JP2007175149A - 呼気収集装置 - Google Patents

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伊藤  猛
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Abstract

【課題】動物の呼気を測定するための収集装置について、能率がよく、かつ衛生的な収集が可能な呼気収集装置を提供する。
【解決手段】
呼気収集カバー1と呼気収集バッグ2を備える。呼気収集カバー1は、中空のケース10に孔111が開いたシリコンゴム11を固定する。シリコンゴム11は、リング状部材12を被せて仮止めされている。また、クランプ14をリング状部材12の突起部とケース10の突起部にかけて、シリコンゴム11をケース10に付勢して、シリコンゴム11を挟持する。動物999にシリコンゴム11が線998の位置で当接するよう、動物999にケース10を被せる。呼気収集バッグ2には、袋21を備え、酸素をストップコック22の酸素ボンベ側223から注入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動物の呼気を収集して、健康状態を判断する呼気収集装置に関する。
従来、人間、動物の呼気を収集して、その呼気に含まれるHやCH等を分析して健康状態を判断することが行なわれている(例えば、特許文献1〜3参照。非特許文献1)。呼気による検査であれば、体への負担も少なく、容易に検査できる利点がある。
特許文献1には、円筒形のチューブを用いた呼気収集装置が開示されている。
特許文献2には、牝牛等の鼻輪に取り付けたセンサによって、呼気中のアセトン、CO、HOの含有量を測定する旨の記載がある。
特表平8−510948号公報 特表2002−541866号公報 Measurementfor Breath Concentration of Hydrogen and Metheane in Horses / NaokiSASAKI,Seiji HOBO and Toyohiko YOSHIHARA/J. Vet. Med. Sci.61(9): 1059-1062,1999
しかしながら、特許文献1では、動物の呼気を測定するための収集装置としては、不十分であると考えられる。即ち、収集装置の入り口部分として、単にシリンダ状のチューブを備えただけでは、動物の鼻口部の形状が立体的であること、動物の唾液が流れるゆえ、衛生面に配慮する必要があることなどの問題があった。
特許文献2では、牝牛等の鼻輪に取り付けたセンサで直接呼気をセンサに当てて、測定するものであるが、通過する呼気をそのまま測定するものであり、濃度が十分でないと考えられる。
以上の問題のほかに、動物とは意思の疎通ができず、空気の吐き出し・吸引のタイミングと、収集装置の動作を合わせるといった器用な測定はできないことから、動物の呼気を収集するためには、能率のよい測定をするための特別の構成が必要であった。
そこで、本発明は、動物の呼気を測定するための収集装置について、能率がよく、かつ衛生的な収集が可能な呼気収集装置を提供することを目的とする。
本発明は以下のとおり構成している。
(1)本発明は、
開口面の周囲に縁部を有する開口部と、該開口部以外の箇所に設けた空気孔と、を有する中空状のケースと、
前記開口部の縁部の外側に被せられ、前記開口部の略中央に動物の鼻口部の形状にあわせて開口した孔が設けられた弾性体のシートと、
さらに前記シートの上から被せられ、前記シートを前記ケースの縁部に圧接して挟持するリング状部材と、
前記リング状部材を前記ケース側に押し付けて、前記シートを挟持するシート挟持手段と、
酸素を含む気体を密閉する袋と、
前記ケースの空気孔と前記袋との間で前記気体の接続を可能にする空気接続手段と、を備える。
このように構成すれば、以下の効果が生じる。
(a)シートは、弾性体であるから、動物の鼻口部に凹凸があったとしても容易に密着させることができる。
