JP2007175782A - ラックカバーの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラックカバーをラックの側面に取り付ける際に、ラックに対して新たな取付用のねじ孔などの取付部の追加工を不要とする。
【解決手段】ピニオン43に噛み合うラック40をラックレール41に取り付ける際の位置決めを行うノックピン207を、ラック40の貫通孔40eおよびラックレール41の位置決めピン挿入孔41bに挿入し、ノックピン207の端部にねじ孔207aを設ける。ラック40は、ラックレール41に対し、ラック40内に頭部を埋め込んだ六角穴付ボルトにより固定する。ラック40の側部表面に、ラック40とピニオン43との噛み合い部211を覆うラックカバー203を被せる。ラックカバー203は、ノックピン207のねじ孔207aを利用して皿ねじ209で固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラックとピニオンとの噛み合い部を覆うラックカバーをラックの側面に取り付けたラックカバーの取付構造に関する。
従来、搬送路上を走行する自走台車にワークなどの搬送物を支持して搬送させる際に、搬送路に沿って延びるラックを設ける一方、自走台車側にモータによって回転して前記ラックに噛み合うピニオンを設けた搬送装置における台車走行装置が知られている(下記特許文献1参照)。
特公平6−71688号公報(特許請求の範囲,図1〜図3参照)
ところで、上記したような搬送装置における台車走行装置では、自走台車を移動させる駆動機構として、ラックおよびピニオンを使用しており、このようなラックとピニオンとの互いの噛み合い部に、搬送台車上のワークに対する溶接などの加工作業時などに、溶接スパッタなどの異物が堆積すると、自走台車の走行に支障を来す。
そこで、上記したラックとピニオンとの噛み合い部を、ラックの延長方向に沿って、例えば板状のラックカバーで覆って保護することが考えられる。
この場合、ラックカバーをラックの側面に取り付けるために、例えばねじを使用して締結固定するが、その際、通常市販の標準部品として使用するラックの側面に、新たにねじ孔を追加工する必要が生じ、費用および工期が余計に掛かるという問題がある。
そこで、本発明は、ラックカバーをラックの側面に取り付ける際に、ラックに対して新たな取付用のねじ孔などの取付部の追加工を不要とすることを目的としている。
本発明は、ピニオンと噛み合うラックの歯部を覆うラックカバーを前記ラックの側面に取り付けたラックカバーの取付構造において、前記ラックを取り付けるラック取付座に設けた位置決めピン挿入孔に、前記ラックに設けた貫通孔から、前記ラックを前記ラック取付座に対して位置決めするための位置決めピンを貫通させて挿入し、前記位置決めピンの前記ラック側の端部にねじ孔を設けるとともに、このねじ孔に整合するねじ挿入孔を前記ラックカバーに設け、前記ねじ挿入孔からねじを挿入して前記位置決めピンのねじ孔に締結することを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、ラックをラック取付座に取り付ける際に位置決めする位置決めピンにねじ孔を設け、このねじ孔を利用してラックカバーをラックに取り付けるようにしたので、ラックに対して新たな取付用のねじ孔などの取付部の追加工が不要となって、通常市販の標準部品のラックを使用でき、費用および工期の増大を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わるラックカバーの取付構造を示す、図2のA−A断面図、図2は同平面図である。図2中で上下方向に延長されるラック40の歯部40aには、ピニオン43が噛み合っている。このようなラック40とピニオン43とからなる歯車伝達機構としては、例えば後述する図4に示すような、テーブル10上に設置したワーク位置決め装置1を、一対の移動用レール37、37に沿って移動させる際に使用する。このワーク位置決め装置1は、自動車の車体組立ライン上で使用するもので、その詳細については後述する。
上記したラック40は、図2に示すように、その延長方向(水平方向)に沿って設定した複数のラック取付部200にて、ラック取付座としてのラックレール41上に取り付けている。ラック取付部200は、図2のB−B断面図である図3に示すように、ラックレール41の上部にねじ孔41aを設けるとともに、このねじ孔41aに対応してラック40にはボルト挿入孔40bを設け、このボルト挿入孔40bから固定具としての六角穴付ボルト201を挿入してねじ孔41aに締結している。
