JP2007177948A - ロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンチング抑制機能を備えたロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁を提供する。
【解決手段】弁本体1A内のスプール2の中央部において、中間室P2の右方近傍にはタンクポートP3がスプール用貫通孔2Aに開口している。各切込み部7、8、9がそれぞれランドR1、R2およびR3の外周面に設けられている。スプールが中立位置から初期移動している状態でポンプポートP1が中間室に連通した瞬間からさらに所定量ストロークの範囲では中間室はタンクポートと連通しており、同中間室はブリードオフ通路により圧力の上昇が抑制された状態が保持されるので、ハンチング現象の発生を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧作動の建設機械に使用される、ロードセンシング機能を採用した流量制御方式における多連型油圧制御弁に係り、特にハンチング抑制機能を備えたロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁に関する。
ロードセンシングと呼ばれる流量制御方式は、1つのポンプで複数のアクチュエータを制御する油圧制御装置において、複数のアクチュエータの最高負荷圧力を検出し、ポンプの吐出圧力が検出圧力より一定の高い圧力になるように制御する方式である。このボンプ圧力に対する負荷圧力の差は通常、ロードセンシング差圧と呼ばれている。複数のアクチェータを作動させた場合に、ポンプ吐出圧力は複数のアクチュエータの最高負荷圧より高い圧力に制御されるため各アクチュエータに所定値の圧油を供給することが可能であり、更に必要な圧油のみを供給することで、近年、省エネルギ制御方式として注目されている。
図3は、そのようなロードセンシング機能を利用した建設機械用の油圧制御弁の代表的な構造を示す(特許文献1)。
図3は、ロードセンシング機能を備えた油圧制御装置を構成している油圧制御弁の従来例を示すものである。すなわち、図3において、参照符号30はバルブボディを示し、このバルブボディ30は、可変容量ポンプPからの圧油の供給を受ける共通の圧油供給通路32と、切換スプール34と、この切換スプール34の移動により圧油供給通路32からの圧油の供給を受ける中間室36と、シリンダポート38a、38bと、前記中間室36からシリンダポート38aまたは38bへの通路40、40と、逆止弁42と、前記切換スプール34の移動によりシリンダポート38aまたは38bの圧油をタンクTへ排出する補助ポート44、44およびタンクライン47をそれぞれ内蔵した構成からなる。
なお、前記切換スプール34には、この切換スプール34の移動に伴い圧油供給通路32を中間室36と接続するための切欠部33が設けられている。また、前記切換スプール34には、この切換スプール34の移動に伴いシリンダポート38aまたは38bを通路40または補助ポート44に連通接続するための切欠部45、45′および46、46′が設けられている。
前記補助ポート44、44は、シリンダポート38a、38bとタンクライン47との間に設けられ、また補助ポート44、44とタンクライン47との間には、シリンダポート38a、38bからタンクライン47への通路の開度Aを調整するための流量調整手段48が設けられている。
前記流量調整手段48は、スプール50とばね52とを備え、前記スプール50は、バルブボディ30に形成されたスプール穴53、54、55にそれぞれ摺動自在かつ液密的に保持すると共に、その一端をカバー56により囲繞保持する。そして、スプール50に設けた内部通路58の一端は逆止弁60および通路61を介して前記カバー56内に形成した背室62に連通接続すると共に、その他端は前室64に開口する。この場合、前記逆止弁60は、背室62から前室64への圧油の流れを阻止するように組み込まれている。
一方、前記前室64は、前記中間室36と通路65を介して連通接続され、前記前室64内に前記ばね52を収納配置して、前記スプール50の他端を弾力的に保持している。
このようにして、前記流量調整手段48は、前記スプール50がばね51の弾力に抗して下方へ移動するに従い、スプール50の肩部50aがスプール穴54に係合しつつ、その開度Aは切欠部50bによって規制されて次第に小さくなるように構成される。
なお、図3においては、切換スプールに対しセンタバイパス通路66を設けて、オープンセンタ型の油圧制御装置として構成したものであるが、クローズドセンタ型の油圧制御装置として構成することもできることは勿論である。