(b)ケースを動物の鼻口部より大きくしておけば、シートの孔の大きさを容易に加工できるので、どのような動物にも容易に対応できる。動物の鼻口部の形状は、人間のそれに比べて突き出ており、立体的であるから、この形状に合わせて呼気を漏れなく収集する点が難しいが、それぞれの動物の立体的な形状に合わせて、呼気収集装置を大きく変える必要がない。したがって、動物の個体の変化に対応して、能率よく呼気を収集できる。
(c)リング状部材で前記シートを前記ケースに密着して挟持した上で、シート挟持手段は、前記リングを前記ケース側に押し付けて、前記シートを挟持しているから、動物にケースを被せたり、外したりする作業を繰り返しても、シートが外れることが少ない。したがって、動物にケースを被せたり、外したりする作業を能率よく行うことができる。
(d)前記シートの上から被せることにより、前記シートを前記ケースに圧接して挟持し、シート挟持手段は、前記リングを前記ケース側に押し付けて挟持しているだけだから、(c)のとおり、シリコンゴム11を保持できるにもかかわらず、容易に呼気収集装置を解体できる。容易に解体できるから、掃除がしやすく、衛生的である。また、以前測定した動物の唾液のにおいで、次の動物の測定に影響が出るおそれがあるが、掃除がしやすいので、容易にこれをふき取ることができるから、次の動物の測定の準備を能率よく行うことも可能となる。
一方、発明者の試行錯誤によれば、ケースにシートを張り、単に輪ゴムで固定しただけでは、シートに、動物の鼻口部を抜き差しすることにより容易に外れてしまい、能率が悪かった。一方、シートをケースに粘着テープでぐるぐる巻きにして固定すれば、シートをケースに固定することができるものの、シートを外すことが容易でなく、ケース内部にたまった唾液を掃除することが困難であった。また、掃除がしにくいからといって掃除を怠れば、衛生的でないだけでなく、他の動物の測定をする場合に、以前測定した動物によりたまった唾液のにおいにより、次の動物の個体の測定に影響が出る恐れがあった。
(e)前記ケース内に唾液をためることができるので、唾液を呼気と分離することができる。したがって、掃除がしにくい前記袋に直接唾液が入ったりすることが少ない。また、前記(d)のとおり掃除がしやすい。したがって、呼気収集装置を衛生的に保つことができる。また、以前測定した動物の唾液のにおいの影響により誤った測定結果が出る恐れを回避できる。
(f)以上のとおり、本発明は、動物の呼気を能率よく、衛生的に収集することができる。
なお、「開口面の周囲に縁部を有する開口部」の縁部は、リング状部材とで挟持するためにあり、必ずしも他の部分と区別できるような縁部でなくてもよく、例えば、図3に示すように、単に円筒形のケースに開口している開口部でも良い。
また、開口部の形状は、前記シートを被せることができるものであれば、形状は問わない。例えば、丸、四角、多角形等が考えられる。
また、シート挟持手段は、例えば、後述(3)の構成にすることができる。また、リングをはめ込むと、当接する部分が落ち込んでロックする構造により、前記シートを前記ケースに圧接して挟持するものでもよい。また、ねじ切り溝に沿って、ねじり入れるガイドを備えるものや、さらにはこのガイドに沿って回転させるとロックがかかる構造を備えるものであっても良い。
また、空気接続手段は、例えば、ホースや、中空部材などが考えられるが、空気孔と前記袋との間で前記気体の接続を可能にするものであればよい。
また、酸素を含む気体とは、空気であっても良い。
(2)本発明は、
前記シートは、シリコンゴムである。
このように構成すれば、シリコンゴムは、発明者の材料選択によれば、柔軟性があり、かつ、強度が高いので、動物の個体の変化に柔軟に対応でき、耐久性がある。したがって、(1)に増して、能率よく呼気の収集が可能となる。
(3)本発明は、
前記シート挟持手段は、
前記ケースおよび前記リング状部材の互いに対向する位置に設けられた複数対の突起部と、
前記突起部間を結ぶ弾性部材を備える。
