JP2007173094A - 押圧式電子部品 - Google Patents

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真仁 須山
Tetsuji Namiki
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Abstract

【課題】構造が簡単で効果的に静電気の電気回路への侵入を防止できる押圧式電子部品を提供する。
【解決手段】押圧スイッチ17を設けたスイッチ基板10と、スイッチ基板10上に設置され、押圧スイッチ17を押圧する押圧部57を有するキートップ50と、スイッチ基板10とキートップ50間に設置されてスイッチ基板10から離れる方向にキートップ50を弾発するキートップ押上用のコイルバネ60と、を具備する。スイッチ基板10上面の押圧スイッチ17を囲む位置にアースパターン41を形成するとともに、コイルバネ60をアースパターン41に当接することで、コイルバネ60をアース部材とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、キートップによってスイッチ基板に設けた押圧スイッチを押圧する構造の押圧式電子部品に関し、特に外部から侵入してくる静電気が内部の電気回路に侵入するのを防止できる静電気侵入防止機能付きの押圧式電子部品に関するものである。
従来、押圧式電子部品の中には、押圧スイッチを設けたスイッチ基板上に、前記押圧スイッチを押圧する押圧部を設けたキートップを設置し、キートップを押圧することで前記押圧スイッチをオンオフ操作する構造の押圧式電子部品があった。
しかしながら上記従来の押圧式電子部品においては、キートップに帯電した人の指等が触れると、その静電気が、キートップの上部からその沿面を通して押圧式電子部品内部に侵入し、押圧スイッチを構成するスイッチ接点パターン等の回路パターンに入射してしまうという問題があった。
一方近年、キートップに高級感を持たせる等の目的で、キートップ表面をメッキなどによって金属光沢を持たせる場合が増えている。しかしながらキートップをメッキなどの導電性部材で装飾すると、導電性部材がキートップの下側に設置したスイッチ基板側へ静電気を導く導電通路となってしまい、より静電気による弊害を招く恐れがあった。
特開2005−183135号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、構造が簡単で効果的に静電気の電気回路への侵入を防止できる押圧式電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、押圧スイッチを設けたスイッチ基板と、前記スイッチ基板上に設置され、前記押圧スイッチを押圧する押圧部を有するキートップと、前記スイッチ基板とキートップ間に設置されてスイッチ基板から離れる方向にキートップを弾発するキートップ押上用のコイルバネと、を具備し、前記スイッチ基板上面の押圧スイッチを囲む位置にアースパターンを形成するとともに、前記コイルバネをこのアースパターンに当接することで、コイルバネをアース部材としたことを特徴とする押圧式電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記キートップの表面に導電層を設けるか、或いはキートップ自体を導電性部材で構成するとともに、前記コイルバネを前記キートップに当接することで、前記キートップを前記コイルバネを介してアースしたことを特徴とする請求項1に記載の押圧式電子部品にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記スイッチ基板は上下動自在に設置される作動体上に取り付けられた第1スイッチ基板であり、さらに前記作動体の下部に第2押圧スイッチを設けた第2スイッチ基板を設置して作動体の下面に設けた第2押圧部によって第2押圧スイッチを押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の押圧式電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、コイルバネをアース部材としたので、押圧スイッチの上部の周囲を囲むようにアース部材を設置でき、効果的にキートップの上面側からその外表面を通って下面側に侵入してくる静電気をこのコイルバネにアースでき、スイッチ基板に設けた押圧スイッチを含む回路パターンへの静電気の侵入を効果的に防止できる。また機能部品であるコイルバネをそのままアース部材に兼用できるので、アース部材として別部品を設置する必要はなく、組み立ても容易となり、製造コストの低減化が図れる。
