JP2007178731A - クリーニング装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブラシローラとフリッカーローラとの間の電位差を制御してトナー回収性能を維持し、クリーニング不良を抑制できるクリーニング装置、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体表面に残る残留トナーを除去するクリーニングローラと、前記クリーニングローラに接触しながら回転するトナー回収ローラと、前記クリーニングローラと前記トナー回収ローラとの間にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、を有するクリーニング装置において、前記トナー回収ローラは導電性を有する回転体と該回転体の表面に形成された誘電体層とを含む構成を有し、前記トナー回収ローラの前記誘電体層の表面における電位を補正するための電位補正手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式のクリーニング装置、及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、クリーニングローラにバイアス電圧を印加するクリーニング装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置における像担持体上に形成したトナー像を転写材に転写し、転写後の像担持体に残存する残留トナーをブレードを用いて除去するクリーニング装置が知られている。また、近年、画像形成装置に対し、画像改善のため重合トナー、小粒径トナーが使われはじめ、ブレードに代わる手段として、バイアス電圧を印加したファーブラシローラによって静電的にトナーを回収する、所謂バイアスクリーニング法が考えられている。即ち、カラー画像形成装置の普及に伴い、残留トナー量の多い中間転写体のクリーニングに適したクリーニング手段として、クリーニングローラであるファーブラシローラ(以下、単にブラシローラともいう。)でクリーニングする方式が見直されている。
像担持体上に残った転写残トナーをブラシローラでクリーニングする場合には、ブラシローラにバイアス電圧を印加する方法が考えられるが、通常の転写後に像担持体上に残ったトナーは正と負の極性のものが両方存在する場合が多く、1本のブラシローラにバイアス電圧を印加し、全ての転写残トナーを除去することは困難である。そこで、2本のブラシローラを併用し、それぞれに正と負の電圧を印加する方法が知られている。ブラシローラによるクリーニング装置は、ブラシローラがトナーで汚れた状態ではクリーニング性能が低下する。常に良好なクリーニング性能を得るためにはブラシローラからトナーを除去することが必要であり、ブラシローラが回転する領域内にトナー回収ローラであるフリッカーローラ(以下、単にフリッカーローラという。)を挿入し、ブラシローラの回転によりブラシ繊維をフリッカーローラに当接させると共に、ブラシローラとフリッカーローラとの間にバイアス電圧を印加することにより、ブラシローラのトナーを除去し、ブラシローラからフリッカーローラに移動したトナーを除去するため、フリッカーローラ表面に配設したスクレーパ部材を用いてトナーを機械的に掻き取るという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特公3093422号公報
しかしながら、ブラシローラにフリッカーローラ(特許文献1におけるバイアスローラ)を当接させることにより、ブラシローラとフリッカーローラとの間における摩擦帯電と、フリッカーローラ上に付着するトナーをスクレーパにより剥がすときにフリッカーローラ表面に生じる、トナーと逆の電位とが、フリッカーローラ面に電荷蓄積として残るという問題がある。この電荷蓄積は画像形成枚数、画像の印字率、環境条件等によって変動し、ブラシローラとフリッカーローラとの間の電位差を安定的に制御することへの妨げとなり、その結果、フリッカーローラによるトナー回収性能が不安定になり、出力する画像にクリーニング不良を生じさせる。
本発明は、上記の問題を解決し、ブラシローラにフリッカーローラを当接させてもフリッカーローラ面に電荷蓄積を発生させることがなく、ブラシローラとフリッカーローラとの間の電位差を安定的に制御してトナー回収性能を安定的に維持し、クリーニング不良の発生を抑制することが可能なクリーニング装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記の構成により達成することが出来る。
1.像担持体表面に残る残留トナーを除去するクリーニングローラと、
前記クリーニングローラに接触しながら回転するトナー回収ローラと、
前記クリーニングローラと前記トナー回収ローラとの間にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、を有するクリーニング装置において、
前記トナー回収ローラは導電性を有する回転体と該回転体の表面に形成された誘電体層とを含む構成を有し、
前記トナー回収ローラの前記誘電体層の表面における電位を補正するための電位補正手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