本発明は、前記シート挟持手段の具体例である。前記ケースおよび前記リング状部材の、互いに対向する位置に設けられた複数対の突起部同士を弾性部材で結ぶことにより、前記ケースおよび前記リング状部材との間で、シートを挟み込む挟持力が働き、シートをケースの方に押し付ける作用が生じる。
なお、前記突起部間を結ぶ弾性部材は、例えば、後述図2で示すような、リング状のクランプ14でもよいし、また、輪ゴムであってもよい。また前記突起部間を結ぶ方法は、突起部に引っ掛け部分を設けて、これら弾性体を引っ掛けることが考えられる。
(4)本発明は、
前記ケースに設けた空気孔は、該空気孔の開口面の周囲に、前記ケースの内部へ突き出たつば部が設けられている。
このように構成すれば、つば部の段差により、気体を密閉できる袋に唾液が入る可能性を小さくすることができ、衛生的に保つことができる。
(5)本発明は、
さらに、前記ケースの空気の容積を小さくする部材を前記ケースの内部に着脱可能に備える。
肺活量の少ない小動物に呼気収集装置を使用する場合には、前記ケースの空気の容積が大きければ、ケースに呼気がとどまり、前記袋まで呼気が届かないので、前記袋から呼気を収集する場合には呼気をほとんど収集できない問題がある。本発明によれば、前記ケースの空気の容積を小さくする部材を前記ケース内部に着脱可能に備えているので、動物の個体の変化に対応して、能率よく呼気を収集できる。
なお、この容積を小さくする部材は、例えば空気袋でも良く中実の物でも良い。
(6)本発明は、
前記中空状のケースおよび前記シートは、透明または半透明である。
本発明は、前記中空状のケースおよび前記シートを透明または半透明にしているので、動物の呼吸の様子が確認でき、能率よく呼気を収集できる。
本発明によれば、動物の呼気収集装置について、動物の呼気を能率よく、衛生的に収集することができる。
<本実施形態の呼気収集装置の概要説明>
図1を用いて、本実施形態の呼気収集装置の概要について説明する。図1は、本実施形態の呼気収集装置の全体構成図である。本実施形態の呼気収集装置は、動物999の呼気を収集して、その呼気の中のCH、H等を収集し、動物999の健康状態を判断する装置であり、この呼気の収集方法に特徴がある。図1に示すように、本実施形態の呼気収集装置は、動物999に密着できる呼気収集カバー1と、呼気収集バッグ2を備えている。呼気収集バッグ2の袋21には酸素が入れられている。なお、図1のひだ112は、ケース10の内部にあるのではなく、シリコンゴム11(後述図2参照。)がリング状部材12により成形され、その外側の余った部分を示している。
図1に示す呼気収集装置の使用方法は、以下のとおりである。即ち、呼気収集カバー1の中空のケース10を、動物999の鼻と口に、線998の位置まで被せる。ケース10には弾性体のシリコンゴム11が張られており、孔111が伸び縮みすることにより、動物999の鼻、口に密着させることができる。そして、呼気収集カバー1のホース15と呼気収集バッグ2のホース23を接続する。その後30秒程度経過すると、動物999の呼吸により、この酸素と動物999の呼気を交換することができる。呼気の収集後は、呼気収集シリンジの注射針(不図示。)をストップコック22のシリンジ収集側224に差し込んで、測定器にかけて測定を行う。
<本実施形態の呼気収集装置の構成の説明>
図1以下を用いて、本実施形態の呼気収集装置の構成を説明する。図1に示すように、本実施形態の呼気収集装置は、呼気収集カバー1と呼気収集バッグ2を備える。
《呼気収集カバーの構成》
図2〜図4を用いて、呼気収集カバー1の構成について説明する。図2は、この呼気収集カバーの組み立て図である。呼気収集カバー1は、中空状のケース10と、孔111を有するシリコンゴム11と、シリコンゴム11をケース10に固定するためのリング状部材12とを備える。また、呼気収集バッグ2と内部の気体を接続するためのホース15を備える。これらを固定して接続するためのクランプ13、14を備える。以下、それぞれ説明する。
