JP2007177687A - タンデム型トロコイドポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動シャフトに対して偏心したスペーサが、各ポンプ構成部の回転に伴って摺動回転することを防止し得るタンデム型トロコイドポンプを提供する。
【解決手段】このタンデム型トロコイドポンプは、第1ポンプ構成部5と、第2ポンプ構成部6と、該各ポンプ構成部を隔成するスペーサ7と、に前記各ポンプに駆動力を伝達する駆動シャフト3が挿通され、ハウジング本体1のロータ収容室11内に収容されている。前記スペーサ7は、駆動シャフトに対して偏心したシャフト挿通孔7bを有する円盤状に形成され、前記各ポンプ構成部の噛み合い線上に縦断面台形状の係合突部25が設けられている。一方、前記ロータ収容室の内周壁11aには、横断面コ字形状の係合溝29が設けられている。これにより、前記スペーサは前記係合突部が前記係合溝に係合しているため、前記各ポンプ構成部の駆動回転に伴うスペーサの連れ回り回転が防止されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動シャフトの軸心に対して中心が偏心したスペーサが、各ポンプ構成部の回転に伴って摺動回転することを防止し、トロコイドポンプ全体の円滑な作動状態を保持するタンデム型トロコイドポンプに関する。
従来のタンデム型トロコイドポンプとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが提案されている。
このタンデム型トロコイドポンプは、円筒形状に形成されたポンプハウジング内に、第1ポンプ構成部と、該第1ポンプ構成部に対して位相をずらして配置された第2ポンプ構成部と、前記各ポンプ間を仕切るための円環状のスペーサと、前記各ポンプ構成部及びスペーサに挿通すると共にハウジング内に摺動自在に支持されて、前記両ポンプ構成部のインナーロータに駆動力を伝達する駆動シャフトと、を備えており、該駆動シャフトを回転させることによって、前記第1、第2ポンプ構成部がポンプ作用を行うようになっている。
特開平2−23283号公報
前記タンデム型トロコイドポンプにあっては、前記スペーサと第1、第2ポンプ構成部とは互いに軸方向から摺接状態にあるため、前記各ポンプ構成部のインナーロータが回転すると、スペーサは各ポンプ構成部の回転に伴って連れ回り回転してしまう。
そうすると、前記各ポンプ構成部のハウジング中心が前記駆動シャフトに対して偏心していることから、同軸上に配置された前記スペーサの中心も同様に駆動シャフトに対して偏心しているため、スペーサの外周がハウジングの内周に押し付けられると共に、スペーサの軸孔の内周が駆動シャフトの外周に押し付けられてしまう。
この結果、前記スペーサの軸孔の内周と駆動シャフトの外周とが圧接して摩擦抵抗が増大してしまい、トロコイドポンプ全体のフリクションロスが増大すると共に、さらには駆動シャフトの外周とスペーサの軸孔の内周とがかじりや焼き付きを発生させてしまうおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであって、駆動シャフトに対して偏心したスペーサが、前記各ポンプ構成部の回転に伴って連れ回り回転することを防止して、トロコイドポンプ全体の円滑な作動状態を保持し得るタンデム型トロコイドポンプを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、内部にロータ収容室を有するハウジングと、前記ロータ収容室内に回転自在に支持された駆動シャフトと、該駆動シャフトに回転力を伝達するべく前記駆動シャフトに設けられた回転駆動部材と、前記ロータ収容室内に直列に夫々収容されると共に前記駆動シャフトが夫々挿通されたインナーロータとアウターロータとからなる第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部と、該第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部との間に配置されると共に前記駆動シャフトが挿通されて、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部とが独立してポンプ作用を行うよう設けられたスペーサと、前記ロータ収容室の内面に前記駆動シャフトの軸方向に沿って形成され、少なくとも前記回転駆動部材側の端部から前記スペーサの位置にかけて延設された係合溝と、前記スペーサの外周に設けられ、前記係合溝に係合することにより前記スペーサの自由な回転を規制する突出部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、前記ロータ収容室に前記係合溝を形成すると共に前記スペーサの外周に前記突出部を形成して、前記係合溝と前記突出部とを係合させたことによって、前記第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部の回転に伴って前記スペーサが連れ回り回転することを防止することができる。
