JP2007180926A - 移動端末装置及び同装置におけるチャネル補償方法 - Google Patents

移動端末装置及び同装置におけるチャネル補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速フェージング時などの無線環境下においてもHS-SCCHの受信品質そのものの劣化を基地局装置との間で特別な送信電力制御などを必要とせずに抑制して、ダウンリンクのスループットの向上を図る。
【解決手段】基地局装置から或るチャネル推定期間に受信された複数の既知信号を用いて第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定処理部13と、得られたチャネル推定値を用いて第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償処理部14と、第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御手段29,30とをそなえるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動端末装置及び同装置におけるチャネル補償方法に関し、例えば、無線移動機の伝送方式の一つであるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)伝送方式による通信を行なう装置に用いて好適な技術に関する。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で、第3世代移動通信システムの1つの方式であるW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式の標準化のテーマの1つとして、基地局装置(以下、単に「基地局」ともいう)から移動端末装置(以下、移動機という)への方向(ダウンリンク)の通信で最大約14Mbpsの伝送速度を提供するHSDPAが規定されている。
HSDPA伝送方式は、移動機の置かれている受信環境に応じて、後述するHS-PDSCH(High Speed-Physical Downlink Shared Channel)のマルチコード数、変調方式(QPSKや16QAM等)、送信ブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)などを変化させることで、最適な伝送速度を選択して通信を行なう技術である。
即ち、HSDPAは、適応符号化変調方式を採用しており、例えば、QPSK変調方式と16QAM方式とを基地局と移動機との間の無線環境に応じて適応的に切り替えることを特徴としている。また、上記適応変調方式を実現するために、移動機から基地局に対して受信環境を報告するためのCQI(Channel Quality Indicator)が定義されており、CQIテーブルとして、例えば、CQI=1〜30に応じて伝送速度の異なるフォーマットが定義されている。
そして、移動機は、受信環境を測定し、その環境下でCQIを送信する1スロット前以内から3スロット間でHS-PDSCHを受信したと仮定した場合に、HS-PDSCHのBLER(Block Error Rate)=0.1を超えない最大のCQI、またはそれよりも小さいCQIを基地局に報告する。
ここで、HSDPAに用いられる主な無線チャネルには、HS-SCCH(High Speed-Shared Control Channel)、HS-PDSCH(High Speed-Physical Downlink Shared Channel)、HS-DPCCH(High Speed-Dedicated Physical Control Channel)がある。
HS-SCCH、HS-PDSCHは、双方とも下り方向(ダウンリンク)の共通チャネルであり、HS-SCCHは、HS-PDSCHにて送信するデータに関する各種パラメータを送信するための制御チャネルである。各種パラメータとしては、例えば、どの変調方式を用いてHS-PDSCHによりデータを送信するかを示す変調タイプ情報や、拡散符号の割当て数(コード数)、送信データに対して施したレートマッチング処理のパターン等の情報が挙げられる。
一方、HS-DPCCHは、移動機から基地局への方向である上り方向(アップリンク)の個別の制御チャネルであり、HS-PDSCHを介して受信したデータの受信可、否に応じてそれぞれACK信号、NACK信号を移動機が基地局に対して送信する場合に用いられる。
また、HS-DPCCHは、基地局からの受信信号の受信品質〔例えば、信号対干渉比(SIR:Signal Interference Ratio)〕を測定した移動機が、その結果をCQIとして基地局に定期的に送信するためにも用いられる(図9参照)。基地局は、受信したCQIにより、下り方向の無線環境の良否を判断し、良好であれば、より高速にデータを送信可能な変調方式等に切り替え、良好でなければ、より低速にデータを送信する変調方式等に適応的に切り替える。
・「チャネル構造」
次に、HSDPAにおけるチャネル構成について説明する。
図9は、HSDPAにおけるチャネル構成を示す図である。なお、W−CDMAでは、符号分割多重方式を採用するため、各チャネルは符号により分離されている。
まず、この図9中に示すチャネルのうち、説明していないチャネルについて簡単に説明する。
CPICH(Common Pilot Channel)およびP-CCPCH(Primary Common Control Physical Channel)は、それぞれ、下り方向の共通チャネルであり、CPICHは、移動機においてチャネル推定、セルサーチ、同一セル内における他の下り物理チャネルのタイミング基準として利用されるチャネルであって、いわゆるパイロット信号(基地局と移動機との間で既知の信号)を送信するためのチャネルであり、P-CCPCHは、報知情報を送信するためのチャネルである。
次に、各チャネルのタイミング関係について説明する。
図9に示すように、各チャネルは、15個のスロットにより1フレーム(10ms)を構成している。先に説明したように、CPICHは、他のチャネルの基準として用いられるため、P-CCPCH及びHS-SCCHのフレームの先頭は、当該CPICHのフレームの先頭と一致している。ここで、HS-PDSCHのフレームの先頭は、HS-SCCHに対して2スロット遅延している。これは、移動機がHS-PDSCHの復調を行なうために必要となる変調タイプ情報や、拡散コード情報を予めHS-SCCHを介して予告しておくためである。
従って、移動機は、HS-SCCHで予告されたこれらの情報に従って、対応する復調方式、逆拡散コードを選択してHS-PDSCHの復調等の処理を実行するのである。また、HS-SCCH、HS-PDSCHは、3スロットで1サブフレームを構成している。以上が、HSDPAのチャネル構成の簡単な説明である。
・「移動機構成」
次に、図10に、HSDPAに準拠した従来の移動機(移動端末装置)の要部の構成例を示す。この図10に示すように、移動機は、例えば、受信機101,CQI報告値算出部102,HS-SCCHチャネル推定フィルタ103,HS-SCCHチャネル補償処理部104,HS-SCCH復調処理部105,HS-SCCH復号処理・CRC演算部106,HS-PDSCHシンボルバッファ107,HS-PDSCHチャネル推定フィルタ108,HS-PDSCHチャネル補償処理部109,HS-PDSCH復調処理部110,HS-PDSCH復号処理部111,HS-PDSCH-CRC演算部112,下り受信タイミング監視部113,上り送信タイミング管理部114,スケジューリング処理部115,符号化処理部116,変調処理部117及び送信機118をそなえて構成されている。
そして、この図10に示す移動機では、受信アンテナ(図示省略)から受信した受信信号が受信機101に入力されて、当該受信機101にて、パス検出や逆拡散処理等が行なわれて、CPICH、HS-SCCH、HS-PDSCHの各チャネルが分離される。分離されたCPICHは、CQI報告値算出部102、HS-SCCHチャネル推定フィルタ103及びHS-PDSCHチャネル推定フィルタ108にそれぞれ入力される。
CQI報告値算出部102では、CPICHを介して受信されたパイロット信号(CPICHシンボル)から受信SIRが求められ、当該受信SIRに対するCQI報告値が算出される。また、HS-SCCHチャネル推定フィルタ103及びHS-PDSCHチャネル推定フィルタ108では、それぞれ、受信パイロット信号を基にHS-SCCH及びHS-PDSCHの各チャネルのチャネル推定値が算出される。
そして、受信機101にて分離されたHS-SCCHチャネルは、HS-SCCHチャネル補償処理部104にて、HS-SCCHチャネル推定フィルタ103により得られたチャネル推定値を用いてHS-SCCHについてのチャネル補償が行なわれた後、HS-SCCH復調処理部105にて復調処理を施され、HS-SCCH復号処理・CRC演算部106にて、復号処理及びCRC演算(エラーチェック)が施される。このHS-SCCH復号処理・CRC演算部106で復号された情報には、前述したように変調タイプ情報や、拡散コード情報といったHS-PDSCHの復号に必要な情報が含まれているため、HS-PDSCH復号処理部111に供給される。なお、HS-SCCHのCRC演算結果がNGだった場合は、その旨(DTX)が基地局へ通知すべくスケジューリング処理部115へ通知される。