2.前記電位補正手段は、前記誘電体層の表面における電位を、前記回転体に印加される電位と略同一の電位に補正することを特徴とする1に記載のクリーニング装置。
3.像担持体表面に残る残留トナーを除去する2つのクリーニングローラと、
該2つのクリーニングローラのそれぞれに接触しながら回転する2つのトナー回収ローラと、
前記2つのクリーニングローラのそれぞれに接触する前記2つのトナー回収ローラの間にバイアス電圧を印加するそれぞれ2つのバイアス電圧印加手段と、を有するクリーニング装置において、
前記2つのトナー回収ローラの少なくとも1つは、導電性を有する回転体と該回転体の表面に形成された誘電体層とを含む構成を有し、
少なくとも一方の前記トナー回収ローラの前記誘電体層の表面に、印加される電位を補正するための電位補正手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
4.前記2つのバイアス電圧印加手段により前記2つのトナー回収ローラに印加される電位の正逆が互いに異なることを特徴とする3に記載のクリーニング装置。
5.前記クリーニングローラが導電性を有するファーブラシローラであることを特徴とする1乃至4のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
6.前記電位補正手段が前記トナー回収ローラの表面に接触するように配設された導電性ブラシであることを特徴とする1乃至5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
7.前記電位補正手段が前記トナー回収ローラの表面に対向して配設された放電発生装置であることを特徴とする1乃至5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
8.前記クリーニング装置は、前記トナー回収ローラの表面に付着するトナーを除去するため、前記トナー回収ローラの表面に当接するように配設された導電性を有するスクレーパを有し、
該スクレーパを前記電位補正手段とすることを特徴とする1乃至5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
9.1乃至8のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明により、フリッカーローラ面にブラシローラとの当接による電荷蓄積を発生させることがなく、ブラシローラとフリッカーローラとの間の電位差を安定的に制御し、トナー回収性能を安定的に維持してクリーニング不良のない画像を出力することが可能となる。
はじめに、本発明の画像形成装置について図1を基に説明する。
本発明の実施の形態における説明では、本明細書に用いる用語により技術範囲が限定されることはない。
図1は画像形成装置の全体構成の一例を示す模式図である。
図1において、10は像形成体である感光体、11は帯電手段であるスコロトロン帯電器、12はデジタル式像露光手段である書込装置、13は現像手段である現像器、14は感光体10の表面を清掃するためのクリーニング装置、15は感光体10のクリーニング用のブレード、16は現像スリーブ、20は像担持体である中間転写ベルトを示す。
画像形成手段1は感光体10、スコロトロン帯電器11、現像器13、およびクリーニング装置14等からなっており、各色毎の画像形成手段1の機械的な構成は同じであるので、図ではY(イエロー)系列のみの構成について参照符号を付けており、M(マゼンタ)、C(シアン)およびK(黒)の構成要素については参照符号を省略した。
各色毎の画像形成手段1の配置は中間転写ベルト20の走行方向に対して、Y、M、C、Kの順になっており、各感光体10は中間転写ベルト20の張設面に接触し、接触点で中間転写ベルト20の走行方向と同方向、かつ、同線速度で回転する。
中間転写ベルト20は駆動ローラ21、アースローラ22、テンションローラ23、除電ローラ27、従動ローラ24、補助ローラ29に張架され、これらのローラと中間転写ベルト20、転写手段である転写ローラ25、クリーニング手段であるクリーニング装置28等で中間転写ベルトユニット3を構成する。なお、前記従動ローラ24は、アルミ地肌のままの導電性アルミローラで、接地されている。
感光体10は、例えばアルミ材によって形成される円筒状の金属基体の外周に導電層、a−Si層あるいは有機感光体(OPC)等の感光層を形成したものであり、導電層を接地した状態で図の矢印で示す反時計方向に回転する。
読み取り装置80からの画像データに対応する電気信号は、画像形成レーザで光信号に変換され、書込装置12によって感光体10上に投光される。
現像器13は、感光体10の周面に対し所定の間隔を保ち、感光体10の回転方向と逆方向に回転する円筒状の非磁性ステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ16を有している。
