したタイミングで前記停止指令を出力する論理手段と、前記論理手段の出力による停止指令に応答して前記スイッチング素子のオンオフ動作を停止させる停止手段とを備え、前記各エネルギー伝播手段は、前記スイッチングレギュレータと前記各半導体光源とを結ぶ回路を開閉する補助スイッチング素子を有し、前記マイクロコンピュータは、前記スイッチングレギュレータのスイッチング素子に対するスイッチング信号の生成とともに、前記各エネルギー伝播手段の補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、前記演算処理に従ったスイッチング信号を前記制御指令として前記スイッチング素子に出力するとともに、前記各補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させる制御を実行する過程で、前記外部割込み端子に入力された異常検出信号に応答して、前記スイッチング信号の生成に関する演算処理に優先した外部割込み処理として、前記論理手段に対して停止指令を出力し、前記論理手段は、前記各エネルギー伝播手段の補助スイッチング素子を順番にオンオフ動作させるためのスイッチング信号と前記マクロコンピュータからの停止指令との論理積を条件に前記停止指令を前記停止手段に出力してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
- 請求項3または4に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記マイクロコンピュータは、前記停止手段に停止指令を出力した後、設定時間が経過したときに、前記停止指令の出力を解除し、前記外部割込み端子に前記異常検出信号が入力されていることを条件に、再度前記停止手段に停止指令を出力してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
- 請求項3、4または5のうちいずれか1項に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記スイッチングレギュレータのスイッチング素子に過電流が流れたことを検出したときに過電流検出信号を前記マイクロコンピュータに対する外部割込み信号として出力する過電流検出手段を備え、前記マイクロコンピュータは、前記外部割込み端子に前記過電流検出信号が入力されたときに、最優先の外部割込み処理として、前記停止手段に停止指令を出力してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
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- 2006-01-10 JP JP2006002103A patent/JP2007182158A/ja active Pending
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