一方、受信機101にて分離されたHS-PDSCHの受信信号(HS-PDSCHシンボル)は、HS-PDSCHシンボルバッファ107に一旦バッファされて遅延された後、HS-PDSCHチャネル補償処理部109にて、HS-PDSCHチャネル推定フィルタ108により得られたチャネル推定値を用いてチャネル補償が施され、HS-PDSCH復調処理部110にて、復調処理が施される。なお、HS-PDSCHシンボルバッファ107を用いてHS-PDSCHシンボルを遅延させるのは、図11により後述するように、あるスロットのHS-PDSCHシンボルを復調するには、当該復調対象のスロットのHS-PDSCHシンボルを中心とした過去と未来の複数スロット分のCPICHシンボルの平均化処理により算出されるチャネル推定値を用いるのが好ましいためである。
さて、復調されたHS-PDSCHは、さらに、HS-PDSCH復号処理部111にて、HS-SCCH復号処理・CRC演算部106で得られた拡散コード情報等を用いて復号された後、HS-PDSCH-CRC演算部112にて、CRC演算が施され、その演算結果(OK/NG)がACK/NACKとしてスケジューリング処理部115へ渡される。
スケジューリング処理部115では、CQI報告値算出部102からのCQI報告値、HS-SCCH復号処理・CRC演算部106からのDTX、および、HS-PDSCH-CRC演算部112からのACK/NACKを、それぞれ、上り送信タイミング管理部114からの送信タイミング信号に従ってスケジューリング処理する。即ち、図9中最下段に示すごとく、CQI報告値はHS-PDSCHの受信から約2.5スロット後に、ACK/NACK(/DTX)はそれぞれHS-PDSCHの受信完了から約7.5スロット後に送信されるようにスケジューリングを行なう。なお、HS-PDSCHの受信は下り受信タイミング監視部113で監視されている。
上述のごとくスケジューリングされた各情報は、符号化処理部116にてHS-DPCCHのデータとして符号化された後、変調処理部117にて変調されて、送信機118からHS-DPCCHで基地局装置に向けて送信される。基地局装置は、ACKを受信すれば新規データを送信するが、DTXを受信すればHS-SCCH及びHS-PDSCHの再送処理を行ない、NACKを受信すれば、HS-PDSCHの再送処理を行なう。
以上のようにして、HSDPAの移動機は、HS-SCCHの復号を先に行ない、その復号結果を用いてHS-PDSCHの復号を行なう。そのため、通常、HS-SCCHには、HS-PDSCHよりも誤り耐性の高い(受信品質の良い)チャネルが割り当てられている。
なお、HSDPAに関する技術として、下記特許文献1〜3により提案されている技術がある。
(1)特許文献1の技術は、上り方向のHS-DPCCHのACK/NACK領域に対して、基地局で信頼度判定処理を行なうことで、本来NACKである信号をACKと誤受信する現象を低減させる技術である。即ち、特許文献1の技術では、上り方向のACK信号が誤りである可能性が高い場合を検出して、NACK信号に補正することで、下り方向のデータの欠落を改善することが可能である。
(2)特許文献2の技術は、上り方向のHS-DPCCHのACK/NACK領域に対して、電力制御を行なう(ACK/NACK信号が誤る可能性がある場合に送信電力を上げる)ことで、基地局でのACK/NACK信号の誤受信を低減させる技術である。
(3)特許文献3の技術は、上り方向のHS-DPCCHの電力制御を適切に行なう技術である。
特許第3471785号公報 特表2005−522911号公報 特表2005−510173号公報
図11は図10に示す移動機でのHS-PDSCHのチャネル推定/補償処理のタイムチャートイメージをシンボル単位で示す図であり、図12は同じく図10に示す移動機でのHS-SCCHのチャネル推定/補償処理のタイムチャートイメージをシンボル単位で示す図である。なお、これらの図11及び図12において、1スロットあたりのシンボル数は#0〜#9の10シンボルとしている。
移動機におけるHS-PDSCHの復調には、あるスロット〔例えば図11のスロット(slot)#n〕を復調するためには当該スロット#nの時刻に適したチャネル推定値をCPICHシンボルから算出して、HS-PDSCHシンボルの復調処理を行なう必要がある。そのため、スロット#nの時刻に適したチャネル推定値(フィルタ処理)は過去と未来のCPICHシンボル(スロット#n−1〜スロット#n+1)の平均化処理(図11及び図12中のΣが平均化処理をそれぞれ表している)を行なうことで算出するのが好ましいが、この場合、チャネル推定処理が完了するまでに、既にスロット#n+1の時刻になってしまう。
そこで、移動機では、図11中に矢印200で示すごとく、スロット#nのHS-PDSCHシンボルを前記HS-PDSCHシンボルバッファ107により遅延させて、スロット#n+1〜スロット#n+2の時刻で復調処理を行なう。
ここで、HSDPAでは、前述したように、HS-PDSCHの受信完了から7.5スロット後に基地局に対してACK/NACK信号を送信しなければならず、また、HS-SCCHを受信してから2スロット後にHS-PDSCHを受信する規格になっているため、HSDPAの最大スループットである約14Mbps(TBSで約25000)のデータ信号のHS-PDSCH復号処理をACK/NACK(/DTX)の送信処理までに完了させるためには、HS-SCCHの復調処理と復号処理とを1スロット以内に行なって、HS-PDSCHの復号に必要な情報(HS-PDSCH復号情報)を得なければならない。
そのため、例えばHS-SCCHのあるスロット(例えば図12のスロット#n)を復調するには、本来ならばHS-PDSCHについての復調処理と同様にHS-SCCHの受信シンボルを1スロット分遅延(バッファ処理)させて、当該受信シンボルを中心とした過去と未来のCPICHシンボル(例えば図12のスロット#n−1〜スロット#n+1のCPICHシンボル)から算出したチャネル推定値を用いて復調処理を行なうのが好ましいが、上述した時間的な制約があるため、HS-SCCHの受信シンボルについては遅延(バッファ処理)させることができない。
そのため、スロット#nのHS-SCCHシンボルを復調するためには、未来のCPICHシンボルを用いることができず、過去に受信したCPICHシンボル(例えば、スロット#n−2〜スロット#nのCPICHシンボル)のみから算出したチャネル推定値を用いて復調処理を行なわなければならない。
即ち、図11において、スロット#nのシンボル#0に着目すると、HS-PDSCHのシンボル#0に対するチャネル推定フィルタ処理は、過去のスロット#n−1の最初のCPICHシンボルから未来のスロット#nの最後のCPICHシンボルまでを用いることができるため、HS-PDSCHのシンボル#0の時刻を中心とした過去と未来のCPICHシンボル(スロット#n−1〜スロット#n+1)からチャネル推定値を算出することが可能である。
これに対して、図12に示すように、HS-SCCHのスロット#nのシンボル#0に対するチャネル推定値フィルタ処理は、1つ前の過去のスロット#n−1の最後のCPICHシンボルまでに処理を行なわなければならないため、さらに1つ前のスロット#n−2の最初のCPICHシンボルからスロット#n−1の最後のCPICHシンボルまでを用いてフィルタ処理を行なうことになるのである。
そのため、HS-SCCHのスロット#n−1の最初のシンボルの時刻(シンボル#0の時刻の1スロット前の時刻)を中心としたチャネル推定値が算出されるため、受信環境によってはシンボル#0の時刻に適さないチャネル推定値が算出される可能性がある。その結果、高速フェージング等でチャネル推定結果が短時間で変動し、過去のチャネル推定値と現在のチャネル推定値とが異なるような環境下では、HS-SCCHの受信品質がHS-PDSCHの受信品質と比較して劣化する傾向になる。
つまり、前述したようにHS-SCCHには、通常、HS-PDSCHよりも誤り耐性の高いチャネルが割り当てられているから、本来的には、HS-SCCHの方がHS-PDSCHよりも受信品質が良いはずであるが、HS-SCCHの復調にチャネル推定値を求めるのに、前記復調処理の時間的制約があるために、過去のCPICHシンボルしか用いることができず、その結果、高速フェージング等の無線環境によっては、その関係が逆転する場合があるのである。
かかる現象を図13及び図14を用いて説明する。図13は、フェージング速度に対する固定フォーマット受信時のHS-PDSCHのBLER(Block Error Rate)特性を定量的に示したグラフであり、図14は、フェージング速度に対するHS-SCCHのBLER特性を定量的に示したグラフである。
図13に示すように、HS-PDSCHのBLERはフェージング速度に対して略一定となっているが、図14に示すように、HS-SCCHのBLERはフェージング速度が高速になるほど劣化していることが分かる。このように、定量的にフェージング環境等の時系列に位相変動が発生する環境下では、HS-PDSCHの受信品質と比較してHS-SCCHの受信品質が劣化する傾向にある。
そのため、高速フェージング時はHS-PDSCHの受信品質が比較的良好であるにも関わらず、HS-SCCHの受信品質が劣化し、HS-SCCHのCRC演算結果がNGと判定され、HS-PDSCHの復号処理を行なうことができない。その結果、受信速度が低下し、移動機のスループットやシステムのスループットが低下してしまう。