請求項2に記載の発明によれば、キートップをコイルバネを介してアースしたので、さらに確実にスイッチ基板に設けた押圧スイッチを含む回路パターンへの静電気の侵入を防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記静電気侵入防止機能付きの押圧式電子部品を用いて容易に2段押圧式電子部品を構成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態にかかる押圧式電子部品1−1の概略断面図、図2は押圧式電子部品1−1の分解斜視図である。両図に示すように押圧式電子部品1−1は、押圧スイッチ(以下「第1押圧スイッチ」という)17を設けたスイッチ基板(以下「第1スイッチ基板」という)10と、前記第1スイッチ基板10上に設置されるキートップ50と、前記第1スイッチ基板10とキートップ50の間に設置されて第1スイッチ基板10から離れる方向にキートップ50を弾発するキートップ押上用のコイルバネ60と、前記第1スイッチ基板10を取り付ける作動体70と、作動体70の下部に設置される第2スイッチ基板90と、第2スイッチ基板90の下側に設置される支持部材(以下「支持板」という)130と、キートップ50の上側に設置されるケース150とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図3は第1スイッチ基板10と第2スイッチ基板90を展開して上側から見た展開斜視図、図4は下側から見た展開斜視図である。両図に示すように第1スイッチ基板10と第2スイッチ基板90は1枚のフレキシブル回路基板200に形成され、両者は帯状の連結部210によって連結されている。第1スイッチ基板10は一対の円形の基板部11,21を帯状の連結部31によって連結して構成されており、両基板部11,21の同一面側のそれぞれ中央には小円形状の導電パターンからなるスイッチ接点パターン13,23(これらによって第1押圧スイッチ17が形成される)が設けられ、またその周囲をリング状に囲む位置には絶縁パターンからなるスペーサ層15,25が設けられている。第2スイッチ基板90は一対の矩形状の基板部91,101を帯状の2本の連結部111によって連結して構成されており、連結部210を連結した側の基板部91の略中央には第2押圧スイッチ93が設置され、基板部91の4隅には小孔からなる挿通部95が設けられ、その一辺には帯状の引出部97が連結されている。第2押圧スイッチ93は基板部91表面に形成した一対の導電パターンからなるスイッチ接点パターン93a,93b(これらは前記スイッチ接点パターン13,23を設けたのと同一の面側に形成されている)上に、弾性金属板をドーム形状に形成した反転板(可動接点板)93cをその外周が一方のスイッチ接点パターン93b上に当接し、その中央下面が他方のスイッチ接点パターン93aに所定の隙間を介して対向するように取り付けて構成されている。なお反転板93cの取り付けは例えば粘着テープ等によって行なうが、図面ではその記載を省略している。もう一方の基板部101の略中央には円形に貫通する押圧部挿通部103が設けられ、基板部101の4隅には小孔からなる挿通部105が設けられている。基板部101の押圧部挿通部103と挿通部105は、この基板部101を基板部91上に載置した際にそれぞれ基板部91の第2押圧スイッチ93と挿通部95に対向する位置に設けられている。なお前記第1押圧スイッチ17の出力と、第2押圧スイッチ93の出力は、何れも図示しない回路パターンによって引出部97に引き出されている。
一方前記基板部21の下面(前記スイッチ接点パターン13,23やスイッチ接点パターン93a,93bを設けた面の裏面側の面)には、前記スイッチ接点パターン23の周囲を囲むように導電パターンからなるリング状のアースパターン41が形成されており、また基板部101の下面のほぼ全面にもアースパターン107が形成されている。両アースパターン41,107は、基板部91の基板部101側の1側辺に形成された帯状のアースパターン99に接続された後、引出部97に形成された帯状のアースパターン98に引き出され、図示しない位置でアースされている。
