JP2007176851A - ウラシル骨格を有する新規カルボン酸誘導体及びアレルギー性疾患の治療剤 - Google Patents

ウラシル骨格を有する新規カルボン酸誘導体及びアレルギー性疾患の治療剤 Download PDF

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Katsumi Kubota
克巳 久保田
Yoshiaki Isobe
義明 磯部
Hiromi Kurebayashi
宏臣 紅林
Hirotaka Miyaji
裕貴 宮地
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Abstract

【課題】抗ヒスタミン作用、抗炎症作用等を示し、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹又は慢性気管支炎等のアレルギー性疾患の治療薬又は予防薬として有用な薬物を提供する。
【解決手段】式(1):
Figure 2007176851

[式中、R及びRはアルキル基等を表す。Rは式:−O−R3A(式中R3Aは水素原子等を表す。)の基等を表す。環Aは脂肪族複素環基を表す。Lはアルキレン基等を表す。YとZを結ぶ破線が単結合を表す場合、Yはメチレンを表し、Zは窒素原子等を表す。当該破線が二重結合を表す場合、Yは式:C(R)(式中Rは水素原子等を表す。)の基を表し、Zは炭素原子を表す。Ar及びArは二価基と共に三環性の環を形成してもよい。Bは単結合等を表す。]で表されるカルボン酸誘導体、又はその塩。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用などを有し、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、喘息、又は慢性気管支炎などの治療剤又は予防剤として有用なウラシル骨格を有する新規カルボン酸誘導体及びその医薬用途に関する。
アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、喘息、又は慢性気管支炎などのアレルギー性疾患は主にはI型アレルギーにより引き起こされる疾患であるが、慢性的に経過すると好酸球を主体とする炎症性細胞が患部に浸潤し、炎症像を呈するようになる。これらの疾患に対しては、対症療法剤として抗ヒスタミン剤が汎用されている。しかしながら、抗ヒスタミン剤は炎症自体に対しては十分な治療効果が得られない場合が多い。そのため、抗ヒスタミン剤に加えて、抗炎症剤であるステロイド剤を併用する治療が行われている。しかしながら、ステロイド剤は感染症、副腎萎縮、骨粗鬆症、糖尿病、小児の成長障害など問題となる副作用がある。
近年、イミダゾピリジン構造を結合させた抗ヒスタミン剤に好酸球浸潤抑制作用があることが報告されている(例えば、非特許文献1を参照)。一方、ウラシル骨格を有する化合物については、式(6):
Figure 2007176851
で表される化合物またはその塩が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、抗ヒスタミン活性を有する化合物は、中枢移行性が高い場合眠気を催すという問題を有することから、その解決が望まれている。

国際公開第2004/026841号パンフレット J. Pharmacol. Exper. Ther., 303, 1283-1290, (2002)
本発明の課題は、抗ヒスタミン作用に加えて抗炎症作用を併せ持ち、安全性などの点でより満足のいく、アレルギー性疾患の治療剤又は予防剤として有用な新規化合物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下のウラシル骨格を有する新規カルボン酸誘導体が、抗ヒスタミン作用を示すと共に遅発性の炎症反応も顕著に抑制することを見出し、本発明を完成した。

即ち本発明は、
〔1〕 式(1):
Figure 2007176851
[式中、R及びRは、各々同一又は異なって、水素原子、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、又は置換もしくは無置換の単環性芳香族複素環基を表す。
は、式:−O−R3A(式中、R3Aは、水素原子、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す。)、又は−NR3B3C(式中、R3B及び3Cは、各々同一又は異なって、水素原子、又は置換もしくは無置換の炭素原子数1〜6のアルキル基を表す。)で表される基である。
環Aは、1〜3個の窒素原子、0〜1個の酸素原子、及び0〜1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の単環性脂肪族複素環基を表し、当該単環性脂肪族複素環基は、炭素原子数1〜10のアルキル基、オキソ基、又は水酸基で、1又は複数、同一又は異なって置換されていてもよい。
Lは、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルキレン基、又は置換もしくは無置換の炭素原子数2〜6の直鎖状もしくは分枝状のアルケニレン基を表し、当該アルキレン基並びにアルケニレン基の−CH−基は、式:−O−、又は−N(R)−(式中、Rは、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)で表される基によって、1又は複数、同一又は異なって、置き換えられることができる。
YとZを結ぶ破線は、単結合、又は二重結合を表し、
(I)当該破線が単結合である場合、
Yは、置換もしくは無置換のメチレンを表し、
は、窒素原子、又は置換もしくは無置換のメチンを表す。
(II)当該破線が二重結合である場合、
Yは、式:C(R)(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、又は置換もしくは無置換の炭素原子数1〜3のアルキル基を表す。)で表される基であり、
は、炭素原子を表す。
Arは、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の芳香族複素環基を表す。Arは、置換もしくは無置換のアリーレン、又は置換もしくは無置換の芳香族複素環の二値基を表す。また、当該Ar及びArは、Ar及びArの双方に結合する二価基と共に、三環性の環を形成してもよい。
は、単結合、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜4の直鎖状もしくは分枝状のアルケニレン基、又は置換もしくは無置換の炭素原子数1〜4の直鎖状もしくは分枝状のアルキレン基を表し、当該アルキレン基のメチレンは、酸素原子、又は炭素原子数3〜6のシクロアルキリデンと置き換えられることができる。]
で表されるカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔2〕 式(1)で表される化合物が、式(2):
Figure 2007176851
[式中、R、R、R、環A、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar及びBは、〔1〕と同義である。]
で表される、〔1〕に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔3〕 式(2)で表される化合物が、式(3):
Figure 2007176851
[式中、Zは、窒素原子、又はメチンを表す。
A1、RA2、RA3、RA4、RA5、RA6、RA7、及びRA8は、各々同一又は異なって、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。
aは、0〜2の整数を表し、aが2を表す場合、2つのRA1及び2つのRA2は、各々独立して、同一又は異なる基を表してもよい。]
で表される、〔2〕に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔4〕 Ar及びArが、Ar及びArの双方に結合する二価基と共に、三環性の環を形成する、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔5〕 式(1)で表される化合物が、式(4):
Figure 2007176851
[式中、R及びRは、各々同一又は異なって、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、又は炭素原子数1〜10のアルコキシ基を表す。m及びnは、各々同一又は異なって、0〜3の整数を表す。Bは、式:CHCH、CH=CH、CHO、OCH、CHC(=O)、C(=O)CH、CHS、SCH、C(=O)O、OC(=O)、CHNR、NRCH、C(=O)NR、NRC(=O)、O、S、CH、又はNR(式中、Rは、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)で表される基である。
は、窒素原子、又は式:CR(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、又は炭素原子数1〜10のアルコキシ基を表す。)で表される基である。]
で表される、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔6〕 式(4)で表される化合物が、式(5):
Figure 2007176851
[式中、R、R、R、R、環A、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、B、B及びmは、〔5〕と同義である。]
で表される、〔5〕に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔7〕 YとZを結ぶ破線が単結合を表し、Zが窒素原子又は無置換のメチンを表す、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔8〕 YとZを結ぶ破線が二重結合を表す、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔9〕 ((11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸、((5Z)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸、5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸、又は5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸である〔1〕に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩;
〔10〕 〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する抗アレルギー剤;
に関する。
〔11〕 〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する抗炎症剤。
〔12〕 〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載のカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有するアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、喘息又は慢性気管支炎の治療剤又は予防剤。

本発明により、抗ヒスタミン作用を示すと共に遅発性の炎症反応も顕著に抑制することを特徴とする、アレルギー性疾患の新たな治療剤又は予防剤の提供が可能となった。
以下に、本発明をさらに具体的に説明する。
本発明における各々の基の説明は、特に指示した場合を除き、その基が他の基の一部分である場合にも該当する。
尚、本明細書における置換基の数は、置換可能であれば特に制限はなく、1又は複数である。
本明細書において、「アルキル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルキル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、又はデシル基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数1〜6のアルキル基を挙げることができる。
「アルケニル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数2〜6のアルケニル基が挙げられ、具体的には、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基(2−プロペニル基)、イソプロペニル基(1−メチルビニル基)、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3-ブテニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチルアリル基、1−エチルビニル基、1-ペンテニル基、又は1−ヘキセニル基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数2〜4のアルケニル基を挙げることができる。
「アルキニル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数2〜6のアルキニル基が挙げられ、具体的には、エチニル基、1-プロピニル基、2−プロピニル基、1-ブチニル基、1-メチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3-ブチニル基、1-ペンチニル基、又は1-へキシニル基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数2〜4のアルキニル基を挙げることができる。
「シクロアルキル基」としては、3〜8員の飽和のシクロアルキル基が挙げられ、具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基、又はシクロオクチル基を挙げることができる。中でも好ましくは、4〜6員の飽和のシクロアルキル基を挙げることができる。
「シクロアルケニル基」としては、環内に1又は2個の二重結合を含む4〜8員のシクロアルケニル基が挙げられ、具体的には、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロへプテニル基、又はシクロオクテニル基を挙げることができ、結合位置は特に限定されない。中でも好ましくは、4〜6員のシクロアルケニル基を挙げることができる。
「アルキレン基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルキレンが挙げられ、具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン、1−メチルメチレン、1,1−ジメチルメチレン、1−メチルエチレン、テトラメチレン、オクタメチレン、デカメチレン等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数1〜4のアルキレンを挙げることができる。
「アルケニレン基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数2〜6のアルケニレン基が挙げられ、具体的には、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数2〜4のアルケニレンを挙げることができる。
「シクロアルキリデン」としては、3〜6員の飽和のシクロアルキリデン基が挙げられ、シクロプロピリデン、シクロブチリデン、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデンを挙げることができる。
「脂肪族複素環基」としては、0〜3個の窒素原子、0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、4〜8員の飽和脂肪族複素環基、又は0〜3個の窒素原子、0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、1又は2個の二重結合を含む芳香族性の無い5〜8員の不飽和脂肪族複素環基が挙げられ、結合位置は化学的に安定であれば特に限定されない。具体的には、飽和脂肪族複素環基としては、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、アゼパニル基、アゾカニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリニル基、1−オキソチオモルホリニル基、1,1−ジオキソチオモルホリニル基、チオモリホリノ基、1−オキソチオモルホリノ基、1,1−ジオキソチオモルホリノ基、又は1,4−ジオキサニル基等を挙げることができる。不飽和脂肪族複素環基としては、2−ピロリニル基、3−ピロリニル基、2−イミダゾリニル基、3−イミダゾリニル基、2−ピラゾリニル基、3−ピラゾリニル基、又は1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル基等を挙げることができる。
「アリール基」としては、炭素原子数6〜10のアリール基が挙げられ、具体的には、フェニル基、1−ナフチル基、又は2−ナフチル基等を挙げることができる。
「芳香族複素環基」とは、ヘテロアリール基とも呼ばれるが、0〜4個の窒素原子、0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、単環の5員もしくは6員の芳香族複素環基又は二環の9員もしくは10員の芳香族複素環基を表し、結合位置は化学的に安定であれば特に限定されない。具体的には、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、フラザニル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、又はイミダゾピリジニル基等を挙げることができる。
「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を挙げることができる。
「アラルキル基」とは、アリールアルキル基とも呼ばれるが、アリール基で置換された炭素原子数1〜10の直鎖もしくは分枝のアルキル基を表す。当該アリール基及びアルキル基としては前記と同じものが挙げられる。アラルキル基として、具体的には、ベンジル基(フェニルメチル基)、フェネチル基(2−フェニルエチル基)、3−フェニルプロピル基、2−フェニル−2−メチルエチル基、1−フェニルエチル基等を挙げることができる。
「アルコキシ基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルコキシ基が挙げられ、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、1−メチルブトキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、又はデシルオキシ基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数1〜6のアルコキシ基を挙げることができる。
「アルカノイル基」とは、アシル基またはアルキルカルボニル基とも呼ばれるが、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルカノイル基を表し、具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、又はデカノイル基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数1〜6のアルカノイル基を挙げることができる。
「アルカノイルオキシ基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基が挙げられ、具体的には、具体的には、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基、ヘプタノイルオキシ基、オクタノイルオキシ基、ノナノイルオキシ基、またはデカノイルオキシ基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数1〜6のアルカノイルオキシ基を挙げることができる。
「アルコキシカルボニル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数2〜11のアルカノイル基が挙げられ、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、tert−ペンチルオキシカルボニル基、1−メチルブトキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、ヘプチルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ノニルオキシカルボニル基、またはデシルオキシカルボニル基等を挙げることができる。中でも好ましくは、炭素原子数2〜7のアルコキシカルボニル基を挙げることができる。
「アルキルチオ基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルキルチオ基が挙げられ、具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基、1−メチルブチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、ノニルチオ基、またはデシルチオ基を挙げることができる。中でも好ましくは炭素数1〜6のアルキルチオ基を挙げることができる。
「アルキルスルフィニル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルキルスルフィニル基が挙げられ、具体的には、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、ブチルスルフィニル基、イソブチルスルフィニル基、sec−ブチルスルフィニル基、tert−ブチルスルフィニル基、ペンチルスルフィニル基、イソペンチルスルフィニル基、ネオペンチルスルフィニル基、tert−ペンチルスルフィニル基、1−メチルブチルスルフィニル基、ヘキシルスルフィニル基、ヘプチルスルフィニル基、オクチルスルフィニル基、ノニルスルフィニル基、またはデシルスルフィニル基を挙げることができる。中でも好ましくは炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基を挙げることができる。
「アルキルスルホニル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルキルスルホニル基が挙げられ、具体的には、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、sec−ブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、イソペンチルスルホニル基、ネオペンチルスルホニル基、tert−ペンチルスルホニル基、1−メチルブチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基、ヘプチルスルホニル基、オクチルスルホニル基、ノニルスルホニル基、またはデシルスルホニル基を挙げることができる。中でも好ましくは炭素数1〜6のアルキルスルホニル基を挙げることができる。
「アロイル基」とは、アリールカルボニル基とも呼ばれるが、炭素原子数6〜10のアリール基を有するカルボニル基を表し、具体的には、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、または2−ナフトイル基等を挙げることができる。
「アリールスルホニル基」におけるアリール部分は前記と同義である。
「ヘテロアリールカルボニル基」及び「ヘテロアリールスルホニル基」におけるヘテロアリール部分は前記芳香族複素環基と同様である。
「スルホン酸エステル基」としては、直鎖もしくは分枝の炭素原子数1〜10のアルキルスルホン酸エステル基、炭素数6〜10のアリールスルホン酸エステル基、又はヘテロアリールスルホン酸エステル基が挙げられる。「アルキルスルホン酸エステル基」とはアルキル基にスルホニルオキシ基が結合したものを表し、「アリールスルホン酸エステル基」「ヘテロアリールスルホン酸エステル基」とはそれぞれ、アリール基にスルホニルオキシ基が結合したもの、ヘテロアリール基にスルホニルオキシ基が結合したものを表す。「ヘテロアリールスルホン酸エステル基」におけるヘテロアリール部分は前記芳香族複素環基と同様である。具体的には、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、プロパンスルホニルオキシ基、ヘプタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、m−トルエンスルホニルオキシ基、o−トルエンスルホニルオキシ基、p−クロロベンゼンスルホニルオキシ基、1−ナフタレンスルホニルオキシ基、または2−ナフタレンスルホニルオキシ基、ピリジンスルホニルオキシ基等を挙げることができる。中でも好ましくはメタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基を挙げることができる。

「アリーレン」としては、炭素原子数6〜10のアリーレンが挙げられ、結合位置は化学的に安定であれば特に限定されない。具体的には、フェニレン、ナフチレンが挙げられる。
「芳香族複素環の二価基」とは、ヘテロアリーレンとも呼ばれるが、0〜4個の窒素原子、0〜2個の酸素原子及び0〜2個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、単環の5員もしくは6員の芳香族複素環基又は二環の9員もしくは10員の芳香族複素環の二価基を表し、結合位置は化学的に安定であれば特に限定されない。具体的には、ピリジレン、ピロリレン、又はチオフェニレンを挙げることができる。
「アルキル基」、「アルケニル基」、「アルキレン基」、又は「アルケニレン基」が置換されている場合の置換基としては、以下の(i)〜(v)の群から、同一もしくは異なって、1〜5個選択される:
(i)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、オキソ基;
(ii)置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のカルバモイル基、置換もしくは無置換のスルファモイル基;
(iii)アルコキシ基、アルカノイル基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基
〔これらの基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のカルバモイル基、及び置換もしくは無置換のスルファモイル基から選択される置換基で置換されていてもよい。〕;
(iv)置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、置換もしくは無置換の脂肪族複素環基、;
(v)置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基。
「シクロアルキル基」、「シクロアルケニル基」、又は「脂肪族複素環基」が置換されている場合の置換基としては、以下の(vi)〜(x)の群から、同一もしくは異なって、1〜5個選択される:
(vi)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、オキソ基、チオキソ基;
(vii)置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のカルバモイル基、置換もしくは無置換のスルファモイル基;
(viii)アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基
〔これらの基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のカルバモイル基、及び置換もしくは無置換のスルファモイル基から選択される置換基で置換されていてもよい。〕;
(ix)シクロアルキル基、シクロアルケニル基、脂肪族複素環基
〔これらの基は、以下の(1)〜(4):
(1)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、オキソ基、チオキソ基;
(2)同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基;
(3)アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基(この群(3)の基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。);
(4)アリール基、芳香族複素環基(この群(4)の基は、ハロゲン原子、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。)
から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。〕
(x)置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基。
「アリール基」、「芳香族複素環基」、「アリーレン」、「芳香族複素環の二価基」又は「アラルキル基」が置換されている場合の置換基としては、以下の(xi)〜(xv)の群から、同一もしくは異なって、1〜5個選択される:
(xi)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基;
(xii)置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のカルバモイル基、置換もしくは無置換のスルファモイル基;
(xiii)アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基
〔これらの基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のカルバモイル基、及び置換もしくは無置換のスルファモイル基から選択される置換基で置換されていてもよい。〕;
(xiv)シクロアルキル基、シクロアルケニル基、脂肪族複素環基、
〔これらの基は、以下の(1)〜(4):
(1)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、オキソ基、チオキソ基;
(2)同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基;
(3)アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基(この群(3)の基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。);
(4)アリール基、芳香族複素環基(この群(4)の基は、ハロゲン原子、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。)
から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。〕;
(xv)アリール基、芳香族複素環基
〔これらの基は、以下の(1)〜(4):
(1)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基;
(2)同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基;
(3)アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基(この群(3)の基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。);
(4)アリール基、芳香族複素環基(この群(4)の基は、ハロゲン原子、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。)
から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。〕。
「アミノ基」、「カルバモイル基」、又は「スルファモイル基」が置換されている場合の置換基としては、以下の(xvi)〜(xviii)の群から同一もしくは異なって、1もしくは2個選択される:
(xvi)アルキル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基
〔これらの基は、ハロゲン原子、水酸基、及びカルボキシル基から選択される置換基で置換されていてもよい。〕;
(xvii)シクロアルキル基、シクロアルケニル基、脂肪族複素環基
〔これらの基は、以下の(1)〜(4):
(1)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、オキソ基、チオキソ基;
(2)同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基;
(3)アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基(この群(3)の基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。);
(4)アリール基、芳香族複素環基(この群(4)の基は、ハロゲン原子、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。)
から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。〕;
(xviii)アリール基、芳香族複素環基
〔これらの基は、以下の(1)〜(4):
(1)ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基;
(2)同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、同一もしくは異なる1又は2個のアルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基;
(3)アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルカノイル基(この群(3)の基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。);
(4)アリール基、芳香族複素環基(この群(4)の基は、ハロゲン原子、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、及びアルコキシ基から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。)
から選ばれる同一もしくは異なる1〜5の置換基で置換されていてもよい。〕
「メチレン」が置換されている場合の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルボキシル基から選択される。
「メチン」が置換されている場合の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルボキシル基から選択される。
式(1)において、R及びRとして好ましくは、各々同一又は異なって、水素原子、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、又はフェニル基が挙げられ、更に好ましくはメチル基、エチル基、又はフェニル基が挙げられる。
として好ましくは、式:−O−R3Aで表される基が挙げられ、式中、R3Aとして好ましくは水素原子が挙げられる。
環Aが表す「1〜3個の窒素原子、0〜1個の酸素原子、及び0〜1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の単環性脂肪族複素環基」としては、具体的には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、アゾカニル基、モルホリノ基、チオモリホリノ基、ジヒドロピリジニル基、テトラヒドロピリジニル基等が挙げられ、好ましくはピペラジニル基、ピペリジル基、1,4−アゼパン−1−イル基、又は1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル基が挙げられる。
Lが表す「置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルキレン基」としては、具体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基等が挙げられ、「当該アルキレン基の−CH−基が、1又は複数、同一又は異なって、置き換えられる式」として好ましくは、式:−NMe−、又は−NH−で表される基が挙げられる。Lとして特に好ましくは、エチレン基、又はプロピレン基が挙げられる。
YとZを結ぶ破線が単結合である場合、Yとして好ましくは無置換のメチレン基が挙げられ、Zとして好ましくは窒素原子が挙げられる。
YとZを結ぶ破線が二重結合である場合、Yとして好ましくは式:CHで表される基が挙げられる。
として好ましくは、単結合、炭素原子数1〜2の直鎖の置換もしくは無置換のアルキレン基が挙げられ、更に好ましくは、単結合、メチレン基、又はエチレン基が挙げられる。
Ar及びArとしては、Ar及びArの双方に結合する二価基と共に三環性の環を形成するのが好ましい。従って、式(1)として好ましくは、式(4):
Figure 2007176851
が挙げられ、更に好ましくは、式(5):
Figure 2007176851
が挙げられる。
「Ar及びArの双方に結合する二価基」としては、式:CHCH、CH=CH、CHO、CHCO、CHS、CO、CHNR、CONR、O、S、CH、又はNR(式中、Rは、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)で表される基等が挙げられ、好ましくは、式:CHCH、CH=CH、CHO、Sで表される基が挙げられる。


式(1)で表される本発明化合物は、市販もしくは公知化合物から公知の合成方法を組み合わせることにより製造できる化合物を原料に用いて、以下に示す製造方法により製造することができる。
式(1)で表される本発明化合物は、ウラシル環と環Aとを結ぶ結合箇所に相当する環A内の原子が窒素原子である化合物、又は当該原子が炭素原子である化合物に二分することができる。すなわち、式(1)で表される本発明化合物は、式(7):
Figure 2007176851
[式中、R、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar及びBは、前述と同義である。
環Aは、ウラシル環との結合箇所に相当する窒素原子と、0〜2個の窒素原子、0〜1個の酸素原子、及び0〜1個の硫黄原子から選択される0〜3個のヘテロ原子を含有する4〜8員の単環性脂肪族複素環基を表し、当該単環性脂肪族複素環基は、炭素原子数1〜10のアルキル基、オキソ基、又は水酸基で、1又は複数、同一又は異なって置換されていてもよい。]
又は、式(8):
Figure 2007176851
[式中、R、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar及びBは、前述と同義である。
環Aは、ウラシル環との結合箇所に相当する炭素原子と、1〜3個の窒素原子、0〜1個の酸素原子、及び0〜1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の単環性脂肪族複素環基を表し、当該単環性脂肪族複素環基は、炭素原子数1〜10のアルキル基、オキソ基、又は水酸基で、1又は複数、同一又は異なって置換されていてもよい。]
で表される。
式(1)で表される本発明化合物が式(7)で表される場合、以下の製造方法1〜2で製造することができる。

(製造方法1)
式(7)におけるRが式:−O−R3Aで表される基であり、且つ式中R3Aが、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す場合、すなわち、式(7)で表される本発明化合物が式(7a):
Figure 2007176851
[式中、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B及び環Aは、前述と同義である。
3A‘は、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す。]
で表される場合、式(7a)で表される本発明化合物は、下記の式に従って合成できる。
Figure 2007176851
[式中、Halはハロゲン原子を表し、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B、環A及びR3A‘は前記と同義である。Lvは脱離基を表し、具体的には、ハロゲン原子、水酸基、又はスルホン酸エステル基を表す。]
即ち、化合物(7a)は、ハロ-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン(I)と2級アミン(II)を塩基存在下反応させることにより合成できる。塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウム等の金属水素化物、又はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4-ジメチルアミノピリジン等の有機塩基等を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約50℃から200℃までの範囲から選択される。ハロ-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン(I)は例えば、特開平8-109171号公報やTetrahedron Lett. 1993, 34, 8213-8216. に記載されている方法により合成できるか、あるいは市販品として購入可能である。また2級アミン(II)は例えば、特開第2004−107299号パンフレットや特開平6-128238号公報に記載されている方法により合成できる。
なお、塩基存在下もしくは非存在下で化合物(I)と化合物(III)を反応させて化合物(IV)を合成し、さらに化合物(IV)と化合物(V)とを塩基存在下反応させることにより、化合物(7a)を得ることも出来る。塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、又はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4-ジメチルアミノピリジン等の有機塩基等を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約0℃から200℃までの範囲から選択される。
更に、塩基存在下もしくは非存在下で化合物(I)と化合物(VI)を反応させて化合物(VII)を合成し、さらに化合物(VII)と化合物(VIII)とを塩基存在下反応させることにより、化合物(7a)を得ることも出来る。塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、又はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4-ジメチルアミノピリジン等の有機塩基等を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約0℃から200℃までの範囲から選択される。