これにより、前記スペーサの内周と前記駆動シャフトの外周との間の摩擦抵抗の増大による焼き付きなどの不具合を防止することができ、トロコイドポンプ全体の円滑な作動を確保できるようになる。
また、前記係合溝には、前記ロータ収容室内を流動するオイルが常時滞留するため、少なくとも駆動負荷がより大きく作用する回転駆動部材側のポンプ構成部のアウターロータと前記ロータ収容室との間の潤滑性が向上する。
これにより、前記回転駆動部材側のポンプ構成部のアウターロータと前記ロータ収容室との間のフリクションロスを低減することができ、トロコイドポンプ全体の円滑な作動を確保できるようになる。
請求項2に記載の発明は、前提構成は請求項1の発明と同様であり、とりわけ、前記ロータ収容室の内面に、該ロータ収容室の一端側から前記駆動シャフトの軸方向へ延設された係合溝と、前記スペーサの外周におけるオイルの吐出圧によって前記ロータ収容室に押し付けられる側に設けられ、前記係合溝に係合することによって前記スペーサの回転を規制する突出部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、前記係合溝と前記突出部とを係合させたことによって、前記各ポンプ構成部の回転に伴う前記スペーサの連れ回り回転を防止可能となることは勿論のこと、前記突出部を、前記ロータ収容室内において前記スペーサがオイルの吐出圧によって押し付けられる側に設けたことにより、前記突出部がオイルの吐出圧によって前記係合溝の内面に対して押圧されるため、該係合溝と前記突出部の隙間からのオイルのリークを極力抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、内部にロータ収容室が設けられて、該ロータ収容室の一端側が開口したハウジング本体と、該ハウジング本体のロータ収容室開口を閉塞するカバー部材と、からなるハウジングと、該ハウジング内に収容され、前記ハウジング本体と前記カバー部材とによって回転自在に支持された駆動シャフトと、該駆動シャフトに回転力を伝達するべく前記駆動シャフトに設けられた回転駆動部材と、前記ロータ収容室内に直列に夫々収容されると共に前記駆動シャフトが夫々挿通された夫々のインナーロータとアウターロータとからなる第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部と、該第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部間に配置されると共に前記駆動シャフトが挿通されて、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部とが独立してポンプ作用を行うよう設けられたスペーサと、前記スペーサの外周に、前記ロータ収容室の開口端側に偏倚して設けられた突出部と、該突出部が係合可能に設けられると共に、前記ロータ収容室の内面に形成され、該ロータ収容室の開口端側から前記突出部の位置にかけて幅が狭くなるように延設された係合溝と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、前記係合溝と前記突出部とを係合させたことによって、前記各ポンプ構成部の回転に伴う前記スペーサの連れ回り回転を防止可能となることは勿論のこと、前記係合溝の溝幅を、前記ロータ収容室の開口端側の方が広くなるように形成したため、該係合溝に対して前記突出部を軸方向から係入しやすくなる。
また、前記突出部を、前記ロータ収容室の開口端側に偏倚して設けたことによって、この偏倚した分だけ前記係合溝の長さを短縮することができるため、前記係合溝を前記テーパ状に設ける際に、前記係合溝の前記ロータ収容室の開口端側の拡幅量を極力小さくすることができ、該係合溝と前記突出部の隙間からのオイルのリークを極力抑制することができる。
以下、本発明に係るタンデム型トロコイドポンプの実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施の形態は、このタンデム型トロコイドポンプを車両のエンジンオイル用ポンプに適用したものを示している。
この実施の形態におけるタンデム型トロコイドポンプは、図1に示すように、有底円筒状のハウジング本体1と、該ハウジング本体1の開口端部を閉塞するカバー部材2とからなるハウジング9と、前記ハウジング本体1とカバー部材2とによって回転自在に支持された駆動シャフト3と、該駆動シャフト3の先端に取り付けられた回転駆動部材である外接ギヤ4と、前記駆動シャフト3が挿通された第1ポンプ構成部5及び第2ポンプ構成部6と、前記駆動シャフト3が挿通されて、前記第1ポンプ構成部5と第2ポンプ構成部6との間を仕切るスペーサ7と、によって構成されており、4本のボルト8を介してエンジンのシリンダブロック30に固定されている。