中間転写ベルト20の走行は不図示の駆動モータによる駆動ローラ21の回転によって行われる。当該中間転写ベルト20の材質は、体積抵抗率106〜1012Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した、厚さ0.04〜0.10mmの半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構成のシームレスベルトである。中間転写ベルト20の基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもできる。
転写ローラ25には、トナーと反対極性の直流電圧が印加され、感光体10上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20上に転写させる機能を有する。転写機能については、転写ローラの他にコロナ放電器を用いることもできる。
26は転写ローラで、アースローラ22から中間転写ベルト20を介して当接および当接解除可能である。転写ローラ26とアースローラ22とで形成された転写領域となるニップ部Sで、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が転写紙Pに再転写される。
除電ローラ27には、トナーと同極性または逆極性の直流電圧を重畳した交流電圧が印加され、トナー像を転写紙Pに転写後、中間転写ベルト20に残留するトナーの電荷を弱めている。
本発明に係わるクリーニング装置28は、カラー画像形成装置の普及に伴い近年見直されている、残留トナー量の多い中間転写体のクリーニングに適したクリーニング手段であり、本実施の形態でも中間転写ベルト20に適用しているが、詳細については後述する。
40は定着装置で、加熱ローラ41と圧着ローラ42を有している。
前記加熱ローラ41は薄手のアルミから形成された円筒状のもので、内側から所定の温度まで加熱するハロゲンヒータ47等を有し、その温度は、前記加熱ローラ41に設置された不図示の接触温度センサにより検出され、制御される。
制御部Bは、画像形成プロセス制御、定着温度制御、転写紙搬送制御、ブラシローラへの印加電圧制御等を行う。
次に、図1に基づいて画像形成プロセスを説明する。
画像記録のスタートと同時に不図示の感光体駆動モータの始動により色信号Yの感光体10は矢印で示す反時計方向に回転され、同時にスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体10に電位の付与が開始される。
感光体10は電位を付与されたあと、書込装置12によってYの画像データに対応する画像の書込みが開始され、感光体10の表面に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
前記静電潜像はYの現像器13により非接触の状態で反転現像され、感光体10の回転に応じYのトナー像が感光体10上に形成される。
当該感光体10上に形成されたYのトナー像は、Yの転写ローラ25の作用により、中間転写ベルト20上に一次転写される。
その後、前記感光体10はクリーニングのブレード15によって残留トナーが清掃され、次の画像形成サイクルにはいる(以下、M、C、Kのクリーニングプロセスにても同様故、説明を省略する)。
次いで、書込装置12によってM(マゼンタ)の色信号すなわちMの画像データに対応する画像書き込みが行われ、感光体10の表面に原稿画像のMの画像に対応する静電潜像が形成される。当該静電潜像は、Mの現像器13により感光体10上にMのトナー像となり、Mの転写ローラ25において、中間転写ベルト20上の前記Yのトナー像と同期が取られ、前記Yのトナー像の上に重ね合わされる。
同様のプロセスにより、Y、Mの重ね合わせトナー像と同期が取られ、C(シアン)のトナー像が、Cの転写ローラ25において、前記のY、Mの重ね合わせトナー像上へ重ね合わされる。次に、すでに形成されているY、M、Cの重ね合わせトナー像と同期が取られ、Kのトナー像が、Kの転写ローラ25において、前記のY、M、Cの重ね合わせトナー像上へ重ね合わされ、Y、M、CおよびKの重ね合わせトナー像が形成される。
重ね合わせトナー像が担持されている中間転写ベルト20は矢印のように時計方向に送られ、転写紙Pが紙カセット72より、紙送り出しローラ70によって送り出され、搬送ローラ73を経て、タイミングローラ71へ搬送され一時停止し、その後前記タイミングローラ71の駆動によって、中間転写ベルト20上の重ね合わせトナー像と同期がとられて、トナーと反対極性の直流電圧が印加されている転写ローラ26(中間転写ベルト20に当接状態にある)のニップ部Sに給送され、中間転写ベルト20上の重ね合わせトナー像が転写紙Pに二次転写される。
その後、中間転写ベルト20は走行し、除電ローラ27によって残留トナーの電荷が弱められ、クリーニング装置28で中間転写ベルト20上の残存トナーがブラシローラ281、282によって清掃され、次の画像形成サイクルに入る。
掻き落とされたトナーは、クリーニング装置28内に溜められ、搬送スクリュー287の回転によって軸方向(図1において紙表面から紙裏面方向)に搬送し、不図示の廃棄管を介して貯留箱に溜められる。
前記重ね合わせトナー像が転写された転写紙Pは、更に定着装置40へと送られ、加熱ローラ41と加圧ローラ42に挟持、加圧され定着される。トナー像が定着された転写紙Pは、排紙ローラ81によって排紙皿82へ搬送される。
以下、本発明に係わる中間転写ベルト20のクリーニング処理について、実施の形態である図2を基に説明する。