図1,図2に戻ってキートップ50は合成樹脂製(例えばABS樹脂製)であり、略円板状の上面部51の外周から下方向に筒状に側壁部53を垂下することで上面部51の下面側に円形凹状の作動体収納部52を設け、側壁部53の下部近傍の外周からリング状のつば部55を半径方向外側に向けて突出し、また上面部51の下面中央から柱状の押圧部57を下方向に向けて突出して構成されている。上面部51の下面の押圧部57の周囲の部分にはリング状に突出する突出部59が設けられ、その外側部分がバネ受け部61を構成している。また側壁部53の下端辺の一部を上方に向けて切り欠くことで前記フレキシブル回路基板200の連結部210を挿通する挿通部63が形成されている。そしてこの実施形態においてはキートップ50の表面全体(上下面及び側面全体を含む)に、金属光沢を有する金属メッキが施されている。
コイルバネ60は弾性を有する導電性金属の線材を、下部よりも上部に向かってその径を徐々に小さくしていくように螺旋状に巻き回して全体として円錐台形として構成されており、コイルバネ60の下端部(巻き終わり部分)の径を前記基板部21に設けたアースパターン41上に載置される径とし、コイルバネ60の上端部(巻き終わり部分)の径をキートップ50のバネ受け部61に当接される径としている。
作動体70は合成樹脂を略円板状に形成し、その上面に円形凹状の収納部71を形成すると共に、その下面中央に下方向に向けて突出する柱状の第2押圧部73を設けて構成されている。作動体70の外径寸法は、前記キートップ50の作動体収納部52の内径寸法よりも若干小さい寸法に形成され、作動体収納部52内において作動体70が上下動自在となるように構成されている。収納部71は前記第1スイッチ基板10を略ぴったり収納できる寸法形状に形成されている。収納部71の周囲を囲む側壁75にはその一部をその上辺から切り欠いて前記連結部210を挿入する連結部挿通部77が設けられ、また側壁75の連結部挿通部77と180°対向する位置の下部には図1に示すように折り曲げた連結部31を挿入する穴からなる係止部79が設けられている。
支持板130は硬質板(金属板や樹脂板)を前記第2スイッチ基板90の形状と略同一の矩形状に形成し、その4隅に小孔からなる取付部131を設けて構成されている。
ケース150は合成樹脂板製であり、その所定位置に上方向に突出する突出部151を設けることでその下面側に電子部品収納部153を設け、また突出部151の上面部155に前記キートップ50を挿通する円形の開口157を設け、さらにケース150下面の電子部品収納部153の外側周囲には等間隔に4本(図1では2本のみ示す)の柱状突起からなる取付突起部159を設けて構成されている。電子部品収納部153の内径寸法は前記キートップ50のつば部55の外径寸法よりも若干大きい寸法であり、また開口157の内径寸法は前記キートップ50の側壁部53の外径寸法よりも少し大きい寸法に形成されている。
押圧式電子部品1−1の組み立ては、予め図3において、連結部111を折り曲げることによって基板部91上に基板部101を重ね合わせて第2スイッチ基板90を構成する。このとき基板部91に取り付けた第2押圧スイッチ93の反転板93cの中央が基板部101に設けた押圧部挿通部103に露出し、また基板部91の各挿通部95と基板部101の各挿通部105とが一致する。次に図3において、連結部31を折り曲げることによって基板部21上に基板部11を重ね合わせて第1スイッチ基板10を構成する。このとき両スイッチ接点パターン13,23はスペーサ層15,25によって所定の隙間だけ離間して対向し、第1押圧スイッチ17が構成される。そして連結部210の部分を折り曲げて第1スイッチ基板10を第2スイッチ基板90の上部に設置すると同時に、図2に示すようにこの第1スイッチ基板10を作動体70の収納部71内に挿入してその底面に設置する。このとき第1スイッチ基板10の連結部210は作動体70の連結部挿通部77内に挿入され、また図1に示すように第1スイッチ基板10の折り曲げた連結部31は作動体70の係止部79内に挿入され係止される。またこのとき作動体70の第2押圧部73は第2スイッチ基板90の押圧部挿通部103を通して反転板93cの上面中央に当接する。