前記ハウジング本体1は、図1及び図3に示すように、内部に底壁10と内周壁11aによって囲まれたロータ収容室11が形成されていて、該ロータ収容室11内に前記第1、第2ポンプ構成部5,6及びスペーサ7が夫々収容されている。
また、前記ハウジング本体1は、図1及び図3に示すように、前記底壁10のほぼ中央に位置して外方へ突出した凸状部に軸受孔10aが貫通形成されていて、該軸受孔10aによって前記駆動シャフト3の一端側が回転自在に支持されている。
さらに、前記軸受孔10aの内周面には、図2(a)に示すように、後述する吐出ポート13aと連通する潤滑溝10bが設けられている。この潤滑溝10bは、横断面L字形状に切欠形成されており、前記吐出ポート13aを介して流入したオイルを該軸受孔10a内に効率よく充填させ、前記軸受孔10a内で摺動回転する駆動シャフト3が潤滑されるようになっている。
また、前記底壁10には、図2(b)及び図6に示すように、吸入口12及び吐出口13が夫々前記軸受孔10aに対して点対称位置に穿設され、前記エンジンのシリンダブロック30内の図外の油路と夫々接続されている。
すなわち、前記吸入口12は、前記油路を介してエンジンオイルが貯留された図外のオイルパンに連通している一方、前記吐出口13は、図外の油路、オイルフィルタを介して、エンジン内の潤滑部位や油圧作動機器などに連通している。
さらに、前記底壁10の内底面には、図2(a)、図2(b)及び図3に示すように、前記吸入口12の軸受孔10a側近傍に、前記吸入口12とロータ収容室11とを連通する凹状の吸入ポート12aが切欠形成されている一方、前記吐出口13の軸受孔10a側の近傍にも、該軸受孔10aに対して前記吸入ポート12aと対称の形状に設けられ、前記吐出口13とロータ収容室11とを連通する凹状の吐出ポート13aが切欠形成されている。
また、前記ハウジング本体1には、図2(a)及び図3に示すように、前記ロータ収容室11の外周側に、吸入側及び吐出側の油路を夫々構成する吸入通路12b及び吐出通路13bが設けられている。
この吸入通路12b及び吐出通路13bは、前記吸入口12及び吐出口13と前記吸入ポート12a及び吐出ポート13aとが夫々前記駆動シャフト3の軸方向に沿ってロータ収容室11の開口端部11b側へ貫通形成されている。
なお、前記ハウジング本体1は、図2(b)及び図6に示すように、開口端部外周側に4箇所のボルト取付孔1aが夫々軸方向に沿って貫通形成されている。
前記カバー部材2は、図3に示すように、ほぼ中央位置の外方へ突出した凸状部に、前記駆動シャフト3の他端側を回転自在に支持する軸受孔2aが貫通形成されている。
なお、前記軸受孔2aには、前記潤滑溝10bと同様に、後述する吐出ポート13cと連通した横断面L字形状の潤滑溝2bが切欠形成されていて、前記吐出ポート13cを介して流入したオイルによって該軸受孔2a内で摺動回転する駆動シャフト3を潤滑するようになっている。
また、前記カバー部材2には、前記吸入通路12b及び吐出通路13bを介して前記吸入口12及び吐出口13と連通する吸入ポート12c及び吐出ポート13cが設けられている。
さらに、前記カバー部材2は、図1に示すように、前記ハウジング本体1のボルト取付孔1aと対向する位置に、該ボルト取付孔1aとほぼ同径のボルト挿通孔2cが夫々穿設されている。
前記駆動シャフト3は、図1及び図3に示すように、円環縮径状の一端部3aが前記ハウジング本体1の軸受孔10aに挿通されている一方、他端部が前記カバー部材2の軸受孔2aに挿通されて、回転自在に支持されている。
また、前記駆動シャフト3は、前記一端部3aから他端部側へ軸方向に沿って、前記第2ポンプ構成部6の厚さに相当する長さの二面幅部3bが形成されていると共に、軸方向のほぼ中央位置にはピン挿通孔3cが径方向に沿って貫通形成され、このピン挿通孔3cにピン17が挿入されている。
さらに、前記駆動シャフト3は、他端部に前記外接ギヤ4が固定されていて、該外接ギヤ4を介して伝達された動力により、前記第1ポンプ構成部5及び第2ポンプ構成部6を駆動するようになっている。
なお、前記外接ギヤ4は、図11に示すように、エンジンのクランクシャフト31に固定されたクランクギヤ32を介して伝達された動力を前記駆動シャフト3へ伝達するようになっている。
前記第1ポンプ構成部5及び第2ポンプ構成部6は、図1及び図3に示すように、第1インナーロータ14及び第2インナーロータ18と、第1アウターロータ15及び第2アウターロータ19と、によって夫々構成された内接形歯車である。
