JP2007174832A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い温度保護機能を備えた電力変換装置を提供すること。
【解決手段】変換部の主素子(スイッチング素子)に温度センサを備え、当該センサで検出された温度が予め設定してある温度保護しきい値に達したとき、保護動作を行なう方式の電力変換装置において、制御用マイコンによる処理ステップに、温度保護しきい値レベルを電力変換装置の出力電流に応じて算出する処理ステップS12を設け、出力電流の増加に応じて温度保護レベルが低下されるようにしたもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも逆変換部を備えた電力変換装置に関する。
例えばインバータ装置などと呼ばれている電力変換装置では、その逆変換部を構成している半導体素子に発熱が伴う。そこで、所定の放熱手段を適用して適切な冷却が図られているのは勿論であるが、これと共に温度保護機能を設けておくのが一般的である。
ところで、このような温度保護機能が付与された電力変換装置については、従来から種々の提案がされているが(例えば、特許文献1参照。)、ここで図8は、これとは別の電力変換装置の一例であり、以下、この図8に示した電力変換装置Pについて説明する。
この電力変換装置Pは、電力源ACから、例えば商用の三相交流電力の供給を受け、任意の電圧で任意の周波数(VVVF)の三相交流電力に変換して電動機Mに供給し、この電動機Mを可変速運転するようにした、いわゆるVVVFインバータ装置の一例であり、このため、図示のように順変換部1と平滑コンデンサ2、それに逆変換部3からなる主回路を備え、更に制御回路4を備えている。
ここで制御回路4はマイコンで構成され、このマイコンに格納してある制御プログラムに従って動作する。そして、例えばIGBTなどのスイッチング素子からなる逆変換部3の主素子をPWM(パルス幅変調)制御し、上記したように、任意の電圧で任意の周波数の三相交流電力が逆変換部3から電動機Mに供給されるようにする。
このとき順変換部1と逆変換部3の間には、電流検出用の抵抗器、つまりシャント抵抗5が接続されていて、逆変換部3に通流される電流、つまりは逆変換部3の出力電流値IOUT が、このシャント抵抗5の抵抗値Rsh による電圧降下として制御回路4に取り込まれるようにしてあり、これにより逆変換部3の出力電流値IOUT が、上記した主素子のオンオフ制御に反映されるようになっている。
また、この逆変換部3の主素子は、図示してないが、例えば放熱フィンを備えた放熱部材に取付け、これにより上記したように放熱が図られているが、このとき主素子の温度を検出して制御回路4に取り込むため、主素子の近傍に温度センサ6が取付けられている。
ここで、この温度センサ6には、例えばサーミスタ(登録商標)として知られている温度検出素子が用いられ、これに抵抗器7を直列に接続し、直流電源8から微小な電流iを流し、温度センサ6の抵抗値Rth 又は抵抗器7の抵抗値R1の分圧電圧Vtが検出できるようにする。
そうすると、温度センサ6の抵抗値Rth は温度によって変化するので、抵抗値Rth と抵抗値R1の電圧分担は、当該温度検出素子6の温度によって一意的に決り、従って、分圧電圧Vtから温度が検出できることになり、このとき検出温度をTとすると、T∝Vtであるから、T=k・Vt(kは比例定数)として検出温度Tが求まることになる。
そこで制御回路4は、この分圧電圧Vtを取り込んで検出温度Tに換算し、予め設定してある所定の温度保護しきい値Tth(OFF)と比較する。そして、検出温度Tが温度保護しきい値Tth(OFF) 以上になったら、つまりT≧Tth(OFF)になったら、電力変換装置が温度異常になったものとみなし、運転の停止、或いは出力の抑制を行ない、温度保護が与えられるようにするのである。
このときの温度センサ6には、通常、上記したようにサーミスタ(登録商標)が使用され、これが被保護素子(主素子のこと)の近傍に設置されるのが通例であるが、ここで電力変換装置の場合、最も発熱量が多いのは、通常、逆変換部の主素子であり、このため温度センサは、主素子が搭載されている部分の近傍にある基板や放熱フィンに設置されるのが一般的である。
ここで近年は、電力変換装置においても、その主回路部のモジュール化が進んでいるが、このとき温度センサには微弱な電流が流されるだけなので、発熱は無視でき、従って主素子を実装した基板部の近傍の温度は、実質的には主素子の発熱量だけで決る。そこで、このようなモジュールとしては、主素子を実装した基板部の近傍に温度センサを内蔵する形態のモジュールが主流になってきている。
特許第3098789号特許公報