そして図2において、ケース150の下面側からその電子部品収納部153内にキートップ50を挿入し、キートップ50の上部をケース150の開口157内に挿入する。次にキートップ50下面にコイルバネ60を設置し、その際キートップ50のバネ受け部61にコイルバネ60の上端部を当接する。次にキートップ50の下側に前記第1,第2スイッチ基板10,90と作動体70とを組み立てたものを設置し、さらにその下側に支持板130を設置する。その際作動体70の収納部71内にコイルバネ60の下部を収納し、このコイルバネ60のリング状の下端部はリング状のアースパターン41上に当接(弾接)する。そしてケース150の下面に設けた各取付突起部159を、第2スイッチ基板90に設けた各挿通部95,105と、支持板130の各取付部131に挿入し、各取付突起部159の先端を支持板130の下面で熱カシメする。これによって図1に示す押圧式電子部品1−1が完成する。
即ち図1に示すように押圧式電子部品1−1は、第1押圧スイッチ17を設けた第1スイッチ基板10と、第1スイッチ基板10上に設置され、前記第1押圧スイッチ17を押圧する押圧部57を有するキートップ50と、第1スイッチ基板10とキートップ50間に設置されて第1スイッチ基板10から離れる方向(上方向)にキートップ50を弾発するキートップ押上用のコイルバネ60と、を具備し、第1スイッチ基板10上面の第1押圧スイッチ17を囲む位置にアースパターン41を形成するとともに、コイルバネ60をこのアースパターン41に当接することで、コイルバネ60をアース部材として構成している。またこの押圧式電子部品1−1においては、キートップ50の表面に金属メッキによる導電層を設けるとともに、コイルバネ60(その上端部)をこのキートップ50(そのバネ受け部61)に当接することで、キートップ50をコイルバネ60を介してアースしている。またこの押圧式電子部品1−1においては、前記第1スイッチ基板10を上下動自在に設置される作動体70上に取り付け、さらに前記作動体70の下部に第2押圧スイッチ93を設けた第2スイッチ基板90を設置して作動体70の下面に設けた第2押圧部73によって第2押圧スイッチ93を押圧するように構成している。
以上のように構成された押圧式電子部品1−1において、キートップ50を押圧すると、コイルバネ60の弾発力に抗してキートップ50が下降し、その押圧部57が第1押圧スイッチ17をその背面側から押圧して対向する両スイッチ接点パターン13,23を当接してオンする。さらにキートップ50を押圧すると、キートップ50と一体になって作動体70が下降し、その第2押圧部73が反転板93cを押圧してこれを反転し、第2押圧スイッチ93がオンする。前記キートップ50への押圧を解除していくと、第2押圧スイッチ93、第1押圧スイッチ17の順でスイッチがオフしていく。
一方前記キートップ50を操作する指等が帯電していた場合、その静電気は前述のようにアースされているキートップ50表面の導電層に導かれ入射しアースされる。このためキートップ50の下部に設置されている第1,第2スイッチ基板10,90に形成されているスイッチ接点パターン13,23,93a,93bや反転板93cを含む各種回路パターンに静電気が侵入することはない。なお別の経路から第2スイッチ基板90の上部に侵入した静電気も、第2スイッチ基板90上に設けたアースパターン107に入射してアースされるので、この点からもさらに各種回路パターンに静電気が侵入することはなくなる。
〔第2実施形態〕
図5は本発明の第2実施形態にかかる押圧式電子部品1−2の概略断面図である。同図に示すように押圧式電子部品1−2は、押圧スイッチ(以下「第1押圧スイッチ」という)17−2を設けたスイッチ基板(以下「第1スイッチ基板」という)10−2と、前記第1スイッチ基板10−2上に設置されるキートップ50−2と、第1スイッチ基板10−2とキートップ50−2の間に設置されて第1スイッチ基板10−2から離れる方向にキートップ50−2を弾発するキートップ押上用のコイルバネ60−2と、第1スイッチ基板10−2を取り付ける作動体70−2と、作動体70−2の下部に設置される第2スイッチ基板90−2と、第2スイッチ基板90−2の下側に設置される支持部材(以下「支持板」という)130−2と、キートップ50−2の上側に設置されるケース150−2と、前記キートップ50−2や作動体70−2を第2スイッチ基板90−2上に取り付けておく取付体170−2と、を具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