ラック40のボルト挿入孔40bは、六角穴付ボルト201のねじ部201aとほぼ同径のねじ部挿入孔40cの上部に、六角穴付ボルト201の頭部201bを挿入する頭部挿入凹部40dとを備え、頭部挿入凹部40dに頭部201bを挿入することで、頭部201bの表面が、ラック40の図3中で上面に相当する、ラック40の側面としての側部表面とほぼ同一面となる。
そして、上記したラック40のラック取付座41と反対側の図3中で上面にはラックカバー203を取り付けるが、このラックカバー203は、図2中で上下両端のラック取付部200とこれらにそれぞれ隣接する各ラック取付部200との間のカバー取付部205にて取り付けてある。
カバー取付部205は、図1に示すように、ラック40に貫通孔40eを設けるとともに、貫通孔40eに対応してラックレール41に位置決めピン挿入孔41bを設け、これら貫通孔40eおよび位置決めピン挿入孔41bに、貫通孔40e側から位置決めピンとしてのノックピン207を挿入する。
上記のように挿入したノックピン207は、ラック40側の端面がラック40の前記した側部表面とほぼ同一面を形成しており、このノックピン207の端面に、カバー取付用のねじ孔207aを設けている。このねじ孔207aに対応してラックカバー203には、上記ねじ孔207aに締結する皿ねじ209の頭部209aを挿入するテーパ孔203aを設けている。この皿ねじ209を、ラックカバー203のテーパ孔203aから挿入し、ノックピン207のねじ孔207aに締結することで、ラックカバー203をラック40に取り付ける。
この際、ノックピン207は、前記したラック40の貫通孔40eおよびラックレール41の位置決めピン挿入孔41bに対し、適度な摩擦力によって連結された状態であり、したがって、ラックカバー203はノックピン207を介してラック40に取り付けた状態となる。
なお、上記したノックピン207を設定するカバー取付部205は、ラック40の延長方向である図2中で上下方向に沿って適宜位置に設定する。
このようにしてラック40の側部表面に取り付けるラックカバー203は、ラック40の側部表面に密着して固定する固定部203bから歯部40a近傍で上方に屈曲する屈曲部203cを設け、この屈曲部203cにより、ラック40の歯部40aとピニオン43との噛み合い部211を上方から覆った状態とする。
このように、ラックカバー203の屈曲部203cにより、ラック40の歯部40aとピニオン43との噛み合い部211を上方から覆って保護することで、噛み合い部211へのゴミや溶接スパッタなどの異物の堆積を防止でき、ラック40とピニオン43とからなる歯車伝達機構の動作が正常になされるものとなる。
この際、本実施形態では、ラックカバー203をラック40に取り付けるために、ラック40をラックレール41に位置決めするためのノックピン207に設けたねじ孔207aを利用している。
上記したノックピン207を挿入するためのラック40に設けた貫通孔40eは、ラック40をラックレール41に取り付けるためにラック40に設けたボルト挿入孔40bと同様に、通常市販の標準部品として使用するラック40にあらかじめ設けてあるものであり、したがって、ラックカバー203をラック40の側部表面に取り付けるために、新たにねじ孔などの取付部をラック40に追加工する必要がなく、費用および工期の増大を防止することができる。
また、ラック40をラックレール41に取り付けるための固定具である六角穴付ボルト201は、ラックカバー203をラック40に取り付けた状態で、ラックカバー203の固定部203bにより覆い隠されている。このため、六角穴付ボルト201の頭部201bの表面に形成してある工具挿入凹部としての六角穴201cも固定部203bで覆い隠されるので、六角孔201cへのゴミなどの異物の侵入も防止することができる。
この結果、設備点検時などで、ラックカバー203をラック40から外した状態で、さらにラック40をラックレール41から外す際に、工具である六角レンチを六角孔201cに容易に挿入でき、ラック40の取り外し作業も容易に実施することができる。
なお、ラック40をラックレール41に固定する固定具としては、六角穴付ボルト201に限らず、ボルトの頭部表面に工具を挿入する凹部が形成されていればよい。
