JP2007176509A - 滑り止め塗装が施された金属製キャップおよびキャップ用塗料 - Google Patents
滑り止め塗装が施された金属製キャップおよびキャップ用塗料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007176509A JP2007176509A JP2005374200A JP2005374200A JP2007176509A JP 2007176509 A JP2007176509 A JP 2007176509A JP 2005374200 A JP2005374200 A JP 2005374200A JP 2005374200 A JP2005374200 A JP 2005374200A JP 2007176509 A JP2007176509 A JP 2007176509A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal cap
- cap
- slip
- paint
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】略筒状の筒部と、該筒部の一端を塞ぐ天板とが、金属製板材により一体に形成された金属製キャップであって、滑り止め用固体粒子として平均粒径10から80μmの固体粒子、好ましくは固体粒子が中空であるガラスビーズ、合成樹脂ビーズを、塗料中の固形分100重量部中に10重量部ないし30重量部分散させた塗料にて塗装が施された金属製キャップ。
【選択図】なし
Description
従来、飲料用ボトルを密封するキャップとして、プラスチックキャップまたはアルミニウム合金等の金属製板材を絞り・しごき加工して形成した金属製キャップが用いられている。この内、金属製キャップは天板を有する有底円筒体を、螺条(ネジ部)を有するボトルの口金部形状にかぶせた後に、該ネジ部に沿って外圧(ローラーなどによる圧力)をかけることによりネジ部の形状に合わせて変形させ、ボトルに装着されるものであり、ネジ部が形成される筒部と、天板(ボトル開口端)に密着されるライナーを内面に有する天板とが一体になってボトルを密閉している。
一方、リンスホールは、周方向に形成された短い切り込み形状であって、例えばキャップの天面から約1.8〜2mmの位置(ナール凹部の上側)に形成された切り込みにより開口され、筒部空間とボトル上部空間の連通を可能にしている。これらナールおよびリンスホールは通常キャップがボトルに装着される前の段階で予め形成されている。
キャップ外面と手との滑りを低減する方法としては、特許文献1及び特許文献2に提案されているように、前記ナール及びリンスホールの形状を改善する方法が提案されているが、キャップ形状を変更するため、従来使用してきたキャップ製造の金型、キャッピング装置の調整を必要とする。
[1] 略筒状の筒部と、該筒部の一端を塞ぐ天板とが、金属製板材により一体に形成された金属製キャップであって、前記筒部外面に滑り止め用固体粒子を含有する塗料にて塗装が施されているとともに、該滑り止め用固体粒子の一部が塗膜の表面に突出していることを特徴とする金属製キャップ、
[2] 略筒状の筒部と、該筒部の一端を塞ぐ天板とが、金属製板材により一体に形成された金属製キャップであって、滑り止め用固体粒子として平均粒径10から80μmの固体粒子を、塗料中の固形分100重量部中に10重量部ないし30重量部を分散した塗料にて塗装が施されている上記[1]に記載の金属製キャップ、
[3] 前記滑り止め用塗装皮膜中に含有された滑り止め用固体粒子がガラスビーズ、合成樹脂ビーズあるいはアルミナ粉である、上記[1]または[2]に記載の金属製キャップ、
[4] 前記滑り止め用塗装皮膜中に含有された滑り止め用のガラスビーズ、合成樹脂ビーズが中空である、上記[1]ないし[3]のいずれか1項に記載の金属製キャップ、
[6] 平均粒径が10から80μmのガラスビーズ、合成樹脂ビーズまたはアルミナ粉の少なくとも1種から選ばれた滑り止め材を、塗料中の固形分100重量部に対し10重量部から30重量部を分散していることを特徴とする金属製キャップ用塗料、を開発することにより上記の目的を達成した。
使用する滑り止め粒子の平均粒子径は、該滑り止め粒子の一部が塗膜表面に突出するためには10〜80μm、特に30〜60μmの範囲が好ましい。滑り止め粒子の平均粒子径が10μmより小さいときは塗膜中に埋もれてしまう恐れがあり、滑り止め効果が十分に発揮されない恐れがある。一方、平均粒子径が80μmを超える大きさの固体粒子の場合には塗膜の割れや剥離がおき易く好ましくない。
金属製キャップに施される塗膜厚は、5〜80μm程度であり、特に10〜40μm程度が好ましい。又、滑り止め用粒子は、その頭の一部を塗膜中から突出させる必要がある。この滑り止め用粒子の突出高さとしては、5〜60μm程度であり、5μm未満の場合には滑り止め効果が不十分であり、60μmを超えると塗膜に亀裂が入ったり、剥離が起きたりする恐れがある。好ましい突出高さとしては10〜30μm程度である。
当該塗料を、アルミニウム板に乾燥後の塗膜厚として最大20μmとなるように塗装し、100℃×3分間乾燥の後200℃×3分間の焼付を行った。その後、絞り・しごき加工によりキャップを成形し、合成樹脂製ライナーを嵌めた後、ボトル口部に装着密封した。該金属製キャップを開栓したときの滑り止め塗装の効果を評価した。
その結果を表1に示す。
表面処理:アミノシラン処理
見かけ比重 :0.39
平均粒径:5、10,20,50,80,100μm
配合量 :0,10,20,30,40 重量部/固形分100重量部
<塗料>
塗料 :不飽和ポリエステル系油性塗料
(1)5μmの粒径では、滑り止め効果が見られなかった。又、100μmの粒径では、10重量部でもキャップ成形時に塗膜の損傷が見られた。
(2)粒径10μmから80μmでは10重量部から30重量部の配合量において、塗膜の損傷が見られず、また滑り止めの効果が十分に得られた。
(3)分散量40重量部では全ての粒径において塗膜の損傷が見られた。
Claims (6)
- 略筒状の筒部と、該筒部の一端を塞ぐ天板とが、金属製板材により一体に形成された金属製キャップであって、前記筒部外面に滑り止め用固体粒子を含有する塗料にて塗装が施されているとともに、該滑り止め用固体粒子の一部が塗膜の表面に突出していることを特徴とする金属製キャップ。
- 略筒状の筒部と、該筒部の一端を塞ぐ天板とが、金属製板材により一体に形成された金属製キャップであって、滑り止め用固体粒子として平均粒径10から80μmの固体粒子を、塗料中の固形分100重量部中に10重量部ないし30重量部を分散した塗料にて塗装が施されている請求項1に記載の金属製キャップ。
- 前記滑り止め用塗装皮膜中に含有された滑り止め用固体粒子がガラスビーズ、合成樹脂ビーズあるいはアルミナ粉である、請求項1または2に記載の金属製キャップ。
- 前記滑り止め用塗装皮膜中に含有された滑り止め用のガラスビーズ、合成樹脂ビーズが中空である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の金属製キャップ。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の金属製キャップの筒部外面を、ガラスビーズ、合成樹脂ビーズあるいはアルミナ粉の少なくとも1種から選ばれた滑り止め用固体粒子を、塗料中の固形分100重量部中に、10重量部から30重量部を分散した塗料にて塗布する塗装方法。