図2は図1における中間転写ベルト20のクリーニング装置を拡大した図を示す。図2(a)は、本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態について説明するための断面図、図2(b)は、本発明に係るクリーニング装置の第2の実施形態について説明するための断面図、及び図2(c)は、本発明に係るクリーニング装置の第3の実施形態について説明するための断面図である。
図2(a)において、クリーニング装置28は、不図示の駆動源からの動力を得て互いに方向の異なる矢印方向に回転する、導電性のブラシローラ281、282、表面がブラシローラ281に当接する位置に配設され、バイアス電圧印加手段であるDC電源V1により回転軸に正電圧が印加される導電性のフリッカーローラ283、表面がブラシローラ282に当接する位置に配設され、バイアス電圧印加手段であるDC電源V2により回転軸に負電圧が印加されるフリッカーローラ284、スクレーパ285、286、搬送スクリュー287、及び、第1の電位補正手段である除電ブラシ288、等により構成されている。除電ブラシ288は、ブラシ先端がフリッカーローラ283に当接する位置に配設され、DC電源V3によりDC電源V1と同電位の正電圧が印加される。
前記ニップ部Sで二次転写処理が終わって、中間転写ベルト20上に正、負の極性のトナーが混在して残留し、クリーニング装置28に送られる。はじめに、負極性のトナーは中間転写ベルト20の回転方向の上流側に配設されたブラシローラ281で除去され、フリッカーローラ283へ付着しスクレーパ285で掻落され落下する。なお、正極性のトナーの一部もブラシローラ281にて機械的に掻き落とされ落下する。その後、残りの正極性のトナーは下流側に配設されたブラシローラ282で除去され、フリッカーローラ284へ付着する。付着したトナーはスクレーパ286で掻き落とされ落下する。
除電ブラシ288は、DC電源V3によりフリッカーローラ283表面に、DC電源V1によりフリッカーローラ283の回転軸に付与される電位と同等の電位を付与し、フリッカーローラ283表面の電位を常に一定に保ち、ブラシローラ282とフリッカーローラ284との電位差を一定に保つように補正を行う。
即ち、本発明に係る第1の電位補正手段である除電ブラシ288を用いてフリッカーローラ283表面に一定の電位を付与することにより、フリッカーローラ283とブラシローラ281との摩擦帯電や、スクレーパ285によってトナーが掻き落とされた跡に発生するトナーと逆電位の電荷により、フリッカーローラ283表面に生じる不安定な電荷の蓄積を防止することができる。
次に、図2(b)における各部の構成及び動作は、図2(a)における構成及び動作と類似しているため、異なる箇所のみの構成及び動作について説明し、同一の構成及び動作を有する箇所についての説明は省略する。
図2(b)における第2の実施形態に係るクリーニング装置28の構成及び動作が第1の実施形態に係るクリーニング装置と異なる点は、第1の実施形態のクリーニング装置における第1の電位補正手段である除電ブラシ288に替えて、第2の電位補正手段である放電発生装置289をフリッカーローラ283表面に対向する位置に配設し、フリッカーローラ283表面への放電を行わせるためのAC電源V4を放電発生装置289に電気的に接続し、フリッカーローラ283表面へ放電させることにより表面の電位を回転軸に付与される電位と同等の電位としてフリッカーローラ283表面の電位補正を行う点である。
第2の実施形態に係るクリーニング装置28の利点は、第1の実施形態と比較して、除電ブラシ288によるフリッカーローラ283表面への擦過がないため、フリッカーローラ283表面の機械的な劣化やトナーのフィルミングが防止できる。
更に、図2(c)における各部の構成及び動作は、図2(a)における構成及び動作と類似しているため、異なる箇所のみの構成及び動作について説明し、同一の構成及び動作を有する箇所についての説明は省略する。
図2(c)における第3の実施形態に係るクリーニング装置28の構成及び動作が第1の実施形態のクリーニング装置と異なる点は、第1の実施形態のクリーニング装置における第1の電位補正手段である除電ブラシ288に替えて、第3の電位補正手段であるスクレーパ285をその先端がフリッカーローラ283表面に当接する位置に配設し、フリッカーローラ283表面への電位付与させるためのDC電源V6をスクレーパ285に電気的に接続し、フリッカーローラ283表面へ電位付与させることにより表面の電位を回転軸に付与される電位と同等の電位とし、フリッカーローラ283表面の電位補正を行う点である。
第3の実施形態に係るクリーニング装置28の利点は、第1の実施形態と比較して、除電ブラシ288を新たに配設する必要がないため、構成部品を削減でき、装置のサイズの縮小やコストの削減を図ることが可能となる。
図3は、本発明の実施形態に係るフリッカーローラ283の構成を説明するための断面図である。図3において、フリッカーローラ283は、ステンレス等の導電性を有する金属の回転体28Kの表面に誘電体層28Yを被覆して形成される。誘電体層28Yは、低融点ガラス等の誘電物質をライニング処理することにより形成されるか、アルミナ等のセラミックス材を溶射したセラミックス被覆層として形成される、絶縁性又は高抵抗を有する被覆層である。