前記図4に示したワーク位置決め装置1は、先端に位置決め治具100を備え、図5および図6に示すように、自動車の車体組立ライン上に平行に配置(敷設)された一対の搬送用レール2、2に沿ってスライド自在とされるベースプレート3上に配置される。図6では、搬送用レール2、2は図示を省略してある。
ここでは、4台のワーク位置決め装置1を各ベースプレート3上に配置させ、それらワーク位置決め装置1のそれぞれを、自動車一台分となるエンジンコンプリート4とリアメンバー5(ワーク)を位置決め支持することのできる適正な位置となるように搬送用レール2、2に沿って移動させ、当該ワーク位置決め装置1でこれらエンジンコンプリート4とリアメンバー5とを位置決め支持させる。そして、これらワーク位置決め装置1を、前記組立ラインに設けられた組立工程や溶接工程などの各工程へと順次搬送させるようにする。具体的には、隣接する工程間で前工程から後工程へワークを支持して搬送させる。
前記ワーク位置決め装置1を載せた4台のベースプレート3は、前記一対の搬送用レール2、2間に配置(敷設)された連結棒6で連結されて一つの装置ユニットを構成し、図示を省略する駆動制御部で駆動制御されることにより、それらが一体となって搬送用レール2、2に沿って、ワークに対して各種加工を行う各ワーク加工工程間を往復動自在とされる。連結棒6は、例えば断面略矩形状の中空パイプとされ、ボルト・ナットなどの締結手段で各ベースプレート3の下面に固定される。
なお、前記搬送用レール2、2の下には、この搬送用レール2、2を支えるためのレール受け台7、7がフロア上に固定されている。
ワーク位置決め装置1は、図4に示すように、エンジンコンプリート4またはリアメンバー5を位置決めして支持するワーク位置決め治具100と、この位置決め治具100を先端部に取り付けた2組のアーム8、8と、このアーム8、8の基端部8aを中心として該アーム8、8を閉じた状態と開いた状態に開閉自在とし、該アーム8、8の先端部に取り付けた前記位置決め治具100をエンジンコンプリート4およびリアメンバー5の被係合部と係合可能な位置までアーム8、8を外側に開いた係合位置と該係合位置からアーム8、8を内側に閉じた非係合位置にそれぞれ配置させるアーム開閉手段と、前記位置決め治具100、アーム8、8およびアーム開閉手段とからなるワーク位置決め機構部9全体を、前記エンジンコンプリート4またはリアメンバー5に対して接近離反させる昇降手段と、前記ワーク位置決め機構部9および前記昇降手段を載せたテーブル10を、前記エンジンコンプリート4またはリアメンバー5を位置決め支持する位置へと移動させる移動手段とを備えている。
位置決め治具100は、図4中でY方向およびZ方向にそれぞれに直交するX方向に延びる第1の位置決めアーム101と、第1の位置決めアーム101の長手方向適宜位置の両側からからY方向に延びる第2の位置決めアーム103と、これら各位置決めアーム101,103の交差部から上方(Z方向)に延びる突起部としての位置決めピン105とをそれぞれ備え、これらを利用してワークに対して位置決めを行う。
アーム8、8は、図4示すように、ワーク搬送方向(Y方向)から見てくの字形状とされた2組のアーム8、8からなる。各組のアーム8、8は、それぞれ第1アーム8Aおよび第2アーム8Bの2本で構成されている。第1アーム8Aおよび第2アーム8Bは、後述するワーク位置決め機構部9を構成する部品の一つであるアーム取付プレート13に対して可動自在に取り付けられている。
すなわち、第1アーム8Aは、アーム取付プレート13に固定された支持軸14にその基端部8aを回転自在に取り付けることにより、該支持軸14を中心として可動自在とされる。第2アーム8Bは、前記アーム取付プレート13と連結されるアーム支持プレート15との間に固定されたシャフト16にその基端部8aを回転自在に取り付けることにより、該シャフト16を中心として可動自在とされる。
また、この第1アーム8Aおよび第2アーム8Bの先端部8bは、何れも位置決め治具支持部材12に所定間隔を置いて取り付けられた支持軸17に対して回動自在とされている。したがって、この2本の第1アーム8Aと第2アーム8Bからなるアーム8は、いわゆる平行リンク機構とされ、その先端部8bに取り付けた位置決め治具支持部材12を常に水平状態を保った状態に支持すると共に、その位置決め治具支持部材12に固定された位置決め治具100における位置決めピン105の先端を常に上方に向けた状態を保つ。