なお、前記特許文献1〜3の技術では、誤っている可能性の高いACK信号をNACK信号に補正したり、送信電力制御を行なうことでACK/NACK信号の誤受信を低減して下り方向のデータ欠落を改善しているが、いずれの技術も、移動機でのHS-SCCHの受信品質そのものを基地局との間で特別な送信電力制御を行なうことなく適応的に改善することはできない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、高速フェージング時などの無線環境下においてもHS-SCCHの受信品質そのものの劣化を基地局装置との間で特別な送信電力制御などを必要とせずに抑制して、ダウンリンクのスループットの向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下の移動端末装置及び同装置におけるチャネル補償方法を用いることを特徴としている。即ち、
(1)本発明の移動端末装置は、基地局装置から受信される第1のチャネルの受信信号についてチャネル推定値を用いてチャネル補償処理した後に復号し、その復号結果を用いて該基地局装置から受信される第2のチャネルの受信信号についての復号処理を行なう移動端末装置であって、前記第2のチャネルの受信信号の受信完了から当該第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了するまでの時間が規定時間に定められている移動端末装置において、該基地局装置から或るチャネル推定期間に受信された複数の既知信号を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定処理部と、前記チャネル推定処理部により得られた前記チャネル推定値を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償処理部と、前記第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の前記第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御手段とがそなえられたことを特徴としている
(2)ここで、該制御手段は、該基地局装置での前記第2のチャネルについての送信データ量の決定要素として用いられ該基地局装置へ報告すべき受信品質情報を前記既知信号から検出する受信品質情報検出部と、該受信品質情報検出部で検出した前記受信品質情報に基づいて前記残り時間を求める残り時間算出部と、該残り時間算出部により得られた前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して該チャネル補償処理部へ該チャネル推定処理部で得られたチャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理部とをそなえて構成してもよい。
(3)また、該制御手段は、フェージング速度を測定するフェージング速度測定部と、該フェージング速度測定部により測定されたフェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する重み付け制御部とをそなえて構成されてもよい。
(4)さらに、該重み付け制御部は、該フェージング速度測定部で測定されたフェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくすべく構成されていてもよい。
(5)また、該制御手段は、前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率を測定するエラー率測定部と、該エラー率測定部により測定されたエラー率が一定値以下になると、該基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて前記残り時間を拡大すべく、該受信品質情報検出部で検出された受信品質情報よりも低い受信品質情報を該基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告部とをそなえて構成されてもよい。
(6)また、本発明の移動端末装置におけるチャネル補償方法は、基地局装置から受信される第1のチャネルの受信信号についてチャネル推定値を用いてチャネル補償処理した後に復号し、その復号結果を用いて該基地局装置から受信される第2のチャネルの受信信号についての復号処理を行なう移動端末装置であって、前記第2のチャネルの受信信号の受信完了から当該第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了するまでの時間が規定時間に定められている移動端末装置において、該基地局装置から或るチャネル推定期間に受信される複数の既知信号を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定ステップと、当該チャネル推定ステップで得られたチャネル推定値を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償ステップと、前記第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の前記第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御ステップとを有することを特徴としている。
(7)ここで、該制御ステップは、該基地局装置での前記第2のチャネルについての送信データ量の決定要素として用いられ該基地局装置へ報告すべき受信品質情報を前記既知信号から検出する受信品質情報検出ステップと、該受信品質情報検出ステップで検出した前記受信品質情報に基づいて前記残り時間を求める残り時間算出ステップと、該残り時間算出ステップにより得られた前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して該チャネル補償処理部に前記チャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理ステップとを含んでいてもよい。
(8)また、該制御ステップは、フェージング速度を測定するフェージング速度測定ステップと、該フェージング速度測定ステップにより測定されたフェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する重み付け制御ステップとを含んでいてもよい。
(9)さらに、該重み付け制御ステップでは、該フェージング速度測定ステップで測定されたフェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくしてもよい。
(10)また、該制御ステップは、前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率を測定するエラー率測定ステップと、該エラー率測定ステップにより測定されたエラー率が一定値以下になると、該基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて前記残り時間を拡大すべく、該受信品質情報検出ステップで検出された受信品質情報よりも低い受信品質情報を該基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告ステップとを含んでいてもよい。
上記本発明によれば、少なくとも、次のような効果ないし利点が得られる。
(1)高速フェージング時などの無線環境の受信波の位相が変動するような環境により、受信環境が悪く、第1のチャネルの受信特性が劣化する傾向にある環境でも、チャネル推定期間を前記第1のチャネルの受信後に受信される未来の既知信号が含まれるよう最適化制御できるので、基地局装置との間で特別な送信電力制御などを必要とせずに、第1のチャネル用のチャネル推定値の精度を高めることができる。したがって、第1のチャネルの受信特性を向上(エラー率を低減)させることが可能となり、これにより、第2のチャネルの受信特性も向上させることができ、結果的に、移動端末装置の受信速度を向上して、移動端末装置のスループットとシステムのスループットの改善を図ることが可能となる。
(2)また、前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して前記チャネル補償処理部へ前記チャネル推定処理部で得られたチャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理部をそなえることにより、上記チャネル推定期間の制御が可能となり、また、1つのチャネル推定処理部で異なるチャネル推定期間のチャネル推定値を得ることが可能となるので、装置構成の簡素化に大きく寄与する。
(3)さらに、フェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する、例えば、フェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくする重み付け制御部をそなえることで、第1のチャネル用のチャネル推定値の精度をさらに高めて、第1のチャネルの受信特性をさらに向上することが可能となる。