図3を用いて、図1、図2のケース10について説明する。図3は、このケースの部品図である。ケース10は、例えば、ポリカーボネート、プラスチックで作成する。ケース10は、動物999の鼻、口に被せるケースである。右側の図は左側のA−A断面となっている。図3に示すように、一点鎖線の中心線を中心とする中空状の部材で、開口面周囲に縁部となる外周部105を有する開口部100と、この開口部100の反対側の壁面に設けた空気孔102と、空気孔102の開口面の周囲にケース10の内側へ突き出たつば部103とを備える。空気孔102には、図1、図2で示すホース15を接続する。また、つば部103により、動物999の唾液が開口部100から呼気収集バッグ2(図1参照。)に入らないようにすることができる。開口部100付近の外周部105には、突起部101を備え、開口部100とは逆側に突き出た引っ掛け部分を有しており、図2に示すクランプ14を引っ掛ける。
図2に戻り、シリコンゴム11について説明する。シリコンゴム11は、動物999にの口先の形状をかたどった型紙(不図示。)に沿って、4角形のシリコンゴムに楕円の孔を開けて用いる。この孔は、成長した牛、馬であれば、いずれも100mm×110mmの楕円(縦長)とすることができる。子供の牛、馬であれば、90mm×100mmの楕円(縦長)とすることができる。
このシリコンゴム11は、単なるゴムでも代替できる。しかし、発明者の実験によれば、シリコンゴム11の材料としては、その伸縮性と、何度も繰り返し動物999をこの孔111に挿入して破れないこと、透明であること等を考慮すれば、シリコンゴムが最適であった。なお、シリコンゴム11が透明であることは、ケース10が透明であることと同様、呼気収集カバー1の動物999への装着状態が目認できる点で好ましい。
図4を用いて、図1、図2に示すリング状部材12について説明する。図4は、このリング状部材12の部品図である。リング状部材12は、例えば、ケース10と同様、ポリカーボネート、プラスチック等で構成する。図4の右図は、図4の左図のB−B断面図である。リング状部材12は、図4の右図の一点鎖線で示す中心線を中心とするリング状の部材で、断面が、くの字型をしている。リング状部材12の内側の面122は、図2に示すシリコンゴム11を介して、ケース10の開口部100の外周部105に当接する。また、図4に示すように、リング状部材12は、リング状部材12の外周に4つの突起部121を備えており、この突起部121は、リング状部材12の面122が開放している方向と逆側へ反った、爪状の引っ掛け部となっている。このリング状部材12の突起部121とケース10の突起部101は、互いに対向する位置に設ける。
図2に戻り、ホース15について説明する。ホース15は、内部の気体を漏れなく接続できるものであればどのようなものでも良いが、図1に示すように呼気収集バッグ2を接続した場合の作業能率を考えると、柔軟性があるものが好ましい。例えば、ゴム製の蛇腹ホースで構成する。図2に示すようにホース15の一端151は、ケース10の空気孔102に、内部の気体が漏れないように接続し、もう一方の一端152は、ホース15の直径が末広がりになるようにして、図1に示す呼気収集バッグ2のホース23に被せて接続できるようにする。
図2のクランプ13について説明する。クランプ13は、リング状の針金で構成するホースクランプである。クランプ13は、突起部131を互いに近接する方向に押し縮めると、クランプ13のリングの直径が大きくなる。また、クランプ13の突起部131を押し縮めるのを止めると、その金属の弾性によりリングの直径が小さくなり、リングの内側にあるホース等を締め付ける。クランプ13は、ホース15をケース10の空気孔102に接続する。
図2のクランプ14について説明する。クランプ14は、クランプ13と同一のホースクランプである。図2に示すように、クランプ14の内側には開口部100の突起部101とリング状部材12の突起部121を挿入して、シリコンゴム11をケース10に付勢する。