第1スイッチ基板10−2は一対の基板部11−2,21−2を積層することで構成されており、両者は図示しない帯状の連結部によって連結されている。両基板部11−2,21−2の対向面のそれぞれ中央には小円形状の導電パターンからなるスイッチ接点パターン13−2,23−2が設けられ、これらを所定の隙間を介して対向することで第1押圧スイッチ17−2が形成されている。なおスイッチ接点パターン13−2,23−2の周囲をリング状に囲む位置には絶縁パターンからなるスペーサ層15−2,25−2が設けられている。第2スイッチ基板90−2は基板部91−2,101−2を積層して構成されており、両者は図示しない帯状の連結部によって連結されている。基板部91−2には第2押圧スイッチ93−2が設置され、この第2押圧スイッチ93−2は一対の導電パターンからなるスイッチ接点パターン93a−2,93b−2上に、弾性金属板をドーム形状に形成した反転板(可動接点板)93c−2をその外周が一方のスイッチ接点パターン93b−2上に当接し、その中央下面が他方のスイッチ接点パターン93a−2に所定の隙間を介して対向するように取り付けて構成されている。なお反転板93c−2の取り付けは例えば粘着テープ等によって行なうが、図面ではその記載を省略している。もう一方の基板部101−2の略中央には円形に貫通する押圧部挿通部103−2が設けられ、前記反転板93c−2の上面中央の面を露出している。なお第1スイッチ基板10−2と第2スイッチ基板90−2は第1実施形態と同様に1枚のフレキシブル回路基板に形成され、両者は図示しない帯状の連結部によって連結されている。一方前記基板部21−2のスイッチ接点パターン23−2を設けた面の裏面側には、第1押圧スイッチ17−2の周囲を囲むように導電パターンからなるリング状のアースパターン41−2が形成されており、また基板部101−2の基板部91−2に対向する面の裏面側のほぼ全面にもアースパターン107−2が形成されている。両アースパターン41−2,107−2は第1実施形態と同様に、フレキシブル回路基板の図示しない引出部に形成されたアースパターンに引き出され、図示しない位置でアースされている。
キートップ50−2は、合成樹脂製(例えばABS樹脂製)であり、略円板状の上面部51−2の外周から下方向に筒状に側壁部53−2を垂下することで上面部51−2の下面側に円形凹状の作動体収納部52−2を設け、また上面部51−2の下面中央から柱状の押圧部57−2を下方向に向けて突出して構成されている。上面部51−2の下面の押圧部57−2の周囲の部分にはリング状に突出する突出部59−2が設けられ、その外側部分がバネ受け部61−2を構成している。側壁部53−2の下部外周からは半径方向外側に向けてリング状のつば部65−2が突出している。またつば部65−2の下部には、円周方向に等間隔に複数(この実施形態では3つであるが図5では1つのみ示す)の係止部67−2と、各係止部67−2の円周方向の中間部に等間隔に複数(この実施形態では3つであるが図5では1つのみ示す)の開口部69−2とを形成している。係止部67−2は側壁53−2を半径方向に向けて開口して構成されており、開口部69−2は側壁部53−2の下辺から上方向に向けて舌片状に切り欠くことで構成されている。そしてこの実施形態においてはキートップ50−2の表面全体(上下面及び側面全体を含む)に、スパッタによる不連続蒸着(不伝導蒸着とも言う)が形成され、これによってその表面全体に金属光沢を形成している。不連続蒸着とは、薄膜の成長過程の核の成長の初期段階で蒸着を止めることにより、核間が接触しない状態をさし、核間が電気的に導通していない状態にある。
コイルバネ60−2は弾性を有する導電金属製の線材を、下部よりも上部に向かってその径を徐々に小さくしていくように螺旋状に巻き回して全体として円錐台形として構成されており、コイルバネ60−2のリング状の下端部をアースパターン41−2上に載置し、コイルバネ60−2の上端部をバネ受け部61−2に当接している。
作動体70−2は合成樹脂を略円板状に形成し、その上面に前記第1スイッチ基板10−2を収納する円形凹状の収納部71−2を形成すると共に、その下面中央に下方向に向けて突出する柱状の第2押圧部73−2を設けて構成されている。作動体70−2の外径寸法は、前記キートップ50−2の作動体収納部52−2の内径寸法よりも若干小さい寸法に形成され、作動体収納部52−2内において作動体70−2が上下動自在となるように構成されている。収納部71−2の周囲を囲む側壁75−2の前記キートップ50−2の係止部67−2に対向する位置にはこの係止部67−2に挿入される爪状の係合片81−2が設けられ、また側壁75−2の前記キートップ50−2の開口部69−2に対向する位置の下部には舌片状の係止片83−2が突設されている。係合片81−2はキートップ50−2の係止部67−2に、作動体70−2に対してキートップ50−2が所定寸法上下方向のみに上下動できるように係合されている。係止片83−2は下記する取付体170−2の係止突部173−2の下面に係合することで、作動体70−2を所定寸法上下動自在とし同時に取付体170−2から外れないようにしている。