(4)また、前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率が一定値以下になると、基地局装置へ報告すべき受信品質情報を低く報告することで、基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて、前記残り時間を移動端末装置主導で積極的に拡大することができるので、第1のチャネルのエラー率が劣化しても、移動端末装置主導で、第1のチャネル用のチャネル推定値の精度を高めて、第1のチャネルの受信特性を積極的に向上させることが可能である。
(5)さらに、上記処理はいずれも移動端末装置側で閉じた処理であるので、基地局装置側に特別な変更を加える必要がなく、汎用性にも富む。
〔A〕概要説明
HS-PDSCHの復号処理に要する時間は、主として、基地局から送信される送信ブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)に依存しており、例えば図1に示すように、TBSが小さくなるほど、HS-PDSCH復号処理に要する時間も少なくなる。なお、図1では、最大のTBS(≒25000)の場合にHS-PDSCH復号処理に要する時間が1.5ms(図9により前述した7.5スロット分に相当する)であることを示している。
ここで、基地局から送信されるTBSは、移動機が送信するCQI報告値に依存しているため、報告したCQIから、基地局から送信されるHS-PDSCHのTBSを算出することが可能である。
そこで、HS-SCCHのチャネル推定処理とチャネル補償処理において、移動機が送信したCQI報告値を用いて、基地局から送信されるHS-PDSCHのTBSを算出し、HS-PDSCHの復号処理に要する時間を算出することで、HS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間を算出し、その算出時間を基にHS-SCCHの受信シンボルをシンボル単位で遅延(バッファ処理)させ、チャネル推定フィルタ範囲を最適な範囲にすることにより、HS-SCCHのチャネル推定値の精度を高めて、HS-SCCHの受信特性を向上させることが可能となる。
また、HS-SCCHのBLERを測定し、エラー率が一定値よりも悪くなった場合、基地局に報告するCQI報告値を低く報告し、基地局から送信されるTBSを小さくすることでHS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間を長くし、HS-SCCH用のチャネル推定フィルタ範囲を最適な範囲にすることにより、HS-SCCHのエラー率を改善させることも可能である。
以上の手法により、HS-SCCHの受信特性を向上させることが可能となるため、移動機のスループットを向上させることが可能になる。
以下、上記手法の実現手段について図面を参照しながら詳述する。
〔B〕第1実施形態の説明
図2は本発明の第1実施形態に係るHSDPAに準拠した移動機の要部構成を示すブロック図で、この図2に示す移動機は、例えば、図10にて既述のものとそれぞれ同様の機能を有する、受信機11,CQI報告値算出部12,HS-SCCHチャネル推定フィルタ13,HS-SCCHチャネル補償処理部14,HS-SCCH復調処理部15,HS-SCCH復号処理・CRC演算部16,HS-PDSCHシンボルバッファ17,HS-PDSCHチャネル推定フィルタ18,HS-PDSCHチャネル補償処理部19,HS-PDSCH復調処理部20,HS-PDSCH復号処理部21,HS-PDSCH-CRC演算部22,下り受信タイミング監視部23,上り送信タイミング管理部24,スケジューリング処理部25,符号化処理部26,変調処理部27及び送信機28をそなえるほか、チャネル推定フィルタスライドシンボル数算出部29及びHS-SCCHシンボルバッファ30をそなえて構成されている。なお、基地局装置の構成は、3GPPに準拠した基地局であれば、従来と同じ構成でよい。
ここで、受信機11は、受信アンテナ(図示省略)で受信された下り受信信号についてパス検出や逆拡散処理等を施して、下り受信信号をCPICH、HS-SCCH、HS-PDSCHの各チャネルに分離する機能を有するものであり、CQI報告値算出部(受信品質情報検出部)12は、CPICHにより受信されたパイロット信号(CPICHシンボル)から受信SIRを求めて対応するCQI報告値、即ち、基地局装置でのHS-PDSCHについてのTBSの決定要素として用いられ基地局装置へ報告すべき受信品質情報を算出(検出)するものである。
HS-SCCHチャネル推定フィルタ(チャネル推定処理部)13は、受信機11から受信される複数のCPICHシンボル(既知信号)を用いてHS-SCCH(第1のチャネル)のチャネル補償に用いるチャネル推定値を求めるもので、本例では、チャネル補償対象のHS-SCCHシンボルの受信後に受信される未来のCPICHシンボルをチャネル推定フィルタ処理(平均化処理)に用いる(加える)べく、後述するチャネル推定フィルタスライドシンボル数算出部29で得られたスライドシンボル数だけチャネル推定期間、即ち、平均化処理対象のCPICHシンボル範囲(チャネル推定フィルタ範囲)をシンボル単位でチャネル補償対象のHS-SCCHシンボルに対して時間的に未来の方向へスライド(シフト)させることができるようになっている。
HS-SCCHチャネル補償処理部14は、HS-SCCHシンボルバッファ30を介して受信されたHS-SCCHシンボルに対してHS-SCCHチャネル推定フィルタ13により得られたチャネル推定値を用いてチャネル補償を行なうものであり、HS-SCCH復調処理部15は、このHS-SCCHチャネル補償処理部14によるチャネル補償後のHS-SCCHシンボルを復調するものであり、HS-SCCH復号処理・CRC演算部16は、このHS-SCCH復調処理部15により復調されたHS-SCCHシンボルを復号してCRC演算を行なうものである。
HS-PDSCHチャネル推定フィルタ18は、従来と同様に、受信機11により分離されたCPICHシンボルからHS-PDSCH用のチャネル推定値を求めるもので、複数のCPICHシンボル(例えば、2スロット分のCPICHシンボル)の平均化処理により当該チャネル推定値を算出するようになっている。
HS-PDSCHシンボルバッファ17も、従来と同様に、受信機11により分離されたHS-PDSCH(第2のチャネル)の受信信号(HS-PDSCHシンボル)を一時的に保持して遅延させるもので、HS-PDSCHシンボルのチャネル補償処理に、当該チャネル補償対象のHS-PDSCHシンボルと同タイミングで受信されたCPICHシンボルを中心とした過去と未来の複数のCPICHシンボルの平均化処理により算出されたチャネル推定値が用いられるように、受信HS-PDSCHシンボルをシンボル単位で遅延させるようになっている。
例えば、HS-PDSCHチャネル推定フィルタ18での平均化処理対象のCPICHシンボル数が2スロット分であれば、HS-PDSCHシンボルバッファ17は、受信HS-PDSCHシンボルを1スロット分だけ遅延させて、上記平均化処理対象の2スロット分のCPICHシンボルの中心に位置するシンボルタイミングで、チャネル補償対象の受信HS-PDSCHシンボルが後段のHS-PDSCHチャネル補償処理部19に入力されることになる。
HS-PDSCHチャネル補償処理部19は、HS-PDSCHシンボルバッファ17で遅延されたHS-PDSCHシンボルについてHS-PDSCHチャネル推定フィルタ18により得られたチャネル推定値を用いてチャネル補償処理を行なうことにより、上述のごとくチャネル補償対象のHS-PDSCHシンボルを中心とした過去と未来の複数のCPICHシンボルの平均化処理により算出されたチャネル推定値を用いて当該HS-PDSCHシンボルのチャネル補償処理を行なうものである。
HS-PDSCH復調処理部20は、上記HS-PDSCHチャネル補償処理部19によるチャネル補償後のHS-PDSCHシンボルを復調するものであり、HS-PDSCH復号処理部21は、このHS-PDSCH復調処理部20で復調されたHS-PDSCHシンボルを、HS-SCCH復号処理・CRC演算部16で得られる拡散コード情報等のHS-PDSCHの復号に必要な情報(HS-PDSCH復号情報)を用いて復号するものである。ただし、本例では、後述するごとく、チャネル推定フィルタスライドシンボル数算出部29で求められるスライドシンボル数だけ、上記HS-PDSCH復号情報が遅延して算出されるため、HS-PDSCH復号処理の開始を当該スライドシンボル数だけ遅延させるようになっている。
HS-PDSCH-CRC演算部22は、上記HS-PDSCH復号処理部21で復号されたHS-PDSCHシンボルについてCRC演算を施すことによりエラーチェックを行なうもので、その結果(OK/NG)がACK/NACK信号として得られるようになっている。
下り受信タイミング監視部23は、受信機11で受信された各チャネルの下り受信タイミングを監視するものであり、上り送信タイミング管理部24は、この下り受信タイミング監視部23で監視された下り受信タイミングを基に、CQI報告値及びACK/NACK(DTX)が図9により前述したタイミングでそれぞれ基地局装置へ送信されるよう上り送信タイミングを管理するものである。