なお、クランプ14は、このようにシリコンゴム11をケース10に付勢する機能があればよく、弾性体、例えばゴムでこれら突起部101、121間を引っ掛けるものでも良い。ただし、部品の共用の観点からは、クランプ13とクランプ14は、同一部品である方が好ましい。
《呼気収集カバーの組み立て》
次に、以上で示した各部の構成の説明を用いて、図2の呼気収集カバー1の組み立てについて説明する。図3で示したケース10の開口部100に、孔111を設けたシリコンゴム11を被せて、その上からリング状部材12を被せる。図4で示すリング状部材12の内側の面122の直径寸法と、図3で示すケース10の開口部100付近の外側の面105の直径は、シリコンゴム11をはさんだ場合に、リング状部材12が容易に抜けない寸法公差に設定する。これによりシリコンゴム11をケース10に仮止めできる。さらに、対向する位置に設けたケース10の突起部101とリング状部材12の突起部121をクランプ14の円の内側に引っ掛ける。この引っ掛ける方法は、突起部141を互いに近接する方向に押し縮めてクランプ14の直径を大きくし、突起部101、121を挿入することにより行う。
また、図2に示すクランプ13の突起部131を押し縮めて、クランプ13の直径を大きくし、このクランプ13をホース15の一端151に被せる。そして、ホース15を空気孔102にねじ込んで接続し、クランプ13の突起部131を放してホース15を空気孔102に接続して固定する。なお、空気孔102とホース15の当接部分は、互いにマイナス交差となっており、クランプ13がなくとも空気孔102とホース15は、手を放しても外れず、仮止めすることができるが、本装置は更にクランプ13によりこの部分を固定している。
以上、図2を用いて説明したように、呼気収集カバー1は、クランプ13、クランプ14を外せば容易に分解でき、定期的な清掃や構成部品の交換を行うことができる。
《呼気収集バッグの構成》
次に、図5を用いて、図1で示した呼気収集バッグ2の構成について説明する。図5は、呼気収集バッグ2の組み立て図である。呼気収集バッグ2は、袋21と袋21のホース取り付け部211に取り付けるホース23とキャップ24と、袋21のストップコック取り付け部212に取り付けるストップコック22とを備える。以下、それぞれ説明する。
袋21は、例えば、アルミ製の丈夫な袋で構成し、内容量は約10リットルとする。成長した牛、馬の肺活量は約7〜8Lであることに対応している。袋21にはホース取り付け部211とストップコック取り付け部212を備え、これらの取り付け部から内部に充填する気体を出入りさせ、これら取り付け部以外からは内部の気体が漏れないようにする。
ホース23は、例えば図2で示した呼気収集バッグ2と同様の部材である蛇腹のゴムホースとすることができる。ホース23の一端231とホース取り付け部211は、当接部分を互いにマイナス公差の関係に形成し、互いにねじ込んで接続する。また、クランプ14をホース23の一端231に被せてクランプ14をホース取り付け部211に固定する。ホース23の一端232は、ホース15の一端152に挿入できる直径に設定する。ホース23の一端232と、ホース15の一端152は、後述のとおり、動物999の呼吸に合わせて容易に抜き差しする必要があるから、当接部分を互いにマイナス公差の関係に設定せず、単に空気が漏れないよう当接するようにする(後述、図6参照。)。
図5のキャップ24は、ホース23の一端232に被せるキャップである。図1に示すように、動物999の呼気を収集する場合にはキャップ24は外しておく。しかし、以下の場合にはキャップ24を被せる必要がある。即ち、袋21にストップコック22を介して酸素を注入する場合と、動物999の呼気を収集した後にその呼気の流出を防ぐ必要がある場合である。このようにキャップ24を使用しない場合と使用する場合があるから、キャップ24の紛失を防ぐため、ホース23の一端232にはキャップ24のリング241を被せる。