前記各インナーロータ14,18は、図7及び図8に示すように、ほぼ矩形状に形成された金属板からなり、外側にトロコイド曲線からなる4つの外歯14b,18bを夫々有している。
また、前記第1インナーロータ14は、図7に示すように、ほぼ中央位置に挿通孔14aが穿設されていると共に、図1に示すように、前記ロータ収容室11内における収容状態が前記底壁10側となる面に、前記挿通孔14aの中心から径方向に沿って一対の嵌合溝14c,14cが切欠形成されている。
これにより、図1及び図3に示すように、前記第1インナーロータ14を、前記挿通孔14aを介して前記駆動シャフト3に挿通させて、前記ピン17と前記両嵌合溝14c,14cとを係合させることにより、駆動シャフト3と第1インナーロータ14とが同回転するようになっている。
前記各アウターロータ15,19は、図1及び図3に示すように、前記ロータ収容室11内に、各外周面15a,19aが摺動自在に収容配置され、図7及び図8に示すように、内部に前記各インナーロータ14,18の外歯14b,18bよりも多い5つの内歯15b,19bが夫々形成されていて、該内歯15b,19bが前記外歯14b,18bに噛合するようになっている。
そして、前記各インナーロータ14,18の外歯14b,18bと第1アウターロータ15,19の内歯15b,19bとの隙間が複数の第1ポンプ室16及び第2ポンプ室20になっていて、各インナーロータ14,18に対して各アウターロータ15,19が夫々偏心回転することから、前記各ポンプ室16,20の容積が増減することによって、連続的にオイルを吸入及び吐出してポンプ作用を行うようになっている。
また、前記第2ポンプ構成部6は、図1及び図8に示すように、前記第2インナーロータ18のほぼ中央位置に、前記駆動シャフト3の二面幅部3bと係合する二面幅孔18aが穿設されている。
これにより、前記第2インナーロータ18を、前記二面幅孔18aを介して前記駆動シャフト3の二面幅部3bに挿通させて、前記二面幅部3bと前記二面幅孔18aとを係合させることにより、駆動シャフト3と第2インナーロータ18とが同回転するようになっている。
そして、前記第2ポンプ構成部6は、図9に示すように、前記第1ポンプ構成部5に対して位相を45°ずらした状態で前記ロータ収容室11内に収容配置されている。すなわち、前記第1インナーロータ14及び第2インナーロータ18の回転角度によって前記第1ポンプ室16及び第2ポンプ室20の容積が夫々連続的に変化する前記タンデム型トロコイドポンプの脈圧Pが、図10に示すように、第1ポンプ構成部5の脈圧P1と第2ポンプ構成部6の脈圧P2とが互いに打ち消し合った合成脈圧となるように設定されている。
前記スペーサ7は、図4及び図5に示すように、ほぼ円環状に形成されていて、外周面7aが前記ロータ収容室11の内周面に保持されていると共に、ほぼ中央位置に、中心位置よりも若干下方に偏心したシャフト挿通孔7bが貫通形成され、前記駆動シャフト3に対して若干の隙間を有して摺接することがないように設けられている。また、前記スペーサ7は、前記シャフト挿通孔7bの外周側に、図4中の左右両側に後述するガイド壁24,24を介して隔成された凹状の吸入用切欠溝21a及び吐出用切欠溝21bが夫々切欠形成されており、該各切欠溝21a,21bは、前記第1ポンプ構成部5側と第2ポンプ構成部6側の両面に設けられている。
さらに、前記軸方向前後の吸入用切欠溝21a,21aには、前記吸入通路12b側に共通して開口した吸入開口部22が設けられていると共に、前記軸方向前後の吐出用切欠溝21b,21bには、前記吐出通路13b側に共通して開口した吐出側開口部23が設けられている。なお、前記吸入側開口部22の方が、前記吐出側開口部23よりも僅かに大きく設けられている。
これにより、前記第1ポンプ構成部5は、前記カバー部材2の吸入ポート12cと、前記スペーサ7の第1ポンプ構成部5側の吸入用切欠溝21aと、によって前記第1ポンプ構成部5の両面側からオイルを吸入することができるようになっている。なお、吐出についても同様であると共に、前記第2ポンプ構成部6においても同様となっている。
また、前記スペーサ7は、図4及び図5に示すように、厚み方向ほぼ中央位置に、前記両面の各切欠溝21a,21bによって形成されてなり、該スペーサ7の外周部よりも若干内側に切り欠かれたガイド壁24,24が設けられていて、前記各切欠溝21a,21bを介して行うオイルの吸入及び吐出を効率よく行うための整流板として機能している。
このようにして、前記スペーサ7は、図1及び図3に示すように、前記シャフト挿通孔7bに前記駆動シャフト3が挿通され、前記第1ポンプ構成部5と第2ポンプ構成部6との間に配置されて該第1ポンプ構成部5と第2ポンプ構成部6とを隔成することによって、該各ポンプ構成部5,6が独立してポンプ作用を行えるようになっている。