また、現実の建設機械においては、図3に示す構成からなる切換弁を複数含むものであって、図3に示す切換弁の背室62は、図示していない他の切換弁の流量調整手段における各背室(例えば62a、62b、62c)と連通路68を介して接続し、この連通路68を適宜絞り70を介してタンクTへ連通接続するようになっている。
(1)図3の切換弁を単独操作する場合
すなわち、図3に示す構成ないしこれと同じ構成からなる複数の切換弁のスプールを有する油圧制御装置において、前記いずれか1つの切換スプールを操作した場合、例えば図3において、切換スプール34を右方へ移動させると、前記切換スプール34の一部に設けた切欠部33が、共通の圧油供給通路32に開口し、この開口部から圧油が中間室36へ流入し、この圧油は逆止弁42を開き、通路40および切換スプール34に設けた切欠部45′を経て一方のシリンダポート38bに至り、図示していないアクチュエータに供給される。
一方、図示していないアクチュエータからの戻り油は、他方のシリンダポート38aから流入し、切換スプール34に設けた切欠部46を経て補助ポート44に至り、流量調整手段48のスプール50の凹部51とバルブボディ30に設けたスプール穴54とによって形成される環状通路54aを経て、タンクライン47に至り、タンクTへ排出される。
そこで、単独操作の場合、流量調整手段48において、中間室36内の圧油は、通路65、前室64、スプール50の内部通路58、逆止弁60、通路61を経て背室62に至る。さらに、この圧油は、連通路68を経由し、他の切換弁に係る背室(62a、62b、62c)と相互に連通し、比較的小さな絞り70を経てその一部がタンクTへ排出されているので、背室62の圧力は前室64とほぼ同圧となる。しかも、この場合、スプール50は、前室64に設けたばね52のばね力により前記環状通路54aの開度Aを開放位置に保持しているので、前記シリンダポート38aからの戻り油は、流量調整手段48によって何等制限されることなく、タンクTへ排出することができる。
一方、(2)複数の切換弁の切換スプールを同時操作した場合(高負荷側の動作)
高負荷側に係るスプール50については、前記単独操作の場合と同じである。また、複数の切換弁の切換スプールを同時操作した場合(軽負荷側の動作)、図3に示す切換弁を軽負荷側とすれば、前記単独操作の場合と同様に、切換スプール34を右方へ操作すると、圧油の流れの方向は前記(1)の場合と同じになるが、流量調整手段48においては、その背室62に対して、前記(1)の場合のように高負荷側の中間室(36)の圧力が連通路68を介して流入しており、しかもこの圧油は軽負荷側のスプール50の内部に設けた逆止弁60によって、軽負荷側の前室64への流れを阻止しているので、軽負荷側における背室62内の圧力は軽負荷側の前室64の圧力より高くなる。従って、前記前室64に対する背室62の圧力差による力が、ばね52のばね力に打ち勝つと、スプール50を下方へ移動させる。
この場合、流量調整手段48において、環状通路54aは、スプール50の肩部50aによって狭められるので、その開度Aは制限される。従って、シリンダポート38aからの戻り油は、タンクライン47へ排出される過程で抵抗を受け、さらにこの抵抗を受けた図示していないアクチュエータへの圧油の供給側、すなわちシリンダポート38bへの圧油の供給側においても、圧力が上昇することになる。
この結果、軽負荷側の流量調整手段48の前室64の圧力が上昇し、ばね52のばね力を比較的小さく設定しておけば、スプール50はその開度Aを制限しつつ前室64と背室62との圧力がほぼ等しくなる位置で平衡する。すなわち、前室64およびこれと連通した中間室36の圧力は、高負荷側の中間室36の圧力とほぼ同圧となり、従って圧油供給通路32からの圧油は、高負荷側および軽負荷側の両方へ、同時にかつ各切換スプール34の切欠部33の開度に応じて供給することができる。
なお、従来技術において、2以上の切換弁を同時操作した場合における軽負荷側の開度を制限するための流量調整手段は、圧油供給通路よりシリンダポートに至る間に設けられている。しかし、このような従来技術においては、その用途によって次のような問題を生じる。すなわち、これを図3に示す切換スプールに置き換えて説明すると、切換弁を単独で操作する場合には、その切換弁に接続されたアクチュエータを十分な速度で駆動するため、シリンダポートからタンクラインへ戻り油を排出する側の切換スプールにおける切欠部の開度を必要十分な大きさに設定する必要がある。ところが、2以上の切換スプールを同時操作した場合の軽負荷側の切換スプールにおいては、前記のように排出側の通路の開度を大きくした場合、アクチュエータの供給側に通路の抵抗を持たせるので、アクチュエータに作用する外力が自重降下する負荷の場合には、戻り油の排出側の通路の抵抗が少ないために高速で落下しようとするが、入口側の通路の抵抗が大きいために、入口側にキャビテーションが発生し、アクチュエータの操作上において大きな危険を伴う難点がある。なお、このような問題を回避するために、戻り油の排出側の通路の開度を小さくすれば良いが、この場合には前述したように単独操作時の速度が遅くなるという問題がある。