フリッカーローラ283の回転体28Kの表面に誘電体層28Yを形成することにより、ブラシローラ281との間の電位差を確保し、ブラシローラ281からフリッカーローラ283へのトナーの回収能力を向上させることが可能となる。
以下、実施例1〜3としての第1〜第3の実施形態に係るクリーニング装置を適用することによる、クリーニング性能についての効果の確認実験を下記の条件で行い、比較例1とのクリーニング性能を比較した。
実験機 :タンデム方式のカラー画像形成装置(図1参照)
中間転写ベルト20 :PI(ポリイミド)製、体積抵抗が109Ω、表面抵抗 が1011Ω
ブラシローラ281、282:導電性ナイロンの線径6d、密度100000本/in 2(in:インチ、1in=2.54cm)、中間転写 ベルト20との当接部で、上流側ブラシローラ281は 走行に対し正方向回転、下流側ブラシローラ282は逆 方向回転、線速度は220mm/sec、中間転写ベル トとの食い込み量は1mm、両ブラシローラの電位は中 間転写ベルト裏側の従動ローラ(アース)とフリッカロ ーラとの間の電位となるように外部から電圧を印加でき るよう構成
フリッカーローラ283 :ステンレス製ローラ、表面に比誘電率3のフッ素チュー ブ(厚さ100μm)を形成、回転軸に+800Vの正 電圧印加、ブラシローラ281との当接部で正方向に回 転、ブラシローラとの食い込み量1mm
フリッカーローラ284 :ステンレス製ローラ、表面に比誘電率3のフッ素チュー ブ(厚さ100μm)を形成、回転軸に−800Vの負 電圧印加、ブラシローラ282との当接部で正方向に回 転、ブラシローラとの食い込み量1mm
スクレーパ285、286 :ステンレス製板(厚さ0.05mm、自由長8mm、先 端変形量1.5mm)をそれぞれフリッカーローラ28 3、284にカウンタ当接
バイアス電源V1、V2 ;V1(DC+800V)はフリッカーローラ283の回 転軸に、V2(DC−800V)はフリッカーローラ2 84の回転軸に、それぞれの電圧を印加
表面電位センサ :ブラシローラ282とフリッカーローラ283、284 の当接部に接地、フリッカーローラ283、284の表 面電位をモニター
実施例1〜3、及び比較例1において、上記した条件は全て共通であるが、下記に示すフリッカーローラ283への電位補正条件に違いがある。
(実施例1)
第1の電位補正手段 ;除電ブラシ288(フリッカーローラ283に設置、導 電性ナイロンブラシ6d、7.75kf/cm2、毛長 6mm、毛幅3mm×長さ320mm)にDC電源V3 (DC+800V)を接続し、フリッカーローラ283 の表面に電圧印加、除電ブラシ288はスクレーパ28 5の下流側に配設
(実施例2)
第2の電位補正手段 ;放電発生装置289(コロトロン放電器、ワイヤー電極 )にAC電源V4(AC+3KV)及びDC電源V5( DC+800V)を接続し、フリッカーローラ283の 表面にAC電源V4及びDC電源V5による電位を印加 、コロトロン放電器仕様(開口部幅18mm、サイドプ レート高さ15mm、フリッカーローラ283表面とワ イヤーとの距離7mm)、放電発生装置289はスクレ ーパ285の下流側に配設
(実施例3)
第3の電位補正手段 ;スクレーパ285(上記スクレーパ285を兼用)に電 源V6(DC+800V)を接続し、フリッカーローラ 283の表面に電圧印加
なお、第1〜第3の電位補正手段によるフリッカーローラ283表面への電圧印加は、任意のタイミングで行うことができるが、クリーニング時が望ましい。
(比較例1)
電位補正手段 :なし
<プリント及び測定>
縦帯状ブルーのベタ画像を用いて連続100プリントの実写テストを行い、終了後、出力された画像にクリーニング不良が発生していないかどうかを目視確認する。即ち、実施例1〜3におけるフリッカーローラに第1〜第3の電位補正手段を設置した場合と、比較例1における電位補正手段を設置しない場合とのクリーニング装置をそれぞれに用意して実験機に搭載し、クリーニング性能を比較した。
図2で説明したように、実施例1又は実施例2のクリーニング装置では、フリッカーローラ283表面におけるスクレーパ285の下流に第1又は第2の電位補正手段を設置することにより、また、実施例3のクリーニング装置では、フリッカーローラ283表面におけるスクレーパ285を第3の電位補正手段としてDC電源V6を接続することにより、フリッカーローラ283表面の電位を補正し、実験を行った。
<実験結果>
その結果、表1に示すように、本発明に係る第1〜第3の電位補正手段の適用により、フリッカーローラ283表面の電位を回転軸に付与される電位と略同一の電位とし、フリッカーローラ283表面における電荷蓄積の発生を防止することができ、その効果により良好なクリーニング性能が得られることを出力された画像の目視確認で確認できた。
一方、比較例1では、100プリント実施後、フリッカーローラ283とブラシローラ281との間の摩擦帯電によりフリッカーローラ283表面が帯電し、フリッカーローラ283の表面と回転軸との間に−50〜−200V程度の電位差の変動が生じた。このため、フリッカーローラ283とブラシローラ281との間の電位差が不安定になり、フリッカーローラ283によるトナー回収が良好に行われず、出力された画像にクリーニング不良が発生した。