支持板130−2は硬質板(金属板や樹脂板)で構成され、前記第2スイッチ基板90−2の下面側に設置される。ケース150−2は合成樹脂板製であり、その所定位置に前記キートップ50−2をその下面側から挿通する円形の開口157−2を設けている。取付体170−2は合成樹脂板製であり、前記第2スイッチ基板90−2上を覆うと共に、第2スイッチ基板90−2上に設置される作動体70−2を挿通する貫通孔171−2を具備し、貫通孔171−2の周囲の上面から貫通孔171−2の中心方向に向かって突出する複数(この実施形態は3つであるが図5では1つのみ示す)の舌片状の係止突部173−2を設けて構成されている。各係止突部173−2は前記作動体70−2の係止片83−2に対向する位置に設けられている。
即ち図5に示すように押圧式電子部品1−2は、第1押圧スイッチ17−2を設けた第1スイッチ基板10−2と、第1スイッチ基板10−2上に設置され、前記第1押圧スイッチ17−2を押圧する押圧部57−2を有するキートップ50−2と、第1スイッチ基板10−2とキートップ50−2間に設置されて第1スイッチ基板10−2から離れる方向(上方向)にキートップ50−2を弾発するキートップ押上用のコイルバネ60−2と、を具備し、第1スイッチ基板10−2上面の第1押圧スイッチ17−2を囲む位置にアースパターン41−2を形成するとともに、コイルバネ60−2をこのアースパターン41−2に当接することで、コイルバネ60−2をアース部材として構成している。またこの押圧式電子部品1−2においては、前記第1スイッチ基板10−2を上下動自在に設置される作動体70−2上に取り付け、さらに前記作動体70−2の下部に第2押圧スイッチ93−2を設けた第2スイッチ基板90−2を設置して作動体70−2の下面に設けた第2押圧部73−2によって第2押圧スイッチ93−2を押圧するように構成している。
以上のように構成された押圧式電子部品1−2において、キートップ50−2を押圧すると、コイルバネ60−2の弾発力に抗してキートップ50−2が下降し(このときキートップ50−2の係止部67−2内を、作動体70−2の係合片81−2が上方向に移動する)、その押圧部57−2が第1押圧スイッチ17−2をその背面側から押圧してこれをオンする。さらにキートップ50−2を押圧すると、キートップ50−2と一体になって作動体70−2が下降し、その第2押圧部73−2が第2押圧スイッチ93−2を押圧してこれをオンする(このとき作動体70−2の係止片83−2は取付体170−2の係止突部173−2から離れて下方向に移動する)。前記キートップ50−2への押圧を解除していくと、第2押圧スイッチ93−2、第1押圧スイッチ17−2の順でスイッチがオフしていく。
一方前記キートップ50−2を操作する指等が帯電していた場合、前記キートップ50−2は絶縁性なので、その静電気はキートップ50−2の表面等を伝って沿面放電しケース150−2の下面側に侵入する。そして前記静電気の一部は、図5に矢印Aで示すように、キートップ50−2に設けた係止部67−2や開口部69−2から第1スイッチ基板10−2の上部に向けて侵入しようとする。しかしながら第1スイッチ基板10−2の上部の空間にはアースされているコイルバネ60−2が設置されているので、第1スイッチ基板10−2に向かう静電気はその前にコイルバネ60−2(又は直接アースパターン41−2)に入射しアースされる。一方前記ケース150−2の下面側に侵入した静電気の一部は第2スイッチ基板90−2に向けても侵入しようとする。しかしながら第2スイッチ基板90−2の上面にはアースパターン107−2が形成されているので、第2スイッチ基板90−2に向かう静電気はその前にアースパターン107−2に入射しアースされる。これらのことからキートップ50−2の下部に設置されている第1,第2スイッチ基板10−2,90−2に形成されているスイッチ接点パターン13−2,23−2,93a−2,93b−2や反転板93c−2を含む各種回路パターンに静電気が侵入することはない。