アーム開閉手段は、第1アーム8Aの先端部8bと基端部8aの中途位置に一端18aを連結させたリンク部材18と、このリンク部材18の他端18bを連結させた昇降部材19と、該昇降部材19を上下動させてこの昇降部材19に連結させたリンク部材18を回動させることにより、該リンク部材18に連結された前記第1アーム8Aを開閉自在とする昇降部材駆動機構部とからなる。
リンク部材18は、第1アーム8Aの基端部8a寄りの位置に固定された支持軸20にその一端18aを回動自在に取り付けることにより、該支持軸20を中心として可動自在とされる。また、このリンク部材18は、昇降部材19に固定された支持軸21の先端にその他端18bを回動自在に取り付けることにより、該支持軸21を中心として可動自在とされる。
昇降部材駆動機構部は、昇降部材19を上下動させるための第1の昇降駆動用モータ22と、この第1の昇降駆動用モータ22の動力を伝達する一対の第1のプーリー23、23と、これら第1のプーリー23、23間に掛けられた第1の駆動ベルト24と、一方の第1のプーリー23に基端部を固定させて回転する第1のボールねじ25と、昇降部材19を一面に固定し、該第1のボールねじ25に沿って上下動する第1のナット部材26とから構成される。
第1の昇降駆動用モータ22は、昇降テーブル27に固定され、一対の第1のプーリー23、23間に掛けられた第1の駆動ベルト24を介して回転力を伝達し、その一方の第1のプーリー23に固定された第1のボールねじ25を正逆方向に回転させることにより、この第1のボールねじ25に螺合する第1のナット部材26を上下動させて、該第1のナット部材26に固定した昇降部材19を昇降動させる。かかる第1の昇降駆動用モータ22は、例えばステッピングモータなどから構成され、駆動制御部に指示されることによって前記昇降部材19を所望の位置に高精度に昇降動可能とする。
第1のプーリー23、23および第1の駆動ベルト24は、昇降テーブル27の内部に回転自在に配置されている。第1のボールねじ25および第1のナット部材26は、昇降テーブル27に垂直に固定された四角柱形状をなす第1のガイド支柱28の中に設けられている。第1のナット部材26は、その殆どの部位がこの第1のガイド支柱28で覆われるが、昇降部材19を取り付ける側の一面は外側へ突出している。この第1のナット部材26には、第1のボールねじ25と螺合するねじ部(図示は省略する)が形成されており、該第1のボールねじ25が回転することで、第1のナット部材26がこの第1のボールねじ25に送られて下端位置から上端位置の間を昇降動するようになっている。
このように構成されたアーム開閉手段では、エンジンコンプリート4およびリアメンバー5を位置決め支持する前の待機状態(図7に示す状態)では、2組のアームが交差して各アーム8、8の先端部に取り付けた位置決め治具100を該アーム8、8の内側の位置に配置させた状態とされる。つまり、位置決め治具100は、外側に配置された第2アーム8Bの先端部8bの内側に位置し、ワーク位置決め装置1の両側に配置された各工程で使用される治具29、30などと接触しないように待避した位置に設けられる。
この待機状態から駆動制御部より指令を受けて第1の昇降駆動用モータ22が駆動し、第1のプーリー23、23および第1の駆動ベルト24を介して第1のボールねじ25が回転させられると、この第1のボールねじ25に螺合する第1のナット部材26が上方位置へと送られる(上昇させられる)。このとき、第1のナット部材26に固定された昇降部材19も一緒に上昇するが、その昇降部材19の上昇に伴って、この昇降部材19に固定された支持軸21に回動自在に取り付けられるリンク部材18が、該支持軸21に取り付けられた他端18bを中心として図7中矢印Dで示す方向へ回動して行き、その一端18aに連結した第1アーム8Aを外側へ開くように回動させて行く。かかる第1アーム8Aが外側へ開くように回動すると、この第1アーム8Aの先端部8bに固定された位置決め治具支持部材12に連結される第2アーム8Bもこれに連動して外側へ一緒に回動する。