上記従来技術は、主素子の温度変化とセンサの温度変化に時間遅れが存在する点に配慮がされておらず、温度保護動作の信頼性保持に問題があった。
このような場合、主素子が実装された基板の熱伝導特性にもよるが、温度センサの温度変化は、一般的に主素子の温度変化に対して時間的な応答遅れ、いわゆるタイムラグを持ってしまう。そして、このことは両者の物理的な距離が大きい程、顕著になると考えられる。
そこで、温度センサの設置場所を、可能な限り主素子に近い場所に選定しているが、しかし、現実には、物理的な理由から両者の距離はゼロにはできないので、温度センサの温度検出に、ある程度のタイムラグが発生してしまうのを避けるのは困難である。
ところで、従来技術では、上記したように、温度保護しきい値が或る一定のレベルに設定されている。そこで、いま、例えば図9に示すように、急激な負荷電流値の増加(ここでは100%連続負荷から200%負荷に増加)し、主素子温度が急上昇した状態のとき、温度保護しきい値として、例えば110℃を設定しておいたとする。
そうすると、この場合、温度センサが温度上昇を検知する前に、既に主素子の温度が温度許容レベルである150℃を越えてしまうので、熱破壊を起してしまう場合があり、従って、温度保護動作の信頼性が揺らいでしまう。この図9で主素子とは主素子の温度のことで、検出温度とは温度センサで検知した温度のことである。
一方、反対の事例として、図10に示すように、負荷が一定(ここでは100%負荷連続)で、装置自身の温度や周囲温度が緩やかに上昇している状態のときには、サーミスタ(登録商標)の温度も正しく追従して変化している。
そこで、この場合、温度保護しきい値として、例えば100℃を設定しておいたとすると、主素子の温度が実際には充分に余裕が有るにも関わらず、制御回路が温度異常とみなしてしまい、運転停止が起きてしまう可能性あり、この場合も温度保護動作の信頼性が揺らいでしまうことになる。
本発明の目的は、信頼性の高い温度保護機能を備えた電力変換装置を提供することにある。
上記目的は、少なくとも逆変換部に温度検出手段を備え、該温度検出手段により検出された温度が予め設定してある温度保護しきい値に達したとき、保護動作を行なう方式の電力変換装置において、前記温度保護しきい値を、前記逆変換部の電流値に応じて変更する制御手段を設けることにより達成される。
同じく上記目的は、少なくとも逆変換部に温度検出手段を備え、前記温度検出手段により検出された温度が予め設定してある温度保護しきい値に達したとき、保護動作を行なう方式の電力変換装置において、該温度保護しきい値を、前記逆変換部の温度勾配の値に応じて変更する制御手段を設けることにより達成される。
本発明によれば、過電流出力時における温度保護動作の遅延による主素子の熱破壊を防止することができる。
また、本発明によれば、定格出力電流以下の通常連続運転時における温度保護の誤動作を防止することができる。
更に、本発明によれば、電力変換装置の運転状態に最適な温度保護制御を実現することができる。
以下、本発明による電力変換装置について、図示の実施の形態により詳細に説明すると、ここで、以下に説明する実施形態は、何れも図8で説明した電力変換装置Pに本発明を適用した場合の一実施形態であり、従って、そのハード構成と、電力変換装置としての基本的な動作については、既に説明した従来技術の場合と同じである。
また、以下に説明する実施形態でも、制御回路4による温度保護動作自体については、従来技術の場合と同じである。すなわち、温度センサ6の抵抗値Rth による分圧電圧Vt を取り込んで検出温度Tに換算し(T∝Vt)、この検出温度Tが温度保護しきい値Tth(OFF)以上になったら、電力変換装置の温度が異常になったものとみなし、運転の停止、或いは出力の抑制を行ない、温度保護が与えられるようになっている。
しかして、以下に説明する本発明の実施形態が、上記した従来技術と異なる点は、制御回路4による温度保護動作の中で、従来技術では一定値になっている温度保護しきい値Tth(OFF)が、本発明の実施形態では、逆変換部3の電流値又は逆変換部3の温度勾配の値に応じて変更されるようになっている点にあるので、以下、この点に重点をおいて各実施形態について説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1による温度保護しきい値Tth(OFF)の設定処理フローで、このフローは、制御回路4のマイコンに格納されたプログラムにより、電力変換装置P(図8)が運転開始されると、上記した温度保護動作と並行して繰り返し所定の頻度で実行されるようになっている。このとき、図中のS10〜S13は各処理ステップを表わす。