- 平均粒径が10から80μmのガラスビーズ、合成樹脂ビーズまたはアルミナ粉の少なくとも1種から選ばれた滑り止め材を、塗料中の固形分100重量部に対し10重量部から30重量部を分散していることを特徴とする金属製キャップ用塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374200A JP2007176509A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 滑り止め塗装が施された金属製キャップおよびキャップ用塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374200A JP2007176509A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 滑り止め塗装が施された金属製キャップおよびキャップ用塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007176509A true JP2007176509A (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=38302078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005374200A Pending JP2007176509A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 滑り止め塗装が施された金属製キャップおよびキャップ用塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007176509A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011121609A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Csi Japan:Kk | 金属製キャップおよびその製造方法、閉止装置、ならびに飲料入り閉止装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311771U (ja) * | 1989-06-20 | 1991-02-06 | ||
JPH08239598A (ja) * | 1995-03-02 | 1996-09-17 | Dainippon Toryo Co Ltd | 粉体塗料 |
JP2000178493A (ja) * | 1998-12-14 | 2000-06-27 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 印刷インキ組成物 |
JP2001247132A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-09-11 | Daiwa Gravure Co Ltd | 密封袋および密封容器 |
JP2003104381A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 滑り止め付き容器 |
JP2004345671A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Kansai Paint Co Ltd | 微小凹凸塗面を有する金属缶 |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005374200A patent/JP2007176509A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311771U (ja) * | 1989-06-20 | 1991-02-06 | ||
JPH08239598A (ja) * | 1995-03-02 | 1996-09-17 | Dainippon Toryo Co Ltd | 粉体塗料 |
JP2000178493A (ja) * | 1998-12-14 | 2000-06-27 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 印刷インキ組成物 |
JP2001247132A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-09-11 | Daiwa Gravure Co Ltd | 密封袋および密封容器 |
JP2003104381A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 滑り止め付き容器 |
JP2004345671A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Kansai Paint Co Ltd | 微小凹凸塗面を有する金属缶 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011121609A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Csi Japan:Kk | 金属製キャップおよびその製造方法、閉止装置、ならびに飲料入り閉止装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2018311200B2 (en) | Fitment for a container neck | |
US20060243098A1 (en) | Bottle cap opener | |
US20090218349A1 (en) | Vacuum container with protective features | |
WO2013077380A1 (ja) | 粘性流体の排出に用いる注出部材 | |
US20130283738A1 (en) | Apparatus, system and method for changing a volume | |
US20120241454A1 (en) | Multi-Stage Opening and Dispensing Closure | |
CN1655996A (zh) | 用于可刷的涂敷组合物的容器 | |
US20080272086A1 (en) | Composition Stopper Cap | |
WO2004010038A3 (en) | Sealing mechanisms for use in liquid-storage containers | |
WO2004080836A1 (en) | Closure and methods for placing and removing such a closure | |
JP3561901B2 (ja) | 金属製キャップ | |
JP2007176509A (ja) | 滑り止め塗装が施された金属製キャップおよびキャップ用塗料 | |
AU2019280000A1 (en) | Metallic screw cap for bottle | |
JP2003522684A (ja) | 閉栓方法及び閉栓具、並びに発泡酒用容器 | |
RU2716198C1 (ru) | Содержащий текучую среду упаковочный контейнер | |
WO2019195853A1 (en) | Beverage cap for collapsible bottles | |
US20090045160A1 (en) | Crown closure | |
JP2007269381A (ja) | キャップ、キャップ付ボトル缶及びキャップ製造方法 | |
JP4976099B2 (ja) | グリップ性に優れた金属製キャップ | |
EP1935801B1 (en) | A combination of decorative hood and closure cap | |
US20060249475A1 (en) | Jar cap with vacuum relief closure | |
US373763A (en) | Combined vent and stopper | |
JP4333913B2 (ja) | 金属製ロールオンキャップの成形方法 | |
KR200198825Y1 (ko) | 오프너 | |
JP2006131272A (ja) | ピルファープルーフキャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101014 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20101014 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101207 |