(製造方法2)
さらに、式(7a)で表される本発明化合物は、下記の式に従っても合成できる。
Figure 2007176851
[式中、Hal、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B、環A、R3A‘及びLvは前記と同義である。]
化合物(X)は、化合物(I)と化合物(IX)とを塩基存在下反応させることにより得ることができる。塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、又はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4-ジメチルアミノピリジン等の有機塩基等を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約0℃から200℃までの範囲から選択される。
なお、前記の製造方法1で得られた化合物(IV)と化合物(XI)を塩基存在下反応させることにより、化合物(X)を得ることも出来る。塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、又はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4-ジメチルアミノピリジン等の有機塩基等を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約0℃から200℃までの範囲から選択される。
更に、前記の製造方法1で得られた化合物(VII)と化合物(XII)とを塩基存在下反応させることにより、化合物(X)を得ることも出来る。塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、又はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4-ジメチルアミノピリジン等の有機塩基等を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約0℃から200℃までの範囲から選択される。
このようにして得られた化合物(X)から、パラジウム等を触媒として用いたカルボン酸誘導体とのカップリング反応や、マロン酸誘導体とのカップリング反応と引き続く脱炭酸反応等の方法によって、化合物(7a)を得ることが出来る。これらの反応についてはACC. Chem. Res. 2003, 36, 234-245等に記載された方法等を用いることができる。
また、化合物(X)のシアノ化反応、加水分解反応、及びエステル化によっても、化合物(7a)を得ることが出来る。更には、化合物(X)をパラジウム触媒存在下、一酸化炭素、アルコール類と反応させることによっても化合物(7a)を得ることが出来る。また、化合物(X)をパラジウム触媒存在下、アクリル酸類と反応させることによっても化合物(7a)を得ることが出来る。これらの反応には、「コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーション、R.C.ラロック著、(VCH パブリッシャーズ,Inc、1989)」等に記載された方法等を用いることができる。

式(1)で表される本発明化合物が式(8)で表される場合、以下の製造方法3で製造することができる。

(製造方法3)
式(8)におけるRが式:−O−R3Aで表される基であり、且つ式中R3Aが、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す場合、すなわち、式(8)で表される本発明化合物が式(8a):
Figure 2007176851
[式中、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B及び環ACは、前述と同義である。
3A‘は、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す。]
で表される場合、式(8a)で表される本発明化合物は、下記の式に従って合成できる。
Figure 2007176851
[式中、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B、環AC、Hal、Lv及びR3A‘は前記と同義である。
Xは水酸基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、又はノルボルニル基を示す。
環AC は、還元によって環ACへの変換が可能な不飽和脂肪族複素環基を表す。具体的には、環ACがピペリジル基あるいはテトラヒドロピリジル基である場合には、環AC はピリジル基を表し、環ACがピペリジル基である場合には、環AC はテトラヒドロピリジル基を表す。]
即ち、化合物(8a)は、ハロ-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン(I)とアルキルホウ素化合物(XIII)をパラジウム触媒あるいはロジウム触媒存在下反応させることにより合成できる。アルキルホウ素化合物(XIII)は例えば、Acc. Chem. Res. 1988, 21, 287-293., Chem. Rev. 1995, 95, 2457-2483.やSynthesis, 2000, 778-780. に記載されている方法により合成できる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いるか、水との混合溶媒、あるいは無溶媒で行ってもよい。反応温度は例えば、約0℃から200℃までの範囲から選択される。
なお、化合物(XIII)の代わりに化合物(XVIII)を用い、前記反応と同様の方法により化合物(XIX)を合成し、さらに化合物(XIX)を製造方法1における化合物(IV)から化合物(7a)への反応と同様の方法で反応させることにより、化合物(8a)を得ることも出来る。
また同様に、化合物(XIII)の代わりに化合物(XVI)を用いて化合物(XVII)を合成し、さらに化合物(XVII)を製造方法1における化合物(VII)から化合物(7a)への反応と同様の方法で反応させることにより、化合物(8a)を得ることも出来る。
さらに同様に、化合物(XIII)の代わりに化合物(XIV)を用いて化合物(XV)を合成し、さらに不飽和脂肪族複素環AC の還元的操作等によって化合物(XVII)あるいは化合物(XIX)に導き、その後上記の方法に従って、化合物(8a)を得ることも出来る。

(製造方法4)
式(7)並びに式(8)におけるRが、式:−O−R3Aで表される基であり、且つ式中R3Aが水素原子を表す場合、すなわち、式(7)で表される本発明化合物が式(7b):
Figure 2007176851
[式中、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B及び環Aは、前述と同義である。]
で表される場合、並びに、式(8)で表される本発明化合物が式(8b):
Figure 2007176851
[式中、R、R、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B及び環Aは、前述と同義である。]
で表される場合、化合物(7b)については、製造方法1〜2の方法により製造した化合物(7a)を原料に用いて、一方、化合物(8b)については、製造方法3の方法により製造した化合物(8a)を原料に用いて、以下に示した方法により合成することができる。
Figure 2007176851
[式中、R、R、R3A‘、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B、環A、及び環Aは、前述と同義である。]
該方法については、例えば、「コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーション、R.C.ラロック著、(VCH パブリッシャーズ,Inc、1989)」、「プロテクティブ グループ イン オーガニック シンセシス 第三版、T.W.グリーン、P.G.M.ウッツ著、(ウィリー インターサイエンス,Inc、1999)」等に記載されている。以下(1)〜(3)で、具体的に説明する。
(1)R3A‘が、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基の場合、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物存在下で、化合物(7a)又は(8a)を加水分解することにより、化合物(7b)又は(8b)を得ることができる。溶媒としては例えば、水、有機溶媒、又は水と有機溶媒との混合溶媒を用いることができる。当該有機溶媒としては、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノールもしくはブタノール等のアルコール系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等を用いることができる。反応温度は、例えば、約0℃から約100℃までの範囲から選択される。
(2)R3A‘が、t−ブチル基、又は置換もしくは無置換のベンジル基の場合、化合物(7a)又は(8a)を酸で処理することにより、化合物(7b)又は(8b)を得ることができる。酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸等の無機酸、又はトリフルオロ酢酸等の有機酸等を用いることができる。溶媒としては例えば、水、水と有機溶媒との混合溶媒、又は有機溶媒を用いることができる。当該有機溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、ジメチルスルホキシド、トルエン等の非プロトン性溶媒、酢酸等を用いることができる。反応温度は、例えば、約0℃から溶媒の沸点付近ぐらいまでの範囲から選択される。
(3)R3A‘が、置換もしくは無置換のベンジル基、又はハロアルキル基の場合、化合物(7a)又は(8a)を還元することにより、化合物(7b)又は(8b)を得ることができる。溶媒としては例えば、水、水と有機溶媒との混合溶媒、又は有機溶媒を用いることができる。当該有機溶媒としては、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、又はジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、酢酸、蟻酸、プロピオン酸等の有機酸類を用いることができる。反応温度は、例えば、約0℃から溶媒の沸点程度までの範囲から選択される。

(製造方法5)
式(7)並びに式(8)におけるRが、式:−NR3B3Cで表される基である場合、すなわち、式(7)で表される本発明化合物が式(7c):
Figure 2007176851
[式中、R、R、R3B、R3C、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B及び環Aは、前述と同義である。]
で表される場合、並びに、式(8)で表される本発明化合物が式(8c):
Figure 2007176851
[式中、R、R、R3B、R3C、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B及び環Aは、前述と同義である。]
で表される場合、製造方法4の方法により製造した化合物(7b)又は化合物(8b)を原料に用いて、以下に示した方法により合成することができる。
Figure 2007176851
[式中、R、R、R3B、R3C、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar、B、環A、及び環Aは、前述と同義である。]
該方法については、例えば、「コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーション、R.C.ラロック著、(VCH パブリッシャーズ,Inc、1989)」、「プロテクティブ グループ イン オーガニック シンセシス 第三版、T.W.グリーン、P.G.M.ウッツ著、(ウィリー インターサイエンス,Inc、1999)」「新実験化学講座14 有機化合物の合成と反応(II)(丸善、1977)」等に記載されている。以下(1)〜(3)で、具体的に説明する。
(1)1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドや1-エチル‐3-(3‘−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウム ヘキサフルオロフォスフェート等の縮合剤存在下、化合物(7b)又は(8b)を対応するアミンと反応させることにより、対応する化合物(7c)又は(8c)を得ることができる。溶媒としては例えば、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、又はこれらの混合溶媒等を用いることができる。反応温度は、例えば、約マイナス40℃から約100℃までの範囲から選択される。また、反応系中に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物等を添加しても良い。
(2)溶媒中あるいは無溶媒にて、酸の存在下あるいは非存在下で、化合物(7b)又は(8b)をアミンと加熱処理することにより、対応する化合物(7c)又は(8c)を得ることができる。酸としては例えば、リン酸等の無機酸、ベンゼンスルホン酸等の有機酸、アルミナ等の固体触媒を用いることができる。溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン等の非プロトン性溶媒、又はこれらの混合溶媒等を用いることができる。反応温度は、例えば、0℃から250℃付近ぐらいまでの範囲から選択される。
(3)化合物(7b)又は(8b)を、無機酸の酸塩化物でカルボン酸塩化物に変換後アミンで処理することによって、あるいは有機酸の酸クロリドで混合酸無水物に変換後アミンで処理することによって、化合物(7c)又は(8c)を得ることができる。無機酸の酸塩化物としては、塩化チオニル、塩化ホスホリル等を用いることができ、有機酸の酸クロリドとしては、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル等を用いることが出来る。溶媒としては例えば、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、又はトルエン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、又はこれらの混合溶媒等を用いることができる。反応温度は、例えば、約マイナス40℃から約100℃までの範囲から選択される。

式(1)で表される本発明化合物、その中間体、又はその原料化合物が、官能基を有している場合、必要に応じて、製造法1〜5において、当業者の常法に従い、置換基導入反応、又は官能基変換反応等を行うことができる。これらについては「実験化学講座(日本化学会編、丸善)」、又は「コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーション、R.C.ラロック著、(VCH パブリッシャーズ,Inc、1989)」等に記載された方法等を用いることができる。例えば、官能基変換反応としては、酸ハライドもしくはスルホニルハライド等を用いてアシル化もしくはスルホニル化を行う反応、ハロゲン化アルキル等のアルキル化剤を反応させる反応、加水分解反応、Friedel-Crafts反応やWittig反応等の炭素−炭素結合形成反応、還元的アミノ化反応もしくはアミンのアルキル化反応等の炭素−窒素結合形成反応、酸化もしくは還元反応等が挙げられる。
また、本発明化合物、又はその中間体が、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、又はオキソ基等の官能基を有している場合、必要に応じて保護、脱保護の技術を用いることができる。好適な保護基、保護する方法、及び脱保護する方法としては、「Protective Groups in Organic Synthesis 2nd Edition (John Wiley & Sons, Inc.;1990)」等に詳細に記載されている。
式(1)で表される本発明化合物、又はその中間体は、当業者に公知の方法で分離、精製することができる。例えば、抽出、分配、再沈殿、カラムクロマトグラフィー(例えば、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、イオン交換カラムクロマトグラフィー、もしくは分取液体クロマトグラフィー)、又は再結晶等が挙げられる。再結晶溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン等のケトン系溶媒、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン系溶媒、水、又はこれらの混合溶媒等を用いることができる。その他の精製方法としては、実験化学講座(日本化学会編、丸善)1巻等に記載された方法等を用いることができる。また、本発明化合物の分子構造の決定は、それぞれの原料化合物に由来する構造を参照して、核磁気共鳴法、赤外吸収法などの分光学的手法、および質量分析法により容易に行える。
式(1)で表される本発明化合物又はその薬学上許容される塩には、不斉が生じる場合又は不斉炭素を有する置換基を有する場合があり、そのような化合物にあっては光学異性体が存在する。本発明化合物にはこれらの各異性体の混合物や単離されたものを含み、通常の方法に従って製造することができる。製造方法としては例えば、不斉点を有する原料を用いる方法か、又は途中の段階で不斉を導入する方法が挙げられる。例えば、光学異性体の場合、光学活性な原料を用いるか、製造工程の適当な段階で光学分割などを行うことで、光学異性体を得ることができる。光学分割法としては例えば、式(1)で表される化合物又はその中間体が、塩基性官能基を有する場合には、不活性溶媒中(例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、アセトニトリル等の非プロトン系溶媒、又はこれらの混合溶媒)、光学活性な酸(例えば、マンデル酸、N−ベンジルオキシアラニン、乳酸等のモノカルボン酸、酒石酸、o−ジイソプロピリデン酒石酸、リンゴ酸等のジカルボン酸、カンファースルフォン酸、ブロモカンファースルフォン酸等のスルフォン酸)を用いて塩を形成させるジアステレオマー法が挙げられる。式(1)で表される化合物、又はその中間体が、カルボキシル基等の酸性官能基を有する場合には、光学活性なアミン(例えばα−フェネチルアミン、キニン、キニジン、シンコニジン、シンコニン、ストリキニーネ等の有機アミン)を用いて、塩を形成させることにより、光学分割を行うこともできる。
塩を形成させる温度としては、室温から溶媒の沸点までの範囲から選択される。光学純度を向上させるためには、一旦、溶媒の沸点付近まで温度を上げることが望ましい。析出した塩を濾取する際、必要に応じて冷却し、収率を向上させることができる。光学活性な酸又はアミンの使用量は、基質に対し約0.5〜約2.0当量の範囲、好ましくは1当量前後の範囲が適当である。必要に応じ結晶を不活性溶媒中(例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、アセトニトリル等の非プロトン系溶媒、又はこれらの混合溶媒)で再結晶し、高純度の光学活性な塩を得ることもできる。また、必要に応じて光学分割した塩を通常の方法で酸又は塩基で処理し、フリー体として得ることもできる。
一般式(1)で表される化合物は、必要に応じて医薬として許容される塩を形成することができる。塩基性の3級アミノ基を有している場合、各種の酸と塩を形成しうる。薬学的に許容される塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、およびギ酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の有機カルボン酸との塩、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩、ジヒドロキシベンゼンスルホン酸塩等のスルホン酸を挙げることができる。また、一般式(1)で表される化合物がカルボキシル基を有している場合、各種の塩基と塩を形成しうる。この場合の薬学的に許容される塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属、カルシウム塩等のアルカリ土類金属、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの塩は、ウラシル誘導体を酸又は塩基と混合した後、再結晶等の常法により得ることができる。
また、本発明には、一般式で表されるカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩の水和物、エタノール溶媒和物等の溶媒和物も含まれる。さらに、本発明には、一般式で表されるカルボン酸誘導体のあらゆる互変異性体、光学異性体、幾何異性体等の存在するあらゆる立体異性体、及びあらゆる態様の結晶形のものも包含している。
本発明の治療剤は経口的または非経口的に投与することができる。経口的に投与する場合、通常用いられる投与形態で投与することができる。非経口的には、局所投与剤、注射剤、経皮剤、経鼻剤、点眼剤等の形で投与することができる。
上記の剤形は通常の方法で、薬学的に許容される賦形剤、添加剤とともに製剤される。薬学的に許容される賦形剤、添加剤としては、担体、結合剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。薬学的に許容される担体としては、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワックス、カカオバター等が挙げられる。カプセルは、本発明化合物を薬学的に許容される担体と共に中に入れることにより製剤できる。本発明の治療剤は薬学的に許容される賦形剤と共に混合し、または賦形剤なしにカプセルの中に入れることができる。カシェ剤も同様の方法で製造できる。
注射用液剤としては、溶液、懸濁液、乳剤等が挙げられる。例えば、水溶液、水−プロピレングリコール溶液等が挙げられる。液剤は、水を含んでも良い、ポリエチレングリコールまたは/及びプロピレングリコールの溶液の形で製造することもできる。経口投与に適切な液剤は、本発明化合物を水に加え、着色剤、香料、安定化剤、甘味剤、溶解剤、増粘剤等を必要に応じて加え製造することができる。また経口投与に適切な液剤は、本発明の化合物またはその薬学上許容される塩を分散剤とともに水に加え、粘重にすることによっても製造できる。増粘剤としては、例えば、薬学的に許容される天然または合成ガム、レジン、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースまたは公知の懸濁化剤等が挙げられる。
局所投与剤としては、上記の液剤及び、クリーム、エアロゾル、スプレー、粉剤、ローション、軟膏等が挙げられる。上記の局所投与剤は、本発明の化合物またはその薬学上許容される塩と通常に使用される薬学的に許容される希釈剤及び担体と混合し製造できる。軟膏及びクリームは、例えば、水性または油性の基剤に増粘剤及び/またはゲル化剤を加えて製剤化して得られる。該基剤としては、例えば、水、液体パラフィン、植物油(ピーナッツ油、ひまし油等)等が挙げられる。増粘剤としては、例えばソフトパラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラノリン、水素添加ラノリン、蜜蝋等が挙げられる。
ローションは、水性又は油性の基剤に、一種類またはそれ以上の薬学的に許容される安定剤、懸濁化剤、乳化剤、拡散剤、増粘剤、着色剤、香料等を加えることができる。
散剤は、薬学的に許容される散剤の基剤と共に製剤化される。基剤としては、タルク、ラクトース、澱粉等が挙げられる。ドロップは水性又は非水性の基剤と一種またはそれ以上の薬学的に許容される拡散剤、懸濁化剤、溶解剤等と共に製剤化できる。
局所投与剤は、必要に応じて、ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル、クロロクレゾール、ベンズアルコニウムクロリド等の防腐剤、細菌増殖防止剤を含んでも良い。本発明の化合物またはその薬学上許容される塩を有効成分とする、液剤スプレー、散剤またはドロップにした製剤を経鼻的もしくは点眼によりに投与できる。

投与量、投与回数は症状、年齢、体重、投与形態等によって異なるが、経口投与する場合には、通常は成人に対し1日あたり約1〜約3000 mgの範囲、好ましくは約5〜約300 mgの範囲を1回または数回に分けて投与することができる。注射剤として投与する場合には約0.1〜約300mgの範囲、好ましくは約1〜約100mgの範囲を1回または数回に分けて投与することができる。

以下に実施例及び参考例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はもとよりこれに限定されるものではない。

実施例の構造式を示す表において、部分構造式に含まれる●は共通骨格との結合箇所を意味する。尚、本明細書において記載の簡略化のために次の略語を使用することもある。
Me:メチル
Et:エチル
Ph:フェニル
Z:ベンジルオキシカルボニル
THP:テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル
Troc:2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル
Bn:ベンジル
Tr:トリフェニルメチル
Ms:メチルスルホニル
Boc:t−ブトキシカルボニル
Figure 2007176851

(参考例1)
6−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
ホモピペラジン14 g (140 mmol)、ジイソプロピルエチルアミン41 ml (235 mmol)、6−クロロ−2,4(1H,3H)−1,3−ジメチルピリミジンジオン8.2 g (47 mmol)を混ぜ、60 ℃で1時間、その後100 ℃で3時間加熱した。真空下で乾燥した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒; クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=10:1〜クロロホルム:メタノール:アンモニア水=10:1:0.1)で精製し、6.3 g (収率57%) の黄色固体として標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.28 (1H, s), 3.40 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.20-3.27 (4H, m), 3.00-3.04 (4H, m), 1.88-1.93 (2H, m).

(参考例2)
1,3−ジメチル−6−ピペラジン−1−イルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
参考例1と同様の方法で標記化合物を得た。ただし原料としてホモピペラジンの代わりにピペラジン5水和物を用いた。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.24 (1H, s), 3.39 (3H, s), 3.33 (3H, s), 2.85-3.04 (8H, m).
(参考例3)
4−(1−メチル−2,6−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
参考例1と同様の方法で標記化合物を得た。ただし原料としてホモピペラジンの代わりにZ−ホモピペラジンを用い、6−クロロ−2,4(1H,3H)−1,3−ジメチルピリミジンジオンの代わりに6−クロロ−2,4(1H,3H)−3−メチル−1−フェニルピリミジンジオンを用いた。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.26-7.52 (9H, m), 7.19-7.22 (1H, m), 5.34 (0.5H, s), 5.32 (0.5H, s), 5.12 (2H, s), 3.33 (3H, s), 3.18-3.30 (4H, m), 2.94-3.10 (4H, m), 1.14-1.19 (2H, m).

(参考例4)
6−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
参考例1と同様の方法で標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.24 (1H, s), 3.58 (2H, t, J = 5.6 Hz), 3.37 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.24 (2H, d, J = 12.2 Hz), 2.64 (2H, dt, J = 2.1, 12.2 Hz), 1.88 (2H, dd, J = 1.8, 12.7 Hz), 1.51-1.56 (2H, m), 1.38-1.46 (2H, m).

(参考例5)
[11−(3−ピペラジン−1−イルプロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル]酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)2−ブロモ−11−[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロピリデン]−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン(化合物5A)
J. Org. Chem. 44, 22, 3760-3765 (1979) に記載された方法で合成できる臭化3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシプロピルトリフェニルホスホニウム503 mg (1.03 mmol) をテトラヒドロフラン3.5 mlに懸濁し、氷冷下n-ブチルリチウム0.61 ml (1.58 Mヘキサン溶液、0.97 mmol) を滴下し、0 ℃で1時間撹拌した。特開第96/111952に記載された方法で合成できる2−ブロモジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−オン (0.346 mmol) を加え、15分加熱還流した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=40:1〜20:1) することにより化合物5Aを得た (142 mg、収率99%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.21-7.43 (6H, m), 6.71 (0.67H, d, J = 8.8 Hz), 6.63 (0.33H, d, J = 8.6 Hz), 6.08 (0.33H, t, J = 7.5 Hz), 5.77 (0.67H, t, J = 7.5 Hz), 4.73-5.70 (2H, br. m), 4.53-4.64 (1H, m), 3.81-3.92 (2H, m), 3.49-3.57 (2H, m), 2.70-2.73 (1.33H, m), 2.41-2.48 (0.67H, m), 1.51-1.84 (6H, m).
b)3−(2−ブロモジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデン)プロパン−1−オール(化合物5B)
化合物5A 259 mg (0.624 mmol) をメタノール6 mlに溶解し、p-トルエンスルホン酸1水和物2.3 mg (0.012 mmol) を加え、4時間加熱還流した。放冷後、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で分配し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜5:1) することにより、化合物5Bを得た (189 mg、収率92%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.21-7.36 (6H, m), 6.73 (0.67H, d, J = 8.7 Hz), 6.63 (0.33H, d, J = 8.7 Hz), 6.08 (0.33H, t, J = 7.5 Hz), 5.77 (0.67H, t, J = 7.4 Hz), 4.63-5.51 (2H, br. m), 3.72-3.83 (2H, m), 2.67-2.72 (1.33H, m), 2.42-2.47 (0.67H, m).
c)1−[3−(2−ブロモジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデンプロピル)−4−メチルピペラジン(化合物5C)
化合物5B 1.04 g (3.14 mmol) をテトラヒドロフラン30 mlに溶解し、トリエチルアミン1.31 ml (9.42 mmol) と無水メタンスルホン酸1.64 g (9.42 mmol) を加え、30分撹拌した。酢酸エチルで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で5回洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、アセトニトリル45 mlに溶解し、1-メチルピペラジン0.695 ml (6.28 mmol) 、炭酸カリウム866 mg (6.28 mmol) 、およびヨウ化カリウム1.04 g (6.28 mmol) を加え、4時間30分加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1) することにより、化合物5Cを得た (1.00 g、収率77%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.19-7.38 (6H, m), 6.81 (0.67H, d, J = 8.7 Hz), 6.62 (0.33H, d, J = 8.7 Hz), 6.01 (0.33H, t, J = 7.4 Hz), 5.70 (0.67H, t, J = 7.3 Hz), 4.50-5.58 (2H, br. m), 2.31-2.63 (12H, m), 2.28 (2H, s), 2.26 (1H, s).
d]{11−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピリデン]−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル}マロン酸ジメチルエステル(化合物5D)
反応容器に水素化ナトリウム67 mg (55%流動パラフィンディスパージョン、1.54 mmol) を加え、無水ヘキサンで2回洗浄した。テトラヒドロフラン5 mlに懸濁し、氷冷下、マロン酸ジメチルエステル0.264 ml(2.32 mmol)のテトラヒドロフラン3 ml溶液 、化合物5C 320 mg (0.774 mmol)のテトラヒドロフラン3 ml溶液、o-ビフェニルジ-t-ブチルホスフィン92 mg (0.31 mmol) 、および塩化アリルパラジウム2量体28 mg (0.077 mmol) を加え、2時間加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1〜25:1) することにより、化合物5Dを得た (298 mg、収率83%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.14-7.34 (6H, m), 6.81 (0.6H, d, J = 8.4 Hz), 6.75 (0.4H, d, J = 8.4 Hz), 6.01 (0.4H, t, J = 7.2 Hz), 5.69 (0.6H, t, J = 7.2 Hz), 4.72-5.80 (2H, br. m), 4.56 (0.4H, s), 4.53 (0.6H, s), 3.73 (2.4H, s), 3.72 (3.6H, s), 2.22-2.63 (15H, m).
e){11−(3−(4−メチルピペラジン−1−イルプロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル(化合物5E)
化合物5D 649 mg (1.39 mmol) をメタノール5 mlとテトラヒドロフラン5 mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液8.39 mlを加え、1時間20分加熱還流した。放冷後、2規定塩酸で中和し、2時間30分加熱還流した。溶媒を留去して生じた固体をメタノール14 mlに懸濁し、濃硫酸0.3 mlを加えて、30分加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1) することにより、化合物5Eを得た (466 mg、収率83%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.03-7.39 (6H, m), 6.79 (0.6H, d, J = 8.2 Hz), 6.71 (0.4H, d, J = 8.3 Hz), 6.00 (0.4H, t, J = 7.3 Hz), 5.68 (0.6H, t, J = 7.1 Hz), 4.40-5.50 (2H, br. m), 3.52-3.87 (5H, m), 2.27 (1.8H, s), 2.25 (1.2H, s), 2.21-2.62 (12H, m).
f}4−{3−[2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ジベンゾ[b,e]オキセピン−11(6H)−イリデン]プロピル}ピペラジン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物5F)
化合物5E 466 mg (1.14 mmol) をトルエン10 mlに溶解し、トリエチルアミン0.318 ml (2.29 mmol) とクロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル0.612 ml (4.59 mmol) を加え、80 ℃で1時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1) することにより、化合物5Fを得た (430 mg、収率67%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.36 (6H, m), 6.80 (0.6H, d, J = 8.7 Hz), 6.72 (0.4H, d, J = 8.3 Hz), 6.01 (0.4 H, t, J = 7.3 Hz), 5.69 (0.6H, t, J = 7.1 Hz), 4.87-5.61 (2H, br. m), 4.74 (1.2H, s), 4.73 (0.8H, s), 3.48-3.88 (9H, m), 2.32-2.77 (8H, m).
g)[11−(3−ピペラジン−1−イルプロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル]酢酸メチルエステル(参考例5)
化合物5F 430 mg (0.758 mmol) を酢酸3 mlに溶解し、亜鉛粉末396 mg (6.06 mmol) を加え、70 ℃で20分撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモニア水=50:1:0〜10:1:0.1) することにより、標記化合物(参考例5)を得た (274 mg、 収率92%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.03-7.33 (6H, m), 6.80 (0.6H, d, J = 8.4 Hz), 6.71 (0.4H, d, J = 8.4 Hz), 6.00 (0.4H, t, J = 7.3 Hz), 5.68 (0.6H, t, J = 7.2 Hz), 4.55-5.58 (2H, br. m), 3.52-3.74 (5H, m), 2.93-3.00 (4H, m), 2.34-2.61 (8H, m).