いま、この図1に示す処理が開始されたとすると、まずS10の判定処理で検出温度Tが基準温度以上あるか否かを調べる。そして、このS10の処理による判定結果がNO(否定)のときはS11の処理に進み、YES(肯定)のときはS12の処理に進む。
このときの基準温度としては、実際に適用対象となった電力変換装置によっても異なるが、周囲温度が平均的な温度のときに定格電流連続運転した場合の主素子の温度を想定し、それと同じ温度に設定してやればよい。
そして、まず、S11の処理に進んだときは、温度保護しきい値Tth(OFF)として110℃を設定する。一方、S12の処理に進んだときは、ここでシャント抵抗5から与えられる逆変換部3の出力電流IOUT を取り込み、この電流IOUT の値に応じて新たな温度保護しきい値Tth(OFF)となるXを算出し、次いでS12の処理で、このXを温度保護しきい値Tth(OFF)として設定するのである。
図2は、このときの出力電流IOUT に対する温度保護しきい値Tth(OFF)の関係を表わす特性図で、図示のように、出力電流IOUT が定格比100%以下のときは、X=110℃の一定値を保つが、出力電流IOUT が定格比100%を越えると、この出力電流IOUT の増加に反比例してXの値が低下し、出力電流IOUT が定格比150%負荷になったときはX=100℃に低下し、定格比200%になったときはX=90℃に低下している。
これは、従来技術では、例えば100℃の一定値であった温度保護レベルを、この実施形態1では、出力電流Iが定格比100%以下のときは110℃の温度に引き上げ、100%〜200%の区間では110℃から90℃までの右肩下がりの連続カーブに対応して可変させていくことを意味している。
次に、この実施形態1の場合の実際の主素子周りの温度変化を図3と図4に示す。ここで図3は出力が150%のときの特性で、図4は200%出力時の特性であり、ここで、サーミスタとは検出温度Tのことであり、各々0秒時のスタート時点では出力100%による連続運転時を想定しており、このとき、主素子の温度は95℃で、温度センサ6の温度Tは80℃である。
従って、いま、何らかの要因で周囲温度が上昇した場合には、温度保護レベルは110℃であるから主素子が125℃になった時点で温度保護動作が発動されることになる。
次に、0秒時以後において、出力が150%になったとする。そうすると、この場合、温度保護レベルは100℃なので、図3の特性から、主素子の温度が140℃になった時点で温度保護動作が発動されることになり、更に出力が200%になった場合は、温度保護レベルが90℃であるから、図4の特性から、主素子が145℃の温度になった時点で温度保護動作が発動されることになる。
そうすると、この実施形態1の場合、温度保護レベルが逆変換部3の出力電流IOUT に応じて適切なレベルに設定されるので、温度センサ6の温度変化が主素子の温度変化に対して応答遅れを持っていた場合でも、出力が100%から200%の区間で他の出力のときと同じ保護動作が行われることになり、従って、この実施形態1によれば、通常、素子に熱破壊が発生してしまうとされている過電流出力時において、常に150℃以下の温度に主素子が保護され、この結果、温度保護に高い信頼性をもたせることができる。
このとき100%定格以下で必ずしも温度保護レベルを一定にする必要はなく、更に温度保護レベルを引き上げることにより、定格出力以下の連続運転状況下では、より一層、温度保護に誤動作が起こり難くなるようにすることも可能である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について説明すると、図5は、この実施形態2による温度保護しきい値Tth(OFF)の設定処理フローで、このフローも制御回路4のマイコンに格納されたプログラムにより、電力変換装置P(図8)が運転開始されたことにより、上記した温度保護動作と並行して繰り返し所定の頻度で実行されるようになっている。
そして、この図5でもS10〜S16は各処理ステップを表わすが、このときS10とS11の処理は、図1の実施形態1の場合と同じで、電力変換装置Pの運転が開始されとすると、まずS10の判定処理で検出温度Tが基準温度以上あるか否かを調べ、判定結果がNOのときはS11の処理に進み、温度保護しきい値Tth(OFF)として110℃を設定するのである。
従って、この実施形態2が実施形態1と相違している点は、出力電流IOUT に対する温度保護レベル特性が連続的に変化するのではなく、ステップ状に変化する多段設定になっている点にあり、そこで、この実施形態2では、S10での判定結果がYESのときはS14の処理に進むようになっている。
そして、このS14では、シャント抵抗5の電圧降下から演算した逆変換部3の出力電流IOUT を取り込み、この出力電流IOUT の値に応じて次に進むべき処理がS15とS16、それにS11の何れであるかが選別される。
