JP2007176888A - 毛髪形状制御剤 - Google Patents

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Shunichi Watanabe
俊一 渡邊
Mikako Ezure
美佳子 江連
Yasuyuki Fujii
靖之 藤井
Hiroki Takeuchi
宏樹 武内
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Abstract

【課題】生来の縮毛・くせ毛を直毛化することができ、しかも毛髪に損傷やドライ感を与えることのない毛髪処理剤組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪形状制御剤第1剤。
(A)ケラチン還元性物質
(B)一般式(1)で表される4級アンモニウム塩
Figure 2007176888

〔R1はC6-12の炭化水素基、R2及びR3はC1-3のアルキル基、nは0〜2の整数、mは1又は2、X-はハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオン。〕
【選択図】なし

Description

本発明は、特定のカチオン系化合物を含有し、生来の縮毛・くせ毛を直毛化することができ、しかも毛髪に損傷を与えず、同時にドライ感を与えることのない毛髪形状制御剤第1剤に関する。
生来の縮毛・くせ毛は、髪が広がる、毛先がはねる、髪の流れがきれいに出ないなどの悩みの原因となることが多く、その矯正方法が種々提案されている。かかる矯正方法のうち、代表的なものはストレートパーマといわれる方法であり、これは毛髪を還元して毛髪ケラチンのジスルフィド結合を十分に切断しながら、パネルに張りつけたり櫛を通したりすることで毛髪を真っ直ぐに引っ張り、ストレートになった状態で酸化してジスルフィド結合を再生・固定する方法である。
しかしながら、毛髪のウェーブがパーマネント・ウェーブ処理によるものであれば、ストレートパーマで十分にストレートにすることが可能であるものの、生来の縮毛・くせ毛は十分に伸ばすことが困難である。また、毛髪を一見伸ばせたように見えても、何日か経つと元のくせが戻ってしまうなど、十分な効果は得られなかった。
このため、通常のストレートパーマ処理に加え、熱による変性やより一層の還元によって変形の効率を高めることを目的として、還元した状態の毛髪をアイロンで加熱する方法(特許文献1参照)、還元した毛髪をスチーミングし、再度ジェル状の第1剤で還元を行う方法(特許文献2参照)等が提案されている。更に、効果を上げようとして処理条件を厳しくすると毛髪は著しい損傷を受けるため、還元力の弱い亜硫酸塩やその類似物質を用いたり、第1剤のpHを低くしたり、特定の界面活性剤や油剤を組み合わせたりする等の工夫もなされている。また、処理剤としてグアニジン誘導体又はその酸付加塩を組み合わせて用いる方法(特許文献3及び4参照)等も提案されている。
しかしながら、加熱処理を伴う方法は、施術に手間や時間がかかる上に毛髪へのダメージが避けられないものであり、また処理条件を変えたり特別な処理剤を用いる方法はダメージを低減する反面、生来の縮毛・くせ毛に対する矯正効果が十分満足できるものではなかった。従って、施術が容易で、優れた矯正効果を付与でき、かつ毛髪ダメージを軽減でき、施術後の感触にも優れたものが望まれている。
特開昭60-21704号公報 特開昭59-90508号公報 特開平10-17441号公報 特開平10-17442号公報
本発明は、生来の縮毛・くせ毛を直毛化することができ、しかも毛髪に損傷やドライ感を与えることのない毛髪処理剤組成物、及びその制御剤を用いて毛髪を矯正する方法を提供することにある。
本発明者らは、ケラチン還元性物質と特定の4級アンモニウム塩を組み合わせて用いれば、生来の縮毛・くせ毛を直毛化する、毛髪を持続的にセットするなど、毛髪を改質する効果に優れ、しかも毛髪に損傷やドライ感を与えない毛髪形状制御剤第1剤が得られることを見出した。
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪形状制御剤第1剤を提供するものである。
(A)ケラチン還元性物質
(B) 一般式(1)で表される4級アンモニウム塩
Figure 2007176888
〔式中、R1は炭素数6〜12の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、mは1又は2を示し、X-はハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンを示す。〕
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、生来の縮毛・くせ毛を直毛化することができ、しかも毛髪に損傷やドライ感を与えることがない。
成分(A)のケラチン還元性物質としては、毛髪の構造タンパク質であるケラチンに対し還元能を有する化合物であればいずれでもよく、例えばチオグリコール酸、チオグリコール酸誘導体、チオグリコール酸又はチオグリコール酸誘導体の塩、システイン、システイン又はシステイン誘導体の塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、下記一般式(2)
Figure 2007176888