実施例1〜4の構造式を表1に示した。
Figure 2007176851
(11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物69 mg (0.176 mmol) をイソプロピルアルコール0.5 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.152 ml (0.880 mmol) と1,3−ジメチル−6−クロロウラシル61 mg (0.352 mmol) を加え、80 ℃で7時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=50:1) することにより、標記化合物(87 mg、収率93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.36 (6H, m), 6.81 (0.6H, d, J = 8.8 Hz), 6.72 (0.4H, d, J = 8.4 Hz), 6.02 (0.4H, t, J = 7.4 Hz ), 5.70 (0.6H, t, J = 6.9 Hz), 5.23 (0.6H, s), 5.21 (0.4H, s), 4.50-5.60 (2H, br. m), 3.29-3.88 (11H, m), 2.87-2.92 (4H, m), 2.37-2.62 (8H, m).
((11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸(実施例2A)、及び((11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸(実施例2B)
実施例1で得られた化合物87 mg (0.16 mmol) をメタノール0.75 mlとテトラヒドロフラン0.75 mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液0.66 mlを加え、3時間撹拌した。2規定塩酸で中和し、クロロホルムで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製 (水:アセトニトリル=1:2) することにより、実施例2A(25 mg、収率30%)、及び実施例2B(40 m g、収率47%) を得た。
実施例2A 1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.03-7.36 (6H, m), 6.73 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.02 (1H, t, J = 7.4 Hz), 5.26 (1H, s), 4.57-5.70 (2H, br. m), 3.55 (2H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.88-2.93 (2H, m), 2.47-2.58 (8H, m), 2.34-2.40 (2H, m).
ESI-mass : 517 (M+H).
実施例2B 1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.21-7.35 (4H, m), 7.08 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.03 (1H, dd, J = 2.2, 8.3 Hz), 6.81 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.63 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.51 (1H, s), 4.64-5.44 (2H, br. m), 3.55 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.33 (3H, s), 3.06-3.15 (4H, m), 2.64-2.76 (8H, m).
ESI-mass : 517 (M+H).

(参考例6)
[5−(3−ピペラジン−1−イルプロピリデン)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル] 酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)1−[3−(3−ブロモ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−5−イリデン)プロピル]−4−メチルピペラジン(化合物6A)
3−ブロモ−5−(3−ブロモプロピリデン)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン18 g(45 mmol)、N-メチルピペラジン8.0 g(80 mmol) と炭酸カリウム11 g(80 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド100 mlに加え14時間攪拌した後、1規定の塩酸500 mlに加え酢酸エチル200 mlにて三回洗浄した。水相を2規定の水酸化ナトリウム水溶液500 mlにて塩基性とした後、酢酸エチル200 mlにて3回抽出した。有機相を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去することにより化合物6A(16 g、収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.87-7.40(7H, m), 5.84 (1H, t, J = 7.4 Hz), 3.16-3.47 (2H, m), 2.65-3.00(2H, m), 2.20-2.63(15H, m).
b){5−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}マロン酸ジメチルエステル(化合物6B)
化合物5Cの代わりに化合物6Aを用い、参考例5d)と同様の操作により化合物6Bを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.00-7.26 (7H, m), 5.84 (1H, t, J = 7.2 Hz), 4.59 (0.5H, s), 4.56 (0.5H, s), 3.74 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.17-3.48(2H, m), 2.83-3.03(2H, m), 2.10-2.82(15H, m).
c){5−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピリデン]−10,11−ヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル(化合物6C)
化合物5Dの代わりに化合物6Bを用い、参考例5e)と同様の操作により化合物6Cを得た(ただし脱炭酸工程のpHは1−6でもよい)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.96-7.26 (7H, m), 5.80-5.84 (1H, m), 3.66 (1.5H, s), 3.64 (1.5H, s), 3.56 (1H, s), 3.54 (1H, s), 3.18-3.43 (2H, m), 2.82-3.03 (2H, m), 2.10-2.81 (15H, m).
d)4−{3−[3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−5−イリデン]プロピル}ピペラジン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物6D)
化合物5Eの代わりに化合物6Cを用い、参考例5f)と同様の操作により化合物6Dを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.96-7.26 (7H, m), 5.81-5.86 (1H, m), 4.71 (2H, s), 3.65 (1.5H, s), 3.61 (1.5H, s), 3.56 (1H, s), 3.55 (1H, s), 3.18-3.53 (6H, m), 2.63-3.01 (2H, m), 2.25-2.51 (8H, m).
e)[5−(3−ピペラジン−1−イルプロピリデン)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル] 酢酸メチルエステル(参考例6)
化合物5Fの代わりに化合物6Dを用い、参考例5g)と同様の操作により標記化合物(参考例6)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.95-7.28 (7H, m), 5.80-5.84 (1H, m), 3.66 (1.5H, s), 3.64 (1.5H, s), 3.56 (1H, s), 3.55 (1H, s), 3.17-3.44 (2H, m), 2.62-2.99 (6H, m), 2.20-2.44 (8H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物の代わりに参考例6で得られた化合物を用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.96-7.21 (7H, m), 5.82-5.87 (1H, m), 5.20 (1H, s), 3.66 (1.5H, s), 3.65 (1.5H, s), 3.56 (1 H, s), 3.55 (1H, s), 3.18-3.45 (8H, m), 2.67-3.02 (6H, m), 2.18-2.60 (8H, m).
((5Z)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例4A)、及び((5E)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例4B)
実施例1で得られた化合物の代わりに、実施例3で得られた混合物を用い、実施例2と同様の操作により、実施例4A、及び実施例4Bを得た。
実施例4A 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.4-13.0 (1H, br. s), 6.97-7.26 (7H, m), 5.81 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.12 (1H, s), 3.52 (2H, s), 3.18-3.43 (5H, m), 3.10 (3H, s), 2.67-2.95 (6H, m), 2.18-2.47 (8H, m).
実施例4B 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.4−13.0 (1H, br. s), 6.95-7.28 (7H, m), 5.82 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.12 (1H, s), 3.50 (2H, s), 3.17-3.43 (5H, m), 3.10 (3H, s), 2.70-2.93 (6H, m), 2.18-2.53 (8H, m).

(参考例7)
5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸エチルエステル
Figure 2007176851
a)4−[(2−ブロモベンジル)オキシ]−3−ニトロ安息香酸エチルエステル(化合物7A)
4−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸エチルエステル15.2 g (72 mmol)の2−ブタノン200 mL溶液に炭酸カリウム9.95 g (72 mmol)と2−ブロモベンジルブロマイド18 g (72 mmol)を加え、21時間加熱還流した。反応溶液を水に注ぎ、析出した固体をろ取した。さらに水で2回洗浄し、真空下で乾燥することによって化合物7A(26.6 g、収率97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.56 (1H, d, J = 2.2 Hz), 8.23 (1H, dd, J = 0.6, 7.6 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 0.6, 7.6 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 1.1, 8.0 Hz), 7.37 (1H, dt, J = 1.1, 7.6 Hz), 7.18-7.23 (2H, m), 5.35 (2H, s), 4.43 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.1 Hz).
b)4−[(2−ブロモベンジル)オキシ]−3−(ホルミルアミノ)安息香酸エチルエステル(化合物7B)
化合物7A 26.6 g (70 mmol)、塩化アンモニウム3.74 g (70 mmol)、酢酸8.0 mL (140 mmol)のエタノール200 mL、テトラヒドロフラン200 mL、水10 mL 混合物に、60 ℃で鉄粉27.3 gを加える。80 ℃で2時間加熱後、2時間過熱還流を行った。室温に冷却し、水と酢酸エチルを加え分液した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄後、減圧下溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=20:80)で、原点成分を取り除いた。得られた白色固体を蟻酸108 mLに溶かし、蟻酸ナトリウム9.7 g (143 mmol)を加え、100 ℃で2時間半加熱した。反応溶液を水にあけ、析出した固体をろ取し、水で3回洗浄後、真空ラインで乾燥することによって化合物7Bを得た(25.8 g、収率98%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 9.02 (0.5H, d, J = 2.0 Hz), 8.49 (0.5H, d, J = 1.5 Hz),7.82-7.94 (2H, m), 7.63-7.66 (1H, m), 7.35-7.46 (2H, m), 6.98-7.03 (1H, m), 5.22-5.27 (2H, m), 4.32-4.40 (2H, m), 1.36-1.41 (3H, m).
c)5,11−ジヒドロジベンゾ [b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸エチルエステル(化合物7C)
化合物7B 25.8 g (68 mmol)のN,N-ジメチルホルアミド溶液に炭酸カリウム10.4 g (75 mmol)、金属銅の粉末2.6 gを加え、155 ℃で5時間加熱、攪拌した。室温に冷却し、水、酢酸エチルを加え、分液した。酢酸エチルで2回抽出後、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=20:80)で精製することによって化合物7Cを得た(12.2 g、収率66%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.49 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.40 (1H, dd, J = 2.0, 8.3 Hz), 7.22 (1H, dt, J = 1.3, 7.4 Hz), 7.13 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.96 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.85 (1H, dt, J = 0.8, 7.4 Hz), 6.80 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.02 (1H, s), 5.07 (2H, s), 4.37 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz).
d)5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸エチルエステル(参考例7)
水素化ナトリウム(55w%)148 mg (3.4 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド懸濁液10 mlに化合物7C 609 mg (2.3 mmol)を0 ℃で加えた。室温で10分攪拌した後、再び0 ℃に冷却し、3−ブロモプロポキシ−tert−ブチルジメチルシラン1.05 mL (4.5 mmol)を加え0 ℃で30分、さらに室温で1時間攪拌した。酢酸エチル、水を加え分液し、有機相を濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン20 mLに溶かし、1規定塩酸4 mLを室温で加え、1.5時間攪拌後、飽和重曹水で中和し、酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=20:80〜33:67〜50:50)で精製することによって標記化合物(参考例7)を得た(305 mg、収率41%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.72 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 2.0, 8.4 Hz), 7.31-7.37 (2H, m), 7.15 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.09 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.77 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.36 (2H, s), 4.33 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.91 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.72 (2H, dt, J = 5.3, 6.0 Hz), 1.87-1.94 (2H, m), 1.37 (3H, t, J = 7.1 Hz).

実施例5〜6の構造式を表2に示した。
Figure 2007176851
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸エチルエステル
参考例7で得られた化合物2.47 g (7.5 mmol)のジクロロメタン52 mL溶液に-78 ℃でメタンスルホニルクロリド2.9 mL (37.5 mmol)、ピリジン3.1 mL (38 mmol)、4−ジメチルアミノピリジン10 mgを加えた。その後0 ℃で45分間攪拌し、さらに室温で1時間攪拌した。酢酸エチル、水を加え分液した。水相を酢酸エチルで2回抽出した後に、抽出物を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を留去した。残渣をテトラヒドロフラン30 mL、イソプロピルアルコール6 mL、N,N-ジメチルホルムアミド10 mLに溶解し、ヨウ化カリウム1.25 g (7.5 mmol)、ジイソプロピルエチルアミン3.9 mL (22 mmol)、参考例1で得られた化合物3.60 g (16 mmol)を加え、90 ℃で3時間、100 ℃でさらに1時間加熱した。室温冷却後、水、酢酸エチル、クロロホルムを加え分液した。有機相を酢酸エチル、クロロホルムで3回抽出し、抽出物を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20)で精製することによって標記化合物(3.77 g、収率91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.71 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 1.5, 8.4 Hz), 7.31-7.39 (2H, m), 7.05-7.15 (2H, m), 6.77 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.35 (2H, s), 5.18 (1H, s), 4.33 (2H, q, J = 7.0 Hz), 3.84 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.06-3.21 (4H, m), 2.61-2.67 (4H, m), 2.55 (2H, t, J = 7.1 Hz), 1.77-1.90 (4H, m), 1.37 (3H, t, J = 7.0 Hz).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸
実施例5で得られた化合物3.77 g (6.9 mmol)のメタノール10 ml、テトラヒドロフラン30 mLに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液を加え60 ℃で2時間攪拌した。室温冷却後、1規定塩酸で中和し、エバポレーターで濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20〜1:10〜1:4)で精製することによって標記化合物(2.67 g、収率75%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.64 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.35-7.44 (3H, m), 7.27 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.09 (1H, t, J = 7.3 Hz), 6.76 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.35 (2H, s), 5.04 (1H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.21 (3H, s), 3.10-3.21 (4H, m), 3.10 (3H, s), 2.45-2.65 (6H, m), 1.69-1.75 (4H, m).

(参考例8)
[10−(3−ヒドロキシプロピル)−10H−フェノチアジン−2−イル]酢酸メチル
Figure 2007176851
a)1−{10−[3−(ベンジルオキシプロピル)−10H−フェノチアジン−2−イル]エタノン(化合物8A)
反応容器に水素化ナトリウム288 mg (55%流動パラフィンディスパージョン、6.61 mmol) を加え、無水ヘキサンで2回洗浄した。N,N-ジメチルホルムアミド18 mlに懸濁し、氷冷下、2−アセチル−10H−フェノチアジン1.32 g (5.51 mmol) を加え、10分撹拌した。3−ブロモプロピルベンジルエーテル1.46 ml (8.27 mmol) を加え、50分撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜4:1) することにより、化合物8Aを得た (1.83 g、収率86%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.93-7.48 (12H, m), 4.45 (2H, s), 4.08 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.61 (2H, t, J = 5.8 Hz), 2.54 (3H, s), 2.06-2.10 (2H, m).
b}10−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−2−(2−モルホリン−4−イル−2−チオキソエチル)−10H−フェノチアジン(化合物8B)
反応容器に化合物8A 1.80 g (4.62 mmol) 、イオウ296 mg (9.25 mmol)、およびp-トルエンスルホン酸1水和物35 mg (0.18 mmol) をモルホリン1.12 ml (13.8 mmol) に懸濁し、50分加熱撹拌した。放冷後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=8:1〜2:1) することにより、化合物8Bを得た (1.66 g、収率73%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.82-7.29 (12H, m), 4.46 (2H, s), 4.31 (2H, t, J = 5.1 Hz), 4.24 (2H, s), 4.00 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.40-3.72 (8H, m), 2.05-2.09 (2H, m).
c)[10−(3−ヒドロキシプロピル)−10H−フェノチアジン−2−イル]酢酸メチルエステル(参考例8)
化合物8B 1.66 g (3.38 mmol) を酢酸5 mlと濃塩酸5 mlに溶解し、70分加熱撹拌した。溶媒を留去して生じた固体をメタノール25 mlに懸濁し、濃硫酸0.5 mlを加え、20分加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1) することにより、標記化合物(参考例8)を得た (683 mg 、収率62%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.83-7.19 (7H, m), 4.05 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.78 (2H, q, J = 5.6 Hz), 3.69 (3H, s), 3.57 (2H, s), 2.05 (2H, m), 1.73 (1H, t, J = 5.6 Hz).

実施例7〜8の構造式を表3に示した。
Figure 2007176851
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例8で得られた化合物653 mg (1.98 mmol) をテトラヒドロフラン20 mlに溶解し、トリエチルアミン0.827 ml (5.95 mmol) と無水メタンスルホン酸1.03 g (5.95 mmol) を加え、30分撹拌した。酢酸エチルで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で5回洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、N,N-ジメチルホルムアミド20 mlに溶解し、1,3−ジメチル−6−ピペラジン−1−イルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン443 mg (1.98 mmol) 、ジイソプロピルエチルアミン0.688 ml (3.96 mmol) 、およびヨウ化カリウム657 mg (3.96 mmol) を加えて、80 ℃で10時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=50:1) することにより、標記化合物 (804 mg、収率76%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.81-7.14 (7H, m), 5.20 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.68(3H, s), 3.55 (2H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.85 (4H, br. s), 2.51-2.55 (6H, m), 1.94 (2H, t, J = 6.7 Hz).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例7で得られた化合物804 mg (1.50 mmol) をメタノール7.5 mlとテトラヒドロフラン7.5 mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液6.0 mlを加え、1時間撹拌した。2規定塩酸で中和し、溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=5:1) することにより、標記化合物 (780 mg、収率100%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, δppm): 12.36 (1H, br. s), 7.15-7.27 (2H, m), 7.05-7.09 (2H, m), 6.93-6.96 (2H, m), 6.84 (1H, d, J = 7.7 Hz), 5.14 (1H, s), 3.94 (2H, t, J = 0.6 Hz), 3.55 (2H, s), 3.24 (3H, s), 3.12 (3H, s), 2.82-2.93 (4H, m), 2.39-2.55 (6H, m), 1.86-1.98 (2H, m).
ESI-mass : 522 (M+H).

実施例9〜16の構造式を表4に示した。
Figure 2007176851
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
実施例7と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.81-7.16 (7H, m), 5.14 (1H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.68 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.30 (6H, s), 3.02-3.15 (4H, m), 2.60-2.68 (6H, m), 1.78-1.92 (4H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例7で得られた化合物の代わりに実施例9で得られた化合物を用い、実施例8と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.13-7.18 (3H, m), 7.06 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.85-6.94 (3H, m), 5.45 (1H, s), 3.90-3.97 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.31 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.19-3.24 (4H, m), 2.86-2.93 (6H, m), 2.07-2.15 (2H, m), 1.91-1.98 (2H, m).
ESI-mass : 536 (M+H).

(参考例9)
5−(3−ブロモプロピル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−3−ブロモ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン(化合物9A)
2−アセチルフェナチアジンの代わりに、3−ブロモ−10,11−ジヒド−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン(J. Prakt. Chem., 399, (1997) 587−589.)を用い、参考例8a)と同様の操作により、化合物9Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.85-7.47 (12H, m), 4.43 (2H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.46 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.92-3.10 (4H, m), 1.77-1.92 (2H, m).
b)5−[3−(ベンジルオキシ )プロピル]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボニトリル(化合物9B)
化合物9A 400 mg (0.95 mmol)とシアン化銅851 mg(9.5 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド6 mlに縣濁させ6時間還流した後、放冷した。アンモニア水を加え、トルエンで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜5:1)することにより化合物9Bを得た(309 mg、収率88%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.93-7.33 (12H, m), 4.44 (2H, s), 3.77 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.40 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.96-3.10 (4H, m), 1.77-1.93 (2H, m).
c)5−(3−ヒドロキシプロピル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸メチルエステル(化合物9C)
化合物9B 300 mg(0.81 mmol)を濃塩酸10 mlに加え15時間還流した後、塩酸を留去した。そこへメタノール10 mlと濃硫酸0.5 mlを加え3時間還流した。これを炭酸水素ナトリウム水溶液に加えた後、酢酸エチルにて抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜5:1)することにより不純物を含む化合物9C(220 mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.74 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.54 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.08-7.18 (4H, m), 6.94 (1H, dt, J = 1.6, 7.6 Hz), 3.82-3.94 (5H, m), 3.67 (2H, t, J = 6.4 Hz ), 3.12-3.22 (4H, m), 1.79-1.85 (2H, m)
d)5−(3−ブロモプロピル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸メチルエステル(参考例9)
不純物を含む化合物9C 220 mg (0.51 mmol)とトリエチルアミン279 μl(2.0 mmol)をジクロロメタン3 mlに溶解し0 ℃に冷却した。メタンスルホニルクロリド154 μl(2.0 mmol)を加え0 ℃で1時間撹拌した後、臭化リチウム430 mg(2.0 mmol)を加え室温で1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:1〜50:1)することにより標記化合物(参考例9)を得た(72 mg、収率37%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.73 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.56 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.07-7.18 (4H, m), 6.95 (1H, dt, J = 1.2, 7.2 Hz), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.88 (3H, s), 3.34 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.12-3.22 (4H, m), 2.05-2.14 (2H, m).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸メチルエステル
参考例9で得られた化合物116 mg (0.31 mmol) をN,N-ジメチルホルムアミド3 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.174 ml (1.0 mmol) と参考例1で得られた化合物119 mg (0.50 mmol) を加え、80 ℃で40時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=50:1) することにより、標記化合物(146 mg、収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.73 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.07-7.18 (4H, m), 6.91-6.96 (1H, m), 5.16 (1H, s), 3.87 (3H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.31 (3H, s), 3.28 (3H, s), 3.12-3.20 (8H, m), 2.58-2.66 (4H, m), 2.46-2.56 (2H, m), 1.79-1.88 (2H, m), 1.66-1.77 (2H, m).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例11で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.65 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.10-7.22 (4H, m), 6.92-6.97 (1H, m), 5.03 (1H, s), 3.77 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.05-3.20 (14H, m), 2.45-2.78 (6H, m), 1.72-1.83 (2H, br. m), 1.57-1.68 (2H, br. m).

(参考例10)
(5−{3−[(メチルスルホニル)オキシ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a){5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル}マロン酸ジメチルエステル(化合物10A)
化合物5Cの代わりに化合物9Aを用い、参考例5d)と同様の操作により化合物10Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.18-7.32 (5H, m), 7.02-7.12 (5H, m), 6.87-6.93 (2H, m), 4.55 (1H, s), 4.42 (2H, s), 3.84 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.69 (6H, s), 3.47 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.98-3.08 (4H, m), 1.82-1.88 (2H, m).
b){5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ [b,f]アゼピン−3−イル}酢酸メチルエステル(化合物10B)
化合物5Dの代わりに、化合物10Aを用い、参考例5e)と同様の操作により化合物10Bを得た(ただし脱炭酸工程のpHは1−6でもよい)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.18-7.32 (5H, m), 7.04-7.15 (3H, m), 6.99 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.96 (1H, t, J = 1.6 Hz ), 6.91 (1H, dt, J = 1.6, 7.2 Hz), 6.79 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 4.42 (2H, s), 3.84 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.64 (3H, s), 3.52 (2H, s), 3.47 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.99-3.08 (4H, m), 1.82-1.88 (2H, m).
c)[5−(3−ヒドロキシプロピル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル]酢酸メチルエステル(化合物10C)
化合物10B 290 mg (0.70 mmol)をメタノ−ル3 mlとテトラヒドロフラン6 mlに溶解した後、パラジウム炭素(50% 含水) 60mgを加え水素雰囲気下8時間撹拌した。パラジウム炭素を濾別したのち溶媒を留去することにより化合物10Cを得た(200 mg、収率71%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.07-7.15 (3H, m), 6.98-7.03 (2H, m), 6.91 (1H, dt, J = 1.6, 7.2 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 3.85 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.58-3.73 (5H, m), 3.54 (2H, s), 3.01-3.21(4H, m), 1.77-1.88 (2H, m), 1.45 (1H, t, J = 6.8 Hz).
d)(5−{3−[(メチルスルホニル)オキシ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)酢酸メチルエステル(参考例10)
化合物10C 200 mg(0.71 mmol)とトリエチルアミン354 mg(2.1 mmol)をジクロロメタン6 mlに溶解、氷冷した後、無水メタンスルホン酸366 mg(2.1 mmol)をジクロロメタン4 mlに溶解したものを滴下した。滴下終了後、5分間攪拌し炭酸水素ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機相を水、飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去することにより標記化合物(参考例10)(270 mg、収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.90-7.19 (6H, m), 6.77 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 4.19 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.81 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.67 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.10-3.24 (4H, m), 2.86 (3H, s), 1.92-2.10 (2H, m)
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)酢酸メチルエステル
参考例10で得られた化合物267 mg (0.67 mmol) をN,N-ジメチルホルムアミド6 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.349 ml (2.0 mmol)、ヨウ化カリウム10 mg (0.1 mmol)、及び参考例1で得られた化合物204 mg (0.86 mmol) を加え、80 ℃で8時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=50:1) することにより、標記化合物(238 mg、収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.94-7.14 (5H, m), 6.91 (1H, dt, J = 1.6, 7.6 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 5.16 (1H, s), 3.76 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.65 (3H, s), 3.53 (2H, s), 3.30 (3H, s), 3.28 (3H, s), 3.07-3.19 (8H, m), 2.58-2.66 (4H, m), 2.51 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.79-1.88 (2H, m), 1.66-1.77 (2H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例13で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 6.97-7.15 (4H, m), 6.88-6.95 (2H, m), 6.79 (1H, br. d, J = 7.6 Hz), 5.06 (1H, s), 3.72 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.51 (2H, s), 2.53-3.25 (20H, m), 1.60-2.00 (4H, br. m).