しかしながら、図3に示される切換弁を有する油圧制御装置においては、単独操作において必要十分な速度を得るために、戻り油の排出側の通路における切換スプールの開度を大きく設定しても、この切換弁が負荷の異なる2以上の切換弁を同時操作した場合の軽負荷側の切換弁に相当する場合でも、前述したように排出側の通路の開度を制限する構成からなるため、この切換弁に接続されたアクチュエータに作用する外力が自重降下する負荷であっても、操作不能となる危険もなく、安全性に優れている。従って、単独操作においては、必要十分な速度を得ることができると共に、同時操作においても、安全性に優れた操作を行うことができる。
前述した図3に示す切換弁を備えた油圧制御装置においては、流量調整手段48のスプール50に対し、前室64内にばね52を設けて、このばね力により前記スプール50を開放する位置に保持した構成を示したが、前記ばね52を背室62側に設けることも可能であり、この場合には補助ポート44とタンクライン47とは中立状態において遮断されているので、始動時の応答遅れの惧れはあるが、自重降下する負荷を逸走することができ、図3に示す構成の場合と同じ効果を得ることが可能である。
特許第3264651号(図1)
しかしながら、前記特許文献1に示される従来のロードセンシング制御方式を採用した場合、負荷圧力に関わらず圧油を供給することは可能であるが、高い負荷圧力を有するアクチュエータや慣性が大きいアクチュエータあるいは負荷圧力が変動するような場合、当該に対し一定の負荷圧力より高い圧力を供給し続けると、アクチュエータが振動(ハンチング)し、その反作用によって機械体自体、更には、操縦者が機体と共に振動し、それにより操作レバーを動かしてしまい振動を増幅させ、更には操縦者はその振動によって不快感を覚えるという問題がある。
本発明者は、上記の問題点を解決すべく種々検討・研究を行った結果、当該アクチュエータと油圧的に接続された油圧制御弁内に、切換弁スプールが中立状態から所定量移動する間ポンプ側からの圧油をブリードオフさせるようにすることによって前記問題点が基本的に解決できることを見出した。
したがって、本発明の目的は、ロードセンシング方式を採用した油圧制御装置において、アクチュエータがハンチングを起こさず、更にまた、仮令、アクチュエータがハンチングを発生した場合にも速やかにこれを減衰させて、良好な操作性を得られロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁は、ポンプからの圧油を受け入れアクチュエータに対しシリンダポートを介して圧油を給排する油圧制御弁において、前記油圧制御弁の弁本体内に形成され、スプールを摺動可能に収容するスプール用貫通孔と、前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有するポンプポートと、前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有する中間室と、前記弁本体内で前記中間室と連通可能に形成され該中間室内の圧油を当該油圧制御弁の前記シリンダポートへ導くための分配通路と、前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有し前記シリンダポートからの戻り油をタンクポートへ導く戻り通路と、前記弁本体内に前記中間室近傍に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有するタンクポートと、前記スプールに形成され、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記ポンプポートと中間室の間を遮断する第1のランドと、前記第1のランドの外周面上に形成され前記スプールがその中立位置から第1所定量移動されたとき前記ポンプポートと中間室とを連通させる切込み部と、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記中間室とタンクポートとを連通状態にすると共に、少なくとも当該スプールが前記第1の所定量移動したとき前記連通状態を保持するように前記スプールに形成されたブリードオフ用通路と、からなることを特徴とする。