スケジューリング処理部25は、上記上り送信タイミング管理部24で管理されている送信タイミングに従って、CQI報告値算出部12で算出されたCQI報告値、HS-SCCH復号処理・CRC演算部16でHS-SCCHを正常に復号できなかった(CRC演算結果がNGだった)場合のDTX、および、HS-PDSCH-CRC演算部22でのCRC演算結果(ACK/NACK)の送信タイミングをスケジューリングするものである。
符号化処理部26は、このスケジューリング処理部25でスケジューリングされて、順次、入力される情報(CQI報告値、ACK/NACK/DTX)をHS-DPCCHのデータとして符号化するものであり、変調処理部27は、この符号化処理部26で符号化された情報を変調するものであり、送信機28は、当該変調信号をHS-DPCCHの無線信号として送信アンテナを通じて基地局装置に向けて送信するものである。
そして、チャネル推定フィルタスライドシンボル数算出部(残り時間算出部;以下、単に「スライドシンボル数算出部」という)29は、CQI報告値算出部12で算出されたCQI報告値を基に、基地局装置から送信されるHS-PDSCHのTBSを算出し、当該TBSでのHS-PDSCHの復号処理に要する時間をシンボル単位で算出することで、HS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間(前記規定時間の終了までの残り時間)をシンボル単位で算出し、その算出時間を基に受信HS-SCCHシンボルのスライド数〔スライドシンボル数(遅延量)〕を求めるもので、例えば図3に示すようなCQI/スライドシンボル数変換テーブル291を図示しないメモリ等に記憶しておくことで、入力CQI報告値に対してTBS,HS-PDSCH復号処理時間(ms),スライドシンボル数を得ることが可能である。
なお、この図3では、CQI報告値=1〜9の範囲において、HS-PDSCHの復号に要する時間が0.5(ms)であり、当該時間に対してスライド可能なHS-SCCHのシンボル数が10であることを示し、同様に、CQI報告値=10〜16の範囲において、HS-PDSCHの復号処理に要する時間が0.6(ms)であり、当該時間に対してスライド可能なHS-SCCHのシンボル数が9であることを示し、以下、CQI報告値が大きくなるほどHS-PDSCHのTBSが大きくなり、その復号処理に要する時間も長くなるので、スライド可能なHS-SCCHのシンボル数も減少し、CQI報告値が29,30の場合には、スライドシンボル数が0(スライド不能)となることを示している。
このようにしてスライドシンボル数算出部29で得られたスライドシンボル数は、HS-SCCHシンボルバッファ30,HS-SCCHチャネル推定フィルタ13及びHS-PDSCH復号処理部21へそれぞれ供給されて、それぞれにおいて当該スライドシンボル数に応じたシンボル単位の遅延処理が施されるようになっている。
HS-SCCHシンボルバッファ(遅延処理部)30は、受信機11で分離されたHS-SCCHシンボルを、上記スライドシンボル数算出部29で得られたスライドシンボル数に応じた時間だけバッファして遅延させた上で、シンボル単位にHS-SCCHチャネル補償処理部14へHS-SCCHチャネル推定処理部13で得られたチャネル推定値とパラレルに入力するものである。
つまり、このHS-SCCHシンボルバッファ30でのバッファ時間を前記スライドシンボル数に応じた時間とすることで、チャネル推定フィルタ範囲がシンボル単位でチャネル補償対象のHS-SCCHシンボルに対して時間的に未来の方向へスライドされることになる。したがって、1つのHS-SCCHチャネル推定フィルタ13で時間的に異なるチャネルフィルタ範囲のチャネル推定値を得ることができ、装置構成の簡素化に大きく寄与する。
以下、上述のごとく構成された本実施形態の移動機の動作について、図4及び図5を併用しながら説明する。
まず、本移動機では、受信アンテナ(図示省略)から受信した受信信号が受信機11に入力されて、当該受信機11にて、従来と同様に、パス検出や逆拡散処理等が行なわれ、CPICH、HS-SCCH、HS-PDSCHの各チャネルが分離される。分離されたCPICHは、CQI報告値算出部12、HS-SCCHチャネル推定フィルタ13及びHS-PDSCHチャネル推定フィルタ18にそれぞれ入力される。
CQI報告値算出部12では、CPICHを介して受信されたパイロット信号(CPICHシンボル)から受信SIRが求められ、当該受信SIRに対するCQI報告値が算出され(受信品質情報検出ステップ)、その算出値からスライドシンボル数算出部29にて前記変換テーブル291(図3参照)によりスライドシンボル数が求められる(残り時間算出ステップ)。
一方、受信機11で分離されたHS-SCCHの受信シンボルは、HS-SCCHシンボルバッファ30にバッファされた後(遅延処理ステップ)、HS-SCCHチャネル補償処理部14にて、HS-SCCHチャネル推定フィルタ13で得られたチャネル推定値を用いてチャネル補償され(チャネル補償ステップ)、HS-PDSCHの受信シンボルについても、HS-PDSCHシンボルバッファ17にてバッファされた後、HS-PDSCHチャネル補償処理部19にて、HS-PDSCHチャネル推定フィルタ18で得られたチャネル推定値を用いてチャネル補償される。
ただし、本例のHS-SCCHチャネル推定フィルタ13及びHS-SCCHシンボルバッファ30では、スライドシンボル数算出部29により得られたスライドシンボル数に従ってチャネル推定フィルタ範囲を時間的に未来の方向へスライドさせて最適化することが行なわれる(制御ステップ)。以下、この最適化処理について、図4及び図5を参照しながら詳述する。なお、図4はスライドシンボル数算出部29で求められたスライドシンボル数が3の場合のHS-SCCHのチャネル推定処理及びチャネル補償処理を説明するための図であり、図5は同じくスライドシンボル数が9の場合のHS-SCCHのチャネル推定処理及びチャネル補償処理を説明するための図で、いずれも1スロットあたりのシンボル数を#0〜#9の10シンボルとしている。
図4に示すように、チャネル補償フィルタ範囲(平均化処理対象)を2スロット分のシンボル(20シンボル)とすると、スライドシンボル数算出部29で求められたスライドシンボル数が3の場合は、HS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間として3シンボル分の余裕があるので、スロット#nの時刻のシンボル#0に着目すると、HS-SCCHチャネル推定フィルタ13では、過去のスロット#n−2の4番目のシンボル#3から未来のスロット#nの3番目のシンボル#2までのCPICHシンボルを平均化処理(図4及び図5中のΣがそれぞれ平均化処理を表している)に用いることができる(従来は過去のスロット#n−2の最初のシンボル#0から過去のスロット#n−1の最後のシンボル#9までしか使えなかった)。
つまり、未来のスロット#nの3つのシンボル#0,#1,#2を含む2スロット分のチャネル補償フィルタ範囲のCPICHシンボルの平均化処理によって対象スロット#nのHS-SCCH用のチャネル推定値を算出することができる。このため、当該チャネル推定値の算出処理はスロット#nの3番目のシンボル以降に完了することになる。
そこで、HS-SCCHシンボルバッファ30は、図4中に矢印301で示すように、HS-SCCHシンボルを3シンボル遅延させてHS-SCCHチャネル補償処理部14に入力する。これにより、HS-SCCHチャネル補償処理部14では、上述のごとく未来の未来のスロット#nの3シンボル#0,#1,#2を含む2スロット分のCPICHシンボルの平均化処理によって算出されたチャネル推定値を用いて、スロット#nのHS-SCCHシンボルのチャネル補償処理を行なうことができる。
同様に、スライドシンボル数が9の場合は、HS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間として9シンボル分の余裕があるので、図5に示すように、スロット#nの時刻のシンボル#0に着目すると、HS-SCCHチャネル推定フィルタ13では、過去のスロット#n−2の最後のシンボル#9から未来のスロット#nの9番目のシンボル#8までのCPICHシンボルを平均化処理に用いることができるので、未来のスロット#nの9個のシンボル#0〜#8を含む2スロット分のチャネル補償フィルタ範囲のCPICHシンボルの平均化処理によって対象スロット#nのHS-SCCH用のチャネル推定値を算出することができる。
そして、当該チャネル推定値の算出処理はスロット#nの9番目のシンボル#8以降に完了することになるので、HS-SCCHシンボルバッファ30は、図5中に矢印302で示すように、HS-SCCHシンボルを9シンボル遅延させてHS-SCCHチャネル補償処理部14に入力する。これにより、HS-SCCHチャネル補償処理部14では、上述のごとく未来の未来のスロット#nの9シンボル#0〜#8を含む2スロット分のCPICHシンボルの平均化処理によって算出されたチャネル推定値を用いて、スロット#nのHS-SCCHシンボルのチャネル補償処理を行なうことができる。
つまり、本例のスライドシンボル数算出部29及びHS-SCCHシンボルバッファ30は、HS-PDSCHの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間(約7.5スロット)の終了までの残り時間に応じて、HS-SCCHのチャネル推定処理に用いる複数の既知信号(CPICHシンボル)に、チャネル補償対象のHS-SCCHシンボルの受信後に受信されるCPICHシンボルが含まれるように、チャネル補償フィルタ範囲(チャネル推定期間)を制御する制御手段としての機能を果たしていることになる。