(参考例11)
2−メチル−2−(5−{3−[(メチルスルホニル)オキシ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)プロパン酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)2−{5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル}−2−メチルプロパン酸メチルエステル(化合物11A)
1.0 Mのリチウムヘキサメチルジシラジド4 mlとトリターシャリーブチルホスフィン59 mg(0.29 mmol)とトリスジベンジリデンアセトンビスパラジウム128 mg(0.14 mmol)をトルエン10 mlに溶解した後、化合物9A 420 mg(0.99 mmol)とメチルイソブチレート229 μl(2.0 mmol)を加え室温で1時間撹拌した後、室温で1時間撹拌した。1規定塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を10%塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜5:1)することにより化合物11Aを得た(267 mg、収率61%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.18-7.29 (5H, m), 7.04-7.15 (3H, m), 6.97-7.02 (2H, m), 6.90 (1H, dt, J = 1.2, 7.2 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 2.0, 8.0 Hz), 4.42 (2H, s), 3.84 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.60 (3H, s), 3.47 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.00-3.08 (4H, m), 1.80-1.85 (2H, m), 1.52 (6H, s).
b)2−[5−(3−ヒドロキシプロピル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル]−2−メチルプロパン酸メチルエステル(化合物11B)
化合物10Bの代わりに、化合物11Aを用い、参考例10c)と同様の操作により化合物11Bを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.00-7.16 (5H, m), 6.92 (1H, dt, J = 1.2, 7.2 Hz), 6.86 (1H, dd, J = 2.0, 8.0 Hz), 3.85 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.66 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.62 (3H, s), 3.08-3.16 (4H, m), 1.78-1.83 (2H, m), 1.41 (6H, s).
c)2−メチル−2−(5−{3−[(メチルスルホニル)オキシ ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル) プロパン酸メチルエステル(参考例11)
化合物10Cの代わりに、化合物11Bを用い、参考例10d)と同様の操作により標記化合物(参考例11)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.85-7.16 (7H, m), 4.24 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.86 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.63 (3H, s), 3.08-3.16 (4H, m), 2.85 (3H, s), 1.96-2.02 (2H, m), 1.41 (6H, s).
2−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)−2−メチルプロパン酸メチルエステル
参考例9で得られた化合物の代わりに参考例11で得られた化合物を用い、実施例11と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.14 (3H, m), 7.01 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.98 (1H, d, J = 1.6 Hz) 6.91 (1H, dd, J = 1.6, 7.2 Hz), 6.86 (1H, d, J = 1.6, 8.0 Hz), 5.15 (1H, s), 3.75 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.61 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.28 (3H, s), 3.08-3.16 (8H, m), 2.56-2.62 (4H, m), 2.50 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.79-1.84 (2H, m), 1.67-1.72 (2H, m), 1.52 (6H, s).
2−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)−2−メチルプロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例15で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 6.98-7.18 (5H, m), 6.86-6.95 (2H, m), 5.07 (1H, br. s), 3.74 (2H, br. m), 3.00-3.23 (14H, m), 2.40-2.74 (6H, m), 1.53-1.90 (4H, m), 1.43 (6H, s).

(参考例12)
10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
Figure 2007176851
水素化ナトリウム0.93 g (55%, 21.3 mmol)のジメチルホルアミド100 mL懸濁液に2−フェノチアジンカルボン酸メチルエステル4.57 g (17.8 mmol)を氷浴で冷却しながら加えた。10分間攪拌し、3−クロロ−ブロモプロパン2.3 mL (23 mmol)を加える。15分間攪拌し、さらに室温で7時間攪拌した。酢酸エチル、飽和食塩水を加え分液し、有機相を濃縮した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:20〜1:10)で精製することによって標記化合物を得た(4.16 g、収率70%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.60 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.53 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.14-7.21 (3H, m), 6.91-6.97 (2H, m), 4.13 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.91 (3H, s), 3.69 (2H, t, J = 6.5 Hz), 2.21-2.25 (2H, m).

実施例17〜18の構造式を表5に示した。
Figure 2007176851
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
参考例12で得られた化合物318 mg (0.94 mmol)、参考例2で得られた化合物260 mg (1.2 mmol)のテトラヒドロフラン (3 mL)、N,N-ジメチルホルムアミド (1 mL)、イソプロパノール (1 mL)溶液にヨウ化カリウム156 mg (0.94 mmol)、ジイソプロピルエチルアミン1 mLを加え、55 ℃で30分、85℃で15時間加熱した。10%炭酸カリウム水溶液、酢酸エチル、クロロホルムを加え、分液した。水相を酢酸エチルで抽出した後、有機相を飽和食塩水で洗浄、エバホレーターで濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20)で精製することによって標記化合物(230 mg、収率46%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.51 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.11-7.15 (3H, m), 6.90-6.96 (2H, m), 5.20 (1H, s), 4.02 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.90 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.83-2.90 (4H, m), 2.47-2.60 (6H, m), 1.92-1.99 (2H, m).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.48-7.54 (2H, m), 7.21-7.28 (2H, m), 7.15 (1H, dd, J = 1.3, 7.6 Hz), 7.08 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.94 (1H, d, J = 7.3 Hz), 5.12 (1H, s), 3.98 (2H, d, J = 6.7 Hz), 3.24 (3H, s), 3.12 (3H, s), 2.80-2.96 (4H, m), 2.33-2.58 (6H, m), 1.80-1.88 (2H, m).

実施例19〜20の構造式を表6に示した。
Figure 2007176851
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.55 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.12-7.17 (2H, m), 7.09 (1H, dd, J = 1.2, 7.6 Hz), 6.87-6.93 (2H, m), 5.12 (1H, s), 4.01 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.88 (3H, s), 3.28 (6H, s), 3.09-3.14 (2H, m), 3.02-3.05 (2H, m), 2.57-2.67 (6H, m), 1.75-1.93 (4H, m).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 12.9 (1H, br. s), 7.45-7.49 (2H, m), 7.19-7.24 (2H, m),7.15 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.07 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.95 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.02 (1H, s), 3.99 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.19 (3H, s), 3.09-3.16 (4H, m), 3.09 (3H, s), 2.54-2.75 (6H, m), 1.70-1.86 (4H, m).

(参考例13)
10−(4−クロロブチル)−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
Figure 2007176851
参考例12と同様の操作により標記化合物を得た。ただし、3−クロロ−ブロモプロパンのかわりに4−クロロ−ブロモブタンを用いた。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.58 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.12-7.21 (3H, m), 6.95 (1H, dt, J = 1.1, 7,5 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.2 Hz), 3.96 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.90 (3H, s), 3.54 (2H, t, J = 6.2 Hz), 1.88-2.01 (4H, m).

実施例21〜22の構造式を表7に示した。
Figure 2007176851
10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.11-7.17 (3H, m), 6.88-6.97 (2H, m), 5.20 (1H, s), 3.95 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.90 (3H, s), 3.36 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.83-2.93 (4H, m), 2.38-2.55 (6H, m), 1.83-1.90 (2H, m), 1.63-1.66 (2H, m).
10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.60 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.54 (1H, s), 7.11-7.18 (3H, m), 6.93 (1H, t, J = 7.6 Hz), 6.86 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.32 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.88-2.95 (4H, m), 2.43-2.62 (6H, m), 1.60-1.95 (4H, m).

(参考例14)
((11Z)−11−{3−[メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル2塩酸塩
Figure 2007176851
a) {(11Z)−11−[3−(ジメチルアミノ)プロピリデン]−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル}酢酸メチルエステル(化合物14A)
アレロック5 mg錠40錠200 mg (0.536 mmol) を粉砕し、メタノール50 mlに懸濁した。濃硫酸0.3 mlを加え、1時間加熱撹拌した。放冷後、濾過し酢酸エチルで希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモニア水=10:1:0.1) することにより、化合物14Aを得た (195 mg、収率103%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.31 (6H, m), 6.80 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.70 (1H, t, J = 7.2 Hz), 4.92-5.50 (2H, br. m), 3.67 (3H, s), 3.53 (2H, s), 2.59 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.45 (2H, t), 2.23 (6H, s).
b)[(11Z)−11−(3−{メチル[(2,2,2−トリクロロメトキシカルボニル)アミノ]プロピリデン−6,11−ジヒドロジベンゾ「b,e」オキセピン−2−イル}酢酸メチルエステル(化合物14B)
化合物5Eの代わりに化合物14Aを用い、参考例5f)と同様の操作により化合物14Bを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.02-7.33 (6H, m), 6.81 (1H, d, J = 8.1 Hz), 5.64-5.68 (1H, m), 4.93-5.50 (2H, br. m), 4.71 (1H, s), 4.63 (1H, s), 3.67 (3H, s), 3.51-3.54 (4H, m), 2.96 (1.5H, s), 2.93 (1.5H, s), 2.68-2.76 (2H, m).
c]{(11Z)−11−[3−(メチルアミノ)プロピリデン]−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル}酢酸メチルエステル(化合物14C)
化合物5Fの代わりに化合物14Bを用い、参考例5g)と同様の操作により化合物14Cを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.03-7.31 (6H, m), 6.80 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.70 (1H, t, J = 7.3 Hz), 4.86-5.49 (2H, br. m), 3.68 (3H, s), 3.53 (2H, s), 2.82 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.67 (2H, q, J = 7.3 Hz), 2.46 (3H, s).
d)4−[{(3Z)−3−[2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ジベンゾ[b,e]オキセピン-11(6H)−イリデン]プロピル}(メチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(化合物14D)
化合物14C 42 mg (0.12 mmol) をクロロホルム1.2 mlに溶解し、酢酸0.0070 ml (0.12 mmol) 、1-t-ブチルオキシカルボニル-4-ピペリドン50 mg (0.25 mmol) 、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム104 mg (0.496 mmol) 、および臭化テトラブチルアンモニウム3.8 mg (0.012 mmol) を加え、17時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1) することにより、化合物14Dを得た (82 mg) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.03-7.52 (6H, m), 6.80 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.68 (1H, t, J = 6.7 Hz), 4.81-5.54 (2H, br. m), 3.81-3.89 (4H, m), 3.66 (3H, s), 3.52 (2H, s), 2.55-2.64 (4H, m), 2.43-2.52 (1H, m), 2.24 (3H, s), 1.83-1.87 (2H, m), 1.65-1.73 (2H, m), 1.46 (9H, s).
e)((11Z)−11−{3−[メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル2塩酸塩(参考例14)
化合物14D 82 mg (0.157 mmol) をクロロホルム1.5 mlに溶解し、4規定ジオキサン塩酸0.315 ml (1.26 mmol) を加え、1時間撹拌した。溶媒を留去し、標記化合物(参考例14)を得た (78 mg、収率101%) 。
ESI-mass : 536 (M+H), 保持時間1.65分 (A : MS detector Waters micromass ZQ, HPLC waters2790 separations module, Column Impact Cadenza CD-C18 2.0 mm X 20 mm, Gradient condition ; A : H2O, B : CH3CN, C : 2% HCOOH/CH3CN, 0.0-0.1 min A 95% B 2% C 3% 0.1-3.1 min Linear gradient from A 95% B 2% C 3% to A 1% B 96% C 3% 3.1-3.5 min A 1% B 96% C 3%)

実施例23〜28の構造式を表8に示した。
Figure 2007176851
((11Z)−11−{3−[[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル](メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物の代わりに参考例14で得られた化合物を用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.05-7.32 (6H, m), 6.81 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.70 (1H, t, J = 6.9 Hz), 5.21 (1H, s), 4.50-5.50 (2H, br. m), 3.67 (3H, s), 3.53 (2H, s), 3.36 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.20-3.23 (2H, m), 2.51-2.64 (7H, m), 2.28 (3H, s), 1.83-1.85 (2H, m), 1.58-1.67 (2H, m).
((11Z)−11−{3−[[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル](メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸
実施例7で得られた化合物の代わりに実施例23で得られた化合物を用い、実施例8と同様の操作により、標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.23-7.34 (4H, m), 7.18 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 1.9, 8.3 Hz), 6.85 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.61 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.21 (1H, s), 5.20 (2H, br. s), 3.55 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.27-3.29 (2H, m), 3.12-3.20 (1H, m), 3.01-3.03 (2H, m), 2.77 (3H, s), 2.61-2.74 (4H, m), 2.25-2.28 (2H, m), 2.13-2.18 (2H, m).
ESI-mass : 545 (M+H).
((11Z)−11−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例4で得られた化合物38 mg (0.15 mmol) をジクロロメタン1 mlに溶解し、トリエチルアミン0.063 ml (0.450 mmol) と無水メタンスルホン酸78 mg (0.45 mmol) を加え、50分撹拌した。酢酸エチルで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣を参考例化合物14CとともにN,N-ジメチルホルムアミド0.5 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.052 ml (0.30 mmol) とヨウ化カリウム2.5 mg (0.015 mmol) を加え、90 ℃で4時間30分撹拌した。酢酸エチルで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:2) することにより、標記化合物を得た (40 mg、収率47%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.98-7.32 (6H, m), 6.81 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.71 (1H, t, J = 6.8 Hz), 5.20 (1H, s), 4.71-5.56 (2H, br. m), 3.67 (3H, s), 3.53 (2H, s), 3.36 (2H, d, J = 9.7 Hz), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.24-3.27 (2H, m), 3.14-3.17 (2H, m), 2.50-2.64 (6H, m), 2.21 (3H, s), 1.81-1.97 (3H, m), 1.22-1.28 (2H, m).
((11Z)−11−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸
実施例7で得られた化合物の代わりに実施例25で得られた化合物を用い、実施例8と同様の操作により、標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.21-7.34 (4H, m), 7.10 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.05 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 6.80 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.59 (1H, t, J = 7.0 Hz), 5.38 (1H, s), 5.10 (2H, br. s), 3.53 (2H, s), 3.33 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.18-3.21 (2H, m), 2.65-2.83 (6H, m), 2.53-2.54 (2H, m), 2.47 (3H, s), 1.84-1.87 (3H, m), 1.37-1.43 (2H, m).
ESI-mass : 559 (M+H).

(参考例15)
6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
参考例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.22 (1H, s), 3.72-3.76 (2H, m), 3.36 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.18-3.21 (2H, m), 2.58-2.65 (2H, m), 1.83-1.86 (2H, m), 1.64-1.72 (1H, m), 1.56-1.61 (2H, m), 1.28-1.40 (3H, m).
((11Z)−11−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例4で得られた化合物の代わりに参考例15で得られた化合物を用い、実施例25と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.33 (6H, m), 6.80 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.70 (1H, t, J = 7.1 Hz), 5.18 (1H, s), 4.81-5.50 (2H, br. m), 3.67 (3H, s), 3.52 (2H, s), 3.36 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.10-3.14 (2H, m), 2.37-2.60 (8H, m), 2.21 (3H, s), 1.74-1.77 (2H, m), 1.43-1.45 (3H, m), 1.26-1.29 (2H, m).
((11Z)−11−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸
実施例7で得られた化合物の代わりに実施例27で得られた化合物を用い、実施例8と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.24-7.33 (3H, m), 7.17-7.18 (2H, m), 7.04-7.08 (1H, m), 6.83 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.57 (1H, t, J = 7.0 Hz), 5.27 (1H, s), 5.20 (2H, br. s), 3.54 (2H, s), 3.34 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.96-3.20 (8H, m), 2.80 (3H, s), 2.60-2.66 (2H, m), 1.73-1.85 (4H, m), 1.53-1.61 (1H, m), 1.31-1.39 (2H, m).
ESI-mass : 573 (M+H).

(参考例16)
6−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−メチル−1−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
4−(1−メチル−2,6−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル650 mg (1.5 mmol)をメタノ−ル5 mlに溶解した後、パラジウム炭素(50% 含水) 100 mgを加え水素雰囲気下3時間撹拌した。パラジウム炭素を濾別したのち溶媒を留去することにより標記化合物を得た(390 mg、収率87%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.42-7.48 (2H, m), 7.33-7.38 (1H, m), 7.25-7.29 (2H, m), 5.28 (1H, s), 3.30 (3H, s), 3.06-3.10 (2H, m), 2.96-3.01 (2H, m), 2.66-2.69 (2H, m), 2.51-2.54 (2H, m), 1.32-1.40 (2H, m).

実施例29〜30の構造式を表9に示した。
Figure 2007176851
5−{3−[4−(1−メチル−2,6−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸エチルエステル
参考例7で得られた化合物と、参考例16で得られた化合物を用いて実施例5と同様の操作により、標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.64 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.22-7.46 (8H, m), 7.05-7.15 (2H, m), 6.73 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.32 (2H, s), 5.21 (1H, s), 4.30 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.72 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.29 (3H, s), 2.86-2.97 (4H, m), 2.32-2.36 (4H, m), 2.16-2.18 (2H, m), 1.62-1.67 (2H, m), 1.36-1.39 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz).
5−{3−[4−(1−メチル−2,6−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例29で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により、標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 7.57 (1H, br. s), 7.26-7.44 (8H, m), 7.21 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.07 (1H, t, J = 7.6 Hz), 6.74 (1H, d, J = 7.6 Hz), 5.30 (2H, s), 5.15 (1H, s), 3.68 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.09 (3H, s), 2.80-3.00 (4H, br. m), 2.18-2.35 (4H, m), 2.01-2.16 (2H, m), 1.43-1.64 (2H, m), 1.27-1.34 (2H, m).

(参考例17)
3−クロロ−5−(3−クロロプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸メチルエステル
Figure 2007176851
2−アセチルフェナチアジンの代わりに3−クロロ−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸メチルエステル(J. Med. Chem. (1964) 609−614.)を、1−ブロモ−3−ベンジルオキシプロピルブロミドの代わりに1−ブロモ−3−クロロプロパンを用い、参考例8a)と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.67 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 2.0, 8.4 Hz), 7.28-7.33 (2H, m), 7.03-7.06 (1H, m), 6.76 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.28 (2H, s), 3.90 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.86 (3H, s), 3.55 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.06-2.13 (2H, m).

実施例31〜32の構造式を表10に示した。
Figure 2007176851
2−クロロ−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸メチルエステル
参考例12で得られた化合物の代わりに、参考例17で得られた化合物を用い、実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.67 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 2.0, 8.4 Hz), 7.28-7.33 (2H, m), 7.02-7.06 (1H, m), 6.76 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.27 (2H, s), 5.17 (1H, s), 3.85 (3H, s), 3.78 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.31 (3H, s), 3.28 (3H, s), 3.15-3.18 (4H, m), 2.60-2.63 (4H, m), 2.51 (2H, t, J = 6.8 Hz), 1.82-1.85 (2H, m), 1.72-1.78 (2H, m).
2−クロロ−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例31で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 12.0-13.5 (1H, br. m), 7.63 (1H, s), 7.54 (1H, br. s), 7.26-7.44 (3H, m), 6.77 (1H, d, J = 7.6 Hz), 5.31 (2H, s), 5.02 (1H, s), 3.65-3.90 (2H, br. m), 3.02-3.23 (10H, m), 2.42-2.65 (6H, m), 1.72-1.84 (4H, m).

(参考例18)
{5−[3−(メチルアミノ)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a){5−[3−(ジメチルアミノ)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}マロン酸ジメチルエステル(化合物18A)
化合物5Cの代わりに特許US3409640に合成法が記載されている3−(3−ブロモ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−5−イリデン)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミンを用い、参考例5d)と同様の操作により化合物18Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.96-7.28 (7H, m), 5.84-5.88 (1H, m), 4.58 (0.5H, s), 4.57 (0.5H, s), 3.72 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.23-3.48 (2H, m), 2.67-3.08 (2H, m), 2.20-2.45 (4H, m), 2.13 (3H, s), 2.12 (3H, s).
b){5−[3−(ジメチルアミノ)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル(化合物18B)
化合物5Dの代わりに化合物18Aを用い、参考例5e)と同様の操作により化合物18Bを得た(ただし、脱炭酸工程のpHは1−6でもよい)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.96-7.29 (7H, m), 5.83-5.88 (1H, m), 3.65 (1.5H, s), 3.64 (1.5H, s), 3.55 (1H, s), 3.54 (1H, s), 3.20-3.46 (2H, m), 2.63-3.02 (2H, m), 2.18-2.40 (4H, m), 2.13 (3H, s), 2.12 (3H, s).
c)[5−(3−メチル[(2,2,2−トリクロロエトキシ)カルボニル]アミノ)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル]酢酸メチルエステル(化合物18C)
化合物5Eの代わりに化合物18Bを用い、参考例5f)と同様の操作により化合物18Cを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.96-7.29 (7H, m), 5.77-5.88 (1H, m), 4.50-4.70 (2H, m), 3.66 (1.5H, s), 3.65 (1.5H, s), 3.56 (1H, s), 3.55 (1H, s), 3.20-3.52 (4H, m), 2.69-3.02 (5H, m), 2.40-2.52 (2H, m).
d){5−[3−(メチルアミノ)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル(参考例18)
化合物5Fの代わりに化合物18Cを用い、参考例5g)と同様の操作により標記化合物(参考例18)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.79-7.29 (7H, m), 5.80-5.88 (1H, m), 3.66 (1.5H, s), 3.65 (1.5H, s), 3.56 (1H, s), 3.55 (1H, s), 3.20-3.45 (2H, m), 2.68-3.08 (2H, m), 2.60-2.68 (2H, m), 2.10-2.38 (5H, m).

(参考例19)
[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メタンスルホン酸メチルエステル
Figure 2007176851
化合物10Cの代わりに、6−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを用い、参考例10d)と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.21 (1H, s), 4.11 (2H, d, J = 4.8 Hz), 3.35 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.21-3.28 (2H, m), 3.02 (3H, s), 2.58-2.65 (2H, m), 1.88-1.95 (3H, m), 1.44-1.57 (2H, m).

実施例33〜38の構造式を表11に示した。
Figure 2007176851
(5−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸メチルエステル
参考例18で得られた化合物100 mg (0.30 mmol) をN,N-ジメチルホルムアミド4 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.174 ml (1.0 mmol)、ヨウ化カリウム3.2 mg (0.030 mmol) と参考例19 100 mg (0.30 mmol) を加え、80 ℃で20時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=30:1) することにより、標記化合物(110 mg、収率63%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.82-7.28 (7H, m), 5.82-5.88 (1H, m), 5.19 (0.5H, s), 5.18 (0.5H, s), 3.62 (1.5H, s), 3.61 (1.5H, s), 3.50 (2H, s), 3.20-3.42 (11H, m), 2.82-3.00 (1H, m), 2.51-2.80 (3H, m), 2.36-2.44 (2H, m), 2.07-2.30 (7H, m), 1.73-1.88 (2H, m), 1.15-1.28 (2H, m).
(5−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸メチルエステル
参考例化合物18の代わりに、[5−(3−メチル[(2,2,2−トリクロロエトキシ)カルボニル]アミノ)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル] 酢酸メチルエステルを用い、実施例33と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.72-7.28 (7H, m), 5.83 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.17 (0.5H, s), 5.16 (0.5H, s), 3.71 (1.5H, s), 3.69 (1.5H, s), 3.55 (1H, s), 3.54 (1H, s), 3.22-3.42 (8H, m), 3.06-3.18 (2H, m), 2.62-2.98 (2H, m), 2.22-2.56 (8H, m), 2.11 (3H, s), 1.68-1.79 (2H, m), 1.29-1.47 (5H, m).
((5Z)−5−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例35A)、及び((5E)−5−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例35B)
実施例1で得られた化合物の代わりに、実施例34で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、実施例35A、及び実施例35Bを得た。
実施例35A 1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 6.98-7.26 (7H, m), 5.81 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.04 (1H, s), 3.49 (2H, s), 3.08-3.30 (10H, m), 2.67-2.90 (2H, m), 2.12-2.50 (8H, m), 2.08 (3H, s), 1.62-1.70 (2H, m), 1.11-1.48 (5H, m).
実施例35B 1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 11.5-12.7 (1H, m), 6.95-7.29 (7H, m), 5.82 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.05 (1H, s), 3.49 (2H, s), 3.02-3.30 (10H, m), 2.70-2.88 (2H, m), 2.12-2.55 (8H, m), 2.04 (3H, s), 1.60-1.69 (2H, m), 1.11-1.44 (5H, m).
((5E)−5−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例36A)、及び((5Z)−5−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例36B)
実施例1で得られた化合物の代わりに、実施例33で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、実施例36A、及び実施例36Bを得た。
実施例36A 1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 6.95-7.30 (7H, m), 5.84 (1H, t, J = 6.8 Hz), 5.09 (1H, s), 3.48 (2H, s), 2.02-3.30 (22H, m), 1.04-1.80 (6H, m).
実施例36B 1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 7.00-7.30 (7H, m), 5.79-5.83 (1H, br. m), 5.09 (1H, s), 3.50 (2H, s), 1.95-3.37 (22H, m), 1.00-1.80 (6H, m).

