JP2007175059A - エンジン冷却装置付き収穫機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エンジン冷却用のファン16を設けたエンジン冷却装置付き収穫機において、回転ボス部18に姿勢変更可能に装着された複数個の羽根19を、エンジン7の冷却を行う第1姿勢とこの第1姿勢における風に対し逆方向の風を発生させる第2姿勢とに切り換え操作可能に設けられ、アクチュエータ27の作動に基づいて前記回転ボス部18と回転部材22との回転駆動部17の軸芯方向の間隔を変更させることにより羽根操作部材を介して各羽根19が前記第1姿勢と第2姿勢との間で切り換え可能に構成した操作手段を設けたものである。
【選択図】 図5
Description
本発明の第1の特徴(請求項1)は、回転可能なファンによってエンジンの冷却を行うように構成されたエンジン冷却装置付き収穫機において、前記ファンには、回転駆動部と一体回転可能に支持された回転ボス部と、この回転ボス部に姿勢変更可能に装着された複数個の羽根を備えると共に、ファンをその回転軸芯周りに一方向に回転させることによって、エンジンの冷却を行う第1姿勢とこの第1姿勢における風に対し逆方向の風を発生させる第2姿勢と間で、各羽根の姿勢を切り換え操作可能な姿勢変更手段が設けられ、姿勢変更手段には、アクチュエータと、回転ボス部とともに一体回転する回転部材とを備えるとともに、回転部材と回転ボス部との間に羽根操作部が設けられ、アクチュエータの作動に基づいて回転ボス部と回転部材との回転駆動部の軸芯方向の間隔を変更させることにより羽根操作部材を介して各羽根が第1姿勢と第2姿勢との間で切り換え可能に構成した操作手段を設けてある点にある。
上記第1の特徴によると、ファンの羽根の姿勢を切り換えることにより、ファンの回転方向を変更することなく風の向きを冷却方向と除塵方向とに切り換えることができるから、ファンの回転方向を正逆切り換えするための大掛かりな正逆転切り換え機構が不要である。
上記第1の発明では、風の向きを正逆切り換えするための構成の組み付け作業性を向上できるようになった。
本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1に係る発明によるエンジン冷却装置付き収穫機において、前記羽根操作部は、回転ボス部に枢支された羽根の支軸と、この支軸に連結されて前記回転部材と回転ボス部との間隔変化に連動して揺動するアームを備え、このアームの揺動操作によって、羽根が第1姿勢と第2姿勢とに切り換え可能に構成されている。
上記第2の特徴によると、ファンと一体回転する回転部材と回転ボス部との回転駆動部の軸芯方向の間隔を変更させることにより、羽根操作部を構成する羽根の支軸に装着させたアームを揺動させて第1姿勢と第2姿勢とに択一的に羽根の姿勢を切り換えるようにしてあるから、操作手段の羽根操作部をコンパクトでファンの付属物として構成できる。
上記第2発明では、操作手段の一部をファンとして扱えるから組み付け性を向上することができる。
本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項2に係る発明によるエンジン冷却装置付き収穫機において、前記回転ボス部の半径方向に穿設した孔に鍔付きブッシュを介して前記羽根の支軸を挿通し、支軸に取付けた前記アームにより抜け止めが施されている。
上記第3の特徴によると、ファンの回転ボス部の半径方向に穿設した孔に鍔付きブッシュを介して羽根の支軸を挿通し、支軸に取付けたアームにより抜け止めが施されているから、ブッシュの鍔を介してアームの抜け止めすることで羽根の抜け止めのための面圧を小さくして支軸を回転を抵抗少なく円滑に行える。
上記第3の発明では、羽根の姿勢切り換えを円滑良好に行うことができるようになった。
本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項1乃至3のいずれかに係る発明によるエンジン冷却装置付き収穫機において、エンジン冷却装置が、エンジンとの間で熱交換を行うラジエータと、走行機体の外部から冷却用空気を取り込むための外気取り入れ口と、外気取り入れ口に張設された防塵網とを備え、姿勢変更手段によって羽根が第1姿勢に切り換え操作された場合には、エンジンの出力軸に連動してファンを一方向に回転させることによって、防塵網からエンジン又はラジエータ或いはその両者に向かう冷却風が発生し、姿勢変更手段によって羽根が第2姿勢に切り換え操作された場合には、エンジンの出力軸に連動してファンを一方向に回転させることによって、エンジン又はラジエータ或いはその両者から防塵網に向かう除塵風が発生するように構成されている。