〔式中、R4は水素原子、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はRa−O−Rb(Raは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Rbはメチレン基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐のアルキレン基)を示す。〕
で表されるチオグリセリルアルキルエーテル、その誘導体及びそれらの塩、下記一般式(3)
Figure 2007176888
〔式中、pは0〜5の整数を示し、qは0〜3の整数を示し、rは2〜5の整数を示す。但し、pとqとが同時に0となることはない。〕
で表されるメルカプトアルキルアミド又はその塩等が挙げられる。
これらの還元性物質のうち、チオグリコール酸類としては、チオグリコール酸及びそのグリセリルエステル;システイン類としては、L-システイン、D-システイン、N-アシルシステイン等;これらシステイン類の塩としては、アンモニウム塩、4級アンモニウム塩及びアルカノールアミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等);亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム等;亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素ナトリウム等;チオグリセリルアルキルエーテルとしては、エトキシヒドロキシプロパンチオール、エトキシエトキシヒドロキシプロパンチオール、メトキシエトキシヒドロキシプロパンチオール、イソプロポキシエトキシヒドロキシプロパンチオール等;メルカプトアルキルアミドとしては、メルカプトエチルプロパナミド、メルカプトエチルグルコナミド等が、特に好ましいものとして挙げられる。
成分(A)のケラチン還元性物質は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、毛髪形状制御剤第1剤中に0.1〜20質量%配合するのが好ましく、特に3〜20質量%配合すると、十分に還元できるとともに、皮膚や毛髪に損傷を与えることがなく好ましい。
成分(B)である一般式(1)で表される4級アンモニウム塩のX-のハロゲン化物イオンとしては、塩化物イオン、ヨウ化物イオン、臭化物イオン等が挙げられ、アルキル硫酸イオンとしてはメチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン等が挙げられ、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンとしては、メタンスルホン酸イオン、パラトルエンスルホン酸イオン等が挙げられる。このうち、ハロゲン化物イオンが好ましい。
また、一般式(1)中のR1の炭素数は8〜12が好ましく、R2とR3は同一であることが好ましい。具体的には、m=1のものとして、オクチルシクロペンチルジメチルアンモニウム塩、2-エチルヘキシルシクロペンチルジメチルアンモニウム塩、デシルシクロペンチルジメチルアンモニウム塩(以上、n=0)、オクチルシクロペンチルメチルジメチルアンモニウム塩、2-エチルヘキシルシクロペンチルメチルジメチルアンモニウム塩、デシルシクロペンチルメチルジメチルアンモニウム塩(以上、n=1)が挙げられる。
m=2のものとしては、オクチルシクロヘキシルジメチルアンモニウム塩、2-エチルヘキシルシクロヘキシルジメチルアンモニウム塩、デシルシクロヘキシルジメチルアンモニウム塩、オクチルシクロヘキシルジエチルアンモニウム塩、オクチルシクロヘキシルメチルエチルアンモニウム塩、オクチルシクロヘキシルジプロピルアンモニウム塩(以上、n=0)、オクチルシクロヘキシルメチルジメチルアンモニウム塩、2-エチルヘキシルシクロヘキシルメチルジメチルアンモニウム塩、デシルシクロヘキシルメチルジメチルアンモニウム塩、オクチルシクロヘキシルメチルメチルエチルアンモニウム塩(以上、n=1)、オクチルシクロヘキシルエチルジメチルアンモニウム塩、デシルシクロヘキシルエチルジメチルアンモニウム塩、オクチルシクロヘキシルエチルジエチルアンモニウム塩(以上、n=2)が挙げられる。
これらのうち、nが0又は1であるものが好ましく、R1の炭素数は8〜10であることが好ましい。
成分(B)の4級アンモニウム塩は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、縮毛矯正効果の観点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に1質量%以上、更に3質量%以上、特に5質量%以上であることが好ましい。また、含有量の上限値は、20質量%以下、更に18質量%以下、特に15質量%以下が好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、アンモニア又はその塩、アルカノールアミン類等のアルカリ剤でアルカリ性とすることができる。これらのアルカリ剤は、アンモニア又はその塩及びモノエタノールアミンを用いることが好ましい。毛髪形状制御剤第1剤のpHは5〜11に調整されるのが好ましく、更には6〜10、特に7〜9.6に調整されることが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、使用感の向上のため、更に成分(C)として非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等の界面活性剤を含むことができる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが特に好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、下記一般式(4)で表わされるものが好ましい。