(参考例20)
{5−[3−(メチルアミノ)プロピリデン]−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)3−ブロモ−5−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−5−オ−ル (化合物20A)
3−ブロモ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−5−オン(Synthesis, 2002, No. 5, 655−663. ) 510 mg (1.8 mmol)をテトラヒドロフラン5 mlに溶解した後、0 ℃にてジメチルアミノプロピルマグネシウムブロミド (US340964に記載されている) 3.7 mmolを加えた。室温まで昇温させた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;クロロホルム:メタノ−ル:アンモニア水=50:1:0.1〜20:1:0.1)することにより化合物20Aを得た(580 mg、収率89%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 9.20 (1H, br. s), 8.26 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.07 (1H, dd, J = 1.2, 8.0 Hz), 7.18-7.42 (4H, m), 7.12 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.96 (1H, d, J = 11.6 Hz), 6.86 (1H, d, J = 11.6 Hz), 2.26 (6H, s), 2.02-2.17 (4H, m), 0.96-1.05 (2H, m).
b)3−(3−ブロモ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−5−イリデン)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン(化合物20B)
化合物20A 530 mg (1.4 mmol)とパラトルエンスルホン酸532 mg (2.8 mmol)をプロピオン酸3 mlに溶解し2時間還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;クロロホルム:メタノ−ル:アンモニア水=100:1:0.1〜50:1:0.1)することにより化合物20Bを得た(503 mg、収率99%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.05-7.46 (7H, m), 6.72-6.87 (2H, m), 5.54-5.60 (1H, m), 2.24-2.38 (3H, m), 2.12-2.23 (7H, m).
c){5−[3−(ジメチルアミノ)プロピリデン]−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}マロン酸ジメチルエステル(化合物20C)
化合物5Cの代わりに化合物20Bを用い、参考例5d)と同様の操作により化合物20Cを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.15-7.34 (7H, m), 6.77-6.87 (2H, m), 5.56-5.60 (1H, m), 4.64 (0.5H, s), 4.63 (0.5H, s), 3.67-3.73 (6H, m), 2.08-2.35 (10H, m).
d){5−[3−(ジメチルアミノ)プロピリデン]−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル(化合物20D)
化合物5Dの代わりに化合物20Cを用い、参考例5e)と同様の操作により化合物20Dを得た(ただし、脱炭酸工程のpHは1−6でもよい)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.12-7.34 (7H, m), 6.76-6.86 (2H, m), 5.40-5.56 (1H, m), 3.66 (1.5H, s), 3.65 (1.5H, s), 3.60-3.62 (2H, m), 2.12-2.38 (10H, m) .
e)[5−(3−{メチル[(2,2,2−トリクロロエトキシ)カルボニル ]アミノ}プロピリデン)−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル]酢酸メチルエステル(化合物20E)
化合物5Eの代わりに、化合物20Dを用い、参考例5f)と同様の操作により化合物20Eを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.08-7.36 (7H, m), 6.77-6.85 (2H, m), 5.48-5.56 (1H, m), 4.48-4.70 (2H, m), 3.68 (1.5H, s), 3.66 (1.5H, s), 3.60-3.65 (2H, m), 3.20-3.45 (2H, m), 2.73-2.79 (3H, m), 2.28-2.56 (2H, m).
f){5−[3−(メチルアミノ)プロピリデン]−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルエステル(参考例20)
化合物5Fの代わりに、化合物20Eを用い、参考例5g)と同様の操作により標記化合物(参考例20)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.12-7.35 (7H, m), 6.76-6.88 (2H, m), 5.50-5.53 (1H, m), 3.67 (1.5H, s), 3.66 (1.5H, s), 3.60-3.63 (2H, m), 2.52-2.61 (2H, m), 2.26-2.33 (5H, m).
(5−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸メチルエステル
参考例化合物14Cの代わりに参考例20で得られた化合物を用い、参考例4で得られた化合物の代わりに参考例15で得られた化合物を用いて、実施例25と同様の操作により、標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.12-7.35 (7H, m), 6.76-6.86 (2H, m), 5.50-5.53 (1H, m), 5.16-5.17 (1H, m), 3.66 (1.5H, s), 3.65 (1.5H, s), 3.60-3.63 (2H, m), 3.30-3.35 (6H, m), 3.07-3.16 (2H, m), 2.15-2.56 (8H, m), 2.10 (3H, s), 1.67-1.78 (2H, m), 1.17-1.47 (5H, m).
((5Z)−5−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例38A)、及び
((5E)−5−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例38B)
実施例1で得られた化合物の代わりに、実施例37で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、実施例38A、及び実施例38Bを得た。
実施例38A 1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 7.11-7.39 (7H, m), 6.80-6.90 (2H, m), 5.46-5.56 (1H, br. m), 5.07 (1H, s), 3.50-3.63 (2H, m), 3.00-3.26 (8H, m), 1.99-2.55 (8H, m), 1.03-1.76 (10H, m).
実施例38B 1H-NMR (DMSO−d6,δppm): 7.13-7.41 (7H, m), 6.80-6.90 (2H, m), 5.50 (1H, t, J = 6.8 Hz), 5.07 (1H, s), 3.57 (2H, s), 3.01-3.23 (8H, m), 1.98-2.55 (10H, m), 1.58-1.70 (2H, m), 1.03-1.76 (6H, m).

実施例39〜40の構造式を表12に示した。
Figure 2007176851
(11−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]エチリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例12で得られた化合物の代わりに[11−(2−クロロエチリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル]酢酸メチルエステル (J. Med. Chem. 1992, 35, 2074-2084.)を用い、実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.05-7.37 (6H, m), 6.83 (0.2H, d, J = 8.4 Hz), 6.74 (0.8H, d, J = 8.4 Hz), 6.14 (0.8H, t, J = 6.8 Hz), 5.81 (0.2H, t, J = 6.7 Hz), 5.23 (1H, s), 4.70-5.63 (2H, br. m), 3.68 (3H, s), 3.53 (2H, s), 3.25-3.43 (8H, m), 2.92-2.98 (4H, m), 2.45-2.78 (4H, m).
(11−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]エチリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸
実施例7の代わりに実施例39で得られた化合物を用い、実施例8と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm) : 12.31 (1H, br. s), 11.43 (1H, br. s), 7.11-7.54 (6H, m), 6.82 (0.2H, d, J = 8.4 Hz), 6.73 (0.8H, d, J = 8.3 Hz), 6.29 (0.8H, br. s), 6.02 (0.2H, br. s), 5.21 (1H, s), 4.95-5.50 (2H, br. m), 3.51 (2H, s), 3.24 (3H, s), 3.12 (3H,s), 3.07-3.38 (10H, m).

実施例41〜44の構造式を表13に示した。
Figure 2007176851
10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.11-7.19 (3H, m), 6.94 (1H, dt, J = 1.0, 7.4 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.0 Hz), 5.19 (1H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.90 (3H, s), 3.34 (3H, s), 3,31 (3H, s), 3.13-3.19 (4H, m), 2.63-2.66 (4H, m), 2.48 (2H, t, J = 7.1 Hz), 1.80-1.87 (4H, m), 1.56-1.67 (2H, m).
10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.47-7.52 (2H, m), 7.12-7.27 (3H, m), 7.06 (1H, d, J = 6.8 Hz), 6.96 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.04 (1H, s), 3.93 (2H, br. s), 3.22 (3H, s), 3.11-3.22 (4H, m), 3.11 (3H, s), 2.45-2.76 (6H, m), 1.48-1.85 (6H, m).

(参考例21)
5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2007176851
a)3−ブロモ−4−メチル安息香酸エチルエステル(化合物21A)
3−ブロモ−4−メチル安息香酸9.66 g (44.5 mmol)のN,N-ジメチルホルアミド 60 mL溶液に、炭酸カリウム7.7 g (55.7 mmol)、ヨウ化エチル12.4 g (80 mmol)を加え7時間攪拌した。水、酢酸エチルを加え分液し、水相を酢酸エチルで抽出した後、有機相をあわせ飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:20〜1:10)することによって化合物21Aを得た(8.4 g, 収率78%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.20 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.87 (1H, dd, J = 1.6, 7.9 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.9 Hz), 4.36 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.45 (3H, s), 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz).
b)3−ブロモ−4−(ブロモメチル)安息香酸エチルエステル(化合物21B)
化合物21A 8.4 g (35 mmol)、N-ブロモスクシイミド6.2 g (35 mmol)、過酸化ベンゾイル0.44 g (1.8 mmol)の四塩化炭素62 mL懸濁液を7時間加熱還流した。酢酸エチルを加え、水、引き続き飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10)することによって化合物21Bを得た(11.0 g, 収率99%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.24 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.96 (1H, dd, J = 1.7, 8.0 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.0 Hz), 4.61 (2H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.40 (3H, t, J = 7.2 Hz).
c)3−ブロモ−4−[(2−ニトロフェノキシ )メチル]安息香酸エチルエステル(化合物21C)
化合物21B 6.4 g (20 mmol)のエタノール60 mL/N,N-ジメチルホルムアミド100 mLの懸濁液に2−ニトロフェノールナトリウム塩3.2 g (20 mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム0.5 gを加え、90 ℃で10時間加熱した。水に開け、酢酸エチルで抽出、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル:ヘキサン=1:10に懸濁し、ろ過した。残渣をさらに酢酸エチル:ヘキサン=1:10で洗浄後、真空下で乾燥し、化合物21Cを得た(3.95 g, 52%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.26 (1H, d, J = 1.6 Hz), 8.06 (1H, dd, J = 1.6, 8.1 Hz), 7.94 (1H, dd, J = 1.6, 8.1 Hz), 7.82 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.57 (1H, dt, J = 1.6, 8.1 Hz), 7.09-7.16 (2H, m), 5.30 (2H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.1 Hz).
d)3−ブロモ−4−[(2−ニトロフェノキシ)メチル]安息香酸エチルエステル(化合物21D)
化合物21C 1.0 g (2.6 mmol)、酢酸1 mL、塩化アンモニウム200 mg (3.7 mmol)のテトラヒドロフラン10 mL、エタノール10 mL、水5 mL懸濁液に鉄粉1.01 g (16 mmol)を加え、75 ℃で1時間半攪拌した。室温に冷却後、重曹水で弱塩基性にし、酢酸エチルで4回抽出後、抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:4)することによって化合物21Dを得た(0.92 g, 収率100%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.26 (1H, d, J = 1.6 Hz), 8.00 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.68-6.84 (4H, m), 5.20 (2H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.88 (2H, br. s), 1.40 (3H, t, J = 7.2 Hz).
e)3−ブロモ−4−{[2−(ホルミルアミノ)フェノキシ]メチル}安息香酸エチルエステル(化合物21E)
参考例7b)と同様の方法にて化合物21Eを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.77 (0.3H, d, J = 11.6 Hz), 8.48 (1H, d, J = 1.7 Hz), 8.40 (0.7H, dd, J = 1.7, 7.7 Hz), 8.28-8.30 (1H, m), 8.00-8.03 (1H, m), 7.72-7.86 (1H, m), 7.50-7.54 (1H, m), 6.98-7.17 (2H, m), 6.88-6.96 (1H, m), 5.23-5.25 (2H, m), 4.40 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.2 Hz).
f)5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル(化合物21F)
参考例7c)と同様の方法にて化合物21Fを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.46 (2H, d, J = 1.2 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.99 (1H, dd, J = 1.3, 7.8 Hz), 6.94 (1H, dt, J = 1.3, 7.6 Hz), 6.74-6.79 (2H, m), 6.12 (1H, s), 5.05 (1H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.40 (3H, t, J = 7.2 Hz).
g)5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル(参考例21)
参考例7d)と同様の方法にて標記化合物(参考例21)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.78 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 1.5, 7.7 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.06 (1H, d, J = 7.7 Hz), 6.83-6.88 (3H, m), 5.32 (2H, s), 4.38 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.94 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.71 (2H, dt, J = 5.4, 6.0 Hz), 1.91 (2H, tt, J = 6.0, 6.6 Hz), 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5と同様の方法にて標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.78 (1H, s), 7.69 (1H, dd, J = 1.6, 7.8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.04 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.83-6.89 (3H, m), 5.30 (2H, s), 5.18 (1H, s), 4.38 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.87 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.14-3.19 (4H, m), 2.63 (4H, dd, J = 6.6, 7.7 Hz), 2.54 (2H, t, J = 7.0 Hz), 1.78-1.87 (4H, m), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸
実施例6と同様の方法にて標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.71 (1H, s), 7.62 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.45(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.86 (1H, dd, J = 8.1, 9.6 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 7.8, 9.6 Hz), 6.74 (1H, d, J = 7.8 Hz), 5.30 (2H, s), 5.03 (1H, s), 3.81 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.20 (3H, s), 3.10-3.17 (4H, m), 3.10 (3H, s), 2.47-2.64 (6H, m), 1.66-1.78 (4H, m).

実施例45〜48の構造式を表14に示した。
Figure 2007176851
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5と同様の方法にて標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.78 (1H, d, J = 1.3 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 1.2, 7.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.04 (1H, dd, J = 1.9, 7.4 Hz), 6.80-6.90 (3H, m), 5.31 (3H, s), 5.21 (2H, s), 4.38 (1H, q, J = 7.1 Hz), 3.87 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.84-2.98 (4H, m), 2.40-2.57 (6H, m), 1.83 (2H, quin, J = 6.8 Hz), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸
実施例6と同様の方法にて標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.71 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.62 (1H, dd, J = 1.4, 7.7 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (1H, dd, J = 1.3, 8.1 Hz), 6.78-6.89 (2H, m), 6.75 (1H, dd, J = 1.8, 7.9 Hz), 5.32 (2H, s), 5.12 (1H, s), 3.82 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.23 (3H, s), 3.11 (3H, s), 2.84-2.92 (4H, m), 2.34-2.48 (6H, m), 1.67-1.78 (2H, m).

(参考例22)
[5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル]酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)5−アリル−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル(化合物22A)
水素化ナトリウム217 mg (55w%, 5.0 mmol)のN,N−ジメチルホルアミド20 mL懸濁液に5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−3−カルボン酸エチルエステル1.03 g (3.8 mmol)を0 ℃で加えた。20分後、3−ブロモプロペン0.66 mL (7.6 mmol)を加えた。3時間後、酢酸エチル、水を加え分液した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10)することによって化合物22Aを得た(1.03 g, 収率87%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.79 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.67 (1H, dd, J = 1.5, 7.7 Hz), 7.28 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.04 (1H, dd, J = 1.2, 7.9 Hz), 6.82-6.87 (3H, m), 5.82-5.93 (1H, m), 5.34 (1H, dd, J = 1.4, 17.3 Hz), 5.28 (2H, s), 5.23 (1H, dd, J = 1.4, 10.4 Hz), 4.45-4.47 (2H, m), 4.37 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz).
b)(5−アリル−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)メタノール(化合物22B)
化合物22A 1.03 g (3.3 mmol)のテトラヒドロフラン20 mL溶液に、0.95 Mジイソブチルアルミニウムヒドリドのヘキサン溶液10.5 mL (10 mmol)を−70 ℃で30分攪拌し、さらに0 ℃で1時間攪拌した。水を加え、酢酸エチル・ヘキサンで3回抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:4〜1:2)することによって化合物22Bを得た(0.97 g, 収率109%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.24-7.31 (2H, m), 7.12 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.00-7.04 (2H, m), 6.73-6.81 (2H, m), 5.87 (1H, dt, J = 5.3, 10.4, 17.3 Hz), 5.32 (1H, dd, J = 1.4, 17.3 Hz), 5.27 (2H, s), 5.21 (1H, dd, J = 1.4, 10.4 Hz), 4.56 (2H, d, J = 5.8 Hz), 4.43 (2H, dt, J = 1.4, 5.3 Hz), 3.49 (1H, d, J = 5.8 Hz).
c)(5−アリル−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)アセトニトリル(化合物22C)
水素化ナトリウム126 mg (55w%, 2.9 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド10 mL懸濁液に化合物22B 702 mg (2.6 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド20 mLの溶液を、氷浴で冷却しながら加えた。室温で10分攪拌した後、0 ℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド305 μL (3.9 mmol)を加えた。ゆっくりと室温に昇温し、シアン化カリウム430 mg (6.6 mmol)を加えた。3日間攪拌した後、50 ℃で5時間過熱した。室温に冷却後、水を加え、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で3回抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜1:4)することによって化合物22Cを得た(503 mg, 収率69%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.25-7.31 (2H, m), 7.13 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.04 (1H, dt, J = 0.9, 7.4 Hz), 6.93 (1H, d, J = 2.0 Hz), 6.79 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.69 (1H, dd, J = 2.1, 8.2 Hz), 5.87 (1H, ddt, J = 5.2, 10.4, 17.3 Hz), 5.35 (1H, dd, J = 1.4, 17.3 Hz), 5.26 (2H, s), 5.25 (1H, dd, J = 1.4, 10.4 Hz), 4.42 (2H, dt, J = 1.4, 5.2 Hz), 3.63 (2H, s).
d)(5−アリル−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)酢酸メチルエステル(化合物22D)
化合物22C 467 mg (1.72 mmol)のテトラヒドロフラン4 mL、メタノール4 mL溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液2mLを加え、44時間加熱還流した。室温冷却後、1規定塩酸により弱酸性にし、エバポレーターで濃縮した。N,N-ジメチルホルムアミド20 mLに溶解し、炭酸カリウム470 mg (3.4 mmol)およびヨウ化メチル2 mLを加え、室温で終夜攪拌した。水、酢酸エチルを加え、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で3回抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜1:4)することによって化合物22Dを得た(345 mg, 収率65%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.23-7.30 (2H, m), 7.11 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.01 (1H, dt, J = 1.0, 7.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 2.0 Hz), 6.76 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.68 (1H, dd, J = 2.0, 8.2 Hz), 5.87 (1H, ddt, J = 5.3, 10,4, 17.3 Hz), 5.31 (1H, dd, J = 1.5, 17.3 Hz), 5.25 (2H, s), 5.21 (1H, dd, J = 1.5, 10.4 Hz), 4.41 (2H, dt, J = 1.5, 5.3 Hz), 3.68 (3H, s), 3.50 (2H, s).
e)[5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル]酢酸メチルエステル(参考例22)
化合物22D 235 mg (0.76 mmol)のテトラヒドロフラン10 mL溶液に0 ℃で1.0 Mボランテトラヒドロフラン錯体のテトラヒドロフラン溶液1.5 mLを加えた。1時間半後、反応液に氷を加え、さらに過酸化水素水 (30w%) 2.5 mLと2規定の水酸化ナトリウム水溶液5 mLを加え、3時間攪拌した。1規定塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで3回抽出した。さらに抽出物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:4〜1:2〜1:1)することによって標記化合物(参考例22)を得た(33 mg, 収率13%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.27-7.32 (2H, m), 7.12 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.06 (1H, dt, J = 0.9, 7,4 Hz), 6.96 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.70-6.77(2H, m), 5.27 (2H, s), 3.88 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.65-3.71 (2H, m), 3.68 (3H, s), 3.50 (2H, s), 1.87-1.94 (2H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)酢酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.27-7.38 (2H, m), 7.11 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.04 (1H, dt, J = 1.0, 7.4 Hz), 6.92 (1H, d, J = 1.7 Hz), 6.68-6.75 (2H, m), 5.27 (2H, s), 5.22 (1H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.67 (3H, s), 3.50 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.84-3.00 (4H, m), 2.47-2.63 (6H, m), 1.65-1.85 (2H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)酢酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δ ppm): 7.34-7.39 (2H, m), 7.15-7.27 (1H, m), 7.06 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.95 (1H, s), 6.61-6.69 (2H, m), 5.25 (2H, s), 5.12 (1H, s), 3.75 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.42 (2H, s), 3.23 (3H, s), 3.11 (3H, s), 2.80-2.92 (4H, m), 2.32-2.47 (6H, m), 1.67-1.77 (2H, m).

実施例49〜59の構造式を表15に示した。
Figure 2007176851

(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)酢酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.28-7.33 (2H, m), 6.92-7.13 (3H, m), 6.70-6.75 (2H, m), 5.27 (2H, s), 5.18 (1H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.68 (3H, s), 3.51 (2H, s), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H,s), 3.13-3.19 (4H, m), 2.52-2.64 (6H, m), 1.77-1.87 (4H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)酢酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.33-7.38 (2H, m), 7.20 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.05 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.96 (1H, s), 6.60-6.70 (2H, m), 5.23 (2H, s), 5.04 (1H, s), 3.75 (2H, br. s), 3.21 (3H, s), 3.10 (3H, s), 3.05-3.30 (6H, m), 2.44-2.60 (6 H, m), 1.65-1.78 (4H, m).
2−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.24-7.32 (2H, m), 7.12 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.04 (1H, dt, J = 0.9, 7.4 Hz), 6.92 (1H, s), 6.72-6.92 (2H, m), 5.26 (2H, s), 5.19 (1H, s), 3.81 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.65 (3H, s), 3.61 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.13-3.19 (4H, m), 2.57-2.68 (4H, m), 2.54 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.77-1.88 (4H, m), 1.45 (3H, d, J = 7.2 Hz).
2−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)プロパン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.34-7.38 (2H, m), 7.13-7.28 (1H, m), 7.05 (1H, t, J = 7.3 Hz), 6.96 (1H, s), 6.63-6.69 (2H, m), 5.20-5.26 (2H, m), 3.76 (2H, br. s), 3.45-3.60 (1H, m), 3.20 (3H, s), 3.10-3.20 (4H, m), 3.10 (3H, s), 2.40-2.60 (6H, m), 1.64-1.78 (4H, m), 1.30 (3H, d, J = 7.0 Hz).
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)ブタン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.11-7.15 (2H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.71-6.93 (4H, m), 5.14 (1H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.64 (3H, s), 3.38 (1H, t, J = 7.4 Hz), 3.15 (6H, s), 3.12-3.15 (2H, m), 3.03-3.05 (2H, m), 2.58-2.71 (6H, m), 2.01-2.12 (1H, m), 1.70-1.92 (5H, m), 0.88 (3H, t, J = 7.4 Hz).
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)ブタン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.04-7.22 (4H, m), 6.81-6.95 (3H, m), 5.07 (1H, s), 3.95 (2H, t, J = 6.1 Hz), 3.20 (3H, s), 3.11 (3H, s), 3.07-3.20 (5H, m), 2.43-2.63 (6H, m), 1.58-1.98 (6H, m), 0.82 (3H, t, J = 7.3 Hz).
1−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)シクロブタンカルボン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.07-7.18 (3H, m), 6.86-6.92 (3H, m), 6.77 (1H, d, J = 1.7 Hz), 5.14 (1H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.63 (3H, s), 3.31 (6H, s), 3.12-3.15 (2H, m), 3.02-3.05 (2H, m), 2.73-2.82 (2H, m), 2.57-2.70 (6H, m), 2.40-2.48 (2H, m), 1.98-2.07 (1H, m), 1.77-1.94 (5H, m).
1−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)シクロブタンカルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.13-7.27 (3H, m), 7.04-7.09 (2H, m), 6.95 (1H, t, J = 7.6 Hz), 6.84 (1H, s), 5.01 (1H, s), 3.96 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.21 (3H, s), 3.10 (3H, s), 3.04-3.28 (4H, m), 2.46-2.74 (8H, m), 2.31-2.38 (2H, m), 1.70-1,96 (6H, m).
10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。ただし、参考例7で得られた化合物の代わりに10-(2-ヒドロキシエチル)-10H-フェノチアジン-2-カルボン酸メチルエステルを用いた。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.56-7.59 (2H, m), 7.11-7.28 (3H, m), 6.90-6.95 (2H, m), 5.20 (1H, s), 4.04 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.91 (3H, s), 3.34 (3H, s), 3,31 (3H, s), 3.19-3.23 (4H, m), 2.95 (2H, t, J = 6.2 Hz), 2.79-2.84 (4H, m), 1.87-1.94 (2H, m).
10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.63 (1H, s), 7.50 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.20-7.26 (2H, m), 7.14 (1H, d, J = 6.7 Hz), 7.08 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.96 (1H, d, J = 7.4 Hz), 5.06 (1H, s), 3.96-4.04 (2H, m), 3.16-3.28 (7H, m), 3.11 (3H, s), 2.74-2.88 (6H, m), 1.77-1.87 (2H, m),

(参考例23)
2−[5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル]−2−メチルプロパン酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)2−(5−アリル−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)−2−メチルプロパン酸メチルエステル(化合物23A)
(5−アリル−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)酢酸メチルエステル110 mg (0.36 mmol) のテトラヒドロフラン2 mL溶液にカリウムtert-ブトキシド92 mg (0.82 mmol)、ヨウ化メチル90 μL (1.44 mmol)を加えた。1時間半後、酢酸エチル、水を加え、酢酸エチル・ヘキサンで3回抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜1:4)することによって化合物23Aを得た(70 mg, 58%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.23-7.29 (2H, m), 7.12 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.01 (1H, dt, J = 1.0, 7.4 Hz), 6.94 (1H, s), 6.76 (2H, s), 5.85-5.95 (1H, m), 5.33 (1H, dd, J = 1.4, 17.3 Hz), 5.21-5.24 (3H, m), 4.41 (2H, dd, J = 1.4, 5.2 Hz), 3.63 (3H, s), 1.52 (6H, s).
b)2−[5−(3−ヒドロキシプロピル)−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル]−2−メチルプロパン酸メチルエステル(参考例23)
化合物23A 70 mg (0.21 mmol)のテトラヒドロフラン3 mL溶液に0℃で0.5M 9-BBNのテトラヒドロフラン溶液0.8 mL (0.40 mmol)を加えた。10分後、室温に昇温し、5時間攪拌した後、反応液に水を加え、さらに過酸化水素水 (30w%) 1.0 mLと2規定の水酸化ナトリウム水溶液2.0 mLを加え、2時間攪拌した。1規定塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで3回抽出した。さらに抽出物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:4〜1:2)することによって標記化合物(参考例23)を得た(53 mg, 収率72%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.32 (1H, dt, J = 1.4, 7.7 Hz), 7.26-7.28 (1H, m), 7.13 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.05 (1H, dt, J = 0.9, 7.4 Hz), 6.98 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.79 (1H, dd, J = 2.2, 7,2 Hz), 6.73 (1H, d, J = 7.2 Hz), 5.27 (2H, s), 3.87 (2H, d, J = 6.7 Hz), 3.71 (2H, dt, J = 5.6, 5.9 Hz), 3.64 (3H, s), 1.86-1.92 (2H, m), 1.54 (6H, s).
2−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−イル)−2−メチルプロパン酸 塩酸塩
参考例23で得られた化合物53 mg (0.15 mmol)のジクロロメタン3 mL溶液に-78 ℃でメタンスルホン酸無水物78 mg (0.45 mmol)、ピリジン37 μL (0.46 mmol)、4-ジメチルアミノピリジン10 mgを加えた。その後0 ℃で45分間攪拌し、さらに室温で1時間攪拌した。酢酸エチル、水を加え分液した。水相を酢酸エチルで2回抽出した後に、抽出物を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を留去した。残渣をテトラヒドロフラン30 mL、イソプロピルアルコール6 mL、N,N-ジメチルホルムアミド10 mLに溶解し、ヨウ化カリウム25 mg (0.15 mmol)、ジイソプロピルエチルアミン78 μL (0.45 mmol)、参考例1で得られた化合物50 mg (0.15 mmol)を加え、90 ℃で3時間、100 ℃でさらに1時間加熱した。室温冷却後、水、酢酸エチル、クロロホルムを加え分液した。有機相を酢酸エチル、クロロホルムで3回抽出し、抽出物を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20)で精製することによってエステル体66 mgを得た。残渣をテトラヒドロフラン4 mL、メタノール2 mLに溶かし、2規定水酸化ナトリウム水溶液2 mLを加え、70 ℃で6時間攪拌した。室温冷却後、1規定塩酸で中和し、エバポレーターで濃縮した。残渣を残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:10)で精製することによってフリー体48 mgを得た。これをメタノール、クロロホルムに溶かし、4規定塩化水素ジオキサン溶液を加え、エバポレーターで濃縮し、標記化合物(48 mg、収率54%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 12.21 (1H, br. s), 10.43 (1H, br. s), 7.37-7.43 (1H, m), 7.23-7.28 (1H, m), 7.18 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.7 Hz), 6.79 (1H, dd, J = 1.9, 8,4 Hz), 6.68 (1H,s d, J = 8.4 Hz), 5.29 (2H, s), 5.14 (1H, s), 3.82 (2H, t, J = 6.1 Hz), 3.25 (3H, s), 3.13-3.28 (4H, m), 3.12 (3H, s), 2.43-2.57 (6H, m), 1.94-2.11 (4H, m), 1.45 (6H, s).