そして、以下に、本発明の主要な特徴となる構成について説明すると、前記スペーサ7には、図7及び図8に示すように、前記第1ポンプ構成部5及び第2ポンプ構成部6のロータ噛み合い線M上の図中下端側に、図1に示すように、突出部である係合突部25が設けられている。
この係合突部25は、図1、図4及び図5に示すように、ほぼ台形板状を呈し、型成形によって前記スペーサ7に一体成形されていると共に、前記第1ポンプ構成部5側の端面からスペーサ7の厚み方向に沿って延出し、ほぼ中間位置まで形成されている。また、この係合突部25は、前記第1ポンプ構成部5側へ偏倚した位置に設けられている。
また、前記係合突部25は、前記第1ポンプ構成部5側の前端面が前記スペーサ7の前端面と同一平面上に形成されていると共に、前記第2ポンプ構成部6側の後端面側に傾斜部27を有している。さらに、両側面26,26の根元部には、縦断面ほぼ凹曲面状となる縮径部28,28が形成されている。
一方、前記ロータ収容室11の内周壁11aには、図1に示すように、前記係合突部25が係合する係合溝29が型成形によって設けられている。
この係合溝29は、図2(b)に示すように、横断面ほぼコ字形状に形成され、前記ロータ収容室11の開口端部11b側である前端側から軸方向に沿って形成されていると共に、図2(a)及び図2(c)に示すように、溝幅W及び深さDが後端側に向かって漸次縮小するように設けられている。
そして、前記係合溝29の溝長さLは、図1に示すように、前記ロータ収容室11の開口端部11bから、該ロータ収容室11内にスペーサ7を収容した状態における前記傾斜部27の根元部の位置まで、に設定されている。
以下、前記タンデム型トロコイドポンプを組み付け手順について説明すると、まず、図12(a)に示すように、前記ハウジング本体1の開口端部から、前記第2インナーロータ18と第2アウターロータ19とを組み合わせて前記ロータ収容室11内に挿入する。
続いて、前記スペーサ7の係合突部25を前記係合溝29に挿入しつつ、スペーサ7をロータ収容室11内に挿入する。
次に、前記駆動シャフト3のピン挿通孔3cに予め前記ピン17を挿入しておき、前記第1インナーロータ14を、前記挿通孔14aを介して駆動シャフト3に挿入すると共に、前記両嵌合溝14c,14c内にピン17の両端部を嵌合させる。
続いて、駆動シャフト3に組み付けた第1ポンプ構成部5をロータ収容室11内に挿入しつつ、スペーサ7のシャフト挿通孔7bに駆動シャフト3を挿通させる。その後、第2インナーロータ18の二面幅孔18aと駆動シャフト3の二面幅部3bとを係合させ、駆動シャフト3の一端部3aを前記底壁10の軸受孔10aに挿入して、駆動シャフト3と共に第1ポンプ構成部5をロータ収容室11内に収容する。
そして、ロータ収容室11内に収容された第1インナーロータ14に第1アウターロータ15を組み合わせて、前記カバー部材2の軸受孔2aに駆動シャフト3の先端を挿通させることにより、ハウジング本体1の開口端部をカバー部材2によって封止する。
最後に、図12(b)に示すように、駆動シャフト3の先端に前記外接ギヤ4を固定して、図12(c)に示すように、タンデム型トロコイドポンプの組み付け完了となる。
このように、前記タンデム型トロコイドポンプを組み付ける際には、本発明の特徴の1つである有効な作用により、スペーサ7をロータ収容室11内に挿入する際、前記係合溝29は、開口端側が拡径したテーパ形状に形成されているため、該係合溝29に対して前記係合突部25を挿入しやすくなっている。
また、前記係合突部25の第2ポンプ構成部6側の後端面には挿入方向に対して鋭角となるような傾斜部27が設けられているため、スペーサ7を円滑に挿入することができる。
以下に、タンデム型トロコイドポンプの基本的な作用について簡単に説明する。
エンジンが始動すると、図11に示すように、クランクシャフト31を介してクランクギヤ32が回転し、該クランクギヤ32を介して前記外接ギヤ4に駆動力が伝達され、該外接ギヤ4と共に駆動シャフト3が回転する。
この駆動シャフト3の駆動力によって、図7に示すように、前記第1インナーロータ14が回転し、該インナーロータ14の回転に伴って、前記第1アウターロータ15が回転すると共に、前記第2ポンプ構成部6も、図8に示すように、前記第2インナーロータ18が回転に伴って、前記第2アウターロータ19が回転する。
そうすると、第1ポンプ構成部5は、前記各ロータ14,15の相対的な回転によって第1ポンプ室16の容積が増減変化する。これにより、図7に示すように、第1ポンプ室16の容積拡大側には負圧が発生して、図3に示すように、オイルパンと連通した吸入口12から吸入通路12bを通じて前記吸入ポート12c及び前面側の吸入用切欠溝21aを介して第1ポンプ構成部5の前後両面から第1ポンプ室16にオイルを吸入する。