図5に示すストップコック22は、内部の気体の流れの方向を変える弁である。コック221を回すことにより内部の気体の流れの方向を変えることができる。例えば、図5に示す方向にコック221のレバーを向けた場合には、酸素ボンベ側223と袋側222を接続できる。袋側222の接続部は、袋21のストップコック取り付け部212との当接部がマイナス公差の関係に形成されており、ストップコック取り付け部212に袋側222をねじ込んで接続できるようにする。また、酸素ボンベ側223には酸素ボンベを接続し、ストップコック22のシリンジ収集側224には図5の円中の断面図に示すようなキャップ225を接続する。注入口ゴム栓225は、中心部に突き通しの細い孔226が開いている。孔226からは通常は内部の気体は漏れないが、図示しない呼気収集シリンジの注入針を刺したときは、呼気収集バッグ2内部の呼気を収集できる。
《呼気収集バッグ2の組み立て》
以上、図5で説明した各部の構成の説明を用いて、呼気収集バッグ2の組み立て方法について説明する。ホース23の一端231にクランプ13の突起部131を押し縮めて、クランプ13の直径を大きくしながらクランプ13をはめ込む。この状態でホース23を袋21のホース取り付け部211に取り付けて、突起部131から手を放してホース23を袋21に固定する。また、ホース23の一端232にキャップ24のリング24を被せる。キャップ24は、使用状態に応じてホース23の一端232に被せたり外したりする。袋21のストップコック取り付け部212にストップコック22の袋側222をねじ込む。
<本実施形態の呼気収集装置の使用方法の説明>
図1に戻り、本実施形態の呼気収集装置の使用方法について説明する。前述のとおり、本実施形態の呼気収集装置は、以上で説明した呼気収集カバー1と呼気収集バッグ2とを備える。以下の説明ではこれらを予め組み立てた状態のものがあるとして説明する。なお、シリコンゴム11は、前述のとおり、動物999の鼻、口の大きさにあわせて切り取っておく。
《STEP1(酸素注入)》
呼気収集バッグ2のキャップ24を閉めて、ストップコック22の酸素ボンベ側223を医療用酸素ボンベに接続する。コック221を図5に示す方向に向けると、酸素ボンベ側223と袋側222の内部とを接続できる。そして、図示しない医療用酸素ボンベを開き、袋21に酸素を約10L注入する。なお、袋21に入れる気体は、酸素でなくとも空気でも良い。しかしながら、発明者の調査によれば、圧縮空気のコストは酸素より却って割高であり、また、酸素を用いた方が動物999が長く呼吸できるので、より高濃度の動物999の呼気を収集できることから、医療用酸素ボンベを使用するのが好ましい。
《STEP2(酸素ボンベ側を閉じる)》
次に、ストップコック22のコック221を回して酸素ボンベ側223から酸素が流出しないようにする。
《STEP3(呼気収集カバーを被せる)》
呼気収集カバー1のケース10を動物999の鼻と口に被せる。図1、図2に示すように、ケース10には弾性体のシリコンゴム11が張られているから、孔111が伸び縮みすることにより、いろいろな形状の動物999の鼻、口に密着させることができる。なお、ひだ112は、ケース10の内部にあるのではなく、シリコンゴム11(図2参照。)がリング状部材12により成形され、その外側の余った部分を示している。
なお、動物999の唾液は、ケース10の内部にたまり、ケース10のつば部103により、ホース15に唾液が流入するのを防ぐことができる。
《STEP4(呼気収集カバーと呼気収集バッグを接続する)》
動物999の呼吸の様子を観察しながら、動物999が息を吐き終わったタイミングで呼気収集バッグ2のキャップ24を開き、呼気収集カバー1のホース15の一端152と呼気収集バッグ2のホース23の一端232を接続する。吐き終わったタイミングで接続するのは、袋21にはすでに酸素でいっぱいなので、動物999が空気を吸い終わった状態で呼気収集バッグ2を接続すれば呼気を吐くことができないからである。
一端152と一端232を接続した状態は図6に示すようになる。図6はこの接続状態を表す図である。動物999が息を吐き終わったタイミングを見計らうという、短い時間で接続するため、この部分の接続は、両手で接続面を単に付き合わせているだけである。