(参考例24)
(2E)−3−[10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−2−イル]アクリル酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−2−カルボニトリル(化合物24A)
参考例12と同様の操作により化合物24Aを得た。2−フェノチアジンカルボン酸メチルエステルの代わりに、2−フェノチアジンカルボニトリルを用いた。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.20-7.24 (3H, m), 7.14 (1H, dd, J = 1.4, 7.6 Hz), 7.08 (1H, s), 7.00 (1H, dt, J = 1.1, 7.6 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.2 Hz), 4.08 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.67 (2H, t, J = 6.1 Hz), 2.23 (2H, tt, J = 6.1, 6.5 Hz).
b)10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−2−カルボアルデヒド(化合物24B)
化合物24A 324 mg (1.08 mmol)のジクロロメタン5 mL溶液に1.01 Mジイソブチルアルミニウムヒドリドのヘキサン溶液1.15 mL (1.16 mmol)を-78 ℃で加えた。1時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温に昇温した。さらに30分攪拌後、酢酸エチル、ヘキサンを加え分液した。水相を酢酸エチルで2回抽出した後に、抽出物を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜1:4)で精製することによって化合物24B 290 mg (収率89%) を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 9.91 (1H, s), 7.41 (1H, dd, J = 1.5, 7.7 Hz), 7.36 (1H, d, J = 1.3 Hz), 7.29 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.21 (1H, dt, J = 0.8, 7.6 Hz), 7.15 (1H, dd, J = 1.5, 7.6 Hz), 6.93-6.98 (2H, m), 4.14 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.67 (2H, t, J = 6.1 Hz), 2.30 (2H, tt, J = 6.1, 6.5 Hz).
c)(2E)−3−[10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−2−イル]アクリル酸メチルエステル(参考例24)
化合物24B 290 mg (0.95 mmol)のテトラヒドロフラン5 mL溶液に、0 ℃で(トリフェニルフォスフォラニリデン)酢酸メチルエステル351 mg (1.05 mmol)を加えた。室温で3時間、50 ℃で1時間攪拌後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜1:4)で精製することによって標記化合物(参考例24) 316 mg (収率84%) を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.63 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.11-7.21 (4H, m), 6.91-7.00(3H, m), 6.40 (1H, d, J = 16.0 Hz), 4.11 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.81 (3H, s), 3.68 (2H, t, J = 6.1 Hz), 2.22-2.28 (2H, m).

実施例60〜61の構造式を表16に示した。
Figure 2007176851
(2E)−3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)アクリル酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.62 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.09-7.18 (4H, m), 6.90-6.97 (3H, m), 6.38 (1H, d, J = 16.0 Hz), 5.20 (1H, s), 3.99 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.81 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.83-2.89 (4H, m), 2.50-2.59 (6H, m), 1.93-1.98 (2H, m).
(2E)−3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)アクリル酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.61 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.36 (1H, s), 7.13-7.28 (4H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.95 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.56 (1H, d, J = 16.0 Hz), 5.11 (1H, s), 4.02 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.24 (3H, s), 3.12 (3H, s), 2.77-2.94 (4H, m), 2.40-2.57 (6H, m), 1.77-1.86 (2H, m).

実施例62〜62の構造式を表17に示した。
Figure 2007176851
(2E)−3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)アクリル酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.62 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.07-7.17 (4H, m), 6.90-6.97 (3H, m), 6.38 (1H, d, J = 16.0 Hz), 5.13 (1H, s), 4.01 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.81 (3H, s), 3.13 (2H, t, J = 5.6 Hz), 3.30 (6H, s), 3.01-3.04 (2H, m), 2.61-2.69 (6H, m), 1.76-1.93 (4H, m).
(2E)−3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)アクリル酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.39 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.12-7.23 (5H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.96 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.50 (1H, d, J = 15.9 Hz), 5.02 (1H, s), 4.00 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.20 (3H, s), 3.11 (3H, s), 3.04-3.17 (4H, m), 2.53-2.69 (6H, m), 1.69-1.84 (4H, m).

(参考例25)
10−[3−(メチルアミノ)プロピル]−10H−フェノチアジンン−2−カルボン酸メチルエステル
Figure 2007176851
a)10−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル(化合物25A)
実施例17と同様の操作により化合物25Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.51 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.11-7.19 (3H, m), 6.90-6.95 (2H, m), 3.96 (2H, t, J = 7.0 Hz), 3.90 (3H, s), 2.96 (3H, s), 2.91 (3H, s), 2.44 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.91-2.01 (2H, m).
b)10−(3−{メチル[(2,2,2−トリクロロエトキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル(化合物25B)
参考例5f)と同様の操作により化合物25Bを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.49 (1H, s), 7.14-7.21 (3H, m), 6.96 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.1 Hz), 4.65 (0.9H, s), 4.60 (1.1H, s), 3.95-4.01 (2H, m), 3.91 (3H, s), 3.44-3.49 (2H, m), 2.91 (1.4H, s), 2.87 (1.6H, s), 2.07-2.15 (2H, m).
c)10−[3−(メチルアミノ)プロピル]−10H−フェノチアジンン−2−カルボン酸メチルエステル(参考例25)
参考例5g)と同様の操作により標記化合物(参考例25)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.58 (1H, dd, J = 1.3, 8.1 Hz), 7.51 (1H, s), 7.12-7.20 (3H, m), 6.82-6.96 (2H, m), 3.99 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.90 (3H, s), 2.72 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.41 (3H, s), 1.99 (2H, quin., J = 6.8 Hz).

実施例64〜71の構造式を表18に示した。
Figure 2007176851
10−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例25と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.5, 8.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.12-7.18 (3H, m), 6.86-6.96 (2H, m), 5.17 (1H, s), 4.00 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.90 (3H, s), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.98-3.06 (2H, m), 2.36-2.45 (4H, m), 2.11-2.16 (5H, m), 1.88-1.94 (2H, m), 1.62-1.69 (3H, m), 1.03-1.10 (2H, m).
10−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.49-7.51 (2H, m), 7.17-7.28 (3H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.98 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.07 (1H, s), 4.00 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.21 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.02-3.08 (2H, m), 2.50 (3H, s), 2.41-2.48 (2H, m), 2.08-2.24 (4H, m), 1.80-1.89 (2H, m), 1.50-1.67 (3H, m), 0.97-1.09 (2H, m).
10−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例25と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.58 (1H, dd, J = 1.5, 8.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.12-7.22 (3H, m), 6.90-6.98 (2H, m), 5.19 (1H, s), 3.99 (2H, t, J = 6.1 Hz), 3.90 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.07-3.14 (2H, m), 2,30-2.58 (6H, m), 2.21 (3H, br. s), 1.92-2.02 (2H, m), 1.64-1.73 (2H, m), 1.32-1.48 (3H, m), 1.17-1.30 (2H, m).
10−{3−[{2−[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}(メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.50-7.54 (2H, m), 7.15-7.31 (3H, m), 7.10 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.01 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.11 (1H, s), 4.02 (2H, br. s), 3.25 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.08-3.17 (2H, m), 2.37-2.94 (9H, m), 1.88-2.03 (2H, m), 1.58-1.67 (2H, m), 1.32-1.46 (3H, m), 1.07-1.20 (2H, m).

(参考例26)
10−{3−[メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル 2塩酸塩
Figure 2007176851
a)10−{3−[[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン](メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル(化合物26A)
参考例14d)と同様の操作により化合物26Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.51 (1H, d, J = 1.5 z), 7.10-7.18 (3H, m), 6.90-6.94 (2H, m), 3.97 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.90-4.17 (4H, m), 3.90 (3H, s), 2.48-2.63 (4H, m), 2.35-2.45 (1H, m), 2.20 (3H, s), 1.82-1.95 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.24-1.38 (2H, m).
b)10−{3−[メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル 2塩酸塩(参考例26)
参考例14e)と同様の操作により標記化合物(参考例26)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 9.10 (1H, br. s), 8.89 (1H, br. s), 7.57 (1H, dd, J = 1.5, 8.0 Hz), 7.51 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.23-7.30 (2H, m), 7.14 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.03 (1H, t, J = 7.3 Hz), 4.06 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.86 (3H, s), 3.11-3.54 (5H, m), 2.77-2.92 (2H, m), 2.64-2.65 (3H, m), 2.05-2.18 (4H, m), 1.83-1.98 (2H, m).
10−{3−[[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル](メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.57 (1H, dd, J = 1.6, 7.9 Hz), 7.53 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.11-7.20 (3H, m), 6.91-6.96 (2H, m), 5.16 (1H, s), 4.01 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.90 (3H, s), 3.32 (6H, s), 3.07-3.12 (2H, m), 2.56 (2H, t, J = 6.3 Hz), 2.37-2.48 (3H, m), 2.24 (3H, s), 1.89 (2H, quin, J = 6.3 Hz), 1.46-1.68 (4H, m).
10−{3−[[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル](メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.55-7.57 (2H, m), 7.28-7.33 (2H, m), 7.24 (1H, dd, J = 1.3, 7.2 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.03 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.15 (1H, s), 4.04 (2H, t, J = 6.1 Hz), 3.29 (3H, s), 3.18 (3H, s), 3.13-3.23 (2H, m), 2.44-2.72 (5H, m), 2.30 (3H, br. s), 1.82-1.96 (2H, m), 1.48-1.77 (4H, m).

(参考例27)
{10−[3−(メチルアミノ)プロピル]−10H−フェノチアジン−2−イル}酢酸エチルエステル
Figure 2007176851
a){10−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−10H−フェノチアジン−2−イル}酢酸エチルエステル(化合物27A)
実施例7と同様の操作により化合物27Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.13 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.82-6.97 (5H, m), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.90 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.54 (2H, s), 2.37-2.41 (2H, m), 2.21 (6H, s), 1.89-1.98 (2H, m), 1.25 (3H, t, J = 7.1 Hz).
b)[10−(3−{メチル[(2,2,2−トリクロロエトキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−10H−フェニチアジン−2−イル]酢酸エチルエステル(化合物27B)
参考例5f)と同様の操作により化合物27Bを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.10-7.21 (3H, m), 6.93 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.81-6.88 (2H, m), 6.76 (1H, s), 4.70 (0.9H, s), 4.64 (1.1H, s), 4.14 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.94 (2H, t, J = 6.1 Hz), 3.54 (2H, s), 3.43-3.50 (2H, m), 2.89 (1.3H, s), 2.86 (1.7H, s), 2.06-2.17 (2H, m), 1.23-1.28 (3H, m).
c){10−[3−(メチルアミノ)プロピル]−10H−フェノチアジン−2−イル}酢酸エチルエステル(参考例27)
参考例5g)と同様の操作により標記化合物(参考例27)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.13-7.17 (2H, m), 7.09 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.88-6.94 (2H, m), 6.83-6.84 (2H, m), 4.14 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.54 (2H, s), 2.71 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.40 (3H, s), 1.99 (2H, quin. J = 6.8 Hz), 1.27 (3H, t, J = 7.1 Hz).
(10−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸エチルエステル
実施例25と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.13-7.16 (2H, m), 7.09 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.88-6.94 (2H, m), 6.82-6.84 (2H, m), 5.16 (1H, s), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.53 (2H, s), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.97-3.04 (2H, m), 2.37-2.42 (4H, m), 2.11-2.16 (5H, m), 1.88-1.94 (2H, m), 1.45-1.68 (3H, m), 1.25 (3H, t, J = 7.1 Hz), 0.98-1.13 (2H, m).
(10−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (MeOH-d4,δppm): 7.13 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 1.4, 7.7 Hz), 6.83-6.99 (5H, m), 5.12 (1H, s), 4.00 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.39 (2H, s), 3.22 (3H, s), 3.18 (3H, s), 3.02-3.09 (2H, m), 2.87-2.97 (2H, m), 2.60-2.67 (2H, m), 2.53 (3H, s), 2.36 (2H, t, J = 11.6 Hz), 1.99-2.10 (2H, m), 1.50-1.65 (3H, m), 1.11-1.28 (2H, m).

実施例72〜73の構造式を表19に示した。
Figure 2007176851
3−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)プロパン酸メチルエステル
参考例1で得た化合物と(5−{3−[(メチルスルホニル)オキシ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)プロパン酸メチルエステルを用い実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.03-7.13 (3H, m), 6.98 (1H, d, J = 7.6 Hz ), 6.87-6.93 (2H, m), 6.72 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz ), 5.15 (1H, s), 3.75 (2H, t, J = 6.4 Hz ), 3.65 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.28 (3H, s), 3.06-3.18 (8H, m), 2.87 (2H, t, J = 7.6 Hz ), 2.56-2.64 (6H, m), 2.51 (2H, t, J = 7.2 Hz ), 1.79-1.88 (2H, m), 1.64-1.75 (2H, m).
3−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例72で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.06-7.13 (3H, m), 6.94-6.99 (2H, m), 6.86-6.92 (1H, m), 6.74 (1H, dd, J = 1.2, 7.6 Hz ), 5.02 (1H, s), 3.70 (2H, t, J = 6.4 Hz ), 3.19 (3H, s), 3.12-3.18 (4H, m), 3.08 (3H, s), 2.97-3.07 (4H, m), 2.73 (2H, t, J = 7.6 Hz ), 2.54-2.63 (4H, m), 2.44-2.51 (4H, m), 1.70-1.78 (2H, m), 1.56-1.65 (2H, m).

実施例74〜75の構造式を表20に示した。
Figure 2007176851
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸メチルエステル
実施例3で得られた混合物60 mg (0.11 mmol)をメタノール3 mlとテトラヒドロフラン3 mlに溶解した後、水酸化パラジウム20 mgを加え120 kg/cm2の高圧水素雰囲気下30時間撹拌した。水酸化パラジウムを濾別した後、溶媒を留去した。シリカゲルクロマトグフィーで精製(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモニア水=50:1:0.1)することにより標記化合物(26 mg、収率44%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.97-7.20 (7H, m), 5.20 (1H, s), 3.93 (1H, br. s), 3.65 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.27-3.38 (8H, m), 2.82-3.07 (6H, m), 2.30-2.53 (6H, m), 2.02-2.14 (2H, m), 1.38-1.50 (2H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例74で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 6.95-7.27 (7H, m), 5.12 (1H, s), 4.02 (1H, br. s), 2.70-3.50 (16H, m), 2.25-2.50 (6H, m), 1.94-2.10 (2H, m), 1.33-1.43 (2H, m).

(参考例28)
1,3−ジメチル−6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
a)1,3−ジメチル−6−ピリジン−4−イルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(化合物28A)
1,3−ジメチル−6−クロロウラシル1.4 g (8.0 mmol)、4−ピリジンボロン酸1.2 g(9.10 mmol)とパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン錯体924 mg(0.80 mmol)をジオキサン70 mlと2規定の炭酸ナトリウム水溶液5 mlに加え10時間還流した後、放冷した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグフィーで精製(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミン=1:1:0〜0:1:0〜0:1:0.1)することにより化合物28Aを得た(1.2 g、収率69%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.76-8.79 (2H, m), 7.25-7.28 (2H, m), 5.69 (1H, s), 3.39 (3H, s), 3.20 (3H, s).
b)1−ベンジル−4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピリジニウム ブロミド(化合物28B)
化合物28A 450 mg (2.1 mmol)と臭化ベンジル596 μl(5.0 mmol)をアセトニトリル10 mlに加え4時間還流した後、放冷した。ジエチルエーテル30 mlを徐々に加え、生成した沈殿を濾取することにより化合物28Bを得た(800 mg、収率>99%)。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 9.37 (2H, d, J = 7.2 Hz ), 8.33 (2H, d, J = 7.2 Hz ), 7.58-7.61 (2H, m), 7.44-7.49 (3H, m), 5.93 (1H, s), 5.90 (2H, s), 3.32 (3H, s), 3.23 (3H, s).
c)6−(1−ベンジル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(化合物28C)
化合物28B 78 mg (0.20 mmol)をエタノール35 mlに加え氷冷した後、水素化ホウ素ナトリウム19 mg (0.50 mmol)を加え1時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグフィーで精製(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモニア水=100:1:0.1〜30:1:0.1)することにより化合物28Cを得た(50 mg、収率80%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.24-7.35 (5H, m), 5.83-5.88 (1H, m), 5.58 (1H, s), 3.62 (2H, s), 3.32 (3H, s), 3.30 (3H, s), 3.10-3.17 (2H, m), 2.62-2.67 (2H, m), 2.25-2.30 (2H, m).
d)4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエステル(化合物28D)
化合物5Eの代わりに、化合物28Cを用い、参考例5f)と同様の操作により化合物28Dを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.90-5.97 (1H, m), 5.58 (1H, s), 4.78 (2H, s), 4.13-4.23 (2H, m), 3.68-3.80 (2H, m), 3.33 (3H, s), 3.28 (3H, s), 2.42-2.48 (2H, m).
e)1,3−ジメチル−6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(参考例28)
化合物5Fの代わりに、化合物28Dを用い、参考例5g)と同様の操作により標記化合物(参考例28)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.89-5.94 (1H, m), 5.57 (1H, s), 3.50 (2H, q, J = 2.8 Hz ), 3.32 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.05 (2H, t, J = 5.6 Hz), 2.17-2.23 (2H, m).

実施例76〜77の構造式を表21に示した。
Figure 2007176851
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例28で得られた化合物と(10−{3−[(メチルスルフォニル)オキシ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステルを用い、実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.08-7.14 (2H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.86 -6.92 (2H, m), 6.77-6.83 (2H, m), 5.81 (1H, br. s), 5.54 (1H, s), 3.95 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.66 (3H, s), 3.53 (2H, s), 3.31 (3H, s), 3.24 (3H, s), 3.06 (2H, br. s), 2.53-2.67 (4H, m), 2.19 (2H, br. s) 1.92-2.04 (2H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例76で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.5-13.1 (1H, br. s), 7.13-7.21 (2H, m), 7.04-7.10 (2H, m), 6.90-6.98 (2H, m), 6.81-6.87 (1H, m), 5.89 (1H, br. s), 5.47 (1H, s), 3.90-3.95 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.10-3.42 (10H, m), 1.78-3.08 (6H, m).

(参考例29)
1,3−ジメチル−6−ピペリジン−4−イルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
化合物28C 210 mg (0.67 mmol)と酢酸0.1 mlをメタノール10 mlに溶解した後、パラジウム炭素(50% 含水, 60 mg)を加え水素雰囲気下8時間撹拌した。パラジウム炭素を濾別した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグフィーで精製(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモニア水=100:1:0.1〜10:1:0.1)することにより標記化合物を得た(70 mg、収率46%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.64 (1H, s), 3.06 (3H, s), 3.12 (3H, s), 3.16-3.24 (2H, m), 2.70 (2H, dt, J = 2.4, 12.4 Hz), 2.52-2.62 (1H, m), 1.78-1.87 (2H, m), 1.45-1.57 (2H, m).

実施例78〜79の構造式を表22に示した。
Figure 2007176851
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例29で得られた化合物と(10−{3−[(メチルスルフォニル)オキシ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステルを用い実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.08-7.16 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.84-6.94 (2H, m), 6.77-6.83 (2H, m), 5.61 (1H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.67 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.39 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.95-3.03 (2H, m), 2.44-2.54 (2H, m), 2.33-2.43 (1H, m), 1.87-2.06 (4H, m), 1.73-1.80 (2H, m), 1.50-1.60 (2H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例78で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.12-7.23 (2H, m), 7.02-7.10 (2H, m), 6.89-6.98 (2H, m), 6.81-6.86 (1H, m), 5.49 (1H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.85-3.55 (13H, m), 2.53-2.80 (2H, m), 1.88-2.03 (4H, m), 1.38-1.62 (2H, m).

(参考例30)
1,3−ジメチル−5−ピペラジン−1−イルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
1,3−ジメチル−5−ブロモウラシル2.0 g (9.1 mmol)とピペラジン6水和物20 g (103 mmol)を80 ℃にて1時間半攪拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグフィーで精製(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモニア水=30:1:0.1〜10:1:0.1)することにより標記化合物を得た(1.45 g、収率71%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.53 (1H, s), 3.39 (3H, s), 3.34 (3H, s), 2.99-3.32 (4H, m), 2.87-2.92 (4H, m).

実施例80〜85の構造式を表23に示した。
Figure 2007176851
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
参考例2で得られた化合物の代わりに参考例30で得られた化合物を用い、実施例17と同様の操作により評価化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.55 (1H, dd, J = 1.2, 8.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.08-7.18 (3H, m), 6.87-6.90 (2H, m), 6.50 (1H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.83 (3H, s), 3.37 (3H, s), 3.33 (3H, s), 2.82-3.03 (4H, m), 2.43-2.78 (6H, m), 1.90-2.06 (2H, m).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例80で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 12.4-13.8 (1H, br. s), 7.42-7.51 (2H, m), 7.19-7.29 (2H, m), 7.03-7.18 (3H, m), 6.96 (1H, t, J = 7.2 Hz), 3.96 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.27 (3H, s), 3.14 (3H, s), 2.40-3.00 (10H, m), 1.80-1.95 (2H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例30で得られた化合物と(10−{3−[( メチルスルフォニル ) オキシ ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル) 酢酸メチルエステルを用い、実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.08-7.16 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.85-6.93 (2H, m), 6.77-6.82 (2H, m), 6.51 (1H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.66 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.36 (3H, s), 3.33 (3H, s), 2.80-3.01 (4H, m), 2.39-2.68 (6H, m), 1.88-2.20 (2H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例82で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.9-13.0 (1H, br. s), 7.02-7.24 (5H, m), 6.90-6.97 (2H, m), 6.83 (1H, d, J = 8.0 Hz), 3.92 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.54 (2H, s), 3.27 (3H, s), 3.14 (3H, s), 2.70-2.93 (4H, m), 2.22-2.60 (6H, m), 1.85-2.00 (2H, m).

(参考例31)
5−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
ピペラジン6水和物の代わりにホモピペラジンを用い、参考例30と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.63 (1H, s), 3.34 (3H, s), 3.33 (3H, s), 3.11-3.17 (4H, m), 3.00-3.05 (2H, m), 2.94-2.98 (2H, m), 1.84-1.92 (2H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例31で得られた化合物と、(10−{3−[(メチルスルフォニル)オキシ]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル) 酢酸メチルエステルを用い、実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.08-7.14 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.85-6.91 (2H, m), 6.78-6.82 (2H, m), 6.49 (1H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.66 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.34 (3H, s), 3.33 (3H, s), 3.00-3.03 (4H, m), 2.55-2.83 (6H, m), 1.81-2.00 (4H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例84で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.8-12.0 (1H, br. s), 7.12-7.22 (3H, m), 7.02-7.08 (2H, m), 6.90-6.96 (2H, m), 6.83 (1H, dd, J = 1.6, 6.8 Hz), 3.92 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.48 (2H, s), 3.25 (3H, s), 3.15 (3H, s), 2.60-3.05 (10H, m), 1.77-1.96 (2H, m).

(参考例32)
フルオロ(5−{3−[(メチルスルフォニル)オキシ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
a){5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル}(フルオロ)マロン酸ジエチルエステル(化合物32A)
化合物5Cの代わりに化合物9Aを用い、マロン酸ジメチルの代わりにフルオロマロン酸ジエチルを用い、参考例5d)と同様の操作により化合物32Aを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.17-7.28 (6H, m), 7.04-7.14 (5H, m), 6.89-6.95 (1H, m), 4.42 (2H, s), 4.28 (4H, q, J = 7.2 Hz), 3.84 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.46 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.00-3.04 (4H, m), 1.80-1.87 (2H, m), 1.28 (6H, q, J = 7.2 Hz).
b){5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル }(フルオロ)酢酸メチルエステル(化合物32B)
化合物5Dの代わりに、化合物32Aを用い、参考例5e)と同様の操作により化合物32Bを得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.17-7.26 (5H, m), 7.05-7.15 (5H, m), 6.89-6.98 (2H, m), 5.69 (1H, d, J = 47.6 Hz), 4.43 (2H, s), 3.85 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.73 (3H, s), 3.46 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.01-3.10 (4H, m), 1.70-1.88 (2H, m) .
c)フルオロ[5−(3−ヒドロキシプロピル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル]酢酸メチルエステル(化合物32C)
化合物32B 226 mg (0.52 mmol)、ジエチルスルフィド1400 mg (15.6 mmol)とトリフルオロボラン・ジエチルエーテル錯体738 mg (5.2 mmol)を加えた後、室温にて24時間半攪拌した。0.1規定の塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグフィーで精製(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=10:1〜1:1:1)することにより化合物32Cを得た(24 mg、収率14%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.07-7.18 (5H, m), 6.90-6.98 (2H, m), 5.70 (1H, d, J = 47.6 Hz), 3.86 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.74 (3H, s), 3.66 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.98-3.21 (4H, m), 1.77-1.85 (2H, m) .
d)フルオロ(5−{3−[(メチルスルフォニル)オキシ]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)酢酸メチルエステル(参考例32)
化合物10Cの代わりに化合物32Cを用い、参考例10d)と同様の操作により標記化合物(参考例32)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.18 (5H, m), 6.93-6.98 (2H, m), 5.70 (1H, d, J = 47.6 Hz), 4.24 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.87 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.75 (3H, s), 3.03-3.22 (4H, m), 2.88 (3H, s), 1.97-2.06 (2H, m).