その場合、前記タンクポートは前記中間室に対し前記ポンプポートと反対側に1ヶ所形成して攻勢することが好ましい。
またその場合、前記ブリードオフ用通路は、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記中間室側に形成された第2のランドと前記タンクポート側に形成された第3のランドとの間に形成された径小部を有するようにして構成することができる。
さらに、前記第2のランドおよび第3のランドの外周面上にはそれぞれ切込み部を形成して構成することができる。
さらに、前記分配通路は前記スプール中心軸の一側に成形配置されており同分配通路途中には逆止弁を備えて構成することができる。
さらにその場合、前記戻り通路は前記スプール中心軸の他側に成形配置されるよう構成することができる。
またその場合、前記油圧制御弁の弁本体内には、当該油圧制御装置を構成する他の油圧制御弁の負荷圧を導く共通通路が形成されており、同共通通路と前記中間室とが逆止弁を介して連通接続されるよう構成することができる。
その場合、前記逆止弁を介して連通接続される接続通路上には圧力補償弁を形成配置して構成することができる。
また、前記戻り通路には逆止弁を備え、該逆止弁からの戻り油を前記分配通路側に供給する通路を前記弁本体内に形成するよう構成することができる。
本発明によれば、ポンプからの圧油を受け入れアクチュエータに対しシリンダポートを介して圧油を給排する油圧制御弁において、前記油圧制御弁の弁本体内に形成され、スプールを摺動可能に収容するスプール用貫通孔と、前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有するポンプポートと、前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有する中間室と、前記弁本体内で前記中間室と連通可能に形成され該中間室内の圧油を当該油圧制御弁の前記シリンダポートへ導くための分配通路と、前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有し前記シリンダポートからの戻り油をタンクポートへ導く戻り通路と、前記弁本体内に前記中間室近傍に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有するタンクポートと、前記スプールに形成され、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記ポンプポートと中間室の間を遮断する第1のランドと、前記第1のランドの外周面上に形成され前記スプールがその中立位置から第1所定量移動されたとき前記ポンプポートと中間室とを連通させる切込み部と、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記中間室とタンクポートとを連通状態にすると共に、少なくとも当該スプールが前記第1の所定量移動したとき前記連通状態を保持するように前記スプールに形成されたブリードオフ用通路とを備えているので、スプールが中立位置から所定量移動している間、すなわちスプールの初期移動において、ポンプポートから中間室へ供給されるポンプ圧はブリードオフ用通路が有効となり負荷圧によるハンチングを抑止するという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施例について、添付図面を参照し詳細に説明する。
図1は、本発明による油圧制御弁1の主要部のスプール軸方向縦断面を示す。同図1において、弁本体1Aにはスプール2を左右方向に摺動可能に収容するスプール用貫通孔2Aが形成されている。弁本体1Aの上部にはシリンダポートPT1、PT2が設けられ、同各ポート下方部のリリーフ弁RF1、RF2とそれぞれ結合している。また各リリーフ弁RF1、RF2の出口側はタンクポートTNPに接続されている。スプール2の左右端部からはパイロット圧信号が与えられるようになっている。弁本体1Aの中央部にはポンプ10の吐出ラインと接続されたポンプポートP1が前記スプール用貫通孔2Aに開口している。参照符号P2は前記スプール用貫通孔2Aに開口している中間室であって、同中間室P2はその上部に配置されている逆止弁3を介して分配通路PS1と連通している。この分配通路PS1はスプール2が左方へ移動されるとラインL1に連通され、右方へ移動されるとラインL2に連通される。