一方、図7に示すように、第1ポンプ室16の容積縮小側では、オイルが圧縮されて高圧が発生し、図3に示すように、前記吐出ポート13c及び前面側の吐出用切欠溝21bを介して第1ポンプ構成部5の前後両面からオイルを吐出通路13bへ吐出し、前記吐出口13からエンジン内部へとオイルが送られる。
また、第2ポンプ構成部6も、図3及び8に示すように、前記第1ポンプ構成部5と同様の作動原理によって、前記後面側の吸入用切欠溝21a及び吸入ポート12aを介して前後両面から第2ポンプ室20にオイルを吸入する一方、前記後面側の吐出用切欠溝21b及び吐出ポート13aを介して第2ポンプ構成部6の前後両面からオイルを吐出通路13bへ吐出する。
このように、前記各ポンプ構成部5,6の回転する際には、前記スペーサ7が各ポンプ構成部5,6と密接状態にあることから、スペーサ7に対して連れ回り回転させようとする回転力が作用する。
しかしながら、前記スペーサ7は、本発明の特徴の1つである有効な作用により、該スペーサ7に設けられた係合突部25が、前記ロータ収容室11の内周壁11aに設けられた係合溝29に嵌合して係止していることから回転方向への移動が規制されているため、前記各ポンプ構成部5,6の回転駆動に伴って連れ回り回転することはない。
したがって、この実施の形態によれば、前記駆動シャフト3に対して偏心したスペーサ7の回転に伴う該スペーサ7のシャフト挿通孔7bの内周と駆動シャフト3の外周との間の摩擦抵抗の増大による焼き付きなどの不具合を防止することができ、前記タンデム型トロコイドポンプ全体の円滑な作動が確保される。
また、前記係合溝29には、前記ロータ収容室11内を流動するオイルが常時滞留するため、駆動負荷がより大きく作用する外接ギヤ4側に位置する第1ポンプ構成部5における第1アウターロータ15の外周面15aとロータ収容室11の内周壁11aとの間の潤滑性が向上し、特に第1ポンプ構成部5のフリクションロスが低減される。
また、前記係合突部25及び係合溝29は、前記噛み合い線M上に設けられているために、前記スペーサ7はオイルの吐出圧によって吸入通路12b側に押し付けられることから、スペーサ7の外周面7aとロータ収容室11の吸入通路12b側の内周壁11aとの密着力が高くなると共に、このオイルの吐出圧が係合溝29に到達する前に十分に減少することから、係合突部25と係合溝29との隙間からのオイルのリークが極力抑制される。
前記係合突部25は、前記スペーサ7の厚み方向に対して第1ポンプ構成部5側、すなわち前記ロータ収容室11の開口端部11b側に偏倚して設けられていることから、前記係合溝29の溝長さLを短縮することができるため、該係合溝29の開口端側の拡幅量を極力小さくすることができ、係合溝29を設けたことによるオイルのリークが極力抑制される。
また、前記係合突部25の根元部に縮径部28,28が設けられているため、前記係合溝29とロータ収容室11の内周壁11aとの境界に形成される角部に面取りなどの逃げ加工を施すよりも前記スペーサ7の外周面7aとロータ収容室11の内周壁11aとの接触面積を大きくとることができ、係合溝29を設けたことによるオイルのリークが極力抑制される。
前記スペーサ7の両面に各吸入用切欠溝21a,21a及び各吐出用切欠溝21b,21bを設けると共に、前記吸入通路12b及び吐出通路13bを軸方向に延設して各吸入用切欠溝21a,21aへの分岐及び各吐出用切欠溝21b,21bからの合流を行う構造としたことによって、前記第1ポンプ構成部5及び第2ポンプ構成部6は、両面から各ポンプ室16,20内にオイルを効率よく吸入及び吐出させることができる。
これにより、キャビテーションの発生回転数を上げることができ、前記第1ポンプ構成部5の各ロータ14,15及び第2ポンプ構成部6の各ロータ18,19の幅を大きくすることができる。
さらに、前記係合突部25は、前記スペーサ7に型成形によって一体に成形されているため、容易に成形可能であると共に安価に成形することができる。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1) 前記突出部における前記係合溝挿入側に、先端側に向かって先細りとなる傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタンデム型トロコイドポンプ。
この発明によれば、前記突出部の先端面の面積が縮小することから、前記係合溝の底面との接触面積が減少することによって前記突出部と前記係合溝の底面との摩擦抵抗が小さくなるため、前記スペーサを前記ハウジングのロータ収容室内に挿入しやすくなり、前記スペーサの組み付け性が向上する。
請求項(2) 前記突出部を、前記スペーサに型成形によって一体に形成したことを特徴とする請求項1〜3及び(1)のいずれかに記載のタンデム型トロコイドポンプ。
この発明によれば、前記突出部を容易に形成することができると共に、該突出部を設けることに伴うコストの高騰化を極力抑えることができる。
