JP2007175905A - しおり型書見器 - Google Patents

Abstract

【課題】 頁をめくり、保持する動作がスムーズにでき、かばんに入れても嵩張らず携帯性に優れ、しおりにもなる書見器を提供する。
【解決手段】 書見器は活字を透かして読むことが可能な透明度を有する合成樹脂性のシートから成り、頁押さえ２を少なくとも２個所の舌状の切欠で向かい合う状態で形成し、サイズの異なる本に対応する様、帯部４を帯保持部５により保持し、頁押さえ２の幅をスライドによる調節が可能でスライド時の抜け止め６を有し、書見器全体が平面で構成されている。
【選択図】 図３

Description

本発明は、読書を楽な姿勢で行う書見器に関するものである。

従来から、本の頁を固定して楽な姿勢で読書をする書見器が幾つも提案されている。構成としては、見開いた本を乗せる台と、見開いた頁が閉じない様に押さえる頁押さえで構成されている。
便利であるが故、学校の授業や通勤電車内の読書等で、書見器を毎日の様に携帯して使用したい場合、従来の書見器は何れもかばんに収納して持ち運ぶ際、本を乗せる台及び頁押さえ部が立体形状であり、立体の厚み分、嵩張り、収納時に他の荷物に潰されない様配慮が必要である。
その他使い勝手としては、頁押さえが頁をめくる軌道上にあり、スムーズに頁がめくれない不便さがある。

本発明は、上記問題を解決しようとするものであり、頁がスムーズにめくれ、保持でき且つかばんに入れても嵩張らず他の荷物で押し潰されない書見器を提供することを目的とする。

本発明は本の活字を透かして読むことが可能な透明度を有する合成樹脂性のシートに少なくとも２箇の舌状の切欠きを向かい合う状態に設け、見開いた本を乗せる台及び頁押さえを形成し、書見器全体を平面で構成した。

合成樹脂性のシートに舌状の切欠きを少なくとも２箇所向かい合う状態に設け、シートの持つ撓みを利用して見開いた本の頁を押さえる本発明品は、本の両端をシート本体と頁押さえにより剪み込む状態となり、付勢力は舌状の切欠の舌の根側が最も強く、頁の端末に作用するため、頁の中央付近を付勢するのに比べ、少ない頁の移動量で頁の付勢力を解除でき、且つ頁をめくる軌道上をおさえないので頁をめくり易い。一方、頁の保持は頁押さえの付勢力の弱い舌先に頁を滑り込ませるので容易であり、頁押さえは向かい合う状態で２箇所設けあるので左右の両頁が保持でき、どちらかの頁が閉じてしまうことがない。また頁押さえが活字の上を塞いでも、活字を透かして読むことが可能な透明度にて支障ない。
長さ調節用の帯部は合成樹脂性のシートに切欠を設け形成しているのでシートの持つ撓みにより位置決めに十分な締付力が生じ調節が容易でありサイズの異なる種々の本にも対応可能である。
書見器全体が従来の立体形状ではなく平面形状にて、一般に広く普及している筆記時にノートに剪んで使用する下敷の如く、かばんに入れても嵩張らず平面故に他の荷物により潰れる事が無く、軽く携帯性が良い。

書見器は、透明の合成樹脂性のシートに２箇所の舌状の切欠を向かい合う状態に設け、見開いた本の頁を押さえる頁押さえを形成し、頁をめくり、保持するのが容易で書見器全体が平面であるしおり型の書見器を実現した。

図１は本発明の実施の形態における一例の書見器であり、シート本体１は本の活字を透かして読み取ることが可能な透明度で、且つ曲げても割れにくいねばりのある合成樹脂性シート、例えば厚さ０．７５ｍｍの透明なポリプロピレン性のシートで形成されており、頁押さえ２を少なくとも２箇所の舌状の切欠で向かい合う状態に設け、舌の根２ａ側でシート本体と繋がっており、舌状の切欠はＵ字、Ｖ字、コ字等、様々な形状が考えられるが一例としてＵ字で図示している。
本をセットするには図２に示す様に、頁押さえ２をシート本体１から起こして本３の見開きたい頁を仰向けにシート本体１の上に乗せ、頁押さえ２で剪んでセットする。一方の舌の根２ａから他方の舌の根２ａ迄の長さは見開いた本３の略左頁の左端から右頁の右端迄の長さに配設してあり、セット可能な本のサイズは限られる。従って、文庫本の様にサイズが定まった本に専用で用いるのに適している。

図３はシート本体Ａ１ａとシート本体Ｂ１ｂにそれぞれ１個の頁押さえ２が設けてあり、シート本体Ａ１ａの舌の先２ｂ側には帯部４が形成され、シート本体Ｂ１ｂの舌の先２ｂ側には帯部４を保持する帯保持部５が２箇所の向かい合う切欠で設けられ帯部４を保持しており、帯部４をスライドさせることでシート本体Ａ１ａの頁押さえ２からシート本体Ｂ１ｂの頁押さえ２迄の長さが調節可能となりサイズの異なる種々の本に調節範囲内でセットできる。抜け止め６は帯部４が調節時に帯保持部５から抜けないための抜け止めである。

本発明による書見器は、全体が平面で構成されている。その結果、携帯性に優れた書見器であると共に、本のしおりとしても利用できるので、有用である。

本発明の書見器の実施方法を示した説明図である。（実施例１） 同上の書見器に本をセットした状態で、本の底面側を示した説明図である。（実施例１） 本発明の書見器の実施方法を示した説明図である。（実施例２）

符号の説明

１ シート本体
１ａ シート本体Ａ
１ｂ シート本体Ｂ
２ 頁押さえ
２ａ 舌の根
２ｂ 舌の先
３ 本
４ 帯部
５ 帯保持部
６ 抜け止め

Claims (2)

1. 見開いた本を乗せる台及び見開いた本が閉じないための頁押さえを有する書見器において、本の活字を透かして読むことが可能な透明度を有する１枚の合成樹脂性のシートに、少なくとも２箇の舌状の切欠が互いに向かい合う状態で設けて頁押さえを形成し、前記舌状の切欠の舌の根に相当する部分が各々外側を向いてシート本体と繋がっている構造を特徴とする書見器。
2. 前記請求項１記載の舌状の切欠が１枚のシート上ではなく２枚のシートに１個ずつ設けて頁押さえを形成し、一方のシート本体には舌の先側に帯が形成され、他方のシート本体には舌の先側に前記帯を保持する切欠が設けてある構造を特徴とする書見器。
   

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