一方、中間室P2の下方側は室CHを有する圧力補償弁PCVLが配置されており、同室CHの下方に逆止弁4を介して通路PS3と連通している。この通路PS3は、他の油圧制御弁との共通な負荷圧検出ラインである共通通路5に連通している。この共通通路5はいわゆるロードセンシングされた圧油信号を構成しており、中間室P2の圧力が共通通路5の圧力より高い場合は前記逆止弁4を介して共通通路5の圧力となる。したがって、この共通通路5には、当該油圧制御弁を含む他の全ての油圧制御弁の負荷圧の最高圧が反映することになる。参照符号3A、3Bはそれぞれキャップである。
参照符号PS2は前記シリンダポートPT1またはPT2からの戻り油の戻り通路であって、前記圧力補償弁PCVLの側部に形成された可変絞り部VTHを介してタンクポートTNPと接続されるようになっている。参照符号6は前記戻り通路PS2の圧力が分配通路PS1より高い場合に戻り油を通路PS2から通路PS4への方向にのみ許容する弁である。このような状態になるようアクチュエータが接続されている場合、戻り油は再び分配通路PS1を経てシリンダポートPT1またはPT2へ供給されるので、タンク側に戻ることがなく、したがって、省エネ効果を有する。
前記中間室P2の右方近傍にはタンクポートP3がスプール用貫通孔2Aに開口している。参照符号7、8、9はそれぞれランドR1、R2およびR3の外周面に設けた切込み部である。
図2は、本発明の作用・機能を説明するものであって、同図の(a)は中間室P2の近傍をスプール軸の上部側において拡大して示す詳細図であり、同図の(b)は各ポートP1、P2、P3および分配通路PS1を流れる流量とスプールストロークSとの関係を説明する図である。
図2の(a)において、スプール2は中立状態の位置あるものとして示されている。ここではスプール2が矢視で示すように右方へ移動する場合について例示している。したがって、スプール2は、ポンプポートP1と中間室P2とが連通接続するためには、ランドR1の切込み部7の先端部が少なくとも距離d1以上右方へ移動することが必要である。一方、中間室P2とタンクポートP3とは図示のように中立状態のとき連通しており、スプール2がd1移動しても、切込み部8を含む間隔d2のほうが大きく形成されているので、ポンプポートP1から中間室P2に供給された圧油は、シリンダポートPT2を介してアクチュエータの負荷圧を受ける分配通路PS1に供給されるよりも、タンクポートP3の方へ径小部Rを介して流れる。また、スプールを左方に移動させる場合は、前記切込み部8に代わり切込み部9が機能する。なお、この径小部Rおよび、切込み部8または切込み部9とタンクポートP3とは本発明におけるブリードオフ通路を構成している。
図2の(b)において、グラフ中の鎖線カーブQ0は、タンクポートP3を設けない従来の場合において、スプールストロークに対応してポンプポートP1から中間室P2を通って分配通路PS1へ流れる流量を表している。また、破線Q(P3)はスプール2が中立状態のゼロから距離d1まで移動後、さらにd2の位置まで移動する間、中間室P2からタンクポートP3へ流れる流量を表す。さらに、実線で示すカーブQは、本発明におけるタンクポートP3を設けた場合における中間室P2から分配通路PS1へ流れる流量を表している。また、鎖線P−UPはQ0に対応した中間室P2における油圧力の上昇を示す。図(b)に示すように、スプール2の中立状態からの初期のストローク範囲d1の後の(d2−d1)の範囲では中間室P2からタンクポートP3へのブリードオフ通路が形成されているのでこのストローク中では中間室P2の圧力はタンクポートP3との連通により減殺され、したがって、その圧力もカーブP−UPのような急峻な立ち上がりでなく、ほぼ流量Qと同様な立ち上がりとなり、重負荷圧力が分配通路PS1を通じて中間室P2に伝えられてハンチングを引き起こすこともない。
以上好適な実施例により本発明を説明したが、本発明は上述した図1の油圧制御弁に限られるものではなく種々の変形が可能である。例えば、図1に例示した油圧制御弁1では、アクチュエータ側からの戻り油が可変絞り部VTHを介して圧力補償弁PCVLに作用する回路構成(アクチュエータのメータアウト側に配置)を示したが、圧力補償弁を油圧制御弁である方向切換弁の上流側に配置または、方向切換弁の下流側で且つアクチュエータのメータイン側に配置する回路構成とする油圧制御弁においても、本発明におけるハンチング抑制の効果が同様に得られる。
本発明による油圧制御弁の主要部のスプール軸方向縦断面を示す。 本発明の機能を説明するものであって、同図の(a)は中間室の近傍をスプール軸の上部側において拡大して示す詳細図であり、同図の(b)は各ポートおよび分配通路を流れる流量とスプールストロークとの関係を説明する図である。 ロードセンシング機能を備えた油圧制御装置を構成している油圧制御弁の従来例を示す図である。