Figure 2007176888
〔式中、R5は炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、sは1〜100の数を示す。〕
非イオン界面活性剤の具体的な例としては、エマルゲン102K、エマルゲン103、エマルゲン104P、エマルゲン106、エマルゲン109P、エマルゲン123P、エマルゲン150、エマルゲン1620G、エマルゲン220等(以上、花王(株))、NIKKOL BC-2、NIKKOL BC-10TX、NIKKOL BC-20TX、NIKKOL BC-40TX、NIKKOL BB-10等(以上、日光ケミカルズ(株))などを挙げることができる。非イオン界面活性剤の含有量は、縮毛矯正効果の観点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に0.1〜20質量%、更には0.5〜10質量%、特に1〜5質量%が好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。特に、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。
カチオン界面活性剤としては、炭素数16以上のモノ又はジ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
また、界面活性剤の全含有量は、縮毛矯正効果の観点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に0.1〜20質量%、更には0.5〜15質量%、特に1〜10質量%が好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤は、優れた使用感を付与するために、更にシリコーン類を含有させることが好ましい。シリコーン類としては、ポリシロキサン類、変性シリコーン類(アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等)、環状ポリシロキサンが挙げられる。なかでも、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
ポリシロキサン類としては、例えば数平均重合度1000以上、更には1500以上、特に2000以上20000未満の高重合シリコーンが挙げられ、SH200-1,000,000cs〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)〕、TSF451-100MA〔GE東芝シリコーン(株)〕、BY11-026〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンの低粘度シリコーンによる希釈溶液〕、KF9008〔信越シリコーン(株); 高重合シリコーンの環状シリコーンによる希釈溶液〕、BY22-050A〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンのカチオンエマルション〕、BY22-060〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンを低粘度シリコーンで希釈した溶液のカチオンエマルション〕、BY22-020〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株);高重合シリコーンを流動パラフィンで希釈した溶液のカチオンエマルション〕、KM904〔信越シリコーン(株);高重合シリコーンを低粘度シリコーンで希釈した溶液のカチオンエマルション〕などとして市販されているものを用いることができる。
また、ポリエーテル変性シリコーンとしては、Griffin法によるHLBが4〜18、特に7〜11のものが好ましい。ポリエーテル変性シリコーンは、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体の総称であり、種々のHLBを有するものが知られているが、市販品としては、信越化学工業社のシリコーンKF351A、同KF353A、同KF6008、同KF6016、同KF6011、同KF6012や、東レ・ダウコーニング社のSH3771C、同3773C、同3775C等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンとしては、アモジメチコーンオイル又はそのエマルションを用いることができ、SF8451C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株),粘度600mm2/s,アミノ当量1700g/mol〕、SF8452C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株), 粘度700mm2/s,アミノ当量6400g/mol〕、SF8457C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株),粘度1200mm2/s,アミノ当量1800g/mol〕、KF8003〔GE東芝シリコーン(株),粘度1850mm2/s,アミノ当量2000g/mol〕、KF867〔GE東芝シリコーン(株),粘度1300mm2/s,アミノ当量1700g/mol〕等のアミノ変性シリコーンオイルや、SM8704C〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株),アミノ当量1800g/mol〕等のアモジメチコーンエマルションが挙げられる。