そして、2組のアーム8、8は、図4に示すように、右側と左側にそれぞれ外側へ大きく羽ばたくようにして開き、各アーム8、8の先端部8bに取り付けた位置決め治具100を、該アーム8、8の先端部8bからさらに外側に配置させるようになる。これらアーム8、8が回動する一連の状態では、平行リンク機構を構成する第1アーム8Aと第2アーム8Bにより、位置決め治具支持部材12は、常に位置決め治具100を真上に保持した水平状態を保ちながら移動する。そのため、このアーム8、8の開き角度に拘わらず、どの状態でもエンジンコンプリート4およびリアメンバー5を位置決め支持することのできる状態とされ、大きさや形状の異なるワークに対してもこの1つ位置決め治具100だけで位置決め支持することができる。
昇降手段は、図4に示すように、前記した位置決め治具100、アーム8、8およびアーム開閉手段とからなるワーク位置決め機構部9全体を、前記エンジンコンプリート4またはリアメンバー5に対して接近離反させるためのものであり、前記ワーク位置決め機構部9を上下動させるための第2の昇降駆動用モータ31と、この第2の昇降駆動用モータ31の動力を伝達する一対の第2のプーリー33、33と、これら第2のプーリー33、33間に掛けられた第2の駆動ベルト34と、一方の第2のプーリー33に基端部を固定させて回転する第2のボールねじ35と、前記したアーム取付プレート13を一面に固定し、該第2のボールねじ35に沿って上下動する第2のナット部材36とから構成される。
第2の昇降駆動用モータ31は、前記したテーブル10上に固定されている。この第2の昇降駆動用モータ31は、一対の第2のプーリー33、33間に掛けられた第2の駆動ベルト34を介して回転力を伝達し、その一方の第2のプーリー33に固定された第2のボールねじ35を正逆方向に回転させることにより、この第2のボールねじ35に螺合する第2のナット部材36を上下動させて、該第2のナット部材36に固定したワーク位置決め機構部9全体を昇降動させる。この第2の昇降駆動用モータ31は、第1の昇降駆動用モータ22と同様、ステッピングモータからなり、駆動制御部に指示されることによって前記ワーク位置決め機構部9を所望の位置に高精度に昇降動可能とする。
第2のプーリー33、33および第2の駆動ベルト34は、テーブル10に垂直に固定された四角柱形状をなす第2のガイド支柱38の下端に設けられたケース39内に配置されている。この第2のガイド支柱38の中には、前記第2のボールねじ35と前記第2のナット部材36とが配置されている。第2のナット部材36には、第2のボールねじ35と螺合するねじ部(図示は省略する)が形成されており、該第2のボールねじ35が回転することで、第2のナット部材36がこの第2のボールねじ35に送られて下端位置から上端位置の間を昇降動するようになっている。
このように構成された昇降手段では、第2の昇降駆動用モータ31が駆動し、第2のプーリー33、33および第2の駆動ベルト34を介して第2のボールねじ35が回転させられると、この第2のボールねじ35に螺合する第2のナット部材36が上下方向に送られる(昇降動させられる)。したがって、この第2のナット部材36に前記アーム取付プレート13を固定させたワーク位置決め機構部9は、図7に示す下端まで下降させた待機位置と図4に示す所定位置まで上昇させた係合位置との間を昇降動することになる。
移動手段は、前記ワーク位置決め機構部9および前記昇降手段を載せたテーブル10を、前記エンジンコンプリート4またはリアメンバー5を位置決め支持するワーク支持位置へと移動させるためのもので、テーブル10をスライド自在とする一対の移動用レール37、37と、前記したラック40を上面に取り付けたラックレール41と、テーブル10に固定されたテーブル移動用モータ42と、このテーブル移動用モータ42に取り付けられ、ラック40と歯合して前記テーブル10を移動させるピニオン43とからなる。
移動用レール37、37は、4個のベースプレート3を橋渡しするように連続して設けられ、該ベースプレート3上に固定されたレール基盤44の上に固定されている。ラックレール41は、一方の移動用レール37に近接して設けられ、前記レール基盤3上に固定されている。テーブル移動用モータ42は、前記テーブル10に固定され、そのテーブル10の下面に突き出たピニオン43を前記ラック40に歯合させて回転させることで、前記テーブル10を移動用レール37、37に沿って往復動自在とする。なお、テーブル移動用モータ42は、制御部で制御可能なステッピングモータからなる。
本実施の形態では、テーブル移動用モータ42を駆動してワーク位置決め機構部9および昇降手段を載せた各テーブル10を、少なくともそれぞれのワーク支持位置まで移動できれば良いが、必要に応じてこれら各テーブル10を一個所の位置に集合させて移動させることもできる。