《STEP5(酸素と呼気を交換する)》
呼気収集カバー1と呼気収集バッグ2を接続した状態で30秒程度経過すると、動物999の呼吸によりこの酸素と動物999の呼気を交換することができる。その後、呼気収集カバー1のホース15と呼気収集バッグ2のホース23とを離して、キャップ24を被せる。
《STEP6(測定器にかける)》
呼気の収集後は、呼気収集シリンジの注射針(不図示。)をストップコック22に差し込んで、呼気を収集して、測定器にかけて測定を行う。
なお、動物999が子牛、子馬等、肺活量が小さい場合には、呼気の流れが、ケース10にとどまり、袋21まで届かず、袋21の内部の酸素と呼気を交換することが十分できない。そこで、ケース10に入る空気の容積を小さくするための部材、例えば空気袋等をケース10に入れて、ケース10の容積を小さくする。これにより、子牛、子馬等のように少ない肺活量でも袋21内の酸素と呼気とを交換できる。
本実施形態の呼気収集装置の全体構成図 本実施形態の呼気収集装置の呼気収集カバーの組み立て図 本実施形態の呼気収集装置のケースの部品図 本実施形態の呼気収集装置のリング状部材の部品図 本実施形態の呼気収集装置の呼気収集バッグの組み立て図 本実施形態の呼気収集装置の呼気収集カバーと呼気収集バッグの接続図
符号の説明
1−呼気収集カバー、 10−ケース、 100−開口部
101−突起部、 102−空気孔、 103−つば部、 105−外周部
11−シリコンゴム、 111−孔、 112−ひだ
12−リング状部材、 121−突起部
13−クランプ、 14−クランプ
15−ホース
2−呼気収集バッグ、 21−袋、 211−ホース取り付け部
221−コック、 222−袋側、 223−酸素ボンベ側
224−シリンジ収集側、 225−注入口ゴム栓、 226−孔
22−ストップコック、 23−ホース、 24−キャップ
999−動物

Claims (6)

  1. 開口面の周囲に縁部を有する開口部と、該開口部以外の箇所に設けた空気孔と、を有する中空状のケースと、
    前記開口部の縁部の外側に被せられ、前記開口部の略中央に動物の鼻口部の形状にあわせて開口した孔が設けられた弾性体のシートと、
    さらに前記シートの上から被せられ、前記シートを前記ケースの縁部に圧接して挟持するリング状部材と、
    前記リング状部材を前記ケース側に押し付けて、前記シートを挟持するシート挟持手段と、
    酸素を含む気体を密閉する袋と、
    前記ケースの空気孔と前記袋との間で前記気体の接続を可能にする空気接続手段と、を備える呼気収集装置。
  2. 前記シートは、シリコンゴムである、請求項1に記載の呼気収集装置。
  3. 前記シート挟持手段は、
    前記ケースおよび前記リング状部材の互いに対向する位置に設けられた複数対の突起部と、
    前記突起部間を結ぶ弾性部材を備える、請求項1〜2のいずれかに記載の呼気収集装置。
  4. 前記ケースに設けた空気孔は、該空気孔の開口面の周囲に、前記ケースの内部へ突き出たつば部が設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の呼気収集装置。
  5. さらに、前記ケースの空気の容積を小さくする部材を、前記ケースの内部に着脱可能に備える、請求項1〜3のいずれかに記載の呼気収集装置。
  6. 前記中空状のケースおよび前記シートは、透明または半透明である、請求項2に記載の呼気収集装置。
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WO2022220233A1 (ja) * 2021-04-16 2022-10-20 株式会社トクヤマ 家畜の消化器官内のガスを計測するガス測定装置

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