請求項(3) 前記突出部の基端部を、前記突出部の先端側の幅よりも小さい幅に形成したことを特徴とする請求項(2)に記載のタンデム型トロコイドポンプ。
この発明によれば、前記突出部の基端部の幅を縮小したことによって、前記係合溝と前記ロータ収容室の内周面との境界部分に面取りなどの加工を施すことがなくなるため、前記スペーサの外周面と前記ロータ収容室の内周面との接触面積を大きくとることができ、前記係合溝と前記突出部の隙間からのオイルのリークを極力抑制することができる。
請求項(4) 前記スペーサに、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部にオイルを吸入及び吐出する各吸入ポート及び吐出ポートを設けたことを特徴とする請求項1〜3及び(1)〜(3)のいずれかに記載のタンデム型トロコイドポンプ。
この発明によれば、前記スペーサの両面に、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部とにオイルを吸入及び吐出するための吸入ポート及び吐出ポートを設けたことによって、前記第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部が両面側から効率よくオイルを吸入及び吐出することが可能となるため、キャビテーション発生回転数を上げることができ、前記各ポンプ構成部のロータの幅を大きくとることができる。
請求項(5) 前記各吸入ポートに夫々分岐してオイルを供給するための吸入通路及び前記各吐出ポートから夫々合流してオイルを吐出するための吐出通路を、前記ロータ収容室内面に前記駆動シャフトの軸方向に沿って延設したことを特徴とする請求項(4)に記載のタンデム型トロコイドポンプ。
この発明によれば、前記吸入通路及び吐出通路を前記ロータ収容室内面に前記駆動シャフトの軸方向に沿って延設したことによって、オイルを効率よく吸入ポートに供給することができるため、キャビテーション発生回転数を上げることができ、前記第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部のアウターロータの外周面の幅を大きくとることができる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記各ポンプ構成部5,6の形状及び大きさ、そして、前記スペーサ7の吸入用切欠溝21a及び吐出用切欠溝21bの形状及び大きさを、エンジンの仕様や大きさなどによって夫々自由に変更することができる。
また、前記第1ポンプ構成部5の各ロータ14,15及び第2ポンプ構成部6の各ロータ18,19の歯形は、サイクロイド曲線などからなる形状に設けることも可能である。
そして、前記スペーサ7の係合突部25は、前記噛み合い線M上、もしくは、該噛み合い線Mよりも前記スペーサ7の外周におけるオイルの吐出圧によって前記ロータ収容室11の内周壁11aに押し付けられる側であって、吸入用切欠溝21a以外の位置、すなわち、前記ガイド壁24の外周面を除いた該スペーサ7の外周面7aであれば、どの位置に設けても前記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、前記係合溝29の幅W、深さD及び溝長さLは、夫々自由に変更することができると共に、該係合溝29は、縦断面凹曲面状に形成することも可能である。
さらに、前記第1インナーロータ14及び第2インナーロータ18と前記駆動シャフト3との固定方法は、ピン17及び二面幅による係止固定だけでなく、圧入によってなされてもよい。
そして、前記外接ギヤ4は、例えばチェーン駆動用のスプロケットやベルト駆動用のプーリーを用いることも可能であり、該外接ギヤ4と駆動シャフト3との固定は、圧入固定又は該圧入固定の際にキーを用いて係止固定することも可能であると共にボルトによって締結されてもよい。
本発明に係る実施の形態を示し、タンデム型トロコイドポンプの取付状態における断面図である。 本発明に係るハウジング本体を示し、(a)は図2(b)のC−C線断面図、(b)は開口側正面図、(c)は図2(b)のD−D線断面図である。 本発明に係る実施の形態を示し、図2(b)のE−E線図である。 本発明に係るスペーサを示す正面図である。 本発明に係るスペーサを示し、図4のZ方向からみた矢視図である。 本発明に係るハウジング本体の底壁を示す図1のV方向からみた矢視図である。 本発明に係る第1ポンプ構成部を示し、図1のA−A線断面図である。 本発明に係る第2ポンプ構成部を示し、図1のB−B線断面図である。 本発明に係る第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部との位相差を示す正面図である。 本発明に係る第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部との各インナーロータの回転角度における脈圧を示すグラフである。 本発明に係るタンデム型トロコイドポンプとエンジンとの駆動力の伝達関係を示し、タンデム型トロコイドポンプの取付状態における正面図である。 本発明に係るタンデム型トロコイドポンプの組み付け手順を説明する図であって、タンデム型トロコイドポンプの縦断面図である。