符号の説明
1 油圧制御弁
1A 弁本体
2 スプール
2A スプール用貫通孔
3 逆止弁
3A、3B キャップ
4 逆止弁
5 共通通路
6 弁
7 切込み部
8 切込み部
9 切込み部
10 ポンプ
P1 ポンプポート
P2 中間室
P3 タンクポート
PS1 分配通路
PS2 戻り通路
PS3 通路
PS4 通路
PCVL 圧力補償弁
R 径小部
R1、R2、R3 ランド
RF1、RF2 リリーフ弁
TNP タンクポート
VTH 可変絞り部

Claims (9)

  1. ポンプからの圧油を受け入れアクチュエータに対しシリンダポートを介して圧油を給排する油圧制御弁において、
    前記油圧制御弁の弁本体内に形成され、スプールを摺動可能に収容するスプール用貫通孔と、
    前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有するポンプポートと、
    前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有する中間室と、
    前記弁本体内で前記中間室と連通可能に形成され該中間室内の圧油を当該油圧制御弁の前記シリンダポートへ導くための分配通路と、
    前記弁本体内に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有し前記シリンダポートからの戻り油をタンクポートへ導く戻り通路と、
    前記弁本体内に前記中間室近傍に形成され前記スプール用貫通孔に開口する開口部を有するタンクポートと、
    前記スプールに形成され、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記ポンプポートと中間室の間を遮断する第1のランドと、
    前記第1のランドの外周面上に形成され前記スプールがその中立位置から第1所定量移動されたとき前記ポンプポートと中間室とを連通させる切込み部と、
    前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記中間室とタンクポートとを連通状態にすると共に、少なくとも当該スプールが前記第1の所定量移動したとき前記連通状態を保持するように前記スプールに形成されたブリードオフ用通路と、
    からなることを特徴とするロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  2. 前記タンクポートは前記中間室に対し前記ポンプポートと反対側に1ヶ所形成したことを特徴とする請求項1に記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  3. 前記ブリードオフ用通路は、前記スプールが中立位置の状態にあるとき前記中間室側に形成された第2のランドと前記タンクポート側に形成された第3のランドとの間に形成された径小部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  4. 前記第2のランドおよび第3のランドの外周面上にはそれぞれ切込み部を形成したことを特徴とする請求項3に記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  5. 前記分配通路は前記スプール中心軸の一側に成形配置されており同分配通路途中には逆止弁を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  6. 前記戻り通路は前記スプール中心軸の他側に成形配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  7. 前記油圧制御弁の弁本体内には、当該油圧制御装置を構成する他の油圧制御弁の負荷圧を導く共通通路が形成されており、同共通通路と前記中間室とが逆止弁を介して連通接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  8. 前記逆止弁を介して連通接続される接続通路上には圧力補償弁を形成配置したことを特徴とする請求項7に記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
  9. 前記戻り通路には逆止弁を備え、該逆止弁からの戻り油を前記分配通路側に供給する通路を前記弁本体内に形成したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁。
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