上記第4の特徴によると、通常の運転状態では、羽根を第1姿勢に切り換えた状態で防塵網からエンジン又はラジエータ或いはその両者に向かう冷却風でエンジンの冷却を行い、防塵網に目詰まりが生じたときには羽根を第2姿勢に切り換え操作して、エンジンの出力軸に連動してファンを一方向に回転させたまま、エンジン又はラジエータ側から防塵網に向かう除塵風が発生させることにより、防塵網に付着した塵埃を吹き飛ばし除去して防塵網の目詰まりを解消する。
上記第4の発明では、羽根を姿勢切り換えるだけで除塵操作を行うことができるようになった。
収穫機の一例であるコンバインは、図1に示すように、クローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部3を昇降自在に連結し、前記走行機体2に、前記刈取部3からの穀稈を脱穀処理する脱穀装置4とこの脱穀装置4からの穀粒を貯溜するタンク5と搭乗運転部6とを、脱穀装置4の左右横脇にタンク5が位置しこのタンク5の前部に搭乗運転部6が位置する状態で搭載して構成されている。
上記実施の形態では、冷却姿勢にある羽根19の受風面19aの裏側の面19bが除塵姿勢のときの受風面19aとなるように羽根19を姿勢切り換えしたが、図10に示すように、冷却姿勢にある羽根19の受風面19aを除塵姿勢にあるときの受風面19aとするように羽根19を姿勢切り換えするようにしても良い。
11 防塵網
12 外気取り入れ口
13 ラジエータ
16 ファン
18 回転ボス部
19 羽根
20 支軸
22 回転部材
24 アーム
27 アクチュエータ
29 鍔付きブッシュ
Claims (4)
- 回転可能なファンによってエンジンの冷却を行うように構成されたエンジン冷却装置付き収穫機において、
前記ファンには、回転駆動部と一体回転可能に支持された回転ボス部と、この回転ボス部に姿勢変更可能に装着された複数個の羽根を備えると共に、ファンをその回転軸芯周りに一方向に回転させることによって、前記エンジンの冷却を行う第1姿勢とこの第1姿勢における風に対し逆方向の風を発生させる第2姿勢と間で、前記各羽根の姿勢を切り換え操作可能な姿勢変更手段が設けられ、
前記姿勢変更手段には、アクチュエータと、前記回転ボス部とともに一体回転する回転部材とを備えるとともに、前記回転部材と回転ボス部との間に羽根操作部が設けられ、
前記アクチュエータの作動に基づいて前記回転ボス部と前記回転部材との前記回転駆動部の軸芯方向の間隔を変更させることにより前記羽根操作部材を介して前記各羽根が前記第1姿勢と第2姿勢との間で切り換え可能に構成した操作手段を設けてあることを特徴とするエンジン冷却装置付き収穫機。 - 前記羽根操作部は、前記回転ボス部に枢支された羽根の支軸と、この支軸に連結されて前記回転部材と回転ボス部との間隔変化に連動して揺動するアームを備え、このアームの揺動操作によって、前記羽根が前記第1姿勢と第2姿勢とに切り換え可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のエンジン冷却装置付き収穫機。
- 前記回転ボス部の半径方向に穿設した孔に鍔付きブッシュを介して前記羽根の支軸を挿通し、支軸に取付けた前記アームにより抜け止めが施されていることを特徴とする請求項2記載のエンジン冷却装置付き収穫機。
- エンジン冷却装置が、前記エンジンとの間で熱交換を行うラジエータと、走行機体の外部から冷却用空気を取り込むための外気取り入れ口と、前記外気取り入れ口に張設された防塵網とを備え、
前記姿勢変更手段によって前記羽根が前記第1姿勢に切り換え操作された場合には、前記エンジンの出力軸に連動して前記ファンを一方向に回転させることによって、前記防塵網から前記エンジン又は前記ラジエータ或いはその両者に向かう冷却風が発生し、
前記姿勢変更手段によって前記羽根が前記第2姿勢に切り換え操作された場合には、前記エンジンの出力軸に連動して前記ファンを前記一方向に回転させることによって、前記エンジン又は前記ラジエータ或いはその両者から前記防塵網に向かう除塵風が発生するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジン冷却装置付き収穫機。
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