すなわち、出力電流IOUT が100%負荷に対応する値以下のときはS11の処理に進み、ここでは、新たな温度保護しきい値Tth(OFF)として110℃を設定する。
次に、出力電流IOUT が100%負荷に対応する値を越え、150%負荷に対応する値未満のときはS15の処理に進み、ここでは、新たな温度保護しきい値Tth(OFF)として100℃を設定する。
更に、出力電流IOUT が150%負荷に対応する値を越えたときはS16の処理に進み、ここでは、新たな温度保護しきい値Tth(OFF)として90℃を設定するのである。
従って、このときの出力電流IOUT に対する温度保護しきい値Tth(OFF)の関係は、図6の特性図に示すようになる。すなわち、まず、出力電流IOUT が100%負荷に対応する値以下のときは、温度保護しきい値Tth(OFF)が110℃の一定値を保つ。
ここで、この点は実施形態1の場合と同じであるが、次に出力電流IOUT が100%負荷に対応する値を越えると、出力電流IOUT の増加に反比例して温度保護レベルが段階的に低下し、150%負荷に対応する値になったときは温度保護しきい値Tth(OFF)が100℃に低下し、200%負荷に対応する値になったときは、90℃に低下している。
従って、この実施形態2によっても、温度保護レベルが逆変換部3の出力電流IOUT に応じて、段階的ではあるが、適切なレベルに設定されるので、温度センサ6の温度変化が主素子の温度変化に対して応答遅れを持っていた場合でも、出力が100%から200%の区間で他の出力のときと同じ保護動作が行われることになり、よって、この実施形態2でも、通常、素子に熱破壊が発生してしまうとされている過電流出力時において、常に150℃以下の温度に主素子が保護され、この結果、温度保護に信頼性をもたせることができる。
ところで、上記した実施形態1の場合、出力電流IOUT の値から温度保護レベルに変換しているので、この変換に要する演算処理が制御回路4のマイコン内で発生することになり、場合によっては保護動作の応答性に問題が発生するケースが考えられる。
一方、この実施形態2の場合は、出力電流IOUT に対する温度保護レベル特性がステップ状に変化する多段設定になっているので、図6の特性を変換テーブルとして予め制御回路4のマイコン内に持たせておけば、計算時間が短縮されるので、保護動作に高速応答性が可能となる。
<実施形態3>
ところで、以上に説明した実施形態1と実施形態2は、何れも出力電流値レベルにより温度保護しきい値を決定する手法をとっているが、ここで出力電流値が急上昇したとすると、この場合、温度センサの温度も、時間遅れはあるものの、それ以前に比較すると、急上昇していくことになる。
そうすると、単位時間当たりの温度センサの温度変化、つまり温度変化速度をモニタし、これに応じて温度保護しきい値を決定するようにしても、温度保護レベルの適切な設定が可能になる。そこで、この手法を取り入れた電力変換装置を本発明の実施形態3として以下に説明する。
ここで、図7は、この実施形態3による温度保護しきい値Tth(OFF)の設定処理フローで、このフローも制御回路4のマイコンに格納されたプログラムにより、電力変換装置P(図8)が運転開始されたことにより、上記した温度保護動作と並行して繰り返し所定の頻度で実行されるようになっている点は、既に説明した実施形態1と実施形態2の場合と同じである。
そして、この図7でもS10〜S20は各処理ステップを表わすが、このときS10とS11の処理も実施形態1と実施形態2の場合と同じである。すなわち、電力変換装置Pの運転が開始されとすると、まずS10の判定処理で検出温度Tが基準温度以上あるか否かを調べ、判定結果がNOのときはS11の処理に進み、S11の処理では、温度保護しきい値Tth(OFF)として110℃を設定するのである。
ここで、この実施形態3が、既に説明した実施形態1及び実施形態2と相違している点は、上記したように、温度保護レベル特性が温度センサ6の温度の単位時間当たりの変化、つまり逆変換部3の温度の単位時間当たりの変化、すなわち逆変換部3の温度勾配ΔTth に応じて設定変更されるようになっている点にある。
そこで、この実施形態3では、S10の判定結果がYESのときは、逆変換部3の温度勾配ΔTth を演算するS17の処理に進むようになっている。そして、ここでは、上記した検出温度Tを逆変換部3の温度とし、これから逆変換部3の温度勾配ΔTth を演算するのである。
このとき、この実施形態3による図7の処理フローは、上記したように、所定の頻度で繰り返えし実行されている。そこで、検出温度Tを連続して前後2回取り込み、これらの差を取ってやれば、[℃/s]を単位とする温度勾配ΔTth を演算することができる。ここでsは上記した頻度の逆数を[秒]に換算したものである。