上記シリコーン類の総含有量は、0.01〜30質量%が好ましく、更には0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%が好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤は、天然高分子又は合成高分子を用いてジェル系とすることも好ましい。ここで用いることができる天然高分子及び合成高分子としては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体〔例えば、マーコート100、マーコート550(以上、カルゴン社)〕、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体〔例えば、コポリマー845、コポリマー937、コポリマー958(以上、GAF社)〕、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース〔例えば、ポリマーJR-125、JR-30M、JR-400(以上、ユニオンカーバイド社)、レオガードG(ライオン(株))〕、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム〔例えば、ラボールガムCG-M、ラボールガムCG-6L、ラボールガムCG-M7、ラボールガムCG-M8M(以上、大日本製薬(株))、ジャグアーC-13S、ジャグアーC-14S、ジャグアーC-17、ジャグアーC-210、ジャグアーC-162、HI-CARE1000(以上、Rhone-Poulenc社)〕、カチオン化デキストラン、メチルセルロース〔例えば、メトローズSM(信越化学工業(株))〕、エチルセルロース〔例えば、ブリリアンス515((有)池田物産)〕、ヒドロキシエチルセルロース〔例えば、セロサイズQP4400H、QP52000H(以上、ユニオンカーバイド社)、SE-600(ダイセル化学工業(株))〕、ヒドロキシプロピルセルロース〔例えば、日曹HPC-H、HPC-M(日本曹達(株))〕、ヒドロキシプロピルメチルセルロース〔例えば、メトローズ60SHシリーズ、メトローズ65SHシリーズ、メトローズ90SHシリーズ(以上、信越化学工業(株))〕、プルラン〔例えば、プルランPF-20、プルランPI-20(以上、(株)林原商事)〕、プルラン脂肪酸エステル、キサンタンガム、ヒドロキシエチルキサンタンガム〔例えば、ラボールガムEX(大日本製薬(株))〕等が挙げられる。
これら天然高分子及び合成高分子は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜20質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
また、本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、有機溶剤を含有させることもできる。有機溶剤としては、エタノール等の1価アルコール;2-フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、2-フェニルエタノール、2-ベンジルオキシエタノール等の1価又は多価の芳香族アルコール;トリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類;エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn-ブチルエーテル等のグリコールエーテル類;N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン等のN-アルキルピロリドン;炭酸エチレン、炭酸プロピレン等の炭酸アルキレン;γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、γ-カプロラクトン等のラクトン類が挙げられる。
これら有機溶剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜15質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、上記成分以外に、通常のパーマ液第1剤に用いられている成分や化粧品分野で用いられる成分を、目的に応じて加えることができる。このような任意成分としては、無機アルカリ、脂肪酸、油脂、炭化水素、シリコーン誘導体、成分(C)以外の界面活性剤、アミノ酸誘導体、タンパク質誘導体、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、植物抽出物、ビタミン類、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料等が挙げられる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤を用いたカール形状付与や縮毛矯正は、従来のパーマ(ストレート、ウェーブ、アイロン)と同様にして行うことができる。例えば、ウェーブパーマの場合には、カーラーやロッドに毛髪を巻き付け、第1剤を毛髪に含浸させて所定時間放置する第1剤処理工程に続き、酸化剤を含む第2剤を毛髪に含浸させて所定時間放置する第2剤処理工程を経た上で、毛髪をカーラーやロッドから外して水洗、乾燥させる。また、第1剤処理工程と第2剤処理の問に、水洗あるいは酸性処理液で毛髪をすすぐ中間処理工程を経ることもできる。