なお、以降のHS-SCCHのHS-SCCH復調処理部15による復調処理、HS-SCCH復号処理部15による復号処理及びCRC演算処理は従来と同様にして行なわれる。
また、HS-PDSCHチャネル推定フィルタ18、HS-PDSCHチャネル補償処理部19、HS-PDSCH復調処理部20、HS-PDSCH復号処理部21、HS-PDSCH-CRC演算部22によるHS-PDSCHのチャネル推定処理、チャネル補償処理、復調処理、復号処理、CRC演算処理も従来と同様にして行なわれるが、上述したごとくスライドシンボル数だけ、HS-PDSCHの復号に必要な情報がHS-SCCH復号処理・CRC演算部16にて遅延して算出されるため、HS-PDSCH復号処理部21は、スライドシンボル数算出部29で得られたスライドシンボル数だけHS-PDSCH復号処理の開始を遅延させる。
さらに、HS-SCCH及びHS-PDSCHについてのCRC演算処理後も、従来と同様に、スケジューリング処理部25にてCQI報告値とACK/NACK(DTX)のスケジューリング処理を行ない、スケジューリング後の情報をHS-DPCCHのデータとして符号化処理部26により符号化し、変調処理部27にて符号化データの変調処理を行ない、送信機28によりHS-DPCCHで変調信号を無線送信する。
なお、本例においても、基地局装置は、ACKを受信すれば新規データを送信するが、DTXを受信すればHS-SCCH及びHS-PDSCHの再送処理を行ない、NACKを受信すれば、HS-PDSCHの再送処理を行なう。
以上のように、本実施形態の移動機によれば、フェージング環境等の受信波の位相が変動するような環境により、受信環境が悪く、HS-SCCHの受信特性が劣化する傾向にある環境でも、CQI報告値からHS-PDSCHの基地局装置からのTBSを算出し、その算出時間を基にHS-SCCHをシンボル単位で可能な限り遅延(バッファ処理)させて、チャネル推定フィルタ範囲を最適な範囲に設定することにより、基地局装置との間で特別な送信電力制御などを必要とせずに、HS-SCCHのチャネル推定値の精度を高めることができる。したがって、HS-SCCHの受信特性(BLER特性)を向上させることが可能となり、受信速度を向上して、移動機のスループットとシステムのスループットの改善を図ることが可能となる。
なお、図6に、フェージング速度250kmの場合の本例によるスライドシンボル数対HS-SCCHのBLER特性例を示す。この図6から、スライドシンボル数が大きくなるほど、つまり、チャネル推定に用いる未来のCPICHシンボル数が多くなるほど、HS-SCCHのBLER特性が改善されることが分かる。
また、上記処理はいずれも移動端末機側で閉じた処理であるので、基地局装置側に特別な変更を加える必要がなく、汎用性にも富む。
〔C〕第2実施形態の説明
図7は本発明の第2実施形態に係るHSDPAに準拠した移動機の要部構成を示すブロック図で、この図7に示す移動機は、図2により前述した構成に比して、フェージング速度測定部31と、重み付け係数算出部32とが付加されている点が異なる。なお、この図7において、他の既述の符号と同一符号を付した構成要素は、特に断らない限り、既述の構成要素と同一若しくは同様のものである。
ここで、フェージング速度測定部31は、例えば、ドップラー周波数測定等によりフェージング速度を測定するものであり、重み付け係数算出部(重み付け制御部)32は、このフェージング速度測定部31で測定されたフェージング速度に基づいて、HS-SCCHのチャネル推定フィルタ13によって得られるチャネル推定値(平均化処理対象のCPICHシンボル)の重み付けを制御するもので、例えば、測定したフェージング速度が速いほど、前記平均化処理対象のスロット(CPICHシンボル)の中で時間的に後に受信されたスロット(CPICHシンボル)の重み付けを大きくして、平均化処理の重心を時間的に未来の方向へ偏重制御できるようになっている。
即ち、重み付け係数算出部32は、例えば図4の場合で、スロット#nの時刻のシンボル#0であれば、スロット#n−2よりもスロット#n−1におけるCPICHシンボルの重み付けを大きくすることで、平均化処理の重心を未来の方向へ偏重制御するのである。
このように、測定したフェージング速度に応じて、チャネル推定値を求める際の平均化処理の重み付けを制御することで、フェージング速度が高速でHS-SCCHの受信特性が劣化する傾向にある環境であっても、第1実施形態よりも、さらにHS-SCCH用のチャネル推定値の精度を向上させて、HS-SCCHの受信特性(BLER特性)を向上させることが可能となる。
〔D〕第3実施形態の説明
図8は本発明の第3実施形態に係るHSDPAに準拠した移動機の要部構成を示すブロック図で、この図8に示す移動機は、図2により前述した構成に比して、HS-SCCH_BLER測定部33と、HS-SCCH_BLER閾値比較/CQI報告値オフセット算出部34とが付加されるとともに、当該HS-SCCH_BLER閾値比較/CQI報告値オフセット算出部34により得られたCQI報告値のオフセット値によってCQI報告値算出部12で算出されたCQI報告値が制御(減少)されるように構成されている点が異なる。なお、この図7において、他の既述の符号と同一符号を付した構成要素は、特に断らない限り、既述の構成要素と同一若しくは同様のものである。
ここで、HS-SCCH_BLER測定部(エラー率測定部)33は、例えば、HS-SCCH復号処理・CRC演算部16により算出されたCRC演算結果を統計的に処理することにより、HS-SCCHについてのBLERを測定するものであり、HS-SCCH_BLER閾値比較/CQI報告値オフセット算出部(以下、単に「閾値比較/CQIオフセット算出部」という)34は、HS-SCCHのBLERについての閾値を予め保持し、HS-SCCH_BLER測定部33で測定されたBLERとの閾値比較を行ない、測定BLERが当該閾値を超えると(つまり、エラー率が一定値以下になると)、CQI報告値算出部12で算出されたCQI報告値を低くするように制御するものである。
例えば、HS-SCCH_BLERの閾値を1.00E-3、その場合のCQI報告値のオフセットを「−1」と設定した場合、閾値比較/CQIオフセット算出部34は、仮にHS-SCCH_BLERの1秒間の測定結果が1.00E-3よりも劣化していた時に、CQI報告値算出部12で算出したCQI報告値を1小さいCQI報告値に補正する。
つまり、閾値比較/CQIオフセット算出部34は、CQI報告値算出部12とともに、HS-SCCHのBLERを測定し、エラー率が一定値よりも悪くなった場合に、CQI報告値算出部12で算出されたCQI報告値よりも低いCQI報告値を基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告部としての機能を果たしている。
これにより、基地局装置から移動機へ送信されるHS-PDSCHのTBS(送信データ量)を小さくすることができ、移動機では、HS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間を拡大して前記スライドシンボル数算出部29で算出されるスライドシンボル数を大きくすることが可能となり、HS-SCCHのBLERが劣化した場合でも、移動機主導で、HS-SCCHの受信特性(エラー率)を積極的に改善することが可能となる。
また、移動機側でCQI報告値を操作するので、本例においても、基地局装置側に特別な変更を加える必要がなく、汎用性にも富む。
なお、本例では、基地局装置へ報告するCQI報告値を小さく補正することで、HS-PDSCHのTBSを小さくしているが、CQI報告値の代わりに、HS-PDSCHのTBSを下げるように基地局装置へ依頼することで同等の機能を実現してもよい。
〔E〕その他
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、チャネル推定フィルタ範囲の制御として、平均化処理対象のシンボル数は一定のまま時間的に未来の方向へスライドさせる制御を行なっているが、当該スライド制御とともに平均化処理対象のシンボル数を可変にしてもよい。また、スライド制御ではなく、未来の方向への拡張制御としてもよい。
つまり、少なくとも、チャネル補償対象のHS-SCCHシンボルの受信後に受信される未来のCPICHシンボルが前記フィルタ範囲に含まれるように(平均化処理の重心が時間的に未来の方向へ)制御されれば足りる。なお、スライド制御を行なわずに平均化処理対象のシンボル数を可変することでも、HS-SCCHの受信特性が改善される場合もあるが、上述した実施形態のように、未来のCPICHシンボルを用いない限り、根本的な解決には至らない。
また、上述した実施形態では、移動機が送信したCQI報告値を用いて、基地局装置から送信されるHS-PDSCHのTBSを算出し、HS-PDSCHの復号処理に要する時間を算出することで、HS-SCCH用のチャネル推定処理に費やせる時間を算出しているが、HS-PDSCHについてのチャネル推定,復調,復号処理能力(プロセッサ処理能力)を基に、当該時間を算出するようにしてもよい。
〔F〕付記
(付記1)