符号の説明
1…ハウジング本体(ハウジング)
2…カバー部材
3…駆動シャフト
4…外接ギヤ
5…第1ポンプ構成部
6…第2ポンプ構成部
7…スペーサ
11…ロータ収容室
14…第1インナーロータ(インナーロータ)
15…第1アウターロータ(アウターロータ)
18…第2インナーロータ(インナーロータ)
19…第2アウターロータ(アウターロータ)
25…係合突部(突出部)
29…係合溝

Claims (3)

  1. 内部にロータ収容室を有するハウジングと、
    前記ロータ収容室内に回転自在に支持された駆動シャフトと、
    該駆動シャフトに回転力を伝達するべく前記駆動シャフトに設けられた回転駆動部材と、
    前記ロータ収容室内に直列に夫々収容されると共に前記駆動シャフトが夫々挿通されたインナーロータとアウターロータとからなる第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部と、
    該第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部との間に配置されると共に前記駆動シャフトが挿通されて、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部とが独立してポンプ作用を行うよう設けられたスペーサと、
    前記ロータ収容室の内面に前記駆動シャフトの軸方向に沿って形成され、少なくとも前記回転駆動部材側の端部から前記スペーサの位置にかけて延設された係合溝と、
    前記スペーサの外周に設けられ、前記係合溝に係合することにより前記スペーサの自由な回転を規制する突出部と、
    を有することを特徴とするタンデム型トロコイドポンプ。
  2. 内部にロータ収容室を有するハウジングと、
    前記ロータ収容室内に回転自在に支持された駆動シャフトと、
    該駆動シャフトに回転力を伝達するべく前記駆動シャフトに設けられた回転駆動部材と、
    前記ロータ収容室内に直列に夫々収容されると共に前記駆動シャフトが夫々挿通されたインナーロータとアウターロータとからなる第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部と、
    該第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部との間に配置されると共に前記駆動シャフトが挿通されて、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部とが独立してポンプ作用を行うよう設けられたスペーサと、
    前記ロータ収容室の内面に、該ロータ収容室の一端側から前記駆動シャフトの軸方向へ延設された係合溝と、
    前記スペーサの外周におけるオイルの吐出圧によって前記ロータ収容室に押し付けられる側に設けられ、前記係合溝に係合することによって前記スペーサの回転を規制する突出部と、
    を有することを特徴とするタンデム型トロコイドポンプ。
  3. 内部にロータ収容室が設けられて、該ロータ収容室の一端側が開口したハウジング本体と、該ハウジング本体のロータ収容室開口を閉塞するカバー部材と、からなるハウジングと、
    該ハウジング内に収容され、前記ハウジング本体と前記カバー部材とによって回転自在に支持された駆動シャフトと、
    該駆動シャフトに回転力を伝達するべく前記駆動シャフトに設けられた回転駆動部材と、
    前記ロータ収容室内に直列に夫々収容されると共に前記駆動シャフトが夫々挿通された夫々のインナーロータとアウターロータとからなる第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部と、
    該第1ポンプ構成部及び第2ポンプ構成部間に配置されると共に前記駆動シャフトが挿通されて、前記第1ポンプ構成部と第2ポンプ構成部とが独立してポンプ作用を行うよう設けられたスペーサと、
    前記スペーサの外周に、前記ロータ収容室の開口端側に偏倚して設けられた突出部と、
    該突出部が係合可能に設けられると共に、前記ロータ収容室の内面に形成され、該ロータ収容室の開口端側から前記突出部の位置にかけて幅が狭くなるように延設された係合溝と、
    を有することを特徴とするタンデム型トロコイドポンプ。
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