くせ毛を矯正して直毛状にするストレートパーマの場合には、第1剤処理工程において、くしやブラシを使って第1剤をくせ毛に塗付しつつ直毛形状に整えて所定時間放置し、引き続く第2剤処理工程においても、くしやブラシを使って第2剤を毛髪に塗付する。また、第1剤処理工程と第2剤処理工程の間に水洗あるいは酸性処理液で毛髪をすすぐ中間処理工程を経ることもできる。所定時間の第2剤処理工程の後、毛髪を水洗、乾燥させる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤の塗布量は、処理する毛髪に対して0.1〜4質量倍、特に0.5〜2.5質量倍が好ましい。また、本発明の毛髪形状制御剤第1剤による毛髪の処理時間は、処理する毛髪のくせの強さ、太さ、傷み具合に応じて、1〜120分の範囲で適宜調節される。この際、必要であれば、加温してもよく、30〜55℃、特に35〜50℃になるようにするのが好ましい。
くせ毛の矯正処理においては、フラットアイロンを使用してより高い矯正効果を得ることも可能である。フラットアイロンを用いる場合、第1剤処理工程の後、第2剤処理工程の前に、毛髪から第1剤を洗い流し、ドライヤー等で乾燥させた上で、アイロン処理する。アイロンの温度は120〜180℃、特に140〜180℃に設定することが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤に引き続いて使用する第2剤は、酸化剤を含有する。酸化剤としては、臭素酸塩、過ホウ素酸塩、過酸化水素等が挙げられ、臭素酸塩及び過ホウ素酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。酸化剤の含有量は、過酸化水素の場合、縮毛矯正効果及び毛髪損傷防止の観点から、第2剤中に0.5〜3質量%、特に0.75〜2.5質量%が好ましい。また、通常の第2剤に用いられている成分や化粧品分野で用いられる成分を、目的に応じて加えることができる。その処理時の放置時間は、1〜30分の間で適宜調整される。更に、本発明の第1剤や酸化剤を含有する第2剤以外に、別途毛髪保護成分等を含有する処理剤を併用することもできる。
実施例1〜3及び比較例1〜2
表1に示す第1剤及び表2に示す第2剤を調製した。カール半径φが約5〜8mmのくせ毛のトレスに第1剤を塗布して毛髪に十分なじませ20分放置した後、水洗する。更に、第2剤を塗付して20分放置した後、水洗・乾燥した。この処理による縮毛矯正効果及びぱさつき感の程度を比較した。
〈矯正効果スコア〉
上記処理後、カール半径を求め、下記の基準に従って、縮毛矯正効果を判定した。
3:高い矯正効果(φ25mm以上)
2:弱い矯正効果(φ15mm以上25mm未満)
1:くせがほとんど取れない(φ15mm未満)
〈ぱさつき感〉
5人のパネラーにより、実施例処理毛、比較例処理毛及び未処理毛のぱさつき感を比較した。比較例2の処理毛を「1」とし、未処理毛を「4」とした場合の各実施例及び比較例処理毛のスコアを評価し、その平均値を示した。
Figure 2007176888
Figure 2007176888

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(C)を含有する毛髪形状制御剤第1剤。
    (A) ケラチン還元性物質
    (B) 一般式(1)で表される4級アンモニウム塩
    Figure 2007176888
    〔式中、R1は炭素数6〜12の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、mは1又は2を示し、X-はハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオンを示す。〕
  2. 成分(A)を0.1〜20質量%、成分(B)を1〜20質量%含有する請求項1記載の毛髪形状制御剤第1剤。
  3. 更に、(C)一般式(4)で表される非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%含む請求項1又は2記載の毛髪形状制御剤第1剤。
    Figure 2007176888
    〔式中、R5は炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、sは1〜100の数を示す。〕
  4. ストレートパーマとしてくせ毛に用いる請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪形状制御剤第1剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪形状制御剤第1剤とフラットアイロンを組み合わせて使用する縮毛矯正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008162905A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Kao Corp 縮毛矯正組成物

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