基地局装置から受信される第1のチャネルの受信信号についてチャネル推定値を用いてチャネル補償処理した後に復号し、その復号結果を用いて該基地局装置から受信される第2のチャネルの受信信号についての復号処理を行なう移動端末装置であって、前記第2のチャネルの受信信号の受信完了から当該第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了するまでの時間が規定時間に定められている移動端末装置において、
該基地局装置から或るチャネル推定期間に受信された複数の既知信号を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定処理部と、
前記チャネル推定処理部により得られた前記チャネル推定値を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償処理部と、
前記第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の前記第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御手段と
がそなえられたことを特徴とする、移動端末装置。
(付記2)
該制御手段が、
該基地局装置での前記第2のチャネルについての送信データ量の決定要素として用いられ該基地局装置へ報告すべき受信品質情報を前記既知信号から検出する受信品質情報検出部と、
該受信品質情報検出部で検出した前記受信品質情報に基づいて前記残り時間を求める残り時間算出部と、
該残り時間算出部により得られた前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して該チャネル補償処理部へ該チャネル推定処理部で得られたチャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の移動端末装置。
(付記3)
該制御手段が、
フェージング速度を測定するフェージング速度測定部と、
該フェージング速度測定部により測定されたフェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する重み付け制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1又は2に記載の移動端末装置。
(付記4)
該重み付け制御部が、
該フェージング速度測定部で測定されたフェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくすべく構成されたことを特徴とする、付記3記載の移動端末装置。
(付記5)
該制御手段が、
前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率を測定するエラー率測定部と、
該エラー率測定部により測定されたエラー率が一定値以下になると、該基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて前記残り時間を拡大すべく、該受信品質情報検出部で検出された受信品質情報よりも低い受信品質情報を該基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記2記載の移動端末装置。
(付記6)
前記第1のチャネルがHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式におけるHS-SCCH(High Speed-Shared Control Channel)であり、前記第2のチャネルが前記HSDPA方式におけるHS-PDCH(High Speed-Physical Downlink Shared Channel)であることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の移動端末装置。
(付記7)
基地局装置から受信される第1のチャネルの受信信号についてチャネル推定値を用いてチャネル補償処理した後に復号し、その復号結果を用いて該基地局装置から受信される第2のチャネルの受信信号についての復号処理を行なう移動端末装置であって、前記第2のチャネルの受信信号の受信完了から当該第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了するまでの時間が規定時間に定められている移動端末装置において、
該基地局装置から或るチャネル推定期間に受信される複数の既知信号を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定ステップと、
当該チャネル推定ステップで得られたチャネル推定値を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償ステップと、
前記第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の前記第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御ステップとを有することを特徴とする、移動端末装置におけるチャネル補償方法。
(付記8)
該制御ステップが、
該基地局装置での前記第2のチャネルについての送信データ量の決定要素として用いられ該基地局装置へ報告すべき受信品質情報を前記既知信号から検出する受信品質情報検出ステップと、
該受信品質情報検出ステップで検出した前記受信品質情報に基づいて前記残り時間を求める残り時間算出ステップと、
該残り時間算出ステップにより得られた前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して該チャネル補償処理部に前記チャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理ステップとを含むことを特徴とする、付記7記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
(付記9)
該制御ステップが、
フェージング速度を測定するフェージング速度測定ステップと、
該フェージング速度測定ステップにより測定されたフェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する重み付け制御ステップとを含むことを特徴とする、付記7又は8に記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
(付記10)
該重み付け制御ステップにおいて、
該フェージング速度測定ステップで測定されたフェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくすることを特徴とする、付記9記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
(付記11)
該制御ステップが、
前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率を測定するエラー率測定ステップと、
該エラー率測定ステップにより測定されたエラー率が一定値以下になると、該基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて前記残り時間を拡大すべく、該受信品質情報検出ステップで検出された受信品質情報よりも低い受信品質情報を該基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告ステップとを含むことを特徴とする、付記8記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
(付記12)
前記第1のチャネルがHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式におけるHS-SCCH(High Speed-Shared Control Channel)であり、前記第2のチャネルが前記HSDPA方式におけるHS-PDCH(High Speed-Physical Downlink Shared Channel)であることを特徴とする、付記7〜11のいずれか1項に記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
以上詳述したように、本発明によれば、フェージング環境等の受信波の位相が変動するような環境により、受信環境が悪く、第1のチャネルの受信特性が劣化する傾向にある環境でも、チャネル推定期間を最適化制御して、第1のチャネル用のチャネル推定値の精度を高めて、第1のチャネルの受信特性、ひいては第2のチャネルの受信特性も向上させることができる。したがって、移動端末装置の受信速度を向上して、移動端末装置のスループットとシステムのスループットの改善を図ることが可能となるので、移動通信技術分野において極めて有用と考えられる。