Figure 2007178731
以上のように、実験の結果から本発明の効果が実証された。
なお、本実施の形態における第1〜第3の実施形態に係るクリーニング装置では、第1〜第3の電位補正手段をフリッカーローラ283の近傍に配設したが、第1〜第3の電位補正手段をフリッカーローラ284の近傍に配設する形態のクリーニング装置としても同様の効果が見込まれる。
また、クリーニングローラとして、本実施の形態におけるファーブラシローラの代わりにスポンジ状の軟質の弾性体を用いても良い。
画像形成装置の全体構成の一例を示す模式図である。 図1における中間転写ベルトのクリーニング装置を拡大した図である。 本発明の実施形態に係るフリッカーローラ283の構成を説明するための断面図である。
符号の説明
1 画像形成手段
10 感光体
13 現像器
20 中間転写ベルト
21 駆動ローラ
24 従動ローラ
28 クリーニング装置
281、282 ブラシローラ
283、284 フリッカーローラ
285 スクレーパ(第3の電位補正手段)
286 スクレーパ
288 除電ブラシ(第1の電位補正手段)
289 放電発生装置(第2の電位補正手段)
28K 回転体
28Y 誘電体層
V1、V2、V3、V5、V6 DC電源
V4 AC電源

Claims (9)

  1. 像担持体表面に残る残留トナーを除去するクリーニングローラと、
    前記クリーニングローラに接触しながら回転するトナー回収ローラと、
    前記クリーニングローラと前記トナー回収ローラとの間にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、を有するクリーニング装置において、
    前記トナー回収ローラは導電性を有する回転体と該回転体の表面に形成された誘電体層とを含む構成を有し、
    前記トナー回収ローラの前記誘電体層の表面における電位を補正するための電位補正手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記電位補正手段は、前記誘電体層の表面における電位を、前記回転体に印加される電位と略同一の電位に補正することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 像担持体表面に残る残留トナーを除去する2つのクリーニングローラと、
    該2つのクリーニングローラのそれぞれに接触しながら回転する2つのトナー回収ローラと、
    前記2つのクリーニングローラのそれぞれに接触する前記2つのトナー回収ローラの間にバイアス電圧を印加するそれぞれ2つのバイアス電圧印加手段と、を有するクリーニング装置において、
    前記2つのトナー回収ローラの少なくとも1つは、導電性を有する回転体と該回転体の表面に形成された誘電体層とを含む構成を有し、
    少なくとも一方の前記トナー回収ローラの前記誘電体層の表面に、印加される電位を補正するための電位補正手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
  4. 前記2つのバイアス電圧印加手段により前記2つのトナー回収ローラに印加される電位の正逆が互いに異なることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記クリーニングローラが導電性を有するファーブラシローラであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 前記電位補正手段が前記トナー回収ローラの表面に接触するように配設された導電性ブラシであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  7. 前記電位補正手段が前記トナー回収ローラの表面に対向して配設された放電発生装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  8. 前記クリーニング装置は、前記トナー回収ローラの表面に付着するトナーを除去するため、前記トナー回収ローラの表面に当接するように配設された導電性を有するスクレーパを有し、
    該スクレーパを前記電位補正手段とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009003204A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、並びに、これを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009037159A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、像担持体ユニット及び画像形成装置
JP2009092959A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、像担持体ユニット及び画像形成装置

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