実施例86〜87の構造式を表24に示した。
Figure 2007176851
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)(フルオロ)酢酸メチルエステル
参考例1で得られた化合物と、参考例32で得られた化合物を用い実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.17 (5H, m), 6.90-6.98 (2H, m), 5.70 (1H, d, J = 47.6 Hz), 5.16 (1H, s), 3.77 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.74 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.06-3.20 (8H, m), 2.57-2.65 (4H, m), 2.47-2.53 (2H, m),1.78-1.87 (2H, m), 1.66-1.74 (2H, m).
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−イル)(フルオロ)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例86で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.04-7.16 (5H, m), 6.87-6.97 (2H, m), 5.70 (1H, d, J = 49.6 Hz), 5.02 (1H, s), 3.70 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.02-3.25 (16H, m), 2.53-2.65 (4H, m), 1.72-1.80 (2H, m), 1.56-1.66 (2H, m).

実施例88〜89の構造式を表25に示した。
Figure 2007176851
(10−{3−[4−(1−メチル−2,6−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸ベンジルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.76-7.41 (17H, m), 5.23 (1H, s), 5.11 (2H, s), 3.84 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.58 (2H, s), 3.32 (3H, s), 2.88-2.96 (4H, m), 2.05-2.44 (6H, m), 1.74-1.77 (2H, m), 1.30-1.33 (2H, m).
(10−{3−[4−(1−メチル−2,6−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例88で得られた化合物127 mg (0.184 mmol) をメタノール2 mlとテトラヒドロフラン2 mlに溶解し、10%水酸化パラジウム (II)カーボン粉末50 mgを加え、水素雰囲気下40 ℃で1時間撹拌した。反応液を濾過し、溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1〜10:1) することにより、標記化合物(37 mg、収率34%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm) : 12.40 (1H, br. s), 10.14 (1H, br. s), 6.89-7.38 (12H, m), 5.32 (1H, s), 3.87-3.90 (2H, m), 3.58 (2H, s), 3.13 (3H, s), 2.68-3.40 (10H, m), 1.66-1.92 (4H, m).

実施例90〜99の構造式を表26に示した。
Figure 2007176851
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.81-7.16 (7H, m), 5.13 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.64 (3H, s), 3.30 (6H, s), 3.01-3.14 (4H, m), 2.60-2.68 (6H, m), 1.78-1.90 (4H, m), 1.55 (6H, s).
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)−2−メチルプロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例90で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.83-7.17 (7H, m), 5.32 (1H, s), 3.93 (2H, t, J = 6.0 Hz)、3.30 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.13-3.22 (4H, m), 2.84-2.91 (6H, m), 2.06-2.14 (2H, m), 1.91-1.98 (2H, m), 1.57 (6H, s).
1−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.86-7.15 (7H, m), 5.13 (1H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.61 (3H, s), 3.30 (6H, s), 3.01-3.15 (4H, m), 2.60-2.68 (6H, m), 1.80-1.92 (4H, m), 1.57-1.60 (2H, m), 1.13-1.15 (2H, m).
1−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)シクロプロパンカルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例92で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.85-7.18 (7H, m), 5.56 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.30 (8H, br. s), 3.19-3.22 (2H, m), 2.86-2.92 (6H, m), 2.13-2.21 (2H, m), 1.96-2.03 (2H, m), 1.62-1.65 (2H, m), 1.14-1.17 (2H, m).
2−(10−{3−[4-(1,3-ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.81-7.14 (7H, m), 5.14 (1H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.64-3.68 (4H, m), 3.30 (6H, s), 3.02-3.15 (4H, m), 2.60-2.68 (6H, m), 1.78-1.91 (4H, m), 1.46 (3H, d, J = 7.1 Hz).
2−(10−{3−[4-(1,3-ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例94で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.83-7.24 (7H, m), 5.37 (1H, s), 3.95 (2H, br. s), 3.66 (1H, br. s), 3.31 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.07-3.19 (4H, m), 2.75-2.91 (6H, m), 1.87-2.09 (4H, m), 1.48 (3H, d, J = 6.0 Hz).
3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.73 (7H, m), 5.13 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.66 (3H, s), 3.30 (6H, s), 3.01-3.15 (4H, m), 2.88 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.58-2.68 (8H, m), 1.79-1.91 (4H, m).
3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例96で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 6.81-7.24 (7H, m), 5.06 (1H, s), 3.95 (2H, s), 3.22 (3H, s), 3.11 (3H, s), 2.65-3.25 (14H, m), 1.80-1.96 (4H, m).
(10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.79-7.16 (7H, m), 5.17 (1H, s), 3.90 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.68 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.12-3.18 (4H, m), 2.62-2.65 (4H, m), 2.47 (2H, t, J = 6.4 Hz), 1.79-1.87 (4H, m), 1.57-1.62 (2H, m).
(10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例98で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm) : 6.75-7.13 (7H, m), 4.97 (1H, s), 3.81 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.45 (2H, m), 3.05-3.42 (4H, m), 3.15 (3H, s), 3.04 (3H, s), 2.36-2.54 (6H, m), 1.61-1.69 (4H, m), 1.41-1.50 (2H, m).

実施例100〜111の構造式を表27に示した。
Figure 2007176851
(10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.79-7.17 (7H, m), 5.19 (1H, s), 3.91 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.68 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.80-2.87 (4H, m), 2.41-2.53 (4H, m), 2.39 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.82-1.90 (2H, m), 1.66-1.85 (2H, m).
(10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例100で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.82-7.24 (7H, m), 5.27 (1H, s), 3.88 (2H, br. s), 3.54 (2H, s), 3.31 (6H, s), 3.00-3.06 (4H, m), 2.61-2.82 (6H, m), 1.70-1.85 (4H, m).
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.81-7.14 (7H, m), 5.19 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.63-3.69 (4H, m), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.81-2.88 (4H, m), 2.47-2.55 (6H, m), 1.93 (2H, quin, J = 6.6 Hz), 1.47 (3H, d, J = 7.1 Hz).
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例102で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.82-7.24 (7H, m), 5.34 (1H, s), 3.90-3.99 (2H, m), 3.67 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.31 (6H, s), 2.98-3.07 (4H, m), 2.61-2.77 (6H, m), 2.03-2.10 (2H, m), 1.48 (3H, d, J = 7.0 Hz).
1−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.86-7.15 (7H, m), 5.19 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.62 (3H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.82-2.87 (4H, m), 2.48-2.55 (6H, m), 1.94 (2H, quin, J = 6.5 Hz), 1.58-1.61 (2H, m), 1.13-1.16 (2H, m).
1−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)シクロプロパンカルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例104で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.85-7.27 (7H, m), 5.25 (1H, s), 3.94-3.97 (2H, m), 3.30 (6H, s), 2.81-2.87 (4H, m), 2.48-2.58 (6H, m), 1.92-2.00 (2H, m), 1.57-1.63 (2H, m), 1.12-1.17 (2H, m).
3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.73-7.14 (7H, m), 5.20 (1H, s), 3.96 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.67 (3H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.83-2.91 (6H, m), 2.52-2.62 (8H, m), 1.90-1.95 (2H, m).
3−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例106で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.69-7.16 (7H, m), 5.26 (1H, s), 3.86 (2H, t, J = 7.4 Hz), 3.36 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.50-3.04 (14H, m), 2.08-2.17 (2H, m).
3−(10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.71-7.15 (7H, m), 5.19 (1H, s), 3.90 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.67 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.84-2.91 (6H, m), 2.37-2.62 (8H, m), 1.81-1.87 (2H, m), 1.61-1.65 (2H, m).
3−(10−{4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ブチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例108で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.73-7.14 (7H, m), 5.28 (1H, s), 3.86 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.55-3.13 (14H, m), 1.89-1.94 (2H, m), 1.77-1.80 (2H, m).
3−(10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.77-7.18 (7H, m), 5.24 (1H, s), 4.04 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.67 (3H, s), 3.36 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.82-2.96 (8H, m), 2.59-2.69 (6H, m).
3−(10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)プロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例110で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6,81-7.14 (7H, m), 5.32 (1H, s), 4.09 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.35 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.60-3.00 (14H, m).

(参考例33)
1,3−ジエチル−6−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2007176851
参考例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 5.25 (1H, s), 3.97 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.89 (2H, q, J = 7.0 Hz), 3.58 (2H, t, J = 5.7 Hz), 3.19-3.22 (2H, m), 2.59-2.65 (2H, m), 1.85-1.88 (2H, m), 1.64-1.75 (1H, m), 1.34-1.45 (3H, m), 1.23 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.21 (3H, t, J = 7.1 Hz).

実施例112〜113の構造式を表28に示した。
Figure 2007176851
((11Z)−11−{3−[{[1−(1,3−ジエチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
実施例25と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.04-7.32 (6H, m), 6.80 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.71 (1H, t, J = 6.7 Hz), 5.22 (1H, s), 4.63-5.54 (2H, br. m), 3.86-4.00 (4H, m), 3.67 (3H, s), 3.53 (2H, s), 3.10-3.23 (4H, m), 2.49-2.65 (6H, m), 2.21 (3H, s), 1.80-1.95 (3H, m), 1.40-1.51 (2H, m), 1.19-1.27 (6H, m).
((11Z)−11−{3−[{[1−(1,3−ジエチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例112で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.06-7.44 (6H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.59 (1H, br. s), 5.50 (1H, br. s), 4.93-5.37 (2H, br. m), 3.97 (2H, q. J = 7.0 Hz), 3.85 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.56 (2H, s), 2.85 (3H, s), 2.73-3.27 (11H, m), 2.00-2.11 (2H, m), 1.45-1.58 (2H, m), 1.20-1.28 (6H, m).

実施例114〜118の構造式を表29に示した。
Figure 2007176851
2−(11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルエステル
実施例11と同様の操作により表記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.10-7.35 (6H, m), 6.82 (0.33H, d, J = 9.6 Hz), 6.72 (0.66H, d, J = 8.6 Hz), 5.98 (0.66H, t, J = 7.4 Hz), 5.70 (0.33H, t, J = 7.4 Hz), 5.23 (0.33H, s), 5.21 (0.66H, s), 4.60-5.55 (2H, br. m), 3.64 (3H, s), 3.31-3.36 (6H, m), 2.86-2.96 (4H, m), 2.40-2.57 (8H, m), 1.51-1.54 (6H, m).
2−((11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−2−メチルプロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例114で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.16-7.36 (6H, m), 6.72 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.02 (1H, br. s), 5.38 (1H, s), 4.67-5.55 (2H, br. m), 3.31 (6H, s), 3.12-3.23 (4H, m), 2.88-3.09 (6H, m), 2.61-2.70 (2H, m), 1.43 (6H, s).
2−((11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−2−メチルプロパン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例114で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.17-7.35 (5H, m), 6.90 (1H, d, J = 1.9 Hz), 6.84 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.63 (1H, t, J = 8.5 Hz), 5.29 (1H, s), 4.78-5.57 (2H, br. m), 3.39 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.02-3.13 (4H, m), 2.71-2.92 (6H, m), 2.53-2.64 (2H, m), 1.50 (6H, s).
3−(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)プロパン酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物の代わりに、3−[5−(3−ピペラジン−1−イルプロピリデン)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル]プロパン酸メチルエステルを用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.91-7.25 (7H, m), 5.82 (1H, t, J = 6.8 Hz ),5.20 (1H, s), 3.66 (1.5H, s), 3.63 (1.5H, s), 3.18-3.45 (8H, m), 2.78-3.01 (7H, m), 2.67-2.77 (1H, m), 2.54-2.65 (2H, m), 2.19-2.53 (8H, m).
3−((5Z)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)プロパン酸(実施例118A)、及び3−((5E)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)プロパン酸(実施例118B)
実施例1で得られた化合物の代わりに実施例117で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、実施例118A、及び実施例118Bを得た。
実施例118A 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.18-7.23 (1H, m), 7.10-7.17 (3H, m), 7.02-7.09 (2H, m), 6.96 (1H, br. s), 5.80 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.11 (1H, s), 3.03-3.83 (8H, m), 2.65-2.90 (9H, m), 2.33-2.57 (7H, m), 2.17-2.29 (2H, m).
実施例118B 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.7-12.5 (1H, br. s), 7.15-7.26 (3H, m), 7.06-7.12 (2H, m), 7.01 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8.0 Hz), 5.82 (1H, t, J = 7.6 Hz), 5.11 (1H, s), 3.15-3.43 (5H, m), 3.04 (3H, s), 2.72-2.90 (8H, m), 2.29-2.53 (8H, m), 2.16-2.27 (2H, m).

実施例119〜124の構造式を表30に示した。
Figure 2007176851
(5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物の代わりに{5−[3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル}酢酸メチルを用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.94-7.25 (7H, m), 5.81-5.86 (1H, m), 5.16 (1H, s), 3.71 (1.5H, s), 3.70 (1.5H, s), 3.56 (1H, s), 3.55 (1H, s), 3.22-3.43 (8H, m), 3.12-3.20 (4H, m), 2.83-3.00 (1H, m), 2.68-2.81 (1H, m), 2.51-2.64 (6H, m), 2.21-2.34 (2H, m), 1.68-1.88 (2H, m).
((5E)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例120A)、及び((5Z)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸(実施例120B)
実施例1で得られた化合物の代わりに、実施例119で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、 実施例120A、及び実施例120Bを得た。
実施例120A 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.8-12.7 (1H, br. s), 7.14-7.27 (3H, m), 7.07-7.13 (2H, m), 6.94-7.05 (2H, m), 5.80-5.84 (1H, m), 5.03 (1H, s), 3.50 (2H, s), 3.13-3.35 (9H, m), 3.50 (3H, s), 2.41-2.90 (8H, m), 2.17-2.28 (2H, m), 1.68-1.79 (2H, m).
実施例120B 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 6.98-7.24 (7H, m), 5.82 (1H, t, J = 7.2 Hz ), 5.04 (1H, s), 3.10-3.57 (11H, m), 3.09 (3H, s), 2.66-2.90 (2H, m), 2.40-2.65 (6H, m), 2.15-2.26 (2H, m), 1.68-1.78 (2H, m).
(10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例10で得られた化合物の代わりに、(10−{2−[(メチルスルフォニル)オキシ]エチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルを用い、実施例13と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.01-7.17 (3H, m), 6.78-6.94 (4H, m), 5.17 (1H, s), 4.00 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.66 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.31 (3H, s), 3.29 (3H, s), 3.16-3.21 (4H, m), 2.92 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.76-2.84 (4H, m), 1.83-1.91 (2H, m).
(10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例121で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.8-13.0 (1H, br. s), 6.98-7.23 (5H, m), 6.92 (1H, t, J = 7.2 Hz), 6.82 (1H, d, J = 8.0 Hz), 5.05 (1H, s), 3.94-3.99 (2H, m), 3.52 (2H, s), 3.16-3.26 (7H, m), 3.09 (3H, s), 2.72-2.88 (6H, m), 1.77-1.83 (2H, m).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−カルボン酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物の代わりに、5−[3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピリデン]−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−カルボン酸メチルエステルを用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.75-7.94 (2H, m), 6.90-7.28 (5H, m), 5.85-5.93 (1H, m), 5.17 (1H, s), 3.89 (1.5H, s), 3.87 (1.5H, s), 3.26-3.52 (8H, m), 3.13-3.20 (4H, m), 2.70-3.07 (2H, m), 2.54-2.64 (6H, m), 2.21-2.34 (2H, m), 1.78-1.89 (2H, m).
(5Z)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−カルボン酸(実施例124A)、及び(5E)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−カルボン酸(実施例124B)
実施例1で得られた化合物の代わりに実施例123で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、 実施例124A、及び 実施例124Bを得た。
実施例124A 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.75 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.65 (1H, br. s), 7.31 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.02-7.29 (4H, m), 5.86 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.03 (1H, s), 3.12-3.30 (9H, m), 3.01 (3H, s), 2.72-2.90 (2H, m), 2.41-2.63 (6H, m), 2.10-2.30 (2H, m), 1.70-1.79 (2H, m).
実施例124B 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.80 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.69 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.10-7.26 (5H, m), 5.90 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.03 (1H, s), 3.12-3.40 (9H, m), 3.04 (3H, s), 2.72-2.96 (2H, m), 2.45-2.63 (6H, m), 2.12-2.30 (2H, m), 1.71-1.79 (2H, m).

実施例125〜130の構造式を表31に示した。
Figure 2007176851
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−1−カルボン酸エチルエステル
参考例12で得られた化合物の代わりに10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−1−カルボン酸エチルエステルを、参考例2で得られた化合物の代わりに参考例1で得られた化合物を用い、実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.48 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.14-7.22 (2H, m), 7.11 (1H, dd, J = 1.2, 7.6 Hz), 6.91-7.00 (3H, m), 5.09 (1H, s), 4.38 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.74-3.86 (2H, m), 3.29 (3H, s), 3.27 (3H, s), 3.01-3.05 (2H, m), 2.80-2.85 (2H, m), 2.56 -2.63 (2H, m), 2.47-2.53 (4H, m), 1.63-1.70 (4H, m), 1.39 (3H, t, J = 7.2 Hz).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−1−カルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例125で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作ただし反応温度は70〜80 ℃により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.41 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.19−7.29 (2H, m), 7.16 (1H, dd, J = 1.2, 7.6 Hz), 7.04 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.93-7.00 (2H, m), 4.95 (1H, s), 3.83 (2H, br. s), 3.16 (3H, s), 3.09 (3H, s), 3.02-3.07 (2H, m), 2.87-2.91 (2H, m), 2.41-2.52 (4H, m), 1.55-1.64 (4H, m).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−4−カルボン酸エチルエステル
参考例12で得られた化合物の代わりに10−(3−クロロプロピル)−10H−フェノチアジン−4−カルボン酸エチルエステルを、参考例2で得られた化合物の代わりに参考例1で得られた化合物を用い、実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.50 (1H, dd, J = 1.2, 8.0 Hz), 7.11-7.18 (3H, m), 6.98 (1H, dd, J = 1.2, 8.0 Hz), 6.89 (1H, dt, J = 1.2, 7.6 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 1.2, 7.6 Hz), 5.10 (1H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.96 (1H, t, J = 7.0, Hz), 3.28 (3H, s), 3.27 (3H, s), 3.07-3.12 (2H, m), 2.97-3.01 (2H, m), 2.58-2.67 (6H, m), 1.82-1.88 (2H, m), 1.73-1.79 (2H, m), 1.40 (3H, t, J = 7.2 Hz).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−4−カルボン酸
実施例5で得られた化合物の代わりに、実施例127で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 12.1-13.5 (1H, br. s), 7.43 (1H, dd, J = 1.2, 7.2 Hz), 7.15-7.28 (3H, m), 7.14 (1H, dd, J = 1.6, 7.6 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.91 (1H, dt, J = 0.8, 7.6 Hz), 5.04 (1H, s), 3.95 (1H, t, J = 6.4, Hz), 3.17 (3H, s), 3.03-3.16 (7H, m), 2.58-2.82 (6H, m), 1.73-1.94 (4H, m).
(11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
参考例5で得られた化合物の代わりに、{11−[3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピリデン]−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル}酢酸メチルエステルを用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.94-7.36 (6H, m), 6.79 (0.7H, d, J = 8.0 Hz), 6.70 (0.3H, d, J = 8.4 Hz), 6.00 (0.3H, t, J = 7.6 Hz), 5.68 (0.7H, t, J = 7.2 Hz), 4.40-5.65 (3H, br. m), 3.66 (0.9H, s), 3.65 (2.1H, s), 3.52 (0.6H, s), 3.51 (1.4H, s), 3.33 (2.1H, s), 3.32 (0.9H, s), 3.29 (3H, s), 3.15-3.23 (4H, m), 2.28-2.73 (8H, m), 1.78-1.92 (2H, m).
((11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸(実施例130A)、及び((11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸(実施例130B)
実施例1で得られた化合物の代わりに 実施例129で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により、 実施例130A、及び実施例130Bを得た。
実施例130A 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.8-12.8 (1H, br. s), 7.47 (1H, dd, J = 1.2, 7.2 Hz), 7.28-7.41 (2H, m), 7.25 (1H, dd, J = 1.2, 7.2 Hz), 7.13 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 2.0, 7.6 Hz), 6.64 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.02 (1H, t, J = 7.6 Hz), 4.40-5.70 (3H, br. m), 3.45 (2H, s), 3.07-3.23 (12H, m), 2.20-2.68 (6H, m), 1.69-1.78 (2H, m).
実施例130B 1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 11.0-13.2 (1H, br. s), 7.22-7.39 (4H, m), 7.01-7.07 (2H, m), 6.74 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.68 (1H, t, J = 7.2 Hz), 4.70-5.60 (3H, br. m), 3.47 (2H, s), 3.09-3.25 (12H, m), 2.59-2.72 (6H, m), 1.73-1.84 (2H, m).

(参考例34)
[2−(メトキシカルボニル)−10H−フェノチアジン−10−イル]酢酸
Figure 2007176851
a)10−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル(化合物34A)
55w%の水素化ナトリウム187 mg (4.3 mmol)のジメチルホルムミド20 mL懸濁液に(10-(3-クロロプロピル)-10H-フェノチアジン-2-カルボン酸メチルエステル1.0 g (3.9 mmol)を氷浴で冷却しながら加えた。30分間攪拌し、ブロモ酢酸t-ブチルエステル0.69 mL (4.6 mmol)を加えた。1時間後室温に昇温し、さらに4時間攪拌した。酢酸エチル、飽和食塩水を加え分液し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:20〜1:10)で精製することによって化合物34Aを得た(0.75 g、収率52%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.58 (1H, dd, J = 1.6, 8.0 Hz), 7.26 (1H, s), 7.05-7.14 (3H, m), 6.93 (1H, dt, J = 1.1, 7.5 Hz), 6.65 (1H, d, J = 8.2 Hz), 4.43 (2H, s), 3.88 (3H, s), 1.53 (9H, s).
b)[2−(メトキシカルボニル)−10H−フェノチアジン−10−イル]酢酸(参考例34)
化合物34A 122 mg (0.33 mmol)のジエチルエーテル6 mL溶液に対し、6規定塩化水素のジオキサン溶液3 mLを加えた。8時間後、水0.5 mLとさらに6規定塩化水素のジオキサン溶液3 mLを加え12時間攪拌した。エバポレーターで溶媒を除去し、乾燥機で乾燥することによって標記化合物(参考例34) 100 mg (収率97%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.51 (1H, dd, J = 1.3, 7.9 Hz), 7.12-7.29 (4H, m), 6.97 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.73 (1H, d, J = 8.2 Hz), 4.61 (2H, s), 3.83 (3H, s).