なおこの実施形態においてキートップ50−2の表面に金属メッキや通常のスパッタなどによる蒸着膜を形成した場合は、キートップ50−2表面に第1実施形態と同様の導電層が形成され、第1実施形態と同様にこの導電層に静電気が入射することでアースされる。逆に第1実施形態にかかるキートップ50の表面を第2実施形態のように不導電性としても、第2実施形態と同様の作用により、静電気はコイルバネ60やアースパターン107に入射してアースされる。つまりキートップ50,50−2はその表面に導電性があってもなくても、コイルバネ60を用いることで、効果的に静電気の電気回路への侵入を防止できる。なおキートップ50,50−2の表面に金属光沢が必要ない場合はもちろん通常の絶縁性の合成樹脂のみで構成しても良く、またキートップ50,50−2の表面に金属光沢以外の各種絶縁性や導電性の印刷等を行なっても良い。またキートップ50,50−2自体(全体)を金属等の導電性部材で構成しても良い。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記押圧式電子部品1−1(1−2)は、押圧スイッチとして第1,第2押圧スイッチ17,93(17−2,93−2)を具備する2段押圧スイッチを用いているが、本発明にかかる押圧式電子部品は第1押圧スイッチ17(17−2)のみで構成しても良い。この場合作動体70(70−2)を固定側(静止側)の部材とし、第2スイッチ基板90(90−2)は省略する。また上記実施形態では第1押圧スイッチ17(17−2)をいわゆるメンブレンスイッチ(2枚の合成樹脂フイルムにそれぞれ形成したスイッチ接点パターンを所定の隙間を介して対向させて構成されるスイッチを言う)としたが、これを第2押圧スイッチ93(93−2)のような構造のスイッチとしても良く、逆に第2押圧スイッチ93(93−2)をメンブレンスイッチとしても良い。要は押圧スイッチはこれをキートップの押圧部で押圧して操作する構造であればどのような構造でも良い。コイルバネ60の形状・構造も種々の変形が可能である。アースパターン41(41−2)は必ずしも押圧スイッチ(第1押圧スイッチ)17(17−2)の外周全体を囲む位置に形成される必要はなく、その一部に形成されていても良い。要はスイッチ基板上面の押圧スイッチを囲む位置に形成されていればよい。またキートップをアースする場合は、上記実施形態のようにキートップの表面全体に導電性を持たせる必要はなく、その一部の表面のみに導電性を持たせて導電性を持たせた部分をコイルバネに当接してもよい。
押圧式電子部品1−1の概略断面図である。 押圧式電子部品1−1の分解斜視図である。 第1スイッチ基板10と第2スイッチ基板90を展開して上側から見た展開斜視図である。 第1スイッチ基板10と第2スイッチ基板90を展開して下側から見た展開斜視図である。 押圧式電子部品1−2の概略断面図である。
符号の説明
1−1 押圧式電子部品
10 第1スイッチ基板(スイッチ基板)
17 第1押圧スイッチ(押圧スイッチ)
41 アースパターン
50 キートップ
57 押圧部
60 コイルバネ(アース部材)
70 作動体
73 第2押圧部
90 第2スイッチ基板
93 第2押圧スイッチ
130 支持板(支持部材)
150 ケース
200 フレキシブル回路基板

Claims (3)

  1. 押圧スイッチを設けたスイッチ基板と、
    前記スイッチ基板上に設置され、前記押圧スイッチを押圧する押圧部を有するキートップと、
    前記スイッチ基板とキートップ間に設置されてスイッチ基板から離れる方向にキートップを弾発するキートップ押上用のコイルバネと、
    を具備し、
    前記スイッチ基板上面の押圧スイッチを囲む位置にアースパターンを形成するとともに、前記コイルバネをこのアースパターンに当接することで、コイルバネをアース部材としたことを特徴とする押圧式電子部品。
  2. 前記キートップの表面に導電層を設けるか、或いはキートップ自体を導電性部材で構成するとともに、前記コイルバネを前記キートップに当接することで、前記キートップを前記コイルバネを介してアースしたことを特徴とする請求項1に記載の押圧式電子部品。
  3. 前記スイッチ基板は上下動自在に設置される作動体上に取り付けられた第1スイッチ基板であり、
    さらに前記作動体の下部に第2押圧スイッチを設けた第2スイッチ基板を設置して作動体の下面に設けた第2押圧部によって第2押圧スイッチを押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の押圧式電子部品。
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