そして、このS17の処理の後はS18に進み、ここで温度勾配ΔTth の大きさを判定値A、B(A<B)と比較し、比較結果に応じてS11、S19、又はS20何れの処理に進むがが選別されることになる。
まず、温度勾配ΔTth が判定値A以下のときはS11の処理に進み、ここでは、新たな温度保護しきい値Tth(OFF)として110℃を設定する。次に、温度勾配ΔTth が判定値Aを越え、判定値B未満のときはS19の処理に進み、新たな温度保護しきい値Tth(OFF)として100℃を設定する。そして、温度勾配ΔTth が判定値Bを越えたときはS20の処理に進み、新たな温度保護しきい値Tth(OFF)として90℃を設定するのである。
従って、この実施形態3によっても、温度保護レベルが逆変換部3の出力電流IOUT に応じて、段階的ではあるが、適切なレベルに設定されるので、温度センサ6の温度変化が主素子の温度変化に対して応答遅れを持っていた場合でも、出力が100%から200%の区間で他の出力のときと同じ保護動作が行われることになり、よって、この実施形態3でも、通常、素子に熱破壊が発生してしまうとされている過電流出力時において、常に150℃以下の温度に主素子が保護され、この結果、温度保護に信頼性をもたせることができる。
ここで、上記の判定値A、Bについては、出力電流値を急上昇させたときの検出温度Tの挙動から、実験により最適な値を求めればよい。
そして、この実施形態3の場合は、温度保護レベルの変更に出力電流を用いていないので、出力電流の検出に精度が望めない場合に適用して効果的であると言える。
なお、この実施形態3においては、上記の実施形態1と同様、温度保護レベル特性が温度勾配ΔTth に応じて連続的に変更されるようにして実施してもよく、段階的な変化にとらわれるものではない。
ところで、上記した実施形態2と、この実施形態3では、温度保護レベルの変更が3段階になっているが、このときの段数も3に限らないことはいうまでもない。
本発明に係る電力変換装置の実施形態1による制御動作を説明するためのフロー図である。 本発明に係る電力変換装置の実施形態1における温度保護−出力電流の特性図である。 本発明に係る電力変換装置の実施形態1の動作を説明するための第1の特性図である。 本発明に係る電力変換装置の実施形態1による動作を説明するための第2の特性図である。 本発明に係る電力変換装置の実施形態2による制御動作を説明するためのフロー図である。 本発明に係る電力変換装置の実施形態2における温度保護−出力電流の特性図である。 本発明に係る電力変換装置の実施形態3による制御動作を説明するためのフロー図である。 温度保護機能を備えた電力変換装置の一例を示すブロック構成図である。 従来技術に係る電力変換装置の素子温度の推移を説明するための第1の特性図である。 従来技術に係る電力変換装置の素子温度の推移を説明するための第2の特性図である。
符号の説明
P:電力変換装置
AC:電力源
M:電動機
1:順変換部
2:コンデンサ(平滑用)
3:逆変換部
4:制御回路(マイコン)
5:シャント抵抗
6:温度センサ
7:抵抗器
8:直流電源
Rth:温度センサの抵抗値
R1:分圧用の抵抗器7の抵抗値
Rsh:シャント抵抗5の抵抗値
Tth(off):温度保護しきい値
ΔTth:検出温度Tの温度勾配
OUT :出力電流

Claims (4)

  1. 少なくとも逆変換部に温度検出手段を備え、該温度検出手段により検出された温度が予め設定してある温度保護しきい値に達したとき、保護動作を行なう方式の電力変換装置において、
    前記温度保護しきい値を、前記逆変換部の電流値に応じて変更する制御手段が設けられていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 少なくとも逆変換部に温度検出手段を備え、該温度検出手段により検出された温度が予め設定してある温度保護しきい値に達したとき、保護動作を行なう方式の電力変換装置において、
    前記温度保護しきい値を、前記逆変換部の温度勾配の値に応じて変更する制御手段が設けられていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記制御手段による前記温度保護しきい値の変更が連続的に現れることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記制御手段による前記温度保護しきい値の変更が段階的に現れることを特徴とする電力変換装置。
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