実施例131〜134の構造式を表32に示した。
Figure 2007176851
10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸メチルエステル
参考例34で得られた化合物100 mg (0.31 mmol)のテトラヒドロフラン4 mL、N,N-ジメチルホルムアミド10 mLの懸濁液に、参考例2で得られた化合物120 mg (0.50 mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド86 mg (0.50 mmol)、3,4-ジヒドロ-3-ヒドロキシ-4-オキソ-1,2,3-ベンゾトリアジン (90 mg, 0.50 mmol)を加え、一晩攪拌した。水、酢酸エチル、クロロホルムを加え、分液した。水相を酢酸エチル、クロロホルムで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20)で精製することによって標記化合物(153 mg、収率93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.62 (1H, dd, J = 1.5, 8.0 Hz), 7.37 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.13-7.21 (3H, m), 6.99 (1H, dt, J = 0.9, 6.6 Hz), 6.86 (1H, dd, J = 0.8, 8.1 Hz), 5.20 (1H, s), 4.67 (2H, s), 3.89 (3H, s), 3.58-3.89 (6H, m), 3.39 (3H, s), 3.33 (3H, s), 2.77-2.88 (2H, m).
10−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]エチル}−10H−フェノチアジン−2−カルボン酸
実施例131で得られた化合物153 mg (0.29 mmol) のテトラヒドロフラン10 mL溶液に対し、1 Mボランテトラヒドロボラン錯体のテトラヒドロボラン溶液4.4 mL (4.4 mmol)を0 ℃で加えた。5分後室温に昇温し、2時間攪拌した。氷を加え、さらに酢酸エチル、クロロホルムを加え、分液した。有機相を酢酸エチル、クロロホルムで3回抽出し、抽出物を飽和食塩水で、洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノール2 ml、テトラヒドロフラン5 mLに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液を加え40 ℃で4時間攪拌した。室温冷却後、1規定塩酸で中和し、エバポレーターで濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1:20〜1:10〜15:85)で精製することによって標記化合物22 mg (収率15%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.77 (1H, s), 7.55 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.20-7.35 (3H, m), 7.00-7.17 (2H, m), 5.22 (1H, s), 4.08-4.16 (4H, m), 3.32 (3H, s), 3.19 (3H, s), 3.09-3.15 (2H, m), 2.65-2.86 (6H, m).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸エチルエステル
実施例5と同様の方法にて標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.71 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 2.0, 8.4 Hz), 7.32-7.37 (2H, m), 7.14 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.08 (1H, dt, J = 1.0, 7.6 Hz), 6.77 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.36 (2H, s), 5.22 (1H, s), 4.33 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.84 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.35 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.88-2.96 (4H, m), 2.46 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.44-2.56 (4H, m), 1.83 (2H, quin. J = 6.8 Hz), 1.37 (3H, t, J = 7.1 Hz).
5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸
実施例6と同様の方法にて標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.63 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.35-7.45 (3H, m), 7.28 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.10 (1H, t, J = 7.1 Hz), 6.77 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.37 (2H, s), 5.14 (1H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.24 (3H, s), 3.11 (3H, s), 2.83-2.97 (4H, m), 2.33-2.51 (6H, m), 1.67-1.78 (2H, m).
(3−{(1E)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]ブタ−1−エン−1−イル}フェニル)酢酸
Figure 2007176851
{3−[(1E)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−(メチルアミノ)ブタ−1−エン−1−イル]フェニル}酢酸エチルエステル13 mg (0.035 mmol)をイソプロピルアルコール0.5 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.152 ml (0.880 mmol) と参考例19の化合物61 mg (0.18 mmol) を加え、80 ℃で7時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=50:1) することによりエステル体を得た。このエステル体をメタノール2 mlとテトラヒドロフラン10 mlに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液2.0 mlを加え、3時間撹拌した。1規定塩酸で中和し、溶媒を留去後、分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製 (水 : アセトニトリル = 1 : 2) することにより標記化合物を得た (1.8 mg、収率9%) 。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 7.08-7.22 (5H, m), 7.01 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.85-6.88 (1H, m), 6.16 (1H, t, J = 7.4 Hz), 5.14 (1H, s), 3.26 (2H, s), 3.21 (3H, s), 3.17 (3H, s), 2.74-2.88 (2H, m), 2.48-2.64 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.06-2.32 (2H, m), 1.96 (3H, s), 1.64-1.75 (3H, m), 1.07-1.32 (4H, m).
(3−{(1E)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]ブチル−1−エン−1−イル}フェニル)酢酸メチルエステル
Figure 2007176851
参考例5で得られた化合物のかわりに{3−[(1E)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−(1,4−ジアゼパン−1−イル)ブタ−1−エン−1−イル]フェニル}酢酸メチルエステルを用い、実施例1と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.10-7.27 (5H, m), 7.00-7.05 (2H, m), 6.22 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.21 (1H, s), 3.68 (3H, s), 3.58 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.20-3.27 (4H, m), 2.59-2.73 (4H, m), 2.58 (2H, t, J = 7.6 Hz), 2.05-2.15 (2H, m), 2.03 (3H, s), 1.83-1.92 (2H, m).
(3−{(1E)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]ブタ−1−エン−1−イル}フェニル)酢酸 塩酸塩
Figure 2007176851
実施例136で得られた化合物80 mg (0.14 mmol)をメタノール5 mlとテトラヒドロフラン20 mlに溶解し、2規定水酸化ナトリウム水溶液1.5 mlを加え、45 ℃で1.5時間、55℃で1.5時間撹拌した。室温冷却後、1規定塩酸で中和し、エバポレーターで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1〜10:1〜4:1〜7:3)で精製しカルボン酸フリー体を得、さらに4規定塩酸ジオキサン溶液を加え濃縮することによって標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 12.32 (1H, br. s), 10.34 (1H, br. s), 7.42 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.12-7.36 (4H, m), 7.02-7.06 (2H, m), 6.26 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.16 (1H, s), 3.52 (2H, s), 3.26 (3H, s), 3.12 (3H, s), 3.08-3.40 (10H, m), 2.02 (3H, s), 1.94-2.03 (4H, m).
2−(11−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルエステル
Figure 2007176851
実施例33と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.09-7.37 (6H, m), 6.80 (0.25H, d, J = 8.6 Hz), 6.71 (0.75H, d, J = 8.6 Hz), 6.01 (0.75H, t, J = 7.4 Hz), 5.69 (0.25H, t, J = 7.4 Hz), 5.21 (1H, s), 4.59-5.63 (2H, br. m), 3.64 (3H, s), 3.32-3.37 (6H, m), 3.24-3.27 (2H, m), 3.16-3.19 (2H, m), 2.32-2.61 (6H, m), 2.13 (3H, s), 1.81-1.97 (3H, m), 1.57 (6H, s), 1.17-1.27 (2H, m).
2−(11−{3−[{[1−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 2007176851
実施例136で得られた化合物の代わりに実施例138で得られた化合物を用い、実施例137と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.16-7.39 (6H, m), 6.86 (0.25H, d, J = 8.6 Hz), 6.73 (0.75H, d, J = 8.6 Hz), 6.00 (0.75H, t, J = 6.1 Hz), 5.50 (0.25H, t, J = 6.1 Hz), 5.25 (1H, s), 4.76-5.48 (2H, br. m), 3.34 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.16-3.25 (2H, m), 2.59-2.84 (8H, m), 1.81-2.30 (6H, m), 1.57 (6H, s), 1.41-1.47 (2H, m).

実施例140〜141の構造式を表33に示した。
Figure 2007176851
(10−{3−[(2R,6S)−4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−2,6−ジメチルピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸メチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.80-7.19 (7H, m), 5.16 (1H, s), 3.87 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.68 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.32 (3H, s), 3.30 (3H, s), 2.87-2.96 (4H, m), 2.64-2.68 (2H, m), 2.40-2.46 (2H, m), 1.88-1.94 (2H, m), 0.95 (6H, d, J = 6.2 Hz).
(10−{3−[(2R,6S)−4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−2,6−ジメチルピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例140で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.85-7.27 (7H, m), 5.67 (1H, br. s), 3.83 (2H, br. s), 3.54 (2H, s), 3.30 (6H, s), 2.13-2.71 (8H, m), 2.04 (2H, br. s), 0.92 (6H, br. s).

実施例142〜143の構造式を表34に示した。
Figure 2007176851
11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.78-7.99 (2H, m), 7.21-7.35 (4H, m), 6.84 (0.75H, d, J = 8.6 Hz), 6.77 (0.25H, d, J = 8.6 Hz), 6.09 (0.25H, t, J = 6.9 Hz), 5.74 (0.75H, t, J = 6.9 Hz), 5.23 (0.75H, s), 5.21 (0.25H, s), 4.70-5.82 (2H, br. m), 4.31-4.37 (2H, m), 3.37 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.83-2.94 (4H, m), 2.38-2.65 (8H, m), 1.36-1.40 (3H, m).
(11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−カルボン酸
実施例1で得られた化合物の代わりに実施例142で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.85 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.72 (1H, dd, J = 2.1, 8.6 Hz), 7.28-7.36 (4H, m), 6.83 (1H, d, J = 8.6 Hz), 5.69 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.27 (1H, s), 4.70-5.55 (2H, br. m), 3.35 (3H, s), 3.30 (3H, s), 2.92-3.04 (4H, m), 2.62-2.80 (8H, m).

実施例144〜145の構造式を表35に示した。
Figure 2007176851
(11−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エチリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.05-7.36 (6H, m), 6.82 (0.2H, d, J = 8.4 Hz), 6.74 (0.8H, d, J = 8.4 Hz), 6.15 (0.8H, t, J = 6.7 Hz), 5.82 (0.2H, t, J = 6.7 Hz), 5.18 (1H, s), 4.66-5.62 (2H, br. m), 3.69 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.32 (3H, s), 3.30 (3H, s), 3.08-3.25 (6H, m), 2.62-2.78 (4H, m), 1.87-1.91 (2H, m).
(11−{2−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エチリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸
実施例1で得られた化合物の代わりに実施例144で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 12.32 (1H, br. s), 6.95-7.61 (6H, m), 6.81 (0.2H, d, J = 8.3 Hz), 6.74 (0.8H, d, J = 8.3 Hz), 6.27 (0.8H, br. s), 5.98 (0.2H, br. s), 4.94-5.49 (3H, br. m), 3.51 (2H, s), 3.24 (3H, s), 3.22 (3H, s), 3.11-4.09 (10H, m), 1.97-2.16 (2H, m).

実施例146〜149の構造式を表36に示した。
Figure 2007176851
[(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)オキシ]酢酸メチルエステル
実施例17と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.88-7.16 (5H, m), 6.58 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.41 (1H, dd, J = 2.5, 8.4 Hz), 5.14 (1H, s), 4.60 (2H, s), 3.95 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.80 (3H, s), 3.31 (6H, s), 3.13-3.16 (2H, m), 3.03-3.05 (2H, m), 2.59-2.68 (6H, m), 1.88-1.91 (2H, m), 1.80-1.83 (2H, m).
[(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)オキシ]酢酸
実施例5で得られた化合物の代わりに実施例146で得られた化合物を用い、実施例6と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.81-7.24 (5H, m), 6.55 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.46 (1H, br. s), 5.20 (1H, s), 4.48 (2H, s), 3.86 (2H, br. s), 3.30 (6H, s), 2.92-3.27 (10H, m), 2.05-2.14 (2H, m), 1.95-2.03 (2H, m).
11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例5と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.78-7.98 (2H, m), 7.28-7.38 (4H, m), 6.84 (0.75H, d, J = 8.6 Hz), 6.77 (0.25H, d, J = 8.6 Hz), 6.10 (0.25H, t, J = 7.3 Hz), 5.73 (0.75H, s), 5.20 (0.75H, s), 5.18 (0.25H, s), 4.70-5.70 (2H, br. m), 4.30-4.36 (2H, m), 3.35 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.18-3.24 (4H, m), 2.60-2.73 (8H, m), 1.81-1.91 (2H, m), 1.35-1.40 (3H, m).
(11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−カルボン酸(実施例149A)、及び(11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−カルボン酸(実施例149B)
実施例1で得られた化合物の代わりに実施例148で得られた化合物を用い、実施例2と同様の操作により標記化合物を得た。
実施例149A 1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.60-7.93 (2H, m), 7.19-7.39 (4H, m), 6.66 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.22 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.23 (1H, s), 4.78-5.77 (2H, br. m), 3.33 (3H, s), 3.30 (3H, s), 3.19-3.28 (4H, m), 2.38-2.99 (8H, m), 1.90-1.97 (2H, m).
実施例149B 1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.73-7.86 (2H, m), 7.25-7.36 (4H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.6 Hz), 5.67 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.27 (1H, s), 4.70-5.79 (2H, br. m), 3.40 (3H, s), 3.30 (3H, s), 3.24-3.35 (4H, m), 2.69-2.92 (8H, m), 1.97-2.04 (2H, m).
2−((11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)アセトアミド
Figure 2007176851
実施例2で得られた実施例2B 60 mg (0.116 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド1 mlに溶解し、トリエチルアミン0.021 ml (0.151 mmol) と1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩29 mg (0.151 mmol) 、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物23 mg (0.151 mmol) を加え、3時間攪拌した。反応混合物に30% アンモニア水0.066 mlを加え、20時間攪拌した。酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルクロマトグラフィー (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1〜10:1) で精製することにより標記化合物(25 mg、収率42%)を得た 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 7.02-7.36 (6H, m), 6.83 (1H, d, J = 7.9 Hz), 5.71 (1H, t, J = 6.5 Hz), 5.23 (1H, s), 4.75-5.59 (4H, br. m), 3.49 (2H, s), 3.36 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.86-2.98 (4H, m), 2.50-2.62 (8H, m).
2−(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10h−フェノチアジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2007176851
実施例8で得られた化合物を用い、実施例150と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.80-7.21 (7H, m), 5.47 (1H, br. s), 5.45 (1H, br. s), 5.21 (1H, s), 3.97 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.51 (2H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.80-2.88 (4H, m), 2.59-2.69 (6H, m), 1.94 (2H, quin, J = 6.5 Hz).
10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−カルボキシアミド
Figure 2007176851
実施例18で得られた化合物を用い、実施例150と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 6.89-7.45 (7H, m), 6.19 (1H, br. s), 5.82 (1H, br. s), 5.18 (1H, s), 4.02 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.34 (3H, s), 3.30 (3H, s), 2.78-2.87 (4H, m), 2.45-2.57 (6H, m), 1.94 (2H, quin, J = 6.6 Hz).

(参考例35)
(11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−9−イル)マロン酸ジメチルエステル
Figure 2007176851
a)(3E)−3−(9−ブロモ−5,6−ジヒドロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イリデン)プロパン−1−オール(化合物35A)
J. Org. Chem., 44, 22, 3760-3765 (1979) に記載された方法で合成できる臭化3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシプロピルトリフェニルホスホニウム475 mg (0.979 mmol) をテトラヒドロフラン3 mlに懸濁し、氷冷下n-ブチルリチウム0.58 ml (1.57 Mヘキサン溶液、0.914 mmol) を滴下し、0 ℃で1時間撹拌した。J. Heterocyclic. Chem., 23, 257 (1986) に記載された方法で合成できる9−ブロモ−5,6−ジヒドロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−オン94 mg (0.326 mmol) を加え、1時間10分加熱還流した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1) した。得られた粗精製物をメタノール3 mlに溶解し、p-トルエンスルホン酸1水和物68 mg (0.358 mmol) を加え、50分加熱還流した。放冷後、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で分配し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=100:0〜100:1) することにより、化合物35Aを得た (43 mg、収率40%)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.38 (1H, dd, J = 1.6, 4.7 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.34-7.37 (2H, m), 7.08 (2H, m), 6.43 (1H, t, J = 7.6 Hz), 3.72-3.80 (2H, m), 2.62-3.50 (4H, br. m), 2.40-2.50 (2H, m), 2.35 (1H, br. s).
b)6−{4−[(3E)−3−(9−ブロモ−5,6−ジヒドロ−11H−ジベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イリデン)プロピル]−1,4−ジアゼパン−1−イル}−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(化合物35B)
参考例7で得られた化合物の代わりに化合物35Aを用い、実施例5と同様の操作により標記化合物を得た(化合物35B)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.43 (1H, dd, J = 1.6, 4.6 Hz), 7.34-7.37 (3H, m), 7.08-7.12 (2H, m), 6.42 (1H, t, J = 7.5 Hz), 5.19 (1H, s), 3.34 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.19-3.22 (4H, m), 2.63-2.67 (6H, m), 2.56-3.48 (4H, br. m), 2.30-2.40 (2H, m), 1.84-1.90 (2H, m).
c)((11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−9−イル)マロン酸ジメチルエステル(参考例35)
化合物5Cの代わりに化合物35Bを用い、参考例5d)と同様の操作により標記化合物を得た(参考例35)。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.42 (1H, dd, J = 1.6, 4.6 Hz), 7.23-7.37 (4H, m), 7.08-7.11 (1H, m), 6.43 (1H, t, J = 7.5 Hz), 5.17 (1H, s), 4.60 (1H, s), 3.72 (6H, s), 3.36 (3H, s), 3.31 (3H, s), 3.15-3.23 (4H, m), 2.59-2.67 (6H, m), 2.52-3.40 (4H, br. m), 2.35-2.43 (2H, m), 1.82-1.87 (2H, m).
((11E)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−9−イル)酢酸
Figure 2007176851
参考例35で得られた化合物20 mg (0.033 mmol) をメタノール0.5 mlとテトラヒドロフラン0.5 mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液0.13 mlを加え、3時間30分加熱還流した。放冷後、2規定塩酸で中和し、2時間加熱還流した。溶媒を留去後、分取用薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=5:1) することにより、標記化合物を得た (14 mg、収率80%) 。
1H-NMR (CDCl3,δppm): 8.41 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.07-7.20 (4H, m), 6.32 (1H, t, J = 7.7 Hz), 5.62 (1H, s), 3.59 (2H, s), 3.33 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.70 (2H, m), 2.58-3.50 (12H, m), 2.35-2.49 (2H, m), 1.90-1.97 (2H, m).
(10−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−10H−フェノチアジン−2−イル)酢酸 塩酸塩
Figure 2007176851
実施例8で得られた化合物65 mg (0.124 mmol) をクロロホルム2 mlに溶解し、4規定塩化水素ジオキサン溶液0.034 ml (0.136 mmol) を加え、トルエンで3回共沸脱水し、標記化合物(72 mg、収率100%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6,δppm): 10.42 (1H, br. s), 6.86-7.25 (7H, m), 5.24 (1H, s), 3.96 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.56 (2H, s), 3.45-3.48 (2H, br. m), 3.25 (3H, s), 3.20-3.34 (6H, br. m), 3.16 (3H, s), 3.00-3.05 (2H, m), 2.13 (2H, br. s).

(試験例1)
Ovalbumin (OVA)誘発マウス2相性皮膚炎抑制作用
本発明化合物の抗ヒスタミン作用並びに炎症抑制作用を検証するため、ヒスタミン関与の強い即時型反応、並びにヒスタミンが関与しない遅発型反応の両反応を示すOVA誘発マウス2相性皮膚炎モデルにて本発明化合物を評価した。
BALB/cAnNCrlCrlj雄性マウスに、OVA (Sigma, Lot.No.40K7070)と水酸化アルミニウムゲル(SERVA, Lot.No.16011)を含む混和液を腹腔内投与(1μg・1mg/250μl/mouse)することにより、能動感作した。2週間後に、OVA (生化学工業、Lot.No.P99101)と生理食塩水溶液をエーテル麻酔下で耳介に皮内投与(10μg/20μl/site)した。被験薬物は0.5%メチルセルロース水溶液に懸濁し、惹起の1時間前に経口投与(10ml/kg)した。惹起1時間後及び24時間後に耳介厚を測定し、惹起前の耳介厚との差を指標とし、被験化合物の皮膚炎抑制効果を評価した。比較例としてフマル酸ケトチフェン(Ketotifen fumarate)を用い、被験薬物と同様に経口投与した。
惹起1時間後の耳介厚の増加はヒスタミンなどの化学伝達物質による浮腫であり、これを即時相と規定した。24時間後の耳介厚の増加は好酸球などの炎症性細胞の関与が考えられるものであり、これを遅発相と規定した。
抑制率(%)= ((コントロール群の耳介厚) −(1−被験物質群の耳介厚))/((コントロール群の耳介厚)−(ノーマル群の耳介厚))x100
Figure 2007176851

表37に示す通り、本発明化合物は即時相及び遅発相の両方を抑制した。これに対して、既知の抗ヒスタミン薬であるケトチフェンは即時相を強く抑制したが、遅発相に対しては無効であった。
(試験例2)
マウスヒスタミン誘発血管透過性亢進反応抑制試験
本発明化合物が抗ヒスタミン作用を有することを検証するため、マウスヒスタミン誘発血管透過性亢進反応抑制試験にて本発明化合物を評価した。
試験前日にSlc:ddY雌性マウスはあらかじめ背中を剃毛し、0.5%メチルセルロース水溶液に懸濁した被験薬物若しくは媒体を経口投与(10ml/kg)した。1時間後に2%(w/v)エバンスブルー生理食塩液0.1mlを尾静脈内投与し、直後にエーテル麻酔下でヒスタミンPBS溶液(200μg/ml)及びPBS溶液をそれぞれ1ヶ所背部皮膚に皮内投与(20μl/site)した。皮内投与の30分後にマウスを頚椎脱臼で致死させ、背部皮膚を剥離した。血管透過性の程度は、青染部の長径×短径(mm2)をノギスで測定し、以下の式で抑制率を算出した。
抑制率(%)= (1-被験物質群の青染部面積/コントロール群の青染部面積平均)x100
比較例として、既知の抗ヒスタミン薬である塩酸フェキソフェナジン(fexofenadine hydrochloride)、並びにロラタジン(loratadine)を被験薬物と同様に投与し、評価した。尚、PBSとはPhosphate buffered salineの略である。
Figure 2007176851

表38に示す通り、本発明化合物は既知の抗ヒスタミン薬と同程度の抗ヒスタミン作用を有することが示された。
(試験例3)
マウス血漿中濃度測定
本発明化合物のマウス体内動態を検証するため、静脈内および経口投与後の血漿中濃度を測定した。被験薬物を5%ブドウ糖液/0.1N HCl=9/1水溶液に溶解(静脈内投与液)、および0.5%メチルセルロース水溶液に懸濁(経口投与液)し、ICR雄性マウスに静脈内投与(1mg/5ml/kg)および経口投与(10mg/5ml/kg)後、5、15、30分、1、2、4、6、24時間(経口投与群は15、30分、1、2、4、6、24時間)の血漿中濃度を測定した。血漿中濃度下面積(AUC)は直線台形公式により算出し、生物学的利用率(BA)は経口投与時のAUCを静脈内投与時のAUCで除した値を投与量で補正し、100を乗することで算出した。
Figure 2007176851

その結果、表39に示す通り、本発明化合物は高い血漿中濃度と良好な生物学的利用率(BA)を示すことが示された。
これに対して、既知のカルボン酸残基を併せ持つウラシル誘導体1−(3−カルボキシフェニル)−6−[3−[4−(ジフェニルメチル)−1−ピペラジニル]プロピルアミノ]−3−メチルウラシル(前記特許文献1の実施例33)は有意に低い値を示した。

本発明のウラシル骨格を有する新規カルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩は、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、喘息、又は慢性気管支炎などの治療剤又は予防剤として利用できる。




Claims (12)

  1. 式(1):
    Figure 2007176851
    [式中、R及びRは、各々同一又は異なって、水素原子、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、又は置換もしくは無置換の単環性芳香族複素環基を表す。
    は、式:−O−R3A(式中、R3Aは、水素原子、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、又は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す。)、又は−NR3B3C(式中、R3B及び3Cは、各々同一又は異なって、水素原子、又は置換もしくは無置換の炭素原子数1〜6のアルキル基を表す。)で表される基である。
    環Aは、1〜3個の窒素原子、0〜1個の酸素原子、及び0〜1個の硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の単環性脂肪族複素環基を表し、当該単環性脂肪族複素環基は、炭素原子数1〜10のアルキル基、オキソ基、又は水酸基で、1又は複数、同一又は異なって置換されていてもよい。
    Lは、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルキレン基、又は置換もしくは無置換の炭素原子数2〜6の直鎖状もしくは分枝状のアルケニレン基を表し、当該アルキレン基並びにアルケニレン基の−CH−基は、式:−O−、又は−N(R)−(式中、Rは、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)で表される基によって、1又は複数、同一又は異なって、置き換えられることができる。
    YとZを結ぶ破線は、単結合、又は二重結合を表し、
    (I)当該破線が単結合である場合、
    Yは、置換もしくは無置換のメチレンを表し、
    は、窒素原子、又は置換もしくは無置換のメチンを表す。
    (II)当該破線が二重結合である場合、
    Yは、式:C(R)(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、又は置換もしくは無置換の炭素原子数1〜3のアルキル基を表す。)で表される基であり、
    は、炭素原子を表す。
    Arは、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の芳香族複素環基を表す。Arは、置換もしくは無置換のアリーレン、又は置換もしくは無置換の芳香族複素環の二価基を表す。また、当該Ar及びArは、Ar及びArの双方に結合する二価基と共に、三環性の環を形成してもよい。
    は、単結合、置換もしくは無置換の炭素原子数2〜4の直鎖状もしくは分枝状のアルケニレン基、又は置換もしくは無置換の炭素原子数1〜4の直鎖状もしくは分枝状のアルキレン基を表し、当該アルキレン基のメチレンは、酸素原子、又は炭素原子数3〜6のシクロアルキリデンと置き換えられることができる。]
    で表されるカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  2. 式(1)で表される化合物が、式(2):
    Figure 2007176851
    [式中、R、R、R、環A、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、Ar、Ar及びBは、請求項1と同義である。]
    で表される、請求項1に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  3. 式(2)で表される化合物が、式(3):
    Figure 2007176851
    [式中、Zは、窒素原子、又はメチンを表す。
    A1、RA2、RA3、RA4、RA5、RA6、RA7、及びRA8は、各々同一又は異なって、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。
    aは、0〜2の整数を表し、aが2を表す場合、2つのRA1及び2つのRA2は、各々独立して、同一又は異なる基を表してもよい。]
    で表される、請求項2に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  4. Ar及びArが、Ar及びArの双方に結合する二価基と共に、三環性の環を形成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  5. 式(1)で表される化合物が、式(4):
    Figure 2007176851
    [式中、R及びRは、各々同一又は異なって、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、又は炭素原子数1〜10のアルコキシ基を表す。m及びnは、各々同一又は異なって、0〜3の整数を表す。Bは、式:CHCH、CH=CH、CHO、OCH、CHC(=O)、C(=O)CH、CHS、SCH、C(=O)O、OC(=O)、CHNR、NRCH、C(=O)NR、NRC(=O)、O、S、CH、又はNR(式中、Rは、水素原子、又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)で表される基である。
    は、窒素原子、又は式:CR(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、又は炭素原子数1〜10のアルコキシ基を表す。)で表される基である。]
    で表される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  6. 式(4)で表される化合物が、式(5):
    Figure 2007176851
    [式中、R、R、R、R、環A、L、YとZを結ぶ破線、Y、Z、B、B及びmは、請求項5と同義である。]
    で表される、請求項5に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  7. YとZを結ぶ破線が単結合を表し、Zが窒素原子又は無置換のメチンを表す、請求項1〜6のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  8. YとZを結ぶ破線が二重結合を表す、請求項1〜6のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  9. ((11Z)−11−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)酢酸、((5Z)−5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]プロピリデン}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d][7]アヌレン−3−イル)酢酸、5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−5,11−ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−7−カルボン酸、又は5−{3−[4−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]プロピル}−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−3−カルボン酸である請求項1に記載のカルボン酸誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する抗アレルギー剤。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する抗炎症剤。
  12. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のカルボン酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有するアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、喘息又は慢性気管支炎の治療剤又は予防剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9187439B2 (en) 2011-09-21 2015-11-17 Inception Orion, Inc. Tricyclic compounds useful as neurogenic and neuroprotective agents
CN112159385A (zh) * 2020-09-25 2021-01-01 武汉爱民制药股份有限公司 一种去甲基盐酸多塞平的合成方法

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