TBSに対するHS-PDSCH復号処理時間の一例を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係るHSDPAに準拠した移動機の要部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るCQI/スライドシンボル数変換テーブルの一例を示す図である。 第1実施形態に係るHS-SCCHのチャネル推定/補償処理(スライドシンボル数が3の場合)のタイムチャートイメージをシンボル単位で示す図である。 第1実施形態に係るHS-SCCHのチャネル推定/補償処理(スライドシンボル数が9の場合)のタイムチャートイメージをシンボル単位で示す図である。 フェージング速度250kmの場合の第1実施形態によるスライドシンボル数対HS-SCCHのBLER特性例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るHSDPAに準拠した移動機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るHSDPAに準拠した移動機の要部構成を示すブロック図である。 HSDPAにおけるチャネル構成を示す図である。 HSDPAに準拠した従来の移動機(移動端末装置)の要部の構成例を示すブロック図である。 図10に示す移動機でのHS-PDSCHのチャネル推定/補償処理のタイムチャートイメージをシンボル単位で示す図である。 図10に示す移動機でのHS-SCCHのチャネル推定/補償処理のタイムチャートイメージをシンボル単位で示す図である。 図10に示す移動機のフェージング速度に対する固定フォーマット受信時のHS-PDSCHのBLER特性を定量的に示したグラフである。 図10に示す移動機のフェージング速度に対するHS-SCCHのBLER特性を定量的に示したグラフである。
符号の説明
11 受信機
12 CQI報告値算出部
13 HS-SCCHチャネル推定フィルタ
14 HS-SCCHチャネル補償処理部
15 HS-SCCH復調処理部
16 HS-SCCH復号処理・CRC演算部
17 HS-PDSCHシンボルバッファ
18 HS-PDSCHチャネル推定フィルタ
19 HS-PDSCHチャネル補償処理部
20 HS-PDSCH復調処理部
21 HS-PDSCH復号処理部
22 HS-PDSCH-CRC演算部
23 下り受信タイミング監視部
24 上り送信タイミング管理部
25 スケジューリング処理部
26 符号化処理部
27 変調処理部
28 送信機
29 チャネル推定フィルタスライドシンボル数算出部
291 CQI/スライドシンボル数変換テーブル
30 HS-SCCHシンボルバッファ
31 フェージング速度測定部
32 重み付け係数算出部
33 HS-SCCH_BLER測定部
34 HS-SCCH_BLER閾値比較/CQI報告値オフセット算出部

Claims (10)

  1. 基地局装置から受信される第1のチャネルの受信信号についてチャネル推定値を用いてチャネル補償処理した後に復号し、その復号結果を用いて該基地局装置から受信される第2のチャネルの受信信号についての復号処理を行なう移動端末装置であって、前記第2のチャネルの受信信号の受信完了から当該第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了するまでの時間が規定時間に定められている移動端末装置において、
    該基地局装置から或るチャネル推定期間に受信された複数の既知信号を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定処理部と、
    前記チャネル推定処理部により得られた前記チャネル推定値を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償処理部と、
    前記第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の前記第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御手段と
    がそなえられたことを特徴とする、移動端末装置。
  2. 該制御手段が、
    該基地局装置での前記第2のチャネルについての送信データ量の決定要素として用いられ該基地局装置へ報告すべき受信品質情報を前記既知信号から検出する受信品質情報検出部と、
    該受信品質情報検出部で検出した前記受信品質情報に基づいて前記残り時間を求める残り時間算出部と、
    該残り時間算出部により得られた前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して該チャネル補償処理部へ該チャネル推定処理部で得られたチャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の移動端末装置。
  3. 該制御手段が、
    フェージング速度を測定するフェージング速度測定部と、
    該フェージング速度測定部により測定されたフェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する重み付け制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の移動端末装置。
  4. 該重み付け制御部が、
    該フェージング速度測定部で測定されたフェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくすべく構成されたことを特徴とする、請求項3記載の移動端末装置。
  5. 該制御手段が、
    前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率を測定するエラー率測定部と、
    該エラー率測定部により測定されたエラー率が一定値以下になると、該基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて前記残り時間を拡大すべく、該受信品質情報検出部で検出された受信品質情報よりも低い受信品質情報を該基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の移動端末装置。
  6. 基地局装置から受信される第1のチャネルの受信信号についてチャネル推定値を用いてチャネル補償処理した後に復号し、その復号結果を用いて該基地局装置から受信される第2のチャネルの受信信号についての復号処理を行なう移動端末装置であって、前記第2のチャネルの受信信号の受信完了から当該第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了するまでの時間が規定時間に定められている移動端末装置において、
    該基地局装置から或るチャネル推定期間に受信される複数の既知信号を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定ステップと、
    当該チャネル推定ステップで得られたチャネル推定値を用いて前記第1のチャネルの受信信号についてのチャネル補償処理を行なうチャネル補償ステップと、
    前記第2のチャネルの受信信号についての復号処理が完了してから前記規定時間の終了までの残り時間に応じて、前記複数の既知信号に、チャネル補償対象の前記第1のチャネルの受信信号の受信後に受信される既知信号が含まれるように、前記チャネル推定期間を制御する制御ステップとを有することを特徴とする、移動端末装置におけるチャネル補償方法。
  7. 該制御ステップが、
    該基地局装置での前記第2のチャネルについての送信データ量の決定要素として用いられ該基地局装置へ報告すべき受信品質情報を前記既知信号から検出する受信品質情報検出ステップと、
    該受信品質情報検出ステップで検出した前記受信品質情報に基づいて前記残り時間を求める残り時間算出ステップと、
    該残り時間算出ステップにより得られた前記残り時間に応じて前記第1のチャネルの受信信号を遅延して該チャネル補償処理部に前記チャネル推定値とパラレルに入力する遅延処理ステップとを含むことを特徴とする、請求項6記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
  8. 該制御ステップが、
    フェージング速度を測定するフェージング速度測定ステップと、
    該フェージング速度測定ステップにより測定されたフェージング速度に応じて、前記チャネル推定期間における前記複数の既知信号の重み付けを制御する重み付け制御ステップとを含むことを特徴とする、請求項6又は7に記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
  9. 該重み付け制御ステップにおいて、
    該フェージング速度測定ステップで測定されたフェージング速度が速いほど、前記チャネル推定期間において後に受信された既知信号の重み付けを大きくすることを特徴とする、請求項8記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
  10. 該制御ステップが、
    前記第1のチャネルの受信信号についてのエラー率を測定するエラー率測定ステップと、
    該エラー測定ステップにより測定されたエラー率が一定値以下になると、該基地局装置からの前記第2のチャネルについての送信データ量を減少させて前記残り時間を拡大すべく、該受信品質情報検出ステップで検出された受信品質情報よりも低い受信品質情報を該基地局装置へ報告する受信品質情報補正報告ステップとを含むことを特徴とする、請求項7記載の移動端末装置におけるチャネル補償方法。
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