次に、上述のように構成されたワーク位置決め装置1でワーク(エンジンコンプリート4およびリアメンバー5)を位置決め支持し、そのワークを搬送する動作について説明する。
先ず、テーブル移動用モータ42を駆動し、ラック40と歯合するピニオン43を回転させることにより、前記テーブル10を前記移動用レール37、37に沿って移動させる。かかるテーブル10は、その上に設けたワーク位置決め機構部9が、図5および図6に示す位置にセットされたエンジンコンプリート4およびリアメンバー5の下方位置と対応するワーク支持位置と対応する位置まで移動される。
次に、第2の昇降駆動用モータ31を駆動し、図7のアーム8、8が閉じた待機状態から該アーム8、8が閉じた状態を保持したままの状態で、第2のナット36を上昇させることにより、前記ワーク位置決め機構部9を周囲の治具29、30などと干渉しない位置まで上昇させる。
次いで、第1の昇降駆動用モータ22を駆動し、第1のナット部材26を上昇させることにより前記したリンク部材18を回動させ、閉じた状態にある2組のアーム8、8をそれぞれ図15中二点鎖線で示すように外側へ開かせる。
そして、各アーム8、8の位置決め治具100、100における複数の位置決め部(第1,第2の各位置決めアーム101,103や位置決めピン105)がエンジンコンプリート4およびリアメンバー5の被係合部と適宜係合可能位置となったところで、再び第2の昇降駆動用モータ31を駆動してワーク位置決め機構部9を上昇させ、前記位置決め治具100でエンジンコンプリート4およびリアメンバー5を位置決め支持させる。
エンジンコンプリート4およびリアメンバー5をワーク位置決め機構部9で位置決め支持したら、図示しない駆動源を駆動して連結棒6で連結した4台のベースプレート3を前記搬送用レール2、2に沿って移動させ、エンジンコンプリート4およびリアメンバー5を、隣接する次の工程(後工程)へと搬送させる。ワーク搬送後の回送は、前記した動作の逆の動作を行い、アーム8、8を閉じた状態に戻すと共にワーク位置決め機構部9を待機位置として隣接する前の工程(前工程)へと回送させる。
本発明の一実施形態に係わるラックカバーの取付構造を示す、図2のA−A断面図である。 図1のラックカバーの取付構造を示す平面図である。 図2のB−B断面図である。 図1のラックカバーの取付構造を備えたワーク位置決め装置の斜視図である。 図4のワーク位置決め装置を複数用いてワークを位置決め支持した状態を示す側面図である。 図5の平面図である。 アームが閉じた待機状態におけるワーク位置決め装置の正面図である。
符号の説明
40 ラック
40a ラックの歯部
40e ラックの貫通孔
41 ラックレール(ラック取付座)
41e ラックレールの位置決めピン挿入孔
43 ピニオン
201 六角穴付ボルト(固定具)
201b 六角穴付ボルトの頭部
201c 六角穴付ボルトの六角穴(工具挿入凹部)
203 ラックカバー
203a ラックカバーのねじ挿入孔(テーパ孔)
207 ノックピン(位置決めピン)
207a ラックカバー取付用のノックピンのねじ孔
209 ラックカバー取付用の皿ねじ
211 ラックとピニオンとの噛み合い部

Claims (3)

  1. ピニオンと噛み合うラックの歯部を覆うラックカバーを前記ラックの側面に取り付けたラックカバーの取付構造において、前記ラックを取り付けるラック取付座に設けた位置決めピン挿入孔に、前記ラックに設けた貫通孔から、前記ラックを前記ラック取付座に対して位置決めするための位置決めピンを貫通させて挿入し、前記位置決めピンの前記ラック側の端部にねじ孔を設けるとともに、このねじ孔に整合するねじ挿入孔を前記ラックカバーに設け、前記ねじ挿入孔からねじを挿入して前記位置決めピンのねじ孔に締結することを特徴とするラックカバーの取付構造。
  2. 前記ラックを前記ラック取付座に取り付け固定する固定具を、頭部の端面に工具挿入凹部を備えたボルトで構成し、このボルトの頭部を前記ラックの側面に設けた頭部挿入凹部に入り込ませ、前記ラックカバーは、前記ラックに取り付けた状態で、前記ボルトの頭部を覆うことを特徴とする請求項1に記載のラックカバーの取付構造。
  3. 前記ボルトは、六角穴付ボルトであることを特徴とする請求項2に記載のラックカバーの取付構造。
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